JP2002204045A - 配線基板の製造方法 - Google Patents
配線基板の製造方法Info
- Publication number
- JP2002204045A JP2002204045A JP2001022364A JP2001022364A JP2002204045A JP 2002204045 A JP2002204045 A JP 2002204045A JP 2001022364 A JP2001022364 A JP 2001022364A JP 2001022364 A JP2001022364 A JP 2001022364A JP 2002204045 A JP2002204045 A JP 2002204045A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiring board
- hole
- filling resin
- resin
- electronic component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
- Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
Abstract
ることができる配線基板の製造方法を提供する。 【解決手段】 貫通孔21の内部にコンデンサ素子13
を配置するには、まず、粘着剤24付きのシート材23
にて、粘着剤24が内側に向くように、その貫通孔21
の一方の開口部21aを塞ぐ。そして、コンデンサ素子
13を貫通孔21の内部に配置する際には、コンデンサ
素子13をシート材23に粘着させた状態で充填樹脂4
を貫通孔21内部に充填し、硬化させる。このため、高
い位置精度で貫通孔21の内部、即ち配線基板本体3の
内部にコンデンサ素子13を配置できる。
Description
した配線基板の製造方法に関する。
チップ」という)が搭載される配線基板には、ICチッ
プのスイッチングノイズの低減や動作電源電圧の安定化
を図るために、コンデンサ素子を配設することが行われ
ている。しかしコンデンサ素子を配線基板に設ける場
合、ICチップとコンデンサ素子との間の配線長が長く
なるほど配線のインダクタンス成分が増加して、上記目
的を十分には図ることが難しくなることから、コンデン
サ素子はなるべくICチップの近傍に設けるほうが望ま
しい。
いる。即ち、まず基板に凹部を設け、その凹部内にコン
デンサ素子を配置する。コンデンサ素子を配置すべき位
置には予め電極パッドを形成しておき、リフローはんだ
付けにより、コンデンサ素子の電極端子を電極パッドを
介して基板の配線に接続する。その後、コンデンサ素子
を樹脂にて覆うことにより、配線基板の内部にコンデン
サ素子を内蔵するというものである。
すれば、コンデンサ素子を表面実装する場合と比較し
て、ICチップとコンデンサ素子との間の配線長の短縮
化が可能となり、スイッチングノイズの低減や動作電源
電圧の安定化を図る上で有利となる。
来の技術では、基板に設けた凹部にコンデンサ素子を高
精度で配置することが容易でない。即ち、コンデンサ素
子を所望の位置に高精度で置いても、コンデンサ素子の
端子が基板に固定されるまでの間に、外部からの振動等
によってコンデンサ素子の位置がずれたり、また、はん
だ付けの際、溶融したはんだの表面張力によりコンデン
サ素子の位置がずれてしまったりする可能性がある。そ
の結果、基板の配線との電気的接続に不具合が生じる。
箇所にコンデンサ素子を内蔵しようとする場合、例えば
最終的に分割されて多数の回路基板となる多数個取りの
配線基板(所謂、多面取りプリントパネル)にコンデン
サ素子を内蔵しようとする場合などには顕著となる。複
数箇所にコンデンサ素子を配置する際に、全ての素子の
位置を高精度で制御することはより困難だからである。
板内部に内蔵する場合に限らない。配線基板における寄
生インダクタンスや寄生容量など、制御が困難な電気的
特性を抑制するには、配線長を短くすることが望まし
く、そのためにはコンデンサ素子以外の電子部品も基板
に内蔵すればよいと考えられる。内蔵する電子部品とし
ては、例えばチップ形状にされたコンデンサ、インダク
タ、抵抗、フィルタ等の受動部品や、メモリ、トランジ
スタ、ローノイズアンプ(LNA)などの能動部品など
が挙げられる。しかし、上記と同様な理由により、電子
部品を高い位置精度での配置することは困難である。
為されたものであり、電子部品を基板の複数箇所に高精
度で内蔵することができる配線基板の製造方法を提供す
ることを目的とする。
を解決するためになされた本発明(請求項1記載)の態
様は、第1主面および第2主面を有する板状をなし、該
両主面の一方から他方に貫通する複数の貫通孔を備える
配線基板本体と、前記複数の貫通孔内に夫々配置された
電子部品と、を備えた配線基板を製造する方法であっ
て、表面に粘着剤を有する1枚のシート材で、前記複数
の貫通孔の第2主面側の開口部を同時に、該粘着剤が該
貫通孔の内側に露出するよう塞ぐ閉塞工程と、電子部品
を、前記シート材に粘着剤を介して粘着した状態となる
よう、前記貫通孔の内部に配置する配置工程と、前記電
子部品が配置された貫通孔に充填樹脂を注入し、硬化さ
せる固定工程と、を含むことを特徴とする。
造方法においては、まず閉塞工程にて、配線基板本体の
貫通孔の開口部のうち一方の主面側(塞がれる開口部側
の面を便宜的に「第2主面」とする)をシート材にて塞
ぐ。シート材は、表面に粘着剤を有するものであり、上
記開口部は、その粘着剤が貫通孔内側に露出するよう塞
がれる。なお、本明細書で配線基板本体とは、いわゆる
コア基板であり、配線基板の骨格となる基板をいう。配
線基板本体、即ちコア基板には、その基板内部に導体層
(導体パターン)を内蔵するもの、例えば複数の絶縁層
と導体層とが交互に積層されたものも含まれる。
孔の内部に配置するが、その際電子部品が粘着剤を介し
てシート材に粘着した状態となるようにする。そして、
固定工程では、電子部品が配置された貫通孔に樹脂を注
入し、その樹脂を硬化させることにより、貫通孔内に電
子部品を固定する。
よれば、高い位置精度で貫通孔の内部、即ち配線基板の
内部に電子部品を配置できる。そのため、電子部品と配
線との電気的接続も確実に図ることができ、信頼性の高
い配線基板を得ることができる。
塞ぐようにしても上記効果を得ることはできるが面倒で
ある。そこで、本発明(請求項1)の閉塞工程では、1
枚のシート材で複数の貫通孔を同時に塞ぐこととしてい
る。そのため、製造工程を簡素化することができる。
ド、ポリエステル、PET、テフロン(登録商標)で構
成したものが考えられる。この内、耐熱性、耐薬品性の
点で優れているテフロン(登録商標)を使用するのが比
較的好ましい。また、シート材の表面に付される粘着剤
としては、例えばシリコン系の粘着剤、アクリル系の粘
着剤、熱可塑性ゴム系の粘着剤などが考えられる。この
内、離型性(即ち、剥がし易さ)、耐熱性の点で優れて
いるシリコン系の粘着剤を使用するのが比較的好まし
い。
品を正確な位置に載置しても、その後注入される充填樹
脂に押されることにより、その位置がずれたり、傾いた
りする可能性がある。そうすると、電子部品の電極端子
と配線パターンとの接続が困難となることも考えられ
る。
は、シート材の粘着力を高くした方が好ましい。具体的
には、シート材として、その粘着力が8.0N/25m
m以上であるものを用いることが望ましい。この粘着力
は、180°引きはがし法(JIS Z0237)によ
り測定されるものである。また、この単位[N/25m
m]は、幅25mmのシート材を試料として測定された
力を意味する(以下同様)。
子部品が配置された貫通孔に充填樹脂を注入する際も、
電子部品が動きにくくなり、電子部品の位置の精度を高
めることができる。また、シート材は、機械的強度の高
いものである方が好ましい。シート材の強度が低すぎる
と、その表面に電子部品を載置する際にシート材が変形
し電子部品の位置ずれが生じるなど、電子部品の載置が
困難となるからである。具体的には、シート材として
は、その引張強さ(JIS Z0237)が100N/
25mm以上であるもの(より好ましくは150N/2
5mm以上)を用いるとよい。
行う必要はなく、同時に行うようにしても良い。シート
材に電子部品を粘着させておき、そのシート材で貫通孔
を塞ぐと同時に、電子部品が貫通孔内部に配置されるよ
うにすれば、閉塞工程及び配置工程を同時に行うことが
できる。
では、電子部品の電極端子がシート材に粘着すると共
に、電子部品本体とシート材との間には充填樹脂が流入
可能な隙間が形成されるよう、電子部品を配置する。電
子部品本体とは、電子部品の電極端子(外部電極)以外
の部分である。
品本体とシート材との間が狭すぎると、そこに充填樹脂
が入り込めない可能性がある。その場合、電子部品本体
とシート材との間には、充填されない空間が生じ、その
後のビルドアップ層の形成に支障が起こる可能性があ
る。一方、電子部品本体とシート材との間に全く隙間が
ない場合には、電子部品本体が、硬化した充填樹脂の外
部に露出することとなる。電子部品本体が充填樹脂の内
部に埋没しない場合、後の工程にて、電子部品本体がエ
ッチング液に侵されるなどの問題が生じる可能性があ
る。また、後の工程にて、電子部品本体が研磨されて損
傷する可能性もある。
子部品本体とシート材との間に充填樹脂が流入可能な隙
間が形成されるようにすることから、そういった問題の
発生を防止できる。電子部品本体とシート材との間に充
填樹脂が流入可能な隙間が形成される様にするには、シ
ート材として、シート材の表面の粘着剤の厚みが、電極
端子の高さ(電子部品本体から突出した部分の高さ)よ
りも小さいものを用いた方がよい。たとえば、電子部品
として、電極端子の高さが30μm〜70μmであるも
のを内蔵させる場合には、粘着剤の厚さは、少なくとも
70μm未満であることが必要である。粘着剤の厚みが
70μm以上になると、電子部品の電極端子が粘着剤に
埋まった場合に、充填樹脂の流入に十分な隙間を電子部
品本体とシート材との間に確保することが難しくなるた
めである。
さいと、所定の粘着力が得られ難くなる。そのため、所
定の粘着力を確保するためには、粘着剤の厚みは15μ
m以上であることが望ましい。つまり、シート材とし
て、粘着剤の厚さが15μm以上70μm未満であるも
のを用いるとよい。
は、充填樹脂の硬化後、シート材を除去するシート除去
工程を有する。つまり、前記固定工程後、前記シート材
を剥離する工程を有する。即ち、請求項3記載の製造方
法によれば、シート材を除去することから、その後、第
2主面側での配線層及び絶縁層の形成(所謂ビルドアッ
プ)等を支障なく行うことができる。また、シート材の
除去を、充填樹脂の硬化が不完全な状態で行うと、貫通
孔内の電子部品の位置がずれる可能性があるが、請求項
3記載の製造方法では、充填樹脂が硬化した後に、シー
ト材除去を行うことから、かかる心配もない。
ート材との間に充填樹脂が流入可能な隙間を形成すると
好ましいが、充填樹脂の粘性と電子部品が配置された貫
通孔内の隙間との関係によっては、充填樹脂を貫通孔内
の全部に行き渡らせるのは必ずしも容易でなく、例えば
局所的にボイドが発生することも考えられる。貫通孔内
における隙間とは、電子部品本体とシート材との間の他
にも、電子部品同士の間、或いは電子部品と貫通孔の内
壁(内側面)との間などが考えられるが、そうした貫通
孔内の隙間との関係を考慮しつつ充填樹脂の粘性を制御
することは容易でない。
ては、シート除去工程後に、貫通孔に前記第2主面側か
ら充填樹脂を注入し、その注入した充填樹脂を硬化させ
る再充填工程を有する。この様な方法によれば、シート
材で塞いだ開口部側からも、充填樹脂を貫通孔内に注入
することから、隙間なく、確実に貫通孔に充填樹脂を充
填することが容易となる。
貫通孔内への充填樹脂の注入は第1主面側および第2主
面側から行うこととなる。これを行うには、配線基板本
体の位置を定めておいて、充填樹脂を注入するための器
具(例えばノズル)を移動させても良いが、器具の位置
を定めておいて、配線基板本体を反転させるようにした
方が作業効率が良い。そこで、固定工程と再充填工程と
の間には、配線基板本体を裏表反転させる基板反転工程
を有するようにすると望ましい。基板反転工程は、シー
ト除去工程の先であっても後であってもどちらでも良
い。
は、充填樹脂の硬化後、充填樹脂の表面を平坦に整面す
る工程を有する。この工程は、具体的には例えば、固定
工程において充填樹脂を硬化させた後にその硬化した充
填樹脂に対して行う態様が考えられ、また再充填工程を
有する場合には、再充填工程において充填樹脂を硬化さ
せた後にその硬化した充填樹脂に対して行う態様も考え
られるが、どちらか一方のみを行っても良いし、それら
両方を行うようにしても良い。
化により成形されるので、表面が盛り上がったり、凸凹
になりやすい。しかし、請求項5記載の製造方法によれ
ば、充填樹脂の表面を平坦化することから、その後、第
1主面上又は第2主面上でのビルドアップ層(絶縁層お
よび導体層)の形成を支障なく行うことができる。ま
た、充填樹脂の平坦化を、充填樹脂の硬化が不完全な状
態で行うと、貫通孔内の電子部品の位置がずれる可能性
があるが、請求項5記載の製造方法では、充填樹脂が硬
化した後にシート材の除去を行うことから、そういった
心配もない。
ばバフ研磨や、ベルトサンダーによる研磨など)により
行うと好ましく、そうすれば充填樹脂と主面とを簡単に
同一平面にすることができる。例えばベルトサンダーな
どにより研磨紙を使用して充填樹脂の研磨を行う場合に
は、請求項6に記載の様に、#320以上の研磨紙を用
いるとよい。即ち、#320以上の番手(JIS規格R
6001「研磨材の粒度」に規定されている。)の研磨
紙を用いて充填樹脂を研磨することとすれば、後述の様
に、配線基板本体の表面(表面に予め導体層が形成され
ている場合には、導体層の表面)にキズが付きにくいの
である。そのため、配線形成(例えばビルドアップ法に
よる配線形成など)を支障なく行うことができる。
研磨紙にて、充填樹脂を研磨することとすれば、配線基
板本体の表面(第1主面)に予め導体層が形成されてい
る場合であっても、導体層の剥離を抑制できるという効
果を奏する。次に、貫通孔内における電子部品の姿勢は
様々考えられるが、例えば、第1及び第2主面の内、配
線基板の配線が形成される面側に向くよう(即ち近くな
るよう)にすると良く、そうすれば、配線と電子部品と
の電気的接続が容易となる。
面側に配線を有するものである場合には、請求項7記載
の様に、配置工程において、電子部品の電極端子が両主
面に向くよう、電子部品を貫通孔内に配置するとよく、
そうすれば、配線と電子部品との電気的接続が容易とな
る。
は、充填樹脂の硬化後、電子部品の電極端子を該充填樹
脂の外部に露出させる工程を有する。この工程は、具体
的には例えば、固定工程において充填樹脂を硬化させた
後にその充填樹脂に処理(例えば研磨や穴開けなど)を
施して行う態様が考えられ、また再充填工程を有する場
合には、再充填工程において充填樹脂を硬化させた後そ
の充填樹脂に処理を施して行う態様も考えられるが、ど
ちらか一方のみ行っても良いし、それら両方を行うよう
にしても良い。
る姿勢等によっては、電子部品の電極端子が、充填樹脂
の中に埋もれてしまう可能性があり、そのままでは、配
線基板の配線と電子部品との接続を図ることができない
が、請求項8の発明によれば、配線基板の配線と電子部
品との電気的接続を図ることが可能となる。
る方法としては、例えば、充填樹脂部に光学的加工(例
えばレーザ照射)や機械的加工(ドリルなど)により孔
(縦孔)を設ける方法、充填樹脂部の表面を研磨する方
法が考えられる。また、充填樹脂が感光性材料からなる
場合にはフォトリソグラフィ技術により穴開けし、端子
を充填樹脂外部に露出させる方法も考えられる。
端子と配線とを上下方向に接続(即ち、ビルドアップ法
により形成された導体層と、電極端子とを接続)するこ
とが容易となる。そのため、配線基板が小型化、高密度
化した場合であっても、配線と電極端子とを容易に接続
することができる。
容易に設けることができるので好ましい。また、一つの
貫通孔内部に複数の電子部品を設けたり、電子部品が複
数の電極端子を有している場合には、電極の高さにばら
つきが生じる可能性があるが、レーザによる孔開け加工
によれば、問題とならない。レーザとしては、CO2レ
ーザ、YAGレーザ、エキシマレーザなどを使用するこ
とが考えられる。
により電子部品の端子を外部に露出させる方法を採る場
合、機械研磨(例えばバフ研磨や、ベルトサンダーによ
る研磨など)により行うと好ましく、充填樹脂部の平坦
化も同時に行うことができるので効率的である。
明を適用した場合、シート材を剥がすことによって、そ
のまま電子部品の電極端子(シート材に密着していた部
分)が外部に露出されることとなる。即ち、その場合に
は、シート材を剥がす工程が、”電子部品の電極端子を
充填樹脂の外部に露出させる工程”として機能する。
ば半田付けにて図ることが考えられるが、その場合、次
のような問題が生じる。即ち、配線基板の表面にICチ
ップ等を半田付け等にて実装する際、配線基板に内蔵し
た電子部品と配線との接続部分にまで熱が達して、その
接続部分の半田等が溶けてしまい、接続不良が発生した
り、また半田くわれが発生したりする可能性がある。こ
れを防ぐには、内蔵の電子部品と配線との接続を図るた
めの半田等として溶解温度の高いものを選択しておけば
よいが、基板や電子部品の耐熱温度も考慮する必要があ
る。そのため、各部(半田等、電子部品、基板)材料の
選択肢が狭まり、設計が容易でなくなるし、延いては製
造コストにも影響が出る。
る接続部を請求項9記載の様に形成すると良い。即ち、
半田を除く金属のメッキを電子部品の電極端子に施すこ
とにより、配線の内、電極端子と導通する接続部(即
ち、配線と電子部品の電極との接続部)を形成する。従
って、熱の影響で半田が溶け、配線と電子部品との間に
おける接続不良が発生したり、配線の半田食われが発生
したりすることを防止できる。めっきに使用する金属と
しては、Cu,Au,Niなどが考えられる。この他、
半田よりも高融点の金属又は合金によるメッキであれば
よい。
によって得られる配線基板において所望の配線パターン
を形成するためには、電子部品を収容するための上記貫
通孔(電子部品配設用の貫通孔)に充填された充填樹脂
の表面及びその周辺などに導体層(メッキ層)を形成し
て配線パターンを構成する必要がある。そして配線基板
本体には、電子部品配設用の貫通孔の他にも、スルーホ
ール形成用のスルーホール貫通孔を設けてその内側面に
メッキを施してスルーホール導体を形成し、配線基板本
体の第1主面および第2主面の表面に形成された配線同
士を導通させる。そしてそのスルーホール貫通孔内部に
樹脂を充填することにより、配線基板本体にスルーホー
ルを構成することが必要な場合が多い。
の充填は、電子部品配設用の貫通孔に充填された充填樹
脂の表面およびその周辺への導体層の形成よりも先に行
うと好ましい。また、その場合、もちろん前記電子部品
が配置された貫通孔に充填樹脂を注入し硬化させる固定
工程よりも先に、スルーホール貫通孔内への樹脂の充填
を行うことが好ましい。
た充填樹脂の表面及びその周辺に導体層を形成する際に
はその貫通孔の開口部の縁部付近において導体層に窪み
が生じやすい。導体層の形成後にスルーホール形成用の
貫通孔内への樹脂の充填を行うとすると、その窪みにも
樹脂が入り込んでしまう可能性があり、その場合、配線
パターン形成に支障を来す結果となる。そのため、スル
ーホール形成用の貫通孔内への樹脂の充填を、電子部品
配設用の貫通孔に充填された充填樹脂の表面およびその
周辺への導体層の形成よりも先に行うと好ましいのであ
る。
が0.3〜20μmになるように粗化処理されていると
よい。電子部品の電極の表面の粗度Rzは、0.5〜
1.0μmがより好ましく、0.5〜5μmが更に好ま
しい。充填樹脂が電極表面の凹凸に食い込んで、密着性
を向上させるアンカー効果を奏するからである。粗度R
zの制御については、特に制約はなく、マイクロエッチ
ング法や黒化処理等の公知の方法で行えばよい。
張係数が小さいフィラー(例えばSiO2等)を混合
(樹脂を含む複合材料となる。)しておくと好ましい。
こうすることにより、充填樹脂とフィラーとの複合体と
しての熱膨張係数を精度良くコントロールすることが可
能となる。その結果、例えば、Cu等にて形成される配
線(導体層)やSi等にて形成されるICチップと配線
基板との間で、熱膨張係数の整合をとり易くなり、配線
基板上に構成される配線パターンの剥がれ等を防止で
き、熱に対する信頼性を向上させることができる。
難い成分として無機フィラーを含有させるとよい。充填
樹脂の表面は、配線パターンや電子部品との密着性を高
めるために、酸化剤により粗化処理をすることがある。
そこで、酸化剤に溶解し難い成分として無機フィラーを
含有させると、熱膨張係数の調整をすることができるほ
か、充填樹脂の硬化後において無機フィラーが骨材とし
て機能することによって、粗化処理後における充填樹脂
の形状が必要以上に崩れることを防止できる。
としては、特に制限はないが、結晶性シリカ、溶融シリ
カ、アルミナ、窒化ケイ素等がよく、充填樹脂の熱膨張
係数を効果的に下げることができる。これらの無機フィ
ラーを充填材として高い充填率になるように添加し、充
填樹脂の熱膨張係数を40ppm/℃以下(好ましくは
30ppm/℃以下、より好ましくは25ppm/℃以
下、更に好ましくは20ppm/℃以下。尚、下限値と
しては、10ppm/℃以上である。)にすることで、
埋め込まれた電子部品と実装された半導体素子との熱膨
張係数の差に起因する応力集中を少なくすることができ
る。
と充填率とを高くするために、略球状であるとよい。特
にシリカ系の無機フィラーは、容易に球状のものが得ら
れるため、好ましい。充填樹脂の低粘度、高充填率化を
さらに向上達成するためには、粒子の形状の異なる無機
フィラーを2種類以上添加するとよい。
電子部品の電極間の隙間にも容易に流れ込む必要がある
ため、粗径50μm以下のフィラーを使用するとよい。
この粒径の好ましい範囲は、好ましくは30μm以下、
より好ましくは20μm以下、更には10μm以下であ
る。50μmを越えると、電子部品の電極間の隙間にフ
ィラーが詰まりやすくなり、充填樹脂の充填不良により
局所的に熱膨張係数の極端に異なる部分が発生する。ま
た、表面を平坦化するために研磨する際に、フィラーが
脱粒して大きな凹部が発生し、その後のメッキによる微
細配線の形成を妨げる。フィラー径の下限値としては、
0.1μm以上がよい。これよりも細かいと、充填樹脂
の流動性が確保しにくくなる。好ましくは0.3μm以
上、更に好ましくは0.5μm以上がよい。充填樹脂の
低粘度、高充填化を達成するためには、粒度分布を広く
するとよい。
プリング剤にて表面処理するとよい。無機フィラーの樹
脂成分との濡れ性が良好になり、充填樹脂の流動性を良
好にできるからである。カップリング剤の種類として
は、シラン系、チタン系、アルミニウム系等が用いられ
る。
は、他に硬化促進剤、シリコンオイル、反応性シリコン
ゲル、反応性希釈剤、消泡剤等、改質剤等を用いること
ができる。充填樹脂に熱硬化性樹脂を含む場合は、硬化
剤の添加が必要である。硬化剤の種類に特に制限はない
が、イミダゾール系、アミン系、酸無水物系、ノボラッ
ク樹脂系等を用いると良い。特に熱硬化性樹脂としてエ
ポキシ樹脂を用いた場合は、イミダゾール系、アミン系
や酸無水物系等の液状硬化剤を用いると、充填樹脂の低
粘度化が容易なため、無機フィラー等の充填材を添加す
る際に有効でよい。
界面において粗化されているとよい。粗化面の細かい凹
凸が、無電解メッキにより形成される配線との密着性を
高めるアンカー効果を奏するからである。粗化面は、表
面粗度Rzが0.1〜15μmになるように調整するの
がよい。好ましくは0.5〜10μm、より好ましくは
1〜8μm、更に好ましくは3〜7μm、特には5〜7
μmである.配線は、この粗化面の細かい凹凸に実質的
に食い込んでいるのがよい。配線が凹凸に実質的に食い
込んでいないような徹細な隙間や密着不良部があると、
信頼性試験において配線フクレが発生しやすくなるから
である。
は、充填樹脂に対する粗化後の表面形状(凹凸)を調整
する上でも意義がある。即ち、充填樹脂は、少なくとも
一種類の無機フィラーを含むものであり、且つ、その無
機フィラーの含有量が35〜65体積%の範囲(好まし
くは40〜60体積%、より好ましくは40〜50体積
%)であるとよい。充填樹脂と配線層との界面が形成す
る凹凸の十点平均粗さRzが所定の範囲となる様に調製
するとともに、無機フィラーの含有量を所定の範囲に規
定することで、配線層の密着性を得るために必要なアン
カー効果がより効果的に得られるとともに、粗化処理後
の充填樹脂の形状保持を図って、配線層の下部に過大な
大きさの空孔等の潜在的欠陥の発生を抑制できる利点が
ある。
少なくとも一種類の無機フィラーとを含む充填樹脂であ
って、その熱硬化性樹脂がビスフェノールエポキシ樹
脂、ナフタレン型エポキシ樹脂及びフェノールノボラッ
ク樹脂から選ばれる少なくとも一種であり、その無機フ
ィラーの含有量が35〜65体積%であり、その硬化剤
が酸無水物系の硬化剤である充填樹脂を用いるとよい。
配線層の充填樹脂に対する密着力を向上できるととも
に、耐熱衝撃試験、耐水性試験などの信頼性試験におい
て高い信頼性が得られるからである。
共に説明する。 (第1実施例)図1(a)は、第1実施例の方法により
製造される配線基板1の内部構成を説明する図である。
なお、本実施例の配線基板1は、図1(b)に示す様
に、分割により複数の回路基板2(縦横約40mm×4
0mm)となる多数個取りの配線基板(縦横約330m
m×330mm)である。
ては、厚さ0.8mm程の、ガラス−エポキシ樹脂複合
材料製の絶縁性基板である配線基板本体3の表裏の両面
(第1主面3a及び第2主面3b)には、厚さ約25μ
m程度の第1導体層5a,5bが形成されている。
一方から他方に貫通するスルーホール貫通孔9の内壁に
メッキが施された直径約250μm程度のスルーホール
11が形成されている。このスルーホール11により、
第1主面3a上の第1導体層5aと第2主面3b上の第
1導体層5bとは相互に接続されている。なお、スルー
ホール11の内部には樹脂が充填されている。
するための貫通孔21(縦横約12mm×12mm)が
形成されており、その内部には電子部品として複数のコ
ンデンサ素子13(約3.2mm×1.6mm×0.7
mm)が設けられている。コンデンサ素子13は、Ba
TiO3を主成分とする高誘電体セラミックから成る本
体15と、Pdを主成分とする電極端子14から構成さ
れる。
子13は、硬化した充填樹脂4により固定されている。
コンデンサ素子13は、配線基板1に設けられることと
なるICチップ16にて発生されるスイッチングノイズ
の抑制や、またICチップ16に供給すべき動作電源電
圧の安定化などを図るためのものである。
1層間絶縁層103a,103b(厚さ約30μm程
度)が積層され、更に、第1層間絶縁層103a,10
3bの上には、第2導体層105a,105b(厚さ約
15μm程度。幅約25μm程度)が形成されている。
即ち、この第1導体層5a(5b)と第2導体層105
a(105b)とは、第1層間絶縁層103a(103
b)を間に挟んで積層されている。また第1導体層5a
(5b)と第2導体層105a(105b)とは、第1
層間絶縁層103a(103b)に形成された開口径約
50μm程度のフィルドビア104a(104b)、1
15a(115b)により接続されている。
には更に第2層間絶縁層107a,107bが積層され
ている。この内、第1主面3a側の第2層間絶縁層10
7aの上には、破線で示すICチップ16と配線基板1
の配線とを接続するためフリップチップパッド111が
多数形成され、各フリップチップパッド111上には、
高温はんだから成る略半球状のフリップチップバンプ1
12が形成されている。なお第1主面3a側の第2層間
絶縁層107a上において、フリップチップパッド11
1の周囲には、フリップチップバンプ112の形成時
に、フリップチップパッド111の周囲に半田が流れ出
すのを防ぐためのソルダレジスト層109a(厚さ約2
0μm程度)が形成されている。
bの上には、マザーボードなどの他の配線基板の配線
と、当該配線基板1の配線と接続するためのLGAパッ
ド113が多数形成されている。そして、第2主面3b
側の第2層間絶縁層107b上において、LGAパッド
113の周囲にもソルダレジスト層109bが形成され
ている。
105aとフリップチップパッド111とは、第2層間
絶縁層107aに形成されたフィルドビア117aによ
り互いに接続されている。そして、第2主面側3bにお
いて、第2導体層105bとLGAパッド113とは、
第2層間絶縁層107bに形成されたフィルドビア11
7bを介して互いに接続されている。この様に層間接続
にフィルドビアを用いることで、コンデンサ素子の電極
端子14とフリップチップパッド111を一直線で結ぶ
ことができる(即ち、スタックトビアを形成できる)。
そのため、ICチップ16とコンデンサ素子13とを短
い距離で結ぶことが可能となり、電気的特性の向上を図
ることが可能となる。
シング加工等により分割され、複数の回路基板2とな
る。以下に、この配線基板1の製造方法について、図2
を参照しながら説明する。図2は、1つの貫通孔21の
近傍を拡大して示している。
しては、予め銅張積層板の一部として構成されたものを
使用すると好ましい。銅張積層板は、樹脂製の絶縁性基
板の両面に銅箔を載せ、加熱および加圧により、絶縁性
基板に銅からなる導体層20a,20bを積層したもの
である。なお、配線基板本体3として、こうした導体層
20a,20bが積層されていない絶縁性基板を使用し
ても良い。
ール11を構成するためのスルーホール貫通孔9を多数
個形成(例えばドリルにより)すると共に、コンデンサ
素子13を配置するための貫通孔21を形成(例えばパ
ンチングにより)する。スルーホール貫通孔9や、貫通
孔21は、レーザ(CO2、YAG、エキシマ等)で穿
孔することとすれば、径を小さくすることも可能であ
る。なお、図1(b)に示す様に、配線基板1には、多
数の貫通孔21が形成される。
用の貫通孔21の開口部の一方(第2主面3b側の開口
部21a)を、片面にシリコン系の粘着剤24を有する
ポリイミドからなるシート材23で覆う。その際、粘着
剤24を有する面23aが配線基板本体3側に向けら
れ、シート材23は配線基板本体3に張り付けられる。
側に露出する。また、配線基板1には多数の貫通孔21
が形成されているが、これらの開口部21aを1枚のシ
ート材23で覆う(閉塞工程)。シート材23で貫通孔
21を塞いだ後、図2(c)に示す様に、コンデンサ素
子13を、粘着剤24を介してシート材23に粘着する
よう、貫通孔21の内部に配置する。この際、コンデン
サ素子13は、その電極端子14の部分にてシート材2
3に粘着すると共に、その本体15とシート材23との
間には充填樹脂4が流入可能な隙間25が形成されるよ
う配置される(配置工程)。また、電極端子14は互い
に反対方向に向いている端部14a,14bを備えてお
り、各端部14a,14bが夫々第1主面3a側、第2
主面3b側に向けられる。ここでは、第1主面3a方向
に向けられる端部を上側端部14aと称し、第2主面3
b側に向けられる端部を下側端部14bと称することと
する。
5mmの粘着力を有するものを使用したところ、7.1
%のピース(1ピースあたりコンデンサ素子13が8
個)において、シート材からの剥がれが確認された。こ
のことから、シート材の上に電子部品を保持するには、
粘着力が8.0N/25mm以上であるシート材を使用
すると好ましいと思われる。
さが、コンデンサ素子13の電極端子の高さよりも小さ
いものを用いた。以上の様にして貫通孔21の内部にコ
ンデンサ素子13を配置した状態とした上で、図2
(d)の様に、貫通孔21の内部に充填樹脂4を注入
し、充填樹脂4を硬化させる(固定工程)。これによ
り、配線基板本体3の内部に電子部品としてのコンデン
サ素子13が埋設されることとなる。また、コンデンサ
素子13の本体15とシート材23との間にも、充填樹
脂4が充填される。充填樹脂4を貫通孔21に注入した
後、硬化させる前には、充填樹脂4から真空脱泡により
気泡を抜く。
の種類に応じて様々な方法が考えられる。本実施例では
充填樹脂4として熱硬化性のエポキシ系樹脂を使用して
おり、加熱および乾燥により硬化(所謂キュア)させ
る。具体的には、貫通孔21に充填した充填樹脂4を、
1時間〜3時間程、100℃〜120℃の温度に保つこ
とによってキュアを行う。
熱膨張係数が小さいフィラー(例えばSiO2等)を混
合(樹脂を含む複合材料となる。)しておくと好まし
い。こうすることにより、充填樹脂4とフィラーとの複
合体としての熱膨張係数を精度良くコントロールするこ
とが可能となる。その結果、例えば、Cu等にて形成さ
れる配線(導体層)やSi等にて形成されるICチップ
16と配線基板1との間で、熱膨張係数の整合をとり易
くなり、配線基板1上に構成される配線の、熱に対する
信頼性を向上させることができることになる。
ート材23を、コンデンサ素子13の電極端子14、充
填樹脂4および配線基板本体3(詳しくは、導体層20
a)から除去し、その後、充填樹脂4および配線基板本
体3の各主面3a,3bを、ベルトサンダーにより研磨
する(図2(e))。
によって、電極端子14の上側端部14aが、第1主面
3a側から充填樹脂4の外部に露出される。第2主面3
b側からは、シート材23の除去によって、電極端子1
4の下側端部14bが、充填樹脂4の外部に露出され
る。また、コンデンサ素子13の本体15は、充填樹脂
4の中に埋没した状態となっている。
コンデンサ素子13の周囲に形成した充填樹脂4が平坦
化されると共に、導体層20a,20bの表面と充填樹
脂4の表面との高さが揃えられる。即ち、第1主面3a
側において、導体層20aと充填樹脂4とが同一平面を
なすと共に、第2主面3b側においても導体層20bと
充填樹脂4とが同一平面をなすこととなる。その結果、
両主面3a,3b上には、周知のビルドアップ法によ
り、平坦な導体層および層間絶縁層を形成することが可
能となる。
a,20bが積層されていない絶縁性基板を使用した場
合には、研磨の結果、第1主面3aおよび第2主面3b
の表面と充填樹脂4の表面との高さが揃えられる。即
ち、第1主面3aと充填樹脂4とが同一平面をなすと共
に、第2主面3bと充填樹脂4とが同一平面をなすこと
となる。
は、目の細かさが#400のものを使用したが、好まし
くは#320又は#320よりも目の細かい研磨紙を使
用すればよく、特に#320以上#600以下の研磨紙
を用いると更に好ましい。理由は次の如くである。
の研磨紙にて充填樹脂4の研削を行ったところ、導体層
20a、20bが剥げたり、導体層20a、20bの表
面にキズが見られ、また、#800の研磨紙を用いたと
ころ、導体層20a、20bにはキズが見られなかった
が、一部に剥げが生じたためである。これは、研磨紙の
目が細かくなると、樹脂が削れ難くなるにもかかわら
ず、その分、金属部分(本実施例では、Cu)が相対的
に削れ易くなり、導体層に剥離が生じてしまったものと
考えられる。
示す。また本実施例では、シート材23の粘着剤24と
してシリコン系のものを使用したが、これは、次のよう
な実験に基づいている。表2は、シート材(基材)と粘
着剤との種々の組み合わせについて、硬化した充填樹脂
4からの剥がし易さ、およびシート材の耐熱性(200
℃の環境における変形、変質の有無)について調べた結
果を示している。この実験において、充填樹脂4として
はエポキシ樹脂を使用し、これにシリカフィラーを混入
したものを用いた。
−は未確認であることを示す。表2に示す様に、基材が
ポリエステルまたはポリイミドであると、シート材23
は耐熱性に優れたものとなり変形や変質がなく、また、
粘着剤がシリコン系である場合には、充填樹脂の硬化後
に剥がし易いことがわかる。
ポリイミドを用い、かつシリコン系の粘着剤24を用い
ているので、充填樹脂4を熱硬化させる際にシート材2
3に変形がなく、そのためシート材23上に配置した電
子部品(コンデンサ素子13)の位置ずれが少なく、高
い位置精度で電子部品を配線基板本体3内に設けること
ができる。また硬化した充填樹脂4からシート材23を
剥がしやすいため、シート材23の一部が残渣となって
後のビルドアップ工程に支障をきたすことを防ぐことが
できる。
研磨した後に、図2(f)に示す様に、スルーホール1
1の形成、及び、各主面3a,3b上への第1導体層5
a,5bの形成を行う。第1導体層5a,5bの形成
は、次の様にして行われる。即ち、貫通孔21内にコン
デンサ素子13を内蔵した配線基板本体3全体に、Cu
にて無電解メッキを施した後、更にCuにて電解メッキ
を施すことにより、配線基板本体3全体にパネルめっき
を行う。そして、エッチングによって導体層の不要部分
を除去することにより、第1導体層5a,5bを形成す
る。なお、上記のパネルめっきの際には、スルーホール
形成用のスルーホール貫通孔9の内周面にもメッキ層を
形成し、その後スルーホール貫通孔9内部に穴埋樹脂1
2を充填し硬化させることにより、スルーホール11を
形成する(図2(f))。穴埋樹脂12には、SiO2
やCu粉等の無機フィラーや金属フィラーを混合(樹脂
を含む複合材料となる。)しておくと良い。
用のスルーホール貫通孔9を形成してその内周面にメッ
キ層を形成し、更にそのスルーホール貫通孔9内に樹脂
12を充填した後、貫通孔21を形成して、上記と同様
にコンデンサ素子13を内蔵しても良いが、この実施形
態については、第4実施例として後述する。
なビルドアップ工程を行う。まず第1主面3a側及び第
2主面3b側において、充填樹脂4、第1導体層5a,
5b並びに上側端部14a及び下側端部14bの上に、
エポキシ樹脂を主成分とするフィルム化された感光性樹
脂を貼付する。そして、この感光性樹脂を露光・現像す
ることにより、上側端部14a及び下側端部14bを露
出すべき位置にビアホールを形成し、感光性樹脂を硬化
させて、第1層間絶縁層103a,103bを形成す
る。なお、ビアホールは、第1層間絶縁層103a,1
03bを感光性のない樹脂で形成した後、レーザなどを
用いて穿設しても良い。
メッキを施し、第1層間絶縁層103a、103bに形
成したビアホールに導電体を充填すると共に、パネルメ
ッキを行ってメッキ層を形成する。このメッキ層の上に
ドライフィルムを貼り付け、露光現像してエッチングレ
ジストを形成し、メッキ層の内の不要部分をエッチング
により除去する。これにより、第2導体層105a、1
05bから成る配線が形成される。なお、導体層の形成
には、周知のサブトラクティブ法の他、フルアディティ
ブ法やセミアディティブ法を用いてもよい。
a,107b、フィルドビア117a,117b、フリ
ップチップパッド111(LGAパッド113)を順に
形成し、その後ソルダレジスト層109a,109bを
形成する。そして、ソルダレジスト層109aから露出
したフリップチップパッド111の上には、Ni−Au
メッキ層を形成し、更にハンダペーストを塗布しリフロ
ーすることで、フリップチップバンプ112を形成す
る。
板1が完成する。なお、LGAパッド113の表面に
は、酸化防止のためにNi−Auメッキ層を形成すると
良い。以上説明した第1実施例の製造方法によれば、以
下の効果(1)〜(11)を奏する。
13を配置する前には、まず、粘着剤24付きのシート
材23にて、その貫通孔21の一方の開口部21aを塞
ぐ。その際、シート材23は、粘着剤24の付けられた
面23aが貫通孔21の内側に向くように、貫通孔21
を塞ぐ。そして、コンデンサ素子13を貫通孔21の内
部に配置するに当たっては、コンデンサ素子をシート材
23に粘着させ、貫通孔21内部で当該コンデンサ素子
13の位置がずれないようにしておき、その状態で充填
樹脂4を貫通孔21内部に充填し、硬化させる。このた
め、高い位置精度で貫通孔21の内部、即ち配線基板本
体3の内部にコンデンサ素子13を配置できる。そし
て、コンデンサ素子13の位置精度が高いため、コンデ
ンサ素子13と配線との電気的接続も確実に図ることが
でき、信頼性の高い配線基板1を得ることができる。な
お、貫通孔21内部に複数のコンデンサ素子13を配置
する場合には、この効果は特に顕著なものとなる。
21を同時に塞ぐこととしているため、製造工程を簡素
化することができる。 (3)コンデンサ素子13の本体15とシート材23と
の間には、充填樹脂4が流入可能な空間25が形成され
るように、コンデンサ素子13をシート材23上に配置
することから、コンデンサ素子13の本体を充填樹脂4
で覆うことができる。
その後、第2主面3a側における第1配線層5bや第1
層間絶縁層103bの形成など(即ちビルドアップ工
程)を支障なく行うことができる。また、シート材23
の除去を、充填樹脂4が硬化した後に行うことから、コ
ンデンサ素子13の位置がずれるという心配もない。
子14がシート材23に粘着するよう、貫通孔21の内
部に配置することから、シート材23を除去すると、そ
のまま電極端子14が、第2主面3b側から充填樹脂4
の外部に露出される。このため、コンデンサ素子13の
電極端子14を容易に外部に露出させることができる。
そして、第2主面3b側の配線と電極端子14とを接続
することが可能となる。
研磨により平坦化することから、その後両主面3a,3
b上でのビルドアップ工程を支障なく行うことができ
る。しかも、化学研磨ではなく、ベルトサンダーを使用
した機械研磨により充填樹脂4の研磨を行うことから、
両主面3a,3b上の導体層20a,20bと同一面に
することができ、平坦なビルドアップ層(第1導体層5
a,5bや第1層間絶縁層103a,103bなど)を
形成できる。
1主面3a側の外部に露出させることから、第1主面3
a上に設けた配線とコンデンサ素子13の電極端子14
との接続も図ることができる。 (8)充填樹脂4の第1主面3a側を機械研磨により平
坦化する際、コンデンサ素子13の電極端子14を第1
主面3a側の外部に露出させることも行うので効率的で
ある。
デンサ素子13の電極端子14に直接接触するフィルド
ビア115a、115bを形成することから、熱によっ
て配線とコンデンサ素子13との間の接続不良が発生し
たり、配線の半田食われが発生したりすることを防止す
ることができる。
脂4を研磨するので、配線基板本体3の表面や導体層2
0a、20bにキズが付きにくい。そのため、例えばビ
ルドアップ法などの、配線形成を支障なく行うことがで
きる。 (11)#400の研磨紙を用いて充填樹脂4を研磨す
るので、導体層20a、20bの剥離を生じさせる可能
性が少ない。
明する。上記第1実施例においては、図2(e)と共に
説明したように、充填樹脂4の表面を研磨することによ
り、第1主面3a側に上側端部14aを露出させるもの
として説明した。しかし、コンデンサ素子13の大きさ
や、貫通孔21内における姿勢によっては、充填樹脂4
部の表面を研磨しても、図3(e1)の様に、第1主面
3a側に上側端部14aが露出しない場合もある。
を照射して充填樹脂4部に穴214を形成することによ
り、コンデンサ素子13の電極端子14を第1主面3a
側に露出させる。そして図3(e3)に示すように、上
記形成した穴214内にCuメッキ(電解メッキが、速
度が速いので好ましい)により導電体を形成し、フィル
ドビア215を形成する。
第1実施例の説明にて述べた手順と同様であるので、そ
の説明を省略する。こうした第2実施例の製造方法によ
れば、図4に示す様な構成の配線基板1が得られる。即
ち、第1実施例により得られる配線基板1(図1参照)
とは異なり、第1主面3a側において、第1配線層5a
と電極端子14の上側端部14aとは、フィルドビア2
15を介して接続された構成となる。
れば、第1実施例の効果(1)〜(7)、(9)〜(1
1)を奏すると共に、以下の効果(12)、(13)を
奏する。 (12)穴214を形成することにより、コンデンサ素
子13の電極端子14を充填樹脂4部の外部に露出させ
ることから、電極端子14と配線とを上下方向に接続す
ることが容易となる。そのため、配線基板1が小型化し
たり、その配線密度が高密度化した場合であっても、配
線と電極端子14とを容易に接続することができる。
することから、小径の孔を正確・容易に設けることがで
きるので、配線基板1の小型化や、その配線密度の高密
度化の推進を図ることができる。また、一つの貫通孔2
1内部に複数のコンデンサ素子13があるし、また各コ
ンデンサ素子13は複数の電極端子14を有しているお
り、電極端子14の高さにばらつきが生じる可能性があ
るが、レーザによれば問題なく孔開け加工を行うことが
できる。
明する。上記の第1実施例の説明においては、図2
(d)に示す様に、第1主面3a側(即ち、シート材2
3で貫通孔21を塞がない開口部の側)だけから、貫通
孔21内に充填樹脂4を注入するものとして説明した。
の隙間との関係によっては、図5(d1)に示す様に、
貫通孔21内において、充填樹脂4が第2主面3b側に
まで十分行き渡らない可能性がある。貫通孔21内にお
ける隙間とは、コンデンサ素子13同士の間、或いはコ
ンデンサ素子13と貫通孔21の内壁との間、コンデン
サ素子13の本体15とシート材23との間などであ
る。
2主面3b側(即ち、シート材23で貫通孔21を塞い
だ開口部21aの側)からも充填樹脂4を注入する。即
ち、図5(d1)に示す様に、第1主面3a側から充填
樹脂4を貫通孔21内に注入する。そして、この注入し
た充填樹脂4から気泡を抜いた後、その充填樹脂4をキ
ュアする。これにより、複数のコンデンサ素子13が貫
通孔21内において固定される(固定工程)。
体3の表裏(即ち、第1主面3aおよび第2主面3b)
を反転させ(反転工程)、図5(d3)の様に、シート
材23を取り除く。なお、シート材23の剥離の後に配
線基板本体3の反転を行っても良い。
面3b側から貫通孔21内に充填樹脂4を注入し、その
充填樹脂4からの脱泡後、充填樹脂4をキュアする(再
充填工程)。こうして、第1主面3aおよび第2主面3
b側から充填樹脂4を注入し、硬化させることにより、
貫通孔21内に確実に充填樹脂4を充填した後、充填樹
脂4および配線基板本体3の各主面3a,3bを、ベル
トサンダーにより研磨する(図2(e)参照)。
磨によって、電極端子14の上側端部14aが、第1主
面3a側から充填樹脂4の外部に露出される。また、第
2主面3b側における充填樹脂4の研磨によって、電極
端子14の下側端部14bが、第2主面3b側から充填
樹脂4の外部に露出される。なお、コンデンサ素子13
の本体15は、充填樹脂4の中に埋没した状態となって
いる。
第1実施例の説明にて述べた手順と同様であるので、そ
の説明を省略する。以上で説明した第3実施例の製造方
法によれば、第1実施例の効果(1)〜(4)、(6)
〜(11)を奏すると共に、以下の効果(14)〜(1
6)を奏する。
a側からも、充填樹脂4を貫通孔21内に注入すること
から、隙間なく、確実に貫通孔21に充填樹脂4を充填
することができる。 (15)電極端子14の下側端部14bを第2主面3b
側の外部に露出させることから、第2主面3b側に設け
る配線とコンデンサ素子13の電極端子14との接続も
図ることができる。
械研磨により平坦化する際には、その研磨により、コン
デンサ素子13の電極端子14を第2主面3b側の外部
に露出させることも行うので効率的である。 (第4実施例)次に第4実施例について説明する。
内に複数のコンデンサ素子13を充填樹脂4で固定し、
その後、スルーホール11を構成するものとして説明し
た。即ち、まず図6(a)に示す如くコンデンサ素子1
3を貫通孔21内に充填樹脂4で固定した状態のもの
に、図6(b)に示す如くパネルめっき(即ち、全面に
無電解および電解Cuメッキ)を施すことによりメッキ
層120を形成する。パネルめっきによって、スルーホ
ール貫通孔9の内周面、配線基板本体3の両主面3a,
3b(上記実施例では、具体的には導体層20a,20
b)、充填樹脂4の露出した表面にメッキ層120を形
成するのであるが、その様にして内周面がメッキ層12
0で覆われたスルーホール貫通孔9は、図6(c)に示
す様に樹脂112により穴埋めされ、こうしてスルーホ
ール11が構成される。
な問題が生じる。即ち、コンデンサ素子13を固定する
ために貫通孔21内に充填された充填樹脂4と、配線基
板本体3や導体層20a,20bとが完全には密着せ
ず、それらの間にわずかな隙間118が生じた場合に
は、その上に形成されるメッキ層120には溝部122
が生じる可能性がある。溝部122は充填樹脂4部分と
配線基板本体13との境目(即ち、貫通孔21の縁部)
に沿って発生する可能性があるが、スルーホール形成用
のスルーホール貫通孔9に穴埋用の樹脂112を充填す
る際には、この溝部122にもその一部の樹脂124が
入り込む畏れがある。その結果、エッチングによる配線
パターンの形成の際、溝部122に入り込んだ樹脂12
4がエッチングを阻害して、所望の配線パターンが得ら
れなくなる可能性がある。
4実施例の製造方法の様に、スルーホールの構成を先に
行うことにしても良い。なお、第4実施例の製造方法で
は、図7(a)に示すように、配線基板本体403とし
て、第1実施例の様な導体層20a,20bが積層され
ていない絶縁性基板を使用するものとして説明する。
うに、配線基板本体403に、スルーホール11を構成
するためのスルーホール貫通孔409をドリルによる穴
開けにより多数個形成する。なお、レーザを用いても良
い。次に図7(c)に示す様に、配線基板本体403に
対してパネルめっきを施すことによって、配線基板本体
403の第1主面403a、第2主面403bおよびス
ルーホール貫通孔409の内周面にCuからなるメッキ
層402を形成し、そして、図7(d)に示すように、
スルーホール貫通孔409の内部に穴埋め用の樹脂41
2を充填し、その樹脂412を硬化させる。なお、スル
ーホール411を構成するスルーホール貫通孔409に
充填された樹脂412は、メッキ層402と略同一面を
形成するよう、第1実施例と同様にして研磨するとよ
い。
サ素子13を内蔵するための貫通孔421を、パンチン
グにより設ける。貫通孔421は、レーザ(CO2、Y
AG、エキシマ等)で穿設しても良い。また貫通孔42
1は、図1(b)に示した貫通孔21の様に、多数設け
られる。
手順と同様にして、貫通孔421の開口部の一方(本実
施例では第2主面側403b側)をシート材23で覆
い、このシート材23に電極端子14が粘着剤を介して
粘着するよう、貫通孔421の内部にコンデンサ素子1
3を配置する。そして、貫通孔421の開口部のうち、
シート材23で閉塞されていない開口部(本実施例で
は、第1主面403a側)から貫通孔421の内部に充
填樹脂404を注入する。そして、この充填樹脂404
から気泡を抜いた後、充填樹脂404を硬化させる(図
8(a))。
した手順と同様に、第2主面403b側からも充填樹脂
404を充填し、脱泡した後、硬化させる(図8
(b))。ここで、もちろん第1主面403a側からの
樹脂注入のみで貫通孔421が完全に樹脂で満たされる
場合は、第2主面403b側からの2回目の樹脂充填は
省略しても良い。
404の表面を第1実施例と同様にして研磨することに
より、第1主面403aおよび第2主面403b上のメ
ッキ層402と略同一面となるように、平坦化する(図
8(c))。これにより、コンデンサ素子13の電極端
子14の上側端部14aおよび下側端部14bが充填樹
脂404の外部に露出される。なお、上記のスルーホー
ル411を構成するスルーホール貫通孔409に充填済
みの樹脂412に対する研磨は、その樹脂412の硬化
後であればいつでも行いうるが、充填樹脂404の研磨
と同時に行うと作業効率がよい。
るメッキ層414を上記のメッキ層402、充填樹脂4
04、電極端子14の露出表面や、またスルーホール4
11を構成する樹脂412の露出表面などに積層し(図
8(d))、エッチングによって不要部分を除去するこ
とにより、第1導体層405a、405b(第1実施例
の第1導体層5a、5bに相当する)を形成する(図8
(e))。
形成した後は、第1実施例にて説明した手順と同様のビ
ルドアップ工程を行うことにより、図1(a)に示した
配線基板1と同様の構成を有する配線基板を得ることが
できる。以上説明した第4実施例の製造方法によれば、
第3実施例にて得られる効果に加え、スルーホール41
1内に充填すべき樹脂によって、配線パターンの形成が
が妨げられる可能性を少なくすることができるという効
果を奏する。
ンデンサ素子13を内蔵した多数個取りの配線基板1
は、例えばダイシング加工などにより、分割されて最終
製品である回路基板2となる。以上、本発明の一実施例
について説明したが、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、例えば以下の様な種々の態様も本発明の
技術的範囲に属する。
コンデンサ素子13を複数内蔵するものとして図示して
説明したが、これに限らず単数のコンデンサ素子13を
内蔵してもよい。また、上記実施例では、電子部品とし
て、コンデンサ素子13を配線基板に内蔵するものとし
て説明したが、これに限らず、チップ状の抵抗体、イン
ダクタ、フィルタ(SAWフィルタ、LCフィルタ
等)、トランジスタ、メモリ、ローノイズアンプ(LN
A)、半導体素子、FET、アンテナスイッチモジュー
ル、カプラ、ダイプレクサなど、各種の電子部品を内蔵
させてもよい。また、これらのうちで異種の電子部品同
士を同じ貫通孔内に内蔵してもよい。
体3の表裏を反転させた(図5(d2))後、シート材
23を除去する(図5(d3))ものとして説明した
が、これに限られない。即ち、シート材23の除去後、
配線基板本体3を反転させても良い。
材質として、ガラス−エポキシ樹脂複合材料を用いた
が、これに限られることなく、耐熱性、機械強度、可撓
性、加工の容易さ等を考慮して選択すればよい。従っ
て、例えばガラス織布、ガラス不織布などのガラス繊維
と、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BT樹脂等の樹脂
との複合材料であるガラス繊維−樹脂複合材料を用いる
ことができる。また、ポリイミド繊維などの有機繊維と
樹脂との複合材料、連続気孔を有するPTFEなど3次
元網目構造のフッ素系樹脂にエポキシ樹脂等の樹脂を含
浸させた樹脂−樹脂複合材料などを用いることができ
る。
体パターン)が内蔵されているものを用いてもよい。例
えば、図9に示す配線基板の配線基板本体503の内部
には、導体層505a,505bが形成されている。こ
の配線基板本体503は、例えば図10の様な手順によ
り得ることができる。
を用意する。これは、例えば、BT樹脂、FR−4、F
R−5などからなる絶縁基板506の両面に銅を積層し
て導体層505a、505bを形成したものである。こ
の絶縁基板506の両面に形成された銅製の導体層50
5a、505bをエッチングすることにより、所要のパ
ターンを形成する(図10(b)参照)。
(c)に示す様に、両面に絶縁材507a,507bを
ラミネートする。絶縁材507a、507bは、上記の
絶縁基板506を構成する樹脂とは異なる材料であって
も同じ材料であってもよく、例えばエポキシ樹脂など、
種々の樹脂のものを使用できる。この様にして、内部に
導体層505a,505bを有する配線基板本体503
を得ることができる。
成するための穴部508を絶縁材507a,507bに
レーザで形成したり、スルーホールを形成するためのス
ルーホール貫通孔509をレーザやドリルにより形成す
る。次に図10(e)に示す様に、パネルめっきを施す
ことにより、絶縁材507a,507bの表面、穴部5
08の内面およびスルーホール貫通孔509の内周面
に、Cuからなるメッキ層512を形成し、そして、図
10(f)に示すように、スルーホール貫通孔509の
内部には、シリカフィラーを含有するエポキシ樹脂など
の穴埋樹脂514を充填し、硬化させる。この穴埋樹脂
514は、絶縁材507a,507bの表面のメッキ層
512と略同一面を形成するように研磨する。
(g)に示す様に、電子部品配置用の貫通孔521を形
成する。そして、例えば図8と共に説明した手順によっ
て、電子部品を配線基板本体503に内蔵でき、更にビ
ルドアップ層を形成することができる。
に導体層605a,605bを有する配線基板本体60
3を用いてもよい。これを用いて図9と略同様な配線基
板を得るには、まず図11(a)に示す配線基板本体6
03に、スルーホール貫通孔607やビア形成用の穴部
(図示せず)などを形成する(図11(b))。次にパ
ネルめっきにより配線基板本体603の両面およびスル
ーホール貫通孔607の内周面にメッキ層609を積層
し(図11(c))、そしてスルーホール貫通孔607
の内部に穴埋樹脂611を充填する(図11(d))。
そして更に、電子部品配置用の貫通孔621を形成する
(図11(e))。この後、図8と共に説明した手順に
よって、電子部品を配線基板本体603に内蔵でき、更
にビルドアップ層を形成することができる。
が内蔵されているものを用いると、配線基板本体の上に
積層すべき導体層の数を減らすことができる。例えば、
図1等では、配線基板本体の両主面の上に導体層を3層
ずつ積層したものを示したが、これに対し、配線基板本
体として導体層を内蔵したものを用いた場合には、図9
に示す様に、両主面の上に積層すべき導体層の数が2層
ずつに減少している。
導通経路を短くすることができ、ループインダクタン
ス、スイッチングノイズ、クロストークノイズなどの低
減、即ち、配線基板の電気的特性の向上を図ることが可
能となる。また、配線基板本体の両主面の上に積層すべ
き導体層の数が2層ずつになっていることから、スタッ
クトビア(積み上げビア)を形成する必要がなくなる。
そして、スタックトビアが不要となるため、フィルドビ
ア(導体で完全に充填されたビア)を形成する必要がな
くなり、コンフォーマルビア(導体で完全には充填され
ないビア)で足りることになるので、ビアの形成にかか
るコストを抑制することができる。
の両主面上に2層の導体層を積層したものを示したが、
その層数はこれに限定されない。また、配線基板本体5
03の内部には2層の導体層505a,505bを有す
るものとして説明したが、その層数はこれに限定される
ものではない。
03a,103b、第2層間絶縁層107a,107b
としてエポキシ樹脂を主成分とするものを用いたが、耐
熱性、パターン成形性等を考慮して適宜選択すればよ
い。例えば、ポリイミド樹脂、BT樹脂、PPE樹脂、
連続気孔を有するPTFEなど3次元網目構造のフッ素
系樹脂にエポキシ樹脂等の樹脂を含浸させた樹脂−樹脂
複合材料などを用いることができる。絶縁層の形成に
は、絶縁層をフィルム化したものを熱圧着する方法の
他、液状樹脂をロールコータなどにより塗布して形成し
ても良い。
5b、第2導体層105a,105b等を無電解Cuメ
ッキ及び電解メッキによって形成したが、他の材質、例
えばNi,Ni−Au等によって形成しても良く、さら
には、メッキによらず、導電性樹脂を塗布するなどの手
法によって形成しても良い。
ドビアを用いたが、ビアホールがメッキにより完全には
埋まっていない形態も採ることは可能である。また、上
記実施例では、ICチップ16との接続のために、配線
基板上面にフリップチップパッド111やフリップチッ
プバンプ112を多数設けるものとして説明した。しか
し、IC接続端子としては、接続するICチップに形成
された端子に応じて、適切な形態のものを使用すれば良
く、フリップチップバンプを形成したものの他、フリッ
プチップパッドのみのもの、或いはワイヤボンディング
パッドやTAB接続用のパッドを形成したものなどが挙
げられる。
3の本体15にBaTiO3を主成分とする高誘電体セ
ラミックを用いたが、この材質に限定されず、例えばP
bTiO3、PbZrO3、TiO2、SrTiO3、Ca
TiO3、MgTiO3、KNbO3、NaTiO3、KT
aO3、RbTaO3、(Na1/2Bi1/2)TiO3、P
b(Mg1/2W1/2)O3、(K1/2Bi1/2)TiO3など
が挙げられ、要求されるコンデンサの静電容量その他に
応じて適宜選択すればよい。
する材料を使用したが、本体15の材質等との適合性を
考慮して選択すれば良く、例えば、Pt、Ag、Ag−
Pt、Ag−Pd、Cu、Au、Ni等が挙げられる。
さらに、高誘電体セラミックを主成分とする誘電体層や
Ag−Pd等から成る電極層と、樹脂やCuメッキ、
Niメッキ等から成るビア導体や配線層とを複合させて
コンデンサとして構成したものを用いることもできる。
基板の構成を示す説明図である。
基板の構成を示す説明図である。
明図である。
である。
る。
配線の接続部) 13…コンデンサ素子(電子部品) 14…電極端子 15…本体(電子部品本体) 21,421,521,621…貫通孔 21a…開口部 23…シート材 24…粘着剤 105a,105b…第2導体層(配線) 111…フリップチップパッド(配線) 115,117…フィルドビア(配線) 215…フィルドビア(配線と電極端子との接続部)
Claims (9)
- 【請求項1】 第1主面および第2主面を有する板状を
なし、該両主面の一方から他方に貫通する複数の貫通孔
を備える配線基板本体と、 前記複数の貫通孔内に夫々配置、固定された電子部品
と、 を備えた配線基板を製造する方法であって、 表面に粘着剤を有する1枚のシート材で、前記複数の貫
通孔の第2主面側の開口部を同時に、該粘着剤が該貫通
孔の内側に露出するよう塞ぐ閉塞工程と、 電子部品を、前記シート材に粘着剤を介して粘着した状
態となるよう、前記各貫通孔の内部に配置する配置工程
と、 前記電子部品が配置された貫通孔に充填樹脂を注入し硬
化させる固定工程と、 を有することを特徴とする配線基板の製造方法。 - 【請求項2】 前記配置工程では、前記電子部品の電極
端子がシート材に粘着すると共に、該電子部品本体とシ
ート材との間には充填樹脂が流入可能な隙間が形成され
るよう、該電子部品を配置することを特徴とする請求項
1記載の配線基板の製造方法。 - 【請求項3】 前記固定工程後、前記シート材を除去す
るシート除去工程を有することを特徴とする請求項1又
は2記載の配線基板の製造方法。 - 【請求項4】 前記シート除去工程後、前記貫通孔に前
記第2主面側から充填樹脂を注入し、その注入した充填
樹脂を硬化させる再充填工程を有することを特徴とする
請求項3記載の配線基板の製造方法。 - 【請求項5】 充填樹脂の硬化後、該充填樹脂の表面を
平坦に整面する工程を有することを特徴とする請求項1
〜4の何れか一項記載の配線基板の製造方法。 - 【請求項6】 充填樹脂の表面の整面は、#320以上
の研磨紙にて、その充填樹脂の表面を研磨することによ
り行うことを特徴とする請求項5記載の配線基板の製造
方法。 - 【請求項7】 前記配線基板は、前記第1主面側及び第
2主面側に配線を有するものであり、 前記配置工程では、前記電子部品の電極端子が前記両主
面に向くよう、該電子部品を配置することを特徴とする
請求項1〜6の何れか一項記載の配線基板の製造方法。 - 【請求項8】 充填樹脂の硬化後、前記電子部品の電極
端子を、該充填樹脂の外部に露出させる工程を有するこ
とを特徴とする請求項1〜7の何れか一項記載の配線基
板の製造方法。 - 【請求項9】 前記配線基板は、前記電子部品の電極と
導通する接続部を含む配線を有するものであり、 半田を除く金属のメッキを前記電子部品の電極端子に施
すことにより前記接続部を形成する工程を有することを
特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の配線基板
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001022364A JP4885366B2 (ja) | 2000-01-31 | 2001-01-30 | 配線基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000021577 | 2000-01-31 | ||
JP2000021577 | 2000-01-31 | ||
JP2000146584 | 2000-05-18 | ||
JP2000146584 | 2000-05-18 | ||
JP2000327132 | 2000-10-26 | ||
JP2000327132 | 2000-10-26 | ||
JP2000-21577 | 2000-10-26 | ||
JP2000-327132 | 2000-10-26 | ||
JP2000-146584 | 2000-10-26 | ||
JP2001022364A JP4885366B2 (ja) | 2000-01-31 | 2001-01-30 | 配線基板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002204045A true JP2002204045A (ja) | 2002-07-19 |
JP4885366B2 JP4885366B2 (ja) | 2012-02-29 |
Family
ID=27480971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001022364A Expired - Lifetime JP4885366B2 (ja) | 2000-01-31 | 2001-01-30 | 配線基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4885366B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1729552A2 (en) | 2005-06-03 | 2006-12-06 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Wiring board and manufacturing method of wiring board |
KR100762758B1 (ko) | 2006-03-09 | 2007-10-02 | 삼성전기주식회사 | 전자소자 내장형 인쇄회로기판 및 그 제조 방법 |
US7525814B2 (en) | 2005-06-15 | 2009-04-28 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Wiring board and method for manufacturing the same |
KR20110085969A (ko) | 2008-10-21 | 2011-07-27 | 아지노모토 가부시키가이샤 | 열경화성 수지 조성물 |
JP2012114446A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Samsung Electronics Co Ltd | 半導体装置及びその温度制御方法 |
US8785788B2 (en) | 2011-01-20 | 2014-07-22 | Ibiden Co., Ltd. | Wiring board with built-in electronic component and method for manufacturing the same |
US8957320B2 (en) | 2011-10-11 | 2015-02-17 | Ibiden Co., Ltd. | Printed wiring board |
KR101552790B1 (ko) | 2013-03-26 | 2015-09-11 | 니뽄 도쿠슈 도교 가부시키가이샤 | 배선 기판 |
KR101603931B1 (ko) * | 2014-05-07 | 2016-03-17 | 주식회사 심텍 | 캐리어 부재를 이용한 임베디드 타입 인쇄회로기판 제조 방법 |
JP2020182006A (ja) * | 2016-06-01 | 2020-11-05 | 凸版印刷株式会社 | ガラス回路基板 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60245291A (ja) * | 1984-05-21 | 1985-12-05 | 沖電気工業株式会社 | 半導体装置 |
JPS63122295A (ja) * | 1986-11-12 | 1988-05-26 | 株式会社村田製作所 | 電子部品内蔵多層セラミツク基板 |
JPH01183196A (ja) * | 1988-01-18 | 1989-07-20 | Toshiba Corp | 多層印刷配線板装置の製造方法 |
JPH0314292A (ja) * | 1989-06-13 | 1991-01-22 | Japan Radio Co Ltd | 高密度実装モジュールの製造方法 |
JPH04283987A (ja) * | 1991-03-13 | 1992-10-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子回路装置とその製造方法 |
JPH10190230A (ja) * | 1996-12-27 | 1998-07-21 | Ibiden Co Ltd | 多層プリント配線板及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-01-30 JP JP2001022364A patent/JP4885366B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60245291A (ja) * | 1984-05-21 | 1985-12-05 | 沖電気工業株式会社 | 半導体装置 |
JPS63122295A (ja) * | 1986-11-12 | 1988-05-26 | 株式会社村田製作所 | 電子部品内蔵多層セラミツク基板 |
JPH01183196A (ja) * | 1988-01-18 | 1989-07-20 | Toshiba Corp | 多層印刷配線板装置の製造方法 |
JPH0314292A (ja) * | 1989-06-13 | 1991-01-22 | Japan Radio Co Ltd | 高密度実装モジュールの製造方法 |
JPH04283987A (ja) * | 1991-03-13 | 1992-10-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子回路装置とその製造方法 |
JPH10190230A (ja) * | 1996-12-27 | 1998-07-21 | Ibiden Co Ltd | 多層プリント配線板及びその製造方法 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1729552A2 (en) | 2005-06-03 | 2006-12-06 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Wiring board and manufacturing method of wiring board |
US7696442B2 (en) | 2005-06-03 | 2010-04-13 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Wiring board and manufacturing method of wiring board |
US8863378B2 (en) | 2005-06-03 | 2014-10-21 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Method for manufacturing a wiring board |
US7525814B2 (en) | 2005-06-15 | 2009-04-28 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Wiring board and method for manufacturing the same |
KR100762758B1 (ko) | 2006-03-09 | 2007-10-02 | 삼성전기주식회사 | 전자소자 내장형 인쇄회로기판 및 그 제조 방법 |
KR20110085969A (ko) | 2008-10-21 | 2011-07-27 | 아지노모토 가부시키가이샤 | 열경화성 수지 조성물 |
JP2012114446A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Samsung Electronics Co Ltd | 半導体装置及びその温度制御方法 |
US8785788B2 (en) | 2011-01-20 | 2014-07-22 | Ibiden Co., Ltd. | Wiring board with built-in electronic component and method for manufacturing the same |
US8957320B2 (en) | 2011-10-11 | 2015-02-17 | Ibiden Co., Ltd. | Printed wiring board |
KR101552790B1 (ko) | 2013-03-26 | 2015-09-11 | 니뽄 도쿠슈 도교 가부시키가이샤 | 배선 기판 |
KR101603931B1 (ko) * | 2014-05-07 | 2016-03-17 | 주식회사 심텍 | 캐리어 부재를 이용한 임베디드 타입 인쇄회로기판 제조 방법 |
JP2020182006A (ja) * | 2016-06-01 | 2020-11-05 | 凸版印刷株式会社 | ガラス回路基板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4885366B2 (ja) | 2012-02-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5013973B2 (ja) | プリント配線板及びその製造方法、並びに、このプリント配線板を用いた電子部品収容基板及びその製造方法 | |
US8431832B2 (en) | Circuit board, mounting structure, and method for manufacturing circuit board | |
JP3429734B2 (ja) | 配線基板、多層配線基板、回路部品実装体及び、配線基板の製造方法 | |
KR101194713B1 (ko) | 모듈, 배선판 및 모듈의 제조 방법 | |
WO2007126090A1 (ja) | 回路基板、電子デバイス装置及び回路基板の製造方法 | |
JP2007201254A (ja) | 半導体素子内蔵基板、半導体素子内蔵型多層回路基板 | |
KR101601815B1 (ko) | 임베디드 기판, 인쇄회로기판 및 그 제조 방법 | |
JP2002170921A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP2011249759A (ja) | 電子素子内蔵印刷回路基板及びその製造方法 | |
JP2002151846A (ja) | 配線基板およびその製造方法 | |
JP2003309243A (ja) | 配線基板の製造方法 | |
JP4685251B2 (ja) | 配線基板の製造方法 | |
JP2002237683A (ja) | 配線基板の製造方法 | |
JP2002204045A (ja) | 配線基板の製造方法 | |
US20200203266A1 (en) | Substrate, method of manufacturing substrate, and electronic device | |
JP2015076599A (ja) | 電子部品内蔵印刷回路基板及びその製造方法 | |
JP2002204071A (ja) | 配線基板の製造方法 | |
US8546922B2 (en) | Wiring board | |
JP4685979B2 (ja) | 配線基板 | |
JP4599121B2 (ja) | 電気中継板 | |
JP2009272435A (ja) | 部品内蔵基板及びその製造方法 | |
JP2008177619A (ja) | チップキャリア及び半導体装置並びにチップキャリアの製造方法 | |
JP4851652B2 (ja) | 配線基板及びその製造方法 | |
KR100699237B1 (ko) | 임베디드 인쇄회로기판 제조방법 | |
JP4695289B2 (ja) | 配線基板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080130 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100921 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110712 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110907 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111115 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111208 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4885366 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |