JP2002201332A - ポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物

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JP2002201332A
JP2002201332A JP2001000306A JP2001000306A JP2002201332A JP 2002201332 A JP2002201332 A JP 2002201332A JP 2001000306 A JP2001000306 A JP 2001000306A JP 2001000306 A JP2001000306 A JP 2001000306A JP 2002201332 A JP2002201332 A JP 2002201332A
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Japan
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ethylene
resin composition
random copolymer
aromatic vinyl
group
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Application number
JP2001000306A
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English (en)
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Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Koji Tsuji
幸治 辻
Takeshi Oda
威 尾田
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】曲げ弾性率と耐衝撃性のバランスに優れ、射出
成形品や押出成形品等の用途に好適に用いられる耐磨耗
性を有する新規なポリプロピレン系樹脂組成物を提供す
ること。 【解決手段】(A)成分のプロピレン・エチレンブロッ
ク共重合体と(B)成分のエチレンと炭素数3〜7のα
−オレフィンからなる共重合体および(C)成分の芳香
族ビニル化合物・オレフィンランダム共重合体とからな
るポリプロピレン系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は(A)成分のプロピ
レン・エチレンブロック共重合体と(B)成分のエチレ
ンと炭素数3〜7のα−オレフィンからなる共重合体ゴ
ムおよび(C)成分の芳香族ビニル化合物・オレフィン
ランダム共重合体とからなるポリプロピレン系樹脂組成
物に関する。さらに詳しくは、本発明は、曲げ弾性率と
耐衝撃性のバランスに優れた、射出成形品や押出成形品
等の用途に好適に用いられる耐磨耗性を有する新規なポ
リプロピレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系樹脂は、機械的強度や
成形性、耐熱性に優れた材料でありフィルム、容器など
の汎用樹脂として多方面で使用されているが、耐衝撃性
が十分でないためバンパーや家電製品のハウジング部品
に利用するときはエチレン・α−オレフィン共重合体ゴ
ムおよび/または水素添加スチレン−ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体をポリプロピレン系樹脂に配合し
たものが使用される。これら樹脂組成物では、ポリプロ
ピレン系樹脂の機械的特性、特に耐衝撃性が改良されて
いるが曲げ弾性率が低下する問題があった。また別の問
題として意匠性の面より、成形体の表面が摩耗すると外
観が損なわれるため成形体の表面が摩耗しにくい、さら
には磨耗した表面の白化の起こりにくいものが求められ
ている。
【0003】芳香族ビニル化合物・オレフィンランダム
共重合体の一種であるスチレン・エチレン共重合体と、
プロピレン系樹脂とからなる組成物に関しては、ヘッド
−テイルのスチレン連鎖がなく、スチレンユニットに由
来する立体規則性がない、いわゆるスチレン・エチレン
擬似ランダム共重合体とポリプロピレン系樹脂からなる
樹脂組成物は公知である。例えば特開平10−6019
4号公報にプロピレン系樹脂といわゆる幾何拘束構造型
の触媒(CGCT型触媒)を用いて得られるスチレン・
エチレン擬似ランダム共重合体とからなるポリプロピレ
ン系樹脂組成物に関して開示されているが曲げ弾性率は
未だ不十分である。また、WO98−10015号公報
にはいわゆる幾何拘束構造型の触媒(CGCT型触媒)
を用いて得られる擬似ランダム共重合体とポリプロピレ
ン系樹脂とからなるポリプロピレン系樹脂組成物に関し
て開示されているが、曲げ弾性率と耐衝撃性のバランス
に関し未だ不十分である。芳香族ビニル化合物・オレフ
ィンランダム共重合体とポリプロピレン系樹脂からなる
組成物も特開平10−087918号公報、特開平10
−273544号公報及びWO99―048972号公
報に開示されているが曲げ弾性率は優れているものの耐
衝撃性が十分であるとはいえない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来のポリプロピレン系樹脂組成物の欠点を改良
し、機械的特性、特に曲げ弾性率と耐衝撃性のバランス
に優れるとともに耐磨耗性を有する新規な樹脂組成物を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、それぞれ特定
の組成を有する(A)成分のプロピレン・エチレンブロ
ック共重合体と(B)成分のエチレンと炭素数3〜7の
α−オレフィンからなる共重合体ゴム、および(C)成
分の芳香族ビニル化合物・オレフィン共重合体を特定比
にて配合することにより、曲げ弾性率と耐衝撃性のバラ
ンスに優れ、かつ耐磨耗性を有するポリプロピレン系樹
脂組成物が得られることを見出し本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は下記の(A)〜(C)成分を
含有することを特徴とする曲げ弾性率と耐衝撃性のバラ
ンスに優れ、耐磨耗性を有するポリプロピレン系樹脂組
成物である。 (A)成分:プロピレン含量が65〜95重量%のプロ
ピレン・エチレンブロック共重合体50〜95重量%、 (B)成分:エチレン含量が40〜95重量%のエチレ
ンと炭素数3〜7のα−オレフィンからなる共重合体2
〜45重量%、 (C)成分:芳香族ビニル化合物含量が15〜98重量
%であることを特徴とする芳香族ビニル化合物・オレフ
ィンランダム共重合体2〜45重量%。 ここで(A)、(B)、(C)成分の合計は100重量
%である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は(A)成分のプロピレン
・エチレンブロック共重合体、(B)成分のエチレンと
炭素数3〜7のα−オレフィンからなる共重合体ゴム、
および(C)成分の芳香族ビニル化合物・オレフィンラ
ンダム共重合体とを含有し、かつ耐磨耗性を有するポリ
プロピレン系樹脂組成物である。以下、各成分について
詳細に説明する。
【0007】[(A)成分のプロピレン・エチレンブロ
ック共重合体]本発明のポリプロピレン系樹脂組成物を
構成する(A)成分のプロピレン・エチレンブロック共
重合体はプロピレン単独重合体部分と、プロピレン・エ
チレンランダム共重合体部分とからなり、それらは必ず
しも結合しておらず、混合状態および/または結合状態
となっているものである。本発明で用いる(A)成分の
プロピレン・エチレンブロック共重合体はプロピレン含
量が65〜95重量%であり市販品等を用いることがで
きる。発現する物性を考えた場合、プロピレン単独重合
体部分のポリプロピレンの立体規則性が高く、そのアイ
ソタクティックペンタッドは90%以上が好ましく、そ
の部分の密度が高いほど好ましい。
【0008】前記(A)成分のプロピレン・エチレンブ
ロック共重合体の製造法に特に制限はないが、一般的に
は高立体規則性触媒が用いられる。前記触媒としては、
いわゆるチーグラー型触媒やメタロセン触媒などを挙げ
ることができる。前記触媒の存在下、公知の気相流動床
法、溶液法、スラリー法などの製造プロセスを適用して
プロピレン、引き続きプロピレンとエチレンとを用いて
重合することにより得られる。
【0009】前記(A)成分のプロピレン・エチレンブ
ロック共重合体のプロピレン含量が65重量%以下では
弾性率及び耐摩耗性が劣り、逆にプロピレン含量が95
重量%以上では衝撃強度に劣る。前記(A)成分のプロ
ピレン・エチレンブロック共重合体の配合量は本発明の
ポリプロピレン系樹脂組成物中に50〜95重量%、好
ましくは60〜95重量%、特に好ましくは70〜90
重量%である。該配合量が50重量%未満であると弾性
率の低下が大きくなり、逆に95重量%を超える場合は
耐衝撃性に劣る。
【0010】[(B)成分のエチレンと炭素数3〜7の
α−オレフィンからなる共重合体]本発明に用いる
(B)成分のエチレンと炭素数3〜7のα−オレフィン
とからなる共重合体のエチレン含量は40〜95重量%
であることが必要である。これら共重合体の比重は、好
ましくは0.80〜0.85である。又ここで用いるα
−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−
ヘキセンから選ばれた一種以上のものが好ましい。エチ
レン・α−オレフィン共重合体としてはエチレン・プロ
ピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体等が挙
げられる。ここでα−オレフィンとして炭素数8以上の
非環状α−オレフィンを用いると組成物の弾性率の低下
が著しくなる。しかし炭素数3〜7のα−オレフィン以
外の共重合モノマーとしてエチリデンノルボルネンやジ
シクロペンタジエンなどのジエンモノマーを第三成分と
して用いてもよい。
【0011】前記(B)成分のエチレンと炭素数3〜7
のα−オレフィンからなる共重合体の製造法に特に制限
はなく、また市販品等を用いることができる。製造法に
ついて例示するとハロゲン化チタンのようなチタン化合
物、バナジウム化合物、アルキルアルミニウム−マグネ
シウム錯体などのいわゆるチーグラー型触媒や、メタロ
セン化合物などの触媒が用いられる。前記触媒の存在
下、公知の気相流動床法、溶液法、スラリー法などの製
造プロセスを適用して重合することにより得られる。
【0012】前記(B)成分のエチレン含量が40重量
%以下では弾性率及び耐摩耗性の低下が大きくなり、9
5重量%以上であると他成分との相溶性に劣る前記
(B)成分のエチレンと炭素数3〜7のα−オレフィン
からなる共重合体の配合量は本発明のポリプロピレン系
樹脂組成物中に2〜45重量%好ましくは5〜30重量
%、特に好ましくは5〜20重量%である。該配合量が
2重量%未満であると耐衝撃性に劣り、逆に45重量%
を超える場合は弾性率及び耐摩耗性の低下が大きくな
る。
【0013】[(C)成分の芳香族ビニル化合物・オレ
フィンランダム共重合体](C)成分の芳香族ビニル化
合物・オレフィンランダム共重合体は、以下の遷移金属
化合物を用いて、または以下の製造方法によって得られ
る芳香族ビニル化合物・オレフィンランダム共重合体を
包含するが、特に本発明の(C)成分の芳香族ビニル化
合物・オレフィンランダム共重合体はこれに限定されな
い。また、遷移金属化合物または製造方法にも限定され
ない。
【0014】本発明に用いる(C)成分の芳香族ビニル
化合物・オレフィンランダム共重合体を構成する芳香族
ビニル化合物は、スチレンモノマー、p−クロロスチレ
ン、p−ターシャリ−ブチルスチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルナフタレン、p−メチルスチレン、ビニル
アントラセンが好ましく、特にスチレンモノマーが好ま
しい。これら芳香族ビニル化合物は単独で用いてもよ
く、また、2種類以上を併用してもよい。本発明に用い
る(C)成分の芳香族ビニル化合物・オレフィンランダ
ム共重合体を構成するオレフィンは、エチレン、炭素数
3〜20のα−オレフィン、すなわちプロピレン、1−
ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1
−オクテンや環状オレフィン、すなわちシクロペンテ
ン、ノルボルネンが好ましく、特にエチレンが好まし
い。これらオレフィンは単独で用いてもよく、また2種
以上を併用してもよい。芳香族ビニル化合物・オレフィ
ンランダム共重合体中の芳香族ビニル化合物含量は15
重量%以上98重量%以下であり、好ましくは30重量
%以上80重量%以下である。芳香族ビニル化合物含量
が15重量%以下では耐衝撃性に、98重量%以上では
耐衝撃性、相溶性に劣る。特に衝撃強度改質効果が高い
組成は芳香族ビニル含量が30重量%以上80重量%以
下である。更に好ましくは30〜60重量%である。
【0015】本発明に用いられる好ましい(C)成分の
芳香族ビニル化合物・オレフィンランダム共重合体は米
国特許USP5701387号公報、特開平7−702
23号公報等に開示されているスチレン・エチレン擬似
ランダム共重合体、または特開平9−40709号公
報、特開平9−309925号公報、特開平11−13
0808号公報等に開示されている芳香族ビニル化合物
・オレフィンランダム共重合体等が挙げられる。特に好
ましくはスチレン・エチレンランダム共重合体である。
【0016】本発明の(C)成分として特に好ましいス
チレン・エチレンランダム共重合体について説明を加え
る。本発明の(C)成分として特に好ましいスチレン・
エチレンランダム共重合体は、共重合体構造中に含まれ
る前記(化1)で示されるスチレンとエチレンの交互構
造の割合を示す交互構造指数λ(下記の式(S1)で示
される)が1より大きく70より小さい共重合体であ
る。 λ=A3/A2×100 式(S1) ここでA3は、13C−nmr測定により得られる、前
記(化1)で示されるスチレン・エチレン交互構造に由
来する3種類のピークa、b、cの面積の総和である。
また、A2はTMSを基準とした13C−nmrにより
0〜50ppmの範囲に観測される主鎖メチレンおよび
主鎖メチン炭素に由来するピークの面積の総和である。
【0017】また、本発明の(C)成分として特に好ま
しいスチレン・エチレンランダム共重合体は、TMSを
基準とした13C−nmr測定によって40〜45pp
mに観察されるピークによって帰属されるヘッド−テイ
ルのスチレンユニットの連鎖構造を有する。さらに、4
2.3〜43.1ppm、43.7〜44.5ppm、
40.4〜41.0ppm、43.0〜43.6ppm
に観察されるピークによって帰属されるスチレンユニッ
トの連鎖構造を有する。
【0018】また、本発明の(C)成分として特に好ま
しいスチレン・エチレンランダム共重合体は、スチレン
の単独重合によって、アイソタクティクのポリスチレン
を作ることができ、かつエチレンの単独重合によって、
ポリエチレンを作ることのできる能力を持ったメタロセ
ン触媒を用いて得られるスチレン・エチレンランダム共
重合体である。そのため、得られるスチレン・エチレン
ランダム共重合体は、エチレン連鎖構造、ヘッド−テイ
ルのスチレン連鎖構造、エチレンユニットとスチレンユ
ニットが結合した構造をともにその主鎖中に有する。
【0019】本発明の(C)成分として特に好ましいス
チレン・エチレンランダム共重合体は、その構造中に含
まれる前記(化1)で示されるスチレンとエチレンの交
互構造のフェニル基の立体規則性がアイソタクティクダ
イアッド分率(またはメソダイアッド分率)Pmで0.
5より大きい、好ましくは0.75より大きい、特に好
ましくは0.95より大きいスチレン・エチレンランダ
ム共重合体である。スチレンとエチレンの交互共重合構
造のアイソタクティクダイアッド分率Pmは、25pp
m付近に現れるメチレン炭素ピークのr構造に由来する
ピーク面積Arと、m構造に由来するピークの面積Am
から、下記の式(S2)によって求めることができる。 Pm=Am/(Ar+Am) 式(S2) ピークの出現位置は測定条件や溶媒によって若干シフト
する場合がある。例えば、重クロロホルムを溶媒とし、
TMSを基準とした場合、r構造に由来するピークは、
25.4〜25.5ppm付近に、m構造に由来するピ
ークは25.2〜25.3ppm付近に現れる。また、
重テトラクロロエタンを溶媒とし、重テトラクロロエタ
ンの3重線の中心ピークを73.89ppmとして基準
にした場合、r構造に由来するピークは、25.3〜2
5.4ppm付近に、m構造に由来するピークは25.
1〜25.2ppm付近に現れる。なお、m構造はメソ
ダイアッド構造、r構造はラセミダイアッド構造を示
す。本発明の(C)成分として特に好ましいスチレン・
エチレンランダム共重体は、スチレンとエチレンとの交
互共重合構造にr構造に帰属されるピークは実質的に観
測されない。
【0020】本発明の(C)成分として特に好ましいス
チレン・エチレンランダム共重合体の製造に用いられる
配位重合触媒は、前記(化2)で示される遷移金属化合
物と助触媒から構成される重合触媒である。
【0021】助触媒としては、従来遷移金属触媒成分と
組み合わせて用いられている助触媒を使用することがで
きるが、そのような助触媒として、アルミノキサン(ま
たはアルモキサン)またはほう素化合物が好適に用いら
れる。特に好ましくはメチルアルミノキサンが用いられ
る。
【0022】以上、本発明に用いられる(C)成分の芳
香族ビニル化合物・オレフィンランダム共重合体の代表
例として、スチレン・エチレンランダム共重合体につい
て説明した。しかし前記の説明は、本発明に用いられる
芳香族ビニル化合物・オレフィンランダム共重合体は、
例えばスチレン−プロピレン共重合体や他の共重合体に
も適応できる。
【0023】本発明に用いられる(C)成分の芳香族ビ
ニル化合物・オレフィンランダム共重合体は、必要であ
れば、他のモノマーが共重合されていても差し支えな
い。共重合される他のモノマーとして、ブタジエン、
1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、ノルボ
ルネン、ビニルシクロヘキセン、ジビニルベンゼン等の
ジエン化合物等を例示することができる。また重合条件
等によっては、芳香族ビニル化合物が熱、ラジカル、ま
たはカチオン重合したアタクティクホモポリマーが少量
含まれる場合があるが、その量は全体の10重量%以下
が好ましい。このようなホモポリマーは溶媒抽出等の方
法により除去できるが、物性上特に問題がなければこれ
を含んだまま使用することもできる。また、本発明に用
いられる(C)成分の芳香族ビニル化合物・オレフィン
ランダム共重合体は、本発明の目的を損なわない範囲で
グラフト化、水素化、酸変性、架橋、官能基の付与等の
変性も可能である。
【0024】前記、(C)成分の芳香族ビニル化合物・
オレフィンランダム共重合体の配合量は本発明のポリプ
ロピレン系樹脂組成物中に2〜45重量%、好ましくは
5〜30重量%、特に好ましくは5〜20重量%であ
る。該配合量が2重量%未満であると耐衝撃性及び耐摩
耗性に劣り、逆に45重量%を超える場合は弾性率の低
下が大きくなる。
【0025】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物にお
ける(A),(B)、(C)成分の共重合体の分子量
は、特に制限はないが、好ましくは10,000〜1,
000,000の範囲にあるものである。またポリプロ
ピレン系樹脂組成物中には、(A)〜(C)成分の必須
成分以外に本発明の効果を損なわない範囲で、他の付加
的成分(任意成分としての(D)成分)を添加すること
ができる。このような付加的成分としては、水素添加ス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、水素
添加スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
などの共重合体ゴム等を例示できる。またそれ以外に公
知の添加剤を添加することができる。すなわちフェノー
ル系およびリン系の酸化防止剤、ヒンダードアミン系、
ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系の耐光劣化防
止剤、有機アルミニウム化合物、有機リン化合物などの
核剤、ステアリン酸の金属塩に代表される分散剤、フタ
ロシアニン、酸化チタン、カーボンブラックなどの着色
物質、タルク、マイカなどの無機添加剤がある。
【0026】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は前
記必須成分(A)〜(C)成分および必要ならば付加的
任意成分((D)成分)を均一に混合、混練することに
よって得られる。その手法に特に限定はないが、一般に
行われているヘンシェルミキサー、タンブラーなどの混
合機でドライブレンドを行い、押出機、バンバリーミキ
サー、ロール、ニーダーなどの混練機を用いて、設定温
度180℃〜250℃にて混練することにより製造され
る。これらの中でも押出機、特に二軸押出機を用いて製
造することが好ましい。
【0027】前記方法によって製造される本発明のポリ
プロピレン系樹脂組成物の物性は同一成形条件で成形し
た成形片を用い、同一方法により測定した場合、好まし
くは曲げ弾性率が(A)成分のプロピレン・エチレンブ
ロック共重合体単独での値の75%以上の値を有し、か
つ、アイゾット衝撃強度の値が(A)成分のプロピレン
・エチレンブロック共重合体単独での値の140%以上
の値を有する耐摩耗性に優れたポリプロピレン系樹脂組
成物である。
【0028】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は曲
げ弾性率と耐衝撃性のバランスと耐摩耗性に優れた材料
であり、種々の成型品に加工することができるが、中で
も自動車内外装品、例えばバンパー、サイドモール、エ
アバックカバー等や家電製品のハウジング材及び部品、
日用雑貨、工業用部品などに好適に用いることができ
る。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を説明するが、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。実施
例における測定法および用いた原材料は以下の通りであ
る。成形片は日精樹脂工業株式会社製PS20E5AS
E型射出成形器を用いノズル温度200#C、金型温度
40#Cで成形した
【0030】[測定法] (1)MFR:JIS K7210に準じて190℃、
2.16kg荷重で測定した。 (2)曲げ弾性率:ASTM D790に準じて23℃
にて、厚さ1/4インチの射出成形品を用いて曲げ速度
15mm/minで測定した。 (3)耐衝撃性:ASTM D256に準じて厚さ1/
4インチの射出成形品に切削ノッチを施して23℃での
アイゾット衝撃強度値を測定した。 (4)硬度:JIS K7215に準じて23℃にてデ
ュロメータータイプDの硬度を測定した。 (5)ビカット軟化点:JIS K7206に準じて厚
さ1/4インチの射出成形品を用い荷重1kgfでビカ
ット軟化点を測定した。 (6)磨耗性:JIS−K7204磨耗輪による磨耗試
験方法に準拠して(株)東洋精機社製テーパー磨耗試験
機を用い試験を行なった。試験片は射出成形により成形
した平板(直径100mmの円盤、厚さ2mm)で行な
った。摩耗輪は緑色炭化ケイ素研削材を用いて試験荷重
は9.8Nとした。回転円板の回転速度は60rpmと
した。評価は試験前の質量から試験後の質量を引き密度
で除した磨耗量で比較した。
【0031】[原材料] (1)(A)成分のプロピレン・エチレンブロック共重
合体 チッソ社製チッソポリプロK7719を用いた。表中で
はPPと記す。 (2)(B)成分のエチレンと炭素数3〜7のα−オレ
フィンとからなる共重合体 三井化学社製タフマーP−0280(コモノマー種プロ
ピレン、比重0.87)。表中ではEPと記す。三井化
学社製タフマーA−4085(コモノマー種ブテン、比
重0.88)。表中ではEBと記す。三井化学社製EP
T4045(コモノマー種プロピレン、エチリデンノル
ボルネン、比重0.87)。表中ではEPDMと記す。 (3)(C)成分の芳香族ビニル化合物・オレフィンラ
ンダム共重合体 スチレン−エチレン共重合体(SE1〜3と記す)を参
考例1〜3に記す方法で合成した。 (4)付加的任意成分((D)成分)としての水素添加
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体 旭化成社製タフテックH1062。表中ではSEBSと
記す
【0032】<参考例1>容量150L、攪拌機および
加熱冷却用ジャケット付の重合缶を用いて重合を行っ
た。脱水したシクロヘキサン62L、脱水したスチレン
10Lを重合缶に仕込み、内温60℃に加熱攪拌した。
トリイソブチルアルミニウム84mmol、メチルアル
モキサン(東ソーアクゾ社製、PMAO−s)をAl基
準で84mmol加えた。ただちにエチレンを導入し、
圧力1.0MPaで安定した後に、重合缶上に設置した
触媒タンクから、触媒、racジメチルメチレンビス
(4,5−ベンゾ−1−インデニル)ジルコニウムジク
ロライドを84μmol、トリイソブチルアルミニウム
2mmolを溶かしたトルエン溶液約100mlを重合
缶に加えた。内温を58℃、エチレン圧を1.0MPa
に維持しながら2.5時間重合を実施した。エチレンを
放圧後、重合缶気相部を窒素で数回パージした。次に、
重合液を激しく攪拌した分散剤(プルロニックP−10
3;旭電化社製)を含む150L、85℃の加熱水中に
1時間かけて投入した。その後97℃で30分間攪拌し
た後に、クラムを含む熱水を冷却水中に投入し、クラム
を回収した。クラムを50℃で風乾し、数mm程度の大
きさのクラム形状が良好な共重合体(SE1)7kgを
得た。そのスチレンとエチレンの組成比はそれぞれ18
mol%と82mol%であった。
【0033】<参考例2>シクロヘキサン66L、スチ
レン6Lにした以外は参考例1と同様に行った。重合温
度57℃を維持しつつ2時間重合を行った。参考例1と
同様にポリマー回収工程を実施した。その結果、共重合
体(SE2)5kgを得た。そのスチレンとエチレンの
組成比はそれぞれ12mol%と88mol%であった。
【0034】<参考例3>シクロヘキサン54L、スチ
レン18L、圧力を0.5MPa、メチルアルモキサン
168mmolにした以外は参考例1と同様に行った。
重合温度60℃を維持しつつ3.5時間重合を行った。
参考例1と同様にポリマー回収工程を実施した。その結
果、共重合体(SE3)14kgを得た。そのスチレン
とエチレンの組成比はそれぞれ41mol%と59mol%であ
った。
【0035】各参考例で得られたスチレン・エチレンラ
ンダム共重合体の分析は以下の手段によって実施した。
13C−nmr測定は、装置は日本電子社製α−500
を用い、溶媒は重1,1,2,2−テトラクロロエタン
を用い、テトラメチルシラン(TMS)を基準として測
定した。ここでいうTMSを基準とした測定は以下のよ
うな測定である。先ずTMSを基準として重1,1,
2,2−テトラクロロエタンの3重線13C−nmrピ
ークの中心ピークのシフト値を決めた。次いで共重合体
を重1,1,2,2−テトラクロロエタンに溶解して1
3C−nmrを測定し、各ピークシフト値を、重1,
1,2,2−テトラクロロエタンの3重線中心ピークを
基準として算出した。重1,1,2,2−テトラクロロ
エタンの3重線中心ピークのシフト値は73.89pp
mであった。測定はこれらの溶媒に対し、共重合体を3
重量/体積%溶解して行った。共重合体中のスチレン含
量の決定は、1H−nmrで行い、装置は日本電子社製
α−500を用い、溶媒は重1,1,2,2−テトラク
ロロエタンを用い、TMSを基準として、フェニル基プ
ロトン由来のピ−ク(6.5〜7.5ppm)とアルキ
ル基由来のプロトンピーク(0.8〜3ppm)の強度
比較で行った。分子量はGPC(ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー)を用いて標準ポリスチレン換算の
分子量を求めた。溶媒にテトラヒドロフラン(THF)
を用い、測定機器として東ソー社製HLC−8020を
用い測定した。DSCの測定は、セイコー電子社製DS
C200を用い、窒素気流下昇温速度10℃/minで
行った。
【0036】参考例1〜3の重合条件を表1に、得られ
たスチレン・エチレンランダム共重合体の分析結果等を
表2に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【実施例1〜9】および
【比較例1〜5】表3および4に示す組成の割合で配合
し、さらに組成物100重量部に対して熱安定剤として
テトラキス[メチレン−3−(3’5’−ジ−t−ブチ
ル4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製IRGAN
OX1010)0.1重量部を配合し、川田製作所製ス
ーパーミキサーで3分間混合した後、池貝機販社製二軸
混練機(PCM30)にて210℃の設定温度で混練造
粒することによりポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
前記各種測定法に従い測定を行った。評価結果を表3お
よび4に示す。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】表3に示す様に実施例1〜9では、曲げ弾
性率が(A)成分であるプロピレン・エチレンブロック
共重合体単独での値の75%以上の値と、アイゾット衝
撃強度が(A)成分であるプロピレン・エチレンブロッ
ク共重合体単独での値の140%以上の値をともに持
ち、曲げ弾性率と、耐衝撃性のバランスに優れており、
摩耗量も少なく、かつ流動性、表面硬度、耐熱性のバラ
ンスに優れた樹脂組成物である。これに対し、表4に示
す様に比較例1〜5では曲げ弾性率と耐衝撃性のバラン
スが十分ではなく、摩耗量も多い。
【0043】
【発明の効果】本発明の(A)成分のプロピレン・エチ
レンブロック共重合体と(B)成分のエチレンと炭素数
3〜7のα−オレフィンからなる共重合体および(C)
成分の芳香族ビニル化合物・オレフィンランダム共重合
体とからなるポリプロピレン系樹脂組成物は曲げ弾性率
と耐衝撃性のバランスに優れ、かつ耐摩耗性に優れた材
料であることから、種々の成型品に加工することがで
き、中でも自動車内外装品や家電製品のハウジング材及
び部品、日用雑貨、工業用部品などに好適である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 25:02) C08L 25:02) Fターム(参考) 4J002 BB052 BB152 BC013 BC043 BC093 BC113 BP021 FD010 FD040 FD070 FD090 FD310 4J028 AA01A AB01A AC01A AC10A AC28A BA00A BA01B BB00A BB01B BC12B BC25B EA01 EB01 EB02 EB21 EC02 FA02 GA13 4J128 AA01 AB01 AC01 AC10 AC28 AD00 BA00A BA01B BB00A BB01B BC12B BC25B EA01 EB01 EB02 EB21 EC02 FA02 GA13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(C)成分とを含有し、か
    つ耐磨耗性を有するポリプロピレン系樹脂組成物。 (A)成分:プロピレン含量が65〜95重量%のプロ
    ピレン・エチレンブロック共重合体50〜95重量%、 (B)成分:エチレン含量が40〜95重量%のエチレ
    ンと炭素数3〜7のα−オレフィンからなる共重合体2
    〜45重量%、 (C)成分:芳香族ビニル化合物含量が15〜98重量
    %であることを特徴とする芳香族ビニル化合物・オレフ
    ィンランダム共重合体2〜45重量%。 ここで(A)、(B)、(C)成分の合計は100重量
    %である。
  2. 【請求項2】 23℃におけるアイゾット衝撃強度の値
    が、前記(A)成分単独での同温度におけるアイゾット
    衝撃強度の値に対し、140%以上であることを特徴と
    する請求項1記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 23℃における曲げ弾性率及び同温度に
    おけるアイゾット衝撃強度の値が、前記(A)成分単独
    での同温度における曲げ弾性率及びアイゾット衝撃強度
    の値に対し、それぞれ75%以上及び140%以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載のポリプロピレン系樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 JIS K−7204により、緑色炭化
    ケイ素研削材摩耗輪を用い、9.8Nの試験荷重での磨
    耗量が105mm3以下であることを特徴とする請求項
    1〜3いずれか一項記載のプロピレン系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (B)成分のエチレンと炭素数3〜7の
    α−オレフィンとからなる共重合体におけるα−オレフ
    ィンが、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセンから選
    ばれた一種以上のものであることを特徴とする請求項1
    〜4いずれか一項記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (C)成分の芳香族ビニル化合物・オレ
    フィンランダム共重合体が、遷移金属触媒を含むシング
    ルサイト触媒系から合成されることを特徴とする請求項
    1〜5いずれか一項記載のポリプロピレン系樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】 (C)成分の芳香族ビニル化合物・オレ
    フィンランダム共重合体が、その構造中にヘッド−テイ
    ルで2個以上結合した芳香族ビニル化合物の連鎖構造を
    有する芳香族ビニル化合物・オレフィンランダム共重合
    体であることを特徴とする請求項1〜6いずれか一項記
    載のポリプロピレン系樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 (C)成分の芳香族ビニル化合物・オレ
    フィンランダム共重合体が、その構造中に含まれる芳香
    族ビニル化合物連鎖構造のフェニル基の立体規則性がア
    イソタクティクである芳香族ビニル化合物・オレフィン
    ランダム共重合体であることを特徴とする請求項1〜7
    いずれか一項記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 (C)成分の芳香族ビニル化合物・オレ
    フィンランダム共重合体が、下記の式(S1)で与えら
    れる交互構造指数λが1より大で70より小であるスチ
    レン・エチレンランダム共重合体であることを特徴とす
    る請求項1〜8いずれか一項記載のポリプロピレン系樹
    脂組成物。 λ=A3/A2×100 ・・・・・(S1) ここでA3は13C−nmr測定により得られる、下記
    の(化1)で示されるスチレン−エチレン交互構造の
    a,b,c3種類の炭素に由来する3種類のピーク面積
    の総和である。また、A2はテトラメチルシラン(TM
    S)を基準とした13C−nmrにより0〜50ppm
    の範囲に観測される主鎖メチレンおよび主鎖メチン炭素
    に由来するピークの面積の総和である。 【化1】 (式中、Phはフェニル基、xは繰り返し単位数を示し
    2以上の整数である。)
  10. 【請求項10】 (C)成分の芳香族ビニル化合物・オ
    レフィンランダム共重合体が、その構造中に含まれる前
    記の(化1)で示されるスチレン単位とエチレン単位の
    交互構造のフェニル基の立体規則性が下記の式(S2)
    で示されるアイソタクティクダイアッド分率Pmで0.
    5より大で1以下であるスチレン・エチレンランダム共
    重合体であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    一項記載のポリプロピレン系樹脂組成物。 Pm=Am/(Am+Ar) ・・・・・(S2) ここでAm,ArはそれぞれTMSを基準とした13C
    −nmrにより25ppm付近に現れるメチレン炭素の
    メソダイアッド構造(m構造)に由来するピーク面積、
    ラセミダイアッド構造(r構造)に由来するピーク面積
    をそれぞれ示す。
  11. 【請求項11】 (C)成分の芳香族ビニル化合物・オ
    レフィンランダム共重合体が、下記の(化2)で示され
    る遷移金属化合物と助触媒を用いて製造される芳香族ビ
    ニル化合物・オレフィンランダム共重合体であることを
    特徴とする請求項1〜10いずれか一項記載のポリプロ
    ピレン系樹脂組成物。 【化2】 式中、A,Bは非置換もしくは置換シクロペンタフェナ
    ンスリル基、非置換もしくは置換ベンゾインデニル基、
    非置換もしくは置換シクロペンタジエニル基、非置換も
    しくは置換インデニル基、または非置換もしくは置換フ
    ルオレニル基から選ばれる基である。YはA,Bと結合
    を有し、他に水素もしくは炭素数1〜15の炭化水素基
    を有するメチレン基、シリレン基、またはエチレン基で
    ある。置換基は互いに異なっていても同一でもよい。ま
    た、Yは環状構造を有していてもよい。Xは、水素、ハ
    ロゲン、炭素数1〜15のアルキル基、炭素数6〜10
    のアリール基、炭素数8〜12のアルキルアリール基、
    炭素数1〜4の炭化水素置換基を有するシリル基、炭素
    数1〜10のアルコキシ基、または炭素数1〜6のアル
    キル置換基を有するジアルキルアミド基、またはモノア
    リールアミド、ジアリールアミド、アルキルアリルアミ
    ドであり互いに同一であっても異なっていてもよい。M
    はジルコニウム、ハフニウム、またはチタンである。
  12. 【請求項12】 (C)成分の芳香族ビニル化合物・オ
    レフィンランダム共重合体が、スチレン・エチレンラン
    ダム共重合体であり、スチレン含量が30〜60重量%
    であることを特徴とする請求項1〜11いずれか一項記
    載のポリプロピレン系樹脂組成物。
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