JP2002201223A - フェニル環及びラクトン基が共存する感光性ポリマー及びレジスト組成物 - Google Patents

フェニル環及びラクトン基が共存する感光性ポリマー及びレジスト組成物

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JP2002201223A JP2001386341A JP2001386341A JP2002201223A JP 2002201223 A JP2002201223 A JP 2002201223A JP 2001386341 A JP2001386341 A JP 2001386341A JP 2001386341 A JP2001386341 A JP 2001386341A JP 2002201223 A JP2002201223 A JP 2002201223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェニル環及びラクトン基が共存する感光性
ポリマー及びレジスト組成物を提供する。 【解決手段】 下記式: 【化1】 で表わされる基のうちいずれか一つを有するモノマーユ
ニットを含む感光性ポリマーとPAGとを含むレジスト
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性ポリマー及
びレジスト組成物、特に化学増幅型レジスト組成物に係
り、特にフェニル環及びラクトン基が共存する感光性ポ
リマー及びこれを含むレジスト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程が複雑になって半導体素
子の集積度が増加するにつれて、微細なパターン形成が
要求される。さらに、半導体素子の容量が1Gb級以上
の素子において、デザインルールが0.2μm以下の微
細なパターンサイズが要求される。しかしながら、Kr
Fエキシマーレーザー(248nm)を利用した既存の
レジスト材料を使用してこのような微細なパターンを形
成するのには限界がある。したがって、より一層短波長
領域の光波長を使用するエネルギー露光源であるArF
エキシマーレーザー(193nm)を利用したリソグラ
フィ技術が登場した。
【0003】しかしながら、ArFエキシマーレーザー
を利用したリソグラフィに使われるレジスト材料は既存
のレジスト材料に比べて商用化するには多くの問題点が
ある。最も代表的な問題点は縦横比(アスペクト比)の
増大によりパターンの崩れ現象が現れることである。し
たがって、レジスト膜を薄くせねばならない。しかしな
がら、レジスト膜の乾式エッチングに対する耐性には限
界があり、実際のパターンを形成するに当たり多くの難
関がある。
【0004】これにより、乾式エッチングに対する耐性
を強化するためにフェニル基またはアダマンチル基を導
入したポリマーが提案された。しかしながら、これらの
ポリマーは親水性が悪くて接着特性に劣り、その結果リ
フティングを引き起こすなどレジスト膜を利用する工程
において多くの問題点を誘発することがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来の問題点を解決しようとするものであり、レジスト
の原料として使われた時に優秀なリソグラフィ特性を提
供できる構造を有する感光性ポリマーを提供することで
ある。
【0006】本発明の他の目的は、乾式エッチングに対
する耐性を強化し、接着特性を改善できるレジスト組成
物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的は、下記式
(1):
【0008】
【化9】
【0009】で表わされる基を有するモノマーユニット
を含むことを特徴とする感光性ポリマーによって達成さ
れる。
【0010】前記目的はまた、下記式(3):
【0011】
【化10】
【0012】で表わされる基を有するモノマーユニット
を含むことを特徴とする感光性ポリマーによっても達成
される。
【0013】上記他の目的は、(a)下記式(1):
【0014】
【化11】
【0015】で表わされる基を有するモノマーユニット
を含む感光性ポリマーと、(b)PAG(photoacid gen
erator)とを含むことを特徴とするレジスト組成物によ
って達成される。
【0016】上記他の目的はまた、(a)下記式
(3):
【0017】
【化12】
【0018】で表わされる基を有するモノマーユニット
を含む感光性ポリマーと、(b)PAGとを含むことを
特徴とするレジスト組成物によっても達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0020】本発明の一態様による感光性ポリマーは、
上記式(1)で表わされる基を有するモノマーユニット
を含む。
【0021】本発明の上記態様による感光性ポリマー
は、下記式(2):
【0022】
【化13】
【0023】の構造を有することが好ましい。上記式
(2)において、R1、R2及びR3は、水素原子または
アルキル基を表わす。この際、R1、R2及びR3は、同
一であってもあるいは異なるものであってもよい。ま
た、R1、R2及びR3がアルキル基を表わす際の、アル
キル基としては、特に制限されるものではなく、製造さ
れる感光性ポリマーの所望の特性によって適宜選択され
る。例えば、炭素数1〜6の脂肪族の直鎖、分枝状また
は環状アルキル基を表わす。このようなアルキル基の特
に好ましい例としては、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピルなどが挙げられる。さらに、l、m及びn
は、それぞれ上記式(2)で示される構造を有する感光
性ポリマーを構成する各繰り返し単位の数を表わし、そ
れぞれ、l/(l+m+n)=0.1〜0.5、好まし
くは0.2〜0.5、m/(l+m+n)=0〜0.
5、及びn/(l+m+n)=0.4〜0.7の関係を
満たすことを必須要件とする。本発明の上記態様による
感光性ポリマーにおいて、上記各繰り返し単位は、ブロ
ック状であってもランダム状であってもよい。
【0024】本発明の上記態様による感光性ポリマー
は、上記式(1)で表わされる基を有するモノマーユニ
ットを含むまたは(2)の構造を有するものであり、そ
の分子量などは特に制限されないが、好ましくは重量平
均分子量が1,000〜100,000である。
【0025】また、本発明の態様による感光性ポリマー
の製造は、公知の方法を単独でまたは組み合わせて使用
することによって、達成され、また、その末端もその製
造方法から導き出される。
【0026】本発明の他の態様による感光性ポリマー
は、上記式(3)で表わされる基を有するモノマーユニ
ットを含む。
【0027】本発明の上記他の態様による感光性ポリマ
ーは下記式(4):
【0028】
【化14】
【0029】の構造を有することが好ましい。ただし上
記式(4)において、R4、R5及びR 6は、水素原子ま
たはアルキル基でありを表わす。この際、R4、R5及び
6は、同一であってもあるいは異なるものであっても
よい。また、R4、R5及びR6がアルキル基を表わす際
の、アルキル基としては、特に制限されるものではな
く、製造される感光性ポリマーの所望の特性によって適
宜選択される。例えば、炭素数1〜6の脂肪族の直鎖、
分枝状または環状アルキル基を表わす。このようなアル
キル基の特に好ましい例としては、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピルなどが挙げられる。さらに、l、
m及びnは、それぞれ上記式(4)で示される構造を有
する感光性ポリマーを構成する各繰り返し単位の数を表
わし、それぞれ、l/(l+m+n)=0.1〜0.
5、好ましくは0.2〜0.5、m/(l+m+n)=
0〜0.5、及びn/(l+m+n)=0.4〜0.7
の関係を満たすことを必須要件とする。本発明の上記態
様による感光性ポリマーにおいて、上記各繰り返し単位
は、ブロック状であってもランダム状であってもよい。
【0030】本発明の上記態様による感光性ポリマー
は、上記式(3)で表わされる基を有するモノマーユニ
ットを含むまたは(4)の構造を有するものであり、そ
の分子量などは特に制限されないが、好ましくは重量平
均分子量が1,000〜100,000である。
【0031】また、本発明の態様による感光性ポリマー
の製造は、公知の方法を単独でまたは組み合わせて使用
することによって、達成され、また、その末端もその製
造方法から導き出される。
【0032】このように、本発明による感光性ポリマー
は、乾式エッチングに対する耐性を強化することができ
るフェニル環及びレジスト膜との接着特性を改善させ、
親水性を付与できるラクトン基が共存している物質を含
むため、例えばレジスト組成物に使用される場合には、
得られたレジスト組成物は、乾式エッチングに対する十
分な耐性及び優れた接着特性を併せ持つ。
【0033】本発明の一態様によるレジスト組成物は、
(a)上記式(1)で表わされる基を有するモノマーユ
ニットを含む感光性ポリマーと(b)PAG(photoacid
generator)とを含む。この際、感光性ポリマーは、上
記式(2)の構造を有することが好ましい。
【0034】本発明の他の態様によるレジスト組成物
は、(a)上記式(3)で表わされる基を有するモノマ
ーユニットを含む感光性ポリマーと(b)PAGとを含
む。この際、感光性ポリマーは、上記式(4)の構造を
有することが好ましい。
【0035】本発明によるレジスト組成物に含まれる感
光性ポリマーの重量平均分子量は1,000〜100,
000であることが好ましい。
【0036】前記PAGは前記感光性ポリマーの質量を
基準として1〜15質量%の量で含まれることが好まし
い。
【0037】本発明において使用されるPAGは、特に
制限されるものではなく、公知のPAGが使用できる
が、トリアリールスルホニウム塩、ジアリールヨードニ
ウム塩、スルホネートまたはこれらの混合物よりなるこ
とが望ましい。特に望ましくは、前記PAGは、トリフ
ェニルスルホニウムトリフレート、トリフェニルスルホ
ニウムアンチモネート、ジフェニルヨードニウムトリフ
レート、ジフェニルヨードニウムアンチモネート、メト
キシジフェニルヨードニウムトリフレート、ジ−t−ブ
チルジフェニルヨードニウムトリフレート、2,6−ジ
ニトロベンジルスルホネート、ピロガロールトリス(ア
ルキルスルホネート)、N−ヒドロキシスクシンイミド
トリフレート、ノルボルネン−ジカルボキシイミド−ト
リフレート、トリフェニルスルホニウムノナフレート、
ジフェニルヨードニウムノナフレート、メトキシジフェ
ニルヨードニウムノナフレート、ジ−t−ブチルジフェ
ニルヨードニウムノナフレート、N−ヒドロキシスクシ
ンイミドノナフレート、ノルボルネン−ジカルボキシイ
ミド−ノナフレート、トリフェニルスルホニウムパーフ
ルオロオクタンスルホネート(PFOS)、ジフェニル
ヨードニウムPFOS、メトキシジフェニルヨードニウ
ムPFOS、ジ−t−ブチルジフェニルヨードニウムト
リフレート、N−ヒドロキシスクシンイミドPFOS、
ノルボルネン−ジカルボキシイミドPFOSまたはこれ
らの混合物よりなる。
【0038】本発明によるレジスト組成物は有機塩基を
さらに含むことができる。この際、前記有機塩基は前記
感光性ポリマーの質量を基準として0.01〜2.0質
量%の量で含まれることが望ましい。また、前記有機塩
基は、特に制限されないが、第3級アミンよりなる化合
物を単独でまたは2種以上混合してなることが望まし
い。特に望ましくは、前記有機塩基はトリエチルアミ
ン、トリイソブチルアミン、トリイソオクチルアミン、
トリイソデシルアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミンまたはこれらの混合物からなる。
【0039】本発明による感光性ポリマーは、フェニル
環とラクトン基とが共存している物質を含んでいる。し
たがって、このような感光性ポリマーよりなるレジスト
組成物は、乾式エッチングに対する十分な耐性を提供で
きるだけではなく接着特性にすぐれる。
【0040】
【実施例】次に、本発明を、実施例を参照しながらさら
に詳細に説明する。
【0041】実施例1:DHPALA(2,5−ジヒド
ロキシフェニルアセチック−γ−ラクトニルアクリレー
ト)の合成 本実施例では、DHPALAを、下記反応式に従って、
下記方法により合成した。
【0042】
【化15】
【0043】2,5−ジヒドロキシフェニルアセチック
−γ−ラクトン150.13g(1モル)とトリエチル
アミン(TEA)150g(1.5モル)を乾燥された
塩化メチレン(MC)500gに溶かした後、この混合
溶液に、滴下ロートを利用して約157gのアクリロイ
ルクロライド(1.5モル)をゆっくり添加した。この
時、熱が生じるので氷浴を利用して冷却した。添加が終
わった後、得られた溶液をゆっくり常温に上げて10時
間強く撹拌した。その後生成された塩をろ過して残った
余液をエーテルで抽出した。低圧下で溶媒のエーテルを
完全に除去し、ガスクロマトグラフィを利用して確認し
た後でカラムクロマトグラフィを利用して生成物を分離
した(収率80%)。
【0044】実施例2:DHPALMA(2,5−ジヒ
ドロキシフェニルアセチック−γ−ラクトニルメタクリ
レート)の合成
【0045】
【化16】
【0046】アクリロイルクロライドの代わりにメタク
リロイルクロライドを使用する以外は、実施例1と同様
の方法で所望の生成物を回収した(収率75%)。な
お、本実施例におけるDHPALMAの合成を、上記反
応式に示す。
【0047】実施例3:DHFA(3,6−ジヒドロキ
シフラボニルアクリレート)の合成 本実施例では、DHFAを、下記反応式に従って、下記
方法により合成した。
【0048】
【化17】
【0049】3,6−ジヒドロキシフラボン254g
(1モル)とトリエチルアミン(TEA)150g
(1.5モル)とを乾燥した塩化メチレン(MC)10
00gに溶かした後、この混合溶液に、滴下ロートを利
用して約157gのアクリロイルクロライド(1.5モ
ル)をゆっくり添加した。この時、熱が生じるので氷浴
を利用して冷却した。添加が終わった後、得られた溶液
をゆっくり常温に上げて10時間強く撹拌した。その後
生成された塩をろ過して残った余液をエーテルを利用し
て抽出した。低圧下で溶媒のエーテルを完全に除去し、
ガスクロマトグラフィを利用して確認した後でカラムク
ロマトグラフィを利用して生成物を分離した(収率52
%)。
【0050】実施例4:DHFMA(3,6−ジヒドロ
キシフラボニルメタクリレート)の合成
【0051】
【化18】
【0052】アクリロイルクロライドの代わりにメタク
リロイルクロライドを使用する以外は、実施例3と同様
の方法で所望の生成物を回収した(収率50%)。な
お、本実施例におけるDHFMAの合成を、上記反応式
に示す。
【0053】実施例5:コポリマーの合成 本実施例では、コポリマーを、下記反応式に従って、下
記方法により合成した。
【0054】
【化19】
【0055】アセトキシスチレン1.34g(0.07
モル)と実施例1において合成したDHPALA0.0
3モルを乾燥されたトルエン30gに溶かした後、この
溶液に、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル(azobi
sisobutyronitrile))1.64gを添加してN2で4時
間パージした。その後、この液体を液体窒素を利用して
凍らせた後で真空ポンプを利用して真空状態とした後で
再び溶かした。このような過程を3回反復して反応物内
の空気を完全に除去した。その後、反応物を60℃にて
24時間重合させた。
【0056】重合が終わった後、重合生成物をn−ヘキ
サンにゆっくり落としつつ沈殿を形成した。その後、ろ
過して固体を濾した後でそれを再びTHF(テトラヒド
ロフラン)に溶かし、n−ヘキサンを利用して沈殿を再
度形成した。このような過程を3回反復した後、得られ
た沈殿をMCに溶かした後、この溶液に少量の酸及びメ
チルビニルエーテルを添加して24時間反応させた。反
応が終わった後、得られた反応液をn−ヘキサン:イソ
プロピルアルコール=3:1の溶剤にて沈殿を形成して
所望の生成物を得た(収率70%)。
【0057】実施例6:コポリマーの合成
【0058】
【化20】
【0059】DHPALAの代わりに実施例2において
合成したDHPALMAを使用する以外は、実施例5と
同様の方法で所望の生成物を合成した(収率65%)。
なお、本実施例におけるコポリマーの合成を、上記反応
式に示す。
【0060】実施例7:コポリマーの合成 本実施例では、コポリマーを、下記反応式に従って、下
記方法により合成した。
【0061】
【化21】
【0062】アセトキシスチレン1.34g(0.07
モル)と実施例3において合成したDHFA0.03モ
ルを乾燥されたトルエン30gに溶かした後、AIBN
1.64gを添加してN2で4時間パージした。その
後、この液体を液体窒素を利用して凍らせた後で真空ポ
ンプを利用して真空状態とした後で再び溶かした。この
ような過程を3回反復して反応物内の空気を完全に除去
した。その後、反応物を60℃にて24時間重合させ
た。
【0063】重合が終わった後、重合生成物をn−ヘキ
サンにゆっくり落としつつ沈殿を形成した。その後、ろ
過して固体を濾した後でそれを再びTHFに溶かし、n
−ヘキサンを利用して沈殿を形成した。このような過程
を3回反復した後、得られた沈殿をMCに溶かして少量
の酸及びメチルビニルエーテルを添加して24時間反応
させた。反応が終わった後、得られた反応液をn−ヘキ
サン:イソプロピルアルコール=3:1の溶剤にて沈殿
を形成して所望の生成物を得た(収率63%)。
【0064】実施例8:コポリマーの合成
【0065】
【化22】
【0066】DHFAの代わりに実施例4にて合成した
DHFMAを使用する以外は、実施例7と同様の方法で
所望の生成物を合成した(収率61%)。なお、本実施
例におけるコポリマーの合成を、上記反応式に示す。
【0067】実施例9:ターポリマーの合成 本実施例では、ターポリマーを、下記反応式に従って、
下記方法により合成した。
【0068】
【化23】
【0069】アセトキシスチレン1.34g(0.07
モル)と実施例1にて合成したDHPALA0.03モ
ルを乾燥されたトルエン30gに溶かした後、AIBN
1.64gを添加してN2で4時間パージした。その
後、この液体を液体窒素を利用して凍らせた後で真空ポ
ンプを利用して真空状態とした後で再び溶かした。この
ような過程を3回反復して反応物内の空気を完全に除去
した。その後、反応物を60℃にて24時間重合させ
た。
【0070】重合が終わった後、重合生成物を過量のn
−ヘキサンにゆっくり落としつつ沈殿を形成した。その
後、ろ過して固体を濾した後、それを再びTHFに溶か
し、n−ヘキサンを利用して沈殿を形成した。このよう
な過程を3回反復した後、得られた沈殿をメタノールに
溶かして少量のアンモニア水溶液を添加して24時間反
応させた。反応が終わった後、反応結果物を脱イオン水
に落として沈殿を形成した後で再びろ過した。このよう
な過程を3回反復した後、生成された固体をMCに溶か
して少量の酸及びメチルビニルエーテルを添加して24
時間反応させた。反応が終わった後、得られた反応液を
n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=3:1の溶剤
において沈殿を形成して所望の生成物を得た(収率70
%)。
【0071】実施例10:ターポリマーの合成
【0072】
【化24】
【0073】DHPALAの代わりに実施例2にて合成
したDHPALMAを使用する以外は、実施例9と同様
の方法で所望の生成物を合成した(収率75%)。な
お、本実施例におけるターポリマーの合成を、上記反応
式に示す。
【0074】実施例11:ターポリマーの合成
【0075】
【化25】
【0076】DHPALAの代わりに実施例3にて合成
したDHFA0.03モルを使用する以外は、実施例9
と同様の方法で所望の生成物を合成した(収率70
%)。なお、本実施例におけるターポリマーの合成を、
上記反応式に示す。
【0077】実施例12:ターポリマーの合成
【0078】
【化26】
【0079】DHFAの代わりに実施例4にて合成した
DHFMAを使用する以外は、実施例11と同様の方法
で所望の生成物を合成した(収率75%)。なお、本実
施例におけるターポリマーの合成を、上記反応式に示
す。
【0080】実施例13:レジスト組成物の製造 実施例5〜12にて合成したポリマー(1.0g)をそ
れぞれPGMEA(propylene glycol monomethyl ether
acetate)溶剤に入れて完全に溶かした後、この溶液に
PAGであるトリフェニルスルホニウムトリフレートを
添加して完全に溶かした。その後、0.2μmメンブレ
ンフィルタを利用して濾してレジスト組成物を得た。得
られたレジスト組成物を6インチのウェーハ上に250
0rpmでコーティングして約0.3μmの厚さのレジ
スト膜を形成した。
【0081】その後、前記レジスト膜が形成されたウェ
ーハを110℃の温度にて90秒間ソフトベーキング
し、KrFエキシマーレーザー(NA=0.6)を利用
して露光した後、100℃の温度にて90秒間PEB(p
ost-exposure bake)を行った。
【0082】その後、2.38質量%の水酸化テトラメ
チルアンモニウム(TMAH)溶液を使用して約60秒
間現像してレジストパターンを形成した。その結果、1
80nmラインアンドスペースパターン(1:1)が得
られることを確認した。
【0083】以上、本発明を望ましい実施例を挙げて詳
細に説明したが、本発明は前記実施例に限定されずに、
本発明の技術的思想の範囲内で当分野でおいて通常の知
識を持った者によりさまざまな変形が可能である。
【0084】
【発明の効果】本発明による感光性ポリマーは乾式エッ
チングに対する耐性を強化できるフェニル環及びレジス
ト膜との接着特性を改善させ、親水性を付与できるラク
トン基が共存している物質を含んでいる。したがって、
そのような感光性ポリマーよりなるレジスト組成物は乾
式エッチングに対する十分な耐性を提供できるのみなら
ず接着特性にすぐれる。したがって、本発明によるレジ
スト組成物をフォトリソグラフィ工程に適用する時に非
常に優秀なリソグラフィ性能を示すことにより、今後次
世代半導体素子を製造するに当たり非常に有用に用いら
れる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA03 AA09 AA14 AB16 AC04 AC08 AD03 BE00 BE10 BG00 CB08 CB14 CB17 CB41 CB45 CC20 FA17 4J100 AB07Q AB07R AL08P BA02Q BA02R BA03H BA03P BA03Q BA05H BA05Q BA05R BA11P BC43P BC53P CA01 CA04 CA05 CA31 DA36 HA08 HA61 HB43 HC13 HE05 HE14 HE41 JA38

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1): 【化1】 で表わされる基を有するモノマーユニットを含むことを
    特徴とする感光性ポリマー。
  2. 【請求項2】 下記式(2): 【化2】 ただし、R1、R2及びR3は、それぞれ独立して、水素
    原子またはアルキル基を表わし、ならびに、l、m及び
    nは、それぞれ、l/(l+m+n)=0.1〜0.
    5、m/(l+m+n)=0〜0.5、及びn/(l+
    m+n)=0.4〜0.7の関係を満たすの構造を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の感光性ポリマー。
  3. 【請求項3】 下記式(3): 【化3】 で表わされる基を有するモノマーユニットを含むことを
    特徴とする感光性ポリマー。
  4. 【請求項4】 下記式(4): 【化4】 ただし、式中、R4、R5及びR6は、それぞれ独立し
    て、水素原子またはアルキル基を表わし、ならびに、
    l、m及びnは、それぞれ、l/(l+m+n)=0.
    1〜0.5、m/(l+m+n)=0〜0.5、及びn
    /(l+m+n)=0.4〜0.7の関係を満たす、で
    示される構造を有することを特徴とする請求項3に記載
    の感光性ポリマー。
  5. 【請求項5】 (a)下記式(1): 【化5】 で表わされる基を有するモノマーユニットを含む感光性
    ポリマーと、(b)PAG(photoacid generator)とを
    含むことを特徴とするレジスト組成物。
  6. 【請求項6】 前記感光性ポリマーは、下記式(2): 【化6】 ただし、R1、R2及びR3は、それぞれ独立して、水素
    原子またはアルキル基を表わし、ならびに、l、m及び
    nは、それぞれ、l/(l+m+n)=0.1〜0.
    5、m/(l+m+n)=0〜0.5、及びn/(l+
    m+n)=0.4〜0.7の関係を満たすの構造を有す
    ることを特徴とする請求項5に記載のレジスト組成物。
  7. 【請求項7】 前記感光性ポリマーの重量平均分子量は
    1,000〜100,000であることを特徴とする請
    求項5または6に記載のレジスト組成物。
  8. 【請求項8】 前記PAGは前記感光性ポリマーの質量
    を基準として1〜15質量%の量で含まれることを特徴
    とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のレジスト組
    成物。
  9. 【請求項9】 前記PAGはトリアリールスルホニウム
    塩、ジアリールヨードニウム塩、スルホネートまたはこ
    れらの混合物よりなることを特徴とする請求項5〜8の
    いずれか1項に記載のレジスト組成物。
  10. 【請求項10】 有機塩基をさらに含むことを特徴とす
    る請求項5〜9のいずれか1項に記載のレジスト組成
    物。
  11. 【請求項11】 前記有機塩基は前記感光性ポリマーの
    質量を基準として0.01〜2.0質量%の量で含まれ
    ることを特徴とする請求項10に記載のレジスト組成
    物。
  12. 【請求項12】 前記有機塩基は第3級アミン化合物を
    単独でまたは2種以上混合してなることを特徴とする請
    求項10または11に記載のレジスト組成物。
  13. 【請求項13】 前記有機塩基はトリエチルアミン、ト
    リイソブチルアミン、トリイソオクチルアミン、トリイ
    ソデシルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
    アミンまたはこれらの混合物からなることを特徴とする
    請求項12に記載のレジスト組成物。
  14. 【請求項14】 (a)下記式(3): 【化7】 で表わされる基を有するモノマーユニットを含む感光性
    ポリマーと、(b)PAGとを含むことを特徴とするレ
    ジスト組成物。
  15. 【請求項15】 前記感光性ポリマーは、下記式
    (4): 【化8】 ただし、式中、R4、R5及びR6は、それぞれ独立し
    て、水素原子またはアルキル基を表わし、ならびに、
    l、m及びnは、それぞれ、l/(l+m+n)=0.
    1〜0.5、m/(l+m+n)=0〜0.5、及びn
    /(l+m+n)=0.4〜0.7の関係を満たす、の
    構造を有することを特徴とする請求項14に記載のレジ
    スト組成物。
  16. 【請求項16】 前記感光性ポリマーの重量平均分子量
    は1,000〜100,000であることを特徴とする
    請求項14または15に記載のレジスト組成物。
  17. 【請求項17】 前記PAGは前記感光性ポリマーの質
    量を基準として1〜15質量%の量で含まれることを特
    徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載のレジ
    スト組成物。
  18. 【請求項18】 前記PAGはトリアリールスルホニウ
    ム塩、ジアリールヨードニウム塩、スルホネートまたは
    これらの混合物よりなることを特徴とする請求項14〜
    17のいずれか1項に記載のレジスト組成物。
  19. 【請求項19】 有機塩基をさらに含むことを特徴とす
    る請求項14〜18のいずれか1項に記載のレジスト組
    成物。
  20. 【請求項20】 前記有機塩基は前記感光性ポリマーの
    質量を基準として0.01〜2.0質量%の量で含まれ
    ることを特徴とする請求項19に記載のレジスト組成
    物。
  21. 【請求項21】 前記有機塩基は第3級アミン化合物を
    単独でまたは2種以上混合してなることを特徴とする請
    求項19または20に記載のレジスト組成物。
  22. 【請求項22】 前記有機塩基はトリエチルアミン、ト
    リイソブチルアミン、トリイソオクチルアミン、トリイ
    ソデシルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
    アミンまたはこれらの混合物からなることを特徴とする
    請求項21に記載のレジスト組成物。
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