JP2002200908A - サスペンションアーム - Google Patents
サスペンションアームInfo
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Abstract
ことのできるサスペンションアームを提供する。 【解決手段】 上方に凸形状の上板部材10と、下方に
凸形状の下板部材11とを備え、これら両板部材10,
11の縁部に設けたフランジ10a,11aを溶接によ
って互いに接合することでアーム本体2を構成する。ア
ーム本体2のフロント側に形成された固定端2cに、湾
曲アーム17を介してリヤブッシュ支持部6を固設す
る。湾曲アーム17は板金成形等により断面”コ”の字
形状に形成した一対の湾曲部材20,21を有し、これ
ら湾曲部材20,21の上下位置に湾曲方向に沿って設
けた接合縁部20a,21aを互いに溶接接合する。
Description
ンションアームに関する。
としては、上板部材と下板部材とを溶着等により接合し
てアーム本体を構成しこのアーム本体にブッシュ支持部
等を固設したものや、パイプ部材を用いて構成したアー
ム本体にブッシュ支持部等を固設したものがある。
は、上板部材と下板部材とを接合してアーム本体を構成
したサスペンションアームとして、板金成形等により平
面形状が略同一に形成された、上方に凸形状となるよう
断面コの字型に形成された上板部材と、下方に凸形状と
なるよう断面コの字型に形成された下板部材とを互いに
対向させてその縁部を重畳し、これらを溶接接合してア
ーム本体を構成するとともに、このアーム本体にブッシ
ュ支持部等を固設した技術が開示されている。
成したサスペンションアームとしては、例えば、所定に
湾曲成形されたパイプ部材にプレス鋼板加工等により成
形されたアーム部材を接合してアーム本体を構成し、こ
のアーム本体にブッシュ支持部を固設したものが広く一
般に採用されている。
行時にアーム本体に上下方向の曲げ力が加わるとアーム
本体の上下方向略中立部に応力が集中するが、特開平6
−143953号公報に開示された技術のように上板部
材と下板部材とを接合してアーム本体を構成した場合、
応力が集中する位置が溶接部位になっているために溶接
剥がれが起こる虞がある。従ってアーム本体の強度を維
持する為には溶接工程での管理を厳重に行う必要があり
製造コストの増大等を招く虞がある。
成した技術において、ブッシュ支持部を固設するには、
高強度のボルト材のピンをパイプ端部をスウェージ加工
して溶接等で固設する必要があり、構造が複雑な上コス
トが増大する。
で、高強度且つ安価に湾曲の自由度を向上させることの
できるサスペンションアームを提供することを目的とす
る。
め、請求項1に記載の発明によるサスペンションアーム
は、アーム本体と、上記アーム本体の端部に固設され該
アーム本体を車体或いは車輪に連結支持する支持部材と
を備えたサスペンションアームにおいて、湾曲方向に沿
う上下位置に接合縁部を有する断面コの字形状をなす一
対の湾曲部材を互いに接合して構成した湾曲アームを有
し、この湾曲アームを介して、上記支持部材を上記アー
ム本体に固設したことを特徴とする。
ンションアームは、請求項1に記載の発明において、上
記接合縁部を、上記湾曲アームの湾曲の略中立軸上に設
定したことを特徴とする。
ンションアームは、請求項1または請求項2に記載の発
明において、上記湾曲アームの湾曲内側に位置する一方
の上記湾曲部材を、湾曲外側に位置する他方の上記湾曲
部材よりも肉厚な部材で構成したことを特徴とする。
ンションアームは、請求項1乃至請求項3の何れかに記
載の発明において、上記一対の湾曲部材の接合は上記接
合縁部を互いに重畳して行うものであって、湾曲内側に
位置する肉厚な上記湾曲部材の接合縁部を、湾曲外側に
位置する肉薄な上記湾曲部材の接合縁部の外部に位置す
るよう重畳したことを特徴とする。
ンションアームは、請求項1乃至請求項4の何れかに記
載の発明において、上記湾曲アームの上記アーム本体へ
の接続は上記各湾曲部材の端部を上記アーム本体の外部
に重畳して行うものであって、これらが溶着される重畳
部の位置を、上記支持部材と他の支持部材とを結ぶ直線
上に位置するよう設定したことを特徴とする。
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の第1の実施
の形態に係わり、図1はサスペンションアームの上面
図、図2は図1のII-II断面図、図3は図1のIII-III断
面図である。
ョンアームを示し、本実施の形態では車体右側のサスペ
ンションアームを示す。
に、他の支持部材としてのボールジョイント支持部5
と、支持部材としてのリヤブッシュ支持部6と、フロン
トブッシュ支持部7とが固設されて要部が構成されてい
る。
るよう板金形成された、上方に凸形状の上板部材10
と、下方に凸形状の下板部材11とを備えて構成されて
いる(図3参照)。これら両板部材10,11の縁部に
はフランジ10a,11aが設けられており、フランジ
10a,11aが溶接によって互いに接合されることで
上板部材10と下板部材11とが一体に接合されてい
る。
イント支持部5が固設され、このボールジョイント支持
部5に支持されたボールジョイントを介して車輪支持部
材(何れも図示せず)が連結支持されている。
だらかに湾曲形成されているとともに前後に分岐され、
フロント側に形成された固定端2bには、フロントブッ
シュ支持部7が固設されている。フロントブッシュ支持
部7にはフロントブッシュ15が内嵌固着され、フロン
トブッシュ15にボルト締結されたブラケット16を介
して、アーム本体2のフロント側固定端2bが車体のク
ロスメンバ(図示せず)に弾性的に連結されている。
固定端2cには、車体側に湾曲形成された湾曲アーム1
7を介してリヤブッシュ支持部6が固設されている。リ
ヤブッシュ支持部6にはリヤブッシュ18が内嵌固着さ
れ、リヤブッシュ18にボルト締結されたブラケット1
9を介して、アーム本体2のリヤ側固定端2cが車体の
クロスメンバ(図示せず)に弾性的に連結されている。
コ”の字形状に形成された一対の湾曲部材20,21を
有し、これら湾曲部材20,21の上下位置に湾曲方向
に沿って設けられた接合縁部20a,21aが互いに溶
接接合されて湾曲アーム17が構成されている。すなわ
ち、接合縁部20a,21aはサスペンションアーム1
に前後力が作用した際に発生する曲げモーメントの中立
軸上に設定されるもので、図2に示すように、湾曲部材
20,21は互いに対向された状態でその接合縁部20
a,21aが互いに重畳され溶接接合されている。
材20は、湾曲外側に位置する他方の湾曲部材21より
も肉厚な部材で構成されている(図2参照)。
湾曲内側に位置する肉厚な湾曲部材20の接合縁部20
aが、湾曲外側に位置する肉薄な湾曲部材21の接合縁
部21aの外部に位置するよう設定されている(図2参
照)。
接続は各湾曲部材20,21の端部をアーム本体2の外
部に重畳するとともにこの重畳部を溶着して行うもので
(図3参照)、これらが溶着される重畳部の位置は、フ
ロントブッシュ支持部6とボールジョイント支持部5と
を結ぶ直線上に位置するよう設定されている(図1参
照)。
によれば、急峻な角度で湾曲した方向に取り付けられる
リヤブッシュ支持部6を、湾曲アーム17を介してアー
ム本体2に固設するとともに、湾曲アーム17を接合縁
部20a,21aが湾曲方向に沿って上下位置に設けら
れた断面”コ”の字形状をなす一対の湾曲部材20,2
1で構成することにより、サスペンションアーム1にお
けるリヤブッシュ支持部6近傍の湾曲部の側部の強度を
安価に向上することができ、しかも、強度面から見た湾
曲方向の制限が緩和されるので、サスペンションアーム
1の設計の自由度が向上する。
作用した際に発生する曲げモーメントの中立軸上に湾曲
部材20,21の接合縁部20a,21aを設定するこ
とにより、必要以上に湾曲部材20,21の強度を高く
する必要がなく、より安価で効果的にサスペンションア
ーム1の強度向上を図ることができる。
作用した際に発生する曲げモーメントがより強く影響す
る湾曲内側の湾曲部材20を湾曲外側の湾曲部材21よ
りも肉厚な部材で構成することにより、より安価で効果
的にサスペンションアーム1の強度向上を図ることがで
きる。
ム本体2の外部に重畳してこれらを溶着接続するととも
に、これらが溶着される重畳部の位置をリヤブッシュ支
持部6とボールジョイント支持部5とを結ぶ直線上に位
置するよう設定することにより、湾曲アーム17とアー
ム本体2との接続を曲げモーメントが小さい位置で高強
度に行うことができる。
形態に係わり、図4はサスペンションアームの斜視図、
図5は図4のV-V断面図、図6は図4のVI-VI断面図であ
る。
ションアームを示し、本実施の形態では車体左側のサス
ペンションアームを示す。
32に、他の支持部材としてのジョイント支持部35
と、支持部材としてのフロントブッシュ支持部36と、
リヤブッシュ支持部37とが固設されて要部が構成され
ている。
側に”く”の字形状に曲げ形成されたパイプ部材40
と、自由端がパイプ部材40に固設された鋼板部材41
とを備えて構成されている。
イント支持部35が固設され、このジョイント支持部3
5に支持されたジョイントを介して車輪支持部材(何れ
も図示せず)が連結支持されている。
後方寄り位置でその自由端がパイプ部材40の自由端側
に溶着等によって固設されるもので、鋼板部材41の固
定端41aには、リヤブッシュ支持部37が固設されて
いる。リヤブッシュ支持部37にはリヤブッシュ45が
内嵌固着され、リヤブッシュ45にボルト締結されたブ
ラケット(図示せず)を介して、アーム本体32のリヤ
側固定端41aが車体のクロスメンバ(図示せず)に弾
性的に連結されている。
側固定端)40aには、車体側に湾曲形成された湾曲ア
ーム47を介してフロントブッシュ支持部36が固設さ
れている。フロントブッシュ支持部36にはフロントブ
ッシュ48が内嵌固着され、フロントブッシュ48にボ
ルト締結されたブラケット(図示せず)を介して、アー
ム本体32のフロント側固定端40aが車体のクロスメ
ンバ(図示せず)に弾性的に連結されている。
コ”の字形状に形成された一対の湾曲部材50,51を
有し、これら湾曲部材50,51の上下位置に湾曲方向
に沿って設けられた接合縁部50a,51aが互いに溶
接接合されて湾曲アーム47が構成されている。すなわ
ち、接合縁部50a,51aはサスペンションアーム3
1に前後力が作用した際に発生する曲げモーメントの中
立軸上に設定されるもので、図5に示すように、湾曲部
材50,51は互いに対向された状態でその接合縁部5
0a,51aが互いに重畳され、この重畳部が溶接接合
されている。
材50は、湾曲外側に位置する他方の湾曲部材51より
も肉厚な部材で構成されている(図5参照)。
湾曲内側に位置する肉厚な湾曲部材50の接合縁部50
aが、湾曲外側に位置する肉薄な湾曲部材51の接合縁
部51aの外部に位置するよう設定されている(図5参
照)。
の接続は各湾曲部材50,51の端部をアーム本体32
の外部に重畳するとともに(図6参照)、この重畳部を
溶着することにより行われている。
上述の第1の実施の形態と略同様の効果が得られること
に加え、パイプ部材40を湾曲形成する個所を削減する
ことにより、プレス工程を低減することが可能となり、
安価にサスペンションアーム31を構成することができ
る。
ム本体に湾曲アームを介して固設される支持部材は、車
体側ブッシュ支持部に限定されるものではなく、サスペ
ンションアームのレイアウト等によっては、上記構成を
ボールジョイント支持部或いはジョイント支持部等に適
用可能であることは勿論である。
スペンションアームの湾曲の自由度を高強度且つ安価に
実現することができる。
ションアームの上面図
ションアームの斜視図
Claims (5)
- 【請求項1】 アーム本体と、 上記アーム本体の端部に固設され該アーム本体を車体或
いは車輪に連結支持する支持部材とを備えたサスペンシ
ョンアームにおいて、 湾曲方向に沿う上下位置に接合縁部を有する断面コの字
形状をなす一対の湾曲部材を互いに接合して構成した湾
曲アームを有し、 この湾曲アームを介して、上記支持部材を上記アーム本
体に固設したことを特徴とするサスペンションアーム。 - 【請求項2】 上記接合縁部を、上記湾曲アームの湾曲
の略中立軸上に設定したことを特徴とする請求項1に記
載のサスペンションアーム。 - 【請求項3】 上記湾曲アームの湾曲内側に位置する一
方の上記湾曲部材を、湾曲外側に位置する他方の上記湾
曲部材よりも肉厚な部材で構成したことを特徴とする請
求項1または請求項2に記載のサスペンションアーム。 - 【請求項4】 上記一対の湾曲部材の接合は上記接合縁
部を互いに重畳して行うものであって、湾曲内側に位置
する肉厚な上記湾曲部材の接合縁部を、湾曲外側に位置
する肉薄な上記湾曲部材の接合縁部の外部に位置するよ
う重畳したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何
れかに記載のサスペンションアーム。 - 【請求項5】 上記湾曲アームの上記アーム本体への接
続は上記各湾曲部材の端部を上記アーム本体の外部に重
畳して行うものであって、これらが溶着される重畳部の
位置を、上記支持部材と他の支持部材とを結ぶ直線上に
位置するよう設定したことを特徴とする請求項1乃至請
求項4の何れかに記載のサスペンションアーム。
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JP2000402684A JP4488398B2 (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | サスペンションアーム |
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JP4488398B2 JP4488398B2 (ja) | 2010-06-23 |
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