JP2002200704A - 積層シート及び防水シート並びに防水施工方法 - Google Patents

積層シート及び防水シート並びに防水施工方法

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JP2002200704A
JP2002200704A JP2000400804A JP2000400804A JP2002200704A JP 2002200704 A JP2002200704 A JP 2002200704A JP 2000400804 A JP2000400804 A JP 2000400804A JP 2000400804 A JP2000400804 A JP 2000400804A JP 2002200704 A JP2002200704 A JP 2002200704A
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JP
Japan
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sheet
layer
waterproof
adhesive
laminated sheet
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JP2000400804A
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Hidehiro Suzuki
英博 鈴木
Akira Kojima
朗 小嶋
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Kanebo Ltd
Kanebo Kasei KK
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Kanebo Ltd
Kanebo Kasei KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接着剤と確実に接着し、経時によっても剥離の
生じない、シートの浮きや機械的強度の低下もなく、角
部にも自在に施工でき、長期に亘って安定的に下地に接
着させることのできるシートを提供すること。 【解決手段】熱可塑性エラストマーを含むA層,および
不織布、織編物,スポンジ,加硫ゴムシートから選択され
るB層を含むことを特徴とする積層シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水施工に際し用
いられる熱可塑性エラストマーからなる、防水シートと
して好適な積層シートに関するものであり、更に詳しく
は、例えばブチルゴム系等の接着剤を、確実に防水シー
トに固着させ得る積層シートである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性エラストマー、中でもオレフィ
ン系熱可塑性エラストマー(サーモプラスチックオレフ
ィン,以下、TPOと記載する。)からなる防水シート
は、一般にブチルゴム系の接着剤を用いて直接下地に貼
り合わせられている。
【0003】しかしながら、TPOは、オレフィンベー
スであるために、もともと接着性に乏しく、経時で下地
から剥がれ、シートの浮き現象が生じる為、機械的な強
度が低下し、長期の耐久性に劣るという欠点を有してい
る。
【0004】また、TPOは、加硫ゴムシート等に比べ
るとシートが比較的固く、下地への接着という点に於い
て、下地の形状に沿って確実に施工することが困難であ
り、特に角部におけるなじみが悪い。
【0005】さらに、施工時に空気を巻き込み、ふくれ
を生じ剥がれの原因をつくり易い等の欠点を有してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
とするところは、接着剤と確実に接着し、経時によって
も剥離の生じない、シートの浮きや機械的強度の低下も
なく、角部にも自在に施工でき、長期に亘って安定的に
下地に接着させることのできるシートを提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、熱可塑性
エラストマーを含むA層,および不織布、織編物,スポン
ジ,加硫ゴムシートから選択されるB層を含むことを特
徴とする積層シート,B層が、A層に対する熱接着性を
有するものであることを特徴とする当該積層シート,積
層シートのB層側を、接着剤を介して対象物に貼付させ
ることを特徴とする、当該積層シートの貼付方法,当該
積層シートからなる、防水シート,当該防水シートを用
いることを特徴とする防水施工方法,及び防水シートの
B層側を、接着剤を介して下地に貼付させることを特徴
とする、当該防水施工方法によって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明でA層の原料として用いら
れる熱可塑性エラストマーは、その特性を生かし、シー
ト相互のジョイント部の接着を熱融着により完全一体化
させることが出来、またリサイクル性に優れる素材とし
て防水シート用としての適用が始まっている。
【0009】具体的にはオレフィン系(TPO),塩化
ビニル系,スチレン系,ウレタン系,エステル系等が挙げ
られる。
【0010】本発明におけるB層の形態としては、不織
布、織編物、スポンジ、加硫ゴムシート等が挙げられ、
中でも、下地に接着施工する際に使用する例えばブチル
ゴム系接着剤、またウレタン系接着剤との絡みが良いと
いう点では、不織布,スポンジ等が好ましい。
【0011】このB層は、TPOを含むシートの片面
に、接着剤を介することなく接着させることが必要であ
るため、TPOに対する熱接着性をも有することが肝要
である。
【0012】従って、B層に用いられる材質としては、
オレフィン系,非オレフィン系に大別されるが、オレフ
ィン系の素材であれば、A層とB層を貼り合わせる際に
熱融着でき、また施工時に、シート同士の継ぎ目を、B
層を剥がすことなく熱接着できるため好ましい。
【0013】非オレフィン系の場合には、A層とB層の
間に、予めB層側にオレフィン系のフィルム等を熱によ
りラミネートする等して、貼り合わせることができる。
【0014】B層として不織布を用いる場合、その目付
けは、接着剤を物理的に保持させるという観点からは特
に制限されるものではないが、通常30〜300g/m
2のものが使用される。
【0015】不織布は、短繊維不織布、長繊維不織布の
いずれでもよく、一般的な製造方法によって製造された
あらゆる種類を用いることが可能で、例えば、ニードル
パンチ法,湿式抄紙法,スパンレース法,ステッチボン
ド法,スパンボンド法,メルトブローン法等が挙げられ
るが、またこれらを適宜組合せて積層としたものを用い
ても良い。中でも、積層シートを防水シートとして用い
た場合に必要とされる強度,耐久性並びにコスト等を考
慮すると、ニードルパンチ法やスパンボンド法が好まし
い。
【0016】織編物の素材、織り編み組織については、
特に限定されるものではないが、A層との接着や、施工
の際に、接着剤とのからみが良いものが好ましい。
【0017】スポンジの材質は、たとえばポリエチレン
等が挙げられ、その発泡倍率は、10〜30倍のものが
好ましく、より好ましくは、15〜25倍である。また
スポンジの下地側の接着剤層面には予め凹凸を施すこと
により、接着剤のスポンジへの投錨効果が発現し物理的
な接着も期待出来る。
【0018】加硫ゴムシートとしては、防水シートに一
般に用いられているものが使用できる。また上記スポン
ジ同様に予め凹凸を施すことにより、投錨効果による物
理的な接着が期待出来る。
【0019】本発明の防水施工方法は、上記防水シート
を用いることを特徴とするものである。
【0020】本発明の積層シートの貼付方法,及び防水
施工方法の具体例としては、本発明の積層シート又は防
水シートのB層側を、例えばブチルゴム系等の接着剤を
介して下地等の対象物に貼付させる方法が挙げられる。
【0021】また、揺変性を有し、比較的硬化速度の早
い接着剤を用い、櫛目鏝等によって山を立て、繊維片に
接着剤を物理的に絡ませて貼付させる方法もある。
【0022】具体的には、接着剤を下地等の対象物側と
シートのB層側のいずれか一方に塗布する方法と、両方
にそれぞれ塗布する方法のいずれであっても良いが、貼
付・施工をより確実にする観点からは、両方に塗布して
貼り合わせることが好ましく、施工の簡便性からは、下
地等の対象物側にのみ塗布する方法が好ましい。
【0023】
【実施例】実施例1 TPO樹脂を用いて、Tダイより厚さ1.2mmのA層を
押出す際に、目付け150g/m2のポリプロピレン製
不織布でスパンボンド50g/m2、ニードルパンチ10
0g/m2積層タイプから成るB層のスパンボンド部を埋
め込んだ。
【0024】図2のコンクリート製下地(6)のシート
施工面(7)に、ウレタン系プライマー(BUプライマ
ー;カネボウ化成株式会社製)を塗布し、指触乾燥後、
ウレタン系接着剤(PSウレタンボンド;カネボウ化成
株式会社製)をマスチックローラーにより塗布し、上述
のA層およびB層からなる積層シートを貼り付けた。
【0025】室温で1日、養生した後、50℃乾燥機中
に投入し、直角部(入隅,出隅)を中心に、シートの浮
きの有無を観察した。
【0026】その結果、角部をはじめとして、浮き等の
現象は、全く見られなかった。
【0027】実施例2 実施例1と同様、TPO樹脂のシート押し出しの際に、
オレフィン系スポンジとして、厚さ3mmのポリエチレ
ン発泡体(S2003,積水化学製)をラミネートし、
防水シートを得た。
【0028】これを、実施例1と同様の下地上に、ブチ
ルゴム系プライマー(ベルプライマー,カネボウ化成株
式会社製)を塗布し、指触乾燥後、ブチル系接着剤(P
Sボンド, カネボウ化成株式会社製)を塗布した。
【0029】指触乾燥後、防水シートを貼り付けた。
【0030】これを、実施例1と同様に50℃乾燥機中
に投入し、シートの浮きの有無等を観察した。その結
果、角部を初めとして、浮き等の現象は全く見られなか
った。
【0031】比較例1 実施例1と同様、TPO樹脂のシート押し出し、防水シ
ートとした。
【0032】次に、実施例1と同様の下地に、ブチルゴ
ム系プライマー(ベルプライマー,カネボウ化成株式会
社製)を塗布し、指触乾燥させた。その後、ブチル系接
着剤(EWボンド, カネボウ化成株式会社製)を、下
地,防水シート裏面の両方に塗布し、指触乾燥後、両者
を貼り合わせ、充分にローラー転圧を行った。
【0033】これを、実施例1,2と同様に50℃乾燥
機中に投入し、シートの浮きの有無等を観察した。その
結果、直角部において、顕著な浮き現象が、また平面部
ににおいても、浮き現象は見られないものの、下地から
は剥離していることが確認された。
【0034】
【発明の効果】本発明の積層シート又は防水シートは、
B層が緩衝層としての役割を果たすために、空気を巻き
込まずに、施工することができるほか、角部にも自在に
施工できる。また、接着剤と物理的に確実に接着するた
め、経時によっても剥離が生じない。さらに、シートの
浮きや機械的強度の低下もなく、長期に亘って安定的に
下地に接着させることができ、防水シートとして最適で
ある。
【0035】また、本発明の防水施工方法では、B層
が、確実に接着剤と絡むため、接着性の低い熱可塑性エ
ラストマーシートを、確実にコンクリート等に貼付させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層シートまたは防水シートの一例を
示す図である。
【図2】本発明の積層シートまたは防水シートを施工す
る角部の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 TPOからなるA層 2 B層 3 接着剤 4 対象物 5 積層シート(防水シート) 6 コンクリート製下地 7 シート施工面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DA01 GA24 GA27 GA28 HD11 HE01 HE02 LA04 4F100 AK03A AK07B AK51G AL09A AN00B AT00C BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C CB00 DG12B DG13B DG15B DJ01B EH46 GB90 JB16A JL12B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性エラストマーを含むA層,およ
    び不織布、織編物,スポンジ,加硫ゴムシートから選択さ
    れるB層を含むことを特徴とする積層シート。
  2. 【請求項2】 B層が、A層に対する熱接着性を有する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の積層シー
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の積層シートのB
    層側を、接着剤を介して対象物に貼付させることを特徴
    とする、積層シートの貼付方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の積層シートから
    なる、防水シート。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の防水シートを用いること
    を特徴とする防水施工方法。
  6. 【請求項6】 防水シートのB層側を、接着剤を介して
    下地に貼付させることを特徴とする、請求項5記載の防
    水施工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291642A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Daiken Trade & Ind Co Ltd 遮音性建築板及びその製造方法
JP2009149855A (ja) * 2007-11-28 2009-07-09 Sumitomo Chemical Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物、複合成形体およびウェザーストリップ

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