JP2002199794A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2002199794A
JP2002199794A JP2001299525A JP2001299525A JP2002199794A JP 2002199794 A JP2002199794 A JP 2002199794A JP 2001299525 A JP2001299525 A JP 2001299525A JP 2001299525 A JP2001299525 A JP 2001299525A JP 2002199794 A JP2002199794 A JP 2002199794A
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recording
stepping motor
motor
roller
feeding
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JP2001299525A
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Hiroshi Yoshino
浩史 吉野
Haruyuki Yanagi
治幸 柳
Hirotsugu Nakano
裕嗣 中野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動源としてステッピングモータを用いた記
録装置において、モータの脱調が発生したときにモータ
の回転を復帰させる手段を設けることにより、モータに
過大な動作マージンを持たせる必要がなく、モータおよ
び電源部のコストを低く抑えた記録装置を提供する。 【解決手段】 記録ヘッド9aと対向する位置に用紙3
を給送する給送ローラ2と、給送ローラ2を駆動する給
送モータ11と、給送モータ11の脱調を検出する脱調
検出手段と、を有し、脱調検出手段により給送モータ1
1の脱調が検出されると、給送モータ11の回転数を段
階的に下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動手段としてス
テッピングモータを用いた記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、記録装置の駆動手段としては、D
Cモータやステッピングモータが用いられている。DC
モータを使用する場合は、エンコーダ等を備えて閉ルー
プ制御を行う必要がある。そのため、低価格の機種にお
いては、記録装置のコストを低く抑えるためにステッピ
ングモータが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録装
置の負荷トルクがステッピングモータの駆動トルクを上
回ると、ステッピングモータは脱調し、制御が不可能な
状態になる。そのため、従来の記録装置では、記録装置
が使用される最悪の環境や状態においてもモータの脱調
が発生しないような制御を行い、モータの動作を保証し
ていた。このような制御を行うと、モータの動作マージ
ンが過大となり、モータおよび記録装置本体の電源部の
コストが高くなっていた。
【0004】また、モータの脱調後にモータの回転を回
復させる手段があったとしても、記録媒体の先端位置を
正確に認識できないため、記録ヘッドにより記録を行う
記録位置がずれてしまうという問題があった。このた
め、脱調の発生していたときに搬送していた記録媒体は
白紙のまま装置外に排出し、次の記録媒体を再度給送し
て記録を行わなければならないという問題があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
駆動源としてステッピングモータを用いた記録装置にお
いて、モータの脱調が発生したときにモータの回転を復
帰させる手段を設けることにより、モータに過大な動作
マージンを持たせる必要がなく、モータおよび電源部の
コストを低く抑えた記録装置を提供することを目的とす
る。
【0006】また、モータの脱調が発生しても、記録媒
体の先端位置を正確に認識し、正確な位置に記録を行う
記録装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る記録装置の一態様は、記録手段により
記録媒体に記録を行う記録装置において、記録手段と対
向する位置に記録媒体を給送する給送ローラと、前記給
送ローラを駆動するステッピングモータと、前記ステッ
ピングモータの脱調を検出する脱調検出手段と、を有
し、前記脱調検出手段により前記ステッピングモータの
脱調が検出されると、前記ステッピングモータの回転数
を段階的に下げることを特徴とする。
【0008】また、記録手段により記録媒体に記録を行
う記録装置において、記録手段と対向する位置に記録媒
体を給送する給送ローラと、前記給送ローラを駆動する
ステッピングモータと、前記ステッピングモータの脱調
を検出する脱調検出手段と、を有し、前記脱調検出手段
により前記ステッピングモータの脱調が検出されると、
脱調したポイントの近傍で前記ステッピングモータの回
転数を下げることを特徴とする。
【0009】また、記録手段により記録媒体に記録を行
う記録装置において、記録手段と対向する位置に記録媒
体を給送する給送ローラと、前記給送ローラを駆動する
ステッピングモータと、前記ステッピングモータの脱調
を検出する脱調検出手段と、を有し、前記脱調検出手段
により前記ステッピングモータの脱調が検出されると、
脱調したポイントの近傍で前記ステッピングモータの回
転数を段階的に下げることを特徴とする。
【0010】また、記録手段により記録媒体に記録を行
う記録装置において、記録手段と対向する位置に記録媒
体を給送する給送ローラと、記録手段の上流側に配され
記録媒体を搬送する搬送ローラ対と、前記給送ローラを
駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモー
タの脱調を検出する脱調検出手段と、を有し、前記脱調
検出手段により前記ステッピングモータの脱調が検出さ
れると、前記搬送ローラ対を逆転することを特徴とす
る。
【0011】また、記録手段により記録媒体に記録を行
う記録装置において、記録手段と対向する位置に記録媒
体を給送する給送ローラと、前記給送ローラの負荷トル
クを検出する負荷トルク検出手段と、前記給送ローラを
駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモー
タの回転数に応じた駆動トルクを記憶する駆動トルク記
憶手段と、を有し、前記負荷トルク検出手段と前記駆動
トルク記憶手段より、前記ステッピングモータの回転数
を決定することを特徴とする。
【0012】以上の構成によれば、駆動源としてステッ
ピングモータを用いた記録装置において、モータの脱調
が発生したときにモータの回転を復帰させる手段を設け
ることにより、モータに過大な動作マージンを持たせる
必要がなく、モータおよび電源部のコストを低く抑えた
記録装置を提供できる。
【0013】また、モータの脱調が発生しても、記録媒
体の先端位置を正確に認識し、正確な位置に記録を行う
記録装置を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】〔第1の実施の形態〕図1〜図4を用いて
本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は第1の実
施の形態の記録装置の概略断面図であり、図2は第1の
実施の形態の記録装置の制御系の概略構成を示す図であ
る。
【0016】図1において、1は記録装置を制御するメ
インボードであり、2は記録装置に記録媒体であるとこ
ろの用紙3を給送する給送ローラ、4は用紙3を積載し
給送ローラ2に圧接するための圧板、5は圧板4を給送
ローラ2に圧接するための圧接ばね、6は圧板4を回動
可能に保持するASFベースである。7は給送された用
紙を搬送する搬送ローラ対、8は用紙を記録装置の外に
排出する排出ローラ対、9は用紙に記録を行う記録ヘッ
ド9aを搭載するためのキャリッジである。
【0017】給送ローラ2は、用紙3の表面に当接する
ゴム部2aと、回転中心となるローラ軸2bと、回転角
度を検知するためにメインボード1のセンサ1aを遮光
するためのセンサフラグ2cと、圧板4を押し下げるた
めのカム2dとを備えている。給送ローラ2は不図示の
給送モータの駆動力により駆動される。ゴム部2aの円
弧部の長さは、給送ローラ2の1回転で用紙3の先端を
搬送ローラ対7まで送り込むのに十分な量に設定されて
いる。
【0018】センサ1aは発光素子および受光素子を備
えた透過型の光センサであり、図1の上下方向における
ほぼ中央にスリット状の検知部が設けられている。
【0019】圧板4は、給送ローラ2の回転に連動して
給送口ーラ2に接離可能に構成されている。そして、ゴ
ム部2aの円弧部が用紙3と対向しているときに、圧接
ばね5の弾性力によって給送口ーラ2と用紙3が当接す
る構成となっている。また、圧板4の給送ローラ2に対
する接離動作は、給送ローラ2のカム2dに圧板4のカ
ムフォロワ4aが追随することによって行われる。
【0020】次に、図2を参照して、給送ローラ2の駆
動力を発生する給送モータ11を駆動する回路について
説明する。
【0021】1bは記録装置全体を制御するCPU、1
cは給送モータ11を制御するモータドライバ、1dは
一時的な定数を記憶するRAM、1eは給送モータ11
の制御テーブル等の動作パラメータを格納するEEPR
OMである。また、10は記録装置の内部あるいは外部
に設けられたホストであり、CPU1bに記録指令を送
る。
【0022】次に、上記した構成の記録装置の給送動作
について説明する。ホスト10からCPU1bに記録指
令が出されると、CPU1bからモータドライバ1cに
命令が出て給送モータ11を駆動する。それに伴って給
送ローラ2が回転し、給送動作が開始される。給送ロー
ラ2が回転するとそれに連動して給送ローラ2のカム2
dと圧板4のカムフォロワ4aとの当接が解除され、圧
接ばね5により圧板4が給送ローラ2の方向に付勢され
る。そして、給送ローラ2が回転すると、圧板4に積載
された最上位の用紙がピックアップされ、記録ヘッド9
aと対向する位置に向けて給送される。
【0023】給送ローラ2がさらに回転すると、停止し
ている搬送ローラ対7のニップ部に用紙3の先端が突き
当たる。このとき、給送ローラ2は圧板4を押し下げる
直前の状態で一旦回転を停止する。次に、搬送ローラ対
7と給送ローラ2とが同じ周速で回転を始める。する
と、用紙3の先端が搬送ローラ対7に挟持されて搬送さ
れる。そして、給送ローラ2のカム2dにより圧板4の
カムフォロワ4aを押し下げ、給送ローラ2は図1に示
す状態になって回転を停止して給送動作が完了する。用
紙は、搬送ローラ対7により搬送されながら、記録ヘッ
ド9aより記録が行われる。
【0024】次に、給送ローラ2の位相を検知する手段
について説明する。給送ローラ2に設けられたセンサフ
ラグ2cが、メインボード1に設けられたセンサ1aを
遮光しているときは、給送ローラ2が所定の位相にある
と判断する。
【0025】次に、図3を参照して、給送抵抗の多い用
紙を給送するときなど、脱調が発生しやすいときの記録
装置の動作を説明する。
【0026】S301で記録命令が出されると、S30
2においてセンサ1aがセンサフラグ2cを監視してい
る状態で給送ローラ2の回転が開始される。センサ1a
がセンサフラグ2cの遮光部の回転方向における後端を
検知してから、給送モータ11を所定のパルス数駆動し
たあとにセンサフラグ2cの遮光部の回転方向における
先端を検知した場合には、給送ローラ2が1回転したと
判断し(S303)、S305において記録動作を開始
する。また、給送モータ11を所定のパルス数駆動して
も、センサ1aがセンサフラグ2cを検知しなかった場
合には、給送ローラ2が1回転しなかったと判断する
(S303)。
【0027】S303で給送ローラ2が1回転しなかっ
たと判断した場合には、給送ローラ2が1回転する途中
で給送モータ11の脱調が発生したと判断し、S304
の脱調回復シーケンスを行う。なお、給送ローラ2の回
転負荷がもっとも大きくなるのは、圧板4を押し下げる
ときであり、このとき給送モータ11の脱調が発生する
可能性が最も高い。そのため、本実施の形態において
は、この部分で給送モータが脱調しても、脱調の状態を
回復できる回復シーケンスを備えている。なお、このと
き、用紙3の先端は搬送ローラ対7に挟持されている。
また、圧板4は給送ローラ2の方向に圧接されており、
用紙は圧板4と給送ローラ2に挟まれている。
【0028】一方、一連の給紙動作の中で、用紙3の先
端が搬送ローラ対7に噛み込まれるときにも、給送ロー
ラ2により搬送ローラ対7に向けて用紙3を押し込むこ
とがある。このときも給送ローラ2に一時的に負荷が掛
かるため、給送モータ11の脱調が発生する可能性があ
る。この場合には、用紙3の先端は搬送ローラ対7の手
前で止まっているが、圧板4は給送ローラ2の方向に圧
接されている。
【0029】図4は、第1の実施の形態の脱調回復シー
ケンスのフローである。S401で給送モータ11の脱
調が検出される(図3のS303に相当)と、まず搬送
ローラ対7を所定量逆転させる。これは搬送ローラ対7
に用紙3が挟持されてしまった場合に、用紙3の先端を
搬送ローラ対7の搬送方向上流側に移動させるためであ
る。給送ローラ2と圧板4が圧接しているため、用紙3
の先端は搬送ローラ対7のニップ部に突き当たった状態
となる。この動作により、給送モータ11の脱調によっ
て不明確になってしまった用紙先端の位置を、再度把握
することができる。すなわち、搬送ローラ対7のニップ
位置から起算した搬送ローラ対7の回転量から、用紙先
端位置を計算できる。この動作を行うことによって、給
送モータの脱調が発生した場合でも、用紙の先端が正確
に分かり、正確な位置に記録を行うことができる。
【0030】次に、給送モータ11の相合わせを行う
(S403)。相合わせとは、モータを十分に低速で回
転させ、脱調により分からなくなったモータの励磁相を
確認することである。次に、給送モータ11を最大トル
クが発生される速度領域で回転させる(S404)。こ
のとき、搬送ローラ対7も給送ローラ2と同じ周速で回
転させる。この状態で回転を続け、センサ1aがセンサ
フラグ2cの遮光部の回転方向に対する先端を検知した
とき(S405)から、給送ローラ2を所定のパルス数
回転させて停止する(S407)。そして、記録動作を
開始する(S408)。なお、所定のパルス数とは、セ
ンサ1aによりセンサフラグ2cの遮光部の回転方向に
対する先端を検知してから、給送ローラ2が図1に示す
イニシャル状態になるまでに、給送モータ11を駆動す
るパルス数である。
【0031】一方、S405でセンサフラグ2cが検出
されないまま、給送モータ11が給送口一ラ2の1回転
分のパルス数回転してしまった場合(S406)には、
給送ローラ2の回転に何らかの支障が発生していると判
断する。この場合には、使用者にエラーを報知する(S
409)。
【0032】なお、記録の正確さが高いレベルで必要と
されない場合には、前述した搬送ローラ対7の逆転動作
を省略してもよい。この場合には、例えば圧板4を押し
下げるときに給送モータ11の脱調が発生したと想定
し、そのときの給送ローラ2の位相から用紙の先端位置
を計算する。これによって、脱調が発生したときの給送
動作をより早く完了することができる。
【0033】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、給送モータの脱調が発生した場合でも、予め設定し
てある高負荷が懸念される部位でモータの脱調が発生し
たと想定してそれ以降の動作を行うため、正確な記録位
置に記録動作を行うことができる。
【0034】また、脱調が発生した後の動作を行う前
に、搬送ローラ対を所定量逆転させることにより、用紙
の先端が正確に分かり、正確な位置に記録を行うことが
できる。
【0035】〔第2の実施の形態〕第2の実施の形態
は、第1の実施の形態と同様なメカ構成・制御構成であ
るが、モータの脱調が発生したときの回復動作を段階的
に行うことを特徴とする。
【0036】図5は、第2の実施の形態の脱調回復シー
ケンスのフローである。S501で給送モータの脱調が
検出されると、第1の実施の形態と同様に、搬送ローラ
対7を所定量逆転させ(S502)、給送モータの相合
わせ(S503)を行う。そして、回転数を少し落とし
て給送モータ11を回転させ(S504)、さらに、給
送ローラ2のセンサフラグ2cが検出された(S50
5)あとで給送ローラ2を所定量回転させ(S51
8)、記録動作を開始する(S519)。また、S50
5でセンサフラグ2cが検出されないまま、給送モータ
11が給送ローラ2の1回転分のパルス数回転してしま
った場合(S506)には、給送ローラ2の回転が回復
しなかったと判断する。
【0037】この場合、再度搬送ローラ対7を逆転させ
(S507)、給送モータの相合わせ(S508)を行
う。そして、さらに回転数を落として給送モータ11を
回転させ(S509)、さらに、給送ローラ2のセンサ
フラグ2cが検出された(S510)あとで、給送ロー
ラ2を所定量回転させ(S518)、記録動作を開始す
る(S519)。また、S510でセンサフラグ2cが
検出されないまま、給送モータ11が給送ローラ2の1
回転分のパルス数回転してしまった場合(S511)に
は、再度搬送ローラ対7を逆転させ(S512)、相合
わせ(S513)を行い、給送モータ11を最低速で回
転させる(S514)。それ以降の動作は第1の実施の
形態と同様である。
【0038】なお、上記説明においては、モータを最低
速で回転させる前で2段階に速度を落としているが、回
転数を下げる段階の回数を増強させることも可能であ
る。例えば、最低速で回転させる前の段階を1段階のみ
にしてもよい。すなわち、S509からS511を省略
してもよい。また、回転数を落とす段階をさらに細分割
してもよい。すなわち、S509からS511と同様の
ステップをS514の手前で繰り返してもよい。
【0039】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、給送モータの脱調が発生したあとで、給送ローラの
回転数を必要以上に下げる必要がなくなり給送動作をよ
り早く完了できる。
【0040】〔第3の実施の形態〕第3の実施の形態
は、第1の実施の形態と同様なメカ構成・制御構成であ
るが、モータが脱調したポイントを記憶しておき、次に
給送ローラを回転するときには脱調が発生したポイント
近傍で給送ローラの回転数を低くして脱調の発生を防ぐ
ことを特徴とする。
【0041】図6は、第3の実施の形態の脱調回復シー
ケンスのフローである。S601からS606までは、
第1の実施の形態と同じである。S605において、給
送モータ11の回転数を落として回転を開始したポイン
ト(S604)からセンサフラグ2cが検出されたとこ
ろまでのパルス数をカウントすることにより、給送モー
タ11が脱調したポイントを特定することができる(S
608)。それ以降、給送モータ11を駆動するとき
は、脱調が発生したポイント近傍から後の給送モータ1
1の駆動テーブルを、大きなトルクが発生する低速に変
更する。これにより、給送ローラを回転する際に、脱調
が発生したポイントから後の給送モータの駆動トルクが
大きくなるため脱調を回避することができる。
【0042】また、第2の実施の形態のように、給送モ
ータの回転数を段階的に小さくするように制御してもよ
い。
【0043】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、複数枚の給送動作を行う際に脱調が発生する回数を
抑えることができ、高速で記録を行うことができる。
【0044】〔第4の実施の形態〕第4の実施の形態
は、給送ローラ2のローラ軸2bの負荷トルクを検出す
るための歪みゲージをローラ軸2bの駆動入力部の近傍
に備えたことを特徴とする。
【0045】図7は、第4の実施の形態の歪みゲージを
説明する図である。21は給送ローラ2のローラ軸2b
に配され、給送モータ11の駆動を給送ローラ2に伝達
する給送ギアである。22は歪みゲージで、給送ローラ
2のローラ軸2bに配されている。
【0046】次に、第4の実施の形態の給送動作につい
て説明する。まず、第1の実施の形態と同様な動作で給
送口一ラ2を1同転させる。このときに、給送ローラ2
の回転と並行して、歪みゲージ22によりローラ軸2b
上の負荷トルクをモニターする。次に、給送ローラ1回
転分の負荷トルクの履歴と、給送モータのトルク−速度
特性により最適な駆動スピードを算出し、EEPROM
1e内の給送モータの駆動テーブルを書き換える。これ
以降、給送ローラ2を回転させるときには、書き換えら
れた駆動テーブルを参照し、脱調が発生しない最高速度
により給送モータを駆動する。
【0047】なお、給送モータのトルク−速度特性は、
個々のモータによって異なるものである。工場から記録
装置を出荷する際に、個々のモータに応じてEEPRO
Mにトルク−速度特性が書き込まれる。
【0048】また、モータ内部およびローラ駆動機構部
の耐久や劣化などにより、前述したモータの特性データ
と実際のモータの特性との間に、ずれが生じる場合があ
る。
【0049】脱調が発生した場合には、第1の実施の形
態と同様な脱調回復シーケンスを行い、給送モータの回
転を回復させる。次に、歪みゲージによる回転負荷トル
クの履歴と、第3の実施の形態で述べたモータの脱調ポ
イントと、EEPROM内のモータの駆動テーブルとか
ら、脱調が発生したときの給送モータの回転速度とその
ときの駆動トルクを算出する。その結果に応じて、EE
PROM内のトルク−速度特性や、モータ駆動テーブル
を修正することにより、モータの特性データと実際のモ
ータの特性との整合性がとれ、モータの特性を最大限引
き出した動作が可能になる。
【0050】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、給送ローラ1回転中の回転負荷に応じて、駆動トル
クや駆動スピードなどのモータの性能を最大限に引き出
すことができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モータの脱調が発生したときにモータの回転を復帰させ
る手段を設けたため、モータに過大な動作マージンを持
たせる必要がなく、モータおよび電源部のコストを低く
抑えた記録装置を提供することができる。また、モータ
の脱調が発生しても、記録媒体の先端位置を正確に認識
し、正確な位置に記録を行う記録装置を提供することが
できる。さらに、モータのトルク−速度特性に最適な制
御を行うため、記録動作を高速化した記録装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の記録装置の概略断面図であ
る。
【図2】記録装置の制御系の概略構成を示す図である。
【図3】記録装置の記録動作の制御フローである。
【図4】第1の実施の形態の脱調回復シーケンスのフロ
ーである。
【図5】第2の実施の形態の脱調回復シーケンスのフロ
ーである。
【図6】第3の実施の形態の脱調回復シーケンスのフロ
ーである。
【図7】第4の実施の形態の脱調回復シーケンスのフロ
ーである。
【符号の説明】
1 メインボード 2 給送ローラ 3 用紙 4 圧板 5 圧接ばね 6 ASFベース 7 搬送ローラ対 8 排出ローラ対 9 キャリッジ 9a 記録ヘッド 10 ホスト 11 給送モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 裕嗣 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 3F048 AA01 AB01 BA08 BD01 CC15 3F343 FA02 FB04 FC27 GA02 GB01 GC01 GD01 JA01 KB04 LD10 MA04 MA13 MA37 MB04 MB13 MC26 5H580 AA02 BB06 FA14 FC01 GG04 HH01 HH31 HH40 JJ02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段により記録媒体に記録を行う記
    録装置において、 記録手段と対向する位置に記録媒体を給送する給送ロー
    ラと、 前記給送ローラを駆動するステッピングモータと、 前記ステッピングモータの脱調を検出する脱調検出手段
    と、 を有し、 前記脱調検出手段により前記ステッピングモータの脱調
    が検出されると、前記ステッピングモータの回転数を段
    階的に下げることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 記録手段により記録媒体に記録を行う記
    録装置において、 記録手段と対向する位置に記録媒体を給送する給送ロー
    ラと、 前記給送ローラを駆動するステッピングモータと、 前記ステッピングモータの脱調を検出する脱調検出手段
    と、 を有し、 前記脱調検出手段により前記ステッピングモータの脱調
    が検出されると、脱調したポイントの近傍で前記ステッ
    ピングモータの回転数を下げることを特徴とする記録装
    置。
  3. 【請求項3】 記録手段により記録媒体に記録を行う記
    録装置において、 記録手段と対向する位置に記録媒体を給送する給送ロー
    ラと、 前記給送ローラを駆動するステッピングモータと、 前記ステッピングモータの脱調を検出する脱調検出手段
    と、 を有し、 前記脱調検出手段により前記ステッピングモータの脱調
    が検出されると、脱調したポイントの近傍で前記ステッ
    ピングモータの回転数を段階的に下げることを特徴とす
    る記録装置。
  4. 【請求項4】 前記脱調検出手段は、前記給送ローラに
    配されたセンサフラグと、記録装置本体に配されたセン
    サと、から構成されることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 記録手段により記録媒体に記録を行う記
    録装置において、 記録手段と対向する位置に記録媒体を給送する給送ロー
    ラと、 記録手段の上流側に配され記録媒体を搬送する搬送ロー
    ラ対と、 前記給送ローラを駆動するステッピングモータと、 前記ステッピングモータの脱調を検出する脱調検出手段
    と、 を有し、 前記脱調検出手段により前記ステッピングモータの脱調
    が検出されると、前記搬送ローラ対を逆転することを特
    徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 記録手段により記録媒体に記録を行う記
    録装置において、 記録手段と対向する位置に記録媒体を給送する給送ロー
    ラと、 前記給送ローラの負荷トルクを検出する負荷トルク検出
    手段と、 前記給送ローラを駆動するステッピングモータと、 前記ステッピングモータの回転数に応じた駆動トルクを
    記憶する駆動トルク記憶手段と、 を有し、 前記負荷トルク検出手段と前記駆動トルク記憶手段よ
    り、前記ステッピングモータの回転数を決定することを
    特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 前記負荷トルク検出手段は、前記給送ロ
    ーラのローラ軸に配された歪みゲージであることを特徴
    とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記ステッピングモータの脱調を検出す
    る脱調検出手段を備え、前記脱調検出手段により前記ス
    テッピングモータの脱調が検出されると、前記駆動トル
    ク記憶手段の駆動トルクを書き換えることを特徴とする
    請求項6または7に記載の記録装置。
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