JP2002199220A - 画像処理装置、印刷制御装置、画像処理方法、および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、印刷制御装置、画像処理方法、および記録媒体

Info

Publication number
JP2002199220A
JP2002199220A JP2001307214A JP2001307214A JP2002199220A JP 2002199220 A JP2002199220 A JP 2002199220A JP 2001307214 A JP2001307214 A JP 2001307214A JP 2001307214 A JP2001307214 A JP 2001307214A JP 2002199220 A JP2002199220 A JP 2002199220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raster
pixel
error
dot
converting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001307214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3661624B2 (ja
Inventor
Shigeaki Sumiya
繁明 角谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001307214A priority Critical patent/JP3661624B2/ja
Priority to US10/149,174 priority patent/US7196821B2/en
Priority to EP01972714A priority patent/EP1333659A4/en
Priority to CN01803036XA priority patent/CN1216484C/zh
Priority to PCT/JP2001/008837 priority patent/WO2002032110A1/ja
Priority to KR10-2002-7006214A priority patent/KR100485635B1/ko
Publication of JP2002199220A publication Critical patent/JP2002199220A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3661624B2 publication Critical patent/JP3661624B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
    • H04N1/4052Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データを画質の悪化を招くことなく迅速
に変換する。 【解決手段】 画像データをドット形成有無による表現
形式に変換するに際して、互いに隣接した所定本数の前
記ラスタから成るラスタ群毎に前記画像データを変換す
る。このとき、該ラスタ群の中の最後尾にある最後尾ラ
スタの各画素で生じた階調誤差は、周辺画素の誤差バッ
ファに拡散しておく。該最後尾ラスタに隣接するラスタ
群の先頭ラスタは、誤差バッファから拡散誤差を読み出
してドット形成有無を判断してドット列に変換する。該
先頭ラスタに続く残余ラスタは、該先頭ラスタを前記ド
ット列に変換する処理に並行して、該先頭ラスタで生じ
た階調誤差を反映させつつ該残余ラスタのドット形成有
無を判断することによって、ドット列に変換する。こう
すれば、最後尾ラスタで生じた誤差のみを誤差バッファ
に記憶すれば足りるので、画像データを迅速に変換する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像を構成する
複数の画素の階調値で表現された画像データを変換する
技術に関し、詳しくは、該画像データを各画素について
のドットの形成有無による表現形式の画像データに変換
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷媒体や液晶画面といった表示媒体上
にドットを形成することで画像を表現する画像表示装置
は、各種画像機器の出力装置として広く使用されてい
る。かかる画像表示装置は、局所的にはドットを形成す
るか否かのいずれかの状態しか表現し得ないが、画像の
階調値に応じてドットの形成密度を適切に制御すること
によって、階調が連続的に変化する画像を表現すること
が可能となっている。
【0003】これら画像表示装置において、画像の階調
値に応じて適切な密度でドットが形成されるように、各
画素についてドット形成の有無を判断するための手法に
は、例えば誤差拡散法と呼ばれる手法や、これと数学的
に等価な平均誤差最小法と呼ばれる手法などがある。
【0004】誤差拡散法と呼ばれる手法は、着目画素に
ドットを形成したこと、あるいはドットを形成しなかっ
たことによって生じる階調表現の誤差を、着目画素周辺
の未判断画素に拡散して記憶しておき、未判断画素につ
いてのドット形成有無を判断するにあたっては、周辺画
素から拡散されてきた誤差を解消するようにドット形成
有無を判断する手法である。また、平均誤差最小法と呼
ばれる手法は、ドット形成有無の判断により生じた階調
表現の誤差を周辺画素に拡散することなく着目画素に記
憶しておき、その代わりに、未判断画素についてのドッ
ト形成有無を判断するに際しては、周辺画素に記憶され
ている誤差を読み出してこれらの誤差を打ち消すよう
に、着目画素についてのドット形成有無を判断する手法
である。
【0005】これらいずれの手法においても、画像は多
数の画素で構成されているので、全画素についてのドッ
ト形成有無の判断を同時に行うことは不可能である。一
方、画像データは、原画像を走査して生成される関係
上、走査して得られた画素の列(ラスタと呼ばれる)の
順序に従って供給される。これらの理由から、ドット形
成有無の判断は、画像を構成するラスタに沿って行われ
る。すなわち、ラスタの端部にある画素から順番にドッ
ト形成有無の判断を行い、そのラスタにある全画素の判
断が終了したら、隣のラスタの処理を開始する。かかる
方法においては、画像上で互いに隣接する画素であって
も、異なるラスタに属する画素は連続して処理されるわ
けではないので、ドット形成判断により生じる階調表現
の誤差を誤差バッファに蓄えておき、必要になったとき
に誤差バッファから読み出して使用する。このようにし
て、周辺画素で発生した階調表現の誤差を反映させなが
ら、誤差を解消するようにドット形成の有無を判断する
ことにより、画像の階調値に応じた適切な密度でドット
を形成することができ、その結果、画像表示装置上に、
高画質な画像を表示することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる方法で
は、ドット形成有無の判断を行う度に生じる階調表現の
誤差を、誤差バッファに頻繁に読み書きしなければなら
ず、ドット形成有無の判断を迅速に行うことができない
という問題があった。すなわち、誤差拡散法において
は、周辺画素に拡散すべき拡散誤差をドット形成有無を
判断する度に誤差バッファに書き込まなければならず、
あるいは平均誤差最小法においては、周辺画素で生じた
階調表現の誤差をドット形成有無の判断の度に誤差バッ
ファから読み出さなければならず、いずれの場合も誤差
バッファに対して頻繁に読み書きを行う分だけ、ドット
形成有無の判断に時間が必要となっていた。ドット形成
有無の判断に時間がかかれば、画像を迅速に表示するこ
とは困難となる。
【0007】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、画質の悪化を招
くことなく、ドット形成有無の判断に要する時間を短縮
化することによって、高画質の画像を迅速に表示可能な
技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第
1の画像処理装置は、次の構成を採用した。すなわち、
画素毎の階調値を示す画像データを受け取り、該画素の
列たるラスタに沿って該ラスタを構成する各画素でのド
ット形成の有無を判断することによって、該画像データ
をドット形成の有無による表現形式に変換する画像処理
装置であって、互いに隣接した所定本数の前記ラスタか
ら成るラスタ群毎に前記画像データを変換するに際し
て、該ラスタ群の中の最後尾にある最後尾ラスタについ
ては、該最後尾ラスタを構成する各画素のドット形成有
無の判断により該各画素に生じる階調誤差を、該画素の
周辺にある複数の未判断の画素に拡散して記憶する第1
の誤差拡散手段と、前記最後尾ラスタに隣接するラスタ
群の中の先頭ラスタについては、該最後尾ラスタから該
先頭ラスタの各画素に拡散されてきた階調誤差を考慮し
ながら該各画素のドット形成有無を判断することによっ
て、該先頭ラスタをドット形成の有無を表すドット列に
変換する先頭ラスタ変換手段と、前記先頭ラスタを構成
する各画素で生じた前記階調誤差を、該画素の周辺にあ
る未判断の画素に拡散して記憶する第2の誤差拡散手段
と、前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラス
タについては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且つ
ドット形成有無を判断済みの画素から拡散されてきた階
調誤差を考慮しながら該残余ラスタの各画素のドット形
成有無を判断することにより、該先頭ラスタを前記ドッ
ト列に変換する処理に並行して、該残余ラスタをドット
列に変換する残余ラスタ変換手段とを備え、前記第1の
誤差拡散手段および前記第2の誤差拡散手段は、前記ド
ット形成の有無を判断した画素とは異なるラスタ群の画
素に拡散された誤差については第1の誤差記憶部に記憶
し、該ドット形成有無を判断した画素と同じラスタ群の
画素に拡散された誤差については第2の誤差記憶部に記
憶する手段であることを要旨とする。
【0009】また、上記の第1の画像処理装置に対応す
る本発明の第1の画像処理方法は、画素毎の階調値を示
す画像データを受け取り、該画素の列たるラスタに沿っ
て該ラスタを構成する各画素でのドット形成の有無を判
断することによって、該画像データをドット形成の有無
による表現形式に変換する画像処理方法であって、
(A)互いに隣接した所定本数の前記ラスタから成るラ
スタ群毎に前記画像データを変換するに際して、該ラス
タ群の中の最後尾にある最後尾ラスタについては、該最
後尾ラスタを構成する各画素のドット形成有無の判断に
より該各画素に生じる階調誤差を、該画素の周辺にある
複数の未判断の画素に拡散して記憶する工程と、(B)
前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群の中の先頭ラスタ
については、該最後尾ラスタから該先頭ラスタの各画素
に拡散されてきた前記前記誤差を考慮しながら該各画素
のドット形成有無を判断することによって、該先頭ラス
タをドット形成の有無を表すドット列に変換する工程
と、(C)前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた階
調誤差を、該画素の周辺にある未判断の画素に拡散して
記憶する工程と、(D)前記ラスタ群から前記先頭ラス
タを除いた残余ラスタについては、該残余ラスタと同じ
ラスタ群に属し且つドット形成有無を判断済みの画素か
ら拡散されてきた階調誤差を考慮しながら該残余ラスタ
の各画素のドット形成有無を判断することにより、該先
頭ラスタを前記ドット列に変換する処理に並行して、該
残余ラスタをドット列に変換する工程とを備え、前記工
程(A)および前記工程(C)は、前記ドット形成の有
無を判断した画素と同じラスタ群の画素に拡散された誤
差と、異なるラスタ群の画素に拡散された誤差とを区別
して記憶する工程であることを要旨とする。
【0010】かかる第1の画像処理装置および画像処理
方法においては、所定本数の隣接したラスタから成るラ
スタ群を単位として、該ラスタ群を構成する各ラスタに
ついて、各画素のドット形成有無を判断することによ
り、各ラスタをドット列に変換する。ここで、ドット形
成有無の判断によって生じた階調誤差を周辺の未判断画
素に拡散させるに際して、該階調誤差の生じた判断画素
と同じラスタ群に属する画素に拡散された誤差と、該判
断画素と異なるラスタ群の画素に拡散された誤差とを区
別して記憶する。先頭ラスタについては、隣接するラス
タ群の画素から拡散されて記憶されている階調誤差を読
み出しながらドット形成の有無を判断することにより、
該先頭ラスタをドット列に変換する。一方、前記残余ラ
スタについては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且
つドット形成有無を判断済みの画素から拡散されて記憶
されている階調誤差を考慮しながらドット形成有無を判
断することにより、該先頭ラスタを前記ドット列に変換
する処理に並行して、該残余ラスタをドット列に変換す
る。
【0011】このように、前記残余ラスタをドット列に
変換する処理を、前記先頭ラスタをドット列に変換する
処理と並行して実行することとすれば、ラスタ群の画像
データを迅速に変換することができる。また、画像デー
タをラスタ群単位で変換することから、同じラスタ群に
属する画素に拡散された誤差は、異なるラスタ群に属す
る画素に拡散された誤差よりも早い時期に読み出される
ことになる。従って、同じラスタ群に属する画素に拡散
された誤差と、異なるラスタ群に属する画素に拡散され
た誤差とを区別して記憶しておけば、誤差を迅速に読み
出すことができ、延いては、ラスタ群単位で画像データ
を変換する処理を更に迅速に実行することが可能とな
る。
【0012】こうした画像処理装置においては、同じラ
スタ群の画素に拡散される誤差を、異なるラスタ群の画
素への誤差よりも、データの記憶あるいは読み出しの少
なくとも一方を迅速に実行可能に記憶することとしても
良い。
【0013】画像データをラスタ郡単位で変換する場
合、ドット形成有無を判断することによって生じる階調
誤差は、異なるラスタ群の画素よりも、同じラスタ群に
属する画素に拡散されることが多い。従って、同じラス
タ群に属する画素に拡散される誤差を、異なるラスタ群
に属する画素に拡散される誤差よりも、データの記憶あ
るいは読み出しの少なくとも一方を迅速に実行可能に記
憶しておけば、誤差を拡散する処理を効果的に迅速化す
ることができるので好ましい。
【0014】かかる画像処理装置においては、異なるラ
スタ群の画素に拡散された誤差については、前記先頭ラ
スタを構成する画素の数と少なくとも同数以上の画素数
分を同時に記憶可能とするとともに、同じラスタ群の画
素に拡散された誤差については該先頭ラスタを構成する
画素の数より少数の画素数分だけ同時に記憶可能として
もよい。
【0015】画像データをラスタ群単位で変換する場
合、同じラスタ群の画素に拡散される誤差は、該ラスタ
群の画像データを変換中に使用され、それ以降は記憶し
ておく必要が無くなるので、該誤差を記憶していた記憶
部は、該ラスタ群に属する他の画素に拡散される誤差を
記憶することが可能となる。従って、同じラスタ群の画
素に拡散された誤差については該先頭ラスタを構成する
画素の数よりも小数の画素数分だけ記憶可能とすること
で、記憶部が効率的に使用されることとなって好まし
い。
【0016】上述した画像データの変換をコンピュータ
を用いて行う画像処理装置においては、同じラスタ群の
画素に拡散された誤差は、該コンピュータの演算装置が
データの書き込みあるいは読み出しを直接に実行可能な
記憶素子に記憶され、異なるラスタ群の画素に拡散され
た誤差は、該演算装置がデータの書き込みあるいは読み
出しを間接的に実行する記憶素子に記憶することとして
もよい。
【0017】コンピュータの演算装置からデータを直接
に書き込みあるいは読み出し可能な記憶素子は、迅速な
書き込みあるいは読み出しが可能であり、従って、この
ような記憶素子に記憶することで、同じラスタ群の画素
に拡散された誤差を迅速に記憶あるいは読み出すことが
可能となるので好ましい。尚、かかる記憶素子は、デー
タの書き込みあるいは読み出しのいずれか一方を、前記
演算装置から直接に実行可能であることに限られず、書
き込みおよび読み出しのいずれも演算装置から直接に実
行可能な記憶素子であってもよいことは言うまでもな
い。
【0018】かかる画像処理装置においては、前記最後
尾ラスタの各画素で発生した階調誤差を、前記ドット形
成の有無を判断した画素の周辺にあって、異なるラスタ
群に属する未判断の画素に拡散させるに際して、前記最
後尾ラスタに隣接する前記先頭ラスタの画素のみに拡散
するようにしてもよい。
【0019】こうすれば、異なるラスタ群の画素から階
調誤差が拡散されるのは前記先頭ラスタの画素のみとな
り、前記残余ラスタの画素に拡散されることはない。こ
のため、前記先頭ラスタの各画素のドット形成有無を判
断する際にだけ、前記第1の誤差記憶部に記憶されてい
る誤差を読み出してドット形成有無を判断し、残余ラス
タについては、第2の誤差記憶部に記憶されている誤差
を読み出してドット形成有無を判断すればよい。その結
果、全体としての処理が簡略化されるので、ドット形成
有無を判断する処理を迅速に行うことが可能となって好
ましい。
【0020】更に、かかる画像処理装置においては、ラ
スタ2本ずつ画像データを前記ドット列に変換すること
として、該2本のラスタのうちの前側にある先頭ラスタ
と、後ろ側にある最後尾ラスタとを次のようにドット列
に変換してもよい。すなわち、該最後尾ラスタの各画素
についてドット形成の有無を判断することによって生じ
た階調誤差は、該最後尾ラスタの画素と該最後尾ラスタ
に隣接するラスタ群の前記先頭ラスタの画素とに拡散す
る。また、該先頭ラスタの各画素についてドット形成の
有無を判断することによって生じた階調誤差は、該先頭
ラスタの画素と該先頭ラスタに後続する最後尾ラスタの
画素とに拡散する。こうして拡散されてきた階調誤差を
考慮しながら、各ラスタ群の最後尾ラスタの各画素につ
いてのドット形成の有無を判断することとしてもよい。
【0021】こうしてラスタ2本ずつドット列に変換し
て行くこととすれば、複数のラスタを並行してドット列
に変換する処理を、簡便な処理により行うことができる
ので好適である。
【0022】かかる画像処理装置においては、各画素に
ついてドット形成の有無を判断することによって生じた
階調誤差を、該階調誤差が生じた画素から所定値以上遠
方にある未判断画素に拡散させるに際しては、該ドット
形成の有無を判断したラスタ群と異なるラスタ群の画素
にのみ拡散することとしても良い。
【0023】ドット形成の有無を判断することによって
生じた階調誤差を、遠方の未判断画素に拡散させる場
合、拡散させる画素の位置が多少ずれていても画質を大
きく損なうことはない。従って、遠方の未判断画素に拡
散させる場合は、ドット形成有無を判断したラスタ群と
は異なるラスタ群の画素にまとめて拡散させることとす
れば、誤差を拡散させる処理を単純にすることができる
ので好ましい。
【0024】また、前述した課題の少なくとも一部を解
決するため、本発明の第2の画像処理装置は、次の構成
を採用した。すなわち、画素毎の階調値を示す画像デー
タを受け取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタ
を構成する各画素でのドット形成の有無を判断すること
によって、該画像データをドット形成の有無による表現
形式に変換する画像処理装置であって、互いに隣接した
所定本数の前記ラスタから成るラスタ群毎に前記画像デ
ータを変換するに際して、該ラスタ群の中の少なくとも
最後尾にある最後尾ラスタについては、該ラスタを構成
する各画素のドット形成有無の判断により生じた階調誤
差を、該判断を行った各画素に対応付けて第1の記憶部
に記憶する第1の階調誤差記憶手段と、前記最後尾ラス
タに隣接するラスタ群の中の先頭ラスタについては、該
先頭ラスタを構成する各画素の周辺にあって、ドット形
成有無を判断済みの周辺画素に記憶されている前記階調
誤差を考慮しながら、該各画素のドット形成有無を判断
することによって、該先頭ラスタをドット列に変換する
先頭ラスタ変換手段と、前記先頭ラスタを構成する各画
素で生じた階調誤差を、前記判断を行った各画素に対応
付けて第2の記憶部に記憶する第2の階調誤差記憶手段
と、前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラス
タについては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且つ
ドット形成有無を判断済みの画素で生じた階調誤差を考
慮しながら該残余ラスタの各画素のドット形成有無を判
断することにより、前記先頭ラスタを前記ドット列に変
換する処理と並行して、該残余ラスタをドット列に変換
する残余ラスタ変換手段とを備えていることを要旨とす
る。
【0025】かかる第2の画像処理装置に対応する本発
明の第2の画像処理方法は、画素毎の階調値を示す画像
データを受け取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラ
スタを構成する各画素でのドット形成の有無を判断する
ことによって、該画像データをドット形成の有無による
表現形式に変換する画像処理方法であって、(A)互い
に隣接した所定本数の前記ラスタから成るラスタ群毎に
前記画像データを変換するに際して、該ラスタ群の中の
少なくとも最後尾にある最後尾ラスタについては、該ラ
スタを構成する各画素のドット形成有無の判断により生
じた階調誤差を、該判断を行った各画素に対応付けて記
憶する工程と、(B)前記最後尾ラスタに隣接するラス
タ群の中の先頭ラスタについては、該先頭ラスタを構成
する各画素の周辺にあって、ドット形成有無を判断済み
の周辺画素に記憶されている前記階調誤差を考慮しなが
ら、該各画素のドット形成有無を判断することによっ
て、該先頭ラスタをドット列に変換する工程と、(C)
前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた階調誤差を、
前記工程(A)で記憶された階調誤差とは区別しなが
ら、前記判断を行った各画素に対応付けて記憶する工程
と、(D)前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残
余ラスタについては、該残余ラスタと同じラスタ群に属
し且つドット形成有無を判断済みの画素で生じた階調誤
差を考慮しつつ該残余ラスタの各画素のドット形成有無
を判断することにより、該先頭ラスタを前記ドット列に
変換する処理に並行して、該残余ラスタをドット列に変
換する工程とを備えることを要旨とする。
【0026】かかる第2の画像処理装置および画像処理
方法においても、前述の第1の画像処理装置および画像
処理方法と同様に、所定本数の隣接したラスタから成る
ラスタ群を単位として、該ラスタ群を構成する各ラスタ
について、各画素のドット形成有無を判断することによ
り、各ラスタをドット列に変換する。このとき、第2の
画像処理装置および画像処理方法においては、前記最後
尾ラスタの各画素で発生した階調誤差を該判断を行った
各画素に対応付けて記憶しておき、前記先頭ラスタの画
素のドット形成有無を判断するに際しては、該画素の周
辺の前記最後尾ラスタの各画素に記憶されている階調誤
差を読み出してドット形成有無を判断する。こうして先
頭ラスタの各画素で生じた階調誤差は、前記最後尾ラス
タの各画素で生じた階調誤差とは区別して記憶してお
く。前記残余ラスタについては、該残余ラスタと同じラ
スタ群に属し且つドット形成有無を判断済みの画素で生
じた階調誤差を考慮しつつドット形成有無を判断するこ
とにより、該先頭ラスタを前記ドット列に変換する処理
に並行して、該残余ラスタをドット列に変換する。
【0027】こうして、前記先頭ラスタと残余ラスタと
を並行してラスタ群単位で画像データをドット列に変換
すれば、画像データを迅速に変換することが可能とな
る。また、画像データをラスタ群単位で変換することか
ら、処理中のラスタ群の前記最後尾ラスタで生じた階調
誤差は、他のラスタで生じた階調誤差とは違って、現在
のラスタ群の処理が終了してから読み出されるとことに
なる。従って、ラスタ群の最後尾ラスタで生じた階調誤
差と、他のラスタで生じた階調誤差とを区別して記憶し
ておけば、誤差を迅速に読み出すことができ、延いて
は、画像データを迅速に変換することが可能となる。
【0028】こうした画像処理装置においては、最後尾
ラスタ以外のラスタで生じた階調誤差を、最後尾ラスタ
で生じた階調誤差よりも、データの記憶あるいは読み出
しの少なくとも一方を迅速に実行可能に記憶することと
しても良い。
【0029】画像データをラスタ郡単位で変換する場
合、1つのラスタ群に最後尾ラスタは1本しか存在しな
いが他のラスタは1本以上存在するので、ドット形成有
無を判断する際に、最後尾ラスタで生じた階調誤差より
も、最後尾ラスタ以外のラスタで生じた階調誤差の方が
頻繁に読み出されることになる。従って、最後尾ラスタ
以外のラスタで生じた階調誤差を、最後尾ラスタで生じ
た階調誤差よりも、データの記憶あるいは読み出しの少
なくとも一方を迅速に実行可能に記憶しておけば、ラス
タ郡単位で変換する処理を効果的に迅速化することがで
きるので好ましい。
【0030】かかる画像処理装置においては、前記最後
尾ラスタの各画素で生じた階調誤差については、該最後
尾ラスタを構成する画素と少なくとも同数以上の画素数
分を同時に記憶可能とするとともに、前記先頭ラスタの
各画素で生じた階調誤差については、該先頭ラスタを構
成する画素よりも少数の画素数分だけ同時に記憶可能と
してもよい。
【0031】画像データをラスタ群単位で変換する場
合、ドット形成有無の判断によって生じた階調誤差は、
同じラスタ群の画素についてのドット形成有無の判断に
使用され、それ以降は記憶しておく必要が無くなるの
で、該階調誤差を記憶していた記憶部は、同じラスタ群
に属する他の画素で生じた階調誤差を記憶するために使
用することができる。従って、先頭ラスタの各画素で生
じた階調誤差については、該先頭ラスタを構成する画素
よりも少数の画素数分だけ記憶可能とすることで、記憶
部が効率的に使用されることとなって好ましい。
【0032】上述した画像データの変換をコンピュータ
を用いて行う画像処理装置においては、前記先頭ラスタ
の各画素で生じた階調誤差は、該コンピュータの演算装
置がデータの書き込みあるいは読み出しを直接に実行可
能な記憶素子に記憶され、前記最後尾ラスタの各画素で
生じた階調誤差は、該演算装置がデータの書き込みある
いは読み出しを間接的に実行する記憶素子に記憶するこ
ととしてもよい。
【0033】コンピュータの演算装置からデータを直接
に書き込みあるいは読み出し可能な記憶素子は、迅速な
書き込みあるいは読み出しが可能であり、従って、先頭
ラスタの画素で生じた階調誤差をこのような記憶素子に
記憶すれば、ラスタ群の画像データを迅速に変換するこ
とが可能となるので好ましい。尚、かかる記憶素子は、
該演算装置からデータの書き込みおよび読み出しのいず
れも実行可能な記憶素子であってもよいことは言うまで
もない。
【0034】かかる第2の画像処理装置においては、前
記ラスタ群の中の前記最後尾ラスタについてのみ、該ラ
スタを構成する各画素で生じた階調誤差を、該各画素毎
に記憶しておき、前記先頭ラスタについてのドット形成
有無を判断する際に考慮する前記階調誤差として、前記
最後尾ラスタの各画素の階調誤差を考慮しながら、前記
先頭ラスタを前記ドット列に変換することとしても良
い。
【0035】こうすれば、前記先頭ラスタの各画素のド
ット形成有無を判断する際にだけ、異なるラスタ群に属
する前記最後尾ラスタの画素で発生した階調誤差を読み
出せばよく、残余ラスタの各画素のドット形成有無を判
断する際には、異なるラスタ群の画素で生じた階調誤差
を読み出さなくてもよいので、ラスタ群の画像データを
迅速に変換することができる。
【0036】更に、かかる画像処理装置においては、ラ
スタ2本ずつ画像データを前記ドット列に変換すること
として、該2本のラスタのうちの前側にある先頭ラスタ
と、後ろ側にある最後尾ラスタとを次のようにドット列
に変換してもよい。すなわち、最後尾ラスタで生じた階
調誤差のみを前記第1の記憶部に記憶しておき、先頭ラ
スタを構成する各画素のドット形成有無を判断するに際
しては、該最後尾ラスタの各画素に記憶されている階調
誤差を読み出して判断して、各画素で生じた階調誤差
は、前記第2の記憶部に記憶する。該先頭ラスタに後続
する最後尾ラスタについては、該先頭ラスタをドット列
に変換することに並行して、該先頭ラスタの各画素で生
じた階調誤差を考慮しながらドット列に変換する。
【0037】こうしてラスタ2本ずつドット列に変換し
て行くこととすれば、複数のラスタを並行してドット列
に変換する処理を、簡便な処理により行うことができる
ので好適である。
【0038】かかる第1の画像処理装置あるいは第2の
画像処理装置においては、前記先頭ラスタの各画素で生
じた階調誤差を反映させつつ前記残余ラスタをドット列
に変換するために、該先頭ラスタから該残余ラスタの各
画素に拡散されてきた拡散誤差を考慮しながらドット形
成有無を判断することによって、該残余ラスタをドット
列に変換することとしても良い。あるいは、該先頭ラス
タの各画素で生じた階調誤差を考慮しながらドット形成
有無を判断することによって、該残余ラスタをドット列
に変換することとしても良い。
【0039】これらの方法を用いれば、前記先頭ラスタ
の各画素で生じた階調誤差を反映させながら、前記残余
ラスタをドット列に変換することができるので好適であ
る。
【0040】また、印刷媒体上にインクドットを形成し
て画像を印刷する印刷部に対して、インクドットの形成
を制御するための印刷データを出力することで、該印刷
部を制御する印刷制御装置においては、本発明の上述し
た第1の画像処理装置あるいは第2の画像処理装置を好
適に利用することができる。
【0041】すなわち、上述した第1の画像処理装置あ
るいは第2の画像処理装置においては、各画素の階調値
を示す画像データを受け取り、該画像データをドットの
形成有無による画像データに迅速に変換することができ
る。このため、かかる第1の画像処理装置あるいは第2
の画像処理装置を、前記印刷制御装置に適用すれば、画
像データを印刷データに迅速に変換することができる。
こうして得られた印刷データを、前記印刷部に出力すれ
ば、該印刷部では高画質な画像を迅速に印刷することが
可能となるので好適である。
【0042】また、本発明は、上述した第1の画像処理
方法、あるいは第2の画像処理方法を実現するプログラ
ムをコンピュータに読み込ませ、コンピュータを用いて
実現することも可能である。従って、本発明は次のよう
な記録媒体としての態様も含んでいる。すなわち、上述
の第1の画像処理方法に対応する記録媒体は、画素毎の
階調値を示す画像データを受け取り、該画素の列たるラ
スタに沿って該ラスタを構成する各画素でのドット形成
の有無を判断することによって、該画像データをドット
形成の有無による表現形式に変換する方法を実現するプ
ログラムを、コンピュータで読みとり可能に記録した記
録媒体であって、(A)互いに隣接した所定本数の前記
ラスタから成るラスタ群毎に前記画像データを変換する
に際して、該ラスタ群の中の最後尾にある最後尾ラスタ
については、該最後尾ラスタを構成する各画素のドット
形成有無の判断により該各画素に生じる階調誤差を、該
画素の周辺にある複数の未判断の画素に拡散して記憶す
る機能と、(B)前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群
の中の先頭ラスタについては、該最後尾ラスタから該先
頭ラスタの各画素に拡散されてきた前記前記誤差を考慮
しながら該各画素のドット形成有無を判断することによ
って、該先頭ラスタをドット形成の有無を表すドット列
に変換する機能と、(C)前記先頭ラスタを構成する各
画素で生じた階調誤差を、該画素の周辺にある未判断の
画素に拡散して記憶する機能と、(D)前記ラスタ群か
ら前記先頭ラスタを除いた残余ラスタについては、該残
余ラスタと同じラスタ群に属し且つドット形成有無を判
断済みの画素から拡散されてきた階調誤差を考慮しなが
ら該残余ラスタの各画素のドット形成有無を判断するこ
とにより、該先頭ラスタを前記ドット列に変換する処理
に並行して、該残余ラスタをドット列に変換する機能と
を実現するプログラムを記録するとともに、前記機能
(A)および前記機能(C)として、前記ドット形成の
有無を判断した画素と同じラスタ群の画素に拡散された
誤差と、異なるラスタ群の画素に拡散された誤差とを区
別して記憶する機能を実現するプログラムを記録してい
ることを要旨とする。
【0043】また、上述の第2の画像処理方法に対応す
る記録媒体は、画素毎の階調値を示す画像データを受け
取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタを構成す
る各画素でのドット形成の有無を判断することによっ
て、該画像データをドット形成の有無による表現形式に
変換する方法を実現するプログラムを、コンピュータで
読みとり可能に記録した記録媒体であって、(A)互い
に隣接した所定本数の前記ラスタから成るラスタ群毎に
前記画像データを変換するに際して、該ラスタ群の中の
少なくとも最後尾にある最後尾ラスタについては、該ラ
スタを構成する各画素のドット形成有無の判断により生
じた階調誤差を、該判断を行った各画素に対応付けて記
憶する機能と、(B)前記最後尾ラスタに隣接するラス
タ群の中の先頭ラスタについては、該先頭ラスタを構成
する各画素の周辺にあって、ドット形成有無を判断済み
の周辺画素に記憶されている前記階調誤差を考慮しなが
ら、該各画素のドット形成有無を判断することによっ
て、該先頭ラスタをドット列に変換する機能と、(C)
前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた階調誤差を、
前記機能(A)により記憶された階調誤差とは区別しな
がら、前記判断を行った各画素に対応付けて記憶する機
能と、(D)前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた
残余ラスタについては、該残余ラスタと同じラスタ群に
属し且つドット形成有無を判断済みの画素で生じた階調
誤差を考慮しつつ該残余ラスタの各画素のドット形成有
無を判断することにより、該先頭ラスタを前記ドット列
に変換する処理に並行して、該残余ラスタをドット列に
変換する機能とを実現するプログラムを記録しているこ
とを要旨とする。
【0044】これら記録媒体に記録されているプログラ
ムをコンピュータに読み込ませ、該コンピュータを用い
て上述の各種機能を実現すれば、画素毎の階調値を示す
画像データを、ドット形成の有無による表現形式の画像
データに迅速に変換することが可能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の作用・効果をより明確に
説明するために、本発明の実施の形態を、次のような順
序に従って以下に説明する。 A.実施の形態: B.第1実施例: B−1.装置構成: B−2.画像データ変換処理の概要: B−3.第1実施例の階調数変換処理: B−4.変形例: C.第2実施例: C−1.第2実施例の階調数変換処理: C−2.変形例:
【0046】A.実施の形態:図1を参照しながら、本
発明の実施の形態について説明する。図1は、印刷シス
テムを例にとって、本発明の実施の形態を説明するため
の説明図である。本印刷システムは、画像処理装置とし
てのコンピュータ10と、カラープリンタ20等から構
成されている。コンピュータ10は、デジタルカメラや
カラースキャナなどの画像機器からカラー画像の階調画
像データを受け取ると、該画像データを、カラープリン
タ20で印刷可能な各色ドットの形成有無により表現さ
れた印刷データに変換する。かかる画像データの変換
は、プリンタドライバ12と呼ばれる専用のプログラム
を用いて行われる。尚、カラー画像の階調画像データ
は、各種アプリケーションプログラムを用いてコンピュ
ータ10で作成することもできる。
【0047】プリンタドライバ12は、解像度変換モジ
ュール,色変換モジュール,階調数変換モジュール,イ
ンターレースモジュールといった複数のモジュールから
構成されている。階調数変換モジュールは、階調画像デ
ータをドット形成の有無による表現形式に変換する処理
を行うモジュールである。本実施例の階調数変換モジュ
ールは、着目画素についてのドット形成の有無を判断し
ようとする際に、周辺画素で発生した階調誤差を考慮し
て誤差を解消するように着目画素のドット形成有無を判
断している。他の各モジュールで行われる処理について
は後述する。カラープリンタ20は、これら各モジュー
ルで変換された印刷データに基づいて、印刷媒体上に各
色インクドットを形成することによってカラー画像を印
刷する。
【0048】プリンタドライバ12に供給される画像デ
ータは、図1に概念的に示したように、原稿画像を構成
する各画素の階調値を、画像の端から1ラスタ分ずつ順
番に出力したようなデータ構造となっている。プリンタ
ドライバ12内の解像度変換モジュール、色変換モジュ
ールは、供給される画像データのデータ構造に従って、
1ラスタずつそれぞれの処理を行うが、本発明の印刷シ
ステムにおける階調数変換モジュールでは、後述する方
法により、互いに隣接する所定本数のラスタの処理を並
行して行う。図1には、一例として3本のラスタを並行
して処理している様子を概念的に示している。詳細には
後述するが、このように複数本のラスタの処理を並行し
て行えば、並行して処理を行う複数ラスタ間では、互い
のラスタで発生した階調誤差を考慮しながらドット形成
判断を行うことができるので、階調誤差あるいは拡散誤
差をいちいち誤差バッファに記憶しておく必要がない。
すなわち、本実施例の階調数変換モジュールでは、誤差
バッファに対して頻繁に読み書きを行う必要がないの
で、それだけドット形成有無の判断を迅速に行うことが
可能となっている。
【0049】このように、複数本のラスタ間で発生した
階調誤差を考慮しながら、並行してドット形成有無の判
断を行う具体的な方法には、種々の態様が存在してお
り、これら各種の態様について、各種実施例を用いて以
下に説明する。
【0050】B.第1実施例: B−1.装置構成:図2は、第1実施例の画像処理装置
としてのコンピュータ100の構成を示す説明図であ
る。コンピュータ100は、CPU102を中心に、R
OM104やRAM106などを、バス116で互いに
接続して構成された周知のコンピュータである。CPU
102は実際に処理を行う演算器と、処理中のデータを
一時保持する複数のレジスタとから構成されている。レ
ジスタに保持されているデータは、RAM106に記憶
されているデータよりも遙かに高速に処理することが可
能である。
【0051】コンピュータ100には、フレキシブルデ
ィスク124やコンパクトディスク126のデータを読
み込むためのディスクコントローラDDC109や、周
辺機器とデータの授受を行うための周辺機器インターフ
ェースP・I/F108、CRT114を駆動するため
のビデオインターフェースV・I/F112等が接続さ
れている。P・I/F108には、後述するカラープリ
ンタ200や、ハードディスク118等が接続されてい
る。また、デジタルカメラ120や、カラースキャナ1
22等をP・I/F108に接続すれば、デジタルカメ
ラ120やカラースキャナ122で取り込んだ画像を印
刷することも可能である。また、ネットワークインター
フェースカードNIC110を装着すれば、コンピュー
タ100を通信回線300に接続して、通信回線に接続
された記憶装置310に記憶されているデータを取得す
ることもできる。
【0052】図3は、第1実施例のカラープリンタ20
0の概略構成を示す説明図である。カラープリンタ20
0はシアン,マゼンタ,イエロ,ブラックの4色インク
のドットを形成可能なインクジェットプリンタである。
もちろん、これら4色のインクに加えて、染料濃度の低
いシアン(淡シアン)インクと染料濃度の低いマゼンタ
(淡マゼンタ)インクとを含めた合計6色のインクドッ
トを形成可能なインクジェットプリンタを用いることも
できる。更には、明度の低い(暗い)イエロ(ダークイ
エロ)インクを加えた合計7色のインクドットを形成可
能なインクジェットプリンタを用いても良い。尚、以下
では場合によって、シアンインク,マゼンタインク,イ
エロインク,ブラックインク,淡シアンインク,淡マゼ
ンタインク,ダークイエロインクのそれぞれを、Cイン
ク,Mインク,Yインク,Kインク,LCインク,LM
インク,DYインクと略称するものとする。
【0053】カラープリンタ200は、図示するよう
に、キャリッジ240に搭載された印字ヘッド241を
駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、
このキャリッジ240をキャリッジモータ230によっ
てプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、紙送
りモータ235によって印刷用紙Pを搬送する機構と、
ドットの形成やキャリッジ240の移動および印刷用紙
の搬送を制御する制御回路260とから構成されてい
る。
【0054】キャリッジ240には、Kインクを収納す
るインクカートリッジ242と、Cインク,Mインク,
Yインクの各種インクを収納するインクカートリッジ2
43とが装着されている。キャリッジ240にインクカ
ートリッジ242,243を装着すると、カートリッジ
内の各インクは図示しない導入管を通じて、印字ヘッド
241の下面に設けられた各色毎のインク吐出用ヘッド
244ないし247に供給される。Kインク用のインク
吐出ヘッド244には、図示するように、複数のノズル
Nz が一定のノズルピッチkで千鳥状に2列に配列され
ている。他色のインク吐出用ヘッド245ないし247
についても同様に、ノズルピッチkで千鳥状に並んだノ
ズル列が1組ずつ設けられている。
【0055】制御回路260は、CPU261とROM
262とRAM263等から構成されており、キャリッ
ジモータ230と紙送りモータ235の動作を制御する
ことによってキャリッジ240の主走査と副走査とを制
御するとともに、コンピュータ100から供給される印
刷データに基づいて、各ノズルから適切なタイミングで
インク滴を吐出する。こうして、制御回路260の制御
の下、印刷媒体上の適切な位置に各色のインクドットを
形成することによって、カラープリンタ200はカラー
画像を印刷することができる。
【0056】尚、各色のインク吐出ヘッドからインク滴
を吐出する方法には、種々の方法を適用することができ
る。すなわち、ピエゾ素子を用いてインクを吐出する方
式や、インク通路に配置したヒータでインク通路内に泡
(バブル)を発生させてインク滴を吐出する方法などを
用いることができる。また、インクを吐出する代わり
に、熱転写などの現象を利用して印刷用紙上にインクド
ットを形成する方式や、静電気を利用して各色のトナー
粉を印刷媒体上に付着させる方式のプリンタを使用する
ことも可能である。
【0057】更には、インク吐出ヘッドから吐出するイ
ンク滴の大きさを制御したり、あるいは微細なインク滴
を一度に複数吐出して、吐出するインク滴の数を制御す
るといった方法を用いて、印刷用紙上に形成されるイン
クドットの大きさを制御な可能なプリンタ、いわゆるバ
リアブルドットプリンタを用いることも可能である。
【0058】B−2.画像データ変換処理の概要:図4
は、第1実施例の画像処理装置としてのコンピュータ1
00が、受け取った画像データに所定の画像処理を加え
ることにより、該画像データを印刷データに変換する処
理の流れを示すフローチャートである。かかる処理は、
コンピュータ100のオペレーティングシステムがプリ
ンタドライバ12を起動することによって開始される。
以下、図4に従って、第1実施例の画像データ変換処理
について簡単に説明する。
【0059】プリンタドライバ12は、画像データ変換
処理を開始すると、先ず初めに、変換すべきRGBカラ
ー画像データの読み込みを開始する(ステップS10
0)。画像データは、R,G,B各色毎に1ラスタずつ
プリンタドライバ12に読み込まれる。
【0060】次いで、取り込んだ画像データの解像度
を、カラープリンタ200が印刷するための解像度に変
換する(ステップS102)。カラー画像データの解像
度が印刷解像度よりも低い場合は、線形補間を行うこと
で隣接画像データ間に新たなデータを生成し、逆に印刷
解像度よりも高い場合は、一定の割合でデータを間引く
ことによって画像データの解像度を印刷解像度に変換す
る。
【0061】こうして解像度を変換すると、カラー画像
データの色変換処理を行う(ステップS104)。色変
換処理とは、R,G,Bの階調値の組み合わせによって
表現されているカラー画像データを、C,M,Y,Kな
どのカラープリンタ200で使用する各色の階調値の組
み合わせによって表現された画像データに変換する処理
である。色変換処理は、色変換テーブル(LUT)と呼
ばれる3次元の数表を参照することで迅速に行うことが
できる。以上に説明した解像度変換処理(ステップS1
02)および色変換処理(ステップS104)は、1ラ
スタ毎に行われる。
【0062】色変換処理を終了すると、次は階調数変換
処理を開始する(ステップS106)。階調数変換処理
とは次のような処理である。色変換処理によって変換さ
れた階調データは、各色毎に256階調幅を持つデータ
として表現されている。これに対し、本実施例のカラー
プリンタ200では、「ドットを形成する」,「ドット
を形成しない」のいずれかの状態しか採り得ない。すな
わち、本実施例のカラープリンタ200は局所的には2
階調しか表現し得ない。そこで、256階調を有する画
像データを、カラープリンタ200が表現可能な2階調
で表現された画像データに変換する必要がある。このよ
うな階調数の変換を行う処理が階調数変換処理である。
前述したように、本実施例の階調数変換処理では、複数
のラスタのドット形成の有無を並行して判断することに
より、迅速な処理が可能となっている。階調数変換処理
については、後ほど詳細に説明する。
【0063】こうして階調数変換処理を終了したら、プ
リンタドライバはインターレース処理を開始する(ステ
ップS108)。インターレース処理は、ドットの形成
有無を表す形式に変換された画像データを、ドットの形
成順序を考慮しながらカラープリンタ200に転送すべ
き順序に並べ替える処理である。プリンタドライバは、
インターレース処理を行って最終的に得られた画像デー
タを、印刷データとしてカラープリンタ200に出力す
る(ステップS110)。カラープリンタ200は、印
刷データに従って、各色のインクドットを印刷媒体上に
形成する。その結果、画像データに対応したカラー画像
が印刷媒体上に印刷される。
【0064】以下では、第1実施例の階調数変換処理に
おいて、複数のラスタを並行して処理することにより、
ドットの形成有無の判断を迅速に行う処理について説明
する。
【0065】B−3.第1実施例の階調数変換処理: (a)誤差拡散法による階調数変換処理の概要:複数ラ
スタのドット形成有無を並行して実施する方法、および
並行して実施することで階調数変換処理に要する時間を
短縮化する原理を説明するための準備として、いわゆる
誤差拡散法において、ラスタに沿ってドットの形成有無
を判断していく方法について簡単に説明する。
【0066】図5は、ドット形成の有無を判断しようと
する画像の一部を拡大して概念的に示した説明図であ
る。小さなマス目の1つ1つは画素を示しており、画素
が横一列に並んでラスタを形成している。説明の便宜
上、図5(a)に示した一番上のラスタを「ラスタ0」
とし、その下のラスタを「ラスタ1」、以降順番に「ラ
スタ2」,「ラスタ3」と符番する。個々の画素も区別
するために、各画素にも「Pmn」と符番する。画素Pmn
は、ラスタmのn番目の画素であることを示している。
図4に示した色変換処理後の画像データは、各画素に各
色の階調値が対応付けられたようなデータとなってい
る。
【0067】誤差拡散法は、以下に説明するように、ラ
スタに沿って1画素ずつドット形成の有無を判断してい
く。図5(a)は、画素P11についてのドット形成有無
を判断している様子を概念的に示した説明図である。画
素P11のように、ドット形成の有無を判断しようとして
いる画素を、本明細書では着目画素と呼ぶ。図では、画
素P11を太線で囲うことにより、着目画素であることを
示している。また、図中で斜線を付した領域は、その領
域の画素は既にドット形成の有無を判断済みであること
を示している。
【0068】図5(a)に示されるように、着目画素P
11についてドット形成有無を判断すると、その結果とし
て、着目画素P11には階調誤差E11が発生する。すなわ
ち、画素P11にドットを形成するにしても、あるいはド
ットを形成しないにしても、画素P11に表現される階調
値(以下、このような階調値を結果値と呼ぶ)は、通常
は、その画素についての画像データの階調値とは一致し
ない。従って、画素P11の結果値と、画素P11での画像
データの階調値との差の分だけ、着目画素には階調誤差
が発生することになる。誤差拡散法は、ドット形成有無
を判断する度に生じる階調誤差を、着目画素の周辺の未
判断画素に所定の重みをつけて拡散させる。周辺の未判
断画素に拡散させる際に用いる重み係数は、誤差拡散係
数と呼ばれ、着目画素を中心として画素毎に予め定めら
れている。
【0069】図6は、誤差拡散係数が定められている様
子を例示する説明図である。図6中で斜線が施されてい
る画素が着目画素であり、着目画素からの位置に応じて
各画素の誤差拡散係数が定められている。このように、
着目画素を中心として周辺画素への誤差拡散係数を設定
したマトリックスは、誤差拡散マトリックスと呼ばれ
る。例えば、図6(a)の誤差拡散マトリックスでは、
着目画素の右隣の画素には、誤差拡散係数K01として
「1/4」が設定されている。従って、図6(a)の誤
差拡散マトリックスを使用すると、着目画素で発生した
階調誤差の1/4の誤差が右隣の画素に配分されること
になる。同様に、着目画素の左下,真下,右下の各画素
にも、着目画素で生じた階調誤差の1/4の誤差が配分
されることになる。誤差拡散マトリックスは図6に例示
するものに限られず、誤差を拡散する範囲や誤差拡散係
数などは種々の値を設定することが可能であり、実際の
誤差拡散法では良好な画質が得られるように、適宜、適
切な誤差拡散マトリックスが使用される。尚、説明の煩
雑化を避けるために、以下の説明では、例示した誤差拡
散マトリックスの中では最も拡散範囲の狭いマトリック
ス、すなわち、図6(a)の誤差拡散マトリックスを使
用するものとして説明する。
【0070】誤差拡散マトリックスとして図6(a)の
マトリックスを使用するものとすれば、図5(a)に示
すように着目画素P11で生じた階調誤差E11は、右隣の
画素P12,左下の画素P20,真下の画素P21,右下の画
素P22の合計4つの画素に、それぞれ階調誤差E00の1
/4ずつ配分される。尚、4つの周辺画素のうち、画素
P20,画素P21,画素P22の3つの画素は、着目画素P
11とは異なり、ラスタ2に属する画素である。こうして
着目画素周辺のそれぞれの画素に拡散された誤差(拡散
誤差)は、これら各画素のドット形成判断の際に使用す
るので、各画素を区別して記憶しておく必要がある。そ
のため拡散誤差は、多数の画素についての拡散誤差を記
憶することの可能な、大容量のRAM106(図2参
照)に記憶される。
【0071】画素P11についての階調誤差を周辺画素に
拡散したら、今度は右隣の画素P12について、ドット形
成有無の判断を開始する。図5(b)は着目画素P12に
ついてのドット形成有無を判断する様子を概念的に示す
説明図である。ドット形成判断に際しては、先ず、周辺
画素から着目画素P12に配分されて蓄積されている拡散
誤差を読み出し、読み出した拡散誤差で着目画素P12の
画像データを補正する。図5(b)に示すように、着目
画素P12には、ドット形成判断済みの周辺画素、すなわ
ち画素P01,画素P02 ,画素P03,画素P11の4つの
画素から、前述の誤差拡散マトリックスに従って拡散さ
れてきた誤差が蓄積されている。この拡散誤差をRAM
106から読み出して、着目画素P12の画像データを補
正し、得られた補正値を所定の閾値と比較することでド
ットの形成有無を判断する。図5(c)は、新たな着目
画素P12について、ドットの形成有無を判断した状態を
示している。ドット形成有無を判断した結果、新たな着
目画素P12には階調誤差E12が発生するので、この階調
誤差を、図5(a)で説明したのと同様に誤差拡散マト
リックスに従って周辺画素に拡散する。
【0072】画素P12で発生した階調誤差を周辺画素に
拡散したら、更に右隣にある画素P13についてのドット
形成有無の判断を開始する。新たな着目画素P13でも階
調誤差E13が発生するので、この誤差を誤差拡散マトリ
ックスに従って周辺画素に拡散させ、更に右隣の画素の
ドット形成有無の判断を行う。このように、階調誤差を
周辺画素に拡散しながら、着目画素を1画素ずつ右に移
動させ、画像の右端の画素に達したら、今度は一旦、画
像の左端に戻って1つ下にあるラスタの画素(図5に示
す例では、画素P20)についてのドット形成有無の判断
を開始する。ラスタ1と同様に、ラスタ2についても画
像の右端の画素まで達したら、再び画像の左端に戻って
ラスタ3の処理を開始する。
【0073】このように誤差拡散法では、着目画素をラ
スタに沿って1画素ずつ移動させ、周辺画素から拡散さ
れてくる拡散誤差を考慮しながら、ドット形成有無の判
断を行う。判断により着目画素に生じた階調誤差は、周
辺の未判断画素に拡散して記憶しておき、これら未判断
画素のドット形成有無を判断する際に使用される。
【0074】ここで、前述したように、周辺画素の中に
は、着目画素が属するラスタとは異なるラスタ上の画素
も含まれている。ドット形成有無の判断はラスタに沿っ
て行われるので、拡散誤差が分配されてきても、その画
素の属するラスタの処理が始まるまでは、分配された拡
散誤差を記憶しておかなければならない。更に、ラスタ
には多数の画素が含まれていることから、かなり多数の
画素について、分配されてきた拡散誤差を各画素を区別
した状態で記憶しておく必要がある。拡散誤差を記憶す
るために、記憶容量の大きなRAM106が使用される
のは、このような理由によるものである。
【0075】また、着目画素についてドット形成有無を
判断する度に、発生した階調誤差を周辺の未判断画素に
拡散しているために、RAM106に対して頻繁にデー
タを読み書きする必要がある。RAM106に対して頻
繁にデータを読み書きすれば、その分だけ読み書きのた
めの時間が増加して、ドット形成有無の判断に要する時
間が長くなる。
【0076】(b)本実施例の階調数変換処理の概要:
これに対して、本実施例の階調数変換処理では、以下に
説明するようにして、複数本のラスタについてのドット
形成有無の判断を並行して行う。こうすれば、RAM1
06にデータを読み書きする頻度が減少するので、ドッ
ト形成有無の判断を迅速に行うことが可能となる。以
下、複数ラスタの処理を並行して行うことにより、ドッ
ト形成有無の判断を迅速に行う原理について説明する。
【0077】図7は、最も簡単な例として、2本のラス
タについてのドット形成有無の判断を並行して行う原理
を示した説明図である。ここでは、ラスタiと、その直
ぐ下のラスタjの2本のラスタについて、並行してドッ
ト形成有無を判断するものとする。
【0078】先ず初めに、ラスタiの一番左側の画素P
i0のドット形成有無を判断する。図7(a)は、画素P
i0のドット形成有無を判断している様子を概念的に示し
ている。画素Pi0には、ラスタiの真上にあるラスタh
の画素Ph0や画素Ph1等から誤差が分配されて記憶され
ている。そこで、画素Pi0に記憶されている拡散誤差を
コンピュータ100のRAM106から読み出して、画
像データの画素Pi0の階調値を補正し、得られた補正値
と所定の閾値とを比較することで、画素Pi0についての
ドット形成の有無を判断する。こうして、画素Pi0のド
ット形成有無を判断すると、画素Pi0に階調誤差が発生
するので、これを誤差拡散マトリックスに従って周辺画
素に拡散させる。ここでは、説明が煩雑化するのを避け
るために、図6(a)に示した比較的単純な誤差拡散マ
トリックスを用いるものとして説明する。理解の便宜の
ために、図6(a)の誤差拡散マトリックスと同様のマ
トリックスを図7(b)にも表示しておく。画素Pi0で
発生した階調誤差は、図7(b)の誤差拡散マトリック
スに従って画素Pi1,画素Pj0,画素Pj1の3つの画素
に配分され、それぞれの拡散誤差の値はCPU102に
内蔵されているレジスタに記憶される。図7(a)で
は、画素Pi0から階調誤差が周辺画素に拡散される様子
を太い矢印で概念的に表示している。
【0079】尚、本明細書では、並行して処理される複
数のラスタ間での拡散誤差(図7では、例えばラスタi
の画素からラスタjの画素への拡散誤差)はレジスタに
記憶し、並行しては処理されないラスタ間での拡散誤差
(図7では、例えばラスタjの画素からラスタkの画素
への拡散誤差)はRAM106に記憶するものとしてい
る。前述したように、レジスタはRAM106より高速
に読み書きすることができるので、レジスタを活用する
ことにより、階調数変換処理をより迅速に行うことがで
きる。もっとも、並行に処理するラスタ間の誤差は、必
ずレジスタに記憶しなければならないわけではなく、例
えばRAM106上に記憶することとしても良い。これ
ら、すぐに使用される拡散誤差は、RAM106上に記
憶することとしておいても、通常はCPU102のキャ
ッシュメモリ内に残っている値を使用することができる
ので、実際には高速に読み書きすることが可能であり、
階調数変換処理を迅速に行うことができる。
【0080】画素Pi0についてのドット形成有無を判断
し、生じた階調誤差を拡散したら、次は右隣の画素Pi1
のドット形成有無の判断を開始する。画素Pi1について
も、1つ上にあるラスタhの画素で生じた階調誤差が、
図7(b)の誤差拡散マトリックスに従って拡散され
て、予めRAM106に記憶されている。そこで、ラス
タhの画素から拡散されてRAM106に予め記憶され
ている誤差を読み出し、この拡散誤差と、画素Pi0から
画素Pi1に分配されてレジスタに記憶されている拡散誤
差とで、画素Pi1の画像データの階調値を補正する。こ
うすれば、画素Pi1の画像データは、ラスタhにある画
素Ph0,画素Ph1,画素Ph2、および画素Pi0から拡散
されてくる誤差で補正されることになるので、通常の誤
差拡散法と等しい補正値を得ることができる。
【0081】この補正値と所定の閾値との大小関係を比
較して、補正値の方が閾値より大きければ画素Pi1にド
ットを形成すると判断し、そうでなければドットを形成
しないと判断する。判断の結果、画素Pi1にも階調誤差
が生じるので、誤差拡散マトリックスに従って、周辺の
4つの画素、画素Pi2,画素Pj0,画素Pj1,画素Pj2
に分配する。これら4つの画素に分配される拡散誤差の
値は、CPU102のレジスタに画素毎に記憶される。
図7(a)では、画素Pi1で発生した階調誤差が周辺画
素に拡散される様子を細い実線の矢印で概念的に表示し
ている。尚、画素Pj0に対しては既に画素Pi0からの拡
散誤差が記憶されているので、この値に画素Pi1からの
拡散誤差を加算して蓄積する。また、画素Pi1でのドッ
ト形成有無を判断してしまうと、画素Pi1への拡散誤差
を記憶するために使用したレジスタは不要となるので、
画素Pi1から他の画素に分配される拡散誤差を記憶する
ためにこのレジスタを使用することができる。
【0082】ラスタiにある画素Pi0および画素Pi1に
ついてのドット形成有無を判断したら、今度はラスタj
の左端にある画素Pj0についてのドット形成有無の判断
を開始する。つまり、ここでは、ドット形成有無の判断
によって生じた階調誤差は、図7(b)の誤差拡散マト
リックスに従って周辺画素に拡散されるものとしている
から、画素Pi0からの拡散誤差と画素Pi1からの拡散誤
差とが配分されてしまえば、画素Pj0については、すべ
ての拡散誤差が配分されたことになる。そこで、これら
2つの画素のドット形成判断を行った後に、画素Pj0の
判断を行うのである。
【0083】図7(c)は画素Pj0のドット形成有無を
判断している様子を概念的に示す説明図である。図7
(b)に示した誤差拡散マトリックスによれば、画素P
j0には画素Pi0および画素Pi1から誤差が拡散される
が、上述したように、この誤差の値はRAM106では
なくCPU102のレジスタ内に記憶されている。そこ
で、この値を用いて、画像データの画素Pj0の階調値を
補正し、補正値と閾値との大小関係に基づいてドット形
成の有無を判断する。判断の結果、画素Pj0に発生した
階調誤差は、誤差拡散マトリックスに従って、周辺の画
素Pj1,画素Pk0,画素Pk1の3つの画素に拡散する。
【0084】ここで、図7に示す例では、ラスタiの画
素とラスタjの画素とについてのドット形成有無の判断
を並行して行うものとしている。このことから、画素P
k0および画素Pk1の2つの画素についてのドット形成有
無の判断は、ラスタiおよびラスタjの画素の判断が全
て終了してから行われることになる。そこで、画素Pk0
への拡散誤差および画素Pk1への拡散誤差の値は、当分
の間、使用されることがないと考えられるので、これら
の値はRAM106に記憶する。一方、画素Pj1への拡
散誤差は、ほどなく使用されると考えられるので、CP
U102のレジスタに記憶する。このように、ラスタi
およびラスタjの2つのラスタについてのドット形成有
無の判断を並行して行うことから、ラスタiより上のラ
スタで発生してラスタiの画素に拡散される誤差は、R
AM106に記憶される。同様に、ラスタjで発生して
ラスタkの画素に拡散される誤差もRAM106に記憶
される。これに対して、ラスタiで発生してラスタjの
画素に拡散される誤差はCPU102のレジスタに記憶
される。図7で、ラスタiおよびラスタkに斜線が施さ
れているのは、これらラスタの画素に拡散された拡散誤
差がRAM106上に記憶されていることを意味してい
る。
【0085】また、図7(c)において、画素Pj0から
画素Pk0への矢印、あるいは画素Pj0から画素Pk1への
矢印が、白抜きの矢印となっているのは、これら画素へ
配分される拡散誤差がRAM106に記憶されることを
示している。逆に、画素Pj0から画素Pj1への矢印が太
線の矢印で表されているのは、画素Pj1へ配分される拡
散誤差が、CPU102のレジスタに記憶されることを
示している。尚、既に画素Pj0のドット形成有無を判断
しているので、画素Pj0への拡散誤差を記憶していたレ
ジスタを他の目的、例えば、画素Pj1への拡散誤差を記
憶するといったことに用いることができる。
【0086】こうして画素Pj0で発生した階調誤差を周
辺画素に拡散したら、次はラスタiの画素Pi2のドット
形成有無を判断して発生した階調誤差を周辺画素に拡散
し、その次にラスタjの画素Pj1のドット形成有無を判
断する。図7(d)は、この様子を概念的に示す説明図
である。画素Pi2のドット形成有無の判断に際しては、
ラスタhの画素から拡散されてRAM106に記憶され
ている拡散誤差と、画素Pi1から拡散されてレジスタに
記憶されている拡散誤差とで、画像データの階調値を補
正してドット形成有無を判断する。判断により生じた階
調誤差は周辺画素に拡散させる。図7(d)に太線の矢
印で示されているように、周辺画素への拡散誤差はレジ
スタに記憶される。続く画素Pj1のドット形成有無の判
断に際しては、レジスタに記憶されている拡散誤差を用
いて画像データの階調値を補正し、所定の閾値との大小
関係に基づいてドット形成有無を判断する。判断によっ
て生じる階調誤差は、ラスタkの画素への拡散誤差はR
AM106に記憶し、ラスタjの画素への拡散誤差はレ
ジスタに記憶する。以上のようにして画素Pi2と画素P
j1とについての処理が終了したら、同様にして、画素P
i3と画素Pj2とについての処理を行う。
【0087】図7(d)の画素中に丸印とともに付した
番号は、ラスタiの画素およびラスタjの画素について
ドット形成有無を判断する順番を示している。図示する
ように、ラスタiの画素と、該画素の左下にあるラスタ
jの画素とを、交互にドット形成有無の判断を行う。こ
うしてラスタiとラスタjとを並行して処理していけ
ば、ラスタjの画素への拡散誤差はレジスタに記憶する
ことができ、RAM106にはラスタkの画素への拡散
誤差を記憶すればよい。すなわち、RAM106に対し
て拡散誤差を、書き込んだり読み出したりする頻度を減
少させることができ、それだけドット形成有無の判断を
迅速に行うことができるのである。
【0088】尚、図7に示したように、ラスタiの左端
の画素、すなわち画素Pi0については該画素の左下にラ
スタjの画素が存在しないので、変則的に、画素Pi0に
続いて同じラスタiにある画素Pi1の処理を行ってい
る。もっとも、画素Pi0の左下に架空の画素Pj-1 を想
定し、画素Pi0に続いて架空の画素Pj-1 の処理を行っ
た後、かかる架空の画素Pj-1 については、ドット形成
有無の判断結果を使用せずに捨ててしまうこととしても
良い。こうすれば、左端の画素についても架空の画素に
対して通常の処理を行うことができるので、変則的な処
理が不要となって好ましい。
【0089】図8は、2本のラスタについてのドット形
成有無の判断を並行して行う処理の流れを示すフローチ
ャートである。この処理はコンピュータ100のCPU
102によって行われる。尚、前述したように、本実施
例のカラープリンタは、C,M,Y,Kの4色のインク
ドットを形成可能なプリンタであり、図8に示す階調数
変換処理も各色毎に行っているが、以下では説明の煩雑
化を避けるために、インクドットの色を特定せずに説明
する。もちろん、上記の4色に加えて、LCインク,L
Mインクを加えて6色プリンタに適用することも可能で
ある。
【0090】また、前述したように本実施例のカラープ
リンタは、各色毎に大きさの異なるドットを形成可能な
バリアブルドットプリンタとすることも可能である。バ
リアブルドットプリンタを使用する場合、例えば、大ド
ット,中ドット,小ドットの各種ドットを形成可能なバ
リアブルドットプリンタを用いる場合には、以下に説明
する階調数変換処理は、各種大きさのドット毎に行われ
る。
【0091】このように、使用するインクの色が増加し
たり、種々の大きさのドットが形成可能となるにつれて
階調数変換処理を行う回数が増加するので、それだけ処
理に要する時間も長くなる傾向がある。以下に説明する
本実施例の階調数変換処理は迅速な処理が可能であるた
めに、このような場合にも好適に適用することができ
る。
【0092】本実施例の階調数変換処理を開始すると、
先ず初めに、並行して処理するラスタの1本目のラスタ
の中から、ドット形成有無を判断しようとする画素の画
像データと該画素に拡散されている拡散誤差とを取得す
る(ステップS200)。ここでは、処理しようとする
画素を、ラスタiのn番目の画素Pinとする。画像デー
タCdin および拡散誤差Edin は、いずれもRAM10
6に記憶されている。
【0093】続いて、画素Pinの画像データCdin と拡
散誤差Edin とを加算することにより、画素Pinの補正
データCxin を算出する(ステップS202)。こうし
て得られた補正データCxin と所定の閾値th とを比較
して(ステップS204)、補正データの方が大きけれ
ば画素Pinにドットを形成すると判断して、判断結果を
示す変数Cr にドットを形成することを意味する値
「1」書き込む(ステップS206)。そうでなければ
画素Pinにはドットを形成しないと判断して、変数Cr
にドットを形成しないことを意味する値「0」を書き込
む(ステップS208)。
【0094】ラスタiの画素Pinについてのドット形成
有無を判断したら、該判断に伴って発生する階調誤差を
算出する(ステップS210)。階調誤差Einは、補正
データCxin から、ドットを形成することにより、ある
いはドットを形成しないことにより画素Pinで表現され
る階調値(結果値)を減算することで求めることができ
る。得られた階調誤差に誤差拡散係数を乗算して、周辺
画素への拡散誤差を算出する。誤差拡散係数は、誤差拡
散マトリックスに画素毎に設定されている。こうして求
められたラスタiの画素への拡散誤差、およびラスタi
の直ぐ下にあるラスタjの画素への拡散誤差はレジスタ
に記憶する(ステップS212)。それ以外の画素への
拡散誤差、例えばラスタkの画素への拡散誤差等があれ
ばRAM106に記憶しておく。
【0095】こうしてラスタiの画素についてのドット
形成判断および誤差の拡散が終了したら、ラスタjの画
素Pjn-1についてのドット形成有無の判断を開始する。
すなわち、画素Pjn-1の画像データCdjn-1 をRAM1
06から読みだし(ステップS214)、画素Pjn-1へ
の拡散誤差Edjn-1 をレジスタから読み込む(ステップ
S216)。レジスタから読み込んだ拡散誤差Edjn-1
には、先にドット形成判断を行った画素Pinからの拡散
誤差も蓄積されている。尚、ラスタiの画素Pinが左端
の画素Pi0である場合には、架空の画素Pj-1 に対して
かかる処理を行う。
【0096】次いで、画像データCdjn-1 と拡散誤差E
djn-1 とを加算して補正データCxjn-1 を算出し(ステ
ップS218)、得られた補正データCxjn-1 と所定の
閾値thとを比較して(ステップS220)、補正デー
タの方が大きければドットを形成すると判断して、判断
結果を示す変数Cr にドットを形成することを意味する
値「1」書き込む(ステップS222)。そうでなけれ
ばドットを形成しないことを意味する値「0」を書き込
む(ステップS224)。続いて、該判断にともなって
画素Pjn-1に発生する階調誤差Ejn-1を算出する(ステ
ップS226)。階調誤差Ejn-1は、補正データCxjn-
1 から、画素Pjn-1の結果値を減算することで求めるこ
とができる。得られた階調誤差に、誤差拡散マトリック
スに設定されている誤差拡散係数を乗算して、周辺画素
への拡散誤差を算出する。こうして拡散誤差を求めた
ら、ラスタjの画素への拡散誤差はレジスタに記憶し、
ラスタkの画素への拡散誤差はRAM106に記憶する
(ステップS228)。
【0097】以上のようにして、ラスタiの画素とラス
タjの画素とについてのドット形成判断および誤差の拡
散処理が終了したら、ラスタiおよびラスタjの全ての
画素の処理を終了したか否かを判断する(ステップS2
30)。未処理の画素が残っている場合は、画素の位置
を1つ右に移動させ、すなわち「n+1」の値で「n」
を置き換えて(ステップS232)、ステップS200
に戻って続く一連の処理を行う。未処理の画素が残って
いない場合は、全てのラスタの処理が終了したか否かを
判断し(ステップS234)、処理していないラスタが
残っている場合はラスタ位置をラスタ2本分だけ下に移
動させ、すなわち「i+2」の値で「i」を置き換えて
(ステップS236)、ステップS200に戻って続く
一連の処理を行う。未処理のラスタが残っていない場合
は、図8に示した階調数変換処理を終了して、図4に示
す画像データ変換処理に復帰する。
【0098】以上、説明したように、第1実施例の階調
数変換処理においては、ラスタiの画素とラスタjの画
素とを、並行して交互にドット形成有無を判断してい
く。こうすれば、ラスタjの画素については、ラスタi
の画素に続いて、あるいは、ほどなくドット形成有無を
判断することになる。従って、ラスタjの画素のドット
形成有無については、ラスタiの画素から周辺画素への
拡散誤差を一旦誤差バッファに記憶させずとも、直接判
断することができるので、その分だけ、誤差バッファへ
の書き込み頻度を減らすことが可能となる。誤差バッフ
ァへの書き込み頻度を減少させることができれば、その
分だけ、ドット形成有無の判断に要する時間を短縮化す
ることができるので、階調数変換処理を迅速に行うこと
が可能となる。
【0099】また、誤差バッファの記憶容量を節約する
必要がある場合には、ドット形成の有無を判断するため
に一旦使用した誤差バッファを、他のラスタについての
判断のために再び使用する処理を行う。このような場合
でも、上述した第1実施例の階調数変換処理において
は、ラスタ2本につき誤差バッファをラスタ1本分ずつ
設ければよいので、誤差バッファに記憶される全ラスタ
本数を半減することができる。この結果、ドット形成判
断に使用した誤差バッファを、他のラスタの判断のため
に再び使用する処理を行わなくても、誤差バッファの容
量を節約することができる。もちろん、2本より多くの
複数本のラスタを並行して処理することとすれば、ラス
タ該複数本毎に誤差バッファをラスタ1本分ずつ設けれ
ばよいので、その分だけ誤差バッファの容量を節約する
ことが可能となる。
【0100】B−4.変形例: (1)第1の変形例:以上では、もっとも簡単な例とし
て、2つのラスタについてのドット形成有無の判断を並
行して行うものとして説明したが、並行して処理するラ
スタの数は2つに限らず、3以上のラスタの処理を並行
して行っても良い。図9は、3つのラスタについてのド
ット形成有無の判断を並行して行う場合を概念的に示し
た説明図である。図9では、ラスタiとラスタjとラス
タkの3つのラスタについてのドット形成の有無を並行
して判断している。尚、説明が煩雑となることを避ける
ために、図7における場合と同様に、ここでも図6
(a)に示した誤差拡散マトリックスを使用するものと
する。
【0101】ラスタiとラスタLとに斜線が施されてい
るのは、これらラスタの画素に配分される拡散誤差がR
AM106に記憶されることを示している。ラスタiと
ラスタjとラスタkの各画素に付された丸印の中の数字
は、各画素のドット形成の有無を判断していく順番を示
したものである。図に示されるように、初めの3つの画
素については、図7で説明した2つのラスタを並行して
処理する場合と同じ順番でドット形成有無を判断する。
以降の4つ目の画素からは、ラスタiとラスタjとラス
タkの3つの画素を一組として、この順番で並行してド
ットの形成有無を判断していく。ここでは、ラスタiな
いしラスタkの3つのラスタの処理を並行して行うこと
としているので、これら3つのラスタの画素に拡散され
る誤差は、ほどなく使用されることから、CPU102
のレジスタに記憶される。ラスタLの画素の拡散される
誤差が使用されるのは、ラスタiないしラスタkの3つ
のラスタの処理が終了してからとなることから、ラスタ
Lの画素に拡散される誤差はRAM106に記憶され
る。このような処理を繰り返していくことにより、3つ
のラスタのドット形成有無の判断を並行して行うことが
できる。
【0102】このようにしてラスタiないしラスタkの
画素についてのドット形成有無の判断を並行して行うこ
ととすれば、互いに隣接したラスタiとラスタj、ある
いはラスタjとラスタkとの間で、2ラスタを並行して
処理するのと同様の効果を得ることができる。
【0103】更に、ラスタiないしラスタkの処理を並
行して行うこととすれば、ラスタkの画素については、
ラスタiの画素に続いて、若しくは、ほどなくドット形
成有無が判断されることになる。従って、ラスタiの画
素から周辺画素への拡散誤差を一旦誤差バッファに記憶
させずとも、直接、ラスタkの画素のドット形成有無を
判断することが可能であり、その分だけ、誤差バッファ
への書き込み頻度を減らして、ドット形成有無の判断に
要する時間を短縮化することが可能となる。
【0104】(2)第2の変形例:以上の各種実施例で
は、説明が煩雑化することを避けるために、誤差拡散マ
トリックスは図6(a)に示した比較的小さなマトリッ
クスを使用するものとした。もちろん、他の誤差拡散マ
トリックスを用いる場合でも、同様の方法により、複数
ラスタの画素についてのドット形成有無を並行して判断
することができる。一例として、図6(b)の誤差拡散
マトリックスを用いて、2本のラスタのドット形成有無
を並行して判断する処理について、図10を参照しなが
ら説明する。
【0105】理解の便宜のために、使用する誤差拡散マ
トリックスを図10(a)に示す。このマトリックスは
図6(b)に示したマトリックスと同じものである。か
かる誤差拡散マトリックスを使用した場合、斜線を付し
て表示している着目画素で発生した階調誤差は、着目画
素に隣接する画素だけでなく、その隣の画素にまで拡散
される。これを図10(b)にあてはめれば、画素Pj2
で発生した階調誤差は、ラスタiについては画素Pi3お
よび画素Pi4に拡散され、ラスタjについては画素Pj0
ないし画素Pj4の各画素に拡散される。換言すれば、ラ
スタjの画素Pj0には、ラスタiの画素Pi0からの拡散
誤差と、画素Pi1からの拡散誤差に加えて、画素Pi2か
らの拡散誤差が配分されることになる。そこで、ラスタ
iに含まれるこれら3つの画素のドット形成有無の判断
が終了してから、ラスタjにある画素Pj0のドット形成
有無の判断を開始する。つまり、図10(a)に示す誤
差拡散マトリックスを使用する場合は、ラスタiの画素
とラスタjの画素との位置関係は、ラスタjの画素がラ
スタiの画素に対して2画素分遅れる関係となるのであ
る。このように、複数のラスタの処理を並行して行う場
合に、各ラスタに含まれるそれぞれの画素の位置関係
は、階調誤差を拡散する範囲に応じて定めることができ
る。このような位置関係を保ったまま、それぞれのラス
タの画素のドット形成有無を並行して判断していく。
【0106】図10(b)は、ラスタiの画素Pi2およ
びラスタjの画素Pj0についてのドット形成有無の判断
を連続して行う様子を示した説明図である。尚、図中に
丸印とともに表示した数字は、ラスタiおよびラスタj
の画素の中で、その画素が何番目にドット形成有無の判
断が行われるかを示したものである。また、画素Pi2か
ら周辺の画素に向かう太い矢印は、画素Pi2で発生した
階調誤差が誤差拡散マトリックスに従って周辺画素に拡
散される様子を概念的に示したものである。画素Pi2の
階調誤差を周辺画素に拡散したら、画素Pj0のドット形
成有無を判断する。画素Pj0で生じた階調誤差の中、ラ
スタjの画素に配分される拡散誤差はCPU102のレ
ジスタに記憶し、ラスタkの画素に配分される拡散誤差
はRAM106に記憶する。画素Pj0から、ラスタkの
画素に向かう白抜きの矢印は、これら画素に配分される
拡散誤差がRAM106に記憶されることを示してい
る。丸印の中の数字で示されているように、画素Pj0の
次は、画素Pi3、その次は画素Pj1という順番で、ラス
タiの画素とラスタjの画素とを交互にドット形成有無
を判断していく。ラスタiあるいはラスタjの画素に配
分される拡散誤差はCPU102のレジスタに記憶し、
ラスタkに配分される拡散誤差はRAM106に記憶す
る。以上の処理を繰り返しながら、ラスタiおよびラス
タjの全画素についてのドット形成有無を判断したら、
処理するラスタの位置を2つ下にずらして、ラスタkと
その下のラスタについて、同様の処理を繰り返していく
ことにより、図10(a)に示す誤差拡散マトリックス
を用いて2つのラスタのドット形成有無の判断を並行し
て行うことができる。
【0107】このようにしてラスタiとラスタjとにつ
いてのドット形成有無の判断を並行して行う場合にも、
ラスタjの画素は、ラスタiの画素に続いて、あるい
は、ほどなくドット形成有無が判断される。従って、ラ
スタiの画素から周辺画素への拡散誤差を一旦誤差バッ
ファに記憶させずとも、直接、ラスタjの画素のドット
形成有無を判断することができるので、その分だけ、誤
差バッファへの書き込み頻度を減らすことが可能とな
る。その結果、誤差バッファへの書き込み頻度を減少さ
せて、ドット形成有無の判断に要する時間を短縮化する
ことができる。
【0108】(3)第3の変形例:以上の各種実施例で
は、着目画素で発生した階調誤差は、着目画素があるラ
スタの画素と、そのラスタの1つ下のラスタの画素とに
拡散されるものとして説明したが、このような場合に限
られない。例えば、図6(d)に例示するような誤差拡
散マトリックスを用いれば、着目画素で発生した階調誤
差は、着目画素のあるラスタから、その2つ下のラスタ
までの画素に拡散される。図11は、一例として、図6
(d)に示す誤差拡散マトリックスを用いた場合に、3
つのラスタのドット形成有無を並行して判断する処理を
概念的に示した説明図である。
【0109】理解の便宜のために、使用する誤差拡散マ
トリックスを図11(a)に示す。このマトリックスは
図6(d)のマトリックスと同じマトリックスである。
仮にラスタiとラスタjとラスタkの、3つのラスタに
ついてのドット形成有無を並行して判断するものとす
る。ラスタkの画素で発生した階調誤差は、図11
(a)の誤差拡散マトリックスに従って、ラスタkない
しラスタmの3つのラスタの画素に拡散されるが、ラス
タLおよびラスタmの2つのラスタにある画素について
は、ラスタiないしラスタkの3つのラスタの処理が終
了してから、ドット形成有無が判断される。従って、ラ
スタLおよびラスタmに拡散される誤差は、RAM10
6に記憶しておく。図11(b)では、拡散されてくる
誤差をRAM106に記憶する画素に斜線を付して示し
ている。このように、図11(a)に示す誤差拡散マト
リックスを用いた場合は、拡散されてくる誤差がCPU
102のレジスタに記憶されるラスタと、RAM106
に記憶される2本のラスタとが交互に現れることにな
る。
【0110】(4)第4の変形例:階調誤差を広い範囲
に拡散させる場合は、着目画素から所定以上遠方に拡散
させる場合には、誤差バッファに拡散するものとしても
良い。例えば、着目画素から3画素以上遠方に拡散する
誤差は、誤差バッファの存在する画素に拡散するものと
して、図12(a)に示すような誤差拡散マトリックス
を使用してもよい。図12(a)で、着目画素から遠方
で、2つのラスタにまたがって画素が破線で一体として
表示されているのは、これら領域では2つのラスタのう
ち、誤差バッファが存在する側のラスタに誤差が拡散さ
れることを示している。図12(b),(c)を参照し
ながら具体的に説明する。着目画素が、誤差バッファの
存在するラスタ上に位置している場合を考える。この場
合、誤差バッファは、着目画素のあるラスタ、およびそ
の2つ下のラスタにあるので、結局、図12(b)に示
したマトリックスに従って誤差を拡散するのと同じこと
になる。次に、着目画素が誤差バッファの存在しないラ
スタ上に位置しているを考えると、この場合は、誤差バ
ッファは、着目画素のあるラスタを上下に挟んだ2つの
ラスタにあるので、結局、図12(c)に示したマトリ
ックスに従って誤差を拡散するのと同じことになる。
【0111】このような図12(a)の誤差拡散マトリ
ックスと、これに対応する図6(c)の誤差拡散マトリ
ックスとを比較すれば明らかなように、図12(a)で
は着目画素から3画素先にある領域(図中ではK 3と表
示)には、図6(c)の画素K03と画素K13とに拡散さ
れる誤差がまとまって拡散される。同様に、図12
(a)で着目画素から4画素先にある領域(図中でK 4
と表示)には、図6(c)の画素K04と画素K14とに拡
散される誤差がまとまって拡散されている。
【0112】着目画素で発生した誤差を遠方に拡散させ
る場合、誤差を拡散する画素の位置が多少ずれていて
も、さほど大きな画質の悪化を生じさせないことが経験
上分かっている。そこで、階調誤差を広い範囲に拡散さ
せる場合、遠方の画素については、誤差バッファのある
画素に拡散しても画質が悪化することはない。上述した
各種の実施例では、誤差を誤差バッファに拡散させない
場合はCPU102のレジスタに記憶している。そこ
で、遠方の画素については誤差バッファに記憶すること
とすれば、その分だけ、ドット形成有無の判断に使用す
るレジスタを節約することができる。誤差を記憶してい
るレジスタ数が少なくなれば、処理を簡素なものにする
ことができ、更に、節約したレジスタを他の目的に使用
すれば、それだけドット形成有無の判断を迅速に行うこ
とが可能となる。
【0113】尚、以上の説明では、誤差を2つのラスタ
の画素にまたがって拡散させるものとしたが、図12
(d)に示すような誤差拡散マトリックスを用いれば、
3つのラスタにまたがって拡散させることもできる。こ
のように、より多数のラスタに拡散させる場合にも、遠
方に拡散させる誤差については誤差バッファに拡散させ
ることとすれば、画質の悪化を招くことなく、簡素で迅
速な処理とすることができる。
【0114】C.第2実施例:以上に第1実施例の階調
数変換処理として説明した各種実施例は、着目画素でド
ット形成有無を判断したことにより発生する階調誤差
を、誤差拡散マトリックスに設定されている誤差拡散係
数に従って、周辺画素の拡散して記憶した。この意味か
らは、第1実施例の方法は、いわゆる誤差拡散法と呼ば
れる方法に準じた方法と考えることができる。このよう
な方法ではなく、いわゆる平均誤差最小法と呼ばれる方
法に準じた方法により、複数ラスタのドット形成有無の
判断を並行して行うこともできる。以下では、このよう
な第2実施例の階調数変換処理について説明する。
【0115】C−1.第2実施例の階調数変換処理:図
13は、第2実施例の階調数変換処理において複数ラス
タの処理を並行して行うことにより、ドット形成有無の
判断を迅速に行う原理を概念的に説明する説明図であ
る。尚、第2実施例の階調数変換処理の詳細な説明に入
る前に、その準備として、平均誤差最小法と呼ばれる手
法について、図13を流用して簡単に説明しておく。
【0116】平均誤差最小法では、着目画素のドット形
成有無を判断する場合、既にドット形成有無を判断済み
の周辺画素から、各画素で発生した階調誤差を読み出し
て、これら階調誤差を考慮しながら着目画素のドット形
成有無を判断する。これを、図13(a)に則して説明
する。図13(a)は、画素Pi0のドット形成有無を判
断する様子を示す説明図である。画素Pi0のドット形成
有無を判断しようとする場合、先ず、画素Pi0周辺の画
素Ph0および画素Ph1で発生した階調誤差に所定の重み
係数を乗算し、これらを加算した値を算出する。図13
(a)で、画素Ph0,画素Ph1に、Eh0,Eh1とそれぞ
れ表示されているのは、各画素で階調誤差Eh0,Eh1が
生じていることを示している。次いで、画素Pi0の画像
データを算出した値で補正して、得られた補正値と所定
の閾値との大小関係に基づいてドット形成の有無を判断
する。階調誤差に乗算される重み係数は、着目画素に対
する各画素の相対的な位置関係によって画素毎に予め設
定されている。図13(b)は、着目画素を中心とし
て、周辺の各画素に重み係数が設定されている様子を示
す説明図である。図中に斜線を付した画素が着目画素で
ある。例えば、着目画素の左隣の画素には、重み係数と
して「K0-1 」が設定されている。もっとも、着目画素
周辺の各画素への重み係数を設定するマトリックスは、
図13(b)のマトリックスに限定されるものではな
く、図14に例示する各種のマトリックスを使用するこ
とができる。
【0117】こうして画素Pi0のドット形成有無を判断
したら、右隣にある画素Pi1についてのドット形成有無
を開始する。画素Pi1のドット形成有無に際しては、図
13(b)に設定されたマトリックスに従って、画素P
h0と画素Ph1と画素Ph2および画素Pi0で発生した階調
誤差を考慮しながらドット形成有無を判断する。画素P
i1の判断を終了したら、更に右隣にある画素Pi2の判断
を開始する。このように、ラスタに沿って1画素ずつド
ット形成有無を判断していく。ドット形成有無の判断の
結果として生じた階調誤差は、RAM上に設けられた誤
差バッファに記憶され、現在処理中のラスタにある全画
素のドット形成有無の判断が終了した後、1つ下にある
ラスタの処理の中で、再びRAM上の誤差バッファから
読み出されて使用される。
【0118】上述したように、平均誤差最小法を用いて
ドット形成有無を判断するためには、着目画素について
のドット形成有無を判断する度に、周辺画素の階調誤差
をRAM上に設けられた誤差バッファから読み出さなけ
ればならず、また、判断によって着目画素に生じる階調
誤差を、他の画素のドット形成判断に使用するため人、
誤差バッファに記憶しておく必要がある。このように、
誤差バッファに対して階調誤差を頻繁に読み書きするた
めには、その分だけドット形成有無の判断に時間が必要
となる。
【0119】これに対して、以下に説明する第2実施例
の階調数変換処理においては、複数ラスタの処理を並行
して行うことにより、ドット形成有無の判断を迅速に行
うことが可能となる。以下、図13を参照しつつ、複数
ラスタの処理を並行して行うことにより、ドット形成有
無の判断を迅速に行う原理について説明する。
【0120】図13は、最も簡単な例として、2本のラ
スタについてのドット形成有無の判断を並行して行う原
理を示した説明図である。ここでは、ラスタiと、その
直ぐ下のラスタjの2本のラスタについて、並行してド
ット形成有無を判断するものとする。
【0121】先ず初めに、ラスタiの一番左側の画素P
i0のドット形成有無を判断する。図13(a)は、画素
Pi0のドット形成有無を判断している様子を概念的に示
している。着目画素Pi0についての判断を行うために
は、前述した平均誤差拡散法と同様に、画素Ph0の階調
誤差Eh0と画素Ph1の階調誤差Eh1とを使用する。これ
ら階調誤差は、コンピュータ100のRAM106上に
記憶されている。RAM106から読み出した各階調誤
差に、図13(b)のマトリックスに設定されている重
み係数を乗算して、着目画素Pi0の画像データを補正す
る。こうして得られた補正値に基づいて画素Pi0のドッ
ト形成有無を判断する。図13(a)において、画素P
h0あるいは画素Ph1から着目画素Pi0に向けて表示され
た太線の矢印は、着目画素Pi0のドット形成有無を判断
するために、画素Ph0あるいは画素Ph1の階調誤差を考
慮することを概念的に表現したものである。
【0122】画素Pi0についてのドット形成有無を判断
したら、発生した階調誤差Ei0をCPU102のレジス
タに一時記憶した後、画素Pi0の右隣にある画素Pi1に
ついてのドット形成有無の判断を開始する。図13
(b)に設定されているように、画素Pi1のドット形成
有無の判断には、画素Ph0,画素Ph1,画素Ph2,およ
び画素Pi0の各画素で発生した階調誤差が考慮される。
図13(a)では、これら各画素から画素Pi1に向けて
表示されている細線の矢印は、着目画素Pi1のドット形
成有無を判断するために、これら画素の階調誤差を考慮
することを概念的に示すものである。これら4つの階調
誤差の中、画素Ph0の階調誤差Eh0および画素Ph1の階
調誤差Eh1は、先に画素Ph0についてのドット形成判断
に使用した値を記憶しておき、この値を用いることがで
きる。また、画素Pi0の階調誤差Ei0は、先程求めた値
を使用することができる。従って、画素Ph2についての
階調誤差Eh2のみをRAM106から読み出せば、画素
Pi1についてのドット形成有無を判断することが可能で
ある。判断した結果として画素Pi1に生じた階調誤差E
i1は、CPU102のレジスタに記憶しておく。
【0123】第2実施例の階調数変換処理では、ラスタ
iにある画素Pi0および画素Pi1のドット形成有無を判
断したら、次は、ラスタjにある画素Pj0についてのド
ット形成有無を判断する。図13(c)は、画素Pj0の
ドット形成有無を反する様子を概念的に示す説明図であ
る。図13(b)のマトリックスから明らかなように、
画素Pj0のドット形成有無は、画素Pi0および画素Pi1
での階調誤差を考慮するだけで判断することができる。
前述したように、これら階調誤差Ei0およびEi1は、画
素Pj0の直前に求められて、CPU102のレジスタに
記憶されている。このことから、画素Pj0についてはR
AM106から階調誤差を読み出すことなく、ドット形
成有無を判断することができる。こうして、画素Pj0の
ドット形成有無を判断したら、画素Pj0で生じた階調誤
差を、CPU102のレジスタとRAM106上の誤差
バッファとに記憶し、以降は、ラスタiの画素とラスタ
jの画素とについて交互にドット形成有無を判断してい
く。
【0124】尚、画素Pj0の階調誤差Ej0をRAM10
6上の誤差バッファに記憶する理由は、ラスタiおよび
ラスタjの処理を終了後、ラスタkにある画素のドット
形成有無を判断する際に、階調誤差Ej0を使用するため
である。また、誤差バッファだけでなくCPU102の
レジスタにも記憶するのは、隣接する画素Pj1のドット
形成有無の判断の際に使用するためである。前述した画
素Pi0あるいは画素Pi1のドット形成有無の判断に際し
ては、こうしてRAM106に記憶されていた階調誤差
を読み出して使用している。図13において、ラスタh
およびラスタjの画素に斜線が施されているのは、これ
ら画素の階調誤差が誤差バッファに記憶されていること
を示すものである。
【0125】図13(d)中で、画素に表示した丸印の
中の数字は、各画素のドット形成有無を判断する順番を
示したものである。図13(d)に示されているよう
に、画素Pj0の次ぎにドット形成有無を判断する画素
は、ラスタiにある画素Pi2の画素である。かかる画素
のドット形成判断に考慮される階調誤差は、画素Ph1,
画素Ph2,画素Ph3、および画素Pi1の4つの階調値で
あるが、前述の画素Pi1の場合に使用した階調誤差を記
憶しておけば、RAM106からは、画素Ph3で生じた
階調誤差のみを読み出すだけでドット形成有無を判断す
ることができる。更に、画素Pi2の次は、ラスタjの画
素Pj1についてのドット形成有無を判断する。画素Pj1
のドット形成有無の判断には、画素Pi0,画素Pi1,画
素Pi2、および画素Pj0の各画素での階調誤差を使用す
るが、これら各階調誤差は、いずれも直前に求められ
て、CPU102のレジスタに記憶されている。従っ
て、画素Pj1については、RAM106から階調誤差を
読み出すことなくドット形成有無を判断することができ
る。こうして画素Pj1の階調誤差Ej1が求められたら、
CPU102のレジスタと、RAM106上の誤差バッ
ファとに階調誤差Ej1を記憶する。
【0126】以上に説明したように、ラスタiの画素
と、該画素の左下にあるラスタjの画素とを、交互にド
ット形成の有無を判断していく。こうして、ラスタiと
隣接するラスタjの処理を並行して行えば、ラスタjの
画素については、RAM106から階調誤差を読み出す
ことなくドット形成有無を判断することができる。すな
わち、その分だけ、RAM106上の誤差バッファに対
して読み書きする頻度を減らすことができるので、ドッ
ト形成有無の判断を迅速に行うことができるのである。
【0127】尚、図13に示したように、ラスタiの左
端の画素、すなわち画素Pi0については該画素の左下に
ラスタjの画素が存在しないので、変則的に、画素Pi0
に続いて同じラスタiにある画素Pi1の処理を行ってい
る。もっとも、画素Pi0の左下に架空の画素Pj-1 を想
定し、画素Pi0に続いて架空の画素Pj-1 の処理を行っ
た後、かかる架空の画素Pj-1 については、ドット形成
有無の判断結果を使用せずに捨ててしまうこととしても
良い。こうすれば、左端の画素についても架空の画素に
対して通常の処理を行うことができるので、変則的な処
理が不要となって好ましい。
【0128】図15は、2本のラスタについてのドット
形成有無の判断を並行して行う処理の流れを示すフロー
チャートである。この処理はコンピュータ100のCP
U102によって行われる。尚、前述した第1実施例の
階調数変換処理と同様に、第2実施例の階調数変換処理
も、カラープリンタに備えられた各色毎に行われるが、
説明の煩雑化を避けるために、インクドットの色を特定
せずに説明する。また、いわゆるバリアブルドットプリ
ンタを使用する場合、第2実施例の階調数変換処理がド
ットの各種大きさ毎に行われることは、前述した第1実
施例の場合と同様である。
【0129】第2実施例の階調数変換処理を開始する
と、先ず初めに、並行して処理するラスタの1本目のラ
スタの中から、ドット形成有無を判断しようとする画素
の画像データを取得する(ステップS300)。ここで
は、第1実施例に合わせて、処理しようとする画素(着
目画素)をラスタiのn番目の画素Pinとする。画像デ
ータCdin は、RAM106に記憶されている。
【0130】次いで、着目画素Pinの周辺画素の階調誤
差を読み出す(ステップS302)。周辺画素とは、着
目画素から所定領域内にあって、着目画素のドット形成
有無の判断に階調誤差が考慮される画素である。着目画
素のドット形成有無の判断に際しては、周辺画素として
種々の範囲の画素を考慮することができるが、説明が煩
雑となることを避けるために、以下では、図14(a)
のマトリックスに示した周辺画素を考慮するものとす
る。尚、ステップS302において周辺画素の階調誤差
を読み出すにあたっては、図13を用いて説明したよう
に、着目画素Pinの左隣にある画素Pin-1の判断の際に
読み出した各画素の階調誤差をレジスタに記憶してお
き、ステップS302では、レジスタに記憶されていな
い階調誤差のみを、RAM106から読み出すようにし
ても良い。
【0131】こうして読み出した周辺画素の階調誤差
と、着目画素Pinの画像データCdinとに基づいて、着
目画素Pinの補正データCxin を算出する(ステップS
304)。すなわち、周辺画素の階調誤差と、周辺画素
毎に定められた所定の重み係数とを乗算し、これら乗算
値と着目画素Pinの画像データCdin との和を求めて、
補正データCxin とするのである。周辺画素の重み係数
は、図14(a)のマトリックスに画素毎に定められて
いる。
【0132】こうして得られた補正データCxin と所定
の閾値th とを比較して(ステップS306)、補正デ
ータの方が大きければ画素Pinにドットを形成すると判
断して、判断結果を示す変数Cr にドットを形成するこ
とを意味する値「1」書き込む(ステップS308)。
そうでなければ画素Pinにはドットを形成しないと判断
して、変数Cr にドットを形成しないことを意味する値
「0」を書き込む(ステップS310)。
【0133】ラスタiの画素Pinについてのドット形成
有無を判断したら、該判断に伴って発生する階調誤差E
inを算出してCPU102のレジスタに記憶する(ステ
ップS312)。階調誤差Einは、第1実施例と同様
に、補正データCxin から着目画素Pinの結果値を減算
することで求めることができる。
【0134】以上のようにして、ラスタiにある画素P
inのドット形成有無を判断し、階調誤差をCPU102
のレジスタに記憶したら、画素Pinの左下にあるラスタ
jの画素Pjn-1について、ドット形成有無を判断するた
めの処理を開始する。先ず、画素Pjn-1の画像データC
djn-1 をRAM106から読み出して(ステップS31
4)、周辺にある各画素の階調誤差をCPU102のレ
ジスタから読み出す(ステップS316)。尚、画素P
inがラスタiの左端にある画素Pi0である場合は、架空
の画素Pj-1 について同様の処理を行う。
【0135】ここで、ステップS316においては、周
辺画素の階調誤差をレジスタから読み出すことが可能で
あり、RAM106上の誤差バッファから読み出さなく
て良い理由について説明する。前述したように、周辺画
素として図14(a)に示す範囲を考慮するとしている
から、ラスタjにある画素のドット形成有無の判断に
は、同じラスタiにある画素の階調誤差と、1つ上にあ
るラスタjの画素の階調誤差とが考慮される。ここで、
ラスタiの画素とラスタjの画素は並行してドット形成
有無を判断しているから、ラスタjにある画素のドット
形成有無を判断する際に周辺画素となるのは、全て、少
し前にドット形成有無を判断した画素ばかりである。従
って、ドット形成有無を判断することで生じる階調誤差
を、しばらくの間だけCPU102のレジスタに蓄えて
おけば、RAM106上の誤差バッファから読み出さず
とも、周辺画素の階調誤差を全てレジスタから読み出す
ことができるのである。
【0136】こうして画素Pjn-1について、周辺画素の
階調誤差を読み出したら、画素Pinの場合と同様にし
て、ドット形成有無を判断し、該判断に伴って生じる階
調誤差Ejn-1を算出する。すなわち、周辺画素の階調誤
差と、着目画素Pjn-1の画像データCdjn-1 とに基づい
て補正データCxjn-1 を算出し(ステップS318)、
得られた補正データCxjn-1 と所定の閾値th とを比較
し(ステップS320)、補正データの方が大きければ
画素Pjn-1にドットを形成すると判断して、判断結果を
示す変数Cr にドットを形成することを意味する値
「1」書き込む(ステップS322)。そうでなければ
画素Pjn-1にはドットを形成しないと判断して、変数C
r にドットを形成しないことを意味する値「0」を書き
込む(ステップS324)。次いで、補正データCxjn-
1 から着目画素Pjn-1の結果値を減算して、着目画素P
jn-1で生じる階調誤差Ejn-1を算出する。
【0137】以上のようにして、ラスタjにある画素P
jn-1の階調誤差Ejn-1を求めたら、該階調誤差Ejn-1
を、CPU102のレジスタとRAM106上の誤差バ
ッファとに記憶する(ステップS328)。ここで、階
調誤差をレジスタと誤差バッファとに記憶するのは、次
の理由によるものである。画素Pjn-1の階調誤差Ejn-1
は、隣接する画素Pjnのドット形成有無の判断と、1つ
下のラスタkにある画素のドット形成有無の判断に使用
される。ここでは、ラスタiおよびラスタjの処理を並
行して行うものとしているから、隣接する画素Pjnのド
ット形成有無の判断はほどなく行われるが、ラスタkに
ある画素の判断は、ラスタiおよびラスタjの処理が終
了した後に行われる。従って、画素Pjn-1の階調誤差E
jn-1は、画素Pjnの判断で使用するためにCPU102
のレジスタに記憶するとともに、ラスタkの画素につい
ての判断に使用するために、RAM106上の誤差バッ
ファにも記憶しておくのである。
【0138】以上のようにして、ラスタiの画素とラス
タjの画素とについて、ドット形成有無を判断する処理
が終了したら、ラスタiおよびラスタjの全ての画素の
処理を終了したか否かを判断する(ステップS33
0)。未処理の画素が残っている場合は、画素の位置を
1つ右に移動させ、すなわち「n+1」の値で「n」を
置き換えて、ステップS200に戻って続く一連の処理
を行う。未処理の画素が残っていない場合は、全てのラ
スタの処理が終了したか否かを判断し(ステップS33
2)、処理していないラスタが残っている場合はラスタ
位置をラスタ2本分だけ下に移動させ、すなわち「i+
2」の値で「i」を置き換えた後、ステップS200に
戻って続く一連の処理を行う。未処理のラスタが残って
いない場合は、図15に示した階調数変換処理を終了し
て、図4に示す画像データ変換処理に復帰する。
【0139】以上に説明したように、第2実施例の階調
数変換処理によれば、ラスタiの画素とラスタjの画素
とを、並行して交互にドット形成有無を判断していく。
こうすれば、ラスタjの画素は、ラスタiの画素に続い
て、あるいは、ほどなくドット形成有無が判断されるこ
とになるので、ラスタiの画素で発生した階調誤差を誤
差バッファに記憶しておかなくとも、ラスタjの画素の
ドット形成有無を判断することができる。ラスタiの画
素で発生した階調誤差を誤差バッファに記憶しなくても
良くなれば、その分だけ、誤差バッファへの書き込み頻
度を減らすことができるので、ドット形成有無の判断を
迅速に行うことが可能となる。もちろん、並行して処理
するラスタの本数は2本に限られず、より多くのラスタ
についてのドット形成有無の判断を並行して行うように
しても良い。並行して処理するラスタの本数が多くなる
ほど、誤差バッファへの書き込み頻度を少なくなり、そ
の分だけドット形成有無の判断を迅速に行うことが可能
となって好ましい。
【0140】C−2.変形例:上述した第2実施例の階
調数変換処理は、いわゆる平均誤差最小法と呼ばれる方
法に準じた方法を用いてドット形成有無を判断してい
る。すなわち、着目画素で生じた階調誤差を該着目画素
に記憶しておき、新たな画素のドット形成有無の判断に
際しては、周辺の画素に記憶されている階調誤差を考慮
してドット形成有無を判断している。また、前述の第1
実施例の階調数変換処理では、いわゆる誤差拡散法と呼
ばれる方法に準じた方法を用いてドット形成有無を判断
している。すなわち、着目画素で生じた階調誤差を周辺
画素に拡散しておき、新たな画素のドット形成有無を判
断する際には、周辺の既判断画素から拡散されて蓄積さ
れている拡散誤差を考慮してドット形成有無を判断して
いる。これらに対して、平均誤差最小法と、誤差拡散法
とを併用しながらドット形成有無を判断することも可能
である。以下では、このような第2実施例の変形例につ
いて簡単に説明する。
【0141】図16は、第2実施例の変形例の階調数変
換処理を概念的に示す説明図である。尚、説明の煩雑化
を避けるために、ここではラスタiとラスタjとを並行
して処理するものとする。また、階調誤差を周辺画素に
拡散する際には、図6(a)に示す単純な誤差拡散マト
リックスに従って拡散するものとし、周辺画素の階調誤
差を考慮してドット形成有無を判断する際には、図14
(a)に示す単純なマトリックスに従って各画素の階調
誤差を考慮するものとする。
【0142】図16(a)は、ラスタiの左端の画素P
i0について、ドット形成有無を判断している様子を示す
説明図である。ラスタiの各画素には、ラスタhにある
画素のドット形成有無を判断した際に、各画素で生じた
階調誤差が拡散されて記憶されている。例えば、画素P
i0にはラスタhから拡散されてきた拡散誤差Edi0 が、
画素Pi1にはラスタhからの拡散誤差Edi1 が、画素P
i2には拡散誤差Edi2がそれぞれ記憶されている。理解
の便宜から、使用する誤差拡散マトリックスを図16
(b)に示しておく。また、図16(a)中で、ラスタ
hの画素からラスタiの画素に向かう矢印は、各画素か
ら誤差が拡散されていることを概念的に示したものであ
る。
【0143】画素Pi0についてのドット形成有無を判断
したら、判断にともなって生じた階調誤差Ei0をCPU
102のレジスタに記憶し、続いて、右隣にある画素P
i1のドット形成有無の判断を開始する。画素Pi1につい
てのドット形成有無の判断は、図7を用いて説明した第
1実施例の階調数変換処理と同様にして行う。すなわ
ち、画素Pi1に予め拡散されて蓄積されている拡散誤差
Edi1 を読み出して、この拡散誤差Edi1と、先にドッ
ト形成有無を判断した画素Pi0から拡散されてくる誤差
とを考慮しながら、画像データに基づいてドット形成有
無を判断するのである。こうして画素Pi1のドット形成
有無を判断したら、該判断によって発生した階調誤差E
i1を、画素Pi0の場合と同様に、CPU102のレジス
タに記憶する。
【0144】以上のようにして、ラスタiにある画素P
i0および画素Pi1についてのドット形成有無を判断した
ら、ラスタjの左端にある画素Pj0の判断を行う。図1
6(c)は、ラスタjの画素Pj0についてのドット形成
有無を判断している様子を示す説明図である。ラスタj
の画素の判断には、平均誤差最小法に準じた方法を用い
てドット形成有無を判断する。すなわち、周辺画素で発
生した階調誤差に、マトリックスによって画素毎に定め
られた所定の重みを考慮しながらドット形成有無を判断
する。理解の便宜のために、使用しているマトリックス
を図16(d)に示しておく。
【0145】図16(d)のマトリックスに示されてい
るように、画素Pj0についてのドット形成有無の判断に
は、画素Pi0および画素Pi1で発生した階調誤差をすれ
ばよい。前述したように、これら階調誤差は、既に求め
られてCPU102のレジスタに記憶されているので、
画素Pj0についてのドット形成有無を迅速に判断するこ
とができる。こうして画素Pj0についての判断を行った
結果、階調誤差Ej0が発生するので、今度は誤差拡散マ
トリックスに従って、ラスタkにある周辺画素に拡散誤
差を分配する。拡散誤差の分配には、図16(b)の誤
差拡散マトリックスを使用する。尚、ここではラスタi
およびラスタjの画素を並行して処理しているので、ラ
スタkの画素についてのドット形成有無の判断は、これ
らラスタの処理を終了した後になる。そこで、ラスタk
の各画素に拡散される拡散誤差は、RAM106上の誤
差バッファに蓄積しておく。図16(c)で、画素Pj0
からラスタkにある画素Pk0および画素Pk1に向かって
表示されている白抜きの矢印は、RAM106上の誤差
バッファに蓄積されることを示している。
【0146】以上に説明したように、ラスタiの画素に
ついては、誤差拡散法に準じてドット形成有無を判断
し、ラスタjの画素については平均誤差最小法に準じて
ドット形成有無を判断する。ラスタjの画素で発生した
階調誤差は、誤差拡散法に準じて周辺画素に拡散する。
このような処理を繰り返すことによって、ラスタiおよ
びラスタjの画素についてのドット形成有無を、交互に
判断していくことができる。図16(e)は、かかる処
理の様子を概念的に示した説明図である。図16(e)
中では、ラスタhから拡散されてきた拡散誤差がラスタ
iの画素に記憶されていることを、ラスタiの画素に斜
線を施すことで表示している。同様に、ラスタjから拡
散された拡散誤差がラスタkの画素に記憶されているこ
とを、ラスタkの画素に斜線を施すことで表示してい
る。また、図16(e)の各画素に丸印とともに表示し
た数字は、画素のドット形成有無の判断を行う順番を表
している。図示されているように、ラスタiの画素とそ
の左下にあるラスタjの画素とを1組として、処理する
組の位置を1画素ずつ右に移動させながらドット形成有
無を判断していくことで、ラスタiおよびラスタjの処
理を並行して行うことが可能となる。
【0147】このように、ラスタiおよびラスタjの画
素についてのドット形成有無を、並行して交互に判断し
ていけば、ラスタiの画素で生じた階調誤差を利用し
て、続くラスタjの画素のドット形成有無を判断するこ
とが可能となり、ラスタiの画素の階調誤差を誤差バッ
ファに記憶しておく必要がなくなる。その結果、誤差バ
ッファに対して読み書きする頻度を減少させることがで
き、ドット形成有無の判断を迅速に行うことが可能とな
る。
【0148】尚、以上の説明においては、ラスタiの画
素のドット形成有無の判断に誤差拡散法に準じた方法を
適用し、ラスタjの画素の判断には平均誤差最小法に準
じた方法を適用するものとしたが、もちろん、ラスタi
の画素の判断に平均誤差最小法に準じた方法を適用し、
ラスタjの画素の判断に誤差拡散法を適用しても同様の
効果を得ることができる。
【0149】また、以上に説明した第2実施例の変形例
においては、ラスタiおよびラスタjの2つのラスタの
処理を並行して行うものとしたが、もちろん、より多く
のラスタの画素についてのドット形成有無の判断を並行
して行っても構わない。
【0150】以上、各種の実施例について説明してきた
が、本発明は上記すべての実施例に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実
施することができる。例えば、上述の機能を実現するソ
フトウェアプログラム(アプリケーションプログラム)
を、通信回線を介してコンピュータシステムのメインメ
モリまたは外部記憶装置に供給し実行するものであって
もよい。もちろん、CD−ROMやフレキシブルディス
クに記憶されたソフトウェアプログラムを読み込んで実
行するものであっても構わない。
【0151】また、上述した各種実施例では、階調数変
換処理を含む画像データ変換処理はコンピュータ内で実
行されるものとして説明したが、画像データ変換処理の
一部あるいは全部をプリンタ側、あるいは専用の画像処
理装置を用いて実行するものであっても構わない。
【0152】更には、画像表示装置は、必ずしも印刷媒
体上にインクドットを形成して画像を印刷する印刷装置
に限定されるものではなく、例えば、液晶表示画面上で
輝点を適切な密度で分散させることにより、階調が連続
的に変化する画像を表現する液晶表示装置であっても構
わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の印刷システムの概略構成図である。
【図2】本実施例の画像処理装置としてのコンピュータ
の構成を示す説明図である。
【図3】本実施例の画像表示装置としてのプリンタの概
略構成図である。
【図4】本実施例の画像処理装置で行われる画像データ
変換処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】誤差拡散法を用いてドットの形成有無を判断す
る様子を概念的に示す説明図である。
【図6】画素毎に誤差拡散係数が設定されている様子を
例示する説明図である。
【図7】第1実施例の階調数変換処理において、複数の
ラスタの処理を並行して行うことにより処理時間を短縮
化する原理を示す説明図である。
【図8】第1実施例の階調数変換処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図9】第1実施例の階調数変換処理の第1の変形例に
おいて、複数のラスタを並行して処理している様子を概
念的に示す説明図である。
【図10】第1実施例の階調数変換処理の第2の変形例
において、複数のラスタを並行して処理している様子を
概念的に示す説明図である。
【図11】第1実施例の階調数変換処理の第3の変形例
において、複数のラスタを並行して処理している様子を
概念的に示す説明図である。
【図12】第1実施例の階調数変換処理の第4の変形例
において、遠方に拡散する誤差については誤差バッファ
のある画素に拡散する誤差拡散マトリックスを概念的に
示す説明図である。
【図13】第2実施例の階調数変換処理において、複数
のラスタの処理を並行して行うことにより処理時間を短
縮化する原理を示す説明図である。
【図14】第2実施例の変形例の階調数変換処理におい
て、重み係数が画素毎に設定されている様子を例示する
説明図である。
【図15】第2実施例の階調数変換処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図16】第2実施例の階調数変換処理の第1の変形例
において、複数のラスタを並行して処理している様子を
概念的に示す説明図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ 12…プリンタドライバ 20…カラープリンタ 100…コンピュータ 102…CPU 104…ROM 106…RAM 108…周辺機器インターフェースP・I/F 110…ネットワークインターフェースカードNIC 112…ビデオインターフェースV・I/F 114…CRT 116…バス 118…ハードディスク 120…デジタルカメラ 122…カラースキャナ 124…フレキシブルディスク 126…コンパクトディスク 200…カラープリンタ 230…キャリッジモータ 235…紙送りモータ 236…プラテン 240…キャリッジ 241…印字ヘッド 242,243…インクカートリッジ 244…インク吐出用ヘッド 260…制御回路 261…CPU 262…ROM 263…RAM 300…通信回線 310…記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA01 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC02 CE13 CH08 CH11 5C077 LL18 MP01 NN11 PP42 PQ12 PQ22 RR08 TT02 TT10 5C082 AA32 BA20 BA39 BB51 CA11 CA84 CB01 DA51 MM02 MM10

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素毎の階調値を示す画像データを受け
    取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタを構成す
    る各画素でのドット形成の有無を判断することによっ
    て、該画像データをドット形成の有無による表現形式に
    変換する画像処理装置であって、 互いに隣接した所定本数の前記ラスタから成るラスタ群
    毎に前記画像データを変換するに際して、該ラスタ群の
    中の最後尾にある最後尾ラスタについては、該最後尾ラ
    スタを構成する各画素のドット形成有無の判断により該
    各画素に生じる階調誤差を、該画素の周辺にある複数の
    未判断の画素に拡散して記憶する第1の誤差拡散手段
    と、 前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群の中の先頭ラスタ
    については、該最後尾ラスタから該先頭ラスタの各画素
    に拡散されてきた階調誤差を考慮しながら該各画素のド
    ット形成有無を判断することによって、該先頭ラスタを
    ドット形成の有無を表すドット列に変換する先頭ラスタ
    変換手段と、 前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた前記階調誤差
    を、該画素の周辺にある未判断の画素に拡散して記憶す
    る第2の誤差拡散手段と、 前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラスタに
    ついては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且つドッ
    ト形成有無を判断済みの画素から拡散されてきた階調誤
    差を考慮しながら該残余ラスタの各画素のドット形成有
    無を判断することにより、該先頭ラスタを前記ドット列
    に変換する処理に並行して、該残余ラスタをドット列に
    変換する残余ラスタ変換手段とを備え、 前記第1の誤差拡散手段および前記第2の誤差拡散手段
    は、前記ドット形成の有無を判断した画素とは異なるラ
    スタ群の画素に拡散された誤差については第1の誤差記
    憶部に記憶し、該ドット形成有無を判断した画素と同じ
    ラスタ群の画素に拡散された誤差については第2の誤差
    記憶部に記憶する手段である画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記第2の誤差記憶部は、前記第1の誤差記憶部より
    も、データの記憶あるいは読み出しの少なくとも一方を
    迅速に実行可能な記憶部である画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記第1の誤差記憶部は、前記拡散された誤差を、前記
    先頭ラスタを構成する画素と少なくとも同数の画素数分
    以上は同時に記憶可能な記憶部であり、 前記第2の誤差記憶部は、前記拡散された誤差を、前記
    先頭ラスタを構成する画素よりも少数の画素数分だけ同
    時に記憶する記憶部である画像処理装置。
  4. 【請求項4】 コンピュータを用いて前記画像データの
    変換を行う請求項3記載の画像処理装置であって、 前記第1の誤差記憶部は、前記コンピュータの演算装置
    がデータを間接的に書き込みあるいは読み出しを行う記
    憶素子であり、 前記第2の誤差記憶部は、前記演算装置がデータを直接
    に書き込みあるいは読み出しを行う記憶素子である画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記第1の誤差拡散手段は、前記ドット形成の有無を判
    断した画素と異なるラスタ群の画素としては、前記最後
    尾ラスタに隣接する前記先頭ラスタの画素にのみ拡散す
    る手段である画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記第1の誤差拡散手段は、互いに隣接した前記ラスタ
    2本ずつ前記画像データを変換するに際して、前記最後
    尾ラスタの画素と該最後尾ラスタに隣接する前記先頭ラ
    スタの画素とに拡散する手段であり、 前記第2の誤差拡散手段は、前記先頭ラスタの画素で生
    じた前記階調誤差を、該先頭ラスタの画素と該先頭ラス
    タに後続する前記最後尾ラスタの画素とに拡散する手段
    であり、 前記残余ラスタ変換手段は、前記先頭ラスタを変換する
    処理に並行して、前記最後尾ラスタをドット列に変換す
    る手段である画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記第1の誤差拡散手段あるいは前記第2の誤差拡散手
    段の少なくとも一方は、前記階調誤差を該階調誤差が生
    じた画素から所定値以上遠方の画素に拡散する際には、
    前記ドット形成有無を判断した画素と異なるラスタ群の
    画素にのみ拡散して記憶する手段である画像処理装置。
  8. 【請求項8】 画素毎の階調値を示す画像データを受け
    取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタを構成す
    る各画素でのドット形成の有無を判断することによっ
    て、該画像データをドット形成の有無による表現形式に
    変換する画像処理装置であって、 互いに隣接した所定本数の前記ラスタから成るラスタ群
    毎に前記画像データを変換するに際して、該ラスタ群の
    中の少なくとも最後尾にある最後尾ラスタについては、
    該ラスタを構成する各画素のドット形成有無の判断によ
    り生じた階調誤差を、該判断を行った各画素に対応付け
    て第1の記憶部に記憶する第1の階調誤差記憶手段と、 前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群の中の先頭ラスタ
    については、該先頭ラスタを構成する各画素の周辺にあ
    って、ドット形成有無を判断済みの周辺画素に記憶され
    ている前記階調誤差を考慮しながら、該各画素のドット
    形成有無を判断することによって、該先頭ラスタをドッ
    ト列に変換する先頭ラスタ変換手段と、 前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた階調誤差を、
    前記判断を行った各画素に対応付けて第2の記憶部に記
    憶する第2の階調誤差記憶手段と、 前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラスタに
    ついては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且つドッ
    ト形成有無を判断済みの画素で生じた階調誤差を考慮し
    ながら該残余ラスタの各画素のドット形成有無を判断す
    ることにより、前記先頭ラスタを前記ドット列に変換す
    る処理と並行して、該残余ラスタをドット列に変換する
    残余ラスタ変換手段とを備えている画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画像処理装置であって、 前記第2の記憶部は、前記第1の記憶部よりも、データ
    の記憶あるいは読み出しの少なくとも一方を迅速に実行
    可能な記憶部である画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第1の記憶部は、前記最後尾ラスタを構成する各画
    素で生じた階調誤差を、該最後尾ラスタを構成する画素
    数と同数の画素数分以上は、同時に記憶可能な記憶部で
    あり、 前記第2の記憶部は、前記先頭ラスタを構成する各画素
    で生じた階調誤差を、該先頭ラスタを構成する画素数よ
    りも少数の画素数分だけ、同時に記憶する記憶部である
    画像処理装置。
  11. 【請求項11】 コンピュータを用いて前記画像データ
    の変換を行う請求項8記載の画像処理装置であって、 前記第1の記憶部は、前記コンピュータの演算装置がデ
    ータを間接的に書き込みあるいは読み出しを行う記憶素
    子であり、 前記第2の記憶部は、前記演算装置がデータを直接に書
    き込みあるいは読み出しを行う記憶素子である画像処理
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第1の階調誤差記憶手段は、前記ラスタ群の中の前
    記最後尾ラスタを構成する各画素で生じた階調誤差のみ
    を、前記第1の記憶部に記憶する手段である画像処理装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項8記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第1の階調誤差記憶手段は、互いに隣接した前記ラ
    スタ2本ずつ前記画像データを変換するに際して、該2
    本のラスタの後ろ側の前記最後尾ラスタで生じた階調誤
    差のみを、前記第1の記憶部に記憶する手段であり、 前記残余ラスタ変換手段は、前記先頭ラスタを変換する
    処理に並行して、前記最後尾ラスタをドット列に変換す
    る手段である画像処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1または請求項8記載の画像処
    理装置であって、 前記残余ラスタ変換手段は、前記残余ラスタをドット列
    に変換するに際して、該残余ラスタと同じラスタ群に属
    し、且つドット形成有無を判断済みの画素から拡散され
    てきた前記階調誤差を考慮しながらドット形成有無を判
    断することによって、該残余ラスタをドット列に変換す
    る手段である画像処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項1または請求項8記載の画像処
    理装置であって、 前記残余ラスタ変換手段は、前記残余ラスタをドット列
    に変換するに際して、該残余ラスタと同じラスタ群に属
    し、且つドット形成有無を判断済みの画素で生じた前記
    階調誤差を考慮しながらドット形成有無を判断すること
    によって、該残余ラスタをドット列に変換する手段であ
    る画像処理装置。
  16. 【請求項16】 画素毎の階調値を示す画像データを受
    け取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタを構成
    する各画素でのドット形成の有無を判断することによっ
    て、該画像データをドット形成有無による表現形式の印
    刷データに変換し、印刷媒体上にインクドットを形成し
    て画像を印刷する印刷部に対して該印刷データを出力す
    ることで、該印刷部を制御する印刷制御装置であって、 互いに隣接した所定本数の前記ラスタから成るラスタ群
    毎に前記画像データを変換するに際して、該ラスタ群の
    中の最後尾にある最後尾ラスタについては、該最後尾ラ
    スタを構成する各画素のドット形成有無の判断により該
    各画素に生じる階調誤差を、該画素の周辺にある複数の
    未判断の画素に拡散して記憶する第1の誤差拡散手段
    と、 前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群の中の先頭ラスタ
    については、該最後尾ラスタから該先頭ラスタの各画素
    に拡散されてきた前記階調誤差を考慮しながら該各画素
    のドット形成有無を判断することによって、該先頭ラス
    タをドット形成の有無を表すドット列に変換する先頭ラ
    スタ変換手段と、 前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた前記階調誤差
    を、該画素の周辺にある未判断の画素に拡散して記憶す
    る第2の誤差拡散手段と、 前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラスタに
    ついては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且つドッ
    ト形成有無を判断済みの画素から拡散されてきた階調誤
    差を考慮しながら該残余ラスタの各画素のドット形成有
    無を判断することにより、該先頭ラスタを前記ドット列
    に変換する処理に並行して、該残余ラスタをドット列に
    変換する残余ラスタ変換手段と前記変換された先頭ラス
    タのドット列と前記残余ラスタのドット列とを、前記印
    刷データとして前記印刷部に出力する印刷データ出力手
    段とを備え、 前記第1の誤差拡散手段および前記第2の誤差拡散手段
    は、前記ドット形成の有無を判断した画素とは異なるラ
    スタ群の画素に拡散された誤差については第1の誤差記
    憶部に記憶し、該ドット形成有無を判断した画素と同じ
    ラスタ群の画素に拡散された誤差については第2の誤差
    記憶部に記憶する手段である印刷制御装置。
  17. 【請求項17】 画素毎の階調値を示す画像データを受
    け取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタを構成
    する各画素でのドット形成の有無を判断することによっ
    て、該画像データをドット形成有無による表現形式の印
    刷データに変換し、印刷媒体上にインクドットを形成し
    て画像を印刷する印刷部に対して該印刷データを出力す
    ることで、該印刷部を制御する印刷制御装置であって、 互いに隣接した所定本数の前記ラスタから成るラスタ群
    毎に前記画像データを変換するに際して、該ラスタ群の
    中の少なくとも最後尾にある最後尾ラスタについては、
    該ラスタを構成する各画素のドット形成有無の判断によ
    り生じた階調誤差を、該判断を行った各画素に対応付け
    て第1の記憶部に記憶する第1の階調誤差記憶手段と、 前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群の中の先頭ラスタ
    については、該先頭ラスタを構成する各画素の周辺にあ
    って、ドット形成有無を判断済みの周辺画素に記憶され
    ている前記階調誤差を考慮しながら、該各画素のドット
    形成有無を判断することによって、該先頭ラスタをドッ
    ト列に変換する先頭ラスタ変換手段と、 前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた階調誤差を、
    前記判断を行った各画素に対応付けて第2の記憶部に記
    憶する第2の階調誤差記憶手段と、 前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラスタに
    ついては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且つドッ
    ト形成有無を判断済みの画素から拡散されてきた階調誤
    差を考慮しながら該残余ラスタの各画素のドット形成有
    無を判断することにより、該先頭ラスタを前記ドット列
    に変換する処理に並行して、該残余ラスタをドット列に
    変換する残余ラスタ変換手段と前記変換された先頭ラス
    タのドット列と前記残余ラスタのドット列とを、前記印
    刷データとして前記印刷部に出力する印刷データ出力手
    段とを備える印刷制御装置。
  18. 【請求項18】 画素毎の階調値を示す画像データを受
    け取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタを構成
    する各画素でのドット形成の有無を判断することによっ
    て、該画像データをドット形成の有無による表現形式に
    変換する画像処理方法であって、 (A)互いに隣接した所定本数の前記ラスタから成るラ
    スタ群毎に前記画像データを変換するに際して、該ラス
    タ群の中の最後尾にある最後尾ラスタについては、該最
    後尾ラスタを構成する各画素のドット形成有無の判断に
    より該各画素に生じる階調誤差を、該画素の周辺にある
    複数の未判断の画素に拡散して記憶する工程と、 (B)前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群の中の先頭
    ラスタについては、該最後尾ラスタから該先頭ラスタの
    各画素に拡散されてきた前記前記誤差を考慮しながら該
    各画素のドット形成有無を判断することによって、該先
    頭ラスタをドット形成の有無を表すドット列に変換する
    工程と、 (C)前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた階調誤
    差を、該画素の周辺にある未判断の画素に拡散して記憶
    する工程と、 (D)前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラ
    スタについては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且
    つドット形成有無を判断済みの画素から拡散されてきた
    階調誤差を考慮しながら該残余ラスタの各画素のドット
    形成有無を判断することにより、該先頭ラスタを前記ド
    ット列に変換する処理に並行して、該残余ラスタをドッ
    ト列に変換する工程とを備え、 前記工程(A)および前記工程(C)は、前記ドット形
    成の有無を判断した画素と同じラスタ群の画素に拡散さ
    れた誤差と、異なるラスタ群の画素に拡散された誤差と
    を区別して記憶する工程である画像処理方法。
  19. 【請求項19】 画素毎の階調値を示す画像データを受
    け取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタを構成
    する各画素でのドット形成の有無を判断することによっ
    て、該画像データをドット形成の有無による表現形式に
    変換する画像処理方法であって、 (A)互いに隣接した所定本数の前記ラスタから成るラ
    スタ群毎に前記画像データを変換するに際して、該ラス
    タ群の中の少なくとも最後尾にある最後尾ラスタについ
    ては、該ラスタを構成する各画素のドット形成有無の判
    断により生じた階調誤差を、該判断を行った各画素に対
    応付けて記憶する工程と、 (B)前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群の中の先頭
    ラスタについては、該先頭ラスタを構成する各画素の周
    辺にあって、ドット形成有無を判断済みの周辺画素に記
    憶されている前記階調誤差を考慮しながら、該各画素の
    ドット形成有無を判断することによって、該先頭ラスタ
    をドット列に変換する工程と、 (C)前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた階調誤
    差を、前記工程(A)で記憶された階調誤差とは区別し
    ながら、前記判断を行った各画素に対応付けて記憶する
    工程と、 (D)前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラ
    スタについては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且
    つドット形成有無を判断済みの画素で生じた階調誤差を
    考慮しつつ該残余ラスタの各画素のドット形成有無を判
    断することにより、該先頭ラスタを前記ドット列に変換
    する処理に並行して、該残余ラスタをドット列に変換す
    る工程とを備える画像処理方法。
  20. 【請求項20】 画素毎の階調値を示す画像データを受
    け取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタを構成
    する各画素でのドット形成の有無を判断することによっ
    て、該画像データをドット形成の有無による表現形式に
    変換する方法を実現するプログラムを、コンピュータで
    読みとり可能に記録した記録媒体であって、 (A)互いに隣接した所定本数の前記ラスタから成るラ
    スタ群毎に前記画像データを変換するに際して、該ラス
    タ群の中の最後尾にある最後尾ラスタについては、該最
    後尾ラスタを構成する各画素のドット形成有無の判断に
    より該各画素に生じる階調誤差を、該画素の周辺にある
    複数の未判断の画素に拡散して記憶する機能と、 (B)前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群の中の先頭
    ラスタについては、該最後尾ラスタから該先頭ラスタの
    各画素に拡散されてきた前記前記誤差を考慮しながら該
    各画素のドット形成有無を判断することによって、該先
    頭ラスタをドット形成の有無を表すドット列に変換する
    機能と、 (C)前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた階調誤
    差を、該画素の周辺にある未判断の画素に拡散して記憶
    する機能と、 (D)前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラ
    スタについては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且
    つドット形成有無を判断済みの画素から拡散されてきた
    階調誤差を考慮しながら該残余ラスタの各画素のドット
    形成有無を判断することにより、該先頭ラスタを前記ド
    ット列に変換する処理に並行して、該残余ラスタをドッ
    ト列に変換する機能とを実現するプログラムを記録する
    とともに、 前記機能(A)および前記機能(C)として、前記ドッ
    ト形成の有無を判断した画素と同じラスタ群の画素に拡
    散された誤差と、異なるラスタ群の画素に拡散された誤
    差とを区別して記憶する機能を実現するプログラムを記
    録した記録媒体。
  21. 【請求項21】 画素毎の階調値を示す画像データを受
    け取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタを構成
    する各画素でのドット形成の有無を判断することによっ
    て、該画像データをドット形成の有無による表現形式に
    変換する方法を実現するプログラムを、コンピュータで
    読みとり可能に記録した記録媒体であって、 (A)互いに隣接した所定本数の前記ラスタから成るラ
    スタ群毎に前記画像データを変換するに際して、該ラス
    タ群の中の少なくとも最後尾にある最後尾ラスタについ
    ては、該ラスタを構成する各画素のドット形成有無の判
    断により生じた階調誤差を、該判断を行った各画素に対
    応付けて記憶する機能と、 (B)前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群の中の先頭
    ラスタについては、該先頭ラスタを構成する各画素の周
    辺にあって、ドット形成有無を判断済みの周辺画素に記
    憶されている前記階調誤差を考慮しながら、該各画素の
    ドット形成有無を判断することによって、該先頭ラスタ
    をドット列に変換する機能と、 (C)前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた階調誤
    差を、前記機能(A)により記憶された階調誤差とは区
    別しながら、前記判断を行った各画素に対応付けて記憶
    する機能と、 (D)前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラ
    スタについては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且
    つドット形成有無を判断済みの画素で生じた階調誤差を
    考慮しつつ該残余ラスタの各画素のドット形成有無を判
    断することにより、該先頭ラスタを前記ドット列に変換
    する処理に並行して、該残余ラスタをドット列に変換す
    る機能とを実現するプログラムを記録した記録媒体。
  22. 【請求項22】 画素毎の階調値を示す画像データを受
    け取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタを構成
    する各画素でのドット形成の有無を判断することによっ
    て、該画像データをドット形成の有無による表現形式に
    変換する方法をコンピュータを用いて実現するためのプ
    ログラムであって、 (A)互いに隣接した所定本数の前記ラスタから成るラ
    スタ群毎に前記画像データを変換するに際して、該ラス
    タ群の中の最後尾にある最後尾ラスタについては、該最
    後尾ラスタを構成する各画素のドット形成有無の判断に
    より該各画素に生じる階調誤差を、該画素の周辺にある
    複数の未判断の画素に拡散して記憶する機能と、 (B)前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群の中の先頭
    ラスタについては、該最後尾ラスタから該先頭ラスタの
    各画素に拡散されてきた前記前記誤差を考慮しながら該
    各画素のドット形成有無を判断することによって、該先
    頭ラスタをドット形成の有無を表すドット列に変換する
    機能と、 (C)前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた階調誤
    差を、該画素の周辺にある未判断の画素に拡散して記憶
    する機能と、 (D)前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラ
    スタについては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且
    つドット形成有無を判断済みの画素から拡散されてきた
    階調誤差を考慮しながら該残余ラスタの各画素のドット
    形成有無を判断することにより、該先頭ラスタを前記ド
    ット列に変換する処理に並行して、該残余ラスタをドッ
    ト列に変換する機能とを実現するとともに、 前記機能(A)および前記機能(C)は、前記ドット形
    成の有無を判断した画素と同じラスタ群の画素に拡散さ
    れた誤差と、異なるラスタ群の画素に拡散された誤差と
    を区別して記憶する機能を実現するプログラム。
  23. 【請求項23】 画素毎の階調値を示す画像データを受
    け取り、該画素の列たるラスタに沿って該ラスタを構成
    する各画素でのドット形成の有無を判断することによっ
    て、該画像データをドット形成の有無による表現形式に
    変換する方法をコンピュータを用いて実現するためのプ
    ログラムであって、 (A)互いに隣接した所定本数の前記ラスタから成るラ
    スタ群毎に前記画像データを変換するに際して、該ラス
    タ群の中の少なくとも最後尾にある最後尾ラスタについ
    ては、該ラスタを構成する各画素のドット形成有無の判
    断により生じた階調誤差を、該判断を行った各画素に対
    応付けて記憶する機能と、 (B)前記最後尾ラスタに隣接するラスタ群の中の先頭
    ラスタについては、該先頭ラスタを構成する各画素の周
    辺にあって、ドット形成有無を判断済みの周辺画素に記
    憶されている前記階調誤差を考慮しながら、該各画素の
    ドット形成有無を判断することによって、該先頭ラスタ
    をドット列に変換する機能と、 (C)前記先頭ラスタを構成する各画素で生じた階調誤
    差を、前記機能(A)により記憶された階調誤差とは区
    別しながら、前記判断を行った各画素に対応付けて記憶
    する機能と、 (D)前記ラスタ群から前記先頭ラスタを除いた残余ラ
    スタについては、該残余ラスタと同じラスタ群に属し且
    つドット形成有無を判断済みの画素で生じた階調誤差を
    考慮しつつ該残余ラスタの各画素のドット形成有無を判
    断することにより、該先頭ラスタを前記ドット列に変換
    する処理に並行して、該残余ラスタをドット列に変換す
    る機能とを実現するプログラム。
JP2001307214A 2000-10-06 2001-10-03 画像処理装置 Expired - Fee Related JP3661624B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001307214A JP3661624B2 (ja) 2000-10-06 2001-10-03 画像処理装置
US10/149,174 US7196821B2 (en) 2000-10-06 2001-10-05 Image processing device, printing control device, image processing method, and recorded medium
EP01972714A EP1333659A4 (en) 2000-10-06 2001-10-05 IMAGE PROCESSING DEVICE, PRINT CONTROL DEVICE, IMAGE PROCESSING METHOD AND RECORDING MEDIUM
CN01803036XA CN1216484C (zh) 2000-10-06 2001-10-05 图象处理装置、印刷控制装置、图象处理方法和记录媒体
PCT/JP2001/008837 WO2002032110A1 (fr) 2000-10-06 2001-10-05 Dispositif et procede de traitement d"images, dispositif de commande d"impression, et support enregistre
KR10-2002-7006214A KR100485635B1 (ko) 2000-10-06 2001-10-05 화상처리장치, 인쇄제어장치, 화상처리방법 및 기록매체

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-307926 2000-10-06
JP2000307926 2000-10-06
JP2001307214A JP3661624B2 (ja) 2000-10-06 2001-10-03 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002199220A true JP2002199220A (ja) 2002-07-12
JP3661624B2 JP3661624B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=26601693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001307214A Expired - Fee Related JP3661624B2 (ja) 2000-10-06 2001-10-03 画像処理装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7196821B2 (ja)
EP (1) EP1333659A4 (ja)
JP (1) JP3661624B2 (ja)
KR (1) KR100485635B1 (ja)
CN (1) CN1216484C (ja)
WO (1) WO2002032110A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008167468A (ja) * 2008-01-28 2008-07-17 Seiko Epson Corp 複数のラスタを並行して処理する画像処理装置
JP2009060538A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Canon Inc 画像処理方法及び記録装置
JP2014132799A (ja) * 2014-04-17 2014-07-17 Canon Inc 画像処理装置および画像処理方法
US9384431B2 (en) 2010-05-20 2016-07-05 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, method, and storage medium that perform quantizing processing of image data for at least N colors

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4456823B2 (ja) * 2003-03-18 2010-04-28 セイコーエプソン株式会社 ドット形成有無の判断結果をグループ分けして記憶しながら画像を印刷する印刷装置、およびそのための印刷制御装置
JP2005074878A (ja) * 2003-09-02 2005-03-24 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 画像記録装置
JP4039395B2 (ja) * 2003-09-18 2008-01-30 セイコーエプソン株式会社 画像処理方法および画像処理装置、画像処理プログラム、並びにプリンタ、印刷指示端末、画像処理システム。
TWI244322B (en) * 2004-03-24 2005-11-21 Sunplus Technology Co Ltd Printer system with halftone monochromatic process and method thereof
EP1583031A1 (en) 2004-03-30 2005-10-05 Dialog Semiconductor GmbH Zoom algorithm
EP1585310A1 (en) * 2004-03-30 2005-10-12 Dialog Semiconductor GmbH Image resolution conversion
JP4105704B2 (ja) * 2004-05-18 2008-06-25 シャープ株式会社 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム、および記録媒体
CN100364780C (zh) * 2005-01-07 2008-01-30 北京北大方正电子有限公司 一种随机使用多种图元对象进行图像光栅化的方法
US7564590B2 (en) * 2005-06-30 2009-07-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method
US7826096B2 (en) * 2005-09-16 2010-11-02 Fujifilm Corporation Image processing method and image recording apparatus
JP4801428B2 (ja) * 2005-11-30 2011-10-26 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成方法
CN1964423A (zh) * 2006-11-07 2007-05-16 北京大学 采用双份误差行存储器产生图像网点的方法和装置
KR101328793B1 (ko) * 2009-11-23 2013-11-13 엘지디스플레이 주식회사 오차 확산 방법과 이를 이용한 액정표시장치
WO2012124660A1 (ja) * 2011-03-17 2012-09-20 シャープ株式会社 表示装置、駆動装置、及び、駆動方法
JP6536287B2 (ja) * 2015-08-25 2019-07-03 富士ゼロックス株式会社 印刷制御装置及び印刷制御プログラム
CN105787898B (zh) * 2016-03-02 2019-04-16 南京理工大学 基于fpga的平台直方图均衡化实现方法及其装置

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6163893A (ja) * 1984-09-06 1986-04-02 株式会社日立製作所 デイスプレイ装置における擬似中間調画像の表示方法
JP2547771B2 (ja) * 1987-06-11 1996-10-23 キヤノン株式会社 画像処理方法
JPS63310270A (ja) * 1987-06-11 1988-12-19 Canon Inc 画像処理装置
JPS63309457A (ja) * 1987-06-11 1988-12-16 Canon Inc 画像処理方法
JPH0691606B2 (ja) * 1987-06-11 1994-11-14 キヤノン株式会社 画像処理方法
JP2848566B2 (ja) * 1989-09-25 1999-01-20 キヤノン株式会社 画像処理装置
US5337160A (en) * 1992-07-01 1994-08-09 Hewlett-Packard Error diffusion processor and method for converting a grey scale pixel image to a binary value pixel image
US5271070A (en) * 1992-11-06 1993-12-14 Xerox Corporation Multi-dimensional error diffusion technique
US5519791A (en) * 1993-01-11 1996-05-21 Canon, Inc. Block parallel error diffusion method and apparatus
US5553165A (en) * 1993-01-11 1996-09-03 Canon, Inc. Parallel error diffusion method and apparatus
JPH06266324A (ja) 1993-03-10 1994-09-22 Canon Inc 画像処理方法及び装置
NL9300684A (nl) 1993-04-22 1994-11-16 Oce Nederland Bv Werkwijze voor het halftonen van gedigitaliseerde grijswaardebeelden en beeldbewerkingsinrichting geschikt voor het uitvoeren van een dergelijke werkwijze.
JP3106033B2 (ja) 1993-05-25 2000-11-06 キヤノン株式会社 表示制御装置
JPH1093819A (ja) 1996-09-12 1998-04-10 Canon Inc 画像処理装置
US5974228A (en) 1997-01-28 1999-10-26 Hewlett-Packard Company Image rendition by plural-row error diffusion, for faster operation and smaller integrated circuits
KR100264804B1 (ko) 1997-03-14 2000-09-01 윤종용 셔틀방식 스캔 이미지의 오차확산 이치화방법
US5892851A (en) * 1997-05-23 1999-04-06 Hewlett-Packard Company Parallelized error diffusion
JPH1117945A (ja) * 1997-06-20 1999-01-22 Sharp Corp 画像処理装置
US5931960A (en) * 1997-10-31 1999-08-03 Xerox Corporation Method and apparatus for handling error diffusion values
US6307978B1 (en) * 1998-06-03 2001-10-23 Wellesley College System and method for parallel error diffusion dithering
JP3963598B2 (ja) 1998-10-14 2007-08-22 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、処理方法および記録媒体
JP3829508B2 (ja) 1998-11-27 2006-10-04 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、画像処理方法および印刷装置
JP3995868B2 (ja) * 2000-06-12 2007-10-24 シャープ株式会社 誤差拡散演算装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009060538A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Canon Inc 画像処理方法及び記録装置
JP2008167468A (ja) * 2008-01-28 2008-07-17 Seiko Epson Corp 複数のラスタを並行して処理する画像処理装置
JP4577366B2 (ja) * 2008-01-28 2010-11-10 セイコーエプソン株式会社 複数のラスタを並行して処理する画像処理装置
US9384431B2 (en) 2010-05-20 2016-07-05 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, method, and storage medium that perform quantizing processing of image data for at least N colors
JP2014132799A (ja) * 2014-04-17 2014-07-17 Canon Inc 画像処理装置および画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2002032110A1 (fr) 2002-04-18
KR20020059738A (ko) 2002-07-13
CN1216484C (zh) 2005-08-24
CN1393093A (zh) 2003-01-22
US7196821B2 (en) 2007-03-27
US20020181003A1 (en) 2002-12-05
JP3661624B2 (ja) 2005-06-15
EP1333659A4 (en) 2004-04-14
EP1333659A1 (en) 2003-08-06
KR100485635B1 (ko) 2005-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002199220A (ja) 画像処理装置、印刷制御装置、画像処理方法、および記録媒体
JP3912055B2 (ja) 画像処理装置、印刷制御装置、画像処理方法、および記録媒体
KR100611236B1 (ko) 화상처리장치, 화상처리방법, 인쇄제어장치 및 기록매체
JP4797308B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2001138555A (ja) 印刷制御装置、印刷装置、印刷制御方法、印刷方法、記録媒体、および色変換テーブルの設定方法
JP3666427B2 (ja) 画像処理装置、印刷制御装置、画像処理方法、および記録媒体
JP4691880B2 (ja) 同時にドットが形成される複数本の画素列のデータを解像度変換しながら画像を出力する画像出力装置
US7362473B2 (en) Image processing technique for tone number conversion of image data
JP4561049B2 (ja) 所定領域内に形成されるドット個数の情報に基づいて画像を印刷する印刷システム
JP2001008033A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP3864901B2 (ja) 画像データの階調数を変換する画像処理装置、および画像処理方法
JP4300742B2 (ja) 画像データの階調数を変換する画像処理装置
JP2002171392A (ja) 画像処理装置、印刷制御装置、画像処理方法、および記録媒体
JP4228814B2 (ja) 複数のラスタを並行して処理しながら画像を印刷する印刷方法
JP3870604B2 (ja) データ変換装置
JP2006205717A (ja) 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体
JP3882502B2 (ja) 画像処理装置、印刷制御装置、画像処理方法、および記録媒体
JP2004080480A (ja) 複数のラスタを並行して処理する画像処理装置
JP2008167468A (ja) 複数のラスタを並行して処理する画像処理装置
JPH10233923A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2007202170A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、印刷制御装置、および記録媒体
JP2007001063A (ja) 画像処理装置、印刷装置、画像処理方法、および印刷方法
JP2006205617A (ja) 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびに前記プログラムを記録した記録媒体
JP2006175853A (ja) 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040330

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20040330

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20040419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080401

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090401

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090401

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100401

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120401

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130401

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees