JPH1117945A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH1117945A
JPH1117945A JP9164670A JP16467097A JPH1117945A JP H1117945 A JPH1117945 A JP H1117945A JP 9164670 A JP9164670 A JP 9164670A JP 16467097 A JP16467097 A JP 16467097A JP H1117945 A JPH1117945 A JP H1117945A
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JP9164670A
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Kazuyuki Hamada
和之 浜田
Yasushi Adachi
靖 安達
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を分割して同時並行して誤差拡散法によ
る画像処理を行うに際して、画像の繋ぎ目部分の画質の
低下を防止し得る画像処理装置を提供する。 【解決手段】 多階調画像を主走査方向で2つ以上の領
域に分割する分割部21と、各分割領域に対して、互い
に独立して主走査方向から副走査方向に順次1ライン毎
に画像変換処理を行う二値化処理部3と、濃度誤差を記
憶するメモリ4と、各分割領域に対して主走査方向にお
ける上流側の隣接分割領域よりも副走査方向に少なくと
も1ライン毎に遅延するように画像変換処理を行わせる
処理順序制御部23と、分割領域における各ラインの先
頭部の画素に対して誤差拡散法による画像変換処理を行
う際に、メモリ4に記憶された、該分割領域における主
走査方向の上流側の分割領域における各ライン毎の最後
部の画素から発生した濃度誤差を用いて行わせる境界誤
差適用部32とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
やファクシミリ等の画像形成装置に供せられ、入力され
た多階調画像を2値以上の量子化に基づいて画像変換処
理するに際して、発生した量子化誤差を未処理画素に拡
散して行う誤差拡散法を用いた画像処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ディジタル複写機やファクシ
ミリでは、一般的に、記録ドットを「印字するか、否
か」の二値記録方式により処理されるが、写真や網点原
稿等の中間調濃度を持った多階調画像の複写処理におい
ては、読み取った中間調画像データを画像処理回路にて
疑似的に中間調表現する処理が行われる。
【0003】このような疑似中間処理方式の1つとし
て、誤差拡散法と呼ばれる方式がある。誤差拡散処理
は、画像全体としての階調性を保存するため、ある注目
画素の量子化処理に伴う誤差を量子化処理の行われてい
ない周辺画素に拡散する方法である。従って、周辺画素
の濃度を二値化するときには、該周辺画素の濃度に前記
濃度誤差を加算した濃度について行うようになってい
る。
【0004】このような多階調画像を中間調表現する誤
差拡散法に関する代表的な文献としては、Proceeding o
f the IEEE, vol 76, No.1, January 1988,Robert A.Ul
ichney“Dithering with Blue Noise ”pp.56-79等があ
り、その他の文献においても誤差拡散法について種々多
彩に記載されている。
【0005】一方、画像処理に際して、複写機等におい
ては、一般的に、画像処理における記憶容量は小さいこ
とから、画像を複数に分割して、これら分割された領域
について順に画像処理を行う。
【0006】ところが、上述したように、誤差拡散法は
二値化の際に濃度誤差を周辺画素に拡散して行う。この
ため、多階調画像を中間調表現するに際して、分割され
た領域毎に独立して処理を行うと、領域の境界部分での
誤差拡散が行われないので、境界部分でテクスチャの相
違が顕著に発生し、誤差拡散処理後の画質に悪影響を与
えるという問題点がある。
【0007】上記の問題を具体的に説明する。今、図9
に示すように、1つの画像を誤差拡散により画像処理を
行うに際して、画像をA領域とB領域とに分割する。こ
こで、本発明の説明図である図6に示すように、主走査
方向をi及び副走査方向をjとすると、注目画素(i,
j)における各周辺画素の誤差拡散係数は各画素内に示
した係数となる。
【0008】従って、図9において、A領域の最初のラ
インにおける1番目の画素A(1,1)について二値化
するときには、A(2,1)、A(3,1)、A(1,
2)、A(2,2)、A(3,2)、A(1,3)、A
(2,3)、A(3,3)に対して、注目画素A(1,
1)の濃度に対する各係数を積算した濃度が濃度誤差と
して保存される。尚、保存は例えばバッファメモリにて
行われる。
【0009】次いで、A領域の最初のラインにおける左
から2番目の画素A(2,1)に注目して二値化すると
きには、注目画素A(2,1)の濃度に、保存された前
記注目画素A(1,1)の濃度誤差が加算される。次い
で、注目画素A(3,1)の二値化に際しては、注目画
素A(3,1)の濃度と、保存された前記画素A(1,
1)及び画素A(2,1)の濃度誤差との総和として求
めた濃度から二値化が行われる。
【0010】さらに、注目画素A(4,1)を処理する
場合には、同様にして、注目画素A(4,1)の濃度
と、保存された前記画素A(2,1)及び画素A(3,
1)の濃度誤差との総和として求めた濃度から二値化が
行われる。
【0011】一方、このとき、画素A(5,1)は存在
しないので、前記図6に示す注目画素(i,j)の右隣
りの画素(i+1,j)、及びその右隣の画素(i+
2,j)の濃度誤差は保存されない。
【0012】このようにして、A領域における最初のラ
インについて主走査方向に各画素の処理が終わると、次
に、A領域における2番目のラインについての処理が行
われ、次いで、順次、副走査方向の3番目のライン、4
番目のラインと続く。
【0013】そして、4番目のラインが終了すると、B
領域に処理が移行し、B領域の最初のラインから順次、
同様の処理が行われる。
【0014】ところで、このような処理方法において
は、A領域とB領域との境界は、実際には連続している
にもかかわらず、B領域におけるA領域近傍の画素、つ
まりB領域の各ラインにおける左端の画素及び左端から
2つ目の画素については、A領域の画素の濃度誤差が保
存されていないので、誤差拡散による手法を用いないで
画像処理することになる。
【0015】この結果、領域の境界部分での誤差拡散が
行われないので、テクスチャの相違が顕著に発生し、誤
差拡散処理後の画質に悪影響を与えることになる。
【0016】これを防止するために、例えば、特開昭6
3−309458号公報に開示された画像処理方法で
は、画像の繋ぎ目部分の量子化誤差データ情報を専用の
メモリに記憶し、この情報を用いて誤差拡散処理を行う
という手法が採られている。
【0017】これにより、例えば、前記A領域の画像処
理が終了してB領域の画像処理に移るときにも、メモリ
に記憶した誤差拡散データを用いることにより、繋ぎ目
部分の不連続性を回避できるものとなっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像処理装置では、分割した画像に対して、順番に
画像処理をしていかなければ、画像の繋ぎ目部分の量子
化誤差データ情報を専用のメモリに記憶できない。
【0019】従って、画像処理の高速化を図るために、
画像を分割し、これを同時に並行処理する場合には、画
像の繋ぎ目部分では、量子化誤差データ情報が保存され
ていない状態から画像処理を開始することになるので、
結局、以前と同様に、領域の境界部分での誤差拡散が行
われないことになり、これによって、繋ぎ目部分でテク
スチャの相違が顕著に発生し、誤差拡散処理後の画質に
悪影響を与えるという問題点が生じる。
【0020】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、画像を分割して同時並行
して誤差拡散法による画像処理を行うに際して、画像の
繋ぎ目部分の画質の低下を防止し得る画像処理装置を提
供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の画
像処理装置は、上記課題を解決するために、入力された
多階調画像を2値以上の量子化に基づいて画像変換処理
するに際して、発生した濃度誤差を未処理画素に拡散し
て行う誤差拡散法を用いた画像処理装置において、上記
多階調画像を主走査方向で2つ以上の領域に分割する分
割手段と、上記分割手段にて分割された各分割領域に対
して、互いに独立して主走査方向から副走査方向に順次
1ライン毎に誤差拡散法による画像変換処理を行う画像
処理手段と、上記各分割領域における主走査方向の各ラ
イン毎の最後部の画素から発生した濃度誤差を記憶する
記憶手段と、上記の各分割領域に対して、主走査方向に
おける上流側の隣接分割領域よりも副走査方向に少なく
とも1ライン毎に遅延するように画像処理手段に画像変
換処理を行わせる処理順序制御手段と、上記画像処理手
段が分割領域における各ラインの先頭部の画素に対して
誤差拡散法による画像変換処理を行う際に、上記記憶手
段に記憶された、該分割領域における主走査方向の上流
側の分割領域における各ライン毎の最後部の画素から発
生した濃度誤差を用いて行わせる境界誤差適用手段とが
設けられていることを特徴としている。
【0022】尚、上記において、各ライン毎の最後部の
画素とは、主走査方向の下流側の分割領域における先頭
部の画素に誤差拡散される場合の画素をいう。従って、
最後部の画素及び先頭部の画素は、必ずしも各1個ずつ
とは限らない。
【0023】上記の発明によれば、多階調画像を2値以
上の量子化に基づいて画像変換処理するに際して、先
ず、分割手段が1つの画像を主走査方向に対して2つ以
上の分割領域に分割する。そして、これら分割領域に対
して、画像処理手段は、互いに独立して主走査方向から
副走査方向に順次1ライン毎に誤差拡散法による画像変
換処理を行う。
【0024】このとき、各分割領域における主走査方向
の各ライン毎の最後部の画素から発生した濃度誤差は記
憶手段に記憶される。
【0025】一方、各分割領域に対しての画像変換処理
に際して、処理順序制御手段は、主走査方向における上
流側の隣接分割領域よりも副走査方向に少なくとも1ラ
イン毎に遅延するように画像処理手段に画像変換処理を
行わせる。
【0026】また、分割領域の各ラインにおける先頭部
の画像変換処理を行うに際して、境界誤差適用手段は、
記憶手段に記憶された、該分割領域における主走査方向
の上流側の分割領域における各ライン毎の最後部の画素
から発生した濃度誤差を用いて行わせる。
【0027】この結果、各分割領域の境界領域において
は、主走査方向における各ラインの先頭部の画像変換を
行う場合にも、誤差拡散法による画像変換処理が適切に
行われる。
【0028】また、このときの処理の遅れは、各分割領
域において、少なくとも1ラインであり、実用的には時
間的遅れはないとすることができる。
【0029】この結果、画像を分割して同時並行して誤
差拡散法による画像処理を行うに際して、画像の繋ぎ目
部分の画質の低下を防止し得る画像処理装置を提供する
ことができる。
【0030】請求項2に係る発明の画像処理装置は、上
記課題を解決するために、請求項1記載の画像処理装置
において、上記の分割手段には、各分割領域における主
走査方向の画素数が分割数の整数倍でないときには、何
れかの分割領域にダミーの画素を付加して、各分割領域
間での分割比が互いに1:1になるように調整する分割
比調整手段が備えられていることを特徴としている。
【0031】上記の発明によれば、分割手段が画像を分
割しようとするに際して、各分割領域における主走査方
向の画素数が分割数の整数倍でないときには、分割比調
整手段は、何れかの分割領域にダミーの画素を付加し
て、各分割領域間での分割比が互いに1:1になるよう
に調整する。
【0032】このため、各分割領域における各ラインの
各画素に対して、画像処理を、主走査方向において常に
並行に行うことができる。従って、各分割領域の主走査
方向における各ラインの先頭部の画像変換を1ライン遅
れで行う場合には、必ず上流側の分割領域における濃度
誤差が記憶されていることになり、これを活用すること
ができる。
【0033】この結果、画像を分割して同時並行して誤
差拡散法による画像処理を行うに際して、別途にタイミ
ング調整をすることなく、画像の繋ぎ目部分の画質の低
下を確実に防止し得る画像処理装置を提供することがで
きる。
【0034】請求項3に係る発明の画像処理装置は、上
記課題を解決するために、請求項2記載の画像処理装置
において、上記の分割比調整手段は、多階調画像をN個
(Nは2以上の整数)の領域に分割する場合、ダミー画
素を付加する領域を、第1番目の分割領域か若しくは第
N番目の分割領域の何れかとするか又はこれら両方とす
ると共に、第1番目の分割領域に付加するときには、主
走査方向における各ラインの先頭部にダミー画素を付加
する一方、第N番目の分割領域に付加するときには、主
走査方向における各ラインの最後部にダミー画素を付加
することを特徴としている。
【0035】上記の発明によれば、分割比調整手段は、
ダミー画素を付加する場合に、第1番目の領域か若しく
は第N番目の領域の何れかとするか又はこれら両方とす
る。
【0036】そして、第1番目の領域に付加するときに
は、主走査方向における各ラインの先頭部にダミー画素
を付加する一方、第N番目の領域に付加するときには、
主走査方向における各ラインの最後部にダミー画素を付
加する。
【0037】この結果、ダミー画素は、各分割領域にお
ける境界部分とは関係のないところに付加される。従っ
て、分割領域の境界部分について、確実に誤差拡散法に
よる画像変換処理が適切に行われ、画像の繋ぎ目部分の
画質に影響を与えるのを防止することができる。
【0038】請求項4に係る発明の画像処理装置は、上
記課題を解決するために、請求項1記載の画像処理装置
において、上記の処理順序制御手段は、分割手段による
各分割領域における主走査方向の画素数が分割数の整数
倍でないときには、各分割領域の各ラインの先頭画素の
処理を行うに際して同期をとって画像処理手段に画像変
換処理を行わせることを特徴としている。
【0039】上記の発明によれば、処理順序制御手段
は、分割手段による各分割領域における主走査方向の画
素数が分割数の整数倍でないときには、各分割領域の各
ラインの先頭画素の処理を行うに際して同期をとって画
像処理手段に画像変換処理を行わせる。
【0040】即ち、各分割領域の主走査方向における分
割比が異なっている場合には、各分割領域の主走査方向
における各ラインの処理が終わるのを待って、副走査方
向における新たなラインに入るときには、同期をとって
画像変換処理が行われる。
【0041】このため、各分割領域における主走査方向
の画素数が分割数の整数倍でなく、かつダミー画素の付
加ができない場合においても、分割領域の境界部分につ
いて、確実に誤差拡散法による画像変換処理が適切に行
われ、画像の繋ぎ目部分の画質の低下を確実に防止し得
る画像処理装置を提供することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0043】本実施の形態における画像処理装置は、図
1に示すように、入力端子1と、制御部2と、画像処理
手段としての二値化処理部3と、記憶手段としてのメモ
リ4と、出力端子5とを備えている。
【0044】上記の入力端子1には、例えば、複写機の
原稿台に載置されて走査された一枚の写真や網点原稿等
の原稿における画像信号が入力されるようになってい
る。
【0045】上記の制御部2は、分割部21と分割比調
整部22と処理順序制御部23とからなっている。分割
部21は、上記の入力端子1からの例えば原稿一枚の画
像信号を主走査方向に、2つ以上の領域に分割してメモ
リ4に各画素256レベル(8bit)で格納するもの
であり、分割手段としての機能を有している。
【0046】上記の分割比調整部22は、上記分割部2
1で2つ以上の領域に分割するに際して、各分割領域に
おける主走査方向の画素数が分割数の整数倍でないとき
には、何れかの分割領域にダミーの画素を付加して、各
分割領域間での分割比が互いに1:1になるように調整
するものであり、分割比調整手段としての機能を有して
いる。
【0047】上記の処理順序制御部23は、二値化処理
をするに際して、各分割領域に対して、主走査方向にお
ける上流側の隣接分割領域よりも副走査方向に少なくと
も1ライン毎に遅延するように制御するものであり、処
理順序制御手段としての機能を有している。
【0048】二値化処理部3は、誤差拡散処理部31と
境界誤差適用部32と判定部33とを有しており、入力
された写真や網点原稿等の画像濃度0〜255の中間調
濃度を有する各画素を、量子化として0と255との2
値に変換して、出力端子5に出力するものである。
【0049】上記の誤差拡散処理部31は、二値化に際
して、注目画素に対するその近傍の複数画素に対して、
後述する誤差拡散係数に基づき、濃度誤差を付与するも
のである。尚、この注目画素に対する周辺画素の濃度誤
差は、メモリ4に格納されると共に、各ラインの最後部
の濃度誤差も消去せずに格納されるものとなっている。
【0050】境界誤差適用部32は、各分割領域におけ
る各ラインの先頭部の画素に対して誤差拡散法による画
像変換処理を行う際に、メモリ4に記憶された、該分割
領域における主走査方向の上流側の分割領域における各
ライン毎の最後部の画素から発生した濃度誤差を用いて
行わせるものであり、境界誤差適用手段としての機能を
有している。
【0051】上記の判定部33は、注目画素の濃度と誤
差拡散係数により決定された濃度との総和により求めら
れた濃度に対して、例えば量子化閾値128により判定
して、量子化レベルを0と255との何れかに決定する
ものである。
【0052】上記構成を有する画像処理装置の画像処理
方法について、図2のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0053】先ず、複写機の原稿台に載置されて走査さ
れた例えば一枚の写真や網点原稿等の原稿における画像
信号が入力端子1に入力されると、制御部2の分割部2
1は、図3(a)に示すように、この画像6を主走査方
向に対して例えば第1の分割領域としてのA領域と第2
の分割領域としてのB領域との2つに分割する(S
1)。上記の画像6は、図3(b)に示すように、主走
査方向及び副走査方向に対してマトリックス状に整列さ
れた各単位画素によって構成されている。
【0054】また、本実施の形態では、上述したよう
に、分割数N(Nは2以上の整数)として2つに分割す
る場合について説明するものであるが、必ずしもこれに
限らず、3以上に分割することも可能である。
【0055】さらに、本実施の形態では、主走査方向の
分割比が1:1になるように調整されている。そして、
例えば主走査方向の画素が奇数個となるときには分割比
を1:1にすることができないが、このような各分割領
域における主走査方向の画素数が分割数の整数倍でない
ときには、分割比調整部22が、A領域かB領域かの何
れかの分割領域にダミーの画素を付加して、各分割領域
間での分割比が互いに1:1になるように調整するもの
となっている。
【0056】さらに、ダミー画素の付加に際しては、上
記の分割比調整部22は、多階調画像をN個(Nは2以
上の整数)の領域に分割する場合、ダミー画素を付加す
る領域を、第1番目の分割領域か若しくは第N番目の分
割領域の何れかとするか又はこれら両方とすると共に、
第1番目の分割領域に付加するときには、主走査方向に
おける各ラインの先頭部にダミー画素を付加する一方、
第N番目の分割領域に付加するときには、主走査方向に
おける各ラインの最後部にダミー画素を付加するように
なっている。
【0057】具体的には、2分割の場合には、図4
(a)(b)にて斜線で示すように、A領域の主走査方
向の先頭部に1画素を付加するか、又はB領域の主走査
方向の最後部に1画素を付加する。
【0058】また、例えば3分割の場合には、図5
(a)(b)にて斜線で示すように、A領域の主走査方
向の先頭部に2画素を付加するか、C領域の主走査方向
の最後部に2画素を付加する。但し、これに限らず、例
えば、図5(c)にて斜線で示すように、A領域の主走
査方向の先頭部と、C領域の主走査方向の最後部との両
方に1画素を付加することも可能である。
【0059】次に、図2のフローチャートに示すよう
に、各画素の二値化処理に際して、誤差拡散処理に伴う
各パラメータの設定を行う(S2)。
【0060】ここで、各パラメータとは、画像処理に必
要となる量子化閾値、量子化レベル、誤差の拡散範囲、
誤差の拡散係数の設定等のパラメータである。
【0061】本実施の形態では、画素濃度0〜255の
256段階の入力画像データに対して、例えば、量子化
閾値を128とし、量子化レベルを0と255とに設定
している。
【0062】また、誤差の拡散範囲、誤差の拡散係数の
設定については、本実施の形態では、入力画像の主走査
方向をi、副走査方向をjで表現し、注目画素を(i,
j)で表されるとき、量子化誤差の拡散範囲及び拡散係
数は、例えばJarvis,Judice,and Ninke の係数を用い
て、図6にも示すように、次のように設定される。
【0063】 (i+1,J)=7/48 (i+2,j)=5/48 (i−2,j +1)=3/48 (i−1,j +1)=5/48 (i,j+1)=7/48 (i+1,j +1)=5/48 (i+2,j +1)=3/48 (i−2,j +2)=1/48 (i−1,j +2)=3/48 (i,j+2)=5/48 (i+1,j +2)=3/48 (i+2,j +2)=1/48 となる。尚、これらの値は、処理画像及びシステムの構
成条件により、必ずしもこれに限らず変更することが可
能である。
【0064】上記の誤差の拡散範囲は、同図からも分か
るように、注目画素(i,j)に対して、それ以降の画
素に誤差が拡散されるものとなっており、この結果、発
生した量子化誤差を未処理画素に拡散して行う誤差拡散
法を用いるものとなっている。
【0065】また、拡散範囲は、注目画素(i,j)に
対して、主走査方向及び副走査方向の何れにおいても、
2つ後方の画素までとなっている。即ち、拡散範囲は、
主走査方向iに対してi+2まで、副走査方向jに対し
てj+2までとなっている。
【0066】この結果、図3(b)にて斜線で示すよう
に、A領域の主走査方向における後端部の画素の濃度誤
差が、B領域の主走査方向における先頭部の2画素にま
で影響するものとなっている。
【0067】次いで、図2のフローチャートに示すよう
に、先ずA領域(第1の分割領域)における最初のライ
ンの誤差拡散処理を行う(S3)。具体的には、図7に
示すように、A領域の最初のラインにおける1番目の画
素A(1,1)について、A(2,1)、A(3,
1)、A(1,2)、A(2,2)、A(3,2)、A
(1,3)、A(2,3)、A(3,3)に対して、注
目画素A(1,1)の濃度に対する各係数を積算した濃
度が濃度誤差として保存される。保存はメモリ4にて行
われる。
【0068】次いで、A領域の最初のラインにおける左
から2番目の画素A(2,1)に注目して二値化すると
きには、注目画素A(2,1)の濃度に、保存された前
記注目画素A(1,1)の濃度誤差が加算される。次い
で、注目画素A(3,1)の二値化に際しては、注目画
素A(3,1)の濃度と、保存された前記画素A(1,
1)及び画素A(2,1)の濃度誤差との総和として求
めた濃度から二値化が行われる。
【0069】さらに、注目画素A(4,1)を処理する
場合には、同様にして、注目画素A(4,1)の濃度
と、保存された前記画素A(2,1)及び画素A(3,
1)の濃度誤差との総和として求めた濃度から二値化が
行われる。
【0070】また、上記の画素A(3,1)及び画素A
(4,1)の誤差濃度は、B領域におけるB(1,1)
及び画素B(2,1)に影響を及ぼし、これらの誤差濃
度は、メモリ4に記憶されるものとなっている。
【0071】次に、図2のフローチャートに示すよう
に、A領域(第1の分割領域)の最初のラインの末端画
素の二値化が終了すると、図7においてA領域にてで
示すように、A領域の2番目のラインの先頭からの二値
化処理が行われる(S4)。また、このとき、本実施の
形態では、図7においてB領域にてで示すように、B
領域(第2の分割領域)における最初のラインの二値化
処理を開始する。即ち、B領域に対して、主走査方向i
における上流側の隣接分割領域であるA領域よりも副走
査方向jにおける例えば1ライン毎に遅延するように二
値化処理を行うようになっている。
【0072】これによって、B領域の最初のラインの先
頭画素B(1,1)や2番目の画素B(2,1)の二値
化処理を行うに際して、メモリ4に記憶されたA領域の
画素A(3,1)や画素A(4,1)等の末端画素の濃
度誤差データを呼び出してこの先頭画素B(1,1)や
2番目の画素B(2,1)の濃度に付加することができ
る。
【0073】尚、本実施の形態では、例えば1ライン毎
に遅延するように二値化処理を行うものとなっている
が、必ずしも1ライン毎に限らず、例えば、2ライン毎
又は3ライン毎のように、遅延させても良い。即ち、少
なくとも1ライン毎に遅延するようになっていれば良
い。
【0074】次いで、上述のA領域における2番目のラ
インの二値化処理が最後の画素A(4,1)が終了する
と、A領域とB領域との分割比が1:1となっているの
で、このとき同時に、B領域における最初のラインの最
後の画素B(4,1)の二値化処理も終了する。
【0075】そして、図2のフローチャートに示すよう
に、A領域及びB領域における各処理ラインを1加算し
て、A領域における3番目のラインの先頭画素A(1,
3)と、B領域における2番目のラインの先頭画素A
(1,2)とが必然的に同期をとって、各ラインについ
て誤差拡散処理が継続される(S5)。
【0076】以下、A領域とB領域との間では、常に、
副走査方向jの1ライン分の遅延をもって副走査方向j
における最後のラインまで画像処理が行われる。
【0077】これによって、1つの画像6をあたかも分
割せずに最初から順に誤差拡散処理による画像変換処理
を行ったかの如く、繋ぎ目に伴うテクスチャの顕在化等
の画像6の質の低下を招くことなく、かつ分割する分だ
け処理速度を向上して画像処理を行うことができる。
【0078】また、メモリ4についても、濃度誤差の受
渡しの際に、大きな専用のメモリを設けることなく、例
えば、フラッシュメモリ等の高速処理可能なメモリを利
用することができる。即ち、分割領域の先頭部の濃度誤
差の活用が終われば、直ぐに消去することができる。従
って、メモリ4の容量の増大を招くこともない。
【0079】尚、上記の処理は、分割数を3以上にした
場合にも、同様に行われる。例えば、分割数が3の場合
には、図8に示すように、各上流の分割領域よりも、各
分割領域で1ライン毎に遅延させて〜の順で画像処
理が行われる。
【0080】このように、本実施の形態では、多階調画
像を2値以上の量子化に基づいて画像変換処理するに際
して、先ず、分割部21が1つの画像6を主走査方向i
に対して2つ以上の分割領域に分割する。そして、これ
ら分割領域に対して、二値化処理部3は、互いに独立し
て主走査方向iから副走査方向jに順次1ライン毎に誤
差拡散法による画像変換処理を行う。
【0081】このとき、各分割領域における主走査方向
iの各ライン毎の最後部の画素から発生した濃度誤差は
メモリ4に記憶される。
【0082】一方、各分割領域に対しての画像変換処理
に際して、処理順序制御部23は、主走査方向iにおけ
る上流側の隣接分割領域よりも副走査方向jに少なくと
も1ライン毎に遅延するように二値化処理部3に画像変
換処理を行わせる。
【0083】また、分割領域の各ラインにおける先頭部
の画像変換処理を行うに際して、境界誤差適用部32
は、メモリ4に記憶された、該分割領域における主走査
方向iの上流側の分割領域における各ライン毎の最後部
の画素から発生した濃度誤差を用いて行わせる。
【0084】この結果、各分割領域の境界領域において
は、主走査方向における各ラインの先頭部の画像変換を
行う場合にも、誤差拡散法による画像変換処理が適切に
行われる。
【0085】また、このときの処理の遅れは、各分割領
域において、少なくとも1ラインであり、実用的には時
間的遅れはないとすることができる。
【0086】この結果、画像6を分割して同時並行して
誤差拡散法による画像処理を行うに際して、画像6の繋
ぎ目部分の画質の低下を防止し得る画像処理装置を提供
することができる。
【0087】また、本実施の形態の画像処理装置では、
分割部21が画像6を分割しようとするに際して、各分
割領域における主走査方向iの画素数が分割数の整数倍
でないときには、分割比調整部22は、何れかの分割領
域にダミーの画素を付加して、各分割領域間での分割比
が互いに1:1になるように調整する。
【0088】このため、各分割領域における各ラインの
各画素に対して、画像処理を、主走査方向iにおいて常
に並行に行うことができる。従って、各分割領域の主走
査方向iにおける各ラインの先頭部の画像変換を1ライ
ン遅れで行う場合には、必ず上流側の分割領域における
濃度誤差が記憶されていることになり、これを活用する
ことができる。
【0089】この結果、画像6を分割して同時並行して
誤差拡散法による画像処理を行うに際して、別途にタイ
ミング調整をすることなく、画像6の繋ぎ目部分の画質
の低下を確実に防止し得る画像処理装置を提供すること
ができる。
【0090】また、本実施の形態の画像処理装置では、
分割比調整部22は、ダミー画素を付加する場合に、第
1番目の領域か若しくは第N番目の領域の何れかとする
か又はこれら両方とする。
【0091】そして、第1番目の領域に付加するときに
は、主走査方向iにおける各ラインの先頭部にダミー画
素を付加する一方、第N番目の領域に付加するときに
は、主走査方向iにおける各ラインの最後部にダミー画
素を付加する。
【0092】この結果、ダミー画素は、各分割領域にお
ける境界部分とは関係のないところに付加される。従っ
て、分割領域の境界部分について、確実に誤差拡散法に
よる画像変換処理が適切に行われ、画像6の繋ぎ目部分
の画質に影響を与えるのを防止することができる。
【0093】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便
宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の
機能を有する部材については、同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0094】前記実施の形態1では、分割部21が画像
6を分割するに際して、各分割領域における主走査方向
iの画素数が分割数の整数倍でないときには、何れかの
分割領域にダミーの画素を付加して、各分割領域間での
分割比が互いに1:1になるように調整していた。
【0095】従って、各分割領域の主走査方向iにおけ
る各ラインの画素数が等しくなっているので、必然的
に、処理順序制御部23は、ある分割領域の先頭の画素
を画像処理する場合には、他の分割領域の先頭の画素を
画像処理する。
【0096】この結果、主走査方向iの上流側の画素の
誤差拡散データが適切に活用されるものとなっていた。
【0097】しかし、場合によっては、ダミー画素の付
加がシステムの制約条件等で不可能な場合がある。この
場合には、各分割領域における各ラインの画素の画像処
理が次第にずれてくるので、主走査方向の上流側の画素
の誤差拡散データが適切に活用されないおそれが生じ
る。
【0098】そこで、本実施の形態では、処理順序制御
部23は、分割部21による各分割領域における主走査
方向iの画素数が分割数の整数倍でないときには、各分
割領域の各ラインの先頭画素の処理を行うに際して同期
をとって二値化処理部3に画像変換処理を行わせる。
【0099】即ち、各分割領域の主走査方向iにおける
分割比が異なっている場合には、各分割領域の主走査方
向iにおける各ラインの処理が終わるのを待って、副走
査方向jにおける新たなラインに入るときには、同期を
とって画像変換処理が行われる。
【0100】このため、各分割領域における主走査方向
iの画素数が分割数の整数倍でなく、かつダミー画素の
付加ができない場合においても、分割領域の境界部分に
ついて、確実に誤差拡散法による画像変換処理が適切に
行われ、画像の繋ぎ目部分の画質の低下を確実に防止し
得る画像処理装置を提供することができる。
【0101】
【発明の効果】請求項1に係る発明の画像処理装置は、
以上のように、多階調画像を主走査方向で2つ以上の領
域に分割する分割手段と、上記分割手段にて分割された
各分割領域に対して、互いに独立して主走査方向から副
走査方向に順次1ライン毎に誤差拡散法による画像変換
処理を行う画像処理手段と、上記各分割領域における主
走査方向の各ライン毎の最後部の画素から発生した濃度
誤差を記憶する記憶手段と、上記の各分割領域に対し
て、主走査方向における上流側の隣接分割領域よりも副
走査方向に少なくとも1ライン毎に遅延するように画像
処理手段に画像変換処理を行わせる処理順序制御手段
と、上記画像処理手段が分割領域における各ラインの先
頭部の画素に対して誤差拡散法による画像変換処理を行
う際に、上記記憶手段に記憶された、該分割領域におけ
る主走査方向の上流側の分割領域における各ライン毎の
最後部の画素から発生した濃度誤差を用いて行わせる境
界誤差適用手段とが設けられているものである。
【0102】それゆえ、各分割領域の境界領域において
は、主走査方向における各ラインの先頭部の画像変換を
行う場合にも、誤差拡散法による画像変換処理が適切に
行われる。また、このときの処理の遅れは、各分割領域
において、少なくとも1ラインであり、実用的には時間
的遅れはないとすることができる。
【0103】この結果、画像を分割して同時並行して誤
差拡散法による画像処理を行うに際して、画像の繋ぎ目
部分の画質の低下を防止し得る画像処理装置を提供する
ことができるという効果を奏する。
【0104】請求項2に係る発明の画像処理装置は、以
上のように、請求項1記載の画像処理装置において、上
記の分割手段には、各分割領域における主走査方向の画
素数が分割数の整数倍でないときには、何れかの分割領
域にダミーの画素を付加して、各分割領域間での分割比
が互いに1:1になるように調整する分割比調整手段が
備えられているものである。
【0105】それゆえ、各分割領域における各ラインの
各画素に対して、画像処理を、主走査方向において常に
並行に行うことができる。従って、各分割領域の主走査
方向における各ラインの先頭部の画像変換を1ライン遅
れで行う場合には、必ず上流側の分割領域における濃度
誤差が記憶されていることになり、これを活用すること
ができる。
【0106】この結果、画像を分割して同時並行して誤
差拡散法による画像処理を行うに際して、別途にタイミ
ング調整をすることなく、画像の繋ぎ目部分の画質の低
下を確実に防止し得る画像処理装置を提供することがで
きるという効果を奏する。
【0107】請求項3に係る発明の画像処理装置は、以
上のように、請求項2記載の画像処理装置において、上
記の分割比調整手段は、多階調画像をN個(Nは2以上
の整数)の領域に分割する場合、ダミー画素を付加する
領域を、第1番目の分割領域か若しくは第N番目の分割
領域の何れかとするか又はこれら両方とすると共に、第
1番目の分割領域に付加するときには、主走査方向にお
ける各ラインの先頭部にダミー画素を付加する一方、第
N番目の分割領域に付加するときには、主走査方向にお
ける各ラインの最後部にダミー画素を付加するものであ
る。
【0108】それゆえ、ダミー画素は、各分割領域にお
ける境界部分とは関係のないところに付加される。従っ
て、分割領域の境界部分について、確実に誤差拡散法に
よる画像変換処理が適切に行われ、画像の繋ぎ目部分の
画質に影響を与えるのを防止することができるという効
果を奏する。
【0109】請求項4に係る発明の画像処理装置は、以
上のように、請求項1記載の画像処理装置において、上
記の処理順序制御手段は、分割手段による各分割領域に
おける主走査方向の画素数が分割数の整数倍でないとき
には、各分割領域の各ラインの先頭画素の処理を行うに
際して同期をとって画像処理手段に画像変換処理を行わ
せるものである。
【0110】それゆえ、各分割領域の主走査方向におけ
る分割比が異なっている場合には、各分割領域の主走査
方向における各ラインの処理が終わるのを待って、副走
査方向における新たなラインに入るときには、同期をと
って画像変換処理が行われる。
【0111】このため、各分割領域における主走査方向
の画素数が分割数の整数倍でなく、かつダミー画素の付
加ができない場合においても、分割領域の境界部分につ
いて、確実に誤差拡散法による画像変換処理が適切に行
われ、画像の繋ぎ目部分の画質の低下を確実に防止し得
る画像処理装置を提供することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像処理装置の実施の一形態を
示すブロック図である。
【図2】上記画像処理装置による画像処理の動作を示す
フローチャートである。
【図3】(a)は上記画像処理装置における分割部にて
画像を2分割した状態を示す説明図であり、(b)はそ
の境界部分の部分拡大図である。
【図4】(a)は画像を2分割したときに、各分割領域
が1:1にならないときに、最初の分割領域の先頭部に
ダミー画素を設ける場合を示す説明図であり、(b)は
同条件のときに、最後の分割領域の最後部にダミー画素
を設ける場合を示す説明図である。
【図5】(a)は画像を3分割したときに、各分割領域
が1:1にならないときに、最初の分割領域の先頭部に
ダミー画素を設ける場合を示す説明図であり、(b)は
同条件のときに、最後の分割領域の最後部にダミー画素
を設ける場合を示す説明図であり、(c)は同条件のと
きに、最初の分割領域の先頭部と、最後の分割領域の最
後部との両方にダミー画素を設ける場合を示す説明図で
ある。
【図6】上記画像処理装置にて誤差拡散処理を行うため
の誤差拡散の範囲と誤差拡散係数とを示す説明図であ
る。
【図7】上記画像処理装置にて誤差拡散処理による画像
処理を行う場合の処理順序を示す説明図である。
【図8】画像を3分割した場合に、上記画像処理装置に
て誤差拡散処理による画像処理を行う場合の処理順序を
示す説明図である。
【図9】従来の画像処理装置を示すものであり、画像を
分割して画像処理を行う場合の処理順序を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
3 二値化処理部(画像処理手段) 4 メモリ(記憶手段) 21 分割部(分割手段) 22 分割比調整部(分割比調整手段) 23 処理順序制御部(処理順序制御手段) 32 境界誤差適用部(境界誤差適用手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された多階調画像を2値以上の量子化
    に基づいて画像変換処理するに際して、発生した濃度誤
    差を未処理画素に拡散して行う誤差拡散法を用いた画像
    処理装置において、 上記多階調画像を主走査方向で2つ以上の領域に分割す
    る分割手段と、 上記分割手段にて分割された各分割領域に対して、互い
    に独立して主走査方向から副走査方向に順次1ライン毎
    に誤差拡散法による画像変換処理を行う画像処理手段
    と、 上記各分割領域における主走査方向の各ライン毎の最後
    部の画素から発生した濃度誤差を記憶する記憶手段と、 上記の各分割領域に対して、主走査方向における上流側
    の隣接分割領域よりも副走査方向に少なくとも1ライン
    毎に遅延するように画像処理手段に画像変換処理を行わ
    せる処理順序制御手段と、 上記画像処理手段が分割領域における各ラインの先頭部
    の画素に対して誤差拡散法による画像変換処理を行う際
    に、上記記憶手段に記憶された、該分割領域における主
    走査方向の上流側の分割領域における各ライン毎の最後
    部の画素から発生した濃度誤差を用いて行わせる境界誤
    差適用手段とが設けられていることを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】上記の分割手段には、 各分割領域における主走査方向の画素数が分割数の整数
    倍でないときには、何れかの分割領域にダミーの画素を
    付加して、各分割領域間での分割比が互いに1:1にな
    るように調整する分割比調整手段が備えられていること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】上記の分割比調整手段は、 多階調画像をN個(Nは2以上の整数)の領域に分割す
    る場合、ダミー画素を付加する領域を、第1番目の分割
    領域か若しくは第N番目の分割領域の何れかとするか又
    はこれら両方とすると共に、 第1番目の分割領域に付加するときには、主走査方向に
    おける各ラインの先頭部にダミー画素を付加する一方、
    第N番目の分割領域に付加するときには、主走査方向に
    おける各ラインの最後部にダミー画素を付加することを
    特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】上記の処理順序制御手段は、分割手段によ
    る各分割領域における主走査方向の画素数が分割数の整
    数倍でないときには、各分割領域の各ラインの先頭画素
    の処理を行うに際して同期をとって画像処理手段に画像
    変換処理を行わせることを特徴とする請求項1記載の画
    像処理装置。
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