JP2006175853A - 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】飛行曲がり現象により発生する白スジや濃いスジを目立たなくできる印刷装置およびプログラム、印刷方法並びに画像処理装置、プログラム、方法などの提供。
【解決手段】インクジェット方式の印刷装置であって、元の画像データを高解像度化(高画素化)して印字ヘッドの実際のドットの形成位置に対応する画素を採用し、その画素の画素値を調整してからN値(N≧2)化処理して印刷用データを作成した後、この印刷用データに基づいて印刷を実行する。これによって、バンディング現象に関与するドットの大きさが自動的に調整されて白スジや濃いスジがなくなるため、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファクシミリ装置や複写機、OA機器用の印刷装置等に用いられる印刷装置および印刷装置制御プログラム並びに印刷装置制御方法に係り、特に、複数色の液体インクの微粒子を印刷用紙(記録材)上に吐出して所定の文字や画像を描画するようにした、いわゆるインクジェット方式の印刷処理を行うのに好適な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
以下は、印刷装置、特にインクジェット方式を採用したプリンタ(以下、「インクジェットプリンタ」と称す)について説明する。
インクジェットプリンタは、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印刷ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が、印刷媒体(用紙)上を、その紙送り方向に対し垂直な方向に往復しながらその印刷ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出(噴射)することで、印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色ごとの印刷ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(さらに、これら各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、あるいは8色のものも実用化されている)。
また、このようにキャリッジ上の印刷ヘッドを紙送り方向に対し垂直な方向に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは、1ページ全体をきれいに印刷するために印刷ヘッドを数十回から100回以上も往復動させる必要があるため、他の方式の印刷装置、例えば、複写機などのような電子写真技術を用いたレーザープリンタなどに比べて大幅に印刷時間がかかるといった欠点がある。
これに対し、印刷用紙の幅と同じ(もしくは長い)寸法の長尺の印刷ヘッドを配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェットプリンタでは、印刷ヘッドを印刷用紙の幅方向に移動させる必要がなく、いわゆる1走査(1パス)での印刷が可能となるため、前記レーザープリンタと同様に高速な印刷が可能となる。また、印刷ヘッドを搭載するキャリッジやこれを移動させるための駆動系などが不要となるため、プリンタ筐体の小型・軽量化が可能となり、さらに静粛性も大幅に向上するといった利点も有している。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス型プリンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型プリンタ」または「シリアルプリンタ」と呼んでいる。
ところで、このようなインクジェットプリンタに不可欠な印刷ヘッドは、直径が10〜70μm程度の微細なノズルを一定の間隔を隔てて1列、または印刷方向に複数列に配設してなるものであるため、例えば、製造誤差によって一部のノズルのインクの吐出方向が傾いてしまったり、ノズルの位置が理想位置とはずれた位置に配置されてしまうといったことがあり、その結果、そのノズルで印刷媒体に形成されるドットの着弾位置が理想位置よりもずれてしまうといった、いわゆる「飛行曲がり現象」を発生してしまうことがある。また、ノズルのばらつき特性により、そのばらつきが大きいものとしては、インク量が理想量と比較して非常に多くなったり少なくなったりするものが存在する。
この結果、その不良ノズルを用いて印刷された部分に、いわゆる「バンディング(スジ)現象」と称される印刷不良が発生して、印刷品質を著しく低下させてしまうことがある。すなわち、「飛行曲がり」現象が発生すると、隣り合うノズルにより吐出されたドット間距離が不均一となり、隣接ドット間の距離が正常時より長くなる部分には「白スジ(印刷用紙が白色の場合)」が発生し、隣接ドット間の距離が正常時より短くなる部分には、「濃いスジ」が発生する。また、インク量の値が理想とは外れている場合も、インク量が多いノズル部分に関しては、濃いスジ、インク量が少なくなる部分では白スジが発生する。
特に、このようなバンディング現象は、前述したような「マルチパス型プリンタ」(シリアルプリンタ)の場合よりも、印刷ヘッドもしくは印刷媒体が固定(1パス印刷)である「ラインヘッド型プリンタ」の方に顕著に発生し易い(マルチパス型プリンタでは、印刷ヘッドを何回も往復させることを利用してバンディングを目立たなくする技術がある)。
そのため、このような「バンディング現象」による一種の印刷不良を防止するために、印刷ヘッドの製造技術の向上や設計改良などといった、いわゆるハード的な部分での研究開発が鋭意進められているが、製造コスト、技術面などから100%「バンディング現象」が発生しない印刷ヘッドを提供するのは困難となっている。
そこで、現状では前記のようなハード的な部分での改良に加え、以下に示すような印刷制御といった、いわゆるソフト的な手法を用いてこのような「バンディング現象」を低減するような技術が併用されている。
例えば、以下に示す特許文献1や特許文献2では、ノズルのばらつきやインクの不吐出に対処するために、印刷濃度が薄い部分にはシェーディング補正技術を用いてヘッドのばらつきの対処を行い、印刷濃度が濃い部分については他の色を用いて代用(例えば、ブラックで印刷する場合にはシアンまたはマゼンタなどを代用)してバンディングやばらつきが目立たないように設定している。
また、以下に示す特許文献3においては、ベタ画像(すなわち下地が見えない程度に塗りつぶされた画像)に関しては不吐出ノズルの近傍画素の隣接ノズルの吐出量を増やし、ノズル全体でベタ画像を生成するという手法を取り入れている。
また、以下に示す特許文献4においては、各ノズルのばらつき量を誤差拡散にフィードバックして処理し、ノズルのインクの吐出量のばらつきを吸収してバンディング現象を回避している。
特開2002−19101号公報 特開2003−136702号公報 特開2003−63043号公報 特開平5−30361号公報
しかしながら、前記特許文献1や2などのように他の色を用いてバンディング現象やばらつきを低減する手法では、処理を施した部分の色相が変わってしまうことから、カラー写真画像印刷のように高画質・高品質が要求される印刷には適さない。
また、濃度が濃い部分について、不吐出ノズルの情報を左右に振り分けるなどによって「白スジ現象」を回避する方法は、これを前述した「飛行曲がり現象」に適用した場合には、白スジは低減可能であるが、濃度が濃い部分には依然としてバンディングが残ってしまうという問題がある。
一方、前記特許文献3などのような方法では、印刷物がベタ画像であれば問題ないが、中間階調の印刷物である場合は、この方法を利用することができない。また、細い線などは他の色を用いて埋める方法はごく僅かな使用であれば問題ないが、他の色が連続して発生するような画像においては、前者と同様に画像の一部の色相が変化してしまうといった問題が残る。
さらに、前記特許文献4などのような方法では、ノズルのインクの吐出量に起因するバンディング現象を回避することは可能であるが、ドットの形成位置のずれに起因するバンディング現象という問題に対しては、適切なフィードバックが困難である。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、特に、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる新規な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法並びに前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
〔形態1〕 前記課題を解決するために形態1の印刷装置は、
ノズルを備えた印字ヘッドと、
当該印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データ取得手段で取得した画像データの画素数を増加する高解像度化手段と、
当該高解像度化手段で画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
当該印字画素選択手段で選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
当該印刷用データ生成手段で生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備えたことを特徴とするものである。
これによって、後述するようにバンディング現象に関与する一部のドットのサイズが元のドットサイズ(バンディング現象の発生が予想されないときのドットサイズ)よりも大きくなると共に、その大ドット近傍のドットの一部が元のドットサイズよりも小さく、あるいは適当に間引かれるように働くことから、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
すなわち、先ず、パソコンなどの印刷指示装置から送られてくるオリジナルの画像データ(RGB→CMYK)の画素数を高解像度化手段によって増加して画素数が増大した高解像度の画像データを生成する。
次に、このようにして高解像度の画像データが生成されたならば、印字画素選択手段によって、この高解像度の画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択し、その画素をドット印字対象画素とする。
引き続き、このようにして実際に印字するドットに対応する画素が選択されたならば、印刷用データ生成手段によって、この印字画素選択手段で選択された選択画素に対してN値(N≧2)化処理して印刷用データを生成する。
そして、このようにして作成された印刷用データに基づいて印刷手段が印刷を実行することで前述したように印字ヘッドの一部に「飛行曲がり現象」が発生していてもバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくなるため、高品質な印刷物を得ることができる。
ここで、本形態でいう、「N値(N≧2)」とは、後の実施の形態で詳述するが、M値(例えば8ビット、256階調)の画像データをある閾値に基づいて各画素ごとにN種類に分類する処理のことであり、ドットを打つ、打たないといったいわゆる「2値」の他に、画素値の大きさに応じてドットのサイズを数段階に変化させることも含む概念である(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、上記「M」の値は、例えば、写真や文字などの画像データ(文書データ含む)の種類に応じて必要な値が異なり、画像が写真画像であれば、64階調以上(M≧64)は必要で、一般に256階調が用いられる。一方、画像が文字画像であれば、2〜4階調程度で十分である。但し、珍しい色で表示したい場合などは、文字でもより多い階調が必要となる(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、上記「N」の値を(N≧2)としたのは、印刷用データを生成するためには、ドットを打つか打たないかに関する2値化以上を少なくとも規定する必要があるためである(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「バンディング現象」とは、「飛行曲がり現象」によって発生する「白スジ」だけでなく、この「白スジ」と共に「濃いスジ」が同時に発生する印刷不良のことをいうものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「飛行曲がり現象」とは、前述したように単なる一部のノズルの不吐出現象とは異なり、インクは吐出するものの、その一部のノズルの吐出方向が傾くなどしてドットが目標位置よりずれて形成されてしまう現象をいう(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「白スジ」とは、「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも広くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色がスジ状に目立ってしまう部分(領域)をいい、また、「濃いスジ」とは、同じく「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも短くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色が見えなくなったり、あるいはドット間の距離が短くなることによって相対的に濃く見えたり、さらにはずれて形成されたドットの一部が正常なドットと重なり合ってその重なり合った部分が濃いスジ状に目立ってしまう部分(領域)をいうものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
なお、前記高解像度化手段によって画像データを高解像度化して画素数が増大すると、各画素に対応する画素値も増えてオリジナルの画像データに比べて輝度や濃度が変化することになるが、その後のN値化処理に際して、高解像度化データのダイナミックレンジが増大したものとみなして処理するようにすれば、以下の形態2のように高解像度化データの各画素値をそれぞれ減少させるなどといった処理を省略することが可能となる。
また、「印字ヘッド」は、単数のノズルを備えた構成、又は複数のノズルを備えた構成のいずれかの構成があるが、バンディング現象(飛行曲り現象)がより生じやすいのは複数のノズルを備えた構成であり、このように現象の生じやすい複数ノズル構成の印字ヘッドの方が本形態の効果がより大きくなる。また、単数ノズルの印字ヘッドの場合は、主に、紙送りの精度等の印刷装置の精度が悪い場合に、バンディング現象(飛行曲り現象)が発生する(以下の「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「画像データ取得手段」は、スキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段などから入力された画像データを取得したり、LANやWAN等のネットワークを介して外部装置に記憶された画像データを受動的又は能動的に取得したり、印刷装置の有するCDドライブ、DVDドライブなどの駆動装置を介してCD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体から画像データを取得したり、印刷装置の有する記憶装置に記憶された画像データを取得したりなどする。つまり、前記取得には、少なくとも入力、獲得、受信および読出が含まれる(以下の「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「印字ヘッド特性情報記憶手段」は、印字ヘッド特性情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、印字ヘッド特性情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、印字ヘッド特性情報をあらかじめ記憶することなく、本印刷装置の動作時に外部からの入力等によって印字ヘッド特性情報を記憶するようになっていてもよい。例えば、工場出荷時などの本印刷装置が製品として売り出される前に、スキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段などを利用して印字ヘッドによる印刷結果からその印字ヘッドを構成する各ノズルのドット形成位置のずれ量等を検査してその検査結果を予め記憶したり、印刷装置の使用時に、前記工場出荷時と同様に印字ヘッドを構成する各ノズルのドット形成位置のずれ量を検査してその検査結果を記憶したりするなど、製品の使用時において印字ヘッド特性情報が記憶された状態にできるタイミングであればどのようなタイミングでも良い。また、印刷装置の使用後に、その印字ヘッドの特性が変化した場合に対応するために定期的にあるいは所定の時期にスキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段など利用してその印字ヘッドによる印刷結果からその印字ヘッドの印字位置ずれ量等を検査してその検査結果を工場出荷時などのデータと共に、あるいはそのデータに上書きして記憶したりするなど印字ヘッド特性情報を更新できるようにしても良い(以下の「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「印字ヘッド特性情報」は、例えば、印字ヘッドを構成する各ノズルのドット形成位置のずれ量情報(飛行曲り量の情報等)、吐出量の情報(濃度むら情報等)、吐出有無(インク詰まりの有無等)の情報等の印字ヘッドを構成するノズルの情報のみから構成されていても良いし、このようなノズルの情報に加え、例えば、印字ヘッドの動作位置誤差の情報等の印字ヘッドそのものの情報を含んだ構成でも良い(以下の「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「ドット」とは、1または複数のノズルから吐出されたインクが印刷媒体に着弾して形成される1つの領域をいう。また、「ドット」は面積が「ゼロ」ではなく、一定の大きさ(面積)をもつことは勿論、大きさごとに複数種類存するものである。但し、インクを吐出して形成されたドットは必ずしも真円になるとは限らない。例えば、楕円形などの真円以外の形状でドットが形成された場合は、その平均的な径をドット径として扱ったり、ある量のインクを吐出して形成されたドットの面積と等しい面積を有する真円の等価ドットを想定し、該等価ドットの径をドット径として扱ったりすることもある。また、濃度の異なるドットの打ち分け方法としては、例えば、ドットの大きさが同じで濃度が異なるドットを打つ方法、濃度が同じで大きさの異なるドットを打つ方法、濃度が同じでインクの吐出量が異なるドットであり、重ね打ちにより濃度を異ならせる方法などが考えられる。また、1つのノズルから吐出された1つのインク滴が分離して着弾してしまった場合も1つのドットとするが、2つのノズルまたは1つのノズルから時間を前後して形成された2つ以上のドットがくっついてしまった場合は、2つのドットが形成されたものとする(以下の、「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態2〕 また、形態2の印刷装置は、
形態1に記載の印刷装置であって、
前記印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得手段を備え、
前記印字ヘッド情報記憶手段は、前記印字ヘッド特性情報取得手段で取得した印字ヘッド特性情報を記憶するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、外部の機器等から印字ヘッド特性情報を取得したり、定期的にあるいは所定の時期にスキャナなどの光学的印刷結果読み取り手段など利用して印字ヘッドによる印刷結果からその印字ヘッドの印字位置ずれ量等を検査し、当該検査結果(印字ヘッド特性情報)を取得したりすることが可能となり、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
ここで、「印字ヘッド特性情報取得手段」は、スキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段などから構成され、印字ヘッドによる印刷結果からその印字ヘッドの印字位置ずれ量等を検査するものであり、他にもCCDセンサ等によって、インクの吐出不良を検査する構成なども含まれる。また、この検査結果の情報(印字ヘッド特性情報)は、例えば、工場出荷時などのデータと共に、あるいはそのデータに上書きして印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶される(以下の、「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態3〕 また、形態3の印刷装置は、
ノズルを備えた印字ヘッドと、
当該印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成手段と、
当該第3画像データ生成手段で生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
当該印字画素選択手段で選択されない画素の画素値を当該印字画素選択手段で選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
当該印刷用データ生成手段で生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備えたことを特徴とするものである。
これによって、後述するようにバンディング現象に関与する一部のドットのサイズが元のドットサイズ(バンディング現象の発生が予想されないときのドットサイズ)よりも大きくなると共に、その大ドット近傍のドットの一部が元のドットサイズよりも小さく、あるいは適当に間引かれるように働くことから、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
すなわち、先ず、PCなどから送られてくるオリジナルの第1画像データ(RGB→CMYK)の画素数を第2画像データ生成手段によって各画素ごとにn倍(n>1)して高解像度の第2画像データを生成する。例えば、オリジナルの第1画像データの全画素数が10万画素であって、高解像度化「n」を「4」とすると、この第2画像データの全画素数は40万画素ということになる。
次に、この第2画像データ生成手段で生成した第2画像データの全画素値の合計は、オリジナルの第1画像データのn倍となっていることから、第3画像データ生成手段によってこの第2画像データの各画素ごとの画素値を、1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する。前記の例でいえば、前記第1画像データのある画素の画素値(輝度)が「128(8ビット階調)」であるとすると、前記第2画像データ生成手段によってこれを4倍に高解像度化したことから、その画素に関する合計の画素値は、「128」×4=512となるため、この第3画像データ生成手段によって合計の画素値である「512」を1/4に変換して各画素の画素値の合計を第1の画素データの画素値と同じにする(「512」×1/4=「128」=「32」×4)。
次に、このようにして全画素値がオリジナルの第1画像データと等しい高解像度の第3画像データが生成されたならば、印字画素選択手段によって、この第3画像データを構成する各画素のなかから、前記印字位置検出手段で検出された前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択し、その画素をドット形成画素とする。つまり、前記の例でいえば、第2画像データ生成手段によって各画素ごとに4倍に高解像度化されたことから、この4つの画素のうち、実際に飛行曲がり現象を起こしているドットの形成位置に最も近い画素を選択することになる。
引き続き、このようにして実際に印字するドットに対応する画素が選択されたならば、印刷用データ生成手段によって、この印字画素選択手段で選択されない他の画素の画素値がその印字画素選択手段で選択された未処理の画素に対して分配されるように前記第3画像データを誤差拡散処理してN値(N≧2)の印刷用データを生成する。前記の例でいえば、ある画素を含む4つの画素の各画素値がそれぞれ「32」であって、その1つの画素に対応する位置にドットが形成されるようになることから、この選択された画素に対して選択されない他の3つのそれぞれの画素値「32」がすべて分配されて、その選択画素の画素値が元の画素値と同じ「128」となり、この「128」に基づいて通常の誤差拡散処理が実施されることになる。
そして、このようにして作成された印刷用データに基づいて印刷手段が印刷を実行することで、前述したように印字ヘッドの一部に「飛行曲がり現象」が発生していてもバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくなるため、高品質な印刷物を得ることができる。
ここで、「第1画像データ取得手段」は、スキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段などから入力された画像データを取得したり、LANやWAN等のネットワークを介して外部装置に記憶された画像データを受動的又は能動的に取得したり、印刷装置の有するCDドライブ、DVDドライブなどの駆動装置を介してCD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体から画像データを取得したり、印刷装置の有する記憶装置に記憶された画像データを取得したりなどする。つまり、前記取得には、少なくとも入力、獲得、受信および読出が含まれる(以下の「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、本形態の第2画像データ生成手段における「n」および、第3画像データ生成手段における「n」の値をそれぞれ(n>1)としたのは、「n」が「1」よりも小さいと高解像度化自体が不可能なためであり、その「n」の値はできるだけ大きい方が実際のドット印字位置に近い位置の画素を選択できるため好ましい。しかし、その「n」の値が大きくなるに従ってその処理に要する時間も多くなるため、その「n」の値は、例えば「4〜8」程度が好ましい(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態4〕 また、形態4の印刷装置は、
ノズルを備えた印字ヘッドと、
当該印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
当該印字画素選択手段で選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成手段と、
当該第3画像データ生成手段で生成された第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
当該印刷用データ生成手段で生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
前記第3画像データ生成手段は、
前記印字画素選択手段で選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態1および2と同様に、バンディング現象に関与する一部のドットのサイズが元のドットサイズよりも大きくなると共に、その大ドット近傍のドットの一部が元のドットサイズよりも小さく、あるいは適当に間引かれるように働くことから、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
すなわち、先ず、形態1と同様に、PCなどから送られてくるオリジナルの第1画像データの画素数を第2画像データ生成手段によって各画素ごとにn倍(n>1)して高解像度の第2画像データを生成してから、印字画素選択手段によって、この第2画像データを構成する各画素のなかから、前記印字位置検出手段で検出された前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択し、その画素をドット形成画素とする。
そして、このようにして実際に印字するドットに対応する画素が選択されたならば、
第3画像データ生成手段によって、前記印字画素選択手段で選択された選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて選択画素の画素値を算出して前記第3画像データを生成する。
その後、第1の形態と同様に、印刷用データ生成手段によって、この第3画像データをN値(N≧2)して印刷用データを生成し、この印刷用データに基づいて印刷手段が印刷を実行することで、前述したように印字ヘッドの一部に「飛行曲がり現象」が発生していてもバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくなるため、高品質な印刷物を得ることができる。
ここで、「選択画素と隣接する無選択画素」とは、選択画素に隣接する両隣の2画素だけに限らず、隣接する画素と連続する画素を含む周辺の2〜10画素を含む(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づき算出する」とは、例えば、選択画素の第3画像データの画素値を算出する場合に、当該選択画素の画素値とその周辺画素(周辺2〜10画素)の画素値との平均値を算出したりする。また、選択画素の画素値は、N値化処理に誤差拡散処理等の中間調化技法を用いることでも最終的な値が変わってくるため、これら中間調化技法に何を用いるか等も選択画素値の算出において重要である(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態5〕 また、形態5の印刷装置は、
形態4に記載の印刷装置であって、
前記第3画像データ生成手段は、前記選択画素と当該選択画素と連続する複数の無選択画素との平均値を、前記選択画素の画素値として算出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様な効果が得られると共に、前記印字画素選択手段で選択された各選択画素の画素値を、簡単かつ的確に求めることはできるため、処理負荷の軽減および処理時間の短縮を図ることができる。
〔形態6〕 また、形態6の印刷装置は、
ノズルを備えた印字ヘッドと、
当該印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
当該印字画素選択手段で選択されない画素の画素値を当該印字画素選択手段で選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
当該印刷用データ生成手段で生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
前記印刷用データ生成手段は、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を、前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とするものである。
すなわち、前記形態3では第1画像データをn倍に高解像度化してデータ量がn倍になったときに、その後それらの各画素の画素値を1/nにすることで最終的な画像データの濃度を元の第1画像データに戻すような処理をしているが、本形態は、後の実施の形態で詳述するように、画像データをN値(N≧2)化するに際して用いる閾値を前記第1画像データの高解像度に合わせて変化(増加)させることで印刷用データの濃度値を元の画像データに戻すようにしたものである。
これによって、形態3と同様な結果が得られるだけでなく、高解像度化後の画素値を1/nに戻すといった処理、すなわち、第3画像データの生成処理を省略することが可能となる。
〔形態7〕 また、形態7の印刷装置は、
形態3〜6のいずれか1に記載の印刷装置であって、
前記印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得手段を備え、
前記印字ヘッド情報記憶手段は、前記印字ヘッド特性情報取得手段で取得した印字ヘッド特性情報を記憶するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、外部の機器等から印字ヘッド特性情報を取得したり、定期的にあるいは所定の時期にスキャナなどの光学的印刷結果読み取り手段など利用して印字ヘッドによる印刷結果からその印字ヘッドの印字位置ずれ量等を検査し、当該検査結果(印字ヘッド特性情報)を取得したりすることが可能となり、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
〔形態8〕 また、形態8の印刷装置は、
形態3〜7のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記第2画像データ生成手段は、前記印字ヘッドのノズルの並び方向に前記第1画像データの画素数を増加するようになっていることを特徴とするものである。
これによってノズルの並び方向に発生する飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または、殆ど目立たなくすることができる。
〔形態9〕 また、形態9の印刷装置は、
形態3〜8のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記印刷用データ生成手段は、前記画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成するときに、誤差拡散法またはディザ法を用いるようになっていることを特徴とするものである。
このように形態3〜8のいずれかに記載の印刷装置において、N値化に際して、周知のハーフトーン処理方法の1つである誤差拡散法を用いることによって、N値化処理によって生じた誤差を所定の誤差拡散マトリクスに従って周囲の画素へ割り振って続く処理においてその影響を考慮して全体としての誤差を最小にすることができるため、中間階調を忠実に表現した高画質の印刷物を確実に得ることができる。
また、この誤差拡散法と同じく周知のハーフトーン処理方法の1つであるディザ法を用いることによって、的確なN値化が行われるため、同じく中間階調を忠実に表現した高画質の印刷物を確実に得ることができる。
ここで、本形態でいう「誤差拡散処理」とは、画像処理の分野で通常に利用されているものと同一であり、ある画素の2値化処理によって生じた誤差を所定の誤差拡散マトリクスに従って周囲の画素へ割り振り、続く処理においてその影響を考慮することで全体としての誤差を最小にする処理のことをいう。すなわち、画素の濃度値がその画像のもつ階調数の半分の中間値より大きければ黒、小さければ白に分類し、その後、分類前の濃度値と処理後の濃度値との誤差を適当な割合で周りの画素に分散させ、調整する方法である(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
一方、「ディザ法」とは、同じく画像処理の分野で通常に利用されているものと同一であり、濃淡画像の各画素の濃度値と予め用意してあるディザマトリクスという表の各画素にあたる数値とを比較し、濃淡画像の値の方が大きければ黒、小さければ白という決定を行い、画像を白と黒に振り分けていく処理方法である。
〔形態10〕 また、形態10の印刷装置は、
形態1〜9のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記印字ヘッドは、前記印刷媒体の装着領域よりも広い範囲に亘って前記ノズルが連続して配列されており1回の走査で印刷可能な印字ヘッドであることを特徴とするものである。
これによって、前述したように、いわゆる1走査(1パス)で印刷が終了するラインヘッド型の印刷ヘッドを用いた場合に特に発生し易いバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を目立たなくするのに効果的な印刷用データを生成することができるという効果が得られる。
ここで、「1走査の印字」とは、各ノズルが印字対象とする紙送り方向(ヘッド移動方向)の1ラインについては、そのラインは担当するノズルのみで印字を行い、且つ担当ノズルが一度通過した時点で、そのラインの印字は終了することをいう(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態11〕 また、形態11の印刷装置は、
形態1〜9のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記印字ヘッドは、前記印刷媒体の紙送り方向に直交する方向に往復動しながら印刷を実行する印字ヘッドであることを特徴とするものである。
前述したバンディング現象は、ラインヘッド型の印字ヘッドの場合に顕著にみられるが、マルチパス型の印字ヘッドの場合でも発生する。従って、前記形態1〜9のいずれかに記載の印刷方法をマルチパス型の印字ヘッドの場合に適用すれば、マルチパス型の印字ヘッドで発生したバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」も確実に解消または殆ど目立たなくすることが可能となる。
また、マルチパス型の印字ヘッドの場合は、印字ヘッドの走査を繰り返すなどの工夫を施すことで、前記のようなバンディング現象を回避することが可能であるが、前記の形態1〜9の印刷装置を適用すれば、印字ヘッドを同じ箇所を何度も走査させる必要がなくなるため、より高速な印刷を実現することも可能となる。
〔形態12〕 また、形態12の印刷プログラムは、
コンピュータを、
M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
当該画像データ取得ステップで取得した画像データの画素数を増加させる高解像度化ステップと、
当該高解像度化ステップで画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、形態1と同様に「白スジ」や「濃いスジ」が低減して、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、インクジェットプリンタなどといった現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態13〕 また、形態13の印刷プログラムは、
形態12に記載の印刷プログラムであって、
コンピュータを、前記印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得ステップとして機能させるプログラムを含むことを特徴とするものである。
これによって、形態2と同様に、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
〔形態14〕 また、形態14の印刷プログラムは、
コンピュータを、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
当該第3画像データ生成ステップで生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、形態2と同様に「白スジ」や「濃いスジ」が低減して、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、形態12と同様にインクジェットプリンタなどの印刷装置に標準的に備わっているそのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態15〕 また、形態15の印刷プログラムは、
コンピュータを、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
当該第3画像データ生成ステップで生成した第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、して機能させると共に、
前記第3画像データ生成ステップは、
前記印字画素選択ステップで選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に「白スジ」や「濃いスジ」が低減して、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、形態12と同様にインクジェットプリンタなどの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態16〕 また、形態16の印刷プログラムは、
形態15に記載の印刷プログラムであって、
前記第3画像データ生成ステップは、前記選択画素と当該選択画素と連続する複数の無選択画素との平均値を、前記選択画素の画素値として算出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって形態5と同様な効果が得られる共に、形態12と同様にインクジェットプリンタなどの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態17〕 また、形態17の印刷プログラムは、
コンピュータを、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、して機能させると共に、
前記印刷用データ生成ステップは、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とするものである。
これによって前記形態6と同様な効果が得られる共に、形態12と同様にインクジェットプリンタなどの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態18〕 また、形態18の印刷プログラムは、
形態14〜17のいずれか1に記載の印刷プログラムであって、
コンピュータを、前記印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得ステップとして機能するプログラムを含むことを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
〔形態19〕 また、形態19の印刷プログラムは、
形態14〜18のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、
前記第2画像データ生成ステップは、前記印字ヘッドのノズルの並び方向に前記第1画像データの画素数を増加するようになっていることを特徴とするものである。
これによって形態8と同様な効果が得られる共に、形態12と同様にインクジェットプリンタなどの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態20〕 また、形態20の印刷プログラムは、
形態14〜19のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、
前記印刷用データ生成ステップは、前記画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成するときに、誤差拡散法またはディザ法を用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって形態9と同様な効果が得られる共に、形態12と同様にインクジェットプリンタなどの印刷装置に標準的に備わっているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態21〕 また、形態21のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態12〜20のいずれかの印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態12〜20のいずれかに記載の印刷プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態22〕 また、形態22の印刷方法は、
M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
当該画像データ取得ステップで取得した画像データの画素数を増加させる高解像度化ステップと、
当該高解像度化ステップで画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とするものである。
これによって、形態1と同様に「白スジ」や「濃いスジ」が低減して、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態23〕 また、形態23の印刷方法は、
形態22に記載の印刷方法であって、
前記印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得ステップを含むことを特徴とするものである。
これによって、形態2と同様に、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
〔形態24〕 また、形態24の印刷方法は、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
当該第3画像データ生成ステップで生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とするものである。
これによって、形態3と同様に「白スジ」や「濃いスジ」が低減して、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態25〕 また、形態25の印刷方法は、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
当該第3画像データ生成ステップで生成した第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、
前記第3画像データ生成ステップは、
前記印字画素選択ステップで選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に「白スジ」や「濃いスジ」が低減して、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態26〕 また、形態26の印刷方法は、
形態25に記載の印刷方法であって、
前記第3画像データ生成ステップは、前記選択画素と当該選択画素と連続する複数の無選択画素との平均値を、前記選択画素の画素値として算出することを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に印字画素選択ステップで選択された各選択画素の画素値を、簡単かつ的確に求めることはできるため、処理負荷の軽減および処理時間の短縮を図ることができる。
〔形態27〕 また、形態27の印刷方法は、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、
前記印刷用データ生成ステップは、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を、前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に、形態3と同様な結果が得られるだけでなく、高解像度化後の画素値を1/nに戻すといった処理、すなわち、第3画像データの生成処理を省略することが可能となる。
〔形態28〕 また、形態28の印刷方法は、
形態24〜27に記載の印刷方法であって、
前記印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得ステップを含むことを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
〔形態29〕 また、形態29の印刷方法は、
形態24〜28のいずれか1に記載の印刷方法において、
前記第2画像データ生成ステップは、前記印字ヘッドのノズルの並び方向に前記第1画像データの画素数を増加することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様にノズルの並び方向に発生する飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または、殆ど目立たなくすることができる。
〔形態30〕 また、形態30の印刷方法は、
形態24〜29のいずれか1に記載の印刷方法において、
前記印刷用データ生成ステップは、前記画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成するときに、誤差拡散法またはディザ法を用いることを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に中間階調を忠実に表現した高画質の印刷物を確実に得ることができる。
〔形態31〕 一方、前記課題を解決するために形態31の画像処理装置は、
ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データ取得手段で取得した画像データの画素数を増加させる高解像度化手段と、
当該高解像度化手段で画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
当該印字画素選択手段で選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備えたことを特徴とするものである。
これによって、いわゆる飛行曲がり現象を起こしている印字ヘッドの特性に対応した印刷用データが得られるため、この印刷用データに基づいて印刷を実行することにより、形態1と同様に、飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、各手段をソフトウェア上で実現可能となるため、汎用のパソコンなどの情報処理装置などによって実現できる。
〔形態32〕 また、形態32の画像処理装置は、
形態31に記載の画像処理装置であって、
前記印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得手段を備え、
前記印字ヘッド情報記憶手段は、前記印字ヘッド特性情報取得手段で取得した印字ヘッド特性情報を記憶するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態2と同様に、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
〔形態33〕 また、形態33の画像処理装置は、
ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成手段と、
当該第3画像データ生成手段で生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段で取得された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
当該印字画素選択手段で選択されない画素の画素値を当該印字画素選択手段で選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備えたことを特徴とするものである。
これによって、形態31と同様に飛行曲がり現象を起こしている印字ヘッドの特性に対応した印刷用データが得られるため、この印刷用データに基づいて印刷を実行することにより、形態3と同様に飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、各手段をソフトウェア上で実現可能となるため、汎用のパソコンなどの情報処理装置などによって実現できる。
〔形態34〕 また、形態34の画像処理装置は、
ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
当該印字画素選択手段で選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成手段と、
当該第3画像データ生成手段で生成した第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備え、
前記第3画像データ生成手段は、
前記印字画素選択手段で選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態31と同様に飛行曲がり現象を起こしている印字ヘッドの特性に対応した印刷用データが得られるため、この印刷用データに基づいて印刷を実行することにより、形態4と同様に飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、各手段をソフトウェア上で実現可能となるため、汎用のパソコンなどの情報処理装置などによって実現できる。
〔形態35〕 また、形態35の画像処理装置は、
形態34に記載の印刷装置であって、
前記第3画像データ生成手段は、前記選択画素と当該選択画素と連続する複数の無選択画素との平均値を、前記選択画素の画素値として算出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に、前記印字画素選択手段で選択された各選択画素の画素値を、簡単かつ的確に求めることはできるため、処理負荷の軽減および処理時間の短縮を図ることができる。また、各手段をソフトウェア上で実現可能となるため、汎用のパソコンなどの情報処理装置などによって実現できる。
〔形態36〕 また、形態36の画像処理装置は、
ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
当該印字画素選択手段で選択されない画素の画素値を当該印字画素選択手段で選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備え、
当該印刷用データ生成手段は、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を、前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に、形態3と同様な結果が得られるだけでなく、高解像度化後の画素値を1/nに戻すといった処理、すなわち、第3画像データの生成処理を省略することが可能となる。
〔形態37〕 また、形態37の画像処理装置は、
形態33〜36のいずれか1に記載の画像処理装置であって、
前記印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得手段を備え、
前記印字ヘッド情報記憶手段は、前記印字ヘッド特性情報取得手段で取得した印字ヘッド特性情報を記憶するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
〔形態38〕 また、形態38の画像処理装置は、
形態33〜37のいずれか1に記載の画像処理装置において、
前記第2画像データ生成手段は、前記印字ヘッドのノズルの並び方向に前記第1画像データの画素数を増加するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様にノズルの並び方向に発生する飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または、殆ど目立たなくすることができる。また、各手段をソフトウェア上で実現可能となるため、汎用のパソコンなどの情報処理装置などによって実現できる。
〔形態39〕 また、形態39の画像処理装置は、
形態33〜38のいずれか1に記載の画像処理装置において、
前記印刷用データ生成手段は、前記画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成するときに、誤差拡散法またはディザ法を用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に中間階調を忠実に表現した高画質の印刷物を確実に得ることができる。また、各手段をソフトウェア上で実現可能となるため、汎用のパソコンなどの情報処理装置などによって実現できる。
〔形態40〕 また、形態40の画像処理プログラムは、
コンピュータを、
M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
当該画像データ取得ステップで取得した画像データの画素数を増加させる高解像度化ステップと、
当該高解像度化ステップで画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、飛行曲がり現象を起こしている印字ヘッドの特性に対応した印刷用データが得られるため、この印刷用データに基づいて印刷を実行することにより、形態1と同様に飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態41〕 また、形態41の画像処理プログラムは、
形態40に記載の画像処理プログラムであって、
コンピュータを、前記印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得ステップとして機能させるプログラムを含むことを特徴とするものである。
これによって、形態2と同様に、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
〔形態42〕 また、形態42の画像処理プログラムは、
コンピュータを、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
当該第3画像データ生成ステップで生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、飛行曲がり現象を起こしている印字ヘッドの特性に対応した印刷用データが得られるため、この印刷用データに基づいて印刷を実行することにより、形態3と同様に飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態43〕 また、形態43の画像処理プログラムは、
コンピュータを、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
当該第3画像データ生成ステップで生成した第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、して機能させると共に、
前記第3画像データ生成ステップは、
前記印字画素選択ステップで選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、飛行曲がり現象を起こしている印字ヘッドの特性に対応した印刷用データが得られるため、この印刷用データに基づいて印刷を実行することにより、形態4と同様に飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態44〕 また、形態44の画像処理プログラムは、
形態43に記載の印刷プログラムであって、
前記第3画像データ生成ステップは、前記選択画素と当該選択画素と連続する複数の無選択画素との平均値を、前記選択画素の画素値として算出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に、前記印字画素選択手段で選択された各選択画素の画素値を、簡単かつ的確に求めることはできるため、処理負荷の軽減および処理時間の短縮を図ることができる。また、各手段をソフトウェア上で実現可能となるため、汎用のパソコンなどの情報処理装置などによって実現できる。
〔形態45〕 また、形態45の画像処理プログラムは、
コンピュータを、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、して機能させると共に、
当該印刷用データ生成ステップは、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を、前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に、形態3と同様な結果が得られるだけでなく、高解像度化後の画素値を1/nに戻すといった処理、すなわち、第3画像データの生成処理を省略することが可能となる。
〔形態46〕 また、形態46の画像処理プログラムは、
形態42〜45のいずれか1に記載の画像処理プログラムであって、
コンピュータを、前記印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得ステップとして機能するプログラムを含むことを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
〔形態47〕 また、形態47の画像処理プログラムは、
形態42〜46のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、
前記第2画像データ生成ステップは、前記印字ヘッドのノズルの並び方向に前記第1画像データの画素数を増加するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様にノズルの並び方向に発生する飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または、殆ど目立たなくすることができる。また、各手段をソフトウェア上で実現可能となるため、汎用のパソコンなどの情報処理装置などによって実現できる。
〔形態48〕 また、形態48の画像処理プログラムは、
形態42〜47のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、
前記印刷用データ生成ステップは、前記画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成するときに、誤差拡散法またはディザ法を用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に中間階調を忠実に表現した高画質の印刷物を確実に得ることができる。また、各手段をソフトウェア上で実現可能となるため、汎用のパソコンなどの情報処理装置などによって実現できる。
〔形態49〕 また、形態49のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態40〜48のいずれかの画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態40〜48のいずれかに記載の画像処理プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態50〕 また、形態50の画像処理方法は、
M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
当該画像データ取得ステップで取得した画像データの画素数を増加させる高解像度化ステップと、
当該高解像度化ステップで画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含むことを特徴とするものである。
これによって、形態22と同様に飛行曲がり現象を起こしている印字ヘッドの特性に対応した印刷用データが得られるため、この印刷用データに基づいて印刷を実行することにより、形態1と同様に飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態51〕 また、形態51の画像処理方法は、
形態50に記載の画像処理方法であって、
前記印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得ステップを含むことを特徴とするものである。
これによって、形態2と同様に、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
〔形態52〕 また、形態52の画像処理方法は、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
当該第3画像データ生成ステップで生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含むことを特徴とするものである。
これによって、飛行曲がり現象を起こしている印字ヘッドの特性に対応した印刷用データが得られるため、この印刷用データに基づいて印刷を実行することにより、形態3と同様に飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態53〕 また、形態53の画像処理方法は、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
当該第3画像データ生成ステップで生成した第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含み、
前記第3画像データ生成ステップは、
前記印字画素選択ステップで選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、飛行曲がり現象を起こしている印字ヘッドの特性に対応した印刷用データが得られるため、この印刷用データに基づいて印刷を実行することにより、形態4と同様に飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」は勿論、「濃いスジ」も効果的に解消または殆ど目立たなくすることができる。
〔形態54〕 また、形態54の画像処理方法は、
形態53に記載の印刷方法であって、
前記第3画像データ生成ステップは、前記選択画素と当該選択画素と連続する複数の無選択画素との平均値を、前記選択画素の画素値として算出することを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に、前記印字画素選択手段で選択された各選択画素の画素値を、簡単かつ的確に求めることはできるため、処理負荷の軽減および処理時間の短縮を図ることができる。
〔形態55〕 また、形態55の画像処理プログラムは、
複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含み、
当該印刷用データ生成ステップは、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を、前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に、形態3と同様な結果が得られるだけでなく、高解像度化後の画素値を1/nに戻すといった処理、すなわち、第3画像データの生成処理を省略することが可能となる。
〔形態56〕 また、形態56の画像処理方法は、
形態52〜55に記載の印刷方法であって、
前記印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得ステップを含むことを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に、印字ヘッドの経年劣化等によって印字ヘッドの特性が変化した場合などに対応することができる。
〔形態57〕 また、形態57の画像処理方法は、
形態52〜56のいずれか1に記載の印刷方法において、
前記第2画像データ生成ステップは、前記印字ヘッドのノズルの並び方向に前記第1画像データの画素数を増加することを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様にノズルの並び方向に発生する飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または、殆ど目立たなくすることができる。
〔形態58〕 また、形態58の画像処理方法は、
形態52〜57のいずれか1に記載の印刷方法において、
前記印刷用データ生成ステップは、前記画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成するときに、誤差拡散法またはディザ法を用いることを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に中間階調を忠実に表現した高画質の印刷物を確実に得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1〜図18は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する第1の実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る印刷装置100の第1の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図示するように、この印刷装置100は、複数のノズルを備えた印字ヘッド200と、この印字ヘッド200の特性に関する印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得手段10と、印刷に供する画像データを取得する第1画像データ取得手段12と、この第1画像データ取得手段12で取得した第1画像データを高解像度化して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段14と、この第2画像データ生成手段14で生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成手段16と、この第3画像データ生成手段16で得られた第3画像データを構成する各画素のなかから実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段18と、前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段20と、この印刷用データ生成手段20で生成された印刷用データに基づいて印刷を実行するインクジェット方式の印刷手段22と、から主に構成されている。
先ず、本発明に適用される印字ヘッド200について説明する。
図3は、この印字ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図、図4は、その部分拡大側面図である。
図3に示すように、この印刷ヘッド200は、ブラック(K)インクを専用に吐出する複数個のノズルN(図では18個))が、ノズル配列方向に直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、同じくイエロー(Y)インクを専用に吐出する複数個のノズルNが、ノズル配列方向に直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、同じくマゼンタ(M)インクを専用に吐出する複数個のノズルNが、ノズル配列方向に直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、同じくシアン(M)インクを専用に吐出する複数個のノズルNが、ノズル配列方向に直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54及び56を含んだ構成となっている。そして、これら4つのノズルモジュールにおける各同じ番号のノズルNが、図3に示すように、ノズル配列方向に対して垂直な方向において一直線上に並ぶようにノズルモジュール50、52、54及び56が一体的に配列して構成されている。従って、各ノズルモジュールを構成する複数のノズルNは、それぞれノズル配列方向に直線状に配列され、4つのノズルモジュールにおける各同じ番号のノズルNは、それぞれノズル配列方向に対して垂直な方向に直線状に配列される。
また、このような構造をした印字ヘッド200は、各ノズルN1、N2、N3…ごとにそれぞれ設けられた図示しないインクチャンバー内に供給されたインクをそれら各インクチャンバーごとに設けられた図示しないピエゾ素子(piezo actuator)などの圧電素子によって各ノズルN1、N2、N3…から吐出することで、白色の印刷用紙上に円形のドットを印字すると共に、さらに、この圧電素子に加える電圧を多段階に制御することによってインクチャンバーからのインクの吐出量を制御して各ノズルN1、N2、N3…ごとにサイズの異なるドットが印字可能となっている。また、時系列的に短時間で2段階でノズルに電圧を加え、印刷用紙上にて2つの吐出を組み合わせて1つのドットを構成する場合もある。この場合、ドットのサイズによって吐出速度が異なることを利用して、小さいドットにつづいて大きいドットを吐出することによって、紙面上でほぼ同位置にインクを着弾させて1つのさらに大きいドットを構成させることが可能である。 更に、図4は、これら4つのノズルモジュール50、52、54及び56のなかのブラックノズルモジュール50のうち、左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしており、そのノズルN6から印刷媒体S上にインクが斜め方向に吐出され、これによって印刷媒体S上に形成されたドットが、当該ノズルN6の隣りの正常なノズルN7から吐出され且つ印刷媒体S上に形成されたドットの近傍に形成されてしまう状態を示している。
従って、このブラックノズルモジュール50を用いて印刷を実行すると、図5に示すように、飛行曲がりを発生していない状態では、いずれのドットも規定の印字位置に印字されるのに対し(理想的なドットパターン)、図6に示すように例えば左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしていると、そのドット印字位置が目的とする印字位置から距離aだけその隣りの正常なノズルN7側にずれて印字される結果となる。
次に、印字ヘッド特性情報取得手段10は、この印字ヘッド200の特性を示す印字ヘッド特性情報を取得する機能を提供するものであり、より具体的には、前述した図6に示すように印字ヘッド200に飛行曲がり現象が発生しているか否か、および飛行曲がり現象が発生している場合は、その飛行曲がり現象を引き起こしている異常ノズルNがどれであるか、その飛行曲がり現象によるドット印字位置のずれ量はどの程度かなどを示す情報を具体的に取得して特定する機能を発揮するようになっている。
すなわち、図1に示すようにこの印字ヘッド特性情報取得手段10には、さらに印字ヘッド特性情報記憶部24、または印字ヘッド特性検出部26が備えられており、この印字ヘッド特性情報記憶部24に予め記憶された前記印字ヘッド200の特性を読み出してきたり、あるいは印字ヘッド特性検出部26で検出された前記印字ヘッド200の特性を読み出すことで必要な時期に前記印字ヘッド200の特性を容易に取得できるようになっている。
ここで印字ヘッド特性情報記憶部24は、例えば、前記印字ヘッド200の製造時、あるい印刷装置100(印刷手段22)への組み込み時などに行われた印字ヘッド特性試験結果を書き込んだ読み出し自在なROMやRAMなどの記憶手段から構成され、また、印字ヘッド特性検出部26は、使用後にその印字ヘッド200の特性が変化した場合に対応するために定期的にあるいは所定の時期にスキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段など利用してその印字ヘッド200による印刷結果からその印字ヘッド200の特性を検査してその検査結果を前記印字ヘッド特性情報記憶部24のデータと共に、あるいはそのデータに上書きなどして保存するようになっている。なお、この印字ヘッド200の特性は、製造段階である程度固定されてしまい、インク詰まりなどによる吐出不良を除けば製造後に変化することは比較的稀であると考えられている。
次に、第1画像データ取得手段12は、この印刷装置100と繋がったパソコン(PC)やプリンタサーバなどの印刷指示装置(図示せず)から送られてくる印刷に供する多値(M値(M≧2))のカラー画像データをネットワークなどを介して取得したり、あるいは図示しないスキャナやCD−ROMドライブなどの画像(データ)読込装置などから直接読み込んで取得する機能を提供するようになっており、さらに取得した多値(M値(M≧2))のカラー画像データが多値(M値(M≧2))のRGBデータ、例えば1画素あたり各色(R、G、B)ごとの階調(輝度値)が8ビット(0〜255)で表現される画像データであれば、これを色変換処理して前記印字ヘッド200の各インクに対応する多値(M値(M≧2))のCMYK(4色の場合)データに変換する機能も同時に発揮するようになっている。
次に、第2画像データ生成手段14は、この第1画像データ取得手段12で取得した第1画像データを、例えば図8に示すように、各画素ごとに画素数をn(n>1)倍にして高解像度化し第2画像データを生成する機能を提供するようになっている。
ここで、図8は、前記第1画像データについて各画素Pごとにノズル配列方向に4倍に高解像度化した状態を示したものである。従って、図8の例では第2画像データの画素数は第1画像データの4倍の画素数となっており、4倍の高解像化がなされている。例えば、前記第1画像データの解像度が1000dpi(横方向:ノズル配列方向)×1000dpi(縦方向:ノズル配列方向に対して垂直方向)である場合、これをノズル配列方向に4倍の高解像度化を実施すると、4000dpi×1000dpiの高解像度画像データが生成されることになる。
次に、第3画像データ生成手段16は、この第2画像データ生成手段14で生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する機能を提供するようになっている。
すなわち、第1画像データのある画素のある色の画素値(濃度値)が「100(8ビット、256階調)」であったとすると、前記第2画像データ生成手段14の高解像度化でn倍、例えば4倍にすると、その画素に対応する合計の画素値が4倍の「400」になってしまうことから、この第3画像データ生成手段16によって1/n、つまり1/4に変換することで各画素の画素値を「100」→「25」に変換するようになっている。
これによって第3画像データの全画素の画素値の合計が第1画像データの全画素の画素値と同じになり、高解像度化に伴う濃度や輝度などの画素値の変化を抑制するようになっている。
次に、印字画素選択手段18は、この第3画像データ生成手段16で得られた第3画像データを構成する各画素のなかから実際のドット印字位置に対応する画素を選択する機能を提供するようになっている。
例えば、図9に示すように第2画像データ(B)の画素値を戻した高解像度の第3画像データ(C)の各画素に対応するドット印字位置と、本発明の印刷装置100に備えられた印字ヘッド200によるドット印字位置(D)に関する情報とを対応(マッチング)させた場合、左側から3番目のドット印字位置が飛行曲がり現象によって右側に1ドット分だけずれていることから、選択画素(E)は、第3画像データ(C)のうち、このドット印字位置(D)に対応する画素が選択されることになる。
そして、印刷用データ生成手段20は、後に詳述するが、このようにして所定の画素が選択された第3画像データをN値(N≧2)化してインクジェット方式の印刷手段22において利用される印刷用データを生成する機能を提供するようになっている。
図13は、この印刷用データ生成手段20で行われるN値化に際して参照される、画素値とドットサイズとの関係を示した参照図である。図の例では、N=4の4値化とし、画素値として「濃度値」を選択した場合、その濃度に関する画素値が8ビット、256階調であると、濃度値「0」〜「42」の場合は、「ドットなし」、濃度値「43」〜「126」の場合は、ドットの面積が狭い「小ドット」、濃度値「127」〜「210」の場合は、小ドットよりやや大きい「中ドット」、濃度値「211」以上の場合は、ドットの面積が広い「大ドット」にそれぞれ変換されるようになっている。なお、この画素値として「輝度値」を採用する場合は、この「濃度値」とは逆の関係のドットにそれぞれ変換されるようになっている。
印刷手段22は、印刷媒体(用紙)Sまたは印字ヘッド200の一方、あるいは双方を移動させながら前記印字ヘッド200に形成された前記ノズルモジュール50,52,54,56からインクをそれぞれドット状に噴射して前記印刷媒体S上に多数のドットからなる所定の画像を形成するようにしたインクジェット方式のプリンタであり、前述した印字ヘッド200の他に、この印字ヘッド200を印刷媒体S上をその幅方向に往復移動させる図示しない印字ヘッド送り機構(マルチパス型の場合)、前記印刷媒体Sを移動させるための図示しない紙送り機構、前記印刷用データに基づいて印字ヘッド200のインクの吐出を制御する図示しない印字コントローラ機構などの公知の構成要素から構成されている。
ここで、この印刷装置100は、印刷のための各種制御や印字ヘッド特性情報取得手段10、前記第1画像データ取得手段12,第2画像データ生成手段14、第3画像データ生成手段16、印字画素選択手段18,印刷用データ生成手段20、印刷手段22などをソフトウェア上で実現するためのコンピュータシステムを備えており、そのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷手段22やCRT、LCDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークLなどを接続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などの記憶媒体を介して、またはインターネットなどの通信ネットワークLを介して記憶装置70にインストールされた各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各手段の各機能をソフトウェア上で実現できるようになっている。
次に、このような構成をした印刷装置100を用いた印刷処理の流れの一例を図7のフローチャート図を主に参照しながら説明する。
なお、前述したようにドットを印字するための印字ヘッド200は、一般に4色および6色などといった複数種類の色のドットをほぼ同時に印字できるようになっているが、以下の例では説明を判り易くするためにいずれのドットもいずれか1色(単色)の印刷ヘッド200によって印字されるものとして説明する(モノクロ画像)。
図7のフローチャート図に示すように、先ずこの印刷装置100は、電源投入後、印刷処理のための所定の初期動作が終了したならば、最初のステップS100に移行して、パソコンなどの図示しない印刷指示端末が接続されている場合は、前記第1画像データ取得手段12がその印刷指示端末から明示的な印刷指示があるかどうかを監視し、印刷指示があったと判断したとき(Yes)は、次のステップS102に移行してその印刷指示端末から印刷指示と共に、印刷対象となる多値(M値(M≧2))の画像データ(以下、第1画像データという)が送られてきたかどうかを判断する。
この結果、例えば所定時間経っても第1画像データが送られてこないと判断したとき(No)は、そのまま処理を終了することになるが、所定時間内に第1画像データが送られてきたと判断したとき(Yes)は、次のステップ104に移行し、図8などに示すように送られてきた第1画像データを前記第2画像データ生成手段14によって高解像度化処理して第2画像データを生成する。
なお、このとき前記第1画像データ取得手段12で取得した第1画像データが多値(M値(M≧2))のRGBデータであるときは、前述したようにこれを所定の変換アルゴリズムに基づいて使用インクに対応した多値(M値(M≧2))のCMYKデータに変換してから、その多値(M値(M≧2))のCMYKデータを第1画像データとしてこれを高解像度化処理することになる。また、図8は、この第1画像データを高解像度化して得られる第2画像データの一例を示した概念図であり、一定の間隔を置いて配置される第1画像データの各画素Pをそれぞれノズル配列方向に4倍に高密度化して第2画像データを生成したものである。
次に、このようにして第2画像データが生成されたならば、次のステップS106に移行して第3画像データ生成手段16によってその第2画像データの各画素の画素値を1/nに変換処理する。
すなわち、例えば、図9および図10に示すように、前記第1画像データ(A)を高解像度化した第2画像データ(B)の各画素の画素値は、それぞれ第1画像データ(A)の各画素の画素値をそのままコピーしたような状態となっていることから、これをN倍した各画素の合計値を元の画素の画素値と合わせるように各画素の画素値を1/nに変換する。
具体的には、図10に示すように、第2画像データは、第1画像データを4倍に高解像度化したものであることから、第1画像データ(A)を構成する各画素P1〜P5の画素値(濃度値)がそれぞれ8ビット、256階調で「100」、「140」、「48」、「64」、「80」…であったとすると、第2画像データ(B)の各画素P1〜P5ごとの画素値の合計値は、それぞれの画素の画素値の4倍ということになる。
従って、これら各画素P1〜P5ごとの画素値の合計が高解像度化処理前の第1画像データの画素値と等しくなるように、それぞれの画素ごとに1/4倍した値である、「25」、「35」、「12」、「16」、「20」…となる。
なお、隣接する画素間でその画素値に急激な変化が起こらないように、例えば図12に示すように高解像度化した画素の画素値を隣接する画素の画素値に合わせて線形(リニア)に変化させるように設定しても良い。
次に、このようにして画素値を変換した第3画像データが生成されたならば、次のステップS108に移行して対象となる印字ヘッド200の特性に関する情報を印字ヘッド特性情報取得手段10によって取得した後、次の判断ステップS110に移行して、取得した印字ヘッド特性情報からその印字ヘッド200における飛行曲がり現象が発生している部位(ノズル)とそのずれ量などを特定する。なお、ここで、飛行曲がり現象とは、前述したように印字ヘッド200のノズルNからのインクの吐出角度が正常な角度よりもずれてそのドット印字位置が目的とする正規の位置よりもずれてしまう現象をいうが、厳密には殆どのノズルが多少なりともずれを発生している場合が多いため、そのずれ量に閾値を設定し、その閾値を基準として飛行曲がり現象の有無を判断するようにしていることは勿論である。
そして、この判断処理の結果、飛行曲がり現象が発生していると判断したとき(Yes)は、ステップS112側に移行して前記第3画像データを構成する各画素のなかから、印字画素選択手段18によって、実際にドット印字位置(D)に対応する画素を選択する(マッチング)。具体的には、飛行曲がり現象が発生していないノズルに対応する画素はそのまま選択し、飛行曲がりを発生しているノズルについては高解像度化した画素のなかからそのノズルによって印字されるドットの印字位置に対応する画素を選択する。
図10は、図9の内容をより詳細に示したものである。対象となる第1画像データが図中(A)のような場合は、第3画像データ(C)を構成する各画素のうち、第1画像データ(A)の画素P1、P2、P4、P5に対応する画素はそのまま選択されるが、印字ヘッド200のなかで第1画像データ(A)の画素P3に対応するドットが飛行曲がりを起こしているため、この場合はその右隣の画素P3aが前記画素P3に対応する画素として選択される。これによって選択画素P2と選択画素P3a間にはバンディング現象によって白スジが、また、選択画素P3aと選択画素P4間には、濃いスジがそれぞれノズル配列方向に対して垂直方向に発生することになる。なお、このようにして選択された各選択画素の画素値は、同図(E)に示すように、それぞれの選択画素の画素値がそのまま採用される。また、本実施の形態においては、第1画像データの解像度と、印字ヘッド200の解像度(画素数および画素ピッチ)はいずれも一致しているものとする。
一方、前記判断ステップS110において、飛行曲がり現象が発生していないと判断したとき(No)は、ステップS114側に移行して同じく印字画素選択手段18によって高解像度化前の画素に相当する画素がそのまま選択されることになるが、画素値はそれぞれ第3画像データ(C)のように第1画像データ(A)の画素値を1/nに変換した値が採用される。
次に、このようにして所定の印字ヘッド200の各ドット印字位置に対応する画素が選択されたならば、次のステップS116に移行して、前記印字画素選択手段18で選択されない画素の画素値をその近傍の選択画素に蓄積した後、次のステップS120に移行してその選択画素からなる第3画像データを印刷用データ生成手段20によってN値化処理して印刷用データを生成する。
図11は、このステップS116およびステップS118の処理を示す概念図であり、画素値変換された第3画像データ(C)のうち、選択されなかった画素の画素値のすべてをそのままノズル配列方向下流側の選択画素に対してそれぞれ蓄積するようにしたものである。
図11の例では、画素値変換処理前の選択画素P2の画素値は「35」であったが、その画素値にその上流側の3つの未選択画素の画素値「25」、「25」、「25」をそれぞれ加えることにより、その画素値は「35」→「110」と増加している。また、その隣りの選択画素P3aの画素値は「12」であったが、その上流側の4つの未処理画素の画素値「35」、「35」、「35」、「12」がそれぞれ加えられることにより、画素値が「12」→「129」と飛躍的に増大している。さらに、その隣の選択画素P4の画素値は「16」であったが、その上流側の2つの未処理画素の画素値「12」、「12」がそれぞれ加えられることにより、画素値が「16」→「40」へと増加している。
そして、このようにして未選択画素値の画素値が加えられた画像データ(F)を図13に示すような基準によってN値化処理すると、その画像データ(F)の選択画素P1、P2、P5は、その画素値がいずれも図13に示す、画素値「43」〜「126」の範囲に収まるため、その画素に対応する位置には「小」ドットが形成されるが、次の選択画素P3aの画素値(「129」)は、「小」ドットと「中」ドットとの閾値である「126」を超えて画素値「127」〜「210」の範囲に収まるようになるため、その画素に対応する位置には「中」ドットが形成される。
これは、図11に示したように選択画素P3aに対応するノズルの飛行曲がり現象によって選択画素P3aに対応するドットの印字位置がノズル配列方向下流側にずれることによって正常な選択画素P2などに比べてより多くの未選択画素の画素値(3つ分→4つ分)がまとめて加算(蓄積)されるようになるためである。
この結果、図11に示すように、飛行曲がり現象に関与するドットの部分に、本来のドットよりも大きなドットが形成され易くなるため、選択画素P2と選択画素P3a間に発生する白スジが目立ち難くなる。
一方、その下流側(右隣り)の選択画素P4の画素値(「40」)は、「小」ドットと「ドットなし」との閾値である「42」に満たないため、その画素に対応する位置にはドットが形成されない、すなわち、本来であれば「小」ドットが形成される筈であるが、その「小」ドットが消滅してしまう結果となる。
これは、図11に示すように選択画素P3aに対応するノズルの飛行曲がり現象によって選択画素P3aに対応するドットの印字位置がノズル配列方向下流側にずれることによってそのノズル配列方向下流側に位置する選択画素P4に蓄積される未処理画素の数が減って正常な選択画素P2などに比べて少ない未選択画素の画素値(3つ分→2つ分)しか加算されなくなるためである。
この結果、図11に示すように、大きなドットが印字された近傍のドットが本来よりも小さく、あるいは消滅する方向に働くようになるため、その部分に発生する濃いスジが目立ち難くなる。
そして、図7に示すように、これらのステップS116およびステップS118における処理が終了したならば、生成したデータを印刷手段22の印刷用データとして出力した後、最後にステップS120に移行してこのようにして出力された印刷用データに基づいて印刷手段22によって印刷が実行されることによって処理が終了することになる。
従って、バンディング現象に関与するドットの大きさが白スジ部分に関与する画素では大きくなる方向に、また濃いスジ部分に関与する画素では小さくなる方向にそれぞれ自動的に調整されるようになるため、飛行曲がり現象が発生している印字ヘッド200(印刷装置100)であっても、白スジや濃いスジが殆どみられない高品質の印刷物を確実に得ることが可能となる。
ここで、上記のように1つの印刷物においてドットサイズを打ち分ける技術自体は、従来公知の技術であり、特に印刷速度と印刷画質を高いバランスで実現する印刷物を得る際に多用されている技術である。つまり、ドットサイズを小さくすることによって高画質が得られる一方、ドットサイズを小さくすると機械精度に高度な性能が要求され、また、小さなドットでベタ画像を形成するためには多くのドットを打つ必要がある。そこで、高詳細な画像部分はドットサイズを小さくし、ベタ画像部分はドットサイズを大きくするなどといったドットサイズ打ち分け技術を利用することによって印刷速度と画質を高いバランスで実現するものである。
なお、このようにドットサイズの打ち分けを実現する技術的方法としては、例えば、印字ヘッドにピエゾ素子(piezo actuator)を使用した方式の場合は、そのピエゾ素子に加える電圧を変えてインクの吐出量をコントロールすることで容易に実現可能となっている。
また、本発明および通常の印字ヘッド200によって打ち分けられるドットのサイズとしては、図13に示すように、「大ドット」、「中ドット」、「小ドット」、「ドットなし」の4パターンが一般的であり、その面積比も例えば、サイズ「小」のドットを「1」としたときに、「中」ドットは「2(倍)」、「大」ドットは「3(倍)」となっているが、そのドットサイズの種類は、これに限定されるものでなく、「ドットなし」以外に少なくとも2パターンあれば良く、そのパターンは多いほど好ましい。
また、このステップS118における第3画像データのN値化処理に際しては、誤差拡散処理やディザ法などの公知の中間調化技法を用いることで、さらに優れたバンディング回避効果を得ることができる。
図15(a)は、誤差拡散法を併用したベタ画像のドットパターン、同図(b)は、同じく誤差拡散法を併用した同じベタ画像のドットパターンであるが、使用した印字ヘッドに飛行曲がり現象が発生しているため、誤差拡散法を併用しても図の中央部分に白い縦スジと濃いスジが残ってしまっている。
これに対し、誤差拡散法に加えて本発明を併用した同図(c)については、飛行曲がり現象に関与するドットの一部が大きなドットに変化すると共に、その近傍の濃いスジに関与するドットの一部が消滅(間引き)されるように変化しているため、白スジは勿論、濃いスジも殆ど目立たなくなっている。
また、図14(a)〜(c)は、本発明における誤差拡散処理に適した誤差拡散マトリクスの例を示したものである。図11では、未選択画素の処理は、すべてラスタスキャンの処理方向である右側にその値を伝播していたが、図14のような誤差拡散処理マトリクスを用いて、誤差を左右に分散させると、バンディングに対して、より適切に誤差を伝播することができる。また、誤差拡散法を用いると、誤差の伝播方法とN値化の処理をまとめることができるので、処理を単純にできる。具体的には、未選択画素に対しては、未選択画素の値そのものを誤差として処理し、選択画素に対しては、N値化処理を実施した後、N値化に伴う誤差を誤差として未処理画素に伝播すれば良い。
典型的な誤差拡散マトリクスである(b)のマトリクスを基本として、より簡易な誤差拡散処理を実行する場合は、同図(a)に示すようにN値化処理に際して発生した誤差を16等分にしてそれぞれの誤差を所定の比率に従って下流側の未処理画素に対して誤差拡散すれば良く、また、より高度(詳細)な誤差拡散処理を実行する場合は、同図(c)に示すようにN値化処理に際して発生した誤差を64等分にしてそれぞれの誤差を所定の比率に従って下流側の未処理画素に対して誤差拡散すれば良い。
なお、本実施の形態における、印字ヘッド200および印字ヘッド特性情報取得手段10は、形態1乃至3の印刷装置における印字ヘッドおよび印字ヘッド取得手段にそれぞれ対応し、第1画像データ取得手段12は、形態1乃至3の印刷装置における画像データ取得手段および第1画像データ取得手段にそれぞれ対応する。また、第2画像データ生成手段14は、形態1乃至3の印刷装置における高解像度化手段および第1画像データ取得手段にそれぞれ対応し、第3画像データ生成手段16は、形態1の印刷装置における第3画像データ生成手段に対応する。また、印字画素選択手段18は、形態1乃至3の印刷装置における印字画素選択手段に対応し、印刷用データ生成手段20は、形態1乃至3の印刷装置における印刷用データ生成手段に対応する。さらに印刷手段22は、形態1乃至3の印刷装置における印刷手段に対応する。
また、本発明の特徴は、既存の印字ヘッド200および印刷手段22そのものには殆ど手を加えることなくその印字ヘッド特性に合わせて画像データを印刷用データに変換処理するようにしたため、印字ヘッド200や印刷手段22として特に専用のものを用意する必要はなく、従来から既存のインクジェット方式の印字ヘッド200や印刷手段22(プリンタ)をそのまま活用するができる。
従って、本発明の印刷装置100から印字ヘッド200と印刷手段22とを分離すれば、その機能はパソコンなどの汎用の情報処理装置(画像処理装置)のみで実現することも可能となる。
また、本発明は飛行曲がり現象のみならず、インクの吐出方向は垂直(正常)であるもののノズルの形成位置が正規の位置よりもずれている結果、形成されるドットが飛行曲がり現象と同じ結果となる場合にも全く同様に適用できることは勿論である。さらにインク詰まりなどにより、特定のノズルからインクが吐出しなくなるような不具合に対しても同様に適用可能である。
また、本発明の印刷装置100は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタにも適用可能であり、ラインヘッド型のインクジェットプリンタであれば、飛行曲がり現象などが発生していても白スジや濃いスジが殆ど目立たない高品質の印刷物が1パスで得ることが可能となり、また、マルチパス型のインクジェットプリンタであれば、往復動作回数を減らすことができるため、従来よりも高速印刷が可能となる。例えば、1印刷で所望の画質が実現できる場合、K回の往復印字で印刷していた場合と比較すると、印刷時間を1/Kに短縮できる。
図16は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタとマルチパス型のインクジェットプリンタとによるそれぞれの印刷方式を示したものである。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Pの幅方向を画像データの主走査方向、長手方向を画像データの副走査方向とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Sの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Sを副走査方向に移動させることでいわゆる1パス(動作)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットベット式のスキャナのように印刷用紙Sを固定し、印字ヘッド200側をその副走査方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも場合も可能である。これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印字ヘッド200を主走査方向と直交する方向に位置させ、これを主走査方向に何度も往復動させながら印刷用紙Sを所定のピッチずつ副走査方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。従って、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタの場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、任意の箇所に印刷ヘッド200を繰り返し位置させることができることから前述したようなバンディング現象のうち特に白スジ現象の軽減については、ある程度の対応が可能となっている。
また、本実施の形態ではインクをドット状に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタを例に説明したが、本発明は、印字機構がライン状に並んだ形態の印字ヘッドを用いた他の印刷装置、例えば熱転写プリンタまたは感熱式プリンタなどと称されるサーマルヘッドプリンタについても適用可能である。
また、図3では、印字ヘッド200の各色ごとに設けられた各ノズルモジュール50、52,54,56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図17に示すように、これら各ノズルモジュール50、52,54,56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。特に、このように各ノズルモジュール50、52,54,56ごとに複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成すれば、長尺のノズルユニットで構成する場合に比べて大幅に歩留まりが向上する。
また、前述した本発明の印刷装置100を実現するための、各手段は既存の殆どの印刷装置に組み込まれたコンピュータシステムを用いたソフトウェア上で実現することが可能であり、そのコンピュータプログラムは、予め半導体ROMに記憶させた状態で製品中に組み込んだり、インターネットなどのネットワークを介して配信する他、図18に示すようにCD−ROMやDVD−ROM、FDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体Rを介することによって所望するユーザなどに対して容易に提供することが可能となる。
次に、図19〜図21は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法に関する第2の実施の形態を示したものである。
図19は、本発明に係る印刷装置100の第2の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図示するように、この印刷装置100は、複数のノズルを備えた印字ヘッド200と、この印字ヘッド200の特性に関する印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得手段10と、印刷に供する画像データを取得する第1画像データ取得手段12と、この第1画像データ取得手段で取得した第1画像データを高解像度化して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段14と、この第2画像データ生成手段14で生成された第2画像データのなかから実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段18と、この印字画素選択手段18で選択された選択画素からなる第3画像データを生成する第3画像データ生成手段30と、この第3画像データ生成手段30で生成した第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段20と、この印刷用データ生成手段20で生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷手段22とから主に構成されている。
このうち、印字ヘッド200と印字ヘッド特性情報取得手段10、第1画像データ取得手段12、第2画像データ生成手段14、印字画素選択手段18、印刷用データ生成手段20、印刷手段22の構成およびその機能は、前記第1の実施の形態における印刷装置100と同様であるため、その説明は割愛し、主に第3画像データ生成手段30について説明する。
すなわち、本実施の形態は、前記第3画像データ生成手段30が、第3画像データを生成するに際し、前記印字画素選択手段18で選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出し決定するようにしたものである。
より具体的には、後述するように、所定の条件に基づいて選択された画素と、当該選択画素を中心とし、その選択画素と隣接する両隣の選択画素との中間を境にした一連の無選択画素との平均値を、前記各選択画素の画素値として算出し決定するようしたものである。
図20は、本実施の形態に係る印刷処理の流れの一例を示したフローチャート図であり、この図を主に参照しながら本実施の形態を説明する。なお、特に明記しない限り、その他の前提や構成は前記第1の実施の形態と同様である。
図示するように、先ずこの印刷装置100は、電源投入後、印刷処理のための所定の初期動作が終了したならば、最初のステップS200に移行して、パソコンなどの印刷指示端末が接続されている場合は、前記第1画像データ取得手段12がその印刷指示端末から明示的な印刷指示があるかどうかを監視し、印刷指示があったと判断したとき(Yes)は、次のステップS202に移行してその印刷指示端末から印刷指示と共に、印刷対象となる第1画像データが送られてきたかどうかを判断する。
この結果、第1画像データが送られてこないと判断したとき(No)は、そのまま処理を終了することになるが、第1画像データが送られてきたと判断したとき(Yes)は、次のステップ204に移行し、前記第1の実施の形態と同様に送られてきた第1画像データを前記第2画像データ生成手段14によって高解像度化処理して第2画像データを生成する。なお、このとき前記第1画像データ取得手段12で取得した第1画像データが多値(M値(M≧2))のRGBデータであるときは、前述したようにこれを所定の変換アルゴリズムに基づいて多値(M値(M≧2))のCMYKデータに変換してから、その多値のCMYKデータを高解像度化処理することはいうまでもない。
次に、このようにして第2画像データが生成されたならば、次のステップS206に移行してその第2画像データの各画素の画素値をそのままの状態にしてそのまま対象となる印字ヘッド200の特性に関する印字ヘッド特性情報を印字ヘッド特性情報取得手段10によって取得する。すなわち、前記第1の実施の形態のように高解像度化後にそれぞれの画素値を1/nに変換するような処理はせずに次の判断ステップS208にそのまま移行する。
ステップS208では、取得した印字ヘッド特性情報からその印字ヘッド200における飛行曲がり現象が発生している部位(ノズル)を特定する。
そして、この判断処理の結果、飛行曲がりが発生していると判断したとき(Yes)は、ステップS112側に移行して前記第3画像データの各画素のなかから、実際のドット印字位置(D)に対応する画素を選択して飛行曲がり現象が発生していないノズルに対応する画素はそのまま選択し、飛行曲がりを発生しているドットについては高解像度化した画素のなかからそのドット印字位置に対応する画素を選択する。
例えば、図21の例では、第2画像データ(B)のうち第1画像データ(A)の画素P1、P2、P3、P5、P6に対応する画素はそのまま選択されるが、第1画像データ(A)の画素P4に対応する画素が飛行曲がりを起こしているため、その右隣の画素P4aが画素P4に対応する画素として選択される。なお、本実施の形態においても、第1画像データの解像度と、印字ヘッド200の解像度(画素数および画素ピッチ)はいずれも一致しているものとする。
一方、前記判断ステップS208において、飛行曲がり現象が発生していないと判断したとき(No)は、ステップS212側に移行して同じく高解像度化前の画素に相当する画素をそのまま選択することになり、各選択画素の画素値もそれぞれの値が採用される。
次に、このようにして所定の印字ヘッド200の各ドット印字位置に対応する画素が選択されたならば、次のステップS214に移行して選択された画素の画素値をその近傍の未選択画素の画素値に基づいて変換する。具体的には、図21に示すように、選択画素P2の画素値は「18」であるが、この選択画素P2を中心としたその近傍両隣5個の画素の画素値を平均化した値がその画素値として採用される。
従って、この選択画素P2の画素値変換処理後の画素値は、「12+15+18+20+22」/5である「17.5」に増加することになる。また、選択画素P3の画素値は「26」であったが、画素値変換処理により処理後の画素値は、「22+24+26+28+30」/5である「29.75」に大幅に増加することになる。また、この選択画素P3に隣接する、飛行曲がりを起こしている選択画素P4aの画素値は「36」であったが、画素値変換処理により、処理後の画素値は、「32+34+36+38」/4である「35」に減少し、また、その隣りの選択画素P5の画素値は「42」であったものが、画素値変換処理により、処理後の画素値は、「41.5」に減少することになる。
すなわち、飛行曲がり現象によりノズル間の距離が長くなる画素ではその画素値が元の画素値よりも大きくなり、ノズル間の距離が短くなる画素ではその画素値が元の画素値よりも小さくなる傾向となる。
従って、このようにして得られた画素値に基づいてそのまま、あるいは前述した誤差拡散法やディザ法といった公知の中間化技法を用いてN値化処理すれば前記第1の実施の形態と同様に、白スジ部分のドットが大きく打たれ、濃いスジ部分のドットが小さく、あるいは間引かれるようなN値化が行われるようになる。
そして、図20に示すように、これらのステップS214およびステップS216における処理が終了したならば、生成したデータを印刷手段22用の印刷データとして出力した後、最後にステップS218に移行してこのようにして出力された印刷用データに基づいて印刷手段22によって印刷が実行されることによって処理が終了する。
これによって、前述した実施の形態1と同様に、バンディング現象に関与するドットの大きさが自動的に調整されてバンディング現象による白スジや濃いスジが殆ど目立たなくなるため、飛行曲がり現象が発生している印字ヘッド200(印刷装置100)であっても、白スジや濃いスジが殆どみられない高品質の印刷物を確実に得ることができる。
なお、本実施の形態においても前記第1の実施の形態と同様に、従来から既存のインクジェット方式の印字ヘッド200や印刷手段22(プリンタ)をそのまま活用するができる。
従って、図19の構成から印字ヘッド200と印刷手段22とを分離すれば、その機能はパソコンなどの汎用の情報処理装置(画像処理装置)のみで実現することも可能となる。
また、本発明は飛行曲がり現象のみならず、インクの吐出方向は垂直(正常)であるもののノズルの形成位置が正規の位置よりもずれている結果、形成されるドットが飛行曲がり現象と同じ結果となる場合にも全く同様に適用できることは勿論であり、さらにインク詰まりなどにより、特定のノズルからインクが吐出しなくなるような不具合に対しても同様に適用可能である。
また、本実施の形態は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタにも適用可能である。
なお、本実施の形態における、印字ヘッド200および印字ヘッド特性情報取得手段10は、形態4の印刷装置における印字ヘッドおよび印字ヘッド取得手段にそれぞれ対応し、第1画像データ取得手段12は、形態4の印刷装置における第1画像データ取得手段にそれぞれ対応する。また、第2画像データ生成手段14は、形態4の印刷装置における第1画像データ取得手段にそれぞれ対応し、第3画像データ生成手段16は、形態4の印刷装置における第3画像データ生成手段に対応する。また、印字画素選択手段18は、形態4の印刷装置における印字画素選択手段に対応し、印刷用データ生成手段20は、形態4の印刷装置における印刷用データ生成手段に対応する。さらに印刷手段22は、形態4の印刷装置における印刷手段に対応する。
次に、図22および図23は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法に関する第3の実施の形態を示したものである。
図22は、本発明に係る印刷装置100の第3の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図示するように、この印刷装置100は、複数のノズルを備えた印字ヘッド200と、この印字ヘッド200の特性に関する印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得手段10と、印刷に供する画像データを取得する第1画像データ取得手段12と、この第1画像データ取得手段で取得した第1画像データを高解像度化して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段14と、この第2画像データ生成手段14で生成された第2画像データのなかから実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段18と、この印字画素選択手段18で選択されない画素の画素値を選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段40と、この印刷用データ生成手段40で生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷手段22とから主に構成されている。
このうち、印字ヘッド200と印字ヘッド特性情報取得手段10、第1画像データ取得手段12、第2画像データ生成手段14、印字画素選択手段18、印刷手段22の構成およびその機能は、前記第1の実施の形態における印刷装置100と同様であるため、その説明は割愛し、主に印刷用データ生成手段40について説明する。
すなわち、本実施の形態は前記第1の実施の形態のように、第1画像データをn倍に高解像度化してデータ量がn倍になったときに、その後それらの各画素の画素値を1/nにすることで最終的な画像データの濃度を元の第1画像データに戻すような処理をするのではなく、高解像度化後の第2画像データをN値(N≧2)化するに際して用いる閾値を前記第1画像データの高解像度に合わせて増加させることで印刷用データの濃度値を元の第1画像データと同じにする(戻す)ようにしたものである。
図23は、本実施の形態に係る印刷処理の流れの一例を示したフローチャート図であり、この図を主に参照しながら本実施の形態を説明する。なお、特に明記しない限り、その他の前提や構成は前記第1および第2の実施の形態と同様である。
図示するように、先ずこの印刷装置100は、電源投入後、印刷処理のための所定の初期動作が終了したならば、最初のステップS300に移行して、パソコンなどの印刷指示端末が接続されている場合は、前記第1画像データ取得手段12がその印刷指示端末から明示的な印刷指示があるかどうかを監視し、印刷指示があったと判断したとき(Yes)は、次のステップS302に移行してその印刷指示端末から印刷指示と共に、印刷対象となる第1画像データが送られてきたかどうかを判断する。
この結果、第1画像データが送られてこないと判断したとき(No)は、そのまま処理を終了することになるが、第1画像データが送られてきたと判断したとき(Yes)は、次のステップ304に移行し、前記第1および第2の実施の形態と同様に、送られてきた第1画像データを前記第2画像データ生成手段14によって高解像度化処理して第2画像データを生成する。なお、このとき前記第1画像データ取得手段12で取得した第1画像データが多値(M値(M≧2))のRGBデータであるときは、前述したようにこれを所定の変換アルゴリズムに基づいて多値(M値(M≧2))のCMYKデータに変換してから、その多値のCMYKデータを高解像度化処理することは前期実施の形態と同様である。
次に、このようにして第2画像データが生成されたならば、次のステップS306に移行してその第2画像データの各画素の画素値をそのままの状態にしてそのまま対象となる印字ヘッド200の特性に関する印字ヘッド特性情報を印字ヘッド特性情報取得手段10によって取得する。すなわち、前記実施第1の実施の形態のように高解像度化後にそれぞれの画素値を1/nに変換するような処理はせず、次の判断ステップS308にそのまま移行する。
ステップS308では、取得した印字ヘッド特性情報からその印字ヘッド200における飛行曲がり現象が発生している部位(ノズル)を特定する。
そして、この判断処理の結果、飛行曲がりが発生していると判断したとき(Yes)は、ステップS310側に移行して前記第2画像データの各画素のなかから、前記実施の形態と同様に、実際のドット印字位置に対応する画素を選択して飛行曲がり現象が発生していないノズルに対応する画素はそのまま選択し、飛行曲がりを発生しているドットについては高解像度化した画素のなかからそのドット印字位置に対応する画素を選択する。
なお、本実施の形態においても、第1画像データの解像度と、印字ヘッド200の解像度(画素数および画素ピッチ)はいずれも一致しているものとする。
一方、前記判断ステップS308において、飛行曲がり現象が発生していないと判断したとき(No)は、ステップS312側に移行して同じく高解像度化前の画素に相当する画素をそのまま選択することになり、各選択画素の画素値もそれぞれの値が採用される。
次に、このようにして所定の印字ヘッド200の各ドット印字位置に対応する画素が選択されたならば、次のステップS314に移行して前記第1の実施の形態と同様に前記印字画素選択手段18で選択されない画素の画素値をその近傍の選択画素に蓄積した後、次のステップS316に移行してその選択画素からなる画像データを印刷用データ生成手段20によってN値化処理して印刷用データを生成する。
このとき各画素の画素値は、高解像度化によって発生した未選択画素の画素値がそのまま蓄積されて元の画素値のn倍になっていることから、そのまま前記第1の実施の形態のように通常の閾値を用いてN値化処理すると、画素値が正常なデータが得られない。
そのため、本実施の形態では、印刷用データ生成手段40がこの画像データをN値化処理を実施するに際して、使用する閾値をn倍、すなわち、高解像度化数である「n」と同じように閾値を増大させ、その増大させた閾値を用いてN値化処理を行うようにしたものである。
例えば、前記実施の形態のように、多値の画像データを4値化するに際しては、図13に示すように、「42」、「126」、「210」といった3つの閾値を用いて4値化するようになっているが、本実施の形態では、例えば4倍の高解像度化を行った場合は、対象となる画素の画素値も4倍になることから、これらの閾値もそれぞれ4倍である、「168」、「504」、「840」ということになる。
そして、このような高解像度化に合わせて増大した閾値を用いてN値化処理を実施することにより、前記第1の実施の形態と同様に予め画素値変換した場合と同様に正常な印刷用データが得られる。
そして、図23に示すように、これらのステップS314およびステップS316における処理が終了したならば、生成したデータを印刷手段22用の印刷データとして出力した後、最後にステップS318に移行してこのようにして出力された印刷用データに基づいて印刷手段22によって印刷が実行されることによって処理が終了する。
これによって、前述した第1や第2の実施の形態と同様に、バンディング現象に関与するドットの大きさが自動的に調整されてバンディング現象による白スジや濃いスジが殆ど目立たなくなるため、飛行曲がり現象が発生している印字ヘッド200(印刷装置100)であっても、白スジや濃いスジが殆どみられない高品質の印刷物を確実に得ることができることは勿論、高解像度化後の画素値を1/nに戻すといった処理、すなわち、第3画像データの生成処理を省略することが可能となる。
なお、本実施の形態のように高解像度化した画素の画素値を1/nに変換することなく、N値化の閾値側をn倍にすることによって正常なN値化を実施する方法の他に、それらを組み合わせたN値化を実施するようにしても良い。
例えば、na×nb=1という条件下で、高解像度化した画素の画素値を1/naに変換すると共にN値化の閾値側をnb倍しても前記と同様の結果(効果)を得ることができる。
また、本実施の形態においても前記第1および第2の実施の形態と同様に、従来から既存のインクジェット方式の印字ヘッド200や印刷手段22(プリンタ)をそのまま活用することができる。
従って、図22の構成から印字ヘッド200と印刷手段22とを分離すれば、その機能はパソコンなどの汎用の情報処理装置(画像処理装置)のみで実現することも可能となる。
また、本発明は飛行曲がり現象のみならず、インクの吐出方向は垂直(正常)であるもののノズルの形成位置が正規の位置よりもずれている結果、形成されるドットが飛行曲がり現象と同じ結果となる場合にも全く同様に適用できることは勿論であり、さらにインク詰まりなどにより、特定のノズルからインクが吐出しなくなるような不具合に対しても同様に適用可能である。
また、本実施の形態も、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタにも適用可能である。
なお、本実施の形態における、印字ヘッド200は、形態6に従属した形態7の印刷装置における印字ヘッドに対応し、印字ヘッド特性情報取得手段10は、形態6に従属した形態7の印刷装置における印字ヘッド特性情報取得手段及び印字ヘッド特性情報記憶手段に対応し、第1画像データ取得手段12は、形態6の印刷装置における第1画像データ取得手段にそれぞれ対応する。また、第2画像データ生成手段14は、形態6の印刷装置における第2画像データ生成手段に、また、印字画素選択手段18は、形態6の印刷装置における印字画素選択手段にそれぞれ対応する。また、印刷用データ生成手段40は、形態6の印刷装置における印刷用データ生成手段に対応する。さらに印刷手段22は、形態6の印刷装置における印刷手段に対応する。
本発明に係る印刷装置の第1の実施の形態を示す機能ブロック図である。 本発明に係る印刷装置を実現するコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明に係る印字ヘッドの構造を示す部分拡大底面図である。 本発明に係る印字ヘッドの構造を示す部分拡大側面図である。 飛行曲がり現象が発生しない利用的なドットパターンの一例を示す概念図である。 1つのノズルの飛行曲がり現象によって形成されるドットパターンの一例を示す概念図である。 第1の実施の形態に係る印刷処理の流れの一例を示すフローチャート図である。 高解像度化処理の一例を示す概念図である。 第1画像データと、第2画像データと、第3画像データと、飛行曲がり現象を起こしているドット印字位置と、選択画素との関係を示す概念図である。 第1の実施の形態に係る各データ間の関係を示す概念図である。 第1の実施の形態に係る各データ間の関係を示す概念図である。 高解像度化処理時に各画素値を線形に変化させた状態を示す概念図である。 画素値のドットとの関係などを示す説明図である。 本発明で適用可能な誤差拡散マトリクスの例を示す図である。 正常な場合と飛行曲がりを起こしている場合、および本発明を適用した場合のそれぞれのドットパターンを示す図である。 マルチパス型のインクジェットプリンタとラインヘッド型のインクジェットプリンタとによる印刷方式の違いを示す説明図である。 印字ヘッドの構造の他の例を示す概念図である。 本発明に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例を示す概念図である。 本発明に係る印刷装置の第2の実施の形態を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態に係る印刷処理の流れの一例を示すフローチャート図である。 第2の実施の形態に係る各データ間の関係を示す説明図である。 本発明に係る印刷装置の第3の実施の形態を示す機能ブロック図である。 第3の実施の形態に係る印刷処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
100…印刷装置、200…印字ヘッド、10…印字ヘッド特性情報取得手段、12…第1画像データ取得手段(画像データ取得手段)、14…第2画像データ生成手段(高解像度化手段)、16(30)…第3画像データ生成手段、18…印字画素選択手段、20(40)…印刷用データ生成手段、22…印刷手段、24…印字ヘッド特性情報記憶部、26…印字ヘッド特性検出部、60…CPU、62…RAM、64…ROM、66…インターフェース、70…記憶装置、72…出力装置、74…入力装置、50…ブラックノズルモジュール、52…イエローノズルモジュール、54…マゼンタノズルモジュール、56…シアンノズルモジュール、P…画素、S…印刷媒体(用紙)、N…ノズル、R…記録媒体

Claims (33)

  1. ノズルを備えた印字ヘッドと、
    当該印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
    M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得手段と、
    当該画像データ取得手段で取得した画像データの画素数を増加する高解像度化手段と、
    当該高解像度化手段で画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
    当該印字画素選択手段で選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
    当該印刷用データ生成手段で生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得手段を備え、
    前記印字ヘッド情報記憶手段は、前記印字ヘッド特性情報取得手段で取得した印字ヘッド特性情報を記憶するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  3. ノズルを備えた印字ヘッドと、
    当該印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
    当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
    当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成手段と、
    当該第3画像データ生成手段で生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
    当該印字画素選択手段で選択されない画素の画素値を当該印字画素選択手段で選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
    当該印刷用データ生成手段で生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。
  4. ノズルを備えた印字ヘッドと、
    当該印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
    当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
    当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
    当該印字画素選択手段で選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成手段と、
    当該第3画像データ生成手段で生成された第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
    当該印刷用データ生成手段で生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
    前記第3画像データ生成手段は、
    前記印字画素選択手段で選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置であって、
    前記第3画像データ生成手段は、前記選択画素と当該選択画素と連続する複数の無選択画素との平均値を、前記選択画素の画素値として算出するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  6. ノズルを備えた印字ヘッドと、
    当該印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
    当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
    当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
    当該印字画素選択手段で選択されない画素の画素値を当該印字画素選択手段で選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
    当該印刷用データ生成手段で生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
    前記印刷用データ生成手段は、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を、前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を取得する印字ヘッド特性情報取得手段を備え、
    前記印字ヘッド情報記憶手段は、前記印字ヘッド特性情報取得手段で取得した印字ヘッド特性情報を記憶するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項3〜7のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記第2画像データ生成手段は、前記印字ヘッドのノズルの並び方向に前記第1画像データの画素数を増加するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項3〜8のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印刷用データ生成手段は、前記画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成するときに、誤差拡散法またはディザ法を用いるようになっていることを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印字ヘッドは、前記印刷媒体の装着領域よりも広い範囲に亘って前記ノズルが連続して配列されており1回の走査で印刷可能な印字ヘッドであることを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印字ヘッドは、前記印刷媒体の紙送り方向に直交する方向に往復動しながら印刷を実行する印字ヘッドであることを特徴とする印刷装置。
  12. コンピュータを、
    M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    当該画像データ取得ステップで取得した画像データの画素数を増加させる高解像度化ステップと、
    当該高解像度化ステップで画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、して機能させることを特徴とする印刷プログラム。
  13. コンピュータを、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
    当該第3画像データ生成ステップで生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、して機能させることを特徴とする印刷プログラム。
  14. コンピュータを、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
    当該第3画像データ生成ステップで生成した第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、して機能させると共に、
    前記第3画像データ生成ステップは、
    前記印字画素選択ステップで選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とする印刷プログラム。
  15. コンピュータを、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、して機能させると共に、
    前記印刷用データ生成ステップは、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とする印刷プログラム。
  16. 請求項12〜15のいずれか1項の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    当該画像データ取得ステップで取得した画像データの画素数を増加させる高解像度化ステップと、
    当該高解像度化ステップで画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とする印刷方法。
  18. 複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
    当該第3画像データ生成ステップで生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とする印刷方法。
  19. 複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
    当該第3画像データ生成ステップで生成した第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、
    前記第3画像データ生成ステップは、
    前記印字画素選択ステップで選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とする印刷方法。
  20. 複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    当該印刷用データ生成ステップで生成された印刷用データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、
    前記印刷用データ生成ステップは、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を、前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とする印刷方法。
  21. ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
    M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得手段と、
    当該画像データ取得手段で取得した画像データの画素数を増加させる高解像度化手段と、
    当該高解像度化手段で画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
    当該印字画素選択手段で選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  22. ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
    当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
    当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成手段と、
    当該第3画像データ生成手段で生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段で取得された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
    当該印字画素選択手段で選択されない画素の画素値を当該印字画素選択手段で選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  23. ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
    当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
    当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
    当該印字画素選択手段で選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成手段と、
    当該第3画像データ生成手段で生成した第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備え、
    前記第3画像データ生成手段は、
    前記印字画素選択手段で選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とする画像処理装置。
  24. ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報を記憶する印字ヘッド特性情報記憶手段と、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得手段と、
    当該第1画像データ取得手段で取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、
    当該第2画像データ生成手段で生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、前記印字ヘッド特性情報記憶手段に記憶された前記印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択手段と、
    当該印字画素選択手段で選択されない画素の画素値を当該印字画素選択手段で選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備え、
    当該印刷用データ生成手段は、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を、前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とする画像処理装置。
  25. コンピュータを、
    M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    当該画像データ取得ステップで取得した画像データの画素数を増加させる高解像度化ステップと、
    当該高解像度化ステップで画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、して機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  26. コンピュータを、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
    当該第3画像データ生成ステップで生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、して機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  27. コンピュータを、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
    当該第3画像データ生成ステップで生成した第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、して機能させると共に、
    前記第3画像データ生成ステップは、
    前記印字画素選択ステップで選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とする画像処理プログラム。
  28. コンピュータを、
    複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、して機能させると共に、
    当該印刷用データ生成ステップは、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を、前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とする画像処理プログラム。
  29. 請求項25〜28のいずれか1項の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  30. M値(M≧2)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    当該画像データ取得ステップで取得した画像データの画素数を増加させる高解像度化ステップと、
    当該高解像度化ステップで画素数の増加された画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択された画素の画素値をN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含むことを特徴とする画像処理方法。
  31. 複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データの各画素ごとの画素値を1/n(n>1)に変換して第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
    当該第3画像データ生成ステップで生成された第3画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含むことを特徴とする画像処理方法。
  32. 複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとにn倍(n>1)して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択された選択画素に基づき第3画像データを生成する第3画像データ生成ステップと、
    当該第3画像データ生成ステップで生成した第3画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含み、
    前記第3画像データ生成ステップは、
    前記印字画素選択ステップで選択された各選択画素の画素値を、当該選択画素の画素値と当該選択画素と隣接する無選択画素の画素値とに基づいて算出するようになっていることを特徴とする画像処理方法。
  33. 複数の画素を有するM値(M≧2)の第1画像データを取得する第1画像データ取得ステップと、
    当該第1画像データ取得ステップで取得した前記第1画像データの画素数を各画素ごとに増加して第2画像データを生成する第2画像データ生成ステップと、
    当該第2画像データ生成ステップで生成された第2画像データを構成する各画素のなかから、ノズルを備えた印字ヘッドの前記ノズルの特性を示す印字ヘッド特性情報に基づき前記印字ヘッドの実際のドット印字位置に対応する画素を選択する印字画素選択ステップと、
    当該印字画素選択ステップで選択されない画素の画素値を当該印字画素選択ステップで選択された未処理の画素に対して分配してから前記第2画像データをN値(N≧2)化して印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含み、
    当該印刷用データ生成ステップは、前記第2画像データのN値(N≧2)化に用いる閾値を、前記第1画像データから前記第2画像データを生成したときの画素の増加数に合わせて変化させることを特徴とする画像処理方法。
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