JPH10233923A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH10233923A
JPH10233923A JP9311987A JP31198797A JPH10233923A JP H10233923 A JPH10233923 A JP H10233923A JP 9311987 A JP9311987 A JP 9311987A JP 31198797 A JP31198797 A JP 31198797A JP H10233923 A JPH10233923 A JP H10233923A
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明夫 飯野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値データで表現された基本画像を循環誤差
拡散法を適用して2値化することにより、その基本画像
の2値化によって発生するノイズを抑え、高品位な擬似
階調画像を形成する画像処理方法とその装置を提供す
る。 【解決手段】 誤差拡散法を基本画像に適用して各画素
毎に順次2値化処理を実行する際、その基本画像の端部
で発生する誤差を、もう一方の端部に取り込んで誤差拡
散処理を行なう。さらに、基本画像の上辺にその画像の
一部からなる補助画像を追加した結合画像を用いて、誤
差拡散処理を行なう。そして、2値化処理が終わった段
階で、補助画像の下端領域と基本画像の下端領域との2
値データの比較を行ない、その比較結果をもとに該領域
中の画素の値を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及び画
像処理方法に関し、特に、例えば、スキャナ、コンピュ
ータ等により入力された多値画像を繰り返し展開して、
低階調デバイスに出力する際の擬似階調表現する画像処
理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、擬似階調表現手法として誤差
拡散法、ディザ法が知られている。これらの内、誤差拡
散法では、図10に示すように、注目画素に関しいくつ
かの後続の画素に対して拡散係数を割り当て、注目画素
で発生した量子化誤差を、この拡散係数に応じて周辺画
素に振り分ける。この処理により画像全体の濃度値が保
存されることになり、良好な擬似階調表現が可能とな
る。
【0003】また、ディザ法では、図11に示すよう
に、あらかじめ閾値を与えてあるディザマトリクス(図
11では、マトリクスサイズが4×4である)を用意し
ておき、このマトリクスと入力多値画像データの各画素
との1対1の画素比較を行なう。このとき、入力多値画
像データの値が閾値より大きければ、その画素をON、
小さければOFFとして2値化出力を得る。このディザ
法では、ドットの規則的な並びによって生じる人工的な
模様のため、擬似階調画像に粒状感があり、一般的に、
誤差拡散法を適用した画像に比べて画質が悪くなる傾向
にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、ネクタイやハン
カチなどの布に施された模様に見られるような繰り返し
パターンを考えると、図12に示すように、その繰り返
しの基本となるパターン(図12(a))を単純に水平
方向と垂直方向に繰り返して生成するパターン(図12
(b))や、基本パターンを1/2づつずらしながら水
平方向と垂直方向に繰り返し(図12(c))等があ
る。しかし、繰り返し回数が多い場合、この繰り返し画
像全体に擬似階調処理を施すのは非効率であり、この処
理をソフトウェアで行なうのであれば、処理速度の面か
らも非現実的である。
【0005】また、基本パターンのみを2値化し、単純
にその2値データを繰り返して画像形成すると、図13
に示すように基本パターンと基本パターンとの境界部に
目につきやすいノイズ(これを境界ノイズという)が発
生してしまう。この原因としては、境界部における2値
化処理の不連続性が考えられる。
【0006】そこで、この境界ノイズを削減するため
に、図14(a)に示すように基本パターンに外枠を追
加してそのパターンを描画する外枠追加方式や、図14
(b)に示すように基本パターンの境界部にスムージン
グ処理を施す境界部スムージング方式が提案されてい
る。外枠追加方式では、基本パターンを囲むように、あ
る大きさからなる同じ多値画像を追加して、この画像全
体に2値化処理を行ない、基本パターンの2値化データ
を得る。しかし、これにより得られる2値データを繰り
返して画像形成しても、依然として境界部の不連続性の
ために境界ノイズが発生してしまう。
【0007】また、境界部スムージング方式のように、
得られた2値データの境界ノイズを削減するために、2
値データの境界部にスムージング処理を施しても、例え
ば、その境界部に細線等のエッジ領域を含む画像の場合
には、この処理により、境界部の画像が不鮮明になると
いう問題がある。
【0008】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、誤差拡散法を変形し、画像全体の画質を落とすこと
なく、擬似階調表現された画像の繰り返しに伴う境界ノ
イズを削減することができる画像処理装置及び画像処理
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は、以下の様な構成からなる。
【0010】即ち、 多値データで表現された基本画像
を擬似階調表現する二値画像に変換し、前記二値画像を
繰り返して記録媒体に記録する画像処理装置であって、
前記基本画像を表現する各画素の値を順次、所定の閾値
との比較し、該比較結果に従って2値化する2値化手段
と、前記2値化によって発生する誤差を所定サイズの誤
差拡散マトリクスを適用して、注目画素の周辺画素に分
配する分配手段と、前記分配手段によって分配される誤
差の内、前記基本画像の外にはみ出す誤差を、前記2値
化手段による2値化処理が未処理の領域に取り込む取込
手段とを備えることを特徴とする画像処理装置を備え
る。
【0011】また、他の発明によれば、多値データで表
現された基本画像を擬似階調表現する二値画像に変換
し、前記二値画像を繰り返して記録媒体に記録する画像
処理方法であって、前記基本画像を表現する各画素の値
を順次、所定の閾値との比較し、該比較結果に従って2
値化する2値化工程と、前記2値化によって発生する誤
差を所定サイズの誤差拡散マトリクスを適用して、注目
画素の周辺画素に分配する分配工程と、前記分配工程に
おいて分配される誤差の内、前記基本画像の外にはみ出
す誤差を、前記2値化工程における2値化処理が未処理
の領域に取り込む取込工程とを備えることを特徴とする
画像処理方法を備える。
【0012】以上の構成により本発明は、多値データで
表現された基本画像を擬似階調表現する二値画像に変換
し、前記二値画像を繰り返して記録媒体に記録する際
に、その基本画像を表現する各画素の値を順次、所定の
閾値との比較し、その比較結果に従って2値化し、その
2値化によって発生する誤差を所定サイズの誤差拡散マ
トリクスを適用して、注目画素の周辺画素に分配し、そ
の分配される誤差の内、基本画像の外にはみ出す誤差
を、2値化処理が未処理の領域に取り込むよう動作す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の代表的な実施形態である
画像処理装置の構成を示すブロック図である。この画像
処理装置は、図1に示すように、画像原稿100を読み
取る画像読取り部109と、その読み取った画像を処理
する画像処理部104と、画像処理されたデータに基づ
いて、記録媒体(紙、板、布など)に画像をプリントす
るプリンタ部105と、画像読取り部109と画像処理
部104とプリンタ部105とを制御する制御部110
とから構成される。
【0015】画像読み取り部109は、レンズ101、
CCDセンサ102、アナログ信号処理部103等によ
り構成される。レンズ101を介してCCDセンサ10
2に結像された原稿画像に基づいて、CCDセンサ10
2によりR(Red),G(Green),B(Blu
e)のアナログ電気信号が生成される。そして、その電
気信号は、アナログ信号処理部103に入力され、そこ
で、R,G,Bの各色成分毎にサンプル&ホールド、ダ
ークレベルの補正等が行なわれた後、アナログ・デジタ
ル変換(A/D変換)され、RGB成分からなるデジタ
ル画像データが生成される。
【0016】このようにデジタル化されたフルカラー信
号は、画像処理部104に入力される。画像処理部10
4では、シェーディング補正、色補正、γ補正等の画像
読み取り部109における読み取り処理に起因する必要
な補正処理や、輝度濃度変換処理、UCR処理、スムー
ジング処理、エッジ強調などの前処理や加工等を施した
後、その結果得られるYMCK成分からなる濃度画像デ
ータがプリンタ部105に出力される。
【0017】プリンタ部105は、インクジェット方式
に従う記録ヘッドを用い、インクを記録媒体に吐出する
ことによりその記録媒体に画像を記録するインクジェッ
トプリンタである。
【0018】図2はプリンタ部105の構成を示す外観
斜視図である。
【0019】図2において、1は記録用紙、プラスチッ
クシート、或は、布などの記録媒体、2〜3は記録用紙
1の記録領域の上下に配置され矢印Aの方向に記録用紙
1を搬送する搬送ローラ、4は搬送ローラ2〜3を駆動
するシート送りモータ、5は搬送ローラ2と3との間に
位置し搬送ローラ2〜3の回転軸に平行に設けられたガ
イドシャフト、6はガイドシャフト5に沿って往復移動
(矢印B)するキャリッジ、7はキャリッジを移動させ
るキャリッジモータ、8はキャリッジモータ7の駆動力
をキャリッジ6に伝達するベルトである。
【0020】さて、キャリッジ6には、インクジェット
方式に従ってインク液滴を吐出して記録を行なう記録ヘ
ッド9A〜9D(以下、これら4つの記録ヘッドを総称
して言及するときには、記録ヘッド9とする)が搭載さ
れている。記録ヘッド9はカラー画像記録用であり、キ
ャリッジ6の移動方向に配置され、それぞれ、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(B
k)の各色のインクに対応させて設けた4個の記録ヘッ
ド(Kヘッド)9A、記録ヘッド(Cヘッド)9B、記
録ヘッド(Mヘッド)9C、記録ヘッド(Yヘッド)9
Dからなっている。記録ヘッド9A〜9D各々の前面、
即ち、記録用紙1の記録面と所定間隔(例えば0.8m
m)を於て対抗する面には複数の(例えば、64個或は
128個)のインク吐出口をキャリッジ6の走査方向と
交差させる方向に縦一列に配置している。そして、記録
ヘッド9A〜9Dのロジック回路は同じ構成をもってい
る。
【0021】また、このプリンタの外装ケース(不図
示)に取付けられる操作パネル64には、オンライン/
オフライン切換えキー60A、ラインフィードキー60
B、記録モード切り替えキー60C、リセットキー60
D等のキー設定部の他、アラームランプ61Aや電源ラ
ンプ61Bの警告ランプなどのLEDランプや各種メッ
セージを表示するLCD65が設けられている。
【0022】なお、80はプラテン、92は記録媒体1
に所望の画像を記録するためのインクを貯溜するインク
タンクである。インクタンク92は、記録ヘッド9A〜
9Dに対応して4色(シアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロ(Y)、ブラック(Bk))のインクを貯溜する
4つのインクコンパートメント92A〜92Dから構成
されている。
【0023】なお、プリンタを制御するCPUやこれに
併設されたROM、RAM等を含む制御部は、ホストコ
ンピュータ(以下、ホストという)200と接続し、そ
こからの送られる指令信号やデータ信号(記録情報)に
基づいて、各種モータ等の駆動するとともに、記録ヘッ
ド9A〜9Dに含まれる電気熱変換体(ヒータ)に駆動
電源(ヒート電源)を印加し通電することによりプリン
トを実行することもできる。
【0024】図3は、図1に示す制御部の概略構成を示
すブロック図である。
【0025】マイクロプロセッサ形態のCPU21は、
インタフェース22を介してホスト200に、また、別
のインタフェース83を介して画像処理部104と画像
読取り部109とに接続されている。そして、制御プロ
グラムを格納したROM24や更新可能な制御プログラ
ムや処理プログラムや各種定数データなどを格納したE
EPROM23、及び、ホスト100からインタフェー
ス22を介して受信した指令信号(コマンド)や記録信
号、或は、画像処理部104からインタフェース83を
介して転送された濃度画像データを格納するRAM25
にアクセスし、これらのメモリに格納された情報に基づ
いて記録動作を制御する。
【0026】さらに、CPU21は、出力ポート26及
びキャリッジモータ制御回路42を介してキャリッジモ
ータ7を動作させることによりキャリッジ6を移動させ
たり、出力ポート26及びシート送りモータ制御回路4
4を介してシート送りモータ4を動作させることにより
搬送ローラ2〜3などの搬送機構を動作させる。さら
に、CPU21は、RAM25に格納されている記録情
報に基づきヘッド駆動回路29を介して記録ヘッド9A
〜9Dを駆動することにより、記録媒体1上に所望の画
像を記録することができる。
【0027】また、電源回路28からは、CPU21や
記録ヘッド制御回路29を動作させるためのロジック駆
動電圧Vcc(例えば5V)、各種モータ駆動電圧Vm
(例えば30V)、記録ヘッド9を駆動させるためのヒ
ート電圧Vh(例えば25V)、及び、記録ヘッド9保
護用バックアップ電圧VDDH等が出力される。そし
て、ヒート電圧Vhは記録ヘッド9に、バックアップ電
圧VDDHは、記録ヘッド制御回路29および記録ヘッ
ド9にそれぞれ印加される。
【0028】さらに、操作キー60A〜60Dから入力
される指示は入力ポート32を介してCPU21に伝え
られ、CPU21からの命令が出力ポート36を介して
LED発光制御回路62に伝えられるとLED61A、
61Bが点灯したり、表示制御回路66に伝えられると
LCD65にメッセージが表示される。
【0029】さらにまた、キャリッジ6には記録媒体幅
検知センサ81が搭載されており、記録媒体幅1の幅検
知のための信号がA/D変換回路82を介してCPU2
1に送られる。
【0030】次に以上のような構成の画像処理装置を用
いて、例えば、織布などの記録媒体に、図12で示した
ような基本パターン“A”を連続的に水平方向及び垂直
方向に繰り返してプリントする場合の画像処理について
説明する。
【0031】図4は水平方向に基本パターンを繰り返し
プリントする場合の誤差拡散法の適用の様子を示す図で
ある。
【0032】従来は画像の左上端から順々に右方向に所
定の閾値を用いて各画素毎を2値化し、さらに、例え
ば、図4に示すような誤差マトリクス700を適用し誤
差拡散を行いながら二値化処理を進めていく場合に、そ
の誤差マトリクスの適用範囲がその画像の右端からはみ
出すようになると、そのはみ出した誤差は切り捨ててい
た。
【0033】しかしながら、この実施形態では、例え
ば、注目画素が画像の右端に達し、誤差マトリクス70
0の内、3画素分が画像の外側にはみ出したとしても、
図4の701に示すように、二値化が未処理の領域(図
4の701の斜線部)にそのはみ出した誤差を取り入れ
て誤差拡散を実行する。このように、従来の誤差拡散法
に係る処理とこの実施形態の処理では、画像端部での処
理が異なる。
【0034】すなわち、従来は切り捨てられていた右端
部のはみ出し誤差を、ここでは、基本パターンの繰り返
しに関し、水平方向の連続性を保証するために、左端部
に取り入れていく。図4の701に示す例では、注目画
素が属するラインは、既に2値化処理が終了しているの
で、その下のラインが誤差を取り込む。視覚的には、こ
の処理による画質劣化はほとんどないと考えられる。
【0035】さて、このような一連の処理を画像の最終
ラインまで繰り返して行くと、図4の702に示すよう
に、今度は、画像の右下端において誤差のはみ出しが発
生する。理想的には、この誤差を画像の左上端部に取り
込むことが望ましいが、その部分は、既に2値化処理が
終わっていて、その取り込みが不可能である。従って、
このままの処理だけでは、上記のような取り込みを行い
つつ、基本パターンを繰り返し記録していくと、図4の
703に示すように、垂直方向の境界ノイズは削減でき
るが、水平方向の境界ノイズは残ったままとなる。
【0036】そこで、この実施形態では、上述の取り込
み処理に加え、次のような処理を実行する。
【0037】図5は垂直方向に基本パターンを繰り返し
プリントする場合の誤差拡散法の適用の様子を示す図で
ある。
【0038】まず、基本パターン800の上部に、基本
パターンの一部からなる、ある大きさの補助パターン8
01を加える。そして、この補助画像を加えた結合パタ
ーン802全体に対して、上述した誤差の取り込み処理
を含む誤差拡散法を適用して二値化処理を行う。そし
て、この処理終了後、補助パターンの最下端1ラインで
ある「領域1」と、基本画像の最下端1ラインである
「領域2」とを比較する。
【0039】補助パターン802が基本パターン801
の一部からなるのであるから、これら領域1、領域2
は、元来、基本パターン801中の同じ位置を表わして
いる。従って、仮に、双方の領域の2値データが完全に
一致していれば、上述した誤差の取り込み処理を含む誤
差拡散法だけを適用して、基本パターン801を繰り返
して記録しても、境界ノイズは全く発生しないことにな
るが、実際は、図8の803に示すように、それぞれの
領域中のデータは完全には一致していない。これは、2
値化の過程でドットの値に変化が起こるからである。従
って、これら異なるドット配列を視覚的に良好となるよ
うに調整することが必要である。
【0040】そのため、この実施形態では領域1と領域
2とを比較して、2値データが一致しているものに関し
ては、その一致したデータをそのまま利用する。しか
し、不一致のものに関しては、周辺画素の値を考慮する
ように以下の処理を実行して、どちらかの値に合わせる
よう決定する。
【0041】図6はその決定のために使用する平均値算
出フィルタの構成を示す図であり、図7はその比較処理
の手順を示すフローチャートである。
【0042】図6において、黒で塗りつぶされた画素が
注目画素であり、他の画素に記された値は平均値を算出
するための重み係数である。ここでは、不一致の画素の
位置をその注目画素の位置とする。
【0043】ステップS101では、既に2値化処理が
終わっている周辺画素の2値データの平均値を、図6に
示したフィルタを用いて算出する。ここでは、周辺画素
の値を重み付け平均する。即ち、周辺画素の各値に関
し、平均値算出フィルタの対応する値を加重して積算
し、その積算値を69で除算する。この“69”という
値は重み係数全ての総計である。
【0044】ステップS102では、その算出から得ら
れた平均値と注目画素の入力多値データとの大きさを比
較する。ここで、注目画素の入力値がその平均値以上で
あれば、処理はステップS103に進み、注目画素の値
をON(“1”)とし、これに対して、入力値が平均値
未満であれば、処理はステップS104に進み、注目画
素の値をOFF(“0”)にする。
【0045】このようにして、図5に示した領域1と領
域2に関し、2つの領域の対応する画素の値が不一致の
場合のみ、周辺画素の値を考慮に入れた補正を行なう。
これにより、図4の703に見られる水平方向の境界ノ
イズが削減され、画質の劣化を抑えられる。
【0046】なお、実験によれば、この実施形態に示す
程度のサイズの誤差拡散マトリクスを用いた場合、補助
パターンは10ライン程度の長さで十分であることが分
かっている。
【0047】最後に、以上説明した一連の画像処理をま
とめると、図8に示すフローチャートのようになる。
【0048】まず、ステップS10において、図5に示
したように補助パターンと基本パターンとを結合した結
合パターン802を入力する。次に、ステップS20で
は、1画素分多値のデータを入力し、さらに、ステップ
S30では所定の閾値とその入力多値データとを比較
し、注目画素についての2値化を行う。
【0049】ステップS40では、その2値化によって
生じた誤差に対して、誤差拡散マトリクス700を適用
して、そのマトリクスに従って誤差を2値化が未処理の
領域に拡散する。
【0050】次に、ステップS50では、図4に示され
ているように、誤差拡散される場所が結合パターンの画
像の外にはみ出るかどうかを調べる。ここで、そのよう
な“はみ出し”がないなら、処理はステップS20に戻
り、次の画素を処理する。これに対して、そのような
“はみ出し”があれば、処理はステップS60に進み、
そのはみ出した誤差を2値化が未処理の領域である次ラ
イン以降の、“はみ出し”が発生した端とは反対側の端
部に拡散する。
【0051】なお、ステップS60の処理による誤差拡
散は、2値化処理が進行し、誤差拡散の場所が結合パタ
ーンの最終ラインから下側にはみ出した場合には実行し
ない。
【0052】ステップS70では、ステップS10〜S
60の2値化処理が最終ラインの最終画素まで達したか
どうかを調べ、その最終画素の処理が終了したと判断さ
れたなら、処理はステップS80に、未終了であると判
断されたなら、処理はステップS20に戻り、次の画素
を処理する。
【0053】さて、処理はステップS80において、図
5に示すように、領域1と領域2の対応画素について1
対の画素の比較する。そして、ステップS90におい
て、その比較結果、対応する2つの画素の値が一致して
いるかどうかを判断し、一致していなければ、処理はス
テップS100に進み、一致していれば、その注目画素
についての補正は実行せず、処理はステップS110に
進む。
【0054】ステップS100では図7のフローチャー
トを参照して説明したのと同じ処理を実行し、周辺画素
の値を参照して、注目画素の値を補正する。その後、処
理はステップS110に進む。ステップS110では、
全ての対応画素についての比較と補正の処理が終了した
かどうかを調べる。ここで、それらの処理が未終了であ
ると判断されれば、処理はステップS80に戻り、次の
1対の画素についての比較を実行する。
【0055】これに対して、全ての対応画素についての
処理が終了したと判断されたなら処理を終了する。
【0056】以上説明したように、この実施形態によれ
ば、誤差の取り込み処理と比較処理とを含んだ誤差拡散
法(これを循環誤差拡散法をいう)を適用することによ
って、記録媒体に全体に記録される画像に対して2値化
処理を行なわなくとも、繰り返し記録の基本となるパタ
ーンのみを2値化処理して、必要な回数だけそのパター
ンの記録を繰り返すことにより、画像全体を2値化処理
した場合と同程度の境界ノイズのない良好な画質を得る
ことができる。
【0057】これによって、例えば、織布のような記録
媒体にインク吐出して特定のパターンを繰り返しプリン
トするような場合には、効率的な画像処理がなされ、さ
らに高速な処理速度を達成することができる。
【0058】以上のような2値化処理は画像処理部10
4において、論理回路を用いて実行することも可能であ
るが、処理の融通性を考慮したとき、CPU21の性能
が高いものであれば、ソフトウェアを用いて実行するこ
とも可能である。
【0059】また、この実施形態における注目画素と拡
散係数の相対位置、処理方向、誤差の取り込みの際の具
体的な位置関係、比較処理の方法は、あくまでも一例に
過ぎず、種々のバリエーションがあることは言うまでも
ない。さらに、この実施形態では2値化処理を扱ってい
るが、本発明は、例えば、多値の誤差拡散法にも適用で
きる。
【0060】以下、種々の変形例について説明する。 [変形例1]上記の実施形態では、その比較処理におい
て、領域1と領域2との対応画素の値が不一致である場
合に、その位置の周辺画素の2値データに対する加重平
均値を求めているが、周辺画素の2値データとそれらの
画素に対応する入力多値データとの差の平均値を平均値
算出フィルタを用いて算出し、その平均値が“0”未満
であれば、不一致であった位置の画素の値をONにし、
平均値が“0”以上であれば、それをOFFにするよう
にしても良い。
【0061】これにより、注目画素の周辺画素の2値化
誤差を、面積階調表現の観点から削減できる。 [変形例2]上記の実施形態では、基準パターンを図1
2Bに示すように繰り返して記録する場合を例にして説
明したが、図12Cに示すような繰り返し記録を行う場
合には、水平方向に並んだ基本パターンがそのパターン
のサイズの1/2つづ垂直方向にずれているために、上
述したように循環誤差拡散法をそのまま適用すると、水
平方向の境界ノイズを低減するための処理が複雑になる
ので、以下に示すような処理を実行する。
【0062】即ち、循環誤差拡散法の処理方向を水平方
向から垂直方向に変えて誤差の取り込み処理を行なう。
【0063】図9は垂直方向に循環誤差拡散法を適用す
る様子を示す図である。
【0064】この場合、基本パターンの左側に補助パタ
ーンを垂直方向にそのサイズの1/2だけづらせて付加
する。そして、その付加によって形成された合成画像の
パターンの左下端より垂直方向に誤差拡散マトリクスを
適用して基本パターンの二値化を実行する。その処理が
上端に達したとき、その上端よりはみ出した誤差を次の
行の下端に取り込みながら、同様な処理を続け、その合
成パターンの最終行まで二値化処理を行う。
【0065】このようにして形成された2値画像の領域
1、領域2に対して、上述したような比較処理を行な
い、2つの領域の対応する画素で値が不一致の場所に
は、上述したように周辺画素の値を考慮した補正を行
う。
【0066】これにより、単純に水平方向と垂直方向に
基本パターンを繰り返してプリントする場合と同様に、
循環誤差拡散法を使って境界ノイズを削減し、画質の劣
化を抑えることができる。
【0067】なお、以上の実施形態において、特にイン
クジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生す
る手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前
記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方
式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成
できる。
【0068】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0069】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0070】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0071】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0072】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0073】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0074】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0075】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0076】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0077】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0078】本発明は例えば、ホストコンピュータ,イ
ンタフェイス機器,リーダ,プリンタ等の複数の機器か
ら構成されるシステムに適用しても良いし、或は、例え
ば、複写機,ファクシミリ装置等の単体の機器からなる
装置に適用しても良い。さらに、本発明は前述した実施
形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード
を記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給
し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(または
CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコ
ードを読出し実行することによって達成される場合にも
適用できることは言うまでもない。
【0079】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が、上述した実施形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒
体は本発明を構成することになる。
【0080】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM等
を用いることができる。
【0081】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行ない、その処理によって、上述した実施形態の機
能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0082】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行ない、
その処理によって、上述した実施形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、繰
り返すパターンとなる基本画像を表現する画像データの
値と所定の閾値との比較し、その比較結果に従った2値
化処理で発生する誤差の内、その基本画像の端部で発生
する誤差を、2値化処理の未処理領域に取り込むこと
で、基本画像を誤差拡散法を適用して2値化し、その2
値画像を繰り返して記録する際に、その2値画像の境界
部に発生するノイズが視覚的に問題のない程度に低減さ
れ、結果として形成される画像全体の画質劣化が抑えら
れるという効果がある。
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態である画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すプリンタに対応するインクジェット
方式に従って記録を行なう記録ヘッドを備えたプリンタ
の構成を示す外観斜視図である。
【図3】図1に示す制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】その実施形態に従う循環誤差拡散法を適用した
水平方向の誤差の取り込み処理を示す図である。
【図5】その実施形態に従う循環誤差拡散法を適用した
垂直方向の比較処理を概念的に示す図である。
【図6】その比較処理に用いる平均値算出フィルタを示
す図である。
【図7】その実施形態に従う比較処理を示すフローチャ
ートである。
【図8】その実施形態に従う2値化処理全体の概要を示
すフローチャートである。
【図9】その実施形態の変形例に従う循環誤差拡散法を
適用する様子を示す図である。
【図10】誤差拡散法における注目画素と拡散係数との
関係を示す図である。
【図11】ディザ法による2値化処理を示す図である。
【図12】基本画像と繰り返し画像との関係を示す図で
ある。
【図13】2値データの繰り返しによる境界ノイズを示
す図である。
【図14】従来の境界ノイズ削減の方法を説明するため
の図である。
【符号の説明】
100 画像原稿 101 レンズ 102 CCDセンサ 103 アナログ信号処理部 104 画像処理部 105 プリンタ部 109 画像読取り部 110 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/60 H04N 1/40 D 1/407 101E 1/403 103A 1/46 1/46 Z

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値データで表現された基本画像を擬似
    階調表現する二値画像に変換し、前記二値画像を繰り返
    して記録媒体に記録する画像処理装置であって、 前記基本画像を表現する各画素の値を順次、所定の閾値
    との比較し、該比較結果に従って2値化する2値化手段
    と、 前記2値化によって発生する誤差を所定サイズの誤差拡
    散マトリクスを適用して、注目画素の周辺画素に分配す
    る分配手段と、 前記分配手段によって分配される誤差の内、前記基本画
    像の外にはみ出す誤差を、前記2値化手段による2値化
    処理が未処理の領域に取り込む取込手段とを備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記取込手段は、前記基本画像の一端で
    発生した前記はみ出し誤差を、該一端の反対側の端部に
    おける2値化処理が未処理の領域に取り込むことを特徴
    とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記基本画像の一部の画像からなる補助
    画像を前記基本画像に隣接させて結合画像を形成する結
    合手段をさらに有し、 前記結合画像に対して前記2値化手段による2値化、前
    記分配手段による誤差の分配、及び、前記取込手段によ
    る前記誤差の取り込みを行なうことを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記取り込み後、前記補助画像の内、前
    記基本画像と接するラインを含む第1の領域の画像デー
    タ値と、前記第1の領域に対応する前記基本画像中の第
    2の領域の画像データ値とを比較し、該比較結果をもと
    に前記第1及び第2の領域の画像データ値を補正する補
    正手段をさらに有することを特徴とする請求項3に記載
    の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段による補正では、前記第1
    の領域の画像データ値と第2の領域の画像データ値とが
    同じである場合、該値をそのまま擬似階調値として使用
    し、前記第1の領域の画像データ値と第2の領域の画像
    データ値が異なる場合は、前記画像データが表わす注目
    画素の周辺画素のデータ値をもとに補正した値を擬似階
    調値とすることを特徴とする請求項4に記載の画像処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記補正手段は、 前記周辺画素の値を加重平均する加重平均手段と、 前記加重平均手段によって加重平均された値と、前記注
    目画素の多値データとを比較し、該比較結果に従って補
    正値を生成する補正値生成手段とを有することを特徴と
    する請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記二値画像を繰り返して記録媒体に記
    録する記録手段をさらに有することを特徴とする請求項
    3に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段は、インクを前記記録媒体
    に吐出して画像を記録する記録ヘッドを有するインクジ
    ェットプリンタを含むことを特徴とする請求項7に記載
    の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項8に記載の画像処
    理装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、シアン、マゼン
    タ、イエロ、ブラックのインクを吐出してカラー記録を
    行うカラー記録ヘッドであることを特徴とする請求項8
    に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記インクジェットプリンタが記録す
    る記録媒体には織布を含むことを特徴とする請求項8に
    記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記記録手段は、前記2値画像を前記
    記録媒体上に水平方向及び垂直方向に単純に繰り返して
    記録し、 前記付加手段は、前記水平方向と平行な方向にある前記
    基本画像の一辺に前記補助画像を隣接させ、 前記取り込み手段は、前記水平方向に前記誤差の取り込
    みを行なうことを特徴とする請求項7に記載の画像処理
    装置。
  13. 【請求項13】 前記記録手段は、前記2値画像を前記
    記録媒体上に垂直方向に前記2値画像の1/2のサイズ
    だけづらして記録し、 前記付加手段は、前記垂直方向とは垂直な方向にある前
    記基本画像の一辺に前記補助画像を隣接させ、 前記取り込み手段は、前記補助画像が隣接した方向に前
    記誤差の取り込みを行なうことを特徴とする請求項7に
    記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記基本画像を入力する入力手段と、 前記入力手段によって読み込まれた入力情報からRGB
    成分のカラー多値画像を生成する生成手段とをさらに有
    することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 多値データで表現された基本画像を擬
    似階調表現する二値画像に変換し、前記二値画像を繰り
    返して記録媒体に記録する画像処理方法であって、 前記基本画像を表現する各画素の値を順次、所定の閾値
    との比較し、該比較結果に従って2値化する2値化工程
    と、 前記2値化によって発生する誤差を所定サイズの誤差拡
    散マトリクスを適用して、注目画素の周辺画素に分配す
    る分配工程と、 前記分配工程において分配される誤差の内、前記基本画
    像の外にはみ出す誤差を、前記2値化工程における2値
    化処理が未処理の領域に取り込む取込工程とを備えるこ
    とを特徴とする画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記取込工程は、前記基本画像の端部
    で発生した前記はみ出し誤差を、該端部の逆側の端部の
    2値化処理が未処理の領域に取り込むことを特徴とする
    請求項15に記載の画像処理方法。
  17. 【請求項17】 前記基本画像の一部の画像からなる補
    助画像を前記基本画像に隣接させて結合画像を形成する
    結合工程とをさらに有し、 前記結合画像に対して前記2値化工程における2値化、
    前記分配工程における誤差の分配、及び、前記取込工程
    による前記誤差の取り込みを行なうことを特徴とする請
    求項15に記載の画像処理方法。
  18. 【請求項18】 前記取り込み後、前記補助画像の内、
    前記基本画像と接するラインを含む第1の領域の画像デ
    ータ値と、前記第1の領域に対応する前記基本画像中の
    第2の領域の画像データ値とを比較し、該比較結果をも
    とに前記第1及び第2の領域の画像データ値を補正する
    補正工程とをさらに有することを特徴とする請求項17
    に記載の画像処理方法。
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