JP2002198415A - ウエハアライメント装置及びウエハアライメント方法 - Google Patents

ウエハアライメント装置及びウエハアライメント方法

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JP2002198415A
JP2002198415A JP2000397951A JP2000397951A JP2002198415A JP 2002198415 A JP2002198415 A JP 2002198415A JP 2000397951 A JP2000397951 A JP 2000397951A JP 2000397951 A JP2000397951 A JP 2000397951A JP 2002198415 A JP2002198415 A JP 2002198415A
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crystal orientation
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dicing
orientation line
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Hideji Kurokawa
秀二 黒川
Hideo Numata
英夫 沼田
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Toshiba Corp
Lintec Corp
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Toshiba Corp
Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 オリフラ又はVノッチを形成することなく半
導体ウエハの結晶方位を検出することができ、ウエハの
形状が楕円化しても正確な位置決めを行うことができる
ウエハアライメント装置及びウエハアライメント方法を
提供する。 【解決手段】 ウエハアライメント装置は、ウエハWに
対して、回路が形成されないウエハW上の領域におい
て、チップを区画するダイシングライン23とは別に、
ダイシングによる溝でウエハの結晶方位を示す結晶方位
ライン25を形成しておき、これを検出する検出手段で
ウエハWを撮像し、撮像された画像を処理して結晶方位
ライン25を認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ状の電子部
品の製造工程において、半導体ウエハを所定の位置に位
置決めするウエハアライメント装置及びウエハアライメ
ント方法に関し、特に、チップ状に分割されたウエハ状
の電子部品の製造工程で用いられるウエハアライメント
装置及びウエハアライメント方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン等の半導体からなる電子部品
は、次のような工程を経て製造されていた。すなわち、
前工程において略円形状のウエハの表面側に回路パター
ンを形成する。ウエハ表面の回路パターン上に保護テー
プを貼着し、裏面側を所定の厚さまで研削して保護テー
プを剥離する。その後、ダイシング用の粘着テープを貼
付してウエハをリングフレームに固定し、個々の回路パ
ターンの境界(ダイシングライン)をダイシングブレー
ドによりチップに分割する。続いて、リードフレーム等
の基板にチップをボンディングし、結線し、モールドし
て電子部品としていた。
【0003】ところが、このようなチップの製造方法で
は、極薄に研磨したウエハは極めて脆く、搬送の際に衝
撃で破損しないように取り扱わなければならず、300
μm以下のウエハは歩留りが極めて低かった。一方、I
Cカードや携帯機器の普及とともに回路基板の集積技術
が向上し、これに使用される電子部品の厚さも、100
μmや50μmほどの極薄のものが要求されるようにな
ってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらのウ
エハには、製造の際、結晶の方向にあわせて回路が形成
できるようにオリエンテーションフラット(以下、オリ
フラという)やVノッチのような一部切り欠きが周囲に
設けられ、ウエハの外形を観察することによりウエハを
所定の位置に位置決めするための目印とされてきた。
【0005】図14及び図15は、チップに分割された
ウエハのチップの欠けを示す平面図であり、図14はウ
エハ外周に結晶方位を示すノッチを有する半導体ウエハ
を示し、図15はウエハ外周にオリフラを有する半導体
ウエハを示す。図14において、6はVノッチ7を有す
る半導体ウエハ、8は個々の半導体チップ、9はダイシ
ングラインである。図15において、10はオリフラ1
1を有する半導体ウエハ、8は半導体チップ、9はダイ
シングラインである。ウエハが粘着テープ上でチップに
分割されると、接着面積の小さな箇所は、分割の際に脱
落してしまうことがある。この場合、図14に示す三角
形状の周辺チップの欠け12は、Vノッチ7によく似て
おり、また図15に示す列状のチップの欠け13はオリ
フラ11によく似ている。
【0006】従来の製造方法では、チップに分割した後
は、リングフレームに設けられた目印により、次工程の
ためのアライメントが可能であった。しかし、後述する
「先ダイシング」による電子部品の製造方法では、個々
のチップに分割した後リングフレームに固定する工程が
あるため、ウエハの位置とリングフレームの位置を所定
の配置にする必要がある。しかし、オリフラやVノッチ
の位置によるアライメントを行おうとすれば、チップの
欠けをオリフラやVノッチと誤認識して見当違いの配置
にしてしまうおそれがあった。
【0007】また、「先ダイシング」を行った場合、ウ
エハは多数のチップに分割され、柔軟なフィルムからな
る保護テープで固定されている状態にある。この保護テ
ープは、一方向に張力をかけてウエハに貼り付けられた
後、ウエハ形状にあわせてカットされたものであるた
め、ウエハの裏面を研削して個々のチップに分割された
段階で、ウエハWの形状は、張力をかけた方向に縮み、
ウエハは後述する図12に示すように楕円化する場合が
ある。従来のウエハのアライメント方法では、ウエハの
形状を真円として認識するため、楕円となったウエハに
対しては正確な中心あわせができなかった。本発明は、
オリフラ又はVノッチに依存することなく結晶方位を検
出して、所定の位置に位置決めを行うことが可能なウエ
ハアライメント装置及びウエハアライメント方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るウエハアラ
イメント装置は、回路が形成されていない領域に、結晶
方位を示す結晶方位ラインがダイシングによる溝で形成
された半導体ウエハの該結晶方位ラインを検出する検出
手段と、前記検出手段により検出された結晶方位ライン
から前記半導体ウエハの結晶方位を認識する認識手段と
を備えることを特徴している。
【0009】また、前記結晶方位ラインとこれに隣接す
るダイシングラインの間隔は、前記チップの縦及び横の
サイズとは異なる間隔を隔てて前記半導体ウエハ上に形
成されており、前記検出手段は、前記結晶方位ラインと
これに隣接するダイシングラインとの間隔が前記ダイシ
ングライン同士の間隔と異なることを利用して結晶方位
ラインを検出するものであってもよい。
【0010】また、前記半導体ウエハ上に形成された結
晶方位ラインは、前記チップを区画するダイシングライ
ンのライン幅とは異なる溝幅により前記半導体ウエハ上
に形成されており、前記検出手段は、前記結晶方位ライ
ンの溝幅が前記ダイシングラインのライン幅と異なるこ
とを利用して結晶方位ラインを検出するものであっても
よい。
【0011】また、前記検出手段は、前記半導体ウエハ
の面を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像さ
れた画像を画像処理して結晶方位ラインを検出する処理
手段とを備えるものであってもよい。さらに、本発明に
係るウエハアライメント装置は、前記認識手段により認
識された結晶方位ラインに基づいて前記半導体ウエハを
所定位置に位置決めするように制御する制御手段を備え
るものであってもよい。
【0012】また、本発明に係るウエハアライメント方
法は、回路が形成されていない領域に、結晶方位を示す
結晶方位ラインがダイシングによる溝で形成された半導
体ウエハの表面を撮像し、撮像された画像を処理して結
晶方位ラインを検出する工程と、検出された結晶方位ラ
インが所定方向に平行になるように前記半導体ウエハを
回転する工程と、前記所定方向及び該所定方向に直交す
る方向に前記半導体ウエハを移動させて、任意のウエハ
エッジの画像を撮像し、該画像からウエハエッジ位置を
求める工程と、前記工程で求められたエッジ位置と結晶
方位ラインによって特徴付けられる他のウエハエッジ位
置を求め、ウエハ中心を計算する工程と、前記工程で求
められたウエハ中心を所定の位置に一致するように位置
補正する工程とを有することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は、半導体ウエハの先ダ
イシング工程を説明する工程断面図である。まず、図1
(a)(b)に示すように、ウエハの回路が形成された
表面よりウエハ厚さ方向に所定深さまでダイシングし
て、賽の目状に有底の溝28を形成する。次いで、図1
(c)に示すように、ウエハ表面に柔軟なフィルムから
なる保護テープ24を貼着する。次いで、図1(d)に
示すように、ウエハ裏面を有底の溝28の底部を越えて
研削し、所定の厚さにし、多数のチップに分割する。
【0014】このように、ウエハの形状を保ったまま分
割された多数のチップが保護テープ24で貼着された状
態となっているウエハを、以下本明細書ではウエハWと
いう。保護テープ24は、ウエハに貼着する際、貼着方
向に対し、張力がかかるため、図1(d)のようにウエ
ハの裏面を研削してチップに分割された段階で、ウエハ
Wの形状は、円形から張力がかけられた方向が短軸とな
る楕円形に変形する場合がある。
【0015】図2及び図3は、本発明の実施形態に係る
ウエハアライメント装置に用いるウエハWの例を示す図
である。図2(a)は、ウエハWの平面図を示し、図2
(b)は、図2(a)のA−A’矢視断面図を示す。図
3(a)(b)は、本発明のアライメントの後の形態を
図示している。図3(a)は、前記ウエハWが粘着シー
ト26を介してリングフレーム27で固定保持されてい
る。図3(b)は、図3(a)のA−A’断面図を示
す。図2において、ウエハWは半導体チップの縦横のサ
イズa,bの間隔で切断・分離されている。
【0016】また、回路が形成されていないウエハW上
の領域において、ダイシングライン23とは別に、ウエ
ハWの結晶方位を決定する結晶方位ライン25が形成さ
れている。この結晶方位ライン25は、本実施形態で
は、チップの縦サイズa及び横サイズb(それぞれY軸
方向、X軸方向の隣接するダイシングライン同士の間
隔)とは異なる間隔cにより形成される。例えば、チッ
プサイズa又はbが2〜3mm程度である場合、結晶方
位ライン25とこれに隣接するダイシングラインとの間
隔cは1.5〜0.5mm程度に設定される。結晶方位
ライン25は、先ダイシング工程におけるダイシング工
程(図1(b))において、有底の溝28を形成と同時
に行ってもよいし、別の段階で行ってもよい。また、結
晶方位ライン23の深さは、有底の溝28と同程度であ
ってもよいし、ウエハの表面にのみ薄く行ってもよい。
【0017】図2(b)に示すように、ウエハWは、表
面に粘着剤層24aを有する保護テープ24が貼着され
多数の半導体チップ22が固定された状態となってい
る。図3において、27はウエハWを粘着剤層26aを
有する粘着テープ26を用いて貼付け固定するリングフ
レームである。リングフレーム27の外周には、それぞ
れ位置決め用の切り欠き27a,27bが形成されてい
る。ウエハW及びリングフレーム27の裏面に粘着テー
プ26が粘着されて、ウエハWの外周にリングフレーム
27が配置されている。この粘着テープ26は、半導体
チップをボンディングする際のピックアップ用である。
保護テープ24及び粘着テープ26の粘着剤層24a,
26aは、それぞれ紫外線硬化型であってもよい。本実
施形態では、回路が形成されないウエハW上の領域に結
晶方位ライン25を形成することによって、従来、結晶
方位を示すために必要とされたノッチやオリフラの認識
を省略することができ、ウエハWの有効利用を図ること
が可能になる。
【0018】回路が形成されないウエハW上の領域に形
成される結晶方位ライン25は、チップサイズa又はb
とは異なる間隔cの結晶方位ライン25以外にも、ダイ
シングライン23に相関付けられ、かつ該ダイシングラ
イン23と区別してウエハWの結晶方位を決定できるラ
インであればよい。結晶方位ラインの他の例を図4によ
り説明する。
【0019】図4は、本発明の実施形態に係るウエハア
ライメント装置に用いるウエハWの他の例を示す図であ
る。図4(a)は、ダイシングライン23のダイシング
溝幅と異なる溝幅eの結晶方位ライン25’が形成され
たウエハWの平面図を示し、図4(b)は、図4(a)
のA−A’矢視断面図を示す。図2と同一構成部分には
同一符号を付している。
【0020】図4に示すように、回路が形成されないウ
エハW上の領域に形成される結晶方位ライン25’は、
ダイシングライン23のダイシング溝幅dと異なる溝幅
eに形成されている。結晶方位ライン25’の溝幅e
は、ダイシング23のダイシング溝幅23dよりも太く
てもよいし、細くてもよい。
【0021】図5は、本実施形態のウエハのアライメン
ト装置30が組み込まれたテープマウンタ装置を示す平
面図である。図5のテープマウンタ装置は、前述した先
ダイシング方法によってされた表面に、保護テープ24
が貼着され多数の半導体チップ22が固定された状態の
ウエハWを粘着テープ26を介してリングフレーム27
に固定し、保護テープ24を剥離するための装置であ
り、特開2000−68293号公報にその詳細が記載
されている。
【0022】ウエハWは、テープマウンタ装置のウエハ
受け渡しテーブル40に、その保護テープ24側が下面
となるように移載される。受け渡しテーブル40に移載
されたウエハWは、ウエハ搬送ユニット50にて、紫外
線(UV)照射ユニット60へと搬送される。ウエハW
は、その保護テープ24側を、紫外線照射ユニット60
に向けて通過し、保護テープ24に紫外線硬化型を使用
した場合、搬送される間に紫外線が照射されるようにな
っている。
【0023】紫外線照射ユニット60を通過する間に紫
外線が照射されたウエハWは、アライメント装置30へ
と搬送され、そのチップ側の面が下方に位置するように
位置決めテーブル101上に受け渡されて載置される。
アライメント装置30の詳細な構成については図6及び
図7により後述する。アライメント装置30で位置決め
がされたウエハWは、チップ側の面が下方に位置するよ
うに粘着テープマウントユニット90の粘着テープマウ
ントテーブル91上に移載されるようになっている。
【0024】粘着テープマウントユニット90では、リ
ングフレーム27がウエハWの外周に配置され、粘着テ
ープ26の先端部をプレスローラによって、リングフレ
ーム27の端部に圧着する。さらに、粘着テープマウン
トテーブル91が移動して、粘着テープ26が、ウエハ
Wとその外周にリングフレーム27に貼着して、ウエハ
Wとリングフレーム27を一体化させる。
【0025】粘着テープ26でリングフレーム27と一
体となったウエハWは、剥離ユニット92に搬送され、
剥離ユニット92は、ウエハ表面の保護テープ24を図
示しない剥離用の感熱接着テープにて、保護テープ24
に接着しウエハ表面から剥離する。ウエハ表面より保護
テープ24が剥離されたウエハWは、移載してアンロー
ダユニット94の収納カセット95にウエハWを収納す
る。
【0026】図6は、前記アライメント装置30の詳細
な構成を示す正面図であり、図7は、その右側面図であ
る。図5乃至図7において、アライメント装置30は、
ウエハWをリングフレーム27に精度良く位置決めする
ためのものであり、アライメント装置30の基台上に固
定された前後方向(Y軸方向)に設けられたY軸方向レ
ール102と、このY軸方向レール102と直行するよ
うに左右方向(X軸方向)に設けられ、Y軸方向レール
102上を前後方向(Y軸方向)に移動可能に構成され
たX軸方向レール104とを備えている。このX軸方向
レール104上には、X軸方向レール104上を左右方
向(X軸方向)に移動可能に構成された位置決めテーブ
ル101を備えている。
【0027】Y軸方向レール102の前端側には、駆動
モータ106が備えられており、この駆動モータ106
の回転によって、駆動モータ106の駆動軸のプーリ1
08とY軸方向レール102の後端側に設けられたプー
リ110との間に掛け渡された駆動ベルト112が前後
方向(Y軸方向)に移動する。これに伴って、駆動ベル
ト112に固定されるとともにX軸方向レールに連結さ
れた案内部材(図示せず)を介して、X軸方向レール1
04とその上に設けられた位置決めテーブル101が、
Y軸方向に移動するように構成されている。
【0028】一方、X軸方向レール104の左端側に
は、駆動モータ114が備えられており、この駆動モー
タ114の回転によって、駆動モータ114のプーリ1
16とX軸方向レール104の右端側に設けられたプー
リ118との間に掛け渡された駆動ベルト120が左右
方向(X軸方向)に移動する。これに伴って、駆動ベル
ト120に固定されるとともに位置決めテーブル101
に連結された案内部材(図示せず)を介して、位置決め
テーブル101が、X軸方向に移動するように構成され
ている。
【0029】また、位置決めテーブル101には、位置
決めテーブル本体122と、この位置決めテーブル本体
122に、ベアリング124によって回転軸126を中
心に回転可能に装着された位置決めテーブル台部128
とを備えている。位置決めテーブル本体122に設けら
れた駆動モータ130の回転が、駆動モータ130の駆
動軸のプーリ132と回転軸126に設けられたプーリ
134との間に掛け渡された駆動ベルト136を介し
て、位置決めテーブル台部128に伝達されて、回転軸
126を中心に位置決めテーブル台部128が回転する
ように構成されている。
【0030】このように構成されるアライメント装置3
0では、紫外線照射ユニット60を通過したウエハW
が、ウエハ搬送ユニット50の吸着搬送部材53の吸着
部(図示せず)に吸着保持された状態で、アライメント
装置30へと搬送され、そのチップ側の面が下方に位置
するように位置決めテーブル101の位置決めテーブル
台部128のウエハ収容部138に上に受け渡されて載
置され、吸着保持される。
【0031】また、アライメント装置30の上方には、
ウエハW上のチップ及びチップを形成するダイシングラ
インの形態を撮像する画像認識カメラ71(撮像手段)
と、画像認識カメラ71による撮像を鮮明にするための
照明72が設置される。この状態で、アライメント装置
30の上方に配置された画像認識カメラ71を用いて、
ウエハWの予めダイシングされチップ化されたウエハの
分割線(ダイシングライン)に沿って回転方向(θ方
向)及び縦横方向(XY方向)に位置調整してウエハW
の結晶方位ライン25の位置を検出し、検出した結晶方
位ライン25を基にウエハWの中心を算出し、この結晶
方位ライン25及びウエハW中心を基に位置決め制御に
より位置調整を行うようにする。
【0032】すなわち、前記ウエハWの結晶方位ライン
25の位置検出では、まず位置決めテーブル101の台
部を回転させることによって、ウエハの回転方向(θ方
向)位置を決定し、次いでX軸方向レール104上を位
置決めテーブル101左右方向(X軸方向)に移動し
て、ウエハWのX軸方向位置を決めるとともに、Y軸方
向レール102上を前後方向(Y軸方向)にX軸方向レ
ール104とその上に設けられた位置決めテーブル10
1を移動して、ウエハのY軸方向位置を決定する。ま
た、前記アライメント装置30の各部は、全体としてX
−Y−θステージ80を構成しており、X−Y−θステ
ージ80の作動を制御するために、アライメント装置3
0内には制御装置31(制御手段)が組み込まれてい
る。
【0033】制御装置31は、装置全体の制御を行う制
御部であり、マイクロコンピュータ等により構成され、
記憶装置35上のプログラムに従い、演算に使用するデ
ータを記憶したメモリを使用してアライメント処理等各
種処理を実行する。また、この制御装置31によって、
画像認識カメラ71の作動を含む装置各部の作動が制御
される。制御装置31は、画像入力部32、位置演算部
33、及び位置制御部34の各機能部から構成される。
【0034】画像入力部32は、画像認識カメラ71に
より撮像されたウエハWのダイシングライン23、結晶
方位ライン25及びウエハWのエッジ部分の画像データ
を取り込み認識する。位置演算部33は、前記認識結果
を基に、あらかじめデータとして記憶されているチップ
サイズa又はbと結晶方位ライン25との間隔cとから
結晶方位ライン25を検出する演算を行う。
【0035】位置制御部34は、前記X−Y−θステー
ジ80を駆動する各駆動モータ106,118,130
に制御信号を出力してX−Y−θステージ80を制御す
る。さらに、位置制御部34は、ウエハ中心と結晶方位
が次工程の例えば粘着テープマウントテーブルの座標
上、所定の位置になるように所定の移載装置へ移動して
待機する。また、記憶装置35は、ROM、RAM及び
EEPROM等のメモリからなり、制御装置31のプロ
グラム、アライメントのための制御データなどを記憶す
る。
【0036】次に、ウエハアライメントの手順につい
て、図8に示すフローチャートを参照して説明する。図
8は、アライメント装置30のウエハアライメントの手
順を示すフローチャートであり、図中、Sはステップ番
号を示す。アライメント装置30の作動開始がステップ
S1で指令されると、ステップS2でウエハWが自動的
に位置決めテーブル101の上に供給される。ステップ
S3では、画像認識カメラ71からの撮像データの入力
が行われる。具体的には、個々の半導体チップを区分け
するダイシングライン23によって回路が形成されない
ウエハの外周部に結晶方位を示す結晶方位ライン25が
形成されたウエハWの表面(保護テープの貼付されてい
ない面)を下方から撮像し、撮像された画像を画像入力
部32に取り込む。
【0037】次いで、ステップS4でX−Y−θステー
ジ80をθ方向に回転移動し、ステップS5で位置演算
部33がウエハWのダイシングライン23がX軸方向及
びY軸方向に揃ったか否かを判別し、ウエハWのダイシ
ングライン23がX軸方向及びY軸方向に揃っていなけ
ればステップS4に戻ってダイシングライン23がX軸
方向及びY軸方向に揃うまでX−Y−θステージ80の
θ方向の回転移動を行う。また、X−Y−θステージ8
0の回転移動の他の方法として、前記撮像された画像か
ら、X軸方向及びY軸方向とダイシングライン23との
なす角度を読み取り、オープン制御でX−Y−θステー
ジ80のθ方向の回転移動を行ってもよい。
【0038】前記ダイシングライン23がX軸方向及び
Y軸方向に揃った場合には、ステップS6でウエハWの
結晶方位ライン25を検出する。結晶方位ライン25の
具体的な検出処理例については図9乃至図11により後
述する。次いで、ステップS7で検出された結晶方位ラ
イン25を基にウエハWを所定方向及び該所定方向に直
交する方向に移動させて、検出された結晶方位ラインが
所定方向に平行になるようにウエハWを回転し、さら
に、所定方向及び該所定方向に直交する方向にウエハW
を移動させて、任意のウエハエッジの画像を撮像し、ス
テップS8で撮像した画像からウエハエッジ位置を求
め、求められたエッジ位置からウエハ中心を計算する。
【0039】次いで、ステップS50で求めた座標と所
定位置の座標からウエハの所定の移載位置に対する移動
量(ΔX,ΔY,Δθ)を計算し、ステップS51で計
算した移動量(ΔX,ΔY,Δθ)に従ってX−Y−θ
ステージ80によりウエハWを所定の移載位置へ移動す
る。ステップS52では、移載を待ち、ステップS53
で移載が完了したか否かを判別する。移載が完了したと
きは本フローを終了し、移載が完了していなければステ
ップS52に戻って移載が完了するまで待つ。なお、上
記ステップS8におけるウエハ中心の具体的な算出方法
については図12により後述する。このようにして求め
られた結晶方位ライン25に従ってウエハアライメント
が行われ、ウエハWとリングフレーム27との相対位置
が補正される。
【0040】図9は、結晶方位ライン25の検出処理の
一例を示すフローチャートであり、図8のステップS6
の処理に対応する。まず、ステップS11でX軸方向に
平行な向きにX−Y−θステージ80を移動し、ステッ
プS12でX軸方向のチップサイズ(チップサイズb)
と異なる間隔が検出されたか否かを判別する。例えば、
a=3mm、b=2mmであれば、c=1.5mm等に
設定されているので、ダイシングライン同士の間隔を検
出していく。チップサイズbと異なる間隔cが検出され
たときは、ステップS13でこの時得られたダイシング
ラインを結晶方位ライン25として認識させこれを制御
データとしてメモリに格納して本サブルーチンを終え、
図8のステップS6に戻る。チップサイズbと異なる間
隔cが検出されないときは、X−Y−θステージ80を
所定量Y軸方向に移動し、ステップS11に戻って上記
処理を繰り返す(ステップS14)。
【0041】前記ステップS14でY軸方向のダイシン
グライン23の一端から他端までX−Y−θステージ8
0を移動して間隔cが検出されないときは、結晶方位ラ
イン25がY軸方向に平行な位置に存在しなかった場合
であるからステップS15に進み、ステップS15でY
軸方向に平行な向きにX−Y−θステージ80を移動
し、ステップS16でY軸方向のチップサイズ(チップ
サイズa)と異なる間隔が検出されたか否かを判別す
る。前述の通り、a=3mm、c=1.5mmなので、
チップサイズaと異なる間隔cが検出されたときは、ス
テップS17でこの時得られたダイシングラインを結晶
方位ライン25として認識させこれを制御データとして
メモリに格納して本サブルーチンを終え、図8のステッ
プS6に戻る。チップサイズaと異なる間隔cが検出さ
れないときは、X−Y−θステージ80を所定量X軸方
向に移動し、ステップS15に戻って上記処理を繰り返
す(ステップS18)。
【0042】前記ステップS18でX軸方向のダイシン
グライン23の一端から他端までX−Y−θステージ8
0を移動して間隔cが得られないときは、Y軸方向及び
X軸方向のいずれの方向においても結晶方位ライン25
が検出されなかった場合であるからステップS19で結
晶方位ライン25検出エラーを出力して本サブルーチン
を終えて、外部からの指令又は操作を待つ。あるいは、
再トライをするように設定してもよいし、マニュアル操
作に切り替えられるようにして目視検出作業が行えるよ
うにしてもよい。
【0043】前記検出エラーが出力された場合には、以
下のような対応をとることができる。結晶方位ライン2
5が検出できない要因として、(1)ウエハWが位置決め
テーブル101に適正に供給されていない、(2)ウエハ
Wのダイシングライン23がY軸方向又はX軸方向に平
行に揃えられていない、(3)ウエハWのダイシングライ
ン23が画像認識できない、(4)X−Y−θステージ8
0移動の際の撮像された画像データが十分でない等が考
えられる。そこで、前記検出エラーが出力された場合に
は、例えば図8のステップS3に戻って、再び画像認識
カメラ71を用いた撮像データの入力から処理を行う、
あるいは、ステップS4に戻ってX−Y−θステージ8
0をθ方向の回転移動を再び行って以降の処理に進む、
等の再処理を行う。このような再処理を行っても、前記
検出エラーが再度出力された場合には、その旨を制御装
置31の表示部に表示したり、音による警告を行って操
作者に報知する。また、上述した再処理を行わずに、直
ちに報知するようにしてもよい。
【0044】図10は、結晶方位ライン25の検出処理
の他の例を示すフローチャートであり、図8のステップ
S6の処理に対応する。図9の処理フローと同一処理を
行うステップには同一符号を付している。まず、画像認
識カメラ71がウエハWの略中心に位置するようX−Y
−θステージ80を移動する。続いて、ステップS21
でX軸方向のウエハWの一端に向かってX−Y−θステ
ージ80を移動し、ステップS22でチップサイズbと
異なる間隔が検出されたか否かを判別する。例えば、a
=3mm、b=2mmであれば、c=1.5mm等に設
定されているので、チップサイズbと異なる間隔cが検
出されたときは、ステップS13でこの時得られたダイ
シングラインを結晶方位ライン25として認識させ本サ
ブルーチンを終え、図8のステップS6に戻る。
【0045】この時チップサイズbと異なる間隔cが検
出されないときは、ステップS23でX軸方向にウエハ
Wの他端に向かってX−Y−θステージ80を移動し、
ステップS24でチップサイズbと異なる間隔cが検出
されたか否かを判別する。チップサイズbと異なる間隔
cが検出されたときは、ステップS13に進む。
【0046】チップサイズbと異なる間隔cが検出され
ないときは、結晶方位ライン25がY軸方向に平行な位
置に存在しなかった場合である。X−Y−θステージ8
0を元の通り画像認識カメラ71がウエハWの再び略中
心に位置するように移動し、ステップS26でY軸方向
のウエハWの一端に向かってX−Y−θステージ80を
移動し、ステップS27でチップサイズaと異なる間隔
cが検出されたか否かを判別する。前述の通り、a=3
mm、c=1.5mmなので、チップサイズaと異なる
間隔cが検出されたときは、ステップS17で得られた
ダイシングラインを結晶方位ライン25として認識させ
て本サブルーチンを終え、図8のステップS6に戻る。
【0047】この時チップサイズaと異なる間隔cが検
出されないときは、ステップS27でX軸方向にウエハ
Wの他端に向かってX−Y−θステージ80を移動し、
ステップS28でチップサイズaと異なる間隔cが検出
されたか否かを判別する。チップサイズaと異なる間隔
cが検出されたときは、ステップS17に進む。
【0048】前記ステップS28でチップサイズaと異
なる間隔cが検出されないときは、Y軸方向及びX軸方
向のいずれの方向においてもウエハW外周部の結晶方位
ライン25が検出されなかった場合であるからステップ
S19で結晶方位ライン25検出エラーを出力して本サ
ブルーチンを終える。
【0049】前記検出エラーが出力された場合には、例
えば図8のステップS3に戻って、再び画像認識カメラ
71からの撮像データの入力から処理を行う、あるい
は、ステップS4に戻ってX−Y−θステージ80をθ
方向の回転移動を再び行って以降の処理に進む、等の再
処理を行う。また、図9で述べたサブルーチン処理を行
うようにしてもよい。このような再処理を行っても、前
記検出エラーが出力された場合には、その旨を制御装置
31の表示部に表示したり、音による警告を行って操作
者に報知する。この結晶方位ライン25の検出処理で
は、図9の検出処理に比べX−Y−θステージ80の移
動に要する時間を短縮することができる。
【0050】図11は、図4に示す結晶方位ライン2
5’の検出処理の一例を示すフローチャートであり、図
8のステップS6の処理に対応する。図9の処理フロー
と同一処理を行うステップには同一符号を付している。
まず、ステップS11でX軸方向にX−Y−θステージ
80を移動し、ステップS12でダイシングライン23
のダイシング溝幅と異なる溝幅が検出されたか否かを判
別する。例えば、図4に示したように、回路が形成され
ないウエハW上の領域に形成される結晶方位ライン2
5’は、ダイシングライン23のダイシング溝幅dと異
なる溝幅eに形成されている。
【0051】ダイシングライン23のダイシング溝幅d
と異なる溝幅eが検出されたときは、ステップS13で
この時得られたダイシングラインを結晶方位ライン2
5’として認識させこれを制御データとしてメモリに格
納して本サブルーチンを終え、図8のステップS6に戻
る。ダイシングライン23のダイシング溝幅dと異なる
溝幅eが検出されないときは、X−Y−θステージ80
を所定量Y軸方向に移動し、ステップS11に戻って上
記処理を繰り返す(ステップS14)。
【0052】前記ステップS14でY軸方向のダイシン
グライン23の一端から他端までX−Y−θステージ8
0を移動して間隔cが検出されなかった場合は、結晶方
位ライン25’がY軸方向と平行な位置に存在しなかっ
た場合であるからステップS15に進み、ステップS1
5でY軸方向に平行な向きにX−Y−θステージ80を
移動し、ステップS32でダイシングライン23のダイ
シング溝幅dと異なる溝幅eが検出されたか否かを判別
する。
【0053】ダイシングライン23のダイシング溝幅d
と異なる溝幅eが検出されたときは、ステップS17で
この時得られたダイシングラインを結晶方位ライン2
5’として認識させこれを制御データとしてメモリに格
納して本サブルーチンを終え、図8のステップS6に戻
る。ダイシングライン23のダイシング溝幅dと異なる
溝幅eが検出されないときは、X−Y−θステージ80
を所定量X軸方向に移動し、ステップS15に戻って上
記処理を繰り返す(ステップS18)。
【0054】前記ステップS18でX軸方向のダイシン
グライン23の一端から他端までX−Y−θステージ8
0を移動して間隔cが検出されなかった場合は、Y軸方
向及びX軸方向のいずれの方向においても結晶方位ライ
ン25’が検出されなかった場合であるからステップS
19で結晶方位ライン検出エラーを出力して本サブルー
チンを終える。
【0055】前記検出エラーが出力された場合には、例
えば図7のステップS3に戻って、再び画像認識カメラ
71からの撮像データの入力から処理を行う、あるい
は、ステップS4に戻ってX−Y−θステージ80をθ
方向の回転移動を再び行って以降の処理に進む、等の再
処理を行う。このような再処理を行っても、前記検出エ
ラーが出力された場合には、その旨を制御装置31の表
示部に表示したり、音による警告を行って操作者に報知
する。
【0056】なお、上記の方法において、画像認識カメ
ラ71に対するX−Y−θステージ80の移動をウエハ
の中心付近を通るように設定すると、結晶方位ライン2
5,25’やこれに隣接するダイシングラインと交差が
可能なので、アライメントに要する時間が短縮でき好ま
しい。
【0057】次に、ウエハ中心の算出方法について説明
する。図12は、ウエハ中心の算出方法を説明するため
の図である。ウエハWの位置決ユニット70で問題とな
るのは、保護テープ24に保持されたダイシング済みウ
エハWの形状の楕円化に伴う計算誤差により正確な位置
決めができなくなることである。例えば、図12に示す
ように、ウエハWが楕円形に変形している場合について
正確なウエハWの中心位置を求める。
【0058】まず、検出された結晶方位ライン25が所
定方向に平行になるように、ウエハWをθ軸によって回
転させる。結晶方位ライン25のずれがなくなったこと
が検出されると、この結晶方位ライン25の軸線上にお
いてウエハWを移動させる。図12では、結晶方位ライ
ン25の軸線と任意の平行な線を、仮想線fとして示し
ている。X−Y−θステージ80により結晶方位ライン
25の軸線方向にウエハWを上を移動させ、図12に示
すように、仮想線fがウエハWのエッジに交差するf
1,f2を2箇所探し、この2箇所f1,f2のウエハ
エッジの距離を2等分する位置から結晶方位ライン25
の軸線に直交する線を算出する。
【0059】次に、結晶方位ライン25の軸線に直交す
る任意の補助直交線gを設定し、補助直交線gの方向に
ウエハWを移動させて、少なくともウエハエッジの2箇
所の交点g1,g2の画像を撮像し、各画像からウエハ
エッジ位置を探す。この2箇所g1,g2のウエハエッ
ジの距離を2等分する位置から結晶方位ライン25の軸
線に平行する線を算出する。前記2つの等分線の交点が
ウエハWの中心Gとなる。ウエハWは、保護テープ24
の伸縮により変形する場合は、その変形は楕円である場
合が殆どであり、結晶方位ライン25の軸線が正確に求
められていれば前記方法で極めて精度よくウエハ中心を
計算することができる。したがって、図7に示すよう
に、ステージ中心とウエハ仮想中心のずれ(S)がある
状態でも適切にウエハアライメントを行ってウエハWと
リングフレーム27とを固定することができる。ウエハ
中心の算出方法の他の例を図13により説明する。
【0060】図13は、ウエハ中心の算出方法を説明す
るための図であり、図12と同一部分には同一符号を付
している。図13において、ウエハWのエッジに任意の
点h1を求め、点h1と交差し結晶方位ライン25に平
行な仮想線f’を設定する。仮想線f’とウエハWのエ
ッジと交差するもう一方の交点h2を検出し、交点h2
から結晶方位ライン25の軸線に直交する補助直交線
g’を設定し、補助直交線g’の方向にウエハWを移動
させて、ウエハエッジの交点h3の画像を検出し、この
3箇所h1,h2,h3のウエハエッジ位置から前記と
同様にしてウエハWの中心Gを求める。
【0061】以上説明したように、本実施形態に係るウ
エハアライメント装置は、ウエハWに対して、回路が形
成されないウエハW上の領域において、チップを区画す
るダイシングライン23とは別に、ダイシングによる溝
でウエハの結晶方位を示す結晶方位ライン25を形成し
ておき、これを検出する検出手段でウエハWを撮像し、
撮像された画像を処理して結晶方位ライン25を認識し
ているので、ウエハの外形にかかわらず結晶方位を認識
してウエハをアライメントすることができる。
【0062】例えば、ウエハWの外周部に存在するチッ
プ22が欠落しても、欠落チップ22をVノッチ21と
判断して誤認識して結晶方位が分らなくなることはな
い。すなわち、ダイシングラインの間隔a,b,cが存
在している限り結晶方位を確実に認識することができ、
結晶方位を確実に認識した上で所定の加工を施すことが
できる。また、図4に示すように、回路が形成されない
ウエハW上の領域に形成される結晶方位ライン25’
を、ダイシングライン23のダイシング溝幅dと異なる
溝幅eに形成する場合にも、同様の効果を得ることがで
きる。
【0063】さらに、ウエハWの外周の任意の点と、得
られた結晶方位ラインによって特徴付けられる他のウエ
ハエッジの位置を求めることによりウエハWの中心を算
出することができる。この方法によれば、ウエハWが楕
円化しても確実にウエハWの中心を推定でき、ウエハW
の変形による位置ずれが生じない。
【0064】このような優れた特長を有するアライメン
ト装置30を、半導体製造装置のアライメント装置30
に適用すれば、製造工程の効率化及びコスト低減を図る
ことができる。なお、本実施形態では、先ダイシング工
程におけるテープのマウントを行うテープマウンタに適
用した例であるが、ダイボンダ等のプリアライメントに
用いるウエハ位置決めユニットに対しても適用可能であ
る。
【0065】また、本実施形態では、ウエハW又は画像
認識カメラ71を移動させる例について説明したが、あ
らかじめウエハWの2箇所の外周を検出できる位置に2
箇所以上のカメラを設置しておくようにしてもよい。こ
のようにすれば、ステージ又はカメラの移動に要する時
間を短縮することができる。また、チップサイズa,結
晶方位ライン25との間隔cの検出を、制御装置31に
よる画像処理によって検出するものでもよい。また、前
記アライメント装置30を構成するステージ、制御装置
31、記憶装置35等の種類などは上述した実施形態に
限られない。
【0066】
【発明の効果】本発明に係るウエハアライメント装置で
は、オリフラ又はVノッチを認識することなく半導体ウ
エハの結晶方位を検出することができ、ウエハの形状が
楕円化しても正確な位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウエハアライメント方法の前工程で行
われる先ダイシング工程を説明する工程断面図である。
【図2】本実施形態に係るウエハアライメント装置に用
いるウエハを示す平面図である。
【図3】本実施形態に係るウエハアライメント装置に用
いるウエハを示す平面図である。
【図4】本実施形態に係るウエハアライメント装置に用
いる他のウエハを示す平面図である。
【図5】本実施形態のウエハアライメント装置が組み込
まれたテープマウンタ装置を示す平面図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】図5の右側面図である。
【図8】本実施形態に係るウエハアライメント装置のウ
エハアライメントの手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態に係るウエハアライメント装置の結
晶方位ラインの検出処理の一例を示すフローチャートで
ある。
【図10】本実施形態に係るウエハアライメント装置の
結晶方位ラインの検出処理の一例を示すフローチャート
である。
【図11】本実施形態に係るウエハアライメント装置の
結晶方位ラインの検出処理の一例を示すフローチャート
である。
【図12】本実施形態に係るウエハアライメント装置の
ウエハ中心の算出方法を説明するための図である。
【図13】本実施形態に係るウエハアライメント装置の
ウエハ中心の算出方法を説明するための図である。
【図14】チップに分割されたウエハのチップの欠けを
示す平面図である。
【図15】他のチップの欠けを示す平面図である。
【符号の説明】
20 ウエハW 21 Vノッチ 22 半導体チップ 23 ダイシングライン 24 保護テープ 24a 保護テープの粘着剤層 25,25’ 結晶方位ライン 26 粘着シート 26a 粘着剤層 27 リングフレーム 27a,27b 切り欠き 30 ウエハアライメント装置 31 制御装置(制御手段) 32 画像入力部 33 位置演算部 34 位置制御部 35 記憶装置 71 カメラ(撮像手段) 72 照明 80 X−Y−θステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 CA13 DA15 FA03 FA07 HA13 HA53 HA78 JA04 JA13 JA14 JA17 JA37 JA39 JA40 JA50 KA06 KA08 KA11 KA12 LA13 MA37 MA38 MA39

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路が形成されていない領域に、結晶方
    位を示す結晶方位ラインがダイシングによる溝で形成さ
    れた半導体ウエハの該結晶方位ラインを検出する検出手
    段と、 前記検出手段により検出された結晶方位ラインから前記
    半導体ウエハの結晶方位を認識する認識手段とを備える
    ことを特徴とするウエハアライメント装置。
  2. 【請求項2】 前記結晶方位ラインとこれに隣接するダ
    イシングラインの間隔は、前記チップの縦及び横のサイ
    ズとは異なる間隔を隔てて前記半導体ウエハ上に形成さ
    れており、 前記検出手段は、前記結晶方位ラインとこれに隣接する
    ダイシングラインとの間隔が前記ダイシングライン同士
    の間隔と異なることを利用して結晶方位ラインを検出す
    ることを特徴とする請求項1記載のウエハアライメント
    装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体ウエハ上に形成された結晶方
    位ラインは、 前記チップを区画するダイシングラインのライン幅とは
    異なる溝幅により前記半導体ウエハ上に形成されてお
    り、 前記検出手段は、前記結晶方位ラインの溝幅が前記ダイ
    シングラインのライン幅と異なることを利用して結晶方
    位ラインを検出することを特徴とする請求項1記載のウ
    エハアライメント装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、前記半導体ウエハの面
    を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段により撮像された画像を画像処理して結晶
    方位ラインを検出する処理手段とを備えることを特徴と
    する請求項1記載のウエハアライメント装置。
  5. 【請求項5】 前記認識手段により認識された結晶方位
    ラインに基づいて前記半導体ウエハを所定位置に位置決
    めするように制御する制御手段をさらに備えることを特
    徴とする請求項1記載のウエハアライメント装置。
  6. 【請求項6】 回路が形成されていない領域に、結晶方
    位を示す結晶方位ラインがダイシングによる溝で形成さ
    れた半導体ウエハの表面を撮像し、撮像された画像を処
    理して結晶方位ラインを検出する工程と、 検出された結晶方位ラインが所定方向に平行になるよう
    に前記半導体ウエハを回転する工程と、 前記所定方向及び該所定方向に直交する方向に前記半導
    体ウエハを移動させて、任意のウエハエッジの画像を撮
    像し、該画像からウエハエッジ位置を求める工程と、 前記工程で求められたエッジ位置と結晶方位ラインによ
    って特徴付けられる他のウエハエッジ位置を求め、ウエ
    ハ中心を計算する工程と、 前記工程で求められたウエハ中心を所定の位置に一致す
    るように位置補正する工程とを有することを特徴とする
    ウエハアライメント方法。
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