JP3175737B2 - 電子部品実装装置および電子部品実装方法 - Google Patents

電子部品実装装置および電子部品実装方法

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JP3175737B2 JP26012899A JP26012899A JP3175737B2 JP 3175737 B2 JP3175737 B2 JP 3175737B2 JP 26012899 A JP26012899 A JP 26012899A JP 26012899 A JP26012899 A JP 26012899A JP 3175737 B2 JP3175737 B2 JP 3175737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムキャリヤ
を打抜いて得られた電子部品を表示パネルなどの基板に
搭載する電子部品実装装置および電子部品実装方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の表示パネルとして多用されて
いる液晶パネルやプラズマパネルなどの基板は、ガラス
板などの透明板を貼り合わせ、この透明板の縁部に形成
された電極に電子部品を搭載して組み立てられる。電子
部品としては、TAB(Tape Automated
Bonding)法により製造される電子部品が多用
されている。TAB法とは、合成樹脂フィルムから成る
フィルムキャリヤの表面にリードやチップをボンディン
グし、このフィルムキャリヤを打抜装置で打抜くことに
より電子部品を得る方法である。
【0003】図7(a)(b)(c)は、従来のフィル
ムキャリヤの打抜工程を説明するための打抜装置の要部
断面図を示している。図7(a)において、1はテープ
状のフィルムキャリヤであり、その表面にはチップ2と
リード(図示せず)がボンディングされている。3は上
型であり、その下面にパンチ4を備えている。5は下型
であり、その内部にはノックアウトピン6が設けられて
いる。フィルムキャリヤ1は供給リール(図外)に巻回
されており、上型3と下型5の間をピッチ送りされる。
【0004】次に動作を説明する。図7(a)に示すよ
うにチップ2が上型3と下型5の間で停止した状態で、
図7(b)に示すように上型3が下降し、フィルムキャ
リヤ1は打抜かれる。次に図7(c)に示すように上型
3は上昇するとともに、ノックアウトピン6も上昇す
る。このノックアウトピン6の上面にはフィルムキャリ
ヤ1を打抜いて得られた電子部品7が載っている。次に
移載ヘッド8が上型3と下型5の間に進入し、ノックア
ウトピン6上の電子部品7をノズル9に真空吸着してピ
ックアップし、表示パネル(図外)へ向って移送する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】次に図8を参照しなが
ら、上記従来のものの問題点を説明する。図8は図7
(c)に示す状態の要部拡大断面図である。パンチ4が
下降してパンチ4と下型5とによりフィルムキャリヤ1
を打抜いたことにより、フィルムキャリヤ1の縁部には
ばりE1,E2が生じている。残存側のフィルムキャリ
ヤ1のばりE1は下方へ向って尖っており、またノック
アウトピン6上のフィルムキャリヤ1のばりE2は上方
へ向って尖っている。このため、ノックアウトピン6が
図7(b)に示す下降位置から図7(c)に示す上昇位
置まで上昇する際に、ばりE1とばりE2が互いに引っ
かかり、ノックアウトピン6上で電子部品7が図8にお
いて鎖線にて示すように位置ずれし、その結果、ノズル
9は電子部品7を正しい姿勢でしっかり真空吸着してピ
ックアップできず、ピックアップミスが発生しやすいと
いう問題点があった。
【0006】また図7(c)に示すように、移載ヘッド
8は上型3と下型5の間に進入してノックアウトピン6
上の電子部品7をピックアップするので、この進入空間
を確保するために、上型3の昇降ストロークSを大きく
し、上型3が高い位置に退去できるようにしなければな
らない。しかしながら上型3の昇降ストロークSを大き
くすると、上型3が下降してフィルムキャリヤ1を打抜
く際の衝撃はそれだけ大きくなり、その衝撃にともなう
振動のために、上型3や下型5を含む電子部品実装装置
全体が振動し、装置のがた発生の原因となるだけでな
く、移載ヘッド8が電子部品7を表示パネル(図外)に
搭載する際に振動が生じると、搭載位置に狂いを生じて
しまうという問題点があった。さらには、上型3の上下
動作に要する時間が長くかかり、かつ移載ヘッド8が上
型3と下型5の間に出入りする時間も要するので、タク
トタイムが長くなり、搭載能率があがらないという問題
点があった。
【0007】そこで本発明は上記従来技術の問題点を解
消し、フィルムキャリヤを打抜いて得られた電子部品を
精度よくかつ搭載能率よく表示パネルなどの基板に搭載
できる電子部品実装装置および電子部品実装方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、貫通
孔が形成された下型とこの下型の上方にあってこの貫通
孔に対して上下動することによりチップがボンディング
されたフィルムキャリヤを打抜くパンチとを備えた打抜
装置と、この打抜装置の側方にあって基板が載置される
テーブルと、打抜装置によりフィルムキャリヤを打抜い
て得られた電子部品を下方から真空吸着して受取る第1
のノズルと、第1のノズルを受渡し位置へ移動させるこ
とにより受取った電子部品を前記基板に接近させる移動
手段と、受渡し位置において前記第1のノズルから電子
部品を受取って次の工程へ移送する第2のノズルと、電
子部品のリードを基板の電極に熱圧着する熱圧着子とを
備えたことを特徴とする電子部品実装装置である。
【0009】請求項2の発明は、チップがボンディング
されたフィルムキャリヤを打抜いて得られる電子部品を
基板に搭載する電子部品実装方法であって、上下方向に
貫通する貫通孔が形成された下型上にチップがボンディ
ングされたフィルムキャリヤを位置決めする工程と、フ
ィルムキャリヤの上方からパンチを貫通孔へ向って下降
させてフィルムキャリヤを打抜き、打抜いて得られた電
子部品を第1のノズルが下方から受取る工程と、第1の
ノズルを移動手段により基板へ向って受渡し位置まで移
動させることにより、受取った電子部品を基板に接近さ
せる工程と、受渡し位置において第1のノズルから第2
のノズルが電子部品を受取り、次の工程へ移送する工程
と、電子部品のリードを基板の電極に位置合わせして電
子部品を基板に搭載する工程と、を含むことを特徴とす
る電子部品実装方法である。
【0010】上記構成において、パンチが下降してフィ
ルムキャリヤを打抜き、打抜いて得られた電子部品を第
1のノズルが下方から受取り、第1のノズルは受渡し位
置へ移動して基板に接近する。そこで電子部品は第1の
ノズルから第2のノズルに受渡されて次の工程へ移送す
る。したがつて電子部品に不要な位置ずれが生じること
はなく、電子部品を高精度で能率よく基板に搭載でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
実施の形態1における電子部品実装装置の全体構成を示
す平面図、図2は同側面図、図3は同フィルムキャリヤ
の供給機構の背面図である。図1において、11はター
ンテーブルであり、4本のアーム12が外方へ水平に延
出しており、ノズルの保持部材であるアーム12の先端
部には第1のノズル13(図2参照)が設けられてい
る。図2において、ターンテーブル11はインデックス
駆動部14の直立シャフト14aの上端部に支持されて
おり、インデックス機構部14が駆動するとターンテー
ブル11は水平回転する。インデックス駆動部14はX
テーブル15とYテーブル16上に設置されている。X
テーブル15のモータ17が駆動すると、ターンテーブ
ル11はX方向に水平移動し、またYテーブル16のモ
ータ18が駆動すると、ターンテーブル11はY方向に
移動し、その位置が調整される。ターンテーブル11の
位置は、フィルムキャリヤの打抜装置(後述)の位置に
応じて調整される。20は基台である。
【0012】図4(a)(b)(c)は、本発明の実施
の形態1における電子部品実装装置のフィルムキャリヤ
の打抜装置付近の側面図である。図4(a)において、
アーム12の先端部の上面にはノズルシャフト21が立
設されており、その上端部に第1のノズル13が装着さ
れている。ノズルシャフト21は、アーム12の先端部
の下面に装着されたシリンダ22に結合されている。し
たがってシリンダ22が作動してノズルシャフト21が
突出すると、ノズル13は同図において点線で示す位置
まで上昇し、またノズルシャフト21が引込むと、実線
で示す位置まで下降する。すなわち、シリンダ22はノ
ズル13を下型42の貫通孔43(後述)に対して上下
動させるためのノズル13の上下動手段になっている。
【0013】図4(a)において、アーム12の先端部
近くの下面にはモータ23が装着されている。モータ2
3の回転軸とノズルシャフト21にはそれぞれプーリ2
4,25が装着されており、プーリ24とプーリ25に
はベルト26が調帯されている。したがってモータ23
が駆動すると、ノズルシャフト21はその軸心を中心に
回転し、ノズル13の上面に真空吸着された電子部品
(後述)の水平方向の向きを調整する。すなわち、モー
タ23、プーリ24,25、ベルト26などは、電子部
品の水平方向の向きを調整するために、ノズル13をそ
の軸心を中心に回転させるノズル回転手段である。
【0014】図1において、フィルムキャリヤ1A,1
B,1Cは3本備えられており、3方向からアーム12
へ向かって供給される。各々のフィルムキャリヤ1A,
1B,1Cの表面には、それぞれチップ2A,2B,2
Cやリード(図示せず)がボンディングされている。図
中、Aは打抜線であり、この線に沿って打抜装置(後
述)によりフィルムキャリヤ1A,1B,1Cを打抜く
ことにより、電子部品が得られる。なお3本のフィルム
キャリヤ3A,3B,3Cの品種は異品種でもよく、あ
るいは同一品種でもよく、任意に決定される。
【0015】次に、図2および図3を参照しながらフィ
ルムキャリヤ1A,1B,1Cの供給機構を説明する。
図2において、31Aは第1の支持壁、31Bは第2の
支持壁であり、それぞれ供給リール32、巻取リール3
3、ガイドローラ34、打抜き後のフィルムキャリヤ1
A,1B,1Cを巻取る巻取ローラ35が取り付けられ
ている。一方の供給リール32にはフィルムキャリヤ1
Aが巻回されており、他方の供給リール32にはフィル
ムキャリヤ1Bが巻回されている。巻取リール33は、
フィルムキャリヤ1A,1B,1Cに重ねて供給リール
32に巻回されたセパレートテープ36を巻取る。図3
はフィルムキャリヤの供給機構の背面図であって、第3
の支持壁31Cにはフィルムキャリヤ1Cの供給リール
32、巻取リール33、ローラ34、巻取ローラ35な
どが設けられている。37はフィルムキャリヤ1A,1
B,1Cを後述する打抜装置40に対して位置決めする
ための一対のスプロケットである。
【0016】供給リール32、巻取リール33、巻取ロ
ーラ35及びスプロケット35は図示しない駆動手段に
駆動されて回転する。したがって、駆動手段が駆動する
とフィルムキャリヤ1A,1B,1Cは供給リール32
から導出されて打抜装置40に対して位置決めされ、ま
たセパレートテープ36は巻取リール33に、また打抜
かれたフィルムキャリヤ1A,1B,1Cは巻取ローラ
35にそれぞれ巻き取られる。
【0017】図1において、40はフィルムキャリヤ1
A,1B,1Cの打抜装置であり、3本のフィルムキャ
リヤ1A,1B,1Cに応じて3個配設されている。図
2および図3に示すように、供給リール32から繰出さ
れたフィルムキャリヤ1A,1B,1Cは打抜装置40
を通り、これに打抜かれた後、巻取ローラ35に巻取ら
れる。次に図4(a)を参照しながら打抜装置40の詳
細な構造を説明する。
【0018】42は下型であって、その中央には上下方
向に貫通する貫通孔43が形成されている。44は下型
42の支持フレームである。上述したように、第1のノ
ズル13はこの貫通孔43の内部に上昇自在になってい
る。下型42の上面隅部にはガイドロッド46が立設さ
れており、ガイドロッド46の上部には台板45が装着
されている。台板45上にはシリンダ47が設置されて
おり、シリンダ47のロッド48には上型49が結合さ
れている。また上型49の下面にはパンチ50が装着さ
れている。ガイドロッド46は上型49を貫通してお
り、上型49の上下動を案内する。したがってシリンダ
47のロッド48が突出すると、パンチ50は下降し
て、パンチ50と下型42とによりフィルムキャリヤ1
Aを打抜く。またシリンダ47のロッド48が引込む
と、パンチ50は上方へ退去する。
【0019】図1において、51は回転テーブルであ
り、水平に外方へ延出する4本のアーム52を有してい
る。図2に示すように、回転テーブル51はインデック
ス機構部53の直立シャフト53aに支持されており、
インデックス駆動部53が駆動すると回転テーブル51
は水平方向にピッチ回転する。アーム52の先端部に
は、第2のノズル54が設けられている。第1のノズル
13の回転軌道と第2のノズル54の回転軌道は交差し
ており、この交差点において第2のノズル54が第1の
ノズル13の真上に位置する状態で、第1のノズル13
から第2のノズル54に電子部品7が受渡される。図1
において、ノズル54の回転軌道の下方には観察装置5
5が設けられている。この観察装置55はカメラなどの
光学系を備えており、ノズル54に真空吸着された電子
部品7の位置を検出する。
【0020】図1および図2において、60は表示パネ
ルである。表示パネル60は、打抜装置40の側方に配
設された可動テーブル61に載置されている。可動テー
ブル61は、Xテーブル62、Yテーブル63、θテー
ブル64から構成されている。Xテーブル62のモータ
65やYテーブル63のモータ66が駆動すると表示パ
ネル60はX方向やY方向に水平移動し、θテーブル6
4が駆動すると水平回転する。図2に示すように、表示
パネル60の上方にはボンディングヘッド70が設けら
れている。ボンディングヘッド70は、電子部品7のリ
ードを、表示パネル60の長辺と短辺の縁部に形成され
た電極に押し付けて熱圧着してボンディングするための
熱圧着子71を備えている。
【0021】図2において、Yテーブル63の上面には
シリンダ72が設置されている。シリンダ72のロッド
には下受板73が結合されている。この下受板73は熱
圧着子71の下方に位置しており、熱圧着子71が下降
して電子部品7のリードを表示パネル60の縁部に押し
付ける際に、表示パネル60の縁部を下方から支持す
る。基台20の上面にはロッド74が立設されている。
このロッド74の上端部には下受板75が結合されてい
る。図示しない手段によりロッド74は上下動作をし、
ノズル54に真空吸着された電子部品7を下方から支持
する。またボンディング位置の下方にはカメラ76が設
けられている。77はカメラ76の鏡筒である。このカ
メラ76は、電子部品7のリードや表示パネル60の電
極の位置を検出する。
【0022】この表示パネルの電子部品実装装置は上記
のように構成されており、次に全体の動作を説明する。
図示しない駆動手段を駆動することにより供給リール3
2からフィルムキャリヤ1Aを繰出して、打抜装置40
の下型42とパンチ50の間に位置決めする。
【0023】次に図4を参照しながら打抜工程を説明す
る。図4(a)は打抜前の状態を示している。このと
き、第1のノズル13は貫通孔43の直下に待機してい
る。図4(b)に示すように、ノズルシャフト21が上
方へ突出することにより、ノズル13は貫通孔43内に
上昇する。このとき、シリンダ47のロッド48も下方
へ突出してパンチ50は下降し、フィルムキャリヤ1A
は打抜かれる。フィルムキャリヤ1Aを打抜いて得られ
た電子部品7はノズル13に真空吸着される。すなわち
ノズル13は、打抜装置40で打抜かれた電子部品7を
下方から受取る受取手段を兼務している。
【0024】次に図4(c)に示すように、ノズルシャ
フト21は下方へ引込んでノズル13は貫通孔43から
下方へ脱出する。またシリンダ47のロッド48は上方
へ引込んでパンチ50は上昇する。この後、下型42と
パンチ50の間に位置する打抜後のフィルムキャリヤ1
Aは巻取ローラ35(図2)に巻取られる。
【0025】以上のようにしてノズル13が電子部品7
を受取ったならば、ターンテーブル11は180°水平
回転し、図2に示すように第1のノズル13を回転テー
ブル51のアーム52の先端部に設けられた第2のノズ
ル54の直下に移動させる。すなわち、ターンテーブル
11は、第1のノズル13を打抜装置40から第2のノ
ズル54への受渡し位置へ移動させる(すなわち電子部
品7を表示パネル60に接近させる)ための移動手段に
なっている。ここで、一方のノズル13の真空吸着状態
を解除し、その状態で他方のノズル54が真空吸引する
ことにより、電子部品7はノズル13からノズル54へ
受渡される。
【0026】次に図1において回転テーブル51が90
°反時計方向へ水平回転することにより、ノズル54は
観察装置55の直上へ移動し、ノズル54に真空吸着さ
れた電子部品7を観察装置55で観察してその位置が荒
検出される。次に回転テーブル51が90°回転するこ
とにより、電子部品7は表示パネル60の縁部の直上へ
移送される。
【0027】次に図2を参照しながら、電子部品7を表
示パネル60に搭載する工程を説明する。Xテーブル6
2やYテーブル63が駆動することにより、表示パネル
60は予め所定の位置で待機している。この場合、表示
パネル60は、上記した観察装置55の観察結果に基い
て、表示パネル60の長辺の所定の電極が電子部品7の
リードの下方に位置するように、位置調整がなされる。
【0028】ノズル54に真空吸着された電子部品7が
カメラ76の上方に到来すると、リード観察と電極観察
に共用のカメラ76により電子部品7のフィルムキャリ
ヤ1Aに貼着されたリードと、表示パネル60の縁部に
形成された電極のXYθ方向の位置ずれが精密に検出さ
れる。そしてX方向やY方向の位置ずれは、Xテーブル
62やYテーブル63を駆動して表示パネル60をX方
向やY方向に移動させることにより補正し、またθ方向
の位置ずれは、θテーブル64を駆動して表示パネル6
0を水平回転させることにより補正する。勿論、この補
正方法は本実施の形態に限定されないのであって、例え
ばノズル54を回転させることにより、θ方向の位置ず
れを補正してもよい。
【0029】補正が終了したならば、ノズル54を下方
へ突出させて電子部品7のリードを表示パネル60の電
極に着地させ、次にボンディングヘッド70の熱圧着子
71を下降させてリードを電極に押し付けて熱圧着す
る。次にノズル54や熱圧着子71を上昇させれば、一
連の動作は終了する。この場合、表示パネル60の縁部
の電極と電子部品7のリードを共用のカメラ76により
観察できるので、リードと電極の位置ずれをきわめて精
密に検出できる。しかもこの位置ずれの検出は、電子部
品7を表示パネル60に搭載する直前に行うので、観察
結果に基づく位置合わせ後に、新たな位置ずれが発生す
ることはなく、したがってリードを電極にきわめて精度
よく位置合わせして搭載することができる。以上のよう
な動作が繰返されることにより、表示パネル60の長辺
の縁部には電子部品7が次々に搭載される。
【0030】なお本実施の形態1では、ボンディング位
置にボンディングヘッド70を設け、ボンディングヘッ
ド70に熱圧着子71を装備しているが、熱圧着子は第
2のノズル54側に装備してもよい。ただし、この場
合、ノズル54は熱圧着子71の伝熱により加熱されて
熱変形するおそれがあるので、本実施の形態1のように
ボンディングヘッド70に熱圧着子71を設けて第2の
ノズル54とは別体にし、ノズル54が熱圧着子71の
熱影響をなるべく受けないようにすることが望ましい。
【0031】図1において、表示パネル60の短辺に電
子部品7を搭載するときは、θテーブル64を駆動して
表示パネル60を90°水平回転させ、短辺をボンディ
ングヘッド70の下方に位置させ、上述と同様の動作を
行う。ここで、表示パネル60の長辺と短辺に搭載され
る電子部品7の品種が異る場合は、これに応じて他のフ
ィルムキャリヤ1B又は1Cを打抜いて所望の電子部品
7を得、この電子部品7を搭載すればよい。すなわち、
図1において、本実施の形態では3本のフィルムキャリ
ヤ1A,1B,1Cが備えられているが、これらのフィ
ルムキャリヤ1A,1B,1Cは同一品種でもよく、あ
るいは品種を異ならせてもよいものである。
【0032】このように複数個のフィルムキャリヤ1
A,1B,1Cと打抜装置40を備えていれば、多品種
の電子部品7を表示パネル60に搭載できる。またフィ
ルムキャリヤ1A,1B,1Cの装備量も多いので、フ
ィルムキャリヤ1A,1B,1Cの品切れにともなう供
給リール32の交換頻度も削減できる。また3本のフィ
ルムキャリヤ1A,1B,1Cのうち、何れかが品切れ
になったならば、他のフィルムキャリヤにより作業を続
行し、その間に品切れになったフィルムキャリヤの補充
を行えるので、装置の運転を停止する必要がなく、フィ
ルムキャリヤの補充にともなう作業能率の低下を解消で
きる。
【0033】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2における電子部品実装装置の平面図である。このも
のは、図2に示す実施の形態1のXテーブル15は除去
されており、ターンテーブル11はYテーブル16上に
設置されて、Y方向にのみ移動する。16aはターンテ
ーブル11の移動を案内するガイドレールである。
【0034】打抜装置40は、Yテーブル16の両側部
に2個づつ計4個設けられており、それぞれフィルムキ
ャリヤ1A,1B,1C,1Dが横方向から供給され
る。またターンテーブル11にはアーム12が2個互い
に直交して設けられている。したがってターンテーブル
11がYテーブル16上を移動することにより、アーム
12の先端の第1のノズル13が真空吸着するフィルム
キャリヤ1A〜1Dが選択される。またターンテーブル
11が90°水平方向に往復回転することにより、第1
のノズル13が真空吸着した電子部品7を第2のノズル
54に受渡す。他の動作は実施の形態1と同様であり、
その説明は省略する。
【0035】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3における電子部品実装装置の平面図である。このも
のは、ターンテーブル11の両側部に打抜装置40が2
個設けられており、それぞれフィルムキャリヤ1A,1
Bが供給される。またターンテーブル11にはアーム1
2は2個互いに直交して設けられている。したがってタ
ーンテーブル11が90°水平方向に往復回転すること
により、第1のノズル13が真空吸着した電子部品7を
第2のノズル54に受渡す。他の動作は実施の形態1と
同様であり、その説明は省略する。
【0036】このように本発明は、様々な設計変更が考
えられるのであって、例えば上記実施の形態では、第2
のノズル54が電子部品7を表示パネル60に移載する
ようにしているが、第2のノズルと可動テーブル61の
間に第3以下のノズルを介在させ、第2のノズル54で
電子部品7を表示パネル60に移載せずに、第3以下の
ノズルで電子部品7を表示パネル60に移載するように
してもよい。何れにせよ、フィルムキャリヤを複数本装
備し、それぞれを打抜装置で打抜いて第1のノズルに受
取るように構成することにより、作業能率を著しく向上
することができる。なお上記実施の形態は、基板として
表示パネルを例にとって説明したが、基板としては表示
パネル以外にもプリント基板などでもよいものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、打
抜装置で打抜いて得られた電子部品を第1のノズルに確
実に受取って、基板に搭載できる。また第1のノズルは
打抜装置の下方にあって電子部品を受取るので、パンチ
の昇降ストロークは短くてよく、したがってパンチの昇
降にともなって発生する振動は小さく、この振動が基板
や第2のノズル側へ伝達されることによる搭載位置精度
の低下を防止できる。更には図7に示す従来のノックア
ウトピンやその上下動機構が不要になるので打抜装置の
構成を簡単化でき、かつパンチの昇降ストロークを短く
できるので打抜装置を小型化できる。
【0038】またフィルムキャリヤや打抜装置を複数個
装備し、何れの打抜装置で打抜いて得られた電子部品で
も第1のノズルに受取って第2のノズルへ受渡し可能と
することにより、何れかのフィルムキャリヤが品切れに
なった場合には、他のフィルムキャリヤにより装置の運
転を継続しながら基板への電子部品の搭載作業を続行
し、その間に品切れになったフィルムキャリヤの補充を
行えるので、フィルムキャリヤの補充にともなう運転効
率の低下を解消できる。
【0039】更には、フィルムキャリヤを打抜いて得ら
れた電子部品を基板へ移送搭載する作業を、互いに独立
した複数のノズルを用いて行うので、フィルムキャリヤ
の打抜き作業や、打抜いて得られた電子部品を基板に移
送搭載するまでの諸作業を並行して行うことができ、し
たがって全体のタクトタイムを短縮し、実装能率を大幅
に向上できる。
【0040】しかもこの場合、第1のノズルで電子部品
を基板に接近する方向へ移送し、打抜装置よりも基板に
より近い受渡し位置において第2のノズルへ受渡すよう
にしているので、第1のノズルにより電子部品を打抜装
置から基板まで移送するのに必要な移送ストロークを稼
ぐことができ、それだけ全体のタクトタイムを短縮し、
実装能率を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における電子部品実装装
置の全体構成を示す平面図
【図2】本発明の実施の形態1における電子部品実装装
置の側面図
【図3】本発明の実施の形態1における電子部品実装装
置のフィルムキャリヤの供給機構の背面図
【図4】(a)本発明の実施の形態1における電子部品
実装装置のフィルムキャリヤの打抜装置付近の側面図 (b)本発明の実施の形態1における電子部品実装装置
のフィルムキャリヤの打抜装置付近の側面図 (c)本発明の実施の形態1における電子部品実装装置
のフィルムキャリヤの打抜装置付近の側面図
【図5】本発明の実施の形態2における電子部品実装装
置の平面図
【図6】本発明の実施の形態3における電子部品実装装
置の平面図
【図7】(a)従来のフィルムキャリヤの打抜装置の要
部断面図 (b)従来のフィルムキャリヤの打抜装置の要部断面図 (c)従来のフィルムキャリヤの打抜装置の要部断面図
【図8】従来のフィルムキャリヤの打抜装置の要部拡大
断面図
【符号の説明】
1A フィルムキャリヤ 1B フィルムキャリヤ 1C フィルムキャリヤ 1D フィルムキャリヤ 2 チップ 7 電子部品 13 第1のノズル 40 打抜装置 42 下型 43 貫通孔 50 パンチ 54 第2のノズル 60 表示パネル 61 可動テーブル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60 H05K 13/04 G02F 1/1333 G02F 1/1345

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通孔が形成された下型とこの下型の上方
    にあってこの貫通孔に対して上下動することによりチッ
    プがボンディングされたフィルムキャリヤを打抜くパン
    チとを備えた打抜装置と、この打抜装置の側方にあって
    基板が載置されるテーブルと、打抜装置によりフィルム
    キャリヤを打抜いて得られた電子部品を下方から真空吸
    着して受取る第1のノズルと、第1のノズルを受渡し位
    置へ移動させることにより受取った電子部品を前記基板
    に接近させる移動手段と、受渡し位置において前記第1
    のノズルから電子部品を受取って次の工程へ移送する第
    2のノズルと、電子部品のリードを基板の電極に熱圧着
    する熱圧着子とを備えたことを特徴とする電子部品実装
    装置。
  2. 【請求項2】チップがボンディングされたフィルムキャ
    リヤを打抜いて得られる電子部品を基板に搭載する電子
    部品実装方法であって、 上下方向に貫通する貫通孔が形成された下型上にチップ
    がボンディングされたフィルムキャリヤを位置決めする
    工程と、 フィルムキャリヤの上方からパンチを貫通孔へ向って下
    降させてフィルムキャリヤを打抜き、打抜いて得られた
    電子部品を第1のノズルが下方から受取る工程と、 第1のノズルを移動手段により基板へ向って受渡し位置
    まで移動させることにより、受取った電子部品を基板に
    接近させる工程と、 受渡し位置において第1のノズルから第2のノズルが電
    子部品を受取り、次の工程へ移送する工程と、 電子部品のリードを基板の電極に位置合わせして電子部
    品を基板に搭載する工程と、を含むことを特徴とする電
    子部品実装方法。
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