JP2002198261A - チップ型アルミニウム固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents
チップ型アルミニウム固体電解コンデンサおよびその製造方法Info
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Abstract
き、さらに高周波領域におけるインピーダンス特性が良
好なチップ型アルミニウム固体電解コンデンサ、および
その製造方法を提供すること。 【解決手段】 チップ型アルミニウム固体電解コンデン
サ1は、アルミニウム箔6に形成された陽極酸化膜7の
表面のうち、アルミニウム箔6の一方の端部61を除く
領域に形成された固体電解質層8と、その表面に形成さ
れた導電層9と、導電層9の表面のうち、アルミニウム
箔6の他方の端部62を除く領域に形成された外装用の
樹脂コーティング層4と、外装用の樹脂コーティング層
4から露出している導電層9の表面に形成された陰極用
半田電極3と、固体電解質層8および導電層9と絶縁さ
れた状態で陽極酸化膜7の表面に形成されたメッキ下地
層20と、その表面に形成された陽極用半田電極2とを
有する。
Description
ウム固体電解コンデンサ、およびその製造方法に関する
ものである。
た導電性高分子を利用したチップ型アルミニウム固体電
解コンデンサの開発が活発に行われているが、この種の
コンデンサでは、陽極酸化したアルミニウム箔に半田を
直接、接続する形成するのが困難であるとして、従来
は、アルミニウム箔をリードフレームに接続した後、樹
脂モールドを行うのが一般的である。
ように、アルミニウム箔をリードフレームに接続した
後、樹脂モールドを行った構成では、サイズが大きく、
かつ、製造コストが高いという問題点がある。また、ア
ルミニウム箔にリードフレームに接続して電極を形成す
る分、高周波領域におけるインピーダンス特性が悪いと
いう問題点がある。
半田電極をアルミニウム片上に構成することによりリー
ドフレームや樹脂モールドを不要にして、サイズが小さ
く、かつ、製造コストを低下でき、さらに高周波領域に
おけるインピーダンス特性が良好なチップ型アルミニウ
ム固体電解コンデンサ、およびその製造方法を提供する
ことにある。
め、本発明に係るチップ型アルミニウム電解コンデンサ
は、陽極酸化されたアルミニウム片と、該アルミニウム
片に形成された陽極酸化膜の表面のうち、前記アルミニ
ウム片の一方の端部を除く領域に形成された固体電解質
層と、該固体電解質層の表面に形成された導電層と、該
導電層の表面のうち、前記アルミニウム片の他方の端部
を除く領域に形成された外装用の樹脂コーティン層と、
前記アルミニウム片の前記他方の端部で前記樹脂コーテ
ィング層から露出している前記導電層の表面に形成され
た陰極用半田電極と、前記固体電解質層および前記導電
層と絶縁された状態で前記アルミニウム片の前記一方の
端部で前記陽極酸化膜の表面に形成されたメッキ下地層
と、該メッキ下地層の表面に形成された陽極用半田電極
とを有することを特徴とする。
解コンデンサにおいて、陽極側では、陽極酸化膜の表面
にメッキ下地層を形成した後、この表面に半田電極を形
成し、この半田電極を陽極として用いている。このた
め、リードフレームを介さずに電極をアルミニウム片か
ら直接、引き出すことができるので、樹脂モールドが不
要である。それ故、サイズが小さく、かつ、製造コスト
を低下でき、さらに高周波領域におけるインピーダンス
特性が良好なチップ型アルミニウム固体電解コンデンサ
を提供することができる。
例えば、箔状あるいは板状である。このように構成する
と、極めて薄型のチップ型アルミニウム固体電解コンデ
ンサを構成できる。また、箔状あるいは板状のアルミニ
ウム片であれば、帯状に長い状態で陽極酸化などを連続
して行った後、所定の寸法に切り出せばよいので、生産
性が高い。さらに、箔状あるいは板状のアルミニウム片
を用いても、アルミニウム片は、陽極および陰極を除く
部分が樹脂コーティング層で被覆されているので、十分
な強度を有する。
解コンデンサの製造方法では、アルミニウム片に形成し
た陽極酸化膜の表面の一部に無電解メッキを行ってメッ
キ下地層を形成し、しかる後に、溶融した半田浴に前記
アルミニウム片の一部を浸漬して前記メッキ下地層の表
面に半田電極を形成することを特徴とする。
形態を説明する。
したチップ型アルミニウム固体電解コンデンサの斜視
図、および内部構造を示す断面図である。
ウム固体電解コンデンサ1は、極めて薄い平板形状を有
している。このチップ型アルミニウム固体電解コンデン
サ1は、両端に陽極用半田電極2と陰極用半田電極3と
を有しており、その間の領域は、絶縁性の外装用の樹脂
コーティング層4で覆われている。外装用の樹脂コーテ
ィング層4と陽極用半田電極2との間には、内部での短
絡を防止するための絶縁用の樹脂層5が形成されてい
る。
ンデンサ1では、陽極酸化されたアルミニウム箔6が使
用されており、このアルミニウム箔6は、帯状に長い状
態でエッチング処理(粗面化処理)および陽極酸化を連
続して行った後、所定の寸法に切り出した後、陽極とし
て用いられる一方の端部61の切り口を除くすべての切
り口に対して陽極酸化を施したものである。
ンサ1では、アルミニウム箔6に形成された陽極酸化膜
の表面のうち、アルミニウム箔6の一方の端部61(陽
極側の端部)を除く領域に、ポリピロールやポニアニリ
ンなどの導電性高分子からなる固体電解質層8が形成さ
れている。固体電解質層8の表面には、カーボン層91
と銀層92からなる導電層9が形成され、この導電層9
の表面のうち、アルミニウム箔6の他方の端部62(陰
極側の端部)を除く領域には、外装用の樹脂コーティン
グ層4が形成されている。アルミニウム箔6の他方の端
部62で外装用の樹脂コーティング層4から露出してい
る導電層9の表面には、陰極用半田電極3が形成されて
いる。
解質層8および導電層9に対して一方の端部61側で隣
接する位置には絶縁用の樹脂層5が形成されている。こ
の樹脂層5より一方の端部61側では、陽極酸化膜7の
表面に極めて薄いメッキ下地層20が形成され、このメ
ッキ下地層20の表面に陽極用半田電極2が形成されて
いる。
体電解コンデンサ1を製造するにあたっては、まず、帯
状に長いアルミニウム箔6にエッチング処理および陽極
酸化を連続して行った後、所定の寸法に切り出す。
枚、陽極として用いられる一方の端部61側でバーなど
の治具に連結した後、この一方の端部61側を除くすべ
ての切り口に対して陽極酸化を施す。
用の樹脂層5を形成する。
5よりも他方の端部62の側に対してポリピロールやポ
ニアニリンなどの導電性高分子からなる固体電解質層8
を形成する。
ーストを塗布した後、熱処理を行ってカーボン層91を
形成する。続いて、カーボン層91の表面に銀ペースト
を塗布した後、熱処理を行って銀層92を形成する。こ
のようにして、カーボン層91および銀層92の2層構
造からなる導電層9を形成する。
5よりも他方の端部62の側に対して外装用の樹脂コー
ティング層4を形成する。
ち、陰極用半田電極3を形成すべき部分の樹脂コーティ
ング層4を研磨などの機械加工により除去し、樹脂コー
ティング層4から導電層9を部分的に露出させる。
ルミニウム箔6の他方の端部62を浸漬し、外装用の樹
脂コーティング層4から露出している導電層9の表面に
陰極用半田電極3を形成する。
樹脂層5よりも一方の端部61の側については、無電解
銅メッキ浴に浸漬する。その結果、陽極酸化膜7の表面
には極めて薄い銅層からなるメッキ下地層20が形成さ
れる。
ウム箔6の一方の端部61を浸漬し、メッキ下地層20
の表面に陽極用半田電極2を形成する。
コンデンサ1が完成する。
固体電解コンデンサ1において、陽極側では、陽極酸化
膜4の表面に無電解メッキによりメッキ下地層20を形
成した後、この表面に半田電極を浸漬法(ディップ法)
により形成し、この半田電極を陽極(陽極用半田電極
2)として用いている。このため、アルミニウム箔6に
陽極用半田電極2を形成できるので、リードフレームや
樹脂モールドが不要である。それ故、サイズが小さく、
かつ、製造コストを低下でき、さらに高周波領域におけ
るインピーダンス特性が良好なチップ型アルミニウム固
体電解コンデンサ1を提供することができる。
いているので、極めて薄型のチップ型アルミニウム固体
電解コンデンサ1を構成できる。また、アルミニウム箔
6を用いたため、帯状に長い状態でエッチング処理およ
び陽極酸化を行った後、所定の寸法に切り出せばよいの
で、生産性が高い。さらに、アルミニウム箔6を用いて
も、陽極および陰極を除く部分が外装用の樹脂コーティ
ング層4で補強されているので、十分な強度を有する。
いった薄いアルミニウム箔6を用いたが、厚いアルミニ
ウム板、棒材などのアルミニウム片を用いてもよい。
子を用いたが、二酸化マンガンや二酸化鉛などといった
金属酸化物からなる固体電解質を用いてもよい。
プ型アルミニウム固体電解コンデンサにおいて、陽極側
では、陽極酸化膜の表面に無電解メッキにより下地層を
形成した後、この表面に半田電極を形成し、この半田電
極を陽極(陽極用半田電極)として用いている。このた
め、陽極用半田電極をアルミニウム片に形成できるの
で、リードフレームや樹脂モールドが不要である。それ
故、サイズが小さく、かつ、製造コストを低下でき、さ
らに高周波領域におけるインピーダンス特性が良好なチ
ップ型アルミニウム固体電解コンデンサを提供すること
ができる。
解コンデンサの斜視図である。
デンサの内部構造を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 陽極酸化されたアルミニウム片と、該ア
ルミニウム片に形成された陽極酸化膜の表面のうち、前
記アルミニウム片の一方の端部を除く領域に形成された
固体電解質層と、該固体電解質層の表面に形成された導
電層と、該導電層の表面のうち、前記アルミニウム片の
他方の端部を除く領域に形成された外装用の樹脂コーテ
ィング層と、前記アルミニウム片の前記他方の端部で前
記樹脂コーティング層から露出している前記導電層の表
面に形成された陰極用半田電極と、前記固体電解質層お
よび前記導電層と絶縁された状態で前記アルミニウム片
の前記一方の端部で前記陽極酸化膜の表面に形成された
メッキ下地層と、該メッキ下地層の表面に形成された陽
極用半田電極とを有することを特徴とするチップ型アル
ミニウム固体電解コンデンサ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記アルミニウム片
は、箔状あるいは板状であることを特徴とするチップ型
アルミニウム固体電解コンデンサ。 - 【請求項3】 陽極酸化したアルミニウム片の一部分を
無電解メッキ浴に浸漬した後、溶融した半田浴に浸漬し
て、半田電極を形成することを特徴とするチップ型アル
ミニウム固体電解コンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000397779A JP2002198261A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | チップ型アルミニウム固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000397779A JP2002198261A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | チップ型アルミニウム固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002198261A true JP2002198261A (ja) | 2002-07-12 |
Family
ID=18862865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000397779A Pending JP2002198261A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | チップ型アルミニウム固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002198261A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5362163A (en) * | 1976-11-16 | 1978-06-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Solid electrolytic capacitor and method of making same |
JPS6131609B2 (ja) * | 1981-10-05 | 1986-07-21 | Nichikon Supuraagu Kk | |
JPH0289819U (ja) * | 1988-12-27 | 1990-07-17 | ||
JPH10335183A (ja) * | 1997-05-29 | 1998-12-18 | Elna Co Ltd | チップ型固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
-
2000
- 2000-12-27 JP JP2000397779A patent/JP2002198261A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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