JP2002197857A - 強誘電体型不揮発性半導体メモリ及びその駆動方法 - Google Patents

強誘電体型不揮発性半導体メモリ及びその駆動方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】最小加工寸法に制限されずに大容量化を図るこ
とができ、より一層、高集積化された強誘電体型不揮発
性半導体メモリを提供する。 【解決手段】強誘電体型不揮発性半導体メモリは、
(A)ビット線BL1と、(B)選択用トランジスタT
1と、(C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモ
リセルMC1NMから構成された、N個(但し、N≧2)
のメモリユニットMU1 Nと、(D)M×N本のプレート
線PLmから成り、N個のメモリユニットMU1Nは層間
絶縁層26を介して積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体型不揮発
性半導体メモリ(所謂FERAM)、及び、その駆動方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量の強誘電体型不揮発性半導
体メモリに関する研究が盛んに行われている。強誘電体
型不揮発性半導体メモリ(以下、不揮発性メモリと略称
する場合がある)は、高速アクセスが可能で、しかも、
不揮発性であり、また、小型で低消費電力であり、更に
は、衝撃にも強く、例えば、ファイルのストレージやレ
ジューム機能を有する各種電子機器、例えば、携帯用コ
ンピュータや携帯電話、ゲーム機の主記憶装置としての
利用、あるいは、音声や映像を記録するための記録メデ
ィアとしての利用が期待されている。
【0003】この不揮発性メモリは、強誘電体薄膜の高
速分極反転とその残留分極を利用し、強誘電体層を有す
るキャパシタ部の蓄積電荷量の変化を検出する方式の、
高速書き換えが可能な不揮発性メモリであり、基本的に
は、キャパシタ部(メモリセル)と選択用トランジスタ
(スイッチング用トランジスタ)とから構成されてい
る。キャパシタ部は、例えば、下部電極、上部電極、及
び、これらの電極間に挟まれた高比誘電率εを有する強
誘電体層から構成されている。この不揮発性メモリにお
けるデータの書き込みや読み出しは、図53に示す強誘
電体のP−Eヒステリシスループを応用して行われる。
即ち、強誘電体層に外部電界を加えた後、外部電界を除
いたとき、強誘電体層は自発分極を示す。そして、強誘
電体層の残留分極は、プラス方向の外部電界が印加され
たとき+Pr、マイナス方向の外部電界が印加されたと
き−Prとなる。ここで、残留分極が+Prの状態(図5
3の「D」参照)の場合を「0」とし、残留分極が−P
rの状態(図53の「A」参照)の場合を「1」とす
る。
【0004】「1」あるいは「0」の状態を判別するた
めに、強誘電体層に例えばプラス方向の外部電界を印加
する。これによって、強誘電体層の分極は図53の
「C」の状態となる。このとき、データが「0」であれ
ば、強誘電体層の分極状態は、「D」から「C」の状態
に変化する。一方、データが「1」であれば、強誘電体
層の分極状態は、「A」から「B」を経由して「C」の
状態に変化する。データが「0」の場合には、強誘電体
層の分極反転は生じない。一方、データが「1」の場合
には、強誘電体層に分極反転が生じる。その結果、キャ
パシタ部の蓄積電荷量に差が生じる。選択された不揮発
性メモリの選択用トランジスタをオンにすることで、こ
の蓄積電荷を信号電流として検出する。データの読み出
し後、外部電界を0にすると、データが「0」のときで
も「1」のときでも、強誘電体層の分極状態は図53の
「D」の状態となってしまう。即ち、読み出し時、デー
タ「1」は、一旦、破壊されてしまう。それ故、データ
が「1」の場合、マイナス方向の外部電界を印加して、
「D」、「E」という経路で「A」の状態とし、データ
「1」を再度書き込む。
【0005】現在主流となっている不揮発性メモリの構
造及びその動作は、米国特許第4873664号におい
て、S.Sheffiledらが提案したものである。
この不揮発性メモリは、図54に回路図を示すように、
2つの不揮発性メモリセルから構成されている。尚、図
54において、1つの不揮発性メモリを点線で囲った。
各不揮発性メモリは、例えば、選択用トランジスタTR
11,TR12、キャパシタ部(メモリセル)FC11,FC
12から構成されている。
【0006】尚、2桁あるいは3桁の添字、例えば添字
「11」は、本来、添字「1,1」と表示すべき添字で
あり、例えば「111」は、本来、添字「1,1,1」
と表示すべき添字であるが、表示の簡素化のため、2桁
あるいは3桁の添字で表示する。また、添字「M」を、
例えば複数のメモリセルやプレート線を総括的に表示す
る場合に使用し、添字「m」を、例えば複数のメモリセ
ルやプレート線を個々に表示する場合に使用し、添字
「N」を、例えば選択用トランジスタやサブメモリユニ
ットを総括的に表示する場合に使用し、添字「n」を、
例えば選択用トランジスタやサブメモリユニットを個々
に表示する場合に使用する。
【0007】そして、それぞれのメモリセルに相補的な
データを書き込むことにより、1ビットを記憶する。図
54において、符号「WL」はワード線を示し、符号
「BL」はビット線を示し、符号「PL」はプレート線
を意味する。1つの不揮発性メモリに着目すると、ワー
ド線WL1は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続
されている。また、ビット線BL1,BL2は、センスア
ンプSAに接続されている。更には、プレート線PL1
は、プレート線デコーダ/ドライバPDに接続されてい
る。
【0008】このような構造を有する不揮発性メモリに
おいて、記憶されたデータを読み出す場合、ワード線W
1を選択し、更には、プレート線PL1を駆動すると、
相補的なデータが、対となったキャパシタ部FC11,F
12から選択用トランジスタTR11,TR12を介して対
となったビット線BL1,BL2に電圧(ビット線電位)
として現れる。かかる対となったビット線BL1,BL2
の電圧(ビット線電位)を、センスアンプSAで検出す
る。
【0009】1つの不揮発性メモリは、ワード線W
1、及び、対となったビット線BL1,BL2によって
囲まれた領域を占めている。従って、仮に、ワード線及
びビット線が最短ピッチで配置されるとすると、1つの
不揮発性メモリの最小面積は、加工最小寸法をFとした
とき、8F2である。従って、このような構造を有する
不揮発性メモリの最小面積は8F2である。
【0010】このような構造の不揮発性メモリを大容量
化しようとした場合、その実現は加工寸法の微細化に依
存するしかない。また、1つの不揮発性メモリを構成す
るために2つの選択用トランジスタ及び2つのキャパシ
タ部が必要とされる。更には、ワード線と同じピッチで
プレート線を配設する必要がある。それ故、不揮発性メ
モリを最小ピッチで配置することは殆ど不可能であり、
現実には、1つの不揮発性メモリの占める面積は、8F
2よりも大幅に増加してしまう。
【0011】しかも、不揮発性メモリと同等のピッチ
で、ワード線デコーダ/ドライバWD及びプレート線デ
コーダ/ドライバPDを配設する必要がある。言い換え
れば、1つのロー・アドレスを選択するために2つのデ
コーダ/ドライバが必要とされる。従って、周辺回路の
レイアウトが困難となり、しかも、周辺回路の占有面積
も大きなものとなる。
【0012】不揮発性メモリの面積を縮小する手段の1
つが、特開平9−121032号公報から公知である。
図55に等価回路を示すように、この特許公開公報に開
示された不揮発性メモリは、1つの選択用トランジスタ
TR1の一端に並列にそれぞれの一端が接続された複数
のメモリセルMC1M(例えば、M=4)から構成され、
かかるメモリセルと対となったメモリセルも、1つの選
択用トランジスタTR 2の一端に並列にそれぞれの一端
が接続された複数のメモリセルMC2Mから構成されてい
る。選択用トランジスタTR1,TR2の他端は、それぞ
れ、ビット線BL1,BL2に接続されている。対となっ
たビット線BL1,BL2は、センスアンプSAに接続さ
れている。また、メモリセルMC1m,MC2m(m=1,
2・・・M)の他端はプレート線PLmに接続されてお
り、プレート線PLmはプレート線デコーダ/ドライバ
PDに接続されている。更には、ワード線WLは、ワー
ド線デコーダ/ドライバWDに接続されている。
【0013】そして、対となったメモリセルMC1m,M
2m(m=1,2・・・M)に相補的なデータが記憶さ
れる。例えば、メモリセルMC1k,MC2k(ここで、k
は1,2,3,4のいずれか)に記憶されたデータを読
み出す場合、ワード線WLを選択し、プレート線PLm
(m≠k)には(1/2)Vccの電圧を印加した状態
で、プレート線PLkを駆動する。ここで、Vccは、例
えば、電源電圧である。これによって、相補的なデータ
が、対となったメモリセルMC1k,MC2kから選択用ト
ランジスタTR1,TR2を介して対となったビット線B
1,BL2に電圧(ビット線電位)として現れる。そし
て、かかる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビ
ット線電位)を、センスアンプSAで検出する。
【0014】対となった不揮発性メモリにおける一対の
選択用トランジスタTR1及びTR2は、ワード線WL、
及び、対となったビット線BL1,BL2によって囲まれ
た領域を占めている。従って、仮に、ワード線及びビッ
ト線が最短ピッチで配置されるとすると、対となった不
揮発性メモリにおける一対の選択用トランジスタTR 1
及びTR2の最小面積は、8F2である。しかしながら、
一対の選択用トランジスタTR1,TR2を、M組の対と
なったメモリセルMC1m,MC2m(m=1,2・・・
M)で共有するが故に、1ビット当たりの選択用トラン
ジスタTR1,TR2の数が少なくて済み、また、ワード
線WLの配置も緩やかなので、不揮発性メモリの縮小化
を図り易い。しかも、周辺回路についても、1本のワー
ド線デコーダ/ドライバWDとM本のプレート線デコー
ダ/ドライバPDでMビットを選択することができる。
従って、このような構成を採用することで、セル面積が
8F2に近いレイアウトを実現可能であり、DRAM並
のチップサイズを実現することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来のような構造で不
揮発性メモリを大容量化しようとした場合、その容量は
最小加工寸法によって規定される。上述の従来例でわか
るように、その最小セル面積は8F2である。この限界
値はDRAMにおいても同様である。また、EPROM
などのあらゆる半導体メモリを考慮した場合、ビット線
とワード線とを最小ピッチで配置し、ビット線1本、ワ
ード線1本が占有する領域にメモリセルを配置したとき
のセルの面積は、4F2がその限界とされる。
【0016】しかしながら、このような最小加工寸法
F、即ち、デザインルールの縮小は、リソグラフィーを
中心とする微細加工技術の進展を待つほかない。しか
も、その微細加工技術は世代を経るに従って困難さが増
し、投資額も巨大化しており、チップコストの増大につ
ながっている。従って、半導体メモリにおいても、現状
から短期間で飛躍的な記憶容量の向上を果たすことは難
しい。
【0017】上述のように半導体メモリの集積度の上限
が規定されてしまう本質的理由として、以下の2点を挙
げることができる。
【0018】第1に、半導体メモリにおける各メモリセ
ルは半導体基板表面上に二次元的に配置されており、三
次元的に積層されることがない。これは、従来の半導体
メモリは、その殆どが記憶単位に1つ以上のトランジス
タ(FET)を含んでいることに由来する。トランジス
タは良質な半導体基板上にしか作製することができない
ため、メモリセルを半導体基板上に二次元配置せざるを
得ない。現在、エピタキシャル成長技術やレーザアニー
ル技術による結晶化などで半導体単結晶層を積層する試
みもなされているが、未だ十分な歩留まりと性能が得ら
れていない。また、たとえ、これらが実現されたとして
も、結局、半導体単結晶層に再度メモリセルを作り込も
うとすると、工程数が倍近くに増加し、コストメリット
が失われることになる。
【0019】第2に、半導体メモリへのアクセスは、互
いに交差したワード線(ロー方向)とビット線(カラム
方向)とによる二次元マトリクスによりなされている。
従来の半導体メモリにおいては、ワード線により一次元
的にロー方向の選択を行い、各ビット線に読み出された
データ列からカラム選択を行っている。尚、図54及び
図55に示した従来例では、プレート線によってロー方
向の選択を行うが、実質的に一次元の選択になっている
ことに変わりはない。
【0020】ここで、仮にページ長を同一に保ったまま
半導体メモリの集積度を2倍にした場合、当然2倍の本
数のワード線やプレート線が必要になる。従って、ワー
ド線やプレート線のデコードやドライブを行う周辺回路
の集積度も2倍にする必要がある。これらの回路は、当
然、トランジスタを必要とするので、セルアレイの周辺
に二次元的に配置される。これに伴って、今度は、周辺
回路のレイアウトが困難になる。
【0021】以上のように、メモリセル自体が二次元配
置に制限される上、仮にメモリセルを縮小できても、現
在のアドレス選択方法では周辺回路のレイアウトが困難
である。従って、半導体メモリの大容量化は、デザイン
ルールの進展に依存するしかなかった。
【0022】また、特開平9−121032号公報に開
示された不揮発性メモリの面積を縮小する手法は、非常
に効果的な手法であるが、以下に述べる問題点を有す
る。
【0023】即ち、例えば、対となったメモリセルMC
11,MC21において、メモリセルMC11にデータ「1」
を書き込む場合、プレート線PL1をグランドレベル
(0ボルト)とし、ビット線BL1をVccとすることに
よって、強誘電体層を分極させるが、このとき、メモリ
セルMC21にデータ「0」を保持しておくために、ビッ
ト線BL2をグランドレベル(0ボルト)とする必要が
ある。
【0024】一方、非選択のプレート線PLm(m=
2,3,4)に接続されたメモリセルMC1m,MC
2m(m=2,3,4)に記憶されたデータの破壊を防止
するために、非選択のプレート線PLm(m=2,3,
4)を、ビット線BL1,BL2の中間の電圧である(1
/2)Vccに固定し、非選択のメモリセルMC1m,MC
2mのキャパシタ部を構成する強誘電体層に加わる電界を
緩和する。即ち、非選択のメモリセルMC1m,MC2m
は、(1/2)Vccのディスターブが加わる。
【0025】ところで、強誘電体層を構成する強誘電体
材料は、本質的な物性として、反転電圧が負の温度特性
を有する。図56の(A)及び(B)に、20゜C及び
105゜Cにおける強誘電体材料のP−Eヒステリシス
ループを例示する。尚、図56の(A)及び(B)にお
いて、実線のP−EヒステリシスループはVcc=1.5
ボルトの場合を示し、点線のP−Eヒステリシスループ
はVcc=1.0ボルトの場合を示す。0ボルトにおける
データ「1」状態、データ「0」状態の分極量の差が2
rとして示されており、この2Prの値が信号量(信号
電荷)に相当する。図56において、動作温度20゜C
における反転電圧は±0.9ボルト程度である。従っ
て、Vcc=1.5ボルトで不揮発性メモリを動作させれ
ば、ディスターブの電圧である(1/2)Vccでは、非
選択のキャパシタ部に記憶されたデータが破壊されるこ
となく、7.9μC/cm2の信号電荷を保持できる。
これに対して、105゜Cにおける反転電圧は±0.5
5ボルト程度である。従って、Vcc=1.5ボルトで不
揮発性メモリを動作させれば、11μC/cm2の信号
電荷を保持できるものの、ディスターブの電圧である
(1/2)Vccでは、非選択のキャパシタ部の電荷が反
転し、記憶されたデータが破壊される。
【0026】これとは逆に、動作温度105゜Cで非選
択のキャパシタ部の電荷を反転させないためには、Vcc
=1ボルト程度とする必要がある。この場合、6.9μ
C/cm2の信号電荷を保持できるものの、20゜Cで
は、2.8μC/cm2の信号電荷しか保持できなくな
り、信号量が極端に小さくなってしまう。
【0027】このように、不揮発性メモリの抗電圧は大
きな負の温度依存性を有している。即ち、温度が上昇す
ると、不揮発性メモリの抗電圧が減少し、非選択のキャ
パシタ部の電荷が反転し易くなる。それ故、このような
強誘電体層を構成する強誘電体材料の反転電圧が負の温
度特性を有するといった特性に何らかの対策を施さない
と、LSIに要求される温度範囲での不揮発性メモリの
動作を保証できなくなる虞がある。
【0028】また、これらの構造を有する不揮発性メモ
リに対して微細化を進めた場合、キャパシタ部の面積を
小さくせざるを得ない。しかも、強誘電体層において分
極に基づきデータを記憶するので、DRAMにおける絶
縁膜のように、強誘電体層の膜厚を薄くしても、強誘電
体層における蓄積電荷量が増加せず、蓄積電荷量は、キ
ャパシタ部の面積に比例して少なくなっていく。
【0029】例えば、256Mビットの不揮発性メモリ
を実現する場合、キャパシタ部の面積は0.1μm2
度となる。このとき、蓄積電荷量は10fC程度とな
り、ビット線容量を200fFとした場合、50mV程
度のセンス信号量(読み出し動作時にビット線に現れる
電位)しか得ることができない。このようなセンス信号
量では、センスマージンが不十分であり、更に不揮発性
メモリに対して微細化を進めた場合、ついには不揮発性
メモリに記憶されたデータの読み出しができなくなって
しまう。
【0030】DRAMにおけるセンス信号量の減少に対
処する方策の1つに、ゲインセルと呼ばれる増幅型のメ
モリセルがある(例えば、特開昭62−67861号公
報、特開平1−255269号公報参照)。回路図を図
57の(A)に示すゲインセルは、書込用トランジスタ
TRWと、読出用トランジスタTRRと、検出用トランジ
スタTRSと、キャパシタ部Cから構成されている。ゲ
インセルへのデータの書き込み時、書込用トランジスタ
TRWをオン状態とし、キャパシタ部Cに電荷を蓄積さ
せる。ゲインセルからのデータの読み出し時、読出用ト
ランジスタTR Rをオン状態とする。一方、検出用トラ
ンジスタTRSは、キャパシタ部Cに記憶されたデータ
に依存して、オン状態あるいはオフ状態となる。
【0031】このような構成のゲインセルを従来の米国
特許第4873664号に開示された不揮発性メモリに
適用した場合の回路図を、図57の(B)に示す。この
ようなゲインセルタイプの不揮発性メモリセルは、書込
用トランジスタTRW、読出用トランジスタTRR、検出
用トランジスタTRS、及び、キャパシタ部FCから構
成することができる。書込用トランジスタTRWの一方
のソース/ドレイン領域はビット線BLに接続され、他
方のソース/ドレイン領域はキャパシタ部FCの下部電
極に接続されている。検出用トランジスタTRSの一端
は所定の電位Vc cを有する配線(例えば、不純物層から
構成された電源線)に接続され、他端は読出用トランジ
スタTRRを介してビット線BLに接続されている。更
には、キャパシタ部FCの下部電極は、検出用トランジ
スタTRSのゲート電極に接続されている。
【0032】このような構成の不揮発性メモリセルにお
いては、データの読み出し時、プレート線PLにパルス
電圧を印加し、キャパシタ部FCにおける分極反転の有
無に起因した蓄積電荷量に依存して、ディプレッション
型のNMOSFETから構成された検出用トランジスタ
TRSの動作状態が制御される。即ち、ビット線BLを
0ボルトにイコライズした後、読出用トランジスタTR
Rをオン状態とすると、電源Vccから検出用トランジス
タTRS及び読出用トランジスタTRRを介して電流が流
れ、ビット線BLに電位が現れるが、かかるビット線B
L上の電位は、不揮発性メモリセルに記憶されたデータ
に依存する。これによって、キャパシタ部FCに記憶さ
れたデータが「1」であるか「0」であるかを知ること
ができる。即ち、キャパシタ部FCにおける小さな蓄積
電荷に基づき、大きなビット線負荷を駆動することがで
きる。
【0033】しかしながら、このような構成の不揮発性
メモリにおいては、1つの不揮発性メモリセル当たり、
3つのトランジスタが必要とされ、1ビット当たりのセ
ル面積が大幅に増加し、ビット当たりのコストが増加す
るという問題がある。
【0034】また、データの読み出し時、プレート線P
Lにパルス電圧を印加した際、キャパシタ部を構成す
る、プレート線PLに接続された上部電極と、検出用ト
ランジスタTRSのゲート電極に接続された下部電極と
の間に十分な電位差が生じないと、キャパシタ部FCに
分極反転が生じない。然るに、データの読み出し時、検
出用トランジスタTRSのゲート電極に接続された下部
電極は浮遊状態であり、その負荷容量は検出用トランジ
スタTRSのゲート容量分程度しかない。従って、プレ
ート線PLにパルス電圧を印加した際、上部電極と下部
電極とのカップリングにより、下部電極の電位が大きく
上昇してしまい、上部電極と下部電極との間に十分なる
電界が形成されず、強誘電体層に分極反転が生じないと
いった問題がある。逆に、このようなカップリングによ
る下部電極の電位上昇を抑制するためには、下部電極に
キャパシタ部FCの数倍程度の負荷容量を追加する必要
があり、そのためには、別途、キャパシタを追加しなけ
ればならなくなる。しかしながら、これでは、セル面積
が大幅に増加してしまう。
【0035】従って、本発明の第1の目的は、最小加工
寸法に制限されずに大容量化を図ることができ、より一
層、高集積化された強誘電体型不揮発性半導体メモリを
提供することにある。また、本発明の第2の目的は、ア
ドレス選択における駆動配線数を削減することで周辺回
路の縮小を図ることができる強誘電体型不揮発性半導体
メモリを提供することにある。
【0036】更に、本発明の第3の目的は、メモリセル
の縮小と周辺回路の削減とを両立させることができ、デ
バイス全体として整合のとれた集積度向上が可能になる
強誘電体型不揮発性半導体メモリを提供することにあ
る。
【0037】また、本発明の第4の目的は、強誘電体層
を構成する強誘電体材料の反転電圧が負の温度特性を有
するといった特性、即ち、強誘電体型不揮発性半導体メ
モリの抗電圧の負の温度依存性に対する対策を備え、要
求される温度範囲での動作を確実に保証し得る強誘電体
型不揮発性半導体メモリを提供することにある。
【0038】更に、本発明の第5の目的は、1ビット当
たりの面積が縮小することができ、しかも、記憶された
データを確実に読み出すことができる、即ち、十分なセ
ンス信号量を得ることを可能にする、所謂ゲインセルタ
イプの強誘電体型不揮発性半導体メモリを提供すること
にある。
【0039】また、本発明の第6の目的は、より一層、
高集積化され、しかも、ディスターブ耐性に優れ、高速
動作、低消費電力を可能とする強誘電体型不揮発性半導
体メモリ及びその駆動方法を提供することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記の第1〜第3の目的
を達成するための本発明の第1の態様に係る強誘電体型
不揮発性半導体メモリは、(A)ビット線と、(B)選
択用トランジスタと、(C)それぞれがM個(但し、M
≧2)のメモリセルから構成された、N個(但し、N≧
2)のメモリユニットと、(D)M×N本のプレート
線、から成り、N個のメモリユニットは、層間絶縁層を
介して積層されており、各メモリセルは、第1の電極と
強誘電体層と第2の電極とから成り、各メモリユニット
において、メモリセルの第1の電極は共通であり、該共
通の第1の電極は、選択用トランジスタを介してビット
線に接続され、第n番目(但し、n=1,2・・・N)
のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,
2・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第[(n−
1)M+m]番目のプレート線に接続されていることを
特徴とする。
【0041】上記の第1〜第3の目的を達成するための
本発明の第2の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メ
モリは、選択用トランジスタの構成、プレート線の構成
が、本発明の第1の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリと相違している。即ち、本発明の第2の態様に
係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、(A)ビット
線と、(B)N個(但し、N≧2)の選択用トランジス
タと、(C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリ
セルから構成された、N個のメモリユニットと、(D)
M本のプレート線、から成り、各メモリセルは、第1の
電極と強誘電体層と第2の電極とから成り、各メモリユ
ニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共通であ
り、第n番目(但し、n=1,2・・・N)のメモリユ
ニットにおける共通の第1の電極は、第n番目の選択用
トランジスタを介してビット線に接続され、第n番目の
メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
・・・M)のメモリセルの第2の電極は、メモリユニッ
ト間で共通とされた第m番目のプレート線に接続されて
いることを特徴とする。
【0042】尚、第2の態様に係る強誘電体型不揮発性
半導体メモリの好ましい形態においては、N個のメモリ
ユニットは層間絶縁層を介して積層されていることが望
ましい。
【0043】上記の第1〜第3の目的を達成するための
本発明の第3の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メ
モリは、第2の電極の構成が、本発明の第2の態様に係
る強誘電体型不揮発性半導体メモリと相違している。即
ち、本発明の第3の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリは、(A)ビット線と、(B)2N個(但し、
N≧1)の選択用トランジスタと、(C)それぞれがM
個(但し、M≧2)のメモリセルから構成された、2N
個のメモリユニットと、(D)M本のプレート線、から
成り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2
の電極とから成り、各メモリユニットにおいて、メモリ
セルの第1の電極は共通であり、第(2n−1)番目
(但し、n=1,2・・・N)のメモリユニットにおけ
る共通の第1の電極は、第(2n−1)番目の選択用ト
ランジスタを介してビット線に接続され、第2n番目の
メモリユニットにおける共通の第1の電極は、第2n番
目の選択用トランジスタを介してビット線に接続され、
第(2n−1)番目のメモリユニットを構成する第m番
目(但し、m=1,2・・・M)のメモリセルと、第2
n番目のメモリユニットを構成する第m番目のメモリセ
ルは、第2の電極を共有しており、該共有された第m番
目の第2の電極は第m番目のプレート線に接続されてい
ることを特徴とする。
【0044】上記の第1〜第3の目的を達成するための
本発明の第4の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メ
モリは、(A−1)第1のビット線と、(B−1)N個
(但し、N≧1)の第1の選択用トランジスタと、(C
−1)それぞれがM個(但し、M≧2)の第1のメモリ
セルから構成された、N個の第1のサブメモリユニット
と、(D−1)N個の第1のサブメモリユニット間にお
いて、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞれを構
成する第1のメモリセルで共通とされたM本のプレート
線、から成る第1のメモリユニット、並びに、(A−
2)第2のビット線と、(B−2)N個の第2の選択用
トランジスタと、(C−2)それぞれがM個の第2のメ
モリセルから構成された、N個の第2のサブメモリユニ
ットと、(D−2)N個の第2のサブメモリユニット間
において、N個の第2のサブメモリユニットのそれぞれ
を構成する第2のメモリセルで共通とされ、且つ、前記
第1のメモリユニットを構成するM本のプレート線と共
通のM本のプレート線、から成る第2のメモリユニット
から構成され、第1のサブメモリユニットは、層間絶縁
層を介して、第2のサブメモリユニットと積層されてお
り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の
電極とから成り、第1のメモリユニットにおいて、第n
番目(但し、n=1,2・・・N)の第1のサブメモリ
ユニットを構成する第1のメモリセルの第1の電極は、
第n番目の第1のサブメモリユニットにおいて共通であ
り、該共通の第1の電極は、第n番目の第1の選択用ト
ランジスタを介して第1のビット線に接続され、第m番
目(但し、m=1,2・・・M)の第1のメモリセルの
第2の電極は共通の第m番目のプレート線に接続されて
おり、第2のメモリユニットにおいて、第n番目の第2
のサブメモリユニットを構成する第2のメモリセルの第
1の電極は、第n番目の第2のサブメモリユニットにお
いて共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第
2の選択用トランジスタを介して第2のビット線に接続
され、第m番目の第2のメモリセルの第2の電極は共通
の第m番目のプレート線に接続されていることを特徴と
する。
【0045】上記の第1〜第3の目的を達成するための
本発明の第5の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メ
モリは、第2の電極の構成が、本発明の第4の態様に係
る強誘電体型不揮発性半導体メモリと相違している。即
ち、本発明の第5の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリは、(A−1)第1のビット線と、(B−1)
N個(但し、N≧1)の第1の選択用トランジスタと、
(C−1)それぞれがM個(但し、M≧2)の第1のメ
モリセルから構成された、N個の第1のサブメモリユニ
ットと、(D−1)N個の第1のサブメモリユニット間
において、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞれ
を構成する第1のメモリセルで共通とされたM本のプレ
ート線、から成る第1のメモリユニット、並びに、(A
−2)第2のビット線と、(B−2)N個の第2の選択
用トランジスタと、(C−2)それぞれがM個の第2の
メモリセルから構成された、N個の第2のサブメモリユ
ニットと、(D−2)N個の第2のサブメモリユニット
間において、N個の第2のサブメモリユニットのそれぞ
れを構成する第2のメモリセルで共通とされ、且つ、前
記第1のメモリユニットを構成するM本のプレート線と
共通のM本のプレート線、から成る第2のメモリユニッ
トから構成され、各メモリセルは、第1の電極と強誘電
体層と第2の電極とから成り、第1のメモリユニットに
おいて、第n番目(但し、n=1,2・・・N)の第1
のサブメモリユニットを構成する第1のメモリセルの第
1の電極は、第n番目の第1のサブメモリユニットにお
いて共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第
1の選択用トランジスタを介して第1のビット線に接続
され、第2のメモリユニットにおいて、第n番目の第2
のサブメモリユニットを構成する第2のメモリセルの第
1の電極は、第n番目の第2のサブメモリユニットにお
いて共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第
2の選択用トランジスタを介して第2のビット線に接続
され、第1のメモリユニットにおける第n番目の第1の
サブメモリユニットを構成する第m番目(但し、m=
1,2・・・M)の第1のメモリセルと、第2のメモリ
ユニットにおける第n番目の第2のサブメモリユニット
を構成する第m番目の第2のメモリセルは、第2の電極
を共有しており、該共有された第2の電極は第m番目の
プレート線に接続されていることを特徴とする。
【0046】本発明の本発明の第4の態様若しくは第5
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいて
は、第1のビット線及び第2のビット線は同一のセンス
アンプに接続されていることが好ましい。そして、この
場合、第n番目の第1の選択用トランジスタと、第n番
目の第2の選択用トランジスタとは、同一のワード線に
接続されていてもよいし、異なるワード線に接続されて
いてもよい。強誘電体型不揮発性半導体メモリの駆動方
法に依り、1つのメモリセルに1ビットを記憶させるこ
ともできるし、対となったメモリセルに相補的なデータ
を記憶させることもできる。
【0047】本発明の本発明の第1の態様若しくは第2
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいて
は、M≧2を満足すればよく、実際的なMの値として、
例えば、2のべき数(2,4,8・・・)を挙げること
ができる。また、N≧2を満足すればよく、実際的なN
の値として、例えば、2のべき数(2,4,8・・・)
を挙げることができる。
【0048】また、本発明の本発明の第3の態様〜第5
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいて
は、M≧2を満足すればよく、実際的なMの値として、
例えば、2のべき数(2,4,8・・・)を挙げること
ができる。また、N≧1を満足すればよく、実際的なN
の値として、例えば、1あるいは2のべき数(2,4,
8・・・)を挙げることができる。
【0049】本発明の第1の態様〜第5の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、複数のメモ
リセルに1つの選択用トランジスタを共有させる。そし
て、メモリユニットあるいはサブメモリユニットを三次
元積層構造とすることにより、半導体基板表面を占有す
るトランジスタの数に制約されることが無くなり、従来
の強誘電体型不揮発性半導体メモリに比べて飛躍的に記
憶容量を増大させることができ、ビット記憶単位の実効
占有面積を大幅に縮小することが可能となる。
【0050】本発明の第2の態様〜第5の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、更には、ロ
ー方向のアドレス選択は選択用トランジスタとプレート
線とによって構成された二次元マトリクスにて行う。例
えば、8個の選択用トランジスタとプレート線8本とで
ローアドレスの選択単位を構成すれば、16個のデコー
ダ/ドライバ回路で、例えば、64ビットのメモリセル
を選択することができる。従って、強誘電体型不揮発性
半導体メモリの集積度が従来と同等でも、記憶容量は4
倍とすることができる。また、アドレス選択における周
辺回路や駆動配線数を削減することができる。
【0051】本発明の第1の態様〜第5の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、メモリユニ
ットあるいはサブメモリユニットを2層構成、4層構
成、8層構成等の2p層構成(p=1,2,3・・・)
とすることが好ましい。
【0052】本発明の第1の態様及び第2の態様に係る
強誘電体型不揮発性半導体メモリの好ましい形態におい
ては、上方に位置するメモリユニットのメモリセルを構
成する強誘電体層の結晶化温度は、下方に位置するメモ
リユニットのメモリセルを構成する強誘電体層の結晶化
温度よりも低いことが好ましく、本発明の第3の態様に
係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、N≧
2の場合、上方に位置するメモリユニットの組のメモリ
セルを構成する強誘電体層の結晶化温度は、下方に位置
するメモリユニットの組のメモリセルを構成する強誘電
体層の結晶化温度よりも低いことが好ましく、本発明の
第4の態様〜第5の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリにおいては、上方に位置するサブメモリユニッ
トのメモリセルを構成する強誘電体層の結晶化温度は、
下方に位置するサブメモリユニットのメモリセルを構成
する強誘電体層の結晶化温度よりも低いことが好まし
い。
【0053】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第6の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
は、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成るメ
モリセルが、層間絶縁層を介して積層されて成る強誘電
体型不揮発性半導体メモリであって、上方に位置するメ
モリセルを構成する強誘電体層の結晶化温度は、下方に
位置するメモリセルを構成する強誘電体層の結晶化温度
よりも低いことを特徴とする。
【0054】本発明の第6の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリにおいては、メモリセルを、例えば2
層構成、4層構成、8層構成等の2p層構成(p=1,
2,3・・・)とすることができる。
【0055】本発明の第6の態様、若しくは、本発明の
第1の態様〜第5の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリにおける好ましい態様において、メモリセルを
構成する強誘電体層の結晶化温度は、例えば、X線回折
装置や表面走査型電子顕微鏡を用いて調べることができ
る。具体的には、例えば、強誘電体材料層を形成した
後、強誘電体材料層の結晶化を行うための熱処理温度を
種々変えて結晶化促進のための熱処理を行い、熱処理後
の強誘電体材料層のX線回折分析を行い、強誘電体材料
に特有の回折パターン強度(回折ピークの高さ)を評価
することによって、強誘電体層の結晶化温度を求めるこ
とができる。
【0056】ところで、後述するキャパシタ部や、メモ
リユニット、サブメモリユニットが積層された構成を有
する強誘電体型不揮発性半導体メモリを製造する場合、
強誘電体層、あるいは、強誘電体層を構成する強誘電体
薄膜の結晶化のために、熱処理(結晶化熱処理と呼ぶ)
を積層されたキャパシタ部やメモリユニット、サブメモ
リユニットの段数だけ行わなければならない。従って、
下段に位置するキャパシタ部やメモリユニット、サブメ
モリユニットほど、長時間の結晶化熱処理を受け、上段
に位置するほど、キャパシタ部やメモリユニット、サブ
メモリユニットは短時間の結晶化熱処理を受けることに
なる。それ故、上段に位置するキャパシタ部やメモリユ
ニット、サブメモリユニットに対して最適な結晶化熱処
理を施すと、下段に位置するキャパシタ部やメモリユニ
ット、サブメモリユニットは過度の熱負荷を受ける虞が
あり、下段に位置するキャパシタ部やメモリユニット、
サブメモリユニットの特性劣化が生じる虞がある。尚、
多段のキャパシタ部やメモリユニット、サブメモリユニ
ットを作製した後、一度で結晶化熱処理を行う方法も考
えられるが、結晶化の際に強誘電体層に大きな体積変化
が生じたり、各強誘電体層から脱ガスが生じる可能性が
高く、強誘電体層にクラックや剥がれが生じるといった
問題が発生し易い。
【0057】本発明の第6の態様、若しくは、本発明の
第1の態様〜第5の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリにおける好ましい態様において、上方に位置す
るキャパシタ部やメモリユニット、サブメモリユニット
を構成する強誘電体層の結晶化温度は、下方に位置する
キャパシタ部やメモリユニット、サブメモリユニットを
構成する強誘電体層の結晶化温度よりも低いので、積層
されたキャパシタ部やメモリユニット、サブメモリユニ
ットの段数だけ結晶化熱処理を行っても、下方に位置す
るキャパシタ部やメモリユニット、サブメモリユニット
を構成するメモリセルの特性劣化といった問題は生じな
い。また、各段におけるキャパシタ部やメモリユニッ
ト、サブメモリユニットを構成するメモリセルに対し
て、最適な条件での結晶化熱処理を行うことができ、特
性の優れた強誘電体型不揮発性半導体メモリを得ること
ができる。
【0058】上記の第4の目的を達成するための本発明
の第7の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
は、強誘電体層を有するキャパシタ部を備えたメモリセ
ルが、複数、配列されて成るメモリユニットを備え、選
択されたメモリセルへのアクセス時、非選択のメモリセ
ルにディスターブが発生する構造を有する強誘電体型不
揮発性半導体メモリであって、キャパシタ部に接続さ
れ、出力が負の温度特性を有する電源電圧回路を備えて
いることを特徴とする。
【0059】尚、本発明の第7の態様に係る強誘電体型
不揮発性半導体メモリに、好ましい形態を含む本発明の
第1の態様〜第6の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリを適用することができる。
【0060】このように、本発明の第7の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリにあっては、キャパシタ
部に接続され、出力が負の温度特性を有する電源電圧回
路が備えられているので、動作温度が高くなり、抗電圧
が減少しても、電源電圧回路から出力される電圧も減少
する結果、(1/2)Vccの値が減少し、非選択のメモ
リセルにおけるキャパシタ部の電荷反転を防止すること
ができる。ここで、ディスターブとは、非選択のメモリ
セルのキャパシタ部の強誘電体層に対して、分極が反転
する方向に、即ち、保存されていたデータが劣化若しく
は破壊される方向に、電界が加わる現象を指す。
【0061】本発明の第7の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリにおいては、キャパシタ部の一端はビ
ット線に接続され、他端はプレート線に接続され、電源
電圧回路は、ビット線に接続され、若しくは、プレート
線に接続され、若しくは、ビット線及びプレート線に接
続されている構成とすることができる。
【0062】本発明の第7の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリにあっては、電源電圧回路は、(a)
参照電圧回路と、(b)参照電圧回路から出力された参
照電圧が第1の入力部に入力される比較器と、(c)比
較器からの出力電圧に従って、比較器からの出力電圧に
負のフィードバックをかける回路、例えば、比較器から
の出力電圧がゲート部に入力され、ドレイン領域が比較
器の第2の入力部及びキャパシタ部に接続されたPMO
S型FET、から成る構成とすることが望ましいが、電
源電圧回路を参照電圧回路のみから構成することも可能
である。尚、PMOS型FETのドレイン領域がキャパ
シタ部に接続されているとは、具体的には、ビット線に
接続され、あるいは又、プレート線に接続され、あるい
は又、ビット線及びプレート線に接続されていることを
意味する。
【0063】ここで、参照電圧回路は、一端が電源に接
続された第1の抵抗素子と、一端が第1の抵抗素子の他
端に接続され、他端が接地された第2の抵抗素子から成
り、第1の抵抗素子と第2の抵抗素子との接続部から参
照電圧が出力される構成とすることが、回路の簡素化の
観点から好ましい。
【0064】そして、この場合、第1の抵抗素子及び第
2の抵抗素子は負の温度特性を有し(即ち、温度が上昇
するに従い、抵抗値が減少し)、第2の抵抗素子の抵抗
値の温度変化量の絶対値は、第1の抵抗素子の抵抗値の
温度変化量の絶対値よりも大きい構成とすることができ
る。ここで、抵抗値の温度変化量の絶対値とは、温度t
1゜Cにおける電気抵抗値をr1、温度t2゜C(t2>t
1)における電気抵抗値をr2としたとき、|r2−r1
で表すことができる。具体的には、第1の抵抗素子及び
第2の抵抗素子を抵抗体から構成することができる。よ
り具体的には、例えば、第1の抵抗素子は不純物がドー
プされた半導体層から成り、第2の抵抗素子は、第1の
抵抗素子を構成する半導体層の不純物濃度よりも低い濃
度の不純物がドープされた半導体層から成る構成;第1
の抵抗素子はSi−Ge半導体層から成り、第2の抵抗
素子はSi半導体層から成る構成とすることができる。
但し、第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子は、これらの
構成に限定するものではない。尚、第1の抵抗素子及び
第2の抵抗素子は正の温度特性を有し(即ち、温度が上
昇するに従い、抵抗値が増加し)、第2の抵抗素子の抵
抗値の温度変化量の絶対値は、第1の抵抗素子の抵抗値
の温度変化量の絶対値よりも小さい構成とすることもで
きる。
【0065】あるいは又、この場合、第1の抵抗素子は
抵抗体から成り、第2の抵抗素子は、ドレイン部とゲー
ト部が短絡された少なくとも1つのPMOS型FET
(場合によっては、かかるPMOS型FETを直列に接
続した構造)から成る構成することもできる。
【0066】あるいは又、この場合、第1の抵抗素子は
正の温度特性を有し(即ち、温度が上昇するに従い、抵
抗値が増加し)、第2の抵抗素子は負の温度特性を有す
る(即ち、温度が上昇するに従い、抵抗値が減少する)
構成とすることができる。具体的には、第1の抵抗素子
はゲート部が接地されたPMOS型FETから成り、第
2の抵抗素子は抵抗体から成る構成とすることができる
が、これらの構成に限定するものではない。
【0067】上記の第4の目的を達成するための本発明
の第8の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
は、強誘電体層を有するキャパシタ部を備えたメモリセ
ルが、複数、配列されて成るメモリユニットを備え、選
択されたメモリセルへのアクセス時、非選択のメモリセ
ルにディスターブが発生する構造を有する強誘電体型不
揮発性半導体メモリであって、キャパシタ部の一端はビ
ット線に接続され、他端はプレート線に接続され、ビッ
ト線に接続された、クランプ電圧が負の温度特性を有す
るクランプ回路を備えていることを特徴とする。
【0068】尚、本発明の第8の態様に係る強誘電体型
不揮発性半導体メモリに、好ましい形態を含む本発明の
第1の態様〜第6の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリを適用することができる。また、本発明の第7
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリと本発明
の第8の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリと
を組み合わせることもできる。
【0069】このように、本発明の第8の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリにあっては、クランプ電
圧が負の温度特性を有する(即ち、温度が上昇するに従
い、クランプ電圧が減少、あるいは低下する)クランプ
回路がビット線に接続されているので、動作温度が高く
なり、抗電圧が減少しても、ビット線の電圧(電位)が
低い電圧(電位)にクランプされる結果、非選択のキャ
パシタ部の電荷反転を防止することができる。
【0070】本発明の第8の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリにおいては、プレート線に接続された
電源電圧回路を更に備え、該電源電圧回路の出力は負の
温度特性を有する構成とすることができる。プレート線
に接続された電源電圧回路の構成としては、本発明の第
7の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおけ
るプレート線に接続された電源電圧回路の構成と同様と
することができる。
【0071】本発明の第8の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリにあっては、クランプ回路は、ドレイ
ン部とゲート部が短絡されたPMOS型FETを直列に
接続した構造を有する構成とすることが望ましいが、こ
れに限定するものではない。
【0072】上記の第5の目的を達成するための本発明
の第9の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
は、(A)ビット線と、(B)選択用トランジスタと、
(C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
たメモリユニットと、(D)M本のプレート線、から成
り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の
電極とから成り、メモリユニットにおいて、メモリセル
の第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極は、選
択用トランジスタを介してビット線に接続され、各メモ
リセルを構成する第2の電極はプレート線に接続されて
いる強誘電体型不揮発性半導体メモリであって、(E)
共通の第1の電極の電位変化を検出し、該検出結果をビ
ット線に電流又は電圧として伝達する信号検出回路、を
備えていることを特徴とする。
【0073】本発明の第9の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリにおいては、選択用トランジスタ及び
信号検出回路は半導体基板上に設けられており、メモリ
ユニットは半導体基板上に形成された絶縁層上に設けら
れていることが好ましい。尚、メモリユニットの数は1
であっても、2以上であってもよい。後者の場合、複数
のメモリユニットが、層間絶縁層を介して積層されてい
る構成とすることが好ましい。
【0074】上記の第5の目的を達成するための本発明
の第10の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
は、所謂ゲインセルタイプの強誘電体型不揮発性半導体
メモリであり、(A)ビット線と、(B)書込用トラン
ジスタと、(C)M個(但し、M≧2)のメモリセルか
ら構成されたメモリユニットと、(D)M本のプレート
線、から成り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体
層と第2の電極とから成り、メモリユニットにおいて、
メモリセルの第1の電極は共通であり、該共通の第1の
電極は、書込用トランジスタを介してビット線に接続さ
れ、各メモリセルを構成する第2の電極はプレート線に
接続されている強誘電体型不揮発性半導体メモリであっ
て、(E)検出用トランジスタ、及び、(F)読出用ト
ランジスタ、を更に備え、検出用トランジスタの一端は
所定の電位を有する配線に接続され、他端は読出用トラ
ンジスタを介してビット線に接続され、各メモリセルに
記憶されたデータの読み出し時、読出用トランジスタが
導通状態とされ、各メモリセルに記憶されたデータに基
づき共通の第1の電極に生じた電位により、検出用トラ
ンジスタの動作が制御されることを特徴とする。
【0075】上記の第5の目的を達成するための本発明
の第11の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
は、所謂ゲインセルタイプの強誘電体型不揮発性半導体
メモリであり、(A)ビット線と、(B)書込用トラン
ジスタと、(C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメ
モリセルから構成された、N個(但し、N≧2)のメモ
リユニットと、(D)N個の選択用トランジスタと、
(E)N個のメモリユニットのそれぞれを構成するメモ
リセルで共通とされたM本のプレート線、から成り、各
メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極と
から成り、第n番目(n=1,2・・・N)のメモリユ
ニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共通であ
り、該共通の第1の電極は、第n番目の選択用トランジ
スタ及び書込用トランジスタを介してビット線に接続さ
れ、(m=1,2・・・M)メモリセルを構成する第2
の電極は共通の第m番目のプレート線に接続されている
強誘電体型不揮発性半導体メモリであって、(F)検出
用トランジスタ、及び、(G)読出用トランジスタ、を
更に備え、検出用トランジスタの一端は所定の電位を有
する配線に接続され、他端は読出用トランジスタを介し
てビット線に接続され、第n番目のメモリユニットを構
成する各メモリセルに記憶されたデータの読み出し時、
第n番目の選択用トランジスタ及び読出用トランジスタ
が導通状態とされ、各メモリセルに記憶されたデータに
基づき共通の第1の電極に生じた電位により、検出用ト
ランジスタの動作が制御されることを特徴とする。
【0076】本発明の第11の態様に係る強誘電体型不
揮発性半導体メモリにおいては、N≧2を満足すればよ
く、実際的なNの値として、例えば2のべき数(2,
4,8・・・)を挙げることができる。
【0077】本発明の第9の態様、第10の態様若しく
は第11の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
においては、Mの値は、2≦M≦128、好ましくは、
4≦M≦32を満足することが望ましい。
【0078】本発明の第10の態様若しくは第11の態
様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、
例えば、シリコン半導体基板に各種のトランジスタを作
製し、かかる各種のトランジスタ上に絶縁層を形成し、
この絶縁層上にメモリセルを形成することが、セル面積
の縮小化といった観点から好ましい。場合によっては、
複数のメモリユニットを層間絶縁層を介して積層しても
よい。即ち、本発明の第10の態様あるいは第11の態
様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリに、更には、
メモリユニットの数が2以上である本発明の第9の態様
に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリに、好ましい形
態を含む本発明の第1の態様〜第6の態様に係る強誘電
体型不揮発性半導体メモリを適用することができる。こ
こで、絶縁層あるいは層間絶縁層を構成する材料とし
て、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(Si
N)、SiON、SOG、NSG、BPSG、PSG、
BSG及びLTOを例示することができる。更には、本
発明の第9の態様、第10の態様若しくは第11の態様
に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリと、本発明の第
7の態様若しくは第8の態様に係る強誘電体型不揮発性
半導体メモリとを組み合わせることもできる。
【0079】本発明の第10の態様に係る強誘電体型不
揮発性半導体メモリの具体的な構成として、各種のトラ
ンジスタをFETから構成する場合、書込用トランジス
タの一方のソース/ドレイン領域はビット線に接続さ
れ、他方のソース/ドレイン領域は共通の第1の電極に
接続され、検出用トランジスタの一方のソース/ドレイ
ン領域は、所定の電位を有する配線(例えば、不純物層
から構成された電源線)に接続され、他方のソース/ド
レイン領域は、読出用トランジスタの一方のソース/ド
レイン領域に接続され、読出用トランジスタの他方のソ
ース/ドレイン領域はビット線に接続され、更に、共通
の第1の電極(あるいは、書込用トランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域)は、検出用トランジスタのゲー
ト電極に接続されている構成とすることができる。尚、
検出用トランジスタの他方のソース/ドレイン領域が読
出用トランジスタの一方のソース/ドレイン領域に接続
された構成には、検出用トランジスタの他方のソース/
ドレイン領域と読出用トランジスタの一方のソース/ド
レイン領域とが1つのソース/ドレイン領域を占める構
成が包含される。
【0080】本発明の第11の態様に係る強誘電体型不
揮発性半導体メモリの具体的な構成として、各種のトラ
ンジスタをFETから構成する場合、書込用トランジス
タの一方のソース/ドレイン領域はビット線に接続さ
れ、他方のソース/ドレイン領域は、N個の選択用トラ
ンジスタのそれぞれの一方のソース/ドレイン領域に接
続され、第n番目の選択用トランジスタの他方のソース
/ドレイン領域は、第n番目のメモリユニットを構成す
る共通の第1の電極に接続され、検出用トランジスタの
一方のソース/ドレイン領域は、所定の電位を有する配
線に接続され、他方のソース/ドレイン領域は、読出用
トランジスタの一方のソース/ドレイン領域に接続さ
れ、読出用トランジスタの他方のソース/ドレイン領域
はビット線に接続され、更に、各メモリユニットを構成
する共通の第1の電極(あるいは、書込用トランジスタ
の他方のソース/ドレイン領域)は、検出用トランジス
タのゲート電極に接続されている構成とすることができ
る。尚、検出用トランジスタの他方のソース/ドレイン
領域が読出用トランジスタの一方のソース/ドレイン領
域に接続された構成には、検出用トランジスタの他方の
ソース/ドレイン領域と読出用トランジスタの一方のソ
ース/ドレイン領域とが1つのソース/ドレイン領域を
占める構成が包含される。
【0081】本発明の第9の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリにおいては、1つの選択用トランジス
タと信号検出回路とに対して、M個のメモリセルが設け
られているが故に、1ビット当たりのセル面積を減少さ
せることができる。また、本発明の第10の態様に係る
強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、1つの書
込用トランジスタと1つの検出用トランジスタと1つの
読出用トランジスタに対して、M個のメモリセルが設け
られているが故に、1ビット当たりのセル面積を減少さ
せることができる。更には、本発明の第11の態様に係
る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、1つの
書込用トランジスタと1つの検出用トランジスタと1つ
の読出用トランジスタとN個の選択用トランジスタに対
して、M×N個のメモリセルが設けられているが故に、
1ビット当たりのセル面積を一層減少させることができ
る。しかも、共通の第1の電極の電位変化を信号検出回
路によって検出し、あるいは又、各メモリセルに記憶さ
れたデータに基づき共通の第1の電極に生じた電位によ
り検出用トランジスタの動作が制御されるが、第1の電
極はM個のメモリセルに共通であるが故に、第1の電極
に一種の追加の負荷容量が付加された状態となってい
る。その結果、データの読み出し時、プレート線に電圧
を印加した際、第1の電極の電位上昇を抑制することが
でき、第1の電極と第2の電極との間に十分な電位差が
生じる結果、強誘電体層に確実に分極反転が発生する。
【0082】上記の第6の目的を達成するための本発明
の第1の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの
駆動方法は、(A−1)第1のビット線と、(B−1)
N個(但し、N≧1)の第1の選択用トランジスタと、
(C−1)それぞれがM個(但し、M≧2)の第1のメ
モリセルから構成された、N個の第1のサブメモリユニ
ットと、(D−1)N個の第1のサブメモリユニット間
において、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞれ
を構成する第1のメモリセルで共通とされたM本のプレ
ート線、から成る第1のメモリユニット、並びに、(A
−2)第2のビット線と、(B−2)N個の第2の選択
用トランジスタと、(C−2)それぞれがM個の第2の
メモリセルから構成された、N個の第2のサブメモリユ
ニットと、(D−2)N個の第2のサブメモリユニット
間において、N個の第2のサブメモリユニットのそれぞ
れを構成する第2のメモリセルで共通とされ、且つ、前
記第1のメモリユニットを構成するM本のプレート線と
共通のM本のプレート線、から成る第2のメモリユニッ
トから構成され、各メモリセルは、第1の電極と強誘電
体層と第2の電極とから成り、第1のメモリユニットに
おいて、第n番目(但し、n=1,2・・・N)の第1
のサブメモリユニットを構成する第1のメモリセルの第
1の電極は、第n番目の第1のサブメモリユニットにお
いて共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第
1の選択用トランジスタを介して第1のビット線に接続
され、第m番目(但し、m=1,2・・・M)の第1の
メモリセルの第2の電極は共通の第m番目のプレート線
に接続されており、第2のメモリユニットにおいて、第
n番目の第2のサブメモリユニットを構成する第2のメ
モリセルの第1の電極は、第n番目の第2のサブメモリ
ユニットにおいて共通であり、該共通の第1の電極は、
第n番目の第2の選択用トランジスタを介して第2のビ
ット線に接続され、第m番目の第2のメモリセルの第2
の電極は共通の第m番目のプレート線に接続されている
強誘電体型不揮発性半導体メモリの駆動方法であって、
プレート線を共有した第1のサブメモリユニットにおけ
る第1のメモリセル及び第2のサブメモリユニットにお
ける第2のメモリセルに記憶されたデータの読み出し及
びデータの再書き込みを、1回のプレート線の電位立ち
上げ及び電位立ち下げにて行うことを特徴とする。
【0083】本発明の第1の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリの駆動方法(以下、本発明の第1の態
様に係る駆動方法と略称する)においては、第1のビッ
ト線と第2のビット線との間に、第1のメモリセル及び
第2のメモリセルのそれぞれに記憶されたデータをラッ
チするための2N個のラッチ回路が設けられており、第
(2n−1)番目のラッチ回路にラッチされたデータに
基づき、第n番目の第1のサブメモリユニットを構成す
る第1のメモリセルへのデータの再書き込みを行い、第
2n番目のラッチ回路にラッチされたデータに基づき、
第n番目の第2のサブメモリユニットを構成する第2の
メモリセルへのデータの再書き込みを行う構成とするこ
とができる。即ち、プレート線を共有した(即ち、対と
なった)第n番目の第1のサブメモリユニットを構成す
る第1のメモリセル及び第n番目の第2のサブメモリユ
ニットを構成する第2のメモリセルのそれぞれに、1ビ
ットを記憶することができ、これによって、強誘電体型
不揮発性半導体メモリの高集積化を図ることができる。
尚、このような構成の本発明の第1の態様に係る駆動方
法を、本発明の第1の構成に係る駆動方法と呼ぶ。
【0084】本発明の第1の構成に係る駆動方法におい
ては、第1のメモリセルに記憶されたデータの読み出し
を行うとき、第1の選択用トランジスタをオン状態と
し、第2の選択用トランジスタをオフ状態とし、且つ、
第2のビット線に参照電位を印加し、第2のメモリセル
に記憶されたデータの読み出しを行うとき、第2の選択
用トランジスタをオン状態とし、第1の選択用トランジ
スタをオフ状態とし、且つ、第1のビット線に参照電位
を印加する構成とすることができる。
【0085】尚、本発明の第1の構成に係る駆動方法に
おいては、選択用トランジスタがオフ状態において、プ
レート線を共有した第1のサブメモリユニットにおける
第1のメモリセル及び第2のサブメモリユニットにおけ
る第2のメモリセルに記憶されたデータの読み出し及び
データの再書き込みを行うために、プレート線の電位立
ち上げを行い、その後、選択用トランジスタをオン状態
とすることが望ましい。また、プレート線を共有した第
1のサブメモリユニットにおける第1のメモリセル及び
第2のサブメモリユニットにおける第2のメモリセルに
記憶されたデータの読み出しを行った後、データをラッ
チ回路にラッチし、一旦、これらのメモリセルに2値デ
ータの一方(例えば、データ「0」)を書き込み、その
後、プレート線の電位立ち下げを行い、次いで、これら
のメモリセルへのデータ(例えば、データ「1」)の再
書き込みを行うことが望ましい。
【0086】あるいは又、本発明の第1の態様に係る駆
動方法においては、N≧2であり、第1のビット線と第
2のビット線との間には、第1のメモリセル及び第2の
メモリセルに記憶されたデータをラッチするためのN個
のラッチ回路が設けられており、第n番目のラッチ回路
にラッチされたデータに基づき、第n番目の第1のサブ
メモリユニットを構成する第1のメモリセル及び第n番
目の第2のサブメモリユニットを構成する第2のメモリ
セルへのデータの再書き込みを行う構成とすることがで
きる。即ち、プレート線を共有した(即ち、対となっ
た)第n番目の第1のサブメモリユニットを構成する第
1のメモリセル及び第n番目の第2のサブメモリユニッ
トを構成する第2のメモリセルに、相補的なデータ構成
の1ビットを記憶することができる。尚、このような構
成の本発明の第1の態様に係る駆動方法を、本発明の第
2の構成に係る駆動方法と呼ぶ。
【0087】本発明の第2の構成に係る駆動方法におい
ては、第n番目の第1のサブメモリユニットを構成する
第m番目(但し、m=1,2・・・M)の第1のメモリ
セルと、第n番目の第2のサブメモリユニットを構成す
る第m番目の第2のメモリセルとは、対となって相補的
なデータを記憶する構成とすることができる。
【0088】尚、本発明の第2の構成に係る駆動方法に
おいても、選択用トランジスタがオフ状態において、プ
レート線を共有した第1のサブメモリユニットにおける
第1のメモリセル及び第2のサブメモリユニットにおけ
る第2のメモリセルに記憶されたデータの読み出し及び
データの再書き込みを行うために、プレート線の電位立
ち上げを行い、その後、選択用トランジスタをオン状態
とすることが望ましい。また、プレート線を共有した第
1のサブメモリユニットにおける第1のメモリセル及び
第2のサブメモリユニットにおける第2のメモリセルに
記憶されたデータの読み出しを行った後、データをラッ
チ回路にラッチし、一旦、これらのメモリセルに2値デ
ータの一方(例えば、データ「0」)を書き込み、その
後、プレート線の電位立ち下げを行い、次いで、これら
のメモリセルへのデータ(例えば、データ「1」)の再
書き込みを行うことが望ましい。
【0089】上記の第6の目的を達成するための本発明
の第12の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
は、(A−1)第1のビット線と、(B−1)N個(但
し、N≧1)の第1の選択用トランジスタと、(C−
1)それぞれがM個(但し、M≧2)の第1のメモリセ
ルから構成された、N個の第1のサブメモリユニット
と、(D−1)N個の第1のサブメモリユニット間にお
いて、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞれを構
成する第1のメモリセルで共通とされたM本のプレート
線、から成る第1のメモリユニット、並びに、(A−
2)第2のビット線と、(B−2)N個の第2の選択用
トランジスタと、(C−2)それぞれがM個の第2のメ
モリセルから構成された、N個の第2のサブメモリユニ
ットと、(D−2)N個の第2のサブメモリユニット間
において、N個の第2のサブメモリユニットのそれぞれ
を構成する第2のメモリセルで共通とされ、且つ、前記
第1のメモリユニットを構成するM本のプレート線と共
通のM本のプレート線、から成る第2のメモリユニット
から構成され、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体
層と第2の電極とから成り、第1のメモリユニットにお
いて、第n番目(但し、n=1,2・・・N)の第1の
サブメモリユニットを構成する第1のメモリセルの第1
の電極は、第n番目の第1のサブメモリユニットにおい
て共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第1
の選択用トランジスタを介して第1のビット線に接続さ
れ、第m番目(但し、m=1,2・・・M)の第1のメ
モリセルの第2の電極は共通の第m番目のプレート線に
接続されており、第2のメモリユニットにおいて、第n
番目の第2のサブメモリユニットを構成する第2のメモ
リセルの第1の電極は、第n番目の第2のサブメモリユ
ニットにおいて共通であり、該共通の第1の電極は、第
n番目の第2の選択用トランジスタを介して第2のビッ
ト線に接続され、第m番目の第2のメモリセルの第2の
電極は共通の第m番目のプレート線に接続されている強
誘電体型不揮発性半導体メモリであって、更に、第1の
ビット線と第2のビット線との間には、第1のメモリセ
ル及び第2のメモリセルに記憶されたデータをラッチす
るためのP個のラッチ回路が設けられていることを特徴
とする。
【0090】本発明の第12の態様に係る強誘電体型不
揮発性半導体メモリにおいては、N≧1であり、P=2
Nを満たす構成とすることができる。尚、このような構
成の本発明の強誘電体型不揮発性半導体メモリを、本発
明の第12Aの態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メ
モリと呼ぶ。このような構成とすることで、本発明の第
1の構成に係る駆動方法を実行することができる。尚、
本発明の第12Aの態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリにおいては、第(2n−1)番目のラッチ回路
は、第n番目の第1のサブメモリユニットを構成する第
1のメモリセルに記憶されたデータをラッチし、第2n
番目のラッチ回路は、第n番目の第2のサブメモリユニ
ットを構成する第2のメモリセルに記憶されたデータを
ラッチすることが好ましい。
【0091】あるいは又、本発明の第12の態様に係る
強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、N≧2で
あり、P=Nを満たす構成とすることができる。尚、こ
のような構成の本発明の強誘電体型不揮発性半導体メモ
リを、本発明の第12Bの態様に係る強誘電体型不揮発
性半導体メモリと呼ぶ。このような構成とすることで、
本発明の第2の構成に係る駆動方法を実行することがで
きる。尚、本発明の第12Bの態様に係る強誘電体型不
揮発性半導体メモリにおいては、第n番目のラッチ回路
は、第n番目の第1のサブメモリユニットを構成する第
1のメモリセル及び第n番目の第2のサブメモリユニッ
トを構成する第2のメモリセルに記憶されたデータをラ
ッチすることが好ましい。
【0092】上記の第6の目的を達成するための本発明
の第2の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの
駆動方法(以下、本発明の第2の態様に係る駆動方法と
呼ぶ場合がある)は、(A)ビット線と、(B)N個
(但し、N≧2)の選択用トランジスタと、(C)それ
ぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
た、N個のメモリユニットと、(D)M本のプレート
線、から成り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体
層と第2の電極とから成り、各メモリユニットにおい
て、メモリセルの第1の電極は共通であり、第n番目
(但し、n=1,2・・・N)のメモリユニットにおけ
る共通の第1の電極は、第n番目の選択用トランジスタ
を介してビット線に接続され、第n番目のメモリユニッ
トにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・M)の
メモリセルの第2の電極は、メモリユニット間で共通と
された第m番目のプレート線に接続されている強誘電体
型不揮発性半導体メモリの駆動方法であって、N個のメ
モリユニットにおいて、プレート線を共有したメモリセ
ルに記憶されたデータの読み出し及びデータの再書き込
みを、1回のプレート線の電位立ち上げ及び電位立ち下
げにて行うことを特徴とする。
【0093】上記の第6の目的を達成するための本発明
の第3の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの
駆動方法(以下、本発明の第3の態様に係る駆動方法と
呼ぶ場合がある)は、(A)ビット線と、(B)N個
(但し、N≧2)の選択用トランジスタと、(C)それ
ぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
た、N個のメモリユニットと、(D)M本のプレート
線、から成り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体
層と第2の電極とから成り、各メモリユニットにおい
て、メモリセルの第1の電極は共通であり、第n番目
(但し、n=1,2・・・N)のメモリユニットにおけ
る共通の第1の電極は、第n番目の選択用トランジスタ
を介してビット線に接続され、第n番目のメモリユニッ
トにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・M)の
メモリセルの第2の電極は、メモリユニット間で共通と
された第m番目のプレート線に接続されている強誘電体
型不揮発性半導体メモリの駆動方法であって、N個のメ
モリユニットにおいて、プレート線を共有したメモリセ
ルに記憶されたデータの読み出しを、先ず、該プレート
線にパルスを与え、次いで、N個の選択用トランジスタ
を順次選択して行うことを特徴とする。
【0094】本発明の第2の態様若しくは第3の態様に
係る駆動方法にあっては、N個のメモリユニットは層間
絶縁層を介して積層されていることが好ましい。そし
て、この場合、好ましい形態を含む本発明の第6の態様
に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリを適用すること
ができる。
【0095】上記の第6の目的を達成するための本発明
の第13の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
は、(A)ビット線と、(B)N個(但し、N≧2)の
選択用トランジスタと、(C)それぞれがM個(但し、
M≧2)のメモリセルから構成された、N個のメモリユ
ニットと、(D)M本のプレート線、から成り、各メモ
リセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから
成り、各メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の
電極は共通であり、第n番目(但し、n=1,2・・・
N)のメモリユニットにおける共通の第1の電極は、第
n番目の選択用トランジスタを介してビット線に接続さ
れ、第n番目のメモリユニットにおいて、第m番目(但
し、m=1,2・・・M)のメモリセルの第2の電極
は、メモリユニット間で共通とされた第m番目のプレー
ト線に接続されている強誘電体型不揮発性半導体メモリ
であって、更に、ビット線には、メモリセルに記憶され
たデータをラッチするため、少なくともN個のラッチ回
路が接続されていることを特徴とする。
【0096】本発明の第13の態様に係る強誘電体型不
揮発性半導体メモリにあっては、第n番目(但し、n=
1,2・・・N)のラッチ回路は、第n番目のメモリユ
ニットのそれぞれを構成するメモリセルに記憶されたデ
ータをラッチすることが好ましい。また、N個のメモリ
ユニットは層間絶縁層を介して積層されていることが望
ましい。
【0097】尚、本発明の第12の態様若しくは第13
の態様の好ましい形態に係る強誘電体型不揮発性半導体
メモリに、好ましい形態を含む本発明の第1の態様〜第
6の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリを適宜
適用することができる。
【0098】即ち、例えば、本発明の第12Aの態様に
係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、一層
の高集積化を達成するために、強誘電体型不揮発性半導
体メモリを構成する第1のメモリユニットと、この強誘
電体型不揮発性半導体メモリと第1のビット線の延在す
る方向に隣接した強誘電体型不揮発性半導体メモリを構
成する第1のメモリユニットとを層間絶縁層を介して積
層し、強誘電体型不揮発性半導体メモリを構成する第2
のメモリユニットと、この強誘電体型不揮発性半導体メ
モリと第2のビット線の延在する方向に隣接した強誘電
体型不揮発性半導体メモリを構成する第2のメモリユニ
ットとを層間絶縁層を介して積層した構成とすることが
できる。
【0099】また、例えば、本発明の第12Bの態様に
係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、一層
の高集積化を達成するために、第1のメモリユニットを
構成する第1のサブメモリユニットのそれぞれは層間絶
縁層を介して積層されており、第2のメモリユニットを
構成する第2のサブメモリユニットのそれぞれは層間絶
縁層を介して積層されている構成とすることができる。
あるいは又、第1のメモリユニットを構成する第1のサ
ブメモリユニットと第2のメモリユニットを構成する第
2のサブメモリユニットとは、層間絶縁層を介して積層
されている構成とすることもできる。
【0100】あるいは又、本発明の第12の態様若しく
は第13の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
に、好ましい形態を含む本発明の第7の態様〜第11の
態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリを適用する
こともできる。
【0101】本発明の第12の態様若しくは第13の態
様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリあるいは又、
本発明の第2の態様若しくは第3の態様に係る駆動方法
において、M≧2を満足すればよく、実際的なMの値と
して、例えば、2のべき数(2,4,8・・・)を挙げ
ることができる。また、本発明の第12Aの態様に係る
強誘電体型不揮発性半導体メモリあるいは第1の構成に
係る駆動方法では、N≧1を満足すればよく、実際的な
Nの値として、例えば、1、及び、2のべき数(2,
4,8・・・)を挙げることができる。また、本発明の
第12Bの態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
あるいは第2の構成に係る駆動方法では、N≧2を満足
すればよく、実際的なNの値として、例えば2のべき数
(2,4,8・・・)を挙げることができる。
【0102】本発明の第12の態様若しくは第13の態
様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリあるいは強誘
電体型不揮発性半導体メモリの駆動方法におけるラッチ
回路は、周知のラッチ回路から構成すればよい。
【0103】本発明の第12の態様に係る強誘電体型不
揮発性半導体メモリあるいは本発明の第1の態様に係る
駆動方法においては、第1及び第2の選択用トランジス
タに複数の第1及び第2のメモリセルが並列に接続され
ており、しかも、第1及び第2のメモリセルにおいてプ
レート線が共通化されているので、強誘電体型不揮発性
半導体メモリの高集積化を達成することができる。しか
も、本発明の第1の態様に係る駆動方法においては、プ
レート線を共有した第1のメモリセル及び第2のメモリ
セルに記憶されたデータの読み出し及びデータの再書き
込みを1回のプレート線の電位立ち上げ及び電位立ち下
げにて行うので、各メモリセルがディスターブを受ける
回数を少なくすることができるし、高速動作、低消費電
力が可能となる。また、本発明の第12の態様若しくは
第13の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリに
おいては、ラッチ回路を備えているので、メモリセルへ
のデータの再書き込み、あるいは又、第1及び第2のメ
モリセルへのデータの再書き込みを確実に行うことがで
きる。
【0104】本発明の第2の態様に係る駆動方法におい
ては、N個のメモリユニットにおいて、プレート線を共
有したメモリセルに記憶されたデータの読み出し及びデ
ータの再書き込みを、1回のプレート線の電位立ち上げ
及び電位立ち下げにて行うので、各メモリセルがディス
ターブを受ける回数を少なくすることができるし、高速
動作、低消費電力が可能となる。また、本発明の第3の
態様に係る駆動方法においては、N個のメモリユニット
において、プレート線を共有したメモリセルに記憶され
たデータの読み出しを、先ず、該プレート線にパルスを
与え、次いで、N個の選択用トランジスタを順次選択し
て行うので、各メモリセルがディスターブを受ける回数
を少なくすることができるし、高速動作、低消費電力が
可能となる。
【0105】本発明の強誘電体型不揮発性半導体メモリ
における強誘電体層を構成する材料として、ビスマス層
状化合物、より具体的には、Bi系層状構造ペロブスカ
イト型の強誘電体材料を挙げることができる。Bi系層
状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料は、所謂不定比
化合物に属し、金属元素、アニオン(O等)元素の両サ
イトにおける組成ずれに対する寛容性がある。また、化
学量論的組成からやや外れたところで最適な電気的特性
を示すことも珍しくない。Bi系層状構造ペロブスカイ
ト型の強誘電体材料は、例えば、一般式(Bi222+
(Am-1m3m +12-で表すことができる。ここで、
「A」は、Bi、Pb、Ba、Sr、Ca、Na、K、
Cd等の金属から構成された群から選択された1種類の
金属を表し、「B」は、Ti、Nb、Ta、W、Mo、
Fe、Co、Crから成る群から選択された1種類、若
しくは複数種の任意の比率による組み合わせを表す。ま
た、mは1以上の整数である。
【0106】あるいは又、強誘電体層を構成する材料
は、 (BiX,Sr1-X2(SrY,Bi1-Y)(TaZ,Nb1-Z2d 式(1) (但し、0.9≦X≦1.0、0.7≦Y≦1.0、0
≦Z≦1.0、8.7≦d≦9.3)で表される結晶相
を主たる結晶相として含んでいることが好ましい。ある
いは又、強誘電体層を構成する材料は、 BiXSrYTa2d 式(2) (但し、X+Y=3、0.7≦Y≦1.3、8.7≦d
≦9.3)で表される結晶相を主たる結晶相として含ん
でいることが好ましい。これらの場合、式(1)若しく
は式(2)で表される結晶相を主たる結晶相として85
%以上含んでいることが一層好ましい。尚、式(1)
中、(BiX,Sr1-X)の意味は、結晶構造における本
来Biが占めるサイトをSrが占め、このときのBiと
Srの割合がX:(1−X)であることを意味する。ま
た、(SrY,Bi1-Y)の意味は、結晶構造における本
来Srが占めるサイトをBiが占め、このときのSrと
Biの割合がY:(1−Y)であることを意味する。式
(1)若しくは式(2)で表される結晶相を主たる結晶
相として含む強誘電体層を構成する材料には、Biの酸
化物、TaやNbの酸化物、Bi、TaやNbの複合酸
化物が若干含まれている場合もあり得る。
【0107】あるいは又、強誘電体層を構成する材料
は、 BiX(Sr,Ca,Ba)Y(TaZ,Nb1-Z2d 式(3) (但し、1.7≦X≦2.5、0.6≦Y≦1.2、0
≦Z≦1.0、8.0≦d≦10.0)で表される結晶
相を含んでいてもよい。尚、「(Sr,Ca,Ba)」
は、Sr、Ca及びBaから構成された群から選択され
た1種類の元素を意味する。これらの各式で表される強
誘電体層を構成する材料の組成を化学量論的組成で表せ
ば、例えば、Bi2SrTa29、Bi2SrNb29
Bi2BaTa29、Bi2SrTaNbO9等を挙げる
ことができる。あるいは又、強誘電体層を構成する材料
として、Bi4SrTi415、Bi4Ti312、Bi2
PbTa29等を例示することができるが、これらの場
合においても、各金属元素の比率は、結晶構造が変化し
ない程度に変化させ得る。即ち、金属元素及び酸素元素
の両サイトにおける組成ずれがあってもよい。
【0108】あるいは又、強誘電体層を構成する材料と
して、PbTiO3、ペロブスカイト型構造を有するP
bZrO3とPbTiO3の固溶体であるチタン酸ジルコ
ン酸鉛[PZT,Pb(Zr1-y,Tiy)O3(但し、
0<y<1)]、PZTにLaを添加した金属酸化物で
あるPLZT、あるいはPZTにNbを添加した金属酸
化物であるPNZTといったPZT系化合物を挙げるこ
とができる。
【0109】以上に説明した強誘電体層を構成する材料
において、これらの組成を化学量論的組成から外すこと
によって、結晶化温度を変化させることが可能である。
【0110】本発明の第6の態様、若しくは、本発明の
第1の態様〜第5の態様及び第7の態様〜第12の態様
に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおける好まし
い態様においては、上述した強誘電体層を構成する材料
を適宜選択することによって、上方に位置するメモリセ
ルを構成する強誘電体層の結晶化温度を、下方に位置す
るメモリセルを構成する強誘電体層の結晶化温度よりも
低くすることができ、あるいは又、上方に位置するメモ
リユニットあるいはサブメモリユニットを構成するメモ
リセルの強誘電体層の結晶化温度を、下方に位置するメ
モリユニットあるいはサブメモリユニットを構成するメ
モリセルの強誘電体層の結晶化温度よりも低くすること
ができる。以下の表1に、強誘電体層を構成する代表的
な材料の結晶化温度を示すが、強誘電体層を構成する材
料をかかる材料に限定するものではない。
【0111】 [表1] 材料名 結晶化温度 Bi2SrTa29 700〜800゜C Bi2Sr(Ta1.5,Nb0.5)O9 650〜750゜C Bi4Ti312 600〜700゜C Pb(Zr0.48,Ti0.52)O3 550〜650゜C PbTiO3 500〜600゜C
【0112】本発明の各種の態様の強誘電体型不揮発性
半導体メモリにおいては、強誘電体層の下に第1の電極
を形成し、強誘電体層の上に第2の電極を形成する構成
(即ち、第1の電極は下部電極に相当し、第2の電極は
上部電極に相当する)とすることもできるし、強誘電体
層の上に第1の電極を形成し、強誘電体層の下に第2の
電極を形成する構成(即ち、第1の電極は上部電極に相
当し、第2の電極は下部電極に相当する)とすることも
できる。プレート線は、第2の電極から延在している構
成とすることもできるし、第2の電極とは別途に形成さ
れ、第2の電極と接続された構成とすることもできる。
後者の場合、プレート線を構成する配線材料として、例
えばアルミニウムやアルミニウム系合金を例示すること
ができる。第1の電極が共通である構造として、具体的
には、ストライプ状の第1の電極を形成し、かかるスト
ライプ状の第1の電極の全面を覆うように強誘電体層を
形成する構成を挙げることができる。尚、このような構
造においては、第1の電極と強誘電体層と第2の電極の
重複領域がメモリセルあるいはキャパシタ部に相当す
る。第1の電極が共通である構造として、その他、第1
の電極の所定の領域に、それぞれの強誘電体層が形成さ
れ、強誘電体層上に第2の電極が形成された構造、ある
いは又、配線層の所定の表面領域に、それぞれの第1の
電極が形成され、かかるそれぞれの第1の電極上に強誘
電体層が形成され、強誘電体層上に第2の電極が形成さ
れた構造を挙げることができるが、これらの構成に限定
するものではない。
【0113】強誘電体層を得るためには、強誘電体薄膜
を形成した後の工程において、強誘電体薄膜をパターニ
ングすればよい。場合によっては、強誘電体薄膜のパタ
ーニングは不要である。強誘電体薄膜の形成は、例え
ば、MOCVD法、パルスレーザアブレーション法、ス
パッタ法、ゾル−ゲル法といった強誘電体薄膜を構成す
る材料に適宜適した方法にて行うことができる。また、
強誘電体薄膜のパターニングは、例えば異方性イオンエ
ッチング(RIE)法にて行うことができる。
【0114】本発明において、第1の電極及び第2の電
極を構成する材料として、例えば、Ir、IrO2-X
SrIrO3、Ru、RuO2-X、SrRuO3、Pt、
Pt/IrO2-X、Pt/RuO2-X、Pd、Pt/Ti
の積層構造、Pt/Taの積層構造、Pt/Ti/Ta
の積層構造、La0.5Sr0.5CoO3(LSCO)、P
t/LSCOの積層構造、YBa2Cu37を挙げるこ
とができる。ここで、Xの値は、0≦X<2である。
尚、積層構造においては、「/」の前に記載された材料
が上層を構成し、「/」の後ろに記載された材料が下層
を構成する。第1の電極と第2の電極は、同じ材料から
構成されていてもよいし、同種の材料から構成されてい
てもよいし、異種の材料から構成されていてもよい。第
1の電極あるいは第2の電極を形成するためには、第1
の電極材料層あるいは第2の電極材料層を形成した後の
工程において、第1の電極材料層あるいは第2の電極材
料層をパターニングすればよい。第1の電極材料層ある
いは第2の電極材料層の形成は、例えばスパッタ法、反
応性スパッタ法、電子ビーム蒸着法、MOCVD法、あ
るいはパルスレーザアブレーション法といった第1の電
極材料層や第2の電極材料層を構成する材料に適宜適し
た方法にて行うことができる。また、第1の電極材料層
や第2の電極材料層のパターニングは、例えばイオンミ
ーリング法やRIE法にて行うことができる。
【0115】本発明において、層間絶縁層を構成する材
料として、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン
(SiN)、SiON、SOG、NSG、BPSG、P
SG、BSGあるいはLTOを例示することができる。
【0116】選択用トランジスタ(スイッチング用トラ
ンジスタ)や各種のトランジスタは、例えば、周知のM
IS型FETやMOS型FETから構成することができ
る。ビット線を構成する材料として、不純物がドーピン
グされたポリシリコンや高融点金属材料を挙げることが
できる。共通の第1の電極と選択用トランジスタとの電
気的な接続は、共通の第1の電極と選択用トランジスタ
との間に形成された絶縁層に設けられた接続孔(コンタ
クトホール)を介して、あるいは又、かかる絶縁層に設
けられた接続孔(コンタクトホール)及び絶縁層上に形
成された配線層を介して行うことができる。尚、絶縁層
を構成する材料として、酸化シリコン(SiO2)、窒
化シリコン(SiN)、SiON、SOG、NSG、B
PSG、PSG、BSGあるいはLTOを例示すること
ができる。
【0117】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0118】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様及び第6の態様に係る強誘電体型不揮発性
半導体メモリ(以下、不揮発性メモリと略称する)に関
する。実施の形態1の不揮発性メモリの回路図を図1に
示し、模式的な一部断面図を図2に示す。尚、図1に
は、2つの不揮発性メモリM1,M2を示すが、これらの
不揮発性メモリは同じ回路である。以下の説明において
は、不揮発性メモリM1についての説明を行う。
【0119】この不揮発性メモリM1は、ビット線BL1
と、MOS型FETから構成された選択用トランジスタ
TR1と、N個(但し、N≧2であり、実施の形態1に
おいてはN=2)のメモリユニットMU11,MU12と、
プレート線から構成されている。メモリユニットMU11
は、M個(但し、M≧2であり、実施の形態1において
はM=4)のメモリセルMC11m(m=1,2,3,
4)から構成されている。また、メモリユニットMU12
も、M個(M=4)のメモリセルMC12m(m=1,
2,3,4)から構成されている。プレート線の数は、
M×N本(実施の形態1においては、8本)であり、P
1m,PL2m(m=1,2,3,4)で表している。選
択用トランジスタTR1のゲート電極に接続されたワー
ド線WL1は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続
されている。一方、各プレート線PL1m,PL2mは、プ
レート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。
【0120】また、メモリユニットMU11を構成する各
メモリセルMC11mは、第1の電極21と強誘電体層2
2と第2の電極23とから成り、メモリユニットMU12
を構成する各メモリセルMC12mは、第1の電極31と
強誘電体層32と第2の電極33とから成る。そして、
各メモリユニットMU11,MU12において、メモリセル
MC11m,MC12mの第1の電極21,31は共通であ
る。この共通の第1の電極21,31を、便宜上、共通
ノードCN11,CN12と呼ぶ。共通ノードCN11,CN
12(共通の第1の電極21,31)は、選択用トランジ
スタTR1を介してビット線BL1に接続されている。ま
た、第n番目(但し、n=1,2・・・N)のメモリユ
ニットMU11,MU12において、第m番目(但し、m=
1,2・・・M)のメモリセルMC11m,MC12mの第2
の電極23,33は、第[(n−1)M+m]番目のプ
レート線PL1m,PL2mに接続されている。具体的に
は、メモリユニットMU11におけるメモリセルMC11m
の第2の電極23は、それぞれ、プレート線PL1mに接
続されており、メモリユニットMU12におけるメモリセ
ルMC12mの第2の電極33は、それぞれ、プレート線
PL2mに接続されている。
【0121】実施の形態1においては、2つのメモリユ
ニットMU11,MU12は、それぞれ、層間絶縁層26を
介して積層されている。メモリユニットMU12は絶縁膜
36Aで被覆されている。また、メモリユニットMU11
は、半導体基板10の上方に絶縁層16を介して形成さ
れている。半導体基板10には素子分離領域11が形成
されている。また、選択用トランジスタTR1は、ゲー
ト電極13、ゲート絶縁膜12、ソース/ドレイン領域
14から構成されている。そして、一方のソース/ドレ
イン領域14はコンタクトホール15を介してビット線
BL1に接続されている。また、他方のソース/ドレイ
ン領域14は、絶縁層16に形成された開口部17中に
設けられた接続孔18を介して共通ノードCN11に接続
され、更に、層間絶縁層26に形成された開口部27中
に設けられた接続孔28を介して共通ノードCN12に接
続されている。
【0122】ここで、ワード線WL1は、図2の紙面垂
直方向に延びている。また、第2の電極23は、図2の
紙面垂直方向に隣接するメモリユニットMU21を構成す
るメモリセルと共通であり、プレート線PL1mを兼ねて
いる。更には、第2の電極32も、図2の紙面垂直方向
に隣接するメモリユニットMU22を構成するメモリセル
と共通であり、プレート線PL2mを兼ねている。各メモ
リセルを結ぶこれらの各プレート線は、図2の紙面垂直
方向に延びており、図示しない領域において接続孔を介
して接続されている。また、メモリセルMC11Mとメモ
リセルMC12Mとは、垂直方向に揃っている。このよう
な構造にすることによって、メモリユニットの占有面積
を小さくすることができ、集積度の向上を図ることがで
きる。
【0123】尚、図1に示した不揮発性メモリM2は、
図2の模式的な一部断面図において、上述のとおり、不
揮発性メモリM1と紙面垂直方向に隣接している。
【0124】更には、ビット線BL1は、センスアンプ
SAに接続されている。尚、ビット線BL2も同じセン
スアンプSAに接続されているが、ビット線BL2は、
異なるセンスアンプSAに接続されていてもよい。ま
た、ビット線BL1,BL2は、ビット線BL1,BL2
延びる方向に隣接する他の不揮発性メモリとも共有され
ている。
【0125】そして、各メモリセルMC11m,MC
12m(m=1,2,3,4)に1ビットがデータとして
記憶される。実際の不揮発性メモリにおいては、この8
ビットを記憶するメモリユニットの集合がアクセス単位
ユニットとしてアレイ状に配設されている。
【0126】実施の形態1の不揮発性メモリにデータを
書き込む方法の一例を、以下、説明する。尚、一例とし
て、メモリセルMC111にデータを書き込むものとす
る。図3に動作波形を示す。尚、図3中、括弧内の数字
は、以下に説明する工程の番号と対応している。
【0127】(1−1A)待機状態では、ビット線BL
1、ワード線WL1、全プレート線PL 1m,PL2mが0ボ
ルトとなっている。更には、共通ノードCN11,CN12
も0ボルトで浮遊状態となっている。
【0128】(1−2A)データ書き込みの開始時、選
択プレート線PL11の電位をVccとし、非選択プレート
線PL1k(k=2,3,4),PL2k(k=1,2,
3,4)の電位を(1/2)Vccとする。これによっ
て、浮遊状態の共通ノードCN11,CN12の電位は、プ
レート線PL1M,PL2Mとのカップリングにより、概ね
(1/2)Vcc近傍まで上昇する。また、選択メモリセ
ルMC111にデータ「1」を書き込む場合には、ビット
線BL1の電位をVccとし、データ「0」を書き込む場
合には、ビット線BL1の電位を0ボルトとする。
【0129】(1−3A)その後、選択用トランジスタ
TR1をオン状態とする。これによって、共通ノードC
11,CN12の電位は、選択メモリセルMC111にデー
タ「1」を書き込む場合には、Vccとなり、データ
「0」を書き込む場合には、0ボルトとなる。尚、選択
プレート線PL11にはVccが印加された状態にあるの
で、共通ノードCN11,CN12の電位が0ボルトの場
合、選択メモリセルMC111にデータ「0」が書き込ま
れる。一方、共通ノードCN11,CN12の電位がVcc
場合、選択メモリセルMC111には何らデータが書き込
まれない。
【0130】(1−4A)次いで、選択プレート線PL
11の電位を0ボルトとする。共通ノードCN11,CN12
の電位がVccの場合、選択メモリセルMC111にデータ
「1」が書き込まれる。選択メモリセルMC111に既に
データ「0」が書き込まれている場合には、選択メモリ
セルMC111に何ら変化は生じない。
【0131】(1−5A)その後、ビット線BL1を0
ボルトと印加する。
【0132】(1−6A)更に、非選択プレート線PL
1k,PL2kを0ボルトとし、選択用トランジスタTR1
をオフ状態とする。
【0133】他のメモリセルMC11m(m=2,3,
4),MC12m(m=1,2,3,4)にデータを書き
込む場合には、同様の操作を繰り返す。このような書き
込み動作においては、非選択メモリセルMC11k,MC
12kに(±1/2)Vccのディスターブが発生するが、
ccの値を適切に設定することによって、非選択メモリ
セルMC11k,MC12kにおけるデータの破壊を確実に防
止することができる。
【0134】次に、実施の形態1の不揮発性メモリから
データを読み出し、データを再書き込みする動作を、以
下、説明する。尚、一例として、プレート線PL11に接
続されたメモリセルMC111からデータを読み出し、デ
ータを再書き込みするものとする。図4に動作波形を示
す。
【0135】(1−1B)待機状態では、ビット線BL
1、ワード線WL1、全プレート線PL 1m,PL2mが0ボ
ルトとなっている。更には、共通ノードCN11,CN12
も0ボルトで浮遊状態となっている。
【0136】(1−2B)データ読み出し時、選択プレ
ート線PL11にVccを印加する。このとき、選択メモリ
セルMC111にデータ「1」が記憶されていれば、強誘
電体層に分極反転が生じ、蓄積電荷量が増加し、共通ノ
ードCN11,CN12の電位が上昇する。一方、選択メモ
リセルMC111にデータ「0」が記憶されていれば、強
誘電体層に分極反転が生ぜず、共通ノードCN11,CN
12の電位は殆ど上昇しない。即ち、共通ノードCN11
CN12は、非選択メモリセルの強誘電体層を介して複数
の非選択プレート線PL1k(k=2,3,4),PL2k
(k=1,2,3,4)にカップリングされているの
で、共通ノードCN11,CN12の電位は0ボルトに比較
的近いレベルに保たれる。このようにして、選択メモリ
セルMC111に記憶されたデータに依存して共通ノード
CN11,CN12の電位に変化が生じる。従って、選択メ
モリセルMC111の強誘電体層には、分極反転に十分な
電界を与えることができる。
【0137】(1−3B)次に、ビット線BL1を浮遊
状態とし、選択用トランジスタTR1をオン状態とす
る。これによって、選択メモリセルMC111に記憶され
たデータに基づき共通の第1の電極(共通ノードC
11,CN12)に生じた電位により、ビット線BL1
電位が生じる。
【0138】(1−4B)次いで、選択用トランジスタ
TR1をオフ状態とする。そして、かかるビット線BL1
の電位をセンスアンプSAにてラッチし、センスアンプ
SAを活性化してデータを増幅し、データの読み出し動
作を完了する。
【0139】以上の動作によって、選択メモリセルに記
憶されていたデータが一旦破壊されてしまうので、デー
タの再書き込み動作を行う。
【0140】(1−5B)そのために、先ず、ビット線
BL1をセンスアンプSAによって充放電させ、ビット
線BL1にVcc又は0ボルトを印加する。
【0141】(1−6B)そして、非選択プレート線P
1k(k=2,3,4),PL2k(k=1,2,3,
4)の電位を(1/2)Vccとする。
【0142】(1−7B)その後、選択用トランジスタ
TR1をオン状態とする。これによって、共通ノードC
11,CN12の電位はビット線BL1の電位と等しくな
る。即ち、選択メモリセルMC111に記憶されていたデ
ータが「1」の場合には、共通ノードCN11,CN12
電位はVccとなり、選択メモリセルMC111に記憶され
ていたデータが「0」の場合には、共通ノードCN11
CN12の電位は0ボルトとなる。選択プレート線PL11
の電位はVccのままであるが故に、共通ノードCN11
CN12の電位が0ボルトの場合、選択メモリセルMC
111にはデータ「0」が再書き込みされる。
【0143】(1−8B)次に、選択プレート線PL11
の電位を0ボルトとする。これによって、選択メモリセ
ルMC111に記憶されていたデータが「1」の場合に
は、共通ノードCN11,CN12の電位がVccであるが故
に、データ「1」が再書き込みされる。選択メモリセル
MC111にデータ「0」が既に再書き込みされていた場
合には、選択メモリセルMC111に変化は生じない。
【0144】(1−9B)その後、ビット線BL1を0
ボルトとする。
【0145】(1−10B)最後に、非選択プレート線
PL1k,PL2kを0ボルトとし、選択用トランジスタT
1をオフ状態とする。
【0146】他のメモリセルMC11m(m=2,3,
4),MC12m(m=1,2,3,4)からデータを読
み出し、データを再書き込みする場合には、同様の操作
を繰り返す。
【0147】実施の形態1の不揮発性メモリにおいて
は、メモリユニットMU11を構成する各メモリセルMC
11mにおける強誘電体層22と、メモリユニットMU12
を構成する各メモリセルMC12mにおける強誘電体層3
2とを同一の材料から構成してもよいが、本発明の第6
の態様に係る不揮発性メモリのように、上方に位置する
メモリセルを構成する強誘電体層32の結晶化温度は、
下方に位置するメモリセルを構成する強誘電体層22の
結晶化温度よりも低い構成とすることが好ましい。具体
的には、強誘電体層22,32を、以下の表2に例示す
る材料から構成することができる。
【0148】 [表2] 材料 結晶化温度 強誘電体層32 Bi2Sr(Ta1.5Nb0.5)O9 700゜C 強誘電体層22 Bi2SrTa29 750゜C
【0149】以下、このような構成の不揮発性メモリの
製造方法を説明するが、他の実施の形態あるいはその変
形における不揮発性メモリも、実質的に同様の方法で製
造することができる。
【0150】[工程−100]先ず、不揮発性メモリに
おける選択用トランジスタとして機能するMOS型トラ
ンジスタを半導体基板10に形成する。そのために、例
えばLOCOS構造を有する素子分離領域11を公知の
方法に基づき形成する。尚、素子分離領域は、トレンチ
構造を有していてもよいし、LOCOS構造とトレンチ
構造の組合せとしてもよい。その後、半導体基板10の
表面を例えばパイロジェニック法により酸化し、ゲート
絶縁膜12を形成する。次いで、不純物がドーピングさ
れたポリシリコン層をCVD法にて全面に形成した後、
ポリシリコン層をパターニングし、ゲート電極13を形
成する。このゲート電極13はワード線を兼ねている。
尚、ゲート電極13をポリシリコン層から構成する代わ
りに、ポリサイドや金属シリサイドから構成することも
できる。次に、半導体基板10にイオン注入を行い、L
DD構造を形成する。その後、全面にCVD法にてSi
2層を形成した後、このSiO2層をエッチバックする
ことによって、ゲート電極13の側面にゲートサイドウ
オール(図示せず)を形成する。次いで、半導体基板1
0にイオン注入を施した後、イオン注入された不純物の
活性化アニール処理を行うことによって、ソース/ドレ
イン領域14を形成する。
【0151】[工程−110]次いで、SiO2から成
る下層絶縁層をCVD法にて形成した後、一方のソース
/ドレイン領域14の上方の下層絶縁層に開口部をRI
E法にて形成する。そして、かかる開口部内を含む下層
絶縁層上に不純物がドーピングされたポリシリコン層を
CVD法にて形成する。これによって、コンタクトプラ
グ15が形成される。次に、下層絶縁層上のポリシリコ
ン層をパターニングすることによって、ビット線BLを
形成する。その後、BPSGから成る上層絶縁層をCV
D法にて全面に形成する。尚、BPSGから成る上層絶
縁層の形成後、窒素ガス雰囲気中で例えば900゜C×
20分間、上層絶縁層をリフローさせることが好まし
い。更には、必要に応じて、例えば化学的機械的研磨法
(CMP法)にて上層絶縁層の頂面を化学的及び機械的
に研磨し、上層絶縁層を平坦化することが望ましい。
尚、下層絶縁層と上層絶縁層を纏めて、絶縁層16と呼
ぶ。
【0152】[工程−120]次に、他方のソース/ド
レイン領域14の上方の絶縁層16に開口部17をRI
E法にて形成した後、かかる開口部17内を、不純物を
ドーピングしたポリシリコンで埋め込み、接続孔(コン
タクトプラグ)18を完成させる。ビット線BLは、下
層絶縁層上を、図の左右方向に接続孔18と接触しない
ように延びている。
【0153】尚、接続孔18は、絶縁層16に形成され
た開口部17内に、例えば、タングステン、Ti、P
t、Pd、Cu、TiW、TiNW、WSi2、MoS
2等の高融点金属や金属シリサイドから成る金属配線
材料を埋め込むことによって形成することもできる。接
続孔18の頂面は絶縁層16の表面と略同じ平面に存在
していてもよいし、接続孔18の頂部が絶縁層16の表
面に延在していてもよい。タングステンにて開口部17
を埋め込み、接続孔18を形成する条件を、以下の表3
に例示する。尚、タングステンにて開口部17を埋め込
む前に、Ti層及びTiN層を順に例えばマグネトロン
スパッタ法にて開口部17内を含む絶縁層16の上に形
成することが好ましい。ここで、Ti層及びTiN層を
形成する理由は、オーミックな低コンタクト抵抗を得る
こと、ブランケットタングステンCVD法における半導
体基板10の損傷発生の防止、タングステンの密着性向
上のためである。
【0154】[表3] Ti層(厚さ:20nm)のスパッタ条件 プロセスガス:Ar=35sccm 圧力 :0.52Pa RFパワー :2kW 基板の加熱 :無し TiN層(厚さ:100nm)のスパッタ条件 プロセスガス:N2/Ar=100/35sccm 圧力 :1.0Pa RFパワー :6kW 基板の加熱 :無し タングステンのCVD形成条件 使用ガス:WF6/H2/Ar=40/400/2250
sccm 圧力 :10.7kPa 形成温度:450゜C タングステン層及びTiN層、Ti層のエッチング条件 第1段階のエッチング:タングステン層のエッチング 使用ガス :SF6/Ar/He=110:90:5scc
m 圧力 :46Pa RFパワー:275W 第2段階のエッチング:TiN層/Ti層のエッチング 使用ガス :Ar/Cl2=75/5sccm 圧力 :6.5Pa RFパワー:250W
【0155】[工程−130]次に、絶縁層16上に、
酸化チタンから成る密着層(図示せず)を形成すること
が望ましい。そして、密着層上にIrから成る第1の電
極(下部電極)21を構成する第1の電極材料層を、例
えばスパッタ法にて形成し、第1の電極材料層及び密着
層をフォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術
に基づきパターニングすることによって、第1の電極2
1を得ることができる。尚、以下の工程においても、第
1の電極材料層を形成する前に、層間絶縁層上に密着層
を形成することが望ましい。
【0156】[工程−140]その後、例えば、MOC
VD法によって、Bi系層状構造ペロブスカイト型の強
誘電体材料(具体的には、例えば、結晶化温度750゜
CのBi2SrTa2 9)から成る強誘電体薄膜を全面
に形成する。その後、250゜Cの空気中で乾燥処理を
行った後、750゜Cの酸素ガス雰囲気で1時間の熱処
理を施し、結晶化を促進させる。
【0157】[工程−150]次に、IrO2-X層、P
t層を、スパッタ法にて、順次、全面に形成した後、フ
ォトリソグラフィ技術、ドライエッチング技術に基づ
き、Pt層、IrO2-X層、Bi2SrTa29薄膜を順
次、パターニングして、第2の電極23及び強誘電体層
22を形成する。エッチングによって、強誘電体層22
にダメージが加わる場合には、ダメージ回復に必要とさ
れる温度にて、熱処理を行えばよい。
【0158】[工程−160]その後、 ・層間絶縁層26の形成及び平坦化処理 ・開口部27の形成及び接続孔28の形成 ・第1の電極31、結晶化温度700゜CのBi2Sr
(Ta1.5Nb0.5)O9から成る強誘電体層32、及び
第2の電極33の形成 ・絶縁膜36Aの形成 を、順次、行う。尚、Bi2Sr(Ta1.5Nb0.5)O9
から成る強誘電体層32に対して、結晶化促進のための
熱処理を、700゜Cの酸素ガス雰囲気で1時間、行え
ばよい。
【0159】尚、各第2の電極はプレート線を兼ねてい
なくともよい。この場合には、絶縁膜36Aの形成完了
後、第2の電極23、第2の電極33を接続孔(ビアホ
ール)によって接続し、併せて、絶縁膜36A上に、か
かる接続孔と接続したプレート線を形成すればよい。
【0160】例えば、Bi2SrTa29から成る強誘
電体薄膜の形成条件を以下の表4に例示する。尚、表4
中、「thd」は、テトラメチルヘプタンジオンの略で
ある。また、表4に示したソース原料はテトラヒドロフ
ラン(THF)を主成分とする溶媒中に溶解されてい
る。
【0161】[表4] MOCVD法による形成 ソース材料 :Sr(thd)2−tetraglyme Bi(C653 Ta(O−iC374(thd) 形成温度 :400〜700゜C プロセスガス:Ar/O2=1000/1000cm3 形成速度 :5〜20nm/分
【0162】あるいは又、Bi2SrTa29から成る
強誘電体薄膜をパルスレーザアブレーション法、ゾル−
ゲル法、あるいはRFスパッタ法にて全面に形成するこ
ともできる。これらの場合の形成条件を以下に例示す
る。尚、ゾル−ゲル法によって厚い強誘電体薄膜を形成
する場合、所望の回数、スピンコート及び乾燥、あるい
はスピンコート及び焼成(又は、アニール処理)を繰り
返せばよい。
【0163】[表5]パルスレーザアブレーション法に
よる形成 ターゲット:Bi2SrTa29 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、5Hz) 形成温度 :400〜800゜C 酸素濃度 :3Pa
【0164】[表6] ゾル−ゲル法による形成 原料:Bi(CH3(CH23CH(C25)COO)3 [ビスマス・2エチルヘキサン酸,Bi(OOc)3] Sr(CH3(CH23CH(C25)COO)2 [ストロンチウム・2エチルヘキサン酸,Sr(OO
c)2] Ta(OEt)5 [タンタル・エトキシド] スピンコート条件:3000rpm×20秒 乾燥:250゜C×7分 焼成:700〜800゜C×1時間(必要に応じてRT
A処理を加える)
【0165】[表7] RFスパッタ法による形成 ターゲット:Bi2SrTa29セラミックターゲット RFパワー:1.2W〜2.0W/ターゲット1cm2 雰囲気圧力:0.2〜1.3Pa 形成温度 :室温〜600゜C プロセスガス:Ar/O2の流量比=2/1〜9/1
【0166】強誘電体層を、PZTあるいはPLZTか
ら構成するときの、マグネトロンスパッタ法によるPZ
TあるいはPLZTの形成条件を以下の表8に例示す
る。あるいは又、PZTやPLZTを、反応性スパッタ
法、電子ビーム蒸着法、ゾル−ゲル法、又はMOCVD
法にて形成することもできる。
【0167】[表8] ターゲット :PZTあるいはPLZT プロセスガス:Ar/O2=90体積%/10体積% 圧力 :4Pa パワー :50W 形成温度 :500゜C
【0168】更には、PZTやPLZTをパルスレーザ
アブレーション法にて形成することもできる。この場合
の形成条件を以下の表9に例示する。
【0169】[表9] ターゲット:PZT又はPLZT 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 形成温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
【0170】(実施の形態2)実施の形態2は、本発明
の第2の態様に係る不揮発性メモリに関する。実施の形
態2の不揮発性メモリの回路図を図5に示し、模式的な
一部断面図を図6に示す。尚、図5には、2つの不揮発
性メモリM1,M2を示すが、これらの不揮発性メモリは
同じ回路である。以下の説明においては、不揮発性メモ
リM1についての説明を行う。
【0171】この不揮発性メモリM1は、ビット線BL1
と、MOS型FETから構成されたN個(但し、N≧2
であり、実施の形態2においてはN=2)の選択用トラ
ンジスタTR11,TR12と、N個(実施の形態2におい
てはN=2)のメモリユニットMU11,MU12と、プレ
ート線から構成されている。第1番目のメモリユニット
MU11は、M個(但し、M≧2であり、実施の形態2に
おいてはM=4)のメモリセルMC11m(m=1,2,
3,4)から構成されている。また、第2番目のメモリ
ユニットMU12も、M個(M=4)のメモリセルMC
12m(m=1,2,3,4)から構成されている。プレ
ート線の数は、M本(実施の形態2においては4本)で
あり、PLm(m=1,2,3,4)で表している。第
1の選択用トランジスタTR11のゲート電極に接続され
たワード線WL11、第2の選択用トランジスタTR12
ゲート電極に接続されたワード線WL12は、ワード線デ
コーダ/ドライバWDに接続されている。一方、各プレ
ート線PLmは、プレート線デコーダ/ドライバPDに
接続されている。
【0172】また、第1のメモリユニット第1のMU11
を構成する各メモリセルMC11mは、第1の電極21と
強誘電体層22と第2の電極23とから成り、第2のメ
モリユニットMU12を構成する各メモリセルMC
12mは、第1の電極31と強誘電体層32と第2の電極
33とから成る。そして、各メモリユニットMU11,M
12において、メモリセルの第1の電極21,31は共
通である。この共通の第1の電極21,31を、便宜
上、共通ノードCN11,CN12と呼ぶ。第1番目のメモ
リユニットMU11における共通の第1の電極21(第1
の共通ノードCN11)は、第1番目の選択用トランジス
タTR11を介してビット線BL1に接続されている。ま
た、第2番目のメモリユニットMU12における共通の第
1の電極31(第2の共通ノードCN12)は、第2番目
の選択用トランジスタTR12を介してビット線BL1
接続されている。更には、第n番目(但し、n=1,2
・・・N)のメモリユニットMU1nにおいて、第m番目
(但し、m=1,2・・・M)のメモリセルMC1nm
第2の電極は、メモリユニット間(MU11,MU12)で
共通とされた第m番目のプレート線PLmに接続されて
いる。具体的には、第1番目のメモリユニットMU11
おいて、メモリセルMC11mの第2の電極23は、プレ
ート線PLmに接続されている。また、第2番目のメモ
リユニットMU12において、メモリセルMC12mの第2
の電極33は、プレート線PLmに接続されている。
【0173】実施の形態2の不揮発性メモリにおいて
は、第1のメモリユニットMU11を構成する各メモリセ
ルMC11mにおける強誘電体層22と、第2のメモリユ
ニットMU12を構成する各メモリセルMC12mにおける
強誘電体層32とを同一の材料から構成してもよいが、
本発明の第6の態様に係る不揮発性メモリのように、上
方に位置するメモリセルを構成する強誘電体層32の結
晶化温度は、下方に位置するメモリセルを構成する強誘
電体層22の結晶化温度よりも低い構成とすることが好
ましい。具体的には、強誘電体層22,32を、表2に
例示した材料から構成することができる。
【0174】実施の形態2においては、2つのメモリユ
ニットMU11,MU12は、それぞれ、層間絶縁層26を
介して積層されている。メモリユニットMU12は絶縁膜
36Aで被覆されている。また、メモリユニットMU11
は、半導体基板10の上方に絶縁層16を介して形成さ
れている。半導体基板10には素子分離領域11が形成
されている。また、選択用トランジスタTR11,TR12
は、ゲート電極13、ゲート絶縁膜12、ソース/ドレ
イン領域14から構成されている。そして、第1の選択
用トランジスタTR11及び第2の選択用トランジスタT
12の一方のソース/ドレイン領域14はコンタクトホ
ール15を介してビット線BL1に接続されている。ま
た、第1の選択用トランジスタTR11の他方のソース/
ドレイン領域14は、絶縁層16に形成された開口部1
7中に設けられた接続孔18を介して第1の共通ノード
CN11に接続されている。更には、第2の選択用トラン
ジスタTR12の他方のソース/ドレイン領域14は、接
続孔18、絶縁層16上に形成された接続部25、層間
絶縁層26に形成された開口部27中に設けられた接続
孔28を介して第2の共通ノードCN12に接続されてい
る。
【0175】ここで、ワード線WL1は、図6の紙面垂
直方向に延びている。また、第2の電極23は、図6の
紙面垂直方向に隣接するメモリユニットMU21を構成す
るメモリセルと共通であり、プレート線PLmを兼ねて
いる。更には、第2の電極32も、図6の紙面垂直方向
に隣接するメモリユニットMU22を構成するメモリセル
と共通であり、プレート線PLmを兼ねている。各メモ
リセルを結ぶこれらの各プレート線は、図6の紙面垂直
方向に延びており、図示しない領域において接続孔を介
して接続されている。また、メモリセルMC11Mとメモ
リセルMC12Mとは、垂直方向に揃っている。このよう
な構造にすることによって、メモリユニットの占有面積
を小さくすることができ、集積度の向上を図ることがで
きる。
【0176】尚、図5に示した不揮発性メモリM2は、
図6の模式的な一部断面図において、上述のとおり、不
揮発性メモリM1と紙面垂直方向に隣接している。
【0177】更には、ビット線BL1は、センスアンプ
SAに接続されている。尚、ビット線BL2も同じセン
スアンプSAに接続されているが、ビット線BL2は、
異なるセンスアンプSAに接続されていてもよい。ま
た、ビット線BL1,BL2は、ビット線BL1,BL2
延びる方向に隣接する他の不揮発性メモリとも共有され
ている。
【0178】そして、各メモリセルMC11m,MC
12m(m=1,2,3,4)に1ビットがデータとして
記憶される。実際の不揮発性メモリにおいては、この8
ビットを記憶するメモリユニットの集合がアクセス単位
ユニットとしてアレイ状に配設されている。
【0179】実施の形態2の不揮発性メモリにデータを
書き込む方法の一例を、以下、説明する。尚、一例とし
て、メモリセルMC111にデータを書き込むものとす
る。図7に動作波形を示す。尚、図7中、括弧内の数字
は、以下に説明する工程の番号と対応している。
【0180】(2−1A)待機状態では、ビット線BL
1、ワード線WL11,WL12、全プレート線PLmが0ボ
ルトとなっている。更には、共通ノードCN11,CN12
も0ボルトで浮遊状態となっている。
【0181】(2−2A)データ書き込みの開始時、選
択プレート線PL1の電位をVccとし、非選択プレート
線PLk(k=2,3,4)の電位を(1/2)Vcc
する。これによって、浮遊状態の共通ノードCN11,C
12の電位は、プレート線PL Mとのカップリングによ
り、概ね(1/2)Vcc近傍まで上昇する。また、選択
メモリセルMC111にデータ「1」を書き込む場合に
は、ビット線BL1の電位をVccとし、データ「0」を
書き込む場合には、ビット線BL1の電位を0ボルトと
する。
【0182】(2−3A)その後、第1の選択用トラン
ジスタTR11をオン状態とする。これによって、第1の
共通ノードCN11の電位は、選択メモリセルMC111
データ「1」を書き込む場合には、Vccとなり、データ
「0」を書き込む場合には、0ボルトとなる。尚、選択
プレート線PL1にはVccが印加された状態にあるの
で、第1の共通ノードCN11の電位が0ボルトの場合、
選択メモリセルMC111にデータ「0」が書き込まれ
る。一方、第1の共通ノードCN11の電位がVccの場
合、選択メモリセルMC111には何らデータが書き込ま
れない。浮遊状態にある第2の共通ノードCN12の電位
は概ね(1/2)Vcc近傍のままであるが故に、非選択
メモリセルMC121にディスターブは発生しない。
【0183】(2−4A)次いで、選択プレート線PL
1の電位を0ボルトとする。第1の共通ノードCN11
電位がVccの場合、選択メモリセルMC111にデータ
「1」が書き込まれる。選択メモリセルMC111に既に
データ「0」が書き込まれている場合には、選択メモリ
セルMC111に何ら変化は生じない。
【0184】(2−5A)その後、ビット線BL1を0
ボルトと印加する。
【0185】(2−6A)更に、非選択プレート線PL
kを0ボルトとし、第1の選択用トランジスタTR11
オフ状態とする。
【0186】他のメモリセルMC11m(m=2,3,
4),MC12m(m=1,2,3,4)にデータを書き
込む場合には、同様の操作を繰り返す。このような書き
込み動作においては、非選択メモリセルMC11k,MC
12kに(±1/2)Vccのディスターブが発生するが、
ccの値を適切に設定することによって、非選択メモリ
セルMC11k,MC12kにおけるデータの破壊を確実に防
止することができる。
【0187】次に、実施の形態2の不揮発性メモリから
データを読み出し、データを再書き込みする動作を、以
下、説明する。尚、一例として、プレート線PL1に接
続されたメモリセルMC111からデータを読み出し、デ
ータを再書き込みするものとする。図8に動作波形を示
す。
【0188】(2−1B)待機状態では、ビット線BL
1、ワード線WL11,WL12、全プレート線PLmが0ボ
ルトとなっている。更には、共通ノードCN11,CN12
も0ボルトで浮遊状態となっている。
【0189】(2−2B)データ読み出し時、選択プレ
ート線PL1にVccを印加する。このとき、選択メモリ
セルMC111にデータ「1」が記憶されていれば、強誘
電体層に分極反転が生じ、蓄積電荷量が増加し、第1の
共通ノードCN11の電位が上昇する。一方、選択メモリ
セルMC111にデータ「0」が記憶されていれば、強誘
電体層に分極反転が生ぜず、第1の共通ノードCN11
電位は殆ど上昇しない。即ち、第1の共通ノードCN11
は、非選択メモリセルの強誘電体層を介して複数の非選
択プレート線PLkにカップリングされているので、第
1の共通ノードCN11の電位は0ボルトに比較的近いレ
ベルに保たれる。このようにして、選択メモリセルMC
111に記憶されたデータに依存して第1の共通ノードC
11の電位に変化が生じる。従って、選択メモリセルM
111の強誘電体層には、分極反転に十分な電界を与え
ることができる。
【0190】(2−3B)次に、ビット線BL1を浮遊
状態とし、第1の選択用トランジスタTR11をオン状態
とする。これによって、選択メモリセルMC111に記憶
されたデータに基づき共通の第1の電極(第1の共通ノ
ードCN11)に生じた電位により、ビット線BL1に電
位が生じる。
【0191】(2−4B)次いで、第1の選択用トラン
ジスタTR11をオフ状態とする。そして、かかるビット
線BL1の電位をセンスアンプSAにてラッチし、セン
スアンプSAを活性化してデータを増幅し、データの読
み出し動作を完了する。
【0192】以上の動作によって、選択メモリセルに記
憶されていたデータが一旦破壊されてしまうので、デー
タの再書き込み動作を行う。
【0193】(2−5B)そのために、先ず、ビット線
BL1をセンスアンプSAによって充放電させ、ビット
線BL1にVcc又は0ボルトを印加する。
【0194】(2−6B)そして、非選択プレート線P
k(k=2,3,4)の電位を(1/2)Vccとす
る。
【0195】(2−7B)その後、第1の選択用トラン
ジスタTR11をオン状態とする。これによって、第1の
共通ノードCN11の電位はビット線BL1の電位と等し
くなる。即ち、選択メモリセルMC111に記憶されてい
たデータが「1」の場合には、第1の共通ノードCN11
の電位はVccとなり、選択メモリセルMC111に記憶さ
れていたデータが「0」の場合には、第1の共通ノード
CN11の電位は0ボルトとなる。選択プレート線PL1
の電位はVccのままであるが故に、第1の共通ノードC
11の電位が0ボルトの場合、選択メモリセルMC111
にはデータ「0」が再書き込みされる。
【0196】(2−8B)次に、選択プレート線PL1
の電位を0ボルトとする。これによって、選択メモリセ
ルMC111に記憶されていたデータが「1」の場合に
は、第1の共通ノードCN11の電位がVccであるが故
に、データ「1」が再書き込みされる。選択メモリセル
MC111にデータ「0」が既に再書き込みされていた場
合には、選択メモリセルMC111に変化は生じない。
【0197】(2−9B)その後、ビット線BL1を0
ボルトとする。
【0198】(2−10B)最後に、非選択プレート線
PLkを0ボルトとし、第1の選択用トランジスタTR
11をオフ状態とする。
【0199】他のメモリセルMC11m(m=2,3,
4),MC12m(m=1,2,3,4)からデータを読
み出し、データを再書き込みする場合には、同様の操作
を繰り返す。
【0200】実施の形態2の不揮発性メモリにおいて、
ワード線WL11又はワード線WL12を選択した場合、メ
モリユニットMU11又はメモリユニットMU12がアクセ
スされ、ビット線BL1にのみ、記憶されたデータに相
当する電位が出現する。ここで、同じセンスアンプSA
に接続されたビット線BL2に、データ「1」の読み出
し電位と、データ「0」の読み出し電位の中間の参照電
位を与えてもよい。一方、ワード線WL21又はワード線
WL22を選択した場合、メモリユニットMU21又はメモ
リユニットMU22がアクセスされ、ビット線BL2にの
み、記憶されたデータに相当する電位が出現する。ここ
で、同じセンスアンプSAに接続されたビット線BL1
に、データ「1」の読み出し電位と、データ「0」の読
み出し電位の中間の参照電位を与えてもよい。
【0201】実施の形態2の不揮発性メモリにおいて
は、信号量(電位差)が後述する実施の形態5と比較し
て約半分となり、しかも、参照電位のばらつき等から動
作マージンは低下するが、不揮発性メモリの集積度は約
2倍になる。
【0202】尚、この場合にも、プレート線PLmを共
有する非アクセスのメモリセルにもディスターブが発生
するので、4つのメモリユニットMU11,MU12,MU
21,MU22を一括して、且つ、連続的にアクセスするこ
とが望ましい。即ち、ワード線WL11をアクセスした場
合は、共通ノードCN11におけるメモリセルMC11m
全てを順次アクセスし、次に、ワード線WL12をアクセ
スする。更に、同様に、ワード線WL21、ワード線WL
22を連続してアクセスする。これによって、共通ノード
CN11,CN12,CN21,CN22におけるメモリセルM
11m,MC12m,MC21m,MC22mの全てからデータを
読み出し、再書き込みを行ってディスターブによる劣化
を回復させる。
【0203】実施の形態2のメモリアレイの構成上の限
界寸法は、ワード線WL11,WL12,WL21,WL22
若しくはプレート線PLmのピッチと、ビット線BL1
BL 2のピッチとで規定され、プレート線1本とビット
線1本で囲まれた領域に2ビットが記憶される。従っ
て、限界寸法は2F2である。
【0204】また、実施の形態2の不揮発性メモリにお
いては、4本のワード線と4本のプレート線との2次元
マトリックスにより、ロー・アドレスの選択が行われ
る。即ち、ワード線4本、プレート線4本の組み合わせ
で、ロー方向の16ビットのアクセスが可能であり、ロ
ー・アドレスの選択に必要とされるドライバは、1アド
レス当たり0.5本でよい。従って、従来型のメモリセ
ル構造と比較して、駆動用の信号線を大幅に減少させる
ことができ、周辺回路を大幅に削減することができる。
【0205】(実施の形態3)実施の形態3は、実施の
形態2の不揮発性メモリの変形例である。その回路図を
図9に示し、模式的な一部断面図を図10に示す。実施
の形態3の不揮発性メモリにおいては、メモリユニット
数Nが4である。即ち、この不揮発性メモリは、ビット
線BL1と、4個の選択用トランジスタTR1Nと、それ
ぞれが8個のメモリセルMC1NMから構成された、4個
のメモリユニットMU1Nと、8本のプレート線PLM
ら構成されている。
【0206】また、各メモリセルMC1nmは、第1の電
極21,31,41,51と強誘電体層22,32,4
2,52と第2の電極23,33,43,53とから成
る。各メモリユニットMU1nにおいて、メモリセルMC
1nmの第1の電極は共通である。即ち、共通ノードCN
1nを構成する。
【0207】また、メモリユニットMU1nにおける共通
の第1の電極(共通ノードCN1n)は、選択用トランジ
スタTR1nを介してビット線BL1に接続されている。
更には、メモリユニットMU1nにおいて、メモリセルM
1nmの第2の電極は、メモリユニット間(MU11,M
12,MU13,MU14)で共通とされたプレート線PL
mに接続されている。
【0208】実施の形態3においては、4つのメモリユ
ニットMU11,MU12,MU13,MU14は、それぞれ、
層間絶縁層26,36,46を介して積層されている。
メモリユニットMU14は絶縁膜56Aで被覆されてい
る。また、メモリユニットMU 11は、半導体基板10の
上方に絶縁層16を介して形成されている。半導体基板
10には素子分離領域11が形成されている。また、M
OS型FETから構成された選択用トランジスタT
11,TR12,TR13,TR14は、ゲート電極13、ゲ
ート絶縁膜12、ソース/ドレイン領域14から構成さ
れている。そして、第1の選択用トランジスタTR11
第2の選択用トランジスタTR12、第3の選択用トラン
ジスタTR13、第4の選択用トランジスタTR14の一方
のソース/ドレイン領域14はコンタクトホール15を
介してビット線BL1に接続されている。また、第1の
選択用トランジスタTR11の他方のソース/ドレイン領
域14は、絶縁層16に形成された開口部17中に設け
られた接続孔18を介して第1の共通ノードCN11に接
続されている。更には、第2の選択用トランジスタTR
12の他方のソース/ドレイン領域14は、接続孔18、
絶縁層16上に形成された接続部25、層間絶縁層26
に形成された開口部27中に設けられた接続孔28を介
して第2の共通ノードCN12に接続されている。また、
第3の選択用トランジスタTR13の他方のソース/ドレ
イン領域14は、接続孔18、接続部25、接続孔2
8、層間絶縁層26上に形成された接続部35、層間絶
縁層36に形成された開口部37中に設けられた接続孔
38を介して第3の共通ノードCN13に接続されてい
る。更には、第4の選択用トランジスタTR14の他方の
ソース/ドレイン領域14は、接続孔18、接続部2
5、接続孔28、接続部35、接続孔38、層間絶縁層
36上に形成された接続部45、層間絶縁層46に形成
された開口部47中に設けられた接続孔48を介して第
4の共通ノードCN14に接続されている。
【0209】ワード線WL11,WL12,WL13,WL14
は、図10の紙面垂直方向に延びている。また、第2の
電極21は、図10の紙面垂直方向に隣接するメモリセ
ルMC21mと共通であり、プレート線PLmを兼ねてい
る。更には、第2の電極33,43,53も、図10の
紙面垂直方向に隣接するメモリセルM22m,MC23m,M
24mと共通であり、プレート線PLmを兼ねている。各
メモリセルMC11m,MC12m,MC13m,MC14m,MC
21m,MC22m,MC23m,MC24mを結ぶこれらの各プレ
ート線PLmは、図10の紙面垂直方向に延びており、
図示しない領域において接続孔を介して接続されてい
る。また、メモリユニットMU1nは、垂直方向に揃って
いる。このような構造にすることによって、メモリセル
の占有面積をより一層小さくすることができ、集積度の
より一層の向上を図ることができる。
【0210】実施の形態3の不揮発性メモリの動作は、
実施の形態2の不揮発性メモリの動作と実質的に同一と
することができるので、詳細な説明は省略する。尚、各
メモリセルMC1nm(n=1〜4、m=1〜8)に1ビ
ットがデータとして記憶される。実際の不揮発性メモリ
においては、この32ビットを記憶するメモリユニット
の集合がアクセス単位ユニットとしてアレイ状に配設さ
れている。そして、このアレイ構成では、プレート線P
mの最小ピッチでロー方向の寸法が規定され、プレー
ト線1本、ビット線2本が囲む領域に4ビットが記憶さ
れる。従って、アレイ構成上の限界セル面積は2F2
ある。また、4本のワード線WL11〜WL14と8本のプ
レート線PLm(m=1〜8)との2次元マトリクスに
より、ローアドレスの選択が行われるようになってい
る。即ち、ワード線4本、プレート線8本の組み合わせ
で、ロ向の32ビットのアクセスが可能であり、ローア
ドレスの選択に必要なドライバは、1アドレス当たり
0.375本と少ない。従って、従来型セル選択に比較
して駆動する信号線を低減することができ、周辺回路を
大幅に削減することができる。
【0211】実施の形態3の不揮発性メモリにおいて
は、第1のメモリユニットMU11を構成する各メモリセ
ルMC11mにおける強誘電体層22と、第2のメモリユ
ニットMU12を構成する各メモリセルMC12mにおける
強誘電体層32と、第3のメモリユニットMU13を構成
する各メモリセルMC13mにおける強誘電体層42と、
第4のメモリユニットMU14を構成する各メモリセルM
14mにおける強誘電体層52とを、同一の材料から構
成してもよいが、本発明の第6の態様に係る不揮発性メ
モリのように、上方に位置するメモリセルを構成する強
誘電体層の結晶化温度は、下方に位置するメモリセルを
構成する強誘電体層の結晶化温度よりも低い構成とする
ことが好ましい。具体的には、強誘電体層22,32,
42,52を、以下の表10あるいは表11に例示する
材料から構成することができる。
【0212】 [表10] 材料 結晶化温度 強誘電体層52 Bi2Sr(Ta1.5Nb0.5)O9 700゜C 強誘電体層42 Bi2Sr(Ta1.65Nb0.35)O9 715゜C 強誘電体層32 Bi2Sr(Ta1.8Nb0.2)O9 730゜C 強誘電体層22 Bi2SrTa29 750゜C
【0213】 [表11] 材料 結晶化温度 強誘電体層52 PbTiO3 600゜C 強誘電体層42 Pb(Zr0.48Ti0.52)O3 650゜C 強誘電体層32 Bi2Sr(Ta1.5Nb0.5)O9 700゜C 強誘電体層22 Bi2SrTa29 750゜C
【0214】尚、強誘電体薄膜を構成する材料として、
例えば、Bi2Sr(Ta1.8Nb0. 2)O9を使用する場
合、結晶化促進のための熱処理を、730゜Cの酸素ガ
ス雰囲気で1時間、行い、例えば、Bi2Sr(Ta1.5
Nb0.5)O9を使用する場合、結晶化促進のための熱処
理を、700゜Cの酸素ガス雰囲気で1時間、行う。ま
た、強誘電体薄膜を構成する材料として、例えば、Bi
2Sr(Ta1.65Nb0 .35)O9を使用する場合、結晶化
促進のための熱処理を、715゜Cの酸素ガス雰囲気で
1時間、行い、例えば、Pb(Zr0.48Ti0.52)O3
を使用する場合、結晶化促進のための熱処理を、650
゜Cの酸素ガス雰囲気で1時間、行い、PbTiO3
使用する場合、結晶化促進のための熱処理を、600゜
Cの酸素ガス雰囲気で1時間、行う。
【0215】(実施の形態4)実施の形態4は、本発明
の第3の態様に係る不揮発性メモリに関する。実施の形
態4の不揮発性メモリの模式的な一部断面図を図11に
示す。尚、実施の形態4の不揮発性メモリの回路図は、
図9に示したと同様である。
【0216】この不揮発性メモリは、センスアンプSA
に接続されているビット線BL1と、MOS型FETか
ら構成された2N個(但し、N≧1であり、実施の形態
4においてはN=2)の選択用トランジスタTR11,T
12,TR13,TR14と、2N個(実施の形態4におい
てはN=2)のメモリユニットMU11,MU12,M
13,MU14と、プレート線から構成されている。第1
番目のメモリユニットMU 11は、M個(但し、M≧2で
あり、実施の形態4においてはM=8)のメモリセルM
12m(m=1,2,・・・8)から構成されている。
また、第2番目のメモリユニットMU12も、M個(M=
8)のメモリセルMC12m(m=1,2・・・8)から
構成されている。更には、第3番目のメモリユニットM
13も、M個(M=8)のメモリセルMC13m(m=
1,2・・・8)から構成され、第4番目のメモリユニ
ットMU14も、M個(M=8)のメモリセルMC
14m(m=1,2・・・8)から構成されている。プレ
ート線の数は、M本(実施の形態4においては8本)で
あり、PLm(m=1,2・・・8)で表している。選
択用トランジスタTR1nのゲート電極に接続されたワー
ド線WL1nは、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続
されている。一方、各プレート線PLmは、プレート線
デコーダ/ドライバPDに接続されている。
【0217】また、第1のメモリユニット第1のMU11
を構成する各メモリセルMC11mは、第1の電極21A
と強誘電体層22Aと第2の電極23とから成り、第2
のメモリユニットMU12を構成する各メモリセルMC
12mは、第1の電極21Bと強誘電体層22Bと第2の
電極23とから成り、第3のメモリユニットMU13を構
成する各メモリセルMC13mは、第1の電極31Aと強
誘電体層32Aと第2の電極33とから成り、第4のメ
モリユニットMU14を構成する各メモリセルMC
14mは、第1の電極31Bと強誘電体層32Bと第2の
電極33とから成る。そして、各メモリユニットM
11,MU12,MU13,MU14において、メモリセルの
第1の電極21A,21B,31A,31Bは共通であ
る。この共通の第1の電極21A,21B,31A,3
1Bを、便宜上、共通ノードCN11,CN12,CN13
CN14と呼ぶ。
【0218】ここで、第1番目のメモリユニットMU11
における共通の第1の電極21A(第1の共通ノードC
11)は、第1番目の選択用トランジスタTR11を介し
てビット線BL1に接続されている。また、第2番目の
メモリユニットMU12における共通の第1の電極21B
(第2の共通ノードCN12)は、第2番目の選択用トラ
ンジスタTR12を介してビット線BL1に接続されてい
る。更には、第3番目のメモリユニットMU13における
共通の第1の電極31A(第3の共通ノードCN13
は、第3番目の選択用トランジスタTR13を介してビッ
ト線BL1に接続されている。また、第4番目のメモリ
ユニットMU14における共通の第1の電極31B(第4
の共通ノードCN14)は、第4番目の選択用トランジス
タTR14を介してビット線BL1に接続されている。
【0219】また、第1番目のメモリユニットMU11
構成するメモリセルMC11mと、第2番目のメモリユニ
ットMU12を構成するメモリセルMC12mは、第2の電
極23を共有しており、この共有された第m番目の第2
の電極23はプレート線PL mに接続されている。更に
は、第3番目のメモリユニットMU13を構成するメモリ
セルMC13mと、第4番目のメモリユニットMU14を構
成するメモリセルMC1 4mは、第2の電極33を共有し
ており、この共有された第m番目の第2の電極33はプ
レート線PLmに接続されている。
【0220】実施の形態4の不揮発性メモリにおいて
は、メモリユニットMU11,MU12とメモリユニットM
13,MU14は、層間絶縁層26を介して積層されてい
る。メモリユニットMU14は絶縁膜36Aで被覆されて
いる。また、メモリユニットMU11は、半導体基板10
の上方に絶縁層16を介して形成されている。半導体基
板10には素子分離領域11が形成されている。また、
選択用トランジスタTR 11,TR12,TR13,TR
14は、ゲート電極13、ゲート絶縁膜12、ソース/ド
レイン領域14から構成されている。そして、第1の選
択用トランジスタTR 11、第2の選択用トランジスタT
12、第3の選択用トランジスタTR13、第4の選択用
トランジスタTR14の一方のソース/ドレイン領域14
はコンタクトホール15を介してビット線BL1に接続
されている。また、第1の選択用トランジスタTR11
他方のソース/ドレイン領域14は、絶縁層16に形成
された開口部17中に設けられた接続孔18を介して第
1の共通ノードCN11に接続されている。更には、第2
の選択用トランジスタTR12の他方のソース/ドレイン
領域14は、接続孔18を介して第2の共通ノードCN
12に接続されている。また、第3の選択用トランジスタ
TR13の他方のソース/ドレイン領域14は、接続孔1
8、絶縁層16上に形成された接続部25、層間絶縁層
26に形成された開口部27中に設けられた接続孔28
を介して第3の共通ノードCN13に接続されている。更
には、第4の選択用トランジスタTR14の他方のソース
/ドレイン領域14は、接続孔18、接続部25、接続
孔28を介して第4の共通ノードCN 14に接続されてい
る。
【0221】実施の形態4の不揮発性メモリの動作は、
実施の形態2の不揮発性メモリの動作と実質的に同一と
することができるので、詳細な説明は省略する。尚、各
メモリセルMC1nm(n=1〜4、m=1〜8)に1ビ
ットがデータとして記憶される。実際の不揮発性メモリ
においては、この32ビットを記憶するメモリユニット
の集合がアクセス単位ユニットとしてアレイ状に配設さ
れている。
【0222】また、実施の形態4の不揮発性メモリにお
いては、第1のメモリユニットMU 11を構成する各メモ
リセルMC11mにおける強誘電体層22Aと、第2のメ
モリユニットMU12を構成する各メモリセルMC12m
おける強誘電体層22Bと、第3のメモリユニットMU
13を構成する各メモリセルMC13mにおける強誘電体層
32Aと、第4のメモリユニットMU14を構成する各メ
モリセルMC14mにおける強誘電体層32Bとを、同一
の材料から構成してもよいが、本発明の第6の態様に係
る不揮発性メモリのように、上方に位置するメモリセル
を構成する強誘電体層の結晶化温度は、下方に位置する
メモリセルを構成する強誘電体層の結晶化温度よりも低
い構成とすることが好ましい。具体的には、強誘電体層
22A,22Bを表2の強誘電体層22に例示した材料
から構成し、強誘電体層32A,32Bを表2の強誘電
体層32に例示した材料から構成することができる。
【0223】(実施の形態5)実施の形態5は、実施の
形態2の不揮発性メモリの変形である。実施の形態5に
おいては、実施の形態1と異なり、図12の回路図に示
すように、プレート線の延びる方向に隣接する2つの不
揮発性メモリM1,M2において、第1の選択用トランジ
スタTR11,TR21のゲート電極がワード線W1に接続
され、第2の選択用トランジスタTR12,TR22のゲー
ト電極がワード線W2に接続されている。また、ビット
線BL1,BL2は、センスアンプSAに接続されてい
る。その他の構成は、実施の形態2の不揮発性メモリと
同様である。
【0224】このような構成の実施の形態5の不揮発性
メモリにおいては、対となったメモリセルMC11m,M
21m、あるいは、対となったメモリセルMC12m,MC
22mに相補的なデータを書き込むことで1ビットを記憶
する。また、4つの選択用トランジスタTR11,T
12,TR21,TR22と、16個のメモリセルM
11m,MC21m,MC12m,MC22mによって、1つのメ
モリユニット(アクセス単位ユニット)が構成され、8
ビットを記憶する。実際の不揮発性メモリにおいては、
この8ビットを記憶するメモリユニットの集合がアクセ
ス単位ユニットとしてアレイ状に配設されている。
【0225】次に、実施の形態5の不揮発性メモリから
データを読み出し、再書き込みする方法について、以
下、説明する。尚、一例として、対となったメモリセル
MC11 1,MC211からデータを読み出すものとし、メモ
リセルMC111にはデータ「1」が、メモリセルMC211
にはデータ「0」が記憶されているとする。図13に動
作波形を示す。尚、図13中、括弧内の数字は、以下に
説明する工程の番号と対応している。
【0226】(4−1A)待機状態では、全ビット線、
全ワード線、全プレート線が接地されている。
【0227】(4−2A)データ読み出しが開始される
と、先ず、選択されたメモリユニット(アクセス単位ユ
ニット)における全プレート線PLm(m=1,2,
3,4)を(1/2)Vcc(但し、Vccは電源電圧)に
プレチャージし、更に、ビット線BL1,BL2を(1/
2)Vccにプレチャージする。その後、ワード線W
1,WL2をハイレベルとすることによって、選択用ト
ランジスタTR11,TR12,TR21,TR22をオン状態
とする。これによって、共通の第1の電極21(共通ノ
ードCN11,CN12、CN21,CN22)がビット線BL
1,BL2に接続され、共通ノードCN11,CN12,CN
21,CN22の電位は(1/2)Vccとなる。
【0228】(4−3A)次いで、非選択のワード線W
2をロウレベルとすることによって、選択用トランジ
スタTR12,TR22をオフ状態とする。これによって、
非選択の共通ノードCN12,CN22は、電位が(1/
2)Vccのまま、浮遊状態となる。
【0229】(4−4A)その後、選択プレート線PL
1、及び、ビット線BL1,BL2を接地線(図示せず)
を介して0ボルトまで放電させる。このとき、ビット線
BL1,BL2に接続されている共通ノードCN11,CN
21も0ボルトとなる。ビット線BL1,BL2の放電が完
了したならば、接地線とビット線BL1,BL2との電気
的な接続を解き、ビット線BL1,BL2を浮遊状態とす
る。
【0230】(4−5A)次に、選択プレート線PL1
にVccを印加する。これによって、データ「1」を記憶
していたメモリセルMC111からは、反転電荷が放出さ
れ、その結果、ビット線BL1,BL2の間に電位差が生
じる。次に、センスアンプSAを活性化して、かかるビ
ット線BL1,BL2の間の電位差をデータとして読み出
す。
【0231】(4−6A)その後、ビット線BL1,B
2を、センスアンプSAによって充放電させ、ビット
線BL1にはVccを印加し、ビット線BL2には0ボルト
を印加する。その結果、メモリセルMC211には、デー
タ「0」が再び書き込まれる。
【0232】(4−7A)その後、選択プレート線PL
1を0ボルトとすることによって、メモリセルMC111
は、データ「1」が再び書き込まれる。
【0233】(4−8A)データの読み出しを終了する
場合には、次いで、ビット線BL1,BL2を0ボルトま
で放電する。次に、プレート線PLm(m=1,2,
3,4)を0ボルトまで放電した後、非選択のワード線
WL2を再びハイレベルとし、選択用トランジスタTR
12,TR22をオン状態として、メモリユニット(アクセ
ス単位ユニット)の全ての共通ノードCN11,CN12
CN21,CN22を0ボルトとする。
【0234】尚、引き続き、対となった次のメモリセル
のデータを読み出す場合には、再び、全プレート線PL
m(m=1,2,3,4)を(1/2)Vccにプレチャ
ージし、上述の(4−2A)〜(4−7A)の動作を繰
り返す。
【0235】以上のシーケンスに従えば、非選択のメモ
リセルに加わるディスターブは、常に、(1/2)Vcc
以下に抑えられる。
【0236】尚、非選択状態であって、しかも、浮遊状
態の共通ノードCN21,CN22の電位は、選択プレート
線PL1と(1/2)Vccに固定された非選択プレート
線PLm(m=2,3,4)とのカップリング比に従っ
て変動するが、非選択プレート線側のカップリング容量
の方が大きい。従って、共通ノードCN12,CN22の電
位変動は、(1/2)Vcc〜Vccの範囲に抑えられ、メ
モリセルMC12m,MC22m(m=1〜4)に加わるディ
スターブは、(1/2)Vcc以下である。
【0237】また、このような回路構成においては、デ
ィスターブ回数を有限回に制限するために、プレート線
又は共通ノードを共有する全メモリセルを一括して、且
つ、連続してシリアルにアクセスする仕様とすることが
望ましい。即ち、ワード線WL1にアクセスした場合に
は、共通ノードCN11,CN21に関連したメモリセル1
1m,MC21m(m=1,2,3,4)の全てを、順次ア
クセスする。続いて、ワード線WL2にアクセスし、共
通ノードCN12,CN22に関連したメモリセルM
12m,MC22m(m=1,2,3,4)の全てを、順次
アクセスする。これにより、メモリユニット(アクセス
単位ユニット)内のメモリセルの全てからデータを読み
出し、その後、再書き込みを行って、ディスターブによ
る劣化を回復させる。このようにすれば、ディスターブ
回数の上限は、メモリユニット(アクセス単位ユニッ
ト)に記憶されるビット数から1を減じた回数となり、
信頼性を保証することができる。以上に説明した実施の
形態5におけるディスターブ回数は7回である。
【0238】実施の形態5におけるメモリアレイの構成
上の限界寸法は、プレート線PLmと、ビット線BL1
BL2のピッチによって決定される。そして、プレート
線PLmと、ビット線BL1,BL2によって囲まれた領
域に2ビットが格納される。従って、限界寸法は4F2
である。
【0239】また、実施の形態5においては、2本のワ
ード線WL1,WL2と4本のプレート線PLm(m=
1,2,3,4)との2次元マトリックスにより、ロー
・アドレスの選択が行われる。即ち、ワード線2本と、
プレート線4本の組み合わせで、ロー方向の8ビットの
アクセスが可能であり、ロー・アドレスの選択に必要と
されるドライバーは1アドレス当たり0.75本と少な
い。従って、従来型のメモリセル構造と比較して、駆動
用の信号線を減少させることができ、周辺回路を大幅に
削減することができる。
【0240】実施の形態5の不揮発性メモリにおいて
は、対となったメモリセルMC11m,MC21mによる相補
的なデータ記憶を例に挙げたが、例えば、ダミーセル等
を用いて、参照側ビット線に、データ「1」の読み出し
電位と、データ「0」の読み出し電位の中間の参照電位
を与えることによって、メモリセル毎に1ビットを記憶
することも可能である。
【0241】また、先に説明した実施の形態2〜実施の
形態4の不揮発性メモリにおいて、メモリセルを対とし
て(例えば、メモリセルMC11mとメモリセルMC21m
メモリセルMC12mとメモリセルMC22m)、相補的なデ
ータ記憶を行ってもよい。
【0242】また、実施の形態5の不揮発性メモリを実
施の形態1にて説明した不揮発性メモリに適用すること
ができ、この場合の回路図は、図14に示すとおりとな
る。更には、図1及び図14に示した等価回路を有する
実施の形態1の不揮発性メモリにおいて、実施の形態5
と同様に、相補的なデータ記憶を行ってもよい。
【0243】(実施の形態6)実施の形態6は、本発明
の第4の態様に係る不揮発性メモリに関する。実施の形
態6の不揮発性メモリの回路図を図15に示し、模式的
な一部断面図を図16に示す。
【0244】実施の形態6の不揮発性メモリは、第1の
メモリユニットMU1及び第2のメモリユニットMU2
ら構成されている。
【0245】そして、第1のメモリユニットMU1は、
(A−1)第1のビット線BL1と、(B−1)N個
(但し、N≧1であり、実施の形態6においては、N=
2)の第1の選択用トランジスタTR11,TR12と、
(C−1)それぞれがM個(但し、M≧2である、実施
の形態6においては、M=4)の第1のメモリセルMC
1NMから構成された、N個の第1のサブメモリユニット
SMU1Nと、(D−1)N個の第1のサブメモリユニッ
ト間(SMU11,SMU12)において、N個の第1のサ
ブメモリユニット(SMU11,SMU12)のそれぞれを
構成する第1のメモリセルMC1nmで共通とされたM本
のプレート線Pm、から成る。
【0246】また、第2のメモリユニットMU2は、
(A−2)第2のビット線BL2と、(B−2)N個
(実施の形態6においては、N=2)の第2の選択用ト
ランジスタTR21,TR22と、(C−2)それぞれがM
個(実施の形態6においては、M=4)の第2のメモリ
セルMC2NMから構成された、N個の第2のサブメモリ
ユニットSMU21,SMU22と、(D−2)N個の第2
のサブメモリユニット(SMU21,SMU22)間におい
て、N個の第2のサブメモリユニット(SMU21,SM
22)のそれぞれを構成する第2のメモリセルMC2nm
で共通とされ、且つ、前記第1のメモリユニットMU1
を構成するM本のプレート線PLmと共通のM本のプレ
ート線PLm、から成る。
【0247】そして、第1のサブメモリユニットSMU
11,SMU12は、層間絶縁層26を介して、第2のサブ
メモリユニットSMU21,SMU22と積層されている。
【0248】各メモリセルMU1nm,MC2nmは、第1の
電極21,31と強誘電体層22,32と第2の電極2
3,33から成る。
【0249】また、第1のメモリユニットMU1におい
て、第1番目の第1のサブメモリユニットSMU11を構
成する第1のメモリセルMC11mの第1の電極21は、
第1番目の第1のサブメモリユニットSMU11において
共通であり、この共通の第1の電極21(共通ノードC
11)は、第1番目の第1の選択用トランジスタTR 11
を介して第1のビット線BL1に接続され、第m番目
(但し、m=1,2・・・M)の第1のメモリセルMC
11mの第2の電極23は共通の第m番目のプレート線P
mに接続されている。
【0250】更には、第1のメモリユニットMU1にお
いて、第2番目の第1のサブメモリユニットSMU12
構成する第1のメモリセルMC12mの第1の電極21
は、第2番目の第1のサブメモリユニットSMU12にお
いて共通であり、この共通の第1の電極21(共通ノー
ドCN12)は、第2番目の第1の選択用トランジスタT
12を介して第1のビット線BL1に接続され、第m番
目(但し、m=1,2・・・M)の第1のメモリセルM
12mの第2の電極23は共通の第m番目のプレート線
PLmに接続されている。尚、これらは図示していない
が、図16の紙面垂直方向に隣接して設けられている。
【0251】第2のメモリユニットMU2において、第
1番目の第2のサブメモリユニットSMU21を構成する
第2のメモリセルMC21mの第1の電極31は、第1番
目の第2のサブメモリユニットSMU21において共通で
あり、この共通の第1の電極31(共通ノードCN21
は、第1番目の第2の選択用トランジスタTR21を介し
て第2のビット線BL2に接続され、第m番目の第2の
メモリセルMC21mの第2の電極33は共通の第m番目
のプレート線PLmに接続されている。
【0252】また、第2のメモリユニットMU2におい
て、第2番目の第2のサブメモリユニットSMU22を構
成する第2のメモリセルMC22mの第1の電極31は、
第2番目の第2のサブメモリユニットSMU22において
共通であり、この共通の第1の電極31(共通ノードC
22)は、第2番目の第2の選択用トランジスタTR 22
を介して第2のビット線BL2に接続され、第m番目の
第2のメモリセルMC2 2mの第2の電極33は共通の第
m番目のプレート線PLmに接続されている。尚、これ
らは図示していないが、図16の紙面垂直方向に隣接し
て設けられている。
【0253】各選択用トランジスタのゲート電極に接続
されたワード線WL11,WL12,WL21,WL22は、ワ
ード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。一
方、各プレート線PLmは、プレート線デコーダ/ドラ
イバPDに接続されている。更には、ビット線BL1
BL2はセンスアンプSAに接続されている。尚、ビッ
ト線BL2も同じセンスアンプSAに接続されている
が、ビット線BL2は、異なるセンスアンプSAに接続
されていてもよい。また、ビット線BL1,BL2は、ビ
ット線BL1,BL2の延びる方向に隣接する他の不揮発
性メモリとも共有されている。
【0254】ここで、ワード線WL11,WL12,W
21,WL22は、図16の紙面垂直方向に延びている。
また、第2の電極23,33は、図16の紙面垂直方向
に隣接するサブメモリユニットSMU12,SMU22を構
成するメモリセルと共通であり、プレート線PLmを兼
ねている。各メモリセルを結ぶこれらの各プレート線
は、図16の紙面垂直方向に延びており、図示しない領
域において接続孔を介して接続されている。また、サブ
メモリユニットSMU11とサブメモリユニットSMC 21
とは、垂直方向に揃っている。このような構造にするこ
とによって、メモリユニットの占有面積を小さくするこ
とができ、集積度の向上を図ることができる。
【0255】実施の形態6の不揮発性メモリにおいて
は、第1のメモリユニットMU1における第1番目の第
1のサブメモリユニットSMU11を構成する各メモリセ
ルMC 11mの強誘電体層22と、第2のメモリユニット
MU2における第1番目の第2のサブメモリユニットS
MU21を構成する各メモリセルMC21mの強誘電体層3
2とを同一の材料から構成してもよいが、本発明の第1
の態様に係る不揮発性メモリのように、上方に位置する
メモリセルを構成する強誘電体層32の結晶化温度は、
下方に位置するメモリセルを構成する強誘電体層22の
結晶化温度よりも低い構成とすることが好ましい。具体
的には、強誘電体層22,32を、表2に例示した材料
から構成することができる。
【0256】実施の形態6においては、2つのサブメモ
リユニットSMU11,SMU21は、それぞれ、層間絶縁
層26を介して積層されている。また、2つのサブメモ
リユニットSMU12,SMU22も、それぞれ、層間絶縁
層26を介して積層されている。サブメモリユニットS
MU21,SMU22は絶縁膜36Aで被覆されている。ま
た、サブメモリユニットSMU11,SMU12は、半導体
基板10の上方に絶縁層16を介して形成されている。
半導体基板10には素子分離領域11が形成されてい
る。また、MOS型FETから構成された選択用トラン
ジスタTR11,TR12,TR21,TR22は、ゲート電極
13、ゲート絶縁膜12、ソース/ドレイン領域14か
ら構成されている。そして、第1の選択用トランジスタ
TR11,TR21の一方のソース/ドレイン領域14はコ
ンタクトホール15を介してビット線BL1に接続され
ている。更に、第2の選択用トランジスタTR21,TR
22の一方のソース/ドレイン領域14はコンタクトホー
ル15を介してビット線BL 2に接続されている。
【0257】また、第1の選択用トランジスタTR11
TR12の他方のソース/ドレイン領域14は、絶縁層1
6に形成された開口部17中に設けられた接続孔18を
介して第1の共通ノードCN11,CN12に接続されてい
る。更には、第2の選択用トランジスタTR12,TR22
の他方のソース/ドレイン領域14は、接続孔18、絶
縁層16上に形成された接続部25、層間絶縁層26に
形成された開口部27中に設けられた接続孔28を介し
て第2の共通ノードCN21,CN22に接続されている。
尚、第2の選択用トランジスタTR12,TR22における
接続孔18、接続部25、接続孔28は、第1の選択用
トランジスタTR11,TR12における接続孔18と同一
垂直面内に存在しておらず、図16においては本来見え
ない部分に位置しているが、図16においてはこれらを
図示した。
【0258】尚、実施の形態6の不揮発性メモリにおい
て、サブメモリユニットSMU12,SMU22は、図16
の模式的な一部断面図において、サブメモリユニットS
MU 11,SMU21と紙面垂直方向に隣接している。
【0259】そして、各メモリセルMC11m,MC12m
MC21m,MC22m(m=1,2,3,4)に1ビットが
データとして記憶される。あるいは又、対となったメモ
リセルMC11m,MC21m及び対となったメモリセルMC
12m,MC22mに相補的なデータが記憶される。
【0260】実施の形態6の不揮発性メモリの動作は、
実施の形態2あるいは実施の形態5にて説明した動作と
同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0261】尚、実施の形態6の不揮発性メモリを、図
12に等価回路を示したと同様の等価回路に変更しても
よい。
【0262】また、N=4とした例の回路図を図17に
示し、模式的な一部断面図を図18に示す。この場合、
ワード線WL11〜ワード線WL14を選択した場合、サブ
メモリユニットSMU11〜サブメモリユニットSMU14
がアクセスされ、ビット線BL1にのみ、記憶されたデ
ータに相当する電圧(電位)が出現する。尚、同じセン
スアンプSAに接続されたビット線BL2には、データ
「1」の読み出し電圧(電位)と、データ「0」の読み
出し電圧(電位)の中間の参照電位を与える。一方、ワ
ード線WL21〜ワード線WL24を選択した場合、サブメ
モリユニットSMU21〜サブメモリユニットSMU24
アクセスされ、ビット線BL2にのみ、記憶されたデー
タに相当する電圧(電位)が出現する。尚、同じセンス
アンプSAに接続されたビット線BL1には、データ
「1」の読み出し電圧(電位)と、データ「0」の読み
出し電圧(電位)の中間の参照電位を与える。この場
合、次の図19を参照して説明する不揮発性メモリの場
合と比較した、信号量(電位差)が約半分となり、しか
も、参照電位のばらつき等から動作マージンは低下する
が、不揮発性メモリの集積度は約2倍になる。尚、例え
ば、ワード線WL11とワード線WL21とを同時に選択す
れば、対となったメモリセルMC111,MC211からデー
タを相補的な読み出すことができる。尚、後述する実施
の形態6の不揮発性メモリの構造に対して、実施の形態
5の不揮発性メモリの変形を適用することもできる。
【0263】図18において、選択用トランジスタTR
21〜TR24の配置を変更することで、図19に回路図を
示す構成とすることもできる。この場合には、対となっ
たメモリセルMC11m,MC21m、対となったメモリセル
MC12m,MC22m、対となったメモリセルMC13m,M
23m、対となったメモリセルMC14m,MC24mに相補
的なデータを書き込むことで1ビットを記憶する。即
ち、8つの選択用トランジスタTR11〜TR14,TR21
〜TR24と、64個のメモリセルMC11m〜MC14m,M
21m〜MC24mによって、1つのメモリユニット(アク
セス単位ユニット)が構成され、32ビットを記憶す
る。このメモリアレイの構成上の限界寸法は、プレート
線PLmの最小ピッチに基づきロー方向の寸法が規定さ
れ、プレート線1本、及び、ビット線BL1,BL2で囲
まれた領域に4ビットが記憶される。従って、限界寸法
は2F2である。また、4本のワード線WL1,WL2
WL3,WL4と8本のプレート線PLMの2次元マトリ
ックスによって、ロー・アドレスの選択が行われる。即
ち、4本のワード線と8本のプレート線によって、ロー
方向の32ビットのアクセスが可能であり、ロー・アド
レスの選択に必要とされるドライバは、1アドレス当た
り0.375本でよい。従って、従来型のメモリセル構
造と比較して、駆動用の信号線を大幅に減少させること
ができ、周辺回路を大幅に削減することができる。
【0264】(実施の形態7)実施の形態7は、本発明
の第5の態様に係る不揮発性メモリに関する。実施の形
態7の不揮発性メモリの模式的な一部断面図を図20に
示す。尚、不揮発性メモリの回路図は図17と同様であ
る。尚、実施の形態7においては、N=4としたが、N
の値はこのような値に限定するものではない。
【0265】実施の形態7の不揮発性メモリは、第1の
メモリユニットMU1及び第2のメモリユニットMU2
ら構成されている。
【0266】そして、第1のメモリユニットMU1は、
(A−1)第1のビット線BL1と、(B−1)N個
(但し、N≧1であり、実施の形態7においては、N=
4)の第1の選択用トランジスタTR1Nと、(C−1)
それぞれがM個(但し、M≧2であり、実施の形態7に
おいては、M=8)の第1のメモリセルMC1NMから構
成された、N個の第1のサブメモリユニットSMU
1Nと、(D−1)N個の第1のサブメモリユニットSM
1n間において、N個の第1のサブメモリユニットSM
1nmのそれぞれを構成する第1のメモリセルSMU1 n
で共通とされたM本のプレート線PLm、から成る。
【0267】また、第2のメモリユニットMU2は、
(A−2)第2のビット線BL2と、(B−2)N個
(実施の形態7においては、N=4)の第2の選択用ト
ランジスタTR2Nと、(C−2)それぞれがM個(実施
の形態7においては、M=8)の第2のメモリセルMC
2NMから構成された、N個の第2のサブメモリユニット
SMU2Nと、(D−2)N個の第2のサブメモリユニッ
トSMU2n間において、N個の第2のサブメモリユニッ
トSMU2nのそれぞれを構成する第2のメモリセルMC
2nmで共通とされ、且つ、前記第1のメモリユニットM
1を構成するM本のプレート線PLmと共通のM本のプ
レート線PLm、から成る。
【0268】そして、メモリセルMC11m,MC13mは、
第1の電極21Aと強誘電体層22Aと第2の電極23
とから成り、メモリセルMC21m,MC23mは、第1の電
極21Bと強誘電体層22Bと第2の電極23とから成
る。また、メモリセルMC12 m,MC14mは、第1の電極
31Aと強誘電体層32Aと第2の電極33とから成
り、メモリセルMC22m,MC24mは、第1の電極31B
と強誘電体層32Bと第2の電極33とから成る。
【0269】更には、第1のメモリユニットMU1にお
いて、第n番目の第1のサブメモリユニットSMU1n
構成する第1のメモリセルMC1nmの第1の電極21
A,31Aは、第n番目の第1のサブメモリユニットS
MU1nにおいて共通であり、これらの共通の第1の電極
21A,31A(共通ノードCN1n)は、第n番目の第
1の選択用トランジスタTR1nを介して第1のビット線
BL1に接続されている。
【0270】また、第2のメモリユニットMU2におい
て、第n番目の第2のサブメモリユニットSMU1nを構
成する第2のメモリセルMC2nmの第1の電極21B,
31Bは、第n番目の第2のサブメモリユニットSMU
2nにおいて共通であり、これらの共通の第1の電極21
B,31B(共通ノードCN2n)は、第n番目の第2の
選択用トランジスタTR2nを介して第2のビット線BL
2に接続されている。
【0271】更には、第1のメモリユニットMU1にお
ける第n番目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する第m番目の第1のメモリセルMC1nmと、第2の
メモリユニットMU2における第n番目の第2のサブメ
モリユニットSMU2nを構成する第m番目の第2のメモ
リセルMC2nmは、第2の電極23,33を共有してお
り、これらの共有された第2の電極23,33は第m番
目のプレート線PLmに接続されている。
【0272】各選択用トランジスタのゲート電極に接続
されたワード線WL11〜WL14,WL21〜WL24は、ワ
ード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。一
方、各プレート線PLmは、プレート線デコーダ/ドラ
イバPDに接続されている。更には、ビット線BL1
BL2はセンスアンプSAに接続されている。尚、ビッ
ト線BL2も同じセンスアンプSAに接続されている
が、ビット線BL2は、異なるセンスアンプSAに接続
されていてもよい。また、ビット線BL1,BL2は、ビ
ット線BL1,BL2の延びる方向に隣接する他の不揮発
性メモリとも共有されている。
【0273】ここで、ワード線WL11〜WL14,WL21
〜WL24は、図20の紙面垂直方向に延びている。ま
た、第2の電極23,33は、図20の紙面垂直方向に
隣接するサブメモリユニットSMU13,SMU14,SM
23,SMU24を構成するメモリセルと共通であり、プ
レート線PLmを兼ねている。各メモリセルを結ぶこれ
らの各プレート線は、図20の紙面垂直方向に延びてお
り、図示しない領域において接続孔を介して接続されて
いる。また、サブメモリユニットSMU11,SMU12
サブメモリユニットSMC21,SMU22とは、垂直方向
に揃っている。このような構造にすることによって、メ
モリユニットの占有面積を小さくすることができ、集積
度の向上を図ることができる。
【0274】実施の形態7の不揮発性メモリにおいて
は、第1のメモリユニットMU1における第1のサブメ
モリユニットSMU1nを構成する各メモリセルMC1nm
の強誘電体層22A,32Aと、第2のメモリユニット
MU2における第2のサブメモリユニットSMU2nを構
成する各メモリセルMC2nmにの強誘電体層22B,3
2Bとを同一の材料から構成してもよいが、本発明の第
1の態様に係る不揮発性メモリのように、上方に位置す
るメモリセルを構成する強誘電体層32A,32Bの結
晶化温度は、下方に位置するメモリセルを構成する強誘
電体層22A,22Bの結晶化温度よりも低い構成とす
ることが好ましい。具体的には、強誘電体層22A,2
2Bを表2の強誘電体層22に例示した材料から構成
し、強誘電体層32A,32Bを表2の強誘電体層32
に例示した材料から構成することができる。
【0275】実施の形態7においては、サブメモリユニ
ットSMU21〜SMU24は、層間絶縁層26を介して、
サブメモリユニットSMU11〜SMU14の上に積層され
ている。サブメモリユニットSMU22,SMU24は絶縁
膜36Aで被覆されている。また、サブメモリユニット
SMU11,SMU13は、半導体基板10の上方に絶縁層
16を介して形成されている。半導体基板10には素子
分離領域11が形成されている。また、選択用トランジ
スタTR11〜TR14,TR21〜TR24は、ゲート電極1
3、ゲート絶縁膜12、ソース/ドレイン領域14から
構成されている。そして、第1の選択用トランジスタT
11〜TR14の一方のソース/ドレイン領域14はコン
タクトホール15を介してビット線BL1に接続されて
いる。更に、第2の選択用トランジスタTR21〜TR24
の一方のソース/ドレイン領域14はコンタクトホール
15を介してビット線BL2に接続されている。
【0276】また、第1の選択用トランジスタTR11
TR13の他方のソース/ドレイン領域14、及び、第2
の選択用トランジスタTR21,TR23の他方のソース/
ドレイン領域14は、絶縁層16に形成された開口部1
7中に設けられた接続孔18を介して共通ノードC
11,CN13,CN21,CN23に接続されている。更に
は、第1の選択用トランジスタTR12,TR14の他方の
ソース/ドレイン領域14、及び、第2の選択用トラン
ジスタTR22,TR24の他方のソース/ドレイン領域1
4は、接続孔18、絶縁層16上に形成された接続部2
5、層間絶縁層26に形成された開口部27中に設けら
れた接続孔28を介して、共通ノードCN12,CN14
CN22,CN24に接続されている。
【0277】尚、実施の形態7の不揮発性メモリにおい
て、サブメモリユニットSMU13,SMU14,SM
23,SMU24は、図20の模式的な一部断面図におい
て、サブメモリユニットSMU11,SMU12,SM
21,SMU22と紙面垂直方向に隣接している。
【0278】そして、各メモリセルMC1nm,MC
2nm(n=1〜4、m=1〜8)に1ビットがデータと
して記憶される。この場合、ワード線WL1nを選択した
場合、サブメモリユニットSMU1nがアクセスされ、ビ
ット線BL1にのみ、記憶されたデータに相当する電位
が出現する。尚、同じセンスアンプSAに接続されたビ
ット線BL2には、データ「1」の読み出し電位と、デ
ータ「0」の読み出し電位の中間の参照電位を与える。
一方、ワード線WL2nを選択した場合、サブメモリユニ
ットSMU2nがアクセスされ、ビット線BL2にのみ、
記憶されたデータに相当する電位が出現する。尚、同じ
センスアンプSAに接続されたビット線BL1には、デ
ータ「1」の読み出し電位と、データ「0」の読み出し
電位の中間の参照電位を与える。このような構成におい
ては、次に説明する構成と比較して、信号量(電位差)
が約半分となり、しかも、参照電位のばらつき等から動
作マージンは低下するが、不揮発性メモリの集積度は約
2倍になる。
【0279】あるいは又、対となったメモリセル(MC
11m,MC21m),(MC12m,MC2 2m),(MC13m
MC23m),(MC14m,MC24m)に相補的なデータが
記憶される。即ち、8つの選択用トランジスタTR11
TR14,TR21〜TR24と、64個のメモリセルMC
1nm,MC2nmによって、1つのメモリユニット(アクセ
ス単位ユニット)が構成され、32ビットを記憶する。
【0280】実際の不揮発性メモリにおいては、この3
2ビットあるいは64ビットを記憶する不揮発性メモリ
の集合がアクセス単位ユニットとしてアレイ状に配設さ
れている。
【0281】実施の形態7の不揮発性メモリの動作は、
実施の形態2あるいは実施の形態5にて説明した動作と
同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0282】尚、メモリセルMC11M,MC12M,MC
13M,MC14M、MC21M,MC22M,MC23M,MC
24Mは、例えば、 ・第1の電極21Aを構成する第1の電極材料層の形成 ・強誘電体層22Aを構成する強誘電体薄膜の形成 ・第1の電極21Aを構成する第1の電極材料層及び強
誘電体層22Aを構成する強誘電体薄膜のパターニング ・第2の電極23を構成する第2の電極材料層の形成及
びパターニング ・強誘電体層22Bを構成する強誘電体薄膜の形成 ・強誘電体層22A及び強誘電体層22Bを構成する強
誘電体薄膜の結晶化促進のための熱処理 ・第1の電極21Bを構成する第1の電極材料層の形成
及びパターニング といった工程を経て、MC11M,MC13M,MC21M,M
23Mを形成した後、 ・層間絶縁層26の形成 ・第1の電極31Aを構成する第1の電極材料層の形成 ・強誘電体層32Aを構成する強誘電体薄膜の形成 ・第1の電極31Aを構成する第1の電極材料層及び強
誘電体層32Aを構成する強誘電体薄膜のパターニング ・第2の電極33を構成する第2の電極材料層の形成及
びパターニング ・強誘電体層32Bを構成する強誘電体薄膜の形成 ・強誘電体層32A及び強誘電体層32Bを構成する強
誘電体薄膜の結晶化促進のための熱処理 ・第1の電極31Bを構成する第1の電極材料層の形成
及びパターニング といった工程を経て、MC12M,MC14M,MC22M,M
24Mを形成することで、得ることができる。
【0283】尚、実施の形態7の不揮発性メモリを、図
19に等価回路を示したように変更してもよい。この場
合のメモリアレイの構成上の限界寸法は、プレート線P
mの最小ピッチに基づきロー方向の寸法が規定され、
プレート線1本、及び、ビット線BL1,BL2で囲まれ
た領域に4ビットが記憶される。従って、限界寸法は2
2である。また、4本のワード線WL1〜WL4と8本
のプレート線PLMの2次元マトリックスによって、ロ
ー・アドレスの選択が行われる。即ち、4本のワード線
と8本のプレート線によって、ロー方向の32ビットの
アクセスが可能であり、ロー・アドレスの選択に必要と
されるドライバは、1アドレス当たり0.375本でよ
い。従って、従来型のメモリセル構造と比較して、駆動
用の信号線を大幅に減少させることができ、周辺回路を
大幅に削減することができる。
【0284】(実施の形態8)実施の形態8は、本発明
の第7の態様に係る不揮発性メモリに関する。実施の形
態8の不揮発性メモリにおけるメモリユニットは、具体
的には、特開平9−121032号公報に開示された構
造を有する。実施の形態8の不揮発性メモリの回路図を
図21に示す。更には、実施の形態8の不揮発性メモリ
の模式的な一部断面図を図22に示す。
【0285】実施の形態8の不揮発性メモリは、強誘電
体層を有するキャパシタ部を備えたメモリセルMC1M
るいはMC2M(例えば、M=4)が、複数、配列されて
成るメモリユニットMU1あるいはMU2を備え、選択さ
れたメモリセルへのアクセス時、非選択のメモリセルに
ディスターブが発生する構造を有する。そして、キャパ
シタ部に接続され、出力が負の温度特性を有する電源電
圧回路60を備えている。ここで、出力が負の温度特性
を有するとは、不揮発性メモリの動作温度が高くなるに
従い、出力電圧が減少(低下)するような特性を意味す
る。具体的には、メモリセルMC1M,MC2Mを構成する
それぞれのキャパシタ部の一端はビット線BL1,BL2
に接続され、他端はプレート線PLM(M=4)に接続
され、ビット線BL1,BL2には電源電圧回路60(具
体的には、センスアンプSAに含まれる)が接続され、
プレート線PLMには電源電圧回路60(具体的には、
プレート線デコーダ/ドライバPDに含まれる)が接続
されている。
【0286】あるいは又、実施の形態8の不揮発性メモ
リは、ビット線BL1と、選択用トランジスタTR1と、
M個(但し、実施の形態8においては、M=4)のメモ
リセルMC1m(m=1,2,3,4)と、M本のプレー
ト線PLm(m=1,2,3,4)から構成されてい
る。そして、各メモリセルMC1mは、第1の電極(下部
電極)21と強誘電体層22と第2の電極(上部電極)
23とから成り、メモリセルMC1mを構成するキャパシ
タ部の第1の電極21は、メモリユニットMU 1におい
て共通であり、共通の第1の電極21(共通ノードCN
1と呼ぶ場合がある)は、選択用トランジスタTR1を介
してビット線BL1に接続され、第2の電極23はプレ
ート線PLmに接続されている。メモリセルMC1mは、
絶縁膜26Aによって被覆されている。
【0287】あるいは又、実施の形態8の不揮発性メモ
リは、ビット線BL2と、選択用トランジスタTR2と、
M個(但し、実施の形態8においては、M=4)のメモ
リセルMC2m(m=1,2,3,4)と、M本のプレー
ト線PLm(m=1,2,3,4)から構成されてい
る。そして、各メモリセルMC2mは、第1の電極21
(下部電極)と強誘電体層22と第2の電極(上部電
極)23とから成り、メモリセルMC2mを構成するキャ
パシタ部の第1の電極21は、メモリユニットMU 2
おいて共通であり、共通の第1の電極21(共通ノード
CN2と呼ぶ場合がある)は、選択用トランジスタTR2
を介してビット線BL2に接続され、第2の電極23は
プレート線PLmに接続されている。図22の模式的な
一部断面図において、これらのビット線BL2、選択用
トランジスタTR2及びメモリセルMC2mは、ビット線
BL1、選択用トランジスタTR1及びメモリセルMC1m
と、紙面垂直方向に隣接している。
【0288】メモリセルMC2mにおけるプレート線PL
mは、メモリセルMC1mにおけるプレート線PLmと共通
化されており、プレート線デコーダ/ドライバPDに接
続されている。また、選択用トランジスタTR1,TR2
のゲート電極は共通のワード線WLに接続され、ワード
線WLは、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続され
ている。更には、ビット線BL1,BL2は、センスアン
プSAに接続されている。
【0289】尚、図22においては、選択用トランジス
タTR1及びメモリセルMC1m、並びに、ビット線BL1
の延びる方向に隣接する選択用トランジスタTR’1
びメモリセルMC’1mの一部分を併せて図示した。ビッ
ト線BL1の延びる方向に隣接するメモリセルMC1m
MC’1m・・・におけるビット線BL1は共通化されて
いる。
【0290】そして、対となったメモリセルMC1m,M
2m(m=1,2,3,4)に相補的なデータが記憶さ
れる。
【0291】実施の形態8の不揮発性メモリからデータ
を読み出す方法の一例を、以下、説明する。尚、一例と
して、対となったメモリセルMC11,MC21からデータ
を読み出すものとし、メモリセルMC11にはデータ
「1」が、メモリセルMC21にはデータ「0」が記憶さ
れているとする。図23に動作波形を示す。尚、図23
中、括弧内の数字は、以下に説明する工程の番号と対応
している。
【0292】(8−1)待機状態では、全ビット線、全
ワード線、全プレート線が接地されている。そして、接
地線(図示せず)とビット線BL1,BL2との電気的な
接続を解き、ビット線BL1,BL2を浮遊状態とする。
【0293】(8−2)データ読み出しの開始時、ワー
ド線WLをハイレベルとすることによって、選択用トラ
ンジスタTR1,TR2をオン状態とする。併せて、選択
されたプレート線PL1にVCCを印加し、非選択のプレ
ート線PLm(m=2,3,4)に(1/2)VCCを印
加する。これによって、データ「1」を記憶していたキ
ャパシタ部から構成されたメモリセルMC11からは反転
電荷が放出され、その結果、ビット線BL1,BL2の間
に電位差が生じる。次に、センスアンプSAを活性化し
て、かかるビット線BL1,BL2の間の電位差をデータ
として読み出す。
【0294】(8−3)その後、ビット線BL1,BL2
を、センスアンプSAによって充放電させ、ビット線B
1にはVCCを印加し、ビット線BL2には0ボルトを印
加する。その結果、メモリセルMC21には、データ
「0」が再び書き込まれる。
【0295】(8−4)その後、プレート線PL1を0
ボルトとすることによって、メモリセルMC11には、デ
ータ「1」が再び書き込まれる。
【0296】(8−5)データの読み出しを終了する場
合には、次いで、ビット線BL1,BL2を0ボルトまで
放電し、プレート線PLm(m=2,3,4)を0ボル
トまで放電する。
【0297】以上のシーケンスに従えば、非選択のメモ
リセルMC1m,MC2m(m=2,3,4)におけるキャ
パシタ部に加わるディスターブは、常に、(1/2)V
CC以下に抑えられる。
【0298】センスアンプSAに含まれている、ビット
線BL1,BL1に電圧を印加するための電源電圧回路6
0、及び、プレート線デコーダ/ドライバPDに含まれ
ている、プレート線PLMに電圧を印加するための電源
電圧回路60は、出力が負の温度特性を有するが、これ
らの電源電圧回路60の構成例を以下に説明する。
【0299】この電源電圧回路60は、図24の(A)
に回路図を示すように、参照電圧回路61と、参照電圧
回路61から出力された参照電圧[例えば、Vccや(1
/2)Vcc]と出力電圧との電位差を検出する比較器7
0と、比較器70からの出力電圧に従って、比較器70
からの出力電圧に負のフィードバックをかける回路、例
えば、比較結果に応じてPMOS型FET73を制御す
る帰還ループから構成されている。具体的には、電源電
圧回路60は、参照電圧回路61と、参照電圧回路61
から出力された参照電圧が第1の入力部61に入力され
る比較器70と、比較器70からの出力電圧がゲート部
に入力され、ドレイン領域が比較器70の第2の入力部
72及びキャパシタ部に接続されたPMOS型FET7
3から成る。PMOS型FET73のドレイン領域は、
具体的には、ビット線BL1,BL2、あるいは、プレー
ト線PLmに接続されている。比較器70は、例えば、
カレントミラー差動アンプから構成することができる。
【0300】出力に接続されている負荷にVDL端子74
からグランドに向けて過渡電流が流れようとすると、P
MOS型FET73が或るインピーダンスとして作用
し、PMOS型FET73のドレイン電圧は負側に変動
する。出力電圧が参照電圧よりも低くなり始めると、P
MOS型FET73のゲート電圧はより低くなって、P
MOS型FET73はオン状態となり、負荷に電流を供
給しながら出力を充電し始める。或るレベルまで充電
し、参照電圧よりも出力電圧が高くなり始めると、今度
はPMOS型FET73のゲート電圧が上昇し、PMO
S型FET73はオフ状態となり、充電が停止する。こ
れによって、PMOS型FET73からの出力電圧[例
えば、Vccや(1/2)Vcc]の安定化を図ることがで
きる。
【0301】図24の(B)に回路図を示すように、参
照電圧回路61は、一端が電源VDDに接続された第1の
抵抗素子62と、一端が第1の抵抗素子62の他端に接
続され、他端が接地された第2の抵抗素子63から成
り、第1の抵抗素子62と第2の抵抗素子63との接続
部から参照電圧が出力される。そして、第1の抵抗素子
62は抵抗体から成り、第2の抵抗素子63は、ドレイ
ン部とゲート部が短絡された少なくとも1つのPMOS
型FETから成る。
【0302】図24の(B)に示した例では、第2の抵
抗素子63は、3つのPMOS型FETを直列に接続し
た構造を有し、各PMOS型FETの閾値電圧をVth
したとき、第1の抵抗素子62の抵抗値が充分に高い場
合、出力される参照電圧は3Vthとなる。MOS型FE
Tの閾値電圧Vthは、一般に、負の温度特性を有する
(即ち、温度が上昇するに従い、抵抗値が減少する)。
第2の抵抗素子63を構成するPMOS型FETの段
数、PMOS型FETを構成する各種の半導体領域の不
純物濃度を調整することによって、第2の抵抗素子63
に所望の抵抗値や所望の負の温度特性を与えることがで
きる。
【0303】図25の(A)には、別の形式の参照電圧
回路61Aを示す。この参照電圧回路61Aにおいて
は、第1の抵抗素子64及び第2の抵抗素子65は負の
温度特性を有し(即ち、温度が上昇するに従い、抵抗値
が減少し)、第2の抵抗素子65の抵抗値の温度変化量
の絶対値は、第1の抵抗素子64の抵抗値の温度変化量
の絶対値よりも大きい。具体的には、第1の抵抗素子6
4及び第2の抵抗素子65は抵抗体から構成されてい
る。より具体的には、例えば、第1の抵抗素子64は不
純物がドープされた半導体層(例えば、ポリシリコン
層)から成り、第2の抵抗素子65は、第1の抵抗素子
64を構成する半導体層の不純物濃度よりも低い濃度の
不純物がドープされた半導体層(例えば、ポリシリコン
層)から成る構成とすることができる。あるいは又、ポ
リシリコン層にGeをイオン注入してバンドギャップを
狭めて温度変化量を小さくしたSi−Ge半導体層から
成る第1の抵抗素子64と、Si半導体層(具体的に
は、ポリシリコン層)から成る第2の抵抗素子65とか
ら、参照電圧回路61Aを構成することもできる。この
ような構成にすることで、不揮発性メモリの動作温度が
上昇すると、第2の抵抗素子65における電圧降下が、
動作温度上昇前よりも小さくなり、その結果、参照電圧
回路61Aから出力される参照電圧が低下する。
【0304】図25の(B)には、更に別の形式の参照
電圧回路61Bを示す。この参照電圧回路61Bにおい
ては、第1の抵抗素子66は正の温度特性を有し(即
ち、温度が上昇するに従い、抵抗値が増加し)、第2の
抵抗素子67は負の温度特性を有する(即ち、温度が上
昇するに従い、抵抗値が減少する)。具体的には、第1
の抵抗素子66は、ゲート部が接地されたPMOS型F
ETから成り、第2の抵抗素子67は、不純物がドープ
された半導体層から成る抵抗体から構成されている。第
1の抵抗素子66は、電圧に依存せず、第1の抵抗素子
66の抵抗値(具体的には、チャネル抵抗の値)が直線
的に変化し、しかも、正の温度特性を有する。従って、
このような構成にすることで、不揮発性メモリの動作温
度が上昇すると、第2の抵抗素子67における電圧降下
が、動作温度上昇前よりも小さくなり、その結果、参照
電圧回路61Bから出力される参照電圧が低下する。
【0305】電源電圧回路からの出力電圧として、不揮
発性メモリの動作温度が20゜Cのとき1.5ボルト、
105゜Cのとき1.0ボルトとすれば、いずれの動作
温度においてもメモリセルにおけるキャパシタ部におい
ては6μC/cm2以上の信号電荷を保持することがで
き、且つ、非選択のメモリセルにおけるデータ破壊が生
じることはない。
【0306】以上に説明した電源電圧回路及び各種の参
照電圧回路は、周知の方法にて作製することができる。
尚、場合によっては、参照電圧回路61,61A,61
Bのいずれかのみから電源電圧回路を構成することもで
きる。また、電源電圧回路をセンスアンプSAにのみ含
ませてもよいし、プレート線デコーダ/ドライバPDに
のみ含ませてもよいし、電源電圧回路からの出力電圧を
センスアンプSA及び/又はプレート線デコーダ/ドラ
イバPDに供給する形態としてもよい。以下の実施の形
態にて説明する不揮発性メモリにおいても同様である。
【0307】実施の形態8の不揮発性メモリにおいて
は、対となったメモリセルMC1m,MC2mによる相補的
なデータ記憶を例に挙げたが、例えば、ダミーセル等を
用いて、参照側ビット線に、データ「1」の読み出し電
位と、データ「0」の読み出し電位の中間の参照電位を
与えることによって、メモリセル毎に1ビットを記憶す
ることも可能である。この場合の回路図を、図26に示
す。図21に示した構成と異なり、この不揮発性メモリ
の変形例においては、選択用トランジスタTR1及び選
択用トランジスタTR2のそれぞれは、ワード線WL1
びWL2に接続され、これらのワード線WL1,WL
2は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続されてい
る。
【0308】尚、実施の形態8にて説明した不揮発性メ
モリに、実施の形態1〜実施の形態7にて説明した不揮
発性メモリにおけるメモリユニットあるいはサブメモリ
ユニットの構造を適用することができる。
【0309】(実施の形態9)実施の形態9は、本発明
の第8の態様に係る不揮発性メモリに関する。実施の形
態9の不揮発性メモリにおけるメモリユニットは、具体
的には、実施の形態8にて説明したメモリユニットと同
様であり、その模式的な一部断面図は図22に示したと
同様である。それ故、メモリユニットの詳細な説明は省
略する。
【0310】実施の形態9の不揮発性メモリの回路図を
図27に示す。実施の形態9の不揮発性メモリにおいて
は、メモリセルMC1M,MC2Mを構成するキャパシタ部
のそれぞれの一端はビット線BL1,BL2に接続され、
他端はプレート線PLmに接続されている。そして、ビ
ット線BL1,BL2には、クランプ電圧(クランプ電
位)が負の温度特性を有するクランプ回路80が接続さ
れている。このような構成においては、センスアンプS
Aには、実施の形態8にて説明した電源電圧回路60を
含ませる必要はない。センスアンプSAに実施の形態8
にて説明した電源電圧回路60を含ませた場合、電源電
圧回路の電流供給能力が充分でないと、不要なノイズが
発生し、データの読み出しを誤る虞がある。このような
場合には、センスアンプSAとして、従来のセンスアン
プSAを用い、ビット線BL1,BL2の電圧(電位)を
クランプするクランプ回路80をビット線BL1,BL2
に接続すればよい。
【0311】クランプ電圧が負の温度特性を有するクラ
ンプ回路80は、図28に回路図を示すように、ドレイ
ン部とゲート部が短絡されたPMOS型FET81を直
列に接続した構造を有する、従来のクランプ回路から構
成することができる。クランプ回路80を構成するPM
OS型FET81の段数、PMOS型FETを構成する
各種の半導体領域の不純物濃度を調整することによっ
て、クランプ回路80に所望のクランプ電圧値や所望の
負の温度特性を与えることができる。
【0312】このような、クランプ電圧が負の温度特性
を有するクランプ回路80をビット線BL1,BL2に接
続することによって、不揮発性メモリの動作温度が高い
ときにはビット線が高い電圧(電位)にクランプされ、
動作温度が低いときにはビット線が低い電圧(電位)に
クランプされる。それ故、不揮発性メモリの動作温度が
高くなり、抗電圧が減少しても、ビット線の電圧(電
位)を低い電圧(電位)にクランプすることができる結
果、非選択のメモリセルにおけるキャパシタ部の電荷反
転を防止することができる。
【0313】尚、プレート線に電圧を印加するための電
源電圧回路は、出力が負の温度特性を有することが望ま
しい。具体的には、実施の形態8にて説明した電源電圧
回路60及び各種の参照電圧回路61,61A,61B
が、実施の形態9の不揮発性メモリに備えられているこ
とが望ましい。
【0314】尚、実施の形態9の不揮発性メモリを、実
施の形態8の不揮発性メモリの変形例と同様の構成とす
ることもできる。
【0315】また、実施の形態9にて説明した不揮発性
メモリに、実施の形態1〜実施の形態7にて説明した不
揮発性メモリにおけるメモリユニットあるいはサブメモ
リユニットの構造を適用することができる。
【0316】(実施の形態10)実施の形態10は、本
発明の第9の態様及び第10の態様に係る不揮発性メモ
リに関する。実施の形態10の不揮発性メモリの回路図
を図29に示し、不揮発性メモリを構成する各種のトラ
ンジスタの模式的なレイアウトを図30に示し、不揮発
性メモリの模式的な一部断面図を図31及び図32に示
す。尚、図30において、各種のトランジスタの領域を
点線で囲み、活性領域及び配線を実線で示し、ゲート電
極あるいはワード線を一点鎖線で示した。また、図31
に示す不揮発性メモリの模式的な一部断面図は、図30
の線A−Aに沿った模式的な一部断面図であり、図32
に示す不揮発性メモリの模式的な一部断面図は、図30
の線B−Bに沿った模式的な一部断面図である。
【0317】実施の形態10の不揮発性メモリは、所謂
ゲインセルタイプの不揮発性メモリであり、ビット線B
Lと、書込用トランジスタ(本発明の第10の態様に係
る不揮発性メモリにおける構成要素であり、本発明の第
9の態様に係る不揮発性メモリにおける選択用トランジ
スタである)TRWと、M個(但し、M≧2であり、実
施の形態10においては、M=8)のメモリセルMCM
から構成されたメモリユニットMUと、M本のプレート
線PLMから成るメモリユニットMUから構成されてい
る。そして、各メモリセルMCMは、第1の電極21と
強誘電体層22と第2の電極23とから成り、メモリユ
ニットMUを構成するメモリセルMCMの第1の電極2
1は、メモリユニットMUにおいて共通であり、この共
通の第1の電極(共通ノードCN)は、書込用トランジ
スタTRWを介してビット線BLに接続され、各メモリ
セルMCmを構成する第2の電極23はプレート線PLm
に接続されている。メモリセルMCMは絶縁膜26Aに
よって被覆されている。尚、不揮発性メモリのメモリユ
ニットMUを構成するメモリセルの数(M)は8個に限
定されず、一般には、M≧2を満足すればよく、2のべ
き数(M=2,4,8,16・・・)とすることが好ま
しい。
【0318】更には、実施の形態10の不揮発性メモリ
は、共通の第1の電極の電位変化を検出し、該検出結果
をビット線に電流又は電圧として伝達する信号検出回路
を備えている。あるいは又、検出用トランジスタT
S、及び、読出用トランジスタTRRを備えている。信
号検出回路は、検出用トランジスタTRS及び読出用ト
ランジスタTRRから構成されている。そして、検出用
トランジスタTRSの一端は所定の電位Vccを有する配
線(例えば、不純物層から構成された電源線)に接続さ
れ、他端は読出用トランジスタTRRを介してビット線
BLに接続され、各メモリセルMCmに記憶されたデー
タの読み出し時、読出用トランジスタTRRが導通状態
とされ、各メモリセルMCmに記憶されたデータに基づ
き共通の第1の電極(共通ノードCN)に生じた電位に
より、検出用トランジスタTRSの動作が制御される。
【0319】具体的には、各種のトランジスタはMOS
型FETから構成されており、書込用トランジスタ(選
択用トランジスタ)TRWの一方のソース/ドレイン領
域は絶縁層16に形成されたコンタクトホール15を介
してビット線BLに接続され、他方のソース/ドレイン
領域は、絶縁層16に形成された開口部17中に設けら
れた接続孔18を介して共通の第1の電極(共通ノード
CN)に接続されている。また、検出用トランジスタT
Sの一方のソース/ドレイン領域は、所定の電位Vcc
を有する配線に接続され、他方のソース/ドレイン領域
は、読出用トランジスタTRRの一方のソース/ドレイ
ン領域に接続されている。より具体的には、検出用トラ
ンジスタTRSの他方のソース/ドレイン領域と読出用
トランジスタTRRの一方のソース/ドレイン領域と
は、1つのソース/ドレイン領域を占めている。更に
は、読出用トランジスタTRRの他方のソース/ドレイ
ン領域はコンタクトホール15を介してビット線BLに
接続され、更に、共通の第1の電極(共通ノードCN、
あるいは、書込用トランジスタTRWの他方のソース/
ドレイン領域)は、開口部17A中に設けられた接続孔
18A、ワード線WLSを介して検出用トランジスタT
Sのゲート電極に接続されている。また、書込用トラ
ンジスタTRWのゲート電極に接続されたワード線WLW
及び読出用トランジスタTRRのゲート電極に接続され
たワード線WLRは、ワード線デコーダ/ドライバWD
に接続されている。一方、各プレート線PLmは、プレ
ート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。更に
は、ビット線BLはセンスアンプSAに接続されてい
る。
【0320】先ず、実施の形態10の不揮発性メモリへ
のデータの書き込み動作を、以下、説明する。尚、一例
として、プレート線PL1に接続されたメモリセルMC1
にデータを書き込むものとする。図33に動作波形を示
す。尚、図33及び後述する図34中、括弧内の数字
は、以下に説明する工程の番号と対応している。
【0321】(10−1A)待機状態では、ビット線、
ワード線、全プレート線が0ボルトとなっている。更に
は、共通ノードCNも0ボルトで浮遊状態となってい
る。
【0322】(10−2A)データ書き込みの開始時、
選択プレート線PL1の電位をVccとし、非選択プレー
ト線PLk(k=2,3・・・8)の電位を(1/2)
ccとする。これによって、浮遊状態の共通ノードCN
の電位は、プレート線PLMとのカップリングにより、
概ね(1/2)Vcc近傍まで上昇する。また、選択メモ
リセルにデータ「1」を書き込む場合には、ビット線B
Lの電位をVccとし、データ「0」を書き込む場合に
は、ビット線BLの電位を0ボルトとする。
【0323】(10−3A)その後、書込用トランジス
タTRWをオン状態とする。これによって、共通ノード
の電位は、選択メモリセルにデータ「1」を書き込む場
合には、Vccとなり、データ「0」を書き込む場合に
は、0ボルトとなる。尚、選択プレート線PL1にはV
ccが印加された状態にあるので、共通ノードの電位が0
ボルトの場合、選択メモリセルにデータ「0」が書き込
まれる。一方、共通ノードの電位がVccの場合、選択メ
モリセルには何らデータが書き込まれない。
【0324】(10−4A)次いで、選択プレート線P
1の電位を0ボルトとする。共通ノードの電位がVcc
の場合、選択メモリセルにデータ「1」が書き込まれ
る。選択メモリセルに既にデータ「0」が書き込まれて
いる場合には、選択メモリセルに何ら変化は生じない。
【0325】(10−5A)その後、ビット線BLを0
ボルトと印加する。
【0326】(10−6A)更に、非選択プレート線P
kを0ボルトとし、書込用トランジスタTRWをオフ状
態とする。
【0327】他のメモリセルMCm(m=2,3・・・
8)にデータを書き込む場合には、同様の操作を繰り返
す。このような書き込み動作においては、非選択メモリ
セルMCkに(±1/2)Vccのディスターブが発生す
るが、Vccの値を適切に設定することによって、非選択
メモリセルMCkにおけるデータの破壊を確実に防止す
ることができる。
【0328】次に、実施の形態10の不揮発性メモリか
らデータを読み出し、データを再書き込みする動作を、
以下、説明する。尚、一例として、プレート線PL1
接続されたメモリセルMC1からデータを読み出し、デ
ータを再書き込みするものとする。図34に動作波形を
示す。
【0329】(10−1B)待機状態では、ビット線、
ワード線、全プレート線が0ボルトとなっている。更に
は、共通ノードCNも0ボルトで浮遊状態となってい
る。
【0330】(10−2B)データ読み出し時、選択プ
レート線PL1にVccを印加する。このとき、選択メモ
リセルMC1にデータ「1」が記憶されていれば、強誘
電体層に分極反転が生じ、蓄積電荷量が増加し、共通ノ
ードCNの電位が上昇する。一方、選択メモリセルMC
1にデータ「0」が記憶されていれば、強誘電体層に分
極反転が生ぜず、共通ノードCNの電位は殆ど上昇しな
い。即ち、共通ノードCNは、非選択メモリセルの強誘
電体層を介して複数の非選択プレート線PLkにカップ
リングされているので、共通ノードCNの電位は0ボル
トに比較的近いレベルに保たれる。このようにして、選
択メモリセルMC1に記憶されたデータに依存して共通
ノードCNの電位に変化が生じる。従って、選択メモリ
セルの強誘電体層には、分極反転に十分な電界を与える
ことができる。
【0331】(10−3B)次に、ビット線BLを浮遊
状態とし、読出用トランジスタTRRをオン状態とす
る。一方、選択メモリセルMC1に記憶されたデータに
基づき共通の第1の電極(共通ノードCN)に生じた電
位により、検出用トランジスタTRSの動作が制御され
る。具体的には、選択メモリセルMC1に記憶されたデ
ータに基づき共通の第1の電極(共通ノードCN)に高
い電位が生じれば、検出用トランジスタTRSは導通状
態となり、検出用トランジスタTRSの一方のソース/
ドレイン領域は所定の電位Vccを有する配線に接続され
ているので、かかる配線から、検出用トランジスタTR
S及び読出用トランジスタTRRを介してビット線BLに
電流が流れ、ビット線BLの電位が上昇する。即ち、信
号検出回路によって共通の第1の電極(共通ノードC
N)の電位変化が検出され、この検出結果がビット線B
Lに電圧(電位)として伝達される。ここで、検出用ト
ランジスタTRSの閾値をVth、検出用トランジスタT
Sのゲート電極の電位(即ち、共通ノードCNの電
位)をVgとすれば、ビット線BLの電位は概ね(Vg
th)となる。尚、検出用トランジスタTRSをディプ
レッション型のNMOSFETとすれば、閾値Vthは負
の値をとる。これにより、ビット線BLの負荷の大小に
拘わらず、安定したセンス信号量を確保できる。尚、検
出用トランジスタTRSをPMOSFETから構成する
こともできる。
【0332】(10−4B)次いで、読出用トランジス
タTRRをオフ状態とする。そして、ビット線BLの電
位をビット線BLに接続されたセンスアンプSAにてラ
ッチし、センスアンプSAを活性化してデータを増幅
し、データの読み出し動作を完了する。
【0333】以上の動作によって、選択メモリセルに記
憶されていたデータが一旦破壊されてしまうので、デー
タの再書き込み動作を行う。
【0334】(10−5B)そのために、先ず、ビット
線BLをセンスアンプSAによって充放電させ、ビット
線BLにVcc又は0ボルトを印加する。
【0335】(10−6B)次いで、非選択プレート線
PLk(k=2,3・・・8)の電位を(1/2)Vcc
とする。
【0336】(10−7B)その後、書込用トランジス
タTRWをオン状態とする。これによって、共通ノード
CNの電位はビット線BLの電位と等しくなる。即ち、
選択メモリセルMC1に記憶されていたデータが「1」
の場合には、共通ノードCNの電位はVccとなり、選択
メモリセルMC1に記憶されていたデータが「0」の場
合には、共通ノードCNの電位は0ボルトとなる。選択
プレート線PL1の電位はVccのままであるが故に、共
通ノードCNの電位が0ボルトの場合、選択メモリセル
MC1にはデータ「0」が再書き込みされる。
【0337】(10−8B)次に、選択プレート線PL
1の電位を0ボルトとする。これによって、選択メモリ
セルMC1に記憶されていたデータが「1」の場合に
は、共通ノードCNの電位がVccであるが故に、データ
「1」が再書き込みされる。選択メモリセルMC1にデ
ータ「0」が既に再書き込みされていた場合には、選択
メモリセルに変化は生じない。
【0338】(10−9B)その後、ビット線BLを0
ボルトとする。
【0339】(10−10B)最後に、非選択プレート
線PLkを0ボルトとし、書込用トランジスタTRWをオ
フ状態とする。
【0340】他のメモリセルMCm(m=2,3・・・
8)からデータを読み出し、データを再書き込みする場
合には、同様の操作を繰り返す。
【0341】上述の工程(10−2B)において、メモ
リユニットMUを構成するメモリセルの個数(M)は、
選択メモリセルの強誘電体層に十分に大きな電界を与え
て、かかる強誘電体層に確実に分極反転が生じるような
個数とする必要がある。即ち、Mの値が値が小さ過ぎる
と、工程(10−2B)において、選択プレート線PL
1にVccを印加したとき、第2の電極と第1の電極との
カップリングによって、浮遊状態にある第1の電極の電
位が大きく上昇してしまい、第2の電極と第1の電極と
の間に十分なる電界が形成されず、強誘電体層に分極反
転が生じなくなる。一方、第1の電極に現れる電位(信
号電位と呼ぶ)は、蓄積電荷量を負荷容量で除したもの
なので、Mの値が大き過ぎると、第1の電極に現れる電
位が低くなり過ぎる。
【0342】図35に、Mの値と信号電位との関係をシ
ミュレーションした結果を示す。ここでは、メモリセル
における強誘電体層のヒステリシス実測値を基に、図2
9に示した回路におけるメモリセルの個数(M)と信号
電位の関係を求めた。尚、各メモリセルを構成する強誘
電体層の面積を0.5μm2とし、共通ノードCNのメ
モリセル以外の負荷容量(主に、検出用トランジスタT
Sのゲート容量)を2fF、電源電圧Vccを2.5ボ
ルトとした。
【0343】選択プレート線PL1にVccを印加したと
き、選択メモリセルにデータ「1」が記憶されていれ
ば、第1の電極と第2の電極との間にあっては、強誘電
体層の分極を反転する方向に電界が生じる。従って、こ
のような選択メモリセルからの信号電位(浮遊状態の第
1の電極に現れる電位であり、検出用トランジスタTR
Sのゲート電極に印加される電位Vg)は、データ「0」
が記憶されていた場合よりも高くなる。そして、データ
「1」が記憶されていた場合の信号電位と、データ
「0」が記憶されていた場合の信号電位との差が大きい
ほど、データ読み出しの信頼性が高くなる。
【0344】Mの値が1の場合、図57の(B)に示し
た回路と等価となり、共通ノードCNにおける負荷容量
が小さ過ぎる結果、データ「1」が記憶されていた場合
の信号電位と、データ「0」が記憶されていた場合の信
号電位は、共に2.2ボルト程度まで上昇してしまい、
選択プレート線PL1に印加されたVcc(=2.5ボル
ト)との間の電位差は、約0.3ボルトしかない。従っ
て、強誘電体層の分極反転が不十分であり、選択メモリ
セルからのデータの読み出しが困難となる。
【0345】一方、Mの値が2以上となると、選択メモ
リセルにおいては、選択プレート線PL1に印加された
cc(=2.5ボルト)と信号電位との間の電位差(図
35では、「信号量」で表示する)が十分に大きくな
り、選択メモリセルからデータを確実に読み出すことが
可能となる。尚、Mの値を増加させるに従い、共通ノー
ドCNの負荷容量が増加し、Mの値が或るレベルを超え
ると、今度は、選択プレート線PL1に印加されたVcc
と信号電位との間の電位差である信号量の値が低下し始
める。
【0346】このように、Mの値には最適値が存在し、
かかるMの最適値は、2≦M≦128、好ましくは、4
≦M≦32であることが判った。
【0347】実施の形態1にて説明したメモリユニット
の構造を実施の形態10における不揮発性メモリに適用
することができるし、実施の形態8、実施の形態9にて
説明した不揮発性メモリを実施の形態10に適用するこ
ともできる。
【0348】(実施の形態11)実施の形態11は、本
発明の第11の態様に係る不揮発性メモリに関する。実
施の形態11の不揮発性メモリの回路図を図36に示
し、不揮発性メモリを構成する各種のトランジスタの模
式的なレイアウトを図37に示す。尚、図37におい
て、各種のトランジスタの領域を点線で囲み、活性領域
及び配線を実線で示し、ゲート電極あるいはワード線を
一点鎖線で示した。
【0349】実施の形態11の不揮発性メモリも、所謂
ゲインセルタイプの不揮発性メモリであり、ビット線B
Lと、書込用トランジスタTRWと、M個(但し、M≧
2であり、実施の形態11においては、M=8)のメモ
リセルMCMから構成されたN個(但し、N≧2であ
り、実施の形態11においては、N=2)のメモリユニ
ットMU1,MU2と、N個の選択用トランジスタT
1,TR2と、N個のメモリユニットMU1,MU2のそ
れぞれを構成するメモリセルMC1m,MC2mで共通とさ
れたM本のプレート線PLmから構成されている。
【0350】そして、各メモリセルMCmは、第1の電
極21と強誘電体層22と第2の電極23とから成り、
第n番目(n=1,2・・・Nであり、実施の形態11
においては、n=1,2)のメモリユニットMU1,M
2を構成するメモリセルMC 1M,MC2Mの第1の電極
21は、第n番目のメモリユニットMU1,MU2におい
て共通であり、この共通の第1の電極(共通ノードCN
1,CN2)は、第n番目の選択用トランジスタTR1
TR2及び書込用トランジスタTRWを介してビット線B
Lに接続され、第2の電極23は共通のプレート線PL
mに接続されている。尚、不揮発性メモリのメモリユニ
ットMU1,MU2を構成するメモリセルの数(M)は8
個に限定されず、一般には、M≧2を満足すればよく、
2のべき数(M=2,4,8,16・・・)とすること
が好ましい。また、Nの数も2に限定されず、例えば2
のべき数(2,4,8・・・)とすることができる。
【0351】更には、実施の形態11の不揮発性メモリ
は、検出用トランジスタTRS、及び、読出用トランジ
スタTRRを備えている。そして、検出用トランジスタ
TRSの一端は所定の電位Vccを有する配線(不純物層
から構成された電源線)に接続され、他端は読出用トラ
ンジスタTRRを介してビット線BLに接続され、第n
番目のメモリユニットMU1,MU2を構成する各メモリ
セルMC1m,MC2mに記憶されたデータの読み出し時、
第n番目の選択用トランジスタTR1,TR2及び読出用
トランジスタTRRが導通状態とされ、各メモリセルM
1m,MC2mに記憶されたデータに基づき共通の第1の
電極(共通ノードCN1,CN2)に生じた電位により、
検出用トランジスタTRSの動作が制御される。
【0352】具体的には、各種のトランジスタはMOS
型FETから構成されており、書込用トランジスタTR
Wの一方のソース/ドレイン領域はコンタクトホール1
5を介してビット線BLに接続され、他方のソース/ド
レイン領域は、接続孔18B、図示しない副ビット線、
接続孔18Cを介して、選択用トランジスタTR1,T
2のそれぞれの一方のソース/ドレイン領域に接続さ
れている。また、選択用トランジスタTR1,TR2のそ
れぞれの他方のソース/ドレイン領域は、各メモリユニ
ットMU1,MU2のそれぞれを構成する共通の第1の電
極(共通ノードCN1,CN2)に、接続孔181,182
を介して接続されている。更には、検出用トランジスタ
TRSの一方のソース/ドレイン領域は、所定の電位V
ccを有する配線に接続され、他方のソース/ドレイン領
域は、読出用トランジスタTRRの一方のソース/ドレ
イン領域に接続されている。また、読出用トランジスタ
TRRの他方のソース/ドレイン領域は、コンタクトホ
ール15を介してビット線BLに接続されている。更
に、各メモリユニットMU1,MU2を構成する共通の第
1の電極(共通ノードCN1,CN2、あるいは、書込用
トランジスタTRWの他方のソース/ドレイン領域)
は、検出用トランジスタTRSのゲート電極に、図示し
ない副ビット線及び接続孔18Aを介して接続されてい
る。検出用トランジスタTRSの他方のソース/ドレイ
ン領域と読出用トランジスタTRRの一方のソース/ド
レイン領域とは、1つのソース/ドレイン領域を占めて
いる。また、書込用トランジスタTRWのゲート電極に
接続されたワード線WLW、読出用トランジスタTRR
ゲート電極に接続されたワード線WLR、及び、選択用
トランジスタTR1,TR2のゲート電極に接続されたワ
ード線WL1,WL2は、ワード線デコーダ/ドライバW
Dに接続されている。一方、各プレート線PLmは、プ
レート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。更
には、ビット線BLはセンスアンプSAに接続されてい
る。
【0353】各メモリユニットMU1,MU2の構造は、
実質的に、実施の形態10にて説明したメモリユニット
MUと同様の構造とすることができるので、詳細な説明
は省略する。尚、メモリユニットMU1を構成する共通
の第1の電極(共通ノードCN1)は、選択用トランジ
スタTR1の他方のソース/ドレイン領域と、絶縁層1
6に設けられた接続孔181を介して接続されており、
メモリユニットMU2を構成する共通の第1の電極(共
通ノードCN2)は、選択用トランジスタTR2の他方の
ソース/ドレイン領域と、絶縁層16に設けられた接続
孔182を介して接続されている。また、書込用トラン
ジスタTRWの一方のソース/ドレイン領域、及び、読
出用トランジスタTRRの他方のソース/ドレイン領域
は、下層絶縁層上に形成されたビット線BLに、下層絶
縁層に設けられたコンタクトホール15を介して接続さ
れている。更には、選択用トランジスタTR1,TR2
一方のソース/ドレイン領域、書込用トランジスタTR
Wの他方のソース/ドレイン領域、検出用トランジスタ
TRSのゲート電極(ワード線WLS)は、下層絶縁層に
設けられた接続孔18C,18B,18Aを介して、下
層絶縁層上に形成された副ビット線(図示せず)に接続
されている。ここで、副ビット線は、下層絶縁層上を延
び、ビット線BLに接続されている。
【0354】実施の形態11の不揮発性メモリにおいて
は、複数のメモリユニットが設けられているので、実施
の形態10にて説明した不揮発性メモリよりも更に1ビ
ット当たりのセル面積の一層の縮小化を図ることができ
る。即ち、実施の形態11の不揮発性メモリの大きさ
(占有面積)は、基本的には、一方向においては、プレ
ート線PLMのピッチと本数(Mの値)で決定され、か
かる方向と直交する方向においては、共通ノードのピッ
チと本数(Nの値)で決定される。不揮発性メモリが占
める半導体基板の領域の面積(大きさ)は、選択用トラ
ンジスタTR1,TR2の占める面積(大きさ)によって
主に決定される。書込用トランジスタTRW、読出用ト
ランジスタTRR、検出用トランジスタTRSは、半導体
基板の空領域に形成すればよく、空領域の面積は、メモ
リユニットの数(N)、メモリユニットを構成するメモ
リセルの数(M)が大きくなるほど、広くなる。従っ
て、このように、書込用トランジスタTRW、読出用ト
ランジスタTRR、検出用トランジスタTRSを、半導体
基板の空領域に形成すれば、半導体基板を極めて効果的
に利用することができる。
【0355】実施の形態11の不揮発性メモリにおける
データ書き込み動作、データ読み出し及び再書き込み動
作は、選択用トランジスタTR1,TR2によってメモリ
ユニットMU1,MU2を適宜選択することを付加した状
態で、実施の形態10の不揮発性メモリにて説明したデ
ータ書き込み動作、データ読み出し及び再書き込み動作
と同様の動作を行えばよいので、詳細な説明は省略す
る。
【0356】メモリユニットの数Nは2に限定されな
い。N=4とした場合の不揮発性メモリのメモリユニッ
トの構造は、例えば、図6に示したと同様とすることが
できる。また、実施の形態2〜実施の形態7にて説明し
たメモリユニットの構造を実施の形態11における不揮
発性メモリに適用することができるし、実施の形態8、
実施の形態9にて説明した不揮発性メモリを実施の形態
11に適用することもできる。
【0357】実施の形態10あるいは実施の形態11に
おいて、検出用トランジスタの一端が接続された配線の
所定の電位はVccに限定されず、例えば、接地されてい
てもよい。即ち、検出用トランジスタの一端が接続され
た配線の所定の電位を0ボルトとしてもよい。但し、こ
の場合には、選択メモリセルにおけるデータの読み出し
時に電位(Vcc)がビット線に現れた場合、再書き込み
時には、ビット線の電位を0ボルトとし、選択メモリセ
ルにおけるデータの読み出し時に0ボルトがビット線に
現れた場合、再書き込み時には、ビット線の電位をVcc
とする必要がある。そのためには、図38に例示するよ
うな、トランジスタTRIV-1,TRIV-2,TRIV-3,T
IV-4から構成された一種のスイッチ回路(反転回路)
をビット線間に配設し、データの読み出し時には、トラ
ンジスタTRIV-2,TRIV-4をオン状態とし,データの
再書き込み時には、トランジスタTRIV-1,TRIV-3
オン状態とすればよい。
【0358】(実施の形態12)実施の形態12は、本
発明の第12Aの態様に係る不揮発性メモリ、及び、本
発明の第1の構成に係る不揮発性メモリの駆動方法に関
する。図39に実施の形態12の不揮発性メモリの回路
図を示し、図40に模式的な一部断面図を示す。
【0359】実施の形態12の不揮発性メモリは、(A
−1)第1のビット線BL1と、(B−1)N個(但
し、実施の形態12では、N≧1であり、具体的には、
N=1)の第1の選択用トランジスタTR1Nと、(C−
1)それぞれがM個(但し、M≧2であり、実施の形態
12においては、M=4)の第1のメモリセルMC1nm
(m=1,2・・・M、n=1,2・・・N)から構成
された、N個の第1のサブメモリユニットSMU1Nと、
(D−1)N個の第1のサブメモリユニットSMU1N
おいて、N個の第1のサブメモリユニットSMU1nのそ
れぞれを構成する第1のメモリセルMC1nm(m=1,
2・・・M)で共通とされたM本のプレート線PLm
から成る第1のメモリユニットMU1、並びに、(A−
2)第2のビット線BL2と、(B−2)N個の第2の
選択用トランジスタTR2Nと、(C−2)それぞれがM
個の第2のメモリセルMC2nmから構成された、N個の
第2のサブメモリユニットSMU2Nと、(D−2)N個
の第2のサブメモリユニットSMU2Nにおいて、N個の
第2のサブメモリユニットSMU2nのそれぞれを構成す
る第2のメモリセルMC2nmで共通とされ、且つ、前記
第1のメモリユニットMU1を構成するM本のプレート
線PLmと共通のM本のプレート線PLm、から成る第2
のメモリユニットMU2から構成されている。
【0360】尚、実施の形態12〜実施の形態15にお
いては、N=1としたが故に、以下においては、添字
「N」、「n」を省略し、第1の選択用トランジスタT
1Nを第1の選択用トランジスタTR1と表現し、第1
のメモリセルMC1nM,MC1nmを第1のメモリセルMC
1M,MC1mと表現し、第1のサブメモリユニットSMU
1NをサブメモリユニットSMU1と表現し、第2の選択
用トランジスタTR2Nを第2の選択用トランジスタTR
2と表現し、第2のメモリセルMC2nM,MC2nmを第2
のメモリセルMC2M,MC2mと表現し、第2のサブメモ
リユニットSMU 2Nを第2のサブメモリユニットSMU
2と表現する。
【0361】図40の模式的な一部断面図において、こ
れらの第2のビット線BL2、第2の選択用トランジス
タTR2及び第2のメモリセルMC2mは、第1のビット
線BL1、第1の選択用トランジスタTR1及び第1のメ
モリセルMC1mと、紙面垂直方向に隣接している。ま
た、図40においては、第1の選択用トランジスタTR
1及び第1のメモリセルMC1mと、ビット線BL1の延在
する方向に隣接する第1の選択用トランジスタTR’1
及び第1のメモリセルMC’1mの一部分を併せて図示し
た。ビット線BL1の延在する方向に隣接する第1のメ
モリセルMC1m,MC’1m・・・におけるビット線BL
1は共通化されている。
【0362】そして、各メモリセルMC1m,MC2mは、
第1の電極21(下部電極)と、強誘電体層22と、第
2の電極(上部電極)23とから成る。第1のメモリユ
ニットMU1において、第n番目(但し、n=1,2・
・・Nであり、実施の形態12においては、n=1)の
第1のサブメモリユニットSMU1を構成する第1のメ
モリセルMC1mの第1の電極21は、第n番目の第1の
サブメモリユニットSMU1において共通であり、該共
通の第1の電極21(共通ノードCN1)は、第n番目
の第1の選択用トランジスタTR1を介して第1のビッ
ト線BL1に接続され、第2の電極23は共通のプレー
ト線PLmに接続されている。一方、第2のメモリユニ
ットMU2において、第n番目(実施の形態12におい
ては、n=1)の第2のサブメモリユニットSMU2
構成する第2のメモリセルMC2mの第1の電極21は、
第n番目の第2のサブメモリユニットSMU1において
共通であり、該共通の第1の電極21(共通ノードCN
2)は、第n番目の第2の選択用トランジスタTR2を介
して第2のビット線BL2に接続され、第2の電極23
は共通のプレート線PLmに接続されている。
【0363】メモリセルMC2mにおけるプレート線PL
mは、メモリセルMC1mにおけるプレート線PLmと共通
化されており、プレート線デコーダ/ドライバPDに接
続されている。更には、第1の選択用トランジスタTR
1のゲート電極はワード線WL1に接続され、第2の選択
用トランジスタTR2のゲート電極は第2のワード線W
2に接続され、ワード線WL1,WL2は、ワード線デ
コーダ/ドライバWDに接続されている。
【0364】尚、不揮発性メモリのサブメモリユニット
を構成するメモリセルの数(M)は4個に限定されず、
一般には、M≧2を満足すればよく、2のべき数(M=
2,4,8,16・・・)とすることが好ましい。
【0365】実施の形態12の不揮発性メモリにおいて
は、更に、第1のビット線BL1と第2のビット線BL2
との間に、第1のメモリセルMC1m及び第2のメモリセ
ルMC2mのそれぞれに記憶されたデータをラッチするた
めのP個のラッチ回路が設けられている。実施の形態1
2においては、N=1であり、P=2Nを満たす。そし
て、第(2n−1)番目のラッチ回路は、第n番目の第
1のサブメモリユニットを構成する第1のメモリセルに
記憶されたデータをラッチし、第2n番目のラッチ回路
は、第n番目の第2のサブメモリユニットを構成する第
2のメモリセルに記憶されたデータをラッチする。実施
の形態12の不揮発性メモリにおいては、プレート線を
共有した(即ち、対となった)メモリセルMC1m,MC
2m(m=1,2・・・M)のそれぞれには、1ビットの
データが記憶される。
【0366】具体的には、第1のビット線BL1と第2
のビット線BL2との間に、第1のメモリセルMC1m
記憶されたデータをラッチするための第1のラッチ回路
LC1、及び、第2のメモリセルMC2mに記憶されたデ
ータをラッチするための第2のラッチ回路LC2が設け
られている。尚、第1のラッチ回路LC1と第1のビッ
ト線BL1との間にはスイッチング用のトランジスタT
SW11が配設され、第1のラッチ回路LC1と第2のビ
ット線BL2との間にはスイッチング用のトランジスタ
TRSW12が配設されている。一方、第2のラッチ回路L
2と第1のビット線BL1との間にはスイッチング用の
トランジスタTRSW21が配設され、第2のラッチ回路L
2と第2のビット線BL2との間にはスイッチング用の
トランジスタTRSW22が配設されている。第1のセンス
アンプSA1は、第1のラッチ回路LC1から構成されて
おり、第2のセンスアンプSA2は、第2のラッチ回路
LC2から構成されているが、このような構成に限定す
るものではない。スイッチング用のトランジスタTR
SW11,TRSW12のゲート電極は第1のラッチ制御線CL
1に接続され、スイッチング用のトランジスタT
SW21,TRSW22のゲート電極は第2のラッチ制御線C
2に接続されている。
【0367】そして、第(2n−1)番目のラッチ回路
(実施の形態12においては、具体的には、第1のラッ
チ回路LC1)にラッチされたデータに基づき、第n番
目の第1のサブメモリユニットSMU1を構成する第1
のメモリセルMC1mへのデータの再書き込みを行い、第
2n番目のラッチ回路(実施の形態12においては、具
体的には、第2のラッチ回路LC2)にラッチされたデ
ータに基づき、第n番目の第2のサブメモリユニットS
MU2を構成する第2のメモリセルMC2mへのデータの
再書き込みを行う。そして、第1のメモリセルMC1m
記憶されたデータの読み出しを行うとき、第1の選択用
トランジスタTR1をオン状態とし、第2の選択用トラ
ンジスタTR2をオフ状態とし、且つ、第2のビット線
BL2に参照電位を印加し、第2のメモリセルMC2m
記憶されたデータの読み出しを行うとき、第2の選択用
トランジスタTR2をオン状態とし、第1の選択用トラ
ンジスタTR1をオフ状態とし、且つ、第1のビット線
BL1に参照電位を印加する。
【0368】ラッチ回路LC1の回路図を、図41に例
示する。このラッチ回路は、2つのCMOSインバータ
の組み合わせから構成されている。尚、それぞれのCM
OSインバータは、pチャネル型MOSトランジスタT
RL1とnチャネル型MOSトランジスタTRL2、及
び、pチャネル型MOSトランジスタTRL3とnチャ
ネル型MOSトランジスタTRL4から構成されてい
る。また、このラッチ回路には、スイッチング用のトラ
ンジスタTRSW11,TRSW12,TRSW-A,TRSW-Bが備
えられている。そして、このラッチ回路LC1において
は、センスイネーブル信号Φp,Φnを受けて活性化され
ることにより、ビット線BL1のビット線電位とビット
線BL2のビット線電位とを比較することで、ビット線
のアナログ電位を2値データ(例えば、Vcc及び0ボル
ト)に変換し、保持(ラッチ)することが可能である。
尚、ラッチ回路LC2も同様の構成とすることができ
る。
【0369】実施の形態12の不揮発性メモリからデー
タを読み出し、データを再書き込みする不揮発性メモリ
の駆動方法を、以下、説明する。尚、一例として、プレ
ート線PL1を共有した(即ち、対となった)メモリセ
ルMC11,MC21からデータを読み出し、再書き込みす
るものとし、メモリセルMC11にはデータ「1」が、メ
モリセルMC21にはデータ「0」が記憶されているとす
る。図42及び図43に動作波形を示す。尚、図42及
び図43中、括弧内の数字は、以下に説明する工程の番
号と対応している。また、動作波形を示す図面における
「センスアンプSA1」及び「センスアンプSA2」は、
これらのセンスアンプの出力部における電位を意味す
る。
【0370】先ず、選択された第1のメモリセルMC11
及び第2のメモリセルMC21のデータの読み出しを行う
(図42参照)。
【0371】(1A)待機状態では、全ビット線、全ワ
ード線、全プレート線が0ボルトとなっている。更に
は、共通ノードCN1,CN2も0ボルトで浮遊状態とな
っている。
【0372】(2A)データ読み出しの開始時、選択さ
れたプレート線PL1の電位立ち上げを行い、即ち、選
択されたプレート線PL1にVPL-H(=Vcc)を印加
し、非選択のプレート線PLm(m=2,3・・・M)
をVPL-L(=0ボルト)のままとする。このとき、共通
ノードCN1,CN2は、非選択のプレート線PLm(m
=2,3・・・M)とのカップリング要素が強いため、
0ボルトよりの値となる。その結果、データ「1」が書
き込まれていた第1のメモリセルMC11においては、強
誘電体層における分極反転が生じ、共通ノードCN1
電位は上昇する。併せて、第1のラッチ制御線CL1
介してスイッチング用のトランジスタTRSW1 1,TR
SW12をオン状態とし、第1のラッチ回路LC1を選択す
ると共に、第1のセンスアンプSA1の両端の電位を0
ボルトにイコライズしておく。その後、接地線(図示せ
ず)とビット線BL1,BL2との電気的な接続を解き、
ビット線BL1,BL2を浮遊状態とする。
【0373】(3A)次いで、ワード線WL1をハイレ
ベルとすることによって、第1の選択用トランジスタT
1をオン状態とする。これによって、第1のサブメモ
リユニットSMU1の共通ノードCN1が第1のビット線
BL1に接続される。一方、ダミーセル等を用いて、第
2のビット線BL2に、データ「1」のときのビット線
電位と、データ「0」のときのビット線電位の中間の参
照電位を与える。この場合、第1のビット線BL1の電
位(ビット線電位)は、第2のビット線BL2の電位
(ビット線電位)よりも高くなる。
【0374】(4A)その後、第1のラッチ制御線CL
1を介してスイッチング用のトランジスタTRSW11,T
SW12をオフ状態とし、第1のラッチ回路LC1をビッ
ト線BL1,BL2から切り離す。
【0375】(5A)そして、第1のラッチ回路LC1
を活性化して、データを確定し、かかるデータ(この例
では、データ「1」)を第1のセンスアンプSA1内の
第1のラッチ回路LC1にラッチする。一方、ビット線
BL1,BL2を0ボルトにイコライズする。これによっ
て、選択された第1のメモリセルMC11には、データ
「0」が書き込まれる。
【0376】(6A)次に、ワード線WL1をロウレベ
ルとすることによって、第1の選択用トランジスタTR
1をオフ状態とする。これによって、第1のサブメモリ
ユニットSMU1の共通ノードCN1と第1のビット線B
1との接続が解かれる。併せて、第2のラッチ制御線
CL2を介してスイッチング用のトランジスタT
SW21,TRSW22をオン状態とし、第2のラッチ回路L
2を選択すると共に、第2のセンスアンプSA2の両端
の電位を0ボルトにイコライズしておく。その後、接地
線(図示せず)とビット線BL1,BL2との電気的な接
続を解き、ビット線BL1,BL2を浮遊状態とする。
【0377】(7A)次いで、ワード線WL2をハイレ
ベルとすることによって、第2の選択用トランジスタT
2をオン状態とする。これによって、第2のサブメモ
リユニットSMU2の共通ノードCN2が第2のビット線
BL2に接続される。データ「0」が書き込まれていた
第2のメモリセルMC21においては、強誘電体層におけ
る分極反転が生じない。従って、第2のビット線BL2
に生じる電位(ビット線電位)は低い。一方、ダミーセ
ル等を用いて、第1のビット線BL1に、データ「1」
のときのビット線電位と、データ「0」のときのビット
線電位の中間の参照電位を与える。この場合、第1のビ
ット線BL1の電位(ビット線電位)は、第2のビット
線BL2の電位(ビット線電位)よりも高い。
【0378】(8A)その後、第2のラッチ制御線CL
2を介してスイッチング用のトランジスタTRSW21,T
SW22をオフ状態とし、第2のラッチ回路LC2をビッ
ト線BL1,BL2から切り離す。
【0379】(9A)そして、第2のラッチ回路LC2
を活性化して、データを確定し、かかるデータ(この例
では、データ「0」)を第2のセンスアンプSA2内の
第2のラッチ回路LC2にラッチする。一方、ビット線
BL1,BL2を0ボルトにイコライズする。これによっ
て、選択された第2のメモリセルMC21には、データ
「0」が書き込まれる。
【0380】(10A)次に、ワード線WL2をロウレ
ベルとすることによって、選択用トランジスタTR2
オフ状態とする。これによって、第2のサブメモリユニ
ットSMU2の共通ノードCN2と第2のビット線BL2
との接続が解かれる。併せて、選択されたプレート線P
1の電位立ち下げを行う。即ち、選択されたプレート
線PL1の電位をVPL-L(=0ボルト)に戻す。
【0381】以上の操作によって、第1のメモリセルM
11及び第2のメモリセルMC21におけるデータの読み
出しが完了する。この状態においては、第1のメモリセ
ルMC11及び第2のメモリセルMC21には、データ
「0」が書き込まれている。また、第1のラッチ回路L
1及び第2のラッチ回路LC2には、それぞれ、第1の
メモリセルMC11及び第2のメモリセルMC21に記憶さ
れていたデータがラッチされている。
【0382】次に、選択された第1のメモリセルMC11
及び第2のメモリセルMC21におけるデータの再書き込
み、具体的には、データ「1」の再書き込みを行う(図
43参照)。
【0383】(1B)初期状態では、全ビット線、全ワ
ード線、全プレート線が0ボルトとなっている。更に
は、共通ノードCN1,CN2も0ボルトで浮遊状態とな
っている。
【0384】(2B)次に、非選択のプレート線PLm
(m=2,3・・・M)に(1/2)VPL-H[=(1/
2)Vcc]を印加する。選択プレート線PL1はVPL-L
(=0ボルト)のままである。
【0385】(3B)その後、ワード線WL1をハイレ
ベルとすることによって、第1の選択用トランジスタT
1をオン状態とする。これによって、第1のサブメモ
リユニットSMU1の共通ノードCN1が第1のビット線
BL1に接続される。併せて、第1のラッチ制御線CL1
を介してスイッチング用のトランジスタTRSW11,TR
SW12をオン状態とし、第1のラッチ回路LC1をビット
線BL1,BL2に接続する。これによって、第1のラッ
チ回路LC1にラッチされていたデータ(この例では、
データ「1」)に従い、第1のビット線BL1の電位が
BL-H(=Vcc)に引き上げられる。その結果、選択さ
れた第1のメモリセルMC11は、その分極状態が再度反
転し、データ「1」が書き込まれる。
【0386】(4B)次いで、ビット線BL1,BL2
0ボルトにイコライズし、共通ノードCN1を0ボルト
に戻す。
【0387】(5B)そして、ワード線WL1をロウレ
ベルとすることによって、第1の選択用トランジスタT
1をオフ状態とする。これによって、第1のサブメモ
リユニットSMU1の共通ノードCN1と第1のビット線
BL1との接続が解かれる。併せて、第1のラッチ制御
線CL1を介してスイッチング用のトランジスタTRSW1
1,TRSW12をオフ状態とし、第1のラッチ回路LC1
ビット線BL1,BL2から切り離す。
【0388】(6B)その後、ワード線WL2をハイレ
ベルとすることによって、第2の選択用トランジスタT
2をオン状態とする。これによって、第2のサブメモ
リユニットSMU2の共通ノードCN2が第2のビット線
BL2に接続される。併せて、第2のラッチ制御線CL2
を介してスイッチング用のトランジスタTRSW21,TR
SW22をオン状態とし、第2のラッチ回路LC2をビット
線BL1,BL2に接続する。これによって、第2のラッ
チ回路LC2にラッチされていたデータ(この例では、
データ「0」)に従い、第1のビット線BL1の電位が
BL-H(=Vcc)に引き上げられるが、第2のビット線
BL2の電位はVBL-L(=0ボルト)のままである。そ
の結果、選択された第2のメモリセルMC21は、その分
極状態が変化せず、データ「0」のままとなる。
【0389】(7B)次いで、ビット線BL1,BL2
0ボルトにイコライズし、共通ノードCN2を0ボルト
に戻す。
【0390】(8B)そして、ワード線WL2をロウレ
ベルとすることによって、第2の選択用トランジスタT
2をオフ状態とする。これによって、第2のサブメモ
リユニットSMU2と第2のビット線BL2との接続が解
かれる。併せて、第2のラッチ制御線CL2を介してス
イッチング用のトランジスタTRSW21,TRSW22をオフ
状態とし、第2のラッチ回路LC2をビット線BL1,B
2から切り離す。
【0391】(9B)その後、非選択のプレート線PL
m(m=2,3・・・M)をVPL-L(=0ボルト)に戻
す。
【0392】以上の操作によって、データ「1」の再書
き込みが完了するが、プレート線PL1を共有した第1
のメモリセルMC11及び第2のメモリセルMC21に記憶
されたデータの読み出し及びデータの再書き込みを、1
回のプレート線の電位立ち上げ(VPL-L→VPL-H)[工
程(2A)]及び電位立ち下げ(VPL-H→VPL-L)[工
程(10A)]にて行っている。
【0393】以降、プレート線PL2を共有した第1の
メモリセルMC12及び第2のメモリセルMC22、プレー
ト線PL3を共有した第1のメモリセルMC13及び第2
のメモリセルMC23、プレート線PL4を共有した第1
のメモリセルMC14及び第2のメモリセルMC24に対し
て、順次、工程(1A)〜(10A)、工程(1B)〜
(9B)の操作を行う。
【0394】尚、新たにデータの書き込みを行う場合に
は、先ず、(1A)〜(10A)の操作を行った後、新
たにデータを書き込むべきメモリセルに関連するラッチ
回路(即ち、第1のメモリセルに対しては第1のラッチ
回路、第2のメモリセルに対しては第2のラッチ回路)
を所望の値に書き換えて、(1B)〜(9B)の操作を
行えばよい。
【0395】尚、本特許出願人は、平成11年6月4日
に提出した特願平11−158632号においても、同
様の不揮発性メモリを提案した。この特許出願における
不揮発性メモリにおいては、第1のメモリユニットMU
1における第1のメモリセルMC1Mにおいて、MC11
MC12→MC13→MC14の順にデータの読み出し、再書
き込みを行った後、第2のメモリユニットMU2におけ
る第2のメモリセルMC2Mにおいて、MC21→MC22
MC23→MC24の順にデータの読み出し、再書き込みを
行う。即ち、プレート線PL1を共有した第1のメモリ
セルMC11及び第2のメモリセルMC21に記憶されたデ
ータの読み出し及びデータの再書き込みを、1回ではな
く、2回のプレート線の電位立ち上げ及び電位立ち下げ
にて行っている。
【0396】ところで、複数のメモリセルに接続されて
いるプレート線は負荷容量が大きく、駆動速度が遅い
(即ち、充放電に時間を要する)。また、消費電力も大
きい。従って、2回のプレート線の電位立ち上げ及び電
位立ち下げにてプレート線PL 1を共有した第1のメモ
リセルMC11及び第2のメモリセルMC21に記憶された
データの読み出し及びデータの再書き込みを行う特願平
11−158632号にて提案された不揮発性メモリの
駆動方法よりも、これらを1回のプレート線の電位立ち
上げ及び電位立ち下げにて行う実施の形態12の不揮発
性メモリの駆動方法の方が、駆動速度、消費電力の観点
から有利である。
【0397】また、特願平11−158632号にて提
案された不揮発性メモリの駆動方法においては、選択さ
れた第1のメモリセルMC11におけるデータの読み出
し、データの再書き込みを行う際、プレート線PL1
共有した非選択の第2のメモリセルMC21はディスター
ブを受けてデータの劣化が生じる虞がある。ここで、デ
ィスターブとは、非選択のメモリセルのキャパシタを構
成する強誘電体層に対して、分極が反転する方向に、即
ち、保存されていたデータが劣化若しくは破壊される方
向に、即ち、保存されていたデータが劣化若しくは破壊
される方向に、電界が加わる現象を指す。
【0398】実施の形態12の不揮発性メモリの駆動方
法においては、(MC11,MC21)→(MC12,M
22)→(MC13,MC23)→(MC14,MC24)の順
にデータの読み出し、再書き込みを行う。従って、プレ
ート線PLmを共有し、そして、データの読み出し、再
書き込みを行う第1のメモリセルMC1m及び第2のメモ
リセルMC2mにおいてはディスターブが加わらない。
【0399】尚、(1A)〜(10A)の工程におい
て、非選択のプレート線PLm(m=2,3・・・M)
はVPL-L(=0ボルト)に固定されている。また、各ビ
ット線BL1,BL2は、0ボルトからビット線電位(読
み出し信号量)の間で変動する。ここで、ビット線電位
(読み出し信号量)は、通常、0.5ボルト程度以下で
ある。従って、(1A)〜(10A)の工程において
は、非選択のプレート線PLm(m=2,3・・・M)
に接続されたメモリセルMC1m,MC2m(m=2,3・
・・M)にはディスターブが殆ど発生しない。
【0400】一方、(1B)〜(9B)の工程において
は、選択されたプレート線PL1の電位はVPL-L(=0
ボルト)、非選択のプレート線PLm(m=2,3・・
・M)は(1/2)VPL-H[=(1/2)Vcc]に固定
されている。また、ビット線BL1,BL2の一方はV
BL-L(=0ボルト)、他方はVBL-H(=Vcc)である。
従って、非選択のプレート線PLm(m=2,3・・・
M)に接続されたメモリセルには±(1/2)Vccのデ
ィスターブが加わるものの、これらのメモリセルに加わ
る電位は安定しており、抗電圧をそれ以上に設定してあ
れば分極の反転は起こらない。また、選択されたプレー
ト線PL1に接続されたメモリセルMC11,MC21には
実効的にディスターブは加わらない。
【0401】(実施の形態13)実施の形態13は、実
施の形態12の変形である。実施の形態13において
は、所謂フラッシュメモリと同様に、選択されたプレー
ト線に接続されたメモリセルを一括して書き換える。こ
の場合には、書き換えの際の読み出し動作を省略して、
動作の簡素化と、書き換えの高速化を図ることができ
る。実施の形態13における不揮発性メモリの構造は、
実施の形態12の不揮発性メモリの構造と同様とするこ
とができる。以下、図44の動作波形を参照して、実施
の形態13の不揮発性メモリの駆動方法を説明する。
尚、図44中、括弧内の数字は、以下に説明する工程の
番号と対応している。ここでは、一例として、プレート
線PL1を共有した(即ち、対となった)メモリセルM
11,MC21にデータを書き込むものとし、メモリセル
MC11にはデータ「1」が、メモリセルMC21にはデー
タ「0」が記憶されているものとする。
【0402】(1C)待機状態では、全ビット線、全ワ
ード線、全プレート線が0ボルトとなっている。更に
は、共通ノードCN1,CN2も0ボルトで浮遊状態とな
っている。また、第1のラッチ制御線CL1を介してス
イッチング用のトランジスタTRS W11,TRSW12をオフ
状態とし、第2のラッチ制御線CL2を介してスイッチ
ング用のトランジスタTRSW21,TRSW22をオフ状態と
しておく。
【0403】(2C)そして、ビット線BL1,BL2
0ボルトにイコライズする。
【0404】(3C)次に、選択されたプレート線PL
1の電位立ち上げを行い、即ち、選択されたプレート線
PL1にVPL-H(=Vcc)を印加し、非選択のプレート
線PLm(m=2,3・・・M)にVPL-L(=0ボル
ト)を印加する。併せて、ワード線WL1,WL2をハイ
レベルとすることによって、第1の選択用トランジスタ
TR 1、第2の選択用トランジスタTR2をオン状態とす
る。これによって、第1のサブメモリユニットSMU1
の共通ノードCN1が第1のビット線BL1に接続され、
第2のサブメモリユニットSMU2の共通ノードCN2
第2のビット線BL2に接続される。その結果、選択さ
れた第1のメモリセルMC11、第2のメモリセルMC21
にデータ「0」が書き込まれる。
【0405】(4C)その後、ワード線WL1,WL2
ロウレベルとすることによって、第1の選択用トランジ
スタTR1、第2の選択用トランジスタTR2をオフ状態
とする。併せて、選択されたプレート線PL1の電位立
ち下げを行う。即ち、選択されたプレート線PL1をV
PL-L(=0ボルト)とする。
【0406】以上の操作で、選択されたプレート線PL
1に接続されたメモリセルMC11,MC21にはデータ
「0」が書き込まれる。尚、これまでの操作の間に、第
1のラッチ回路LC1、第2のラッチ回路LC2には所望
の書き込みデータを転送しておく。
【0407】(5C)その後、実施の形態12の工程
(1B)〜(9B)の再書き込みと同じ操作を行う。こ
れにより、データ「1」の書き込みが行われ、書き込み
が完了する。
【0408】以降、プレート線PL2を共有した第1の
メモリセルMC12及び第2のメモリセルMC22、プレー
ト線PL3を共有した第1のメモリセルMC13及び第2
のメモリセルMC23、プレート線PL4を共有した第1
のメモリセルMC14及び第2のメモリセルMC24に対し
て、順次、工程(1C)〜(4C)、工程(1B)〜
(9B)の操作を行う。
【0409】(実施の形態14)実施の形態14も、実
施の形態12の変形である。実施の形態14において
は、データの再書き込み時、非選択のプレート線PLm
(m=2,3・・・M)に(2/3)Vccを印加する。
また、ビット線BL1,BL2を、0ボルトではなく、
(1/3)Vccにイコライズする。実施の形態14にお
ける不揮発性メモリの構造も、実施の形態12の不揮発
性メモリの構造と同様とすることができる。尚、データ
の読み出しは、実施の形態12の(1A)〜(10A)
の工程と同じ工程を実行すればよい。以下、図45の動
作波形を参照して、実施の形態14の不揮発性メモリの
駆動方法におけるデータの再書き込み操作を説明する
が、選択された第1のメモリセルMC11及び第2のメモ
リセルMC21にデータの再書き込みを行うものとする。
尚、図45中、括弧内の数字は、以下に説明する工程の
番号と対応している。
【0410】(1D)初期状態では、全ビット線、全ワ
ード線、全プレート線が0ボルトとなっている。更に、
各共通ノードCN1,CN2も0ボルトで浮遊状態となっ
ている。また、第1のラッチ回路LC1及び第2のラッ
チ回路LC2のそれぞれには、第1のメモリセルM
11、第2のメモリセルMC21に関するデータがラッチ
されている。
【0411】(2D)次に、非選択のプレート線PLm
(m=2,3・・・M)に(2/3)VPL-H[=(2/
3)Vcc]を印加する。選択プレート線PL1はVPL-L
(=0ボルト)のままである。併せて、ビット線B
1,BL2をVBL-L[=(1/3)Vcc]にイコライズ
する。尚、図示しないラッチ回路のグランド駆動線は切
り離しておく。
【0412】(3D)その後、ワード線WL1をハイレ
ベルとすることによって、第1の選択用トランジスタT
1をオン状態とする。これによって、第1のサブメモ
リユニットSMU1の共通ノードCN1が第1のビット線
BL1に接続される。併せて、第1のラッチ制御線CL1
を介してスイッチング用のトランジスタTRSW11,TR
SW12をオン状態とし、第1のラッチ回路LC1をビット
線BL1,BL2に接続する。これによって、第1のラッ
チ回路LC1にラッチされていたデータに従い、第1の
ビット線BL1の電位がVBL-H(=Vcc)に引き上げら
れる。その結果、選択された第1のメモリセルMC
11は、その分極状態が再度反転し、データ「1」が書き
込まれる。一方、ラッチ回路のグランド駆動線が切り離
されているので、第2のビット線BL2の電位はVBL-L
[=(1/3)Vcc]のままである。
【0413】(4D)次いで、ビット線BL1,BL2
BL-L[=(1/3)Vcc]にイコライズし、共通ノー
ドCN1をVBL-L[=(1/3)Vcc]に戻す。
【0414】(5D)そして、ワード線WL1をロウレ
ベルとすることによって、第1の選択用トランジスタT
1をオフ状態とする。これによって、第1のサブメモ
リユニットSMU1の共通ノードCN1と第1のビット線
BL1との接続が解かれる。併せて、第1のラッチ制御
線CL1を介してスイッチング用のトランジスタTRSW1
1,TRSW12をオフ状態とし、第1のラッチ回路LC1
ビット線BL1,BL2から切り離す。
【0415】(6D)その後、ワード線WL2をハイレ
ベルとすることによって、第2の選択用トランジスタT
2をオン状態とする。これによって、第2のサブメモ
リユニットSMU2の共通ノードCN2が第2のビット線
BL2に接続される。併せて、第2のラッチ制御線CL2
を介してスイッチング用のトランジスタTRSW21,TR
SW22をオン状態とし、第2のラッチ回路LC2をビット
線BL1,BL2に接続する。これによって、第2のラッ
チ回路LC2にラッチされていたデータに従い、第1の
ビット線BL1の電位がVBL-H(=Vcc)に引き上げら
れるが、ラッチ回路のグランド駆動線が切り離されてい
るので、第2のビット線BL2の電位はVBL-L[=(1
/3)Vcc]のままである。その結果、選択された第2
のメモリセルMC21は、その分極状態が変化せず、デー
タ「0」のままとなる。
【0416】(7D)次いで、ビット線BL1,BL2
BL-L[=(1/3)Vcc]にイコライズし、共通ノー
ドCN2をVBL-L[=(1/3)Vcc]に戻す。
【0417】(8D)そして、ワード線WL2をロウレ
ベルとすることによって、第2の選択用トランジスタT
2をオフ状態とする。これによって、第2のサブメモ
リユニットSMU2の共通ノードCN2と第2のビット線
BL2との接続が解かれる。併せて、第2のラッチ制御
線CL2を介してスイッチング用のトランジスタTRSW2
1,TRSW22をオフ状態とし、第2のラッチ回路LC2
ビット線BL1,BL2から切り離す。
【0418】(9D)その後、非選択のプレート線PL
m(m=2,3・・・M)をVPL-L(=0ボルト)に戻
し、ビット線BL1,BL2を0ボルトに戻す。
【0419】以上の操作によって、データ「1」の再書
き込みが完了する。
【0420】以降、プレート線PL2を共有した第1の
メモリセルMC12及び第2のメモリセルMC22、プレー
ト線PL3を共有した第1のメモリセルMC13及び第2
のメモリセルMC23、プレート線PL4を共有した第1
のメモリセルMC14及び第2のメモリセルMC24に対し
て、順次、工程(1A)〜(10A)、工程(1D)〜
(9D)の操作を行う。
【0421】実施の形態14においては、データの再書
き込み時、非選択のプレート線PL m(m=2,3・・
・M)は(2/3)VPL-H[=(2/3)Vcc]に固定
されている。一方、ビット線BL1はVBL-H(=Vcc
に、ビット線BL2はVBL-L[=(1/3)Vcc]に駆
動される。従って、非選択のプレート線PLm(m=
2,3・・・M)に接続されたメモリセルMC1m,MC
2m(m=2,3・・・M)には、±(1/3)Vccのデ
ィスターブしか加わらない。尚、選択されたプレート線
PL1に接続された第2のメモリセルMC21にも(1/
3)Vccのディスターブが加わる点が実施の形態12と
異なっている。しかしながら、この程度のディスターブ
は全く問題とはならない。
【0422】実施の形態14においては、回路の動作中
に2つの中間電位[(1/3)Vcc及び(2/3)
cc]が必要になるものの、ディスターブの最大レベル
は、実施の形態12の±(1/2)Vccから大きく低減
され、安定したデータの読み出しが可能となる。
【0423】(実施の形態15)実施の形態15も、実
施の形態12の不揮発性メモリの変形である。実施の形
態15の不揮発性メモリは、不揮発性メモリを構成する
第1のメモリユニットMU1と、この不揮発性メモリと
第1のビット線BL1の延在する方向に隣接した不揮発
性メモリを構成する第1のメモリユニットMU’1とを
層間絶縁層26を介して積層し、不揮発性メモリを構成
する第2のメモリユニットMU2と、この不揮発性メモ
リと第2のビット線BL2の延在する方向に隣接した不
揮発性メモリを構成する第2のメモリユニットMU’2
とを層間絶縁層26を介して積層した構成を有する。か
かる実施の形態15の不揮発性メモリの模式的な一部断
面図を図46に示す。但し、図46においては、第1の
メモリユニットMU1,MU’1のみを図示した。第2の
メモリユニットMU2,MU’2は、図46の紙面垂直方
向に隣接している。尚、第1のメモリユニットMU’1
の構成要素に関する参照番号には「’」を付した。
【0424】より具体的には、図46に示す不揮発性メ
モリにおいては、p型のシリコン半導体基板10に形成
されたLOCOS構造、シャロートレンチ構造、あるい
はLOCOS構造とシャロートレンチ構造の組合せから
成る素子分離領域11に囲まれた活性領域に、MOS型
FETから成る選択用トランジスタTR1,TR’1が形
成されている。選択用トランジスタTR1,TR’1は、
シリコン半導体基板10の表面に形成された、例えばシ
リコン酸化膜から成るゲート絶縁膜12、ゲート絶縁膜
12上に形成されたゲート電極13(ワード線WL1
WL’1を兼ねている)、及び、シリコン半導体基板1
0の活性領域に形成され、n+型不純物を含有するソー
ス/ドレイン領域14から構成されている。
【0425】そして、全面に形成された下層絶縁層上に
ビット線BL1が形成され、ビット線BL1は、下層絶縁
層に形成された接続孔(コンタクトホール)15を介し
て、選択用トランジスタTR1,TR’1の一方のソース
/ドレイン領域14に接続されている。また、ビット線
BL1を含む下層絶縁層上には上層絶縁層が形成されて
いる。尚、図面においては、下層絶縁層及び上層絶縁層
を纏めて絶縁層16で表した。また、ビット線BL
1は、後述する接続孔(コンタクトホール)18と接触
しないように、図46の左右方向に延びている。
【0426】絶縁層16上には第1の電極(下部電極)
21が形成され、第1の電極21上に強誘電体層22が
形成され、強誘電体層22上に第2の電極(上部電極)
23が形成され、これらによってメモリセルMC1Mが構
成されている。第1の電極21は、メモリセルMC1M
共通であり、ストライプ状の平面形状を有する。そし
て、第1の電極21は、絶縁層16に形成された開口部
17内に設けられた接続孔18を介して選択用トランジ
スタTR1の他方のソース/ドレイン領域14に接続さ
れている。尚、共通の第1の電極21を、共通ノードC
1で示す。強誘電体層22は、第2の電極23と略同
じパターンにて形成されている。
【0427】更に、メモリセルMC1M及び絶縁層16上
には、層間絶縁層26が形成されている。そして、層間
絶縁層26上には第1の電極(下部電極)21’が形成
され、第1の電極21’上に強誘電体層22’が形成さ
れ、強誘電体層22’上に第2の電極(上部電極)2
3’が形成され、これらによってメモリセルMC’1M
構成されている。第1の電極21’は、メモリセルM
C’1Mに共通であり、ストライプ状の平面形状を有す
る。そして、第1の電極21’は、層間絶縁層26に形
成された開口部27内に設けられた接続孔28、絶縁層
16上に形成された接続部25、及び、接続孔18を介
して、選択用トランジスタTR’1の他方のソース/ド
レイン領域14に接続されている。尚、共通の第1の電
極21’を、共通ノードCN’1で示す。強誘電体層2
2’は、第2の電極23’と略同じパターンにて形成さ
れている。更には、メモリセルMC’1M及び層間絶縁層
26上には、絶縁膜36Aが形成されている。
【0428】ワード線WL1,WL’1は、図46の紙面
垂直方向に延びている。また、第2の電極23,23’
は、図46の紙面垂直方向に隣接するメモリセルM
2m,MC’2mと共通であり、プレート線PLmを兼ね
ている。また、メモリセルMC1MとメモリセルMC’1M
とは、垂直方向に揃っている。このような構造にするこ
とによって、メモリセルの占有面積を小さくすることが
でき、集積度の向上を図ることができる。
【0429】尚、表2に示したように、上方に位置する
メモリユニットのメモリセルを構成する強誘電体層の結
晶化温度を、下方に位置するメモリユニットのメモリセ
ルを構成する強誘電体層の結晶化温度よりも低くしても
よい。
【0430】(実施の形態16)実施の形態16は、本
発明の第12Bの態様に係る不揮発性メモリ、及び、本
発明の第2の構成に係る不揮発性メモリの駆動方法に関
する。図47に実施の形態16の不揮発性メモリの回路
図を示す。尚、断面構造は図6と同様である。
【0431】実施の形態16の不揮発性メモリは、(A
−1)第1のビット線BL1と、(B−1)N個(但
し、実施の形態16では、N≧2であり、具体的には、
N=2)の第1の選択用トランジスタTR1Nと、(C−
1)それぞれがM個(但し、M≧2であり、実施の形態
16においては、M=4)の第1のメモリセルMC1nm
(m=1,2・・・M、n=1,2・・・N)から構成さ
れた、N個(但し、N≧2であり、実施の形態16にお
いては、N=2)の第1のサブメモリユニットSMU1N
と、(D−1)N個の第1のサブメモリユニットSMU
1Nにおいて、N個の第1のサブメモリユニットSMU1n
のそれぞれを構成する第1のメモリセルMC1nm(m=
1,2・・・M)で共通とされたM本のプレート線PL
m、から成る第1のメモリユニットMU1、並びに、(A
−2)第2のビット線BL2と、(B−2)N個の第2
の選択用トランジスタTR2Nと、(C−2)それぞれが
M個の第2のメモリセルMC2nmから構成された、N個
の第2のサブメモリユニットSMU2Nと、(D−2)N
個の第2のサブメモリユニットSMU2Nにおいて、N個
の第2のサブメモリユニットSMU2nのそれぞれを構成
する第2のメモリセルMC2nmで共通とされ、且つ、前
記第1のメモリユニットMU1を構成するM本のプレー
ト線PLmと共通のM本のプレート線PLm、から成る第
2のメモリユニットMU2から構成されている。
【0432】ここで、これらの第2のビット線BL2
第2の選択用トランジスタTR2N及び第2のメモリユニ
ットMU2は、第1のビット線BL1、第1の選択用トラ
ンジスタTR1N及び第1のメモリユニットMU1と隣接
している。
【0433】尚、表2に示したように、上方に位置する
メモリユニットのメモリセルを構成する強誘電体層の結
晶化温度を、下方に位置するメモリユニットのメモリセ
ルを構成する強誘電体層の結晶化温度よりも低くしても
よい。
【0434】そして、各メモリセルMC1nm(m=1,2
・・・Mであり、n=1,2・・・Nであり、実施の形
態16においては、m=1,2,3,4、n=1,2)
は、第1の電極(下部電極)21,31と、強誘電体層
22,32と、第2の電極(上部電極)23,33とか
ら成る。そして、第1のメモリユニットMU1におい
て、第n番目(但し、n=1,2・・・N)の第1のサ
ブメモリユニットSMU 1nを構成する第1のメモリセル
MC1nmの第1の電極21,31は、第n番目の第1の
サブメモリユニットSMU1nにおいて共通であり、該共
通の第1の電極21,31(共通ノードCN1n)は、第
n番目の第1の選択用トランジスタTR1nを介して第1
のビット線BL1に接続され、第2の電極23,33は
共通のプレート線PLmに接続されている。一方、第2
のメモリユニットMU2において、第n番目の第2のサ
ブメモリユニットSMU2nを構成する第2のメモリセル
MC2n mの第1の電極21,31は、第n番目の第2の
サブメモリユニットSMU2nにおいて共通であり、該共
通の第1の電極21,31(共通ノードCN2n)は、第
n番目の第2の選択用トランジスタTR2nを介して第2
のビット線BL2に接続され、第2の電極23,33は
共通のプレート線PLmに接続されている。
【0435】尚、不揮発性メモリのメモリユニットを構
成するメモリセルの数は4個に限定されず、一般には、
M≧2を満足すればよく、2のべき数(M=2,4,
8,16・・・)とすることが好ましい。
【0436】実施の形態16の不揮発性メモリにおいて
も、更に、第1のビット線BL1と第2のビット線BL2
との間に、第1のメモリセルMC1nm及び第2のメモリ
セルMC2nmに記憶されたデータをラッチするためのP
個のラッチ回路が設けられている。実施の形態16にお
いては、N=2であり、P=Nを満たす。そして、第n
番目のラッチ回路は、第n番目の第1のサブメモリユニ
ットSMU1nを構成する第1のメモリセルMC1nm及び
第n番目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構成す
る第2のメモリセルMC2nmに記憶されたデータをラッ
チする。実施の形態16の不揮発性メモリにおいては、
第n番目(但し、n=1,2・・・N)の第1のサブメ
モリユニットSMU1nを構成する第m番目(但し、m=
1,2・・・M)の第1のメモリセルMC1nmと、第n
番目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構成する第
m番目の第2のメモリセルMC2nmとは、対となって相
補的なデータを記憶する。
【0437】具体的には、第1のビット線BL1と第2
のビット線BL2との間には、第1のメモリセルMC1nm
及び第2のメモリセルMC2nmに記憶されたデータをラ
ッチするためのP=N個のラッチ回路(実施の形態16
においては、第1のメモリセルMC11m,MC21mに記憶
されたデータをラッチするための第1のラッチ回路LC
1、及び、第2のメモリセルMC12m,MC22mに記憶さ
れたデータをラッチするための第2のラッチ回路L
2)が設けられている。尚、第1のラッチ回路LC1
第1のビット線BL1との間にはスイッチング用のトラ
ンジスタTRSW11が配設され、第1のラッチ回路LC1
と第2のビット線BL2との間にはスイッチング用のト
ランジスタTRSW12が配設されている。一方、第2のラ
ッチ回路LC2と第1のビット線BL1との間にはスイッ
チング用のトランジスタTRSW21が配設され、第2のラ
ッチ回路LC2と第2のビット線BL2との間にはスイッ
チング用のトランジスタTRSW22が配設されている。第
1のセンスアンプSA1は、第1のラッチ回路LC1から
構成されており、第2のセンスアンプSA2は、第2の
ラッチ回路LC2から構成されているが、このような構
成に限定するものではない。スイッチング用のトランジ
スタTRSW11,TRSW12のゲート電極は第1のラッチ制
御線CL1に接続され、スイッチング用のトランジスタ
TRSW21,TRSW22のゲート電極は第2のラッチ制御線
CL2に接続されている。
【0438】そして、第n番目のラッチ回路にラッチさ
れたデータに基づき、第n番目の第1のサブメモリユニ
ットを構成する第1のメモリセル及び第n番目の第2の
サブメモリユニットを構成する第2のメモリセルへのデ
ータの再書き込みを行う。具体的には、第1のラッチ回
路LC1にラッチされたデータに基づき、第1番目の第
1のサブメモリユニットSMU11を構成する第1のメモ
リセルMC11m及び第1番目の第2のサブメモリユニッ
トSMU21を構成する第2のメモリセルMC21 mへのデ
ータの再書き込みを行い、第2のラッチ回路LC2にラ
ッチされたデータに基づき、第2番目の第1のサブメモ
リユニットSMU12を構成する第1のメモリセルMC
12m及び第2番目の第2のサブメモリユニットSMU22
を構成する第2のメモリセルMC22mへのデータの再書
き込みを行う。
【0439】メモリセルMC11m,MC12m,MC21m
MC22mにおけるプレート線PLmは共通化されており、
プレート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。
更には、第1の選択用トランジスタTR11のゲート電極
と第2の選択用トランジスタTR21のゲート電極はワー
ド線WL1に接続され、第1の選択用トランジスタTR
12のゲート電極と第2の選択用トランジスタTR22のゲ
ート電極はワード線WL2に接続され、ワード線WL1
WL2は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続され
ている。
【0440】実施の形態16の不揮発性メモリにおいて
は、第1のメモリユニットMU1を構成する第1のサブ
メモリユニットSMU11,SMU12のそれぞれは層間絶
縁層26を介して積層されており、第2のメモリユニッ
トMU2を構成する第2のサブメモリユニットSM
21,SMU22のそれぞれは層間絶縁層26を介して積
層されている。即ち、第1のメモリユニットMU1を構
成する第1番目のサブメモリユニットSMU11と第2番
目のサブメモリユニットSMU12とは層間絶縁層26を
介して積層されている。更には、第2のメモリユニット
MU2を構成する第1番目のサブメモリユニットSMU
21と第2番目のサブメモリユニットSMU22も層間絶縁
層26を介して積層されている。これによって、不揮発
性メモリの高集積化を図ることができる。
【0441】実施の形態16の不揮発性メモリからデー
タを読み出し、データを再書き込みする不揮発性メモリ
の駆動方法を、以下、説明する。尚、一例として、プレ
ート線PL1を共有した(即ち、対となった)メモリセ
ル(MC111,MC211)及びメモリセル(MC121,M
221)からデータを読み出し、再書き込みするものと
し、第1のメモリセルMC111,MC121にはデータ
「1」が記憶され、第2のメモリセルMC211,MC221
にはデータ「0」が記憶されているものとする。動作波
形は、図42及び図43に示したと同様である。尚、図
42及び図43中、括弧内の数字は、以下に説明する工
程の番号と対応している。但し、図42及び図43中の
括弧内の数字の次のアルファベット「A」及び「B」
は、以下の説明における工程番号の数字の次のアルファ
ベット「E」及び「F」と対応している。
【0442】先ず、選択されたメモリセル(MC111
MC211)及びメモリセル(MC121,MC221)のデー
タの読み出しを行う(図42参照)。
【0443】(1E)待機状態では、全ビット線、全ワ
ード線、全プレート線が0ボルトとなっている。更に
は、共通ノードCN1,CN2も0ボルトで浮遊状態とな
っている。
【0444】(2E)データ読み出しの開始時、選択さ
れたプレート線PL1の電位立ち上げを行い、即ち、選
択されたプレート線PL1にVPL-H(=Vcc)を印加
し、非選択のプレート線PLm(m=2,3・・・M)
にVPL-L(=0ボルト)を印加する。このとき、共通ノ
ードCN11,CN12,CN21,CN22は、非選択のプレ
ート線PLm(m=2,3・・・M)とのカップリング
要素が強いため、0ボルトよりの値となる。その結果、
データ「1」が書き込まれていた第1のメモリセルMC
111,MC121においては、強誘電体層における分極反転
が生じ、共通ノードCN11,CN12の電位は上昇する。
一方、データ「0」が書き込まれていた第2のメモリセ
ルMC211,MC221においては、強誘電体層における分
極反転が生ぜず、共通ノードCN21,CN22の電位は変
化しない。併せて、第1のラッチ制御線CL1を介して
スイッチング用のトランジスタTRSW11,TRSW12をオ
ン状態とし、第1のラッチ回路LC1を選択すると共
に、第1のセンスアンプSA1の両端の電位を0ボルト
にイコライズしておく。その後、接地線(図示せず)と
ビット線BL1,BL2との電気的な接続を解き、ビット
線BL1,BL2を浮遊状態とする。
【0445】(3E)次いで、ワード線WL1をハイレ
ベルとすることによって、第1番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR11、及び、第1番目の第2の選択用トラン
ジスタTR21をオン状態とする。これによって、第1の
サブメモリユニットSMU11の共通ノードCN11が第1
のビット線BL1に接続され、第2のサブメモリユニッ
トSMU21の共通ノードCN21が第2のビット線BL2
に接続される。その結果、第1のサブメモリユニットS
MU11の共通ノードCN11が0ボルト近くに低下し、デ
ータ「1」が書き込まれていた第1のメモリセルMC
111においては、強誘電体層における分極反転が一層進
行する。このようにして、第1のビット線BL1と第2
のビット線BL2との間には電位差が生じる。
【0446】(4E)その後、第1のラッチ制御線CL
1を介してスイッチング用のトランジスタTRSW11,T
SW12をオフ状態とし、第1のラッチ回路LC1をビッ
ト線BL1,BL2から切り離す。
【0447】(5E)そして、第1のラッチ回路LC1
を活性化して、データを確定し、かかるデータ(この例
では、データ「1」)を第1のセンスアンプSA1内の
第1のラッチ回路LC1にラッチする。一方、ビット線
BL1,BL2を0ボルトにイコライズする。これによっ
て、選択された第1のメモリセルMC111及び第2のメ
モリセルMC211には、データ「0」が書き込まれる。
【0448】(6E)次に、ワード線WL1をロウレベ
ルとすることによって、第1番目の第1の選択用トラン
ジスタTR11、及び、第1番目の第2の選択用トランジ
スタTR21をオフ状態とする。これによって、第1のサ
ブメモリユニットSMU11の共通ノードCN11と第1の
ビット線BL1との接続が解かれ、第2のサブメモリユ
ニットSMU21の共通ノードCN21と第2のビット線B
2との接続が解かれる。併せて、第2のラッチ制御線
CL2を介してスイッチング用のトランジスタT
SW21,TRSW22をオン状態とし、第2のラッチ回路L
2を選択すると共に、第2のセンスアンプSA2の両端
の電位を0ボルトにイコライズしておく。その後、接地
線(図示せず)とビット線BL1,BL2との電気的な接
続を解き、ビット線BL1,BL2を浮遊状態とする。
【0449】(7E)次いで、ワード線WL2をハイレ
ベルとすることによって、第2番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR12、及び、第2番目の第2の選択用トラン
ジスタTR22をオン状態とする。これによって、第1の
サブメモリユニットSMU12の共通ノードCN12が第1
のビット線BL1に接続され、第2のサブメモリユニッ
トSMU22の共通ノードCN22が第2のビット線BL2
に接続される。データ「1」が書き込まれていた第1の
メモリセルMC121においては、強誘電体層における分
極反転が生じており、共通ノードCN12の電位は高い。
一方、データ「0」が書き込まれた第2のメモリセルM
221においては、強誘電体層における分極反転が生ぜ
ず、共通ノードCN22の電位は低い。
【0450】(8E)その後、第2のラッチ制御線CL
2を介してスイッチング用のトランジスタTRSW21,T
SW22をオフ状態とし、第2のラッチ回路LC2をビッ
ト線BL1,BL2から切り離す。
【0451】(9E)そして、第2のラッチ回路LC2
を活性化して、データを確定し、かかるデータ(この例
では、データ「1」)を第2のセンスアンプSA2内の
第2のラッチ回路LC2にラッチする。一方、ビット線
BL1,BL2を0ボルトにイコライズする。これによっ
て、選択された第1のメモリセルMC121には、データ
「0」が書き込まれる。
【0452】(10E)次に、ワード線WL2をロウレ
ベルとすることによって、第2番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR12、及び、第2番目の第2の選択用トラン
ジスタTR22をオフ状態とする。これによって、第1の
サブメモリユニットSMU12の共通ノードCN12と第2
のビット線BL2との接続が解かれ、第2のサブメモリ
ユニットSMU22の共通ノードCN22と第2のビット線
BL2との接続が解かれる。併せて、選択されたプレー
ト線PL1の電位立ち下げを行う。即ち、選択されたプ
レート線PL1の電位をVPL-L(=0ボルト)に戻す。
【0453】以上の操作によって、メモリセル(MC
111,MC211)及びメモリセル(MC 121,MC221)に
おけるデータの読み出しが完了する。この状態において
は、第1のメモリセルMC111及びメモリセルMC121
は、データ「0」が書き込まれている。また、第1のラ
ッチ回路LC1及び第2のラッチ回路LC2には、それぞ
れ、メモリセル(MC111,MC211)及びメモリセル
(MC121,MC221)に記憶されていたデータがラッチ
されている。
【0454】次に、選択されたメモリセル(MC111
MC211)及びメモリセル(MC121,MC221)におけ
るデータの再書き込み、具体的には、データ「1」の再
書き込みを行う(図43参照)。
【0455】(1F)初期状態では、全ビット線、全ワ
ード線、全プレート線が接地されている。更には、各共
通ノードCN11,CN12,CN21,CN22も0ボルトで
浮遊状態となっている。
【0456】(2F)次に、非選択のプレート線PLm
(m=2,3・・・M)に(1/2)VPL-H[=(1/
2)Vcc]を印加する。選択プレート線PL1はVPL-L
(=0ボルト)のままである。
【0457】(3F)その後、ワード線WL1をハイレ
ベルとすることによって、第1番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR11、及び、第1番目の第2の選択用トラン
ジスタTR21をオン状態とする。これによって、第1の
サブメモリユニットSMU11の共通ノードCN11が第1
のビット線BL1に接続され、第2のサブメモリユニッ
トSMU21の共通ノードCN21が第2のビット線BL2
に接続される。併せて、第1のラッチ制御線CL1を介
してスイッチング用のトランジスタTRSW11,TRSW12
をオン状態とし、第1のラッチ回路LC1をビット線B
1,BL2に接続する。これによって、第1のラッチ回
路LC1にラッチされていたデータ(この例では、デー
タ「1」)に従い、第1のビット線BL1の電位がV
BL-H(=Vcc)に引き上げられる。その結果、選択され
た第1のメモリセルMC111は、その分極状態が再度反
転し、データ「1」が書き込まれる。一方、選択された
第2のメモリセルMC211は、その分極状態がそのまま
であり、データ「0」が保持される。
【0458】(4F)次いで、ビット線BL1,BL2
0ボルトにイコライズし、各共通ノードCN11,CN21
を0ボルトに戻す。
【0459】(5F)そして、ワード線WL1をロウレ
ベルとすることによって、第1番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR11、及び、第1番目の第2の選択用トラン
ジスタTR21をオフ状態とする。これによって、第1の
サブメモリユニットSMU11の共通ノードCN11と第1
のビット線BL1との接続が解かれ、第2のサブメモリ
ユニットSMU21の共通ノードCN21と第2のビット線
BL2との接続が解かれる。併せて、第1のラッチ制御
線CL1を介してスイッチング用のトランジスタTR
SW11,TRSW12をオフ状態とし、第1のラッチ回路LC
1をビット線BL1,BL2から切り離す。
【0460】(6F)その後、ワード線WL2をハイレ
ベルとすることによって、第2番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR12、及び、第2番目の第2の選択用トラン
ジスタTR22をオン状態とする。これによって、第1の
サブメモリユニットSMU12の共通ノードCN12が第1
のビット線BL1に接続され、第2のサブメモリユニッ
トSMU22の共通ノードCN22が第2のビット線BL2
に接続される。併せて、第2のラッチ制御線CL2を介
してスイッチング用のトランジスタTRSW21,TRSW22
をオン状態とし、第2のラッチ回路LC2をビット線B
1,BL2に接続する。これによって、第2のラッチ回
路LC2にラッチされていたデータ(この例では、デー
タ「0」)に従い、第1のビット線BL1の電位がV
BL-H(=Vcc)に引き上げられるが、第2のビット線B
2の電位はVBL-L(=0ボルト)のままである。その
結果、選択された第1のメモリセルMC121は、その分
極状態が再度反転し、データ「1」が書き込まれる。一
方、選択された第2のメモリセルMC221は、その分極
状態がそのままであり、データ「0」が保持される。
【0461】(7F)次いで、ビット線BL1,BL2
0ボルトにイコライズし、各共通ノードCN12,CN22
を0ボルトに戻す。
【0462】(8F)そして、ワード線WL2をロウレ
ベルとすることによって、第2番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR12、及び、第2番目の第2の選択用トラン
ジスタTR22をオフ状態とする。これによって、第1の
サブメモリユニットSMU12の共通ノードCN12と第1
のビット線BL1との接続が解かれ、第2のサブメモリ
ユニットSMU22の共通ノードCN22と第2のビット線
BL2との接続が解かれる。併せて、第2のラッチ制御
線CL2を介してスイッチング用のトランジスタTR
SW21,TRSW22をオフ状態とし、第2のラッチ回路LC
2をビット線BL1,BL2から切り離す。
【0463】(9F)その後、非選択のプレート線PL
m(m=2,3・・・M)をVPL-L(=0ボルト)に戻
す。
【0464】以上の操作によって、データ「1」の再書
き込みが完了するが、プレート線PL1を共有した第1
のメモリセルMC111,MC121及び第2のメモリセルM
211,MC221に記憶されたデータの読み出し及びデー
タの再書き込みを、1回のプレート線の電位立ち上げ
(VPL-L→VPL-H)[工程(2E)]及び電位立ち下げ
(VPL-H→VPL-L)[工程(10E)]にて行ってい
る。
【0465】以降、プレート線PL2を共有した第1の
メモリセルMC112,MC122及び第2のメモリセルMC
212,MC222、プレート線PL3を共有した第1のメモ
リセルMC113,MC123及び第2のメモリセルM
213、MC223、プレート線PL4を共有した第1のメ
モリセルMC114,MC124及び第2のメモリセルMC
214,MC224に対して、順次、工程(1E)〜(10
E)、工程(1F)〜(9F)の操作を行う。
【0466】尚、新たにデータの書き込みを行う場合に
は、先ず、工程(1E)〜(10E)の操作を行った
後、新たにデータを書き込むべきメモリセルに関連する
ラッチ回路を所望の値に書き換えて、工程(1F)〜
(9F)の操作を行えばよい。
【0467】(実施の形態17)実施の形態17は、実
施の形態16の変形である。実施の形態17において
は、所謂フラッシュメモリと同様に、選択されたプレー
ト線に接続されたメモリセルを一括して書き換える。こ
の場合には、書き換えの際の読み出し動作を省略して、
動作の簡素化と、書き換えの高速化を図ることができ
る。実施の形態17における不揮発性メモリの構造は、
実施の形態16の不揮発性メモリの構造と同様とするこ
とができる。動作波形は、図44に示したと同様であ
る。尚、図44中、括弧内の数字は、以下に説明する工
程の番号と対応している。但し、図44中の括弧内の数
字の次のアルファベット「C」は、以下の説明における
工程番号の数字の次のアルファベット「G」と対応して
いる。以下の説明においては、一例として、プレート線
PL1を共有した(即ち、対となった)メモリセル(M
111,MC211)及びメモリセル(MC121,MC221
にデータを書き込むものとし、メモリセルMC111,M
121にはデータ「1」が、メモリセルMC211,MC2
21にはデータ「0」が記憶されているとする。
【0468】(1G)待機状態では、全ビット線、全ワ
ード線、全プレート線が0ボルトとなっている。更に
は、共通ノードCN11,CN12,CN21,CN22も0ボ
ルトで浮遊状態となっている。また、第1のラッチ制御
線CL1を介してスイッチング用のトランジスタTR
SW11,TRSW12をオフ状態とし、第2のラッチ制御線C
2を介してスイッチング用のトランジスタTRSW21
TRSW22をオフ状態としておく。
【0469】(2G)そして、ビット線BL1,BL2
0ボルトにイコライズする。
【0470】(3G)次に、選択されたプレート線PL
1の電位立ち上げを行い、即ち、選択されたプレート線
PL1にVPL-H(=Vcc)を印加し、非選択のプレート
線PLm(m=2,3・・・M)にVPL-L(=0ボル
ト)を印加する。併せて、ワード線WL1,WL2をハイ
レベルとすることによって、第1番目の第1の選択用ト
ランジスタTR11、及び、第1番目の第2の選択用トラ
ンジスタTR21をオン状態とする。これによって、第1
のサブメモリユニットSMU11,SMU12の共通ノード
CN11,CN12が第1のビット線BL1に接続され、第
2のサブメモリユニットSMU21,SMU22の共通ノー
ドCN21,CN22が第2のビット線BL2に接続され
る。その結果、選択された第1のメモリセルMC111
MC121、及び、第2のメモリセルMC211,MC221
データ「0」が書き込まれる。
【0471】(4G)その後、ワード線WL1,WL2
ロウレベルとすることによって、第1番目の第1の選択
用トランジスタTR11、及び、第1番目の第2の選択用
トランジスタTR21をオフ状態とする。併せて、選択さ
れたプレート線PL1の電位立ち下げを行う。即ち、選
択されたプレート線PL1をVPL-L(=0ボルト)とす
る。
【0472】以上の操作で、選択されたプレート線PL
1に接続されたメモリセルMC111,MC121,MC211
MC221にはデータ「0」が書き込まれる。尚、これま
での操作の間に、第1のラッチ回路LC1、第2のラッ
チ回路LC2には所望の書き込みデータを転送してお
く。
【0473】(5G)その後、実施の形態16の工程
(1F)〜(9F)の再書き込みと同じ操作を行う。こ
れにより、データ「1」の書き込みが行われ、書き込み
が完了する。
【0474】以降、プレート線PL2を共有した第1の
メモリセルMC112,MC122及び第2のメモリセルMC
212,MC222、プレート線PL3を共有した第1のメモ
リセルMC113,MC123及び第2のメモリセルM
213、MC223、プレート線PL4を共有した第1のメ
モリセルMC114,MC124及び第2のメモリセルMC
214,MC224に対して、順次、工程(1G)〜(4
G)、工程(1F)〜(9F)の操作を行う。
【0475】(実施の形態18)実施の形態18も、実
施の形態16の変形である。実施の形態18において
は、データの再書き込み時、非選択のプレート線PLm
(m=2,3・・・M)に(2/3)Vccを印加する。
また、ビット線BL1,BL2を、0ボルトではなく、
(1/3)Vccにイコライズする。実施の形態18にお
ける不揮発性メモリの構造も、実施の形態16の不揮発
性メモリの構造と同様とすることができる。尚、データ
の読み出しは、実施の形態16の(1E)〜(10E)
の工程と同じ工程を実行すればよい。動作波形は、図4
5に示したと同様である。尚、図45中、括弧内の数字
は、以下に説明する工程の番号と対応している。但し、
図45中の括弧内の数字の次のアルファベット「D」
は、以下の説明における工程番号の数字の次のアルファ
ベット「H」と対応している。以下の説明においては、
一例として、プレート線PL1を共有した(即ち、対と
なった)メモリセル(MC111,MC211)及びメモリセ
ル(MC121,MC221)からデータを読み出し、再書き
込みするものとし、メモリセルMC111,MC121にはデ
ータ「1」が、メモリセルMC211,MC221にはデータ
「0」が記憶されているとする。
【0476】(1H)初期状態では、全ビット線、全ワ
ード線、全プレート線が0ボルトとなっている。更に、
各共通ノードCN11,CN12,CN21,CN22も0ボル
トで浮遊状態となっている。また、第1のラッチ回路L
1及び第2のラッチ回路LC2のそれぞれには、メモリ
セル(MC111,MC211)及びメモリセル(MC121
MC221)に関するデータがラッチされている。
【0477】(2H)次に、非選択のプレート線PLm
(m=2,3・・・M)に(2/3)VPL-H[=(2/
3)Vcc]を印加する。選択プレート線PL1はVPL-L
(=0ボルト)のままである。併せて、ビット線B
1,BL2をVBL-L[=(1/3)Vcc]にイコライズ
する。尚、図示しないラッチ回路のグランド駆動線は切
り離しておく。
【0478】(3H)その後、ワード線WL1をハイレ
ベルとすることによって、第1番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR11、及び、第1番目の第2の選択用トラン
ジスタTR21をオン状態とする。これによって、第1の
サブメモリユニットSMU11の共通ノードCN11が第1
のビット線BL1に接続され、第2のサブメモリユニッ
トSMU21の共通ノードCN21が第2のビット線BL2
に接続される。併せて、第1のラッチ制御線CL1を介
してスイッチング用のトランジスタTRSW11,TRSW12
をオン状態とし、第1のラッチ回路LC1をビット線B
1,BL2に接続する。これによって、第1のラッチ回
路LC1にラッチされていたデータに従い、第1のビッ
ト線BL1の電位がVBL-H(=Vcc)に引き上げられ
る。その結果、選択された第1のメモリセルMC
111は、その分極状態が再度反転し、データ「1」が書
き込まれる。一方、ラッチ回路のグランド駆動線が切り
離されているので、第2のビット線BL2の電位はV
BL-L[=(1/3)Vcc]のままであり、選択された第
2のメモリセルMC211は、その分極状態が変化せず、
データ「0」のままとなる。
【0479】(4H)次いで、ビット線BL1,BL2
BL-L[=(1/3)Vcc]にイコライズし、各共通ノ
ードCN11,CN21をVBL-L[=(1/3)Vcc]に戻
す。
【0480】(5H)そして、ワード線WL1をロウレ
ベルとすることによって、第1番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR11、及び、第1番目の第2の選択用トラン
ジスタTR21をオフ状態とする。これによって、第1の
サブメモリユニットSMU11の共通ノードCN11と第1
のビット線BL1との接続が解かれ、第2のサブメモリ
ユニットSMU21の共通ノードCN21と第2のビット線
BL2との接続が解かれる。併せて、第1のラッチ制御
線CL1を介してスイッチング用のトランジスタTR
SW11,TRSW12をオフ状態とし、第1のラッチ回路LC
1をビット線BL1,BL2から切り離す。
【0481】(6H)その後、ワード線WL2をハイレ
ベルとすることによって、第2番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR12、及び、第2番目の第2の選択用トラン
ジスタTR22をオン状態とする。これによって、第1の
サブメモリユニットSMU12の共通ノードCN12が第1
のビット線BL1に接続され、第2のサブメモリユニッ
トSMU22の共通ノードCN22が第2のビット線BL2
に接続される。併せて、第2のラッチ制御線CL2を介
してスイッチング用のトランジスタTRSW21,TRSW22
をオン状態とし、第2のラッチ回路LC2をビット線B
1,BL2に接続する。これによって、第2のラッチ回
路LC2にラッチされていたデータに従い、第1のビッ
ト線BL1の電位がVBL-H(=Vcc)に引き上げられ
る。その結果、選択された第1のメモリセルMC
121は、その分極状態が再度反転し、データ「1」が書
き込まれる。一方、ラッチ回路のグランド駆動線が切り
離されているので、第2のビット線BL2の電位はV
BL-L[=(1/3)Vcc]のままであり、選択された第
2のメモリセルMC221は、その分極状態が変化せず、
データ「0」のままとなる。
【0482】(7H)次いで、ビット線BL1,BL2
BL-L[=(1/3)Vcc]にイコライズし、各共通ノ
ードCN12,CN22をVBL-L[=(1/3)Vcc]に戻
す。
【0483】(8H)そして、ワード線WL2をロウレ
ベルとすることによって、第2番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR12、及び、第2番目の第2の選択用トラン
ジスタTR22をオフ状態とする。これによって、第1の
サブメモリユニットSMU12の共通ノードCN12と第1
のビット線BL1との接続が解かれ、第2のサブメモリ
ユニットSMU22の共通ノードCN22と第2のビット線
BL2との接続が解かれる。併せて、第2のラッチ制御
線CL2を介してスイッチング用のトランジスタTR
SW21,TRSW22をオフ状態とし、第2のラッチ回路LC
2をビット線BL1,BL2から切り離す。
【0484】(9H)その後、非選択のプレート線PL
m(m=2,3・・・M)をVPL-L(=0ボルト)に戻
し、ビット線BL1,BL2を0ボルトに戻す。
【0485】以上の操作によって、データ「1」の再書
き込みが完了する。
【0486】以降、プレート線PL2を共有した第1の
メモリセルMC112,MC122及び第2のメモリセルMC
212,MC222、プレート線PL3を共有した第1のメモ
リセルMC113,MC123及び第2のメモリセルM
213,MC223、プレート線PL4を共有した第1のメ
モリセルMC114,MC124及び第2のメモリセルMC
214,MC224に対して、順次、工程(1E)〜(10
E)、工程(1H)〜(9H)の操作を行う。
【0487】実施の形態18においては、データの再書
き込み時、非選択のプレート線PL m(m=2,3・・
・M)は(2/3)VPL-H[=(2/3)Vcc]に固定
されている。一方、ビット線BL1はVBL-H(=Vcc
に、ビット線BL2はVBL-L[=(1/3)Vcc]に駆
動される。従って、非選択のプレート線PLm(m=
2,3・・・M)に接続されたメモリセルMC11m,M
12m,MC21m,MC22m(m=2,3・・・M)に
は、±(1/3)Vccのディスターブしか加わらない。
尚、選択されたプレート線PL1に接続された第2のメ
モリセルMC211,MC22 1にも(1/3)Vccのディス
ターブが加わる点が実施の形態16と異なっている。し
かしながら、この程度のディスターブは全く問題とはな
らない。
【0488】実施の形態18においては、回路の動作中
に2つの中間電位[(1/3)Vcc及び(2/3)
cc]が必要になるものの、ディスターブの最大レベル
は、実施の形態16の±(1/2)Vccから大きく低減
され、安定したデータの読み出しが可能となる。
【0489】(実施の形態19)実施の形態19の不揮
発性メモリも、実施の形態16の不揮発性メモリの変形
である。実施の形態19の不揮発性メモリの断面構造は
図10と同じであり、等価回路は図19と同じである。
尚、図19に示したビット線BL1,BL2には、図39
に示したと同様のラッチ回路LCn(n=1,2・・・
Nであり、実施の形態19においては、N=4)、スイ
ッチング用のトランジスタTRSWn1,TR SWn2、ラッチ
制御線CLn、センスアンプSAnが配設されているが、
図19においては、これらの図示は省略した。
【0490】実施の形態19の不揮発性メモリにおいて
は、第1のメモリユニットMU1を構成するサブメモリ
ユニットSMU11,SMU12,SMU13,SMU14が4
段に積層されている。また、図示しないが、第2のメモ
リユニットMU2を構成するサブメモリユニットSMU
21,SMU22,SMU23,SMU24も4段に積層されて
いる。
【0491】実施の形態19の不揮発性メモリは、(A
−1)第1のビット線BL1と、(B−1)N個(但
し、実施の形態19では、N≧2であり、具体的には、
N=4)の第1の選択用トランジスタTR1N(TR11
TR12,TR13,TR14)と、(C−1)それぞれがM
個(但し、M≧2であり、実施の形態19においては、
M=8)の第1のメモリセルMC1nM(MC11M,MC
12M,MC13M,MC14M)から構成された、N個の第1
のサブメモリユニットSMU1N(SMU11,SMU12
SMU13,SMU14)と、(D−1)N個の第1のサブ
メモリユニットSMU1Nにおいて、N個の第1のサブメ
モリユニットSMU1nのそれぞれを構成する第1のメモ
リセルMC1nm(MC11m,MC12m,MC12m,M
14m)で共通とされたM本のプレート線PLm、から成
る第1のメモリユニットMU1、並びに、(A−2)第
2のビット線BL2と、(B−2)N個の第2の選択用
トランジスタTR2N(TR21,TR22,TR23,T
24)と、(C−2)それぞれがM個の第2のメモリセ
ルMC2nM(MC21M,MC22M,MC23M,MC24M)か
ら構成された、N個の第2のサブメモリユニットSMU
2N(SMU21,SMU22,SMU23,SMU24)と、
(D−2)N個の第2のサブメモリユニットSMU2N
おいて、N個の第2のサブメモリユニットSMU2nのそ
れぞれを構成する第2のメモリセルMC2nm(MC21m
MC22m,MC22m,MC24m)で共通とされ、且つ、前
記第1のメモリユニットを構成するM本のプレート線と
共通のM本のプレート線PLm、から成る第2のメモリ
ユニットMU2から構成されている。
【0492】即ち、実施の形態19の不揮発性メモリ
は、メモリユニットを構成するサブメモリユニットが4
層構成である。尚、サブメモリユニットを構成するメモ
リセルの数は8個に限定されず、また、メモリユニット
を構成するメモリセルの数は32個に限定されない。
【0493】尚、表10や表11に示したように、上方
に位置するメモリユニットのメモリセルを構成する強誘
電体層の結晶化温度を、下方に位置するメモリユニット
のメモリセルを構成する強誘電体層の結晶化温度よりも
低くしてもよい。
【0494】そして、各メモリセルは、第1の電極と強
誘電体層と第2の電極とから成る。具体的には、メモリ
セルMC11M及びメモリセルMC21Mのそれぞれは、第1
の電極21と、強誘電体層22と、第2の電極23とか
ら成る。また、メモリセルMC12M及びメモリセルMC
22Mのそれぞれは、第1の電極31と、強誘電体層32
と、第2の電極33とから成る。更には、メモリセルM
13M及びメモリセルMC23Mのそれぞれは、第1の電極
41と、強誘電体層42と、第2の電極43とから成
る。また、メモリセルMC14M及びメモリセルMC24M
それぞれは、第1の電極51と、強誘電体層52と、第
2の電極53とから成る。
【0495】第1のメモリユニットMU1において、第
n番目(n=1,2・・・N)の第1のサブメモリユニ
ットSMU1nを構成する第1のメモリセルMC1nmの第
1の電極21,31,41,51は、第n番目の第1の
サブメモリユニットSMU1nにおいて共通であり、該共
通の第1の電極21,31,41,51は、第n番目の
第1の選択用トランジスタTR1nを介して第1のビット
線BL1に接続され、第2の電極23,33,43,5
3は共通のプレート線PLmに接続されている。
【0496】第2のメモリユニットMU2において、第
n番目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構成する
第2のメモリセルMC2nmの第1の電極21,31,4
1,51は、第n番目の第2のサブメモリユニットSM
2nにおいて共通であり、該共通の第1の電極21,3
1,41,51は、第n番目の第2の選択用トランジス
タTR2nを介して第2のビット線BL2に接続され、第
2の電極23,33,43,53は共通のプレート線P
mに接続されている。
【0497】そして、第1のビット線BL1と第2のビ
ット線BL2との間には、第1のメモリセルMC11mと第
2のメモリセルMC21mに記憶されたデータをラッチす
るための第1のラッチ回路LC1、第1のメモリセルM
12mと第2のメモリセルMC22 mに記憶されたデータを
ラッチするための第2のラッチ回路LC2、第1のメモ
リセルMC13mと第2のメモリセルMC23mに記憶された
データをラッチするための第3のラッチ回路LC3、並
びに、第1のメモリセルMC14mと第2のメモリセルM
24mに記憶されたデータをラッチするための第4のラ
ッチ回路LC4が設けられている。
【0498】そして、プレート線PL1を共有したメモ
リセルMC11m,MC21m、プレート線PL2を共有した
メモリセルMC12m,MC22m、プレート線PL3を共有
したMC13m,MC23m、プレート線PL4を共有したメ
モリセルMC14m,MC24mに相補的なデータを書き込む
ことで、それぞれに、1ビットを記憶する。また、8つ
の選択用トランジスタTR11〜TR14,TR21〜TR24
と、64個のメモリセルMC11m〜MC14m,MC21m
MC24mによって、1つのメモリユニット(アクセス単
位ユニット)が構成され、32ビットを記憶する。
【0499】センスアンプSA1,SA2,SA3,SA4
は、ラッチ回路LC1,LC2,LC 3,LC4から構成さ
れている。
【0500】実際の不揮発性メモリにおいては、この3
2ビットを記憶する不揮発性メモリの集合がアクセス単
位ユニットとしてアレイ状に配設されている。
【0501】実施の形態19の不揮発性メモリからデー
タを読み出す方法は、実施の形態16にて説明したと実
質的に同じであるが故に、詳細な説明は省略する。
【0502】実施の形態19のメモリアレイの構成上の
限界寸法は、プレート線PLmの最小ピッチに基づきロ
ー方向の寸法が規定され、プレート線1本、及び、ビッ
ト線BL1,BL2で囲まれた領域に4ビットが記憶され
る。従って、限界寸法は2F 2である。また、4本のワ
ード線WL1,WL2,WL3,WL4と8本のプレート線
PLMの2次元マトリックスによって、ロー・アドレス
の選択が行われる。即ち、4本のワード線と8本のプレ
ート線によって、ロー方向の32ビットのアクセスが可
能であり、ロー・アドレスの選択に必要とされるドライ
バは、1アドレス当たり0.375本でよい。従って、
従来型のメモリセル構造と比較して、駆動用の信号線を
大幅に減少させることができ、周辺回路を大幅に削減す
ることができる。
【0503】(実施の形態20)実施の形態20におい
ては、実施の形態19の不揮発性メモリの構造を変更
し、実施の形態12にて説明した不揮発性メモリの構造
と同様とする。即ち、図17に示した等価回路と同様
に、メモリユニットMU21,MU22,MU23,MU24
接続された選択用トランジスタTR21,TR22,T
23,TR24のゲート電極のそれぞれを、ワード線WL
1,WL2,WL3,WL4ではなく、ワード線WL21,W
22,WL23,WL24に接続する。そして、プレート線
PLmを共有した第1のメモリセル及び第2のメモリセ
ルの数の合計と一致する数のラッチ回路が、第1のビッ
ト線BL1と第2のビット線BL2の間に設けられてい
る。
【0504】即ち、第1のビット線BL1と第2のビッ
ト線BL2との間には、図39に示したと同様の第1の
ラッチ回路LCP、スイッチング用のトランジスタTR
SWP1,TRSWP2、ラッチ制御線CLP、センスアンプS
P(但し、P=2Nであり、実施の形態20において
は、P=8)が配設されている。尚、図17において
は、これらの図示は省略した。
【0505】この実施の形態20の不揮発性メモリにお
いて、ワード線WL11〜ワード線WL14を選択した場
合、メモリユニットMU11〜メモリユニットMU14がア
クセスされ、ビット線BL1にのみ、記憶されたデータ
に相当する電圧(ビット線電位)が出現する。尚、同じ
センスアンプSA1〜SA8に接続されたビット線BL2
には、データ「1」の読み出し電圧(ビット線電位)
と、データ「0」の読み出し電圧(ビット線電位)の中
間の参照電位を与える。一方、ワード線WL21〜ワード
線WL24を選択した場合、メモリユニットMU21〜メモ
リユニットMU24がアクセスされ、ビット線BL2にの
み、記憶されたデータに相当する電圧(ビット線電位)
が出現する。尚、同じセンスアンプSA1〜SA8に接続
されたビット線BL1には、データ「1」の読み出し電
圧(ビット線電位)と、データ「0」の読み出し電圧
(ビット線電位)の中間の参照電位を与える。
【0506】そして、第(2n−1)番目のラッチ回路
は、第n番目の第1のサブメモリユニットを構成する第
1のメモリセルに記憶されたデータをラッチし、第2n
番目のラッチ回路は、第n番目の第2のサブメモリユニ
ットを構成する第2のメモリセルに記憶されたデータを
ラッチする。具体的には、第1番目のラッチ回路LC 1
は、第1番目の第1のサブメモリユニットSMU11を構
成する第1のメモリセルMC11mに記憶されたデータを
ラッチし、第2番目のラッチ回路LC2は、第1番目の
第2のサブメモリユニットSMU21を構成する第2のメ
モリセルMC21mに記憶されたデータをラッチする。ま
た、第3番目のラッチ回路LC3は、第2番目の第1の
サブメモリユニットSMU12を構成する第1のメモリセ
ルMC12mに記憶されたデータをラッチし、第4番目の
ラッチ回路LC4は、第2番目の第2のサブメモリユニ
ットSMU22を構成する第2のメモリセルMC22mに記
憶されたデータをラッチする。更には、第5番目のラッ
チ回路LC5は、第3番目の第1のサブメモリユニット
SMU13を構成する第1のメモリセルMC13mに記憶さ
れたデータをラッチし、第6番目のラッチ回路LC
6は、第3番目の第2のサブメモリユニットSMU23
構成する第2のメモリセルMC23mに記憶されたデータ
をラッチする。更には、第7番目のラッチ回路LC
7は、第4番目の第1のサブメモリユニットSMU14
構成する第1のメモリセルMC14mに記憶されたデータ
をラッチし、第8番目のラッチ回路LC8は、第4番目
の第2のサブメモリユニットSMU24を構成する第2の
メモリセルMC24mに記憶されたデータをラッチする。
【0507】この実施の形態20の不揮発性メモリにお
いては、信号量(電位差)が実施の形態19と比較して
約半分となり、しかも、参照電位のばらつき等から動作
マージンは低下するが、不揮発性メモリの集積度は約2
倍になる。実施の形態20の不揮発性メモリにおいて、
例えば、ワード線WL11とワード線WL21とを同時に選
択すれば、プレート線PLmを共有した(対となった)
メモリセルMC1nm,MC2nmからデータを読み出すこと
ができ、実質的に、実施の形態19にて説明した不揮発
性メモリと同様の動作を行うことができる。
【0508】尚、実施の形態16の不揮発性メモリの構
造を同様に変更し、実施の形態12にて説明した不揮発
性メモリの構造と同様とすることもできる。即ち、メモ
リユニットMU21,MU22に接続された選択用トランジ
スタTR21,TR22のゲート電極のそれぞれを、ワード
線WL1,WL2ではなく、図5に示したと同様に、ワー
ド線WL21,WL22に接続すればよい。この場合には、
第1のビット線BL1と第2のビット線BL2との間に
は、図39に示したと同様の第1のラッチ回路LCP
スイッチング用のトランジスタTRSWP1,TRSWP2、ラ
ッチ制御線CLP、センスアンプSAP(但し、P=2N
であり、P=4)を配設すればよい。そして、第(2n
−1)番目のラッチ回路は、第n番目の第1のサブメモ
リユニットを構成する第1のメモリセルに記憶されたデ
ータをラッチし、第2n番目のラッチ回路は、第n番目
の第2のサブメモリユニットを構成する第2のメモリセ
ルに記憶されたデータをラッチする。具体的には、第1
番目のラッチ回路LC1は、第1番目の第1のサブメモ
リユニットSMU11を構成する第1のメモリセルMC
11mに記憶されたデータをラッチし、第2番目のラッチ
回路LC2は、第1番目の第2のサブメモリユニットS
MU21を構成する第2のメモリセルMC21mに記憶され
たデータをラッチする。また、第3番目のラッチ回路L
3は、第2番目の第1のサブメモリユニットSMU12
を構成する第1のメモリセルMC12mに記憶されたデー
タをラッチし、第4番目のラッチ回路LC4は、第2番
目の第2のサブメモリユニットSMU22を構成する第2
のメモリセルMC22mに記憶されたデータをラッチす
る。
【0509】尚、面積的には不利になるが、絶縁層16
上にサブメモリユニットSMU11,SMU12,SM
21,SMU22を形成し、層間絶縁層26をその上に形
成し、層間絶縁層26上にサブメモリユニットSM
13,SMU14,SMU23,SMU24を形成する構造と
してもよい。
【0510】実施の形態1〜実施の形態11にて説明し
たメモリユニットの構造を実施の形態12〜実施の形態
20における不揮発性メモリに適宜適用することができ
る。
【0511】(実施の形態21)実施の形態21は、本
発明の第13の態様に係る不揮発性メモリ、並びに、本
発明の第2の態様及び第3の態様に係る駆動方法に関す
る。図48に実施の形態21の不揮発性メモリの回路図
を示し、図49に模式的な一部断面図を示す。
【0512】実施の形態21の不揮発性メモリは、
(A)ビット線BLと、(B)N個(但し、N≧2であ
り、実施の形態21においては、具体的には、N=2)
の選択用トランジスタTR1,TR2と、(C)それぞれ
がM個(但し、M≧2であり、実施の形態21において
は、具体的には、M=8)のメモリセルMCnm(n=
1,2、m=1,2・・・M)から構成された、N個の
メモリユニットMU1,MU2と、(D)M本のプレート
線PLm、から構成されている。
【0513】そして、各メモリセルMCnmは、第1の電
極21,31と強誘電体層22,32と第2の電極2
3,33とから成る。また、第1番目のメモリユニット
MU1を構成するメモリセルMC1mの第1の電極21
は、第1番目のメモリユニットMU1において共通であ
り、この共通の第1の電極(共通ノードCN1)は、第
1番目の選択用トランジスタTR1を介してビット線B
Lに接続され、第m番目(但し、m=1,2・・・M)
のメモリセルMC1mの第2の電極23は、メモリユニッ
ト間で共通とされた共通の第m番目のプレート線PLm
に接続されている。一方、第2番目のメモリユニットM
2を構成するメモリセルMC2mの第1の電極31は、
第2番目のメモリユニットMU2において共通であり、
この共通の第1の電極(共通ノードCN2)は、第2番
目の選択用トランジスタTR2を介してビット線BLに
接続され、第m番目(但し、m=1,2・・・M)のメ
モリセルMC2mの第2の電極33は、メモリユニット間
で共通とされた共通の第m番目のプレート線PLmに接
続されている。
【0514】尚、不揮発性メモリのメモリユニットを構
成するメモリセルの数(M)は8個に限定されず、一般
には、M≧2を満足すればよく、2のべき数(M=2,
4,8,16・・・)とすることが好ましい。
【0515】そして、ビット線BLには、メモリセルに
記憶されたデータをラッチするため、少なくともN個の
ラッチ回路が接続されている。具体的には、実施の形態
21においては、第n番目(但し、n=1,2・・・
N)のラッチ回路LCnは、第n番目のメモリユニット
MUnのそれぞれを構成するメモリセルMCnmに記憶さ
れたデータをラッチする。尚、第1のラッチ回路LC1
とビット線BLとの間には第1のスイッチング用のトラ
ンジスタTRSW1が配設され、第2のラッチ回路LC2
ビット線BLとの間には第2のスイッチング用のトラン
ジスタTRSW2が配設されている。第1のセンスアンプ
SA1は、第1のラッチ回路LC1から構成されており、
第2のセンスアンプSA2は、第2のラッチ回路LC2
ら構成されているが、このような構成に限定するもので
はない。スイッチング用のトランジスタTRSW1,TR
SW2のゲート電極は、それぞれ、第1のラッチ制御線C
1、第2のラッチ制御線CL2に接続されている。ラッ
チ回路は、図41に示したと同様の回路とすればよいの
で、詳細な説明は省略する。
【0516】メモリセルMC2mにおけるプレート線PL
mは、メモリセルMC1mにおけるプレート線PLmと共通
化されており、プレート線デコーダ/ドライバPDに接
続されている。更には、第1番目の選択用トランジスタ
TR1のゲート電極は第1のワード線WL1に接続され、
第2番目の選択用トランジスタTR2のゲート電極は第
2のワード線WL2に接続され、ワード線WL1,WL2
は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続されてい
る。
【0517】実施の形態21の不揮発性メモリからデー
タを読み出し、データを再書き込みする不揮発性メモリ
の駆動方法を、以下、説明する。尚、一例として、プレ
ート線PL1を共有したメモリセルMC11,MC21から
データを読み出し、再書き込みするものとし、メモリセ
ルMC11にはデータ「1」が、メモリセルMC21にはデ
ータ「0」が記憶されているとする。図50及び図51
に動作波形を示す。尚、図50及び図51中、括弧内の
数字は、以下に説明する工程の番号と対応している。ま
た、動作波形を示す図面における「センスアンプS
1」及び「センスアンプSA2」は、これらのセンスア
ンプの出力部における電位を意味する。
【0518】先ず、選択されたメモリセルMC11及びメ
モリセルMC21のデータの読み出しを行う(図50参
照)。
【0519】(1A)待機状態では、全ビット線、全ワ
ード線、全プレート線が0ボルトとなっている。更に
は、共通ノードCN1,CN2も0ボルトで浮遊状態とな
っている。
【0520】(2A)データ読み出しの開始時、選択さ
れたプレート線PL1の電位立ち上げを行い、即ち、選
択されたプレート線PL1にVPL-H(=Vcc)を印加
し、非選択のプレート線PLm(m=2,3・・・M)
をVPL-L(=0ボルト)のままとする。このとき、共通
ノードCN1,CN2は、非選択のプレート線PLm(m
=2,3・・・M)とのカップリング要素が強いため、
0ボルトよりの値となる。その結果、データ「1」が書
き込まれていたメモリセルMC11においては、強誘電体
層における分極反転が生じ、共通ノードCN1の電位は
上昇する。併せて、第1のラッチ制御線CL1を介して
第1のスイッチング用のトランジスタTRSW1をオン状
態とし、第1のラッチ回路LC1を選択すると共に、第
1のセンスアンプSA1の電位を0ボルトとしておく。
その後、接地線(図示せず)とビット線BLとの電気的
な接続を解き、ビット線BLを浮遊状態とする。
【0521】(3A)次いで、第1のワード線WL1
ハイレベルとすることによって、第1番目の選択用トラ
ンジスタTR1をオン状態とする。これによって、第1
番目のメモリユニットMU1の共通ノードCN1がビット
線BLに接続される。
【0522】(4A)その後、第1のラッチ制御線CL
1を介して第1のスイッチング用のトランジスタTRSW1
をオフ状態とし、第1のラッチ回路LC1をビット線B
Lから切り離す。
【0523】(5A)そして、第1のラッチ回路LC1
を活性化して、データを確定し、かかるデータ(この例
では、データ「1」)を第1のセンスアンプSA1内の
第1のラッチ回路LC1にラッチする。一方、ビット線
BLを0ボルトとする。これによって、選択されたメモ
リセルMC11には、データ「0」が書き込まれる。
【0524】(6A)次に、第1のワード線WL1をロ
ウレベルとすることによって、第1番目の選択用トラン
ジスタTR1をオフ状態とする。これによって、第1番
目のメモリユニットMU1の共通ノードCN1とビット線
BLとの接続が解かれる。併せて、第2のラッチ制御線
CL2を介して第2のスイッチング用のトランジスタT
SW2をオン状態とし、第2のラッチ回路LC2を選択す
ると共に、第2のセンスアンプSA2の電位を0ボルト
としておく。その後、接地線(図示せず)とビット線B
Lとの電気的な接続を解き、ビット線BLを浮遊状態と
する。
【0525】(7A)次いで、第2のワード線WL2
ハイレベルとすることによって、第2番目の選択用トラ
ンジスタTR2をオン状態とする。これによって、第2
番目のメモリユニットMU2の共通ノードCN2がビット
線BLに接続される。データ「0」が書き込まれていた
メモリセルMC21においては、強誘電体層における分極
反転が生じない。従って、ビット線BLに生じる電位
(ビット線電位)は低い。
【0526】(8A)その後、第2のラッチ制御線CL
2を介して第2のスイッチング用のトランジスタTRSW2
をオフ状態とし、第2のラッチ回路LC2をビット線B
Lから切り離す。
【0527】(9A)そして、第2のラッチ回路LC2
を活性化して、データを確定し、かかるデータ(この例
では、データ「0」)を第2のセンスアンプSA2内の
第2のラッチ回路LC2にラッチする。一方、ビット線
BLを0ボルトとする。これによって、選択されたメモ
リセルMC21には、データ「0」が書き込まれる。
【0528】(10A)次に、第2のワード線WL2
ロウレベルとすることによって、第2番目の選択用トラ
ンジスタTR2をオフ状態とする。これによって、第2
番目のメモリユニットMU2の共通ノードCN2とビット
線BLとの接続が解かれる。併せて、選択されたプレー
ト線PL1の電位立ち下げを行う。即ち、選択されたプ
レート線PL1の電位をVPL-L(=0ボルト)に戻す。
【0529】以上の操作によって、メモリセルMC11
びメモリセルMC21におけるデータの読み出しが完了す
る。この状態においては、メモリセルMC11及びメモリ
セルMC21には、データ「0」が書き込まれている。ま
た、第1のラッチ回路LC1及び第2のラッチ回路LC2
には、それぞれ、第1番目のメモリユニットを構成する
メモリセルMC11及び第2番目のメモリユニットを構成
するメモリセルMC 21に記憶されていたデータがラッチ
されている。
【0530】次に、選択されたメモリセルMC11及びメ
モリセルMC21におけるデータの再書き込み、具体的に
は、データ「1」の再書き込みを行う(図51参照)。
【0531】(1B)初期状態では、全ビット線、全ワ
ード線、全プレート線が0ボルトとなっている。更に
は、共通ノードCN1,CN2も0ボルトで浮遊状態とな
っている。
【0532】(2B)次に、非選択のプレート線PLm
(m=2,3・・・M)に(1/2)VPL-H[=(1/
2)Vcc]を印加する。選択プレート線PL1はVPL-L
(=0ボルト)のままである。
【0533】(3B)その後、第1のワード線WL1
ハイレベルとすることによって、第1番目の選択用トラ
ンジスタTR1をオン状態とする。これによって、第1
番目のメモリユニットMU1の共通ノードCN1がビット
線BLに接続される。併せて、第1のラッチ制御線CL
1を介して第1のスイッチング用のトランジスタTRSW1
をオン状態とし、第1のラッチ回路LC1をビット線B
Lに接続する。これによって、第1のラッチ回路LC1
にラッチされていたデータ(この例では、データ
「1」)に従い、ビット線BLの電位がVBL-H(=
cc)に引き上げられる。その結果、選択されたメモリ
セルMC11は、その分極状態が再度反転し、データ
「1」が書き込まれる。
【0534】(4B)次いで、ビット線BLを0ボルト
とし、共通ノードCN1を0ボルトに戻す。
【0535】(5B)そして、第1のワード線WL1
ロウレベルとすることによって、第1番目の選択用トラ
ンジスタTR1をオフ状態とする。これによって、第1
番目のメモリユニットMU1の共通ノードCN1とビット
線BLとの接続が解かれる。併せて、第1のラッチ制御
線CL1を介して第1のスイッチング用のトランジスタ
TRSW1をオフ状態とし、第1のラッチ回路LC1をビッ
ト線BLから切り離す。
【0536】(6B)その後、第2のワード線WL2
ハイレベルとすることによって、第2番目の選択用トラ
ンジスタTR2をオン状態とする。これによって、第2
番目のメモリユニットMU2の共通ノードCN2がビット
線BLに接続される。併せて、第2のラッチ制御線CL
2を介して第2のスイッチング用のトランジスタTRSW2
をオン状態とし、第2のラッチ回路LC2をビット線B
Lに接続する。これによって、第2のラッチ回路LC2
にラッチされていたデータ(この例では、データ
「0」)に従い、ビット線BLの電位はVBL-L(=0ボ
ルト)のままである。その結果、選択されたメモリセル
MC21は、その分極状態が変化せず、データ「0」のま
まとなる。
【0537】(7B)次いで、ビット線BLを0ボルト
とし、共通ノードCN2を0ボルトに戻す。
【0538】(8B)そして、第2のワード線WL2
ロウレベルとすることによって、第2番目の選択用トラ
ンジスタTR2をオフ状態とする。これによって、第2
番目のメモリユニットMU2とビット線BLとの接続が
解かれる。併せて、第2のラッチ制御線CL2を介して
第2のスイッチング用のトランジスタTRSW2をオフ状
態とし、第2のラッチ回路LC2をビット線BLから切
り離す。
【0539】(9B)その後、非選択のプレート線PL
m(m=2,3・・・M)をVPL-L(=0ボルト)に戻
す。
【0540】以上の操作によって、データ「1」の再書
き込みが完了するが、2個のメモリユニットMU1,M
2において、プレート線PL1を共有したメモリセルM
11及びメモリセルMC21に記憶されたデータの読み出
し及びデータの再書き込みを、1回のプレート線の電位
立ち上げ(VPL-L→VPL-H)[工程(2A)]及び電位
立ち下げ(VPL-H→VPL-L)[工程(10A)]にて行
っている。
【0541】また、2個のメモリユニットMU1,MU2
において、プレート線PL1を共有したメモリユニット
におけるメモリセルに記憶されたデータの読み出しを、
先ず、該プレート線にパルスを与え[工程(2A)]、
次いで、N個の選択用トランジスタを順次選択して行
う。即ち、工程(3A)〜(5A)及び工程(7A)〜
(9A)を行っている。
【0542】以降、プレート線PL2を共有したメモリ
セルMC12及びメモリセルMC22、プレート線PL3
共有したメモリセルMC13及びメモリセルMC23、プレ
ート線PL4を共有したメモリセルMC14及びメモリセ
ルMC24等に対して、順次、工程(1A)〜(10
A)、工程(1B)〜(9B)の操作を行う。
【0543】尚、新たにデータの書き込みを行う場合に
は、先ず、(1A)〜(10A)の操作を行った後、新
たにデータを書き込むべきメモリセルに関連するラッチ
回路(即ち、第1番目のメモリユニットを構成するメモ
リセルに対しては第1のラッチ回路、第2番目のメモリ
ユニットを構成するメモリセルに対しては第2のラッチ
回路)を所望の値に書き換えて、(1B)〜(9B)の
操作を行えばよい。
【0544】ところで、複数のメモリセルに接続されて
いるプレート線は負荷容量が大きく、駆動速度が遅い
(即ち、充放電に時間を要する)。また、消費電力も大
きい。従って、2回のプレート線の電位立ち上げ及び電
位立ち下げにてプレート線PL 1を共有したメモリセル
MC11及びメモリセルMC21に記憶されたデータの読み
出し及びデータの再書き込みを行う特願平11−158
632号にて提案された不揮発性メモリの駆動方法より
も、これらを1回のプレート線の電位立ち上げ及び電位
立ち下げにて行う実施の形態21の不揮発性メモリの駆
動方法の方が、駆動速度、消費電力の観点から有利であ
る。
【0545】実施の形態21の不揮発性メモリの駆動方
法においては、(MC11,MC21)→(MC12,M
22)→(MC13,MC23)→(MC14,MC24)・・
・の順にデータの読み出し、再書き込みを行う。従っ
て、プレート線PLmを共有し、そして、データの読み
出し、再書き込みを行うメモリセルMC1m及びメモリセ
ルMC2mにおいてはディスターブが加わらない。
【0546】尚、(1A)〜(10A)の工程におい
て、非選択のプレート線PLm(m=2,3・・・M)
はVPL-L(=0ボルト)に固定されている。また、各ビ
ット線BLは、0ボルトからビット線電位(読み出し信
号量)の間で変動する。ここで、ビット線電位(読み出
し信号量)は、通常、0.5ボルト程度以下である。従
って、(1A)〜(10A)の工程においては、非選択
のプレート線PLm(m=2,3・・・M)に接続され
たメモリセルMC1m,MC2m(m=2,3・・・M)に
はディスターブが殆ど発生しない。
【0547】一方、(1B)〜(9B)の工程において
は、選択されたプレート線PL1の電位はVPL-L(=0
ボルト)、非選択のプレート線PLm(m=2,3・・
・M)は(1/2)VPL-H[=(1/2)Vcc]に固定
されている。また、ビット線BLVBL-L(=0ボルト)
あるいはVBL-H(=Vcc)である。従って、非選択のプ
レート線PLm(m=2,3・・・M)に接続されたメ
モリセルには±(1/2)Vccのディスターブが加わる
ものの、これらのメモリセルに加わる電位は安定してお
り、抗電圧をそれ以上に設定してあれば分極の反転は起
こらない。また、選択されたプレート線PL1に接続さ
れたメモリセルMC11,MC21には実効的にディスター
ブは加わらない。
【0548】実施の形態1〜実施の形態11にて説明し
たメモリユニットの構造を実施の形態21における不揮
発性メモリに適宜適用することができる。また、実施の
形態13にて説明した所謂フラッシュメモリと同様に選
択されたプレート線に接続されたメモリセルを一括して
書き換える不揮発性メモリの駆動方法を実施の形態21
に適用することもできるし、更には、実施の形態14に
て説明した不揮発性メモリの駆動方法を実施の形態21
に適用することもできる。
【0549】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。発明の実施の形態にて説明した不揮発性メモリの構
造、使用した材料、各種の形成条件、回路構成、駆動方
法等は例示であり、適宜変更することができる。
【0550】一般に、単位ユニットの駆動用の信号線の
合計本数をA本、その内のワード線本数をB本、プレー
ト線の本数をC本とすると、A=B+Cである。ここ
で、合計本数Aを一定とした場合、単位ユニットの総ア
ドレス数(=B×C)が最大となるには、B=Cを満足
すればよい。従って、最も効率良く周辺回路を配置する
ためには、単位ユニットにおけるワード線本数Bとプレ
ート線の本数Cとを等しくすればよい。また、ロー・ア
ドレスのアクセス単位ユニットにおけるワード線本数は
メモリセルの積層段数に一致し、プレート線本数はメモ
リユニットあるいはサブメモリユニットを構成するメモ
リセルの数に一致するが、これらのワード線本数、プレ
ート線本数が多いほど、実質的な不揮発性メモリの集積
度は向上する。そして、ワード線本数とプレート線本数
の積がアクセス可能なアドレス回数である。ここで、一
括して、且つ、連続したアクセスを前提とすると、その
積から「1」を減じた値がディスターブ回数である。従
って、ワード線本数とプレート線本数の積の値は、メモ
リセルのディスターブ耐性、プロセス要因等から決定さ
れる。
【0551】例えば、図52に示すように、実施の形態
2の不揮発性メモリの変形例として、第1の電極21’
を上部電極とし、第2の電極23’を下部電極とするこ
ともできる。このような構造は、他の発明の実施の形態
における不揮発性メモリにも適用することができる。
尚、図52中、参照番号26B,26Cは、それぞれ、
第1の層間絶縁層の下層及び上層を示し、参照番号36
B,36Cは、それぞれ、上部絶縁層の下層及び上層を
示す。
【0552】強誘電体層22,32,42,52は、不
揮発性メモリの製造方法に依って、第1の電極と略同じ
平面形状を有し、第1の電極を覆うように形成されてい
てもよい。あるいは又、強誘電体層をパターニングしな
い構成としてもよい。
【0553】また、発明の実施の形態においては、専
ら、1つの選択用トランジスタに複数のメモリセルが接
続された構成の不揮発性メモリを説明したが、本発明の
第7の態様若しくは第8の態様に係る不揮発性メモリの
構成は、非選択のメモリセルにディスターブが発生する
構造を有する如何なる形式、構成の不揮発性メモリにも
適用することができる。例えば、選択用トランジスタと
キャパシタ部とが一体になった構成の不揮発性メモリ、
具体的には、電界効果型トランジスタのゲート絶縁膜の
代わりに、強誘電体薄膜が形成された構造のメモリセル
が、複数、配列されて成るメモリユニットから構成され
た不揮発性メモリに、本発明の第7の態様若しくは第8
の態様に係る不揮発性メモリを適用することもできる。
【0554】
【発明の効果】本発明の第1の態様〜第5の態様に係る
不揮発性メモリによれば、複数のメモリセルが設けられ
ているが故に、1ビット当たりのセル面積の減少を図る
ことができ、しかも、メモリユニットやサブメモリユニ
ットが積層されているが故に、より一層、高集積化され
た、例えば、ギガバイト級の不揮発性メモリを実現する
ことが可能となる。また、最小加工寸法に制限されず
に、不揮発性メモリの大容量化を図ることができる。更
には、アドレス選択における駆動配線数を削減すること
で周辺回路の縮小を図ることができる。しかも、メモリ
セルの縮小と周辺回路の削減とを両立させることがで
き、デバイス全体として整合のとれた集積度向上が可能
となる。
【0555】また、本発明の第6の態様に係る不揮発性
メモリによれば、各段に位置するキャパシタ部やメモリ
ユニット、サブメモリユニットを構成するメモリセルの
強誘電体層の結晶化温度を規定することによって、積層
されたキャパシタ部やメモリユニット、サブメモリユニ
ットの段数だけ結晶化熱処理を行っても、下方に位置す
るキャパシタ部やメモリユニット、サブメモリユニット
を構成するメモリセルやキャパシタ部の特性劣化といっ
た問題が生ぜず、優れた性能を有する不揮発性メモリを
得ることができる。
【0556】また、本発明の第7の態様〜第8の態様に
係る不揮発性メモリにおいては、出力が負の温度特性を
有する電源電圧回路を備え、あるいは又、クランプ電圧
が負の温度特性を有するクランプ回路を備えているが故
に、不揮発性メモリの動作温度が高くなり、強誘電体層
の抗電圧が減少しても、非選択のメモリセルにおける強
誘電体層に加わる電界を緩和することができる結果、非
選択のメモリセルにおける強誘電体層の電荷反転を確実
に防止することができる。それ故、要求される温度範囲
での不揮発性メモリの動作を確実に保証することが可能
となり、安定した特性を有する不揮発性メモリを提供す
ることができる。
【0557】更には、本発明の第9の態様〜第11の態
様に係る不揮発性メモリにおいては、第1の電極は、メ
モリユニットあるいは又サブメモリユニットを構成する
複数のメモリセルに共通であるが故に、第1の電極に一
種の追加の負荷容量が付加された状態にあり、データの
読み出し時、プレート線に電圧を印加した際、浮遊状態
にある第1の電極の電位上昇を抑制することができ、第
1の電極と第2の電極との間に十分な電位差を生じさせ
ることができるので、強誘電体層に分極反転を確実に発
生させることが可能となる。
【0558】本発明第12の態様〜第13の態様に係る
不揮発性メモリ及び本発明第1の態様〜第3の態様に係
る駆動方法においては、不揮発性メモリの高集積化を達
成することができる。しかも、本発明の第1の態様〜第
2の態様に係る不揮発性メモリの駆動方法においては、
プレート線を共有した第1のメモリセル及び第2のメモ
リセルに記憶されたデータの読み出し及びデータの再書
き込みを1回のプレート線の電位立ち上げ及び電位立ち
下げにて行い、第3の態様に係る不揮発性メモリの駆動
方法においては、プレート線を共有したメモリセルに記
憶されたデータの読み出しを、先ず、該プレート線にパ
ルスを与え、次いで、N個の選択用トランジスタを順次
選択して行うので、このとき、プレート線を共有したメ
モリセル、あるいは又、第1のメモリセル及び第2のメ
モリセルがディスターブを受けることがなく、各メモリ
セルがディスターブを受ける回数を少なくすることがで
きる。また、複数のメモリセルに接続されているプレー
ト線は負荷容量が大きく、駆動速度が遅い(即ち、充放
電に時間を要する)が、メモリセル、あるいは、第1の
メモリセル及び第2のメモリセルに記憶されたデータの
読み出し及びデータの再書き込みを1回のプレート線の
電位立ち上げ及び電位立ち下げにて行うので、高速動
作、低消費電力が可能となる。また、本発明の第12の
態様〜第13の態様に係る不揮発性メモリにおいては、
ラッチ回路、あるいは、第1のラッチ回路及び第2のラ
ッチ回路を備えているので、メモリセル、あるいは、第
1及び第2のメモリセルへのデータの再書き込みを確実
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導
体メモリの回路図である。
【図2】発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導
体メモリの模式的な一部断面図である。
【図3】発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導
体メモリへのデータ書き込み時の動作波形を示す図であ
る。
【図4】発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導
体メモリからデータを読み出し、データを再書き込みす
るときの動作波形を示す図である。
【図5】発明の実施の形態2の強誘電体型不揮発性半導
体メモリの回路図である。
【図6】発明の実施の形態2の強誘電体型不揮発性半導
体メモリの模式的な一部断面図である。
【図7】発明の実施の形態2の強誘電体型不揮発性半導
体メモリへのデータ書き込み時の動作波形を示す図であ
る。
【図8】発明の実施の形態2の強誘電体型不揮発性半導
体メモリからデータを読み出し、データを再書き込みす
るときの動作波形を示す図である。
【図9】発明の実施の形態3の強誘電体型不揮発性半導
体メモリの回路図である。
【図10】発明の実施の形態3の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの模式的な一部断面図である。
【図11】発明の実施の形態4の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの模式的な一部断面図である。
【図12】発明の実施の形態5の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの回路図である。
【図13】発明の実施の形態5の強誘電体型不揮発性半
導体メモリからデータを読み出し、データを再書き込み
するときの動作波形を示す図である。
【図14】発明の実施の形態5の強誘電体型不揮発性半
導体メモリに発明の実施の形態1にて説明した強誘電体
型不揮発性半導体メモリを適用したときの回路図であ
る。
【図15】発明の実施の形態6の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの回路図である。
【図16】発明の実施の形態6の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの模式的な一部断面図である。
【図17】発明の実施の形態6の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの変形例(N=4)の回路図である。
【図18】図16に回路図を示した発明の実施の形態6
の強誘電体型不揮発性半導体メモリの変形例(N=4)
の模式的な一部断面図である。
【図19】発明の実施の形態6の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの別の変形例(N=4)の回路図である。
【図20】発明の実施の形態7の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの模式的な一部断面図である。
【図21】発明の実施の形態8の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの回路図である。
【図22】発明の実施の形態8の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの模式的な一部断面図である。
【図23】発明の実施の形態8の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの動作波形を示す図である。
【図24】発明の実施の形態8の強誘電体型不揮発性半
導体メモリにおける電源電圧回路、及び、参照電圧回路
の一例を示す回路図である。
【図25】発明の実施の形態8の強誘電体型不揮発性半
導体メモリにおける参照電圧回路の変形例を示す回路図
である。
【図26】発明の実施の形態8の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの変形例の回路図である。
【図27】発明の実施の形態9の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの回路図である。
【図28】発明の実施の形態9の強誘電体型不揮発性半
導体メモリにおけるクランプ回路の回路図である。
【図29】発明の実施の形態10の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの回路図である。
【図30】発明の実施の形態10の強誘電体型不揮発性
半導体メモリにおけるレイアウト図である。
【図31】発明の実施の形態10の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの模式的な一部断面図である。
【図32】発明の実施の形態10の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの、図31とは異なる断面で見たときの模
式的な一部断面図である。
【図33】発明の実施の形態10の強誘電体型不揮発性
半導体メモリのデータ書き込み動作における動作波形を
示す図である。
【図34】発明の実施の形態10の強誘電体型不揮発性
半導体メモリのデータ読み出し及び再書き込み動作にお
ける動作波形を示す図である。
【図35】発明の実施の形態10において、サブメモリ
ユニットを構成するメモリセルの個数(M)の値と信号
電位との関係をシミュレーションした結果を示すグラフ
である。
【図36】発明の実施の形態11の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの回路図である。
【図37】発明の実施の形態11の強誘電体型不揮発性
半導体メモリにおけるレイアウト図である。
【図38】検出用トランジスタの一端が接続された配線
の所定の電位を0ボルトとした場合の、ビット線間に配
設された一種のスイッチ回路を示す回路図である。
【図39】発明の実施の形態12の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの回路図である。
【図40】発明の実施の形態12の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの模式的な一部断面図である。
【図41】ラッチ回路の回路図の一例である。
【図42】発明の実施の形態12及び発明の実施の形態
16の強誘電体型不揮発性半導体メモリの動作波形を示
す図である。
【図43】発明の実施の形態12及び発明の実施の形態
16の強誘電体型不揮発性半導体メモリの動作波形を示
す図である。
【図44】発明の実施の形態13び発明の実施の形態1
7の強誘電体型不揮発性半導体メモリの動作波形を示す
図である。
【図45】発明の実施の形態14及び発明の実施の形態
18の強誘電体型不揮発性半導体メモリの動作波形を示
す図である。
【図46】発明の実施の形態15の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの模式的な一部断面図である。
【図47】発明の実施の形態16の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの回路図である。
【図48】発明の実施の形態21の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの回路図である。
【図49】発明の実施の形態21の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの模式的な一部断面図である。
【図50】発明の実施の形態21の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの動作波形を示す図である。
【図51】発明の実施の形態21の強誘電体型不揮発性
半導体メモリの動作波形を示す図である。
【図52】発明の実施の形態4の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの変形例の模式的な一部断面図である。
【図53】強誘電体のP−Eヒステリシスループ図であ
る。
【図54】米国特許第4873664号に開示された強
誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
【図55】特開平9−121032号公報に開示された
強誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
【図56】20゜C及び105゜Cにおける強誘電体材
料のP−Eヒステリシスループを例示した図である。
【図57】DRAMにおけるゲインセルの回路図、及
び、従来の米国特許第4873664号に開示された強
誘電体型不揮発性半導体メモリにこのゲインセルを適用
した場合の回路図である。
【符号の説明】
10・・・シリコン半導体基板、11・・・素子分離領
域、12・・・ゲート絶縁膜、13・・・ゲート電極、
14・・・ソース/ドレイン領域、15・・・コンタク
トホール、16・・・絶縁層、17,27,37、47
・・・開口部、18,181,182,18A,18B,
18C,28,38,48・・・接続孔、21,21
A,21B・・・第1の電極、22,22A,22B,
32,32A,32B,42,52・・・強誘電体層、
23,33,43,53・・・第2の電極、25,3
5,45・・・接続部、26,36,46・・・層間絶
縁層、26A,36A,56A・・・層間絶縁層、6
1,61A,61B・・・参照電圧回路、62,64,
66・・・第1の抵抗素子、63,65,67・・・第
2の抵抗素子、70・・・比較器、71・・・第1の入
力部、72・・・第2の入力部、73,81・・・PM
OS型FET、74・・・VDL端子、80・・・クラン
プ回路、MU・・・メモリユニット、SMU・・・サブ
メモリユニット、MC・・・メモリセル、TR・・・選
択用トランジスタ、TRW・・・書込用トランジスタ、
TRR・・・読出用トランジスタ、TRS・・・検出用ト
ランジスタ、WL・・・ワード線、BL・・・ビット
線、PL・・・プレート線、WD・・・ワード線デコー
ダ/ドライバ、SA・・・センスアンプ、PD・・・プ
レート線デコーダ/ドライバ、CN・・・共通ノード、
LC・・・ラッチ回路、CL・・・ラッチ制御線、TR
SW・・・スイッチング用のトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/105 H01L 27/10 444B (31)優先権主張番号 特願2000−262755(P2000−262755) (32)優先日 平成12年8月31日(2000.8.31) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2000−317880(P2000−317880) (32)優先日 平成12年10月18日(2000.10.18) (33)優先権主張国 日本(JP) Fターム(参考) 5F083 AD10 AD48 AD49 AD54 AD69 FR01 FR10 GA01 GA05 GA09 GA10 GA11 JA17 JA35 JA38 JA39 JA40 JA43 JA53 LA02 LA08 LA10 LA19 MA04 MA05 MA06 PR21 PR22 PR33 PR39 PR40 ZA28

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルか
    ら構成された、N個(但し、N≧2)のメモリユニット
    と、 (D)M×N本のプレート線、から成り、 N個のメモリユニットは、層間絶縁層を介して積層され
    ており、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 各メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は
    共通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジス
    タを介してビット線に接続され、 第n番目(但し、n=1,2・・・N)のメモリユニッ
    トにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・M)の
    メモリセルの第2の電極は、第[(n−1)M+m]番
    目のプレート線に接続されていることを特徴とする強誘
    電体型不揮発性半導体メモリ。
  2. 【請求項2】上方に位置するメモリユニットのメモリセ
    ルを構成する強誘電体層の結晶化温度は、下方に位置す
    るメモリユニットのメモリセルを構成する強誘電体層の
    結晶化温度よりも低いことを特徴とする請求項1に記載
    の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  3. 【請求項3】(A)ビット線と、 (B)N個(但し、N≧2)の選択用トランジスタと、 (C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルか
    ら構成された、N個のメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 各メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は
    共通であり、 第n番目(但し、n=1,2・・・N)のメモリユニッ
    トにおける共通の第1の電極は、第n番目の選択用トラ
    ンジスタを介してビット線に接続され、 第n番目のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、
    m=1,2・・・M)のメモリセルの第2の電極は、メ
    モリユニット間で共通とされた第m番目のプレート線に
    接続されていることを特徴とする強誘電体型不揮発性半
    導体メモリ。
  4. 【請求項4】N個のメモリユニットは層間絶縁層を介し
    て積層されていることを特徴とする請求項3に記載の強
    誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  5. 【請求項5】上方に位置するメモリユニットのメモリセ
    ルを構成する強誘電体層の結晶化温度は、下方に位置す
    るメモリユニットのメモリセルを構成する強誘電体層の
    結晶化温度よりも低いことを特徴とする請求項4に記載
    の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  6. 【請求項6】(A)ビット線と、 (B)2N個(但し、N≧1)の選択用トランジスタ
    と、 (C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルか
    ら構成された、2N個のメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 各メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は
    共通であり、 第(2n−1)番目(但し、n=1,2・・・N)のメ
    モリユニットにおける共通の第1の電極は、第(2n−
    1)番目の選択用トランジスタを介してビット線に接続
    され、 第2n番目のメモリユニットにおける共通の第1の電極
    は、第2n番目の選択用トランジスタを介してビット線
    に接続され、 第(2n−1)番目のメモリユニットを構成する第m番
    目(但し、m=1,2・・・M)のメモリセルと、第2
    n番目のメモリユニットを構成する第m番目のメモリセ
    ルは、第2の電極を共有しており、該共有された第m番
    目の第2の電極は第m番目のプレート線に接続されてい
    ることを特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  7. 【請求項7】(A−1)第1のビット線と、 (B−1)N個(但し、N≧1)の第1の選択用トラン
    ジスタと、 (C−1)それぞれがM個(但し、M≧2)の第1のメ
    モリセルから構成された、N個の第1のサブメモリユニ
    ットと、 (D−1)N個の第1のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    する第1のメモリセルで共通とされたM本のプレート
    線、から成る第1のメモリユニット、並びに、 (A−2)第2のビット線と、 (B−2)N個の第2の選択用トランジスタと、 (C−2)それぞれがM個の第2のメモリセルから構成
    された、N個の第2のサブメモリユニットと、 (D−2)N個の第2のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第2のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    する第2のメモリセルで共通とされ、且つ、前記第1の
    メモリユニットを構成するM本のプレート線と共通のM
    本のプレート線、から成る第2のメモリユニットから構
    成され、 第1のサブメモリユニットは、層間絶縁層を介して、第
    2のサブメモリユニットと積層されており、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 第1のメモリユニットにおいて、第n番目(但し、n=
    1,2・・・N)の第1のサブメモリユニットを構成す
    る第1のメモリセルの第1の電極は、第n番目の第1の
    サブメモリユニットにおいて共通であり、該共通の第1
    の電極は、第n番目の第1の選択用トランジスタを介し
    て第1のビット線に接続され、第m番目(但し、m=
    1,2・・・M)の第1のメモリセルの第2の電極は共
    通の第m番目のプレート線に接続されており、 第2のメモリユニットにおいて、第n番目の第2のサブ
    メモリユニットを構成する第2のメモリセルの第1の電
    極は、第n番目の第2のサブメモリユニットにおいて共
    通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第2の選
    択用トランジスタを介して第2のビット線に接続され、
    第m番目の第2のメモリセルの第2の電極は共通の第m
    番目のプレート線に接続されていることを特徴とする強
    誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  8. 【請求項8】上方に位置するサブメモリユニットのメモ
    リセルを構成する強誘電体層の結晶化温度は、下方に位
    置するサブメモリユニットのメモリセルを構成する強誘
    電体層の結晶化温度よりも低いことを特徴とする請求項
    7に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  9. 【請求項9】第1のビット線及び第2のビット線は同一
    のセンスアンプに接続されていることを特徴とする請求
    項7に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  10. 【請求項10】第n番目の第1の選択用トランジスタ
    と、第n番目の第2の選択用トランジスタとは、同一の
    ワード線に接続されていることを特徴とする請求項9に
    記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  11. 【請求項11】第n番目の第1の選択用トランジスタ
    と、第n番目の第2の選択用トランジスタとは、異なる
    ワード線に接続されていることを特徴とする請求項9に
    記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  12. 【請求項12】(A−1)第1のビット線と、 (B−1)N個(但し、N≧1)の第1の選択用トラン
    ジスタと、 (C−1)それぞれがM個(但し、M≧2)の第1のメ
    モリセルから構成された、N個の第1のサブメモリユニ
    ットと、 (D−1)N個の第1のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    する第1のメモリセルで共通とされたM本のプレート
    線、から成る第1のメモリユニット、並びに、 (A−2)第2のビット線と、 (B−2)N個の第2の選択用トランジスタと、 (C−2)それぞれがM個の第2のメモリセルから構成
    された、N個の第2のサブメモリユニットと、 (D−2)N個の第2のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第2のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    する第2のメモリセルで共通とされ、且つ、前記第1の
    メモリユニットを構成するM本のプレート線と共通のM
    本のプレート線、から成る第2のメモリユニットから構
    成され、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 第1のメモリユニットにおいて、第n番目(但し、n=
    1,2・・・N)の第1のサブメモリユニットを構成す
    る第1のメモリセルの第1の電極は、第n番目の第1の
    サブメモリユニットにおいて共通であり、該共通の第1
    の電極は、第n番目の第1の選択用トランジスタを介し
    て第1のビット線に接続され、 第2のメモリユニットにおいて、第n番目の第2のサブ
    メモリユニットを構成する第2のメモリセルの第1の電
    極は、第n番目の第2のサブメモリユニットにおいて共
    通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第2の選
    択用トランジスタを介して第2のビット線に接続され、 第1のメモリユニットにおける第n番目の第1のサブメ
    モリユニットを構成する第m番目(但し、m=1,2・
    ・・M)の第1のメモリセルと、第2のメモリユニット
    における第n番目の第2のサブメモリユニットを構成す
    る第m番目の第2のメモリセルは、第2の電極を共有し
    ており、該共有された第2の電極は第m番目のプレート
    線に接続されていることを特徴とする強誘電体型不揮発
    性半導体メモリ。
  13. 【請求項13】第1のビット線及び第2のビット線は同
    一のセンスアンプに接続されていることを特徴とする請
    求項12に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  14. 【請求項14】第n番目の第1の選択用トランジスタ
    と、第n番目の第2の選択用トランジスタとは、同一の
    ワード線に接続されていることを特徴とする請求項13
    に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  15. 【請求項15】第n番目の第1の選択用トランジスタ
    と、第n番目の第2の選択用トランジスタとは、異なる
    ワード線に接続されていることを特徴とする請求項13
    に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  16. 【請求項16】第1の電極と強誘電体層と第2の電極と
    から成るメモリセルが、層間絶縁層を介して積層されて
    成る強誘電体型不揮発性半導体メモリであって、 上方に位置するメモリセルを構成する強誘電体層の結晶
    化温度は、下方に位置するメモリセルを構成する強誘電
    体層の結晶化温度よりも低いことを特徴とする強誘電体
    型不揮発性半導体メモリ。
  17. 【請求項17】強誘電体層を有するキャパシタ部を備え
    たメモリセルが、複数、配列されて成るメモリユニット
    を備え、選択されたメモリセルへのアクセス時、非選択
    のメモリセルにディスターブが発生する構造を有する強
    誘電体型不揮発性半導体メモリであって、 キャパシタ部に接続され、出力が負の温度特性を有する
    電源電圧回路を備えていることを特徴とする強誘電体型
    不揮発性半導体メモリ。
  18. 【請求項18】キャパシタ部の一端はビット線に接続さ
    れ、他端はプレート線に接続され、 電源電圧回路は、ビット線に接続され、若しくは、プレ
    ート線に接続され、若しくは、ビット線及びプレート線
    に接続されていることを特徴とする請求項17に記載の
    強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  19. 【請求項19】電源電圧回路は、 (a)参照電圧回路と、 (b)参照電圧回路から出力された参照電圧が第1の入
    力部に入力される比較器と、 (c)比較器からの出力電圧に従って、比較器からの出
    力電圧に負のフィードバックをかける回路、から成るこ
    とを特徴とする請求項17に記載の強誘電体型不揮発性
    半導体メモリ。
  20. 【請求項20】参照電圧回路は、一端が電源に接続され
    た第1の抵抗素子と、一端が第1の抵抗素子の他端に接
    続され、他端が接地された第2の抵抗素子から成り、 第1の抵抗素子と第2の抵抗素子との接続部から参照電
    圧が出力されることを特徴とする請求項19に記載の強
    誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  21. 【請求項21】第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子は負
    の温度特性を有し、 第2の抵抗素子の抵抗値の温度変化量の絶対値は、第1
    の抵抗素子の抵抗値の温度変化量の絶対値よりも大きい
    ことを特徴とする請求項20に記載の強誘電体型不揮発
    性半導体メモリ。
  22. 【請求項22】第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子は抵
    抗体から成ることを特徴とする請求項21に記載の強誘
    電体型不揮発性半導体メモリ。
  23. 【請求項23】第1の抵抗素子は抵抗体から成り、 第2の抵抗素子は、ドレイン部とゲート部が短絡された
    少なくとも1つのPMOS型FETから成ることを特徴
    とする請求項20に記載の強誘電体型不揮発性半導体メ
    モリ。
  24. 【請求項24】第1の抵抗素子は正の温度特性を有し、 第2の抵抗素子は負の温度特性を有することを特徴とす
    る請求項20に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモ
    リ。
  25. 【請求項25】第1の抵抗素子は、ゲート部が接地され
    たPMOS型FETから成り、 第2の抵抗素子は抵抗体から成ることを特徴とする請求
    項24に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  26. 【請求項26】強誘電体層を有するキャパシタ部を備え
    たメモリセルが、複数、配列されて成るメモリユニット
    を備え、選択されたメモリセルへのアクセス時、非選択
    のメモリセルにディスターブが発生する構造を有する強
    誘電体型不揮発性半導体メモリであって、 キャパシタ部の一端はビット線に接続され、他端はプレ
    ート線に接続され、 ビット線に接続された、クランプ電圧が負の温度特性を
    有するクランプ回路を備えていることを特徴とする強誘
    電体型不揮発性半導体メモリ。
  27. 【請求項27】プレート線に接続された電源電圧回路を
    更に備え、 該電源電圧回路の出力は負の温度特性を有することを特
    徴とする請求項26に記載の強誘電体型不揮発性半導体
    メモリ。
  28. 【請求項28】クランプ回路は、ドレイン部とゲート部
    が短絡されたPMOS型FETを直列に接続した構造を
    有することを特徴とする請求項26に記載の強誘電体型
    不揮発性半導体メモリ。
  29. 【請求項29】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
    たメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共
    通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジスタ
    を介してビット線に接続され、各メモリセルを構成する
    第2の電極はプレート線に接続されている強誘電体型不
    揮発性半導体メモリであって、 (E)共通の第1の電極の電位変化を検出し、該検出結
    果をビット線に電流又は電圧として伝達する信号検出回
    路、を備えていることを特徴とする強誘電体型不揮発性
    半導体メモリ。
  30. 【請求項30】選択用トランジスタ及び信号検出回路は
    半導体基板上に設けられており、メモリユニットは半導
    体基板上に形成された絶縁層上に設けられていることを
    特徴とする請求項29に記載の強誘電体型不揮発性半導
    体メモリ。
  31. 【請求項31】(A)ビット線と、 (B)書込用トランジスタと、 (C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
    たメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共
    通であり、該共通の第1の電極は、書込用トランジスタ
    を介してビット線に接続され、各メモリセルを構成する
    第2の電極はプレート線に接続されている強誘電体型不
    揮発性半導体メモリであって、 (E)検出用トランジスタ、及び、 (F)読出用トランジスタ、を更に備え、 検出用トランジスタの一端は所定の電位を有する配線に
    接続され、他端は読出用トランジスタを介してビット線
    に接続され、 各メモリセルに記憶されたデータの読み出し時、読出用
    トランジスタが導通状態とされ、各メモリセルに記憶さ
    れたデータに基づき共通の第1の電極に生じた電位によ
    り、検出用トランジスタの動作が制御されることを特徴
    とする強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  32. 【請求項32】Mの値は、2≦M≦128を満足するこ
    とを特徴とする請求項31に記載の強誘電体型不揮発性
    半導体メモリ。
  33. 【請求項33】(A)ビット線と、 (B)書込用トランジスタと、 (C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルか
    ら構成された、N個(但し、N≧2)のメモリユニット
    と、 (D)N個の選択用トランジスタと、 (E)N個のメモリユニットのそれぞれを構成するメモ
    リセルで共通とされたM本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 第n番目(n=1,2・・・N)のメモリユニットにお
    いて、メモリセルの第1の電極は共通であり、該共通の
    第1の電極は、第n番目の選択用トランジスタ及び書込
    用トランジスタを介してビット線に接続され、第m番目
    (m=1,2・・・M)メモリセルを構成する第2の電
    極は共通の第m番目のプレート線に接続されている強誘
    電体型不揮発性半導体メモリであって、 (F)検出用トランジスタ、及び、 (G)読出用トランジスタ、を更に備え、 検出用トランジスタの一端は所定の電位を有する配線に
    接続され、他端は読出用トランジスタを介してビット線
    に接続され、 第n番目のメモリユニットを構成する各メモリセルに記
    憶されたデータの読み出し時、第n番目の選択用トラン
    ジスタ及び読出用トランジスタが導通状態とされ、各メ
    モリセルに記憶されたデータに基づき共通の第1の電極
    に生じた電位により、検出用トランジスタの動作が制御
    されることを特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモ
    リ。
  34. 【請求項34】Mの値は、2≦M≦128を満足するこ
    とを特徴とする請求項33に記載の強誘電体型不揮発性
    半導体メモリ。
  35. 【請求項35】(A−1)第1のビット線と、 (B−1)N個(但し、N≧1)の第1の選択用トラン
    ジスタと、 (C−1)それぞれがM個(但し、M≧2)の第1のメ
    モリセルから構成された、N個の第1のサブメモリユニ
    ットと、 (D−1)N個の第1のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    する第1のメモリセルで共通とされたM本のプレート
    線、から成る第1のメモリユニット、並びに、 (A−2)第2のビット線と、 (B−2)N個の第2の選択用トランジスタと、 (C−2)それぞれがM個の第2のメモリセルから構成
    された、N個の第2のサブメモリユニットと、 (D−2)N個の第2のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第2のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    する第2のメモリセルで共通とされ、且つ、前記第1の
    メモリユニットを構成するM本のプレート線と共通のM
    本のプレート線、から成る第2のメモリユニットから構
    成され、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 第1のメモリユニットにおいて、第n番目(但し、n=
    1,2・・・N)の第1のサブメモリユニットを構成す
    る第1のメモリセルの第1の電極は、第n番目の第1の
    サブメモリユニットにおいて共通であり、該共通の第1
    の電極は、第n番目の第1の選択用トランジスタを介し
    て第1のビット線に接続され、第m番目(但し、m=
    1,2・・・M)の第1のメモリセルの第2の電極は共
    通の第m番目のプレート線に接続されており、 第2のメモリユニットにおいて、第n番目の第2のサブ
    メモリユニットを構成する第2のメモリセルの第1の電
    極は、第n番目の第2のサブメモリユニットにおいて共
    通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第2の選
    択用トランジスタを介して第2のビット線に接続され、
    第m番目の第2のメモリセルの第2の電極は共通の第m
    番目のプレート線に接続されている強誘電体型不揮発性
    半導体メモリの駆動方法であって、 プレート線を共有した第1のサブメモリユニットにおけ
    る第1のメモリセル及び第2のサブメモリユニットにお
    ける第2のメモリセルに記憶されたデータの読み出し及
    びデータの再書き込みを、1回のプレート線の電位立ち
    上げ及び電位立ち下げにて行うことを特徴とする強誘電
    体型不揮発性半導体メモリの駆動方法。
  36. 【請求項36】第1のビット線と第2のビット線との間
    には、第1のメモリセル及び第2のメモリセルのそれぞ
    れに記憶されたデータをラッチするための2N個のラッ
    チ回路が設けられており、 第(2n−1)番目のラッチ回路にラッチされたデータ
    に基づき、第n番目の第1のサブメモリユニットを構成
    する第1のメモリセルへのデータの再書き込みを行い、
    第2n番目のラッチ回路にラッチされたデータに基づ
    き、第n番目の第2のサブメモリユニットを構成する第
    2のメモリセルへのデータの再書き込みを行うことを特
    徴とする請求項35に記載の強誘電体型不揮発性半導体
    メモリの駆動方法。
  37. 【請求項37】第1のメモリセルに記憶されたデータの
    読み出しを行うとき、第1の選択用トランジスタをオン
    状態とし、第2の選択用トランジスタをオフ状態とし、
    且つ、第2のビット線に参照電位を印加し、 第2のメモリセルに記憶されたデータの読み出しを行う
    とき、第2の選択用トランジスタをオン状態とし、第1
    の選択用トランジスタをオフ状態とし、且つ、第1のビ
    ット線に参照電位を印加することを特徴とする請求項3
    6に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリの駆動方
    法。
  38. 【請求項38】N≧2であり、 第1のビット線と第2のビット線との間には、第1のメ
    モリセル及び第2のメモリセルに記憶されたデータをラ
    ッチするためのN個のラッチ回路が設けられており、 第n番目のラッチ回路にラッチされたデータに基づき、
    第n番目の第1のサブメモリユニットを構成する第1の
    メモリセル及び第n番目の第2のサブメモリユニットを
    構成する第2のメモリセルへのデータの再書き込みを行
    うことを特徴とする請求項35に記載の強誘電体型不揮
    発性半導体メモリの駆動方法。
  39. 【請求項39】第n番目の第1のサブメモリユニットを
    構成する第m番目の第1のメモリセルと、第n番目の第
    2のサブメモリユニットを構成する第m番目の第2のメ
    モリセルとは、対となって相補的なデータを記憶するこ
    とを特徴とする請求項38に記載の強誘電体型不揮発性
    半導体メモリの駆動方法。
  40. 【請求項40】(A−1)第1のビット線と、 (B−1)N個(但し、N≧1)の第1の選択用トラン
    ジスタと、 (C−1)それぞれがM個(但し、M≧2)の第1のメ
    モリセルから構成された、N個の第1のサブメモリユニ
    ットと、 (D−1)N個の第1のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    する第1のメモリセルで共通とされたM本のプレート
    線、から成る第1のメモリユニット、並びに、 (A−2)第2のビット線と、 (B−2)N個の第2の選択用トランジスタと、 (C−2)それぞれがM個の第2のメモリセルから構成
    された、N個の第2のサブメモリユニットと、 (D−2)N個の第2のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第2のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    する第2のメモリセルで共通とされ、且つ、前記第1の
    メモリユニットを構成するM本のプレート線と共通のM
    本のプレート線、から成る第2のメモリユニットから構
    成され、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 第1のメモリユニットにおいて、第n番目(但し、n=
    1,2・・・N)の第1のサブメモリユニットを構成す
    る第1のメモリセルの第1の電極は、第n番目の第1の
    サブメモリユニットにおいて共通であり、該共通の第1
    の電極は、第n番目の第1の選択用トランジスタを介し
    て第1のビット線に接続され、第m番目(但し、m=
    1,2・・・M)の第1のメモリセルの第2の電極は共
    通の第m番目のプレート線に接続されており、 第2のメモリユニットにおいて、第n番目の第2のサブ
    メモリユニットを構成する第2のメモリセルの第1の電
    極は、第n番目の第2のサブメモリユニットにおいて共
    通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第2の選
    択用トランジスタを介して第2のビット線に接続され、
    第m番目の第2のメモリセルの第2の電極は共通の第m
    番目のプレート線に接続されている強誘電体型不揮発性
    半導体メモリであって、 更に、第1のビット線と第2のビット線との間には、第
    1のメモリセル及び第2のメモリセルに記憶されたデー
    タをラッチするためのP個のラッチ回路が設けられてい
    ることを特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  41. 【請求項41】N≧1であり、P=2Nを満たすことを
    特徴とする請求項40に記載の強誘電体型不揮発性半導
    体メモリ。
  42. 【請求項42】第(2n−1)番目のラッチ回路は、第
    n番目の第1のサブメモリユニットを構成する第1のメ
    モリセルに記憶されたデータをラッチし、 第2n番目のラッチ回路は、第n番目の第2のサブメモ
    リユニットを構成する第2のメモリセルに記憶されたデ
    ータをラッチすることを特徴とする請求項41に記載の
    強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  43. 【請求項43】N≧2であり、P=Nを満たすことを特
    徴とする請求項40に記載の強誘電体型不揮発性半導体
    メモリ。
  44. 【請求項44】第n番目のラッチ回路は、第n番目の第
    1のサブメモリユニットを構成する第1のメモリセル及
    び第n番目の第2のサブメモリユニットを構成する第2
    のメモリセルに記憶されたデータをラッチすることを特
    徴とする請求項43に記載の強誘電体型不揮発性半導体
    メモリ。
  45. 【請求項45】第1のメモリユニットを構成する第1の
    サブメモリユニットのそれぞれは層間絶縁層を介して積
    層されており、第2のメモリユニットを構成する第2の
    サブメモリユニットのそれぞれは層間絶縁層を介して積
    層されていることを特徴とする請求項40に記載の強誘
    電体型不揮発性半導体メモリ。
  46. 【請求項46】第1のメモリユニットを構成する第1の
    サブメモリユニットと第2のメモリユニットを構成する
    第2のサブメモリユニットとは、層間絶縁層を介して積
    層されていることを特徴とする請求項40に記載の強誘
    電体型不揮発性半導体メモリ。
  47. 【請求項47】(A)ビット線と、 (B)N個(但し、N≧2)の選択用トランジスタと、 (C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルか
    ら構成された、N個のメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 各メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は
    共通であり、 第n番目(但し、n=1,2・・・N)のメモリユニッ
    トにおける共通の第1の電極は、第n番目の選択用トラ
    ンジスタを介してビット線に接続され、 第n番目のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、
    m=1,2・・・M)のメモリセルの第2の電極は、メ
    モリユニット間で共通とされた第m番目のプレート線に
    接続されている強誘電体型不揮発性半導体メモリの駆動
    方法であって、N個のメモリユニットにおいて、プレー
    ト線を共有したメモリセルに記憶されたデータの読み出
    し及びデータの再書き込みを、1回のプレート線の電位
    立ち上げ及び電位立ち下げにて行うことを特徴とする強
    誘電体型不揮発性半導体メモリの駆動方法。
  48. 【請求項48】N個のメモリユニットは層間絶縁層を介
    して積層されていることを特徴とする請求項47に記載
    の強誘電体型不揮発性半導体メモリの駆動方法。
  49. 【請求項49】(A)ビット線と、 (B)N個(但し、N≧2)の選択用トランジスタと、 (C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルか
    ら構成された、N個のメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 各メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は
    共通であり、 第n番目(但し、n=1,2・・・N)のメモリユニッ
    トにおける共通の第1の電極は、第n番目の選択用トラ
    ンジスタを介してビット線に接続され、 第n番目のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、
    m=1,2・・・M)のメモリセルの第2の電極は、メ
    モリユニット間で共通とされた第m番目のプレート線に
    接続されている強誘電体型不揮発性半導体メモリの駆動
    方法であって、 N個のメモリユニットにおいて、プレート線を共有した
    メモリセルに記憶されたデータの読み出しを、先ず、該
    プレート線にパルスを与え、次いで、N個の選択用トラ
    ンジスタを順次選択して行うことを特徴とする強誘電体
    型不揮発性半導体メモリの駆動方法。
  50. 【請求項50】N個のメモリユニットは層間絶縁層を介
    して積層されていることを特徴とする請求項49に記載
    の強誘電体型不揮発性半導体メモリの駆動方法。
  51. 【請求項51】(A)ビット線と、 (B)N個(但し、N≧2)の選択用トランジスタと、 (C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルか
    ら構成された、N個のメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 各メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は
    共通であり、 第n番目(但し、n=1,2・・・N)のメモリユニッ
    トにおける共通の第1の電極は、第n番目の選択用トラ
    ンジスタを介してビット線に接続され、 第n番目のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、
    m=1,2・・・M)のメモリセルの第2の電極は、メ
    モリユニット間で共通とされた第m番目のプレート線に
    接続されている強誘電体型不揮発性半導体メモリであっ
    て、 更に、ビット線には、メモリセルに記憶されたデータを
    ラッチするため、少なくともN個のラッチ回路が接続さ
    れていることを特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メ
    モリ。
  52. 【請求項52】第n番目(但し、n=1,2・・・N)
    のラッチ回路は、第n番目のメモリユニットのそれぞれ
    を構成するメモリセルに記憶されたデータをラッチする
    ことを特徴とする請求項51に記載の強誘電体型不揮発
    性半導体メモリ。
  53. 【請求項53】N個のメモリユニットは層間絶縁層を介
    して積層されていることを特徴とする請求項51に記載
    の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
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