JP3918515B2 - 強誘電体型不揮発性半導体メモリ - Google Patents

強誘電体型不揮発性半導体メモリ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強誘電体型不揮発性半導体メモリ(所謂FERAM)に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大容量の強誘電体型不揮発性半導体メモリに関する研究が盛んに行われている。強誘電体型不揮発性半導体メモリ(以下、不揮発性メモリと略称する場合がある)は、高速アクセスが可能で、しかも、不揮発性であり、また、小型で低消費電力であり、更には、衝撃にも強く、例えば、ファイルのストレージやレジューム機能を有する各種電子機器、例えば、携帯用コンピュータや携帯電話、ゲーム機の主記憶装置としての利用、あるいは、音声や映像を記録するための記録メディアとしての利用が期待されている。
【0003】
この不揮発性メモリは、強誘電体薄膜の高速分極反転とその残留分極を利用し、強誘電体層を有するキャパシタ部の蓄積電荷量の変化を検出する方式の、高速書き換えが可能な不揮発性メモリであり、基本的には、メモリセル(キャパシタ部)と選択用トランジスタとから構成されている。メモリセル(キャパシタ部)は、例えば、下部電極、上部電極、及び、これらの電極間に挟まれた強誘電体層から構成されている。この不揮発性メモリにおけるデータの書込みや読出しは、図29に示す強誘電体のP−Eヒステリシスループを応用して行われる。即ち、強誘電体層に外部電界を加えた後、外部電界を除いたとき、強誘電体層は残留分極を示す。そして、強誘電体層の残留分極は、プラス方向の外部電界が印加されたとき+Pr、マイナス方向の外部電界が印加されたとき−Prとなる。ここで、残留分極が+Prの状態(図29の「D」参照)の場合を「0」とし、残留分極が−Prの状態(図29の「A」参照)の場合を「1」とする。
【0004】
「1」あるいは「0」の状態を判別するために、強誘電体層に例えばプラス方向の外部電界を印加する。これによって、強誘電体層の分極は図29の「C」の状態となる。このとき、データが「0」であれば、強誘電体層の分極状態は、「D」から「C」の状態に変化する。一方、データが「1」であれば、強誘電体層の分極状態は、「A」から「B」を経由して「C」の状態に変化する。データが「0」の場合には、強誘電体層の分極反転は生じない。一方、データが「1」の場合には、強誘電体層に分極反転が生じる。その結果、メモリセル(キャパシタ部)の蓄積電荷量に差が生じる。選択された不揮発性メモリの選択用トランジスタをオンにすることで、この蓄積電荷を信号電流として検出する。データの読出し後、外部電界を0にすると、データが「0」のときでも「1」のときでも、強誘電体層の分極状態は図29の「D」の状態となってしまう。即ち、読出し時、データ「1」は、一旦、破壊されてしまう。それ故、データが「1」の場合、マイナス方向の外部電界を印加して、「D」、「E」という経路で「A」の状態とし、データ「1」を再度書き込む。
【0005】
現在主流となっている不揮発性メモリの構造及びその動作は、米国特許第4873664号において、S.Sheffiledらが提案したものである。この不揮発性メモリは、図30に回路図を示すように、2つの不揮発性メモリセルから構成されている。尚、図30において、1つの不揮発性メモリを点線で囲った。各不揮発性メモリは、例えば、選択用トランジスタTR11,TR12、メモリセル(キャパシタ部)FC11,FC12から構成されている。
【0006】
尚、2桁の添字、例えば添字「11」は、本来、添字「1,1」と表示すべき添字であるが、表示の簡素化のため、2桁の添字で表示する場合がある。3桁の添字も同様である。また、添字「M」を、例えば複数のメモリセルやプレート線を総括的に表示する場合に使用し、添字「m」を、例えば複数のメモリセルやプレート線を個々に表示する場合に使用し、添字「N」を、例えば選択用トランジスタやメモリユニットを総括的に表示する場合に使用し、添字「n」を、例えば選択用トランジスタやメモリユニットを個々に表示する場合に使用する。
【0007】
そして、それぞれのメモリセルに相補的なデータを書き込むことにより、1ビットを記憶する。図30において、符号「WL」はワード線を示し、符号「BL」はビット線を示し、符号「PL」はプレート線を意味する。1つの不揮発性メモリに着目すると、ワード線WL1は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。また、ビット線BL1,BL2は、センスアンプSAに接続されている。更には、プレート線PL1は、プレート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。
【0008】
このような構造を有する不揮発性メモリにおいて、記憶されたデータを読み出す場合、ワード線WL1を選択し、更には、プレート線PL1を駆動すると、相補的なデータが、対となったメモリセル(キャパシタ部)FC11,FC12から選択用トランジスタTR11,TR12を介して対となったビット線BL1,BL2に電圧(ビット線電位)として現れる。かかる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビット線電位)を、センスアンプSAで検出する。
【0009】
1つの不揮発性メモリは、ワード線WL1、及び、対となったビット線BL1,BL2によって囲まれた領域を占めている。従って、仮に、ワード線及びビット線が最短ピッチで配置されるとすると、1つの不揮発性メモリの最小面積は、加工最小寸法をFとしたとき、8F2である。従って、このような構造を有する不揮発性メモリの最小面積は8F2である。
【0010】
このような構造の不揮発性メモリを大容量化しようとした場合、その実現は加工寸法の微細化に依存するしかない。また、1つの不揮発性メモリを構成するために2つの選択用トランジスタ及び2つのメモリセル(キャパシタ部)が必要とされる。更には、ワード線と同じピッチでプレート線を配設する必要がある。それ故、不揮発性メモリを最小ピッチで配置することは殆ど不可能であり、現実には、1つの不揮発性メモリの占める面積は、8F2よりも大幅に増加してしまう。
【0011】
しかも、不揮発性メモリと同等のピッチで、ワード線デコーダ/ドライバWD及びプレート線デコーダ/ドライバPDを配設する必要がある。言い換えれば、1つのロー・アドレスを選択するために2つのデコーダ/ドライバが必要とされる。従って、周辺回路のレイアウトが困難となり、しかも、周辺回路の占有面積も大きなものとなる。
【0012】
不揮発性メモリの面積を縮小する手段の1つが、特開平9−121032号公報から公知である。図31に等価回路を示すように、この特許公開公報に開示された不揮発性メモリは、1つの選択用トランジスタTR1の一端に並列にそれぞれの下部電極が接続された複数のメモリセルMC1M(例えば、M=4)から構成されている。また、この不揮発性メモリと対となった不揮発性メモリも、1つの選択用トランジスタTR2の一端に並列にそれぞれの下部電極が接続された複数のメモリセルMC2M(例えば、M=4)から構成されている。選択用トランジスタTR1,TR2の他端は、それぞれ、ビット線BL1,BL2に接続されている。対となったビット線BL1,BL2は、センスアンプSAに接続されている。また、メモリセルMC1m,MC2m(m=1,2・・・M)の上部電極は共通のプレート線PLmに接続されており、プレート線PLmはプレート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。更には、ワード線WLは、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。更には、このように対となった多数の不揮発性メモリがプレート線方向に配列されて、不揮発性メモリアレイを構成している。不揮発性メモリアレイを構成する不揮発性メモリにおけるメモリセルMCnmにおいては、プレート線PLmは共通である。
【0013】
そして、対となったメモリセルMC1m,MC2m(m=1,2・・・M)に相補的なデータが記憶される。例えば、メモリセルMC1m,MC2m(ここで、mは1,2,3,4のいずれか)に記憶されたデータを読み出す場合、ワード線WLを選択し、プレート線PLj(m≠j)には(1/2)Vccの電圧を印加した状態で、プレート線PLmを駆動する。ここで、Vccは、例えば、電源電圧である。これによって、相補的なデータが、対となったメモリセルMC1m,MC2mから選択用トランジスタTR1,TR2を介して対となったビット線BL1,BL2に電圧(ビット線電位)として現れる。そして、かかる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビット線電位)を、センスアンプSAで検出する。
【0014】
対となった不揮発性メモリにおける一対の選択用トランジスタTR1及びTR2は、ワード線WL、及び、対となったビット線BL1,BL2によって囲まれた領域を占めている。従って、仮に、ワード線及びビット線が最短ピッチで配置されるとすると、対となった不揮発性メモリにおける一対の選択用トランジスタTR1及びTR2の最小面積は、8F2である。しかしながら、一対の選択用トランジスタTR1,TR2を、M組の対となったメモリセルMC1m,MC2m(m=1,2・・・M)で共有するが故に、1ビット当たりの選択用トランジスタTR1,TR2の数が少なくて済み、また、ワード線WLの配置も緩やかなので、不揮発性メモリの縮小化を図り易い。しかも、周辺回路についても、1本のワード線デコーダ/ドライバWDとM本のプレート線デコーダ/ドライバPDでMビットを選択することができる。従って、このような構成を採用することで、セル面積が8F2に近いレイアウトを実現可能であり、DRAM並のチップサイズを実現することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このように、特開平9−121032号公報に開示された不揮発性メモリの面積を縮小する手法は、非常に効果的な手法であるが、不揮発性メモリの面積の一層の縮小化、高集積化、大容量化に対する強い要請がある。ところで、単に、メモリセルMC1mとメモリセルMC2mとを層間絶縁層を介して積層することによっても不揮発性メモリの面積の縮小化を図ることは可能であるが、製造プロセスの複雑化、接続孔のアスペクト比の増加に伴い接続孔の形成が困難となるといった問題が生じる。
【0016】
従って、本発明の目的は、メモリセルを単に積層するのではなく、強誘電体型不揮発性半導体メモリの面積の一層の縮小化、一層高度な集積化、大容量化を図ることができ、しかも、メモリセルを単に積層するよりも、製造プロセスの簡素化を図ることができ、接続孔のアスペクト比の増加を抑制することが可能な強誘電体型不揮発性半導体メモリを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、
(A)ビット線と、
(B)選択用トランジスタと、
(C)M個(但し、M≧2)の第1のメモリセルから構成された第1のメモリユニットと、
(D)M個の第2のメモリセルから構成された第2のメモリユニットと、
(E)M本の第1のプレート線と、
(F)M本の第2のプレート線、
から成り、
各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成り、
第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1及び第2のメモリセルを構成する第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジスタを介してビット線に接続され、
第1のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のメモリセルの第2の電極は、第m番目の第1のプレート線に接続されており、
第2のメモリユニットにおいて、第m番目の第2のメモリセルの第2の電極は、第m番目の第2のプレート線に接続されていることを特徴とする。
【0018】
本発明の第1の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにあっては、第1のメモリセルの第2の電極は、第1のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第1の電極の下方に設けられており、第2のメモリセルの第2の電極は、第2のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第1の電極の上方に設けられている構造とすることができる。第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のプレート線と、第m番目の第2のプレート線とを別々に駆動する構成とすることができる。この場合、第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの第2の電極の面積は、第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの第2の電極の面積と等しい構成とすることもできるし、第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの第2の電極の面積は、第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの第2の電極の面積と異なる構成とすることもできる。
【0019】
上記の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、
(A)ビット線と、
(B)選択用トランジスタと、
(C)M個(但し、M≧2)の第1のメモリセルから構成されたN個(但し、N≧2)の第1のメモリユニットと、
(D)M個の第2のメモリセルから構成されたN個の第2のメモリユニットと、
(E)M×N本の第1のプレート線と、
(F)M×N本の第2のプレート線、
から成り、
第n’層目(但し、n’=1,2,・・・,N−1)の第1及び第2のメモリユニットは、第(n’+1)層目の第1及び第2のメモリユニットと層間絶縁層を介して積層されており、
各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成り、
第n層目(但し、n=1,2,・・・,N)の第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1及び第2のメモリセルを構成する第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジスタを介してビット線に接続され、
第n層目の第1のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のメモリセルの第2の電極は、第[(n−1)M+m]番目の第1のプレート線に接続されており、
第n層目の第2のメモリユニットにおいて、第m番目の第2のメモリセルの第2の電極は、第[(n−1)M+m]番目の第2のプレート線に接続されていることを特徴とする。
【0020】
本発明の第2の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにあっては、第n層目(但し、n=1,2,・・・,N)の第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1のメモリセルの第2の電極は、第1のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第1の電極の下方に設けられており、第2のメモリセルの第2の電極は、第2のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第1の電極の上方に設けられている構造とすることができる。第[(n−1)M+m]番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のプレート線と第[(n−1)M+m]番目の第2のプレート線とを別々に駆動する構成とすることができる。この場合、第n層目の第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの第2の電極の面積は、第n層目の第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの第2の電極の面積と等しい構成とすることもできるし、第n層目の第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの第2の電極の面積は、第n層目の第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの第2の電極の面積と異なる構成とすることもできる。
【0021】
上記の目的を達成するための本発明の第3の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、
(A)ビット線と、
(B)N個(但し、N≧2)の選択用トランジスタと、
(C)M個(但し、M≧2)の第1のメモリセルから構成されたN個の第1のメモリユニットと、
(D)M個の第2のメモリセルから構成されたN個の第2のメモリユニットと、
(E)M本の第1のプレート線と、
(F)M本の第2のプレート線、
から成り、
各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成り、
第n番目(但し、n=1,2,・・・,N)の第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1及び第2のメモリセルを構成する第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の選択用トランジスタを介してビット線に接続され、
第n番目の第1のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のメモリセルの第2の電極は、第m番目の第1のプレート線に接続されており、
第n番目の第2のメモリユニットにおいて、第m番目の第2のメモリセルの第2の電極は、第m番目の第2のプレート線に接続されていることを特徴とする。
【0022】
本発明の第3の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにあっては、第n番目(但し、n=1,2,・・・,N)の第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1のメモリセルの第2の電極は、第1のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第1の電極の下方に設けられており、第2のメモリセルの第2の電極は、第2のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第1の電極の上方に設けられている構造とすることができる。第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のプレート線と第m番目の第2のプレート線とを別々に駆動する構成とすることができる。この場合、第n番目の第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの第2の電極の面積は、第n番目の第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの第2の電極の面積と等しい構成とすることもできるし、第n番目の第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの第2の電極の面積は、第n番目の第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの第2の電極の面積と異なる構成とすることもできる。
【0023】
上記の目的を達成するための本発明の第4の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、
(A)ビット線と、
(B)N個(但し、N≧2)の選択用トランジスタと、
(C)M個(但し、M≧2)の第1のメモリセルから構成されたN個の第1のメモリユニットと、
(D)M個の第2のメモリセルから構成されたN個の第2のメモリユニットと、
(E)M本の第1のプレート線と、
(F)M本の第2のプレート線と、
(G)M×(N−1)本の共通プレート線、
から成り、
第n’層目(但し、n’=1,2,・・・,N−1)の第1及び第2のメモリユニットは、第(n’+1)層目の第1及び第2のメモリユニットと積層されており、
各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成り、
第n層目(但し、n=1,2,・・・,N)の第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1及び第2のメモリセルを構成する第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の選択用トランジスタを介してビット線に接続され、
第1層目の第1のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のメモリセルの第2の電極は、第m番目の第1のプレート線に接続されており、
第N層目の第2のメモリユニットにおいて、第m番目の第2のメモリセルの第2の電極は、第m番目の第2のプレート線に接続されており、
第n’層目の第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの第2の電極、及び、第(n’+1)層目の第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの第2の電極は共通であり、且つ、第[(n’−1)M+m]番目の共通プレート線に接続されていることを特徴とする。
【0024】
本発明の第4の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにあっては、第n層目(但し、n=1,2,・・・,N)の第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1のメモリセルの第2の電極は、第1のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第1の電極の下方に設けられており、第2のメモリセルの第2の電極は、第2のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第1の電極の上方に設けられている構造とすることができる。第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のプレート線と、第m番目の第2のプレート線と、第[(n’−1)M+m]番目(但し、n’=1,2,・・・,N−1)の共通プレート線とを別々に駆動する構成としてもよいし、第m番目の第1のプレート線と、第m番目の第2のプレート線とを接続し、同時に駆動する構成としてもよい。これらの場合、第n層目の第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの第2の電極の面積は、第n層目の第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの第2の電極の面積と等しい構成とすることもできるし、第n層目の第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの第2の電極の面積は、第n層目の第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの第2の電極の面積と異なる構成とすることもできる。
【0025】
本発明の第1の態様〜第4の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ(以下、これらを総称して、単に、本発明と呼ぶ場合がある)にあっては、強誘電体型不揮発性半導体メモリを一対とし(便宜上、不揮発性メモリ−A、不揮発性メモリ−Bと呼ぶ)、これらの強誘電体型不揮発性半導体メモリを構成し、且つ、プレート線が共通とされた一対のメモリセルのそれぞれに1ビットを記憶する構成とすることができる。この場合、一対の不揮発性メモリ−A及び不揮発性メモリ−Bを構成するビット線は、同一のセンスアンプに接続されている構成とすることができるが、これに限定するものではない。一方、不揮発性メモリ−Aを構成する選択用トランジスタと、不揮発性メモリ−Bを構成する選択用トランジスタとは、異なるワード線に接続されている。そして、不揮発性メモリ−A及び不揮発性メモリ−Bとを対として、これらにおいて、対となったメモリセルのそれぞれに1ビットのデータを記憶する。
【0026】
あるいは又、本発明にあっては、強誘電体型不揮発性半導体メモリを一対とし(不揮発性メモリ−A、不揮発性メモリ−B)、これらの強誘電体型不揮発性半導体メモリを構成し、且つ、プレート線が共通とされた一対のメモリセルに相補的に1ビットを記憶する構成とすることができる。この場合、一対の不揮発性メモリ−A及び不揮発性メモリ−Bを構成するビット線は、同一のセンスアンプに接続されている構成とすることができる。一方、不揮発性メモリ−Aを構成する選択用トランジスタと、不揮発性メモリ−Bを構成する選択用トランジスタとは、同一のワード線に接続されていてもよいし、異なるワード線に接続されていてもよい。但し、後者の場合、不揮発性メモリ−Aを構成する選択用トランジスタと、不揮発性メモリ−Bを構成する選択用トランジスタとを、同時に駆動する。そして、不揮発性メモリ−A及び不揮発性メモリ−Bとを対として、これらにおいて、対となったメモリセルに相補的なデータを記憶する。
【0027】
本発明の第3の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、N個の第1及び第2のメモリユニットは、同じ絶縁層上に形成されていてもよいし、第n’層目(但し、n’=1,2,・・・,N−1)の第1及び第2のメモリユニットは、第(n’+1)層目の第1及び第2のメモリユニットと層間絶縁層を介して積層されていてもよい。
【0028】
本発明においては、M≧2を満足すればよく、実際的なMの値として、例えば、2のべき数(2,4,8,16・・・)を挙げることができる。また、本発明の第2の態様〜第4の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、N≧2を満足すればよく、実際的なNの値として、例えば、2のべき数(2,4,8・・・)を挙げることができる。
【0029】
本発明の第2の態様あるいは第4の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、あるいは又、本発明の第3の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの好ましい形態においては、上方に位置するメモリユニットのメモリセルを構成する強誘電体層の結晶化温度が、下方に位置するメモリユニットのメモリセルを構成する強誘電体層の結晶化温度よりも低いことが好ましい。ここで、メモリセルを構成する強誘電体層の結晶化温度は、例えば、X線回折装置や表面走査型電子顕微鏡を用いて調べることができる。具体的には、例えば、強誘電体材料層を形成した後、強誘電体材料層の結晶化を行うための熱処理温度を種々変えて結晶化促進のための熱処理を行い、熱処理後の強誘電体材料層のX線回折分析を行い、強誘電体材料に特有の回折パターン強度(回折ピークの高さ)を評価することによって、強誘電体層の結晶化温度を求めることができる。
【0030】
ところで、メモリユニットが積層された構成を有する強誘電体型不揮発性半導体メモリを製造する場合、強誘電体層、あるいは、強誘電体層を構成する強誘電体薄膜の結晶化のために、熱処理(結晶化熱処理と呼ぶ)を積層されたメモリユニットの段数だけ行わなければならない。従って、下段に位置するメモリユニットほど長時間の結晶化熱処理を受け、上段に位置するほどメモリユニットは短時間の結晶化熱処理を受けることになる。それ故、上段に位置するメモリユニットに対して最適な結晶化熱処理を施すと、下段に位置するメモリユニットは過度の熱負荷を受ける虞があり、下段に位置するメモリユニットの特性劣化が生じる虞がある。尚、多段のメモリユニットを作製した後、一度で結晶化熱処理を行う方法も考えられるが、結晶化の際に強誘電体層に大きな体積変化が生じたり、各強誘電体層から脱ガスが生じる可能性が高く、強誘電体層にクラックや剥がれが生じるといった問題が発生し易い。上方に位置するメモリユニットを構成する強誘電体層の結晶化温度を、下方に位置するメモリユニットを構成する強誘電体層の結晶化温度よりも低くすれば、積層されたメモリユニットの段数だけ結晶化熱処理を行っても、下方に位置するメモリユニットを構成するメモリセルの特性劣化といった問題は生じない。また、各段におけるメモリユニットを構成するメモリセルに対して、最適な条件での結晶化熱処理を行うことができ、特性の優れた強誘電体型不揮発性半導体メモリを得ることができる。以下の表1に、強誘電体層を構成する代表的な材料の結晶化温度を示すが、強誘電体層を構成する材料をかかる材料に限定するものではない。
【0031】
【表1】
材料名 結晶化温度
Bi2SrTa29 700〜800゜C
Bi2Sr(Ta1.5,Nb0.5)O9 650〜750゜C
Bi4Ti312 600〜700゜C
Pb(Zr0.48,Ti0.52)O3 550〜650゜C
PbTiO3 500〜600゜C
【0032】
本発明における強誘電体層を構成する材料として、ビスマス層状化合物、より具体的には、Bi系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料を挙げることができる。Bi系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料は、所謂不定比化合物に属し、金属元素、アニオン(O等)元素の両サイトにおける組成ずれに対する寛容性がある。また、化学量論的組成からやや外れたところで最適な電気的特性を示すことも珍しくない。Bi系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料は、例えば、一般式(Bi222+(Am-1m3m+12-で表すことができる。ここで、「A」は、Bi、Pb、Ba、Sr、Ca、Na、K、Cd等の金属から構成された群から選択された1種類の金属を表し、「B」は、Ti、Nb、Ta、W、Mo、Fe、Co、Crから成る群から選択された1種類、若しくは複数種の任意の比率による組み合わせを表す。また、mは1以上の整数である。
【0033】
あるいは又、強誘電体層を構成する材料は、
(BiX,Sr1-X2(SrY,Bi1-Y)(TaZ,Nb1-Z2d 式(1)
(但し、0.9≦X≦1.0、0.7≦Y≦1.0、0≦Z≦1.0、8.7≦d≦9.3)で表される結晶相を主たる結晶相として含んでいることが好ましい。あるいは又、強誘電体層を構成する材料は、
BiXSrYTa2d 式(2)
(但し、X+Y=3、0.7≦Y≦1.3、8.7≦d≦9.3)で表される結晶相を主たる結晶相として含んでいることが好ましい。これらの場合、式(1)若しくは式(2)で表される結晶相を主たる結晶相として85%以上含んでいることが一層好ましい。尚、式(1)中、(BiX,Sr1-X)の意味は、結晶構造における本来Biが占めるサイトをSrが占め、このときのBiとSrの割合がX:(1−X)であることを意味する。また、(SrY,Bi1-Y)の意味は、結晶構造における本来Srが占めるサイトをBiが占め、このときのSrとBiの割合がY:(1−Y)であることを意味する。式(1)若しくは式(2)で表される結晶相を主たる結晶相として含む強誘電体層を構成する材料には、Biの酸化物、TaやNbの酸化物、Bi、TaやNbの複合酸化物が若干含まれている場合もあり得る。
【0034】
あるいは又、強誘電体層を構成する材料は、
BiX(Sr,Ca,Ba)Y(TaZ,Nb1-Z2d 式(3)
(但し、1.7≦X≦2.5、0.6≦Y≦1.2、0≦Z≦1.0、8.0≦d≦10.0)で表される結晶相を含んでいてもよい。尚、「(Sr,Ca,Ba)」は、Sr、Ca及びBaから構成された群から選択された1種類の元素を意味する。これらの各式で表される強誘電体層を構成する材料の組成を化学量論的組成で表せば、例えば、Bi2SrTa29、Bi2SrNb29、Bi2BaTa29、Bi2Sr(Ta,Nb)29等を挙げることができる。あるいは又、強誘電体層を構成する材料として、Bi4SrTi415、Bi3TiNbO9、Bi3TiTaO9、Bi4Ti312、Bi2PbTa29等を例示することができるが、これらの場合においても、各金属元素の比率は、結晶構造が変化しない程度に変化させ得る。即ち、金属元素及び酸素元素の両サイトにおける組成ずれがあってもよい。
【0035】
あるいは又、強誘電体層を構成する材料として、PbTiO3、ペロブスカイト型構造を有するPbZrO3とPbTiO3の固溶体であるチタン酸ジルコン酸鉛[PZT,Pb(Zr1-y,Tiy)O3(但し、0<y<1)]、PZTにLaを添加した金属酸化物であるPLZT、あるいはPZTにNbを添加した金属酸化物であるPNZTといったPZT系化合物を挙げることができる。
【0036】
以上に説明した強誘電体層を構成する材料において、これらの組成を化学量論的組成から外すことによって、結晶化温度を変化させることが可能である。
【0037】
強誘電体層を得るためには、強誘電体薄膜を形成した後の工程において、強誘電体薄膜をパターニングすればよい。場合によっては、強誘電体薄膜のパターニングは不要である。強誘電体薄膜の形成は、例えば、MOCVD法、ビスマス−酸素結合を有するビスマス有機金属化合物(ビスマスアルコキシド化合物)を原料としたMOD(Metal Organic Decomposition)法、パルスレーザアブレーション法、スパッタ法、ゾル−ゲル法といった強誘電体薄膜を構成する材料に適した方法にて適宜行うことができる。また、強誘電体薄膜のパターニングは、例えば異方性イオンエッチング(RIE)法にて行うことができる。
【0038】
プレート線は、第2の電極から延在している構成とすることが、配線構造の簡素化といった観点から好ましい。第1の電極が共通である構造として、具体的には、ストライプ状の第1の電極を形成し、かかるストライプ状の第1の電極の全面を覆うように強誘電体層を形成する構成を挙げることができる。尚、このような構造においては、第1の電極と強誘電体層と第2の電極の重複領域がメモリセルに相当する。第1の電極が共通である構造として、その他、第1の電極の所定の領域に、それぞれの強誘電体層が形成され、強誘電体層上に第2の電極が形成された構造、あるいは又、配線層の所定の表面領域に、それぞれの第1の電極が形成され、かかるそれぞれの第1の電極上に強誘電体層が形成され、強誘電体層上に第2の電極が形成された構造を挙げることができるが、これらの構成に限定するものではない。メモリセルの第2の電極の面積を変えるには、第1の電極の幅を一定とし、第2の電極の幅を変える方法が簡便である。本発明の第4の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいて、第2の電極が共通である構造として、具体的には、第n’層目の第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの強誘電体層と、第(n’+1)層目の第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの強誘電体層とによって、第2の電極を挟み込む構造を挙げることができる。
【0039】
更には、本発明において、例えば、強誘電体層の下に第2の電極を形成し、強誘電体層の上に第1の電極を形成する構成の場合、メモリセルを構成する第2の電極は、所謂ダマシン構造を有する構成とすることもできる。他の電極も、同様にダマシン構造を有する構成とすることができる。
【0040】
本発明において、第1の電極あるいは第2の電極を構成する材料として、例えば、Ir、IrO2-X、IrO2-X/Ir、SrIrO3、Ru、RuO2-X、SrRuO3、Pt、Pt/IrO2-X、Pt/RuO2-X、Pd、Pt/Tiの積層構造、Pt/Taの積層構造、Pt/Ti/Taの積層構造、La0.5Sr0.5CoO3(LSCO)、Pt/LSCOの積層構造、YBa2Cu37を挙げることができる。ここで、Xの値は、0≦X<2である。尚、積層構造においては、「/」の前に記載された材料が強誘電体層と接する。第1の電極と第2の電極とは、同じ材料から構成されていてもよいし、同種の材料から構成されていてもよいし、異種の材料から構成されていてもよい。第1の電極あるいは第2の電極を形成するためには、第1の電極を構成する導電材料層あるいは第2の電極を構成する導電材料層を形成した後の工程において、導電材料層をパターニングすればよい。導電材料層の形成は、例えばスパッタ法、反応性スパッタ法、電子ビーム蒸着法、MOCVD法、メッキ法、あるいはパルスレーザアブレーション法といった導電材料層を構成する材料に適した方法にて適宜行うことができる。また、導電材料層のパターニングは、例えばイオンミーリング法やRIE法にて行うことができる。
【0041】
選択用トランジスタや各種のトランジスタは、例えば、周知のMIS型FETやMOS型FETから構成することができる。ビット線を構成する材料として、不純物がドーピングされたポリシリコンや高融点金属材料を挙げることができる。選択用トランジスタと共通の第1の電極との接続、選択用トランジスタとビット線との接続は、接続孔を介して行えばよく、接続孔は、例えば、タングステンプラグや不純物をドーピングされたポリシリコンを埋め込むことによって得ることができる。
【0042】
本発明において、層間絶縁層あるいは絶縁層、絶縁膜を構成する材料として、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)、SiON、SOG、NSG、BPSG、PSG、BSGあるいはLTOを例示することができる。
【0043】
本発明の第1の態様〜第3の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、第2の電極/強誘電体層/第1の電極/強誘電体層/第2の電極という積層構造あるいはサンドイッチ構造によって2つのメモリセルが構成されているので、あるいは又、本発明の第4の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、例えば、第2の電極/強誘電体層/第1の電極/強誘電体層/第2の電極/強誘電体層/第1の電極/強誘電体層/第2の電極という積層構造あるいはサンドイッチ構造によって4つのメモリセルが構成されているので、従来の強誘電体型不揮発性半導体メモリに比べて飛躍的に記憶容量を増大させることができ、ビット記憶単位の実効占有面積を大幅に縮小することが可能となる。しかも、積層された2つのメモリセルによって1つの第1の電極が共有されるが故に、2つのメモリセルを層間絶縁層を介して積層する構造と比べて、第1の電極の形成回数を少なくすることができるし、接続孔のアスペクト比の増加を回避することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、発明の実施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発明を説明する。
【0045】
(実施の形態1)
実施の形態1は、本発明の第1の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ(以下、不揮発性メモリと略称する)に関する。ビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で実施の形態1の不揮発性メモリを切断したときの模式的な一部断面図を図1に示し、実施の形態1の不揮発性メモリの回路図を図2に示す。尚、図2の回路図においてはプレート線の延びる方向に隣接する2つの不揮発性メモリMA,MBを図示し、図1には1つの不揮発性メモリMAを図示したが、不揮発性メモリMBは図1の紙面垂直方向に設けられている。不揮発性メモリMAと不揮発性メモリMBは同じ構造を有するので、以下、不揮発性メモリMAについて説明を行う。尚、このように対となった多数の不揮発性メモリがプレート線方向に配列されて、不揮発性メモリアレイを構成している。
【0046】
この不揮発性メモリMAは、
(A)ビット線BLAと、
(B)選択用トランジスタTRAと、
(C)M個(但し、M≧2であり、実施の形態1においてはM=4)の第1のメモリセルMCA1Mから構成された第1のメモリユニットMUA1と、
(D)M個の第2のメモリセルMCA2Mから構成された第2のメモリユニットMUA2と、
(E)M本の第1のプレート線PL1Mと、
(F)M本の第2のプレート線PL2M
から構成されている。
【0047】
そして、各メモリセルMCA1m,MCA2mは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成る。具体的には、各第1のメモリセルMCA1mは、第1の電極21と、強誘電体層22Aと、第2の電極23Aから成り、各第2のメモリセルMCA2mは、第1の電極21と、強誘電体層22Bと、第2の電極23Bから成る。そして、第1及び第2のメモリユニットMUA1,MUA2において、第1及び第2のメモリセルMCA1M,MCA2Mを構成する第1の電極21は共通であり、この共通の第1の電極(共通ノードCNAと呼ぶ)は、選択用トランジスタTRAを介してビット線BLAに接続されている。更には、第1のメモリユニットMUA1において、第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のメモリセルMCA1mの第2の電極23Aは、第m番目の第1のプレート線PL1mに接続されており、第2のメモリユニットMUA2において、第m番目の第2のメモリセルMCA2mの第2の電極23Bは、第m番目の第2のプレート線PL2mに接続されている。
【0048】
尚、第1のメモリセルMCA1Mの第2の電極23Aは、第1のメモリセルMCA1Mを構成する強誘電体層22Aを介して共通の第1の電極(共通ノードCNA)の下方に設けられ、第2のメモリセルMCA2Mの第2の電極23Bは、第2のメモリセルMCA2Mを構成する強誘電体層22Bを介して共通の第1の電極(共通ノードCNA)の上方に設けられている。また、第1のメモリユニットMUA1における第m番目の第1のメモリセルMCA1mの第2の電極23Aの面積は、第2のメモリユニットMUA2における第m番目の第2のメモリセルMCA2mの第2の電極23Bの面積と等しい。
【0049】
選択用トランジスタTRAの一方のソース/ドレイン領域14は接続孔15を介してビット線BLAに接続され、選択用トランジスタTRAの他方のソース/ドレイン領域14は、絶縁層16に設けられた開口部内に形成された接続孔17を介して、メモリユニットMUA1,MUA2における共通の第1の電極21(第1の共通ノードCNA)に接続されている。また、ビット線BLAはセンスアンプSAに接続されている。プレート線PL1M,PL2Mはプレート線デコーダ/ドライバPDに接続されており、別々に、独立して駆動される。更には、選択用トランジスタTRAの作動を制御するワード線WLは、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。ワード線WLは、図1の紙面垂直方向に延びており、図1の紙面垂直方向に隣接する別の不揮発性メモリMBを構成する選択用トランジスタTRBと共通である。また、不揮発性メモリMAを構成するメモリセルMCA1m,MCA2mの第2の電極23A,23Bは、図1の紙面垂直方向に隣接する別の不揮発性メモリMBを構成するメモリセルMCB1m,MCB2mの第2の電極23A,23Bと共通であり、プレート線PL1m,PL2mを兼ねている。
【0050】
実施の形態1においては、一対の不揮発性メモリMA,MBを構成し、且つ、プレート線PLnmが共通とされた一対のメモリセルMCAnm,MCBnmに相補的に1ビットを記憶する。
【0051】
以下、このような実施の形態1の不揮発性メモリからデータを読出し、再書込みする方法について、説明する。尚、一例として、対となったメモリセルMCA11,MCB11からデータを読み出すものとし、メモリセルMCA11にはデータ「1」が、メモリセルMCB11にはデータ「0」が記憶されているとする。図3に動作波形を示す。尚、図3中、括弧内の数字は、以下に説明する工程の番号と対応している。
【0052】
(1)待機状態では、全てのビット線、ワード線、全てのプレート線が0ボルトとなっている。更には、全ての共通ノードも0ボルトで浮遊状態となっている。
【0053】
(2)データ読出し時、選択プレート線PL11にVccを印加する。ここで、Vccは、例えば、電源電圧である。このとき、選択メモリセルMCA11にデータ「1」が記憶されているので、強誘電体層に分極反転が生じ、蓄積電荷量が増加し、共通ノードCNAの電位が上昇する。一方、選択メモリセルMCB11にはデータ「0」が記憶されているので、強誘電体層に分極反転が生ぜず、共通ノードCNBの電位は殆ど上昇しない。即ち、共通ノードCNBは、非選択メモリセルの強誘電体層を介して複数の非選択プレート線PLj(j≠11)にカップリングされているので、共通ノードCNBの電位は0ボルトに比較的近いレベルに保たれる。このようにして、選択メモリセルMCA11,MCB11に記憶されたデータに依存して共通ノードCNA,CNBの電位に変化が生じる。
【0054】
(3)次に、ビット線BLA,BLBを浮遊状態とし、選択用トランジスタTRA,TRBをオン状態とする。これによって、選択メモリセルMCA11,MCB11に記憶されたデータに基づき共通の第1の電極(共通ノードCNA,CNB)に生じた電位により、ビット線BLA,BLBに電位が生じる。
【0055】
(4)次いで、選択用トランジスタTRA,TRBをオフ状態とする。そして、かかるビット線BLA,BLBの電位をセンスアンプSAにてラッチし、センスアンプSAを活性化してデータを増幅し、データの読出し動作を完了する。1ビットのこのデータは外部に出力される。
【0056】
以上の動作によって、選択メモリセルMCA11,MCB11に記憶されていたデータが一旦破壊されてしまうので、データの再書込み動作を行う。
【0057】
(5)そのために、先ず、ビット線BLA,BLBをセンスアンプSAによって充放電させ、各メモリセルMCA11,MCB11に記憶されていたデータに依存して、ビット線BLAにVccを印加し、ビット線BLBに0ボルトを印加する。
【0058】
(6)そして、非選択プレート線PLjの電位を(1/2)Vccとする。これによって、非選択メモリセルには、ディスターブが加わった状態となる。
【0059】
(7)その後、選択用トランジスタTRA,TRBをオン状態とする。これによって、共通ノードCNA,CNBの電位はビット線BLA,BLBの電位と等しくなる。即ち、選択メモリセルMCA11に記憶されていたデータが「1」であるが故に、共通ノードCNAの電位はVccとなり、選択メモリセルMCB11に記憶されていたデータが「0」であるが故に、共通ノードCNBの電位は0ボルトとなる。選択プレート線PL11の電位はVccのままであるが故に、共通ノードCNBの電位が0ボルトであり、選択メモリセルMCB11にはデータ「0」が再書込みされる。
【0060】
(8)次に、選択プレート線PL11の電位を0ボルトとする。これによって、選択メモリセルMCA11に記憶されていたデータが「1」であり、共通ノードCNAの電位がVccであるが故に、データ「1」が再書き込みされる。選択メモリセルMCB11にデータ「0」が既に再書込みされているので、選択メモリセルMCB11に変化は生じない。
【0061】
(9)その後、ビット線BLA,BLBを0ボルトとする。
【0062】
(10)最後に、非選択プレート線PLjを0ボルトとし、選択用トランジスタTRA,TRBをオフ状態とする。
【0063】
以下、半導体基板等の模式的な一部断面図である図4〜図7を参照して実施の形態1の不揮発性メモリの製造方法を説明するが、他の実施の形態あるいはその変形における不揮発性メモリも、実質的に同様の方法で製造することができる。
【0064】
[工程−100]
先ず、不揮発性メモリにおける選択用トランジスタとして機能するMOS型トランジスタを半導体基板10に形成する。そのために、例えばLOCOS構造を有する素子分離領域11を公知の方法に基づき形成する。尚、素子分離領域は、トレンチ構造を有していてもよいし、LOCOS構造とトレンチ構造の組合せとしてもよい。その後、半導体基板10の表面を例えばパイロジェニック法により酸化し、ゲート絶縁膜12を形成する。次いで、不純物がドーピングされたポリシリコン層をCVD法にて全面に形成した後、ポリシリコン層をパターニングし、ゲート電極13を形成する。このゲート電極13はワード線WLを兼ねている。尚、ゲート電極13をポリシリコン層から構成する代わりに、ポリサイドや金属シリサイドから構成することもできる。次に、半導体基板10にイオン注入を行い、LDD構造を形成する。その後、全面にCVD法にてSiO2層を形成した後、このSiO2層をエッチバックすることによって、ゲート電極13の側面にゲートサイドウオール(図示せず)を形成する。次いで、半導体基板10にイオン注入を施した後、イオン注入された不純物の活性化アニール処理を行うことによって、ソース/ドレイン領域14を形成する。
【0065】
[工程−110]
次いで、SiO2から成る下層絶縁層をCVD法にて形成した後、一方のソース/ドレイン領域14の上方の下層絶縁層に開口部をRIE法にて形成する。そして、かかる開口部内を含む下層絶縁層上に不純物がドーピングされたポリシリコン層をCVD法にて形成する。これによって、接続孔(コンタクトプラグ)15が形成される。次に、下層絶縁層上のポリシリコン層をパターニングすることによって、ビット線BLAを形成する。その後、BPSGから成る上層絶縁層をCVD法にて全面に形成する。尚、BPSGから成る上層絶縁層の形成後、窒素ガス雰囲気中で例えば900゜C×20分間、上層絶縁層をリフローさせることが好ましい。更には、必要に応じて、例えば化学的機械的研磨法(CMP法)にて上層絶縁層の頂面を化学的及び機械的に研磨し、上層絶縁層を平坦化することが望ましい。尚、下層絶縁層と上層絶縁層を纏めて、絶縁層16と呼ぶ。
【0066】
[工程−120]
次に、他方のソース/ドレイン領域14の上方の絶縁層16に開口部をRIE法にて形成した後、かかる開口部内を、不純物をドーピングしたポリシリコンで埋め込み、接続孔(コンタクトプラグ)17を完成させる(図4参照)。ビット線BLAは、下層絶縁層上を、図1の左右方向に接続孔17と接触しないように延びている。
【0067】
尚、接続孔17は、絶縁層16に形成された開口部内に、例えば、タングステン、Ti、Pt、Pd、Cu、TiW、TiNW、WSi2、MoSi2等の高融点金属や金属シリサイドから成る金属配線材料を埋め込むことによって形成することもできる。接続孔17の頂面は絶縁層16の表面と略同じ平面に存在していてもよいし、接続孔17の頂部が絶縁層16の表面に延在していてもよい。タングステンにて開口部を埋め込み、接続孔17を形成する条件を、以下の表2に例示する。尚、タングステンにて開口部を埋め込む前に、Ti層及びTiN層を順に例えばマグネトロンスパッタ法にて開口部内を含む絶縁層16の上に形成することが好ましい。ここで、Ti層及びTiN層を形成する理由は、オーミックな低コンタクト抵抗を得ること、ブランケットタングステンCVD法における半導体基板10の損傷発生の防止、タングステンの密着性向上のためである。
【0068】
【表2】
Ti層(厚さ:20nm)のスパッタ条件
プロセスガス:Ar=35sccm
圧力 :0.52Pa
RFパワー :2kW
基板の加熱 :無し
TiN層(厚さ:100nm)のスパッタ条件
プロセスガス:N2/Ar=100/35sccm
圧力 :1.0Pa
RFパワー :6kW
基板の加熱 :無し
タングステンのCVD形成条件
使用ガス:WF6/H2/Ar=40/400/2250sccm
圧力 :10.7kPa
形成温度:450゜C
タングステン層及びTiN層、Ti層のエッチング条件
第1段階のエッチング:タングステン層のエッチング
使用ガス :SF6/Ar/He=110:90:5sccm
圧力 :46Pa
RFパワー:275W
第2段階のエッチング:TiN層/Ti層のエッチング
使用ガス :Ar/Cl2=75/5sccm
圧力 :6.5Pa
RFパワー:250W
【0069】
[工程−130]
次に、絶縁層16及び接続孔17上に、絶縁膜16Aを形成し、第1のメモリセルMCA1Mを構成する第2の電極23A及びプレート線PL1Mを形成すべき絶縁膜16Aの部分に溝部を形成する。そして、第2の電極23Aを構成する導電材料層(例えば、IrO2-X層)を溝部内を含む絶縁膜16Aの上に形成した後、絶縁膜16Aの上の導電材料層を化学的機械的研磨法(CMP法)にて除去する。こうして、所謂ダマシン構造を有する第2の電極23A及びプレート線PL1Mを形成することができる(図5参照)。
【0070】
[工程−140]
その後、例えば、MOD法やMOCVD法によって、Bi系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料(具体的には、例えば、結晶化温度750゜CのBi2SrTa29)から成る強誘電体薄膜を全面に形成する。その後、250゜Cの空気中で乾燥処理を行った後、750゜Cの酸素ガス雰囲気で1時間の熱処理を施し、結晶化を促進させた後、必要に応じて、フォトリソグラフィ技術、ドライエッチング技術に基づき強誘電体薄膜をパターニングして、強誘電体層22Aを得る(図6参照)。
【0071】
[工程−150]
次いで、全面に絶縁膜16Bを形成し、第1の電極21を形成すべき絶縁膜16Bの部分に溝部を形成し、更に、接続孔17の上方の絶縁膜16A,16Bを除去する。そして、溝部内及び接続孔17の上方を含む絶縁膜16Bの全面に第1の電極を構成する導電材料層(例えば、IrO2-X層)を形成した後、絶縁膜16B上の導電材料層をCMP法にて除去する。こうして、所謂ダマシン構造を有する第1の電極21(共通ノードCNA)を形成することができる(図7参照)。
【0072】
[工程−160]
次に、例えば、MOD法やMOCVD法によって、Bi系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料(具体的には、例えば、結晶化温度700゜CのBi2Sr(Ta1.5,Nb0.5)O9)から成る強誘電体薄膜を全面に形成する。その後、250゜Cの空気中で乾燥処理を行った後、700゜Cの酸素ガス雰囲気で1時間の熱処理を施し、結晶化を促進させた後、必要に応じて、フォトリソグラフィ技術、ドライエッチング技術に基づき強誘電体薄膜をパターニングして、強誘電体層22Bを得る。
【0073】
[工程−170]
その後、全面に絶縁膜(図示せず)を形成し、第2のメモリセルMCA2Mを構成する第2の電極23B及びプレート線PL2Mを形成すべき絶縁膜の部分に溝部を形成する。そして、第2の電極23Bを構成する導電材料層(例えば、下からIrO2-X層、Pt層)を溝部内を含む絶縁膜の上に形成した後、絶縁膜の上の導電材料層をCMP法にて除去する。これによって、所謂ダマシン構造を有する第2の電極23B及びプレート線PL2Mを形成することができる。
【0074】
[工程−180]
その後、全面に例えばAl23から成る保護膜(図示せず)を形成し、更に、絶縁膜26Aを全面に形成する。こうして、図1に示す構造の不揮発性メモリを完成することができる。尚、図1においては、絶縁膜16A,16B等の図示を省略した。
【0075】
尚、後述するメモリセルを層間絶縁層を介して積層した構造を有する不揮発性メモリの製造においては、その後、例えば、[工程−170]の後、全面に層間絶縁層を形成し、[工程−120]〜[工程−170]を実行するといった工程を適宜繰り返し、最後に、[工程−180]を実行すればよい。尚、層間絶縁層を介して上方に形成する強誘電体層を、例えば、結晶化温度650゜CのBi4Ti312から構成すれことが好ましいが、これに限定するものではない。尚、Bi4Ti312から成る強誘電体層に対して、結晶化促進のための熱処理を、650゜Cの酸素ガス雰囲気で1時間、行えばよい。
【0076】
各第2の電極はプレート線を兼ねていなくともよい。この場合には、絶縁膜26Aの形成完了後、第2の電極23A,23Bを接続孔(ビアホール)によって接続し、併せて、絶縁膜26A上に、かかる接続孔と接続したプレート線を形成すればよい。
【0077】
以上の製造工程にいては、ダマシン構造を得るために、絶縁膜の形成、溝部の形成、電極等の形成、電極等の平坦化処理の順に実行しているが、その代わりに、電極等の形成、絶縁膜の形成、絶縁膜の平坦化処理の順に実行してもよい。また、電極等の構造はダマシン構造に限定するものではない。
【0078】
例えば、Bi2SrTa29から成る強誘電体薄膜の形成条件を以下の表3に例示する。尚、表3中、「thd」は、テトラメチルヘプタンジオネートの略である。また、表3に示したソース原料はテトラヒドロフラン(THF)を主成分とする溶媒中に溶解されている。
【0079】
【表3】
MOCVD法による形成
ソース材料 :Sr(thd)2−tetraglyme
Bi(C653
Ta(O−iC374(thd)
形成温度 :400〜700゜C
プロセスガス:Ar/O2=1000/1000cm3
形成速度 :5〜20nm/分
【0080】
あるいは又、Bi2SrTa29から成る強誘電体薄膜をパルスレーザアブレーション法、ゾル−ゲル法、あるいはRFスパッタ法にて全面に形成することもできる。これらの場合の形成条件を以下に例示する。尚、ゾル−ゲル法によって厚い強誘電体薄膜を形成する場合、所望の回数、スピンコート及び乾燥、あるいはスピンコート及び焼成(又は、アニール処理)を繰り返せばよい。
【0081】
【表4】
パルスレーザアブレーション法による形成
ターゲット:Bi2SrTa29
使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、パルス幅25n秒、5Hz)
形成温度 :400〜800゜C
酸素濃度 :3Pa
【0082】
【表5】
ゾル−ゲル法による形成
原料:Bi(CH3(CH23CH(C25)COO)3
[ビスマス・2エチルヘキサン酸,Bi(OOc)3
Sr(CH3(CH23CH(C25)COO)2
[ストロンチウム・2エチルヘキサン酸,Sr(OOc)2
Ta(OEt)5 [タンタル・エトキシド]
スピンコート条件:3000rpm×20秒
乾燥:250゜C×7分
焼成:700〜800゜C×1時間(必要に応じてRTA処理を加える)
【0083】
【表6】
RFスパッタ法による形成
ターゲット:Bi2SrTa29セラミックターゲット
RFパワー:1.2W〜2.0W/ターゲット1cm2
雰囲気圧力:0.2〜1.3Pa
形成温度 :室温〜600゜C
プロセスガス:Ar/O2の流量比=2/1〜9/1
【0084】
強誘電体層を、PZTあるいはPLZTから構成するときの、マグネトロンスパッタ法によるPZTあるいはPLZTの形成条件を以下の表7に例示する。あるいは又、PZTやPLZTを、反応性スパッタ法、電子ビーム蒸着法、ゾル−ゲル法、又はMOCVD法にて形成することもできる。
【0085】
【表7】
ターゲット :PZTあるいはPLZT
プロセスガス:Ar/O2=90体積%/10体積%
圧力 :4Pa
パワー :50W
形成温度 :500゜C
【0086】
更には、PZTやPLZTをパルスレーザアブレーション法にて形成することもできる。この場合の形成条件を以下の表8に例示する。
【0087】
【表8】
ターゲット:PZT又はPLZT
使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、パルス幅25n秒、3Hz)
出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2
形成温度 :550〜600゜C
酸素濃度 :40〜120Pa
【0088】
図8に、実施の形態1の不揮発性メモリの変形例を示す。この不揮発性メモリにおいては、第1のメモリユニットMUA1を構成する第1のメモリセルMCA1Mと、第2のメモリユニットMUA2を構成する第2のメモリセルMCA2Mとは、垂直方向に揃っていない。このような構成とすることで、第2のメモリセルMCA2Mを製造するとき、第1のメモリセルMCA1Mに損傷やダメージが発生することを確実に防止することができるし、メモリセルの一層の平滑化を達成することができ、例えば、実施の形態4〜実施の形態6にて説明するような多段のメモリユニットを有する不揮発性メモリの製造が一層容易となる。
【0089】
図9には、実施の形態1の不揮発性メモリの別の変形例を示す。この不揮発性メモリにおいては、第1のメモリユニットMUA1を構成する第1のメモリセルMCA1Mにおける第2の電極23Aをダマシン構造としていない。共通の第1の電極(共通ノードCNA)には平坦化処理が施されている。このような構造を採用することで、不揮発性メモリの製造プロセスの大幅な簡素化を図ることができる。
【0090】
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1の変形である。実施の形態1においては、一対の不揮発性メモリMA,MBを構成し、且つ、プレート線が共通とされた一対のメモリセルMCAnm,MCBnmに相補的に1ビットを記憶した。一方、実施の形態2においては、不揮発性メモリの回路図を図10に示すように、不揮発性メモリMAを構成する選択用トランジスタTRAと不揮発性メモリMBを構成する選択用トランジスタTRBとは、独立して制御される。そして、一対の不揮発性メモリMA,MBを構成し、且つ、プレート線が共通とされた一対のメモリセルMCAnm,MCBnmのそれぞれに1ビットを記憶する。尚、不揮発性メモリの構成、構造は、実施の形態1の不揮発性メモリあるいはその変形例の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。尚、このように対となった多数の不揮発性メモリがプレート線方向に配列されて、不揮発性メモリアレイを構成している。
【0091】
以下、このような実施の形態2の不揮発性メモリからデータを読出し、再書込みする方法について、説明する。尚、一例として、対となったメモリセルMCA11,MCA21の内のメモリセルMCA11からデータを読み出すものとする。
【0092】
(1)待機状態では、全てのビット線、ワード線、全てのプレート線が0ボルトとなっている。更には、全ての共通ノードも0ボルトで浮遊状態となっている。
【0093】
(2)データ読出し時、選択プレート線PL11にVccを印加する。このとき、選択メモリセルMCA11にデータ「1」が記憶されていれば、強誘電体層に分極反転が生じ、蓄積電荷量が増加し、共通ノードCNAの電位が上昇する。一方、選択メモリセルMCA11にデータ「0」が記憶されていれば、強誘電体層に分極反転が生ぜず、共通ノードCNAの電位は殆ど上昇しない。即ち、共通ノードCNAは、非選択メモリセルの強誘電体層を介して複数の非選択プレート線PLj(j≠11)にカップリングされているので、共通ノードCNAの電位は0ボルトに比較的近いレベルに保たれる。このようにして、選択メモリセルMCA11に記憶されたデータに依存して共通ノードCNAの電位に変化が生じる。
【0094】
(3)次に、ビット線BLAを浮遊状態とし、ビット線BLBには、データ「1」の読出し電位と、データ「0」の読出し電位の中間の参照電位を与える。そして、選択用トランジスタTRAをオン状態とする。これによって、選択メモリセルMCA11に記憶されたデータに基づき共通の第1の電極(共通ノードCNA)に生じた電位により、ビット線BLAに電位が生じる。
【0095】
(4)次いで、選択用トランジスタTRAをオフ状態とする。そして、かかるビット線BLAの電位をセンスアンプSAにてラッチし、センスアンプSAを活性化してデータを増幅し、データの読出し動作を完了する。データは外部に出力される。1ビットのこのデータは外部に出力される。
【0096】
以上の動作によって、選択メモリセルMCA11に記憶されていたデータが一旦破壊されてしまうので、データの再書込み動作を行う。
【0097】
(5)そのために、先ず、ビット線BLAをセンスアンプSAによって充放電させ、選択メモリセルMCA11に記憶されていたデータに依存して、ビット線BLAにVcc又は0ボルトを印加する。
【0098】
(6)そして、非選択プレート線PLjの電位を(1/2)Vccとする。これによって、非選択メモリセルには、ディスターブが加わった状態となる。
【0099】
(7)その後、選択用トランジスタTRAをオン状態とする。これによって、共通ノードCNAの電位はビット線BLAの電位と等しくなる。即ち、選択メモリセルMCA11に記憶されていたデータが「1」の場合には、共通ノードCNAの電位はVccとなり、選択メモリセルMCA11に記憶されていたデータが「0」の場合には、共通ノードCNAの電位は0ボルトとなる。選択プレート線PL11の電位はVccのままであるが故に、共通ノードCNAの電位が0ボルトの場合、選択メモリセルMCA11にはデータ「0」が再書き込みされる。
【0100】
(8)次に、選択プレート線PL11の電位を0ボルトとする。これによって、選択メモリセルMCA11に記憶されていたデータが「1」の場合には、共通ノードCNAの電位がVccであるが故に、データ「1」が再書き込みされる。選択メモリセルMCA11にデータ「0」が既に再書き込みされていた場合には、選択メモリセルMCA11に変化は生じない。
【0101】
(9)その後、ビット線BLAを0ボルトとする。
【0102】
(10)最後に、非選択プレート線PLjを0ボルトとし、選択用トランジスタTRAをオフ状態とする。
【0103】
尚、実施の形態2における選択用トランジスタTRA,TRBを同時に駆動すれば、図2に示した回路と等価となり、実施の形態1と同じ動作となる。
【0104】
(実施の形態3)
実施の形態3も、実施の形態1の変形である。ビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で実施の形態3の不揮発性メモリを切断したときの模式的な一部断面図を図11に示し、実施の形態3の不揮発性メモリの回路図を図12に示す。尚、図12の回路図においてはプレート線の延びる方向に隣接する2つの不揮発性メモリMA,MBを図示し、図11には1つの不揮発性メモリMAを図示したが、不揮発性メモリMBは図11の紙面垂直方向に設けられている。不揮発性メモリMAと不揮発性メモリMBは同じ構造を有するので、以下、不揮発性メモリMAについて説明を行う。尚、このように対となった多数の不揮発性メモリがプレート線方向に配列されて、不揮発性メモリアレイを構成している。
【0105】
実施の形態3においては、第1のメモリユニットMUA1における第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のメモリセルMCA1mの第2の電極23Aの面積は、第2のメモリユニットMUA2における第m番目の第2のメモリセルMCA2mの第2の電極23Bの面積と異なる。この点を除き、実施の形態3の不揮発性メモリは、実施の形態1の不揮発性メモリと同じ構成、構造とすることができ、実施の形態3の不揮発性メモリのデータ読出し、再書込み方法も、実施の形態1の不揮発性メモリと同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0106】
尚、強誘電体層22A,22Bの単位面積当たりの分極量をP、第m番目(m=1,2・・・,M)のメモリセルMCmの面積をAm、メモリセルと共通ノードCNの総容量をC0としたとき、共通ノードCNの電位上昇ΔVは理論的には以下の式(1)にて与えられる。ここで、Dmは、メモリセルMCmに記憶されたバイナリデータを意味し、「0」又は「1」の値である。
【0107】
【数1】
ΔV=(P/C0)(Am・Dm
【0108】
尚、図13に示すように、不揮発性メモリMAを構成する選択用トランジスタTRAと不揮発性メモリMBを構成する選択用トランジスタTRBとを独立して制御すれば、この不揮発性メモリのデータ読出し、再書込み方法は、実施の形態2の不揮発性メモリと同様とすることができる。
【0109】
実施の形態4
実施の形態4は、本発明の第2の態様に係る不揮発性メモリに関する。ビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で実施の形態4の不揮発性メモリを切断したときの模式的な一部断面図を図14に示し、実施の形態4の不揮発性メモリの回路図を図15に示す。尚、図14には1つの不揮発性メモリMを図示したが、同じ構造を有する別の不揮発性メモリが図14の紙面垂直方向に設けられている。尚、このように対となった多数の不揮発性メモリがプレート線方向に配列されて、不揮発性メモリアレイを構成している。
【0110】
実施の形態4の不揮発性メモリMは、
(A)ビット線BLと、
(B)選択用トランジスタTRと、
(C)M個(但し、M≧2であり、実施の形態4においてはM=4)の第1のメモリセルMC1NMから構成されたN個(但し、N≧2で有り、実施の形態4においてはN=2)の第1のメモリユニットMU1Nと、
(D)M個の第2のメモリセルMC2NMから構成されたN個の第2のメモリユニットMU2Nと、
(E)M×N本の第1のプレート線と、
(F)M×N本の第2のプレート線、
から構成されている。
【0111】
そして、第n’層目(但し、n’=1,2,・・・,N−1)の第1及び第2のメモリユニットMU1,n',MU2,n'は、第(n’+1)層目の第1及び第2のメモリユニットMU1,(n'+1),MU2,(n'+1)と層間絶縁層を介して積層されている。また、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成る。具体的には、第1層目の第1のメモリユニットMU11を構成する各メモリセルMC11mは、第1の電極21と、強誘電体層22Aと、第2の電極23Aから成る。また、第1層目の第2のメモリユニットMU21を構成する各メモリセルMC21mは、第1の電極21と、強誘電体層22Bと、第2の電極23Bから成る。更には、第2層目の第1のメモリユニットMU12を構成する各メモリセルMC12mは、第1の電極31と、強誘電体層32Aと、第2の電極33Aから成る。また、第2層目の第2のメモリユニットMU22を構成する各メモリセルMC22mは、第1の電極31と、強誘電体層32Bと、第2の電極33Bから成る。
【0112】
第1層目の第1のメモリユニットMU11における第1のメモリセルMC11Mの第2の電極23Aは、第1のメモリセルMC11Mを構成する強誘電体層22Aを介して共通の第1の電極(共通ノードCN1)の下方に設けられ、第1層目の第2のメモリユニットMU21における第2のメモリセルMC21Mの第2の電極23Bは、第2のメモリセルMC21Mを構成する強誘電体層22Bを介して共通の第1の電極(共通ノードCN1)の上方に設けられている。また、第2層目の第1のメモリユニットMU12における第1のメモリセルMC12Mの第2の電極33Aは、第1のメモリセルMC12Mを構成する強誘電体層32Aを介して共通の第1の電極(共通ノードCN2)の下方に設けられ、第2層目の第2のメモリユニットMU22における第2のメモリセルMC22Mの第2の電極33Bは、第2のメモリセルMC22Mを構成する強誘電体層32Bを介して共通の第1の電極(共通ノードCN2)の上方に設けられている。尚、図中、参照番号36Aは絶縁膜である。
【0113】
実施の形態4においては、第1層目の第1のメモリユニットMU11における第m番目の第1のメモリセルMC11mの第2の電極23Aの面積、第1層目の第2のメモリユニットMU21における第m番目の第2のメモリセルMC21mの第2の電極23Bの面積、第2層目の第1のメモリユニットMU12における第m番目の第1のメモリセルMC12mの第2の電極33Aの面積、第2層目の第2のメモリユニットMU22における第m番目の第2のメモリセルMC22mの第2の電極33Bの面積は等しい。
【0114】
第n層目(但し、n=1,2,・・・,N)の第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1及び第2のメモリセルを構成する第1の電極は共通であり、この共通の第1の電極は、選択用トランジスタTRを介してビット線BLに接続されている。具体的には、第1層目の第1及び第2のメモリユニットMU11,MU21において、第1及び第2のメモリセルMC11M,MC21Mを構成する第1の電極21は共通であり、この共通の第1の電極(共通ノードCN1)は、選択用トランジスタTRを介してビット線BLに接続されている。一方、第2層目の第1及び第2のメモリユニットMU12,MU22において、第1及び第2のメモリセルMC12M,MC22Mを構成する第1の電極31は共通であり、この共通の第1の電極(共通ノードCN2)は、選択用トランジスタTRを介してビット線BLに接続されている。
【0115】
また、第n層目の第1のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のメモリセルの第2の電極は、第[(n−1)M+m]番目の第1のプレート線に接続されている。具体的には、第1層目の第1のメモリユニットMU11において、第m番目の第1のメモリセルMC11mの第2の電極23Aは、第[(n−1)M+m]番目の第1のプレート線PL1,[(n-1)M+m]に接続されている。一方、第2層目の第1のメモリユニットMU12において、第m番目の第1のメモリセルMC12mの第2の電極33Aは、第[(n−1)M+m]番目の第1のプレート線PL1,[(n-1)M+m]に接続されている。また、第n層目の第2のメモリユニットにおいて、第m番目の第2のメモリセルの第2の電極は、第[(n−1)M+m]番目の第2のプレート線に接続されている。具体的には、第1層目の第2のメモリユニットMU21において、第m番目の第2のメモリセルMC21mの第2の電極23Bは、第[(n−1)M+m]番目の第2のプレート線PL2,[(n-1)M+m]に接続されている。一方、第2層目の第2のメモリユニットMU22において、第m番目の第2のメモリセルMC22mの第2の電極33Aは、第[(n−1)M+m]番目の第2のプレート線PL2,[(n-1)M+m]に接続されている。
【0116】
選択用トランジスタTRの一方のソース/ドレイン領域14は接続孔15を介してビット線BLに接続され、選択用トランジスタTRの他方のソース/ドレイン領域14は、絶縁層16に設けられた開口部内に形成された接続孔17を介して、第1層目のメモリユニットMU11,MU21における共通の第1の電極21(第1の共通ノードCN1)に接続され、更には、層間絶縁層26に設けられた接続孔27を介して、第2層目のメモリユニットMU12,MU22における共通の第1の電極31(第1の共通ノードCN2)に接続されている。
【0117】
ビット線BLはセンスアンプSAに接続されている。プレート線PL1,[(n-1)M+m],PL2,[(n-1)M+m]はプレート線デコーダ/ドライバPDに接続されており、別々に、独立して駆動される。更には、選択用トランジスタTRの作動を制御するワード線WLは、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。ワード線WLは、図14の紙面垂直方向に延びている。ワード線WLは、図14の紙面垂直方向に隣接する別の不揮発性メモリを構成する選択用トランジスタと共通である。また、不揮発性メモリMを構成するメモリセルMC11m,MC21m,MC12m,MC22mの第2の電極23A,23B,33A,33Bは、図14の紙面垂直方向に隣接する別の不揮発性メモリを構成するメモリセルMC11m,MC21m,MC12m,MC22mの第2の電極23A,23B,33A,33Bと共通であり、プレート線PL1,[(n-1)M+m],PL2,[(n-1)M+m]を兼ねている。
【0118】
実施の形態4においては、一対の不揮発性メモリを構成し、且つ、プレート線が共通とされた一対のメモリセルに相補的に1ビットを記憶する。尚、このような実施の形態4の不揮発性メモリのデータ読出し、再書込み方法は、実施の形態1の不揮発性メモリと同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0119】
不揮発性メモリMを構成する選択用トランジスタTRと、別の不揮発性メモリを構成する選択用トランジスタとを独立して駆動すれば、一対の不揮発性メモリを構成し、且つ、プレート線が共通とされた一対のメモリセルのそれぞれに1ビットを記憶することができる。この不揮発性メモリのデータ読出し、再書込み方法は、実施の形態2の不揮発性メモリと同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0120】
実施の形態1の各種の変形例を実施の形態4の不揮発性メモリに適用することができる。
【0121】
実施の形態5
実施の形態5は、本発明の第3の態様に係る不揮発性メモリに関する。ビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で実施の形態5の不揮発性メモリを切断したときの模式的な一部断面図を図16に示し、実施の形態5の不揮発性メモリの回路図を図17に示す。
【0122】
実施の形態5の不揮発性メモリMは、
(A)ビット線BLと、
(B)N個(但し、N≧2であり、実施の形態5においては、N=2)の選択用トランジスタTRNと、
(C)M個(但し、M≧2であり、実施の形態5においては、M=4)の第1のメモリセルMC1NMから構成されたN個の第1のメモリユニットMU1Nと、
(D)M個の第2のメモリセルMC2NMから構成されたN個の第2のメモリユニットMU2Nと、
(E)M本の第1のプレート線PL1Mと、
(F)M本の第2のプレート線PL2M
から構成されている。
【0123】
そして、第n’番目(n’層目)(但し、n’=1,2,・・・,N−1)の第1及び第2のメモリユニットMU1,n',MU2,n'は、第(n’+1)番目[第(n’+1)層目]の第1及び第2のメモリユニットMU1,(n'+1),MU2,(n'+1)と層間絶縁層を介して積層されている。具体的には、第1層目の第1及び第2のメモリユニットMU11,MU21は、第2層目の第1及び第2のメモリユニットMU12,MU22と層間絶縁層26を介して積層されている。また、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成る。具体的には、第1層目の第1のメモリユニットMU11を構成する各第1のメモリセルMC11mは、第1の電極21と、強誘電体層22Aと、第2の電極23Aから成る。また、第1層目の第2のメモリユニットMU21を構成する各第2のメモリセルMC21mは、第1の電極21と、強誘電体層22Bと、第2の電極23Bから成る。更には、第2層目の第1のメモリユニットMU12を構成する各第1のメモリセルMC12mは、第1の電極31と、強誘電体層32Aと、第2の電極33Aから成る。また、第2層目の第2のメモリユニットMU22を構成する各第2のメモリセルMC22mは、第1の電極31と、強誘電体層32Bと、第2の電極33Bから成る。
【0124】
第1層目の第1のメモリユニットMU11における第1のメモリセルMC11Mの第2の電極23Aは、第1のメモリセルMC11Mを構成する強誘電体層22Aを介して共通の第1の電極(共通ノードCN1)の下方に設けられ、第1層目の第2のメモリユニットMU21における第2のメモリセルMC21Mの第2の電極23Bは、第2のメモリセルMC21Mを構成する強誘電体層22Bを介して共通の第1の電極(共通ノードCN1)の上方に設けられている。また、第2層目の第1のメモリユニットMU12における第1のメモリセルMC12Mの第2の電極33Aは、第1のメモリセルMC12Mを構成する強誘電体層32Aを介して共通の第1の電極(共通ノードCN2)の下方に設けられ、第2層目の第2のメモリユニットMU22における第2のメモリセルMC22Mの第2の電極33Bは、第2のメモリセルMC22Mを構成する強誘電体層32Bを介して共通の第1の電極(共通ノードCN2)の上方に設けられている。尚、図中、参照番号36Aは絶縁膜である。
【0125】
実施の形態5においては、第1層目の第1のメモリユニットMU11における第m番目の第1のメモリセルMC11mの第2の電極23Aの面積と第1層目の第2のメモリユニットMU21における第m番目の第2のメモリセルMC21mの第2の電極23Bの面積は等しく、第2層目の第1のメモリユニットMU12における第m番目の第1のメモリセルMC12mの第2の電極33Aの面積と第2層目の第2のメモリユニットMU22における第m番目の第2のメモリセルMC22mの第2の電極33Bの面積は等しい。
【0126】
第n番目(第n層目)(但し、n=1,2,・・・,N)の第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1及び第2のメモリセルを構成する第1の電極は共通であり、この共通の第1の電極は、第n番目の選択用トランジスタを介してビット線BLに接続されている。具体的には、第1層目の第1及び第2のメモリユニットMU11,MU21において、第1及び第2のメモリセルMC11M,MC21Mを構成する第1の電極21は共通であり、この共通の第1の電極(共通ノードCN1)は、第1番目の選択用トランジスタTR1を介してビット線BLに接続されている。また、第2層目の第1及び第2のメモリユニットMU12,MU22において、第1及び第2のメモリセルMC12M,MC22Mを構成する第1の電極31は共通であり、この共通の第1の電極(共通ノードCN2)は、第2番目の選択用トランジスタTR2を介してビット線BLに接続されている。
【0127】
第n番目(第n層目)の第1のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のメモリセルの第2の電極は、第m番目の第1のプレート線に接続されており、第n番目の第2のメモリユニットにおいて、第m番目の第2のメモリセルの第2の電極は、第m番目の第2のプレート線に接続されている。具体的には、第1層目の第1のメモリユニットMU11において、第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のメモリセルMC11mの第2の電極23Aは、第m番目の第1のプレート線PL1mに接続されており、第1層目の第2のメモリユニットMU21において、第m番目の第2のメモリセルMC21mの第2の電極23Bは、第m番目の第2のプレート線PL2mに接続されている。また、第2層目の第1のメモリユニットMU12において、第m番目の第1のメモリセルMC12mの第2の電極33Aは、第m番目の第1のプレート線PL1mに接続されており、第2層目の第2のメモリユニットMU22において、第m番目の第2のメモリセルMC22mの第2の電極33Bは、第m番目の第2のプレート線PL2mに接続されている。実施の形態5においては、より具体的には、各プレート線は、第2の電極23A,23B,33A,33Bから延在している。
【0128】
第1層目の第1のメモリユニットMU11における第m番目の第1のメモリセルMC11mを構成する第m番目の第1のプレート線PL1mと、第2層目の第1のメモリユニットMU12における第m番目の第1のメモリセルMC12mを構成する第m番目の第1のプレート線PL1mとは、例えば、ビヤホールを介して接続されている。更には、第1層目の第2のメモリユニットMU21における第m番目の第2のメモリセルMC21mを構成する第m番目の第2のプレート線PL2mと、第2層目の第2のメモリユニットMU22における第m番目の第2のメモリセルMC22mを構成する第m番目の第2のプレート線PL2mとは、例えば、ビヤホールを介して接続されている。
【0129】
各選択用トランジスタTR1,TR2の一方のソース/ドレイン領域14は接続孔15を介してビット線BLに接続され、第1番目の選択用トランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域14は、絶縁層16に設けられた接続孔17を介して、第1層目の第1及び第2のメモリユニットMU11,MU21における共通の第1の電極21(第1の共通ノードCN1)に接続されている。また、第2番目の選択用トランジスタTR2の他方のソース/ドレイン領域14は、絶縁層16に設けられた接続孔17、絶縁層16上に設けられたパッド部25、及び、層間絶縁層26に設けられた接続孔27を介して、第2層目の第1及び第2のメモリユニットMU12,MU22における共通の第1の電極31(第2の共通ノードCN2)に接続されている。
【0130】
ビット線BLは、センスアンプSAに接続されている。また、プレート線PL1M,PL2Mはプレート線デコーダ/ドライバPDに接続されており、別々に、独立して駆動される。更には、ワード線WL1,WL2は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。ワード線WL1,WL2は、図16の紙面垂直方向に延びている。ワード線WL1は、不揮発性メモリMを構成する選択用トランジスタTR1と、図16の紙面垂直方向に隣接する別の不揮発性メモリを構成する選択用トランジスタTR1で共通である。更には、ワード線WL2は、不揮発性メモリMを構成する選択用トランジスタTR2と、図16の紙面垂直方向に隣接する別の不揮発性メモリを構成する選択用トランジスタTR2で共通である。また、不揮発性メモリMを構成するメモリセルMC11m,MC21m,MC12m,MC22mの第2の電極23A,23B,33A,33Bは、図16の紙面垂直方向に隣接する別の不揮発性メモリを構成するメモリセルMC11m,MC21m,MC12m,MC22mの第2の電極23A,23B,33A,33Bと共通であり、プレート線PL1m,PL2mを兼ねている。尚、このように多数の不揮発性メモリがプレート線方向に配列されて、不揮発性メモリアレイを構成している。
【0131】
実施の形態5においては、一対の不揮発性メモリを構成し、且つ、プレート線が共通とされた一対のメモリセルに相補的に1ビットを記憶する。尚、このような実施の形態5の不揮発性メモリのデータ読出し、再書込み方法は、実施の形態1の不揮発性メモリと同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0132】
不揮発性メモリMを構成する選択用トランジスタTR1,TR2と、これとは別の不揮発性メモリを構成する選択用トランジスタTR1,TR2とを独立して駆動すれば、一対の不揮発性メモリを構成し、且つ、プレート線が共通とされた一対のメモリセルのそれぞれに1ビットを記憶することができる。この不揮発性メモリのデータ読出し、再書込み方法は、実施の形態2の不揮発性メモリと同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0133】
実施の形態1の各種の変形例を実施の形態5の不揮発性メモリに適用することができる。
【0134】
実施の形態6
実施の形態6は、本発明の第4の態様に係る不揮発性メモリに関する。ビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で実施の形態6の不揮発性メモリを切断したときの模式的な一部断面図を図18に示す。尚、実施の形態6の不揮発性メモリの回路図を図19に示す。
【0135】
実施の形態6の不揮発性メモリMは、
(A)ビット線BLと、
(B)N個(但し、N≧2であり、実施の形態6においてはN=2)の選択用トランジスタTRNと、
(C)M個(但し、M≧2であり、実施の形態6においてはM=4)の第1のメモリセルMC1NMから構成されたN個の第1のメモリユニットMU1Nと、
(D)M個の第2のメモリセルMC2NMから構成されたN個の第2のメモリユニットMU2Nと、
(E)M本の第1のプレート線PL1Mと、
(F)M本の第2のプレート線PL2Mと、
(G)M×(N−1)本の共通プレート線PLCM
から構成されている。
【0136】
そして、第n’層目(但し、n’=1,2,・・・,N−1)の第1及び第2のメモリユニットMU1,n',MU2,n'は、第(n’+1)層目の第1及び第2のメモリユニットMU1,(n'+1),MU2,(n'+1)と積層されている。具体的には、第1層目の第1及び第2のメモリユニットMU11,MU21は、第2層目の第1及び第2のメモリユニットMU12,MU22と積層されている。また、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成る。具体的には、第1層目の第1のメモリユニットMU11を構成する各第1のメモリセルMC11mは、第1の電極21と、強誘電体層22Aと、第2の電極23Aから成る。また、第1層目の第2のメモリユニットMU21を構成する各第2のメモリセルMC21mは、第1の電極21と、強誘電体層22Bと、第2の電極23Bから成る。更には、第2層目の第1のメモリユニットMU12を構成する各第1のメモリセルMC12mは、第1の電極31と、強誘電体層32Aと、第2の電極23Bから成る。また、第2層目の第2のメモリユニットMU22を構成する各第2のメモリセルMC22mは、第1の電極31と、強誘電体層32Bと、第2の電極33Bから成る。ここで、注意すべき点は、第1層目の第2のメモリユニットMU21を構成する各第2のメモリセルMC21mの第2の電極23Bと、第2層目の第1のメモリユニットMU12を構成する各第1のメモリセルMC12mの第2の電極23Bが共通である点(同じ第2の電極から構成されている点)にある。尚、図18においては、メモリセルMC21mとメモリセルMC12mを纏めて、メモリセルMCCmで表した。
【0137】
第n層目(但し、n=1,2,・・・,N)の第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1及び第2のメモリセルを構成する第1の電極は共通であり、この共通の第1の電極は、第n番目の選択用トランジスタを介してビット線BLに接続されている。具体的には、第1層目の第1及び第2のメモリユニットMU11,MU21において、第1及び第2のメモリセルMC11M,MC21Mを構成する第1の電極21は共通であり、この共通の第1の電極(共通ノードCN1)は、第1番目の選択用トランジスタTR1を介してビット線BLに接続されている。また、第2層目の第1及び第2のメモリユニットMU12,MU22において、第1及び第2のメモリセルMC12M,MC22Mを構成する第1の電極31は共通であり、この共通の第1の電極(共通ノードCN2)は、第2番目の選択用トランジスタTR2を介してビット線BLに接続されている。
【0138】
第1層目の第1のメモリユニットMU11において、第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のメモリセルMC11mの第2の電極23Aは、第m番目の第1のプレート線PL1mに接続されており、第N層目(具体的には、第2層目)の第2のメモリユニットMU22において、第m番目の第2のメモリセルMC22mの第2の電極33Bは、第m番目の第2のプレート線PL2mに接続されている。更には、第n’層目の第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの第2の電極、及び、第(n’+1)層目の第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの第2の電極は、第[(n’−1)M+m]番目の共通プレート線に接続されている。具体的には、第1層目の第2のメモリユニットMU21における第m番目の第2のメモリセルMC21mの第2の電極23B、及び、第2層目の第1のメモリユニットMU12における第m番目の第1のメモリセルMC12mの第2の電極23Bは共通であり、且つ、第[(n’−1)M+m]番目の共通プレート線PLCmに接続されている。より具体的には、各プレート線は、第2の電極23A,23B,33Bから延在している。尚、n≧3の場合、第[(n’−1)M+m]番目の共通プレート線PLCmのそれぞれを、プレート線デコーダ/ドライバPDに接続してもよいし、それぞれを、例えば、ビヤホールを介して相互に接続し、更に、プレート線デコーダ/ドライバPDに接続してもよい。
【0139】
第1層目の第1のメモリユニットMU11における第1のメモリセルMC11Mの第2の電極23Aは、第1のメモリセルMC11Mを構成する強誘電体層22Aを介して共通の第1の電極(共通ノードCN1)の下方に設けられ、第1層目の第2のメモリユニットMU21における第2のメモリセルMC21Mの第2の電極23Bは、第2のメモリセルMC21Mを構成する強誘電体層22Bを介して共通の第1の電極(共通ノードCN1)の上方に設けられている。また、第2層目の第1のメモリユニットMU12における第1のメモリセルMC12Mの第2の電極23B(第1層目の第2のメモリユニットMU21における第2のメモリセルMC21Mの第2の電極と共通)は、第1のメモリセルMC12Mを構成する強誘電体層32Aを介して共通の第1の電極(共通ノードCN2)の下方に設けられ、第2層目の第2のメモリユニットMU22における第2のメモリセルMC22Mの第2の電極33Bは、第2のメモリセルMC22Mを構成する強誘電体層32Bを介して共通の第1の電極(共通ノードCN2)の上方に設けられている。尚、図中、参照番号26A,36Aは絶縁膜である。
【0140】
実施の形態6においては、第1層目の第1のメモリユニットMU11における第m番目の第1のメモリセルMC11mの第2の電極23Aの面積と第1層目の第2のメモリユニットMU21における第m番目の第2のメモリセルMC21mの第2の電極23Bの面積は等しく、第2層目の第1のメモリユニットMU12における第m番目の第1のメモリセルMC12mの第2の電極23Bの面積と第2層目の第2のメモリユニットMU22における第m番目の第2のメモリセルMC22mの第2の電極33Bの面積は等しい。
【0141】
各選択用トランジスタTR1,TR2の一方のソース/ドレイン領域14は接続孔15を介してビット線BLに接続され、第1番目の選択用トランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域14は、絶縁層16に設けられた接続孔17を介して、第1層目の第1及び第2のメモリユニットMU11,MU21における共通の第1の電極21(第1の共通ノードCN1)に接続されている。また、第2番目の選択用トランジスタTR2の他方のソース/ドレイン領域14は、絶縁層16に設けられた接続孔17、絶縁層16上に設けられたパッド部25、及び、層間絶縁層26に設けられた接続孔27を介して、第2層目の第1及び第2のメモリユニットMU12,MU22における共通の第1の電極31(第2の共通ノードCN2)に接続されている。
【0142】
ビット線BLは、センスアンプSAに接続されている。また、プレート線PL1M,PL2M,PLCMはプレート線デコーダ/ドライバPDに接続されており、別々に、独立して駆動される。更には、ワード線WL1,WL2は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。ワード線WL1,WL2は、図18の紙面垂直方向に延びている。ワード線WL1は、不揮発性メモリMを構成する選択用トランジスタTR1と、図18の紙面垂直方向に隣接する別の不揮発性メモリを構成する選択用トランジスタTR1と共通である。更には、ワード線WL2は、不揮発性メモリMを構成する選択用トランジスタTR2と、図18の紙面垂直方向に隣接する別の不揮発性メモリを構成する選択用トランジスタTR2と共通である。また、不揮発性メモリMを構成するメモリセルMC11m,MC21m,MC12m,MC22mの第2の電極23A,23B,33Bは、図18の紙面垂直方向に隣接する別の不揮発性メモリを構成するメモリセルMC11m,MC21m,MC12m,MC22mの第2の電極23A,23B,33Bと共通であり、プレート線PL1m,PL2m,PLCmを兼ねている。尚、このように多数の不揮発性メモリがプレート線方向に配列されて、不揮発性メモリアレイを構成している。
【0143】
実施の形態6においては、一対の不揮発性メモリを構成し、且つ、プレート線が共通とされた一対のメモリセルに相補的に1ビットを記憶する。尚、このような実施の形態6の不揮発性メモリのデータ読出し、再書込み方法は、実施の形態1の不揮発性メモリと同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0144】
不揮発性メモリMを構成する選択用トランジスタTR1,TR2と、これとは別の不揮発性メモリを構成する選択用トランジスタTR1,TR2とを独立して駆動すれば、一対の不揮発性メモリを構成し、且つ、プレート線が共通とされた一対のメモリセルのそれぞれに1ビットを記憶することができる。この不揮発性メモリのデータ読出し、再書込み方法は、実施の形態2の不揮発性メモリと同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0145】
また、第1層目の第1のメモリユニットMU11を構成するメモリセルMC11mにおけるプレート線と、第2層目の第2のメモリユニットMU22を構成する第2のメモリセルMC22mにおけるプレート線とを接続し、同時に駆動する構成としてもよい。この場合の回路図を図20に示す。具体的には、第1層目の第1のメモリユニットMU11における第m番目の第1のメモリセルMC11mを構成する第m番目の第1のプレート線PL1mと、第2層目の第2のメモリユニットMU22における第m番目の第2のメモリセルMC22mを構成する第m番目の第2のプレート線PL2mとは、例えば、ビヤホールを介して接続されている。尚、図20においては、これらのプレート線をプレート線PLmで表す。
【0146】
実施の形態1の各種の変形例を実施の形態6の不揮発性メモリに適用することができる。
【0147】
以上、本発明を、発明の実施の形態に基づき説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。発明の実施の形態にて説明した不揮発性メモリの構造、使用した材料、各種の形成条件、回路構成、駆動方法等は例示であり、適宜変更することができる。
【0148】
Mの値は4に限定されない。Mの値は、M≧2を満足すればよく、実際的なMの値として、例えば、2のべき数(2,4,8,16・・・)を挙げることができる。また、Nの値は、N≧2を満足すればよく、実際的なNの値として、例えば、2のべき数(2,4,8・・・)を挙げることができる。
【0149】
一般に、単位ユニットの駆動用の信号線の合計本数をA本、その内のワード線本数をB本、プレート線の本数をC本とすると、A=B+Cである。ここで、合計本数Aを一定とした場合、単位ユニットの総アドレス数(=B×C)が最大となるには、B=Cを満足すればよい。従って、最も効率良く周辺回路を配置するためには、単位ユニットにおけるワード線本数Bとプレート線の本数Cとを等しくすればよい。また、ロー・アドレスのアクセス単位ユニットにおけるワード線本数は、例えば、メモリユニットの数(N)に一致し、プレート線本数はメモリユニットを構成するメモリセルの数(M)に一致するが、これらのワード線本数、プレート線本数が多いほど、実質的な不揮発性メモリの集積度は向上する。但し、メモリセルに記憶されたデータが破壊されないようなディスターブの回数の上限値に基づき、N、Mの値を決定する必要がある。ここで、ディスターブとは、非選択のメモリセルの強誘電体層に対して、分極が反転する方向に、即ち、保存されていたデータが劣化若しくは破壊される方向に、電界が加わる現象を指す。
【0150】
本発明の不揮発性メモリを、所謂ゲインセル型とすることもできる。実施の形態1の不揮発性メモリをゲインセル型とした場合の回路図を図21に示し、不揮発性メモリを構成する各種のトランジスタの模式的なレイアウトを図22に示し、不揮発性メモリの模式的な一部断面図を図23及び図24に示す。図22において、各種のトランジスタの領域を点線で囲み、活性領域及び配線を実線で示し、ゲート電極あるいはワード線を一点鎖線で示した。ここで、図23に示す不揮発性メモリの模式的な一部断面図は、図22の線A−Aに沿った模式的な一部断面図であり、図24に示す不揮発性メモリの模式的な一部断面図は、図22の線B−Bに沿った模式的な一部断面図である。
【0151】
この不揮発性メモリは、例えば、ビット線BLAと、書込用トランジスタ(実施の形態1の不揮発性メモリにおける選択用トランジスタに相当する)TRWと、M個(但し、M≧2であり、例えば、M=4)の第1のメモリセルMCA1Mから構成された第1のメモリユニットMUA1と、M個の第2のメモリセルMCA2Mから構成された第2のメモリユニットMUA2と、M本の第1のプレート線PL1Mと、M本の第2のプレート線PL2Mから成る。そして、各メモリセルMCA1m,MCA2mは、第1の電極21と強誘電体層22A,22Bと第2の電極23A,23Bとから成り、メモリユニットMUA1,MUA2を構成するメモリセルMCA1M,MCA2Mの第1の電極21は、メモリユニットMUA1,MUA2において共通であり、この共通の第1の電極(共通ノードCNA)は、書込用トランジスタTRWを介してビット線BLAに接続され、各第1のメモリセルMCA1mを構成する第2の電極23Aは第1のプレート線PL1mに接続され、各第2のメモリセルMCA2mを構成する第2の電極23Bは第2のプレート線PL2mに接続されている。第2のメモリセルMCA2Mは絶縁膜26Aによって被覆されている。尚、不揮発性メモリのメモリユニットMUを構成するメモリセルの数(M)は4個に限定されず、一般には、M≧2を満足すればよく、2のべき数(M=2,4,8,16・・・)とすることが好ましい。
【0152】
更には、共通の第1の電極の電位変化を検出し、該検出結果をビット線に電流又は電圧として伝達する信号検出回路を備えている。言い換えれば、検出用トランジスタTRD、及び、読出用トランジスタTRRを備えている。信号検出回路は、検出用トランジスタTRD及び読出用トランジスタTRRから構成されている。そして、検出用トランジスタTRDの一端は所定の電位Vccを有する配線(例えば、不純物層から構成された電源線)に接続され、他端は読出用トランジスタTRRを介してビット線BLAに接続され、各メモリセルMCA1m,MCA2mに記憶されたデータの読み出し時、読出用トランジスタTRRが導通状態とされ、各メモリセルMCA1m,MCA2mに記憶されたデータに基づき共通の第1の電極(共通ノードCNA)に生じた電位により、検出用トランジスタTRDの作動が制御される。
【0153】
具体的には、各種のトランジスタはMOS型FETから構成されており、書込用トランジスタ(選択用トランジスタ)TRWの一方のソース/ドレイン領域は絶縁層16に形成された接続孔(コンタクトホール)15を介してビット線BLAに接続され、他方のソース/ドレイン領域は、絶縁層16に形成された開口部中に設けられた接続孔17を介して共通の第1の電極(共通ノードCNA)に接続されている。また、検出用トランジスタTRDの一方のソース/ドレイン領域は、所定の電位Vccを有する配線に接続され、他方のソース/ドレイン領域は、読出用トランジスタTRRの一方のソース/ドレイン領域に接続されている。より具体的には、検出用トランジスタTRDの他方のソース/ドレイン領域と読出用トランジスタTRRの一方のソース/ドレイン領域とは、1つのソース/ドレイン領域を占めている。更には、読出用トランジスタTRRの他方のソース/ドレイン領域は接続孔(コンタクトホール)15を介してビット線BLAに接続され、更に、共通の第1の電極(共通ノードCNA、あるいは、書込用トランジスタTRWの他方のソース/ドレイン領域)は、開口部中に設けられた接続孔17A、ワード線WLDを介して検出用トランジスタTRDのゲート電極に接続されている。また、書込用トランジスタTRWのゲート電極に接続されたワード線WLW、読出用トランジスタTRRのゲート電極に接続されたワード線WLRは、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。一方、各プレート線PL1m,PL2mは、プレート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。更には、ビット線BLAはセンスアンプSAに接続されている。
【0154】
この不揮発性メモリの例えばメモリセルMCA11からデータを読み出す場合、選択プレート線PL11にVccを印加する。このとき、選択メモリセルMCA11にデータ「1」が記憶されていれば、強誘電体層に分極反転が生じ、蓄積電荷量が増加し、共通ノードCNAの電位が上昇する。一方、選択メモリセルMCA11にデータ「0」が記憶されていれば、強誘電体層に分極反転が生ぜず、共通ノードCNAの電位は殆ど上昇しない。即ち、共通ノードCNAは、非選択メモリセルの強誘電体層を介して複数の非選択プレート線PLjに(j≠11)カップリングされているので、共通ノードCNAの電位は0ボルトに比較的近いレベルに保たれる。このようにして、選択メモリセルMCA11に記憶されたデータに依存して共通ノードCNAの電位に変化が生じる。従って、選択メモリセルの強誘電体層には、分極反転に十分な電界を与えることができる。そして、ビット線BLAを浮遊状態とし、読出用トランジスタTRRをオン状態とする。
【0155】
一方、選択メモリセルMCA11に記憶されたデータに基づき共通の第1の電極(共通ノードCNA)に生じた電位により、検出用トランジスタTRDの作動が制御される。具体的には、選択メモリセルMCA11に記憶されたデータに基づき共通の第1の電極(共通ノードCNA)に高い電位が生じれば、検出用トランジスタTRDは導通状態となり、検出用トランジスタTRDの一方のソース/ドレイン領域は所定の電位Vccを有する配線に接続されているので、かかる配線から、検出用トランジスタTRD及び読出用トランジスタTRRを介してビット線BLAに電流が流れ、ビット線BLAの電位が上昇する。即ち、信号検出回路によって共通の第1の電極(共通ノードCNA)の電位変化が検出され、この検出結果がビット線BLAに電圧(電位)として伝達される。ここで、検出用トランジスタTRDの閾値をVth、検出用トランジスタTRDのゲート電極の電位(即ち、共通ノードCNAの電位)をVgとすれば、ビット線BLAの電位は概ね(Vg−Vth)となる。尚、検出用トランジスタTRDをディプレッション型のNMOSFETとすれば、閾値Vthは負の値をとる。これにより、ビット線BLAの負荷の大小に拘わらず、安定したセンス信号量を確保できる。尚、検出用トランジスタTRDをPMOSFETから構成することもできる。
【0156】
検出用トランジスタの一端が接続された配線の所定の電位はVccに限定されず、例えば、接地されていてもよい。即ち、検出用トランジスタの一端が接続された配線の所定の電位を0ボルトとしてもよい。但し、この場合には、選択メモリセルにおけるデータの読み出し時に電位(Vcc)がビット線に現れた場合、再書込み時には、ビット線の電位を0ボルトとし、選択メモリセルにおけるデータの読み出し時に0ボルトがビット線に現れた場合、再書込み時には、ビット線の電位をVccとする必要がある。そのためには、図25に例示するような、トランジスタTRIV-1,TRIV-2,TRIV-3,TRIV-4から構成された一種のスイッチ回路(一種の反転回路)をビット線間に配設し、データの読み出し時には、トランジスタTRIV-2,TRIV-4をオン状態とし,データの再書込み時には、トランジスタTRIV-1,TRIV-3をオン状態とすればよい。
【0157】
図15に回路図を示した実施の形態4の不揮発性メモリをゲインセル型とした場合の回路図を図26に示し、図17に回路図を示した実施の形態5の不揮発性メモリをゲインセル型とした場合の回路図を図27及び図28に示す。図27図28に示した回路図においては、選択用トランジスタTR1,TR2を配する位置、信号検出回路の数が異なっているが、その他の構成、構造は同じである。尚、その他の実施の形態やその変形例における不揮発性メモリも、同様にゲインセル型とすることができる。
【0158】
【発明の効果】
本発明においては、第1の電極を共通として、2つのメモリセルが積層され、あるいは又、複数のメモリセルが積層されているので、従来の強誘電体型不揮発性半導体メモリに比べて飛躍的に記憶容量を増大させることができ、ビット記憶単位の実効占有面積を大幅に縮小することが可能となる。しかも、2あるいはそれ以上のメモリセルで第1の電極を共有するので、第1の電極の形成回数を少なくすることができる結果、製造プロセスの簡素化を図ることができるし、接続孔のアスペクト比の増加を回避することができる。しかも、例えば、第2の電極を2つのメモリセルで共有する考え方、即ち、第1のメモリセルの第1の電極を、第1のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第2の電極の下方に設け、第2のメモリセルの第1の電極を、第2のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第2の電極の上方に設ける構造とすることも考えられるが、このような構造よりも、本発明の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造が容易であるし、各種の変形、改良に対処し易いといった利点がある。また、本発明の強誘電体型不揮発性半導体メモリの構造に依っては、第1のメモリセルと第2のメモリセルに同時にアクセスすることが可能であり、アクセス速度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの模式的な一部断面図である。
【図2】 発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
【図3】 発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの動作を説明するための動作波形図である。
【図4】 発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図5】 図4に引き続き、発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図6】 図5に引き続き、発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図7】 図6に引き続き、発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図8】 発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの変形例の模式的な一部断面図である。
【図9】 発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの別の変形例の模式的な一部断面図である。
【図10】 発明の実施の形態2の強誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
【図11】 発明の実施の形態3の強誘電体型不揮発性半導体メモリの模式的な一部断面図である。
【図12】 発明の実施の形態3の強誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
【図13】 発明の実施の形態3の強誘電体型不揮発性半導体メモリの変形例の回路図である。
図14】 発明の実施の形態4の強誘電体型不揮発性半導体メモリの模式的な一部断面図である。
図15】 発明の実施の形態4の強誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
図16】 発明の実施の形態5の強誘電体型不揮発性半導体メモリの模式的な一部断面図である。
図17】 発明の実施の形態5の強誘電体型不揮発性半導体メモリの変形例の回路図である。
図18】 発明の実施の形態6の強誘電体型不揮発性半導体メモリの模式的な一部断面図である。
図19】 発明の実施の形態6の強誘電体型不揮発性半導体メモリの変形例の回路図である。
図20】 発明の実施の形態6の強誘電体型不揮発性半導体メモリの別の変形例の回路図である。
図21】 ゲインセル型の強誘電体型不揮発性半導体メモリを発明の実施の形態1にて説明した強誘電体型不揮発性半導体メモリに適用した場合の回路図である。
図22図21に示した強誘電体型不揮発性半導体メモリにおけるレイアウト図である。
図23図21に示した強誘電体型不揮発性半導体メモリの模式的な一部断面図である。
図24図21に示した強誘電体型不揮発性半導体メモリの、図23とは異なる断面で見たときの模式的な一部断面図である。
図25】 検出用トランジスタの一端が接続された配線の所定の電位を0ボルトとした場合の、ビット線間に配設された一種のスイッチ回路を示す回路図である。
図26図15に回路図を示した発明の実施の形態4の強誘電体型不揮発性半導体メモリをゲインセル型とした場合の回路図である。
図27図17に回路図を示した発明の実施の形態5の強誘電体型不揮発性半導体メモリをゲインセル型とした場合の回路図である。
図28図17に回路図を示した実施の形態5の強誘電体型不揮発性半導体メモリをゲインセル型とした場合の図27とは別の回路図である。
図29】 強誘電体のP−Eヒステリシスループ図である。
図30】 米国特許第4873664号に開示された強誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
図31】 特開平9−121032号公報に開示された強誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
【符号の説明】
10・・・シリコン半導体基板、11・・・素子分離領域、12・・・ゲート絶縁膜、13・・・ゲート電極、14・・・ソース/ドレイン領域、15・・・接続孔(コンタクトホール)、16・・・絶縁層、16A,16B,26A,36A・・・絶縁膜、17,27・・・接続孔、21,31・・・第1の電極、22A,22B,32A,32B・・・強誘電体層、23A,23B,33A,33B・・・第2の電極、25・・・パッド部、26・・・層間絶縁層、M・・・不揮発性メモリ、MU・・・メモリユニット、MC・・・メモリセル、CN・・・共通ノード、TR・・・選択用トランジスタ、WL・・・ワード線、BL・・・ビット線、PL・・・プレート線、WD・・・ワード線デコーダ/ドライバ、SA・・・センスアンプ、PD・・・プレート線デコーダ/ドライバ

Claims (2)

  1. (A)ビット線と、
    (B)N個(但し、N≧2)の選択用トランジスタと、
    (C)M個(但し、M≧2)の第1のメモリセルから構成されたN個の第1のメモリユニットと、
    (D)M個の第2のメモリセルから構成されたN個の第2のメモリユニットと、
    (E)M本の第1のプレート線と、
    (F)M本の第2のプレート線と、
    (G)M×(N−1)本の共通プレート線、
    から成り、
    第n’層目(但し、n’=1,2,・・・,N−1)の第1及び第2のメモリユニットは、第(n’+1)層目の第1及び第2のメモリユニットと積層されており、
    各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成り、
    第n層目(但し、n=1,2,・・・,N)の第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1及び第2のメモリセルを構成する第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の選択用トランジスタを介してビット線に接続され、
    第1層目の第1のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・,M)の第1のメモリセルの第2の電極は、第m番目の第1のプレート線に接続されており、
    第N層目の第2のメモリユニットにおいて、第m番目の第2のメモリセルの第2の電極は、第m番目の第2のプレート線に接続されており、
    第n’層目の第2のメモリユニットにおける第m番目の第2のメモリセルの第2の電極、及び、第(n’+1)層目の第1のメモリユニットにおける第m番目の第1のメモリセルの第2の電極は共通であり、且つ、第[(n’−1)M+m]番目の共通プレート線に接続されていることを特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  2. 第n層目(但し、n=1,2,・・・,N)の第1及び第2のメモリユニットにおいて、第1のメモリセルの第2の電極は、第1のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第1の電極の下方に設けられており、第2のメモリセルの第2の電極は、第2のメモリセルを構成する強誘電体層を介して共通の第1の電極の上方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
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