JP2003046065A - 強誘電体型不揮発性半導体メモリ及びその製造方法 - Google Patents

強誘電体型不揮発性半導体メモリ及びその製造方法

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JP2003046065A
JP2003046065A JP2001229486A JP2001229486A JP2003046065A JP 2003046065 A JP2003046065 A JP 2003046065A JP 2001229486 A JP2001229486 A JP 2001229486A JP 2001229486 A JP2001229486 A JP 2001229486A JP 2003046065 A JP2003046065 A JP 2003046065A
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ferroelectric
layer
electrode
memory
volatile semiconductor
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JP2001229486A
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Naohiro Tanaka
均洋 田中
Tsutomu Nagahama
勉 長浜
Seiichi Yokoyama
誠一 横山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微細な結晶粒の形成が可能である強誘電体型不
揮発性半導体メモリの製造方法を提供する。 【解決手段】第1の電極21と強誘電体層22と第2の
電極23とから成るメモリセルを有する強誘電体型不揮
発性半導体メモリの製造方法においては、直鎖系の構造
を有する有機金属原料と溶媒との混合液を用いて、スプ
レー塗布法、スピンコート法又はMOCVD法にて強誘
電体前駆体層を形成した後、該強誘電体前駆体層に熱処
理を施すことによって、強誘電体層22を得る工程を備
え、前記混合液を、直鎖系の構造を有する有機金属原料
と溶媒との混合、及び、紫外線照射によって調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体型不揮発
性半導体メモリ(所謂FERAM)、及び、その製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量の強誘電体型不揮発性半導
体メモリに関する研究が盛んに行われている。強誘電体
型不揮発性半導体メモリ(以下、不揮発性メモリと略称
する場合がある)は、高速アクセスが可能で、しかも、
不揮発性であり、また、小型で低消費電力であり、更に
は、衝撃にも強く、例えば、ファイルのストレージやレ
ジューム機能を有する各種電子機器、例えば、携帯用コ
ンピュータや携帯電話、ゲーム機の主記憶装置としての
利用、あるいは、音声や映像を記録するための記録メデ
ィアとしての利用が期待されている。
【0003】この不揮発性メモリは、強誘電体薄膜の高
速分極反転とその残留分極を利用し、強誘電体層を有す
るキャパシタ部の蓄積電荷量の変化を検出する方式の、
高速書き換えが可能な不揮発性メモリであり、基本的に
は、メモリセル(キャパシタ部)と選択用トランジスタ
(スイッチング用トランジスタ)とから構成されてい
る。メモリセル(キャパシタ部)は、例えば、下部電
極、上部電極、及び、これらの電極間に挟まれた強誘電
体層から構成されている。この不揮発性メモリにおける
データの書き込みや読み出しは、図14に示す強誘電体
のP−Eヒステリシスループを応用して行われる。即
ち、強誘電体層に外部電界を加えた後、外部電界を除い
たとき、強誘電体層は自発分極を示す。そして、強誘電
体層の残留分極は、プラス方向の外部電界が印加された
とき+Pr、マイナス方向の外部電界が印加されたとき
−Prとなる。ここで、残留分極が+Prの状態(図14
の「D」参照)の場合を「0」とし、残留分極が−Pr
の状態(図14の「A」参照)の場合を「1」とする。
【0004】「1」あるいは「0」の状態を判別するた
めに、強誘電体層に例えばプラス方向の外部電界を印加
する。これによって、強誘電体層の分極は図14の
「C」の状態となる。このとき、データが「0」であれ
ば、強誘電体層の分極状態は、「D」から「C」の状態
に変化する。一方、データが「1」であれば、強誘電体
層の分極状態は、「A」から「B」を経由して「C」の
状態に変化する。データが「0」の場合には、強誘電体
層の分極反転は生じない。一方、データが「1」の場合
には、強誘電体層に分極反転が生じる。その結果、メモ
リセル(キャパシタ部)の蓄積電荷量に差が生じる。選
択された不揮発性メモリの選択用トランジスタをオンに
することで、この蓄積電荷を信号電流として検出する。
データの読み出し後、外部電界を0にすると、データが
「0」のときでも「1」のときでも、強誘電体層の分極
状態は図14の「D」の状態となってしまう。即ち、読
み出し時、データ「1」は、一旦、破壊されてしまう。
それ故、データが「1」の場合、マイナス方向の外部電
界を印加して、「D」、「E」という経路で「A」の状
態とし、データ「1」を再度書き込む。
【0005】現在主流となっている不揮発性メモリの構
造及びその動作は、米国特許第4873664号におい
て、S.Sheffiledらが提案したものである。
この不揮発性メモリは、図15に回路図を示すように、
2つの不揮発性メモリセルから構成されている。尚、図
15において、1つの不揮発性メモリを点線で囲った。
各不揮発性メモリは、例えば、選択用トランジスタTR
11,TR12、メモリセル(キャパシタ部)FC11,FC
12から構成されている。
【0006】尚、2桁の添字、例えば添字「11」は、
本来、添字「1,1」と表示すべき添字であるが、表示
の簡素化のため、2桁の添字で表示する。また、添字
「M」を、例えば複数のメモリセルやプレート線を総括
的に表示する場合に使用し、添字「m」を、例えば複数
のメモリセルやプレート線を個々に表示する場合に使用
し、添字「n」を、例えば選択用トランジスタやメモリ
ユニットを個々に表示する場合に使用する。
【0007】そして、それぞれのメモリセルに相補的な
データを書き込むことにより、1ビットを記憶する。図
15において、符号「WL」はワード線を示し、符号
「BL」はビット線を示し、符号「PL」はプレート線
を意味する。1つの不揮発性メモリに着目すると、ワー
ド線WL1は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続
されている。また、ビット線BL1,BL2は、センスア
ンプSAに接続されている。更には、プレート線PL1
は、プレート線デコーダ/ドライバPDに接続されてい
る。
【0008】このような構造を有する不揮発性メモリに
おいて、記憶されたデータを読み出す場合、ワード線W
1を選択し、更には、プレート線PL1を駆動すると、
相補的なデータが、対となったメモリセル(キャパシタ
部)FC11,FC12から選択用トランジスタTR11,T
12を介して対となったビット線BL1,BL2に電圧
(ビット線電位)として現れる。かかる対となったビッ
ト線BL1,BL2の電圧(ビット線電位)を、センスア
ンプSAで検出する。
【0009】1つの不揮発性メモリは、ワード線W
1、及び、対となったビット線BL1,BL2によって
囲まれた領域を占めている。従って、仮に、ワード線及
びビット線が最短ピッチで配置されるとすると、1つの
不揮発性メモリの最小面積は、加工最小寸法をFとした
とき、8F2である。従って、このような構造を有する
不揮発性メモリの最小面積は8F2である。
【0010】このような構造の不揮発性メモリを大容量
化しようとした場合、その実現は加工寸法の微細化に依
存するしかない。また、1つの不揮発性メモリを構成す
るために2つの選択用トランジスタ及び2つのメモリセ
ル(キャパシタ部)が必要とされる。更には、ワード線
と同じピッチでプレート線を配設する必要がある。それ
故、不揮発性メモリを最小ピッチで配置することは殆ど
不可能であり、現実には、1つの不揮発性メモリの占め
る面積は、8F2よりも大幅に増加してしまう。
【0011】しかも、不揮発性メモリと同等のピッチ
で、ワード線デコーダ/ドライバWD及びプレート線デ
コーダ/ドライバPDを配設する必要がある。言い換え
れば、1つのロー・アドレスを選択するために2つのデ
コーダ/ドライバが必要とされる。従って、周辺回路の
レイアウトが困難となり、しかも、周辺回路の占有面積
も大きなものとなる。
【0012】不揮発性メモリの面積を縮小する手段の1
つが、特開平9−121032号公報から公知である。
図2に等価回路を示すように、この特許公開公報に開示
された不揮発性メモリは、1つの選択用トランジスタT
1の一端に並列にそれぞれの一端が接続された複数の
メモリセルMC1M(例えば、M=4)から構成され、か
かるメモリセルと対となったメモリセルも、1つの選択
用トランジスタTR2の一端に並列にそれぞれの一端が
接続された複数のメモリセルMC2Mから構成されてい
る。選択用トランジスタTR1,TR2の他端は、それぞ
れ、ビット線BL 1,BL2に接続されている。対となっ
たビット線BL1,BL2は、センスアンプSAに接続さ
れている。また、メモリセルMC1m,MC2m(m=1,
2・・・M)の他端はプレート線PLmに接続されてお
り、プレート線PLmはプレート線デコーダ/ドライバ
PDに接続されている。更には、ワード線WLは、ワー
ド線デコーダ/ドライバWDに接続されている。
【0013】そして、対となったメモリセルMC1m,M
2m(m=1,2・・・M)に相補的なデータが記憶さ
れる。例えば、メモリセルMC1m,MC2m(ここで、m
は1,2,3,4のいずれか)に記憶されたデータを読
み出す場合、ワード線WLを選択し、プレート線PLk
(m≠k)には(1/2)Vccの電圧を印加した状態
で、プレート線PLmを駆動する。ここで、Vccは、例
えば、電源電圧である。これによって、相補的なデータ
が、対となったメモリセルMC1m,MC2mから選択用ト
ランジスタTR1,TR2を介して対となったビット線B
1,BL2に電圧(ビット線電位)として現れる。そし
て、かかる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビ
ット線電位)を、センスアンプSAで検出する。
【0014】対となった不揮発性メモリにおける一対の
選択用トランジスタTR1及びTR2は、ワード線WL、
及び、対となったビット線BL1,BL2によって囲まれ
た領域を占めている。従って、仮に、ワード線及びビッ
ト線が最短ピッチで配置されるとすると、対となった不
揮発性メモリにおける一対の選択用トランジスタTR 1
及びTR2の最小面積は、8F2である。しかしながら、
一対の選択用トランジスタTR1,TR2を、M組の対と
なったメモリセルMC1m,MC2m(m=1,2・・・
M)で共有するが故に、1ビット当たりの選択用トラン
ジスタTR1,TR2の数が少なくて済み、また、ワード
線WLの配置も緩やかなので、不揮発性メモリの縮小化
を図り易い。しかも、周辺回路についても、1本のワー
ド線デコーダ/ドライバWDとM本のプレート線デコー
ダ/ドライバPDでMビットを選択することができる。
従って、このような構成を採用することで、セル面積が
8F2に近いレイアウトを実現可能であり、DRAM並
のチップサイズを実現することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、強誘電体層
の形成にあっては、通常、溶液化学法(ゾル−ゲル法)
や、スパッタ法、MOCVD法にて強誘電体前駆体層を
形成した後、強誘電体前駆体層に熱処理を施す方法が採
用されている。スプレー塗布法やスピンコート法といっ
た溶液化学法(ゾル−ゲル法)は、成膜コストの面から
は最も優れた方法であるが、強誘電体前駆体層における
結晶粒の配向性の制御、強誘電体層を構成する結晶粒径
の微細化に難があるため、高集積の不揮発性メモリへの
適用は困難とされている。特に、図15に示した構成の
不揮発性メモリと比較して、メモリセルのサイズを0.
1倍程度とし得る特開平9−121032号公報に開示
された不揮発性メモリにおいて、結晶粒径の微細化が達
成できない場合、微小サイズのメモリセルを作製するこ
とは極めて困難となる。それ故、製造コスト的には不利
であるが、微細な結晶粒を形成し得るスパッタ法に基づ
く強誘電体層の形成の実用化が進められている。
【0016】MOCVD法は、強誘電体層における結晶
粒の配向性の制御が可能であり、しかも、段差被覆性に
優れ、結晶粒径の微細化も可能であり、優れた方法では
あるが、MOCVD法の実行時、有機金属材料の溶液を
充分に気化させることが困難であり、気化装置内部で有
機金属材料の「焦げ付き」現象が発生し易い。その結
果、MOCVD装置を長時間に亙って連続的に操業する
ことが困難となり、製造コストの上昇を招くといった問
題を有している。
【0017】従って、本発明の目的は、微細な結晶粒の
形成が可能であり、しかも、製造コストの安価なスプレ
ー塗布法やスピンコート法、あるいは又、MOCVD法
に基づく強誘電体前駆体層の形成工程を含む強誘電体型
不揮発性半導体メモリの製造方法、及び、かかる製造方
法によって得られる強誘電体型不揮発性半導体メモリを
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリの製造方法は、第1の電極と強誘電体層と第2
の電極とから成るメモリセルを有する強誘電体型不揮発
性半導体メモリの製造方法であって、直鎖系の構造を有
する有機金属原料と溶媒との混合液を用いて、スプレー
塗布法、スピンコート法といった溶液化学法(ゾル−ゲ
ル法)、又は、MOCVD法にて強誘電体前駆体層を形
成した後、該強誘電体前駆体層に熱処理を施すことによ
って、強誘電体層を得る工程を備え、前記混合液を、直
鎖系の構造を有する有機金属原料と溶媒との混合、及
び、紫外線照射によって調製することを特徴とする。
【0019】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
法は、(A)ビット線と、(B)選択用トランジスタ
と、(C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成
されたメモリユニットと、(D)M本のプレート線、か
ら成り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第
2の電極とから成り、メモリユニットにおいて、メモリ
セルの第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極
は、選択用トランジスタを介してビット線に接続され、
メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプ
レート線に接続されている強誘電体型不揮発性半導体メ
モリの製造方法であって、直鎖系の構造を有する有機金
属原料と溶媒との混合液を用いて、スプレー塗布法、ス
ピンコート法といった溶液化学法(ゾル−ゲル法)、又
は、MOCVD法にて強誘電体前駆体層を形成した後、
該強誘電体前駆体層に熱処理を施すことによって、強誘
電体層を得る工程を備え、前記混合液を、直鎖系の構造
を有する有機金属原料と溶媒との混合、及び、紫外線照
射によって調製することを特徴とする。
【0020】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
法は、第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成る
メモリセルを有する強誘電体型不揮発性半導体メモリの
製造方法であって、直鎖系の構造を有する有機金属原料
と溶媒との混合液を用いて、スプレー塗布法、スピンコ
ート法といった溶液化学法(ゾル−ゲル法)にて強誘電
体前駆体層を形成した後、該強誘電体前駆体層に紫外線
を照射し、その後、該強誘電体前駆体層に熱処理を施す
ことによって、強誘電体層を得る工程を備えることを特
徴とする。
【0021】上記の目的を達成するための本発明の第4
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
法は、(A)ビット線と、(B)選択用トランジスタ
と、(C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成
されたメモリユニットと、(D)M本のプレート線、か
ら成り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第
2の電極とから成り、メモリユニットにおいて、メモリ
セルの第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極
は、選択用トランジスタを介してビット線に接続され、
メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプ
レート線に接続されている強誘電体型不揮発性半導体メ
モリの製造方法であって、直鎖系の構造を有する有機金
属原料と溶媒との混合液を用いて、スプレー塗布法、ス
ピンコート法といった溶液化学法(ゾル−ゲル法)にて
強誘電体前駆体層を形成した後、該強誘電体前駆体層に
紫外線を照射し、その後、該強誘電体前駆体層に熱処理
を施すことによって、強誘電体層を得る工程を備えるこ
とを特徴とする。
【0022】本発明の第1の態様〜第4の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法(以下、単
に、本発明の製造方法と呼ぶ場合がある)にあっては、
紫外線の波長を、300nm以下、好ましくは220n
m以下、一層好ましくは200nm以下とすることが望
ましい。紫外線源として、紫外線ランプやレーザを挙げ
ることができる。
【0023】また、本発明の製造方法における熱処理
は、水蒸気を含む酸素ガス雰囲気中での、昇温速度10
0゜C/秒以上、好ましくは150゜C/秒以上の急速
加熱酸化処理(RTO処理)であることが望ましい。こ
のような昇温速度の熱処理を行うことによって、微細な
結晶粒を確実に得ることができる。また、水蒸気を含む
酸素ガス雰囲気中での熱処理を行うことによって、強誘
電体前駆体層の酸化を速やかに達成することができる。
水蒸気/酸素ガスの流量比は、0.02/1乃至0.0
3/1であることが好ましい。
【0024】本発明の製造方法においては、強誘電体層
を、平均粒径が20nm乃至50nmの結晶粒から構成
することが好ましい。強誘電体層を構成する結晶粒の平
均粒径が20nm未満では、結晶粒が充分なる残留分極
を示さない虞がある。また、強誘電体層を構成する結晶
粒の平均粒径が50nmを越えたのでは、微細なメモリ
セルの形成が困難となる。
【0025】本発明の製造方法における直鎖系の構造を
有する有機金属原料として、強誘電体層の組成を構成す
る金属の2−エチルヘキサン酸塩、例えば、2−エチル
ヘキサン酸ビスマス、2−エチルヘキサン酸ストロンチ
ウム、2−エチルヘキサン酸ニオブ、2−エチルヘキサ
ン酸タンタル、2−エチルヘキサン酸チタン、金属のア
ルコラート原料、例えば、Ta(O・C255、Nb
(O・C255、Ti(O・i−C374、Zr(O
・i−C374、Pb(OCOCH32、Sr[Ta
(O・C2562、Sr[Nb(O・C2562
を例示することができる。また、溶媒としてトルエン、
テトラハイドロフラン(THF)、キシレン、オクタン
を例示することができる。
【0026】本発明の方法において、スピンコート法を
採用する場合、混合液に超音波を照射した後、強誘電体
前駆体層の形成に供してもよい。
【0027】本発明の第1の態様あるいは第2の態様に
係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法にあっ
ては、直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶媒との混
合液を用いて、スプレー塗布法、スピンコート法といっ
た溶液化学法(ゾル−ゲル法)、又は、MOCVD法に
て強誘電体前駆体層を形成した後、該強誘電体前駆体層
に熱処理を施すことによって、先ず、種結晶層を形成し
(便宜上、種結晶層形成工程と呼ぶ)、その後、更に、
スプレー塗布法、スピンコート法といった溶液化学法
(ゾル−ゲル法)、又は、MOCVD法にて更に強誘電
体前駆体層を形成した後、該強誘電体前駆体層に熱処理
を施す工程を所望回数繰り返す(便宜上、強誘電体薄膜
形成工程と呼び、この工程で得られた薄膜を強誘電体薄
膜と呼ぶ)ことによって、所望の厚さの強誘電体層を形
成することが好ましい。この場合、種結晶層形成工程に
おいて得られた種結晶層の組成と、強誘電体薄膜形成工
程において得られた強誘電体薄膜の組成とは、同じであ
っても、異なっていてもよい。更には、種結晶層形成工
程における種結晶層の成膜方法、成膜条件と、強誘電体
薄膜形成工程における強誘電体薄膜の成膜方法、成膜条
件とは、同じであっても、異なっていてもよい。
【0028】また、本発明の第3の態様あるいは第4の
態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法
にあっては、直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶媒
との混合液を用いて、スプレー塗布法、スピンコート法
といった溶液化学法(ゾル−ゲル法)にて強誘電体前駆
体層を形成した後、該強誘電体前駆体層に紫外線を照射
し、その後、該強誘電体前駆体層に熱処理を施すことに
よって、先ず、種結晶層を形成し(便宜上、種結晶層形
成工程と呼ぶ)、その後、更に、直鎖系の構造を有する
有機金属原料と溶媒との混合液を用いて、スプレー塗布
法、スピンコート法といった溶液化学法(ゾル−ゲル
法)にて強誘電体前駆体層を形成した後、該強誘電体前
駆体層に紫外線を照射し、その後、該強誘電体前駆体層
に熱処理を施す工程を所望回数繰り返す(便宜上、強誘
電体薄膜形成工程と呼び、この工程で得られた薄膜を強
誘電体薄膜と呼ぶ)ことによって、所望の厚さの強誘電
体層を形成することが好ましい。この場合、種結晶層形
成工程において得られた種結晶層の組成と、強誘電体薄
膜形成工程において得られた強誘電体薄膜の組成とは、
同じであっても、異なっていてもよい。更には、種結晶
層形成工程における種結晶層の成膜方法、成膜条件と、
強誘電体薄膜形成工程における強誘電体薄膜の成膜方
法、成膜条件とは、同じであっても、異なっていてもよ
い。
【0029】上記の目的を達成するための本発明の第1
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、第1
の電極と強誘電体層と第2の電極とから成るメモリセル
を有する強誘電体型不揮発性半導体メモリであって、該
強誘電体層は、平均粒径が20nm乃至50nmの結晶
粒から構成されていることを特徴とする。
【0030】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、
(A)ビット線と、(B)選択用トランジスタと、
(C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
たメモリユニットと、(D)M本のプレート線、から成
り、各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の
電極とから成り、メモリユニットにおいて、メモリセル
の第1の電極は共通であり、該共通の第1の電極は、選
択用トランジスタを介してビット線に接続され、メモリ
ユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・
M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプレート
線に接続されている強誘電体型不揮発性半導体メモリで
あって、該強誘電体層は、平均粒径が20nm乃至50
nmの結晶粒から構成されていることを特徴とする。
【0031】本発明の製造方法あるいは本発明の第1の
態様若しくは第2の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリ(以下、これらを総称して、単に、本発明と呼
ぶ場合がある)における強誘電体層を構成する結晶粒の
大きさは、例えば、強誘電体層を顕微鏡にて観察し、一
定の長さの線分中を占める結晶粒の数を計数することに
よって求めることができる。あるいは又、例えば、強誘
電体層の厚さ方向断面を顕微鏡にて観察し、或る領域の
強誘電体層の厚さ方向を占める結晶粒の数を計数するこ
とによって求めることができる。
【0032】本発明において、強誘電体層を、Bi系層
状構造を有する強誘電体結晶粒、あるいは又、PZT系
強誘電体結晶粒から構成することが好ましい。
【0033】即ち、強誘電体層を構成する材料として、
ビスマス層状化合物、より具体的には、Bi系層状構造
ペロブスカイト型の強誘電体材料を挙げることができ
る。Bi系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料
は、所謂不定比化合物に属し、金属元素、アニオン(O
等)元素の両サイトにおける組成ずれに対する寛容性が
ある。また、化学量論的組成からやや外れたところで最
適な電気的特性を示すことも珍しくない。Bi系層状構
造ペロブスカイト型の強誘電体材料は、例えば、一般式
(Bi222+(Am-1m3m+12-で表すことができ
る。ここで、「A」は、Bi、Pb、Ba、Sr、C
a、Na、K、Cd等の金属から構成された群から選択
された1種類の金属を表し、「B」は、Ti、Nb、T
a、W、Mo、Fe、Co、Crから成る群から選択さ
れた1種類、若しくは複数種の任意の比率による組み合
わせを表す。また、mは1以上の整数である。
【0034】あるいは又、強誘電体層を構成する材料
は、 (BiX,Sr1-X2(SrY,Bi1-Y)(TaZ,Nb1-Z2d 式(1) (但し、0.9≦X≦1.0、0.7≦Y≦1.0、0
≦Z≦1.0、8.7≦d≦9.3)で表される結晶相
を主たる結晶相として含んでいることが好ましい。ある
いは又、強誘電体層を構成する材料は、 BiXSrYTa2d 式(2) (但し、X+Y=3、0.7≦Y≦1.3、8.7≦d
≦9.3)で表される結晶相を主たる結晶相として含ん
でいることが好ましい。これらの場合、式(1)若しく
は式(2)で表される結晶相を主たる結晶相として99
%以上含んでいることが一層好ましい。尚、式(1)
中、(BiX,Sr1-X)の意味は、結晶構造における本
来Biが占めるサイトをSrが占め、このときのBiと
Srの割合がX:(1−X)であることを意味する。ま
た、(SrY,Bi1-Y)の意味は、結晶構造における本
来Srが占めるサイトをBiが占め、このときのSrと
Biの割合がY:(1−Y)であることを意味する。式
(1)若しくは式(2)で表される結晶相を主たる結晶
相として含む強誘電体層を構成する材料には、Biの酸
化物、TaやNbの酸化物、Bi、TaやNbの複合酸
化物が若干含まれている場合もあり得る。
【0035】あるいは又、強誘電体層を構成する材料
は、 BiX(Sr,Ca,Ba)Y(TaZ,Nb1-Z2d 式(3) (但し、1.7≦X≦2.5、0.6≦Y≦1.2、0
≦Z≦1.0、8.0≦d≦10.0)で表される結晶
相を含んでいてもよい。尚、「(Sr,Ca,Ba)」
は、Sr、Ca及びBaから構成された群から選択され
た1種類の元素を意味する。これらの各式で表される強
誘電体層を構成する材料の組成を化学量論的組成で表せ
ば、例えば、Bi2SrTa29、Bi2SrNb29
Bi2BaTa29、Bi2Sr(Ta,Nb)29等を
挙げることができる。あるいは又、強誘電体層を構成す
る材料として、Bi4SrTi415、Bi3TiNb
9、Bi3TiTaO9、Bi4Ti312、Bi2PbT
29等を例示することができるが、これらの場合にお
いても、各金属元素の比率は、結晶構造が変化しない程
度に変化させ得る。即ち、金属元素及び酸素元素の両サ
イトにおける組成ずれがあってもよい。
【0036】あるいは又、強誘電体層を構成する材料と
して、PbTiO3、ペロブスカイト型構造を有するP
bZrO3とPbTiO3の固溶体であるチタン酸ジルコ
ン酸鉛[PZT,Pb(Zr1-y,Tiy)O3(但し、
0<y<1)]、PZTにLaを添加した金属酸化物で
あるPLZT、あるいはPZTにNbを添加した金属酸
化物であるPNZTといったPZT系化合物を挙げるこ
とができる。
【0037】本発明においては、強誘電体層の下に第1
の電極を形成し、強誘電体層の上に第2の電極を形成す
る構成(即ち、第1の電極は、強誘電体前駆体層形成の
ための下地層に相当し、且つ、下部電極に相当し、第2
の電極は上部電極に相当する)とすることもできるし、
強誘電体層の上に第1の電極を形成し、強誘電体層の下
に第2の電極を形成する構成(即ち、第1の電極は上部
電極に相当し、第2の電極は、強誘電体前駆体層形成の
ための下地層に相当し、且つ、下部電極に相当する)と
することもできる。プレート線は、第2の電極から延在
している構成とすることもできるし、第2の電極とは別
途に形成され、第2の電極と接続された構成とすること
もできる。後者の場合、プレート線を構成する配線材料
として、例えばアルミニウムやアルミニウム系合金を例
示することができる。
【0038】第1の電極が共通である構造として、例え
ば、第1の電極が下部電極に相当する場合、具体的に
は、ストライプ状の第1の電極を形成し、かかるストラ
イプ状の第1の電極の全面を覆うように強誘電体層を形
成する構成を挙げることができる。尚、このような構造
においては、第1の電極と強誘電体層と第2の電極の重
複領域がメモリセルに相当する。第1の電極が共通であ
る構造として、その他、第1の電極の所定の領域に、そ
れぞれの強誘電体層が形成され、強誘電体層上に第2の
電極が形成された構造、あるいは又、配線層の所定の表
面領域に、それぞれの第1の電極が形成され、かかるそ
れぞれの第1の電極上に強誘電体層が形成され、強誘電
体層上に第2の電極が形成された構造を挙げることがで
きるが、これらの構成に限定するものではない。
【0039】強誘電体層を得るためには、熱処理を施さ
れた強誘電体前駆体層を得た後、かかる熱処理を施され
た強誘電体前駆体層をパターニングすればよい。場合に
よっては、熱処理を施された強誘電体前駆体層のパター
ニングは不要である。熱処理を施された強誘電体前駆体
層のパターニングは、例えば異方性イオンエッチング
(RIE)法にて行うことができる。
【0040】本発明において、第1の電極及び第2の電
極を構成する材料として、例えば、Ir、IrO2-x
IrO2-x/Ir、SrIrO3、Ru、RuO2-x、S
rRuO3、Pt、Pt/IrO2-x、Pt/Ru
2-x、Pd、Pt/Tiの積層構造、Pt/Taの積
層構造、Pt/Ti/Taの積層構造、La0.5Sr0.5
CoO 3(LSCO)、Pt/LSCOの積層構造、Y
Ba2Cu37を挙げることができる。ここで、xの値
は、0≦x<2である。尚、積層構造においては、
「/」の前に記載された材料が上層を構成し、「/」の
後ろに記載された材料が下層を構成する。第1の電極と
第2の電極は、同じ材料から構成されていてもよいし、
同種の材料から構成されていてもよいし、異種の材料か
ら構成されていてもよい。第1の電極あるいは第2の電
極を形成するためには、第1の電極材料層あるいは第2
の電極材料層を形成した後の工程において、第1の電極
材料層あるいは第2の電極材料層をパターニングすれば
よい。第1の電極材料層あるいは第2の電極材料層の形
成は、例えばスパッタ法、反応性スパッタ法、電子ビー
ム蒸着法、MOCVD法、あるいはパルスレーザアブレ
ーション法といった第1の電極材料層や第2の電極材料
層を構成する材料に適宜適した方法にて行うことができ
る。また、第1の電極材料層や第2の電極材料層のパタ
ーニングは、例えばイオンミーリング法やRIE法にて
行うことができる。
【0041】本発明においては、半導体基板あるいは半
導体層に形成された選択用トランジスタの例えば上方に
絶縁層を介してメモリセルあるいはメモリユニットが形
成されている。ここで、絶縁層を構成する材料として、
酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)、
SiON、SOG、NSG、BPSG、PSG、BSG
あるいはLTOを例示することができる。
【0042】選択用トランジスタ(スイッチング用トラ
ンジスタ)や後述する各種のトランジスタは、例えば、
周知のMIS型FETやMOS型FETから構成するこ
とができる。ビット線を構成する材料として、不純物が
ドーピングされたポリシリコンや高融点金属材料を挙げ
ることができる。第1の電極と選択用トランジスタとの
電気的な接続は、第1の電極と選択用トランジスタとの
間に形成された絶縁層に設けられた接続孔(コンタクト
ホール)を介して、あるいは又、かかる絶縁層に設けら
れた接続孔(コンタクトホール)及び絶縁層上に形成さ
れた配線層を介して行うことができる。
【0043】一般に、直鎖系の構造を有する有機金属原
料と溶媒との混合によって得られた混合液に基づき、単
に、強誘電体層を形成した場合、強誘電体層を構成する
結晶粒の大きさは大きなものとなる。本発明の製造方法
においては、混合液を、直鎖系の構造を有する有機金属
原料と溶媒との混合のみならず、紫外線照射によって調
製し、あるいは又、直鎖系の構造を有する有機金属原料
と溶媒との混合液を用いて強誘電体前駆体層を形成した
後、強誘電体前駆体層に紫外線を照射する結果、強誘電
体前駆体層を形成するために成膜された混合液層のクラ
スターの大きさを小さくできるが故に、最終的に得られ
る強誘電体層を構成する結晶粒を微細化することができ
る。また、MOCVD法における原料ソースとして用い
る場合、原料ソースの気化効率の向上を図ることができ
る。
【0044】
【実施例】以下、図面を参照して、好ましい実施例に基
づき本発明を説明する。
【0045】(実施例1)実施例1は、本発明の第1の
態様及び第2の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メ
モリ(以下、不揮発性メモリと略称する)の製造方法、
及び、本発明の第1の態様及び第2の態様に係る不揮発
性メモリに関する。この不揮発性メモリの模式的な一部
断面図を図1に示し、回路図を図2に示す。尚、図2の
回路図においては、2つの不揮発性メモリMn(n=
1,2)を示すが、これらの不揮発性メモリは同じ回
路、同じ構造を有しており、図1の紙面垂直方向に並ん
で設けられている。以下の説明においては、不揮発性メ
モリM1についての説明を行う。尚、図1においては、
選択用トランジスタTR1及びメモリセルMC1mと、ビ
ット線BL1の延在する方向に隣接する選択用トランジ
スタTR’1及びメモリセルMC’1mの一部分を併せて
図示した。ビット線BL1の延在する方向に隣接するメ
モリセルMC1m,MC’1m・・・におけるビット線BL
1は共通化されている。ここで、実施例1の不揮発性メ
モリは、強誘電体層の構成を除き、実質的に、特開平9
−121032号公報に開示された不揮発性メモリの回
路と同じ構成を有する。
【0046】この不揮発性メモリは、第1の電極21と
強誘電体層22と第2の電極23とから成るメモリセル
MCを有する。更には、ビット線BLと、選択用トラン
ジスタTRと、プレート線PLとを有し、第1の電極2
1は選択用トランジスタTRを介してビット線BLに接
続され、第2の電極23はプレート線PLに接続されて
いる。
【0047】あるいは又、(A)ビット線BLn(n=
1,2)と、(B)選択用トランジスタTRnと、
(C)M個(但し、M≧2)のメモリセルMCnMから構
成されたメモリユニットMUnと、(D)M本のプレー
ト線PLM、から成り、各メモリセルMCnm(m=1,
2・・・M)は、第1の電極21と強誘電体層22と第
2の電極23とから成り、メモリユニットMUnにおい
て、メモリセルMCnmの第1の電極21は共通であり、
該共通の第1の電極21(共通ノードCNnと呼ぶ)
は、選択用トランジスタTRnを介してビット線BLn
接続され、メモリユニットMUnにおいて、第m番目
(但し、m=1,2・・・M)のメモリセルMCnmの第
2の電極23は、第m番目のプレート線PLmに接続さ
れている。
【0048】そして、ビット線BLnは、センスアンプ
SAに接続されている。また、プレート線PLmはプレ
ート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。更に
は、ワード線WLは、ワード線デコーダ/ドライバWD
に接続されている。ワード線WLは、図1の紙面垂直方
向に延びている。また、不揮発性メモリM1を構成する
メモリセルMC1mの第2の電極23は、図1の紙面垂直
方向に隣接する不揮発性メモリM2を構成するメモリセ
ルMC2mの第2の電極と共通であり、プレート線PLm
を兼ねている。更には、ワード線WLは、不揮発性メモ
リM1を構成する選択用トランジスタTR1と、図1の紙
面垂直方向に隣接する不揮発性メモリM2を構成する選
択用トランジスタTR2とで共通である。
【0049】対となったメモリセルMC1m,MC2m(m
=1,2・・・M)に相補的なデータが記憶される。例
えば、メモリセルMC1m,MC2m(ここで、mは1,
2,3,4のいずれか)に記憶されたデータを読み出す
場合、ワード線WLを選択し、プレート線PLk(m≠
k)には(1/2)Vccの電圧を印加した状態で、プレ
ート線PLmを駆動する。ここで、Vccは、例えば、電
源電圧である。これによって、相補的なデータが、対と
なったメモリセルMC1m,MC2mから選択用トランジス
タTR1,TR2を介して対となったビット線BL1,B
2に電圧(ビット線電位)として現れる。そして、か
かる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビット線
電位)を、センスアンプSAで検出する。尚、かかる対
となったビット線BL1,BL2の一方に参照電圧を印加
することによって、メモリセルMC1m,MC2mのそれぞ
れからデータを読み出すこともできる。このような構成
を採用する場合の回路図は、図6を参照のこと。即ち、
各メモリセルMC1m,MC2m(m=1,2,3,4)の
それぞれに1ビットがデータとして記憶され、あるいは
又、対となったメモリセルMC1m,MC2mに相補的なデ
ータが1ビットとして記憶される。実際の不揮発性メモ
リにおいては、この8ビットあるいは4ビットを記憶す
るメモリユニットの集合がアクセス単位ユニットとして
アレイ状に配設されている。尚、Mの値は4に限定され
ない。Mの値は、M≧2を満足すればよく、実際的なM
の値として、例えば、2のべき数(2,4,8,16・
・・)を挙げることができる。
【0050】実施例1における強誘電体層は、Bi系層
状構造を有する強誘電体結晶粒、具体的には、SrBi
2(Nb0.25,Ta0.7529強誘電体結晶粒から構成
され、かかる強誘電体結晶粒の平均粒径は40nmであ
る。
【0051】以下、実施例1の不揮発性メモリの製造方
法を説明するが、実施例1においては、スプレー塗布法
にて強誘電体前駆体層を形成する。
【0052】尚、実施例1においては、不揮発性メモリ
の製造方法に際し、予め、強誘電体前駆体層を形成する
ために使用する混合液を、直鎖系の構造を有する有機金
属原料と溶媒との混合、及び、紫外線照射によって調製
しておく。具体的には、2−エチルヘキサン酸ビスマ
ス、2−エチルヘキサン酸ストロンチウム、2−エチル
ヘキサン酸ニオブ及び2−エチルヘキサン酸タンタルと
溶媒(トルエン)とを、スタラーを用いて、30分間、
混合しながら、同時に、185nmの紫外線を照射し
た。尚、混合液中のSr/Bi/Nb/Taの組成比
が、0.8/2.2/0.5/1.5となるように調製
した。紫外線の照射によって、図3に示す反応が進行す
る。30分混合後の混合液中のクラスターの大きさは
0.2μm以下であった。図3中、「M」は、金属(B
i、Sr、Nb、Ta、Ti等)を表す。
【0053】[工程−100]先ず、不揮発性メモリに
おける選択用トランジスタとして機能するMOS型トラ
ンジスタを半導体基板10に形成する。そのために、例
えばLOCOS構造を有する素子分離領域11を公知の
方法に基づき形成する。尚、素子分離領域は、トレンチ
構造を有していてもよいし、LOCOS構造とトレンチ
構造の組合せとしてもよい。その後、半導体基板10の
表面を例えばパイロジェニック法により酸化し、ゲート
絶縁膜12を形成する。次いで、不純物がドーピングさ
れたポリシリコン層をCVD法にて全面に形成した後、
ポリシリコン層をパターニングし、ゲート電極13を形
成する。このゲート電極13はワード線を兼ねている。
尚、ゲート電極13をポリシリコン層から構成する代わ
りに、ポリサイドや金属シリサイドから構成することも
できる。次に、半導体基板10にイオン注入を行い、L
DD構造を形成する。その後、全面にCVD法にてSi
2層を形成した後、このSiO2層をエッチバックする
ことによって、ゲート電極13の側面にゲートサイドウ
オール(図示せず)を形成する。次いで、半導体基板1
0にイオン注入を施した後、イオン注入された不純物の
活性化アニール処理を行うことによって、ソース/ドレ
イン領域14を形成する。
【0054】[工程−110]次いで、SiO2から成
る下層絶縁層をCVD法にて形成した後、一方のソース
/ドレイン領域14の上方の下層絶縁層に開口部をRI
E法にて形成する。そして、かかる開口部内を含む下層
絶縁層上に不純物がドーピングされたポリシリコン層を
CVD法にて形成する。これによって、コンタクトプラ
グ15が形成される。次に、下層絶縁層上のポリシリコ
ン層をパターニングすることによって、ビット線BLを
形成する。その後、BPSGから成る上層絶縁層をCV
D法にて全面に形成する。尚、BPSGから成る上層絶
縁層の形成後、窒素ガス雰囲気中で例えば900゜C×
20分間、上層絶縁層をリフローさせることが好まし
い。更には、必要に応じて、例えば化学的機械的研磨法
(CMP法)にて上層絶縁層の頂面を化学的及び機械的
に研磨し、上層絶縁層を平坦化することが望ましい。
尚、下層絶縁層と上層絶縁層を纏めて、絶縁層16と呼
ぶ。
【0055】[工程−120]次に、他方のソース/ド
レイン領域14の上方の絶縁層16に開口部17をRI
E法にて形成した後、かかる開口部17内を、不純物を
ドーピングしたポリシリコンで埋め込み、接続孔(コン
タクトプラグ)18を完成させる。ビット線BLは、下
層絶縁層上を、図の左右方向に接続孔18と接触しない
ように延びている。
【0056】尚、接続孔18は、絶縁層16に形成され
た開口部17内に、例えば、タングステン、Ti、P
t、Pd、Cu、TiW、TiNW、WSi2、MoS
2等の高融点金属や金属シリサイドから成る金属配線
材料を埋め込むことによって形成することもできる。接
続孔18の頂面は絶縁層16の表面と略同じ平面に存在
していてもよいし、接続孔18の頂部が絶縁層16の表
面に延在していてもよい。タングステンにて開口部17
を埋め込み、接続孔18を形成する条件を、以下の表1
に例示する。尚、タングステンにて開口部17を埋め込
む前に、Ti層及びTiN層を順に例えばマグネトロン
スパッタ法にて開口部17内を含む絶縁層16の上に形
成することが好ましい。ここで、Ti層及びTiN層を
形成する理由は、オーミックな低コンタクト抵抗を得る
こと、ブランケットタングステンCVD法における半導
体基板10の損傷発生の防止、タングステンの密着性向
上のためである。
【0057】 [表1] Ti層(厚さ:20nm)のスパッタ条件 プロセスガス:Ar=35sccm 圧力 :0.52Pa RFパワー :2kW 基板の加熱 :無し TiN層(厚さ:100nm)のスパッタ条件 プロセスガス:N2/Ar=100/35sccm 圧力 :1.0Pa RFパワー :6kW 基板の加熱 :無し タングステンのCVD形成条件 使用ガス:WF6/H2/Ar=40/400/2250sccm 圧力 :10.7kPa 形成温度:450゜C タングステン層及びTiN層、Ti層のエッチング条件 第1段階のエッチング:タングステン層のエッチング 使用ガス :SF6/Ar/He=110:90:5sccm 圧力 :46Pa RFパワー:275W 第2段階のエッチング:TiN層/Ti層のエッチング 使用ガス :Ar/Cl2=75/5sccm 圧力 :6.5Pa RFパワー:250W
【0058】[工程−130]次に、絶縁層16上に、
窒化チタン(TiN)から成る密着層20を形成するこ
とが望ましい。そして、密着層20上にIrO2/Ir
から成る第1の電極(下部電極)21を構成する第1の
電極材料層を、例えばスパッタ法にて形成し、第1の電
極材料層及び密着層20をフォトリソグラフィ技術及び
ドライエッチング技術に基づきパターニングすることに
よって、ストライプ状の第1の電極21を得ることがで
きる。第1の電極21は、下からIr、IrO2の積層
構造を有する。その後、全面に、CVD法にてSiO2
膜あるいはSiO2/TiO2膜(図示せず)を形成し、
CMP法にてこの膜を平坦化して、第1の電極21の間
がこの膜によって埋め込まれた状態(所謂ダマシン構
造)を得ることができる。CMP法においては、アルミ
ナを含むスラリーを研磨剤として用いればよい。
【0059】尚、絶縁層16上に例えばSiN膜を形成
し、次いで、第1の電極を形成すべき部分のSiN膜を
選択的に除去した後、SiN膜及び露出した絶縁層16
上に密着層、第1の電極材料層を形成し、その後、CM
P法にてSiN膜上の第1の電極材料層及び密着層を除
去することによって、所謂ダマシン構造を有する第1の
電極を形成することもできる。
【0060】[工程−140]その後、種結晶層形成工
程を実行する。具体的には、上述した混合液を、窒素ガ
スを用いたスプレー塗布法にて全面に塗布した後、以下
の表2に示す条件にて乾燥、仮焼成を行い、アモルファ
ス状態の種結晶層を形成する。
【0061】[表2] 乾燥 :120゜C、30分 仮焼成:酸素ガス雰囲気中、300゜C、30分
【0062】その後、熱処理、具体的には、水蒸気を含
む酸素ガス雰囲気中での急速加熱酸化処理(RTO処
理)を施し、微細な強誘電体結晶粒から成る種結晶層
(厚さ:約40nm)を形成する。強誘電体結晶粒は、
主に、層状構造を有するSrBi 2(Nb0.25,Ta
0.7529から成る。RTO処理における昇温速度を充
分に早くすれば(例えば100゜C/秒以上)、充分に
微細な強誘電体結晶粒(種結晶)を得ることができる。
RTO処理の条件を以下の表3に例示する。
【0063】[表3] 予備加熱温度:250゜C 昇温速度 :150゜C/秒 保持温度 :750゜C 保持時間 :20秒 酸素流量 :3リッター/分 水蒸気流量 :0.06リッター/分
【0064】[工程−150]次いで、強誘電体薄膜形
成工程を実行する。具体的には、上述した混合液を、窒
素ガスを用いたスプレー塗布法にて種結晶層上に(より
具体的には全面に)塗布した後、以下の表4に示す条件
にて乾燥、仮焼成、RTO処理(熱処理)を行い、強誘
電体薄膜を形成する。尚、この工程を、3回繰り返し、
合計厚さ(種結晶層を含めた厚さ)160nmの強誘電
体薄膜を得る。RTO処理における昇温速度を充分に早
くすれば(例えば100゜C/秒以上)、充分に微細な
強誘電体結晶粒を得ることができる。
【0065】 [表4] 乾燥 :120゜C、30分 仮焼成 :酸素ガス雰囲気中、400゜C、30分 RTO処理:水蒸気を含む酸素ガス雰囲気中、650〜700゜C、30秒 水蒸気/酸素ガス流量比=1/50
【0066】[工程−160]その後、必要に応じて、
種結晶層及び強誘電体薄膜に、酸素気流中で650〜7
00゜C、1時間のアニール処理を施し、結晶化、均質
化を促して、強誘電体層22を得る。尚、場合によって
は、[工程−150]におけるRTO処理にて、強誘電
体層22を得ることもできる。
【0067】[工程−170]次に、不要な強誘電体層
22の部分をRIE法にて除去し、第2の電極23を形
成する。第2の電極23は、例えば、Ir、あるいは、
下からIr、IrO2の積層構造を有する。第2の電極
23は、例えば、RFスパッタ法及びRIE法にて形成
することができる。尚、エッチングによって、強誘電体
層22にダメージが加わる場合には、ダメージ回復に必
要とされる温度にてダメージ回復アニール処理を行えば
よい。その後、絶縁膜26Aの形成を行う。
【0068】尚、[工程−140]や[工程−150]
において、スプレー塗布法の代わりにスピンコート法を
採用することもできる。この場合の条件として、500
rpmで10秒、次いで、2000rpmで20秒を例
示することができる。尚、以下の実施例においても、ス
ピンコート法を採用する場合には、同様の条件とするこ
とができる。
【0069】(実施例2)実施例2は、実施例1の変形
である。実施例2においては、強誘電体薄膜の組成を種
結晶層の組成と異ならせた。
【0070】実施例2においては、実施例1における混
合液に加えて、強誘電体薄膜を形成するために使用する
混合液を、直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶媒と
の混合、及び、紫外線照射によって調製しておく。具体
的には、2−エチルヘキサン酸ビスマス、2−エチルヘ
キサン酸チタン、2−エチルヘキサン酸ニオブ及び2−
エチルヘキサン酸タンタルと溶媒(トルエン)とを、ス
タラーを用いて、30分間、混合しながら、同時に、1
85nmの紫外線を照射した。尚、混合液中のBi/T
i/Nb/Taの組成比が、3/1/0.25/0.7
5となるように調製した。
【0071】以下、実施例2の不揮発性メモリの製造方
法を説明する。
【0072】[工程−200]
【0073】先ず、実施例1の[工程−100]〜[工
程−140]と同様の工程を実行する。
【0074】[工程−210]その後、上述した混合液
を、窒素ガスを用いたスプレー塗布法にて種結晶層上に
(より具体的には全面に)塗布した後、以下の表5に示
す条件にて乾燥、仮焼成、RTO処理(熱処理)を行
い、強誘電体薄膜を形成する。尚、この工程を、3回繰
り返し、合計厚さ160nmの強誘電体薄膜を得た。R
TO処理における昇温速度を充分に早くすれば(例えば
100゜C/秒以上)、充分に微細な強誘電体結晶粒を
得ることができる。尚、スプレー塗布法の代わりにスピ
ンコート法を採用することもできる。
【0075】 [表5] 乾燥 :120゜C、30分 仮焼成 :酸素ガス雰囲気中、400゜C、30分 RTO処理:水蒸気を含む酸素ガス雰囲気中、550〜700゜C、30秒 水蒸気/酸素ガス流量比=1/50
【0076】[工程−220]その後、必要に応じて、
種結晶層及び強誘電体薄膜に、酸素気流中で550〜7
00゜C、1時間のアニール処理を施し、結晶化、均質
化を促して、強誘電体層22を得る。尚、場合によって
は、上述の工程におけるRTO処理にて、強誘電体層2
2を得ることもできる。その後、実施例1の[工程−1
70]と同様の工程を実行する。
【0077】こうして得られた強誘電体層22を構成す
る強誘電体結晶粒の平均的な組成は、BiaSrbTic
(Nb0.25,Ta0.752-c9(但し、a=2.15、
b=0.85、c=0.15)であり、強誘電体結晶粒
の平均粒径は40nmであった。
【0078】(実施例3)実施例3も、実施例1の変形
である。実施例3においては、種結晶層及び強誘電体薄
膜の成膜をMOCVD法にて行う。種結晶層及び強誘電
体薄膜の組成を同一とした。実施例3における強誘電体
層は、Bi系層状構造を有する強誘電体結晶粒、具体的
には、SrBi2(Nb0.25,Ta0.7529強誘電体
結晶粒から構成され、かかる強誘電体結晶粒の平均粒径
は50nmである。
【0079】実施例3においても、強誘電体薄膜を形成
するために使用する混合液を、直鎖系の構造を有する有
機金属原料と溶媒との混合、及び、紫外線照射によって
調製しておく。具体的には、MOCVD用ストロンチウ
ム・ニオブ・タンタル原料として、Sr[Ta0.25Nb
0.75(O・C2562と溶媒(トルエン)とを、スタ
ラーを用いて、30分間、混合しながら、同時に、18
5nmの紫外線を照射した。また、MOCVD用ビスマ
ス原料として、Bi(CH33と溶媒(トルエン)と
を、スタラーを用いて、30分間、混合しながら、同時
に、185nmの紫外線を照射した。
【0080】以下、実施例3の不揮発性メモリの製造方
法を説明する。
【0081】[工程−300]先ず、実施例1の[工程
−100]〜[工程−130]と同様の工程を実行す
る。
【0082】[工程−310]その後、種結晶層形成工
程を実行する。具体的には、上述のMOCVD用ビスマ
ス原料、MOCVD用ストロンチウム・ニオブ・タンタ
ル原料を用いて、以下の表6に示す条件の溶液気化MO
CVD法及び表7に示す結晶化熱処理に基づき種結晶層
(厚さ:約40nm)を形成する。
【0083】 [表6] 使用原料 :MOCVD用ビスマス原料 =Bi(CH33 MOCVD用ストロンチウム・ニオブ・タンタル原料 =Sr[Ta0.25Nb0.75(O・C2562 原料濃度 :0.15〜0.4モル/リットル 基板温度 :400〜500゜C 気化温度 :220゜C 成膜圧力 :1.1×103〜1.3×103Pa(8〜10トル) 成膜雰囲気:Ar/O2混合ガス雰囲気(酸素ガス分圧:40〜60%) 成膜速度 :7〜10nm/分
【0084】[表7] 熱処理温度 :650〜700゜C 熱処理雰囲気:酸素ガス雰囲気 処理法 :RTA処理 30〜300秒
【0085】[工程−320]次に、強誘電体薄膜形成
工程を実行する。具体的には、得られた種結晶層上に、
上述のMOCVD用ビスマス原料、MOCVD用ストロ
ンチウム・ニオブ・タンタル原料を用いて、上記の表6
に示す条件のMOCVD法に基づき強誘電体薄膜(厚
さ:約80nm)を形成する。
【0086】[工程−330]その後、必要に応じて、
種結晶層及び強誘電体薄膜に、酸素気流中で650〜7
00゜C、1時間のアニール処理を施し、結晶化、均質
化を促して、強誘電体層22を得る。尚、場合によって
は、強誘電体薄膜形成工程において、強誘電体層22を
得ることもできる。その後、実施例1の[工程−17
0]と同様の工程を実行する。
【0087】(実施例4)実施例4は実施例3の変形で
ある。実施例4においては、実施例3における混合液に
加えて、強誘電体薄膜を形成するために使用する混合液
を、直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶媒との混
合、及び、紫外線照射によって調製しておく。具体的に
は、MOCVD用チタン原料として、Ti(O・i−C
374と溶媒(トルエン)とを、スタラーを用いて、
30分間、混合しながら、同時に、185nmの紫外線
を照射した。
【0088】実施例4の不揮発性メモリの製法方法にお
いては、実施例1の[工程−100]〜[工程−13
0]と同様の工程を実行した後、実施例3の種結晶層形
成工程である[工程−310]を実行する。そして、得
られた種結晶層上に、上述のMOCVD用ビスマス原
料、MOCVD用チタン原料、MOCVD用ストロンチ
ウム・ニオブ・タンタル原料を用いて、以下の表8に示
す条件にて強誘電体薄膜(厚さ:約60nm)を形成す
る。
【0089】 [表8] 使用原料 :MOCVD用ビスマス原料 =Bi(CH33 :MOCVD用チタン原料 =Ti(O・i−C374 MOCVD用ストロンチウム・ニオブ・タンタル原料 =Sr[Ta0.25Nb0.75(O・C2562 原料濃度 :0.15〜0.4モル/リットル 基板温度 :400〜500゜C 気化温度 :220゜C 成膜圧力 :1.1×103〜1.3×103Pa(8〜10トル) 成膜雰囲気:Ar/O2混合ガス雰囲気(酸素ガス分圧:40〜60%) 成膜速度 :7〜10nm/分
【0090】その後、必要に応じて、種結晶層及び強誘
電体薄膜に、酸素気流中で550〜700゜C、1時間
のアニール処理を施し、結晶化、均質化を促して、強誘
電体層22を得る。尚、場合によっては、強誘電体薄膜
形成工程において、強誘電体層22を得ることもでき
る。その後、実施例1の[工程−170]と同様の工程
を実行する。
【0091】こうして得られた強誘電体層22を構成す
る強誘電体結晶粒の平均的な組成は、Bi2+XSr1-X
X(Nb0.25,Ta0.752-X9(但し、X=0.
6)であり、強誘電体結晶粒の平均粒径は45nmであ
った。
【0092】(実施例5)実施例5も、実施例1の変形
である。実施例5における強誘電体層は、PZT系強誘
電体結晶粒、具体的には、ペロブスカイト型構造を有す
るPbZrO3とPbTiO3の固溶体であるチタン酸ジ
ルコン酸鉛[PZT,Pb(Zr1-y,Tiy)O3(但
し、0<y<1)]強誘電体結晶粒から構成され、かか
る強誘電体結晶粒の平均粒径は45nmである。実施例
5においては、種結晶層及び強誘電体薄膜の成膜をスプ
レー塗布法にて行う。種結晶層及び強誘電体薄膜の組成
を同一とした。
【0093】実施例5においても、強誘電体前駆体層を
形成するために使用する混合液を、直鎖系の構造を有す
る有機金属原料と溶媒との混合、及び、紫外線照射によ
って調製しておく。具体的には、Pb(OCOC
32、Zr(O・i−C374及びTi(O・i−
374と溶媒(トルエン)とを、スタラーを用い
て、30分間、混合しながら、同時に、185nmの紫
外線を照射した。尚、混合液中のPb/Zr/Tiの組
成比が、1/0.3/0.7となるように調製した。
【0094】以下、実施例5の不揮発性メモリの製造方
法を説明する。
【0095】[工程−500]先ず、実施例1の[工程
−100]〜[工程−130]と同様の工程を実行す
る。
【0096】[工程−510]その後、種結晶層形成工
程を実行する。即ち、上述した混合液を、窒素ガスを用
いたスプレー塗布法にて全面に塗布した後、以下の表9
に示す条件にて乾燥、仮焼成を行い、種結晶層を形成す
る。
【0097】[表9] 乾燥 :120゜C、30分 仮焼成:O2/N2混合ガス雰囲気中、450゜C、30
【0098】次いで、水蒸気を含む酸素ガス雰囲気中で
のRTO処理(熱処理)を施し、微細な強誘電体結晶粒
から成る種結晶層(厚さ:約40nm)を形成する。強
誘電体結晶粒は、PZTから成る。RTO処理における
昇温速度を充分に早くすれば(例えば100゜C/秒以
上)、充分に微細な強誘電体結晶粒(種結晶)を得るこ
とができる。RTO処理の条件を以下の表10に例示す
る。
【0099】[表10] 予備加熱温度:230゜C 昇温速度 :140゜C/秒 保持温度 :650゜C 保持時間 :30秒 酸素流量 :3リッター/分 水蒸気流量 :0.06リッター/分
【0100】[工程−520]その後、強誘電体薄膜形
成工程を実行する。具体的には、上述した混合液を、窒
素ガスを用いたスプレー塗布法にて種結晶層上に(より
具体的には全面に)塗布した後、以下の表11に示す条
件にて乾燥、仮焼成、RTO処理(熱処理)を行い、強
誘電体薄膜を形成する。尚、この工程を、3回繰り返
し、合計厚さ160nmの強誘電体薄膜を得る。RTO
処理における昇温速度を充分に早くすれば(例えば10
0゜C/秒以上)、充分に微細な強誘電体結晶粒を得る
ことができる。
【0101】 [表11] 乾燥 :120゜C、30分 仮焼成 :O2/N2混合ガス雰囲気中、450゜C、30分 RTO処理:水蒸気を含む酸素ガス雰囲気中、600〜700゜C、30秒 水蒸気/酸素ガス流量比=1/50
【0102】[工程−530]その後、必要に応じて、
種結晶層及び強誘電体薄膜に、酸素気流中で600〜7
00゜C、1時間のアニール処理を施し、結晶化、均質
化を促して、強誘電体層22を得る。尚、場合によって
は、上述のRTO処理にて、強誘電体層22を得ること
もできる。その後、実施例1の[工程−170]と同様
の工程を実行する。
【0103】尚、[工程−510]や[工程−520]
において、スプレー塗布法の代わりにスピンコート法を
採用することもできる。
【0104】(実施例6)実施例6は、本発明の第3の
態様及び第4の態様に係る不揮発性メモリの製造方法、
及び、本発明の第1の態様及び第2の態様に係る不揮発
性メモリに関する。尚、実施例6の不揮発性メモリの構
成は、実施例1の不揮発性メモリの構成と同様とするこ
とができるので、詳細な説明は省略する。また、その製
造方法も、強誘電体前駆体層の形成方法が異なる点を除
き、実質的に、実施例1の不揮発性メモリの製造方法と
同様とすることができる。
【0105】実施例6においては、不揮発性メモリの製
造方法に際し、予め、強誘電体前駆体層を形成するため
に使用する混合液を、直鎖系の構造を有する有機金属原
料と溶媒との混合によって調製しておく。具体的には、
2−エチルヘキサン酸ビスマス、2−エチルヘキサン酸
ストロンチウム、2−エチルヘキサン酸ニオブ及び2−
エチルヘキサン酸タンタルと溶媒(トルエン)とを、ス
タラーを用いて、30分間、混合する。尚、混合液中の
Sr/Bi/Nb/Taの組成比が、0.8/2.2/
0.5/1.5となるように調製した。
【0106】以下、実施例6の不揮発性メモリの製造方
法を説明する。
【0107】[工程−600]先ず、実施例1の[工程
−100]〜[工程−130]と同様の工程を実行す
る。
【0108】[工程−610]その後、種結晶層形成工
程を実行する。即ち、上述した混合液を、窒素ガスを用
いたスプレー塗布法にて全面に塗布した後、混合液塗布
層に185nmの紫外線を0.5〜1分、照射する。混
合液塗布層においては、紫外線の照射によって、図3に
示す反応が進行する。その後、表2に示した条件にて乾
燥、仮焼成を行い、種結晶層を形成する。
【0109】その後、水蒸気を含む酸素ガス雰囲気中で
のRTO処理(熱処理)を施し、微細な強誘電体結晶粒
から成る種結晶層(厚さ:約40nm)を形成する。強
誘電体結晶粒は、主に、層状構造を有するSrBi
2(Nb0.25,Ta0.7529から成る。RTO処理に
おける昇温速度を充分に早くすれば(例えば100゜C
/秒以上)、充分に微細な強誘電体結晶粒(種結晶)を
得ることができる。RTO処理の条件は、表3に例示し
たと同様の条件とすればよい。
【0110】[工程−620]次いで、強誘電体薄膜形
成工程を実行する。具体的には、上述した混合液を、窒
素ガスを用いたスプレー塗布法にて種結晶層上に(より
具体的には全面に)塗布した後、混合液塗布層に185
nmの紫外線を0.5〜1分、照射する。混合液塗布層
においては、紫外線の照射によって、図3に示す反応が
進行する。その後、表4に示した条件にて乾燥、仮焼
成、RTO処理(熱処理)を行い、強誘電体薄膜を形成
する。尚、この工程を、3回繰り返し、合計厚さ160
nmの強誘電体薄膜を得る。RTO処理における昇温速
度を充分に早くすれば(例えば100゜C/秒以上)、
充分に微細な強誘電体結晶粒を得ることができる。
【0111】[工程−630]その後、必要に応じて、
種結晶層及び強誘電体薄膜に、酸素気流中で650〜7
00゜C、1時間のアニール処理を施し、結晶化、均質
化を促して、強誘電体層22を得る。尚、場合によって
は、上述のRTO処理にて、強誘電体層22を得ること
もできる。その後、実施例1の[工程−170]と同様
の工程を実行する。
【0112】尚、[工程−610]や[工程−620]
において、スプレー塗布法の代わりにスピンコート法を
採用することもできる。
【0113】(実施例7)実施例7は、実施例6の変形
である。実施例7においては、強誘電体薄膜の組成を、
種結晶層の組成と異ならせた。
【0114】実施例7においては、実施例6における混
合液に加えて、強誘電体薄膜を形成するために使用する
混合液を、直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶媒と
の混合、及び、紫外線照射によって調製しておく。具体
的には、2−エチルヘキサン酸ビスマス、2−エチルヘ
キサン酸チタン、2−エチルヘキサン酸ニオブ及び2−
エチルヘキサン酸タンタルと溶媒(トルエン)とを、ス
タラーを用いて、30分間、混合した。尚、混合液中の
Bi/Ti/Nb/Taの組成比が、3/1/0.25
/0.75となるように調製した。
【0115】実施例7の不揮発性メモリの製造方法にお
いては、実施例6の[工程−600]〜[工程−61
0]と同様の工程を実行する。そして、上述した混合液
を、窒素ガスを用いたスプレー塗布法にて種結晶層上に
(より具体的には全面に)塗布した後、混合液塗布層に
185nmの紫外線を0.5〜1分、照射する。混合液
塗布層においては、紫外線の照射によって、図3に示す
反応が進行する。
【0116】その後、表5に示した条件にて乾燥、仮焼
成、RTO処理(熱処理)を行い、強誘電体薄膜を形成
する。尚、この工程を、3回繰り返し、合計厚さ160
nmの強誘電体薄膜を得た。RTO処理における昇温速
度を充分に早くすれば(例えば100゜C/秒以上)、
充分に微細な強誘電体結晶粒を得ることができる。尚、
スプレー塗布法の代わりにスピンコート法を採用するこ
ともできる。
【0117】その後、必要に応じて、種結晶層及び強誘
電体薄膜に、酸素気流中で550〜700゜C、1時間
のアニール処理を施し、結晶化、均質化を促して、強誘
電体層22を得る。尚、場合によっては、上述の工程に
おけるRTO処理にて、強誘電体層22を得ることもで
きる。その後、実施例1の[工程−170]と同様の工
程を実行する。
【0118】こうして得られた強誘電体層22を構成す
る強誘電体結晶粒の平均的な組成は、Bi2+cSr1-c
c(Nb0.25,Ta0.752-c9(但し、c=0.7
5)であり、強誘電体結晶粒の平均粒径は45nmであ
った。
【0119】(実施例8)実施例8も、実施例6の変形
である。実施例8における強誘電体層は、PZT系強誘
電体結晶粒、具体的には、ペロブスカイト型構造を有す
るPbZrO3とPbTiO3の固溶体であるチタン酸ジ
ルコン酸鉛[PZT,Pb(Zr1-y,Tiy)O3(但
し、0<y<1)]強誘電体結晶粒から構成され、かか
る強誘電体結晶粒の平均粒径は45nmである。実施例
8においても、種結晶層及び強誘電体薄膜の成膜をスプ
レー塗布法にて行う。種結晶層及び強誘電体薄膜の組成
を同一とした。
【0120】実施例8においても、強誘電体前駆体層を
形成するために使用する混合液を、直鎖系の構造を有す
る有機金属原料と溶媒との混合、及び、紫外線照射によ
って調製しておく。具体的には、Pb(OCOC
32、Zr(O・i−C374及びTi(O・i−
374、と溶媒(トルエン)とを、スタラーを用い
て、30分間、混合した。尚、混合液中のPb/Zr/
Tiの組成比が、1/0.3/0.7となるように調製
した。
【0121】以下、実施例8の不揮発性メモリの製造方
法を説明する。
【0122】[工程−800]先ず、実施例1の[工程
−100]〜[工程−130]と同様の工程を実行す
る。
【0123】[工程−810]その後、種結晶層形成工
程を実行する。即ち、上述した混合液を、窒素ガスを用
いたスプレー塗布法にて全面に塗布した後、混合液塗布
層に185nmの紫外線を0.5〜1分、照射する。混
合液塗布層においては、紫外線の照射によって、図3に
示す反応が進行する。その後、表9に示した条件にて乾
燥、仮焼成を行い、種結晶層を形成する。
【0124】次いで、水蒸気を含む酸素ガス雰囲気中で
のRTO処理(熱処理)を施し、微細な強誘電体結晶粒
から成る種結晶層(厚さ:約40nm)を形成する。強
誘電体結晶粒は、PZTから成る。RTO処理における
昇温速度を充分に早くすれば(例えば100゜C/秒以
上)、充分に微細な強誘電体結晶粒(種結晶)を得るこ
とができる。RTO処理の条件は、表10に例示した条
件と同様とすればよい。
【0125】[工程−820]その後、強誘電体薄膜形
成工程を実行する。具体的には、上述した混合液を、窒
素ガスを用いたスプレー塗布法にて種結晶層上に(より
具体的には全面に)塗布した後、混合液塗布層に185
nmの紫外線を0.5〜1分、照射する。混合液塗布層
においては、紫外線の照射によって、図3に示す反応が
進行する。その後、表11に示した条件にて乾燥、仮焼
成、RTO処理(熱処理)を行い、強誘電体薄膜を形成
する。尚、この工程を、3回繰り返し、合計厚さ160
nmの強誘電体薄膜を得る。RTO処理における昇温速
度を充分に早くすれば(例えば100゜C/秒以上)、
充分に微細な強誘電体結晶粒を得ることができる。
【0126】[工程−830]その後、必要に応じて、
実施例5の[工程−530]と同様にして、種結晶層及
び強誘電体薄膜にアニール処理を施し、結晶化、均質化
を促して、強誘電体層22を得る。尚、場合によって
は、上述のRTO処理にて、強誘電体層22を得ること
もできる。その後、実施例1の[工程−170]と同様
の工程を実行する。
【0127】尚、[工程−810]や[工程−820]
において、スプレー塗布法の代わりにスピンコート法を
採用することもできる。
【0128】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例にて説明した不揮発性メモリの構造は例示であ
り、適宜、変更することができる。
【0129】例えば、メモリユニットMU1を構成する
メモリセルMC1Mを2以上の複数のグループに分け、各
グループを層間絶縁層を介して積層してもよい。これに
よって、半導体記憶装置の一層の高集積化を図ることが
できる。このような構造の例(2層構造の例)を図4に
示す。不揮発性メモリM1を構成するメモリユニットM
1の内のメモリセルMC11、MC12、MC13、MC14
は絶縁層16の上に形成され、これらのメモリセルの上
に層間絶縁層26が形成され、層間絶縁層26の上にメ
モリセルMC15、MC16、MC17、MC18が形成されて
いる。メモリセルMC15、MC16、MC17、MC18は絶
縁膜36Aによって覆われている。メモリセルMC11
MC12、MC13、MC14は、第1の電極21と強誘電体
層22と第2の電極23とから構成されている。第1の
電極21と絶縁層16との間には密着層20が形成され
ている。選択用トランジスタTR1の他方のソース/ド
レイン領域14は、絶縁層16に形成された開口部17
中に設けられた接続孔(コンタクトプラグ)18を介し
て共通ノードである第1の電極21に接続されている。
一方、メモリセルMC15、MC16、MC17、MC18は、
第1の電極31と強誘電体層32と第2の電極33とか
ら構成されている。第1の電極31と層間絶縁層26と
の間には密着層30が形成されている。また、選択用ト
ランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域14
は、接続孔18、層間絶縁層26に形成された開口部2
7中に設けられた接続孔(コンタクトプラグ)28を介
して共通ノードである第1の電極31に接続されてい
る。
【0130】あるいは又、不揮発性メモリM1を構成す
るメモリユニットMU1と不揮発性メモリM2を構成する
メモリユニットMU2とを、層間絶縁層を介して積層し
てもよい。2つの不揮発性メモリが積層された構造の模
式的な一部断面図を図5に示す。尚、参照番号25は接
続用パッドである。図5においては、密着層の図示を省
略した。
【0131】また、選択用トランジスタTR1をワード
線WL1によって制御し、選択用トランジスタTR2をワ
ード線WL2によって制御する構造としてもよく、この
ような構造の回路図を図6に示す。このような構成を採
用し、対となったビット線BL 1,BL2の一方に参照電
圧を印加することによって、メモリセルMC1m,MC2m
のそれぞれからデータを読み出すことができる。即ち、
各メモリセルMC1m,MC2m(m=1,2,3,4)の
それぞれに1ビットがデータとして記憶される。
【0132】更には、図7に示す構造のように変形する
こともできる。図7に示す構造の2つの不揮発性メモリ
においては、第2の電極23が共通化されている。即
ち、不揮発性メモリM1を構成するメモリユニットMU1
の各メモリセルMC1mは、第1の電極21Aと強誘電体
層22Aと第2の電極23とから成り、不揮発性メモリ
2を構成するメモリユニットMU2の各メモリセルMC
2mは、第1の電極21Bと強誘電体層22Bと第2の電
極23とから成る。そして、不揮発性メモリMnにおい
て、メモリセルの第1の電極21A,21Bは共通であ
る。この共通の第1の電極21A,21Bを、便宜上、
共通ノードCN1,CN2と呼ぶ。
【0133】ここで、不揮発性メモリM1における共通
の第1の電極21A(第1の共通ノードCN1)は、選
択用トランジスタTR1を介してビット線BL1に接続さ
れている。また、不揮発性メモリM2における共通の第
1の電極21B(第2の共通ノードCN2)は、選択用
トランジスタ(図示せず)を介してビット線BL2(図
示せず)に接続されている。更には、不揮発性メモリM
1を構成するメモリセルMC1mと、不揮発性メモリM2
構成するメモリセルMC2mは、第2の電極23を共有し
ており、この共有された第m番目の第2の電極23はプ
レート線PLmに接続されている。
【0134】また、不揮発性メモリを、所謂ゲインセル
型とすることもできる。このような不揮発性メモリの回
路図を図8に示し、不揮発性メモリを構成する各種のト
ランジスタの模式的なレイアウトを図9に示し、不揮発
性メモリの模式的な一部断面図を図10及び図11に示
す。尚、図9において、各種のトランジスタの領域を点
線で囲み、活性領域及び配線を実線で示し、ゲート電極
あるいはワード線を一点鎖線で示した。また、図10に
示す不揮発性メモリの模式的な一部断面図は、図9の線
A−Aに沿った模式的な一部断面図であり、図11に示
す不揮発性メモリの模式的な一部断面図は、図9の線B
−Bに沿った模式的な一部断面図である。
【0135】この不揮発性メモリは、ビット線BLと、
書込用トランジスタ(本発明の第2の態様あるいは第4
の態様に係る不揮発性メモリの製造方法、あるいは、本
発明の第2の態様に係る不揮発性メモリにおける選択用
トランジスタである)TRWと、M個(但し、M≧2で
あり、例えば、M=8)のメモリセルMCMから構成さ
れたメモリユニットMUと、M本のプレート線PLM
ら成るメモリユニットMUから構成されている。そし
て、各メモリセルMCMは、第1の電極21と強誘電体
層22と第2の電極23とから成り、メモリユニットM
Uを構成するメモリセルMCMの第1の電極21は、メ
モリユニットMUにおいて共通であり、この共通の第1
の電極(共通ノードCN)は、書込用トランジスタTR
Wを介してビット線BLに接続され、各メモリセルMCm
を構成する第2の電極23はプレート線PLmに接続さ
れている。メモリセルMCMは絶縁膜26Aによって被
覆されている。尚、不揮発性メモリのメモリユニットM
Uを構成するメモリセルの数(M)は8個に限定され
ず、一般には、M≧2を満足すればよく、2のべき数
(M=2,4,8,16・・・)とすることが好まし
い。
【0136】更には、共通の第1の電極の電位変化を検
出し、該検出結果をビット線に電流又は電圧として伝達
する信号検出回路を備えている。言い換えれば、検出用
トランジスタTRS、及び、読出用トランジスタTRR
備えている。信号検出回路は、検出用トランジスタTR
S及び読出用トランジスタTRRから構成されている。そ
して、検出用トランジスタTRSの一端は所定の電位V
ccを有する配線(例えば、不純物層から構成された電源
線)に接続され、他端は読出用トランジスタTRRを介
してビット線BLに接続され、各メモリセルMCmに記
憶されたデータの読み出し時、読出用トランジスタTR
Rが導通状態とされ、各メモリセルMCmに記憶されたデ
ータに基づき共通の第1の電極(共通ノードCN)に生
じた電位により、検出用トランジスタTRSの動作が制
御される。
【0137】具体的には、各種のトランジスタはMOS
型FETから構成されており、書込用トランジスタ(選
択用トランジスタ)TRWの一方のソース/ドレイン領
域は絶縁層16に形成されたコンタクトホール15を介
してビット線BLに接続され、他方のソース/ドレイン
領域は、絶縁層16に形成された開口部17中に設けら
れた接続孔18を介して共通の第1の電極(共通ノード
CN)に接続されている。また、検出用トランジスタT
Sの一方のソース/ドレイン領域は、所定の電位Vcc
を有する配線に接続され、他方のソース/ドレイン領域
は、読出用トランジスタTRRの一方のソース/ドレイ
ン領域に接続されている。より具体的には、検出用トラ
ンジスタTRSの他方のソース/ドレイン領域と読出用
トランジスタTRRの一方のソース/ドレイン領域と
は、1つのソース/ドレイン領域を占めている。更に
は、読出用トランジスタTRRの他方のソース/ドレイ
ン領域はコンタクトホール15を介してビット線BLに
接続され、更に、共通の第1の電極(共通ノードCN、
あるいは、書込用トランジスタTRWの他方のソース/
ドレイン領域)は、開口部17A中に設けられた接続孔
18A、ワード線WLSを介して検出用トランジスタT
Sのゲート電極に接続されている。また、書込用トラ
ンジスタTRWのゲート電極に接続されたワード線WLW
及び読出用トランジスタTRRのゲート電極に接続され
たワード線WLRは、ワード線デコーダ/ドライバWD
に接続されている。一方、各プレート線PLmは、プレ
ート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。更に
は、ビット線BLはセンスアンプSAに接続されてい
る。
【0138】この不揮発性メモリからのデータを読み出
し時、選択プレート線PL1にVccを印加する。このと
き、選択メモリセルMC1にデータ「1」が記憶されて
いれば、強誘電体層に分極反転が生じ、蓄積電荷量が増
加し、共通ノードCNの電位が上昇する。一方、選択メ
モリセルMC1にデータ「0」が記憶されていれば、強
誘電体層に分極反転が生ぜず、共通ノードCNの電位は
殆ど上昇しない。即ち、共通ノードCNは、非選択メモ
リセルの強誘電体層を介して複数の非選択プレート線P
kにカップリングされているので、共通ノードCNの
電位は0ボルトに比較的近いレベルに保たれる。このよ
うにして、選択メモリセルMC1に記憶されたデータに
依存して共通ノードCNの電位に変化が生じる。従っ
て、選択メモリセルの強誘電体層には、分極反転に十分
な電界を与えることができる。そして、ビット線BLを
浮遊状態とし、読出用トランジスタTRRをオン状態と
する。一方、選択メモリセルMC1に記憶されたデータ
に基づき共通の第1の電極(共通ノードCN)に生じた
電位により、検出用トランジスタTRSの動作が制御さ
れる。具体的には、選択メモリセルMC1に記憶された
データに基づき共通の第1の電極(共通ノードCN)に
高い電位が生じれば、検出用トランジスタTR Sは導通
状態となり、検出用トランジスタTRSの一方のソース
/ドレイン領域は所定の電位Vccを有する配線に接続さ
れているので、かかる配線から、検出用トランジスタT
S及び読出用トランジスタTRRを介してビット線BL
に電流が流れ、ビット線BLの電位が上昇する。即ち、
信号検出回路によって共通の第1の電極(共通ノードC
N)の電位変化が検出され、この検出結果がビット線B
Lに電圧(電位)として伝達される。ここで、検出用ト
ランジスタTRSの閾値をVt h、検出用トランジスタT
Sのゲート電極の電位(即ち、共通ノードCNの電
位)をVgとすれば、ビット線BLの電位は概ね(Vg
th)となる。尚、検出用トランジスタTRSをディプ
レッション型のNMOSFETとすれば、閾値Vthは負
の値をとる。これにより、ビット線BLの負荷の大小に
拘わらず、安定したセンス信号量を確保できる。尚、検
出用トランジスタTRSをPMOSFETから構成する
こともできる。
【0139】尚、検出用トランジスタの一端が接続され
た配線の所定の電位はVccに限定されず、例えば、接地
されていてもよい。即ち、検出用トランジスタの一端が
接続された配線の所定の電位を0ボルトとしてもよい。
但し、この場合には、選択メモリセルにおけるデータの
読み出し時に電位(Vcc)がビット線に現れた場合、再
書き込み時には、ビット線の電位を0ボルトとし、選択
メモリセルにおけるデータの読み出し時に0ボルトがビ
ット線に現れた場合、再書き込み時には、ビット線の電
位をVccとする必要がある。そのためには、図12に例
示するような、トランジスタTRIV-1,TRIV-2,TR
IV-3,TRIV-4から構成された一種のスイッチ回路(反
転回路)をビット線間に配設し、データの読み出し時に
は、トランジスタTRIV-2,TRIV-4をオン状態とし,
データの再書き込み時には、トランジスタTRIV-1,T
IV-3をオン状態とすればよい。
【0140】更には、図15に回路図を示した米国特許
第4873664号に開示された不揮発性メモリの模式
的な一部断面図を図13に示すが、かかる不揮発性メモ
リにも本発明を適用することができる。このような構造
の不揮発性メモリは、本発明の第1の態様に係る不揮発
性メモリに該当し、実質的に、実施例1にて説明した方
法で製造することができる。図13中、参照番号24は
プレート線である。尚、不揮発性メモリの構造は、スタ
ック型に限定されるものではなく、プレーナ型とするこ
ともできる。
【0141】スプレー塗布法やスピンコート法を採用す
る場合、混合液の調製装置を塗布装置の前段に設け、塗
布装置に混合液の調製装置を組み込んだ構成としてもよ
い。
【0142】例えば、実施例3における[工程−31
0]を実行した後、実施例1における[工程−150]
や実施例2における[工程−210]を実行して、種結
晶層形成工程における成膜方法と、強誘電体薄膜形成工
程における成膜方法とを異ならせてもよい。MOCVD
法にて種結晶層を形成することは、配向性を有する種結
晶層の形成に特に有効である。これによって、(11
1)配向の金属下地層(例えば第1の電極)や(11
0)配向したIrOx下地層(例えば第1の電極)上
に、優先配向を有するBi系層状構造の強誘電体結晶粒
を効果的に形成することができる。
【0143】本発明の不揮発性メモリのキャパシタ構造
を、強誘電体層を用いた不揮発性メモリ(所謂FERA
M)のみならず、DRAMに適用することもできる。こ
の場合には、強誘電体層の常誘電的な電気応答のみを利
用する。
【0144】
【発明の効果】本発明の不揮発性メモリの製造方法によ
れば、微細な結晶粒から構成された強誘電体層を得るこ
とができる結果、微小サイズのメモリセルを作製するこ
とができ、メモリセルの高集積化を達成することが可能
となる。特に、図13に示した構成の不揮発性メモリと
比較して、メモリセルのサイズを0.1倍程度とし得る
図1に示した構成の不揮発性メモリに好適である。しか
も、スプレー塗布法やスピンコート法といった溶液化学
法(ゾル−ゲル法)を採用すれば、成膜コストの面から
極めて有利である。更には、スプレー塗布法を採用すれ
ば、塗布時の混合液のロスを低減することができる。ま
た、MOCVD法を採用した場合にあっては、強誘電体
層における結晶粒の配向性の制御が可能であり、しか
も、段差被覆性に優れ、結晶粒径の微細化も可能であ
る。更には、MOCVD法の実行時、有機金属材料の溶
液の気化効率の向上を図ることができるが故に、気化装
置内部で有機金属材料の「焦げ付き」現象が発生し難
い。それ故、MOCVD装置を長時間に亙って連続的に
操業することが可能となり、製造コストの上昇を招くと
いった問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
模式的な一部断面図である。
【図2】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
回路図である。
【図3】直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶媒と紫
外線照射による反応を示す化学式である。
【図4】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
変形例の模式的な一部断面図である。
【図5】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
別の変形例の模式的な一部断面図である。
【図6】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
更に別の変形例の回路図である。
【図7】実施例1の強誘電体型不揮発性半導体メモリの
更に別の変形例の模式的な一部断面図である。
【図8】ゲインセル型の強誘電体型不揮発性半導体メモ
リの回路図である。
【図9】図8に示したの強誘電体型不揮発性半導体メモ
リにおけるレイアウト図である。
【図10】図8に示した強誘電体型不揮発性半導体メモ
リの模式的な一部断面図である。
【図11】図8に示した強誘電体型不揮発性半導体メモ
リの、図10とは異なる断面で見たときの模式的な一部
断面図である。
【図12】検出用トランジスタの一端が接続された配線
の所定の電位を0ボルトとした場合の、ビット線間に配
設された一種のスイッチ回路を示す回路図である。
【図13】図15に示した強誘電体型不揮発性半導体メ
モリの模式的な一部断面図である。
【図14】強誘電体のP−Eヒステリシスループ図であ
る。
【図15】米国特許第4873664号に開示された強
誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
【符号の説明】
M・・・不揮発性メモリ、MU・・・メモリユニット、
TR・・・選択用トランジスタ、MU・・・メモリユニ
ット、MC・・・メモリセル、BL・・・ビット線、W
L・・・ワード線、PL・・・プレート線、WD・・・
ワード線デコーダ/ドライバ、PD・・・プレート線デ
コーダ/ドライバ、SA・・・センスアンプ、TRS
・・検出用トランジスタ、TRR・・・読出用トランジ
スタ、TRW・・・書込用トランジスタ(選択用トラン
ジスタ)、10・・・半導体基板、11・・・素子分離
領域、12・・・ゲート絶縁膜、13・・・ゲート電
極、14・・・ソース/ドレイン領域、15・・・コン
タクトプラグ、16・・・絶縁層、17,17A,27
・・・開口部、18,18A,28・・・接続孔(コン
タクトプラグ)、20,30・・・密着層、21,21
A,21B,31・・・第1の電極、22,22A,2
2B,32・・・強誘電体層、23,33・・・第2の
電極、24・・・プレート線、25・・・接続用パッ
ド、26・・・層間絶縁層、26A,36A・・・絶縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 誠一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F058 BA11 BD02 BD04 BD05 BD07 BD10 BF02 BF06 BF27 BF29 BF46 BF52 BH03 BH12 5F083 FR01 FR02 FR10 JA17 JA37 JA38 JA39 JA40 JA43 JA53 MA06 MA17 NA08 PR21 PR23 PR34

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の電極と強誘電体層と第2の電極とか
    ら成るメモリセルを有する強誘電体型不揮発性半導体メ
    モリの製造方法であって、 直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶媒との混合液を
    用いて、スプレー塗布法、スピンコート法又はMOCV
    D法にて強誘電体前駆体層を形成した後、該強誘電体前
    駆体層に熱処理を施すことによって、強誘電体層を得る
    工程を備え、 前記混合液を、直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶
    媒との混合、及び、紫外線照射によって調製することを
    特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
    法。
  2. 【請求項2】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
    たメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共
    通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジスタ
    を介してビット線に接続され、 メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
    ・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプ
    レート線に接続されている強誘電体型不揮発性半導体メ
    モリの製造方法であって、 直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶媒との混合液を
    用いて、スプレー塗布法、スピンコート法又はMOCV
    D法にて強誘電体前駆体層を形成した後、該強誘電体前
    駆体層に熱処理を施すことによって、強誘電体層を得る
    工程を備え、 前記混合液を、直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶
    媒との混合、及び、紫外線照射によって調製することを
    特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
    法。
  3. 【請求項3】第1の電極と強誘電体層と第2の電極とか
    ら成るメモリセルを有する強誘電体型不揮発性半導体メ
    モリの製造方法であって、 直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶媒との混合液を
    用いて、スプレー塗布法又はスピンコート法にて強誘電
    体前駆体層を形成した後、該強誘電体前駆体層に紫外線
    を照射し、その後、該強誘電体前駆体層に熱処理を施す
    ことによって、強誘電体層を得る工程を備えることを特
    徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法。
  4. 【請求項4】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
    たメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共
    通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジスタ
    を介してビット線に接続され、 メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
    ・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプ
    レート線に接続されている強誘電体型不揮発性半導体メ
    モリの製造方法であって、 直鎖系の構造を有する有機金属原料と溶媒との混合液を
    用いて、スプレー塗布法又はスピンコート法にて強誘電
    体前駆体層を形成した後、該強誘電体前駆体層に紫外線
    を照射し、その後、該強誘電体前駆体層に熱処理を施す
    ことによって、強誘電体層を得る工程を備えることを特
    徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法。
  5. 【請求項5】紫外線の波長は300nm以下であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法。
  6. 【請求項6】熱処理は、水蒸気を含む酸素ガス雰囲気中
    での、昇温速度100゜C/秒以上の急速加熱酸化処理
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    か1項に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造
    方法。
  7. 【請求項7】強誘電体層は、平均粒径が20nm乃至5
    0nmの結晶粒から構成されていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の強誘電体型
    不揮発性半導体メモリの製造方法。
  8. 【請求項8】強誘電体層は、Bi系層状構造を有する強
    誘電体結晶粒、又は、PZT系強誘電体結晶粒から成る
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項
    に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法。
  9. 【請求項9】第1の電極と強誘電体層と第2の電極とか
    ら成るメモリセルを有する強誘電体型不揮発性半導体メ
    モリであって、 該強誘電体層は、平均粒径が20nm乃至50nmの結
    晶粒から構成されていることを特徴とする強誘電体型不
    揮発性半導体メモリ。
  10. 【請求項10】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
    たメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共
    通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジスタ
    を介してビット線に接続され、 メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
    ・・・M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目のプ
    レート線に接続されている強誘電体型不揮発性半導体メ
    モリであって、 該強誘電体層は、平均粒径が20nm乃至50nmの結
    晶粒から構成されていることを特徴とする強誘電体型不
    揮発性半導体メモリ。
  11. 【請求項11】強誘電体層は、Bi系層状構造を有する
    強誘電体結晶粒、又は、PZT系強誘電体結晶粒から成
    ることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の強
    誘電体型不揮発性半導体メモリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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