JP2003068989A - 強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法 - Google Patents

強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法

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JP2003068989A
JP2003068989A JP2001252374A JP2001252374A JP2003068989A JP 2003068989 A JP2003068989 A JP 2003068989A JP 2001252374 A JP2001252374 A JP 2001252374A JP 2001252374 A JP2001252374 A JP 2001252374A JP 2003068989 A JP2003068989 A JP 2003068989A
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electrode
ferroelectric
layer
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Chiharu Isobe
千春 磯辺
Katsuyuki Hironaka
克行 広中
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メモリセルの縮小化を達成でき、しかも、均一
・均質な強誘電体層を形成することを可能とする強誘電
体型不揮発性半導体メモリの製造方法を提供する。 【解決手段】絶縁層16,26上に形成された第1の電
極21,31と、少なくとも該第1の電極21,31上
に形成され、ビスマス層状構造を有する強誘電体薄膜か
ら成る強誘電体層22,32と、該強誘電体層22,3
2上に形成された第2の電極23,33から成るメモリ
セルを有する強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
法は、(a)パターニングされた第1の電極21,31
を絶縁層16,26上に形成する工程と、(b)MOC
VD法にて絶縁層16,26及び第1の電極21,31
上に強誘電体薄膜を形成する工程と、(c)パターニン
グされた第2の電極23,33を強誘電体層22,32
上に形成する工程を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体型不揮発
性半導体メモリ(所謂FERAM)の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビスマス層状構造を有する化合物群は、
高温超伝導酸化物用の材料、あるいは又、強誘電体型不
揮発性半導体メモリ(以下、不揮発性メモリと呼ぶ)用
の材料として、極めて重要な化合物群を成している。
【0003】不揮発性メモリは、高速アクセスが可能
で、しかも、不揮発性であり、また、小型で低消費電力
であり、更には、衝撃にも強く、例えば、ファイルのス
トレージやレジューム機能を有する各種電子機器、例え
ば、携帯用コンピュータや携帯電話、ゲーム機の主記憶
装置としての利用、あるいは、音声や映像を記録するた
めの記録メディアとしての利用が期待されている。
【0004】この不揮発性メモリは、強誘電体薄膜の高
速分極反転とその残留分極を利用し、強誘電体層を有す
るキャパシタ部の蓄積電荷量の変化を検出する方式の、
高速書き換えが可能な不揮発性メモリであり、基本的に
は、メモリセル(キャパシタ部)と選択用トランジスタ
(スイッチング用トランジスタ)とから構成されてい
る。メモリセル(キャパシタ部)は、例えば、下部電
極、上部電極、及び、これらの電極間に挟まれた強誘電
体層から構成されている。この不揮発性メモリにおける
データの書き込みや読み出しは、図23に示す強誘電体
のP−Eヒステリシスループを応用して行われる。即
ち、強誘電体層に外部電界を加えた後、外部電界を除い
たとき、強誘電体層は自発分極を示す。そして、強誘電
体層の残留分極は、プラス方向の外部電界が印加された
とき+Pr、マイナス方向の外部電界が印加されたとき
−Prとなる。ここで、残留分極が+Prの状態(図23
の「D」参照)の場合を「0」とし、残留分極が−Pr
の状態(図23の「A」参照)の場合を「1」とする。
【0005】「1」あるいは「0」の状態を判別するた
めに、強誘電体層に例えばプラス方向の外部電界を印加
する。これによって、強誘電体層の分極は図23の
「C」の状態となる。このとき、データが「0」であれ
ば、強誘電体層の分極状態は、「D」から「C」の状態
に変化する。一方、データが「1」であれば、強誘電体
層の分極状態は、「A」から「B」を経由して「C」の
状態に変化する。データが「0」の場合には、強誘電体
層の分極反転は生じない。一方、データが「1」の場合
には、強誘電体層に分極反転が生じる。その結果、メモ
リセル(キャパシタ部)の蓄積電荷量に差が生じる。選
択された不揮発性メモリの選択用トランジスタをオンに
することで、この蓄積電荷を信号電流として検出する。
データの読み出し後、外部電界を0にすると、データが
「0」のときでも「1」のときでも、強誘電体層の分極
状態は図23の「D」の状態となってしまう。即ち、読
み出し時、データ「1」は、一旦、破壊されてしまう。
それ故、データが「1」の場合、マイナス方向の外部電
界を印加して、「D」、「E」という経路で「A」の状
態とし、データ「1」を再度書き込む。
【0006】例えば、強誘電体層をSrBi2Ta29
やSrBi2(Ta,Nb)29といったビスマス層状
構造を有する化合物(ビスマス層状化合物と呼ぶ)から
構成すると、従来の強誘電体材料であるチタン酸ジルコ
ン酸鉛[PZT,Pb(Zr,Ti)O3]系材料にお
ける短所である書き換えの繰り返しによる残留分極が減
少する現象、所謂、ファティーグ現象を示さないことか
ら、近年、ビスマス層状化合物が注目されている。
【0007】ところで、ギガビットを越える高集積の不
揮発性メモリを実現するためには、メモリセルの微細化
に対応した強誘電体層の成膜技術、加工技術を確立する
必要があり、また、微細なメモリセルを構成する強誘電
体層におけるグレイン・ドメイン構造に起因する特性ば
らつき等、解決すべき課題が多々ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】強誘電体層の形成は、
通常、スピンコート法にて行われている。メモリセルの
製造において、第1の導電材料層を絶縁層上に形成した
後、第1の導電材料層をパターニングして、第1の電極
を形成し、次いで、強誘電体層を構成する強誘電体薄膜
をスピンコート法にて形成する場合、強誘電体薄膜は、
第1の電極上及び絶縁層上に形成される。ところで、強
誘電体材料の結晶成長は下地表面に依存する。それ故、
最終的に得られる強誘電体層が均一・均質にはならない
場合がある。具体的には、第1の電極上では結晶化の進
行が早く、絶縁層上では結晶化の進行が遅いが故に、絶
縁層近傍の第1の電極の部分の上の強誘電体層の部分
は、十分な電気特性を有する結晶グレインとならず、メ
モリセル間の特性ばらつきを引き起こす可能性が高い。
特に、SrBi2Ta29やSrBi2(Ta,Nb)2
9は、結晶成長温度が700〜750゜Cであるが、
結晶成長温度を低温化すると、このような不均一な結晶
成長となることが判っている。
【0009】このような問題の発生を回避するために、
第1の導電材料層を絶縁層上に形成した後、強誘電体層
を構成する強誘電体薄膜をスピンコート法にて第1の導
電材料層上に形成し、強誘電体薄膜の結晶化を行った
後、強誘電体薄膜及び第1の導電材料層のパターニング
を順次行えばよい。強誘電体薄膜の下地は、第1の導電
材料層のみであるが故に、上述の問題は生じない。
【0010】しかしながら、このような方法では、リソ
グラフィ技術におけるマスク位置合わせずれの問題等か
ら、パターニングされた強誘電体薄膜の大きさよりも、
パターニングされた第1の導電材料層の大きさ(即ち、
第1の電極の大きさ)を大きくしなければならない。そ
れ故、メモリセルの縮小化を図り難いといった問題があ
る。
【0011】従って、本発明の目的は、メモリセルの縮
小化を達成でき、しかも、第1の電極を構成する導電材
料層と絶縁層とが混在した状態にあっても、均一・均質
な強誘電体層を形成することを可能とする強誘電体型不
揮発性半導体メモリの製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
法は、絶縁層上に形成された第1の電極と、少なくとも
該第1の電極上に形成され、ビスマス層状構造を有する
強誘電体薄膜から成る強誘電体層と、該強誘電体層上に
形成された第2の電極から成るメモリセルを有する強誘
電体型不揮発性半導体メモリの製造方法であって、
(a)パターニングされた第1の電極を絶縁層上に形成
する工程と、(b)有機金属化学的気相成長法(MOC
VD法)にて、絶縁層及び第1の電極上に強誘電体薄膜
を形成する工程と、(c)パターニングされた第2の電
極を強誘電体層上に形成する工程、を具備することを特
徴とする。尚、この本発明の強誘電体型不揮発性半導体
メモリの製造方法を、便宜上、本発明の第1の態様に係
る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法と呼ぶ。
【0013】本発明の強誘電体型不揮発性半導体メモリ
の製造方法にあっては、第1の電極が所謂ダマシン構造
を有する構成とすることができる。即ち、前記工程
(a)においては、周りを絶縁膜で埋め込まれたパター
ニングされた第1の電極を絶縁層上に形成し、前記工程
(b)においては、有機金属化学的気相成長法にて、絶
縁膜及び第1の電極上に強誘電体薄膜を形成する形態と
することができる。尚、このような形態を、便宜上、本
発明の第2の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモ
リの製造方法と呼ぶ。ここで、絶縁膜の頂面と、第1の
電極の頂面とは、同一平面内にあってもよいし、絶縁膜
から第1の電極の頂面が突出した状態、あるいは、絶縁
膜から第1の電極の頂面が沈んだ状態であってもよい。
【0014】本発明の第1の態様若しくは第2の態様に
係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法(以
下、これらを総称して、単に、本発明の製造方法と呼
ぶ)にあっては、有機金属化学的気相成長法(MOCV
D法)にてビスマス層状構造を有する強誘電体薄膜を形
成するが故に、第1の電極を構成する導電材料層と絶縁
層や絶縁膜とが混在した状態にあっても、均一・均質な
強誘電体層を形成することができる。
【0015】本発明の製造方法にあっては、強誘電体型
不揮発性半導体メモリは、(A)ビット線と、(B)選
択用トランジスタと、(C)M個(但し、M≧2)のメ
モリセルから構成されたメモリユニットと、(D)M本
のプレート線、から成り、メモリユニットにおいて、メ
モリセルの第1の電極は共通であり、該共通の第1の電
極は、選択用トランジスタを介してビット線に接続さ
れ、メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=
1,2・・・,M)のメモリセルの第2の電極は、第m
番目のプレート線に接続されている構成とすることがで
きる。尚、便宜上、このような構成の強誘電体型不揮発
性半導体メモリを第1の構成の不揮発性メモリと呼ぶ。
【0016】あるいは又、本発明の製造方法にあって
は、強誘電体型不揮発性半導体メモリは、(A)ビット
線と、(B)選択用トランジスタと、(C)それぞれが
M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成された、N
個(但し、N≧2)のメモリユニットと、(D)M×N
本のプレート線、から成り、N個のメモリユニットは、
絶縁層を介して積層されており、各メモリユニットにお
いて、メモリセルの第1の電極は共通であり、該共通の
第1の電極は、選択用トランジスタを介してビット線に
接続され、第n層目(但し、n=1,2・・・,N)の
メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
・・・,M)のメモリセルの第2の電極は、第[(n−
1)M+m]番目のプレート線に接続されている構成と
することができる。尚、便宜上、このような構成の強誘
電体型不揮発性半導体メモリを第2の構成の不揮発性メ
モリと呼ぶ。
【0017】あるいは又、本発明の製造方法にあって
は、強誘電体型不揮発性半導体メモリは、(A)ビット
線と、(B)N個(但し、N≧2)の選択用トランジス
タと、(C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリ
セルから構成された、N個のメモリユニットと、(D)
M本のプレート線、から成り、N個のメモリユニット
は、絶縁層を介して積層されており、各メモリユニット
において、メモリセルの第1の電極は共通であり、第n
層目(但し、n=1,2・・・,N)のメモリユニット
における共通の第1の電極は、第n番目の選択用トラン
ジスタを介してビット線に接続され、第n層目のメモリ
ユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・
・,M)のメモリセルの第2の電極は、メモリユニット
間で共通とされた第m番目のプレート線に接続されてい
る構成とすることができる。尚、便宜上、このような構
成の強誘電体型不揮発性半導体メモリを第3の構成の不
揮発性メモリと呼ぶ。
【0018】あるいは又、本発明の製造方法にあって
は、強誘電体型不揮発性半導体メモリは、(A)N本
(但し、N≧2)のビット線と、(B)N個の選択用ト
ランジスタと、(C)それぞれがM個(但し、M≧2)
のメモリセルから構成された、N個のメモリユニット
と、(D)M本のプレート線、から成り、N個のメモリ
ユニットは、絶縁層を介して積層されており、各メモリ
ユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共通であ
り、第n層目(但し、n=1,2・・・,N)のメモリ
ユニットにおける共通の第1の電極は、第n番目の選択
用トランジスタを介して第n番目のビット線に接続さ
れ、第n層目のメモリユニットにおいて、第m番目(但
し、m=1,2・・・,M)のメモリセルの第2の電極
は、メモリユニット間で共通とされた第m番目のプレー
ト線に接続されている構成とすることができる。尚、便
宜上、このような構成の強誘電体型不揮発性半導体メモ
リを第4の構成の不揮発性メモリと呼ぶ。
【0019】第1の構成〜第4の構成に係る不揮発性メ
モリにおいては複数のメモリセルに1つの選択用トラン
ジスタを共有させ、しかも、第2の構成〜第4の構成に
係る不揮発性メモリにおいてはメモリユニットを三次元
積層構造とすることにより、半導体基板表面を占有する
トランジスタの数に制約されることが無くなり、従来の
強誘電体型不揮発性半導体メモリに比べて飛躍的に記憶
容量を増大させることができ、ビット記憶単位の実効占
有面積を大幅に縮小することが可能となる。尚、ロー方
向のアドレス選択は選択用トランジスタとプレート線と
によって構成された二次元マトリクスにて行う。例え
ば、8個の選択用トランジスタとプレート線8本とでロ
ー・アドレスの選択単位を構成すれば、16個のデコー
ダ/ドライバ回路で、例えば、64ビットのメモリセル
を選択することができる。従って、強誘電体型不揮発性
半導体メモリの集積度が従来と同等でも、記憶容量は4
倍とすることができる。また、アドレス選択における周
辺回路や駆動配線数を削減することができる。
【0020】第1の構成〜第4の構成に係る不揮発性メ
モリにおいては、M≧2を満足すればよく、実際的なM
の値として、例えば、2のべき数(2,4,8,16・
・・)を挙げることができる。また、第2の構成〜第4
の構成に係る不揮発性メモリにおいては、N≧2を満足
すればよく、実際的なNの値として、例えば、2のべき
数(2,4,8・・・)を挙げることができる。
【0021】第1の電極が共通である構造として、具体
的には、ストライプ状の第1の電極を形成し、かかるス
トライプ状の第1の電極の全面を覆うように強誘電体層
を形成する構成を挙げることができる。尚、このような
構造においては、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
の重複領域がメモリセルに相当する。第1の電極が共通
である構造として、その他、第1の電極の所定の領域及
びその近傍の絶縁層上に、それぞれの強誘電体層が形成
され、強誘電体層上に第2の電極が形成された構造を挙
げることができるが、これらの構成に限定するものでは
ない。強誘電体層を得るために、強誘電体薄膜をパター
ニングしてもよいし、パターニングしなくともよい。ま
た、プレート線は、第2の電極から延在している構成と
することもできるし、第2の電極とは別途に形成され、
第2の電極と接続された構成とすることもできる。後者
の場合、プレート線を構成する配線材料として、例えば
アルミニウムやアルミニウム系合金を例示することがで
きる。
【0022】第1の構成〜第4の構成に係る不揮発性メ
モリを含む本発明の製造方法にあっては、強誘電体層
は、SrBi2Ta29から成り、少なくとも、有機金
属化学的気相成長法(MOCVD法)にて強誘電体薄膜
を形成する際のSr及びTaのソース原料として、Sr
[Ta(OR)62(但し、Rはアルキル基)を用いる
ことができる。より具体的には、例えば、Sr[Ta
(OC2562、Sr[Ta(OC255(OC2
4OCH3)]2、Sr[Ta(OC255(OC24
(CH32)]2を例示することができる。この場合、
有機金属化学的気相成長法(MOCVD法)にて強誘電
体薄膜を形成する際のBiのソース原料として、更に、
以下の式(1)で示されるトリフェニルビスマス及びそ
の類似化合物、ジピバロイルメタン錯体[Bi(DP
M)3]、Bi(O−iPr)3、Bi(O−tC49
3、Bi(O−tC5113、Bi(O−Tol)3を用
いることができ、あるいは又、以下の式(2)、式
(3)、式(4)で示されるビスマス・アルコキシドを
用いることができる。ここで、以下の式におけるX1
2、X 3はアルキル基又はフェニル基を表す。
【0023】あるいは又、第1の構成〜第4の構成に係
る不揮発性メモリを含む本発明の製造方法にあっては、
強誘電体層は、SrBi2(Ta,Nb)29から成
り、少なくとも、有機金属化学的気相成長法(MOCV
D法)にて強誘電体薄膜を形成する際のSr及びTaの
ソース原料としてSr[Ta(OR)62を用い、Sr
及びNbのソース原料としてSr[Nb(OR)6
2(但し、Rはアルキル基)を用いることができる。よ
り具体的には、例えば、Sr[Ta(OC2562
Sr[Ta(OC255(OC24OCH3)]2、S
r[Ta(OC255(OC24N(CH32)]2
Sr[Nb(OC2562、Sr[Nb(OC25
5(OC24OCH3)]2、Sr[Nb(OC25
5(OC24N(CH32)]2を例示することができ
る。この場合、有機金属化学的気相成長法(MOCVD
法)にて強誘電体薄膜を形成する際のBiのソース原料
として、更に、以下の式(1)で示されるトリフェニル
ビスマス及びその類似化合物、ジピバロイルメタン錯体
[Bi(DPM)3]、Bi(O−iPr)3、Bi(O
−tC 493、Bi(O−tC5113、Bi(O−
Tol)3を用いることができ、あるいは又、以下の式
(2)、式(3)、式(4)で示されるビスマス・アル
コキシドを用いることができる。
【0024】[化1]
【0025】[化2]
【0026】[化3]
【0027】[化4]
【0028】尚、酸素と結合した置換基「A」を、比較
的、炭素数の多いアルキル基(例えば、炭素数が3〜
6)とすることで、分子間の重合を防ぐと共に、揮発性
を向上させることが好ましい。あるいは又、酸素と結合
した置換基「A」を、酸素、窒素、あるいはハロゲン元
素(F、Cl、I)を含む構造とすることで、熱安定性
を向上させたり、気化特性を向上させることが可能であ
る。酸素と結合した置換基「A」がアルキル基の場合、
一般にビスマスアルコキシド化合物と呼ばれる。置換基
「A」としては、C(CH33、CH2C(CH33
CH(CH32、(CH22C(CH33、C(C
33、CH2C(CF33、COCH3、COC(CH
33、COCH2C(CH33、CO(C65)、CO
NH2等を例示することができる。
【0029】Sr[Ta(OR)62あるいはSr[N
b(OR)62は、タンタルあるいはニオブのアルコキ
シド化合物から調製することができる。ここで、タンタ
ルのアルコキシド化合物として、Ta(OC255
Ta(OCH35、Ta(O−iC375、Ta(O
−nC375、Ta(O−iC495、Ta(O−n
495、Ta(O−secC495、Ta(O−t
495を挙げることができる。また、ニオブのアル
コキシド化合物として、Nb(OC255、Nb(O
CH35、Nb(O−iC375、Nb(O−nC3
75、Nb(O−iC495、Nb(O−nC
495、Nb(O−secC495、Nb(O−tC
495を挙げることができる。
【0030】本発明において、第1の電極及び第2の電
極は、白金族から選択された少なくとも1種類の金属、
あるいは、その酸化物から構成され、あるいは又、ルテ
ニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(P
d)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金
(Pt)及びレニウム(Re)から成る群から選択され
た少なくとも1種類の金属、あるいは、その酸化物から
構成されていることが望ましく、具体的には、例えば、
Ir、IrO2-X、IrO2-X/Ir、Ir/Ir
2-X、SrIrO3、Ru、RuO2-X、SrRuO3
Pt、Pt/IrO2-X、Pt/RuO2-X、Pd、Pt
/Tiの積層構造、Pt/Taの積層構造、Pt/Ti
/Taの積層構造を例示することができ、あるいは又、
La0.5Sr0.5CoO3(LSCO)、Pt/LSCO
の積層構造、YBa2Cu37を挙げることができる。
ここで、Xの値は、0≦X<2である。尚、積層構造に
おいては、「/」の前に記載された材料が上層を構成
し、「/」の後ろに記載された材料が下層を構成する。
第1の電極と第2の電極は、同じ材料から構成されてい
てもよいし、同種の材料から構成されていてもよいし、
異種の材料から構成されていてもよい。第1の電極ある
いは第2の電極を形成するためには、第1の電極を構成
する第1の導電材料層あるいは第2の電極を構成する第
2の導電材料層を形成した後の工程において、第1の導
電材料層あるいは第2の導電材料層をパターニングすれ
ばよい。第1の導電材料層あるいは第2の導電材料層の
形成は、例えばスパッタ法、反応性スパッタ法、電子ビ
ーム蒸着法、MOCVD法、あるいはパルスレーザアブ
レーション法といった第1の導電材料層や第2の導電材
料層を構成する材料に適宜適した方法にて行うことがで
きる。また、第1の導電材料層や第2の導電材料層のパ
ターニングは、例えばイオンミーリング法やRIE法、
化学的機械的研磨法(CMP法)にて行うことができ
る。
【0031】本発明において、絶縁層や絶縁膜を構成す
る材料として、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコ
ン(SiN)、SiON、SOG、NSG、BPSG、
PSG、BSGあるいはLTOを例示することができ
る。
【0032】メモリセルの下方の半導体基板に絶縁層を
介して形成された選択用トランジスタ(スイッチング用
トランジスタ)や各種のトランジスタは、例えば、周知
のMIS型FETやMOS型FETから構成することが
できる。ビット線を構成する材料として、不純物がドー
ピングされたポリシリコンや高融点金属材料を挙げるこ
とができる。共通の第1の電極と選択用トランジスタと
の電気的な接続は、共通の第1の電極と選択用トランジ
スタとの間に形成された絶縁層に設けられた接続孔(コ
ンタクトホール)を介して、あるいは又、かかる絶縁層
に設けられた接続孔(コンタクトホール)及び絶縁層上
に形成された配線層を介して行うことができる。
【0033】第1の構成〜第4の構成に係る不揮発性メ
モリにおいて、実用的には、かかる不揮発性メモリを一
対とし(便宜上、不揮発性メモリ−A、不揮発性メモリ
−Bと呼ぶ)、一対の不揮発性メモリを構成するビット
線は、同一のセンスアンプに接続されている構成とする
ことができる。そして、この場合、不揮発性メモリ−A
を構成する選択用トランジスタと、不揮発性メモリ−B
を構成する選択用トランジスタとは、同一のワード線に
接続されていてもよいし、異なるワード線に接続されて
いてもよい。不揮発性メモリ−A及び不揮発性メモリ−
Bの構成及び動方法に依り、不揮発性メモリ−Aと不揮
発性メモリ−Bとを構成するそれぞれのメモリセルに1
ビットを記憶させることもできるし、不揮発性メモリ−
Aを構成するメモリセルの1つと、このメモリセルと同
じプレート線に接続された不揮発性メモリ−Bを構成す
るメモリセルの1つとを対として、これらの対となった
メモリセルに相補的なデータを記憶させることもでき
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0035】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
(以下、不揮発性メモリと略称する)の製造方法に関す
る。尚、第1の構成及び第2の構成の不揮発性メモリを
製造する。ビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で
実施の形態1の不揮発性メモリを切断したときの模式的
な一部断面図を図1に示す。更には、本発明の第2の構
成に係る不揮発性メモリの概念的な回路図を図2の
(A)及び(B)に示し、図2の(A)の概念的な回路
図のより具体的な回路図を図3に示し、図2の(B)の
概念的な回路図のより具体的な回路図を図4に示す。
尚、図3及び図4には、2つの不揮発性メモリM1,M2
を図示するが、これらの不揮発性メモリM1,M2の構造
は同一であり、以下においては、不揮発性メモリM1
関しての説明を行う。
【0036】実施の形態1の不揮発性メモリは、絶縁層
16,26上に形成された第1の電極21,31と、少
なくとも該第1の電極21,31上(実施の形態1にお
いては、より具体的には、絶縁層16,26及び第1の
電極21,31上)に形成され、ビスマス層状構造を有
する強誘電体薄膜から成る強誘電体層22,32と、強
誘電体層22,32上に形成された第2の電極23,3
3から成るメモリセルMC111〜MC114,MC121〜M
124を有する。
【0037】あるいは又、実施の形態1の不揮発性メモ
リM1は、(A)ビット線BL1と、(B)選択用トラン
ジスタTR1と、(C)M’個(但し、M’≧2であ
り、実施の形態1においては、M’=8)のメモリセル
MC111〜MC114,MC121〜MC124から構成されたメ
モリユニットMU11,MU12と、(D)M’本のプレー
ト線、から成る。
【0038】そして、各メモリセルは、第1の電極2
1,31と強誘電体層22,32と第2の電極23,3
3とから成り、メモリユニットにおいて、メモリセルの
第1の電極21,31は共通であり、該共通の第1の電
極21,31は、選択用トランジスタTR1を介してビ
ット線BL1に接続され、メモリユニットにおいて、第
m’番目(但し、m’=1,2・・・,M’)のメモリ
セルの第2の電極23,33は、第m’番目のプレート
線に接続されている。
【0039】あるいは又、実施の形態1の不揮発性メモ
リM1は、(A)ビット線BL1と、(B)選択用トラン
ジスタTR1と、(C)それぞれがM個(但し、M≧2
であり、実施の形態1においては、M=4)のメモリセ
ルMC1NMから構成された、N個(但し、N≧2であ
り、実施の形態1においては、N=2)のメモリユニッ
トMU1Nと、(D)M×N本のプレート線、から成る。
【0040】そして、N個のメモリユニットMU1Nは、
絶縁層(以下、便宜上、層間絶縁層26と呼ぶ)を介し
て積層されており、各メモリセルは、第1の電極21,
31と強誘電体層22,32と第2の電極23,33と
から成り、各メモリユニットMU1Nにおいて、メモリセ
ルMC1NMの第1の電極は共通であり、該共通の第1の
電極は、選択用トランジスタTR1を介してビット線B
1に接続されている。具体的には、メモリユニットM
11において、メモリセルMC11Mの第1の電極21は
共通であり(この共通の第1の電極を第1の共通ノード
CN11と呼ぶ)、共通の第1の電極21(第1の共通ノ
ードCN11)は、選択用トランジスタTR 1を介してビ
ット線BL1に接続されている。また、メモリユニット
MU12において、メモリセルMC12Mの第1の電極31
は共通であり(この共通の第1の電極を第2の共通ノー
ドCN12と呼ぶ)、共通の第1の電極31(第2の共通
ノードCN12)は、選択用トランジスタTR1を介して
ビット線BL1に接続されている。更には、第n層目
(但し、n=1,2・・・,N)のメモリユニットMU
1nにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・,M)
のメモリセルMC1nmの第2の電極23,33は、第
[(n−1)M+m]番目のプレート線PL(n-1)M+m
接続されている。尚、このプレート線PL(n-1)M+mは、
不揮発性メモリM2を構成する各メモリセルの第2の電
極23,33にも接続されている。実施の形態1におい
ては、より具体的には、各プレート線は、第2の電極2
3,33から延在している。
【0041】そして、各メモリセルを構成する強誘電体
層22,32は、MOCVD法によって形成されたSr
Bi2Ta29強誘電体薄膜から成る。
【0042】選択用トランジスタTR1の一方のソース
/ドレイン領域14Aはビット線BL1に接続され、選
択用トランジスタTR1の他方のソース/ドレイン領域
14Bは、絶縁層16に設けられた第1層目の接続孔1
7を介して、第1層目のメモリユニットMU11における
共通の第1の電極21(第1の共通ノードCN11)に接
続されている。更には、選択用トランジスタTR1の他
方のソース/ドレイン領域14Bは、絶縁層16に設け
られた第1層目の接続孔17、及び、層間絶縁層26に
設けられた第2層目の接続孔27を介して、第2層目の
メモリユニットMU12における共通の第1の電極31
(第2の共通ノードCN12)に接続されている。尚、図
中、参照番号36Aはパッシベーション層である。
【0043】ビット線BL1は、センスアンプSAに接
続されている。また、プレート線PL(n-1)M+mはプレー
ト線デコーダ/ドライバPDに接続されている。更に
は、ワード線WL(あるいはワード線WL1,WL2
は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続されてい
る。ワード線WLは、図1の紙面垂直方向に延びてい
る。また、不揮発性メモリM1を構成するメモリセルM
11mの第2の電極23は、図1の紙面垂直方向に隣接
する不揮発性メモリM2を構成するメモリセルMC21m
第2の電極と共通であり、プレート線PL(n-1)M+mを兼
ねている。更には、不揮発性メモリM1を構成するメモ
リセルMC12mの第2の電極33は、図1の紙面垂直方
向に隣接する不揮発性メモリM2を構成するメモリセル
MC22mの第2の電極と共通であり、プレート線PL
(n-1)M+mを兼ねている。また、ワード線WLは、不揮発
性メモリM1を構成する選択用トランジスタTR1と、図
1の紙面垂直方向に隣接する不揮発性メモリM2を構成
する選択用トランジスタTR2とで共通である。
【0044】図2の(A)及び図3に回路図を示す不揮
発性メモリM1,M2において、不揮発性メモリM1,M2
を構成する選択用トランジスタTR1,TR2は同じワー
ド線WLに接続されている。そして、対となったメモリ
セルMC1nm,MC2nm(n=1,2・・・,N、及び、
m=1,2・・・,M)に相補的なデータが記憶され
る。例えば、メモリセルMC1nm,MC2nm(ここで、m
は1,2,3,4のいずれか)に記憶されたデータを読
み出す場合、ワード線WLを選択し、プレート線PLj
(m≠j)には、例えば(1/3)Vccの電圧を印加し
た状態で、プレート線PL(n-1)M+mを駆動する。ここ
で、Vccは、例えば、電源電圧である。これによって、
相補的なデータが、対となったメモリセルMC1nm,M
2nmから選択用トランジスタTR1,TR2を介して対
となったビット線BL1,BL2に電圧(ビット線電位)
として現れる。そして、かかる対となったビット線BL
1,BL2の電圧(ビット線電位)を、センスアンプSA
で検出する。尚、不揮発性メモリM1,M2を構成する選
択用トランジスタTR1,TR2を、それぞれ、異なるワ
ード線WL1,WL2に接続し、メモリセルMC1nm,M
2nmを独立して制御し、対となったビット線BL1,B
2の一方に参照電圧を印加することによって、メモリ
セルMC1nm,MC2nmのそれぞれからデータを読み出す
こともできる。このような構成を採用する場合の回路図
は、図2の(B)及び図4を参照のこと。尚、選択用ト
ランジスタTR1,TR2を同時に駆動すれば、図2の
(A)及び図3に示した回路と等価となる。このよう
に、各メモリセルMC1nm,MC2nm(n=1,2であ
り、m=1,2,3,4)のそれぞれに1ビットがデー
タとして記憶され(図2の(B)及び図4参照)、ある
いは又、対となったメモリセルMC1nm,MC2nmに相補
的なデータが1ビットとして記憶される(図2の(A)
及び図3参照)。実際の不揮発性メモリにおいては、こ
の16ビットあるいは8ビットを記憶するメモリユニッ
トの集合がアクセス単位ユニットとしてアレイ状に配設
されている。尚、Mの値は4に限定されない。Mの値
は、M≧2を満足すればよく、実際的なMの値として、
例えば、2のべき数(2,4,8,16・・・)を挙げ
ることができる。また、Nの値は、N≧2を満足すれば
よく、実際的なNの値として、例えば、2のべき数
(2,4,8・・・)を挙げることができる。
【0045】対となった不揮発性メモリにおける一対の
選択用トランジスタTR1及びTR2は、ワード線WL、
及び、対となったビット線BL1,BL2によって囲まれ
た領域を占めている。従って、仮に、ワード線及びビッ
ト線が最短ピッチで配置されるとすると、対となった不
揮発性メモリにおける一対の選択用トランジスタTR 1
及びTR2の最小面積は、8F2である。しかしながら、
一対の選択用トランジスタTR1,TR2を、M組の対と
なったメモリセルMC11m,MC12m,MC21m,MC22m
(m=1,2・・・,M)で共有するが故に、1ビット
当たりの選択用トランジスタTR1,TR2の数が少なく
て済み、また、ワード線WLの配置も緩やかなので、不
揮発性メモリの縮小化を図り易い。しかも、周辺回路に
ついても、1本のワード線デコーダ/ドライバWDとM
本のプレート線デコーダ/ドライバPDでMビットを選
択することができる。従って、このような構成を採用す
ることで、セル面積が8F2に近いレイアウトを実現可
能であり、DRAM並のチップサイズを実現することが
できる。
【0046】以下、実施の形態1の不揮発性メモリの製
造方法の概要を説明する。
【0047】[工程−100]先ず、不揮発性メモリに
おける選択用トランジスタを構成するトランジスタとし
て機能するMOS型トランジスタを半導体基板10に形
成する。そのために、例えばLOCOS構造を有する素
子分離領域11を公知の方法に基づき形成する。尚、素
子分離領域は、トレンチ構造を有していてもよいし、L
OCOS構造とトレンチ構造の組合せとしてもよい。そ
の後、半導体基板10の表面を例えばパイロジェニック
法により酸化し、ゲート絶縁膜12を形成する。次い
で、不純物がドーピングされたポリシリコン層をCVD
法にて全面に形成した後、ポリシリコン層をパターニン
グし、ゲート電極13を形成する。このゲート電極13
はワード線を兼ねている。尚、ゲート電極13をポリシ
リコン層から構成する代わりに、ポリサイドや金属シリ
サイドから構成することもできる。次に、半導体基板1
0にイオン注入を行い、LDD構造を形成する。その
後、全面にCVD法にてSiO2層を形成した後、この
SiO2層をエッチバックすることによって、ゲート電
極13の側面にゲートサイドウオール(図示せず)を形
成する。次いで、半導体基板10にイオン注入を施した
後、イオン注入された不純物の活性化アニール処理を行
うことによって、ソース/ドレイン領域14A,14B
を形成する。
【0048】[工程−110]次いで、SiO2から成
る下層絶縁層をCVD法にて形成した後、一方のソース
/ドレイン領域14Aの上方の下層絶縁層に開口部をR
IE法にて形成する。そして、かかる開口部内を含む下
層絶縁層上に不純物がドーピングされたポリシリコン層
をCVD法にて形成する。これによって、コンタクトホ
ール15が形成される。次に、下層絶縁層上のポリシリ
コン層をパターニングすることによって、ビット線BL
1を形成する。その後、BPSGから成る上層絶縁層を
CVD法にて全面に形成する。尚、BPSGから成る上
層絶縁層の形成後、窒素ガス雰囲気中で例えば900゜
C×20分間、上層絶縁層をリフローさせることが好ま
しい。更には、必要に応じて、例えば化学的機械的研磨
法(CMP法)にて上層絶縁層の頂面を化学的及び機械
的に研磨し、上層絶縁層を平坦化することが望ましい。
尚、下層絶縁層と上層絶縁層を纏めて、絶縁層16と呼
ぶ。
【0049】[工程−120]次に、他方のソース/ド
レイン領域14Bの上方の絶縁層16に開口部をRIE
法にて形成した後、かかる開口部内を、不純物をドーピ
ングしたポリシリコンで埋め込み、接続孔(コンタクト
ホール)17を完成させる。ビット線BL1は、下層絶
縁層上を、図の左右方向に接続孔17と接触しないよう
に延びている。
【0050】尚、接続孔17は、絶縁層16に形成され
た開口部内に、例えば、タングステン、Ti、Pt、P
d、Cu、TiW、TiNW、WSi2、MoSi2等の
高融点金属や金属シリサイドから成る金属配線材料を埋
め込むことによって形成することもできる。接続孔17
の頂面は絶縁層16の表面と略同じ平面に存在している
ことが好ましい。タングステンにて開口部を埋め込み、
接続孔17を形成する条件を、以下の表1に例示する。
尚、タングステンにて開口部を埋め込む前に、Ti層及
びTiN層を順に例えばマグネトロンスパッタ法にて開
口部内を含む絶縁層16の上に形成することが好まし
い。ここで、Ti層及びTiN層を形成する理由は、オ
ーミックな低コンタクト抵抗を得ること、ブランケット
タングステンCVD法における半導体基板10の損傷発
生の防止、タングステンの密着性向上のためである。
【0051】[表1] Ti層(厚さ:20nm)のスパッタ条件 プロセスガス:Ar=35sccm 圧力 :0.52Pa RFパワー :2kW 基板の加熱 :無し TiN層(厚さ:100nm)のスパッタ条件 プロセスガス:N2/Ar=100/35sccm 圧力 :1.0Pa RFパワー :6kW 基板の加熱 :無し タングステンのCVD形成条件 使用ガス:WF6/H2/Ar=40/400/2250
sccm 圧力 :10.7kPa 形成温度:450゜C タングステン層及びTiN層、Ti層のエッチング条件 第1段階のエッチング:タングステン層のエッチング 使用ガス :SF6/Ar/He=110:90:5scc
m 圧力 :46Pa RFパワー:275W 第2段階のエッチング:TiN層/Ti層のエッチング 使用ガス :Ar/Cl2=75/5sccm 圧力 :6.5Pa RFパワー:250W
【0052】[工程−130]次に、絶縁層16上に、
窒化チタン(TiN)から成る密着層(図示せず)を形
成することが望ましい。そして、密着層上にIrから成
る第1の電極(下部電極)21を構成する第1の導電材
料層を、例えばスパッタ法にて形成し、第1の導電材料
層及び密着層をフォトリソグラフィ技術及びドライエッ
チング技術に基づきパターニングすることによって、ス
トライプ状の第1の電極21を得ることができる。
【0053】[工程−140]その後、SrBi2Ta2
9から成る強誘電体薄膜を絶縁層16及び第1の電極
21上に(具体的には、全面に)MOCVD法にて形成
し、次いで、強誘電体薄膜を所望の形状にパターニング
して、強誘電体層22を形成する。
【0054】具体的には、タンタルのアルコキシド化合
物[例えば、Ta(OC255]を用意し、これをア
ルコール、好ましくは無水アルコール中に溶解し、0.
5モル/リットル程度の濃度の溶液を作製する。そし
て、原子組成でTa:Sr=2:1となるようにSrを
秤量してこのアルコール溶液中に分散させ、このアルコ
ール溶液を数日間、還流させることにより、目的の組成
のバイメタリックのアルコキシド化合物のアルコール溶
液を調製する。これらの作業は、好ましくは、乾燥した
窒素若しくはアルゴンガス気流中にて行う。このとき、
次式に化学反応を示すように水素ガスの発生を伴うの
で、水素の除外に留意して製造を行う。
【0055】[化5] 2Ta(OC255+Sr+2C25OH→ Sr
[Ta(OC2562 + H2
【0056】次いで、このアルコール溶液を乾燥空気中
にて150゜C程度でオーブン乾燥することにより固化
させて、バイメタリックのアルコキシド化合物を固体と
して得る。これをMOCVD法におけるSr及びTaの
ソース原料として用いることができる。
【0057】こうして得られたバイメタリックソースS
r[Ta(OC2562とBiソース原料[例えば、
Bi(O−tC493]を用いて、バイメタリックソ
ースとBiソース原料との比率が1:2となるように調
整し、MOCVD法により成膜を行う。バイメタリック
ソースSr[Ta(OC2562は室温で固体であ
り、MOCVD用のソース原料としてガス化するために
は、150〜200゜Cに加熱しなければならない。一
般に、このような低蒸気圧の物質をガス化させることは
容易ではなく、安定的なガス供給を行ってMOCVD法
に基づき成膜を行うためには、ソース原料ガスの供給方
法を工夫する必要がある。
【0058】実施の形態1にあっては、MOCVD法と
して、固体ソース原料を有機溶剤に溶解した状態で、混
合、搬送し、加熱された気化器においてフラッシュ気化
させる液体供給MOCVD法を採用する。MOCVD装
置の概念図を図5に示す。このMOCVD装置は、液状
のソース原料の供給を行うための液体供給装置50,5
1,52、液体供給装置50,51,52からの液状の
ソース原料を混合する液体混合バルブ53、液状のソー
ス原料を気化させるための気化器54、気化したソース
原料と酸化剤(例えば、O2ガス)とを混合するための
ガスミキサー55、MOCVD反応室40から構成され
ている。気化器54とガスミキサー55とを結ぶステン
レス鋼製の配管にはヒーター(図示せず)が取り付けら
れ、配管内を流れる気体ソース原料が凝縮しないように
温度制御される。シャワーヘッド41(ガス吹き付けノ
ズル)を介して、気体ソース原料は、均一に絶縁層等の
表面に吹き付けられる。その結果、絶縁層16及び第1
の電極21上にビスマス層状構造を有する強誘電体薄膜
(SrBi2Ta29から成る)を形成することができ
る。尚、基板ステージ42にはヒータ(図示せず)が組
み込まれており、半導体基板10を所望の温度に加熱す
ることができる。MOCVD反応室40内は真空ポンプ
43によって排気される。
【0059】MOCVD法による強誘電体層の成膜条件
を、以下の表2に例示する。
【0060】[表2] 気化器温度 :140゜C キャリアガス :Ar=200cm3 酸化剤 :酸素ガス=200cm3 バイメタリックソース/Biソース原料=4/6の割合 成膜温度 :400゜C MOCVD反応室圧力:1.3×102Pa(1トル)
【0061】強誘電体薄膜の成膜にあっては、酸化剤と
して使用する酸素ガスの流量、MOCVD反応室圧力、
成膜温度が、成長する強誘電体薄膜の組成、成長速度、
均一性に大きな影響を与える。MOCVD反応室圧力を
1.3×10Pa〜6.7×102Pa(0.1トル〜
5トル)、望ましくは、6.7×10Pa〜6.7×1
2Pa(0.5トル〜5トル)、成膜温度を350゜
C〜700゜Cとすることが好ましい。表2に示した成
膜温度(400゜C)では、アモルファス状のSrBi
2Ta29から成る強誘電体薄膜を得ることができる。
一方、成膜温度を600゜C以上とした場合、SrBi
2Ta29結晶から成る強誘電体薄膜を得ることができ
る。強誘電体薄膜を形成した後、例えば、700゜C、
1気圧、1時間の結晶化促進アニールを行うことが望ま
しい。
【0062】強誘電体薄膜を形成するためのMOCVD
法として、液体供給MOCVD法の他、ステンレス鋼製
原料容器中に充填したソース原料にキャリアガスを導入
して気化させる所謂バブリング法を採用することもでき
る。この場合、効率的な気化を行うために、原料容器を
前述の気化器の温度あるいはそれ以上の温度、即ち、1
50゜C〜200゜C程度に加熱することが望ましい。
このようなMOCVD装置の概念図を図6に示す。
【0063】MOCVD装置は、ステンレス鋼製の原料
容器60,62、MOCVD反応室40、原料容器6
0,62とMOCVD反応室40を結ぶステンレス鋼製
の配管64,65から構成されている。原料容器60,
62は、恒温槽61,63内に収納され、原料容器6
0,62内のソース原料を所望の温度に保持できる構造
となっている。配管64,65にはヒーター等の加熱手
段(図示せず)が配設され、配管内を流れるソース原料
ガスを所望の温度に保持し得る。MOCVD反応室40
内に導入されたソース原料ガスは、シャワーヘッド41
を介して、基板ステージ42上に載置された半導体基板
10に吹き付けられる。これによって、絶縁層16及び
第1の電極21上には強誘電体薄膜を成膜することがで
きる。尚、基板ステージ42にはヒーター(図示せず)
が組み込まれており、半導体基板10を所望の温度に加
熱可能である。MOCVD反応室40内は、真空ポンプ
43によって排気される。
【0064】MOCVD法の実施に際しては、ステンレ
ス鋼製の原料容器60,62に充填されたソース原料を
所定の温度に加熱する。この原料容器60,62にアル
ゴンガスを導入し、加熱下でソース原料をバブリングす
る。そして、所定の温度に保持した配管64,65にソ
ース原料を導入して、MOCVD反応室40に送る。
【0065】強誘電体層の特性を十分に引き出すために
は、各元素の比率、即ち、組成比を厳密に制御すること
が重要である。バイメタリックソースSr[Ta(OC
2562を使用することによって、Sr:Taは常に
一定に保たれ、成膜条件によって大きく変動することは
ない。一方、Biソース原料としてBi(O−tC
493を用いる場合、強誘電体薄膜中に導入されるB
i量は、各種成膜条件により制御することができる。酸
素流量を変えることによって、強誘電体薄膜中のBiを
所望量に設定することができる。このとき、Sr:Ta
の比率はほぼ一定である。
【0066】このようにして形成されたSrBi2Ta2
9から成る強誘電体層のX線回折分析結果を図7に示
す。SrBi2Ta29に特有な(115)面の回折ピ
ークをメインとして、(200)面、(006)面等に
基づく回折ピークが、所望の結晶薄膜であることを示し
ている。
【0067】スピンコート法においては、結晶化の均一
性が、結晶化促進アニール温度に大きく依存しているこ
とが観察されたが、MOCVD法にて成膜された強誘電
体薄膜にあっては、結晶化促進アニール温度が700〜
750゜Cでは、結晶化の均一性が結晶化促進アニール
温度には依存していないことが観察された。
【0068】[工程−150]次に、第2の導電材料層
であるIr層をスパッタ法にて全面に形成した後、フォ
トリソグラフィ技術、ドライエッチング技術に基づき、
Ir層をパターニングして、強誘電体層22上に第2の
電極23を形成し、併せて、第2の電極23から延びる
プレート線PLを形成する。エッチングによって、強誘
電体層22にダメージが加わる場合には、ダメージ回復
に必要とされる温度にて、その後、ダメージ回復アニー
ル処理を行えばよい。
【0069】[工程−160]その後、 ・絶縁層(層間絶縁層26)の形成及び平坦化処理 ・開口部の形成及び接続孔27の形成 ・第1の電極31の形成 ・SrBi2Ta29から成る強誘電体層32のMOC
VD法に基づく形成 ・第2の電極33の形成 ・パッシベーション層36Aの形成 を、順次、行う。
【0070】(実施の形態2)実施の形態2は、実施の
形態1の変形である。実施の形態2においては、強誘電
体層22,32をSrBi2(Ta0.75,Nb0.252
9強誘電体薄膜から構成した。このような組成とするこ
とによって、残留分極Prの値を大きくでき、しかも、
P−Eヒステリシスループの角型性の向上を図ることが
できる。
【0071】実施の形態2においては、実施の形態1の
[工程−140]と同様の工程において、SrBi
2(Ta0.75,Nb0.2529から成る強誘電体薄膜を
全面にMOCVD法にて形成し、次いで、強誘電体薄膜
をパターニングして、強誘電体層22を形成する。
【0072】具体的には、Sr[Ta(OC2562
とSr[Nb(OC2562とを、Ta:Nbの組成
比が3:1となるように混合したソース原料を用いて、
液体供給MOCVD法あるいはバブリング法に基づくM
OCVD法にて強誘電体薄膜を成膜する。強誘電体薄膜
の成膜条件は表2に例示したと同様とすればよい。
【0073】(実施の形態3)実施の形態3は、本発明
の第2の態様に係る不揮発性メモリの製造方法に関す
る。以下、実施の形態3の不揮発性メモリの製造方法を
説明する。
【0074】[工程−300]先ず、実施の形態1の
[工程−100]〜[工程−120]と同様の工程を実
行する。
【0075】[工程−320]次に、絶縁層16上に、
窒化チタン(TiN)から成る密着層(図示せず)を形
成することが望ましい。そして、密着層上にIrから成
る第1の電極(下部電極)21を構成する第1の導電材
料層を、例えばスパッタ法にて形成し、第1の導電材料
層及び密着層をフォトリソグラフィ技術及びドライエッ
チング技術に基づきパターニングすることによって、ス
トライプ状の第1の電極21を得ることができる。
【0076】[工程−330]その後、全面に、CVD
法にてSiO2膜あるいはSiO2/TiO2膜から成る
絶縁膜(図示せず)を形成し、CMP法にてこの絶縁膜
を平坦化して、第1の電極21の間がこの絶縁膜によっ
て埋め込まれた状態(所謂ダマシン構造)を得ることが
できる。CMP法においては、アルミナを含むスラリー
を研磨剤として用いればよい。
【0077】尚、絶縁層16上に例えばSiN膜を形成
し、次いで、第1の電極を形成すべき部分のSiN膜を
選択的に除去した後、SiN膜及び露出した絶縁層16
上に密着層、第1の導電材料層を形成し、その後、CM
P法にてSiN膜上の第1の導電材料層及び密着層を除
去することによって、所謂ダマシン構造を有する第1の
電極を形成することもできる。
【0078】[工程−340]その後、実施の形態1の
[工程−140]〜[工程−150]と同様の工程を実
行する。
【0079】更に、その後、 ・絶縁層(層間絶縁層26)の形成及び平坦化処理 ・開口部の形成及び接続孔27の形成 ・ダマシン構造を有する第1の電極31の形成 ・SrBi2Ta29から成る強誘電体層32のMOC
VD法に基づく形成 ・第2の電極33の形成 ・パッシベーション層36Aの形成 を、順次、行う。
【0080】尚、強誘電体層22,32を、実施の形態
2にて説明したと同様に、SrBi 2(Ta0.75,Nb
0.2529から構成することもできる。
【0081】(実施の形態4)実施の形態4は、第1の
構成及び第3の構成に係る不揮発性メモリに関する。ビ
ット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で実施の形態4
の不揮発性メモリを切断したときの模式的な一部断面図
を図8に示す。更には、第3の構成に係る不揮発性メモ
リの概念的な回路図を図9の(A)及び(B)に示し、
図9の(A)の概念的な回路図のより具体的な回路図を
図10に示し、図9の(B)の概念的な回路図のより具
体的な回路図を図11に示す。尚、図10及び図11に
は、2つの不揮発性メモリM1,M2を図示するが、これ
らの不揮発性メモリM1,M2の構造は同一であり、以下
においては、不揮発性メモリM1に関しての説明を行
う。
【0082】実施の形態4の不揮発性メモリM1は、
(A)ビット線BL1と、(B)N個(但し、N≧2で
あり、実施の形態4においては、N=2)の選択用トラ
ンジスタTR1Nと、(C)それぞれがM個(但し、M≧
2であり、実施の形態4においては、M=4)のメモリ
セルMC1NMから構成された、N個のメモリユニットM
1Nと、(D)M本のプレート線PLM、から成る。
【0083】そして、N個のメモリユニットMU1Nは、
絶縁層(層間絶縁層26)を介して積層されている。各
メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極と
から成る。具体的には、第1層目のメモリユニットMU
11を構成する各メモリセルMC11Mは、第1の電極21
と強誘電体層22と第2の電極23とから成り、第2層
目のメモリユニットMU12を構成する各メモリセルMC
12Mは、第1の電極31と強誘電体層32と第2の電極
33とから成る。更には、各メモリユニットMU1nにお
いて、メモリセルMC1nmの第1の電極21,31は共
通である。具体的には、第1層目のメモリユニットMU
11において、メモリセルMC11Mの第1の電極21は共
通である。この共通の第1の電極21を第1の共通ノー
ドCN11と呼ぶ場合がある。また、第2層目のメモリユ
ニットMU12において、メモリセルMC12Mの第1の電
極31は共通である。この共通の第1の電極31を第2
の共通ノードCN12と呼ぶ場合がある。更には、第n層
目(但し、n=1,2・・・,N)のメモリユニットM
1nにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・,
M)のメモリセルの第2の電極23,33は、メモリユ
ニットMU1n間で共通とされた第m番目のプレート線P
mに接続されている。実施の形態4においては、より
具体的には、各プレート線は、第2の電極23,33か
ら延在している。
【0084】そして、各メモリセルを構成する強誘電体
層22,32は、MOCVD法によって形成されたSr
Bi2Ta29強誘電体薄膜、あるいは、SrBi2(T
a,Nb)29強誘電体薄膜から成る。
【0085】第n層目(但し、n=1,2・・・,N)
のメモリユニットMU1nにおける共通の第1の電極は、
第n番目の選択用トランジスタTR1nを介してビット線
BL 1に接続されている。具体的には、各選択用トラン
ジスタTR11,TR12の一方のソース/ドレイン領域1
4Aはビット線BL1に接続され、第1番目の選択用ト
ランジスタTR11の他方のソース/ドレイン領域14B
は、絶縁層16に設けられた第1層目の接続孔17を介
して、第1層目のメモリユニットMU11における共通の
第1の電極21(第1の共通ノードCN11)に接続され
ている。また、第2番目の選択用トランジスタTR12
他方のソース/ドレイン領域14Bは、絶縁層16に設
けられた第1層目の接続孔17、パッド部25、及び、
層間絶縁層26に設けられた第2層目の接続孔27を介
して、第2層目のメモリユニットMU12における共通の
第1の電極31(第2の共通ノードCN12)に接続され
ている。
【0086】ビット線BL1は、センスアンプSAに接
続されている。また、プレート線PLMはプレート線デ
コーダ/ドライバPDに接続されている。更には、ワー
ド線WL1,WL2(あるいはワード線WL11,WL12
WL21,WL22)は、ワード線デコーダ/ドライバWD
に接続されている。ワード線WL1,WL2は、図8の紙
面垂直方向に延びている。また、不揮発性メモリM1
構成するメモリセルMC11mの第2の電極23は、図8
の紙面垂直方向に隣接する不揮発性メモリM2を構成す
るメモリセルMC21mの第2の電極と共通であり、プレ
ート線PLmを兼ねている。更には、不揮発性メモリM1
を構成するメモリセルMC12mの第2の電極33は、図
8の紙面垂直方向に隣接する不揮発性メモリM2を構成
するメモリセルMC22mの第2の電極と共通であり、プ
レート線PLmを兼ねている。これらのプレート線PLm
は、図示しない領域において接続されている。また、ワ
ード線WL1は、不揮発性メモリM1を構成する選択用ト
ランジスタTR11と、図8の紙面垂直方向に隣接する不
揮発性メモリM2を構成する選択用トランジスタTR21
とで共通である。更には、ワード線WL2は、不揮発性
メモリM1を構成する選択用トランジスタTR12と、図
8の紙面垂直方向に隣接する不揮発性メモリM2を構成
する選択用トランジスタTR22とで共通である。
【0087】図9の(A)及び図10に回路図を示す不
揮発性メモリM1,M2において、不揮発性メモリM1
2を構成する選択用トランジスタTR1n,TR2nは同
じワード線WLnに接続されている。そして、対となっ
たメモリセルMC1nm,MC2nm(n=1,2、及び、m
=1,2・・・,M)に相補的なデータが記憶される。
例えば、メモリセルMC11m,MC21m(ここで、mは
1,2,3,4のいずれか)に記憶されたデータを読み
出す場合、ワード線WL1を選択し、プレート線PL
j(m≠j)には、例えば(1/3)Vccの電圧を印加
した状態で、プレート線PLmを駆動する。これによっ
て、相補的なデータが、対となったメモリセルM
11m,MC21mから選択用トランジスタTR11,TR21
を介して対となったビット線BL1,BL2に電圧(ビッ
ト線電位)として現れる。そして、かかる対となったビ
ット線BL1,BL2の電圧(ビット線電位)を、センス
アンプSAで検出する。尚、不揮発性メモリM1,M2
構成する選択用トランジスタTR11,TR12,TR21
TR22を、それぞれ、異なるワード線WL11,WL12
WL21,WL22に接続し、メモリセルMC1nm,MC2nm
を独立して制御し、対となったビット線BL1,BL2
一方に参照電圧を印加することによって、メモリセルM
1nm,MC2nmのそれぞれからデータを読み出すことも
できる。このような構成を採用する場合の回路図は、図
9の(B)及び図11を参照のこと。尚、選択用トラン
ジスタTR11,TR21を同時に駆動し、選択用トランジ
スタTR12,TR22を同時に駆動すれば、図9の(A)
及び図10に示した回路と等価となる。このように、各
メモリセルMC1nm,MC2nm(n=1,2であり、m=
1,2,3,4)のそれぞれに1ビットがデータとして
記憶され(図9の(B)及び図11参照)、あるいは
又、対となったメモリセルMC1nm,MC2nmに相補的な
データが1ビットとして記憶される(図9の(A)及び
図10参照)。実際の不揮発性メモリにおいては、この
16ビットあるいは8ビットを記憶するメモリユニット
の集合がアクセス単位ユニットとしてアレイ状に配設さ
れている。尚、Mの値は4に限定されない。Mの値は、
M≧2を満足すればよく、実際的なMの値として、例え
ば、2のべき数(2,4,8,16・・・)を挙げるこ
とができる。また、Nの値は、N≧2を満足すればよ
く、実際的なNの値として、例えば、2のべき数(2,
4,8・・・)を挙げることができる。
【0088】実施の形態4の不揮発性メモリは、実質的
に、実施の形態1、実施の形態2あるいは実施の形態3
にて説明した不揮発性メモリの製造方法によって製造す
ることができるので、詳細な説明は省略する。
【0089】(実施の形態5)実施の形態5は、第1の
構成及び第4の構成に係る不揮発性メモリに関する。ビ
ット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で実施の形態5
の不揮発性メモリを切断したときの模式的な一部断面図
を図12に示す。更には、第4の態様に係る不揮発性メ
モリの概念的な回路図を図13の(A)及び(B)に示
し、具体的な回路図を図14に示す。尚、図13の
(A)及び(B)には、2つの不揮発性メモリM1,M2
を図示するが、これらの不揮発性メモリM1,M2の構造
は同一であり、以下においては、不揮発性メモリM1
関しての説明を行う。
【0090】実施の形態5の不揮発性メモリM1は、
(A)N本(但し、N≧2であり、実施の形態5におい
ては、N=2)のビット線BL1Nと、(B)N個の選択
用トランジスタTR1Nと、(C)それぞれがM個(但
し、M≧2であり、実施の形態5においては、M=4)
のメモリセルMC1NMから構成された、N個のメモリユ
ニットMU1Nと、(D)M本のプレート線PLM、から
成る。
【0091】尚、図13、図14中、ビット線BL
11と、選択用トランジスタTR11と、メモリセルMC
11Mから構成されたメモリユニットMU11を、サブユニ
ットSU11で表し、ビット線BL12と、選択用トランジ
スタTR12と、メモリセルMC12Mから構成されたメモ
リユニットMU12を、サブユニットSU12で表す。
【0092】そして、N個のメモリユニットMU1Nは、
絶縁層(層間絶縁層26)を介して積層されている。各
メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極と
から成る。具体的には、第1層目のメモリユニットMU
11を構成する各メモリセルMC11Mは、第1の電極21
と強誘電体層22と第2の電極23とから成り、第2層
目のメモリユニットMU12を構成する各メモリセルMC
12Mは、第1の電極31と強誘電体層32と第2の電極
33とから成る。更には、各メモリユニットMU1nにお
いて、メモリセルMC1nmの第1の電極21,31は共
通である。具体的には、第1層目のメモリユニットMU
11において、メモリセルMC11Mの第1の電極21は共
通である。この共通の第1の電極21を第1の共通ノー
ドCN11と呼ぶ場合がある。また、第2層目のメモリユ
ニットMU12において、メモリセルMC12Mの第1の電
極31は共通である。この共通の第1の電極31を第2
の共通ノードCN12と呼ぶ場合がある。更には、第n層
目(但し、n=1,2・・・,N)のメモリユニットM
1nにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・,
M)のメモリセルの第2の電極23,33は、メモリユ
ニットMU1n間で共通とされた第m番目のプレート線P
mに接続されている。実施の形態5においては、より
具体的には、各プレート線は、第2の電極23,33か
ら延在している。
【0093】そして、各メモリセルMC1nmを構成する
強誘電体層22,32は、MOCVD法にて形成された
SrBi2Ta29強誘電体薄膜あるいはSrBi2(T
a,Nb)29強誘電体薄膜から成る。
【0094】第n層目(但し、n=1,2・・・,N)
のメモリユニットMU1nにおける共通の第1の電極は、
第n番目の選択用トランジスタTR1nを介して第n番目
のビット線BL1nに接続されている。具体的には、第n
番目の選択用トランジスタTR1nの一方のソース/ドレ
イン領域14Aは第n番目のビット線BL1nに接続さ
れ、第1番目の選択用トランジスタTR11の他方のソー
ス/ドレイン領域14Bは、絶縁層16に設けられた第
1層目の接続孔17を介して、第1層目のメモリユニッ
トMU11における共通の第1の電極21(第1の共通ノ
ードCN11)に接続されている。また、第2番目の選択
用トランジスタTR12の他方のソース/ドレイン領域1
4Bは、絶縁層16に設けられた第1層目の接続孔1
7、パッド部25、及び、層間絶縁層26に設けられた
第2層目の接続孔27を介して、第2層目のメモリユニ
ットMU12における共通の第1の電極31(第2の共通
ノードCN12)に接続されている。
【0095】ビット線BL1nは、センスアンプSAに接
続されている。また、プレート線PLMはプレート線デ
コーダ/ドライバPDに接続されている。更には、ワー
ド線WL1,WL2(あるいはワード線WL11,WL12
WL21,WL22)は、ワード線デコーダ/ドライバWD
に接続されている。ワード線WL1,WL2は、図12の
紙面垂直方向に延びている。また、不揮発性メモリM1
を構成するメモリセルMC11mの第2の電極23は、図
12の紙面垂直方向に隣接する不揮発性メモリM2を構
成するメモリセルMC21mの第2の電極と共通であり、
プレート線PLmを兼ねている。更には、不揮発性メモ
リM1を構成するメモリセルMC12mの第2の電極33
は、図12の紙面垂直方向に隣接する不揮発性メモリM
2を構成するメモリセルMC22mの第2の電極と共通であ
り、プレート線PLmを兼ねている。これらのプレート
線PLmは、図示しない領域において接続されている。
また、ワード線WL1は、不揮発性メモリM1を構成する
選択用トランジスタTR11と、図12の紙面垂直方向に
隣接する不揮発性メモリM2を構成する選択用トランジ
スタTR21とで共通である。更には、ワード線WL
2は、不揮発性メモリM1を構成する選択用トランジスタ
TR12と、図12の紙面垂直方向に隣接する不揮発性メ
モリM2を構成する選択用トランジスタTR22とで共通
である。
【0096】図13の(A)及び図14に回路図を示す
不揮発性メモリM1,M2においては、不揮発性メモリM
1,M2を構成する選択用トランジスタTR11,TR21
同じワード線WL1に接続され、選択用トランジスタT
12,TR22は同じワード線WL2に接続されている。
そして、対となったメモリセルMC1nm,MC2nm(n=
1,2、及び、m=1,2・・・,M)に相補的なデー
タが記憶される。例えば、メモリセルMC11m,MC21m
(ここで、mは1,2,3,4のいずれか)に記憶され
たデータを読み出す場合、ワード線WL1を選択し、プ
レート線PLj(m≠j)には、例えば(1/3)Vcc
の電圧を印加した状態で、プレート線PL mを駆動す
る。これによって、相補的なデータが、対となったメモ
リセルMC11m,MC21mから選択用トランジスタT
11,TR21を介して対となったビット線BL11,BL
21に電圧(ビット線電位)として現れる。そして、かか
る対となったビット線BL11,BL21の電圧(ビット線
電位)を、センスアンプSAで検出する。尚、不揮発性
メモリM1,M2を構成する選択用トランジスタTR11
TR 12,TR21,TR22を、それぞれ、異なるワード線
WL11,WL12,WL21,WL22に接続し、メモリセル
MC1nm,MC2nmを独立して制御し、対となったビット
線BL11,BL21、あるいは、対となったビット線BL
12,BL22の一方に参照電圧を印加することによって、
メモリセルMC1nm,MC2nmのそれぞれからデータを読
み出すこともできる。このような構成を採用する場合の
回路図は、図13の(B)及び図14を参照のこと。
尚、選択用トランジスタTR11,TR21を同時に駆動
し、選択用トランジスタTR12,TR22を同時に駆動す
れば、図13の(A)に示した回路と等価となる。この
ように、各メモリセルMC1nm,MC2 nm(n=1,2で
あり、m=1,2,3,4)のそれぞれに1ビットがデ
ータとして記憶され(図13の(B)参照)、あるいは
又、対となったメモリセルMC 1nm,MC2nmに相補的な
データが1ビットとして記憶される(図13の(A)参
照)。実際の不揮発性メモリにおいては、この16ビッ
トあるいは8ビットを記憶するメモリユニットの集合が
アクセス単位ユニットとしてアレイ状に配設されてい
る。尚、Mの値は4に限定されない。Mの値は、M≧2
を満足すればよく、実際的なMの値として、例えば、2
のべき数(2,4,8,16・・・)を挙げることがで
きる。また、Nの値は、N≧2を満足すればよく、実際
的なNの値として、例えば、2のべき数(2,4,8・
・・)を挙げることができる。
【0097】あるいは又、図13の(A)及び図14に
回路図を示す不揮発性メモリM1において、例えば、対
となったメモリセルMC11m,MC12m(m=1,2・・
・,M)に相補的なデータを記憶してもよい。例えば、
メモリセルMC11m,MC12m(ここで、mは1,2,
3,4のいずれか)に記憶されたデータを読み出す場
合、ワード線WL1,WL2を選択し、プレート線PLj
(m≠j)には、例えば(1/3)Vccの電圧を印加し
た状態で、プレート線PLmを駆動する。これによっ
て、相補的なデータが、対となったメモリセルM
11m,MC12mから選択用トランジスタTR11,TR12
を介して対となったビット線BL11,BL12に電圧(ビ
ット線電位)として現れる。そして、かかる対となった
ビット線BL11,BL 12の電圧(ビット線電位)を、セ
ンスアンプSAで検出する。尚、メモリセルMC11m
MC12mを独立して制御し、対となったビット線B
11,BL12の一方に参照電圧を印加することによっ
て、メモリセルMC11m,MC12mのそれぞれからデータ
を読み出すこともできる。このような構成を採用する場
合の回路図は、図13の(B)及び図14を参照のこ
と。
【0098】実施の形態5の不揮発性メモリは、実質的
に、実施の形態1、実施の形態2あるいは実施の形態3
にて説明した不揮発性メモリの製造方法によって製造す
ることができるので、詳細な説明は省略する。
【0099】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。発明の実施の形態にて説明した不揮発性メモリの構
造、使用した材料、各種の形成条件、回路構成、駆動方
法等は例示であり、適宜変更することができる。
【0100】一般に、単位ユニットの駆動用の信号線の
合計本数をA本、その内のワード線本数をB本、プレー
ト線の本数をC本とすると、A=B+Cである。ここ
で、合計本数Aを一定とした場合、単位ユニットの総ア
ドレス数(=B×C)が最大となるには、B=Cを満足
すればよい。従って、最も効率良く周辺回路を配置する
ためには、単位ユニットにおけるワード線本数Bとプレ
ート線の本数Cとを等しくすればよい。また、ロー・ア
ドレスのアクセス単位ユニットにおけるワード線本数
は、例えば、メモリセルの積層段数(N)に一致し、プ
レート線本数はメモリユニットを構成するメモリセルの
数(M)に一致するが、これらのワード線本数、プレー
ト線本数が多いほど、実質的な不揮発性メモリの集積度
は向上する。そして、ワード線本数とプレート線本数の
積がアクセス可能なアドレス回数である。ここで、一括
して、且つ、連続したアクセスを前提とすると、その積
から「1」を減じた値がディスターブ回数である。従っ
て、ワード線本数とプレート線本数の積の値は、メモリ
セルのディスターブ耐性、プロセス要因等から決定され
る。ここで、ディスターブとは、非選択のメモリセルを
構成する強誘電体層に対して、分極が反転する方向に、
即ち、保存されていたデータが劣化若しくは破壊される
方向に、電界が加わる現象を指す。
【0101】第3の構成に係る不揮発性メモリを、図1
5に示す構造のように変形することもできる。尚、回路
図を図16に示す。
【0102】この不揮発性メモリは、センスアンプSA
に接続されているビット線BL1と、MOS型FETか
ら構成されたN個(但し、N≧2であり、この例におい
てはN=4)の選択用トランジスタTR11,TR12,T
13,TR14と、N個のメモリユニットMU11,M
12,MU13,MU14と、プレート線から構成されてい
る。第1層目のメモリユニットMU11は、M個(但し、
M≧2であり、この例においてはM=8)のメモリセル
MC11m(m=1,2,・・・,8)から構成されてい
る。また、第2層目のメモリユニットMU12も、M個
(M=8)のメモリセルMC12m(m=1,2・・・,
8)から構成されている。更には、第3層目のメモリユ
ニットMU13も、M個(M=8)のメモリセルMC13m
(m=1,2・・・,8)から構成され、第4層目のメ
モリユニットMU14も、M個(M=8)のメモリセルM
14m(m=1,2・・・,8)から構成されている。
プレート線の数は、M本(この例においては8本)であ
り、PLm(m=1,2・・・,8)で表している。選
択用トランジスタTR1nのゲート電極に接続されたワー
ド線WL1nは、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続
されている。一方、各プレート線PLmは、プレート線
デコーダ/ドライバPDに接続されている。
【0103】また、第1層目のメモリユニットMU11
構成する各メモリセルMC11mは、第1の電極21Aと
強誘電体層22Aと第2の電極23とから成り、第2層
目のメモリユニットMU12を構成する各メモリセルMC
12mは、第1の電極21Bと強誘電体層22Bと第2の
電極23とから成り、第3層目のメモリユニットMU 13
を構成する各メモリセルMC13mは、第1の電極31A
と強誘電体層32Aと第2の電極33とから成り、第4
層目のメモリユニットMU14を構成する各メモリセルM
14mは、第1の電極31Bと強誘電体層32Bと第2
の電極33とから成る。そして、各メモリユニットMU
11,MU12,MU13,MU14において、メモリセルの第
1の電極21A,21B,31A,31Bは共通であ
る。この共通の第1の電極21A,21B,31A,3
1Bを、便宜上、共通ノードCN11,CN12,CN13
CN14と呼ぶ。
【0104】ここで、第1層目のメモリユニットMU11
における共通の第1の電極21A(第1の共通ノードC
11)は、第1番目の選択用トランジスタTR11を介し
てビット線BL1に接続されている。また、第2層目の
メモリユニットMU12における共通の第1の電極21B
(第2の共通ノードCN12)は、第2番目の選択用トラ
ンジスタTR12を介してビット線BL1に接続されてい
る。更には、第3層目のメモリユニットMU13における
共通の第1の電極31A(第3の共通ノードCN13
は、第3番目の選択用トランジスタTR13を介してビッ
ト線BL1に接続されている。また、第4層目のメモリ
ユニットMU14における共通の第1の電極31B(第4
の共通ノードCN14)は、第4番目の選択用トランジス
タTR14を介してビット線BL1に接続されている。
【0105】また、第1層目のメモリユニットMU11
構成するメモリセルMC11mと、第2層目のメモリユニ
ットMU12を構成するメモリセルMC12mは、第2の電
極23を共有しており、この共有された第m番目の第2
の電極23はプレート線PL mに接続されている。更に
は、第3層目のメモリユニットMU13を構成するメモリ
セルMC13mと、第4層目のメモリユニットMU14を構
成するメモリセルMC1 4mは、第2の電極33を共有し
ており、この共有された第m番目の第2の電極33はプ
レート線PLmに接続されている。具体的には、この共
有された第m番目の第2の電極23の延在部からプレー
ト線PLmが構成され、この共有された第m番目の第2
の電極33の延在部からプレート線PLmが構成されて
おり、各プレート線PLmは図示しない領域で接続され
ている。
【0106】この不揮発性メモリにおいては、メモリユ
ニットMU11,MU12とメモリユニットMU13,MU14
は、絶縁層(層間絶縁層26)を介して積層されてい
る。メモリユニットMU14はパッシベーション層36A
で被覆されている。また、メモリユニットMU11は、半
導体基板10の上方に絶縁層16を介して形成されてい
る。半導体基板10には素子分離領域11が形成されて
いる。また、選択用トランジスタTR11,TR12,TR
13,TR14は、ゲート絶縁膜12、ゲート電極13、ソ
ース/ドレイン領域14A,14Bから構成されてい
る。そして、第1の選択用トランジスタTR11、第2の
選択用トランジスタTR12、第3の選択用トランジスタ
TR13、第4の選択用トランジスタTR14の一方のソー
ス/ドレイン領域14Aはコンタクトホール15を介し
てビット線BL1に接続されている。また、第1の選択
用トランジスタTR11の他方のソース/ドレイン領域1
4Bは、絶縁層16に形成された開口部中に設けられた
接続孔17を介して第1の共通ノードCN11に接続され
ている。更には、第2の選択用トランジスタTR12の他
方のソース/ドレイン領域14Bは、接続孔17を介し
て第2の共通ノードCN 12に接続されている。また、第
3の選択用トランジスタTR13の他方のソース/ドレイ
ン領域14Bは、接続孔17、パッド部25、層間絶縁
層26に形成された開口部中に設けられた接続孔27を
介して第3の共通ノードCN13に接続されている。更に
は、第4の選択用トランジスタTR14の他方のソース/
ドレイン領域14Bは、接続孔17、パッド部25、接
続孔27を介して第4の共通ノードCN14に接続されて
いる。
【0107】また、第1の構成〜第4の構成に係る不揮
発性メモリを、所謂ゲインセル型とすることもできる。
このような不揮発性メモリの回路図を図17に示し、不
揮発性メモリを構成する各種のトランジスタの模式的な
レイアウトを図18に示し、不揮発性メモリの模式的な
一部断面図を図19及び図20に示す。尚、図18にお
いて、各種のトランジスタの領域を点線で囲み、活性領
域及び配線を実線で示し、ゲート電極あるいはワード線
を一点鎖線で示した。また、図19に示す不揮発性メモ
リの模式的な一部断面図は、図18の線A−Aに沿った
模式的な一部断面図であり、図20に示す不揮発性メモ
リの模式的な一部断面図は、図18の線B−Bに沿った
模式的な一部断面図である。
【0108】第2の構成に係る不揮発性メモリにゲイン
セル型を適用した場合を、以下に説明する。この不揮発
性メモリは、例えば、ビット線BLと、書込用トランジ
スタ(第1の構成〜第4の構成に係る不揮発性メモリに
おける選択用トランジスタである)TRWと、M個(但
し、M≧2であり、例えば、M=8)のメモリセルMC
Mから構成され、例えば絶縁層(層間絶縁層)を介して
積層されたN個のメモリユニットMUと、M本のプレー
ト線PLMから成るメモリユニットMUから構成されて
いる。尚、図面においては、第1層目のメモリユニット
のみを図示した。そして、各メモリセルMCMは、第1
の電極21と強誘電体層22と第2の電極23とから成
り、メモリユニットMUを構成するメモリセルMCM
第1の電極21は、メモリユニットMUにおいて共通で
あり、この共通の第1の電極(共通ノードCN)は、書
込用トランジスタTRWを介してビット線BLに接続さ
れ、各メモリセルMCmを構成する第2の電極23はプ
レート線PLmに接続されている。メモリセルMCMは層
間絶縁層26によって被覆されている。尚、不揮発性メ
モリのメモリユニットMUを構成するメモリセルの数
(M)は8個に限定されず、一般には、M≧2を満足す
ればよく、2のべき数(M=2,4,8,16・・・)
とすることが好ましい。
【0109】更には、共通の第1の電極の電位変化を検
出し、該検出結果をビット線に電流又は電圧として伝達
する信号検出回路を備えている。言い換えれば、検出用
トランジスタTRS、及び、読出用トランジスタTRR
備えている。信号検出回路は、検出用トランジスタTR
S及び読出用トランジスタTRRから構成されている。そ
して、検出用トランジスタTRSの一端は所定の電位V
ccを有する配線(例えば、不純物層から構成された電源
線)に接続され、他端は読出用トランジスタTRRを介
してビット線BLに接続され、各メモリセルMCmに記
憶されたデータの読み出し時、読出用トランジスタTR
Rが導通状態とされ、各メモリセルMCmに記憶されたデ
ータに基づき共通の第1の電極(共通ノードCN)に生
じた電位により、検出用トランジスタTRSの動作が制
御される。
【0110】具体的には、各種のトランジスタはMOS
型FETから構成されており、書込用トランジスタ(選
択用トランジスタ)TRWの一方のソース/ドレイン領
域は絶縁層16に形成されたコンタクトホール15を介
してビット線BLに接続され、他方のソース/ドレイン
領域は、絶縁層16に形成された開口部中に設けられた
接続孔17を介して共通の第1の電極(共通ノードC
N)に接続されている。また、検出用トランジスタTR
Sの一方のソース/ドレイン領域は、所定の電位Vcc
有する配線に接続され、他方のソース/ドレイン領域
は、読出用トランジスタTRRの一方のソース/ドレイ
ン領域に接続されている。より具体的には、検出用トラ
ンジスタTRSの他方のソース/ドレイン領域と読出用
トランジスタTRRの一方のソース/ドレイン領域と
は、1つのソース/ドレイン領域を占めている。更に
は、読出用トランジスタTRRの他方のソース/ドレイ
ン領域はコンタクトホール15を介してビット線BLに
接続され、更に、共通の第1の電極(共通ノードCN、
あるいは、書込用トランジスタTRWの他方のソース/
ドレイン領域)は、開口部中に設けられた接続孔17
A、ワード線WLSを介して検出用トランジスタTRS
ゲート電極に接続されている。また、書込用トランジス
タTRWのゲート電極に接続されたワード線WLW及び読
出用トランジスタTR Rのゲート電極に接続されたワー
ド線WLRは、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続
されている。一方、各プレート線PLmは、プレート線
デコーダ/ドライバPDに接続されている。更には、ビ
ット線BLはセンスアンプSAに接続されている。
【0111】この不揮発性メモリのメモリセルMC1
らデータを読み出す場合、選択プレート線PL1にVcc
を印加する。このとき、選択メモリセルMC1にデータ
「1」が記憶されていれば、強誘電体層に分極反転が生
じ、蓄積電荷量が増加し、共通ノードCNの電位が上昇
する。一方、選択メモリセルMC1にデータ「0」が記
憶されていれば、強誘電体層に分極反転が生ぜず、共通
ノードCNの電位は殆ど上昇しない。即ち、共通ノード
CNは、非選択メモリセルの強誘電体層を介して複数の
非選択プレート線PLjにカップリングされているの
で、共通ノードCNの電位は0ボルトに比較的近いレベ
ルに保たれる。このようにして、選択メモリセルMC1
に記憶されたデータに依存して共通ノードCNの電位に
変化が生じる。従って、選択メモリセルの強誘電体層に
は、分極反転に十分な電界を与えることができる。そし
て、ビット線BLを浮遊状態とし、読出用トランジスタ
TRRをオン状態とする。一方、選択メモリセルMC1
記憶されたデータに基づき共通の第1の電極(共通ノー
ドCN)に生じた電位により、検出用トランジスタTR
Sの動作が制御される。具体的には、選択メモリセルM
1に記憶されたデータに基づき共通の第1の電極(共
通ノードCN)に高い電位が生じれば、検出用トランジ
スタTRSは導通状態となり、検出用トランジスタTRS
の一方のソース/ドレイン領域は所定の電位Vccを有す
る配線に接続されているので、かかる配線から、検出用
トランジスタTRS及び読出用トランジスタTRRを介し
てビット線BLに電流が流れ、ビット線BLの電位が上
昇する。即ち、信号検出回路によって共通の第1の電極
(共通ノードCN)の電位変化が検出され、この検出結
果がビット線BLに電圧(電位)として伝達される。こ
こで、検出用トランジスタTRSの閾値をVth、検出用
トランジスタTRSのゲート電極の電位(即ち、共通ノ
ードCNの電位)をVgとすれば、ビット線BLの電位
は概ね(Vg−Vth)となる。尚、検出用トランジスタ
TRSをディプレッション型のNMOSFETとすれ
ば、閾値Vthは負の値をとる。これにより、ビット線B
Lの負荷の大小に拘わらず、安定したセンス信号量を確
保できる。尚、検出用トランジスタTRSをPMOSF
ETから構成することもできる。
【0112】尚、検出用トランジスタの一端が接続され
た配線の所定の電位はVccに限定されず、例えば、接地
されていてもよい。即ち、検出用トランジスタの一端が
接続された配線の所定の電位を0ボルトとしてもよい。
但し、この場合には、選択メモリセルにおけるデータの
読み出し時に電位(Vcc)がビット線に現れた場合、再
書き込み時には、ビット線の電位を0ボルトとし、選択
メモリセルにおけるデータの読み出し時に0ボルトがビ
ット線に現れた場合、再書き込み時には、ビット線の電
位をVccとする必要がある。そのためには、図21に例
示するような、トランジスタTRIV-1,TRIV-2,TR
IV-3,TRIV-4から構成された一種のスイッチ回路(反
転回路)をビット線間に配設し、データの読み出し時に
は、トランジスタTRIV-2,TRIV-4をオン状態とし,
データの再書き込み時には、トランジスタTRIV-1,T
IV-3をオン状態とすればよい。
【0113】また、例えば、図22に示すように、実施
の形態2の不揮発性メモリの変形例として、第1の電極
21’,31’を上部電極とし、第2の電極23’,3
3’を下部電極とすることもできる。このような構造
は、他の発明の実施の形態における不揮発性メモリにも
適用することができる。尚、このような構造の不揮発性
メモリにあっては、第1の構成〜第4の構成に係る不揮
発性メモリにおいて、第1の電極と第2の電極とを読み
替えればよい。そして、この場合、プレート線を兼ねた
第1の電極を、所謂ダマシン構造を有する構成とするこ
ともできる。
【0114】本発明の不揮発性メモリのキャパシタ構造
を、強誘電体層を用いた不揮発性メモリ(所謂FERA
M)のみならず、DRAMに適用することもできる。こ
の場合には、強誘電体層の常誘電的な電界応答(強誘電
双極子の反転を伴わない応答)のみを利用する。
【0115】
【発明の効果】本発明においては、有機金属化学的気相
成長法(MOCVD法)にてビスマス層状構造を有する
強誘電体薄膜を形成するので、第1の電極を構成する導
電材料層と絶縁層や絶縁膜とが混在した状態にあって
も、均一・均質な強誘電体薄膜を形成することができる
し、高いステップカバレッジを達成することができる。
その結果、メモリセルを構成する強誘電体層のサイズの
縮小化を図ることができ、メモリセル全体の縮小化を達
成することができる。また、第1の構成〜第4の構成を
有する強誘電体型不揮発性半導体メモリを確実に製造で
きるが故に、強誘電体型不揮発性半導体メモリの一層の
高集積化を図ることができる。更には、有機金属化学的
気相成長法(MOCVD法)にてビスマス層状構造を有
する強誘電体薄膜を形成するので、緻密度が高く、表面
被覆性に優れた強誘電体薄膜を形成することができる
し、強誘電体薄膜の清浄度を高めることができ、強誘電
体層の特性向上を図ることができる。また、第1の電極
をダマシン構造とすれば、各層の平坦化を図ることがで
き、一層容易にメモリセルの多層化を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導
体メモリをビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で
切断したときの模式的な一部断面図である。
【図2】本発明の第2の態様に係る不揮発性メモリの概
念的な回路図である。
【図3】図2の(A)に示す概念的な回路図のより具体
的な回路図である。
【図4】図2の(B)に示す概念的な回路図のより具体
的な回路図である。
【図5】液体供給MOCVD法を実行するのに適したM
OCVD装置の概念図である。
【図6】バブリング法に基づくMOCVD法を実行する
のに適したMOCVD装置の概念図である。
【図7】発明の実施の形態1において形成されたSrB
2Ta29から成る強誘電体層のX線回折分析結果を
示す図である。
【図8】発明の実施の形態4の強誘電体型不揮発性半導
体メモリを含む半導体装置をビット線の延びる方向と平
行な仮想垂直面で切断したときの模式的な一部断面図で
ある。
【図9】本発明の第3の態様に係る不揮発性メモリの概
念的な回路図である。
【図10】図9の(A)に示す概念的な回路図のより具
体的な回路図である。
【図11】図9の(B)に示す概念的な回路図のより具
体的な回路図である。
【図12】発明の実施の形態5の強誘電体型不揮発性半
導体メモリを含む半導体装置をビット線の延びる方向と
平行な仮想垂直面で切断したときの模式的な一部断面図
である。
【図13】本発明の第4の態様に係る不揮発性メモリの
概念的な回路図である。
【図14】図13に示す概念的な回路図のより具体的な
回路図である。
【図15】発明の実施の形態4にて説明した強誘電体型
不揮発性半導体メモリの変形例を示す模式的な一部断面
図である。
【図16】図15に示す強誘電体型不揮発性半導体メモ
リの回路図である。
【図17】ゲインセル型の強誘電体型不揮発性半導体メ
モリの回路図である。
【図18】図17に示した強誘電体型不揮発性半導体メ
モリにおけるレイアウト図である。
【図19】図17に示した強誘電体型不揮発性半導体メ
モリの模式的な一部断面図である。
【図20】図17に示した強誘電体型不揮発性半導体メ
モリの、図19とは異なる断面で見たときの模式的な一
部断面図である。
【図21】検出用トランジスタの一端が接続された配線
の所定の電位を0ボルトとした場合の、ビット線間に配
設された一種のスイッチ回路を示す回路図である。
【図22】発明の実施の形態4の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの別の変形例の模式的な一部断面図である。
【図23】強誘電体のP−Eヒステリシスループ図であ
る。
【符号の説明】
10・・・シリコン半導体基板、11・・・素子分離領
域、12・・・ゲート絶縁膜、13・・・ゲート電極、
14A,14B・・・ソース/ドレイン領域、15・・
・コンタクトホール、16・・・絶縁層、17,27・
・・接続孔、21,21A,21B,21’,31,3
1A,31B,31’・・・第1の電極、22,22
A,22B,32,32A,32B・・・強誘電体層、
23,23’,33,33’・・・第2の電極、25・
・・パッド部、26・・・絶縁層(層間絶縁層)、36
A・・・パッシベーション層、TR・・・選択用トラン
ジスタ、TRW・・・書込用トランジスタ、TRR・・・
読出用トランジスタ、TRS・・・検出用トランジス
タ、TRSW・・・スイッチング用のトランジスタ、WL
・・・ワード線、BL・・・ビット線、PL・・・プレ
ート線、WD・・・ワード線デコーダ/ドライバ、SA
・・・センスアンプ、PD・・・プレート線デコーダ/
ドライバ、CN・・・共通ノード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F058 BA11 BC03 BF06 BF27 BH01 5F083 FR01 GA09 JA17 JA35 JA37 JA38 JA39 JA40 JA53 LA03 LA19 MA06 MA17 NA01 NA08 PR39 PR40

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁層上に形成された第1の電極と、少な
    くとも該第1の電極上に形成され、ビスマス層状構造を
    有する強誘電体薄膜から成る強誘電体層と、該強誘電体
    層上に形成された第2の電極から成るメモリセルを有す
    る強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法であっ
    て、 (a)パターニングされた第1の電極を絶縁層上に形成
    する工程と、 (b)有機金属化学的気相成長法にて、絶縁層及び第1
    の電極上に強誘電体薄膜を形成する工程と、 (c)パターニングされた第2の電極を強誘電体層上に
    形成する工程、を具備することを特徴とする強誘電体型
    不揮発性半導体メモリの製造方法。
  2. 【請求項2】前記工程(a)においては、周りを絶縁膜
    で埋め込まれたパターニングされた第1の電極を絶縁層
    上に形成し、 前記工程(b)においては、有機金属化学的気相成長法
    にて、絶縁膜及び第1の電極上に強誘電体薄膜を形成す
    ることを特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモリの
    製造方法。
  3. 【請求項3】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)M個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
    たメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は共
    通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジスタ
    を介してビット線に接続され、 メモリユニットにおいて、第m番目(但し、m=1,2
    ・・・,M)のメモリセルの第2の電極は、第m番目の
    プレート線に接続されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ
    の製造方法。
  4. 【請求項4】(A)ビット線と、 (B)選択用トランジスタと、 (C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルか
    ら構成された、N個(但し、N≧2)のメモリユニット
    と、 (D)M×N本のプレート線、から成り、 N個のメモリユニットは、絶縁層を介して積層されてお
    り、 各メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は
    共通であり、該共通の第1の電極は、選択用トランジス
    タを介してビット線に接続され、 第n層目(但し、n=1,2・・・,N)のメモリユニ
    ットにおいて、第m番目(但し、m=1,2・・・,
    M)のメモリセルの第2の電極は、第[(n−1)M+
    m]番目のプレート線に接続されていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の強誘電体型不揮発性半
    導体メモリの製造方法。
  5. 【請求項5】(A)ビット線と、 (B)N個(但し、N≧2)の選択用トランジスタと、 (C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルか
    ら構成された、N個のメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 N個のメモリユニットは、絶縁層を介して積層されてお
    り、 各メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は
    共通であり、 第n層目(但し、n=1,2・・・,N)のメモリユニ
    ットにおける共通の第1の電極は、第n番目の選択用ト
    ランジスタを介してビット線に接続され、 第n層目のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、
    m=1,2・・・,M)のメモリセルの第2の電極は、
    メモリユニット間で共通とされた第m番目のプレート線
    に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
    法。
  6. 【請求項6】(A)N本(但し、N≧2)のビット線
    と、 (B)N個の選択用トランジスタと、 (C)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルか
    ら構成された、N個のメモリユニットと、 (D)M本のプレート線、から成り、 N個のメモリユニットは、絶縁層を介して積層されてお
    り、 各メモリユニットにおいて、メモリセルの第1の電極は
    共通であり、 第n層目(但し、n=1,2・・・,N)のメモリユニ
    ットにおける共通の第1の電極は、第n番目の選択用ト
    ランジスタを介して第n番目のビット線に接続され、 第n層目のメモリユニットにおいて、第m番目(但し、
    m=1,2・・・,M)のメモリセルの第2の電極は、
    メモリユニット間で共通とされた第m番目のプレート線
    に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方
    法。
  7. 【請求項7】強誘電体層は、SrBi2Ta29から成
    り、 有機金属化学的気相成長法にて強誘電体薄膜を形成する
    際のソース原料として、少なくとも、Sr[Ta(O
    R)62(但し、Rはアルキル基)を用いることを特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の強
    誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法。
  8. 【請求項8】有機金属化学的気相成長法にて強誘電体薄
    膜を形成する際のソース原料として、更に、ビスマス・
    アルコキシドを用いることを特徴とする請求項7に記載
    の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法。
  9. 【請求項9】強誘電体層は、SrBi2(Ta,Nb)2
    9から成り、 有機金属化学的気相成長法にて強誘電体薄膜を形成する
    際のソース原料として、少なくとも、Sr[Ta(O
    R)62及びSr[Nb(OR’)62(但し、R,
    R’はアルキル基)を用いることを特徴とする請求項1
    乃至請求項6のいずれか1項に記載の強誘電体型不揮発
    性半導体メモリの製造方法。
  10. 【請求項10】有機金属化学的気相成長法にて強誘電体
    薄膜を形成する際のソース原料として、更に、ビスマス
    ・アルコキシドを用いることを特徴とする請求項9に記
    載の強誘電体型不揮発性半導体メモリの製造方法。
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