JP2003060171A - 強誘電体型不揮発性半導体メモリ - Google Patents

強誘電体型不揮発性半導体メモリ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造時の熱履歴が異なるメモリセル群が混在し
ていても、ビット線に表れるビット線電位に差異が生じ
難い構成を有する強誘電体型不揮発性半導体メモリを提
供する。 【解決手段】複数のビット線と、製造時の熱履歴の異な
る2つ以上の熱履歴グループのいずれかに属する複数の
メモリセルを具備した強誘電体型不揮発性半導体メモリ
にあっては、一対のビット線BL1,BL2に接続された
一対のメモリセル(例えば、MC111,MC211)のそれ
ぞれに1ビットのデータが記憶され、一対のメモリセル
において、一方のメモリセルに記憶されたデータを読み
出す場合、他方のメモリセルが接続されたビット線に参
照電位が与えられ、且つ、同じ熱履歴グループに属する
メモリセルには同じ電位の参照電位が与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体型不揮発
性半導体メモリ(所謂FERAM)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量の強誘電体型不揮発性半導
体メモリに関する研究が盛んに行われている。強誘電体
型不揮発性半導体メモリ(以下、不揮発性メモリと略称
する場合がある)は、高速アクセスが可能で、しかも、
不揮発性であり、また、小型で低消費電力であり、更に
は、衝撃にも強く、例えば、ファイルのストレージやレ
ジューム機能を有する各種電子機器、例えば、携帯用コ
ンピュータや携帯電話、ゲーム機の主記憶装置としての
利用、あるいは、音声や映像を記録するための記録メデ
ィアとしての利用が期待されている。
【0003】この不揮発性メモリは、強誘電体薄膜の高
速分極反転とその残留分極を利用し、強誘電体層を有す
るメモリセル(キャパシタ部)の蓄積電荷量の変化を検
出する方式の、高速書き換えが可能な不揮発性メモリで
あり、基本的には、メモリセル(キャパシタ部)と選択
用トランジスタ(スイッチング用トランジスタ)とから
構成されている。メモリセル(キャパシタ部)は、例え
ば、下部電極、上部電極、及び、これらの電極間に挟ま
れた強誘電体層から構成されている。この不揮発性メモ
リにおけるデータの書き込みや読み出しは、図26に示
す強誘電体のP−Eヒステリシスループを応用して行わ
れる。即ち、強誘電体層に外部電界を加えた後、外部電
界を除いたとき、強誘電体層は自発分極を示す。そし
て、強誘電体層の残留分極は、プラス方向の外部電界が
印加されたとき+Pr、マイナス方向の外部電界が印加
されたとき−Prとなる。ここで、残留分極が+Prの状
態(図26の「D」参照)の場合を「0」とし、残留分
極が−Prの状態(図26の「A」参照)の場合を
「1」とする。
【0004】「1」あるいは「0」の状態を判別するた
めに、強誘電体層に例えばプラス方向の外部電界を印加
する。これによって、強誘電体層の分極は図26の
「C」の状態となる。このとき、データが「0」であれ
ば、強誘電体層の分極状態は、「D」から「C」の状態
に変化する。一方、データが「1」であれば、強誘電体
層の分極状態は、「A」から「B」を経由して「C」の
状態に変化する。データが「0」の場合には、強誘電体
層の分極反転は生じない。一方、データが「1」の場合
には、強誘電体層に分極反転が生じる。その結果、メモ
リセルの蓄積電荷量に差が生じる。選択された不揮発性
メモリの選択用トランジスタをオンにすることで、この
蓄積電荷を信号電流として検出する。データの読み出し
後、外部電界を0にすると、データが「0」のときでも
「1」のときでも、強誘電体層の分極状態は図26の
「D」の状態となってしまう。即ち、読み出し時、デー
タ「1」は、一旦、破壊されてしまう。それ故、データ
が「1」の場合、マイナス方向の外部電界を印加して、
「D」、「E」という経路で「A」の状態とし、データ
「1」を再度書き込む。
【0005】現在主流となっている不揮発性メモリの構
造及びその動作は、米国特許第4873664号におい
て、S.Sheffiledらが提案したものである。
この不揮発性メモリは、図27に回路図を示すように、
1つの不揮発性メモリは、例えば、選択用トランジスタ
TR11,TR12、メモリセル(キャパシタ部)FC11
FC12から構成されている。尚、図27において、1つ
の不揮発性メモリを点線で囲った。
【0006】尚、2桁あるいは3桁の添字、例えば添字
「11」は、本来、添字「1,1」と表示すべき添字で
あり、例えば「111」は、本来、添字「1,1,1」
と表示すべき添字であるが、表示の簡素化のため、2桁
あるいは3桁の添字で表示する。また、添字「M」を、
例えば複数のメモリセルやプレート線を総括的に表示す
る場合に使用し、添字「m」を、例えば複数のメモリセ
ルやプレート線を個々に表示する場合に使用し、添字
「N」を、例えば選択用トランジスタやサブメモリユニ
ットを総括的に表示する場合に使用し、添字「n」を、
例えば選択用トランジスタやサブメモリユニットを個々
に表示する場合に使用する。
【0007】そして、それぞれのメモリセルに相補的な
データを書き込むことにより、1ビットを記憶する。図
27において、符号「WL」はワード線を示し、符号
「BL」はビット線を示し、符号「PL」はプレート線
を意味する。1つの不揮発性メモリに着目すると、ワー
ド線WL1は、ワード線デコーダ/ドライバWDに接続
されている。また、ビット線BL1,BL2は、差動セン
スアンプSAに接続されている。更には、プレート線P
1は、プレート線デコーダ/ドライバPDに接続され
ている。
【0008】このような構造を有する不揮発性メモリに
おいて、記憶されたデータを読み出す場合、ワード線W
1を選択し、更には、プレート線PL1を駆動すると、
相補的なデータが、対となったメモリセルFC11,FC
12から選択用トランジスタTR11,TR12を介して対と
なったビット線BL1,BL2に電圧(ビット線電位)と
して現れる。かかる対となったビット線BL1,BL2
電圧(ビット線電位)を、差動センスアンプSAで検出
する。
【0009】1つの不揮発性メモリは、ワード線W
1、及び、対となったビット線BL1,BL2によって
囲まれた領域を占めている。従って、仮に、ワード線及
びビット線が最短ピッチで配置されるとすると、1つの
不揮発性メモリの最小面積は、加工最小寸法をFとした
とき、8F2である。従って、このような構造を有する
不揮発性メモリの最小面積は8F2である。然るに、1
つの不揮発性メモリを構成するために2つの選択用トラ
ンジスタ及び2つのメモリセルが必要とされる。更に
は、ワード線と同じピッチでプレート線を配設する必要
がある。それ故、不揮発性メモリを最小ピッチで配置す
ることは殆ど不可能であり、現実には、1つの不揮発性
メモリの占める面積は、8F2よりも大幅に増加してし
まう。
【0010】しかも、不揮発性メモリと同等のピッチ
で、ワード線デコーダ/ドライバWD及びプレート線デ
コーダ/ドライバPDを配設する必要がある。言い換え
れば、1つのロー・アドレスを選択するために2つのデ
コーダ/ドライバが必要とされる。従って、周辺回路の
レイアウトが困難となり、しかも、周辺回路の占有面積
も大きなものとなる。
【0011】不揮発性メモリの面積を縮小する手段の1
つが、特開平9−121032号公報から公知である。
図28に等価回路を示すように、この特許公開公報に開
示された不揮発性メモリは、1つの選択用トランジスタ
TR1の一端に並列にそれぞれの一端が接続された複数
のメモリセルMC1M(例えば、M=4)から構成され、
かかるメモリセルと対となったメモリセルも、1つの選
択用トランジスタTR 2の一端に並列にそれぞれの一端
が接続された複数のメモリセルMC2Mから構成されてい
る。選択用トランジスタTR1,TR2の他端は、それぞ
れ、ビット線BL1,BL2に接続されている。対となっ
たビット線BL1,BL2は、差動センスアンプSAに接
続されている。また、メモリセルMC1m,MC2m(m=
1,2・・・M)の他端はプレート線PLmに接続され
ており、プレート線PLmはプレート線デコーダ/ドラ
イバPDに接続されている。更には、ワード線WLは、
ワード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。
【0012】そして、対となったメモリセルMC1m,M
2m(m=1,2・・・M)に相補的なデータが記憶さ
れる。例えば、メモリセルMC1m,MC2m(ここで、m
は1,2,3,4のいずれか)に記憶されたデータを読
み出す場合、ワード線WLを選択し、プレート線PLj
(m≠j)には(1/2)Vccの電圧を印加した状態
で、プレート線PLmを駆動する。ここで、Vccは、例
えば、電源電圧である。これによって、相補的なデータ
が、対となったメモリセルMC1m,MC2mから選択用ト
ランジスタTR1,TR2を介して対となったビット線B
1,BL2に電圧(ビット線電位)として現れる。そし
て、かかる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビ
ット線電位)を、差動センスアンプSAで検出する。
【0013】対となった不揮発性メモリにおける一対の
選択用トランジスタTR1及びTR2は、ワード線WL、
及び、対となったビット線BL1,BL2によって囲まれ
た領域を占めている。従って、仮に、ワード線及びビッ
ト線が最短ピッチで配置されるとすると、対となった不
揮発性メモリにおける一対の選択用トランジスタTR 1
及びTR2の最小面積は、8F2である。しかしながら、
一対の選択用トランジスタTR1,TR2を、M組の対と
なったメモリセルMC1m,MC2m(m=1,2・・・
M)で共有するが故に、1ビット当たりの選択用トラン
ジスタTR1,TR2の数が少なくて済み、また、ワード
線WLの配置も緩やかなので、不揮発性メモリの縮小化
を図り易い。しかも、周辺回路についても、1本のワー
ド線デコーダ/ドライバWDとM本のプレート線デコー
ダ/ドライバPDでMビットを選択することができる。
従って、このような構成を採用することで、セル面積が
8F2に近いレイアウトを実現可能であり、DRAM並
のチップサイズを実現することができる。
【0014】ところで、不揮発性メモリを大容量化しよ
うとした場合、メモリセルの微細化が必須であり、必然
的に強誘電体層の面積も縮小化せざるを得ない。ところ
が、強誘電体層の面積を縮小化すれば、当然のことなが
ら、蓄積電荷の値が小さくなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような蓄積電荷の
値が小さくなるといった問題を解決するための方策とし
て、図27あるいは図28に示した不揮発性メモリにお
いて、メモリセルFC11,FC12あるいはメモリセルM
1M,メモリセルMC2Mを絶縁層を介して積層すること
が考えられる。
【0016】ところが、このようにメモリセルを絶縁層
を介して積層した場合、メモリセルFC11やメモリセル
MC1Mを構成する強誘電体層の受ける熱履歴が、メモリ
セルFC12やメモリセルMC2Mを構成する強誘電体層の
受ける熱履歴と異なってしまう。即ち、強誘電体層を形
成するためには、強誘電体薄膜を形成した後、強誘電体
薄膜の結晶化のための結晶化熱処理を行う必要がある。
それ故、下層に位置するメモリセルを構成する強誘電体
層の方が、上層に位置するメモリセルを構成する強誘電
体層よりも結晶化が進行し、下層に位置するメモリセル
と上層に位置するメモリセルとでは、分極特性に差異が
生じてしまう。従って、下層に位置するメモリセルと上
層に位置するメモリセルとでは、同じデータを記憶して
いても、ビット線に表れるビット線電位に差異が生じ
る。このような現象が発生したのでは、動作マージンが
少なくなってしまうし、最悪の場合、データの誤読出し
が発生し、不揮発性メモリの信頼性が低下してしまう。
【0017】従って、本発明の目的は、製造時の熱履歴
が異なるメモリセル群が混在していても、ビット線に表
れるビット線電位に差異が生じ難い構成を有する強誘電
体型不揮発性半導体メモリを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】以下に説明する本発明の
第1の態様〜第4の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリにおいては、1つのメモリセルに1ビットのデ
ータを記憶する。一方、本発明の第5の態様〜第7の態
様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、
一対のメモリセルに1ビットのデータ(相補的なデー
タ)を記憶する。
【0019】即ち、上記の目的を達成するための本発明
の第1の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリ
は、複数のビット線と、複数のメモリセルを具備してお
り、各メモリセルは、第1の電極と、少なくとも該第1
の電極上に形成された強誘電体層と、該強誘電体層上に
形成された第2の電極とから成り、複数のメモリセル
は、製造時の熱履歴の異なる2つ以上の熱履歴グループ
のいずれかに属し、一対のビット線に接続された一対の
メモリセルのそれぞれに1ビットのデータが記憶され、
一対のビット線は、差動センスアンプに接続され、一対
のメモリセルにおいて、一方のメモリセルに記憶された
データを読み出す場合、他方のメモリセルが接続された
ビット線に参照電位が与えられ、他方のメモリセルに記
憶されたデータを読み出す場合、一方のメモリセルが接
続されたビット線に参照電位が与えられ、且つ、同じ熱
履歴グループに属するメモリセルに接続されたビット線
には同じ電位の参照電位が与えられ、異なる熱履歴グル
ープに属するメモリセルに接続されたビット線には異な
る電位の参照電位が与えられることを特徴とする。
【0020】本発明の第1の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリにあっては、メモリセルが絶縁層を介
して積層された構造を有し、或る絶縁層上に形成された
メモリセルは、他の絶縁層上に形成されたメモリセルと
異なる熱履歴グループに属し、同一の絶縁層上に形成さ
れたメモリセルは、同じ熱履歴グループに属する構成と
することができる。
【0021】また、本発明の第1の態様に係る強誘電体
型不揮発性半導体メモリにあっては、熱履歴グループの
数だけリファレンスキャパシタを更に備え、各リファレ
ンスキャパシタの出力電位は異なる構成とすることがで
きる。
【0022】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、(A
−1)第1のビット線と、(B−1)第1の選択用トラ
ンジスタと、(C−1)それぞれがM個(但し、M≧
2)のメモリセルから構成された、N個(但し、N≧
2)の第1のサブメモリユニットと、(D−1)M×N
本のプレート線、から成る第1のメモリユニットと、
(A−2)第2のビット線と、(B−2)第2の選択用
トランジスタと、(C−2)それぞれがM個のメモリセ
ルから構成された、N個の第2のサブメモリユニット
と、(D−2)前記第1のメモリユニットを構成するM
×N本のプレート線と共通のM×N本のプレート線、か
ら成る第2のメモリユニットから構成され、第n層目
(但し、n=1,2・・・,N)の第1のサブメモリユ
ニットと、第n層目の第2のサブメモリユニットとは、
同じ絶縁層上に形成されており、第n’層目(但し、
n’=2・・・,N)の第1のサブメモリユニットと第
n’層目の第2のサブメモリユニットとは、絶縁層を介
して、第(n’−1)層目の第1のサブメモリユニット
と第(n’−1)層目の第2のサブメモリユニットの上
に積層されており、各メモリセルは、第1の電極と強誘
電体層と第2の電極とから成り、第1のメモリユニット
において、第n層目の第1のサブメモリユニットを構成
するメモリセルの第1の電極は、第n層目の第1のサブ
メモリユニットにおいて共通であり、該共通の第1の電
極は、第1の選択用トランジスタを介して第1のビット
線に接続され、第m番目(但し、m=1,2・・・M)
のメモリセルの第2の電極は共通の第[(n−1)M+
m]番目のプレート線に接続されており、第2のメモリ
ユニットにおいて、第n層目の第2のサブメモリユニッ
トを構成するメモリセルの第1の電極は、第n層目の第
2のサブメモリユニットにおいて共通であり、該共通の
第1の電極は、第2の選択用トランジスタを介して第2
のビット線に接続され、第m番目のメモリセルの第2の
電極は共通の第[(n−1)M+m]番目のプレート線
に接続されており、第n層目の第1のサブメモリユニッ
トを構成する各メモリセル、及び、第n層目の第2のサ
ブメモリユニットを構成する各メモリセルは、同じ製造
時の熱履歴を有し、第n層目の第1のサブメモリユニッ
トを構成する各メモリセル、及び、第n層目の第2のサ
ブメモリユニットを構成する各メモリセルは、第k層目
(但し、k≠n)の第1のサブメモリユニットを構成す
る各メモリセル、及び、第k層目の第2のサブメモリユ
ニットを構成する各メモリセルと、異なる熱履歴を有
し、第1のメモリユニットにおける第n層目の第1のサ
ブメモリユニットを構成する第m番目のメモリセルと、
第2のメモリユニットにおける第n層目の第2のサブメ
モリユニットを構成する第m番目のメモリセルとは、一
対となって、それぞれに1ビットのデータを記憶し、第
1のメモリユニットにおける第n層目の第1のサブメモ
リユニットを構成するメモリセルに記憶されたデータを
読み出す場合、第2のビット線に第n番目の電位を有す
る参照電位が与えられ、第2のメモリユニットにおける
第n層目の第2のサブメモリユニットを構成するメモリ
セルに記憶されたデータを読み出す場合、第1のビット
線に第n番目の電位を有する参照電位が与えられ、第n
番目の電位は、第k番目(但し、k≠n)の電位と異な
ることを特徴とする。
【0023】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、(A
−1)第1のビット線と、(B−1)N個(但し、N≧
2)の第1の選択用トランジスタと、(C−1)それぞ
れがM個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
た、N個の第1のサブメモリユニットと、(D−1)N
個の第1のサブメモリユニット間において、N個の第1
のサブメモリユニットのそれぞれを構成するメモリセル
で共通とされたM本のプレート線、から成る第1のメモ
リユニットと、(A−2)第2のビット線と、(B−
2)N個の第2の選択用トランジスタと、(C−2)そ
れぞれがM個のメモリセルから構成された、N個の第2
のサブメモリユニットと、(D−2)N個の第2のサブ
メモリユニット間において、N個の第2のサブメモリユ
ニットのそれぞれを構成するメモリセルで共通とされ、
且つ、前記第1のメモリユニットを構成するM本のプレ
ート線と共通のM本のプレート線、から成る第2のメモ
リユニットから構成され、第n層目(但し、n=1,2
・・・,N)の第1のサブメモリユニットと、第n層目
の第2のサブメモリユニットとは、同じ絶縁層上に形成
されており、第n’層目(但し、n’=2・・・,N)
の第1のサブメモリユニットと第n’層目の第2のサブ
メモリユニットとは、絶縁層を介して、第(n’−1)
層目の第1のサブメモリユニットと第(n’−1)層目
の第2のサブメモリユニットの上に積層されており、各
メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極と
から成り、第1のメモリユニットにおいて、第n層目の
第1のサブメモリユニットを構成するメモリセルの第1
の電極は、第n層目の第1のサブメモリユニットにおい
て共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第1
の選択用トランジスタを介して第1のビット線に接続さ
れ、第m番目(但し、m=1,2・・・M)のメモリセ
ルの第2の電極は共通の第m番目のプレート線に接続さ
れており、第2のメモリユニットにおいて、第n層目の
第2のサブメモリユニットを構成するメモリセルの第1
の電極は、第n層目の第2のサブメモリユニットにおい
て共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第2
の選択用トランジスタを介して第2のビット線に接続さ
れ、第m番目のメモリセルの第2の電極は共通の第m番
目のプレート線に接続されており、第n層目の第1のサ
ブメモリユニットを構成する各メモリセル、及び、第n
層目の第2のサブメモリユニットを構成する各メモリセ
ルは、同じ製造時の熱履歴を有し、第n層目の第1のサ
ブメモリユニットを構成する各メモリセル、及び、第n
層目の第2のサブメモリユニットを構成する各メモリセ
ルは、第k層目(但し、k≠n)の第1のサブメモリユ
ニットを構成する各メモリセル、及び、第k層目の第2
のサブメモリユニットを構成する各メモリセルと、異な
る熱履歴を有し、第1のメモリユニットにおける第n層
目の第1のサブメモリユニットを構成する第m番目のメ
モリセルと、第2のメモリユニットにおける第n層目の
第2のサブメモリユニットを構成する第m番目のメモリ
セルとは、一対となって、それぞれに1ビットのデータ
を記憶し、第1のメモリユニットにおける第n層目の第
1のサブメモリユニットを構成するメモリセルに記憶さ
れたデータを読み出す場合、第2のビット線に第n番目
の電位を有する参照電位が与えられ、第2のメモリユニ
ットにおける第n層目の第2のサブメモリユニットを構
成するメモリセルに記憶されたデータを読み出す場合、
第1のビット線に第n番目の電位を有する参照電位が与
えられ、第n番目の電位は、第k番目(但し、k≠n)
の電位と異なることを特徴とする。
【0024】本発明の第3の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリにあっては、N本の第1のビット線、
及び、N本の第2のビット線を備え、第1のメモリユニ
ットにおいて、第n層目の第1のサブメモリユニットに
おける共通の第1の電極は、第n番目の第1の選択用ト
ランジスタを介して第n番目の第1のビット線に接続さ
れており、第2のメモリユニットにおいて、第n層目の
第2のサブメモリユニットにおける共通の第1の電極
は、第n番目の第2の選択用トランジスタを介して第n
番目の第2のビット線に接続されており、第1のメモリ
ユニットにおける第n層目の第1のサブメモリユニット
を構成するメモリセルに記憶されたデータを読み出す場
合、第n番目の第2のビット線に第n番目の電位を有す
る参照電位が与えられ、第2のメモリユニットにおける
第n層目の第2のサブメモリユニットを構成するメモリ
セルに記憶されたデータを読み出す場合、第n番目の第
1のビット線に第n番目の電位を有する参照電位が与え
られる構成とすることもできる。
【0025】上記の目的を達成するための本発明の第4
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、所謂
ゲインセル型の強誘電体型不揮発性半導体メモリであ
り、(A−1)第1のビット線と、(B−1)N個(但
し、N≧2)の第1の選択用トランジスタと、(C−
1)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセルから
構成された、N個の第1のサブメモリユニットと、(D
−1)N個の第1のサブメモリユニット間において、N
個の第1のサブメモリユニットのそれぞれを構成するメ
モリセルで共通とされたM本のプレート線と、(E−
1)第1の書込用トランジスタと、(F−1)第1の検
出用トランジスタと、(G−1)第1の読出用トランジ
スタ、から成る第1のメモリユニットと、(A−2)第
2のビット線と、(B−2)N個の第2の選択用トラン
ジスタと、(C−2)それぞれがM個のメモリセルから
構成された、N個の第2のサブメモリユニットと、(D
−2)N個の第2のサブメモリユニット間において、N
個の第2のサブメモリユニットのそれぞれを構成するメ
モリセルで共通とされ、且つ、前記第1のメモリユニッ
トを構成するM本のプレート線と共通のM本のプレート
線と、(E−2)第2の書込用トランジスタと、(F−
2)第2の検出用トランジスタと、(G−2)第2の読
出用トランジスタ、から成る第2のメモリユニットから
構成され、第n層目(但し、n=1,2・・・,N)の
第1のサブメモリユニットと、第n層目の第2のサブメ
モリユニットとは、同じ絶縁層上に形成されており、第
n’層目(但し、n’=2・・・,N)の第1のサブメ
モリユニットと第n’層目の第2のサブメモリユニット
とは、絶縁層を介して、第(n’−1)層目の第1のサ
ブメモリユニットと第(n’−1)層目の第2のサブメ
モリユニットの上に積層されており、各メモリセルは、
第1の電極と強誘電体層と第2の電極とから成り、第1
のメモリユニットにおいて、第n層目の第1のサブメモ
リユニットを構成するメモリセルの第1の電極は、第n
層目の第1のサブメモリユニットにおいて共通であり、
該共通の第1の電極は、第n番目の第1の選択用トラン
ジスタ及び第1の書込用トランジスタを介して第1のビ
ット線に接続され、第m番目(但し、m=1,2・・・
M)のメモリセルの第2の電極は共通の第m番目のプレ
ート線に接続されており、第2のメモリユニットにおい
て、第n層目の第2のサブメモリユニットを構成するメ
モリセルの第1の電極は、第n層目の第2のサブメモリ
ユニットにおいて共通であり、該共通の第1の電極は、
第n番目の第2の選択用トランジスタ及び第2の書込用
トランジスタを介して第2のビット線に接続され、第m
番目のメモリセルの第2の電極は共通の第m番目のプレ
ート線に接続されており、第n層目の第1のサブメモリ
ユニットを構成する各メモリセル、及び、第n層目の第
2のサブメモリユニットを構成する各メモリセルは、同
じ製造時の熱履歴を有し、第n層目の第1のサブメモリ
ユニットを構成する各メモリセル、及び、第n層目の第
2のサブメモリユニットを構成する各メモリセルは、第
k層目(但し、k≠n)の第1のサブメモリユニットを
構成する各メモリセル、及び、第k層目の第2のサブメ
モリユニットを構成する各メモリセルと、異なる熱履歴
を有し、第1のメモリユニットにおける第n層目の第1
のサブメモリユニットを構成する第m番目のメモリセル
と、第2のメモリユニットにおける第n層目の第2のサ
ブメモリユニットを構成する第m番目のメモリセルと
は、一対となって、それぞれに1ビットのデータを記憶
し、第1の検出用トランジスタの一端は所定の電位を有
する第1の配線に接続され、他端は第1の読出用トラン
ジスタを介して第1のビット線に接続され、第2の検出
用トランジスタの一端は所定の電位を有する第2の配線
に接続され、他端は第2の読出用トランジスタを介して
第2のビット線に接続され、第1のメモリユニットにお
ける第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各
メモリセルに記憶されたデータの読み出し時、第n番目
の第1の選択用トランジスタ及び第1の読出用トランジ
スタが導通状態とされ、各メモリセルに記憶されたデー
タに基づき共通の第1の電極に生じた電位により、第1
の検出用トランジスタの動作が制御され、且つ、第2の
ビット線に第n番目の電位を有する参照電位が与えら
れ、第2のメモリユニットにおける第n層目の第2のサ
ブメモリユニットを構成する各メモリセルに記憶された
データの読み出し時、第n番目の第2の選択用トランジ
スタ及び第2の読出用トランジスタが導通状態とされ、
各メモリセルに記憶されたデータに基づき共通の第1の
電極に生じた電位により、第2の検出用トランジスタの
動作が制御され、且つ、第1のビット線に第n番目の電
位を有する参照電位が与えられ、第n番目の電位は、第
k番目(但し、k≠n)の電位と異なることを特徴とす
る。
【0026】本発明の第4の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリの具体的な構成として、各種のトラン
ジスタをFETから構成する場合、書込用トランジスタ
の一方のソース/ドレイン領域はビット線に接続され、
他方のソース/ドレイン領域は、N個の選択用トランジ
スタのそれぞれの一方のソース/ドレイン領域に接続さ
れ、第n番目の選択用トランジスタの他方のソース/ド
レイン領域は、第n層目のメモリユニットを構成する共
通の第1の電極に接続され、検出用トランジスタの一方
のソース/ドレイン領域は、所定の電位を有する配線に
接続され、他方のソース/ドレイン領域は、読出用トラ
ンジスタの一方のソース/ドレイン領域に接続され、読
出用トランジスタの他方のソース/ドレイン領域はビッ
ト線に接続され、更に、選択トランジスタの一方のソー
ス/ドレイン領域、あるいは、書込用トランジスタの他
方のソース/ドレイン領域は、検出用トランジスタのゲ
ート電極に接続されている構成とすることができる。
尚、検出用トランジスタの他方のソース/ドレイン領域
が読出用トランジスタの一方のソース/ドレイン領域に
接続された構成には、検出用トランジスタの他方のソー
ス/ドレイン領域と読出用トランジスタの一方のソース
/ドレイン領域とが1つのソース/ドレイン領域を占め
る構成が包含される。
【0027】本発明の第1の態様〜第4の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリにおける参照電位は、デ
ータ「1」の読み出し時にビット線に出現する電位と、
データ「0」の読み出し時にビット線に出現する電位の
中間の値あるいはその近傍の値を有する電位とすること
が好ましい。
【0028】本発明の第2の態様〜第4の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、第n番目の
電位は、第k番目(但し、k≠n)の電位と異なるが、
場合によっては、N層のサブメモリユニットをN未満の
グループに分け、各グループに異なる参照電位を与える
構成としてもよい。具体的には、例えばN=4の場合、
第1番目の電位と第2番目の電位を同じとし、第3番目
の電位と第4番目の電位を同じとし、第1番目及び第2
番目の電位と、第3番目及び第4番目の電位とを異なら
せる構成としてもよい。
【0029】本発明の第2の態様〜第4の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、N個のリフ
ァレンスキャパシタを更に備え、第n番目のリファレン
スキャパシタによって第n番目の電位を有する参照電位
が与えられる構成とすることができる。そして、この場
合、第n番目のリファレンスキャパシタは、第n層目の
第1のサブメモリユニットを構成する各メモリセル及び
第n層目の第2のサブメモリユニットを構成する各メモ
リセルと、同じ熱履歴を有することが好ましく、更に
は、第n層目の第1のサブメモリユニットと、第n層目
の第2のサブメモリユニットと、第n番目のリファレン
スキャパシタとは、同じ絶縁層上に形成されていること
が好ましい。尚、このような構成のリファレンスキャパ
シタとして、2つの電極の間に強誘電体材料が挟まれた
構造の強誘電体キャパシタを挙げることができる。リフ
ァレンスキャパシタを強誘電体キャパシタから構成する
場合、第n番目のリファレンスキャパシタは、第n層目
の第1のサブメモリユニットを構成する各メモリセル及
び第n層目の第2のサブメモリユニットを構成する各メ
モリセルと、同じ熱履歴を有することによって、更に
は、第n層目の第1のサブメモリユニットと第n層目の
第2のサブメモリユニットと第n番目のリファレンスキ
ャパシタとを同じ絶縁層上に形成することによって、安
定したリファレンスキャパシタの出力電位、即ち、参照
電位を得ることができる。尚、この場合、リファレンス
キャパシタから出力される参照電位は、例えば、リファ
レンスキャパシタのキャパシタ部の面積を変えることに
よって最適化することができ、あるいは、リファレンス
キャパシタを、複数の並列に接続されたリファレンスキ
ャパシタ部とヒューズ部とから構成し、出力される参照
電位を測定して、ヒューズ部を溶断させることによって
不必要なリファレンスキャパシタ部を他のリファレンス
キャパシタ部から分離することによって、最適化するこ
とができる。一般に、強誘電体材料は負の温度特性を有
する。即ち、強誘電体層の温度が上昇するに従い、残留
分極Prや抗電界の値が小さくなる。リファレンスキャ
パシタを強誘電体キャパシタから構成することによっ
て、リファレンスキャパシタから出力される電位も負の
温度特性を有することになり、メモリセルの特性の温度
変化にリファレンスキャパシタから出力される電位が追
従し、好適である。また、メモリセルの製造と同時に強
誘電体キャパシタから構成されたリファレンスキャパシ
タを製造できるので、強誘電体型不揮発性半導体メモリ
の製造工程が増加することもない。
【0030】あるいは又、本発明の第1の態様〜第4の
態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいて
は、リファレンスキャパシタとして、例えば、MOSキ
ャパシタを挙げることができる。この場合、リファレン
スキャパシタから出力される参照電位は、例えば、リフ
ァレンスキャパシタのキャパシタ部の面積を変えること
によって最適化することができ、あるいは、リファレン
スキャパシタを、複数の並列に接続されたリファレンス
キャパシタ部とヒューズ部とから構成し、出力される参
照電位を測定して、ヒューズ部を溶断させることによっ
て不必要なリファレンスキャパシタ部を他のリファレン
スキャパシタ部から分離することによって、最適化する
ことができる。また、参照電位を、周知の降圧回路や、
複数のPMOS型FETを直列に接続した構造から出力
してもよい。後者の場合、各PMOS型FETの閾値電
圧をVthとしたとき、出力される参照電圧は(PMOS
型FETの段数)×Vthとなる。
【0031】上記の目的を達成するための本発明の第5
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、第1
の電極と、少なくとも該第1の電極上に形成された強誘
電体層と、該強誘電体層上に形成された第2の電極とか
ら成るメモリセルを、複数、有する強誘電体型不揮発性
半導体メモリであって、複数のメモリセルは、製造時の
熱履歴の異なる2つ以上の熱履歴グループのいずれかに
属し、一対のメモリセルに相補的な1ビットのデータが
記憶され、該一対のメモリセルは同じ熱履歴グループに
属することを特徴とする。
【0032】本発明の第5の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリにあっては、メモリセルが絶縁層を介
して積層された構造を有し、或る絶縁層上に形成された
メモリセルは、他の絶縁層上に形成されたメモリセルと
異なる熱履歴グループに属し、同一の絶縁層上に形成さ
れたメモリセルは、同じ熱履歴グループに属する構成と
することができる。
【0033】上記の目的を達成するための本発明の第6
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、(A
−1)第1のビット線と、(B−1)第1の選択用トラ
ンジスタと、(C−1)それぞれがM個(但し、M≧
2)のメモリセルから構成された、N個(但し、N≧
2)の第1のサブメモリユニットと、(D−1)M×N
本のプレート線、から成る第1のメモリユニットと、
(A−2)第2のビット線と、(B−2)第2の選択用
トランジスタと、(C−2)それぞれがM個のメモリセ
ルから構成された、N個の第2のサブメモリユニット
と、(D−2)前記第1のメモリユニットを構成するM
×N本のプレート線と共通のM×N本のプレート線、か
ら成る第2のメモリユニットから構成され、第n層目
(但し、n=1,2・・・,N)の第1のサブメモリユ
ニットと、第n層目の第2のサブメモリユニットとは、
同じ絶縁層上に形成されており、第n’層目(但し、
n’=2・・・,N)の第1のサブメモリユニットと第
n’層目の第2のサブメモリユニットとは、絶縁層を介
して、第(n’−1)層目の第1のサブメモリユニット
と第(n’−1)層目の第2のサブメモリユニットの上
に積層されており、各メモリセルは、第1の電極と強誘
電体層と第2の電極とから成り、第1のメモリユニット
において、第n層目の第1のサブメモリユニットを構成
するメモリセルの第1の電極は、第n層目の第1のサブ
メモリユニットにおいて共通であり、該共通の第1の電
極は、第1の選択用トランジスタを介して第1のビット
線に接続され、第m番目(但し、m=1,2・・・M)
のメモリセルの第2の電極は共通の第[(n−1)M+
m]番目のプレート線に接続されており、第2のメモリ
ユニットにおいて、第n層目の第2のサブメモリユニッ
トを構成するメモリセルの第1の電極は、第n層目の第
2のサブメモリユニットにおいて共通であり、該共通の
第1の電極は、第2の選択用トランジスタを介して第2
のビット線に接続され、第m番目のメモリセルの第2の
電極は共通の第[(n−1)M+m]番目のプレート線
に接続されており、第n層目の第1のサブメモリユニッ
トを構成する各メモリセル、及び、第n層目の第2のサ
ブメモリユニットを構成する各メモリセルは、同じ製造
時の熱履歴を有し、第n層目の第1のサブメモリユニッ
トを構成する各メモリセル、及び、第n層目の第2のサ
ブメモリユニットを構成する各メモリセルは、第k層目
(但し、k≠n)の第1のサブメモリユニットを構成す
る各メモリセル、及び、第k層目の第2のサブメモリユ
ニットを構成する各メモリセルと、異なる熱履歴を有
し、第1のメモリユニットにおける第n層目の第1のサ
ブメモリユニットを構成する第m番目のメモリセルと、
第2のメモリユニットにおける第n層目の第2のサブメ
モリユニットを構成する第m番目のメモリセルとは、一
対となって相補的なデータを記憶することを特徴とす
る。
【0034】上記の目的を達成するための本発明の第7
の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリは、(A
−1)第1のビット線と、(B−1)N個(但し、N≧
2)の第1の選択用トランジスタと、(C−1)それぞ
れがM個(但し、M≧2)のメモリセルから構成され
た、N個の第1のサブメモリユニットと、(D−1)N
個の第1のサブメモリユニット間において、N個の第1
のサブメモリユニットのそれぞれを構成するメモリセル
で共通とされたM本のプレート線、から成る第1のメモ
リユニットと、(A−2)第2のビット線と、(B−
2)N個の第2の選択用トランジスタと、(C−2)そ
れぞれがM個のメモリセルから構成された、N個の第2
のサブメモリユニットと、(D−2)N個の第2のサブ
メモリユニット間において、N個の第2のサブメモリユ
ニットのそれぞれを構成するメモリセルで共通とされ、
且つ、前記第1のメモリユニットを構成するM本のプレ
ート線と共通のM本のプレート線、から成る第2のメモ
リユニットから構成され、第n層目(但し、n=1,2
・・・,N)の第1のサブメモリユニットと、第n層目
の第2のサブメモリユニットとは、同じ絶縁層上に形成
されており、第n’層目(但し、n’=2・・・,N)
の第1のサブメモリユニットと第n’層目の第2のサブ
メモリユニットとは、絶縁層を介して、第(n’−1)
層目の第1のサブメモリユニットと第(n’−1)層目
の第2のサブメモリユニットの上に積層されており、各
メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極と
から成り、第1のメモリユニットにおいて、第n層目の
第1のサブメモリユニットを構成するメモリセルの第1
の電極は、第n層目の第1のサブメモリユニットにおい
て共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第1
の選択用トランジスタを介して第1のビット線に接続さ
れ、第m番目(但し、m=1,2・・・M)のメモリセ
ルの第2の電極は共通の第m番目のプレート線に接続さ
れており、第2のメモリユニットにおいて、第n層目の
第2のサブメモリユニットを構成するメモリセルの第1
の電極は、第n層目の第2のサブメモリユニットにおい
て共通であり、該共通の第1の電極は、第n番目の第2
の選択用トランジスタを介して第2のビット線に接続さ
れ、第m番目のメモリセルの第2の電極は共通の第m番
目のプレート線に接続されており、第n層目の第1のサ
ブメモリユニットを構成する各メモリセル、及び、第n
層目の第2のサブメモリユニットを構成する各メモリセ
ルは、同じ製造時の熱履歴を有し、第n層目の第1のサ
ブメモリユニットを構成する各メモリセル、及び、第n
層目の第2のサブメモリユニットを構成する各メモリセ
ルは、第k層目(但し、k≠n)の第1のサブメモリユ
ニットを構成する各メモリセル、及び、第k層目の第2
のサブメモリユニットを構成する各メモリセルと、異な
る熱履歴を有し、第1のメモリユニットにおける第n層
目の第1のサブメモリユニットを構成する第m番目のメ
モリセルと、第2のメモリユニットにおける第n層目の
第2のサブメモリユニットを構成する第m番目のメモリ
セルとは、一対となって相補的なデータを記憶すること
を特徴とする。
【0035】本発明の第7の態様に係る強誘電体型不揮
発性半導体メモリにおいては、N本の第1のビット線、
及び、N本の第2のビット線を備え、第1のメモリユニ
ットにおいて、第n層目の第1のサブメモリユニットに
おける共通の第1の電極は、第n番目の第1の選択用ト
ランジスタを介して第n番目の第1のビット線に接続さ
れており、第2のメモリユニットにおいて、第n層目の
第2のサブメモリユニットにおける共通の第1の電極
は、第n番目の第2の選択用トランジスタを介して第n
番目の第2のビット線に接続されている構成とすること
もできる。
【0036】本発明の本発明の第2の態様〜第4の態様
に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、第
1のメモリユニットを構成する選択用トランジスタと、
第2のメモリユニットを構成する選択用トランジスタと
は、異なるワード線に接続されている。一方、本発明の
第6の態様〜第7の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリにおいては、第1のメモリユニットを構成する
選択用トランジスタと、第2のメモリユニットを構成す
る選択用トランジスタとは、同じワード線に接続されて
いることが好ましいが、同時に駆動される構成とすれ
ば、異なるワード線に接続されていてもよい。
【0037】本発明の本発明の第2の態様〜第4の態
様、第6の態様若しくは第7の態様に係る強誘電体型不
揮発性半導体メモリにおいては、M≧2を満足すればよ
く、実際的なMの値として、例えば、2のべき数(2,
4,8・・・)を挙げることができる。また、N≧2を
満足すればよく、実際的なNの値として、例えば、2の
べき数(2,4,8・・・)を挙げることができる。
尚、本発明の第4の態様に係る強誘電体型不揮発性半導
体メモリにおいては、Mの値は、2≦M≦128、好ま
しくは、4≦M≦32を満足することが望ましい。
【0038】本発明の本発明の第2の態様〜第4の態
様、第6の態様若しくは第7の態様に係る強誘電体型不
揮発性半導体メモリにおいては、複数のメモリセルに1
つの選択用トランジスタを共有させる。そして、サブメ
モリユニットを積層構造とすることにより、半導体基板
表面を占有するトランジスタの数に制約されることが無
くなり、従来の強誘電体型不揮発性半導体メモリに比べ
て飛躍的に記憶容量を増大させることができ、ビット記
憶単位の実効占有面積を大幅に縮小することが可能とな
る。
【0039】本発明の本発明の第2の態様〜第4の態
様、第6の態様若しくは第7の態様に係る強誘電体型不
揮発性半導体メモリにおいては、ロー方向のアドレス選
択は選択用トランジスタとプレート線とによって構成さ
れた二次元マトリクスにて行う。例えば、N層のサブメ
モリユニットと、8個の選択用トランジスタとプレート
線8本とでローアドレスの選択単位を構成すれば、16
個のデコーダ/ドライバ回路で、例えば、64×Nビッ
トあるいは32×Nビットのメモリセルを選択すること
ができる。従って、強誘電体型不揮発性半導体メモリの
集積度が従来と同等でも、記憶容量を4N倍あるいは2
N倍とすることができる。また、アドレス選択における
周辺回路や駆動配線数を削減することができる。
【0040】本発明の本発明の第2の態様〜第4の態
様、第6の態様若しくは第7の態様に係る強誘電体型不
揮発性半導体メモリにおいては、上方に位置するサブメ
モリユニットのメモリセルを構成する強誘電体層の結晶
化温度を、下方に位置するサブメモリユニットのメモリ
セルを構成する強誘電体層の結晶化温度よりも低い構成
とすることもできる。メモリセルを構成する強誘電体層
の結晶化温度は、例えば、X線回折装置や表面走査型電
子顕微鏡を用いて調べることができる。具体的には、例
えば、強誘電体材料層を形成した後、強誘電体材料層の
結晶化を行うための熱処理温度を種々変えて結晶化促進
のための熱処理を行い、熱処理後の強誘電体材料層のX
線回折分析を行い、強誘電体材料に特有の回折パターン
強度(回折ピークの高さ)を評価することによって、強
誘電体層の結晶化温度を求めることができる。
【0041】ところで、サブメモリユニットが積層され
た構成を有する強誘電体型不揮発性半導体メモリを製造
する場合、強誘電体層を構成する強誘電体薄膜の結晶化
のために、熱処理(結晶化熱処理と呼ぶ)を積層された
サブメモリユニットの段数だけ行わなければならない。
従って、下段に位置するサブメモリユニットほど、長時
間の結晶化熱処理を受け、上段に位置するほど、サブメ
モリユニットは短時間の結晶化熱処理を受けることにな
る。即ち、受ける熱履歴が異なる。それ故、上段に位置
するサブメモリユニットに対して最適な結晶化熱処理を
施すと、下段に位置するサブメモリユニットは過度の熱
負荷を受ける虞があり、下段に位置するサブメモリユニ
ットの特性劣化が生じる虞がある。尚、多段のサブメモ
リユニットを作製した後、一度で結晶化熱処理を行う方
法も考えられるが、結晶化の際に強誘電体層に大きな体
積変化が生じたり、各強誘電体層から脱ガスが生じる可
能性が高く、強誘電体層にクラックや剥がれが生じると
いった問題が発生し易い。
【0042】上方に位置するサブメモリユニットを構成
する強誘電体層の結晶化温度を、下方に位置するサブメ
モリユニットを構成する強誘電体層の結晶化温度よりも
低くすれば、積層されたサブメモリユニットの段数だけ
結晶化熱処理を行っても、下方に位置するサブメモリユ
ニットを構成するメモリセルの特性劣化といった問題は
生じ難い。また、各段におけるサブメモリユニットを構
成するメモリセルに対して、最適な条件での結晶化熱処
理を行うことができ、特性の優れた強誘電体型不揮発性
半導体メモリを得ることができる。以下の表1に、強誘
電体層を構成する代表的な材料の結晶化温度を示すが、
強誘電体層を構成する材料をかかる材料に限定するもの
ではない。
【0043】[表1] 材料名 結晶化温度 Bi2SrTa29 700〜800゜C Bi2Sr(Ta1.5,Nb0.5)O9 650〜750゜C Bi4Ti312 600〜700゜C Pb(Zr0.48,Ti0.52)O3 550〜650゜C PbTiO3 500〜600゜C
【0044】本発明の第1の態様〜第7の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリ(以下、これらを総称し
て、単に、本発明の強誘電体型不揮発性半導体メモリと
呼ぶ場合がある)においては、例えば、シリコン半導体
基板に各種のトランジスタを作製し、かかる各種のトラ
ンジスタ上に絶縁層を形成し、この絶縁層上にメモリセ
ルあるいはサブメモリユニットを形成することが、セル
面積の縮小化といった観点から好ましい。
【0045】本発明の強誘電体型不揮発性半導体メモリ
における強誘電体層を構成する材料として、ビスマス層
状化合物、より具体的には、Bi系層状構造ペロブスカ
イト型の強誘電体材料を挙げることができる。Bi系層
状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料は、所謂不定比
化合物に属し、金属元素、アニオン(O等)元素の両サ
イトにおける組成ずれに対する寛容性がある。また、化
学量論的組成からやや外れたところで最適な電気的特性
を示すことも珍しくない。Bi系層状構造ペロブスカイ
ト型の強誘電体材料は、例えば、一般式(Bi222+
(Am-1m3m +12-で表すことができる。ここで、
「A」は、Bi、Pb、Ba、Sr、Ca、Na、K、
Cd等の金属から構成された群から選択された1種類の
金属を表し、「B」は、Ti、Nb、Ta、W、Mo、
Fe、Co、Crから成る群から選択された1種類、若
しくは複数種の任意の比率による組み合わせを表す。ま
た、mは1以上の整数である。
【0046】あるいは又、強誘電体層を構成する材料
は、 (BiX,Sr1-X2(SrY,Bi1-Y)(TaZ,Nb1-Z2d 式(1) (但し、0.9≦X≦1.0、0.7≦Y≦1.0、0
≦Z≦1.0、8.7≦d≦9.3)で表される結晶相
を主たる結晶相として含んでいることが好ましい。ある
いは又、強誘電体層を構成する材料は、 BiXSrYTa2d 式(2) (但し、X+Y=3、0.7≦Y≦1.3、8.7≦d
≦9.3)で表される結晶相を主たる結晶相として含ん
でいることが好ましい。これらの場合、式(1)若しく
は式(2)で表される結晶相を主たる結晶相として85
%以上含んでいることが一層好ましい。尚、式(1)
中、(BiX,Sr1-X)の意味は、結晶構造における本
来Biが占めるサイトをSrが占め、このときのBiと
Srの割合がX:(1−X)であることを意味する。ま
た、(SrY,Bi1-Y)の意味は、結晶構造における本
来Srが占めるサイトをBiが占め、このときのSrと
Biの割合がY:(1−Y)であることを意味する。式
(1)若しくは式(2)で表される結晶相を主たる結晶
相として含む強誘電体層を構成する材料には、Biの酸
化物、TaやNbの酸化物、Bi、TaやNbの複合酸
化物が若干含まれている場合もあり得る。
【0047】あるいは又、強誘電体層を構成する材料
は、 BiX(Sr,Ca,Ba)Y(TaZ,Nb1-Z2d 式(3) (但し、1.7≦X≦2.5、0.6≦Y≦1.2、0
≦Z≦1.0、8.0≦d≦10.0)で表される結晶
相を含んでいてもよい。尚、「(Sr,Ca,Ba)」
は、Sr、Ca及びBaから構成された群から選択され
た1種類の元素を意味する。これらの各式で表される強
誘電体層を構成する材料の組成を化学量論的組成で表せ
ば、例えば、Bi2SrTa29、Bi2SrNb29
Bi2BaTa29、Bi2SrTaNbO9等を挙げる
ことができる。あるいは又、強誘電体層を構成する材料
として、Bi4SrTi415、Bi4Ti312、Bi2
PbTa29等を例示することができるが、これらの場
合においても、各金属元素の比率は、結晶構造が変化し
ない程度に変化させ得る。即ち、金属元素及び酸素元素
の両サイトにおける組成ずれがあってもよい。
【0048】あるいは又、強誘電体層を構成する材料と
して、PbTiO3、ペロブスカイト型構造を有するP
bZrO3とPbTiO3の固溶体であるチタン酸ジルコ
ン酸鉛[PZT,Pb(Zr1-y,Tiy)O3(但し、
0<y<1)]、PZTにLaを添加した金属酸化物で
あるPLZT、あるいはPZTにNbを添加した金属酸
化物であるPNZTといったPZT系化合物を挙げるこ
とができる。
【0049】以上に説明した強誘電体層を構成する材料
において、これらの組成を化学量論的組成から外すこと
によって、結晶化温度を変化させることが可能である。
【0050】本発明の強誘電体型不揮発性半導体メモリ
においては、強誘電体層の下に第1の電極を形成し、強
誘電体層の上に第2の電極を形成する構成(即ち、第1
の電極は下部電極に相当し、第2の電極は上部電極に相
当する)とすることもできるし、強誘電体層の上に第1
の電極を形成し、強誘電体層の下に第2の電極を形成す
る構成(即ち、第1の電極は上部電極に相当し、第2の
電極は下部電極に相当する)とすることもできる。プレ
ート線は、第2の電極から延在している構成とすること
もできるし、第2の電極とは別途に形成され、第2の電
極と接続された構成とすることもできる。後者の場合、
プレート線を構成する配線材料として、例えばアルミニ
ウムやアルミニウム系合金を例示することができる。第
1の電極が共通である構造として、具体的には、ストラ
イプ状の第1の電極を形成し、かかるストライプ状の第
1の電極の全面を覆うように強誘電体層を形成する構成
を挙げることができる。尚、このような構造において
は、第1の電極と強誘電体層と第2の電極の重複領域が
メモリセルに相当する。第1の電極が共通である構造と
して、その他、第1の電極の所定の領域に、それぞれの
強誘電体層が形成され、強誘電体層上に第2の電極が形
成された構造、あるいは又、配線層の所定の表面領域
に、それぞれの第1の電極が形成され、かかるそれぞれ
の第1の電極上に強誘電体層が形成され、強誘電体層上
に第2の電極が形成された構造を挙げることができる
が、これらの構成に限定するものではない。
【0051】強誘電体層を得るためには、強誘電体薄膜
を形成した後の工程において、強誘電体薄膜をパターニ
ングすればよい。場合によっては、強誘電体薄膜のパタ
ーニングは不要である。強誘電体薄膜の形成は、例え
ば、MOCVD法、パルスレーザアブレーション法、ス
パッタ法、ゾル−ゲル法といった強誘電体薄膜を構成す
る材料に適宜適した方法にて行うことができる。また、
強誘電体薄膜のパターニングは、例えば異方性イオンエ
ッチング(RIE)法にて行うことができる。
【0052】本発明において、第1の電極及び第2の電
極を構成する材料として、例えば、Ir、IrO2-X
Ir/IrO2-X、SrIrO3、Ru、RuO2-X、S
rRuO3、Pt、Pt/IrO2-X、Pt/Ru
2-X、Pd、Pt/Tiの積層構造、Pt/Taの積
層構造、Pt/Ti/Taの積層構造、La0.5Sr0.5
CoO 3(LSCO)、Pt/LSCOの積層構造、Y
Ba2Cu37を挙げることができる。ここで、Xの値
は、0≦X<2である。尚、積層構造においては、
「/」の前に記載された材料が上層を構成し、「/」の
後ろに記載された材料が下層を構成する。第1の電極と
第2の電極は、同じ材料から構成されていてもよいし、
同種の材料から構成されていてもよいし、異種の材料か
ら構成されていてもよい。第1の電極あるいは第2の電
極を形成するためには、第1の電極材料層あるいは第2
の電極材料層を形成した後の工程において、第1の電極
材料層あるいは第2の電極材料層をパターニングすれば
よい。第1の電極材料層あるいは第2の電極材料層の形
成は、例えばスパッタ法、反応性スパッタ法、電子ビー
ム蒸着法、MOCVD法、あるいはパルスレーザアブレ
ーション法といった第1の電極材料層や第2の電極材料
層を構成する材料に適宜適した方法にて行うことができ
る。また、第1の電極材料層や第2の電極材料層のパタ
ーニングは、例えばイオンミーリング法やRIE法にて
行うことができる。
【0053】本発明の強誘電体型不揮発性半導体メモリ
における絶縁層を構成する材料として、酸化シリコン
(SiO2)、窒化シリコン(SiN)、SiON、S
OG、NSG、BPSG、PSG、BSG及びLTOを
例示することができる。
【0054】選択用トランジスタ(スイッチング用トラ
ンジスタ)や各種のトランジスタは、例えば、周知のM
IS型FETやMOS型FETから構成することができ
る。ビット線を構成する材料として、不純物がドーピン
グされたポリシリコンや高融点金属材料を挙げることが
できる。共通の第1の電極と選択用トランジスタとの電
気的な接続は、共通の第1の電極と選択用トランジスタ
との間に形成された絶縁層に設けられた接続孔(コンタ
クトホール)を介して、あるいは又、かかる絶縁層に設
けられた接続孔(コンタクトホール)及び絶縁層上に形
成された配線層を介して行うことができる。差動センス
アンプは、周知のラッチ回路から構成することができ
る。
【0055】本発明の第1の態様〜第4の態様に係る強
誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、異なる熱履
歴グループに属するメモリセルに接続されたビット線に
は異なる電位の参照電位が与えられ、あるいは又、第n
層目の第1及び第2のサブメモリユニットを構成するメ
モリセルには、第k層目(k≠n)の第1及び第2のサ
ブメモリユニットを構成するメモリセルとは異なる参照
電位が与えられるので、製造時の熱履歴が異なるメモリ
セル群が混在していても、最適な参照電位をビット線に
与えることが可能となり、ビット線に表れるビット線電
位に差異が生じ難い。尚、本明細書において、単に「熱
履歴」と表現する場合も、その意味するところは「製造
時の熱履歴」、より詳しくは、強誘電体層を形成するた
めに、強誘電体薄膜を形成した後、強誘電体薄膜の結晶
化のための結晶化熱処理を行うが、この結晶化熱処理を
意味する。
【0056】また、本発明の第5の態様〜第7の態様に
係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、一対
のメモリセルに相補的な1ビットのデータを記憶する
が、これらの一対のメモリセルは同じ製造時の熱履歴グ
ループに属することが保証されているので、ビット線に
表れるビット線電位に変化が生じ難い。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0058】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様及び第2の態様に係る強誘電体型不揮発性
半導体メモリ(以下、不揮発性メモリと略称する)に関
する。ビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で実施
の形態1の不揮発性メモリの一部分を切断したときの模
式的な一部断面図を図1に示す。更には、本発明の第2
の態様に係る不揮発性メモリの概念的な回路図を図2に
示し、図2の概念的な回路図のより具体的な回路図を図
3に示す。尚、図1には、第1のサブメモリユニットを
示すが、第2のサブメモリユニットも同様の構造を有
し、第2のサブメモリユニットは、図1の紙面垂直方向
に、第1のサブメモリユニットと並んで形成されてい
る。以下の説明においては、場合によっては、第1のサ
ブメモリユニットについての説明のみを行う場合があ
る。
【0059】実施の形態1の不揮発性メモリは、複数の
ビット線BLn(実施の形態1においては、n=1,
2)と、複数のメモリセルMC1nm(実施の形態1にお
いては、m=1,2,3,4),MC2nmを具備してい
る。そして、各メモリセルは、第1の電極21,31
と、少なくとも第1の電極21,31上に形成された強
誘電体層22,32と、強誘電体層22,32上に形成
された第2の電極23,33とから成る。更には、複数
のメモリセルMC11m,MC12m,MC21m,MC22mは、
製造時の熱履歴の異なる2つ以上の熱履歴グループのい
ずれかに属している。具体的には、メモリセルMC11m
及びメモリセルMC21mは第1の熱履歴グループに属
し、メモリセルMC12m及びメモリセルMC22mは第2の
熱履歴グループに属する。また、一対のビット線BLn
に接続された一対のメモリセル(MC11m,MC21m)あ
るいは一対のメモリセル(MC12m,MC22m)のそれぞ
れに1ビットのデータが記憶され、一対のビット線BL
nは、差動センスアンプSAに接続されている。差動セ
ンスアンプSAは、周知のラッチ回路から構成すること
ができる。
【0060】そして、一対のメモリセル(例えば、MC
11m,MC21m)において、一方のメモリセル(例えば、
MC11m)に記憶されたデータを読み出す場合、他方の
メモリセル(MC21m)が接続されたビット線BL2に参
照電位が与えられ、他方のメモリセル(MC21m)に記
憶されたデータを読み出す場合、一方のメモリセル(M
11m)が接続されたビット線BL1に参照電位が与えら
れ、且つ、同じ熱履歴グループに属するメモリセルに接
続されたビット線には同じ電位の参照電位が与えられ、
異なる熱履歴グループに属するメモリセルに接続された
ビット線には異なる電位の参照電位が与えられる。即
ち、メモリセルMC11m,MC21mに記憶されたデータを
読み出す場合、ビット線BL2,BL1には同じ参照電位
REF-1が与えられ、メモリセルMC12m,MC22mに記
憶されたデータを読み出す場合、ビット線BL2,BL1
には同じ参照電位VREF-2が与えられる。
【0061】ここで、不揮発性メモリは、メモリセルが
絶縁層26を介して積層された構造を有し、或る絶縁層
上に形成されたメモリセルは、他の絶縁層上に形成され
たメモリセルと異なる熱履歴グループに属する。即ち、
絶縁層16上に形成されたメモリセルMC11m,MC21m
は、他の絶縁層26上に形成されたメモリセルM
12 m,MC22mと異なる熱履歴グループに属する。更に
は、同一の絶縁層上に形成されたメモリセルは、同じ熱
履歴グループに属する。即ち、絶縁層16上に形成され
たメモリセルMC11m,MC21mは同じ熱履歴グループに
属し、絶縁層26上に形成されたメモリセルMC12m
MC22mは同じ熱履歴グループに属する。
【0062】あるいは又、実施の形態1の不揮発性メモ
リは、(A−1)第1のビット線BL1と、(B−1)
第1の選択用トランジスタTR1と、(C−1)それぞ
れがM個(但し、M≧2であり、実施の形態1において
は、M=4)のメモリセルMC11M,MC12Mから構成さ
れた、N個(但し、N≧2であり、実施の形態1におい
ては、N=2)の第1のサブメモリユニットSMU11
SMU12と、(D−1)M×N本のプレート線、から成
る第1のメモリユニットMU1と、(A−2)第2のビ
ット線BL2と、(B−2)第2の選択用トランジスタ
TR2と、(C−2)それぞれがM個のメモリセルMC
21M,MC22Mから構成された、N個の第2のサブメモリ
ユニットSMU21,SMU22と、(D−2)前記第1の
メモリユニットMU1を構成するM×N本のプレート線
と共通のM×N本のプレート線、から成る第2のメモリ
ユニットMU2から構成されている。
【0063】そして、第n層目(但し、n=1,2・・
・,Nであり、実施の形態1においては、n=1,2)
の第1のサブメモリユニットSMU1nと、第n層目の第
2のサブメモリユニットSMU2nとは、同じ絶縁層1
6,26上に形成されており、第n’層目(但し、n’
=2・・・,Nであり、実施の形態1においては、n’
=2)の第1のサブメモリユニットSMU1n'と第n’
層目の第2のサブメモリユニットSMU2n'とは、絶縁
層26を介して、第(n’−1)層目の第1のサブメモ
リユニットSMU1(n'-1)と第(n’−1)層目の第2
のサブメモリユニットSMU2(n'-1)の上に積層されて
いる。
【0064】また、各メモリセルMC11m,MC21m及び
MC12m,MC22mは、第1の電極21,31と強誘電体
層22,32と第2の電極23,33とから成る。
【0065】更には、第1のメモリユニットMU1にお
いて、第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する
メモリセルの第1の電極は、第n層目の第1のサブメモ
リユニットにおいて共通であり、該共通の第1の電極
は、第1の選択用トランジスタTR1を介して第1のビ
ット線BL1に接続され、第m番目(但し、m=1,2
・・・M)のメモリセルの第2の電極は共通の第[(n
−1)M+m]番目のプレート線に接続されている。具
体的には、第1層目の第1のサブメモリユニットSMU
11を構成するメモリセルMC11mの第1の電極21(共
通ノードCN11と呼ぶ場合がある)は、第1層目の第1
のサブメモリユニットSMU11において共通であり、こ
の共通の第1の電極21(共通ノードCN11)は、第1
の選択用トランジスタTR1を介して第1のビット線B
1に接続され、第m番目のメモリセルMC11mの第2の
電極23は共通の第[(n−1)M+m]番目のプレー
ト線に接続されている。また、第2層目の第1のサブメ
モリユニットSMU12を構成するメモリセルMC12m
第1の電極31(共通ノードCN12と呼ぶ場合がある)
は、第2層目の第1のサブメモリユニットSMU12にお
いて共通であり、この共通の第1の電極31(共通ノー
ドCN12)は、第1の選択用トランジスタTR1を介し
て第1のビット線BL1に接続され、第m番目のメモリ
セルMC12mの第2の電極33は共通の第[(n−1)
M+m]番目のプレート線に接続されている。尚、この
プレート線PL(n-1)M+mは、メモリユニットMU2を構
成する各メモリセルの第2の電極23,33にも接続さ
れている。実施の形態1においては、より具体的には、
各プレート線は、第2の電極23,33から延在してい
る。
【0066】更には、第2のメモリユニットMU2にお
いて、第n層目の第2のサブメモリユニットを構成する
メモリセルの第1の電極は、第n層目の第2のサブメモ
リユニットにおいて共通であり、該共通の第1の電極
は、第2の選択用トランジスタを介して第2のビット線
に接続され、第m番目のメモリセルの第2の電極は共通
の第[(n−1)M+m]番目のプレート線に接続され
ている。具体的には、第1層目の第2のサブメモリユニ
ットSMU21を構成するメモリセルMC21mの第1の電
極21(共通ノードCN21と呼ぶ場合がある)は、第1
層目の第2のサブメモリユニットSMU21において共通
であり、この共通の第1の電極21(共通ノードC
21)は、第2の選択用トランジスタTR2を介して第
2のビット線BL2に接続され、第m番目のメモリセル
MC21mの第2の電極23は共通の第[(n−1)M+
m]番目のプレート線に接続されている。また、第2層
目の第2のサブメモリユニットSMU22を構成するメモ
リセルMC22mの第1の電極31(共通ノードCN22
呼ぶ場合がある)は、第2層目の第2のサブメモリユニ
ットSMU22において共通であり、この共通の第1の電
極31(共通ノードCN22)は、第2の選択用トランジ
スタTR2を介して第2のビット線BL2に接続され、第
m番目のメモリセルMC22mの第2の電極33は共通の
第[(n−1)M+m]番目のプレート線に接続されて
いる。
【0067】そして、第n層目の第1のサブメモリユニ
ットSMU1nを構成する各メモリセルMC1nm、及び、
第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構成す
る各メモリセルMC2nmは、同じ製造時の熱履歴を有
し、第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する各メモリセルMC1nm、及び、第n層目の第2の
サブメモリユニットSMU2nを構成する各メモリセルM
2nmは、第k層目(但し、k≠n)の第1のサブメモ
リユニットSMU1kを構成する各メモリセルMC 1km
及び、第k層目の第2のサブメモリユニットSMU2k
構成する各メモリセルMC2kmと、異なる熱履歴を有す
る。
【0068】そして、第1のメモリユニットMU1にお
ける第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する第m番目のメモリセルMC1nmと、第2のメモリ
ユニットMU2における第n層目の第2のサブメモリユ
ニットSMU2nを構成する第m番目のメモリセルMC
2nmとは、一対となって、それぞれに1ビットのデータ
を記憶し、第1のメモリユニットMU1における第n層
目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構成するメモ
リセルMC1nmに記憶されたデータを読み出す場合、第
2のビット線BL2に第n番目の電位を有する参照電位
REF-nが与えられ、第2のメモリユニットMU2におけ
る第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構成
するメモリセルMC2nmに記憶されたデータを読み出す
場合、第1のビット線BL1に第n番目の電位を有する
参照電位VREF-nが与えられ、第n番目の電位は、第k
番目(但し、k≠n)の電位と異なる。
【0069】第1の選択用トランジスタTR1の他方の
ソース/ドレイン領域14Bはコンタクトホール15を
介してビット線BL1に接続されており、第1の選択用
トランジスタTR1の一方のソース/ドレイン領域14
Aは、絶縁層16に設けられた接続孔18(第1層目の
接続孔18と呼ぶ)を介して、第1層目の第1のサブメ
モリユニットSMU11における共通の第1の電極21
(第1の共通ノードCN 11)に接続されている。更に
は、第1の選択用トランジスタTR1の一方のソース/
ドレイン領域14Aは、絶縁層16に設けられた第1層
目の接続孔18、絶縁層26に設けられた接続孔28
(第2層目の接続孔28と呼ぶ)を介して、第2層目の
第1のサブメモリユニットSMU12における共通の第1
の電極31(第2の共通ノードCN12)に接続されてい
る。尚、図中、参照番号36Aは絶縁膜である。
【0070】ビット線BL1,BL2は、差動センスアン
プSAに接続されている。また、プレート線PL
(n-1)M+mはプレート線デコーダ/ドライバPDに接続さ
れている。更には、ワード線WL1,WL2は、ワード線
デコーダ/ドライバWDに接続されている。ワード線W
1,WL2は、図1の紙面垂直方向に延びている。ま
た、第1のサブメモリユニットSMU11を構成するメモ
リセルMC11mの第2の電極23は、図1の紙面垂直方
向に隣接する第2のサブメモリユニットSMU21を構成
するメモリセルMC21mの第2の電極と共通であり、プ
レート線PL(n-1)M+mを兼ねている。更には、第1のサ
ブメモリユニットSMU12を構成するメモリセルMC
12mの第2の電極33は、図1の紙面垂直方向に隣接す
る第2のサブメモリユニットSMU22を構成するメモリ
セルMC22mの第2の電極と共通であり、プレート線P
(n-1)M+mを兼ねている。
【0071】参照電位VREF-n(VREF-1,VREF-2)を
与えるための回路は、第1及び第2のリファレンスキャ
パシタRC1,RC2(図2及び図3参照)から成る。こ
れらのリファレンスキャパシタRC1,RC2は、例え
ば、MOSキャパシタから構成されている。MOSキャ
パシタの面積を最適化することによって、各MOSキャ
パシタから最適な参照電位VREF-1,VREF-2を出力する
ことができる。第1のリファレンスキャパシタRC
1は、スイッチング回路(例えば、MOS FETから
成る)SW11及びスイッチング回路SW21によって、第
1のビット線BL1及び第2のビット線BL2に接続さ
れ、第2のリファレンスキャパシタRC2は、スイッチ
ング回路SW12及びスイッチング回路SW22によって、
第1のビット線BL1及び第2のビット線BL2に接続さ
れている。尚、図1には、第1及び第2のリファレンス
キャパシタRC1,RC2、並びに、スイッチング回路S
11〜SW 22の図示を省略した。
【0072】尚、参照電位を、周知の降圧回路や、複数
のPMOS型FETを直列に接続した構造から出力して
もよい。
【0073】第1のメモリユニットMU1を構成する第
1の選択用トランジスタTR1はワード線WL1に接続さ
れ、第2のメモリユニットMU2を構成する第2の選択
用トランジスタTR2はワード線WL2に接続されてお
り、メモリセルMC1nm,MC2nmは独立して制御され
る。実際の不揮発性メモリにおいては、この2×N×M
ビット(具体的には16ビット)を記憶するメモリユニ
ットの集合がアクセス単位ユニットとしてアレイ状に配
設されている。尚、Mの値は4に限定されない。Mの値
は、M≧2を満足すればよく、実際的なMの値として、
例えば、2のべき数(2,4,8,16・・・)を挙げ
ることができる。また、Nの値は、N≧2を満足すれば
よく、実際的なNの値として、例えば、2のべき数
(2,4,8・・・)を挙げることができる。
【0074】対となった不揮発性メモリにおける一対の
選択用トランジスタTR1及びTR2は、ワード線WL、
及び、対となったビット線BL1,BL2によって囲まれ
た領域を占めている。従って、仮に、ワード線及びビッ
ト線が最短ピッチで配置されるとすると、対となった不
揮発性メモリにおける一対の選択用トランジスタTR 1
及びTR2の最小面積は、8F2である。しかしながら、
一対の選択用トランジスタTR1,TR2を、M組の対と
なったメモリセルMC11m,MC12m,MC21m,MC22m
(m=1,2・・・,M)で共有するが故に、1ビット
当たりの選択用トランジスタTR1,TR2の数が少なく
て済み、また、ワード線WLの配置も緩やかなので、不
揮発性メモリの縮小化を図り易い。しかも、周辺回路に
ついても、1本のワード線デコーダ/ドライバWDとM
本のプレート線デコーダ/ドライバPDで2×Mビット
を選択することができる。従って、このような構成を採
用することで、セル面積が8F2に近いレイアウトを実
現可能であり、DRAM並のチップサイズを実現するこ
とができる。
【0075】メモリセルに記憶されたデータを読み出す
場合、予め、第1及び第2のリファレンスキャパシタR
1,RC2に電荷を蓄積しておく。尚、第1のメモリユ
ニットMU1を構成するメモリセルに記憶されたデータ
を読み出す場合、予め、第2のリファレンスキャパシタ
RC2に電荷を蓄積しておき、第2のメモリユニットM
2を構成するメモリセルに記憶されたデータを読み出
す場合、予め、第1のリファレンスキャパシタRC1
電荷を蓄積しておいてもよい。後述する実施の形態3〜
実施の形態5においても、MOSキャパシタから成るリ
ファレンスキャパシタを用いる場合には、同様の操作を
行う。
【0076】そして、例えば、第1のサブメモリユニッ
トSMU11を構成するメモリセルMC11p(pは1,
2,3,4のいずれか)に記憶されたデータを読み出す
場合、ワード線WL1を選択し、メモリセルMC11p以外
のメモリセルに接続されたプレート線には、例えば(1
/2)Vccの電圧を印加した状態で、メモリセルMC11
pが接続されたプレート線を駆動する。ここで、V
ccは、例えば、電源電圧である。これによって、メモリ
セルMC11pに記憶された1ビットのデータに相当する
電位が第1の選択用トランジスタTR1を介して第1の
ビット線BL1にビット線電位として現れる。一方、ス
イッチング回路SW21をオン状態とする。これによっ
て、第2のビット線BL2には、参照電位VREF-1がビッ
ト線電位として現れる。そして、かかる対となったビッ
ト線BL1,BL2の電圧(ビット線電位)を差動センス
アンプSAで検出する。
【0077】また、例えば、第2のサブメモリユニット
SMU22を構成するメモリセルMC 22pに記憶されたデ
ータを読み出す場合、ワード線WL2を選択し、メモリ
セルMC22p以外のメモリセルに接続されたプレート線
には、例えば(1/2)Vccの電圧を印加した状態で、
メモリセルMC22pに接続されたプレート線を駆動す
る。これによって、メモリセルMC22pに記憶された1
ビットのデータに相当する電位が第2の選択用トランジ
スタTR2を介して第2のビット線BL2にビット線電位
として現れる。一方、スイッチング回路SW12をオン状
態とする。これによって、第1のビット線BL1には、
参照電位VREF-2がビット線電位として現れる。そし
て、かかる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビ
ット線電位)を差動センスアンプSAで検出する。
【0078】以下、実施の形態1の不揮発性メモリの製
造方法の概要を説明する。
【0079】[工程−100]先ず、不揮発性メモリに
おける選択用トランジスタ及びスイッチング回路SW 11
〜SW22を構成するトランジスタとして機能するMOS
型トランジスタを半導体基板10に形成する。そのため
に、例えばLOCOS構造を有する素子分離領域11を
公知の方法に基づき形成する。尚、素子分離領域は、ト
レンチ構造を有していてもよいし、LOCOS構造とト
レンチ構造の組合せとしてもよい。その後、半導体基板
10の表面を例えばパイロジェニック法により酸化し、
ゲート絶縁膜12を形成する。次いで、不純物がドーピ
ングされたポリシリコン層をCVD法にて全面に形成し
た後、ポリシリコン層をパターニングし、ゲート電極1
3を形成する。このゲート電極13はワード線を兼ねて
いる。尚、ゲート電極13をポリシリコン層から構成す
る代わりに、ポリサイドや金属シリサイドから構成する
こともできる。次に、半導体基板10にイオン注入を行
い、LDD構造を形成する。その後、全面にCVD法に
てSiO2層を形成した後、このSiO2層をエッチバッ
クすることによって、ゲート電極13の側面にゲートサ
イドウオール(図示せず)を形成する。次いで、半導体
基板10にイオン注入を施した後、イオン注入された不
純物の活性化アニール処理を行うことによって、ソース
/ドレイン領域14A,14Bを形成する。これらの工
程中において、適宜、MOSキャパシタから成るリファ
レンスキャパシタRC1,RC2(図1には図示せず)を
形成する。リファレンスキャパシタRC1,RC2の一方
の電極は、図示しない電源に接続されている。また、ス
イッチング回路SW11〜SW22を構成するトランジスタ
の一方のソース/ドレイン領域が、リファレンスキャパ
シタRC1,RC2の他方の電極に該当する。
【0080】[工程−110]次いで、全面に絶縁層を
形成する。具体的には、SiO2及びSiNの積層構造
を有する下層絶縁層(厚さ1μm)をCVD法にて形成
した後、CMP法にて平坦化処理を行い、下層絶縁層の
厚さを0.6μmとする。その後、他方のソース/ドレ
イン領域14B、及び、スイッチング回路SW11〜SW
22を構成するトランジスタの他方のソース/ドレイン領
域の上方の下層絶縁層に開口部をRIE法にて形成す
る。そして、かかる開口部内を含む下層絶縁層上に不純
物がドーピングされたポリシリコン層をCVD法にて形
成する。次いで、850゜C、30分間の活性化アニー
ル処理を行い、ポリシリコン層中の不純物の活性化を行
う。これによって、コンタクトホール15が形成され
る。次に、下層絶縁層上のポリシリコン層をパターニン
グすることによって、ビット線BL1、及び、ビット線
BL1とスイッチング回路SW11〜SW22を構成するト
ランジスタとを接続する配線(図示せす)を形成する。
その後、SiO2から成る上層絶縁層(厚さ0.4μ
m)をCVD法にて全面に形成し、CMP法にて平坦化
処理を行い、上層絶縁層の厚さを0.2μmとする。
尚、下層絶縁層と上層絶縁層を纏めて、絶縁層16と呼
ぶ。ここで、ビット線BL1は、後の工程で形成する接
続孔18と短絡しないように形成されている。
【0081】尚、接続孔18は、絶縁層16に形成され
た開口部17内に、例えば、タングステン、Ti、P
t、Pd、Cu、TiW、TiNW、WSi2、MoS
2等の高融点金属や金属シリサイドから成る金属配線
材料を埋め込むことによって形成することもできる。接
続孔18の頂面は絶縁層16の表面と略同じ平面に存在
していてもよいし、接続孔18の頂部が絶縁層16の表
面に延在していてもよい。タングステンにて開口部17
を埋め込み、接続孔18を形成する条件を、以下の表2
に例示する。尚、タングステンにて開口部17を埋め込
む前に、Ti層及びTiN層を順に例えばマグネトロン
スパッタ法にて開口部17内を含む絶縁層16の上に形
成することが好ましい。ここで、Ti層及びTiN層を
形成する理由は、オーミックな低コンタクト抵抗を得る
こと、ブランケットタングステンCVD法における半導
体基板10の損傷発生の防止、タングステンの密着性向
上のためである。
【0082】[表2] Ti層(厚さ:20nm)のスパッタ条件 プロセスガス:Ar=35sccm 圧力 :0.52Pa RFパワー :2kW 基板の加熱 :無し TiN層(厚さ:100nm)のスパッタ条件 プロセスガス:N2/Ar=100/35sccm 圧力 :1.0Pa RFパワー :6kW 基板の加熱 :無し タングステンのCVD形成条件 使用ガス:WF6/H2/Ar=40/400/2250sccm 圧力 :10.7kPa 形成温度:450゜C タングステン層及びTiN層、Ti層のエッチング条件 第1段階のエッチング:タングステン層のエッチング 使用ガス :SF6/Ar/He=110:90:5sccm 圧力 :46Pa RFパワー:275W 第2段階のエッチング:TiN層/Ti層のエッチング 使用ガス :Ar/Cl2=75/5sccm 圧力 :6.5Pa RFパワー:250W
【0083】[工程−120]次に、絶縁層16上に、
酸化チタンから成る密着層(図示せず)を形成すること
が望ましい。そして、密着層上にIrから成る第1の電
極(下部電極)21を構成する第1の電極材料層を、例
えばスパッタ法にて形成し、第1の電極材料層及び密着
層をフォトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術
に基づきパターニングすることによって、第1の電極2
1を得ることができる。尚、以下の工程においても、第
1の電極材料層を形成する前に、絶縁層上に密着層を形
成することが望ましい。
【0084】第1の電極21は、所謂ダマシン構造を有
していてもよい。即ち、第1の電極21は、周りを絶縁
層で埋め込まれた構造を有していてもよい。これによっ
て、強誘電体層を平坦な下地上、即ち、第1の電極及び
絶縁層上に形成することができるが故に、各層の平坦化
を図ることができ、一層容易にメモリセルあるいはサブ
メモリユニットの多層化を達成することができる。ここ
で、絶縁層の頂面と、第1の電極21の頂面とは、同一
平面内にあってもよいし、絶縁層から第1の電極21の
頂面が突出した状態、あるいは、絶縁層から第1の電極
21の頂面が沈んだ状態であってもよい。
【0085】[工程−130]その後、例えば、MOC
VD法によって、Bi系層状構造ペロブスカイト型の強
誘電体材料(具体的には、例えば、結晶化温度750゜
CのBi2SrTa2 9)から成る強誘電体薄膜を全面
に形成する。その後、250゜Cの空気中で乾燥処理を
行った後、750゜Cの酸素ガス雰囲気で1時間の熱処
理を施し、結晶化を促進させる。
【0086】[工程−140]次に、IrO2-X層、P
t層を、スパッタ法にて、順次、全面に形成した後、フ
ォトリソグラフィ技術、ドライエッチング技術に基づ
き、Pt層、IrO2-X層、Bi2SrTa29薄膜を順
次、パターニングして、第2の電極23及び強誘電体層
22を形成する。エッチングによって、強誘電体層22
にダメージが加わる場合には、ダメージ回復に必要とさ
れる温度にて、熱処理を行えばよい。
【0087】[工程−150]その後、 ・絶縁層26の形成及び平坦化処理 ・開口部27の形成及び接続孔28の形成 ・第1の電極31、結晶化温度700゜CのBi2Sr
(Ta1.5Nb0.5)O9から成る強誘電体層32、及び
第2の電極33の形成 ・絶縁膜36Aの形成 を、順次、行う。尚、Bi2Sr(Ta1.5Nb0.5)O9
から成る強誘電体層32に対して、結晶化促進のための
熱処理を、700゜Cの酸素ガス雰囲気で1時間、行え
ばよい。また、強誘電体層32を強誘電体層22と同じ
強誘電体材料から構成してもよい。
【0088】各第2の電極はプレート線を兼ねていなく
ともよい。この場合には、絶縁膜36Aの形成完了後、
第2の電極23、第2の電極33を接続孔(ビアホー
ル)によって接続し、併せて、絶縁膜36A上に、かか
る接続孔と接続したプレート線を形成すればよい。
【0089】絶縁層16上に形成された第1のサブメモ
リユニットSMU11を構成するメモリセルMC11Mと、
絶縁層16上に形成された第2のサブメモリユニットS
MU2 1を構成するメモリセルMC21Mとは、同じ製造時
の熱履歴を受ける。即ち、強誘電体層22及び強誘電体
層32の結晶化のための結晶化熱処理を受けている。一
方、絶縁層26上に形成された第1のサブメモリユニッ
トSMU12を構成するメモリセルMC12Mと、絶縁層2
6上に形成された第2のサブメモリユニットSMU22
構成するメモリセルMC22Mとは、同じ製造時の熱履歴
を受ける。即ち、強誘電体層32の結晶化のための結晶
化熱処理を受けている。しかしながら、第n層目の第1
及び第2のサブメモリユニットを構成するメモリセルに
は、第k層目(k≠n)の第1及び第2のサブメモリユ
ニットを構成するメモリセルとは異なる参照電位が与え
られるので、製造時の熱履歴が異なるメモリセル群が混
在していても、最適な参照電位をビット線に与えること
が可能となり、ビット線に表れるビット線電位に差異が
生じ難い。
【0090】例えば、Bi2SrTa29から成る強誘
電体薄膜の形成条件を以下の表3に例示する。尚、表3
中、「thd」は、テトラメチルヘプタンジオネートの
略である。また、表3に示したソース原料はテトラヒド
ロフラン(THF)を主成分とする溶媒中に溶解されて
いる。
【0091】[表3] MOCVD法による形成 ソース材料 :Sr(thd)2−tetraglyme Bi(C653 Ta(O−iC374(thd) 形成温度 :400〜700゜C プロセスガス:Ar/O2=1000/1000cm3 形成速度 :5〜20nm/分
【0092】あるいは又、Bi2SrTa29から成る
強誘電体薄膜をパルスレーザアブレーション法、ゾル−
ゲル法、あるいはRFスパッタ法にて全面に形成するこ
ともできる。これらの場合の形成条件を以下に例示す
る。尚、ゾル−ゲル法によって厚い強誘電体薄膜を形成
する場合、所望の回数、スピンコート及び乾燥、あるい
はスピンコート及び焼成(又は、アニール処理)を繰り
返せばよい。
【0093】[表4] パルスレーザアブレーション法による形成 ターゲット:Bi2SrTa29 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、パルス幅25n秒、 5Hz) 形成温度 :400〜800゜C 酸素濃度 :3Pa
【0094】[表5] ゾル−ゲル法による形成 原料:Bi(CH3(CH23CH(C25)COO)3 [ビスマス・2エチルヘキサン酸,Bi(OOc)3] Sr(CH3(CH23CH(C25)COO)2 [ストロンチウム・2エチルヘキサン酸,Sr(OOc)2] Ta(OEt)5 [タンタル・エトキシド] スピンコート条件:3000rpm×20秒 乾燥:250゜C×7分 焼成:700〜800゜C×1時間(必要に応じてRTA処理を加える)
【0095】[表6] RFスパッタ法による形成 ターゲット:Bi2SrTa29セラミックターゲット RFパワー:1.2W〜2.0W/ターゲット1cm2 雰囲気圧力:0.2〜1.3Pa 形成温度 :室温〜600゜C プロセスガス:Ar/O2の流量比=2/1〜9/1
【0096】強誘電体層を、PZTあるいはPLZTか
ら構成するときの、マグネトロンスパッタ法によるPZ
TあるいはPLZTの形成条件を以下の表7に例示す
る。あるいは又、PZTやPLZTを、反応性スパッタ
法、電子ビーム蒸着法、ゾル−ゲル法、又はMOCVD
法にて形成することもできる。
【0097】[表7] ターゲット :PZTあるいはPLZT プロセスガス:Ar/O2=90体積%/10体積% 圧力 :4Pa パワー :50W 形成温度 :500゜C
【0098】更には、PZTやPLZTをパルスレーザ
アブレーション法にて形成することもできる。この場合
の形成条件を以下の表8に例示する。
【0099】[表8] ターゲット:PZT又はPLZT 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 形成温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
【0100】(実施の形態2)実施の形態2は、実施の
形態1の変形である。実施の形態1においては、参照電
位VREF-1,VREF-2を与えるための回路を、MOSキャ
パシタから成る第1及び第2のリファレンスキャパシタ
RC1,RC2から構成した。一方、実施の形態2におい
ては、参照電位VREF-1を与えるための回路を、強誘電
体キャパシタから成る第1のリファレンスキャパシタR
A1,RCB1から構成し、参照電位VRE F-2を与えるた
めの回路を、強誘電体キャパシタから成る第2のリファ
レンスキャパシタRCA2,RCB2から構成する。
【0101】実施の形態2の不揮発性メモリの概念的な
回路図を図4に示す。尚、図4の概念的な回路図のより
具体的な回路図は、強誘電体キャパシタから成るリファ
レンスキャパシタRCA1,RCB1,RCA2,RCB2の部
分を除き、図3に示したと同様の回路図とすることがで
きるので、図示を省略する。
【0102】第1及び第2のリファレンスキャパシタR
A1,RCB1,RCA2,RCB2は、実質的にメモリセル
と同じ構造を有する。即ち、第1のリファレンスキャパ
シタRCA1,RCB1は、絶縁層16上に形成された第1
の電極と、強誘電体層と、第2の電極から構成されてい
る。また、第2のリファレンスキャパシタRCA2,RC
B2は、絶縁層26上に形成された第1の電極と、強誘電
体層と、第2の電極から構成されている。尚、実施の形
態2の不揮発性メモリは、実施の形態1の[工程−10
0]において、MOSキャパシタを作製しない点、第1
のリファレンスキャパシタRCA1,RCB1をメモリセル
MC11m,MC21mを作製するときに同時に作製する点、
第2のリファレンスキャパシタRCA2,RCB2をメモリ
セルMC 12m,MC22mを作製するときに同時に作製する
点を除き、実施の形態1の不揮発性メモリと同様の方法
で作製することができるので、詳細な説明は省略する。
【0103】強誘電体キャパシタから成る第1のリファ
レンスキャパシタRCA1を構成する第1の電極は、スイ
ッチング回路SWA11を介して第1のビット線BL1に接
続され、更には、スイッチング回路SWA12を介して接
地されている。尚、第1の電極はスイッチング回路を介
してリファレンス・プレート線ドライバRPDに接続さ
れていてもよい。以下に説明するリファレンスキャパシ
タにおいても同様である。また、強誘電体キャパシタか
ら成る第2のリファレンスキャパシタRCA2を構成する
第1の電極は、スイッチング回路SWA21を介して第1
のビット線BL1に接続され、更には、スイッチング回
路SWA22を介して接地されている。また、強誘電体キ
ャパシタから成る第1のリファレンスキャパシタRCB1
を構成する第1の電極は、スイッチング回路SWB11
介して第2のビット線BL2に接続され、更には、スイ
ッチング回路SWB12を介して接地されている。更に
は、強誘電体キャパシタから成る第2のリファレンスキ
ャパシタRCB2を構成する第1の電極は、スイッチング
回路SWB21を介して第2のビット線BL2に接続され、
更には、スイッチング回路SWB22を介して接地されて
いる。リファレンスキャパシタRCA1,RCB1,R
A2,RCB2を構成する第2の電極のそれぞれは、リフ
ァレンス・プレート線PLREF-A1,PLREF-A2,PL
REF-B1,PLREF-B2に接続され、これらのリファレンス
・プレート線はリファレンス・プレート線ドライバRP
Dに接続されている。第1のリファレンスキャパシタR
A1,RCB1、第2のリファレンスキャパシタRCA2
RCB2の面積を最適化することによって、各リファレン
スキャパシタRCA1,RCB1,RCA2,RCB2から最適
な参照電位V REF-1,VREF-2を出力することができる。
【0104】メモリセルからデータを読み出す場合、予
めスイッチング回路SWA12,SWA 22,SWB12,SW
B22をオン状態として、リファレンスキャパシタR
A1,RC A2,RCB1,RCB2を構成する第1の電極を
接地し、リファレンス・プレート線PLREF-A1,PL
REF-A2,PLREF-B1,PLREF-B2にリファレンス・プレ
ート線ドライバRPDから所定の電位を加える。その結
果、リファレンスキャパシタRCA1,RCA2,RCB1
RCB2を構成する強誘電体層に電荷が蓄積される。電荷
蓄積量は、第1のリファレンスキャパシタRCA1,RC
B1、第2のリファレンスキャパシタRCA2,RCB2の面
積によって規定される。
【0105】そして、例えば、第1のサブメモリユニッ
トSMU11を構成するメモリセルMC11p(pは1,
2,3,4のいずれか)に記憶されたデータを読み出す
場合、ワード線WL1を選択し、メモリセルMC11p以外
のメモリセルに接続されたプレート線には、例えば(1
/2)Vccの電圧を印加した状態で、メモリセルMC11
pが接続されたプレート線を駆動する。これによって、
メモリセルMC11pに記憶された1ビットのデータに相
当する電位が第1の選択用トランジスタTR1を介して
第1のビット線BL1にビット線電位として現れる。一
方、リファレンスキャパシタRCB1の強誘電体層にその
第2の電極から適切な電界を印加した状態で、スイッチ
ング回路SWB11をオン状態とする。これによって、第
2のビット線BL2には、第1のリファレンスキャパシ
タRCB1に蓄積されていた蓄積電荷量に基づく参照電位
REF-1がビット線電位として現れる。そして、かかる
対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビット線電
位)を差動センスアンプSAで検出する。
【0106】また、例えば、第2のサブメモリユニット
SMU22を構成するメモリセルMC 22pに記憶されたデ
ータを読み出す場合、ワード線WL2を選択し、メモリ
セルMC22p以外のメモリセルに接続されたプレート線
には、例えば(1/2)Vccの電圧を印加した状態で、
メモリセルMC22pに接続されたプレート線を駆動す
る。これによって、メモリセルMC221に記憶された1
ビットのデータに相当する電位が第2の選択用トランジ
スタTR2を介して第2のビット線BL2にビット線電位
として現れる。一方、リファレンスキャパシタRCA2
強誘電体層にその第2の電極から適切な電界を印加した
状態で、スイッチング回路SWA21をオン状態とする。
これによって、第1のビット線BL1には、第2のリフ
ァレンスキャパシタRCA2に蓄積されていた蓄積電荷量
に基づく参照電位VREF-2がビット線電位として現れ
る。そして、かかる対となったビット線BL1,BL2
電圧(ビット線電位)を差動センスアンプSAで検出す
る。
【0107】尚、図5に回路図を示すように、参照電位
REF-1を与えるための回路を、強誘電体キャパシタか
ら成る第1のリファレンスキャパシタRCAから構成
し、参照電位VREF-2を与えるための回路を、強誘電体
キャパシタから成る第2のリファレンスキャパシタRC
Bから構成することもできる。この場合、強誘電体キャ
パシタから成る第1のリファレンスキャパシタRCA
構成する第1の電極は、スイッチング回路SWA11を介
して第1のビット線BL1に接続され、スイッチング回
路SWA21を介して第2のビット線BL2に接続され、更
には、スイッチング回路SWA12を介して接地されてい
る。また、強誘電体キャパシタから成る第2のリファレ
ンスキャパシタRCBを構成する第1の電極は、スイッ
チング回路SWB11を介して第1のビット線BL1に接続
され、スイッチング回路SWB21を介して第2のビット
線BL2に接続され、更には、スイッチング回路SWB12
を介して接地されている。リファレンスキャパシタRC
A,RCBを構成する第2の電極のそれぞれは、リファレ
ンス・プレート線PLREF-A,PLREF-Bに接続され、こ
れらのリファレンス・プレート線はリファレンス・プレ
ート線ドライバRPDに接続されている。リファレンス
キャパシタRCA,RCBの面積を最適化することによっ
て、各リファレンスキャパシタRCA,RCBから最適な
参照電位VREF-1,VREF-2を出力することができる。
【0108】(実施の形態3)実施の形態3は、本発明
の第1の態様及び第3の態様に係る不揮発性メモリに関
する。ビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で実施
の形態3の不揮発性メモリの一部分を切断したときの模
式的な一部断面図を図6に示す。更には、本発明の第3
の態様に係る不揮発性メモリの概念的な回路図を図7に
示し、図7の概念的な回路図のより具体的な回路図を図
8に示す。尚、図6には、第1のサブメモリユニットを
示すが、第2のサブメモリユニットも同様の構造を有
し、第2のサブメモリユニットは、図6の紙面垂直方向
に、第1のサブメモリユニットと並んで形成されてい
る。以下の説明においては、場合によっては、第1のサ
ブメモリユニットについての説明のみを行う場合があ
る。また、図8においては、参照電位を発生させるため
の回路、差動センスアンプの図示を省略した。
【0109】実施の形態3の不揮発性メモリは、(A−
1)第1のビット線BL1と、(B−1)N個(但し、
N≧2であり、実施の形態3においては、N=2)の第
1の選択用トランジスタTR1Nと、(C−1)それぞれ
がM個(但し、M≧2であり、実施の形態3において
は、M=4)のメモリセルMC11M,MC12Mから構成さ
れた、N個の第1のサブメモリユニットSMU1Nと、
(D−1)N個の第1のサブメモリユニット間におい
て、N個の第1のサブメモリユニットSMU1Nのそれぞ
れを構成するメモリセルで共通とされたM本のプレート
線PLM、から成る第1のメモリユニットMU1と、(A
−2)第2のビット線BL2と、(B−2)N個の第2
の選択用トランジスタTR2Nと、(C−2)それぞれが
M個のメモリセルMC21M,MC22Mから構成された、N
個の第2のサブメモリユニットSMU2Nと、(D−2)
N個の第2のサブメモリユニット間において、N個の第
2のサブメモリユニットのそれぞれを構成するメモリセ
ルで共通とされ、且つ、前記第1のメモリユニットを構
成するM本のプレート線と共通のM本のプレート線PL
M、から成る第2のメモリユニットから構成されてい
る。
【0110】そして、第n層目(但し、n=1,2・・
・,N)の第1のサブメモリユニットSMU1nと、第n
層目の第2のサブメモリユニットSMU2nとは、同じ絶
縁層16,26上に形成されており、第n’層目(但
し、n’=2・・・,N)の第1のサブメモリユニット
SMU1n'と第n’層目の第2のサブメモリユニットS
MU2n'とは、絶縁層26を介して、第(n’−1)層
目の第1のサブメモリユニットSMU1(n'-1)と第
(n’−1)層目の第2のサブメモリユニットSMU2
(n'-1)の上に積層されている。
【0111】また、各メモリセルMC11m,MC21m及び
MC12m,MC22mは、第1の電極21,31と強誘電体
層22,32と第2の電極23,33とから成る。
【0112】更には、第1のメモリユニットMU1にお
いて、第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1n
構成するメモリセルMC1nmの第1の電極は、第n層目
の第1のサブメモリユニットSMU1nにおいて共通であ
り、該共通の第1の電極は、第n番目の第1の選択用ト
ランジスタTR1nを介して第1のビット線BL1に接続
され、第m番目(但し、m=1,2・・・M)のメモリ
セルMC1nmの第2の電極は共通の第m番目のプレート
線PLMに接続されている。具体的には、第1層目の第
1のサブメモリユニットSMU11を構成するメモリセル
MC11mの第1の電極21(共通ノードCN11と呼ぶ場
合がある)は、第1層目の第1のサブメモリユニットS
MU11において共通であり、この共通の第1の電極21
(共通ノードCN11)は、第1番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR11を介して第1のビット線BL1に接続さ
れ、第m番目のメモリセルMC11mの第2の電極23は
共通の第m番目のプレート線PLmに接続されている。
また、第2層目の第1のサブメモリユニットSMU12
構成するメモリセルMC12mの第1の電極31(共通ノ
ードCN12と呼ぶ場合がある)は、第2層目の第1のサ
ブメモリユニットSMU12において共通であり、この共
通の第1の電極31(共通ノードCN12)は、第2番目
の第1の選択用トランジスタTR12を介して第1のビッ
ト線BL1に接続され、第m番目のメモリセルMC12m
第2の電極33は共通の第m番目のプレート線PLm
接続されている。尚、このプレート線PLmは、第2の
メモリユニットMU2を構成する各メモリセルの第2の
電極23,33にも接続されている。実施の形態3にお
いては、より具体的には、各プレート線は、第2の電極
23,33から延在している。プレート線PLmは図示
しない領域で相互に接続されている。
【0113】また、第2のメモリユニットMU2におい
て、第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構
成するメモリセルMC2nmの第1の電極は、第n層目の
第2のサブメモリユニットSMU2nにおいて共通であ
り、該共通の第1の電極は、第n番目の第2の選択用ト
ランジスタTR2nを介して第2のビット線BL2に接続
され、第m番目のメモリセルMC2nmの第2の電極は共
通の第m番目のプレート線PLmに接続されている。具
体的には、第1層目の第2のサブメモリユニットSMU
21を構成するメモリセルMC21mの第1の電極21(共
通ノードCN21と呼ぶ場合がある)は、第1層目の第2
のサブメモリユニットSMU21において共通であり、こ
の共通の第1の電極21(共通ノードCN21)は、第1
番目の第2の選択用トランジスタTR21を介して第2の
ビット線BL2に接続され、第m番目のメモリセルMC
21mの第2の電極23は共通の第m番目のプレート線P
mに接続されている。また、第2層目の第2のサブメ
モリユニットSMU22を構成するメモリセルMC22m
第1の電極31(共通ノードCN22と呼ぶ場合がある)
は、第2層目の第2のサブメモリユニットSMU22にお
いて共通であり、この共通の第1の電極31(共通ノー
ドCN22)は、第2番目の第2の選択用トランジスタT
22を介して第2のビット線BL2に接続され、第m番
目のメモリセルMC22mの第2の電極33は共通の第m
番目のプレート線に接続されている。
【0114】そして、第n層目の第1のサブメモリユニ
ットSMU1nを構成する各メモリセルMC1nm、及び、
第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構成す
る各メモリセルMC2nmは、同じ製造時の熱履歴を有
し、第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する各メモリセルMC1nm、及び、第n層目の第2の
サブメモリユニットSMU2nを構成する各メモリセルM
2nmは、第k層目(但し、k≠n)の第1のサブメモ
リユニットSMU1kを構成する各メモリセルMC 1km
及び、第k層目の第2のサブメモリユニットSMU2k
構成する各メモリセルMC2kmと、異なる熱履歴を有す
る。
【0115】そして、第1のメモリユニットMU1にお
ける第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する第m番目のメモリセルMC1nmと、第2のメモリ
ユニットMU2における第n層目の第2のサブメモリユ
ニットSMU2nを構成する第m番目のメモリセルMC
2nmとは、一対となって、それぞれに1ビットのデータ
を記憶し、第1のメモリユニットMU1における第n層
目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構成するメモ
リセルMC1nmに記憶されたデータを読み出す場合、第
2のビット線BL2に第n番目の電位を有する参照電位
REF-nが与えられ、第2のメモリユニットMU2におけ
る第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構成
するメモリセルMC2nmに記憶されたデータを読み出す
場合、第1のビット線BL1に第n番目の電位を有する
参照電位VREF-nが与えられ、第n番目の電位は、第k
番目(但し、k≠n)の電位と異なる。
【0116】第1番目及び第2番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR11,TR12の他方のソース/ドレイン領域
14Bはコンタクトホール15を介してビット線BL1
に接続されており、第1番目の第1の選択用トランジス
タTR11の一方のソース/ドレイン領域14Aは、絶縁
層16に設けられた接続孔18(第1層目の接続孔18
と呼ぶ)を介して、第1層目の第1のサブメモリユニッ
トSMU11における共通の第1の電極21(第1の共通
ノードCN11)に接続されている。更には、第2番目の
第1の選択用トランジスタTR12の一方のソース/ドレ
イン領域14Aは、絶縁層16に設けられた第1層目の
接続孔18、パッド部25、絶縁層26に設けられた開
口部27内に形成された接続孔28(第2層目の接続孔
28と呼ぶ)を介して、第2層目の第1のサブメモリユ
ニットSMU12における共通の第1の電極31(第2の
共通ノードCN12)に接続されている。尚、図中、参照
番号36Aは絶縁膜である。
【0117】ビット線BL1,BL2は、差動センスアン
プSAに接続されている。また、プレート線PLmはプ
レート線デコーダ/ドライバPDに接続されている。更
には、ワード線WL11,WL12,WL21,WL22は、ワ
ード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。ワー
ド線WL11,WL12,WL21,WL22は、図6の紙面垂
直方向に延びている。また、第1のサブメモリユニット
SMU11を構成するメモリセルMC11mの第2の電極2
3は、図6の紙面垂直方向に隣接する第2のサブメモリ
ユニットSMU21を構成するメモリセルMC21mの第2
の電極と共通であり、プレート線PLmを兼ねている。
更には、第1のサブメモリユニットSMU12を構成する
メモリセルMC12mの第2の電極33は、図6の紙面垂
直方向に隣接する第2のサブメモリユニットSMU22
構成するメモリセルMC22mの第2の電極と共通であ
り、プレート線PLmを兼ねている。
【0118】参照電位VREF-1,VREF-2を与えるための
回路は、実施の形態1と同様に、MOSキャパシタから
成る第1及び第2のリファレンスキャパシタRC1,R
2(図6には図示せず)から構成してもよいし(図7
の回路図参照)、実施の形態2と同様に、強誘電体キャ
パシタから成る第1及び第2のリファレンスキャパシタ
RCA1,RCA2,RCB1,RCB2から構成してもよいし
(図9の回路図参照)、強誘電体キャパシタから成る第
1及び第2のリファレンスキャパシタRCA,RCBから
構成してもよい(図10の回路図参照)。あるいは又、
参照電位を、周知の降圧回路や、複数のPMOS型FE
Tを直列に接続した構造から出力してもよい。
【0119】第1のメモリユニットMU1を構成する第
1の選択用トランジスタTR11,TR12のそれぞれはワ
ード線WL11,WL12に接続され、第2のメモリユニッ
トMU2を構成する第2の選択用トランジスタTR21
TR22はそれぞれワード線WL21,WL22に接続されて
おり、メモリセルMC1nm,MC2nmは独立して制御され
る。実際の不揮発性メモリにおいては、この2×N×M
ビット(具体的には16ビット)を記憶するメモリユニ
ットの集合がアクセス単位ユニットとしてアレイ状に配
設されている。尚、Mの値は4に限定されない。Mの値
は、M≧2を満足すればよく、実際的なMの値として、
例えば、2のべき数(2,4,8,16・・・)を挙げ
ることができる。また、Nの値は、N≧2を満足すれば
よく、実際的なNの値として、例えば、2のべき数
(2,4,8・・・)を挙げることができる。
【0120】MOSキャパシタから成る第1及び第2の
リファレンスキャパシタRC1,RC2から構成した場
合、例えば、第1のサブメモリユニットSMU11を構成
するメモリセルMC11pに記憶されたデータを読み出す
場合、ワード線WL11を選択し、プレート線PLj(j
≠p)には、例えば(1/2)Vccの電圧を印加した状
態で、プレート線PLpを駆動する。ここで、Vccは、
例えば、電源電圧である。これによって、メモリセルM
11pに記憶された1ビットのデータに相当する電位が
第1番目の第1の選択用トランジスタTR11を介して第
1のビット線BL1にビット線電位として現れる。一
方、スイッチング回路SW21をオン状態とする。これに
よって、第2のビット線BL2には、参照電位VREF-1
ビット線電位として現れる。そして、かかる対となった
ビット線BL1,BL2の電圧(ビット線電位)を差動セ
ンスアンプSAで検出する。
【0121】また、例えば、第2のサブメモリユニット
SMU22を構成するメモリセルMC 22pに記憶されたデ
ータを読み出す場合、ワード線WL22を選択し、プレー
ト線PLj(j≠p)には、例えば(1/2)Vccの電
圧を印加した状態で、プレート線PLpを駆動する。こ
れによって、メモリセルMC22pに記憶された1ビット
のデータに相当する電位が第2番目の第2の選択用トラ
ンジスタTR22を介して第2のビット線BL2にビット
線電位として現れる。一方、スイッチング回路SW12
オン状態とする。これによって、第1のビット線BL1
には、参照電位VR EF-2がビット線電位として現れる。
そして、かかる対となったビット線BL1,BL2の電圧
(ビット線電位)を差動センスアンプSAで検出する。
【0122】強誘電体キャパシタから成る第1及び第2
のリファレンスキャパシタRCA1,RCA2,RCB1,R
B2から構成した場合、メモリセルからデータを読み出
す場合、予めスイッチング回路SWA12,SWA22,SW
B12,SWB22をオン状態として、リファレンスキャパシ
タRCA1,RCA2,RCB1,RCB2を構成する第1の電
極をリファレンス・プレート線ドライバRPDに接続
し、リファレンス・プレート線PLREF-A1,P
REF-A2,PLREF-B1,PLREF-B2にリファレンス・プ
レート線ドライバRPDから所定の電位を加える。その
結果、リファレンスキャパシタRCA1,RCA2,R
B1,RCB2を構成する強誘電体層に電荷が蓄積され
る。
【0123】そして、例えば、第1のサブメモリユニッ
トSMU11を構成するメモリセルMC11pに記憶された
データを読み出す場合、ワード線WL11を選択し、プレ
ート線PLj(j≠p)には、例えば(1/2)Vcc
電圧を印加した状態で、プレート線PLpを駆動する。
これによって、メモリセルMC11pに記憶された1ビッ
トのデータに相当する電位が第1番目の第1の選択用ト
ランジスタTR11を介して第1のビット線BL1にビッ
ト線電位として現れる。一方、リファレンスキャパシタ
RCB1の強誘電体層にその第2の電極から適切な電界を
印加した状態で、スイッチング回路SWB11をオン状態
とする。これによって、第2のビット線BL2には、参
照電位VREF-1がビット線電位として現れる。そして、
かかる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビット
線電位)を差動センスアンプSAで検出する。
【0124】また、例えば、第2のサブメモリユニット
SMU22を構成するメモリセルMC 22pに記憶されたデ
ータを読み出す場合、ワード線WL22を選択し、プレー
ト線PLj(j≠p)には、例えば(1/2)Vccの電
圧を印加した状態で、プレート線PLpを駆動する。こ
れによって、メモリセルMC22pに記憶された1ビット
のデータに相当する電位が第2番目の第2の選択用トラ
ンジスタTR22を介して第2のビット線BL2にビット
線電位として現れる。一方、リファレンスキャパシタR
A2の強誘電体層にその第2の電極から適切な電界を印
加した状態で、スイッチング回路SWA21をオン状態と
する。これによって、第1のビット線BL1には、参照
電位VREF-2がビット線電位として現れる。そして、か
かる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビット線
電位)を差動センスアンプSAで検出する。
【0125】実施の形態3、あるいは、以下に説明する
実施の形態における不揮発性メモリは、実質的に、実施
の形態1あるいは実施の形態2にて説明した不揮発性メ
モリの製造方法によって製造することができるので、詳
細な説明は省略する。
【0126】(実施の形態4)実施の形態4は、実施の
形態3の変形である。ビット線の延びる方向と平行な仮
想垂直面で実施の形態4の不揮発性メモリの一部分を切
断したときの模式的な一部断面図を図11に示す。更に
は、実施の形態4の不揮発性メモリの概念的な回路図を
図12に示し、図12の概念的な回路図のより具体的な
回路図(但し、第1のサブメモリユニットのみ)を図1
3に示す。尚、図11には、第1のサブメモリユニット
を示すが、第2のサブメモリユニットも同様の構造を有
し、第2のサブメモリユニットは、図11の紙面垂直方
向に、第1のサブメモリユニットと並んで形成されてい
る。以下の説明においては、場合によっては、第1のサ
ブメモリユニットについての説明のみを行う場合があ
る。また、図13においては、参照電位を発生させるた
めの回路、差動センスアンプの図示を省略した。
【0127】実施の形態4の不揮発性メモリにおいて
は、N本の第1のビット線BL1N、及び、N本の第2の
ビット線BL2Nが備えられている。そして、第1のメモ
リユニットMU1において、第n層目の第1のサブメモ
リユニットSMU1nにおける共通の第1の電極は、第n
番目の第1の選択用トランジスタTR1nを介して第n番
目の第1のビット線BL1nに接続されており、第2のメ
モリユニットMU2において、第n層目の第2のサブメ
モリユニットSMU2nにおける共通の第1の電極は、第
n番目の第2の選択用トランジスタTR2nを介して第n
番目の第2のビット線BL2nに接続されている。
【0128】具体的には、第n番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR1nの他方のソース/ドレイン領域14Bは
第n番目の第1のビット線BL1nに接続され、第1番目
の第1の選択用トランジスタTR11の一方のソース/ド
レイン領域14Aは、絶縁層16に設けられた第1層目
の接続孔18を介して、第1層目の第1のサブメモリユ
ニットSMU11における共通の第1の電極21(第1の
共通ノードCN11)に接続されている。また、第2番目
の第1の選択用トランジスタTR12の一方のソース/ド
レイン領域14Aは、絶縁層16に設けられた第1層目
の接続孔18、パッド部25、絶縁層26に設けられた
第2層目の接続孔28を介して、第2層目の第1のサブ
メモリユニットSMU12における共通の第1の電極31
(第2の共通ノードCN12)に接続されている。一方、
第n番目の第2の選択用トランジスタTR2nの他方のソ
ース/ドレイン領域14Bは第n番目の第2のビット線
BL2nに接続され、第1番目の第2の選択用トランジス
タTR21の一方のソース/ドレイン領域14Aは、絶縁
層16に設けられた第1層目の接続孔18を介して、第
1層目の第2のサブメモリユニットSMU21における共
通の第1の電極21(第1の共通ノードCN21)に接続
されている。また、第2番目の第2の選択用トランジス
タTR22の一方のソース/ドレイン領域14Aは、絶縁
層16に設けられた第1層目の接続孔18、パッド部2
5、絶縁層26に設けられた第2層目の接続孔28を介
して、第2層目の第2のサブメモリユニットSMU22
おける共通の第1の電極31(第2の共通ノードC
22)に接続されている。
【0129】ビット線BL1n,BL2nは、差動センスア
ンプSAに接続されている。
【0130】そして、第1のメモリユニットMU1にお
ける第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成するメモリセルMC1nmに記憶されたデータを読み出
す場合、第n番目の第2のビット線BL2nに第n番目の
電位を有する参照電位VREF- nが与えられ、第2のメモ
リユニットMU2における第n層目の第2のサブメモリ
ユニットSMU2nを構成するメモリセルMC2nmに記憶
されたデータを読み出す場合、第n番目の第1のビット
線BL1nに第n番目の電位を有する参照電位VRE F-n
与えられる。
【0131】参照電位VREF-1,VREF-2を与えるための
回路は、実施の形態1と同様に、MOSキャパシタから
成る第1及び第2のリファレンスキャパシタRC1,R
2(図11には図示せず)から構成してもよいし(図
12の回路図参照)、実施の形態2と同様に、強誘電体
キャパシタから成る第1及び第2のリファレンスキャパ
シタRCA1,RCA2,RCB1,RCB2から構成してもよ
い(図14の回路図参照)。あるいは又、参照電位を、
周知の降圧回路や、複数のPMOS型FETを直列に接
続した構造から出力してもよい。
【0132】MOSキャパシタから成る第1及び第2の
リファレンスキャパシタRC1,RC2から構成した場
合、例えば、第1のサブメモリユニットSMU11を構成
するメモリセルMC11pに記憶されたデータを読み出す
場合、ワード線WL11を選択し、プレート線PLj(j
≠p)には、例えば(1/2)Vccの電圧を印加した状
態で、プレート線PLpを駆動する。ここで、Vccは、
例えば、電源電圧である。これによって、メモリセルM
11pに記憶された1ビットのデータに相当する電位が
第1番目の第1の選択用トランジスタTR11を介して第
1番目の第1のビット線BL11にビット線電位として現
れる。一方、スイッチング回路SW21をオン状態とす
る。これによって、第1番目の第2のビット線BL21
は、参照電位VREF-1がビット線電位として現れる。そ
して、かかる対となったビット線BL11,BL21の電圧
(ビット線電位)を差動センスアンプSAで検出する。
【0133】また、例えば、第2のサブメモリユニット
SMU22を構成するメモリセルMC 22pに記憶されたデ
ータを読み出す場合、ワード線WL22を選択し、プレー
ト線PLj(j≠p)には、例えば(1/2)Vccの電
圧を印加した状態で、プレート線PLpを駆動する。こ
れによって、メモリセルMC22pに記憶された1ビット
のデータに相当する電位が第2番目の第2の選択用トラ
ンジスタTR22を介して第2番目の第2のビット線BL
22にビット線電位として現れる。一方、スイッチング回
路SW12をオン状態とする。これによって、第2番目の
第1のビット線BL12には、参照電位VREF-2がビット
線電位として現れる。そして、かかる対となったビット
線BL12,BL22の電圧(ビット線電位)を差動センス
アンプSAで検出する。
【0134】強誘電体キャパシタから成る第1及び第2
のリファレンスキャパシタRCA1,RCA2,RCB1,R
B2から構成した場合、メモリセルからデータを読み出
す場合、予めスイッチング回路SWA12,SWA22,SW
B12,SWB22をオン状態として、リファレンスキャパシ
タRCA1,RCA2,RCB1,RCB2を構成する第1の電
極をリファレンス・プレート線ドライバRPDに接続
し、リファレンス・プレート線PLREF-A1,P
REF-A2,PLREF-B1,PLREF-B2にリファレンス・プ
レート線ドライバRPDから所定の電位を加える。その
結果、リファレンスキャパシタRCA1,RCA2,R
B1,RCB2を構成する強誘電体層に電荷が蓄積され
る。
【0135】そして、例えば、第1のサブメモリユニッ
トSMU11を構成するメモリセルMC11pに記憶された
データを読み出す場合、ワード線WL11を選択し、プレ
ート線PLj(j≠p)には、例えば(1/2)Vcc
電圧を印加した状態で、プレート線PLpを駆動する。
これによって、メモリセルMC11pに記憶された1ビッ
トのデータに相当する電位が第1番目の第1の選択用ト
ランジスタTR11を介して第1番目の第1のビット線B
11にビット線電位として現れる。一方、リファレンス
キャパシタRCB1の強誘電体層にその第2の電極から適
切な電界を印加した状態で、スイッチング回路SWB11
をオン状態とする。これによって、第1番目の第2のビ
ット線BL21には、参照電位VREF-1がビット線電位と
して現れる。そして、かかる対となったビット線B
11,BL21の電圧(ビット線電位)を差動センスアン
プSAで検出する。
【0136】また、例えば、第2のサブメモリユニット
SMU22を構成するメモリセルMC 22pに記憶されたデ
ータを読み出す場合、ワード線WL22を選択し、プレー
ト線PLj(j≠p)には、例えば(1/2)Vccの電
圧を印加した状態で、プレート線PLpを駆動する。こ
れによって、メモリセルMC22pに記憶された1ビット
のデータに相当する電位が第2番目の第2の選択用トラ
ンジスタTR22を介して第2番目の第2のビット線BL
22にビット線電位として現れる。一方、リファレンスキ
ャパシタRCA2の強誘電体層にその第2の電極から適切
な電界を印加した状態で、スイッチング回路SWA21
オン状態とする。これによって、第2番目の第1のビッ
ト線BL12には、参照電位VREF-2がビット線電位とし
て現れる。そして、かかる対となったビット線BL12
BL22の電圧(ビット線電位)を差動センスアンプSA
で検出する。
【0137】(実施の形態5)実施の形態5は、本発明
の第4の態様に係る不揮発性メモリに関する。実施の形
態5の不揮発性メモリの回路図を図15に示し、不揮発
性メモリを構成する各種のトランジスタの模式的なレイ
アウトを図16に示す。尚、図15においては、不揮発
性メモリを構成する2つのメモリユニットの内、第1の
メモリユニットを示したが、第2のメモリユニットも同
じ構成を有する。また、参照電位を発生する回路の図
示、差動センスアンプの図示を省略してある。更には、
図16において、各種のトランジスタの領域を点線で囲
み、活性領域及び配線を実線で示し、ゲート電極あるい
はワード線を一点鎖線で示した。また、それぞれがM個
のメモリセルから構成されたN個の第1のサブメモリユ
ニット、及び、M本のプレート線の部分の模式的な一部
断面図は、図6に示した一部断面図と、メモリセルの数
を除き、実質的に同じであるので、以下の説明において
は、図6も参照する。
【0138】実施の形態5の不揮発性メモリは、所謂ゲ
インセルタイプの不揮発性メモリである。そして、(A
−1)第1のビット線BL1と、(B−1)N個(但
し、N≧2であり、実施の形態5においては、N=2)
の第1の選択用トランジスタTR1Nと、(C−1)それ
ぞれがM個(但し、M≧2であり、実施の形態5におい
ては、M=8)のメモリセルMC11M,MC12Mから構成
された、N個の第1のサブメモリユニットSMU11,S
MU12と、(D−1)N個の第1のサブメモリユニット
間において、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞ
れを構成するメモリセルで共通とされたM本のプレート
線PLMと、(E−1)第1の書込用トランジスタTR
W1と、(F−1)第1の検出用トランジスタTRS1と、
(G−1)第1の読出用トランジスタTRR1、から成る
第1のメモリユニットMU1と、(A−2)第2のビッ
ト線BL2と、(B−2)N個の第2の選択用トランジ
スタTR2Nと、(C−2)それぞれがM個のメモリセル
MC21M,MC22Mから構成された、N個の第2のサブメ
モリユニットSMU21,SMU22と、(D−2)N個の
第2のサブメモリユニット間において、N個の第2のサ
ブメモリユニットのそれぞれを構成するメモリセルで共
通とされ、且つ、前記第1のメモリユニットを構成する
M本のプレート線と共通のM本のプレート線PLMと、
(E−2)第2の書込用トランジスタTRW2と、(F−
2)第2の検出用トランジスタTRS2と、(G−2)第
2の読出用トランジスタTRR2、から成る第2のメモリ
ユニットから構成されている。
【0139】そして、第n層目(但し、n=1,2・・
・,N)の第1のサブメモリユニットSMU1nと、第n
層目の第2のサブメモリユニットSMU2nとは、同じ絶
縁層16,26上に形成されており、第n’層目(但
し、n’=2・・・,N)の第1のサブメモリユニット
SMU1n'と第n’層目の第2のサブメモリユニットS
MU2n'とは、絶縁層26を介して、第(n’−1)層
目の第1のサブメモリユニットSMU1(n'-1)と第
(n’−1)層目の第2のサブメモリユニットSMU2
(n'-1)の上に積層されている。
【0140】また、各メモリセルMC11m,MC21m,M
12m,MC22mは、第1の電極21,31と強誘電体層
22,32と第2の電極23,33とから成る。
【0141】第1のメモリユニットMU1において、第
n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構成する
メモリセルMC1nmの第1の電極は、第n層目の第1の
サブメモリユニットSMU1nにおいて共通であり、該共
通の第1の電極は、第n番目の第1の選択用トランジス
タTR1n及び第1の書込用トランジスタTRW1を介して
第1のビット線BL1に接続され、第m番目(但し、m
=1,2・・・M)のメモリセルMC1nmの第2の電極
は共通の第m番目のプレート線PLmに接続されてい
る。具体的には、第1層目の第1のサブメモリユニット
SMU11を構成するメモリセルMC11mの第1の電極2
1は、第1層目の第1のサブメモリユニットSMU11
おいて共通であり、この共通の第1の電極(共通ノード
CN11)は、第1番目の第1の選択用トランジスタTR
11及び第1の書込用トランジスタTR W1を介して第1の
ビット線BL1に接続され、第m番目のメモリセルMC
11mの第2の電極23は共通の第m番目のプレート線P
mに接続されている。更には、第2層目の第1のサブ
メモリユニットSMU12を構成するメモリセルMC12m
の第1の電極31は、第2層目の第1のサブメモリユニ
ットSMU12において共通であり、この共通の第1の電
極(共通ノードCN12)は、第2番目の第1の選択用ト
ランジスタTR12及び第1の書込用トランジスタTRW1
を介して第1のビット線BL1に接続され、第m番目の
メモリセルMC12mの第2の電極33は共通の第m番目
のプレート線PLmに接続されている。
【0142】また、第2のメモリユニットMU2におい
て、第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構
成するメモリセルMC2nmの第1の電極は、第n層目の
第2のサブメモリユニットSMU2nにおいて共通であ
り、該共通の第1の電極は、第n番目の第2の選択用ト
ランジスタTR2n及び第2の書込用トランジスタTRW2
を介して第2のビット線BL2に接続され、第m番目の
メモリセルMC2nmの第2の電極は共通の第m番目のプ
レート線PLmに接続されている。具体的には、第1層
目の第2のサブメモリユニットSMU21を構成するメモ
リセルMC21mの第1の電極21は、第1層目の第2の
サブメモリユニットSMU21において共通であり、該共
通の第1の電極(共通ノードCN21)は、第1番目の第
2の選択用トランジスタTR21及び第2の書込用トラン
ジスタTRW2を介して第2のビット線BL2に接続さ
れ、第m番目のメモリセルMC21mの第2の電極23は
共通の第m番目のプレート線PLmに接続されている。
また、第2層目の第2のサブメモリユニットSMU22
構成するメモリセルMC22mの第1の電極31は、第2
層目の第2のサブメモリユニットSMU22において共通
であり、該共通の第1の電極(共通ノードCN22)は、
第2番目の第2の選択用トランジスタTR22及び第2の
書込用トランジスタTRW2を介して第2のビット線BL
2に接続され、第m番目のメモリセルMC22mの第2の電
極33は共通の第m番目のプレート線PLmに接続され
ている。
【0143】更には、第n層目の第1のサブメモリユニ
ットSMU1nを構成する各メモリセルMC1nm、及び、
第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構成す
る各メモリセルMC2nmは、同じ製造時の熱履歴を有
し、第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する各メモリセルMC1nm、及び、第n層目の第2の
サブメモリユニットSMU2nを構成する各メモリセルM
2nmは、第k層目(但し、k≠n)の第1のサブメモ
リユニットSMU1kを構成する各メモリセルMC 1km
及び、第k層目の第2のサブメモリユニットSMU2k
構成する各メモリセルMC2kmと、異なる熱履歴を有す
る。
【0144】そして、第1のメモリユニットMU1にお
ける第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する第m番目のメモリセルMC1nmと、第2のメモリ
ユニットMU2における第n層目の第2のサブメモリユ
ニットSMU2nを構成する第m番目のメモリセルMC
2nmとは、一対となって、それぞれに1ビットのデータ
を記憶する。
【0145】第1の検出用トランジスタTRS1の一端は
所定の電位Vccを有する第1の配線(不純物層から構成
された電源線)に接続され、他端は第1の読出用トラン
ジスタTRR1を介して第1のビット線BL1に接続さ
れ、第2の検出用トランジスタTRS2の一端は所定の電
位Vccを有する第2の配線(不純物層から構成された電
源線)に接続され、他端は第2の読出用トランジスタT
R2を介して第2のビット線BL2に接続されている。
【0146】具体的には、各種のトランジスタはMOS
型FETから構成されており、第1の書込用トランジス
タTRW1の一方のソース/ドレイン領域はコンタクトホ
ール15を介してビット線BLに接続され、他方のソー
ス/ドレイン領域は、絶縁層16に設けられた接続孔1
8B、図示しない副ビット線、絶縁層16に設けられた
接続孔18Cを介して、第1の選択用トランジスタTR
11,TR12のそれぞれの一方のソース/ドレイン領域に
接続されている。また、第1番目の第1の選択用トラン
ジスタTR11の他方のソース/ドレイン領域は、サブメ
モリユニットSMU11を構成する共通の第1の電極(共
通ノードCN11)に絶縁層16に設けられた接続孔18
1を介して接続されている。一方、第2番目の第1の選
択用トランジスタTR12の他方のソース/ドレイン領域
は、サブメモリユニットSMU12を構成する共通の第1
の電極(共通ノードCN12)に、絶縁層16に設けられ
た接続孔182、更には、絶縁層26に設けられた接続
孔28を介して接続されている。また、第1の検出用ト
ランジスタTRS1の一方のソース/ドレイン領域は、所
定の電位Vccを有する第1の配線に接続され、他方のソ
ース/ドレイン領域は、第1の読出用トランジスタTR
R1の一方のソース/ドレイン領域に接続されている。ま
た、第1の読出用トランジスタTRR1の他方のソース/
ドレイン領域は、コンタクトホール15を介してビット
線BLに接続されている。更には、第1の選択用トラン
ジスタTR11,TR12のそれぞれの一方のソース/ドレ
イン領域、あるいは、第1の書込用トランジスタTRW1
の他方のソース/ドレイン領域は、検出用トランジスタ
TRS1のゲート電極に、図示しない副ビット線及び接続
孔18Aを介して接続されている。第1の検出用トラン
ジスタTRS1の他方のソース/ドレイン領域と第1の読
出用トランジスタTRR1の一方のソース/ドレイン領域
とは、1つのソース/ドレイン領域を占めている。ま
た、第1の書込用トランジスタTRW1のゲート電極に接
続されたワード線WLW1、第1の読出用トランジスタT
R1のゲート電極に接続されたワード線WLR1、及び、
第1の選択用トランジスタTR11,TR12のゲート電極
に接続されたワード線WL11,WL12は、ワード線デコ
ーダ/ドライバWDに接続されている。一方、各プレー
ト線PLmは、プレート線デコーダ/ドライバPDに接
続されている。更には、ビット線BL1,BL2は差動セ
ンスアンプSAに接続されている。ここで、副ビット線
は、下層絶縁層上を延び、ビット線BL1に接続されて
いる。
【0147】そして、第1のメモリユニットMU1にお
ける第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する各メモリセルMC1nmに記憶されたデータの読み
出し時、第n番目の第1の選択用トランジスタTR1n
び第1の読出用トランジスタTRR1が導通状態とされ、
各メモリセルMC1nmに記憶されたデータに基づき共通
の第1の電極(共通ノードCN11又はCN12)に生じた
電位により、第1の検出用トランジスタTRS1の動作が
制御され、且つ、第2のビット線BL2に第n番目の電
位を有する参照電位VREF-nが与えられ、第2のメモリ
ユニットMU2における第n層目の第2のサブメモリユ
ニットSMU2nを構成する各メモリセルMC2nmに記憶
されたデータの読み出し時、第n番目の第2の選択用ト
ランジスタTR2n及び第2の読出用トランジスタTRR2
が導通状態とされ、各メモリセルMC2nmに記憶された
データに基づき共通の第1の電極(共通ノードCN21
はCN22)に生じた電位により、第2の検出用トランジ
スタTRS2の動作が制御され、且つ、第1のビット線B
1に第n番目の電位を有する参照電位VREF-nが与えら
れ、第n番目の電位は、第k番目(但し、k≠n)の電
位と異なる。
【0148】第1のメモリユニットMU1を構成する第
1の選択用トランジスタTR11,TR12のそれぞれはワ
ード線WL11,WL12に接続され、第2のメモリユニッ
トMU2を構成する第2の選択用トランジスタTR21
TR22はそれぞれワード線WL21,WL22に接続されて
おり、メモリセルMC1nm,MC2nmは独立して制御され
る。実際の不揮発性メモリにおいては、この2×N×M
ビット(具体的には16ビット)を記憶するメモリユニ
ットの集合がアクセス単位ユニットとしてアレイ状に配
設されている。尚、Mの値は4に限定されない。Mの値
は、M≧2を満足すればよく、実際的なMの値として、
例えば、2のべき数(2,4,8,16・・・)を挙げ
ることができる。また、Nの値は、N≧2を満足すれば
よく、実際的なNの値として、例えば、2のべき数
(2,4,8・・・)を挙げることができる。
【0149】各サブメモリユニットSMU1N,SMU2N
の構造は、実質的に、実施の形態3にて説明したサブメ
モリユニットSMU1N,SMU2Nと同様の構造とするこ
とができるので、詳細な説明は省略する。
【0150】実施の形態5の不揮発性メモリの大きさ
(占有面積)は、基本的には、一方向においては、プレ
ート線PLMのピッチと本数(Mの値)で決定され、か
かる方向と直交する方向においては、共通ノードのピッ
チと本数(Nの値)で決定される。不揮発性メモリが占
める半導体基板の領域の面積(大きさ)は、選択用トラ
ンジスタTR11,TR12,TR21,TR22の占める面積
(大きさ)によって主に決定される。書込用トランジス
タTRW1,TRW2、読出用トランジスタTRR1,T
R2、検出用トランジスタTRS1,TRS2は、半導体基
板の空領域に形成すればよく、空領域の面積は、サブメ
モリユニットの数(N)、サブメモリユニットを構成す
るメモリセルの数(M)が大きくなるほど、広くなる。
従って、このように、書込用トランジスタTRW1,TR
W2、読出用トランジスタTRR2,TRR2、検出用トラン
ジスタTRS1,TRS2を、半導体基板の空領域に形成す
れば、半導体基板を極めて効果的に利用することができ
る。
【0151】この不揮発性メモリの第1のメモリユニッ
トMU1における第1のサブメモリユニットSMU11
構成するメモリセルMC11pからデータを読み出す場
合、選択プレート線PLpにVccを印加する。このと
き、選択メモリセルMC11pにデータ「1」が記憶され
ていれば、強誘電体層に分極反転が生じ、蓄積電荷量が
増加し、共通ノードCN11の電位が上昇する。一方、選
択メモリセルMC11pにデータ「0」が記憶されていれ
ば、強誘電体層に分極反転が生ぜず、共通ノードCN 11
の電位は殆ど上昇しない。即ち、共通ノードCN11は、
非選択メモリセルの強誘電体層を介して複数の非選択プ
レート線PLjにカップリングされているので、共通ノ
ードCN11の電位は0ボルトに比較的近いレベルに保た
れる。このようにして、選択メモリセルMC11pに記憶
されたデータに依存して共通ノードCN1 1の電位に変化
が生じる。従って、選択メモリセルMC11pの強誘電体
層には、分極反転に十分な電界を与えることができる。
そして、ビット線BL1を浮遊状態とし、第1の読出用
トランジスタTRR1をオン状態とする。一方、選択メモ
リセルMC11pに記憶されたデータに基づき共通の第1
の電極(共通ノードCN11)に生じた電位により、第1
の検出用トランジスタTRS1の動作が制御される。具体
的には、選択メモリセルMC11pに記憶されたデータに
基づき共通の第1の電極(共通ノードCN11)に高い電
位が生じれば、第1の検出用トランジスタTR S1は導通
状態となり、第1の検出用トランジスタTRS1の一方の
ソース/ドレイン領域は所定の電位Vccを有する第1の
配線に接続されているので、かかる第1の配線から、第
1の検出用トランジスタTRS1及び第1の読出用トラン
ジスタTRR1を介してビット線BL1に電流が流れ、ビ
ット線BL1の電位が上昇する。即ち、信号検出回路に
よって共通の第1の電極(共通ノードCN11)の電位変
化が検出され、この検出結果がビット線BL1に電圧
(電位)として伝達される。ここで、第1の検出用トラ
ンジスタTRS1の閾値をVth、第1の検出用トランジス
タTRS1のゲート電極の電位(即ち、共通ノードCN11
の電位)をVgとすれば、ビット線BL1の電位は概ね
(Vg−Vth)となる。尚、第1の検出用トランジスタ
TRS1をディプレッション型のNMOSFETとすれ
ば、閾値Vthは負の値をとる。これにより、ビット線B
1の負荷の大小に拘わらず、安定したセンス信号量を
確保できる。尚、第1の検出用トランジスタTRS1をP
MOSFETから構成することもできる。第2のビット
線BL2には、実施の形態1あるいは実施の形態2にて
説明したと同様に、第1番目の参照電位VREF-1を加え
る。
【0152】尚、サブメモリユニットを構成するメモリ
セルの個数(M)は、選択メモリセルの強誘電体層に十
分に大きな電界を与えて、かかる強誘電体層に確実に分
極反転が生じるような個数とする必要がある。即ち、M
の値が値が小さ過ぎると、選択プレート線PLpにVcc
を印加したとき、第2の電極と第1の電極とのカップリ
ングによって、浮遊状態にある第1の電極の電位が大き
く上昇してしまい、第2の電極と第1の電極との間に十
分なる電界が形成されず、強誘電体層に分極反転が生じ
なくなる。一方、第1の電極に現れる電位(信号電位と
呼ぶ)は、蓄積電荷量を負荷容量で除したものなので、
Mの値が大き過ぎると、第1の電極に現れる電位が低く
なり過ぎる。選択プレート線PLpにVccを印加したと
き、選択メモリセルにデータ「1」が記憶されていれ
ば、第1の電極と第2の電極との間にあっては、強誘電
体層の分極を反転する方向に電界が生じる。従って、こ
のような選択メモリセルからの信号電位(浮遊状態の第
1の電極に現れる電位であり、第1の検出用トランジス
タTRS1のゲート電極に印加される電位Vg)は、デー
タ「0」が記憶されていた場合よりも高くなる。そし
て、データ「1」が記憶されていた場合の信号電位と、
データ「0」が記憶されていた場合の信号電位との差が
大きいほど、データ読み出しの信頼性が高くなる。Mの
値が1の場合、共通ノードCN11における負荷容量が小
さ過ぎる結果、データ「1」が記憶されていた場合の信
号電位と、データ「0」が記憶されていた場合の信号電
位が上昇し過ぎてしまい、選択プレート線PLpに印加
されたVccとの間の電位差が小さくなりすぎる。従っ
て、強誘電体層の分極反転が不十分であり、選択メモリ
セルからのデータの読み出しが困難となる。一方、Mの
値が2以上となると、選択メモリセルにおいては、選択
プレート線PLpに印加されたVccと信号電位との間の
電位差が十分に大きくなり、選択メモリセルからデータ
を確実に読み出すことが可能となる。尚、Mの値を増加
させるに従い、共通ノードCN11の負荷容量が増加し、
Mの値が或るレベルを超えると、今度は、選択プレート
線PLpに印加されたVccと信号電位との間の電位差で
ある信号量の値が低下し始める。このように、Mの値に
は最適値が存在し、かかるMの最適値は、2≦M≦12
8、好ましくは、4≦M≦32である。
【0153】実施の形態5において、第1及び第2の検
出用トランジスタの一端が接続された第1及び第2の配
線の所定の電位はVccに限定されず、例えば、接地され
ていてもよい。即ち、第1及び第2の検出用トランジス
タの一端が接続された第1及び第2の配線の所定の電位
を0ボルトとしてもよい。但し、この場合には、選択メ
モリセルにおけるデータの読み出し時に電位(Vcc)が
ビット線に現れた場合、再書き込み時には、ビット線の
電位を0ボルトとし、選択メモリセルにおけるデータの
読み出し時に0ボルトがビット線に現れた場合、再書き
込み時には、ビット線の電位をVccとする必要がある。
そのためには、図17に例示するような、トランジスタ
TRIV-1,TRIV-2,TRIV-3,TRIV-4から構成され
た一種のスイッチ回路(反転回路)をビット線間に配設
し、データの読み出し時には、トランジスタTRIV-2
TRIV-4をオン状態とし,データの再書き込み時には、
トランジスタTRIV-1,TRIV-3をオン状態とすればよ
い。
【0154】(実施の形態6)実施の形態6は、本発明
の第5の態様及び第6の態様に係る不揮発性メモリに関
する。ビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で実施
の形態6の不揮発性メモリの一部分を切断したときの模
式的な一部断面図は、図1に示したと同様である。ま
た、本発明の第6の態様に係る不揮発性メモリの概念的
な回路図を図18の(A)に示し、図18の(A)の概
念的な回路図のより具体的な回路図を図19に示す。
尚、図1には、第1のサブメモリユニットを示すが、第
2のサブメモリユニットも同様の構造を有し、第2のサ
ブメモリユニットは、図1の紙面垂直方向に、第1のサ
ブメモリユニットと並んで形成されている。以下の説明
においては、場合によっては、第1のサブメモリユニッ
トについての説明のみを行う場合がある。
【0155】実施の形態6の不揮発性メモリは、第1の
電極21,31と、少なくとも該第1の電極21,31
上に形成された強誘電体層22,32と、該強誘電体層
22,32上に形成された第2の電極23,33とから
成るメモリセルMC11M,MC12M,MC21M,MC
22Mを、複数、有し、複数のメモリセルは、製造時の熱
履歴の異なる2つ以上の熱履歴グループのいずれかに属
し(具体的には、実施の形態6においては、メモリセル
MC11M及びメモリセルMC21Mは同じ熱履歴グループに
属し、メモリセルMC12M及びメモリセルMC22Mは同じ
熱履歴グループに属し)、一対のメモリセル(M
1nm,MC2nm)に相補的な1ビットのデータが記憶さ
れ、該一対のメモリセル(MC1nm,MC2nm)は同じ熱
履歴グループに属している。
【0156】ここで、実施の形態6の不揮発性メモリに
おいては、メモリセルが絶縁層26を介して積層された
構造を有し、或る絶縁層16上に形成されたメモリセル
MC 11M,MC21Mは、他の絶縁層26上に形成されたメ
モリセルMC12M,MC22Mと異なる熱履歴グループに属
し、同一の絶縁層16上に形成されたメモリセルMC
11M,MC21M、同一の絶縁層26上に形成されたメモリ
セルMC12M,MC22Mは、同じ熱履歴グループに属す
る。
【0157】あるいは又、実施の形態6の不揮発性メモ
リは、(A−1)第1のビット線BL1と、(B−1)
第1の選択用トランジスタTR1と、(C−1)それぞ
れがM個(但し、M≧2であり、実施の形態6において
は、M=4)のメモリセルMC1NMから構成された、N
個(但し、N≧2であり、実施の形態6においては、N
=2)の第1のサブメモリユニットSMU1Nと、(D−
1)M×N本のプレート線、から成る第1のメモリユニ
ットMU1と、(A−2)第2のビット線BL2と、(B
−2)第2の選択用トランジスタTR2と、(C−2)
それぞれがM個のメモリセルMC2NMから構成された、
N個の第2のサブメモリユニットSMU2Nと、(D−
2)前記第1のメモリユニットを構成するM×N本のプ
レート線と共通のM×N本のプレート線、から成る第2
のメモリユニットから構成されている。
【0158】そして、第n層目(但し、n=1,2・・
・,N)の第1のサブメモリユニットSMU1nと、第n
層目の第2のサブメモリユニットSMU2nとは、同じ絶
縁層16,26上に形成されており、第n’層目(但
し、n’=2・・・,N)の第1のサブメモリユニット
SMU1n'と第n’層目の第2のサブメモリユニットS
MU2n'とは、絶縁層26を介して、第(n’−1)層
目の第1のサブメモリユニットSMU1(n'-1)と第
(n’−1)層目の第2のサブメモリユニットSMU2
(n'-1)の上に積層されている。
【0159】また、各メモリセルMC11m,MC21m及び
MC12m,MC22mは、第1の電極21,31と強誘電体
層22,32と第2の電極23,33とから成る。
【0160】第1のメモリユニットMU1において、第
n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構成する
メモリセルMC1nmの第1の電極は、第n層目の第1の
サブメモリユニットSMU1nにおいて共通であり、該共
通の第1の電極は、第1の選択用トランジスタTR1
介して第1のビット線BL1に接続され、第m番目(但
し、m=1,2・・・M)のメモリセルMC1nmの第2
の電極は共通の第[(n−1)M+m]番目のプレート
線に接続されている。具体的には、第1層目の第1のサ
ブメモリユニットSMU11を構成するメモリセルMC
11mの第1の電極21は、第1層目の第1のサブメモリ
ユニットSMU11において共通であり、該共通の第1の
電極(共通ノードCN11)は、第1の選択用トランジス
タTR1を介して第1のビット線BL1に接続され、第m
番目(但し、m=1,2・・・M)のメモリセルMC
11mの第2の電極23は共通の第[(n−1)M+m]
番目のプレート線に接続されている。また、第2層目の
第1のサブメモリユニットSMU12を構成するメモリセ
ルMC12mの第1の電極31は、第2層目の第1のサブ
メモリユニットSMU12において共通であり、該共通の
第1の電極(共通ノードCN12)は、第1の選択用トラ
ンジスタTR1を介して第1のビット線BL1に接続さ
れ、第m番目(但し、m=1,2・・・M)のメモリセ
ルMC12mの第2の電極33は共通の第[(n−1)M
+m]番目のプレート線に接続されている。
【0161】一方、第2のメモリユニットMU2におい
て、第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構
成するメモリセルMC2nmの第1の電極は、第n層目の
第2のサブメモリユニットSMU2nにおいて共通であ
り、該共通の第1の電極は、第2の選択用トランジスタ
TR2を介して第2のビット線BL2に接続され、第m番
目のメモリセルMC2nmの第2の電極は共通の第[(n
−1)M+m]番目のプレート線に接続されている。具
体的には、第1層目の第2のサブメモリユニットSMU
21を構成するメモリセルMC21mの第1の電極21は、
第1層目の第2のサブメモリユニットSMU21において
共通であり、該共通の第1の電極(共通ノードCN21
は、第2の選択用トランジスタTR2を介して第2のビ
ット線BL2に接続され、第m番目のメモリセルMC21m
の第2の電極23は共通の第[(n−1)M+m]番目
のプレート線に接続されている。また、第2層目の第2
のサブメモリユニットSMU22を構成するメモリセルM
22mの第1の電極31は、第2層目の第2のサブメモ
リユニットSMU22において共通であり、該共通の第1
の電極(共通ノードCN22)は、第2の選択用トランジ
スタTR2を介して第2のビット線BL2に接続され、第
m番目のメモリセルMC21mの第2の電極33は共通の
第[(n−1)M+m]番目のプレート線に接続されて
いる。
【0162】そして、第n層目の第1のサブメモリユニ
ットSMU1nを構成する各メモリセルMC1nm、及び、
第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構成す
る各メモリセルMC2nmは、同じ製造時の熱履歴を有
し、第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する各メモリセルMC1nm、及び、第n層目の第2の
サブメモリユニットSMU2nを構成する各メモリセルM
2nmは、第k層目(但し、k≠n)の第1のサブメモ
リユニットSMU1kを構成する各メモリセルMC 1km
及び、第k層目の第2のサブメモリユニットSMU2k
構成する各メモリセルMC2kmと、異なる熱履歴を有す
る。
【0163】そして、第1のメモリユニットMU1にお
ける第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する第m番目のメモリセルMC1nmと、第2のメモリ
ユニットMU2における第n層目の第2のサブメモリユ
ニットSMU2nを構成する第m番目のメモリセルMC
2nmとは、一対となって相補的なデータを記憶する。
【0164】実施の形態6における第1及び第2のメモ
リユニットMU1,MU2の具体的な構造は、図1を参照
して説明した実施の形態1における第1及び第2のメモ
リユニットMU1,MU2の構造と実質的に同様とするこ
とができるので、詳細な説明は省略する。
【0165】第1のメモリユニットMU1を構成する第
1の選択用トランジスタTR1、及び、第2のメモリユ
ニットMU2を構成する第2の選択用トランジスタTR2
は同じワード線WLに接続されており、メモリセルMC
1nm,MC2nmは同時に制御される。実際の不揮発性メモ
リにおいては、このN×Mビット(具体的には8ビッ
ト)を記憶するメモリユニットの集合がアクセス単位ユ
ニットとしてアレイ状に配設されている。尚、Mの値は
4に限定されない。Mの値は、M≧2を満足すればよ
く、実際的なMの値として、例えば、2のべき数(2,
4,8,16・・・)を挙げることができる。また、N
の値は、N≧2を満足すればよく、実際的なNの値とし
て、例えば、2のべき数(2,4,8・・・)を挙げる
ことができる。
【0166】例えば、第1のサブメモリユニットSMU
11を構成するメモリセルMC11p(pは1,2,3,4
のいずれか)、及び、第2のサブメモリユニットSMU
21を構成するメモリセルMC21pに記憶された相補的な
データを読み出す場合、ワード線WLを選択し、メモリ
セルMC11p,MC21p以外のメモリセルに接続されたプ
レート線には、例えば(1/2)Vccの電圧を印加した
状態で、メモリセルMC11p,MC21pが接続されたプレ
ート線を駆動する。ここで、Vccは、例えば、電源電圧
である。これによって、メモリセルMC11p,MC21p
記憶された相補的な1ビットのデータに相当する電位が
第1の選択用トランジスタTR1及び第2の選択用トラ
ンジスタTR2を介して第1のビット線BL1及び第2の
ビット線BL2にビット線電位として現れる。そして、
かかる対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビット
線電位)を差動センスアンプSAで検出する。
【0167】実施の形態6の不揮発性メモリにおいて
は、一対のメモリセルに相補的な1ビットのデータを記
憶するが、これらの一対のメモリセルは同じ製造時の熱
履歴グループに属することが保証されているので、ビッ
ト線に表れるビット線電位に変化が生じ難い。
【0168】尚、図18の(B)に示すように、第1の
メモリユニットMU1を構成する第1の選択用トランジ
スタTR1をワード線WL1に接続し、第2のメモリユニ
ットMU2を構成する第2の選択用トランジスタTR2
ワード線WL2に接続し、ワード線WL1とワード線WL
2を同時に駆動することによって、メモリセルMC1n m
MC2nmを同時に制御してもよい。
【0169】(実施の形態7)実施の形態7は、本発明
の第5の態様及び第7の態様に係る不揮発性メモリに関
する。ビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で実施
の形態7の不揮発性メモリの一部分を切断したときの模
式的な一部断面図は、図6に示したと同様である。ま
た、本発明の第7の態様に係る不揮発性メモリの概念的
な回路図を図20の(A)に示し、図20の(A)の概
念的な回路図のより具体的な回路図を図21に示す。
尚、図6には、第1のサブメモリユニットを示すが、第
2のサブメモリユニットも同様の構造を有し、第2のサ
ブメモリユニットは、図6の紙面垂直方向に、第1のサ
ブメモリユニットと並んで形成されている。以下の説明
においては、場合によっては、第1のサブメモリユニッ
トについての説明のみを行う場合がある。
【0170】実施の形態7の不揮発性メモリは、(A−
1)第1のビット線BL1と、(B−1)N個(但し、
N≧2であり、実施の形態7においては、N=2)の第
1の選択用トランジスタTR1Nと、(C−1)それぞれ
がM個(但し、M≧2であり、実施の形態7において
は,M=4)のメモリセルMC1NMから構成された、N
個の第1のサブメモリユニットSMU1Nと、(D−1)
N個の第1のサブメモリユニット間において、N個の第
1のサブメモリユニットのそれぞれを構成するメモリセ
ルで共通とされたM本のプレート線PLM、から成る第
1のメモリユニットMU1と、(A−2)第2のビット
線BL2と、(B−2)N個の第2の選択用トランジス
タTR2Nと、(C−2)それぞれがM個のメモリセルM
2NMから構成された、N個の第2のサブメモリユニッ
トSMU2Nと、(D−2)N個の第2のサブメモリユニ
ット間において、N個の第2のサブメモリユニットのそ
れぞれを構成するメモリセルで共通とされ、且つ、前記
第1のメモリユニットを構成するM本のプレート線と共
通のM本のプレート線PLM、から成る第2のメモリユ
ニットから構成されている。
【0171】そして、第n層目(但し、n=1,2・・
・,N)の第1のサブメモリユニットSMU1nと、第n
層目の第2のサブメモリユニットSMU2nとは、同じ絶
縁層16,26上に形成されており、第n’層目(但
し、n’=2・・・,N)の第1のサブメモリユニット
SMU1n'と第n’層目の第2のサブメモリユニットS
MU2n'とは、絶縁層26を介して、第(n’−1)層
目の第1のサブメモリユニットSMU1(n'-1)と第
(n’−1)層目の第2のサブメモリユニットSMU2
(n'-1)の上に積層されている。
【0172】また、各メモリセルMC11m,MC21m及び
MC12m,MC22mは、第1の電極21,31と強誘電体
層22,32と第2の電極23,33とから成る。
【0173】更には、第1のメモリユニットMU1にお
いて、第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1n
構成するメモリセルMC1nmの第1の電極は、第n層目
の第1のサブメモリユニットSMU1nにおいて共通であ
り、該共通の第1の電極は、第n番目の第1の選択用ト
ランジスタTR1nを介して第1のビット線BL1に接続
され、第m番目(但し、m=1,2・・・M)のメモリ
セルMC1nmの第2の電極は共通の第m番目のプレート
線PLMに接続されている。具体的には、第1層目の第
1のサブメモリユニットSMU11を構成するメモリセル
MC11mの第1の電極21(共通ノードCN11と呼ぶ場
合がある)は、第1層目の第1のサブメモリユニットS
MU11において共通であり、この共通の第1の電極21
(共通ノードCN11)は、第1番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR11を介して第1のビット線BL1に接続さ
れ、第m番目のメモリセルMC11mの第2の電極23は
共通の第m番目のプレート線PLmに接続されている。
また、第2層目の第1のサブメモリユニットSMU12
構成するメモリセルMC12mの第1の電極31(共通ノ
ードCN12と呼ぶ場合がある)は、第2層目の第1のサ
ブメモリユニットSMU12において共通であり、この共
通の第1の電極31(共通ノードCN12)は、第2番目
の第1の選択用トランジスタTR12を介して第1のビッ
ト線BL1に接続され、第m番目のメモリセルMC12m
第2の電極33は共通の第m番目のプレート線PLm
接続されている。尚、このプレート線PLmは、第2の
メモリユニットMU2を構成する各メモリセルの第2の
電極23,33にも接続されている。実施の形態7にお
いては、より具体的には、各プレート線は、第2の電極
23,33から延在している。プレート線PLmは図示
しない領域で相互に接続されている。
【0174】また、第2のメモリユニットMU2におい
て、第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構
成するメモリセルMC2nmの第1の電極は、第n層目の
第2のサブメモリユニットSMU2nにおいて共通であ
り、該共通の第1の電極は、第n番目の第2の選択用ト
ランジスタTR2nを介して第2のビット線BL2に接続
され、第m番目のメモリセルMC2nmの第2の電極は共
通の第m番目のプレート線PLmに接続されている。具
体的には、第1層目の第2のサブメモリユニットSMU
21を構成するメモリセルMC21mの第1の電極21(共
通ノードCN21と呼ぶ場合がある)は、第1層目の第2
のサブメモリユニットSMU21において共通であり、こ
の共通の第1の電極21(共通ノードCN21)は、第1
番目の第2の選択用トランジスタTR21を介して第2の
ビット線BL2に接続され、第m番目のメモリセルMC
21mの第2の電極23は共通の第m番目のプレート線P
mに接続されている。また、第2層目の第2のサブメ
モリユニットSMU22を構成するメモリセルMC22m
第1の電極31(共通ノードCN22と呼ぶ場合がある)
は、第2層目の第2のサブメモリユニットSMU22にお
いて共通であり、この共通の第1の電極31(共通ノー
ドCN22)は、第2番目の第2の選択用トランジスタT
22を介して第2のビット線BL2に接続され、第m番
目のメモリセルMC22mの第2の電極33は共通の第m
番目のプレート線に接続されている。
【0175】そして、第n層目の第1のサブメモリユニ
ットSMU1nを構成する各メモリセルMC1nm、及び、
第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2nを構成す
る各メモリセルMC2nmは、同じ製造時の熱履歴を有
し、第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する各メモリセルMC1nm、及び、第n層目の第2の
サブメモリユニットSMU2nを構成する各メモリセルM
2nmは、第k層目(但し、k≠n)の第1のサブメモ
リユニットSMU1kを構成する各メモリセルMC 1km
及び、第k層目の第2のサブメモリユニットSMU2k
構成する各メモリセルMC2kmと、異なる熱履歴を有す
る。
【0176】そして、第1のメモリユニットMU1にお
ける第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nを構
成する第m番目のメモリセルMC1nmと、第2のメモリ
ユニットMU2における第n層目の第2のサブメモリユ
ニットSMU2nを構成する第m番目のメモリセルMC
2nmとは、一対となって相補的なデータを記憶する。
【0177】実施の形態7における第1及び第2のメモ
リユニットMU1,MU2の具体的な構造は、図6を参照
して説明した実施の形態3における第1及び第2のメモ
リユニットMU1,MU2の構造と、実質的に同様とする
ことができるので、詳細な説明は省略する。
【0178】第1のメモリユニットMU1を構成する第
1番目の第1の選択用トランジスタTR11、及び、第2
のメモリユニットMU2を構成する第1番目の第2の選
択用トランジスタTR21は同じワード線WL1に接続さ
れており、メモリセルMC11m,MC21mは同時に制御さ
れる。また、第1のメモリユニットMU1を構成する第
2番目の第1の選択用トランジスタTR12、及び、第2
のメモリユニットMU2を構成する第2番目の第2の選
択用トランジスタTR22は同じワード線WL2に接続さ
れており、メモリセルMC12m,MC22mは同時に制御さ
れる。実際の不揮発性メモリにおいては、このN×Mビ
ット(具体的には8ビット)を記憶するメモリユニット
の集合がアクセス単位ユニットとしてアレイ状に配設さ
れている。尚、Mの値は4に限定されない。Mの値は、
M≧2を満足すればよく、実際的なMの値として、例え
ば、2のべき数(2,4,8,16・・・)を挙げるこ
とができる。また、Nの値は、N≧2を満足すればよ
く、実際的なNの値として、例えば、2のべき数(2,
4,8・・・)を挙げることができる。
【0179】例えば、第1のサブメモリユニットSMU
11を構成するメモリセルMC11p(pは1,2,3,4
のいずれか)、及び、第2のサブメモリユニットSMU
21を構成するメモリセルMC21pに記憶された相補的な
データを読み出す場合、ワード線WL1を選択し、メモ
リセルMC11p,MC21p以外のメモリセルに接続された
プレート線PLj(j≠p)には、例えば(1/2)V
ccの電圧を印加した状態で、メモリセルMC11p,MC
21pが接続されたプレート線PLpを駆動する。ここで、
ccは、例えば、電源電圧である。これによって、メモ
リセルMC11p,MC21pに記憶された相補的な1ビット
のデータに相当する電位が第1番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR11及び第1番目の第2の選択用トランジス
タTR 21を介して第1のビット線BL1及び第2のビッ
ト線BL2にビット線電位として現れる。そして、かか
る対となったビット線BL1,BL2の電圧(ビット線電
位)を差動センスアンプSAで検出する。
【0180】尚、図20の(B)に示すように、第1番
目の第1の選択用トランジスタTR 11をワード線WL11
に接続し、第2番目の第1の選択用トランジスタTR12
をワード線WL12に接続し、第1番目の第2の選択用ト
ランジスタTR21をワード線WL21に接続し、第2番目
の第2の選択用トランジスタTR22をワード線WL22
接続し、ワード線WL11とワード線WL21を同時に駆動
し、ワード線WL12とワード線WL22を同時に駆動する
ことによって、メモリセルMC1nm,MC2nmを同時に制
御してもよい。
【0181】(実施の形態8)実施の形態8は、実施の
形態7の変形である。ビット線の延びる方向と平行な仮
想垂直面で実施の形態8の不揮発性メモリの一部分を切
断したときの模式的な一部断面図は、図11に示したと
同様である。更には、実施の形態8の不揮発性メモリの
概念的な回路図を図22の(A)に示す。尚、図11に
は、第1のサブメモリユニットを示すが、第2のサブメ
モリユニットも同様の構造を有し、第2のサブメモリユ
ニットは、図11の紙面垂直方向に、第1のサブメモリ
ユニットと並んで形成されている。以下の説明において
は、場合によっては、第1のサブメモリユニットについ
ての説明のみを行う場合がある。
【0182】実施の形態8においては、N本の第1のビ
ット線BL1N、及び、N本の第2のビット線BL2Nを備
えている。そして、第1のメモリユニットMU1におい
て、第n層目の第1のサブメモリユニットSMU1nにお
ける共通の第1の電極は、第n番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR1nを介して第n番目の第1のビット線BL
1nに接続されており、第2のメモリユニットMU2にお
いて、第n層目の第2のサブメモリユニットSMU2n
おける共通の第1の電極は、第n番目の第2の選択用ト
ランジスタTR2nを介して第n番目の第2のビット線B
2nに接続されている。
【0183】実施の形態8における第1及び第2のメモ
リユニットMU1,MU2の具体的な構造は、図11を参
照して説明した実施の形態4における第1及び第2のメ
モリユニットMU1,MU2の構造と、実質的に同様とす
ることができるので、詳細な説明は省略する。
【0184】第1のメモリユニットMU1を構成する第
1番目の第1の選択用トランジスタTR11、及び、第2
のメモリユニットMU2を構成する第1番目の第2の選
択用トランジスタTR21は同じワード線WL1に接続さ
れており、メモリセルMC11m,MC21mは同時に制御さ
れる。また、第1のメモリユニットMU1を構成する第
2番目の第1の選択用トランジスタTR12、及び、第2
のメモリユニットMU2を構成する第2番目の第2の選
択用トランジスタTR22は同じワード線WL2に接続さ
れており、メモリセルMC12m,MC22mは同時に制御さ
れる。実際の不揮発性メモリにおいては、このN×Mビ
ット(具体的には8ビット)を記憶するメモリユニット
の集合がアクセス単位ユニットとしてアレイ状に配設さ
れている。尚、Mの値は4に限定されない。Mの値は、
M≧2を満足すればよく、実際的なMの値として、例え
ば、2のべき数(2,4,8,16・・・)を挙げるこ
とができる。また、Nの値は、N≧2を満足すればよ
く、実際的なNの値として、例えば、2のべき数(2,
4,8・・・)を挙げることができる。
【0185】例えば、第1のサブメモリユニットSMU
11を構成するメモリセルMC11p(pは1,2,3,4
のいずれか)、及び、第2のサブメモリユニットSMU
21を構成するメモリセルMC21pに記憶された相補的な
データを読み出す場合、ワード線WL1を選択し、メモ
リセルMC11p,MC21p以外のメモリセルに接続された
プレート線PLj(j≠p)には、例えば(1/2)V
ccの電圧を印加した状態で、メモリセルMC11p,MC
21pが接続されたプレート線PLpを駆動する。ここで、
ccは、例えば、電源電圧である。これによって、メモ
リセルMC11p,MC21pに記憶された相補的な1ビット
のデータに相当する電位が第1番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR11及び第1番目の第2の選択用トランジス
タTR 21を介して第1番目の第1のビット線BL11及び
第1番目の第2のビット線BL 21にビット線電位として
現れる。そして、かかる対となったビット線BL11,B
21の電圧(ビット線電位)を差動センスアンプSAで
検出する。
【0186】尚、図22の(B)に示すように、第1番
目の第1の選択用トランジスタTR 11をワード線WL11
に接続し、第2番目の第1の選択用トランジスタTR12
をワード線WL12に接続し、第1番目の第2の選択用ト
ランジスタTR21をワード線WL21に接続し、第2番目
の第2の選択用トランジスタTR22をワード線WL22
接続し、ワード線WL11とワード線WL21を同時に駆動
し、ワード線WL12とワード線WL22を同時に駆動する
ことによって、メモリセルMC1nm,MC2nmを同時に制
御してもよい。
【0187】以上、本発明を、実施の形態に基づき説明
したが、本発明はこれらに限定されるものではない。実
施の形態にて説明した不揮発性メモリの構造、使用した
材料、各種の形成条件、回路構成、駆動方法等は例示で
あり、適宜変更することができる。
【0188】一般に、単位ユニットの駆動用の信号線の
合計本数をA本、その内のワード線本数をB本、プレー
ト線の本数をC本とすると、A=B+Cである。ここ
で、合計本数Aを一定とした場合、単位ユニットの総ア
ドレス数(=B×C)が最大となるには、B=Cを満足
すればよい。従って、最も効率良く周辺回路を配置する
ためには、単位ユニットにおけるワード線本数Bとプレ
ート線の本数Cとを等しくすればよい。また、ロー・ア
ドレスのアクセス単位ユニットにおけるワード線本数
は、例えば、メモリセルの積層段数(N)に一致し、プ
レート線本数はメモリユニットを構成するメモリセルの
数(M)に一致するが、これらのワード線本数、プレー
ト線本数が多いほど、実質的な不揮発性メモリの集積度
は向上する。そして、ワード線本数とプレート線本数の
積がアクセス可能なアドレス回数である。ここで、一括
して、且つ、連続したアクセスを前提とすると、その積
から「1」を減じた値がディスターブ回数である。従っ
て、ワード線本数とプレート線本数の積の値は、メモリ
セルのディスターブ耐性、プロセス要因等から決定され
る。ここで、ディスターブとは、非選択のメモリセルを
構成する強誘電体層に対して、分極が反転する方向に、
即ち、保存されていたデータが劣化若しくは破壊される
方向に、電界が加わる現象を指す。
【0189】実施の形態3あるいは実施の形態7の不揮
発性メモリを、図23に示す構造のように変形すること
もできる。尚、回路図を図24に示す。尚、第1のメモ
リユニットMU1と第2のメモリユニットMU2は同じ構
造を有する。以下、第1のメモリユニットMU1につい
て、説明する。また、回路図24は、実施の形態7の不
揮発性メモリの変形に関するものであり、選択用トラン
ジスタTR1nと選択用トランジスタTR2nとを異なるワ
ード線に接続すれば、実施の形態3の不揮発性メモリの
変形に関するものとなる。
【0190】この不揮発性メモリにおける第1のメモリ
ユニットMU1は、差動センスアンプSAに接続されて
いるビット線BL1と、MOS型FETから構成された
N個(但し、N≧2であり、この例においてはN=4)
の第1の選択用トランジスタTR11,TR12,TR13
TR14と、N個のサブメモリユニットSMU11,SMU
12,SMU13,SMU14と、プレート線から構成されて
いる。第1層目のサブメモリユニットSMU11は、M個
(但し、M≧2であり、この例においてはM=8)のメ
モリセルMC11m(m=1,2,・・・,8)から構成
されている。また、第2層目のサブメモリユニットSM
12も、M個(M=8)のメモリセルMC12m(m=
1,2・・・,8)から構成されている。更には、第3
層目のサブメモリユニットSMU13も、M個(M=8)
のメモリセルMC13m(m=1,2・・・,8)から構
成され、第4層目のサブメモリユニットSMU14も、M
個(M=8)のメモリセルMC14m(m=1,2・・
・,8)から構成されている。プレート線の数は、M本
(この例においては8本)であり、PLm(m=1,2
・・・,8)で表している。第1の選択用トランジスタ
TR1nのゲート電極に接続されたワード線WL1nは、ワ
ード線デコーダ/ドライバWDに接続されている。一
方、各プレート線PLmは、プレート線デコーダ/ドラ
イバPDに接続されている。
【0191】また、第1層目のサブメモリユニットSM
11を構成する各メモリセルMC11 mは、第1の電極2
1Aと強誘電体層22Aと第2の電極23とから成り、
第2層目のサブメモリユニットSMU12を構成する各メ
モリセルMC12mは、第1の電極21Bと強誘電体層2
2Bと第2の電極23とから成り、第3層目のサブメモ
リユニットSMU13を構成する各メモリセルMC
13mは、第1の電極31Aと強誘電体層32Aと第2の
電極33とから成り、第4層目のサブメモリユニットS
MU14を構成する各メモリセルMC14mは、第1の電極
31Bと強誘電体層32Bと第2の電極33とから成
る。そして、各サブメモリユニットSMU11,SM
12,SMU13,SMU14において、メモリセルの第1
の電極21A,21B,31A,31Bは共通である。
この共通の第1の電極21A,21B,31A,31B
を、便宜上、共通ノードCN11,CN12,CN13,CN
14と呼ぶ。
【0192】ここで、第1層目のサブメモリユニットS
MU11における共通の第1の電極21A(第1の共通ノ
ードCN11)は、第1番目の第1の選択用トランジスタ
TR 11を介してビット線BL1に接続されている。ま
た、第2層目のサブメモリユニットSMU12における共
通の第1の電極21B(第2の共通ノードCN12)は、
第2番目の第1の選択用トランジスタTR12を介してビ
ット線BL1に接続されている。更には、第3層目のサ
ブメモリユニットSMU13における共通の第1の電極3
1A(第3の共通ノードCN13)は、第3番目の第1の
選択用トランジスタTR13を介してビット線BL1に接
続されている。また、第4層目のサブメモリユニットS
MU14における共通の第1の電極31B(第4の共通ノ
ードCN14)は、第4番目の第1の選択用トランジスタ
TR14を介してビット線BL1に接続されている。
【0193】また、第1層目のサブメモリユニットSM
11を構成するメモリセルMC11mと、第2層目のサブ
メモリユニットSMU12を構成するメモリセルMC12m
は、第2の電極23を共有しており、この共有された第
m番目の第2の電極23はプレート線PLmに接続され
ている。更には、第3層目のサブメモリユニットSMU
13を構成するメモリセルMC13mと、第4層目のサブメ
モリユニットSMU14を構成するメモリセルMC
14mは、第2の電極33を共有しており、この共有され
た第m番目の第2の電極33はプレート線PLmに接続
されている。具体的には、この共有された第m番目の第
2の電極23の延在部からプレート線PLmが構成さ
れ、この共有された第m番目の第2の電極33の延在部
からプレート線PLmが構成されており、各プレート線
PLmは図示しない領域で接続されている。
【0194】この不揮発性メモリにおいては、サブメモ
リユニットSMU11,SMU12とサブメモリユニットS
MU13,SMU14は、絶縁層26を介して積層されてい
る。サブメモリユニットSMU14は絶縁膜36Aで被覆
されている。また、第1層目のサブメモリユニットSM
11は、半導体基板10の上方に絶縁層16を介して形
成されている。半導体基板10には素子分離領域11が
形成されている。また、選択用トランジスタTR11,T
12,TR13,TR14は、ゲート絶縁膜12、ゲート電
極13、ソース/ドレイン領域14A,14Bから構成
されている。そして、第1番目の第1の選択用トランジ
スタTR11、第2番目の第1の選択用トランジスタTR
12、第3番目の第1の選択用トランジスタTR13、第4
番目の第1の選択用トランジスタTR14の他方のソース
/ドレイン領域14Bはコンタクトホール15を介して
ビット線BL1に接続されている。また、第1番目の第
1の選択用トランジスタTR11の一方のソース/ドレイ
ン領域14Aは、絶縁層16に形成された開口部中に設
けられた接続孔18を介して第1の共通ノードCN 11
接続されている。更には、第2番目の第1の選択用トラ
ンジスタTR12の一方のソース/ドレイン領域14A
は、接続孔18を介して第2の共通ノードCN 12に接続
されている。また、第3番目の第1の選択用トランジス
タTR13の一方のソース/ドレイン領域14Aは、接続
孔18、パッド部25、絶縁層26に形成された開口部
中に設けられた接続孔28を介して第3の共通ノードC
13に接続されている。更には、第4番目の第1の選択
用トランジスタTR14の一方のソース/ドレイン領域1
4Aは、接続孔18、パッド部25、接続孔28を介し
て第4の共通ノードCN14に接続されている。このよう
な構造は、他の実施の形態における不揮発性メモリにも
適用することができる。
【0195】また、例えば、図25に示すように、実施
の形態3あるいは実施の形態7の不揮発性メモリの変形
例として、第1の電極21’,31’を上部電極とし、
第2の電極23’,33’を下部電極とすることもでき
る。このような構造は、他の実施の形態における不揮発
性メモリにも適用することができる。尚、図25中、参
照番号26B,26Cは、それぞれ、絶縁層の下層及び
上層を示し、参照番号36B,36Cは、それぞれ、絶
縁膜の下層及び上層を示す。
【0196】模式的な一部断面図を図11に示し、回路
図を図12〜図14に示した実施の形態4にて説明した
不揮発性メモリにあっては、第1のメモリユニットにお
ける第1層目の第1のサブメモリユニットSMU11を構
成する第m番目のメモリセルMC11mと、第1のメモリ
ユニットにおける第2層目の第1のサブメモリユニット
SMU12を構成する第m番目のメモリセルMC12m
が、一対となって、プレート線PLmを共有し、それぞ
れに1ビットのデータを記憶する構成とすることもでき
る。そして、この場合、図12に回路図を示すように、
MOSキャパシタから成る第1及び第2のリファレンス
キャパシタRC1,RC2から構成した場合、例えば、第
1のサブメモリユニットSMU11を構成するメモリセル
MC11pに記憶されたデータを読み出す場合、ワード線
WL11を選択し、プレート線PLj(j≠p)には、例
えば(1/2)Vccの電圧を印加した状態で、プレート
線PLpを駆動する。これによって、メモリセルMC11p
に記憶された1ビットのデータに相当する電位が第1番
目の第1の選択用トランジスタTR11を介して第1番目
の第1のビット線BL11にビット線電位として現れる。
一方、スイッチング回路SW12をオン状態とする。これ
によって、第2番目の第1のビット線BL12には、参照
電位VREF-2がビット線電位として現れる。そして、か
かる対となったビット線BL11,BL12の電圧(ビット
線電位)を差動センスアンプSAで検出する。
【0197】一方、図14に回路図を示すように、強誘
電体キャパシタから成る第1及び第2のリファレンスキ
ャパシタRCA1,RCA2,RCB1,RCB2から構成した
場合、メモリセルからデータを読み出すとき、予めスイ
ッチング回路SWA12,SWA 22,SWB12,SWB22をオ
ン状態として、リファレンスキャパシタRCA1,R
A2,RCB1,RCB2を構成する第1の電極をリファレ
ンス・プレート線ドライバRPDに接続し、リファレン
ス・プレート線PLREF-A1,PLREF-A2,PLREF- B1
PLREF-B2にリファレンス・プレート線ドライバRPD
から所定の電位を加える。その結果、リファレンスキャ
パシタRCA1,RCA2,RCB1,RCB2を構成する強誘
電体層に電荷が蓄積される。そして、例えば、第1のサ
ブメモリユニットSMU11を構成するメモリセルMC
11pに記憶されたデータを読み出す場合、ワード線WL
11を選択し、プレート線PLj(j≠p)には、例えば
(1/2)Vccの電圧を印加した状態で、プレート線P
pを駆動する。これによって、メモリセルMC11pに記
憶された1ビットのデータに相当する電位が第1番目の
第1の選択用トランジスタTR11を介して第1番目の第
1のビット線BL11にビット線電位として現れる。一
方、リファレンスキャパシタRCA2の強誘電体層に第2
の電極から適切な電界を印加した状態で、スイッチング
回路SWA21をオン状態とする。これによって、第2番
目の第1のビット線BL12には、参照電位V REF-2がビ
ット線電位として現れる。そして、かかる対となったビ
ット線BL11,BL12の電圧(ビット線電位)を差動セ
ンスアンプSAで検出する。
【0198】また、例えば、第2のサブメモリユニット
SMU22を構成するメモリセルMC 22pに記憶されたデ
ータを読み出す場合、ワード線WL22を選択し、プレー
ト線PLj(j≠p)には、例えば(1/2)Vccの電
圧を印加した状態で、プレート線PLpを駆動する。こ
れによって、メモリセルMC22pに記憶された1ビット
のデータに相当する電位が第2番目の第2の選択用トラ
ンジスタTR22を介して第2番目の第2のビット線BL
22にビット線電位として現れる。一方、リファレンスキ
ャパシタRCA2の強誘電体層に第2の電極から適切な電
界を印加した状態で、スイッチング回路SWA21をオン
状態とする。これによって、第2番目の第1のビット線
BL12には、参照電位VREF-2がビット線電位として現
れる。そして、かかる対となったビット線BL12,BL
22の電圧(ビット線電位)を差動センスアンプSAで検
出する。
【0199】
【発明の効果】本発明の第1の態様〜第4の態様に係る
強誘電体型不揮発性半導体メモリにおいては、異なる熱
履歴グループに属するメモリセルに接続されたビット線
には異なる電位の参照電位が与えられ、あるいは又、第
n層目の第1及び第2のサブメモリユニットを構成する
メモリセルには、第k層目(k≠n)の第1及び第2の
サブメモリユニットを構成するメモリセルとは異なる参
照電位が与えられるので、製造時の熱履歴が異なるメモ
リセル群が混在していても、最適な参照電位をビット線
に与えることが可能となり、ビット線に表れるビット線
電位に差異が生じ難い。また、本発明の第5の態様〜第
7の態様に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリにおい
ては、一対のメモリセルに相補的な1ビットのデータを
記憶するが、これらの一対のメモリセルは同じ製造時の
熱履歴グループに属することが保証されているので、ビ
ット線に表れるビット線電位に変化が生じ難い。以上の
結果として、メモリセルの微細化、メモリセルの積層化
を確実に達成でき、動作マージンが多く、高い信頼性を
有する、高集積化された強誘電体型不揮発性半導体メモ
リを提供することができる。
【0200】また、本発明の第4の態様に係る強誘電体
型不揮発性半導体メモリにおいては、1つの書込用トラ
ンジスタと1つの検出用トランジスタと1つの読出用ト
ランジスタとN個の選択用トランジスタに対して、M×
N個のメモリセルが設けられているが故に、1ビット当
たりのセル面積を一層減少させることができる。しか
も、各メモリセルに記憶されたデータに基づき共通の第
1の電極に生じた電位により検出用トランジスタの動作
が制御されるが、第1の電極はM個のメモリセルに共通
であるが故に、第1の電極に一種の追加の負荷容量が付
加された状態となっている。その結果、データの読み出
し時、プレート線に電圧を印加した際、第1の電極の電
位上昇を抑制することができ、第1の電極と第2の電極
との間に十分な電位差が生じる結果、強誘電体層に確実
に分極反転が発生する。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の強誘電体型不揮発性半導
体メモリをビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で
切断したときの1つのメモリユニットの模式的な一部断
面図である。
【図2】本発明の第2の態様、及び、発明の実施の形態
1に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの概念的な回
路図である。
【図3】図2に示す概念的な回路図のより具体的な回路
図である。
【図4】本発明の第2の態様、及び、発明の実施の形態
2に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの概念的な回
路図である。
【図5】本発明の第2の態様、及び、発明の実施の形態
2に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの変形例の概
念的な回路図である。
【図6】発明の実施の形態3の強誘電体型不揮発性半導
体メモリをビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で
切断したときの1つのメモリユニットの模式的な一部断
面図である。
【図7】本発明の第3の態様、及び、発明の実施の形態
3に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの概念的な回
路図である。
【図8】図7に示す概念的な回路図のより具体的な回路
図である。
【図9】本発明の第3の態様、及び、発明の実施の形態
3に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの変形例の概
念的な回路図である。
【図10】本発明の第3の態様、及び、発明の実施の形
態3に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの別の変形
例の概念的な回路図である。
【図11】発明の実施の形態4の強誘電体型不揮発性半
導体メモリをビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面
で切断したときの1つのメモリユニットの模式的な一部
断面図である。
【図12】本発明の第3の態様の変形例、及び、発明の
実施の形態4に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの
概念的な回路図である。
【図13】図12に示す概念的な回路図のより具体的な
回路図である。
【図14】本発明の第3の態様の変形例、及び、発明の
実施の形態4に係る強誘電体型不揮発性半導体メモリの
変形例の概念的な回路図である。
【図15】発明の実施の形態5のゲインセル型の強誘電
体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
【図16】発明の実施の形態5のゲインセル型の強誘電
体型不揮発性半導体メモリにおけるレイアウト図であ
る。
【図17】発明の実施の形態5のゲインセル型の強誘電
体型不揮発性半導体メモリにおいて、検出用トランジス
タの一端が接続された配線の所定の電位を0ボルトとし
た場合の、ビット線間に配設された一種のスイッチ回路
を示す回路図である。
【図18】発明の実施の形態6の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの回路図である。
【図19】図18に示す概念的な回路図のより具体的な
回路図である。
【図20】発明の実施の形態7の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの回路図である。
【図21】図20に示す概念的な回路図のより具体的な
回路図である。
【図22】発明の実施の形態8の強誘電体型不揮発性半
導体メモリの回路図である。
【図23】発明の実施の形態3あるいは発明の実施の形
態7の強誘電体型不揮発性半導体メモリの変形例をビッ
ト線の延びる方向と平行な仮想垂直面で切断したときの
1つのメモリユニットの模式的な一部断面図である。
【図24】図23に示した発明の実施の形態7の強誘電
体型不揮発性半導体メモリの変形例の回路図である。
【図25】発明の実施の形態3あるいは発明の実施の形
態7の強誘電体型不揮発性半導体メモリの別の変形例を
ビット線の延びる方向と平行な仮想垂直面で切断したと
きの1つのメモリユニットの模式的な一部断面図であ
る。
【図26】強誘電体のP−Eヒステリシスループ図であ
る。
【図27】米国特許第4873664号に開示された強
誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
【図28】特開平9−121032号公報に開示された
強誘電体型不揮発性半導体メモリの回路図である。
【符号の説明】
10・・・シリコン半導体基板、11・・・素子分離領
域、12・・・ゲート絶縁膜、13・・・ゲート電極、
14A,14B・・・ソース/ドレイン領域、15・・
・コンタクトホール、16,26・・・絶縁層、17,
27・・・開口部、18,181,182,18A,18
B,18C,28・・・接続孔、21,21A,21B
・・・第1の電極、22,22A,22B,32,32
A,32B・・・強誘電体層、23,33・・・第2の
電極、25・・・パッド部、MU・・・メモリユニッ
ト、SMU・・・サブメモリユニット、MC・・・メモ
リセル、TR・・・選択用トランジスタ、TRW・・・
書込用トランジスタ、TRR・・・読出用トランジス
タ、TRS・・・検出用トランジスタ、WL・・・ワー
ド線、BL・・・ビット線、PL・・・プレート線、W
D・・・ワード線デコーダ/ドライバ、SA・・・差動
センスアンプ、PD・・・プレート線デコーダ/ドライ
バ、RPD・・・リファレンス・プレート線ドライバ、
CN・・・共通ノード、SW・・・スイッチング回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のビット線と、複数のメモリセルを具
    備した強誘電体型不揮発性半導体メモリであって、 各メモリセルは、第1の電極と、少なくとも該第1の電
    極上に形成された強誘電体層と、該強誘電体層上に形成
    された第2の電極とから成り、 複数のメモリセルは、製造時の熱履歴の異なる2つ以上
    の熱履歴グループのいずれかに属し、 一対のビット線に接続された一対のメモリセルのそれぞ
    れに1ビットのデータが記憶され、 一対のビット線は、差動センスアンプに接続され、 一対のメモリセルにおいて、一方のメモリセルに記憶さ
    れたデータを読み出す場合、他方のメモリセルが接続さ
    れたビット線に参照電位が与えられ、他方のメモリセル
    に記憶されたデータを読み出す場合、一方のメモリセル
    が接続されたビット線に参照電位が与えられ、且つ、同
    じ熱履歴グループに属するメモリセルに接続されたビッ
    ト線には同じ電位の参照電位が与えられ、異なる熱履歴
    グループに属するメモリセルに接続されたビット線には
    異なる電位の参照電位が与えられることを特徴とする強
    誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  2. 【請求項2】メモリセルが絶縁層を介して積層された構
    造を有し、 或る絶縁層上に形成されたメモリセルは、他の絶縁層上
    に形成されたメモリセルと異なる熱履歴グループに属
    し、 同一の絶縁層上に形成されたメモリセルは、同じ熱履歴
    グループに属することを特徴とする請求項1に記載の強
    誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  3. 【請求項3】熱履歴グループの数だけリファレンスキャ
    パシタを更に備え、各リファレンスキャパシタの出力電
    位は異なることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  4. 【請求項4】(A−1)第1のビット線と、 (B−1)第1の選択用トランジスタと、 (C−1)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセ
    ルから構成された、N個(但し、N≧2)の第1のサブ
    メモリユニットと、 (D−1)M×N本のプレート線、 から成る第1のメモリユニットと、 (A−2)第2のビット線と、 (B−2)第2の選択用トランジスタと、 (C−2)それぞれがM個のメモリセルから構成され
    た、N個の第2のサブメモリユニットと、 (D−2)前記第1のメモリユニットを構成するM×N
    本のプレート線と共通のM×N本のプレート線、 から成る第2のメモリユニットから構成され、 第n層目(但し、n=1,2・・・,N)の第1のサブ
    メモリユニットと、第n層目の第2のサブメモリユニッ
    トとは、同じ絶縁層上に形成されており、 第n’層目(但し、n’=2・・・,N)の第1のサブ
    メモリユニットと第n’層目の第2のサブメモリユニッ
    トとは、絶縁層を介して、第(n’−1)層目の第1の
    サブメモリユニットと第(n’−1)層目の第2のサブ
    メモリユニットの上に積層されており、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 第1のメモリユニットにおいて、第n層目の第1のサブ
    メモリユニットを構成するメモリセルの第1の電極は、
    第n層目の第1のサブメモリユニットにおいて共通であ
    り、該共通の第1の電極は、第1の選択用トランジスタ
    を介して第1のビット線に接続され、第m番目(但し、
    m=1,2・・・M)のメモリセルの第2の電極は共通
    の第[(n−1)M+m]番目のプレート線に接続され
    ており、 第2のメモリユニットにおいて、第n層目の第2のサブ
    メモリユニットを構成するメモリセルの第1の電極は、
    第n層目の第2のサブメモリユニットにおいて共通であ
    り、該共通の第1の電極は、第2の選択用トランジスタ
    を介して第2のビット線に接続され、第m番目のメモリ
    セルの第2の電極は共通の第[(n−1)M+m]番目
    のプレート線に接続されており、 第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各メモ
    リセル、及び、第n層目の第2のサブメモリユニットを
    構成する各メモリセルは、同じ製造時の熱履歴を有し、 第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各メモ
    リセル、及び、第n層目の第2のサブメモリユニットを
    構成する各メモリセルは、第k層目(但し、k≠n)の
    第1のサブメモリユニットを構成する各メモリセル、及
    び、第k層目の第2のサブメモリユニットを構成する各
    メモリセルと、異なる熱履歴を有し、 第1のメモリユニットにおける第n層目の第1のサブメ
    モリユニットを構成する第m番目のメモリセルと、第2
    のメモリユニットにおける第n層目の第2のサブメモリ
    ユニットを構成する第m番目のメモリセルとは、一対と
    なって、それぞれに1ビットのデータを記憶し、 第1のメモリユニットにおける第n層目の第1のサブメ
    モリユニットを構成するメモリセルに記憶されたデータ
    を読み出す場合、第2のビット線に第n番目の電位を有
    する参照電位が与えられ、 第2のメモリユニットにおける第n層目の第2のサブメ
    モリユニットを構成するメモリセルに記憶されたデータ
    を読み出す場合、第1のビット線に第n番目の電位を有
    する参照電位が与えられ、 第n番目の電位は、第k番目(但し、k≠n)の電位と
    異なることを特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモ
    リ。
  5. 【請求項5】(A−1)第1のビット線と、 (B−1)N個(但し、N≧2)の第1の選択用トラン
    ジスタと、 (C−1)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセ
    ルから構成された、N個の第1のサブメモリユニット
    と、 (D−1)N個の第1のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    するメモリセルで共通とされたM本のプレート線、から
    成る第1のメモリユニットと、 (A−2)第2のビット線と、 (B−2)N個の第2の選択用トランジスタと、 (C−2)それぞれがM個のメモリセルから構成され
    た、N個の第2のサブメモリユニットと、 (D−2)N個の第2のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第2のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    するメモリセルで共通とされ、且つ、前記第1のメモリ
    ユニットを構成するM本のプレート線と共通のM本のプ
    レート線、 から成る第2のメモリユニットから構成され、 第n層目(但し、n=1,2・・・,N)の第1のサブ
    メモリユニットと、第n層目の第2のサブメモリユニッ
    トとは、同じ絶縁層上に形成されており、 第n’層目(但し、n’=2・・・,N)の第1のサブ
    メモリユニットと第n’層目の第2のサブメモリユニッ
    トとは、絶縁層を介して、第(n’−1)層目の第1の
    サブメモリユニットと第(n’−1)層目の第2のサブ
    メモリユニットの上に積層されており、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 第1のメモリユニットにおいて、第n層目の第1のサブ
    メモリユニットを構成するメモリセルの第1の電極は、
    第n層目の第1のサブメモリユニットにおいて共通であ
    り、該共通の第1の電極は、第n番目の第1の選択用ト
    ランジスタを介して第1のビット線に接続され、第m番
    目(但し、m=1,2・・・M)のメモリセルの第2の
    電極は共通の第m番目のプレート線に接続されており、 第2のメモリユニットにおいて、第n層目の第2のサブ
    メモリユニットを構成するメモリセルの第1の電極は、
    第n層目の第2のサブメモリユニットにおいて共通であ
    り、該共通の第1の電極は、第n番目の第2の選択用ト
    ランジスタを介して第2のビット線に接続され、第m番
    目のメモリセルの第2の電極は共通の第m番目のプレー
    ト線に接続されており、 第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各メモ
    リセル、及び、第n層目の第2のサブメモリユニットを
    構成する各メモリセルは、同じ製造時の熱履歴を有し、 第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各メモ
    リセル、及び、第n層目の第2のサブメモリユニットを
    構成する各メモリセルは、第k層目(但し、k≠n)の
    第1のサブメモリユニットを構成する各メモリセル、及
    び、第k層目の第2のサブメモリユニットを構成する各
    メモリセルと、異なる熱履歴を有し、 第1のメモリユニットにおける第n層目の第1のサブメ
    モリユニットを構成する第m番目のメモリセルと、第2
    のメモリユニットにおける第n層目の第2のサブメモリ
    ユニットを構成する第m番目のメモリセルとは、一対と
    なって、それぞれに1ビットのデータを記憶し、 第1のメモリユニットにおける第n層目の第1のサブメ
    モリユニットを構成するメモリセルに記憶されたデータ
    を読み出す場合、第2のビット線に第n番目の電位を有
    する参照電位が与えられ、 第2のメモリユニットにおける第n層目の第2のサブメ
    モリユニットを構成するメモリセルに記憶されたデータ
    を読み出す場合、第1のビット線に第n番目の電位を有
    する参照電位が与えられ、 第n番目の電位は、第k番目(但し、k≠n)の電位と
    異なることを特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモ
    リ。
  6. 【請求項6】N本の第1のビット線、及び、N本の第2
    のビット線を備え、 第1のメモリユニットにおいて、第n層目の第1のサブ
    メモリユニットにおける共通の第1の電極は、第n番目
    の第1の選択用トランジスタを介して第n番目の第1の
    ビット線に接続されており、 第2のメモリユニットにおいて、第n層目の第2のサブ
    メモリユニットにおける共通の第1の電極は、第n番目
    の第2の選択用トランジスタを介して第n番目の第2の
    ビット線に接続されており、 第1のメモリユニットにおける第n層目の第1のサブメ
    モリユニットを構成するメモリセルに記憶されたデータ
    を読み出す場合、第n番目の第2のビット線に第n番目
    の電位を有する参照電位が与えられ、 第2のメモリユニットにおける第n層目の第2のサブメ
    モリユニットを構成するメモリセルに記憶されたデータ
    を読み出す場合、第n番目の第1のビット線に第n番目
    の電位を有する参照電位が与えられることを特徴とする
    請求項5に強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  7. 【請求項7】(A−1)第1のビット線と、 (B−1)N個(但し、N≧2)の第1の選択用トラン
    ジスタと、 (C−1)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセ
    ルから構成された、N個の第1のサブメモリユニット
    と、 (D−1)N個の第1のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    するメモリセルで共通とされたM本のプレート線と、 (E−1)第1の書込用トランジスタと、 (F−1)第1の検出用トランジスタと、 (G−1)第1の読出用トランジスタ、から成る第1の
    メモリユニットと、 (A−2)第2のビット線と、 (B−2)N個の第2の選択用トランジスタと、 (C−2)それぞれがM個のメモリセルから構成され
    た、N個の第2のサブメモリユニットと、 (D−2)N個の第2のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第2のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    するメモリセルで共通とされ、且つ、前記第1のメモリ
    ユニットを構成するM本のプレート線と共通のM本のプ
    レート線と、 (E−2)第2の書込用トランジスタと、 (F−2)第2の検出用トランジスタと、 (G−2)第2の読出用トランジスタ、 から成る第2のメモリユニットから構成され、 第n層目(但し、n=1,2・・・,N)の第1のサブ
    メモリユニットと、第n層目の第2のサブメモリユニッ
    トとは、同じ絶縁層上に形成されており、 第n’層目(但し、n’=2・・・,N)の第1のサブ
    メモリユニットと第n’層目の第2のサブメモリユニッ
    トとは、絶縁層を介して、第(n’−1)層目の第1の
    サブメモリユニットと第(n’−1)層目の第2のサブ
    メモリユニットの上に積層されており、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 第1のメモリユニットにおいて、第n層目の第1のサブ
    メモリユニットを構成するメモリセルの第1の電極は、
    第n層目の第1のサブメモリユニットにおいて共通であ
    り、該共通の第1の電極は、第n番目の第1の選択用ト
    ランジスタ及び第1の書込用トランジスタを介して第1
    のビット線に接続され、第m番目(但し、m=1,2・
    ・・M)のメモリセルの第2の電極は共通の第m番目の
    プレート線に接続されており、 第2のメモリユニットにおいて、第n層目の第2のサブ
    メモリユニットを構成するメモリセルの第1の電極は、
    第n層目の第2のサブメモリユニットにおいて共通であ
    り、該共通の第1の電極は、第n番目の第2の選択用ト
    ランジスタ及び第2の書込用トランジスタを介して第2
    のビット線に接続され、第m番目のメモリセルの第2の
    電極は共通の第m番目のプレート線に接続されており、 第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各メモ
    リセル、及び、第n層目の第2のサブメモリユニットを
    構成する各メモリセルは、同じ製造時の熱履歴を有し、 第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各メモ
    リセル、及び、第n層目の第2のサブメモリユニットを
    構成する各メモリセルは、第k層目(但し、k≠n)の
    第1のサブメモリユニットを構成する各メモリセル、及
    び、第k層目の第2のサブメモリユニットを構成する各
    メモリセルと、異なる熱履歴を有し、第1のメモリユニ
    ットにおける第n層目の第1のサブメモリユニットを構
    成する第m番目のメモリセルと、第2のメモリユニット
    における第n層目の第2のサブメモリユニットを構成す
    る第m番目のメモリセルとは、一対となって、それぞれ
    に1ビットのデータを記憶し、 第1の検出用トランジスタの一端は所定の電位を有する
    第1の配線に接続され、他端は第1の読出用トランジス
    タを介して第1のビット線に接続され、 第2の検出用トランジスタの一端は所定の電位を有する
    第2の配線に接続され、他端は第2の読出用トランジス
    タを介して第2のビット線に接続され、 第1のメモリユニットにおける第n層目の第1のサブメ
    モリユニットを構成する各メモリセルに記憶されたデー
    タの読み出し時、第n番目の第1の選択用トランジスタ
    及び第1の読出用トランジスタが導通状態とされ、各メ
    モリセルに記憶されたデータに基づき共通の第1の電極
    に生じた電位により、第1の検出用トランジスタの動作
    が制御され、且つ、第2のビット線に第n番目の電位を
    有する参照電位が与えられ、 第2のメモリユニットにおける第n層目の第2のサブメ
    モリユニットを構成する各メモリセルに記憶されたデー
    タの読み出し時、第n番目の第2の選択用トランジスタ
    及び第2の読出用トランジスタが導通状態とされ、各メ
    モリセルに記憶されたデータに基づき共通の第1の電極
    に生じた電位により、第2の検出用トランジスタの動作
    が制御され、且つ、第1のビット線に第n番目の電位を
    有する参照電位が与えられ、 第n番目の電位は、第k番目(但し、k≠n)の電位と
    異なることを特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモ
    リ。
  8. 【請求項8】N個のリファレンスキャパシタを更に備
    え、 第n番目のリファレンスキャパシタによって第n番目の
    電位を有する参照電位が与えられることを特徴とする請
    求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の強誘電体型
    不揮発性半導体メモリ。
  9. 【請求項9】第n番目のリファレンスキャパシタは、第
    n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各メモリ
    セル及び第n層目の第2のサブメモリユニットを構成す
    る各メモリセルと、同じ製造時の熱履歴を有することを
    特徴とする請求項8に記載の強誘電体型不揮発性半導体
    メモリ。
  10. 【請求項10】第n層目の第1のサブメモリユニット
    と、第n層目の第2のサブメモリユニットと、第n番目
    のリファレンスキャパシタとは、同じ絶縁層上に形成さ
    れていることを特徴とする請求項9に記載の強誘電体型
    不揮発性半導体メモリ。
  11. 【請求項11】第1の電極と、少なくとも該第1の電極
    上に形成された強誘電体層と、該強誘電体層上に形成さ
    れた第2の電極とから成るメモリセルを、複数、有する
    強誘電体型不揮発性半導体メモリであって、 複数のメモリセルは、製造時の熱履歴の異なる2つ以上
    の熱履歴グループのいずれかに属し、 一対のメモリセルに相補的な1ビットのデータが記憶さ
    れ、 該一対のメモリセルは同じ熱履歴グループに属すること
    を特徴とする強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  12. 【請求項12】メモリセルが絶縁層を介して積層された
    構造を有し、 或る絶縁層上に形成されたメモリセルは、他の絶縁層上
    に形成されたメモリセルと異なる熱履歴グループに属
    し、 同一の絶縁層上に形成されたメモリセルは、同じ熱履歴
    グループに属することを特徴とする請求項11に記載の
    強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
  13. 【請求項13】(A−1)第1のビット線と、 (B−1)第1の選択用トランジスタと、 (C−1)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセ
    ルから構成された、N個(但し、N≧2)の第1のサブ
    メモリユニットと、 (D−1)M×N本のプレート線、から成る第1のメモ
    リユニットと、 (A−2)第2のビット線と、 (B−2)第2の選択用トランジスタと、 (C−2)それぞれがM個のメモリセルから構成され
    た、N個の第2のサブメモリユニットと、 (D−2)前記第1のメモリユニットを構成するM×N
    本のプレート線と共通のM×N本のプレート線、 から成る第2のメモリユニットから構成され、 第n層目(但し、n=1,2・・・,N)の第1のサブ
    メモリユニットと、第n層目の第2のサブメモリユニッ
    トとは、同じ絶縁層上に形成されており、 第n’層目(但し、n’=2・・・,N)の第1のサブ
    メモリユニットと第n’層目の第2のサブメモリユニッ
    トとは、絶縁層を介して、第(n’−1)層目の第1の
    サブメモリユニットと第(n’−1)層目の第2のサブ
    メモリユニットの上に積層されており、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 第1のメモリユニットにおいて、第n層目の第1のサブ
    メモリユニットを構成するメモリセルの第1の電極は、
    第n層目の第1のサブメモリユニットにおいて共通であ
    り、該共通の第1の電極は、第1の選択用トランジスタ
    を介して第1のビット線に接続され、第m番目(但し、
    m=1,2・・・M)のメモリセルの第2の電極は共通
    の第[(n−1)M+m]番目のプレート線に接続され
    ており、 第2のメモリユニットにおいて、第n層目の第2のサブ
    メモリユニットを構成するメモリセルの第1の電極は、
    第n層目の第2のサブメモリユニットにおいて共通であ
    り、該共通の第1の電極は、第2の選択用トランジスタ
    を介して第2のビット線に接続され、第m番目のメモリ
    セルの第2の電極は共通の第[(n−1)M+m]番目
    のプレート線に接続されており、 第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各メモ
    リセル、及び、第n層目の第2のサブメモリユニットを
    構成する各メモリセルは、同じ製造時の熱履歴を有し、 第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各メモ
    リセル、及び、第n層目の第2のサブメモリユニットを
    構成する各メモリセルは、第k層目(但し、k≠n)の
    第1のサブメモリユニットを構成する各メモリセル、及
    び、第k層目の第2のサブメモリユニットを構成する各
    メモリセルと、異なる熱履歴を有し、 第1のメモリユニットにおける第n層目の第1のサブメ
    モリユニットを構成する第m番目のメモリセルと、第2
    のメモリユニットにおける第n層目の第2のサブメモリ
    ユニットを構成する第m番目のメモリセルとは、一対と
    なって相補的なデータを記憶することを特徴とする強誘
    電体型不揮発性半導体メモリ。
  14. 【請求項14】(A−1)第1のビット線と、 (B−1)N個(但し、N≧2)の第1の選択用トラン
    ジスタと、 (C−1)それぞれがM個(但し、M≧2)のメモリセ
    ルから構成された、N個の第1のサブメモリユニット
    と、 (D−1)N個の第1のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第1のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    するメモリセルで共通とされたM本のプレート線、から
    成る第1のメモリユニットと、 (A−2)第2のビット線と、 (B−2)N個の第2の選択用トランジスタと、 (C−2)それぞれがM個のメモリセルから構成され
    た、N個の第2のサブメモリユニットと、 (D−2)N個の第2のサブメモリユニット間におい
    て、N個の第2のサブメモリユニットのそれぞれを構成
    するメモリセルで共通とされ、且つ、前記第1のメモリ
    ユニットを構成するM本のプレート線と共通のM本のプ
    レート線、から成る第2のメモリユニットから構成さ
    れ、 第n層目(但し、n=1,2・・・,N)の第1のサブ
    メモリユニットと、第n層目の第2のサブメモリユニッ
    トとは、同じ絶縁層上に形成されており、 第n’層目(但し、n’=2・・・,N)の第1のサブ
    メモリユニットと第n’層目の第2のサブメモリユニッ
    トとは、絶縁層を介して、第(n’−1)層目の第1の
    サブメモリユニットと第(n’−1)層目の第2のサブ
    メモリユニットの上に積層されており、 各メモリセルは、第1の電極と強誘電体層と第2の電極
    とから成り、 第1のメモリユニットにおいて、第n層目の第1のサブ
    メモリユニットを構成するメモリセルの第1の電極は、
    第n層目の第1のサブメモリユニットにおいて共通であ
    り、該共通の第1の電極は、第n番目の第1の選択用ト
    ランジスタを介して第1のビット線に接続され、第m番
    目(但し、m=1,2・・・M)のメモリセルの第2の
    電極は共通の第m番目のプレート線に接続されており、 第2のメモリユニットにおいて、第n層目の第2のサブ
    メモリユニットを構成するメモリセルの第1の電極は、
    第n層目の第2のサブメモリユニットにおいて共通であ
    り、該共通の第1の電極は、第n番目の第2の選択用ト
    ランジスタを介して第2のビット線に接続され、第m番
    目のメモリセルの第2の電極は共通の第m番目のプレー
    ト線に接続されており、 第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各メモ
    リセル、及び、第n層目の第2のサブメモリユニットを
    構成する各メモリセルは、同じ製造時の熱履歴を有し、 第n層目の第1のサブメモリユニットを構成する各メモ
    リセル、及び、第n層目の第2のサブメモリユニットを
    構成する各メモリセルは、第k層目(但し、k≠n)の
    第1のサブメモリユニットを構成する各メモリセル、及
    び、第k層目の第2のサブメモリユニットを構成する各
    メモリセルと、異なる熱履歴を有し、 第1のメモリユニットにおける第n層目の第1のサブメ
    モリユニットを構成する第m番目のメモリセルと、第2
    のメモリユニットにおける第n層目の第2のサブメモリ
    ユニットを構成する第m番目のメモリセルとは、一対と
    なって相補的なデータを記憶することを特徴とする強誘
    電体型不揮発性半導体メモリ。
  15. 【請求項15】N本の第1のビット線、及び、N本の第
    2のビット線を備え、 第1のメモリユニットにおいて、第n層目の第1のサブ
    メモリユニットにおける共通の第1の電極は、第n番目
    の第1の選択用トランジスタを介して第n番目の第1の
    ビット線に接続されており、 第2のメモリユニットにおいて、第n層目の第2のサブ
    メモリユニットにおける共通の第1の電極は、第n番目
    の第2の選択用トランジスタを介して第n番目の第2の
    ビット線に接続されていることを特徴とする請求項14
    に強誘電体型不揮発性半導体メモリ。
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