JP2002195735A - 除霜ヒーター及び冷蔵庫 - Google Patents

除霜ヒーター及び冷蔵庫

Info

Publication number
JP2002195735A
JP2002195735A JP2000397714A JP2000397714A JP2002195735A JP 2002195735 A JP2002195735 A JP 2002195735A JP 2000397714 A JP2000397714 A JP 2000397714A JP 2000397714 A JP2000397714 A JP 2000397714A JP 2002195735 A JP2002195735 A JP 2002195735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass tube
heater
flammable refrigerant
defrost heater
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000397714A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Tanaka
正昭 田中
Kiyonori Yamamoto
清則 山本
Yuuji Kishinaka
裕司 岸中
Mikihiro Nakayama
幹啓 中山
Kenji Takaichi
健二 高市
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP2000397714A priority Critical patent/JP2002195735A/ja
Publication of JP2002195735A publication Critical patent/JP2002195735A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可燃性冷媒を使用した冷凍システムにおい
て、可燃性冷媒が漏洩した場合の除霜時に発火の可能性
を低減することを目的とする。 【解決手段】 ガラス管22内にヒーター線23が収納
された除霜ヒーター18はガラス管22の外表面が可燃
性冷媒の発火温度未満であるので、可燃性冷媒が漏洩し
た場合の除霜時に発火の可能性を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫等の冷凍サイ
クルの蒸発器を除霜する除霜ヒーターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫に使用されている除霜ヒー
ターに関するものとしては、特開平8−54172号公
報が挙げられる。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来の除霜
ヒーターを説明する。
【0004】図15は、従来の冷蔵庫の要部の縦断面図
である。図15において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵庫
本体1の内部にある冷凍室、3は冷蔵庫本体1の内部に
ある冷蔵室、4は冷凍室扉、5は冷蔵室扉、6は冷凍室
2と冷蔵室3を仕切る仕切壁、7は冷凍室2内の空気を
吸い込む冷凍室吸込口、8は冷蔵室3内の空気を吸込む
冷蔵室吸込口、9は冷気を吐出する吐出口、10は蒸発
器、11は冷気を循環させるファン、12は蒸発器10
と冷凍室2を仕切る蒸発器仕切壁、13は桶、14は排
水口、15はニクロム線をコイル状ににたものをガラス
管で覆った除霜用管ヒータ、16は除霜水が除霜用管ヒ
ータ15に直接滴下して接触するときに発する蒸発音を
防止するための屋根、17は桶13と除霜用管ヒータ1
5の間に設置され絶縁保持された金属製の底板である。
【0005】次に動作について説明する。冷凍室2や冷
蔵室3を冷却する場合は、蒸発器10に冷媒が流通して
蒸発器10が冷却される。これと同じくしてファン11
の作動により、冷凍室吸込口7や冷蔵室吸込口8から冷
凍室2や冷蔵室3の昇温空気を冷却室20に送り、蒸発
器10で熱交換して冷却されて吐出口9から冷却風を冷
凍室2内に送り、冷凍室2から図示していない連通口を
通って冷蔵室に冷気を送る。ここで、蒸発器10と熱交
換する空気は、冷凍室扉4及び冷蔵室扉5の開閉による
高温外気の流入や冷凍室2及び冷蔵室3の保存食品の水
分の蒸発等により高湿化された空気であることから、そ
の空気より低温である蒸発器10に空気中の水分が霜と
なって着霜し、着霜量が増加するに従って蒸発器10表
面と熱交換する空気との伝熱が阻害されると共に通風抵
抗となって風量が低下するために熱通過率が低下して冷
却不足が発生する。そこで、冷却不足となる以前に除霜
用管ヒーター15のニクロム線に通電する。ニクロム線
に通電が開始されるとニクロム線から蒸発器10や周辺
部品に熱線が放射される。このとき、底板17に放射さ
れた熱線は底板17の形状から一部がヒーター線に反射
され、その他は蒸発器10やその他の周辺部品に向けて
反射される。これにより蒸発器10や桶13や排水口1
4付近に着いた霜を水に融解する。また、このようにし
て融解した除霜水は一部は直接に桶13に落ち、その他
は屋根16により除霜用管ヒーター15を避けて桶13
に落ちて排水口14から庫外に排水される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、一般的に除霜用管ヒーター15のニクロ
ム線表面は言うまでもなくガラス表面温度は非常に高温
度であり、更に、底板17は管ヒーター15の近傍にあ
り且つ管ヒーター15から放射した熱線の一部を管ヒー
ター15に再度反射していることからガラス管の温度が
異常に上昇し、可燃性冷媒の発火温度以上になる。この
ことから、冷媒として可燃性冷媒を使用した場合に、可
燃性冷媒が蒸発器10や庫内と連通している部分に設置
されている配管から漏洩すると、除霜用管ヒーター15
の通電により発火して爆発しする危険性が有るという課
題を有していた。
【0007】本発明は上記課題に鑑み、可燃性冷媒が除
霜手段の設置雰囲気に漏洩した環境下で除霜が行われた
場合においても可燃性冷媒の発火による危険性を抑制で
きる除霜ヒーターを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の冷蔵庫は、圧縮機と凝縮器と減圧機構と蒸発器
とを機能的に接続し可燃性冷媒を封入した冷凍サイクル
の蒸発器を除霜する手段であり、ガラス管と、前記ガラ
ス管の内部に金属抵抗体からなるヒーター線と、前記ガ
ラス管の両端に外気進入を抑制するための封止手段とを
備え、前記ガラス管の表面は可燃性冷媒の発火温度未満
となるものである。
【0009】このことから、可燃性冷媒が漏洩した場合
に、漏洩した可燃性冷媒は除霜手段の最外郭であるガラ
ス管の温度による発火の可能性は極めて低くなるので、
可燃性冷媒を使用した冷凍システムにおいても安全性の
高い除霜が可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧縮機と凝縮器と減圧機構と蒸発器とを機能的に接
続し可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルの蒸発器を除霜
する手段であり、ガラス管と、前記ガラス管の内部に金
属抵抗体からなるヒーター線と、前記ガラス管の両端に
外気進入を抑制するための封止手段とを備え、前記ガラ
ス管の表面は可燃性冷媒の発火温度未満となるので、可
燃性冷媒の高熱伝導による除霜時間が短縮でき、また、
万が一に可燃性冷媒が漏洩した場合において、外表面を
可燃性冷媒の発火温度未満としたガラス管による可燃性
冷媒の発火が抑制可能である。
【0011】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
ヒーター線が設置されているガラス管の内部空間は断面
積が0.5mm2〜800mm2であるので、可燃性冷媒
の高熱伝導による除霜時間短縮と、万が一に可燃性冷媒
が漏洩した場合において、外表面を可燃性冷媒の発火温
度未満としたガラス管による可燃性冷媒の発火抑制に加
えて、除霜ヒーターからの火炎伝搬の抑制が可能であ
る。
【0012】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
ガラス管が多重構造であるので、可燃性冷媒の高熱伝導
による除霜時間短縮と、万が一に可燃性冷媒が漏洩した
場合において、最外郭のガラス管の外表面を可燃性冷媒
の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火抑制と、除
霜ヒーターの内部空間断面積を規制した時の除霜ヒータ
ー内部から外部への火炎伝搬抑制に加えて、発熱量増加
による更なる除霜時間短縮が可能である。
【0013】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
多重構造であるガラス管は、最小外径である第1のガラ
ス管の外径に対して最大外径である第2のガラス管の内
径が1.5〜3倍であるので、可燃性冷媒の高熱伝導と
除霜ヒーターの発熱量増加とによる除霜時間短縮と、万
が一に可燃性冷媒が漏洩した場合において、第2のガラ
ス管の外表面を可燃性冷媒の発火温度未満とした時の可
燃性冷媒の発火抑制と、除霜ヒーターの内部空間断面積
を規制した時の除霜ヒーター内部から外部への火炎伝搬
抑制に加えて、ガラス管間空間の過剰断熱によるヒータ
ー線の過剰温度上昇を抑制できる。
【0014】また、本発明の請求項5に記載の発明は、
多重構造であるガラス管は、各々の管径の中心が偏芯し
ているので、可燃性冷媒の高熱伝導と除霜ヒーターの発
熱量増加とによる除霜時間短縮と、万が一に可燃性冷媒
が漏洩した場合において、最外郭のガラス管の外表面を
可燃性冷媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火
抑制と、除霜ヒーターの内部空間断面積を規制した時の
除霜ヒーター内部から外部への火炎伝搬抑制に加えて、
多重構造の各ガラス管直径の中心を偏芯させて最も除霜
したい部分を各ガラス管距離が最短距離となる周辺に設
置することで除霜を均一化でき、除霜時間短縮が可能で
ある。
【0015】また、本発明の請求項6に記載の発明は、
多重構造であるガラス管は、最小外径である第1のガラ
ス管と最大外径である第2のガラス管との距離が下方に
比べて上方が大きいので、可燃性冷媒の高熱伝導と除霜
ヒーターの発熱量増加とによる除霜時間短縮と、万が一
に可燃性冷媒が漏洩した場合において、第2のガラス管
の外表面を可燃性冷媒の発火温度未満とした時の可燃性
冷媒の発火抑制と、除霜ヒーターの内部空間断面積を規
制した時の除霜ヒーター内部から外部への火炎伝搬抑制
に加えて、第2のガラス管の外表面温度における上下温
度差を小さくして上下の平均温度付近に均一化できるの
で、第2のガラス管の最高温度低下分だけ除霜ヒーター
の発熱量を増加でき、除霜時間短縮が可能である。
【0016】また、本発明の請求項7に記載の発明は、
多重構造であるガラス管は、ヒーター線から遠い部分に
位置するガラス管ほど肉厚が厚いので、可燃性冷媒の高
熱伝導と除霜ヒーターの発熱量増加とによる除霜時間短
縮と、万が一に可燃性冷媒が漏洩した場合において、最
外郭のガラス管の外表面を可燃性冷媒の発火温度未満と
した時の可燃性冷媒の発火抑制と、除霜ヒーターの内部
空間断面積を規制した時の除霜ヒーター内部から外部へ
の火炎伝搬抑制とに加えて、除霜ヒーター内部への可燃
性冷媒流入と除霜ヒーター内に可燃性冷媒が流入し発火
した場合の外気への火炎伝搬の抑制ができる。
【0017】また、本発明の請求項8に記載の発明は、
ガラス管の肉厚は0.5mm以上であるので、可燃性冷
媒の高熱伝導による除霜時間短縮と、万が一に可燃性冷
媒が漏洩した場合において、ガラス管の外表面を可燃性
冷媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火抑制
と、除霜ヒーターの内部空間断面積を規制した時の除霜
ヒーター内部から外部への火炎伝搬抑制とに加えて、可
燃性冷媒が流入した状態で除霜が行われてガラス管内で
発火した場合でもその発火力によってガラス管を破損す
ることはないので、外部への火炎伝搬の可能性をより低
下できる。
【0018】また、本発明の請求項9に記載の発明は、
ガラス管は除霜ヒーター発熱量をガラス管の外表面積で
割った値が0.5〜1.5W/cm2であるので、可燃
性冷媒の高熱伝導による除霜時間短縮と、万が一に可燃
性冷媒が漏洩した場合において、ガラス管の外表面を可
燃性冷媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火抑
制とに加えて、可燃性冷媒用の冷凍サイクルの除霜ヒー
ターとして、発火の危険性が低い物を容易に設計可能で
ある。
【0019】また、本発明の請求項10に記載の発明
は、ヒーター線表面とガラス管内面との距離は最長距離
が0.5mm以上であるので、可燃性冷媒の高熱伝導に
よる除霜時間短縮と、万が一に可燃性冷媒が漏洩した場
合において、ガラス管の外表面を可燃性冷媒の発火温度
未満とした時の可燃性冷媒の発火抑制とに加えて、ガラ
ス管とヒーター線間の断熱層となる空気によりガラス管
外表面温度が低下し、その低下分だけ発熱量を増加でき
るので除霜時間短縮が図れる。
【0020】また、本発明の請求項11に記載の発明
は、ガラス管の透過率は波長が3〜4μm間で60〜9
7%であるので、可燃性冷媒の高熱伝導による除霜時間
短縮と、万が一に可燃性冷媒が漏洩した場合において、
ガラス管の外表面を可燃性冷媒の発火温度未満とした時
の可燃性冷媒の発火抑制とに加えて、除霜時間短縮が図
れる。
【0021】また、本発明の請求項12に記載の発明
は、圧縮機と凝縮器と減圧機構と蒸発器とを機能的に接
続し可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルと、蒸発器を除
霜する除霜ヒーターと補助ヒーターと備え、除霜ヒータ
ーは多重構造のガラス管を有し、ガラス管の内部に金属
抵抗体からなるヒーター線を設置したものであり、ガラ
ス管の最外郭の表面は可燃性冷媒の発火温度未満である
ので、従来と同等の除霜能力を維持しながら可燃性冷媒
の発火温度未満の温度にできると共に、発熱量低下が可
能である。さらに、可燃性冷媒が除霜ヒーターの雰囲気
に漏洩した場合に除霜が行われても発火の危険性をより
低くできる。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図14を用いて説明する。なお、従来と同一構成に
ついては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0023】(実施の形態1)本発明による実施の形態
1について、図面を参照しながら説明する。
【0024】図1は本発明の実施の形態1における除霜
ヒーターを用いた冷凍システムの略図であり、図2は除
霜ヒーターの断面図である。
【0025】図1及び図2に示すように、18は蒸発器
10に付着した霜を除霜する除霜ヒーターであり、19
は圧縮機、20は凝縮器、21は減圧機構であり、圧縮
機19と凝縮器20と減圧機構21と蒸発器10を機能
的に環状に接続された冷凍サイクルの内部には図示しな
い可燃性冷媒が封入されている。
【0026】また、22は除霜ヒーター18の構成要素
であるガラス管、23は除霜ヒーター18の構成要素で
ありガラス管22の内部にある金属抵抗体からなるヒー
ター線、24はヒーター線23の両端部の直線状からな
る直線部、25は直線部24以外でありヒーター線23
を定められたガラス管22の長さに収納できるようにス
パイラル状にしたスパイラル部、26は外気や除霜水が
ガラス管20の内部に侵入するのを抑制するキャップの
役割をする高分子材料からなる封止手段、27はヒータ
ー線23に電気を導くリード線である。
【0027】以上のように構成された除霜ヒーターにつ
いて、以下にその動作を説明する。
【0028】圧縮機19の運転により冷凍サイクルの蒸
発器10が冷却され、圧縮機19の運転と同時に作動す
るファン11により冷蔵庫の庫内空気が冷却された蒸発
器10を通風し、蒸発器10と熱交換された冷気が庫内
へ吐出される。そして、圧縮機19の任意の運転時間経
過後に圧縮機19も運転停止と同時にリード線27を通
じてヒーター線23に通電されて除霜ヒーター18を発
熱させる。この除霜ヒーター18の発熱により、除霜ヒ
ーター18のガラス管22は冷凍サイクルに使用されて
いる可燃性冷媒の発火温度未満の温度に加熱され蒸発器
10や周辺部品の除霜を行う。このときの蒸発器10に
おける除霜は、除霜ヒーター18から外気により熱搬送
されて蒸発器10の除霜ヒーター18に近い部分から伝
熱して蒸発器10を外部から除霜を行う。さらに、加熱
された蒸発器10内の可燃性冷媒はそれより温度の低い
部分へ熱搬送して除霜を行う。
【0029】そして、蒸発器10図示していない検知手
段により除霜の完了を検知して除霜ヒーターの通電を停
止させ、それと同時か任意の時間後に圧縮機19を作動
させて冷却運転を開始することで、着霜による蒸発器の
不冷を定期的に防止する。
【0030】そこで、従来のHFC冷媒に代表されるR
134aと可燃性冷媒に代表されるイソブタンとの熱伝
導率を比較すると、除霜時の蒸発器10の温度に近い0
℃では液及びガス共にイソブタンの方が良好であること
から、除霜時の蒸発器10内の冷媒による伝熱は可燃性
冷媒の方が良好であり、除霜時間短縮が図れる可能性が
あり、特に、冷蔵庫等では除霜中の冷却停止による温度
上昇は冷却対象物である食品の劣化を招くので、早期に
冷却することで食品劣化を防止できる可能性がある。
【0031】また、万が一に冷凍サイクル内の可燃性冷
媒が除霜ヒーター18の最外隔であるガラス管22の外
表面は可燃性冷媒の発火温度未満の温度にしかならない
ので発火の危険性が低下する。
【0032】なお、本発明ではガラス管22の外表面温
度を可燃性冷媒の発火温度未満であるが、好ましくはイ
ソブタン冷媒を使用した場合は360℃以下であり、ま
た、ヒーター線23への電圧変動が大きい場合は、その
電圧変動の最高値の発熱量時に合わせて通常では更に低
温度で設計することが望ましい。
【0033】(実施の形態2)本発明による実施の形態
2について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0034】図3は本発明の実施の形態2における除霜
ヒーターの要部の断面図である。
【0035】図3に示すように、28はガラス管22の
内径方向の円断面積が800mm2となるガラス管22
の内部空間である。
【0036】以上のように構成された除霜ヒーターにつ
いて、以下にその動作を説明する。
【0037】除霜時はヒーター線23の発熱により、ヒ
ーター線23自信の温度が上昇し、一部は輻射熱線とな
り内部空間28やガラス管22を透過して除霜ヒーター
18の外部へ直接放熱される。また、その他は内部空間
28に存在する気体に伝熱して気体温度を上昇させ、ガ
ラス管22に伝熱してガラス管22の温度が可燃性冷媒
の発火温度未満のある温度まで上昇して除霜ヒーター1
8の外部の低温度雰囲気へ放熱される。このとき、ガラ
ス管22とヒータ線23の温度上昇による熱膨張は内部
空間28に吸収され、内部空間28の気体は温度上昇に
より膨張し、その膨張力による封止手段26の弾性変形
により隙間が生じて外部へ流出する可能性がある。
【0038】このような状態で除霜が終了すると、ヒー
ター線23の発熱が停止して冷却が開始された時に、ヒ
ーター線23、内部空間28の気体、ガラス管22は温
度が急激に低下し、この温度低下により内部空間28は
減圧され、除霜ヒーター18周辺の外気が流入する。
【0039】このような状況で万が一に可燃性冷媒が除
霜ヒーター18周辺に存在した場合、内部空間28に可
燃性冷媒が流入し、除霜開始時のヒーター線23の発熱
時に発火する可能性が高くなる。しかし、内部空間28
の断面積、つまり、ガラス管22の内径の円断面積が8
00mm2であるので、発火源となる発熱体の単位面積
当たりの表面からエネルギーを受けとる気体体積は爆発
する量に到達しないため、ガラス管22内の可燃性冷媒
が一瞬だけ燃焼するにとどまり、ガラス管22から外部
へ火炎が伝搬せず、除霜ヒーター18外の周辺の可燃性
冷媒には引火する可能性が小さくなる。
【0040】このことから、可燃性冷媒の高熱伝導によ
る除霜時間短縮の冷却対象物の劣化抑制と、万が一に可
燃性冷媒が漏洩した場合において、外表面を可燃性冷媒
の発火温度未満としたガラス管22による可燃性冷媒の
発火抑制とに加えて、除霜ヒーター18からの火炎伝搬
抑制による火災の危険性をより低減できる。
【0041】なお、本実施の形態では図3に示したよう
に、ヒーター線23のスパイラル部25とガラス管22
と円中心は同じ位置であるが、偏芯していても同様の効
果を得られる。
【0042】また、内部空間28は800mm2である
が、それ以下になるにつれて発火の可能性が小さくな
る。しかしながら、発熱時のガラス管22とヒーター線
23の熱膨張による破損を防止するため、最低でも熱膨
張を吸収するだけの内部空間0.5mm2以上が必要で
ある。熱膨張が吸収されないと、ガラス管が破損して除
霜水がヒーター線に直接接触し、ヒーター線は浸食によ
り劣化が促進され寿命が短くなるおそれがある。
【0043】(実施の形態3)本発明による実施の形態
3について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態2と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0044】図4は本発明の実施の形態3における断面
図であり、図5は輪切りにした場合の要部の断面図であ
る。
【0045】図4、図5に示すように、29はヒーター
線23を覆う第1のガラス管、30は第1のガラス管2
9を覆う最外郭に位置する第2のガラス管、31はヒー
ター線23のスパイラル部25の外径と第1のガラス管
29の内径との距離であるクリアランス、32は第1の
ガラス管29と第2のガラス管30の間のガラス管間空
間である。
【0046】以上のように構成された除霜ヒーターにつ
いて、以下にその動作を説明する。
【0047】除霜時にヒーター線23が発熱すると、輻
射熱線の一部は直接外部へ透過する。しかし、その他は
ガラス管ヒーター線23からクリアランス31、第1の
ガラス管29、ガラス管間空間32、第2のガラス管3
0と伝わり最外郭の第2のガラス管30の表面が可燃性
冷媒の発火温度未満の温度に上昇して外部へ放熱し、周
辺部品の除霜を行う。
【0048】このとき、第2のガラス管30の肉厚分
と、第1のガラス管29と第2のガラス管30の間に断
熱層となる空気が存在するので、第2のガラス管が無い
場合と比較すると、ヒーター線23の発熱量が同じなら
ば第2のガラス管30の外表面温度は低下し、最外郭の
ガラス管の外表面が可燃性冷媒の発火温度未満となる同
じ温度ではヒーター線23の発熱量を増加可能である。
【0049】このことから、可燃性冷媒の高熱伝導によ
る除霜時間短縮の冷却対象物の劣化抑制、万が一に可燃
性冷媒が漏洩した場合において、第2のガラス管30の
外表面を可燃性冷媒の発火温度未満とした時の可燃性冷
媒の発火抑制と除霜ヒーター18の内部空間28断面積
を規制した時の除霜ヒーター18内部からの外部への火
炎伝搬抑制とによる火災の危険性低下に加えて、発熱量
増加による更なる除霜時間短縮が図れるので早期に冷却
運転が開始できて冷却対象物の劣化をより抑制可能であ
る。
【0050】なお、第1のガラス管29やヒーター線2
3等は従来の除霜ヒーターと同じ物を使用しても良いの
で、それを内径の大きい第2のガラス管に入れて使用し
た場合でも同様の効果が得られ、更に安価で可能であ
る。
【0051】また、本実施の形態ではガラス管は二重管
で説明しているが、それ以上の多重管でも同様以上の効
果は得られる。
【0052】また、第1のガラス管29やヒーター線2
3の表面温度を各々可燃性冷媒の発火温度未満にすると
発火の危険性が更に低下する可能性がある。
【0053】(実施の形態4)本発明による実施の形態
4について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態3と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0054】図6は本発明の実施の形態4における要部
の断面図である。
【0055】図6に示すように、Dは第1のガラス管2
9の外径、D’は第2のガラス管30の内径であり、図
示していないがDをD’で割った値は3以下である。
【0056】以上のように構成された除霜ヒーターにつ
いて、以下にその動作を説明する。
【0057】除霜時のヒーター線23の発熱時は、ヒー
ター線23から第1のガラス管29、ガラス管間空間3
2、第2のガラス管30を通じて外部へ放熱され、第2
のガラス管30の外表面は可燃性冷媒の発火温度未満と
なり周辺部品の除霜を行う。
【0058】このとき、最外郭である第2のガラス管3
0の外表面が同温度で、ガラス管ヒーター線23での発
熱量が同じであるならば、第1のガラス管29の外径D
に対して第2のガラス管30の内径D’が大きければ大
きいほど、ガラス管間空間32が大きくなり、ガラス管
間空間32に存在する空気層も厚くなり、ガラス管間空
間32の気体による断熱が増加する。このことから、最
外郭である第2のガラス管30の外表面が可燃性冷媒の
発火温度未満の同温度とした場合、第1のガラス管29
の外径Dに対して第2のガラス管30の内径D’を大き
くすることでヒーター線23の発熱量を増加できるが、
第1のガラス管29の外径Dに対する第2のガラス管3
0の内径D’の大きさが3倍を越えるまで断熱を強化し
てヒーター線23の発熱量を増加させるとヒーター線2
3の温度が異常に上昇してヒーター線の断線の可能性が
極めて高くなる。
【0059】また、最外郭である第2のガラス管30の
外表面が可燃性冷媒の発火温度未満の温度を維持した状
態で、第1のガラス管29の外径Dに対する第2のガラ
ス管30の内径D’を小さくするためには、ヒーター線
23の発熱量を低下させる必要があり、D’/Dを1.
5未満にヒーター線23の発熱量を低下させると、ヒー
ター線12からの輻射熱線の波長は霜の吸収効率の良い
波長の量が減少し、下に直接吸収される輻射熱線が減
り、その減った分は周辺部品等に吸収されて温度上昇し
て霜に間接的に伝熱するので除霜の効率が悪くなる。
【0060】このことから、可燃性冷媒の高熱伝導と除
霜ヒーター18の発熱量増加とによる除霜時間短縮時の
冷却対象物の劣化抑制、万が一に可燃性冷媒が漏洩した
場合において、第2のガラス管30の外表面を可燃性冷
媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火抑制と除
霜ヒーター18の内部空間28断面積を規制した時の除
霜ヒーター18内部から外部への火炎伝搬抑制による火
災の危険性低下に加えて、除霜の効率低下を抑制しなが
ら第2のガラス管30の外表面を可燃性冷媒の発火温度
未満にできると共に、ガラス管間空間32の過剰断熱に
よるヒーター線23の過剰温度上昇時の信頼性低下を抑
制可能である。
【0061】(実施の形態5)本発明による実施の形態
5について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態3と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0062】図7は本発明の実施の形態5における要部
の断面図である。
【0063】図7に示すように、Aは第1のガラス管2
9と第2のガラス管30のガラス管間最短距離、A’は
ガラス管間最長距離である。
【0064】以上のように構成された除霜ヒーターにつ
いて、以下にその動作を説明する。
【0065】除霜時のヒーター線23の発熱時は、ヒー
ター線23から第1のガラス管29、ガラス管間空間3
2の空気断熱層を通じて第2のガラス管30に伝熱し、
第2のガラス管30は可燃性冷媒の発火温度未満の温度
に上昇して外気に放熱し、周辺部品の除霜を行う。
【0066】ここで、除霜ヒーター18の第2のガラス
管30への熱の伝わりを詳しく説明すると、ガラス管間
最短距離Aでは断熱層となる空気の厚みが最も小さいこ
とからヒーター線から伝熱量の割合が最も多く、反対に
ガラス管間最長距離A’部分では少なくなる。よって、
第2のガラス管30の外表面から外部への放熱量は第1
のガラス管29と第2のガラス管30の距離が小さい方
が多いので、その部分に近い箇所が除霜が早くなる。
【0067】つまり、最も除霜したい箇所から最短に位
置する部分にガラス管間最短距離Aがくるように、第1
のガラス管29と第2のガラス管30のガラス管直径方
向の円の中心を偏芯させることで、除霜を均一化して時
間短縮が可能である。
【0068】このことから、可燃性冷媒の高熱伝導と除
霜ヒーター18の発熱量増加とによる除霜時間短縮時の
冷却対象物の劣化抑制、万が一に可燃性冷媒が漏洩した
場合において、第2のガラス管30の外表面を可燃性冷
媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火抑制と除
霜ヒーター18の内部空間28断面積を規制した時の除
霜ヒーター18内部から外部への火炎伝搬抑制とによる
火災の危険性低下に加えて、第1のガラス管29と第2
のガラス管30を偏芯させて最も除霜したい部分を第1
のガラス管29と第2のガラス管30との最短距離周辺
に設置することで除霜を均一化でき、除霜時間短縮によ
る省エネと更なる冷却対象物の劣化抑制が可能である。
【0069】(実施の形態6)本発明による実施の形態
6について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態3と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0070】図8は本発明の実施の形態6における要部
の断面図である。
【0071】図8に示すように、33は第1のガラス管
29の断面円の外周部の最上部に位置する第1のガラス
管最上部、34は第1のガラス管最上部33での接線に
垂直に上方に延長した垂線と第2のガラス管30の内径
部との交点である第2のガラス管内部上方交点、35は
第1のガラス管29の断面円の外周部の最下部に位置す
る第1のガラス管最下部、36は第1のガラス管最下部
35での接線に垂直に下方に延長した垂線と第2のガラ
ス管30の内径部との交点である第2のガラス管内部下
方交点、Bは第1のガラス管最上部33と第2のガラス
管内部上方交点34との距離となる上方最短距離、B’
は第1のガラス管最下部35と第2のガラス管内部下方
交点36との距離となる下方最短距離であり、BはB’
より大である。
【0072】以上のように構成された除霜ヒーターにつ
いて、以下にその動作を説明する。
【0073】除霜時のヒーター線23の発熱時は、ヒー
ター線23から第1のガラス管29、ガラス管間空間3
2の空気断熱層を通じて第2のガラス管30に伝熱し、
第2のガラス管30は可燃性冷媒の発火温度未満に上昇
して外気に放熱し、周辺部品の除霜を行う。
【0074】ここで、上方最短距離Bに対して下方最短
距離B’の方が小さいため、第1のガラス管29から第
2のガラス管30への伝熱量は下方の方が多くなる。こ
のようにして、上方より下方からの方が伝熱量が多い状
態で第2のガラス管30から周辺外気に熱が伝わり、暖
められた周辺外気は対流により下方より上方の方が温度
が高くなるので、第2のガラス管30の外表面は上方部
においてヒーター線23からガラス管30への伝熱量は
小さいが、外気の対流による温度影響を受けることから
結果的に下方と同温度相当になる。つまり、上方と下方
の温度差の半分を下方に移動して第2のガラス管30の
外表面温度を均一化したことになり、第2のガラス管3
0の外表面温度の最高温度としては低下する。
【0075】このことから、可燃性冷媒の高熱伝導と除
霜ヒーター18の発熱量増加とによる除霜時間短縮時の
冷却対象物の劣化抑制、万が一に可燃性冷媒が漏洩した
場合において、第2のガラス管30の外表面を可燃性冷
媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火抑制と除
霜ヒーター18の内部空間28断面積を規制した時の除
霜ヒーター18内部から外部への火炎伝搬抑制とによる
火災の危険性低下に加えて、第2のガラス管30の外表
面温度における上下温度差を小さくして上下の平均温度
付近に均一化できるので、第2のガラス管30の最高温
度低下分だけ除霜ヒーター18の発熱量を増加でき、除
霜時間短縮が可能であり、早期の冷却運転開始による冷
却対象物の劣化をより抑制可能である。
【0076】(実施の形態7)本発明による実施の形態
7について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態3と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0077】図9は本発明の実施の形態7における要部
の断面図である。
【0078】図9に示すように、Cは最外郭に位置する
第2のガラス管30の肉厚、C’は最内部に位置する第
1のガラス管29の肉厚である。
【0079】以上のように構成された除霜ヒーターにつ
いて、以下にその動作を説明する。
【0080】除霜時のヒーター線23の発熱時は、ヒー
ター線23から第1のガラス管29、ガラス管間空間3
2の空気断熱層を通じて第2のガラス管30に伝熱し、
第2のガラス管30は可燃性冷媒の発火温度未満の温度
に上昇して外気に放熱し、周辺部品の除霜を行う。除霜
が終了すると、除霜ヒーター18への通電が停止し、圧
縮機19の作動により冷却が開始される。この冷却によ
り、除霜ヒーター18周辺も冷却され、第2のガラス管
30も急激に温度が低下する。
【0081】このとき、第2のガラス管30は第1のガ
ラス管29より大型であるため、同じ肉厚であると運搬
時や設置時等で検査では判断困難な亀裂が生じる可能性
があり、第2のガラス管30に亀裂が生じた場合、除霜
前後の温度衝撃による膨張、収縮により、亀裂が進行す
る。この状態で可燃性冷媒が漏洩し、除霜が行われると
亀裂からの可燃性冷媒の流入による発火により第2のガ
ラス管30を破損して火炎が外気の可燃性冷媒に伝搬
し、火災等の危険性が高くなる。ここで、第2のガラス
管30は第1のガラス管29より肉厚を厚くすることで
亀裂の発生を極力抑制することが可能であり、発火の危
険性をより低くすることができる。
【0082】このことから、可燃性冷媒の高熱伝導と除
霜ヒーター18の発熱量増加とによる除霜時間短縮時の
冷却対象物の劣化抑制、万が一に可燃性冷媒が漏洩した
場合において、第2のガラス管30の外表面を可燃性冷
媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火抑制と除
霜ヒーター18の内部空間28断面積を規制した時の除
霜ヒーター18内部から外部への火炎伝搬抑制とによる
火災の危険性低下に加えて、除霜ヒーター18内部への
可燃性冷媒流入と除霜ヒーター18内に可燃性冷媒が流
入し発火した場合の外気への火炎伝搬による火災の危険
性を低減できる。
【0083】(実施の形態8)本発明による実施の形態
8について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態2と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0084】図10は本発明の実施の形態8における要
部の断面図である。
【0085】図10に示すように、Eはガラス管22の
肉厚であり、0.5mm以上である。
【0086】以上のように構成された除霜ヒーターにつ
いて、以下にその動作を説明する。
【0087】除霜時はヒーター線23の発熱により、ヒ
ーター線23自信の温度が上昇し、ヒーター線23から
ガラス管22に伝熱してガラス管22の温度が可燃性冷
媒の発火温度未満に上昇して、ガラス管22の外表面か
ら外部に放熱して周辺部品の除霜を行う。
【0088】このとき、可燃性冷媒が漏洩した状態であ
っても、通常は最外郭のガラス管22表面は可燃性冷媒
の発火温度未満であるので発火の危険性は極めて低い。
【0089】また、万が一にガラス管22内に可燃性冷
媒が流入した状態で除霜が行われてガラス管22内で発
火した場合でもガラス管22の肉厚が0.5mm以上あ
るので、その発火力によってガラス管22を破損するこ
とはないので、外部へ火炎が伝搬する可能性が低くでき
る。
【0090】このことから、可燃性冷媒の高熱伝導によ
る除霜時間短縮時の冷却対象物の劣化抑制、万が一に可
燃性冷媒が漏洩した場合において、ガラス管22の外表
面を可燃性冷媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の
発火抑制と除霜ヒーター18の内部空間28断面積を規
制した時の除霜ヒーター18内部から外部への火炎伝搬
抑制とによる火災の危険性低下に加えて、可燃性冷媒が
流入した状態で除霜が行われてガラス管22内で発火し
た場合でもその発火力によってガラス管22を破損する
ことはないので、外部への火炎伝搬の可能性をより低下
でき、火災の危険性をより低減できる。
【0091】(実施の形態9)本発明による実施の形態
9について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0092】図2は本発明の実施の形態9における断面
図であり、図11は同実施の形態における温度特性図で
ある。
【0093】図2において、除霜ヒーターの発熱量をガ
ラス管22の外表面積で割った値であるガラス管22の
外面熱流束は1.5W/cm2であり、図11は横軸に
ガラス管22の外面熱流束、縦軸にガラス管22の外表
面温度の関係を表している。
【0094】以上のように構成された除霜ヒーターにつ
いて、以下にその動作を説明する。
【0095】除霜時は、リード線27を通じてヒーター
線23に通電され、ヒーター線23はジュール熱により
発熱する。このとき、ガラス管22の外面熱流束が1.
5W/cm2未満の発熱量で蒸発器10を除霜する。こ
こで、ガラス管22の外表面温度はガラス管22の外面
熱流束が増加するに従い上昇し、発熱量が1.5W/c
2以上になると可燃性冷媒の発火温度以上となる。つ
まり、ガラス管22の寸法が変更した場合でもガラス管
22の外面熱流束が1.5W/cm2未満になるように
発熱量を設計することで、ガラス管22の外表面が可燃
性冷媒の発火温度未満となる除霜ヒーター18が容易に
作れる。
【0096】このことから、可燃性冷媒の高熱伝導によ
る除霜時間短縮時の冷却対象物の劣化抑制と、万が一に
可燃性冷媒が漏洩した場合において、ガラス管22の外
表面を可燃性冷媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒
の発火抑制による火災の危険性低減とに加えて、可燃性
冷媒用の冷凍サイクルの除霜ヒーター18として、発火
の危険性が低い物を容易に設計可能である。
【0097】また、除霜ヒーターの発熱量をガラス管2
2の外表面積で割った値であるガラス管22の外面熱流
束を0.5W/cm2未満とすると、発熱量が同じでも
ガラス管やヒーター線の温度が低下しすぎるため、霜の
吸収が高い赤外線波長の量が低下し、輻射熱線は霜に直
接吸収される割合が低下してその分だけ周辺部品等が吸
収して温度上昇し間接的に除霜を行うので効率が悪くな
る。
【0098】よって、0.5W/cm2以上とすること
で除霜効率を低下させることがない。
【0099】なお、本実施の形態では、ガラス管22の
外面熱流束に対するガラス管22の外面温度の特性は直
線的な比例関係であるが、ヒーター線23の体積やガラ
ス管肉厚等の諸条件により曲線的な関係になる場合もあ
る。
【0100】(実施の形態10)本発明による実施の形
態10について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0101】図12は本発明の実施の形態10における
要部の断面図である。
【0102】図12に示すように、Fはヒーター線23
表面とガラス管22の内表面の最長距離であり、0.5
mmである。
【0103】以上のように構成された除霜ヒーターにつ
いて、以下にその動作を説明する。
【0104】除霜時のヒーター23の発熱時は、ヒータ
ー線23から断熱層となるクリアランス31に存在する
空気を通じてガラス管22に伝熱し、ガラス管22の温
度が可燃性冷媒の発火温度未満まで上昇して、外気に放
熱する。
【0105】このとき、ガラス管22の外表面温度が可
燃性冷媒の発火温度未満の同温度とすると、断熱層とな
る空気の厚みが0.5mmあるので、それより小さい時
に比べると発熱体であるヒーター線23の表面温度を高
くできる。つまり、除霜ヒーター18の発熱量を増加で
きる。
【0106】このことから、可燃性冷媒の高熱伝導によ
る除霜時間短縮の冷却対象物の劣化抑制と、万が一に可
燃性冷媒が漏洩した場合において、ガラス管22の外表
面を可燃性冷媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の
発火抑制による火災の危険性低減とに加えて、ガラス管
22とヒーター線23間の断熱層となる空気によりガラ
ス管22外表面温度が低下し、その低下分だけ発熱量を
増加できるので除霜時間の短縮が図れて早期に冷却運転
を開始可能であり、冷却対象物の劣化が抑制可能であ
る。
【0107】なお、本実施では、ヒーター線23表面と
ガラス管22の内表面の最短距離を0.5mmとして説
明したが、これ以上ならば、更なる発熱量の増加が可能
であることから、それ以上の効果が得られる。
【0108】また、ガラス管22やヒーター線23の寸
法バラツキ等により、製造時におけるガラス管22内へ
のヒーター線23の収納が容易に行えるとともに、ガラ
ス管22は径が大きくなるほど高価であることから、ヒ
ーター線23の表面とガラス管22の内表面の最短距離
は好ましくは0.5mm〜2mmが良い。
【0109】(実施の形態11)本発明による実施の形
態11について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して
そjの詳細な説明を省略する。
【0110】図2において、ガラス管22の透過率は波
長が3〜4μmで60%であり、ヒーター線23の発熱
時のピーク波長は3.5μmである。
【0111】以上のように構成された除霜ヒーターにつ
いて、以下にその動作を説明する。
【0112】除霜時において、ヒーター線23で発熱し
た熱は、一部が輻射熱線としてヒーター線23から放射
される。この輻射熱線は多くが3.5μmの波長であり
ガラス管22の透過率が3.5μmにて60%であるこ
とから、ガラス管22に入射した輻射熱線の多くがガラ
ス管22を透過して直接外部に放熱され、霜の吸収が大
きい波長は赤外線であることから、輻射熱線が効率よく
霜に吸収される。そsっひて、透過しない残りの輻射熱
線はガラス管22に吸収され、その分ガラス管22の外
表面から伝熱・対流により外部へ伝熱する。
【0113】ここで、ガラス管22の透過率が60%未
満であると、ガラス管22の輻射熱線の吸収による温度
上昇が高くなり、可燃性冷媒の発火温度未満とするため
には除霜ヒーター18の発熱量を低下させなければなら
ないので、除霜時間がかかり不経済である。
【0114】このことから、可燃性冷媒の高熱伝導によ
る除霜時間短縮の冷却対象物の劣化抑制と、万が一に可
燃性冷媒が漏洩した場合において、ガラス管22の外表
面を可燃冷媒の発火温度未満としているので、火災の危
険低減に加えて、除霜時間の短縮を図り早期に冷却運転
を開始して、冷却対象物の劣化を抑制する。
【0115】なお、ガラス管22の透過率を波長3〜4
μmで60%としているが、透過率が97%を越えるガ
ラス管は生産コストが高く付くため60〜97%の範囲
が経済的に適したものとなる。
【0116】(実施の形態12)本発明による実施の形
態12について、図面を参照しながら説明する。なお、
実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0117】除霜時は圧縮機19が停止し、除霜ヒータ
ー18と補助ヒーター37に通電が開始され、どちらも
表面が可燃性冷媒の発火温度未満の所定温度まで加熱す
ることで蒸発器10とその周辺の除霜を行い、除霜終了
後は圧縮機19が作動して冷却が開始される。
【0118】除霜ヒーター18の発熱により蒸発器10
は除霜ヒーター18に近い部分から熱が伝わり霜が融解
すると同時に、補助ヒーター37の発熱により除霜ヒー
ター18から最も熱が伝わりにくい離れた部分を加熱す
ることでその分の霜を除霜するので、従来と同時間で除
霜を行う場合は除霜ヒーター18の発熱量を低下させる
ことが可能であり、且つ、補助ヒーター37は蒸発器1
0に接触していることから除霜中は霜の融点である0℃
付近に近い低温度となる。
【0119】このことから、従来と同等の除霜能力を維
持しながら可燃性冷媒の発火温度未満の温度にできるの
で、発熱量低下による省エネが可能であると共に、可燃
性冷媒が除霜ヒーター18の雰囲気に漏洩した場合に除
霜が行われても発火の危険性をより低くできる。
【0120】なお、本実施の形態では、補助ヒーター3
7は明記していないが、パイプヒーター、ラインヒータ
ー、シーズヒーター等の加熱用ヒーターである。
【0121】また、本実施の形態では、補助ヒーターは
蒸発器10全体に接触させているが蒸発器10に接触し
ない状態で設置しても良く、蒸発器10全体に設置する
必要は無く除霜が均一になるように設置すれば良い。
【0122】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、圧縮機
と凝縮器と減圧機構と蒸発器とを機能的に接続し可燃性
冷媒を封入した冷凍サイクルの蒸発器を除霜する手段で
あり、ガラス管と、ガラス管の内部に金属抵抗体からな
るヒーター線と、ガラス管の両端に外気侵入を抑制する
ための封止手段とを備え、ガラス管の表面は可燃性冷媒
の発火温度未満となる除霜ヒーターであることから、可
燃性冷媒の高熱伝導による除霜時間短縮の冷却対象物の
劣化抑制と、万が一に可燃性冷媒が漏洩した場合におい
て、第2のガラス管の外表面を可燃性冷媒の発火温度未
満とした時の可燃性冷媒の発火抑制による火災の危険性
低減ができる。
【0123】また、ヒーター線が設置されているガラス
管の内部空間は断面積が800mm 2以下であるので、
可燃性冷媒の高熱伝導による除霜時間短縮の冷却対象物
の劣化抑制と、万が一に可燃性冷媒が漏洩した場合にお
いて、外表面を可燃性冷媒の発火温度未満としたガラス
管による可燃性冷媒の発火抑制に加えて、除霜ヒーター
からの火炎伝搬抑制による火災の危険性をより低減でき
る。
【0124】また、ガラス管が多重構造であるので、可
燃性冷媒の高熱伝導による除霜時間短縮の冷却対象物の
劣化抑制、万が一に可燃性冷媒が漏洩した場合におい
て、最外郭のガラス管外表面を可燃性冷媒の発火温度未
満とした時の可燃性冷媒の発火抑制と除霜ヒーターの内
部空間断面積を規制した時の除霜ヒーター内部から外部
への火炎伝搬抑制とによる火災の危険性低下に加えて、
発熱量増加による更なる除霜時間短縮が図れるので早期
に冷却運転が開始できて冷却対象物の劣化をより抑制可
能である。
【0125】また、多重構造であるガラス管は、最小外
径である第1のガラス管の外径に対して最大外径である
第2のガラス管の内径が3倍以下であるので、可燃性冷
媒の高熱伝導と除霜ヒーターの発熱量増加とによる除霜
時間短縮時の冷却対象物の劣化抑制、万が一に可燃性冷
媒が漏洩した場合において、第2のガラス管の外表面を
可燃性冷媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火
抑制と除霜ヒーターの内部空間断面積を規制した時の除
霜ヒーター内部から外部への火炎伝搬抑制とによる火災
の危険性低下に加えて、ガラス管間空間の過剰断熱によ
るヒーター線の過剰温度上昇を抑制でき、信頼性向上が
可能である。
【0126】また、多重構造であるガラス管は、各々の
管径の中心が偏芯しているので、可燃性冷媒の高熱伝導
と除霜ヒーターの発熱量増加とによる除霜時間短縮時の
冷却対象物の劣化抑制、万が一に可燃性冷媒が漏洩した
場合において、第2のガラス管の外表面を可燃性冷媒の
発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火抑制と除霜ヒ
ーターの内部空間断面積を規制した時の除霜ヒーター内
部から外部への火炎伝搬抑制とによる火災の危険性低下
に加えて、第1のガラス管と第2のガラス管を偏芯させ
て最も除霜したい部分を第1のガラス管と第2のガラス
管との最短距離周辺に設置することで除霜を均一化で
き、除霜時間短縮による省エネと更なる冷却対象物の劣
化抑制が可能である。
【0127】また、多重構造であるガラス管は、最小外
径である第1のガラス管と最大外径である第2のガラス
管との距離が下方に比べて上方が大きいので、可燃性冷
媒の高熱伝導と除霜ヒーターの発熱量増加とによる除霜
時間短縮時の冷却対象物の劣化抑制、万が一に可燃性冷
媒が漏洩した場合において、第2のガラス管の外表面を
可燃性冷媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火
抑制と除霜ヒーターの内部空間断面積を規制した時の除
霜ヒーター内部から外部への火炎伝搬抑制とによる火災
の危険性低下に加えて、第2のガラス管の外表面温度に
おける上下温度差を小さくして上下の平均温度付近に均
一化できるので、第2のガラス管の最高温度低下分だけ
除霜ヒーターの発熱量を増加でき、除霜時間短縮が可能
であり、早期の冷却運転開始による冷却対象物の劣化を
より抑制可能である。
【0128】また、多重構造であるガラス管は、ヒータ
ー線から遠い部分に位置するガラス管ほど肉厚が厚いの
で、可燃性冷媒の高熱伝導と除霜ヒーターの発熱量増加
とによる除霜時間短縮時の冷却対象物の劣化抑制、万が
一に可燃性冷媒が漏洩した場合において、第2のガラス
管の外表面を可燃性冷媒の発火温度未満とした時の可燃
性冷媒の発火抑制と除霜ヒーターの内部空間断面積を規
制した時の除霜ヒーター内部から外部への火炎伝搬抑制
とによる火災の危険性低下に加えて、除霜ヒーター内部
への可燃性冷媒流入と除霜ヒーター内に可燃性冷媒が流
入し発火した場合の外気への火炎伝搬による火災の危険
性を低減できる。
【0129】また、ガラス管の肉厚は0.5mm以上で
あるので、可燃性冷媒の高熱伝導による除霜時間短縮時
の冷却対象物の劣化抑制、万が一に可燃性冷媒が漏洩し
た場合において、ガラス管の外表面を可燃性冷媒の発火
温度未満とした時の可燃性冷媒の発火抑制と除霜ヒータ
ーの内部空間断面積を規制した時の除霜ヒーター内部か
ら外部への火炎伝搬抑制とによる火災の危険性低下に加
えて、可燃性冷媒が流入した状態で除霜が行われてガラ
ス管内で発火した場合でもその発火力によってガラス管
22を破損することはないので、外部への火炎伝搬の可
能性をより低下でき、火災の危険性をより低減できる。
【0130】また、ガラス管は除霜ヒーター発熱量をガ
ラス管の外表面積で割った値が0.5〜1.5W/cm
2であるので、可燃性冷媒の高熱伝導による除霜時間短
縮の冷却対象物の劣化抑制と、万が一に可燃性冷媒が漏
洩した場合において、ガラス管の外表面を可燃性冷媒の
発火温度未満とした時の可燃性冷媒の発火抑制による火
災の危険性低減とに加えて、可燃性冷媒用の冷凍サイク
ルの除霜ヒーターとして、発火の危険性が低い物を容易
に設計可能である。
【0131】また、ヒーター線表面とガラス管内面との
距離は最長距離が0.5mm以上であるので、可燃性冷
媒の高熱伝導による除霜時間短縮の冷却対象物の劣化抑
制と、万が一に可燃性冷媒が漏洩した場合において、ガ
ラス管の外表面を可燃性冷媒の発火温度未満とした時の
可燃性冷媒の発火抑制による火災の危険性低減とに加え
て、ガラス管とヒーター線間の断熱層となる空気により
ガラス管外表面温度が低下し、その低下分だけ発熱量を
増加できるので除霜時間の短縮が図れて早期に冷却運転
を開始可能であり、冷却対象物の劣化が抑制可能であ
る。
【0132】また、ガラス管の透過率は波長が3〜4μ
m間で60〜97%であるので、可燃性冷媒の高熱伝導
による除霜時間短縮の冷却対象物の劣化抑制と、万が一
に可燃性冷媒が漏洩した場合において、ガラス管の外表
面を可燃性冷媒の発火温度未満とした時の可燃性冷媒の
発火抑制による火災の危険性低減とに加えて、除霜時間
短縮が図れて早期に冷却運転が開始できるので、冷却対
象物の劣化が抑制可能である。
【0133】また、圧縮機と凝縮器と減圧機構と蒸発器
とを機能的に接続し可燃性冷媒を封入した冷凍サイクル
と、蒸発器を除霜する除霜ヒーターと補助ヒーターとを
備え、除霜ヒーターは多重構造のガラス管を有し、ガラ
ス管の内部に金属抵抗体からなるヒーター線を設置した
ものであり、ガラス管の最外郭の表面は可燃性冷媒の発
火温度未満であるので、従来と同等の除霜能力を維持し
ながら可燃性冷媒の発火温度未満の温度にでき、発熱量
低下による省エネが可能であると共に、可燃性冷媒が除
霜ヒーターの雰囲気に漏洩した場合に除霜が行われても
発火の危険性をより低くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における冷凍システム図
【図2】本発明の実施の形態1、実施の形態9、実施の
形態11における除霜ヒーターの断面図
【図3】本発明の実施の形態2における除霜ヒーターの
断面図
【図4】本発明の実施の形態3及び実施の形態12にお
ける除霜ヒーターの断面図
【図5】本発明の実施の形態3における除霜ヒーターの
要部の断面図
【図6】本発明の実施の形態4における除霜ヒーターの
要部の断面図
【図7】本発明の実施の形態5における除霜ヒーターの
要部の断面図
【図8】本発明の実施の形態6における除霜ヒーターの
要部の断面図
【図9】本発明の実施の形態7における除霜ヒーターの
要部の断面図
【図10】本発明の実施の形態8における除霜ヒーター
の要部の断面図
【図11】本発明の実施の形態9における除霜ヒーター
の温度特性図
【図12】本発明の実施の形態10における除霜ヒータ
ーの要部の断面図
【図13】本発明の実施の形態12における冷凍システ
ム図
【図14】本発明の実施の形態12における冷蔵庫の要
部の断面図
【図15】従来の冷蔵庫の要部の断面図
【符号の説明】
10 蒸発器 18 除霜ヒーター 19 圧縮機 20 凝縮器 21 減圧機構 22 ガラス管 23 ヒーター線 26 封止手段 28 内部空間 29 第1のガラス管 30 第2のガラス管 37 補助ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸中 裕司 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 中山 幹啓 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 高市 健二 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3L046 AA05 BA01 BA04 CA06 MA04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と凝縮器と減圧機構と蒸発器とを
    機能的に接続し可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルの蒸
    発器を除霜する手段であり、ガラス管と、前記ガラス管
    の内部に金属抵抗体からなるヒーター線と、前記ガラス
    管の両端に外気進入を抑制するための封止手段とを備
    え、前記ガラス管の表面は可燃性冷媒の発火温度未満と
    なる除霜ヒーター。
  2. 【請求項2】 ヒーター線が設置されているガラス管の
    内部空間は断面積が0.5mm2〜800mm2である請
    求項1記載の除霜ヒーター。
  3. 【請求項3】 ガラス管が多重構造である請求項2記載
    の除霜ヒーター。
  4. 【請求項4】 多重構造であるガラス管は、最小外径で
    ある第1のガラス管の外径に対して最大外径である第2
    のガラス管の内径が1.5〜3倍である請求項3記載の
    除霜ヒーター。
  5. 【請求項5】 多重構造であるガラス管は、各々の管径
    の中心が偏芯している請求項3記載の除霜ヒーター。
  6. 【請求項6】 多重構造であるガラス管は、最小外径で
    ある第1のガラス管と最大外径である第2のガラス管と
    の距離が下方に比べて上方が大きい請求項3記載の除霜
    ヒーター。
  7. 【請求項7】 多重構造であるガラス管は、ヒーター線
    から遠い部分に位置するガラス管ほど肉厚が厚い請求項
    3記載の除霜ヒーター。
  8. 【請求項8】 ガラス管の肉厚は0.5mm以上である
    請求項2記載の除霜ヒーター。
  9. 【請求項9】 ガラス管は除霜ヒーター発熱量をガラス
    管の外表面積で割った値が0.5〜1.5W/cm2
    ある請求項1記載の除霜ヒーター。
  10. 【請求項10】 ヒーター線表面とガラス管内面との距
    離は最長距離が0.5mm以上である請求項1記載の除
    霜ヒーター。
  11. 【請求項11】 ガラス管の透過率は波長が3〜4μm
    間で60〜97%である請求項1記載の除霜ヒーター。
  12. 【請求項12】 圧縮機と凝縮器と減圧機構と蒸発器と
    を機能的に接続し可燃性冷媒を封入した冷凍サイクル
    と、前記蒸発器を除霜する除霜ヒーターと補助ヒーター
    とを備え、前記除霜ヒーターは多重構造のガラス管を有
    し、前記ガラス管の内部に金属抵抗体からなるヒーター
    線を設置したものであり、前記ガラス管の最外郭の表面
    は可燃性冷媒の発火温度未満である冷蔵庫。
JP2000397714A 2000-12-27 2000-12-27 除霜ヒーター及び冷蔵庫 Pending JP2002195735A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000397714A JP2002195735A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 除霜ヒーター及び冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000397714A JP2002195735A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 除霜ヒーター及び冷蔵庫

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002134220A Division JP3404394B2 (ja) 2002-05-09 2002-05-09 除霜ヒーター及び冷蔵庫
JP2002134221A Division JP3399934B2 (ja) 2002-05-09 2002-05-09 除霜ヒーター及び冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002195735A true JP2002195735A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18862807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000397714A Pending JP2002195735A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 除霜ヒーター及び冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002195735A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6626004B2 (en) * 2001-12-21 2003-09-30 Lg Electronics Inc. Defroster for evaporator of refrigerator
WO2010092624A1 (ja) * 2009-02-12 2010-08-19 パナソニック株式会社 冷蔵庫

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6626004B2 (en) * 2001-12-21 2003-09-30 Lg Electronics Inc. Defroster for evaporator of refrigerator
WO2010092624A1 (ja) * 2009-02-12 2010-08-19 パナソニック株式会社 冷蔵庫
CN102317717A (zh) * 2009-02-12 2012-01-11 松下电器产业株式会社 冰箱
CN102317717B (zh) * 2009-02-12 2013-10-09 松下电器产业株式会社 冰箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100459276B1 (ko) 냉장고 및 서리 제거용 히이터
TW539838B (en) Refrigerator
JP2008089231A (ja) 除霜ヒータ付き冷却器と除霜ヒータ付き冷却器を備えた冷蔵庫
JP2002195735A (ja) 除霜ヒーター及び冷蔵庫
JP3399934B2 (ja) 除霜ヒーター及び冷蔵庫
JP3626890B2 (ja) 冷蔵庫
JP3404394B2 (ja) 除霜ヒーター及び冷蔵庫
JP3404299B2 (ja) 冷蔵庫
JP2002267332A (ja) 冷蔵庫
JP3944498B2 (ja) 冷蔵庫
JP3955412B2 (ja) 冷蔵庫
JP2002188878A (ja) 冷蔵庫
JP3482406B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JP2004271014A (ja) 冷蔵庫
JP2007163065A (ja) 冷蔵庫
JP3404395B2 (ja) 冷蔵庫
JP2001091141A (ja) 冷蔵庫
JP4120181B2 (ja) 加熱用ヒータの設置方法
JP3482405B2 (ja) 冷蔵庫
JP2002372363A (ja) 冷蔵庫
JP3964443B2 (ja) 蒸発器の除霜手段及びこの除霜手段を備えた冷蔵庫
JP2001108352A (ja) 冷蔵庫用除霜装置
JP2002372364A (ja) 冷蔵庫
JP2007292460A (ja) 冷蔵庫、加熱用ヒータの設置方法。
JP2003035484A (ja) 冷蔵庫