JP2008089231A - 除霜ヒータ付き冷却器と除霜ヒータ付き冷却器を備えた冷蔵庫 - Google Patents

除霜ヒータ付き冷却器と除霜ヒータ付き冷却器を備えた冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2008089231A
JP2008089231A JP2006270409A JP2006270409A JP2008089231A JP 2008089231 A JP2008089231 A JP 2008089231A JP 2006270409 A JP2006270409 A JP 2006270409A JP 2006270409 A JP2006270409 A JP 2006270409A JP 2008089231 A JP2008089231 A JP 2008089231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooler
pipe
heater
tube
bare
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006270409A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Ito
和彦 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006270409A priority Critical patent/JP2008089231A/ja
Priority to CNA2007101623122A priority patent/CN101158532A/zh
Publication of JP2008089231A publication Critical patent/JP2008089231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Defrosting Systems (AREA)

Abstract

【課題】除霜時の消費電力を低減した上で、冷却器および除霜ヒータの省スペース化が実現する冷却器を提供する。
【解決手段】貯蔵室を形成する断熱箱体である冷蔵庫本体100内に配設された冷却器120は冷却管121とフィン123とからなり少なくとも最下段に位置する冷却管に前記フィンが形成されていない裸管部121cを有し、冷却器120の裸管部121cには、固定部135aを介して除霜ヒータ130が固定されているので、冷却管121の熱伝導と管内対流の向上が図られ、除霜を効率良く行うことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、除霜ヒータを有する冷蔵庫等の冷却器及びこの冷却器を備えた冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫における省エネが市場において強く求められる中、除霜用ヒータの消費電力も見直されようしている。また、冷凍サイクル中の冷媒は、フロンガスによるオゾン層破壊や地球温暖化問題に対応するため、従来使用されていたハイドロフルオロカーボン(HFC)から、オゾン層の破壊がなく、地球温暖化係数の低いイソブタン(R600a)など炭化水素系冷媒(以下、「HC冷媒」という。)への切換え採用が進んでいる。
このHC冷媒、例えばイソブタンは可燃性冷媒であることから、冷媒漏れを生じた場合には火花などで引火し火災に発展する可能性があり、HC冷媒を使用する冷蔵庫では、電気部品やリレーなどの接点、除霜ヒータの発熱などにより着火して発火する可能性があるため、様々な防爆対応が考えられている。
このような従来からの除霜ヒータの省エネ性や安全性に関わる問題点を解消する目的のために、冷却器と除霜ヒータの構成について改善を図った冷蔵庫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
加えて、従来の冷蔵庫は、最下部に配設された貯蔵室の庫外側後方領域に機械室を形成し、この機械室内に冷凍サイクルの圧縮機を収容するものが一般的であるが、このような構成であると、機械室に最下部の貯蔵室の収納スペースが侵害されて収納容積が減少し、また収納スペースの空間形状も機械室の突出部を除いた複雑な形状となって収納性がよくないものとなっていた。これに対し、断熱箱体の貯蔵室内最上部の後背部が下がるように窪ませた凹部を設け、その凹部に冷凍サイクルの圧縮機などの高圧側の構成機器を収納するという冷蔵庫が提案されており、冷却器および除霜用ヒータの収納スペースは奥行き方向に薄く、かつ高さ方向を低く制限し、貯蔵室の収納量を大きく確保した冷蔵庫が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
図8は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の冷却器周辺の拡大断面図を示すものである。
図8に示すように、長尺の冷却管12に所定ピッチでアルミニウムの薄肉小片からなるフィン13を積重ねて嵌入し、その後冷却管を蛇行曲折して各貯蔵室内の背面幅に対応する所定幅とフィンの奥行き寸法と曲折による高さ寸法を有する直方体としたものである。
フィン13は冷却管12の直管部のみに配設しており、パイプ端部の曲成部には、冷却管の上下に亙る比較的厚肉の短冊状の剛体からなる端板15を配置し、この端板15に穿設した嵌入孔15aを曲成部に合致させるとともに、両側から冷却管12とフィン13部を挟持固定することで冷却器8を形成している。
端板15は、フィン13の最下縁からさらに下方に延設しており、延設部の両端板間には冷却器8の霜取りをおこなう輻射ヒータ16を架設するように構成する。
輻射ヒータ16と冷却器8のフィン最下端部との間には、ヒータカバー23を配置する。ヒータカバー23は、輻射ヒータ16の上方部を保護するとともに、除霜時に冷却器8に付着した霜が融解し水滴となって落下する際、高温のガラス管17の表面に触れて蒸発音を発生させないためのものであり、輻射ヒータ16と同様に、端板15に形成したスリット状の係止溝15cに側方から嵌め込んで保持している。
なお、ヒータカバー23は、前述した冷却器8の組立時に蛇行成形した冷却管12およびフィン13とともに端板15間に挟み込んで固定すればよく、その断面形状は、フィン13から落下してくる除霜水を受けて下方の排水樋25へ流れ易くするように山形に形成するとともに、中央の頂部近傍の斜面部には、庫内幅方向に亙って開口する複数のスリット23aを穿設している。
ここで、除霜動作に入ると、発熱した輻射ヒータ16により生じた暖気と輻射の効果により、まずヒータカバー23を加熱し、さらにスリット23aを通って冷却器8を加熱する。
また、暖気により加熱されたヒータカバー23からの熱伝導により、端板15が加熱されることでも除霜が促進される。
図9は、特許文献2に記載された従来の冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
図9に示すように、断熱箱体1は、上から順に、冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4を有し、冷蔵室2の前面開口には、冷蔵室回転扉5を設けている。また、断熱箱体1の中央から下方部に位置する冷凍室3と野菜室4は収納性と使い勝手を考慮して、簡易に取り出しが行える引き出しタイプの冷凍室引き出し扉6と野菜室引き出し扉7を設けてある。冷蔵室2の庫内には複数の収納棚8が設けられており、冷凍室3と野菜室4には上面開口形状の収納容器9a,9bが取り付けてある。この収納容器9a,9bは前後方向のレール(図示せず)に、ローラで前後方向へ移動可能に支持されている。
断熱箱体1に設けた凹部10は、外箱上面11と外箱背面12に渡る天面後背部を冷蔵室2の最上部の後背部が下がるように窪ませた箇所である。凹部10はその左右が断熱箱体1の左右壁にて塞がれ上方および背方に開放しており、この凹部10の開放部は、上板13とこれにほぼ直角な背板14とからなる凹部カバー15にて覆われている。また、凹部カバー15はネジなどにて断熱箱体1に取外し可能に固定されている。
冷凍サイクルの構成機器である圧縮機16と凝縮器17は機械室ファン18と共に凹部10内に収まるように配設され、上板13と背板14で構成された凹部カバー15にて覆われている。
冷凍サイクルの構成機器である冷却器20および除霜ヒータは冷凍室3の背面の限られたスペースに構成されている。
特開2004−190959号公報 特開2001−99552号公報
しかしながら、上記従来の構成では、スリットを通過する暖気の影響により、主に輻射ヒータの表面温度の低減に有効であるが、除霜ヒータの有効活用による省エネ効果が充分でないという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、冷却管を積極的に過熱して冷却管の熱伝導および冷却管内の冷媒のサーモサイフォン効果の向上により、除霜時の消費電力を大幅に低減できる除霜ヒータ付き冷却器を提供することを目的とする。
また、上記従来の構成では、冷却器と除霜ヒータの距離を縮めるに至っておらず、限られた高さ空間内部に収納するには適していないという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、冷却器と除霜ヒータの総合高さを低く抑えることで、限られた空間への配置が可能となる。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、複数のフィンと前記フィンを貫通する冷却管とからなる冷却器と、前記冷却器の下方に配設された前記冷却器を除霜する金属管を有する除霜ヒータを備え、前記冷却器は少なくとも最下段に位置する前記冷却管には前記フィンを有さない裸管部を有し、前記除霜ヒータの前記金属管は前記冷却管の前記裸管部に密着固定させたものである。
これによって、冷却管を積極的に過熱して冷却管の熱伝導が向上し、かつ冷却管内の冷媒のサーモサイフォン効果の向上が可能となるので、除霜時の消費電力を大幅に低減できる。
また、最下段に位置する冷却管に除霜ヒータを密着したことで、冷却器と除霜ヒータの高さ寸法を圧縮することになり、冷却器および除霜ヒータの省スペース化が実現できることで、庫内の貯蔵室の容量をより広くすることができ、収納性を向上させることができる。
また、除霜ヒータの金属管表面の熱は、冷却管へ熱伝導するため、除霜ヒータの金属管の表面温度を低下させることができる。
本発明の除霜ヒータ付き冷却器は、冷却管への熱伝導により除霜効率を向上させることができ、除霜時の消費電力を大幅に低減できる。
また、可燃性冷媒を使用した場合においては、除霜ヒータの金属管の熱は、金属管と密着固定させた冷却管へ熱伝導する為、ヒータ線の熱容量を低下させることなく、金属管の表面温度を可燃性冷媒の発火温度以下に抑えることができる。
請求項1に記載の発明は、複数のフィンと前記フィンを貫通する冷却管とからなる冷却器と、前記冷却器の下方に配設された前記冷却器を除霜のため放熱する金属管を有する除霜ヒータを備え、前記冷却器は少なくとも最下段に位置する前記冷却管には前記フィンを有さない裸管部を有し、前記除霜ヒータの前記金属管は前記冷却管の前記裸管部に密着固定させたものであり、冷却管を積極的に過熱して冷却管自身を過熱させるとともに冷却管内の冷媒のサーモサイフォン効果が向上し、除霜効率を向上させることができるため、除霜時の消費電力を大幅に低減でき、消費電力を低減した冷蔵庫を提供することができる。
また、最下段に位置する前記冷却管に除霜ヒータを接触したことで、冷却器と除霜ヒータの高さ寸法を圧縮することになり、冷却器および除霜ヒータの省スペース化が実現できることで、庫内の貯蔵室の容量をより広くすることができ、収納性を向上させることができるので、使用者の使い勝手をより向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記除霜ヒータは、抵抗体からなるヒータ線と前記ヒータ線を覆うガラス管と前記ガラス管を覆う金属管とで構成された多重管ヒータとしたものであり、外側の金属管の表面温度はヒータ線を1つの管で覆った除霜ヒータと比べて表面温度を低くできるうえに、外側の金属管表面の熱を冷却管を経由して熱交換器へ効率よく熱伝導できることから、さらに表面温度を低くできる。
また、外側が金属管で構成されていることから、霜や氷の成長によるガラス管割れが防止できることから安全確保ができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記金属管には、前記裸管部と前記金属管とを固定するための固定部を有したものであり、別の固定部品が不要となることから、冷却器と除霜ヒータの密着固定が容易となり生産性が向上できる。
また、固定部によって金属管と冷却管との接触面積が増加することにより、金属管の熱をより冷却管へ伝熱させることができ、さらに除霜効率を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記金属管には、前記裸管部と前記金属管とを固定するための凹部を有したものであり、金属管の凹部に冷却管を収めることで、冷却器と除霜ヒータの総合高さを低く抑えることができ、小型化が図れ、限られた空間への配置が可能となる。
また、金属管内面と冷却管外面を密着固定させることで、接触面積が増加することにより、金属管の熱をより冷却管へ伝熱させることができ、さらに除霜効率を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記金属管は、アルミニウムで成形したことにより、アルミニウムの高い熱伝導性を利用して金属管の熱を効率よく冷却管へ熱を伝えることができるので、より除霜効率を向上させることができる。
また、アルミニウムは成形性が良いことから、安価で自由な断面形状を成形することができるため、固定部や凹部は金属管と一体成形が可能となり、除霜ヒータの生産性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、前記冷却管内を流動する冷媒を可燃性冷媒としたものであり、金属管表面の熱が冷却管へ熱伝導することから、除霜ヒータの熱容量を低下させること無く、金属管の表面温度を可燃性冷媒の発火温度以下に抑えることができるため、万が一可燃性冷媒が冷蔵庫内に漏洩した状況で除霜ヒータが発熱しても、表面温度が冷媒の発火温度未満であるので漏洩した冷媒に引火することはなく安全である。
また、除霜効率が高く除霜時の消費電力を大幅に低減した冷蔵庫が提供できる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の側面図である。図2は、同実施の形態における冷蔵庫の要部構成図である。図3は、同実施の形態における冷蔵庫の冷却器の正面図である。図4は、同実施の形態における冷蔵庫の冷却器の側面図である。図5は、同実施の形態における冷蔵庫の除霜ヒータ周辺部の拡大図である。
図1、図2、図3、図4、図5において、断熱箱体である冷蔵庫本体100の天井部後方には、圧縮機110が配設されており、冷蔵庫本体100内部には複数の貯蔵室が区画形成されており、最下部には第一の貯蔵室である冷凍室101が、冷凍室101の上部には第二の貯蔵室である野菜室102が区画形成されている。
ここで、冷凍サイクルには、可燃性冷媒であるイソブタンが封入されている。
冷却室103は、冷凍室101と野菜室102の後方に2つの貯蔵室にまたがるように区画形成されている。
ここで、本実施の形態のように圧縮機110を天井部後方に配置し、冷凍室101および野菜室102の奥行き寸法の拡大を図った冷蔵庫においては、冷却器120は、奥行き方向の寸法規制もさることながら、高さ寸法に対しても可能な限りのサイズダウンが要求される。
冷却器120は、冷却室103内に配設されたオールアルミ熱交換器であり、主に、冷却管121と、アキュームレータ122と、フィン123とから構成されている。
冷却管121は、アルミ管を千鳥形状に蛇行させている。上部に位置する入口管121aから流入した冷媒が熱交換した後、出口管121bから流出することになる。ここで、冷却器120の最下部に位置する裸管部121cは、冷却管121の全長に対して、略中間点を含む部分に位置しており、冷媒の流れにおいてほぼ中央に位置し、冷媒の流れは反転して上昇することになる。
アキュームレータ122は、冷却器120の冷媒の流れ方向において下流側に位置し、冷却器120の上部に配設されている。
フィン123は、冷却管121が貫通して上下方向に構成されたアルミプレートであり、冷却管121をメカニカル拡管または液圧拡管することで、冷却管121とフィン123とが密着固定している。
ここで、フィン123の下方端は、裸管部121cの上部に位置し、冷却管121の最下段にはフィンを有しない裸管部121cを有している。なお、フィンを有しない裸管部とは、フィン群の中にあるフィン相互間の裸管表面のことを指すのでなく、複数のフィンで形成される一定のフィン群が設けられていない連続した裸管表面という概念である。
除霜ヒータ130は、金属抵抗体をコイル状に形成したヒータ線133と、ヒータ線133を覆うガラス管134と、ガラス管134を覆うアルミニウムで成型された金属管135と開口部を覆うキャップ136とからなる2重管ヒータであり、金属管135に設けられた固定部135aにより冷却器120の裸管部121cに密着固定されている。なお、固定部135aは、裸管部121c表面に沿った略半円形状を有したものである。
また、金属管135および固定部135aの金属材料は熱伝導性、電食などの腐食の面から冷却管121と同じアルミニウム材料とし、種類としては、純アルミニウム系を用いるのが最適であるが、他のアルミニウム合金を用いてもよい。
なお、固定部135aは金属管135の管成形時に一体成型したもの、すなわちアルミニウム押出管などにより金属管135と一体成型したものが生産性向上の面から望ましい。
なお、固定部135aと裸管部121cとの密着固定する方法は、固定部135aを裸管部121cへ挿入後、冷却管121をメカニカル拡管または液圧拡管を行い、裸管部121cの外径を固定部135aの内径以上とすることで、冷却管121と固定部135aおよびフィン123を同時に固定する方法が望ましい。なお、冷却器120の完成後、固定部135aを裸管部121cへ挿入し、治工具などを用いて固定部135aと裸管部121cとともにカシメて固定する方法もある。
また、裸管部121cへ固定部135aを挿入後、アルミろう付けにて固定する方法もある。
したがって、除霜ヒータ130は固定部135a、裸管部121cを介して冷却器120に密着固定されており、従来の技術にくらべて、冷却器120と除霜ヒータ130の総合高さが低減されている。
サーミスタ140は、デフロストの制御を行うための温度検知手段であり、本実施の形態においては、アキュームレータ122に密着固定されている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷却運転により、冷却器120全体が着霜して行く。ここで、除霜ヒータ130の金属管135は、固定部135aにより裸管部121cに密着固定されているので、冷却管121やフィン123と同様に着霜することになる。
この時、金属管135が着霜することで、異常事態を想定すれば、裸管部121cから下方に成長した霜が金属管135に接触することが考えられるが、本実施の形態のようにアルミニウム材で成型された金属管135を用いることで、従来技術のように一重管ヒータを使用するのに比べて、ガラス管割れや電熱線の露出を抑制することができる。
また、冷却運転時に除霜ヒータ135の金属管135aが同様に冷却されることで、金属管135は冷却器120の一部として伝熱外面積を増加させることになるため、冷却器120の冷却能力を増大させることができる。
ここで、本実施の形態においては、制御部(詳細の説明を省く)が圧縮機の積算運転時間によりデフロスト運転に突入すると、除霜ヒータ130に所定の電圧が印加される。
除霜ヒータ130に所定の電圧が印加されることで、ヒータの表面温度が上昇し、まず除霜ヒータ130の金属管135の表面に付着した霜が融解する。
さらに除霜ヒータ130からの熱は、金属管135に設けられた固定部135aが裸管部121cと密着固定されていることで、効率良く熱伝達されるとともに、従来の技術に比べて冷却器120と除霜ヒータ130の相対的距離が小さくなっており輻射の効率も高められる。これにより裸管部121cが加熱されて裸管部121cの表面に付着した霜が融解する。
この時、融解した霜や水は裸管部121cの下方から落下することになるが、除霜ヒータ130の金属管135の熱は、裸管部121cへ伝熱しており、表面温度は低下していることから、霜や水が金属管135の表面に付着しても突沸現象などによる異音発生を防止することができる。
なお、金属管135の表面温度をさらに下げる方法としては、金属管135表面に放熱用のリブやフィンを設けることも効果的である。
また、金属管135の採用により従来技術のように一重管ヒータを使用するのに比べて、霜や水の付着による熱膨張率によるガラス管割れも防止することができる。
つぎに、裸管部121cを介して冷却管121の熱伝導により、冷却器120全体が下方より上方に向けて加熱されて効率良く除霜が行われる。
加えて、裸管部121cが加熱されることにより、内部の冷媒も加熱されることになり、加熱された冷媒の対流により、冷却器120の上部をすばやく加熱することができる。
つまり、裸管部121cの加熱を効率良く行うことで、冷却管121の熱伝導と管内対流の向上が図られ、除霜を効率良く行うことが可能となる。
以上のように本実施の形態の冷蔵庫搭載の冷却器は、冷蔵庫本体100内に配設され、冷却管121とフィン122と裸管部121cにフィン122が形成されていない冷却器120と、冷却器120の下方に配設された、裸管部121cとの固定に用いられる固定部135aを設けた金属管を有した除霜ヒータ130とからなり、冷却器120の裸管部121cには、固定部135aを介して除霜ヒータ130が固定されているので、冷却管121の熱伝導と管内対流の向上が図られ、除霜を効率良く行うことが可能となる。
さらに、除霜ヒータ130が、金属管135を用いた二重管式のラジアントヒータであることにより、異常着霜時でも、二重の安全構造となっており、電熱線の露出防止およびガラス割れを抑制することができる。
さらに、圧縮機110が天井部後方に配置され、第一の貯蔵室である冷凍室101と第二の貯蔵室である野菜室102の後方に2つの貯蔵室にまたがるように区画形成された冷却室103内に、冷却器120と冷却器120と一体化された除霜ヒータ130を配設したことで、従来の技術に比べて冷却器120と除霜ヒータ130の総高さ寸法を低減したことにより、収納スペースの拡大が可能となる。
また、第一の貯蔵室である冷凍室101のほぼ底部から第二の貯蔵室である野菜室102のほぼ天部までの二つの貯蔵室にまたがった背面のほぼ全高を上下方向に冷却器120を収容する冷却室103として活用することができるので、この冷却室103の高さを生かして冷却器120の高さ寸法を大きくするとともに冷却器120の奥行き寸法を短縮させれば冷却能力を維持しながら冷却器120の薄型化が図れる。その結果、冷却室103の厚みを薄くすることができ、圧縮機110が冷凍室101および野菜室102の二つの貯蔵室の領域外にあるため二つの貯蔵室内を複雑な空間形状とならずに拡大して収納容積を増大し、収納性を高めて使い勝手を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、冷凍室101および野菜室102二つの貯蔵室にまたがった背面のほぼ全高を上下方向に冷却器120を収容する冷却室103としたが、圧縮機が第一の貯蔵室である冷凍室101以外の領域にある冷蔵庫において、冷凍室101の背面のほぼ全高に冷却室103を備えることもでき、その場合では冷凍室101を複雑な空間形状とならずに拡大して収納容積を増大し、収納性を高めて使い勝手を向上させることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における冷却器の側面図である。図7は、同実施の形態における冷却器の除霜ヒータ周辺部の拡大図である。
図6、図7において、冷却器120は、冷却室103内に配設されたオールアルミ熱交換器であり、主に、冷却管121と、アキュームレータ122と、フィン123とから構成されている。
冷却管121は、アルミ管を千鳥形状に蛇行させている。上部に位置する入口管121aから流入した冷媒が熱交換した後、出口管121bから流出することになる。ここで、冷却器120の最下部に位置する裸管部121cは、冷却管121の全長に対して、略中間点を含む部分に位置しており、冷媒の流れにおいてほぼ中央に位置し、冷媒の流れは反転して上昇することになる。
アキュームレータ122は、冷却器120の冷媒の流れ方向において下流側に位置し、冷却器120の上部に配設されている。
フィン123は、冷却管121が貫通して上下方向に構成されたアルミプレートであり、冷却管121を拡管することで、冷却管121とフィン123とを密着固定している。
ここで、フィン123の下方端は、裸管部121cの上部に位置し、冷却管121の最下段にはフィンを有しない裸管部121cを有している。なお、フィンを有しない裸管部とは、フィン群の中にあるフィン相互間の裸管表面のことを指すのでなく、複数のフィンで形成される一定のフィン群が設けられていない連続した裸管表面という概念である。
除霜ヒータ130は、金属抵抗体をコイル状に形成したヒータ線133と、ヒータ線133を覆うガラス管134と、ガラス管を覆うアルミニウムで成型された金属管135と開口部を覆うキャップ136とからなる2重管ヒータであり、金属管135に設けられた凹部135bにより冷却器120の裸管部121cに密着固定されている。なお、凹部135bは、裸管部121c表面に沿った略半円形状の窪みのことである。
なお、凹部135bは金属管135の管成形時に一体成型したもの、すなわちアルミニウム押出管などにより金属管135と一体成型したものが生産性向上の面から望ましい。
また、凹部135bを有する金属管135の断面形状は、真円形だけでなく楕円形や異形など、設置スペースにより選択するのが望ましい。
また、金属管135の材料は熱伝導性、電食などの腐食の面から冷却管121と同じアルミニウム材料とし、種類としては、純アルミニウム系を用いるのが最適であるが、他のアルミニウム合金を用いてもよい。
なお、凹部135bと裸管部121cとの密着固定する方法は、凹部135bに裸管部121cを挿入後、冷却管121をメカニカル拡管または液圧拡管を行い、裸管部121cの外径を凹部135bの内径以上とすることで、冷却管121と凹部135bおよびフィン123を同時に固定する方法が望ましい。
また、凹部135bへ裸管部121cを挿入後、アルミろう付けして固定する方法もある。
したがって、除霜ヒータ130は凹部135b、裸管部121cを介して冷却器120に密着固定されており、かつ、裸管部121cが除霜ヒータ130の金属管135内に収められていることから従来の技術にくらべて、冷却器120と除霜ヒータ130の総合高さが低減されている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷却運転により、冷却器120全体が着霜して行く。ここで、除霜ヒータ130の金属管135は、凹部135bにより裸管部121cに密着固定されているので、冷却管121やフィン123と同様に着霜することになる。
この時、金属管135が着霜することで、異常事態を想定すれば、金属管135の霜とフィン123下方の霜が成長したばあい、硬い霜または氷となって金属管135を圧迫することが考えられるが、本実施の形態のようにアルミニウム材で成型された金属管135を用いることで、従来技術のように一重管ヒータを使用するのに比べて、ガラス管割れや電熱線の露出を抑制することができる。
また、冷却運転時に除霜ヒータ135の金属管135aが同様に冷却されることで、金属管135は冷却器120の一部として伝熱外面積を増加させることになるため、冷却器120の冷却能力を増大させることができる。
ここで、本実施の形態においては、制御部(詳細の説明を省く)が圧縮機の積算運転時間によりデフロスト運転に突入すると、除霜ヒータ130に所定の電圧が印加される。
除霜ヒータ130に所定の電圧が印加されることで、ヒータの表面温度が上昇し、まず除霜ヒータ130の金属管135の表面に付着した霜が融解する。
さらに除霜ヒータ130からの熱は、金属管135の凹部135bに密着固定された裸管部121cに効率良く熱伝達されるとともに、従来の技術に比べて冷却器120と除霜ヒータ130の相対的距離が小さくなっており輻射の効率も高められることから冷却器120全体が下方より上方に向けて加熱されて効率よく除霜が行われる。
この時、融解した霜や水は冷却器120の下方から落下することになるが、除霜ヒータ130の金属管135の熱は、裸管部121cへ伝熱しており、表面温度は低下していることから、霜や水が金属管135の表面に付着しても突沸現象などによる異音発生を防止することができる。
なお、金属管135の表面温度をさらに下げる方法としては、金属管135表面に放熱用のリブやフィンを設けることも効果的である。
また、金属管135の採用により従来技術のように一重管ヒータを使用するのに比べて、霜や水の付着による熱膨張率によるガラス管割れも防止することができる。
また、裸管部121cが加熱されることにより、内部の冷媒も加熱されることになり、加熱された冷媒の対流により、冷却器120の上部をすばやく加熱することができる。
つまり、裸管部121cの加熱を効率良く行うことで、冷却管121の熱伝導と管内対流の向上が図られ、除霜を効率良く行うことが可能となる。
以上のように本実施の形態の冷蔵庫の冷却器は、冷却管121とフィン122と裸管部121cにフィン122が形成されていない冷却器120と、冷却器120の下方に配設された、裸管部121cとの固定に用いられる凹部135bを設けた金属管を有した除霜ヒータ130とからなり、冷却器120の裸管部121cは、凹部135bを介して除霜ヒータ130が固定されているので、冷却管121の熱伝導と管内対流の向上が図られ、除霜を効率良く行うことが可能となる。
さらに、除霜ヒータ130が、金属管135を用いた二重管式のラジアントヒータであることにより、異常着霜時でも、二重の安全構造となっており、電熱線の露出防止およびガラス割れを抑制することができる。
さらに、冷却器120と冷却器120と一体化された除霜ヒータ130を配設したことで、従来の技術に比べて冷却器120と除霜ヒータ130の総高さ寸法を低減したことにより、収納スペースの拡大が可能となる。
以上のように、本発明にかかる除霜ヒータ付き冷却器は、除霜効率を向上させて省エネを図ることができるので、冷蔵庫、自販機の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の側面図 同実施の形態における冷蔵庫の要部構成図 同実施の形態における冷蔵庫の冷却器の正面図 同実施の形態における冷蔵庫の冷却器の側面図 同実施の形態における冷蔵庫の除霜ヒータ周辺部の拡大図 本発明の実施の形態2における冷却器の側面図 同実施の形態における冷却器の除霜ヒータ周辺部の拡大図 従来の冷蔵庫の冷却器周辺の拡大断面図 従来の冷蔵庫の縦断面図
符号の説明
120 冷却器
121 冷却管
121c 裸管部
123 フィン
130 除霜ヒータ
133 ヒータ線
134 ガラス管
135 金属管
135a 固定部
135b 凹部

Claims (6)

  1. 複数のフィンと前記フィンを貫通する冷却管とからなる冷却器と、前記冷却器の下方に配設された前記冷却器を除霜のため放熱する金属管を有する除霜ヒータを備え、前記冷却器は少なくとも最下段に位置する前記冷却管には前記フィンを有さない裸管部を有し、前記除霜ヒータの前記金属管は前記冷却管の前記裸管部に密着固定させた除霜ヒータ付き冷却器。
  2. 前記除霜ヒータは、抵抗体からなるヒータ線と前記ヒータ線を覆うガラス管と前記ガラス管を覆う金属管とで構成された多重管ヒータとした請求項1に記載の除霜ヒータ付き冷却器。
  3. 前記金属管には、前記裸管部と前記金属管とを固定するための固定部を有する請求項1または2に記載の除霜ヒータ付き冷却器。
  4. 前記金属管には、前記裸管部と前記金属管とを固定するための凹部を有する請求項1または2に記載の除霜ヒータ付き冷却器。
  5. 前記金属管は、アルミニウムで成形した請求項1から4のいずれか一項に記載の除霜ヒータ付き冷却器。
  6. 前記冷却管内を流動する冷媒を可燃性冷媒とした請求項1から5のいずれか一項に記載の除霜ヒータ付き冷却器を備えた冷蔵庫。
JP2006270409A 2006-10-02 2006-10-02 除霜ヒータ付き冷却器と除霜ヒータ付き冷却器を備えた冷蔵庫 Pending JP2008089231A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006270409A JP2008089231A (ja) 2006-10-02 2006-10-02 除霜ヒータ付き冷却器と除霜ヒータ付き冷却器を備えた冷蔵庫
CNA2007101623122A CN101158532A (zh) 2006-10-02 2007-09-27 带除霜加热器的冷却器和具有带除霜加热器的冷却器的冰箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006270409A JP2008089231A (ja) 2006-10-02 2006-10-02 除霜ヒータ付き冷却器と除霜ヒータ付き冷却器を備えた冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008089231A true JP2008089231A (ja) 2008-04-17

Family

ID=39306702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006270409A Pending JP2008089231A (ja) 2006-10-02 2006-10-02 除霜ヒータ付き冷却器と除霜ヒータ付き冷却器を備えた冷蔵庫

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2008089231A (ja)
CN (1) CN101158532A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110895074A (zh) * 2019-12-25 2020-03-20 长虹美菱股份有限公司 一种具有旋翅化霜加热结构的电冰箱

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102016462B (zh) * 2008-04-28 2013-07-10 阿莫绿色技术有限公司 利用条带形平板发热体的除霜加热器及其制造方法和除霜装置
CN102072608B (zh) * 2009-11-25 2012-10-24 财团法人工业技术研究院 冷冻系统除霜器的加热装置及其电源供应装置
CN102706073A (zh) * 2012-06-20 2012-10-03 海信容声(广东)冰箱有限公司 用于冰箱蒸发器的除霜加热装置及控制方法
CN102740518A (zh) * 2012-06-27 2012-10-17 安徽好来西科技有限公司 融霜加热管
CN107830676A (zh) * 2016-09-16 2018-03-23 东芝生活电器株式会社 冰箱
CN106766397A (zh) * 2017-02-13 2017-05-31 合肥美的电冰箱有限公司 翅片式蒸发器和制冷设备
CN114279121B (zh) * 2021-12-14 2023-07-21 广东芬尼克兹节能设备有限公司 除霜控制方法、装置、电子设备和存储介质

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110895074A (zh) * 2019-12-25 2020-03-20 长虹美菱股份有限公司 一种具有旋翅化霜加热结构的电冰箱

Also Published As

Publication number Publication date
CN101158532A (zh) 2008-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008089231A (ja) 除霜ヒータ付き冷却器と除霜ヒータ付き冷却器を備えた冷蔵庫
JP2006343078A (ja) 冷蔵庫
KR100600185B1 (ko) 냉장고
KR100659649B1 (ko) 냉장고
JP2009127926A (ja) 除霜ヒータ付き冷却器および物品貯蔵装置
JP2007155200A (ja) 冷却器およびこの冷却器を備えた冷蔵庫
JP4358844B2 (ja) 冷蔵庫
JP2009127925A (ja) 除霜ヒータ付き冷却器および物品貯蔵装置
US20210278112A1 (en) Evaporator and refrigerator having same
JP2008215786A (ja) 除霜ヒータ付き冷却器と除霜ヒータ付き冷却器を備えた冷蔵庫
JP2004190959A (ja) 冷蔵庫
KR100706726B1 (ko) 냉장고
JP2008215787A (ja) 除霜ヒータ付き冷却器と除霜ヒータ付き冷却器を備えた冷蔵庫
US11098944B2 (en) Evaporator and refrigerator comprising same
KR101951207B1 (ko) Pcm 축냉모듈용 제상히터
JP2003314946A (ja) 冷蔵庫
KR100761183B1 (ko) 냉장고
JP2010025358A (ja) 除霜ヒータ付き冷却器および物品貯蔵装置
JP3404395B2 (ja) 冷蔵庫
JP2007085613A (ja) 冷蔵庫
US11740005B2 (en) Evaporating unit and refrigerator having the same
JP2009138993A (ja) 除霜ヒータ付き冷却器および物品貯蔵装置
JP2011080692A (ja) 冷蔵庫
WO2021171356A1 (ja) 冷蔵庫
JP2010014332A (ja) 冷蔵庫