JP2002195610A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
で、吹出し口における通風面積の拡大を図り、通風抵抗
を抑制して送風性能の大幅な向上を得られる空気調和機
を提供しようとするものである。 【解決手段】筐体10内に室外熱交換器14と室外送風
機15とが配置され、筐体10に吹出し口18を備え、
この吹出し口にファンガード20が取付けられ、ファン
ガードは合成樹脂材を用いて一体成形され、所定ピッチ
を存して同心円状に設けられた複数の円状桟4および、
これら円状桟と交差し円状桟の中心部から最外周部に亘
って放射状に設けられた複数の放射状桟5とから構成さ
れ、所定の放射状桟は、円状桟の中心部に対向する端部
が欠落形成される。
Description
れて熱交換した後の熱交換空気を外部へ吐出案内する吹
出し口に取付けられ、同心円状の円状桟と放射状桟とか
ら構成されるファンガードの改良に関する。
屋外に配置される室外ユニットとを、冷媒配管などで連
通して構成される分離形の空気調和機が多用される。特
に室外ユニットにおいては、ユニット本体である筐体内
に熱交換器および室外送風機が相対向して配置される。
また、筐体の背面および側面に吸込み口が設けられ、筐
体前面に吹出し口が設けられる。
るところから、ここから筐体内に人が誤って指を入れた
り、物が入り込むことが考えられる。そこで、この吹出
し口には熱交換空気の通風を損なわない程度で、指や物
の侵入を阻止するファンガードが取付けられている。
3に示すように形成される。筐体1の前面に吹出し口2
が開口され、ここにファンガード3が嵌め込まれる。こ
のファンガード3は、所定ピッチをもって同心円状に設
けられる複数の円状桟4と、これら円状桟4と交差し、
かつ円状桟4中心部から最外周部に亘って放射状に設け
られる複数の放射状桟5から構成される。
ば合成樹脂材から成形される。また、放射状桟5は幾何
学的な特性から円状桟4の中心部に近づくにしたがって
相互間隔が狭くなる。当然、放射状桟5の間隔はファン
ガード3の最外周部で必要な強度を保持するように設計
されている。
ァンガード3は最外周部で必要とされる設計強度にもと
づいて放射状桟5の間隔を設定するため、円状桟4の中
心部に近づくにしたがってファンガード強度から計算さ
れる必要な間隔よりも密になる。このことにより、風の
流れに対して抵抗の大きい放射状桟5が存在してしま
う。
合成樹脂材は強度的に弱いので、これら桟の強度の増大
を図るため、それぞれ厚肉板状のものを採用している。
その結果、実際の通風面積が狭められてしまい、通風抵
抗が増大してしまうなどの不具合があった。
れたものであり、その目的とするところは、筐体の吹出
し口に取付けられるファンガードの強度増大を図る一方
で、吹出し口における通風面積の拡大を図り、通風抵抗
を抑制して送風性能の大幅な向上を得られる空気調和機
を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、筐体内に熱交換器と、この熱交換器
に熱交換空気を送風する送風機とを配置した空気調和機
において、上記筐体に設けられ熱交換器に送風されて熱
交換した後の熱交換空気を外部へ吐出案内する吹出し口
と、この吹出し口に取付けられ熱交換空気の通風面積を
確保したうえで内部への物の侵入を阻止するファンガー
ドとを具備し、上記ファンガードは、合成樹脂材を用い
て一体成形され、所定ピッチを存して同心円状に設けら
れた複数の円状桟および、これら円状桟と交差し円状桟
の中心部から最外周部に亘って放射状に設けられた複数
の放射状桟とから構成され、所定の放射状桟は円状桟の
中心部に対向する端部が欠落形成されることを特徴とす
る。
機において上記円状桟の最外周部おいて隣接する放射状
桟相互の間隔mに対して、円状桟の中心部に対向する放
射状桟相互の間隔がm/2の位置で一方の放射状桟の端
部が欠落形成されることを特徴とする。
は、筐体内に熱交換器と、この熱交換器に熱交換空気を
送風して熱交換させる送風機とを配置した空気調和機に
おいて、上記筐体に設けられ熱交換器に送風されて熱交
換した後の熱交換空気を外部へ吐出案内する吹出し口
と、この吹出し口に取付けられ熱交換空気の通風面積を
確保したうえで内部への物の侵入を阻止するファンガー
ドとを具備し、上記ファンガードは、合成樹脂材を用い
て一体成形され、所定ピッチを存して同心円状に設けら
れた複数の円状桟および、これら円状桟と交差し円状桟
の中心部から最外周部に亘って放射状に設けられた複数
の放射状桟とから構成され、上記放射状桟は、円状桟相
互間の同心円上において、同心円ピッチ毎に互い違いに
設けられることを特徴とする。
機において上記放射状桟は、上記円状桟の中心部に対向
する端部が所定位置において欠落形成されることを特徴
とする。
は、筐体内に熱交換器と、この熱交換器に熱交換空気を
送風して熱交換させる送風機とを配置した空気調和機に
おいて、上記筐体に設けられ熱交換器に送風されて熱交
換した後の熱交換空気を外部へ吐出案内する吹出し口
と、この吹出し口に取付けられ熱交換空気の通風面積を
確保したうえで内部への物の侵入を阻止するファンガー
ドとを具備し、上記ファンガードは、合成樹脂材を用い
て一体成形され、所定ピッチを存して同心円状に設けら
れた複数の円状桟および、これら円状桟と交差し円状桟
の中心部から最外周部に亘って放射状に設けられた複数
の放射状桟とから構成され、上記放射状桟は、円状桟相
互間の同心円上において等間隔に配置されるとともに、
この放射状桟の数を円状桟の最外周部から中心部に向か
う上記同心円の1ピッチ毎に1本づつ減少させたことを
特徴とする。
機において上記放射状桟は、円状桟の中心部から最外周
部に亘って直状に形成される直線状部と、この直線状部
の両側に放物線状に形成される放物線状部および、この
放物線状部の両側に円状桟相互間の隣接する同心円上に
対して互い違いに形成される互い違い部とから構成され
ることを特徴とする。
において上記互い違い部の一部は、円状桟の同心円上に
おける放射状桟相互の間隔が広げられて配置されること
を特徴とする。
いずれかに記載の空気調和機において上記円状桟は、そ
の断面形状が略扁平状もしくは略翼状であることを特徴
とする。
いずれかに記載の空気調和機において上記放射状桟は、
その断面形状が略円形もしくは略扁平状もしくは略翼状
であることを特徴とする。
ことにより、請求項1および請求項2の発明によれば、
熱交換空気吹出し流の強さに対応するとともに、強度上
不必要な放射状桟を欠落し間引くことにより、通風抵抗
の減少と送風特性の大幅な向上を得られる。
放射状桟を互い違いに配置することにより、ファンガー
ドとしての強度の増大を図り、通風面積の拡大による通
風抵抗の低減と、送風性能の向上を図れる。
放射状桟の数を連続的に低減することにより、ファンガ
ードとしての強度の増大を図り、通風面積の拡大による
通風抵抗の低減と、送風性能の向上を図れる。
熱交換空気がファンガードを通過する際の通風抵抗の低
減を得られて送風特性の向上を図り、気流の剥離を抑制
して通風騒音の低減を得られる。
にもとづいて説明する。図1は、室内ユニットと室外ユ
ニットからなる分離形の空気調和機であって、特に室外
ユニットを横断面にした平面図である。
り、この筐体10内は仕切り板11によって熱交換室1
2と機械室13とに区画される。上記熱交換室12に
は、平面L字状に形成される室外熱交換器14が配置さ
れ、さらにこの室外熱交換器14と対向して室外送風機
15が配置される。
ていて、上記室外熱交換器14および、図示しない室内
ユニット内に配置される室内熱交換器などと冷媒配管を
介して冷凍サイクル回路を構成するように接続される。
Mと、このファンモータ15Mの回転軸に嵌着されるプ
ロペラファン15Fとから構成される。上記プロペラフ
ァン15Fは筐体10の前面側に対向して取付けられる
ところから、筐体10の前面側が吹出し側であり、背面
側が吸込み側となる。上記室外熱交換器14は筐体10
背面側とプロペラファン15Fとの間に介設されるの
で、プロペラファン15Fの吸込み側に位置することに
なる。
体10に、それぞれ吸込み口17が設けられる。すなわ
ち、上記室外送風機15を駆動することにより、外部空
気が吸込み口17を介して筐体10内に吸込まれるよう
になっている。
に、吹出し口18が設けられている。上記室外送風機1
5を駆動することにより、吸込み口17から吸込まれた
外部空気は室外熱交換器14を通過して熱交換をなし、
吹出し口18から吹出されるようになっている。
ード20が嵌め込まれていて、指や物の侵入を確実に阻
止する。勿論、吹出し口18を通風する熱交換空気の通
風抵抗とならない寸法形状に設計されている。
(B)(C)に示すように、図において時計回り方向に
回転駆動されたとき、中心軸Laから外周部に亘って
a,b,cの順で吹出し流の強さが大になる。また、吹
出し角度αがa,b,cの順で小(軸芯に平行)から大
(軸芯とは角度大)であるとき、この順で吹出し流の強
さが大になる特性を有している。
述する。図3(A)は、筐体10の前面側を示してい
て、上記吹出し口18に第1の実施の形態のファンガー
ド20Aが嵌め込まれている。このファンガード20A
は、合成樹脂材を用いて一体成形される複数の桟部から
なる。
所定ピッチを存して同心円状に設けられる複数の円状桟
4と、これら円状桟4と交差し、円状桟4の中心部から
最外周部に亘って放射状に設けられる複数の放射状桟5
とから構成される。
は、円状桟4の中心部から最外周部に亘って漸次拡大す
る(円状桟4の最外周部から中心部に亘って漸次縮小す
る)ことは勿論であるが、これら放射状桟5は、所定の
部位において円状桟4の中心部に対向する端部が欠落形
成されている。
ついて詳述する。上記円状桟4の完全円形をなす最外周
部Psにおいて、隣接する放射状桟5の端部相互の間隔
をmとする。放射状桟5が円状桟4の最外周部Psを基
点として中心部Zに向かって延出されると、隣接する放
射状桟5相互の間隔がmよりも漸次狭まっていく。
いて、隣接する放射状桟5相互の間隔がm/2になる位
置がある。この位置において、一方の放射状桟5の端部
を欠落させ、これから先の部分を間引く。
中心部に向かって延出される。すると、先に欠落されず
に延出される放射状桟5と隣接することになり、互いの
間隔が順次狭まる。
接する放射状桟5相互の間隔がm/2になり、そこで一
方の放射状桟5の端部を欠落して、これから先を間引
く。このようにして、残った放射状桟5が円状桟4の中
心部に延出されるまで上述の条件で欠落形成が繰り返さ
れる。
説明する。円状桟4の中心部から最外周部に亘って縦横
直交する基準放射状桟Sを設け、これら基準放射状桟S
相互の中間部(すなわち45°)の位置にある放射状桟
をAと呼ぶ。
あり、さらにこの両側に放射状桟C,Cが配置される。
円状桟4の完全円形をなす最外周部Psにおける放射状
桟A,B,C相互の間隔はmである。
外周部から中心部に向かって延出されるが、円状桟4の
所定のピッチ円位置Paにおいて、放射状桟Aと放射状
桟Bとの相互間隔と、放射状桟Bと放射状桟Cとの相互
間隔が、それぞれm/2になる。
そのまま残され、両側の放射状桟Bの端部が欠落されて
これより先が間引かれる。放射状桟Aと放射状桟Cはさ
らに延出されるので、今度は、放射状桟Aと放射状桟C
とが互いに隣接し、かつ互いの間隔が漸次狭ばまる。
て、放射状桟Aと放射状桟Cの相互間隔と、放射状桟C
と放射状桟Sの相互間隔が、それぞれm/2になる。そ
こで、今度は放射状桟Cの端部を欠落形成して、放射状
桟Aと放射状桟Sをさらに延出させる。
準放射状桟Sとが互いに隣接し、相互間隔が漸次狭ま
る。円状桟4の所定ピッチ円位置Pcにおいて、放射状
桟A,S相互間隔がm/2になる。ここでは放射状桟A
の端部が欠落形成され、先の中心部側には基準放射状桟
Sのみ存在する。
吹出し流の強さに合致し、強度上不必要な放射状桟5を
欠落して間引くことになり、室外送風機15の吹出し特
性に対応するファンガード形態となって、ファンガード
20Aにおける通風抵抗の減少と、室外送風機15の送
風特性の大幅な向上を得られ、熱交換性能の向上に繋げ
られる。
変形例としてのファンガード20Aaを示している。こ
こでは、先に図3(A)で説明したファンガード20A
を2組同時に備えていて、上下が対称となるように向け
られている。
に図1で説明したものと変わりがないが、比較的大型の
空気調和機における室外ユニットとして採用されるとこ
ろから、室外熱交換器は上下のファンガードそれぞれに
対向して2組配置され、あるいは上下のファンガードに
亘る大型の室外熱交換器が配置される。また、室外送風
機は上下のファンガードそれぞれに対向して配置される
ので、上述したものと同様の作用効果が得られる。
ガード20Bを示している。このファンガード20Bに
おいて、所定ピッチを存して同心円状に設けられる複数
の円状桟4と、これら円状桟4と交差し、円状桟4の中
心部から最外周部に亘って放射状に設けられる複数の放
射状桟5とからなる構成は、先に説明したものと同一で
ある。
は、基本的には、円状桟4の中心部から最外周部に亘っ
て漸次拡大する(円状桟4の最外周部から中心部に亘っ
て漸次縮小する)が、ここでは後述するように備えられ
る。
に向かう同一直線上にある上記放射状桟5が、円状桟4
相互間に形成される同心円の1ピッチ置きに設けられ
る。周方向に隣接する放射状桟5は、1ピッチずれた円
状桟4相互間の同心円上から円状桟4の中心部に向かっ
て、円状桟4相互間に形成される同心円の1ピッチ置き
に設けられる。このことから、上記放射状桟5は、円状
桟4の隣接する同心円上に対して互い違いに設けられる
ことになる。
互間の所定の同心円上において隣接する放射状桟5が所
定間隔になると、一方の放射状桟5の端部を欠落させ、
これから先の部分が間引かれる。
うに、放射状桟Dの両側に放射状桟E,Eがあり、この
両側に放射状桟F,Fが隣接して配置されるとき、円状
桟4相互間の同一の同心円Ra上に放射状桟Dと放射状
桟Fが配置され、その同心円上には放射状桟Eは位置し
ない。
される円状桟4相互間の同心円Raから1ピッチずれた
同心円Rb上に配置される。さらに、この同心円Rbか
ら1ピッチずれた同心円Ra上に放射状桟D,Fが配置
され、これ以降、放射状桟Eと放射状桟D,Fとが円状
桟4相互間の同心円RaとRb毎に、すなわち1ピッチ
置きに配置される。そのため、放射状桟D,Fと放射状
桟Eとは互い違いに配置されることになる。
定間隔(円状桟4の完全円形最外周部における間隔のほ
ぼ半分)になった位置で、一方の放射状桟の端部が欠落
される。
が設けられ、これから先の端部が欠落される。また、同
心円R2位置まで放射状桟Fが設けられ、これから先の
端部が欠落される。そして、最内周部位置で放射状桟
D,D相互が所定間隔になって、これから先の端部が欠
落形成される。
ピッチ内側の同心円R3上では放射状桟Dのみ配置し、
放射状桟Fは配置しない。この放射状桟Fは、さらに1
ピッチ内側の同心円R4から1ピッチ置きに配置され
る。
桟D,Fと放射状桟Eとが互い違いに配置されるが、最
初に欠落形成される放射状桟Eの同心円R1から中心部
側においては、放射状桟Dと放射状桟Fが互い違いに配
置されることとなる。
に向かって、同心円上における放射状桟5相互の間隔が
漸次狭まっていくが、最初に欠落形成される放射状桟E
の端部から1ピッチ内側の同心円R3上においては、放
射状桟D−D相互の間隔が最外周における間隔とほぼ同
一程度まで拡大する。そして、この同心円R3の1ピッ
チ内側の同心円R4から中心部に亘って互い違いに設け
られる放射状桟Fと放射状桟Dの相互間隔が順次狭まる
ことになる。
て必要な強度を確保する放射状桟5の間隔がより広く設
定できるため、風の流れに対して抵抗が大きい放射状桟
5の数を低減できる。
し流の強さに合致し、室外送風機15の吹出し特性に対
応する形態となって、ファンガード20Bにおける通風
抵抗の減少と、室外送風機15の送風特性の大幅な向上
を得られ、熱交換性能の向上に繋げられる。
変形例としてのファンガード20Baを示している。こ
こでは、先に図5(A)で説明したファンガード20B
を2組同時に備えていて、上下が対称となるように向け
られている。
に図1で説明したものと変わりがないが、比較的大型の
空気調和機における室外ユニットとして採用されるとこ
ろから、室外熱交換器は上下のファンガードそれぞれに
対向して2組配置され、あるいは上下のファンガードに
亘る大型の室外熱交換器が配置される。また、室外送風
機は上下のファンガードそれぞれに対向して配置される
ので、上述したものと同様の作用効果が得られる。
aを備えた室外ユニットと、先に図13で説明した従来
構成のファンガード3を備えた室外ユニットとにおけ
る、室外送風機15の送風量に対する運転騒音の変化を
測定した結果である。同一の室外送風機15における送
風量に対する運転騒音の程度は、本発明Gのものが従来
構成Hのものよりも低いことが分かる。
変形例としてのファンガード20Bbを示している。す
なわち、同心円状に形成される円状桟4に対し上述した
放射状桟D,E,Fと同様条件で、各放射状桟5が配置
される。ただし、ここでの放射状桟5の全ては、円状桟
4の中心部とは所定角度傾いた状態にして配置される。
このような構成のファンガード20Bbにおいても、効
果的には上述のファンガード20Bと全く同様である。
心部とは所定角度傾いた状態に形成したが、これに限定
されるものではなく、傾き方向を適宜異ならせて、たと
えば全体で渦巻き状となるように形成してもよい。
さらなる変形例としてのファンガード20Bcを示して
いる。上記円状桟4の最外周部から中心部に向かって所
定のピッチ円までは、従来と同様の等間隔の放射状桟5
が設けられる。そして、上記ピッチ円位置から中心部ま
では、円状桟4相互間の同心円に対して互い違いに放射
状桟5が設けられる。効果的には上述のファンガード2
0Bと全く同様である。
ガード20Cを示している。このファンガード20C
は、最外周部から中心部に亘って全て同一ピッチの同心
円状に設けられる複数の円状桟4と、これら円状桟4に
交差して設けられる放射状桟5とからなっている。ただ
し、後述するような放射状桟5の配置条件によって、放
射状桟5は変形した放射状をなす。
間の同心円上において互いに等間隔に配置されるが、こ
の同心円上における放射状桟5の本数を、円状桟4の最
外周部から中心部に向かう同心円の1ピッチ毎に漸次1
本づつ減少させている。
4の最外周部から中心部に亘って直状に形成される直線
状部5Aと、この直線状部5Aの両側に放物線状に形成
される放物線状部5Bおよび、直線状部5Aおよび放物
線状部5B以外で、円状桟4相互間の同心円上に互い違
いに形成される互い違い部5Cとから構成される。
に説明するのに、円状桟4の中心部から外周方向に亘る
方が説明し易い。上記円状桟4の中心部から最外周部に
亘って1本の放射状桟5を直状に設け、これを基準放射
状桟(直線状部)5Aとなす。円状桟4の中心部から1
ピッチ外周側の円状桟4相互間の同心円R7上には、上
記基準放射状桟5Aを入れて合計7本の放射状桟5が等
間隔で配置される。さらに、これよりも1ピッチ外周側
の同心円R8上には、基準放射状桟5Aを入れて合計8
本の放射状桟5が等間隔で配置される。
円R9上には、基準放射状桟5Aを入れて9本の放射状
桟5が等間隔で配置され、これよりも1ピッチ外周側の
同心円R10上には、基準放射状桟5Aを入れて10本
の放射状桟5が等間隔で配置される。
4相互間の同心円上における放射状桟5の数を1本づつ
増やす。図において完全円形をなす最外周側の同心円R
28上では、基準放射状桟5Aを入れて28本の放射状
桟5が等間隔で配置される。また、同心円R28より外
側の円弧状に形成される同心円上では、同一の変化割合
で放射状桟5の間隔が設定されている。
外周部から中心部に亘って直状に形成される直線状部5
Aと、この直線状部5Aの両側の放物線状部5Bおよ
び、それ以外の互い違い部5Cとが形成される。
し流の強さに合致し、室外送風機15の吹出し特性に対
応する形態となって、ファンガード20Cにおける通風
抵抗の減少と、室外送風機15の送風特性の大幅な向上
を得られ、熱交換性能の向上に繋げられる。
る変形例としてのファンガード20Caを示している。
ここでは、先に図9(A)で説明したファンガード20
Cを2組同時に備えていて、上下が対称となるように向
けられている。
に図1で説明したものと変わりがないが、比較的大型の
空気調和機における室外ユニットとして採用されるとこ
ろから、室外熱交換器は上下のファンガードそれぞれに
対向して2組配置され、あるいは上下のファンガードに
亘る大型の室外熱交換器が配置される。また、室外送風
機は上下のファンガードそれぞれに対向して配置される
ので、上述したものと同様の作用効果が得られる。
なる変形例としてのファンガード20Cbを示してい
る。これは、上述の設定にように直線状部5Aを基準と
して、放物線状部5Bと互い違い部5Cが形成されるう
ちの、互い違い部5Cの一部のみを変形したものであ
る。
て合計7本の放射状桟5が等間隔で配置される同心円R
7よりも1ピッチ外側の同心円R8上で、かつ上記互い
違い部5Cに対応する部分は、放射状桟5相互の間隔が
広げられて配置される。
おいても、互い違い部5Cに対応する部分の放射状桟5
相互の間隔が広げられて配置される。図において、これ
ら放射状桟5の間隔を広げた部分をハッチングして示
す。
必要な強度以上の数の放射状桟5が不要となり、放射状
桟5の数を極限まで低減できて、ファンガード20Cb
の通風抵抗の減少と、室外送風機15の送風特性の大幅
な向上を得られ、熱交換性能の向上に繋げられる。
をたとえばLaとし、以下、中心部に向かって円状桟4
半径をLb,Lc,Ld……の順で小さくした場合にお
ける、円状桟4相互間の同心円上での放射状桟5の本数
を示している。したがって、これまで図面にもとづいて
説明したファンガード構成における放射状桟5の本数
と、表1における放射状桟5の本数とは必ずしも対応し
ない。
aから中心部Lwに亘る全ての円状桟4相互間の同心円
上に、たとえば32本の放射状桟が必要であって、合計
736本となる。
れる放射状桟5の本数は、先に図3(A)で説明したよ
うに放射状桟5の端部を欠落形成した例である。最外周
部Laにおける放射状桟5の本数は従来例と同様、32
本が必要であるが、所定のピッチ円上で放射状桟の端部
を欠落するので、中途部では半分の16本であり、中心
部近傍では半分の8本ですみ、合計520本でよい。
射状桟5の本数は、先に図5(A)で説明したように放
射状桟5を互い違いに配置した構成である。円状桟4の
最外周部Laから中心部Lwに亘る放射状桟5の本数
が、たとえば24本のグループと、12本のグループお
よび6本のグループの3種類のグループに分かれる。合
計で390本となり、従来例構造の736本と比較する
と、放射状桟5の数の比が0.53ですむ。
5の本数は、先に図9(A)において説明したように最
外周部Laから中心部Lwに亘る円状桟4相互の同心円
上で放射状桟5を1本づつ減らした構成である。
様、32本必要であるけれども、1ピッチ毎に1本ずつ
本数を減少することにより、最小では10本ですむ。合
計で483本となり、第2の実施の形態よりも多いが、
第1の実施の形態よりも少なくてすみ、当然、従来例よ
りも大幅に少なくなる。
って、円状桟4と放射状桟5を、図12(A)ないし
(D)に示すように構成してもよい。すなわち、円状桟
4が所定間隔を存して平行に設けられ、これら円状桟4
と直交する方向に放射状桟5が設けられるのだが、円状
桟4は、その断面形状を略扁平形状となし、もしくは略
翼形状となす。したがって、円状桟4相互間の通風抵抗
が低減し、かつ気流の剥離にともなう騒音の増大を抑制
して、送風特性の大幅な向上に繋げられる。
もしくは略扁平状もしくは略翼状をなす。したがって、
上記ファンガード20の通風抵抗をほとんど増大するこ
となく、この強度の増大を図り、それにともない円状桟
4の断面寸法を抑制することができる。
体の吹出し口に取付けられるファンガードの強度増大を
図る一方で、吹出し口における通風面積の拡大を図り、
通風抵抗を抑制して送風性能の大幅な向上を得られるな
どの効果を奏する。
する室外ユニットの概略の横断平面図。
ロペラファンの形状構造と送風特性を説明する図。
外ユニットの正面図と、ファンガードを構成する円状桟
と放射状桟の特徴を説明する図。
ンガードを備えた室外ユニットの正面図。
外ユニットの正面図と、ファンガードを構成する円状桟
と放射状桟の特徴を説明する図。
ンガードを備えた室外ユニットの正面図。
構造のファンガードを備えた場合の、室外送風機の送風
量に対する運転騒音の特性を示す図。
例としてのファンガードを備えた室外ユニットの正面
図。
外ユニットの正面図と、ファンガードを構成する円状桟
と放射状桟の特徴を説明する図。
ァンガードを備えた室外ユニットの正面図。
としてのファンガード一部の正面図。
状桟と放射状桟の形状構造と断面形状を説明する図。
の正面図。
Claims (9)
- 【請求項1】筐体内に熱交換器と、この熱交換器に熱交
換空気を送風する送風機とを配置した空気調和機におい
て、 上記筐体に設けられ、上記熱交換器に送風されて熱交換
した後の熱交換空気を外部へ吐出案内する吹出し口と、 この吹出し口に取付けられ、熱交換空気の通風面積を確
保したうえで、内部への物の侵入を阻止するファンガー
ドとを具備し、 上記ファンガードは、合成樹脂材を用いて一体成形さ
れ、所定ピッチを存して同心円状に設けられた複数の円
状桟および、これら円状桟と交差し円状桟の中心部から
最外周部に亘って放射状に設けられた複数の放射状桟と
から構成され、 所定の上記放射状桟は、上記円状桟の中心部に対向する
端部が欠落形成されることを特徴とする空気調和機。 - 【請求項2】上記円状桟の最外周部おいて隣接する放射
状桟相互の間隔mに対して、円状桟の中心部に対向する
放射状桟相互の間隔がm/2の位置で、一方の放射状桟
の端部が欠落形成されることを特徴とする請求項1記載
の空気調和機。 - 【請求項3】筐体内に熱交換器と、この熱交換器に熱交
換空気を送風して熱交換させる送風機とを配置した空気
調和機において、 上記筐体に設けられ、上記熱交換器に送風されて熱交換
した後の熱交換空気を外部へ吐出案内する吹出し口と、 この吹出し口に取付けられ、熱交換空気の通風面積を確
保したうえで、内部への物の侵入を阻止するファンガー
ドとを具備し、 上記ファンガードは、合成樹脂材を用いて一体成形さ
れ、所定ピッチを存して同心円状に設けられた複数の円
状桟および、これら円状桟と交差し円状桟の中心部から
最外周部に亘って放射状に設けられた複数の放射状桟と
から構成され、 上記放射状桟は、上記円状桟相互間の同心円上におい
て、同心円ピッチ毎に互い違いに設けられることを特徴
とする空気調和機。 - 【請求項4】上記放射状桟は、上記円状桟の中心部に対
向する端部が所定位置において欠落形成されることを特
徴とする請求項3記載の空気調和機。 - 【請求項5】筐体内に熱交換器と、この熱交換器に熱交
換空気を送風して熱交換させる送風機とを配置した空気
調和機において、 上記筐体に設けられ、上記熱交換器に送風されて熱交換
した後の熱交換空気を外部へ吐出案内する吹出し口と、 この吹出し口に取付けられ、熱交換空気の通風面積を確
保したうえで、内部への物の侵入を阻止するファンガー
ドとを具備し、 上記ファンガードは、合成樹脂材を用いて一体成形さ
れ、所定ピッチを存して同心円状に設けられた複数の円
状桟および、これら円状桟と交差し円状桟の中心部から
最外周部に亘って放射状に設けられた複数の放射状桟と
から構成され、 上記放射状桟は、上記円状桟相互間の同心円上において
等間隔に配置されるとともに、この放射状桟の数を、円
状桟の最外周部から中心部に向かう上記同心円の1ピッ
チ毎に1本づつ減少させたことを特徴とする空気調和
機。 - 【請求項6】上記放射状桟は、円状桟の中心部から最外
周部に亘って直状に形成される基準放射状桟としての直
線状部と、この直線状部の両側に放物線状に形成される
放物線状部および、この放物線状部の両側に円状桟相互
間の隣接する同心円上に対して互い違いに形成される互
い違い部とから構成されることを特徴とする請求項5載
の空気調和機空気調和機。 - 【請求項7】上記互い違い部の一部は、円状桟の同心円
上における放射状桟相互の間隔が広げられて配置される
ことを特徴とする請求項6記載の空気調和機。 - 【請求項8】上記円状桟は、その断面形状が、略扁平状
もしくは略翼状であることを特徴とする請求項1ないし
請求項7のいずれかに記載の空気調和機。 - 【請求項9】上記放射状桟は、その断面形状が、略円形
もしくは略扁平状もしくは略翼状であることを特徴とす
る請求項1ないし請求項8いずれかに記載の空気調和
機。
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