JP2002193032A - 車両用灯具の配光制御システム - Google Patents

車両用灯具の配光制御システム

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JP2002193032A
JP2002193032A JP2000398903A JP2000398903A JP2002193032A JP 2002193032 A JP2002193032 A JP 2002193032A JP 2000398903 A JP2000398903 A JP 2000398903A JP 2000398903 A JP2000398903 A JP 2000398903A JP 2002193032 A JP2002193032 A JP 2002193032A
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light distribution
vehicle
lamp
vehicle lamp
control circuit
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Application number
JP2000398903A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Niwa
俊明 丹羽
Toshihiro Shiimado
利博 椎窓
Masaji Kobayashi
正自 小林
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Koito Manufacturing Co Ltd
Aisin AW Co Ltd
Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Aisin AW Co Ltd
Equos Research Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両用灯具の配光制御システムにおいて、車両
の走行中、対向車及び先行車にグレアを与えることを回
避するとともに運転者に違和感を与えることなく運転者
の視野を良好に確保する。 【解決手段】この車両用灯具の配光制御システムのラン
プ制御回路は、車両の走行中、メイン制御回路にてモー
ドが切り換わるなどしてそれまでと異なる配光が決定さ
れてランプ群の配光を変更する必要が生じたとき、ステ
ップ214における判定に基づいて、同配光の変更がラ
ンプ群の照射範囲をより広くするものであればステップ
216にて配光が瞬時に切り換わるようにランプ群を制
御し、上記配光の変更がランプ群の照射範囲をより狭く
するものであればステップ220にて配光が連続的に変
化して徐々に切り換わるようにランプ群を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用灯具の配光を制
御する配光制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシステムは、所定の条件
に基づき前記車両用灯具の配光を随時決定する配光決定
手段と、前記配光決定手段により決定された配光になる
ように前記車両用灯具を制御する灯具制御手段とを備え
ており、車両の走行中、車両用灯具を常に適切な配光に
制御して、対向車及び先行車にグレアを与えることなく
運転者の視野を常に極力広く確保しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来シス
テムにおいては、車両用灯具の配光がグレアを与えにく
くするためにより照射範囲の狭い配光に変更されると
き、運転者の視野が急に狭くなって運転者が違和感を感
じることがあった。
【0004】
【発明の概要】本発明の目的は、車両の走行中、対向車
及び先行車にグレアを与えることを回避するとともに運
転者に違和感を与えることなく運転者の視野を良好に確
保する車両用灯具の配光制御システムを提供することに
ある。
【0005】本発明の第1の構成上の特徴は、前記配光
決定手段及び灯具制御手段を備えた車両用灯具の配光制
御システムにおいて、前記灯具制御手段を、前記配光決
定手段がそれまでと異なる配光を決定して前記車両用灯
具の配光を変更する必要が生じたとき、同配光の変更が
前記車両用灯具の照射範囲をより広くするものであれば
前記配光が瞬時に切り換わるように前記車両用灯具を制
御し、前記配光の変更が前記車両用灯具の照射範囲をよ
り狭くするものであれば前記配光が連続的に変化して徐
々に切り換わるように前記車両用灯具を制御するように
構成したことにある。
【0006】上記特徴を有する車両用灯具の配光制御シ
ステムにおいては、車両の走行中、配光決定手段がそれ
までと異なる配光を決定して車両用灯具の配光が変更さ
れる際、同変更が車両用灯具の照射範囲をより広くする
ものであれば、配光は瞬時に切り換わる。したがって、
このときは運転者の視野が速やかに確保されることにな
る。一方、前記配光の変更が車両用灯具の照射範囲をよ
り狭くするものであれば、配光は連続的に変化して徐々
に切り換わる。したがって、このときは、運転者の視野
が急に狭くなることが回避されるため、運転者の違和感
が抑制されることになる。これにより、運転者に違和感
を与えることなく、対向車及び先行車にグレアを与える
ことを回避するとともに運転者の視野を良好に確保する
ことができる。
【0007】本発明の第2の構成上の特徴は、所定の条
件に基づいて複数のモードのうちから一つのモードを随
時選択し同選択したモードにて前記車両用灯具の配光を
決定する配光決定手段と、前記配光決定手段により決定
された配光になるように前記車両用灯具を制御する灯具
制御手段とを備えた車両用灯具の配光制御システムにお
いて、前記灯具制御手段を、前記配光決定手段の選択モ
ードが切り換わって前記車両用灯具の配光を変更する必
要が生じたとき、同配光の変更が前記車両用灯具の照射
範囲をより広くするものであれば前記配光が瞬時に切り
換わるように前記車両用灯具を制御し、前記配光の変更
が前記車両用灯具の照射範囲をより狭くするものであれ
ば前記配光が連続的に変化して徐々に切り換わるように
前記車両用灯具を制御するように構成したことにある。
【0008】上記特徴を有する車両用灯具の配光制御シ
ステムにおいては、車両の走行中、配光決定手段の選択
モードが切り換わって車両用灯具の配光が変更される
際、前記第1の構成上の特徴を有する配光制御システム
と同様に、同変更が車両用灯具の照射範囲をより広くす
るものであれば配光は瞬時に切り換わり、同変更が車両
用灯具の照射範囲をより狭くするものであれば配光は連
続的に変化して徐々に切り換わる。したがって、この場
合も、運転者に違和感を与えることなく、対向車及び先
行車にグレアを与えることを回避するとともに運転者の
視野を良好に確保することができる。
【0009】本発明の他の構成上の特徴は、上記いずれ
かの特徴を有する車両用灯具の配光制御システムにおい
て、前記車両の前方に存在する対向車又は先行車を検出
する前方車両検出手段を設け、前記灯具制御手段を、前
記前方車両検出手段が前記車両の前方に対向車又は先行
車を検出している場合には、前記車両用灯具の照射範囲
が広くなるか狭くなるかに関わらず前記配光が瞬時に切
り換わるように前記車両用灯具を制御するように構成し
たことにある。これによれば、車両の前方に対向車又は
先行車が存在する場合には車両の照射範囲がより狭くな
る場合であっても配光が瞬時に切り換わるため、対向車
及び先行車にグレアを与えることをより確実に回避でき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1に示した車両用灯具の
配光制御システムは、ランプ群10の配光をランプ制御
回路20により制御するものであり、車両に搭載された
ナビゲーション(経路誘導)システム30を一部兼用し
て構成されている。
【0011】ランプ群10は、車両の前部に付設された
ヘッドランプ、フォグランプ、コーナーランプなどの複
数のランプにより構成されて車両前方乃至側方を照射す
るものであり、各ランプの光軸方向、照射範囲、又は光
量などの変化によって全体の配光を変化させられるよう
になっている。ランプ制御回路20は、ナビゲーション
システム30のメイン制御回路31から出力された指示
信号に従って図3に示したフローチャートに対応したプ
ログラムを実行し、ランプ群10の配光を制御するもの
である。
【0012】ナビゲーションシステム30は、それぞれ
メイン制御回路31に接続された入出力部32、地図デ
ータベース33、GPS受信器34、方位センサ35、
車速センサ36、及びVICS受信器37を備えてい
る。入出力部32は、目的地の指示時などに運転者によ
り操作されるとともに、運転者に対し必要な案内情報を
画面表示又は音声により出力するものである。地図デー
タベース33は、各道路の車線数がわかるような道路地
図を市街地と非市街地とに区画して各道路上の特徴点
(例えば、交差点、交通信号機、横断歩道、コンビニエ
ンスストア、ガソリンスタンド、又は住宅など)と共に
記憶したものである。GPS(Global Positioning Sys
tem)受信器34は、GPS衛生から発信された車両の
現在位置を表すGPS信号を受信するものである。方位
センサ35は、車両の向いている方向を検出するもので
ある。車速センサ36は、車両の速度を検出するもので
ある。VICS(Vehicle Information & Communicatio
n System)受信器37は、FM多重、電波ビーコン、光
ビーコンなどによる路車間通信によって、車両の走行路
が渋滞中であるか否か、又は同走行路の交通量などの道
路交通情報を表すVICS信号を受信するものである。
メイン制御回路31は、入出力部32における運転者に
よる指示操作、地図データベース33に記憶されている
地図データ、GPS及びVICS受信器34,37によ
り受信されたGPS及びVICS信号、並びに各センサ
35,36による検出に基づき図2に示したフローチャ
ートに対応したプログラムを実行し、ナビゲーションシ
ステムとしての処理を行うとともに、ランプ群10の配
光を決定してランプ制御回路20に対し指示信号を出力
するものである。
【0013】また、この車両用灯具の配光制御システム
は、点灯スイッチ41及び画像カメラ42も備えてい
る。点灯スイッチ41は、メイン制御回路31に接続さ
れて、ランプ群10の点灯を指示するためのスイッチで
ある。画像カメラ42は、ランプ制御回路20に接続さ
れて、車両前方を撮影するカメラである。
【0014】次に、上記のように構成した配光制御シス
テムの動作を図面を参照して説明する。図示しない車両
のイグニッションスイッチがオン操作されると、メイン
制御回路31及びランプ制御回路20は、それぞれ図
2,3のフローチャートに対応するプログラムの実行を
開始する。
【0015】メイン制御回路31は、図2のステップ1
00にてプログラムの実行を開始した後、ステップ10
2〜128からなる循環処理を繰返し実行し続ける。こ
の場合、まず、ステップ102にて、上記運転者の指示
操作を表す信号、地図データ、GPS及びVICS信
号、並びに各検出信号をそれぞれ入力する。そして、ス
テップ104にて、マップマッチング処理を実行する。
マップマッチング処理とは、上記入力したGPS信号及
び各検出信号に基づいて車両の現在位置を算出し、同算
出した現在位置を地図データと整合させることにより、
地図データにより表されるいずれかの道路上に車両の現
在位置を特定する処理である。なお、同処理は、プログ
ラムの進行を止めることなく上記循環処理中に繰返し実
行されるものであり、算出した車両の現在位置と地図デ
ータとが整合せず地図データにより表される道路上に車
両の現在位置を特定できなかった場合にも、同処理を未
完のままプログラムは次のステップ106以降へ進めら
れるようになっている。ステップ106においては、マ
ップマッチング処理により特定された車両の現在位置、
並びに上記入力された運転者の指示操作を表す信号、地
図データ、及びVICS信号に基づいて、車両の目的地
までの経路を算出して運転者に対し案内するなど、ナビ
ゲーションシステムとしての処理(ナビゲーション処
理)を実行する。
【0016】上記ナビゲーション処理後、メイン制御回
路31は、ステップ108にて、マップマッチング処理
が完了しているか否かを判定する。このとき、マップマ
ッチング処理が未完であった場合、すなわち算出した車
両の現在位置と地図データとが整合せず地図データによ
り表される道路上に車両の現在位置を特定できていなか
った場合、メイン制御回路31は「NO」との判定のも
とにプログラムをステップ102へ戻す。一方、このと
きマップマッチング処理が完了していれば、メイン制御
回路31は「YES」との判定のもとにプログラムをス
テップ110以降へ進める。
【0017】ステップ110においては、点灯スイッチ
41がオン状態であるか否かを判定する。このとき運転
者によってランプ群10の点灯が指示されておらず点灯
スイッチ41がオフ状態であれば、メイン制御回路31
は「NO」と判定してプログラムをステップ102へ戻
す。一方、このとき運転者によってランプ群10の点灯
が指示されていて点灯スイッチ41がオン状態であれ
ば、メイン制御回路31は「YES」と判定してプログ
ラムをステップ112以降へ進め、配光制御のための処
理の実行を開始する。
【0018】この場合、メイン制御回路31は、まずス
テップ112にて、車両近傍の例えば交差点などの特徴
点の個数Nを計測する。具体的には、地図データベース
33に記憶されている地図データ及び前記ステップ10
4のマップマッチング処理により特定された車両の現在
位置に基づいて、車両が走行してきた経路上であって車
両の現在位置から同経路に沿って所定距離内に存在する
特徴点の個数Nを計測するようにしている。この場合、
前記ステップ106のナビゲーション処理により算出し
た車両の予定経路を参照して、車両が走行する予定の経
路上であって車両の現在位置から同経路に沿って所定距
離内に存在する特徴点を計数するようにするか、若しく
は単に車両が走行中の道路上であって車両の現在位置か
ら同走行路に沿って前方に所定距離内に存在する特徴点
を計数するようにしてもよい。又は、図1にて二点鎖線
により示したように画像カメラ42をメイン制御回路3
1にも接続しておいて、車両の走行中に随時画像カメラ
42により車両前方を撮影して同撮影した画像に基づき
特徴点を検出するようにしておき、上記地図データベー
ス33に記憶している特徴点に代えてこの検出した特徴
点をこのとき計数するようにしてもよい。いずれの場合
も、計数の対象とする特徴点の種類は、単一種類であっ
てもよいし、複数種類であってもよい。
【0019】上記特徴点数Nの計数後、メイン制御回路
31は、ステップ114〜126からなる処理を実行し
て、同計数した特徴点数Nなどに基づいてランプ群10
の配光を決定する。特徴点数Nが第1所定数S1以下で
あった場合、メイン制御回路31は、ステップ114に
おける判定のもとにプログラムをステップ116以降へ
進める。なお、第1所定数S1は、上記ステップ112
にて計数の対象とした特徴点の種類に応じて予め決定さ
れ記憶されているものである。
【0020】メイン制御回路31は、ステップ116に
て、車両の走行中の道路に防眩柵が有るか否かを判定す
る。具体的には、地図データベース33に記憶されてい
る地図データ及び前記ステップ104のマップマッチン
グ処理により特定された車両の現在位置に基づいて、車
両が片側2車線以上の二条化道路を走行しているとき車
両の走行路に防眩柵が有ると判定するようにしている。
ただし、二条化道路とは、地図データベース33にて互
いに並行する上り専用及び下り専用の一対の道路として
記憶されている道路のことであり、片側2車線以上の二
条化道路とは前記上り専用及び下り専用の一対の道路が
それぞれ2車線以上である二条化道路のことである。な
お、この防眩柵の有無の判定は、画像カメラ42により
車両前方を撮影して同撮影した画像に基づき中央分離帯
の有無、車線幅、車線数、及び路側構造物を検出し、こ
の各検出結果に基づいて車両の走行路が片側2車線以上
の中央分離帯の有る道路であるか否かを判定することに
より行うようにしてもよい。
【0021】上記ステップ116の実行時、車両の走行
路に防眩柵が有る、すなわち「YES」と判定した場
合、メイン制御回路31は、プログラムをステップ11
8へ進めて車速センサ36により検出された車速が所定
速度(例えば、80km/h)以上であるか否かを判定
する。このとき車両の走行路に渋滞などがなく車両が上
記所定速度以上の速度にて走行していれば、メイン制御
回路31は「YES」と判定してプログラムをステップ
120へ進め高速走行モードにてランプ群10の配光を
決定する。高速走行モードは、ランプ群10のカットオ
フを比較的上側に設定して遠方への照射光量を高め運転
者の遠方に対する視認性を高く保とうとするモードであ
る。メイン制御回路31は、この高速走行モードにて定
められた範囲内にて、車両前方の道路の形状などにも基
づき、車両の進行方向を的確に照射するような配光を決
定する。
【0022】一方、車両が防眩柵の無い道路を走行中で
あった場合、又は渋滞などにより車両が前記所定速度未
満の速度にて走行していた場合、メイン制御回路31
は、ステップ116,118における「NO」との判定
のもとにプログラムをステップ124へ進め、通常走行
モードにてランプ群10の配光を決定する。通常走行モ
ードは、前記高速走行モードと比較してランプ群10の
カットオフを下側に設定し対向車にグレアを与えにくく
するとともに、カットオフをやや左上がりに設定して自
車走行車線への照射光量を高め運転者の左側路肩の視認
性を高く保とうとするモードである。メイン制御回路3
1は、この通常走行モードにて定められた範囲内にて、
車両の進行方向を的確に照射するような配光を決定す
る。
【0023】一方、前記ステップ112にて計測した特
徴点数Nが第1所定数S1より大きく第2所定数S2未
満であった場合、メイン制御回路31は、ステップ11
4における判定のもとにプログラムをステップ122以
降へ進める。なお、第2所定数S2は、第1所定数S1
より大きな値であり、第1所定数S1と同様に、上記ス
テップ112にて計数の対象とした特徴点の種類に応じ
て予め決定され記憶されているものである。
【0024】メイン制御回路31は、ステップ122に
て、車両が市街地を走行中であるか否かを判定する。具
体的には、前記ステップ104のマップマッチング処理
により特定された車両の現在位置が地図データベース3
3に記憶されている道路地図上にて市街地又は非市街地
のいずれの区画に存在するかを判定し、前記車両の現在
位置が市街地として区画されている領域に存在した場合
に車両が市街地を走行中であると判定するようにしてい
る。
【0025】上記ステップ122の実行時、車両が市街
地を走行中である、すなわち「YES」と判定した場
合、メイン制御回路31はプログラムを前記ステップ1
26へ進めて市街地走行モードにてランプ群10の配光
を決定する。市街地走行モードは、前記通常走行モード
と比較してランプ群10のカットオフをさらに下側に設
定し対向車及び先行車によりグレアを与えにくくするモ
ードである。メイン制御回路31は、この市街地走行モ
ードにて定められた範囲内にて、車両の進行方向を的確
に照射するような配光を決定する。
【0026】一方、上記ステップ122の実行時、車両
が非市街地を走行中であって市街地を走行中でない、す
なわち「NO」と判定した場合、メイン制御回路31は
プログラムを前記ステップ124へ進めて通常走行モー
ドにてランプ群10の配光を決定する。また、前記ステ
ップ112にて計測した特徴点数Nが第2所定数S2以
上であった場合、メイン制御回路31は、ステップ11
4における判定のもとにプログラムを前記ステップ12
6へ進めて市街地走行モードにてランプ群10の配光を
決定する。
【0027】上記ステップ120,124,126のい
ずれかにおける配光の決定後、メイン制御回路31は、
ステップ128にて、同決定した配光を指示する信号を
ランプ制御回路20に対し出力する。
【0028】一方、ランプ制御回路20は、前記イグニ
ッションスイッチのオン操作時に図3のステップ200
にてプログラムの実行を開始した後、まず、ステップ2
02の判定処理を繰返し実行して点灯スイッチ41のオ
ン操作を待つ。このとき運転者によって点灯スイッチ4
1がオン操作されてランプ群10の点灯が指示される
と、ランプ制御回路20はステップ202の判定にもと
づきプログラムをステップ204へ進め、以後ステップ
202,204の判定処理を繰返し実行してメイン制御
回路31からの配光制御信号の入力を待つ。
【0029】上記繰返し実行中、メイン制御回路31に
て配光が決定されて前記図2のステップ128の処理に
より同配光を指示する信号がランプ制御回路20に対し
て出力されると、ランプ制御回路20は同信号を入力し
てステップ204における判定のもとにプログラムをス
テップ206へ進め、同入力した信号により指示される
配光になるようにランプ群10を点灯する。この点灯
後、ランプ制御回路20は、点灯スイッチ41がオン状
態を維持していれば、ステップ208における判定のも
とにステップ208〜220からなる循環処理を繰返し
実行してランプ群10の配光を制御し続ける。
【0030】ランプ制御回路20は、まず、ステップ2
08,210の判定処理を繰返し実行してメイン制御回
路31からの配光制御信号の入力を待つ。このとき、前
記ステップ204における場合と同様にメイン制御回路
31にて配光が決定されて同配光を指示する信号がラン
プ制御回路20に対して出力されると、ランプ制御回路
20は同信号を入力してステップ210における判定に
もとづきプログラムをステップ212へ進める。ステッ
プ212においては、上記ステップ212にて新たに入
力した配光指示信号に基づいて、配光に変更があるか否
か、すなわち上記新たに入力した信号により指示される
配光がそれまでに指示されていた配光と異なるか否かを
判定する。このとき配光に変更がなければ、「NO」と
判定してプログラムをステップ208へ戻す。
【0031】一方、メイン制御回路31にてモードが切
り換わるなどしてそれまでと異なる配光が決定された場
合、同配光を指示する信号を入力したとき、ランプ制御
回路20はステップ212にて配光に変更有りすなわち
「YES」と判定してプログラムをステップ214へ進
め、その配光の変更が照射範囲を広くする変更であるか
否かを判定する。このとき、上記メイン制御回路31に
おけるモードの切り換わりが市街地走行モードから通常
走行モード若しくは高速走行モードへの切り換わりであ
った場合又は通常走行モードから高速走行モードへの切
り換わりであった場合などであって、上記配光の変更が
照射範囲をより広くする変更であったならば、ランプ制
御回路20は「YES」と判定してプログラムをステッ
プ216へ進める。ステップ216においては、ランプ
群10の配光を、上記新たに入力した信号により指示さ
れた配光になるように瞬時に切り換える。そして、同切
り換え後、プログラムを前記ステップ208へ戻す。
【0032】一方、上記メイン制御回路31におけるモ
ードの切り換わりが高速走行モードから通常走行モード
若しくは市街地走行モードへの切り換わりであった場
合、又は通常走行モードから市街地走行モードへの切り
換わりであった場合などであって、上記配光の変更がよ
りグレアを与えにくくするための照射範囲を狭くする変
更であったならば、ランプ制御回路20は上記ステップ
214の実行時に「NO」と判定してプログラムをステ
ップ218へ進める。ステップ218においては、画像
カメラ42により撮影した画像に基づいて、車両前方に
対向車又は先行車が有るか否かを判定する。なお、この
対向車又は先行車の有無の判定は、画像カメラ42に代
えてレーダー又は光センサを用いて行うようにしてもよ
い。
【0033】上記ステップ218の実行時、車両の前方
に対向車又は先行車が存在しなければ、ランプ制御回路
20は「NO」と判定してプログラムをステップ220
へ進める。ステップ220においては、ランプ群10の
配光を、上記新たに入力した信号により指示される配光
に所定時間(例えば、10秒)かけて徐々に連続的に変
化させて切り換える。なお、上記切り換えに用いる所定
時間は、車速に応じて増減させるようにしてもよい。例
えば、車速が遅いときは長い時間に設定してよりゆっく
りと配光を切り換えるようにし、車速が速いときは短い
時間に設定して比較的速やかに同切り換えを行うように
してもよい。また、特徴点の個数Nの変化に応じて配光
の変化の速度を変化させるようにしてもよい。同切り換
え後、ランプ制御回路20はプログラムを前記ステップ
208へ戻す。
【0034】一方、上記ステップ218の実行時、車両
の前方に対向車又は先行車が存在した場合、ランプ制御
回路20は「YES」と判定してプログラムを前記ステ
ップ216へ進め、ランプ群10の配光を瞬時に切り換
える。
【0035】また、上記ステップ208〜220からな
る循環処理中に運転者によって点灯スイッチ41がオフ
操作された場合、ランプ制御回路20は、ステップ20
8における判定のもとに、ステップ222にてランプ群
10を消灯し、プログラムをステップ202へ戻す。
【0036】上述のように、上記実施形態においては、
車両の走行中、メイン制御回路31にてモードが切り換
わるなどしてそれまでと異なる配光が決定されてランプ
群10の配光を変更する必要が生じたとき、ランプ制御
回路20は、同配光の変更がランプ群10の照射範囲を
より広くするものであれば配光が瞬時に切り換わるよう
にランプ群10を制御し、上記配光の変更がランプ群1
0の照射範囲をより狭くするものであれば配光が連続的
に変化して徐々に切り換わるようにランプ群10を制御
する。したがって、照射範囲が広くなるときはランプ群
10の配光が瞬時に切り換わるため運転者の視野が速や
かに確保されることになり、照射範囲が狭くなるときは
ランプ群10の配光が連続的に変化して徐々に切り換わ
るため運転者の視野が急に狭くなることが回避されて運
転者の違和感が抑制されることになる。これにより、運
転者に違和感を与えることなく、対向車及び先行車にグ
レアを与えることを回避するとともに運転者の視野を良
好に確保できるようになっている。
【0037】また、上記場合において、ランプ制御回路
20は、車両の前方に対向車又は先行車が有ると判定し
た場合には車両の照射範囲がより狭くなる場合であって
も配光が瞬時に変化して切り換わるようにランプ群10
を制御する。これにより、対向車及び先行車にグレアを
与えることをより確実に回避できるようになっている。
【0038】なお、上記実施形態においては、車両近傍
の特徴点の個数Nを計測して同個数Nに基づきランプ群
10の配光制御のモードを選択するようにしたが、車両
の周囲の照度を検出して同照度の値に基づき配光制御の
モードを選択するようにしてもよい。この場合、照度
は、画像カメラ42、又はレーダ若しくは光センサなど
により検出するようにするとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用灯具の配光制
御システムの全体概略図である。
【図2】図1のメイン制御回路にて実行されるプログラ
ムを示すフローチャートである。
【図3】図1のランプ制御回路にて実行されるプログラ
ムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ランプ群、20…ランプ制御回路、30…ナビゲ
ーションシステム、31…メイン制御回路、33…地図
データベース、36…車速センサ、41…画像カメラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 俊明 愛知県岡崎市岡町原山6番地18 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 椎窓 利博 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 小林 正自 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 Fターム(参考) 3K039 AA08 CC01 DA01 HA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の前部に付設された車両用灯具の配光
    を制御する配光制御システムであって、 所定の条件に基づき前記車両用灯具の配光を随時決定す
    る配光決定手段と、 前記配光決定手段により決定された配光になるように前
    記車両用灯具を制御する灯具制御手段とを備えた車両用
    灯具の配光制御システムにおいて、 前記灯具制御手段は、前記配光決定手段がそれまでと異
    なる配光を決定して前記車両用灯具の配光を変更する必
    要が生じたとき、同配光の変更が前記車両用灯具の照射
    範囲をより広くするものであれば前記配光が瞬時に切り
    換わるように前記車両用灯具を制御し、前記配光の変更
    が前記車両用灯具の照射範囲をより狭くするものであれ
    ば前記配光が連続的に変化して徐々に切り換わるように
    前記車両用灯具を制御することを特徴とする車両用灯具
    の配光制御システム。
  2. 【請求項2】車両の前部に付設された車両用灯具の配光
    を制御する配光制御システムであって、 所定の条件に基づいて複数のモードのうちから一つのモ
    ードを随時選択し同選択したモードにて前記車両用灯具
    の配光を決定する配光決定手段と、 前記配光決定手段により決定された配光になるように前
    記車両用灯具を制御する灯具制御手段とを備えた車両用
    灯具の配光制御システムにおいて、 前記灯具制御手段は、前記配光決定手段の選択モードが
    切り換わって前記車両用灯具の配光を変更する必要が生
    じたとき、同配光の変更が前記車両用灯具の照射範囲を
    より広くするものであれば前記配光が瞬時に切り換わる
    ように前記車両用灯具を制御し、前記配光の変更が前記
    車両用灯具の照射範囲をより狭くするものであれば前記
    配光が連続的に変化して徐々に切り換わるように前記車
    両用灯具を制御することを特徴とする車両用灯具の配光
    制御システム。
  3. 【請求項3】前記請求項1又は請求項2に記載の車両用
    灯具の配光制御システムにおいて、 前記車両の前方に存在する対向車又は先行車を検出する
    前方車両検出手段を設け、 前記灯具制御手段は、前記前方車両検出手段が前記車両
    の前方に対向車又は先行車を検出している場合には、前
    記車両用灯具の照射範囲が広くなるか狭くなるかに関わ
    らず前記配光が瞬時に切り換わるように前記車両用灯具
    を制御することを特徴とする車両用灯具の配光制御シス
    テム。
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