JP4163413B2 - 車両用灯具の配光制御システム - Google Patents

車両用灯具の配光制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両用灯具の配光を制御する配光制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシステムは、車両の走行中、同車両の走行している環境又は走行状態に基づいて複数のモードのうちから適切なモードを選択し、同選択した適切なモードにて車両用灯具の配光を制御することにより、対向車にグレアを与えることを回避した上で運転者の視野を常に極力広く確保しようとしている。この場合、例えば特開平8−207656号公報に示されているように、車両の走行路における中央分離帯の有無に応じて上記配光制御のモードを選択するようにしたものもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来システムにおいては、単に中央分離帯の有無に応じてモードを選択するようにしていただけであったため、きめ細かく適切なモードを選択することができず、適切な配光制御を常に実行することができなかった。特に、中央分離帯が有ると判定した場合には、一様に運転者の視認性を重視した対向車にグレアを与えやすい配光制御を行っていたため、市街地走行中などには不必要に対向車にグレアを与えることがあった。
【0004】
【発明の概要】
本発明の目的は、車両の走行中、きめ細かく適切なモードを選択して、対向車にグレアを与えることを確実に回避するとともに運転者の視野を常に良好に確保する車両用灯具の配光制御システムを提供することにある。
【0005】
本発明の構成上の特徴は、車両の前部に付設した車両用灯具の配光制御システムであって、各道路の車線数を示す道路地図を記憶した地図データベースと、前記車両の現在位置を前記地図データベースに記憶されている道路地図上にて特定する車両位置特定手段と、前記道路地図上にて特定された前記車両の現在位置に基づき同車両の走行路が片側所定車線数以上の二条化道路であるか否かを判定して、二条化道路である場合に同車両の走行路に中央分離帯があると判定する判定手段と、前記車両の走行路に中央分離帯があると判定した場合には高速走行モードにて前記車両用灯具の配光を制御し、前記車両の走行路に中央分離帯がないと判定した場合には前記高速走行モードと比較して前記車両用灯具のカットオフを下側に設定した対向車にグレアを与えにくいモードにて前記車両用灯具の配光を制御する配光制御手段とを設けたことにある。これによれば、車両の走行路が二条化道路であるか否かに応じてモードを選択するため、きめ細かく適切なモードを選択することが可能となる。そして、同選択した適切なモードに基づき車両用灯具の配光を制御するため、対向車にグレアを与えることを確実に回避した上で運転者の視野を常に良好に確保することが可能となる。
【0006】
発明の他の構成上の特徴は、車両の前部に付設した車両用灯具の配光制御システムであって、各道路の車線数と、各道路上の交差点、交通信号機、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、又は住宅のうち少なくとも一つである特徴点を示す道路地図を記憶した地図データベースと、前記車両の現在位置を前記地図データベースに記憶されている道路地図上にて特定する車両位置特定手段と、前記道路地図上にて特定された前記車両の位置に基づき同車両の走行路が片側所定車線数以上の二条化道路であるか否かを判定して、二条化道路である場合に同車両の走行路に中央分離帯があると判定する判定手段と、前記道路地図上にて特定された前記車両の位置に基づき前記地図データベースを参照して同車両の近傍の前記特徴点の個数を計測する特徴点計測手段と、該特徴点計測手段により計測された特徴点の個数が第1所定数以下であって前記判定手段により前記車両の走行路に中央分離帯があると判定された場合には、高速走行モードにて前記車両用灯具の配光を制御し、前記特徴点の個数が前記第1所定数以下であって前記車両の走行路に中央分離帯がないと判定された場合、或いは前記特徴点の個数が前記第1所定数より大きい場合には、前記高速走行モードと比較して前記車両用灯具のカットオフを下側に設定した対向車にグレアを与えにくいモードにて前記車両用灯具の配光を制御する配光制御手段とを設けたことにある。
【0007】
上記特徴を有する車両用灯具の配光制御システムにおいては、車両近傍の特徴点の個数及び車両の走行路が二条化道路であるか否かに応じてモードを選択するため、きめ細かく適切なモードを選択することが可能となる。そして、同選択した適切なモードに基づき車両用灯具の配光を制御するため、対向車にグレアを与えることを確実に回避した上で運転者の視野を常に良好に確保することが可能となる。特に、特徴点の個数が第1所定数以下であってかつ車両の走行路が二条化道路である場合にのみ高速走行モードにて車両用灯具の配光を制御し、それ以外の場合には高速走行モードと比較して対向車にグレアを与えにくいモードにて車両用灯具の配光を制御するようにしているため、市街地走行中などに不必要に対向車にグレアを与えることを確実に回避することができる。
【0008】
本発明の他の構成上の特徴は、上記の構成を備えた車両用灯具の配光制御システムにおいて、前記配光制御手段は、前記計測された特徴点の個数が第1所定数以下であって前記車両の走行路が二条化道路でない場合、或いは前記特徴点の個数が前記第1所定数より大きくて第2所定数未満であるとともに前記車両が非市街地を走行中である場合には通常走行モードにて前記車両用灯具の配光を制御し、または前記特徴点の個数が前記第1所定数より大きくて前記第2所定数未満であるとともに前記車両が市街地を走行中である場合、或いは前記特徴点の個数が前記第2所定数以上である場合に、前記通常走行モードと比較して前記車両用灯具のカットオフを下側に設定した対向車にグレアを与えにくい市街地走行モードにて前記車両用灯具の配光を制御するように構成したことにある。この場合、前記地図データベースを、前記道路地図を市街地と非市街地とに区画して記憶しておくように構成し、前記配光制御手段を、前記車両位置特定手段により特定された車両の現在位置が前記地図データベースに記憶されている道路地図上にていずれの区画に存在するかを判定することにより前記車両が市街地を走行中であるか非市街地を走行中であるかを判定するように構成するとよい。
【0009】
上記特徴を有する車両用灯具の配光制御システムにおいては、車両近傍の特徴点の個数、車両の走行路が二条化道路であるか否か、及び車両が走行中の地域に応じて、高速走行モードと比較して対向車にグレアを与えにくい通常走行モード、又は同通常走行モードと比較してさらに対向車にグレアを与えにくい市街地走行モードが選択されるようになるため、より確実に適切な配光制御を実行することが可能となる。
【0010】
本発明の他の構成上の特徴は、上記いずれかの特徴を有する車両用灯具の配光制御システムにおいて、前記配光制御手段を、前記車両の走行路が渋滞中であったとき前記高速走行モードによる配光制御を禁止するように構成したことにある。この場合、前記車両の速度を検出する車速検出手段を設け、前記配光制御手段を、前記車速検出手段により検出された車速に基づき前記車両の走行路が渋滞中であるか否かを判定するように構成するか、又は、前記配光制御手段を、路車間通信により取得した情報に基づき前記車両の走行路が渋滞中であるか否かを判定するように構成するとよい。これによれば、車両の走行路の渋滞中には対向車にグレアを比較的与えやすい高速走行モードによる配光制御が禁止されることになり、より確実に対向車にグレアを与えることを回避できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示した車両用灯具の配光制御システムは、ランプ群10の配光を配光制御回路20により制御するものであり、車両に搭載されたナビゲーション(経路誘導)システム30を一部兼用して構成されている。
【0012】
ランプ群10は、車両の前部に付設されたヘッドランプ、フォグランプ、コーナーランプなどの複数のランプにより構成されて車両前方乃至側方を照射するものであり、各ランプの光軸方向、照射範囲、又は光量などの変化によって全体の配光を変化させられるようになっている。配光制御回路20は、ナビゲーションシステム30のメイン制御回路31から出力された指示信号に従いランプ群10の配光を制御する。
【0013】
ナビゲーションシステム30は、それぞれメイン制御回路31に接続された入出力部32、地図データベース33、GPS受信器34、方位センサ35、車速センサ36、及びVICS受信器37を備えている。入出力部32は、目的地の指示時などに運転者により操作されるとともに、運転者に対し必要な案内情報を画面表示又は音声により出力するものである。地図データベース33は、各道路の車線数がわかるような道路地図を市街地と非市街地とに区画して各道路上の特徴点(例えば、交差点、交通信号機、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、又は住宅など)と共に記憶したものである。GPS(Global Positioning System)受信器34は、GPS衛星から発信された車両の現在位置を表すGPS信号を受信するものである。方位センサ35は、車両の向いている方向を検出するものである。車速センサ36は、車両の速度を検出するものである。VICS(Vehicle Information & Communication System)受信器37は、FM多重、電波ビーコン、光ビーコンなどによる路車間通信によって、車両の走行路が渋滞中であるか否か、又は同走行路の交通量などの道路交通情報を表すVICS信号を受信するものである。メイン制御回路31は、入出力部32における運転者による指示操作、地図データベース33に記憶されている地図データ、GPS及びVICS受信器34,37により受信されたGPS及びVICS信号、並びに各センサ35,36による検出に基づき図2に示したフローチャートに対応したプログラムを実行し、ナビゲーションシステムとしての処理を行うとともに、ランプ群10の配光を決定して配光制御回路20に対し指示信号を出力するものである。
【0014】
また、メイン制御回路31には、点灯スイッチ41も接続されている。点灯スイッチ41は、ランプ群10の点灯を指示するためのスイッチである。
【0015】
次に、上記のように構成した配光制御システムの動作を図2のフローチャートに沿って説明する。図示しない車両のイグニッションスイッチがオン操作されると、メイン制御回路31は、ステップ100にてプログラムの実行を開始し、以後、ステップ102〜128からなる循環処理を繰返し実行し続ける。
【0016】
メイン制御回路31は、まずステップ102にて、上記運転者の指示操作を表す信号、地図データ、GPS及びVICS信号、並びに各検出信号をそれぞれ入力する。そして、ステップ104にて、マップマッチング処理を実行する。マップマッチング処理とは、上記入力したGPS信号及び車両の方向と車速の検出信号に基づいて車両の現在位置を算出し、同算出した現在位置を地図データと整合させることにより、地図データにより表されるいずれかの道路上に車両の現在位置を特定する処理である。なお、同処理は、プログラムの進行を止めることなく上記循環処理中に繰返し実行されるものであり、算出した車両の現在位置と地図データとが整合せず地図データにより表される道路上に車両の現在位置を特定できなかった場合にも、同処理を未完のままプログラムは次のステップ106以降へ進められるようになっている。ステップ106においては、マップマッチング処理により特定された車両の現在位置、並びに上記入力された運転者の指示操作を表す信号、地図データ、及びVICS信号に基づいて、車両の目的地までの経路を算出して運転者に対し案内するなど、ナビゲーションシステムとしての処理(ナビゲーション処理)を実行する。
【0017】
上記ナビゲーション処理後、メイン制御回路31は、ステップ108にて、マップマッチング処理が完了しているか否かを判定する。このとき、マップマッチング処理が未完であった場合、すなわち算出した車両の現在位置と地図データとが整合せず地図データにより表される道路上に車両の現在位置を特定できていなかった場合、メイン制御回路31は「NO」との判定のもとにプログラムをステップ102へ戻す。一方、このときマップマッチング処理が完了していれば、メイン制御回路31は「YES」との判定のもとにプログラムをステップ110以降へ進める。
【0018】
ステップ110においては、点灯スイッチ41がオン状態であるか否かを判定する。このとき運転者によってランプ群10の点灯が指示されておらず点灯スイッチ41がオフ状態であれば、メイン制御回路31は「NO」と判定してプログラムをステップ102へ戻す。一方、このとき運転者によってランプ群10の点灯が指示されていて点灯スイッチ41がオン状態であれば、メイン制御回路31は「YES」と判定してプログラムをステップ112以降へ進め、配光制御のための処理の実行を開始する。
【0019】
この場合、メイン制御回路31は、まずステップ112にて、車両近傍の例えば交差点などの特徴点の個数Nを計測する。具体的には、地図データベース33に記憶されている地図データ及び前記ステップ104のマップマッチング処理により特定された車両の現在位置に基づいて、車両の走行路上であって同車両の現在位置から所定距離内に存在する特徴点の個数Nを計測するようにしている。計数の対象とする特徴点の種類は、単一種類であってもよいし、複数種類であってもよい。なお、この計数は、地図データベース33に各道路を予め複数の区間に分けて記憶しておいて、車両の走行路上であって同車両が走行中の区間内に存在する特徴点の個数Nを計測するようにして行ってもよい。
【0020】
上記特徴点数Nの計数後、メイン制御回路31は、ステップ114〜126からなる処理を実行して、同計数した特徴点数Nなどに基づいてランプ群10の配光を決定する。特徴点数Nが第1所定数S1以下であった場合、メイン制御回路31は、ステップ114における判定のもとにプログラムをステップ116以降へ進める。なお、第1所定数S1は、上記ステップ112にて計数の対象とした特徴点の種類に応じて予め決定され記憶されているものである。
【0021】
メイン制御回路31は、ステップ116にて、車両の走行路における中央分離帯の有無を判定する。具体的には、地図データベース33に記憶されている地図データ及び前記ステップ104のマップマッチング処理により特定された車両の現在位置に基づいて、片側2車線以上の二条化道路を車両が走行しているとき車両の走行路に中央分離帯が有ると判定するようにしている。ただし、二条化道路とは、地図データベース33にて、単なる一本の道路としてではなく、互いに並行する上り専用及び下り専用の一対の道路として記憶されている高速道路や主要国道などの道路のことであり、片側2車線以上の二条化道路とは前記上り専用及び下り専用の一対の道路がそれぞれ2車線以上である二条化道路のことである。
【0022】
上記ステップ116の実行時、車両の走行路に中央分離帯が有る、すなわち「YES」と判定した場合、メイン制御回路31は、プログラムをステップ118へ進めて、車両の走行路が渋滞中であるか否かを判定する。具体的には、車速センサ36により検出された車速が所定速度(例えば、60km/h)以下であった場合、VICS受信器37により走行路が渋滞中であることを表すVICS信号が受信された場合、又はVICS受信器37により受信されたVICS信号が表す走行路の交通量が所定の基準交通量より多かった場合に、車両の走行路が渋滞中であると判定するようにしている。
【0023】
上記ステップ118の実行時、車両の走行路が渋滞中でない、すなわち「NO」と判定した場合、メイン制御回路31は、プログラムをステップ120へ進めて、高速走行モードにてランプ群10の配光を決定する。高速走行モードは、ランプ群10のカットオフを比較的上側に設定して遠方への照射光量を高め運転者の遠方に対する視認性を高く保とうとするモードである。メイン制御回路31は、この高速走行モードにて定められた範囲内にて、車両前方の道路の形状などにも基づき、車両の進行方向を的確に照射するような配光を決定する。
【0024】
一方、前記ステップ116の実行時、車両の走行路に中央分離帯が無い、すなわち「NO」と判定した場合、メイン制御回路31は、プログラムをステップ124へ進めて、通常走行モードにてランプ群10の配光を決定する。通常走行モードは、前記高速走行モードと比較してランプ群10のカットオフを下側に設定し対向車にグレアを与えにくくするとともに、カットオフをやや左上がりに設定して自車走行車線への照射光量を高め運転者の左側路肩の視認性を高く保とうとするモードである。メイン制御回路31は、この通常走行モードにて定められた範囲内にて、車両の進行方向を的確に照射するような配光を決定する。
【0025】
一方、前記ステップ118の実行時、車両の走行路が渋滞中である、すなわち「YES」と判定した場合、メイン制御回路31はプログラムをステップ126へ進めて市街地走行モードにてランプ群10の配光を決定する。市街地走行モードは、前記通常走行モードと比較してランプ群10のカットオフをさらに下側に設定し対向車及び先行車によりグレアを与えにくくするモードである。メイン制御回路31は、この市街地走行モードにて定められた範囲内にて、車両の進行方向を的確に照射するような配光を決定する。
【0026】
一方、前記ステップ112にて計測した特徴点数Nが第1所定数S1より大きく第2所定数S2未満であった場合、メイン制御回路31は、ステップ114における判定のもとにプログラムをステップ122以降へ進める。なお、第2所定数S2は、第1所定数S1より大きな値であり、第1所定数S1と同様に、上記ステップ112にて計数の対象とした特徴点の種類に応じて予め決定され記憶されているものである。
【0027】
メイン制御回路31は、ステップ122にて、車両が市街地を走行中であるか否かを判定する。具体的には、前記ステップ104のマップマッチング処理により特定された車両の現在位置が地図データベース33に記憶されている道路地図上にて市街地又は非市街地のいずれの区画に存在するかを判定し、前記車両の現在位置が市街地として区画されている領域に存在した場合に車両が市街地を走行中であると判定するようにしている。このとき、車両が市街地を走行中である、すなわち「YES」と判定すると、メイン制御回路31はプログラムを前記ステップ126へ進めて市街地走行モードにてランプ群10の配光を決定する。一方、車両が非市街地を走行中であって市街地を走行中でない、すなわち「NO」と判定すると、メイン制御回路31はプログラムを前記ステップ124へ進めて通常走行モードにてランプ群10の配光を決定する。
【0028】
一方、前記ステップ112にて計測した特徴点数Nが第2所定数S2以上であった場合、メイン制御回路31は、ステップ114における判定のもとにプログラムを前記ステップ126へ進めて市街地走行モードにてランプ群10の配光を決定する。
【0029】
上記ステップ120,124,126のいずれかにおける配光の決定後、メイン制御回路31は、ステップ128にて、同決定した配光を指示する信号を配光制御回路20に対し出力する。このとき、配光制御回路20は、この配光指示信号に基づきランプ群10を配光制御する。これら各処理後、メイン制御回路31はプログラムをステップ102へ戻す。
【0030】
上述のように、上記実施形態においては、車両近傍の特徴点の個数N及び車両の走行路における中央分離帯の有無に応じてモードを選択するようにしているため、きめ細かく適切なモードを選択することができる。そして、同選択した適切なモードに基づいてランプ群10の配光を制御するため、対向車にグレアを与えることを確実に回避した上で運転者の視野を常に良好に確保することが可能である。特に、特徴点数Nが第1所定数S1以下であってかつ車両の走行路に中央分離帯が有る場合にのみ高速走行モードにてランプ群10の配光を制御し、それ以外の場合には高速走行モードと比較して対向車にグレアを与えにくい通常走行モード又は市街地走行モードにてランプ群10の配光を制御するようにしているため、市街地走行中などに不必要に対向車にグレアを与えることを確実に回避できる。
【0031】
さらに、上記通常走行モード、及び同通常走行モードと比較してさらに対向車にグレアを与えにくい市街地走行モードを、車両近傍の特徴点の個数、車両の走行路における中央分離帯の有無、及び車両が走行中の地域に応じて選択するようにしているため、より確実に適切な配光制御を実行できるようになっている。
【0032】
また、上記中央分離帯の有無の判定(ステップ116)は、地図データベース33に記憶されている地図情報及びステップ104のマップマッチング処理により特定された車両の現在位置に基づいて行うようにしており、特に、車両が片側2車線以上の二条化道路を走行しているとき車両の走行路に中央分離帯が有ると判定するようにしているため、簡単かつ的確に上記中央分離帯の有無を判定できる。
【0033】
また、車両の走行路が渋滞中であった場合には、ステップ118の判定に基づいて、ステップ120における高速走行モードによる配光の決定が禁止されるようになっている。これにより、車両の走行路の渋滞中には対向車にグレアを比較的与えやすい高速走行モードによる配光制御が禁止されることになるため、より確実に対向車にグレアを与えることを回避できる。
【0034】
なお、上記実施形態においては、車両近傍の特徴点の個数、車両の走行路における中央分離帯の有無、及び車両が走行中の地域に基づいてランプ群10の配光制御のモードを高速走行モード、通常走行モード、又は市街地走行モードのうちから選択するようにしたが、より多くの条件に基づいて、上記各モードをより細分化したモードを選択して配光を決定するようにしてもよい。例えば、地図データベース33にて道路地図を商業地、工業地などさらに細かく区画して記憶しておき、車両の現在位置がいずれの区画に存在するかによってさらに細分化したモードを選択するようにしてもよい。また、道路種別、道路照明などに基づいて、さらに細分化したモードを選択するようにしてもよい。
【0035】
また、上記モード選択の際には、特徴点の個数に応じた判定を省略するようにしてもよい。この場合、前記図2のステップ112,114の処理を省略して、ステップ110の実行後にまずステップ116にて車両の走行路が二条化道路であるか否かを判定するとよい。そのとき車両の走行路が二条化道路であれば、ステップ118を実行して、渋滞中でないことを条件にプログラムをステップ120へ進めて高速走行モードを選択する。また、渋滞中であればプログラムをステップ126へ進めて市街地走行モードを選択する。一方、車両の走行路が二条化道路でなかった場合、ステップ122を実行して、車両の走行路が市街地であればプログラムをステップ126へ進めて市街地走行モードを選択し、車両の走行路が市街地でなければプログラムをステップ124へ進めて通常走行モードを選択するとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用灯具の配光制御システムの全体概略図である。
【図2】図1のメイン制御回路にて実行されるプログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ランプ群、20…配光制御回路、30…ナビゲーションシステム、31…メイン制御回路、33…地図データベース、36…車速センサ、37…VICS受信器。

Claims (7)

  1. 車両の前部に付設した車両用灯具の配光制御システムであって、
    各道路の車線数を示す道路地図を記憶した地図データベースと、
    前記車両の現在位置を前記地図データベースに記憶されている道路地図上にて特定する車両位置特定手段と、
    前記道路地図上にて特定された前記車両の現在位置に基づき同車両の走行路が片側所定車線数以上の二条化道路であるか否かを判定して、二条化道路である場合に同車両の走行路に中央分離帯があると判定する判定手段と、
    前記車両の走行路に中央分離帯があると判定した場合には高速走行モードにて前記車両用灯具の配光を制御し、前記車両の走行路に中央分離帯がないと判定した場合には前記高速走行モードと比較して前記車両用灯具のカットオフを下側に設定した対向車にグレアを与えにくいモードにて前記車両用灯具の配光を制御する配光制御手段とを設けたことを特徴とする車両用灯具の配光制御システム。
  2. 車両の前部に付設した車両用灯具の配光制御システムであって、
    各道路の車線数と、各道路上の交差点、交通信号機、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、又は住宅のうち少なくともいずれか一つである特徴点を示す道路地図を記憶した地図データベースと、
    前記車両の現在位置を前記地図データベースに記憶されている道路地図上にて特定する車両位置特定手段と、
    前記道路地図上にて特定された前記車両の位置に基づき同車両の走行路が
    片側所定車線数以上の二条化道路であるか否かを判定して、二条化道路である場合に同車両の走行路に中央分離帯があると判定する判定手段と、
    前記道路地図上にて特定された前記車両の位置に基づき前記地図データベースを参照して同車両の近傍の前記特徴点の個数を計測する特徴点計測手段と、
    該特徴点計測手段により計測された特徴点の個数が第1所定数以下であって前記判定手段により前記車両の走行路に中央分離帯があると判定された場合には、高速走行モードにて前記車両用灯具の配光を制御し、前記特徴点の個数が前記第1所定数以下であって前記車両の走行路に中央分離帯がないと判定された場合、或いは前記特徴点の個数が前記第1所定数より大きい場合には、前記高速走行モードと比較して前記車両用灯具のカットオフを下側に設定した対向車にグレアを与えにくいモードにて前記車両用灯具の配光を制御する配光制御手段とを設けたことを特徴とする車両用灯具の配光制御システム。
  3. 前記請求項2に記載の車両用灯具の配光制御システムにおいて、
    前記配光制御手段は、前記計測された特徴点の個数が第1所定数以下であって前記車両の走行路が二条化道路でない場合、或いは前記特徴点の個数が前記第1所定数より大きくて第2所定数未満であるとともに前記車両が非市街地を走行中である場合には通常走行モードにて前記車両用灯具の配光を制御し、または前記特徴点の個数が前記第1所定数より大きくて前記第2所定数未満であるとともに前記車両が市街地を走行中である場合、或いは前記特徴点の個数が前記第2所定数以上である場合に、前記通常走行モードと比較して前記車両用灯具のカットオフを下側に設定した対向車にグレアを与えにくい市街地走行モードにて前記車両用灯具の配光を制御することを特徴とする車両用灯具の配光制御システム。
  4. 前記請求項2又は請求項3に記載の車両用灯具の配光制御システムにおいて、
    前記地図データベースは、前記道路地図を市街地と非市街地とに区画して記憶しており、
    前記配光制御手段は、前記車両位置特定手段により特定された車両の現在位置が前記地図データベースに記憶されている道路地図上にていずれの区画に存在するかを判定することにより前記車両が市街地を走行中であるか非市街地を走行中であるかを判定することを特徴とする車両用灯具の配光制御システム。
  5. 前記請求項1乃至請求項4のうちのいずれか一つに記載の車両用灯具の配光制御システムにおいて、
    前記配光制御手段は、前記車両の走行路が渋滞中であったとき前記高速走行モードによる配光制御を禁止することを特徴とする車両用灯具の配光制御システム。
  6. 前記請求項5に記載の車両用灯具の配光制御システムにおいて、
    前記車両の速度を検出する車速検出手段を設け、
    前記配光制御手段は、前記車速検出手段により検出された車速に基づき前記車両の走行路が渋滞中であるか否かを判定することを特徴とする車両用灯具の配光制御システム。
  7. 前記請求項5に記載の車両用灯具の配光制御システムにおいて、
    前記配光制御手段は、路車間通信により取得した情報に基づき前記車両の走行路が渋滞中であるか否かを判定することを特徴とする車両用灯具の配光制御システム。
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