JP2002191719A - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents

マルチピースソリッドゴルフボール

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JP2002191719A JP2000392306A JP2000392306A JP2002191719A JP 2002191719 A JP2002191719 A JP 2002191719A JP 2000392306 A JP2000392306 A JP 2000392306A JP 2000392306 A JP2000392306 A JP 2000392306A JP 2002191719 A JP2002191719 A JP 2002191719A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ゴム質の弾性ソリッドコアを少なくとも
3層の樹脂カバーで被覆したマルチピースソリッドゴル
フボールにおいて、上記コアは294N(30kgf)
の荷重を加えた時に1.6mm以上変形する硬さを有す
る一方、上記カバーはコアに近接したカバー内層のショ
アD硬度が55以上であり、外表面に多数のディンプル
を具備するカバー外層のショアD硬度が40〜55であ
り、これらカバー内外層に挟まれたカバー中間層は8〜
50のショアD硬度Aと、1.2mm以下の厚みBを有
すると共に、該A,BがA/B≧35の関係を満たすこ
とを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。 【効果】 ボールの反発性を損うことなく、ドライバー
ショット時のスピンの不所望な増加を抑え、高い飛び性
能を有すると共に、ショートアイアンによる打球のスピ
ンの維持に基づくコントロール性に優れた高性能なマル
チピースソリッドゴルフボールを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム質の弾性ソリ
ッドコアを複数層の樹脂カバーで被覆したマルチピース
ソリッドゴルフボールに関し、特に飛距離性能とコント
ロール性の面で優れた少なくとも3層の樹脂カバーを具
備するマルチピースソリッドゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ソリッ
ドゴルフボールは、ゴム質の弾性ソリッドコアを耐カッ
ト性、耐摩耗性等の外傷防止の面で優れた比較的硬いア
イオノマー樹脂製カバーで被覆した構造のものが知られ
ている。
【0003】このようなソリッドゴルフボールは、優れ
た飛距離特性を有する反面、打感が硬いため、プロゴル
ファー等の上級者には不満があり、そのため樹脂カバー
を複数層に形成し、そのうちカバー外層によって保護さ
れるカバー内層に柔軟性を持たせたり、厚みを増したり
して打感を緩和することが試みられてきた。
【0004】しかしながら、カバー内層を単に軟らかく
したり、厚みを増したりしただけでは、ドライバー等の
ロフトの小さいクラブによる打球のスピンが増加した
り、ボールの反発性が減少して飛距離が低下し、また、
アイアンクラブによる向かい風に対しての打球に吹け上
りが生じ易いなどの問題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、ゴム質の弾性ソリッドコアを少なくとも3層の樹脂
カバーで被覆したマルチピースソリッドゴルフボールに
おいて、ボールの反発性を損うことなく、ドライバーシ
ョット時のスピンの不所望な増加を抑え、高い飛び性能
を有すると共に、ショートアイアンによる打球のスピン
の維持に基づくコントロール性に優れ、また、耐久性及
び打感が良好な高性能なマルチピースソリッドゴルフボ
ールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、下記のマルチピースソリッドゴルフボール
を提供する。
【0007】請求項1:ゴム質の弾性ソリッドコアを少
なくとも3層の樹脂カバーで被覆したマルチピースソリ
ッドゴルフボールにおいて、上記コアは294N(30
kgf)の荷重を加えた時に1.6mm以上変形する硬
さを有する一方、上記カバーはコアに近接したカバー内
層のショアD硬度が55以上であり、外表面に多数のデ
ィンプルを具備するカバー外層のショアD硬度が40〜
55であり、これらカバー内外層に挟まれたカバー中間
層は8〜50のショアD硬度Aと、1.2mm以下の厚
みBを有すると共に、該A,BがA/B≧35の関係を
満たすことを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボ
ール。 請求項2:上記ディンプルが平面視円形であって、ディ
ンプル容積にディンプル直径の平方根を乗じることによ
って得られるディンプル弾道容積の総和が530〜75
0である請求項1記載のマルチピースソリッドゴルフボ
ール。 請求項3:カバー内層が、アイオノマー樹脂又はアイオ
ノマー樹脂とポリオレフィン系エラストマーとからなる
樹脂成分を主材として形成された請求項1又は2記載の
マルチピースソリッドゴルフボール。 請求項4:カバー中間層が、ポリエステル系エラストマ
ー、ポリウレタン系エラストマー、ポリオレフィン系エ
ラストマー、ポリアミド系エラストマー、アイオノマー
樹脂又はこれらの混合物を主材として形成された請求項
1乃至3のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴ
ルフボール。 請求項5:カバー中間層の厚みが0.1〜1.2mmで
ある請求項1乃至4のいずれか1項記載のマルチピース
ソリッドゴルフボール。 請求項6:カバー外層が、熱可塑性ポリウレタン系エラ
ストマー、熱硬化性ポリウレタン系エラストマー、ポリ
エステル系エラストマー又はこれらの混合物を主材とし
て形成された請求項1乃至5のいずれか1項記載のマル
チピースソリッドゴルフボール。 請求項7:カバー外層が、芳香族又は脂肪族ジイソシア
ネートを用いて得られる熱可塑性ポリウレタン系エラス
トマーを主材として形成された請求項6記載のマルチピ
ースソリッドゴルフボール。 請求項8:カバー外層が、熱可塑性ポリウレタン系エラ
ストマーと、イソシアネート化合物との反応生成物を主
材として形成された請求項6又は7記載のマルチピース
ソリッドゴルフボール。 請求項9:上記カバーのショアD硬度が、各層間で内層
≧外層≧中間層の順である請求項1乃至8のいずれか1
項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。 請求項10:上記カバーの各層間に接着剤層を介在させ
てなる請求項1乃至9のいずれか1項記載のマルチピー
スソリッドゴルフボール。
【0008】本発明によれば、ゴム質の弾性ソリッドコ
アを少なくとも3層の樹脂カバーで被覆し、ボール表面
に多数のディンプルを備えたマルチピースソリッドゴル
フボールにおいて、カバー各層の硬さと厚みを適正に組
合わせることにより、反発性を損うことなく、ドライバ
ーでのフルショットでのスピンが増えすぎないと共に、
ディンプル容積にディンプル直径の平方根を乗じること
によって得られるディンプル弾道容積VTの総和を適正
な範囲とすることにより、低めの弾道と弾道の落ち際に
伸びを有し、これらが相俟って、ドライバーショットで
の風に影響され難く、ランが多くなり飛び性能に優れ、
かつショートアイアンでのアプローチショット時のスピ
ン性能に優れた高性能なマルチピースソリッドゴルフボ
ールが得られるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。本発明のマルチピースソリッドゴルフボール
Gは、例えば図1に示したように、ソリッドコア1と、
このコアを被覆するカバー内層2と、このカバー内層を
被覆するカバー中間層3と、このカバー中間層を被覆す
るカバー外層4とを備えたものである。なお、図1中、
Dはディンプルを示す。
【0010】ここで、上記ソリッドコア1は、ゴム組成
物にて形成したものが好ましい。ゴム組成物としては、
基材としてポリブタジエンを使用したものが好ましい。
このポリブタジエンとしては、シス構造を少なくとも4
0%以上有する1,4−シスポリブタジエンが好適に挙
げられる。また、この基材ゴム中には、所望により該ポ
リブタジエンに天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレ
ンブタジエンゴムなどを適宜配合することができる。ゴ
ム成分を多くすることにより、ゴルフボールの反発性を
向上させることができる。
【0011】また、上記ゴム組成物には、架橋剤として
メタクリル酸亜鉛、アクリル酸亜鉛等の不飽和脂肪酸の
亜鉛塩、マグネシウム塩やトリメチルプロパンメタクリ
レート等のエステル化合物を配合し得るが、特にアクリ
ル酸亜鉛を好適に使用し得る。これら架橋剤の配合量
は、上記基材ゴム100質量部に対し、10質量部以上
50質量部以下、特に20質量部以上45質量部以下と
することが好ましい。
【0012】上記ゴム組成物中には、通常、加硫剤が配
合されているが、この加硫剤中には、1分間で半減期を
迎える温度を155℃以下とするパーオキサイドが含ま
れていることが推奨され、その含有量は加硫剤全体の3
0質量%以上、特に40質量%以上であり、その上限は
特に制限されないが、70質量%以下であることが好ま
しい。このようなパーオキサイドとしては、市販品を用
いることができ、例えばパーヘキサ3M(日本油脂社
製)などが挙げられる。加硫剤の配合量は、基材ゴム1
00質量部に対し、0.6質量部以上2質量部以下とす
ることができる。
【0013】更に必要に応じて、老化防止剤や比重調整
用の充填剤として酸化亜鉛や硫酸バリウム等を配合する
ことができる。
【0014】上記成分を配合して得られるソリッドコア
組成物は、通常の混練機、例えばバンバリーミキサーや
ロール等を用いて混練し、コア用金型に圧縮又は射出成
形し、成形体を架橋剤及び共架橋剤が作用するのに十分
な温度、例えば加硫剤としてジクミルパーオキサイドを
用い、架橋剤としてアクリル酸亜鉛を用いた場合には、
約130〜170℃、特に150〜160℃で10〜4
0分、特に12〜20分加熱硬化してソリッドコアを調
製する。
【0015】上記ゴム組成物は、公知の方法で加硫・硬
化させてソリッドコアを製造することができる。
【0016】また、このソリッドコアは、294N(3
0kgf)の荷重を負荷した場合における変形量が1.
6mm以上であることが必要であり、好ましくは1.7
mm以上、より好ましくは1.8mm以上、更に好まし
くは1.9mm以上、最も好ましくは2.0mm以上で
あり、上限として6.0mm以下、好ましくは5.0m
m以下、より好ましくは4.0mm以下、更に好ましく
は3.5mm以下、最も好ましくは3.0mm以下であ
る。上記294N(30kgf)の荷重負荷時の変形量
が上記値より小さいと、フィーリングが硬くなり、好ま
しくない。一方、上記変形量が大きすぎると、反発性及
び耐久性が低下するおそれがある。なお、コア断面の硬
度分布(JIS−C硬度)は、中心〜表面間で平坦であ
っても、中心〜表面間で傾斜をもたせても、或いは部分
的に硬度差を設けても構わない。
【0017】上記ソリッドコアの比重は1.0以上、好
ましくは1.05以上、より好ましくは1.1以上であ
り、上限として1.3以下、好ましくは1.25以下、
より好ましくは1.2以下である。
【0018】なお、コアは一種類の材料からなる単層構
造としても、異種の材料からなる層を積層した二層以上
からなる多層構造としても構わない。
【0019】上記ソリッドコア1を被覆するカバー内層
2は、アイオノマー樹脂又はアイオノマー樹脂とポリオ
レフィン系エラストマーとからなる樹脂成分を主材とし
たものにて形成することが好ましい。また、アイオノマ
ー樹脂にポリエステル系エラストマーをブレンドしたも
の、アイオノマー樹脂の中和度を上げた樹脂材料、及び
酸含有量の高いアイオノマー樹脂も好適に用いることが
できる。
【0020】アイオノマー樹脂に更にポリオレフィン系
エラストマーを混合することにより、各々を単独で使用
したときに達し得ない特性(例えば打感や反発性)を得
ることができる。ポリオレフィン系エラストマーとして
は、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ゴム強化ポリオ
レフィンポリマー、フレキソマー、プラストマー、酸変
性物を含む熱可塑性エラストマー(スチレン系ブロック
コポリマー、水素添加ポリブタジエンエチレンプロピレ
ンゴム)、動的に加硫されたエラストマー、エチレンア
クリレート、エチレンビニルアセテート等が挙げられ
る。具体的には、三井・デュポンポリケミカル社製「H
PR」,日本合成ゴム社製「ダイナロン」等の市販品が
用いられる。
【0021】アイオノマー樹脂とポリオレフィン系エラ
ストマーとの混合割合は、質量比で40:60〜95〜
5、好ましくは45:55〜90:10、更に好ましく
は48:52〜88:12、特に55:45〜85:1
5であることが望ましい。オレフィン系エラストマーが
少なすぎると打感が硬くなりやすい場合がある。一方、
これが多すぎると反発性が低下するおそれがある。
【0022】なお、上記アイオノマー樹脂は、Zn,M
g,Na,Li等のイオン中和タイプを用いることがで
きる。この場合、比較的軟らかく、反発性の高いZn又
はMgイオン中和タイプアイオノマー樹脂を5〜100
質量%、より好ましくは10〜80質量%、更に好まし
くは15〜70質量%含むものであることが好ましい。
このアイオノマー樹脂には、本発明の効果を損なわない
範囲で、更に他のポリマーを配合しても差し支えない。
【0023】また、上記カバー内層は、アイオノマー樹
脂にポリエステル系エラストマーもブレンドすることが
でき、その混合割合は質量比で40:60〜95:5、
好ましくは45:55〜90:10、より好ましくは4
8:52〜88:12、更に好ましくは55:45〜8
5:15であることが好ましい。ポリエステル系エラス
トマーが少なすぎると打感が硬くなり易い場合がある。
一方、多すぎると反発性が低下する場合がある。
【0024】また、上記カバー内層はアイオノマー樹脂
に分子量が280以上の脂肪酸又はその誘導体と、各々
の酸基を中和することのできる塩基性無機金属化合物を
加熱混合してアイオノマー樹脂の酸基の中和度を向上さ
せた材料を用いることができる。更に、カバー内層とし
ては、アイオノマー樹脂の酸含量を向上させたアイオノ
マー樹脂〔例えばハイミランAM7317、同AM73
18(三井・デュポンポリケミカル社製)など〕を用い
ることができる。
【0025】なお、カバー内層には、酸化亜鉛、硫酸バ
リウム、二酸化チタン等の無機充填剤を30質量%程
度、特に1〜20質量%含有することが好ましい。
【0026】カバー内層のショアD硬度は55以上、好
ましくは56以上、より好ましくは57以上、更に好ま
しくは58以上、最も好ましくは60以上であり、また
70以下、好ましくは68以下、より好ましくは66以
下、更に好ましくは64以下、最も好ましくは62以下
である。カバー内層のショアD硬度が低すぎるとボール
の反発性が低下し、一方、高すぎると打感が硬くなって
しまう。
【0027】更に、カバー内層の比重は0.8以上、よ
り好ましくは0.9以上、更に好ましくは0.92以上
であり、また1.4以下、より好ましくは1.16以
下、更に好ましくは1.1以下であることが好ましい。
【0028】なお、上記カバー内層の厚さは0.5mm
以上、好ましくは0.7mm以上、より好ましくは0.
9mm以上、更に好ましくは1.1mm以上であり、ま
た3.0mm以下、より好ましくは2.5mm以下、更
に好ましくは2.0mm以下である。
【0029】上記カバー内層2を被覆するカバー中間層
3は、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エ
ラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリアミ
ド系エラストマー、アイオノマー樹脂又はこれらの混合
物を主材としたものにて形成することが好ましい。これ
らカバー中間層材としては、ゴルフボールのカバー材と
して普通に用いられているものを使用することができ
る。
【0030】熱可塑性ポリエステルエラストマーとして
は、テレフタル酸、1,4−ブタンジオール、ポリテト
ラメチレングリコール(PTMG)、ポリプロピレング
リコール(PPG)とから合成される。ポリブチレンテ
レフタレート(PBT)部分をハードセグメント、ポリ
テトラメチレングリコール(PTMG)、ポリプロピレ
ングリコール(PPG)部分をソフトセグメントとする
ポリエーテルエステル系のマルチブロックコポリマーを
いい、具体的には、ハイトレル3078、同4047、
同G3548W、同4767、同5577(東レ・デュ
ポン製)などが挙げられる。
【0031】熱可塑性ポリウレタン系エラストマーとし
ては、その分子構造が、ソフトセグメントを構成する高
分子ポリオール化合物と、ハードセグメントを構成する
単分子鎖延長剤とジイソシアネートとを含むものが好適
である。このような熱可塑性ポリウレタン系エラストマ
ーとしては、市販品を用いることができ、例えばパンデ
ックスT7298(−20℃),同T7295(−26
℃),同T7890(−30℃)(DIC・バイエルポ
リマー社製)などのジイソシアネートが脂肪族であるも
のが挙げられる。なお、括弧内の数字はいずれもtan
δピーク温度を示す。
【0032】ポリオレフィン系エラストマーとしては、
直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、ゴム強化ポリオレフ
ィンポリマー、フレキソマー、プラストマー、酸変性物
を含む熱可塑性エラストマー(スチレン系ブロックコポ
リマー、水素添加ポリブタジエンエチレンプロピレンゴ
ム)、動的に加硫されたエラストマー、エチレンアクリ
レート、エチレンビニルアセテート等が挙げられる。具
体的には、三井・デュポンポリケミカル社製「HP
R」,日本合成ゴム社製「ダイナロン」等の市販品が用
いられる。
【0033】ポリアミド系エラストマーとしては、ナイ
ロンオリゴマーであるナイロン6,11,12をハード
セグメント、ポリテトラメチレングリコール(PTM
G)、又はポリプロピレングリコール(PPG)をソフ
トセグメントとするポリアミド系のマルチブロックコポ
リマーをいい、具体的にはペバックス2533,353
3,4033(エルフ−アトケム社製)などが挙げられ
る。
【0034】これらカバー中間層材の中でも、好適な材
料としては、特にポリエステル系エラストマー、ポリオ
レフィン系エラストマーが挙げられる。
【0035】カバー中間層のショアD硬度は8以上、好
ましくは10以上、より好ましくは12以上、更に好ま
しくは15以上、最も好ましくは17以上であり、また
50以下、好ましくは45以下、より好ましくは35以
下、更に好ましくは30以下、最も好ましくは25以下
である。カバー中間層のショアD硬度が低すぎるとフル
ショット時のスピンが増えすぎ、飛距離が低下する。一
方、高すぎると打感が硬くなりすぎてしまう。
【0036】また、カバー中間層の厚さは1.2mm以
下、好ましくは1.1mm以下、より好ましくは1.0
mm以下、更に好ましくは0.9mm以下、最も好まし
くは0.8mm以下であり、また0.1mm以上、好ま
しくは0.2mm以上、より好ましくは0.3mm以
上、更に好ましくは0.4mm以上、最も好ましくは
0.5mm以上であり、カバー各層間において最も薄い
ことが好ましい。
【0037】本発明においては、カバー中間層はそのシ
ョアD硬度をAとし、厚みをBとすると、A/B≧35
の関係を満たすことが必要であり、好ましくはA/B≧
38、より好ましくはA/B≧40、更に好ましくはA
/B≧41、最も好ましくはA/B≧42である。A/
Bが小さすぎるとフルショットでのスピンが増えすぎて
飛距離が低下する不具合が生じる。
【0038】上記カバー中間層3を被覆するカバー外層
4は、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー、熱硬化性
ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラスト
マー又はこれらの混合物を主材としたものにて形成する
ことが好ましい。また、ポリアミド系エラストマー、ア
イオノマー樹脂、ポリエステル系エラストマー/アイオ
ノマー樹脂=100/0〜60/40(質量比)でブレ
ンドしたもの、芳香族又は脂肪族イソシアネートを用い
て得られる熱可塑性ポリウレタン系エラストマーを主材
としたもの、熱可塑性ポリウレタン系エラストマーとイ
ソシアネート化合物との反応生成物を主成分としたもの
なども好適に用いることができる。
【0039】ここで、熱可塑性ポリウレタン系エラスト
マーとしては、その分子構造が、ソフトセグメントを構
成する高分子ポリオール化合物と、ハードセグメントを
構成する単分子鎖延長剤とジイソシアネートとを含むも
のが好適である。
【0040】高分子ポリオール化合物としては、特に制
限されるものではないが、例えばポリエステル系ポリオ
ール、ポリエーテル系ポリオール、コポリエステル系ポ
リオール又はポリカーボネート系ポリオールなどが挙げ
られる。ポリエステル系ポリオールとしては、例えばポ
リカプロラクトングリコール、ポリ(エチレン−1,4
−アジペート)グリコール、ポリ(ブチレン−1,4−
アジペート)グリコールなどが挙げられ、コポリエステ
ル系ポリオールとしては、ポリ(ジエチレングリコール
アジペート)グリコールなどが挙げられ、ポリカーボネ
ート系ポリオールとしては、(ヘキサンジオール−1,
6−カーボネート)グリコールなどが挙げられ、ポリエ
ーテル系ポリオールとしては、ポリオキシテトラメチレ
ングリコール等が挙げられる。これらポリオール化合物
の数平均分子量は約600〜5000、好ましくは10
00〜3000である。
【0041】単分子鎖延長剤としては、通常の多価アル
コール、アミン類を用いることができ、例えば1,4−
ブチレングリコール、1,2−エチレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、1,6−ヘキシレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、ジシクロヘキ
シルメチルメタンジアミン(水添MDA)、イソホロン
ジアミン(IPDA)などが挙げられる。
【0042】ジイソシアネートとしては、脂肪族ジイソ
シアネート又は芳香族ジイソシアネートを好適に用いる
ことができる。具体的には、脂肪族ジイソシアネートと
しては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、
2,2,4(2,4,4)−トリメチルヘキサメチレン
ジイソシアネート(TMDI)、リジンジイソシアネー
ト(LDI)などが挙げられる。芳香族ジイソシアネー
トとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,
6−トルエンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメ
タンジイソシアネートなどが挙げられる。これらの中で
も、特にカバーの耐黄変性の点から脂肪族ジイソシアネ
ートが好ましく、中でもHDIが他の樹脂とブレンドす
る際の相溶性の点から好ましい。
【0043】上記熱可塑性ポリウレタン系エラストマー
は、粘弾性測定によるtanδピーク温度が−15℃以
下、特に−16℃以下、下限として−50℃以上である
ものが軟らかさ、反発性の点から好ましい。
【0044】このような熱可塑性ポリウレタン系エラス
トマーとしては、市販品を用いることができ、例えばパ
ンデックスT7298(−20℃),同T7295(−
26℃),同T7890(−30℃)(DIC・バイエ
ルポリマー社製)などのジイソシアネートが脂肪族であ
るものが挙げられる。なお、括弧内の数字はいずれもt
anδピーク温度を示す。
【0045】本発明のカバー外層材としては、上述した
熱可塑性ポリウレタン系エラストマーとイソシアネート
化合物との反応生成物を用いることもでき、これにより
アイアン打撃時の表面耐久性を更に向上させることがで
きる。
【0046】イソシアネート化合物としては、通常のポ
リウレタンに使用されているイソシアネート化合物であ
れば特に制限なく用いることができ、例えば芳香族イソ
シアネート化合物としては、2,4−トルエンジイソシ
アネート、2,6−トルエンジイソシアネート又はこれ
ら両者の混合物、4,4−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、m−フェニレンジイソシアネート、4,4’−
ビフェニルジイソシアネートなどが挙げられ、これら芳
香族イソシアネート化合物の水添物、例えばジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネートなどを用いることもでき
る。また、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート(HDI)、オクタメチレンジ
イソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、キシレン
ジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネートなどが挙
げられる。更に、末端に2個以上のイソシアネート基を
有する化合物のイソシアネート基と活性水素を有する化
合物とを反応させたブロックイソシアネート化合物や、
イソシアネートの二量化によるウレチジオン体などが挙
げられる。
【0047】上記イソシアネート化合物の配合量は、熱
可塑性ポリウレタン系エラストマー100質量部に対し
て、通常0.1質量部以上、好ましくは0.2質量部以
上、更に好ましくは0.3質量部以上、また10質量部
以下、好ましくは5質量部以下、更に好ましくは3質量
部以下であることが好ましい。少なすぎると十分な架橋
反応が得られず、物性の向上が認められない場合があ
る。一方、多すぎると経時、熱、紫外線による変色が大
きくなる、熱可塑性を失ってしまったり、反発の低下等
の問題が生じる場合がある。
【0048】本発明におけるカバー外層材は、熱硬化性
ポリウレタンとしては、ポリイソシアネート、例えば
2,4−トルエンジイソシアネート(TDI)、メチレ
ンビス−(4−シクロヘキシルイソシアネート)(HM
DI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、又は3,3’−ジメチル−4,4’−ビフ
ェニレンジイソシアネート(TODI)と、ポリアミ
ン、例えばメチレンジアニリン(MDA)で硬化するポ
リオール、3価グリコール、例えばトリメチロールプロ
パン、又は4価グリコール、例えばN,N,N’,N’
−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジア
ミンから得られる。
【0049】好適なポリエーテルポリオールとしては、
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリ(オキシ
プロピレン)グリコール、又はポリブタジエングリコー
ルである。好適なポリエステルポリオールとしては、ポ
リエチレンアジペートグリコール、ポリエチレンプロピ
レンアジペートグリコール、又はポリブチレンアジペー
トグリコールである。好適なポリラクトンポリオールと
しては、ジエチレングリコール開始カプロラクトン、
1,4−ブタンジオール開始カプロラクトン、トリメチ
ロールプロパン開始カプロラクトン、又はネオペンチル
グリコール開始カプロラクトンである。これらの中でも
好ましいポリオールとしては、ポリテトラメチレンエー
テルグリコール、ポリエチレンアジペートグリコール、
ポリブチレンアジペートグリコール、又はジエチレング
リコール開始カプロラクトンである。
【0050】好適な硬化剤としては、3,5−ジメチル
チオ−2,4−トルエンジアミン、3,5−ジメチルチ
オ−2,6−トルエンジアミン、N,N’−ジアルキル
ジアミノジフェニルメタン、トリメチレン−グリコール
−ジ−p−アミノベンゾエート、ポリテトラメチレンオ
キシド−ジ−p−アミノベンゾエート、2価グリコール
及びこれらの混合物からなる遅反応性ポリアミン群から
選ばれる。
【0051】3,5−ジメチルチオ−2,4−トルエン
ジアミン及び3,5−ジメチルチオ−2,6−トルエン
ジアミンは異性体であり、エチルコーポレーションか
ら、ETHACURE(登録商標)300の商品名で販
売されている。トリメチレン−グリコール−ジ−p−ア
ミノベンゾエートはPOLACURE740Mの商品名
で、ポリテトラメチレンオキシド−ジ−p−アミノベン
ゾエートはPOLAMINESの商品名で、ポラロイド
社から販売されている。N,N’−ジアルキルジアミノ
ジフェニルメタンはUOPからUNILINK(登録商
標)の商品名で販売されている。
【0052】好ましいグリコールとしてはPTMEG、
ポリ(テトラメチレンエーテル)グリコールである。
【0053】好適な2価グリコールとしては、1,4−
ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブ
タンジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオ
ール、ジプロピレングリコール、又はエチレングリコー
ルである。2価グリコールは本来的に遅反応性である。
【0054】このように熱硬化性ポリウレタンは、多数
の商業的に入手可能な芳香族、脂肪族、及び脂環族ジイ
ソシアネートとポリイソシアネートから製造することが
できる。
【0055】熱可塑性ポリエステルエラストマーとして
は、テレフタル酸、1,4−ブタンジオール、ポリテト
ラメチレングリコール(PTMG)、ポリプロピレング
リコール(PPG)とから合成される。ポリブチレンテ
レフタレート(PBT)部分をハードセグメント、ポリ
テトラメチレングリコール(PTMG)、ポリプロピレ
ングリコール(PPG)部分をソフトセグメントとする
ポリエーテルエステル系のマルチブロックコポリマーを
いい、具体的には、ハイトレル3078、同4047、
同G3548W、同4767、同5577(東レ・デュ
ポン製)などが挙げられる。
【0056】ポリアミド系エラストマーとしては、ナイ
ロンオリゴマーであるナイロン6,11,12をハード
セグメント、ポリテトラメチレングリコール(PTM
G)、又はポリプロピレングリコール(PPG)をソフ
トセグメントとするポリアミド系のマルチブロックコポ
リマーをいい、具体的にはペバックス2533,353
3,4033(エルフ−アトケム社製)などが挙げられ
る。
【0057】アイオノマー樹脂としてはソリッドゴルフ
ボールのカバー材として通常使用されるものを用いるこ
とができる。具体的には、市販品を用いることができ、
ハイミラン1855(三井・デュポンポリケミカル社
製)、サーリン8120,同8320,同6320(米
国デュポン社製)などを挙げることができ、2種以上の
アイオノマー樹脂を組み合わせて用いることもできる。
また必要により、各々の樹脂を単独又は複数種混合して
用いることができる。なお、カバー材には顔料、分散
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、可塑剤
等の公知の添加剤を配合することもできる。
【0058】カバー外層のショアD硬度は40以上、好
ましくは42以上、より好ましくは44以上、更に好ま
しくは46以上、最も好ましくは48以上であり、また
55以下、好ましくは54以下、より好ましくは53以
下、更に好ましくは52以下であり、カバー内層より軟
らかく、カバー中間層より硬いことが好ましい。即ち、
本発明において、カバーのショアD硬度は各層間で内層
≧外層≧中間層の順であることが好ましい。カバー外層
のショアD硬度が低すぎるとスピンがかかりすぎ、飛距
離が低下する。一方、高すぎるとスピンのかかりが少な
すぎ、コントロール性が低下する。
【0059】カバー外層の比重は0.9以上、好ましく
は0.95以上、より好ましくは1.0以上、更に好ま
しくは1.05以上であり、上限は1.3以下、好まし
くは1.25以下、より好ましくは1.22以下、更に
好ましくは1.19以下である。カバー外層の厚みは
0.5mm以上、好ましくは0.7mm以上、より好ま
しくは0.9mm以上、更に好ましくは1.1mm以上
であり、上限は2.5mm以下、好ましくは2.3mm
以下、より好ましくは2.0mm以下、更に好ましくは
1.8mm以下である。
【0060】なお、カバー内層,中間層,外層を形成す
る方法としては、特に制限はなく、通常のインジェクシ
ョン成形又はコンプレッション成形を採用することがで
きる。
【0061】本発明においては、カバー各層間(例えば
カバー内層とカバー中間層の間、カバー中間層とカバー
外層との間)には、打撃時の耐久性を向上させる目的の
ために、接着剤層を設けることが好ましい。接着剤とし
ては、エポキシ樹脂系接着剤、ビニル樹脂系接着剤、ゴ
ム系接着剤などを用いることもできるが、特にウレタン
樹脂系接着剤、塩素化ポリオレフィン系接着剤を用いる
ことが好ましい。
【0062】この場合、接着剤層の形成をディスパージ
ョン塗装にて行うことができるが、ディスパージョン塗
装に用いるエマルジョンの種類に限定はない。エマルジ
ョン調製用の樹脂粉末としては、熱可塑性樹脂粉末でも
熱硬化性樹脂粉末でも用いることができ、例えば酢酸ビ
ニル樹脂、酢酸ビニル共重合樹脂、EVA(エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂)、アクリル酸エステル(共)重
合樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性ウレタン樹脂、熱可塑
性ウレタン樹脂等を使用することができる。これらの中
で、特に好ましいのはエポキシ樹脂、熱硬化性ウレタン
樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、アクリル酸エステル
(共)重合樹脂であり、中でも熱可塑性ウレタン樹脂が
好適である。
【0063】なお、接着剤層の厚さは好ましくは0.1
〜30μm、より好ましくは0.2〜25μm、更に好
ましくは0.3〜20μmである。
【0064】次に、本発明のマルチピースソリッドゴル
フボールは、表面に多数のディンプルが形成されたもの
であり、ディンプル容積にディンプル直径の平方根を乗
じることによって得られるディンプル弾道容積VTの総
和(総ディンプル弾道容積TVT)が530〜750で
あることが好ましい。この場合、TVTの下限は530
以上、好ましくは600以上、より好ましくは610以
上であり、上限は750以下、好ましくは700以下、
より好ましくは670以下である。
【0065】ここで、本発明において、図2に示したよ
うに、ディンプルD中央部における縦断面を見たとき、
図2における左右の最高点が水平になるようにした場合
での最高点をディンプルエッジE,Eとし、このエッジ
E,E間をディンプルの直径Djとする。また、上記エ
ッジE,Eを結んだ線分からディンプル最深部までの距
離をディンプル深さDeとする。従って、ディンプル容
積Vは、上記エッジに囲まれる部分のディンプル容積と
なる。
【0066】即ち、本発明におけるTVTは、各ディン
プルのVT(=V×Dj 0.5)の総和である。このTVT
の値により、ドライバーショットでの高ヘッドスピー
ド、特に50m/s程度でのおおよその弾道高さがわか
る。通常、TVTが小さいと仰角が大きくなり、TVT
が大きいと仰角が小さくなる。本発明では、上述したよ
うに、TVTを530〜750の範囲とすることが好適
であり、TVTが小さすぎると、高弾道になりすぎてラ
ンが十分出ず、トータル飛距離が低下する場合がある。
一方、TVTが大きすぎると、低弾道になりすぎてキャ
リー不足となり、同様に飛距離が低下する場合がある。
更に、本発明のTVTの範囲外では、キャリーのバラツ
キが大きくなり、いずれも性能の安定性に欠ける場合が
ある。
【0067】なお、本発明において、ディンプル形状
は、通常平面視円形であり、その直径は1.8mm以
上、より好ましくは2.4mm以上、更に好ましくは3
mm以上であり、また4.6mm以下、より好ましくは
4.4mm以下、更に好ましくは4.2mm以下である
ことが好ましい。深さは0.08mm以上、より好まし
くは0.1mm以上、更に好ましくは0.12mm以上
であり、また0.22mm以下、より好ましくは0.2
mm以下、更に好ましくは0.19mm以下であること
が好ましい。
【0068】ディンプルの総数は、360個以上540
個以下である。より好ましくは380個以上、更に好ま
しくは390個以上であり、またより好ましくは450
個以下、更に好ましくは400個以下である。この場
合、ディンプルは、その直径が互いに異なる2種以上、
より好ましくは3種以上、更に好ましくは4種以上であ
り、また直径が互いに異なる6種以下、特に5種以下の
組み合わせである多種ディンプルであることが好まし
い。また、深さが互いに相違してもよい。従って、互い
にVTが相違する4種以上、特に5種以上であり、また
10種以下、特に8種以下のディンプルの組み合わせと
することが好適である。
【0069】上記ディンプルの配列方法は、公知の方法
を採用し得、上記ディンプルが均等に配置していれば特
に制限されないが、8面体配列、20面体配列、半球を
2〜6に等分割するなどの球面分割法を採用し得、その
分割領域内にディンプルを配置する方法とすることがで
きる。なお、これらの方法に微修正を施す方法もとるこ
とができる。この場合、ディンプル表面占有率は69〜
82%、特に72〜77%であることが好ましい。
【0070】本発明のゴルフボールの直径及び重さは、
ゴルフ規則に従うものであるが、直径42.67mm以
上で、44mm以下、より好ましくは43.5mm以
下、更に好ましくは43mm以下の範囲に形成すること
が好ましい。また、重さは45.92g以下で、44.
5g以上、より好ましくは44.8g以上、更に好まし
くは45g以上、最も好ましくは45.1g以上の範囲
が好ましい。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、ゴム質の弾性ソリッド
コアを少なくとも3層の樹脂カバーで被覆したマルチピ
ースソリッドゴルフボールにおいて、ボールの反発性を
損うことなく、ドライバーショット時のスピンの不所望
な増加を抑え、高い飛び性能を有すると共に、ショート
アイアンによる打球のスピンの維持に基づくコントロー
ル性に優れ、耐久性及び打感が良好なマルチピースソリ
ッドゴルフボールを得ることができる。
【0072】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限され
るものではない。
【0073】〔実施例,比較例〕常法に従い、表1,2
に示したソリッドコア上に、表3〜5に示したカバー内
層、カバー中間層、及びカバー外層を順次形成すると共
に、表6に示したディンプルを均一に形成し、表7,8
に示したスリーピースソリッドゴルフボール、及びフォ
ーピースソリッドゴルフボールを製造した。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】 *ポリブタジエン:JSR BR11(日本合成ゴム社
製) *ジクミルパーオキサイド:パークミルD(日本油脂社
製) *老化防止剤:ノクラックNS6(大内新興化学社製)
【0076】
【表3】 *表中、添加剤の数値は樹脂成分の合計(100)に対
する値を示す。
【0077】
【表4】 *表中、添加剤の数値は樹脂成分の合計(100)に対
する値を示す。
【0078】
【表5】 *表中、添加剤の数値は樹脂成分の合計(100)に対
する値を示す。 *パンデックス:DIC・バイエルポリマー社製、熱可
塑性ポリウレタン系エラストマー *ニュクレル:三井・デュポンポリケミカル社製、エチ
レン・メタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体及び
エチレン−メタクリル酸共重合体 *ハイミラン:三井・デュポンポリケミカル社製、アイ
オノマー樹脂 *ダイナロン:JSR社製、ポリブタジエン水素添加物 *プリマロイ:三菱化学社製、熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーを主材とするアロイ材料 *HPR:三井・デュポンポリケミカル社製、エチレン
・エチルアクリレート共重合樹脂の無水マレイン酸グラ
フト変性物 *サーリン:米国デュポン社製、アイオノマー樹脂 *ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート:住友バイ
エルウレタン工業社製 *ハイトレル:東レ・デュポン社製、熱可塑性ポリエス
テルエラストマー
【0079】
【表6】
【0080】得られた各ゴルフボールについて、下記方
法で飛び試験を行った。また下記方法でスピン、フィー
リング、耐ササクレ性、連続耐久性を評価した。結果を
表7,8に示す。
【0081】飛び試験 ミヤマエ社製スイングロボットを用い、ドライバー(#
W1)によりヘッドスピード(HS)50m/sで各ボ
ールを20発ずつ打撃し、キャリー、トータル飛距離を
測定し、弾道形態を評価した。 <使用クラブ> ヘッド: ブリヂストンスポーツ社製,J’s−MET
AL,ロフト角7.5°,ライ角57°,SUS630
ステンレス,ロストワックス製法 シャフト:ハーモテックプロ,HM−70,LK(先調
子),硬さXスピン ドライバー(#W1)、5番アイアン(#I5、ヘッド
スピード(HS)38m/s)及びサンドウェッジ(#
SW,ヘッドスピード(HS)20m/s)について、
インパクト直後のボールの挙動を写真撮影し、写真解像
により算出した。フィーリング #W1及びパター(#PT)について、プロゴルファー
3名により実打したときの感触を下記基準により評価し
た。 ◎:軟らかい ○:やや軟らかい △:やや硬い ×:硬い耐ササクレ性 スイングロボットにより、サンドウェッジ(#SW,ヘ
ッドスピード(HS)38m/s)でボールを任意に2
箇所打撃し、これを下記基準で目視評価した。 ◎:非常に良好 ○:良好 △:普通 ×:劣る連続耐久性 フライホイール打撃M/Cを用いて、へットスピード3
8m/sで繰り返し打撃して、ボールが破壊するまでの
打撃回数の多少により下記基準で評価した。 ◎:非常に良好 ○:良好 △:普通 ×:悪い
【0082】
【表7】
【0083】
【表8】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るマルチピースソリッド
ゴルフボールの概略断面図である。
【図2】本発明におけるディンプル形状の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ソリッドコア 2 カバー内層 3 カバー中間層 4 カバー外層 G ゴルフボール D ディンプル Dj ディンプル直径 De ディンプル深さ E エッジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月12日(2001.3.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】
【表5】 *表中、添加剤の数値は樹脂成分の合計(100)に対
する値を示す。 *パンデックス:DIC・バイエルポリマー社製、熱可
塑性ポリウレタン系エラストマー *ニュクレル:三井・デュポンポリケミカル社製、エチ
レン・メタクリル酸・アクリル酸エステル共重合体及び
エチレン−メタクリル酸共重合体 *ハイミラン:三井・デュポンポリケミカル社製、アイ
オノマー樹脂 *ダイナロン:JSR社製、ポリブタジエン水素添加物 *プリマロイ:三菱化学社製、熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーを主材とするアロイ材料 *HPR:三井・デュポンポリケミカル社製、エチレン
・エチルアクリレート共重合樹脂の無水マレイン酸グラ
フト変性物 *サーリン:米国デュポン社製、アイオノマー樹脂 *ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート:住友バイ
エルウレタン工業社製 *ハイトレル:東レ・デュポン社製、熱可塑性ポリエス
テルエラストマー
フロントページの続き (72)発明者 梅沢 純二 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内 (72)発明者 笠嶋 厚紀 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内 (72)発明者 市川 八州史 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内 (72)発明者 竹末 倫也 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム質の弾性ソリッドコアを少なくとも
    3層の樹脂カバーで被覆したマルチピースソリッドゴル
    フボールにおいて、上記コアは294N(30kgf)
    の荷重を加えた時に1.6mm以上変形する硬さを有す
    る一方、上記カバーはコアに近接したカバー内層のショ
    アD硬度が55以上であり、外表面に多数のディンプル
    を具備するカバー外層のショアD硬度が40〜55であ
    り、これらカバー内外層に挟まれたカバー中間層は8〜
    50のショアD硬度Aと、1.2mm以下の厚みBを有
    すると共に、該A,BがA/B≧35の関係を満たすこ
    とを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
  2. 【請求項2】 上記ディンプルが平面視円形であって、
    ディンプル容積にディンプル直径の平方根を乗じること
    によって得られるディンプル弾道容積の総和が530〜
    750である請求項1記載のマルチピースソリッドゴル
    フボール。
  3. 【請求項3】 カバー内層が、アイオノマー樹脂又はア
    イオノマー樹脂とポリオレフィン系エラストマーとから
    なる樹脂成分を主材として形成された請求項1又は2記
    載のマルチピースソリッドゴルフボール。
  4. 【請求項4】 カバー中間層が、ポリエステル系エラス
    トマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリオレフィン
    系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、アイオノ
    マー樹脂又はこれらの混合物を主材として形成された請
    求項1乃至3のいずれか1項記載のマルチピースソリッ
    ドゴルフボール。
  5. 【請求項5】 カバー中間層の厚みが0.1〜1.2m
    mである請求項1乃至4のいずれか1項記載のマルチピ
    ースソリッドゴルフボール。
  6. 【請求項6】 カバー外層が、熱可塑性ポリウレタン系
    エラストマー、熱硬化性ポリウレタン系エラストマー、
    ポリエステル系エラストマー又はこれらの混合物を主材
    として形成された請求項1乃至5のいずれか1項記載の
    マルチピースソリッドゴルフボール。
  7. 【請求項7】 カバー外層が、芳香族又は脂肪族ジイソ
    シアネートを用いて得られる熱可塑性ポリウレタン系エ
    ラストマーを主材として形成された請求項6記載のマル
    チピースソリッドゴルフボール。
  8. 【請求項8】 カバー外層が、熱可塑性ポリウレタン系
    エラストマーと、イソシアネート化合物との反応生成物
    を主材として形成された請求項6又は7記載のマルチピ
    ースソリッドゴルフボール。
  9. 【請求項9】 上記カバーのショアD硬度が、各層間で
    内層≧外層≧中間層の順である請求項1乃至8のいずれ
    か1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
  10. 【請求項10】 上記カバーの各層間に接着剤層を介在
    させてなる請求項1乃至9のいずれか1項記載のマルチ
    ピースソリッドゴルフボール。
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