JP2002190423A - コンデンサ素子 - Google Patents

コンデンサ素子

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JP2002190423A
JP2002190423A JP2000386928A JP2000386928A JP2002190423A JP 2002190423 A JP2002190423 A JP 2002190423A JP 2000386928 A JP2000386928 A JP 2000386928A JP 2000386928 A JP2000386928 A JP 2000386928A JP 2002190423 A JP2002190423 A JP 2002190423A
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JP
Japan
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capacitor element
conductive foil
bent
dielectric film
dielectric
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Application number
JP2000386928A
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English (en)
Inventor
Masato Kawaguchi
正人 川口
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体フィルムと端部を折り曲げた導電箔と
を交互に重ね合わせ、これを巻回して形成したコンデン
サ素子において、誘電体と導電箔の各層間の絶縁油の流
通性が良く、高耐電圧・高品質のコンデンサ素子を提供
すること。 【解決手段】 端部を折り曲げた導電箔2、4と誘電体
フイルム3a、3bとを交互に重ね合わせて巻回してコ
ンデンサ素子に形成する際、折り曲げ端部2a、4aの
ある導電箔2、4の折り曲げ端部2a、4aを除く平滑
面に含油率の高い紙シートを5a、5b又は表面に金属
膜を形成した含油率の高い紙シートを挿入し、折り曲げ
端部2a、4aと誘電体フイルム3a、3bとの間に紙
シートを5a、5bを介して多くの絶縁油を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体フィルムと
導電箔とを巻回して形成したコンデンサ素子に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】送配電系統の無効電力調整、インダクタ
ンス負荷の力率改善、交直流系統の高調波フィルタ回路
などに使用される電力用コンデンサは、所要数のコンデ
ンサ素子をそれぞれ適宜に結線し、絶縁油を充填した金
属製の容器内に収納して構成されている。そしてコンデ
ンサ素子は、通常、ポリプロピレンなどのプラスチック
フイルムからなる誘電体フィルムとアルミニウムなどか
らなる導電箔とを交互に重ね合わせ、これを巻回して形
成されている。この場合、導電箔をそのまま誘電体に重
ねて巻回すると、導電箔の端縁が尖端部となり、その尖
端部に電界が集中し部分放電が発生しやすい。そこでこ
の電界集中を緩和するために、導電箔の端部の数mm程
度を折り曲げて端縁部にまるみを付けて電界緩和処理を
行なう場合がある。
【0003】図3は、このような導電箔の端部を折り曲
げて電界緩和処理したコンデンサ素子の概略の構成を示
す斜視図である。コンデンサ素子1は、ポリプロピレン
等の誘電体フィルム3aに一方のコンデンサ電極となる
アルミニウム等の導電箔2を、その導電箔2にポリプロ
ピレン等の誘電体フィルム3bを、その誘電体フィルム
3bに他方のコンデンサ電極となるアルミニウム等の導
電箔4をと、誘電体フィルム3aおよび3bと導電箔2
および4とを交互に重ね合わせて巻回し、巻回後空気抜
きプレスして完成されている。
【0004】それぞれの導電箔2および4は、互いに反
対側に位置する一方の端部2aおよび4aが電界を緩和
する目的で折り曲げられており、この折り曲げ端部2a
および4aの反対側の端部2bおよび4bは、端子を接
続するために誘電体フィルム3a、3bから突出してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
導電箔の端部を折り曲げて巻回したコンデンサ素子1
は、数多くの試験により折り曲げた端部2a、4aにお
ける部位が折り曲げのない他の部位よりも低い電圧で絶
縁破壊することが判明した。その理由は、図4(図3の
A−A′の拡大断面)に示すように折り曲げた端部2
a、4aがコンデンサ素子1の厚み方向に重なり、巻回
後のプレス圧が折り曲げのない他の部位よりもきつくか
かり、絶縁油を含浸した際、折り曲げた部位の含油率が
低く(1〜2%と考えられている。)、絶縁破壊の根本
となる絶縁油中の放電現象が発生しやすいためと考えら
れる。
【0006】本発明は、上記の実情に鑑みなされたもの
で、誘電体フィルムと端部を折り曲げた導電箔とを交互
に重ね合わせ、これを巻回して形成したコンデンサ素子
において、誘電体と導電箔の各層間の絶縁油の流通性が
良く、耐電圧の高い安定した品質のコンデンサ素子を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、誘電体フィルムと端縁部を折り曲げ処理した導電箔
とを交互に重ね合わせて巻回してなるコンデンサ素子に
おいて、前記導電箔と前記誘電体フィルムとの間に前記
導電箔の折り曲げ処理部を外して含油率の高い紙シート
を挿入してなることを特徴とする。
【0008】請求項2に係る本発明は、誘電体フィルム
と一方の端縁部を折り曲げ処理した導電箔とを交互に、
前記導電箔の他方の端縁部を前記誘電体フィルムから突
出させて重ね合わせて巻回してなるコンデンサ素子にお
いて、前記導電箔と前記誘電体フィルムとの間に前記導
電箔の折り曲げ処理部を外して前記誘電体フィルム側に
位置する表面に金属膜を形成した含油率の高い紙シート
を挿入してなることを特徴とする。
【0009】本発明では、誘電体フィルムと端縁部を折
り曲げ処理した導電箔とを交互に重ね合わせて巻回する
際、導電箔の折り曲げ側で折り曲げ部のない平滑面に、
例えば導電箔の厚みとほぼ同程度の厚みを有するクラフ
ト紙などの含油率の高い紙シートを重ね、これを巻回し
てコンデンサ素子を形成する。この紙シートの挿入によ
り、巻回後のプレス圧が折り曲げ部位に集中してかかる
ことがなくなり、かつ導電箔と誘電体フィルムとの間に
充分な絶縁油の流通路が形成され、導電箔の折り曲げ端
部と誘電体フィルムとの間に多くの絶縁油を供給するこ
とができ、折り曲げた部位の放電現象の発生電圧を高め
ることができる。
【0010】また、含油率の高い紙シートの誘電体フィ
ルム側に位置する表面に金属膜を形成しておくと、この
金属膜と導電箔とを同電位とすることができ、この場
合、折り曲げた部位の放電現象の発生電圧を高めるとと
もに、紙シートの挿入による誘電体損失の増大を抑制す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1および図2を参照して説明する。図1は本発明
の一実施の形態に係るコンデンサ素子の構成を示す拡大
断面図、図2は本発明の他の実施の形態に係るコンデン
サ素子の構成を示す拡大断面図である。なお、図3およ
び図4に示す従来のコンデンサ素子と対応する部分には
同一の符号を付している。
【0012】図1に示す実施の形態に係るコンデンサ素
子は、図3に示すコンデンサ素子と同様にポリプロピレ
ン等の誘電体フィルム3aに端部2aを折り曲げたアル
ミニウム等の導電箔2を、その導電箔2にポリプロピレ
ン等の誘電体フィルム3bを、その誘電体フィルム3b
に端部4aを折り曲げたアルミニウム等の導電箔4を
と、誘電体フィルム3aおよび3bと導電箔2および4
とを交互に重ね合わせて巻回して形成しているが、巻回
の際、導電箔2および4の折り曲げ端部2aおよび4a
と重ならない幅寸法の、誘電体フィルム3a、3bの含
油率(平面部で7〜8%程度)よりも大幅に高いクラフ
ト紙(クラフト紙の含油率は通常40〜60%)からな
る紙シート5a、5bを、導電箔2および4の折り曲げ
側で折り曲げ部のない平滑面上に重ね、この紙シート5
a、5bとともに巻回して形成している。
【0013】紙シート5a、5bの厚さは適宜であって
よいがこの実施の形態では導電箔2および4の厚みとほ
ぼ同じ厚さとし、コンデンサ素子の寸法の増大を抑制し
ている。なお、厚さを変更することによって折り曲げ部
位のプレス圧力、含油量を調整することができる。ま
た、クラフト紙に限られるものでなく含油率の高い紙で
あればよい。
【0014】以上のように形成したコンデンサ素子は、
従来と同様の巻回後のプレス圧をかけても、その圧力が
折り曲げ部位にきつくかかることがなくなり、また、導
電箔の平滑面に誘電体フィルムが密着することがなく、
導電箔と誘電体フィルムとの間に充分な絶縁油の流通路
が形成される。これにより導電箔の折り曲げ端部と誘電
体フィルムとの間に多くの絶縁油を供給することがで
き、折り曲げた部位の放電現象の発生電圧を高めること
ができる。
【0015】ところで、導電箔2および4間に紙シート
5a、5bを挿入すると、紙は誘電体フィルムに比し誘
電体損失(tanδ)が大きく、コンデンサの温度が高
くなりその対策を考慮しなければならない場合がある。
この場合、図2に示すように挿入する紙6a、6cの表
面に金属膜6b、6dを形成し、この金属膜6b、6d
をそれぞれの導電箔2および4と同電位に固定する。
【0016】すなわち、図2に示す他の実施の形態で
は、前記の実施の形態で挿入したクラフト紙などの含油
率の高い紙シート6a、6cの表面にアルミニウムなど
の金属を蒸着して金属膜6b、6dを形成し、コンデン
サ素子の巻回時にこの金属膜6b、6dの表面を誘電体
フィルム側に挿入して巻回する。金属膜6b、6dを形
成した紙シート6a、6cの幅寸法は、この実施の形態
では導電箔2および4の誘電体フィルム3a、3bから
突出する端部2b、4bの端縁まで延びる寸法としてお
り、突出する端部2b、4bをそれぞれ束ねて図示しな
い圧着端子で圧着するとき、同時に各金属膜6b、6d
はそれぞれの導電箔2および4と短絡接続する。
【0017】なお、各金属膜6b、6dとそれぞれの導
電箔2および4とを短絡接続する限り、金属膜6b、6
dを形成した紙シート6a、6cの幅寸法は前記の実施
の形態で挿入した紙シート5a、5bと同じであっても
よい。また、金属膜6b、6dを形成した紙シート6
a、6cの厚さは前記の実施の形態で挿入した紙シート
5a、5bと同様である。
【0018】以上のように金属膜6b、6dを形成した
紙シート6a、6cを挿入して形成したコンデンサ素子
は、導電箔の平滑面に誘電体フィルムが密着することが
なく、導電箔と誘電体フィルムとの間に充分な絶縁油の
流通路が形成される。これにより導電箔の折り曲げ端部
と誘電体フィルムとの間に多くの絶縁油を供給すること
ができ、折り曲げた部位の放電現象の発生電圧を高める
ことができる。また、金属膜と導電箔との間に位置する
紙シートはコンデンサの誘電体として機能せず、したが
って紙の挿入による誘電体損失(tanδ)の増大を抑
制することができる。
【0019】なお、以上の実施の形態では導電箔の一方
の端部を折り曲げ、他方の端部を誘電体フィルムから突
出させたコンデンサ素子としているが、導電箔の両側の
端部を折り曲げたコンデンサ素子であってもよいことは
勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、導
電箔の折り曲げた部位の絶縁油が枯渇することがなく、
誘電体フィルムの弱点部が解消され、耐電圧性能が向上
した高品質の油浸コンデンサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るコンデンサ素子の構
成を示す拡大断面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態に係るコンデンサ素子
の構成を示す拡大断面図である。
【図3】導電箔の端部を折り曲げて電界緩和処理したコ
ンデンサ素子の概略の構成を示す斜視図である。
【図4】図3のA−A′における拡大断面図である。
【符号の説明】
2、4 導電箔 2a、4a 折り曲げ端部 2b、4b 突き出し端部 3a、3b 誘電体フィルム 5a、5b 紙シート 6a、6c 紙シート 6b、6d 金属膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体フィルムと端縁部を折り曲げ処理
    した導電箔とを交互に重ね合わせて巻回してなるコンデ
    ンサ素子において、前記導電箔と前記誘電体フィルムと
    の間に前記導電箔の折り曲げ処理部を外して含油率の高
    い紙シートを挿入してなることを特徴とするコンデンサ
    素子。
  2. 【請求項2】 誘電体フィルムと一方の端縁部を折り曲
    げ処理した導電箔とを交互に、前記導電箔の他方の端縁
    部を前記誘電体フィルムから突出させて重ね合わせて巻
    回してなるコンデンサ素子において、前記導電箔と前記
    誘電体フィルムとの間に前記導電箔の折り曲げ処理部を
    外して前記誘電体フィルム側に位置する表面に金属膜を
    形成した含油率の高い紙シートを挿入してなることを特
    徴とするコンデンサ素子。
JP2000386928A 2000-12-20 2000-12-20 コンデンサ素子 Pending JP2002190423A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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