JP7219003B2 - 電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

電解コンデンサの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7219003B2
JP7219003B2 JP2017248731A JP2017248731A JP7219003B2 JP 7219003 B2 JP7219003 B2 JP 7219003B2 JP 2017248731 A JP2017248731 A JP 2017248731A JP 2017248731 A JP2017248731 A JP 2017248731A JP 7219003 B2 JP7219003 B2 JP 7219003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separator
folding
foil
cathode foil
anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017248731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019114730A (ja
Inventor
卓実 松本
満 米田
孝也 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Corp
Original Assignee
Nichicon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Corp filed Critical Nichicon Corp
Priority to JP2017248731A priority Critical patent/JP7219003B2/ja
Publication of JP2019114730A publication Critical patent/JP2019114730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7219003B2 publication Critical patent/JP7219003B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

本発明は、電解コンデンサの製造方法に関するものである。
従来、この種の技術としては、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1には、陰極箔とセパレータとを積層して九十九折りし、各セパレータの間に陽極箔を配置したコンデンサ素子を有する電解コンデンサにおいて、陰極箔又はセパレータの少なくともどちらか一方の折り曲げ部分に、ミシン目を設ける電解コンデンサについて開示されている。
特開2003-59778公報
ところで、特許文献1に開示された電解コンデンサでは、陰極箔及び陽極箔と電解液を含浸したセパレータとの密着性が低下し易く、低周波領域での等価直列抵抗(ESR)が高くなる傾向がある。このため、陰極箔及び陽極箔と電解液を含浸したセパレータとの密着性を高くして、その状態を維持する必要がある。
ここで、陰極箔及び陽極箔とセパレータとの密着性を高くする方法として、セパレータに素子止めテープを貼着してセパレータの先端部を固定する際に、素子止めテープにテンションをかけながら素子止めテープを貼着することが考えられる。
しかし、特許文献1に記載されたコンデンサ素子においては、セパレータを屏風のように折り畳んでいるため、セパレータに強い張力をかけた場合に、つづら折りされたセパレータが広がってしまうおそれがある。しかも、セパレータがずれてしまったり、ミシン目の部分で破れてしまったりするおそれもある。このため、セパレータに対して強い張力をかけることが困難である。
そこで、上記問題が発生しないようにセパレータに弱い張力をかけることも考えられるが、この場合には、折り曲げ部分において発生するスプリングバックの影響により、陰極箔及び陽極箔と電解液を含浸したセパレータとの密着性が低下するおそれがある。
本発明は、このような問題点を解決し、陰極箔及び陽極箔と電解液を含浸したセパレータとの密着性の低下を防ぎ、電気特性を向上させることを実現する電解コンデンサの製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備える。
(1) 2枚の帯状のセパレータと、
帯状の陰極箔と、
複数のシート状の陽極箔とを有し、
2枚の前記セパレータの間に前記陰極箔を挟んでなる積層体を巻き折りし、当該巻き折りによって形成される隣合う区画の間に前記陽極箔を介在させてなるコンデンサ素子を備えた電解コンデンサの製造方法において、
前記セパレータおよび前記陰極箔における少なくともいずれか一方の、前記巻き折りにおける折曲箇所に折り目を予め形成する折り目形成工程と、
前記折り目が形成された前記セパレータまたは前記陰極箔を有する前記積層体を巻き折りする巻き折り工程とを備えた
ことを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
(2) (1)において、前記巻き折り工程において、前記積層体の端部に、前記陰極箔を外部に露出させる露出部を形成することを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
(3) (1)において、前記折り目形成工程前に、前記セパレータおよび前記陰極箔における少なくともいずれか一方の、前記巻き折りにおける折曲箇所にミシン目または破線状エンボスが形成されていることを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
(4) (3)において、前記巻き折り工程において、隣合う前記ミシン目同士または隣合う前記破線状エンボス同士の間隔が、前記コンデンサ素子の横幅が大きくなることに合せて徐々に広がるように前記積層体を巻き折りすることを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
本発明によれば、陰極箔及び陽極箔と電解液との密着性の低下を防ぎ、電気特性を向上させることを実現する電解コンデンサの製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態における電解コンデンサ1の概観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における電解コンデンサ1の内部の要部構成を示す説明図である。 コンデンサ素子10の構成部品を示す説明図である。 コンデンサ素子10の構造を示す模式図である。 コンデンサ素子10の組立方法を示す説明図である。 コンデンサ素子10の組立方法を示す説明図である。 コンデンサ素子10の組立方法を示す説明図である。 第1実施形態の電解コンデンサ1との比較例を示す模式図である。 第2実施形態の電解コンデンサ1に係る積層体7の外観を示す図である。 第2実施形態に係るコンデンサ素子10の断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態における電解コンデンサ1の概観を示す斜視図である。図2は本発明の第1実施形態における電解コンデンサ1の内部の要部構成を示す説明図である。
[電解コンデンサの構成]
図1及び図2に示すように、電解コンデンサ1は、コンデンサ素子10と、ケース21と、封口体22と、リード線23、24と、を備えている。
コンデンサ素子10(図2参照)は、静電容量により電荷を蓄えたり、放出したりする素子であり、ケース21の内部に収容される。
ケース21は、外形が略直方体形状の有底の筒体からなり、略直方体形状における長手方向の一端側が開放されており、他端側が閉鎖されている。
封口体22は、ケース21の開口を封止する部材であり、本体部22aと、ケース21の開口に挿入される挿入部22bと、を備えている。本体部22aは、略直方体形状であり、本体部22aを挿入方向視した形状は、ケース21を長手方向視した外形と同一である。挿入部22bは、本体部22aの上面から突出しており、挿入部22bの外周は、本体部22aの外周よりも一回り小さく形成されている。このため、本体部22aから挿入部22bにかけて段差が形成されている。ケース21に挿入部22bが挿入された場合に、ケース21の側面と本体部22aの側面とがほぼ面一となる。
リード線23、24は、コンデンサ素子10と外部の電気回路とを電気的に接続する端子であり、封口体22に並べて固定されている。リード線23、24の一端部は、本体部22aの底面からケース21の長手方向に沿って延びており、リード線23、24の他端部は、挿入部22bの上面からケース21の長手方向に沿って延びており、リード線23、24の中央部は封口体22に埋設されている。
リード線23、24は、コンデンサ素子10の陽極タブ2b、陰極タブ3bに接続される。具体的には、挿入部22bの上面から延びるリード線23に対してコンデンサ素子10の陽極タブ2bが、リード線24に対してコンデンサ素子10の陰極タブ3bが、例えば、溶接によってそれぞれ固定されるとともに、電気的に接続される。
そして、コンデンサ素子10を電解液に浸した後、コンデンサ素子10をケース21内に挿入して、ケース21の開口を封口体22によって封止した後、封口体22の段差部位をレーザー溶接によってケース21に封口体22を完全気密封止することにより、電解コンデンサ1が構成される。
[コンデンサ素子の構成]
次に、コンデンサ素子10について説明する。
図3は、コンデンサ素子10の構成部品を示す説明図である。
図3に示すように、コンデンサ素子10は、複数の陽極部2と、陰極部3と、複数のセパレータ4とを有している。
陽極部2は、陽極箔2aと、陽極タブ2bとを備えている。陰極部3は、陰極箔3aと、陰極タブ3bとを備えている。陽極箔2aは、アルミニウム等の弁作用金属で形成されたシート状の電極であり、陽極箔2aの表面はエッチング処理により粗面化されるとともに酸化皮膜が形成されている。陰極箔3aは、陽極箔2aと同様にアルミニウム等の弁作用金属で形成された長尺の帯状の電極である。すなわち、陽極箔2a及び陰極箔3aは矩形であって、タブ取付方向の長さが同一である。なお、以下の説明の便宜上、陰極箔3aの矩形において、タブ取付方向に対して垂直方向に延びる幅を横幅と称し、タブ取付方向に延びる幅を縦幅と称することにする。すなわち、陽極箔2aの縦幅と陰極箔3aの縦幅とは同一である。
陽極タブ2bの一端部は、陽極箔2aにおける横幅方向の一端側に固定されており、陽極タブ2bの他端部は、陽極箔2aから縦幅方向に延びている。陰極タブ3bの一端部は、陰極箔3aにおける横幅方向の一端側に固定されており、陰極タブ3bの他端部は、陰極箔3aから縦幅方向に延びている。すなわち、陽極箔2a及び陰極箔3aは、陽極タブ2b及び陰極タブ3bにそれぞれ旗のように固定される。なお、陽極タブ2bは、ケース21の内壁との間でショートが起こりにくくなるように、陽極箔2aの横幅方向の一端部から離れた位置に固定することが望ましい。
セパレータ4は、横幅が陰極箔3aよりも短く、縦幅が陰極箔3aよりも若干長い矩形の帯状の電解紙であり、その両面には駆動用電解液および/または固体電解質が保持されている。本実施形態によれば、3枚の陽極箔2aと2枚のセパレータを使用しており、一方のセパレータ4(以下、セパレータ4aと称する)は、他方のセパレータ4(以下、セパレータ4bと称する)よりも横幅が長く設定されている。セパレータ4aは、陽極箔2aの横幅の4倍よりも若干長く、セパレータ4bは、陽極箔2aの横幅の2倍よりも若干長く設定されている。
図4は、コンデンサ素子10の構造を示す模式図である。図4に示すように、コンデンサ素子10は、陰極箔3aをセパレータ4a、4bによって挟んでなる積層体7を、巻き折りし(つづら折りと異なり同一方向に折り重ねて)、この巻き折りによって形成された厚み方向に隣合う矩形の区画7a、7aの間に陽極箔2aを介在させた構造を備えている。ここで、陰極箔3aの最外周には、露出部3cが形成されている。第1実施形態によれば、陰極箔3aの最外周全体が露出部3cとなる。そして、素子止めテープ6が外部に露出している陰極箔3aに対して直接貼着されることによって、積層体7の巻き折り構造が維持される。
[コンデンサ素子の組立方法]
次に、コンデンサ素子10の組立方法について、図5~図7を用いて説明する。コンデンサ素子10の組立において、まず、図5(a)に示すように、陰極タブ3bがセパレータ4bにおける長手方向の一端の近傍に位置するようにセパレータ4b上に陰極箔3aを載置し、陰極箔3a上にセパレータ4aを載置することで、図5(b)に示すように、陰極箔3aをセパレータ4a、4bの間に挟む。この際、陰極箔3aを、ショート対策として、セパレータ4a、4bの一端から内側(同図では左側)に0.5mm程度ずらした部位に位置付ける。なお、説明の便宜上、セパレータ4における長手方向の一端側を右側、他端側を左側と称する。また、図5(b)に示す、陰極箔3aをセパレータ4a、4bの間に挟んだものを、積層体7と称する。つまり、陰極箔3aは、セパレータ4a、4b右側端部から若干離間した位置に配置される。
次に、図5(c)に示すように、セパレータ4aの右側端部に、陽極箔2aを載置する。この際、陽極タブ2bを陰極タブ3bの左側に位置付けて、陽極タブ2bと陰極タブ3bとが重ならないようにする。これにより、陽極タブ2bは、陰極タブ3bから離間した位置に配置される。
次に、積層体7における陽極タブ2bの左側近傍を谷折りすることにより、図6(a)に示すように、積層体7における陽極箔2aが載置されている区画7aを、陽極箔2aとともに左側に折り畳む。これにより、陽極箔2aはセパレータ4に挟まれた状態となるとともに、セパレータ4を介して陽極箔2aと陰極箔3aとが積層される。
次に、図6(b)に示すように、積層体7における左側に折り畳まれた区画7a上に、2枚目の陽極箔2aを載置する。この際、2枚目の陽極箔2aから延びる陽極タブ2bが、1枚目の陽極箔2aから延びる陽極タブ2bと重なるように載置する。
次に、積層体7における2枚目の陽極箔2aが載置されている区画7aを、1枚目及び2枚目の陽極箔2aとともに左側に折り畳む。これにより、図6(c)に示すように、2枚目の陽極箔2aがセパレータ4に挟まれた状態となるとともに、陰極箔3aの上下にセパレータ4を介して2枚の陽極箔2a、2aが配置される。
次に、図6(d)に示すように、積層体7における左側に折り畳まれた区画7a上に、3枚目の陽極箔2aを載置する。この際、3枚目の陽極箔2aから延びる陽極タブ2bを、1枚目及び2枚目の陽極箔2aから延びる陽極タブ2bと重なるように載置する。
次に、積層体における3枚目の陽極箔2aが載置されている区画7aを陽極箔2aとともに左側に折り畳む。これにより、図7(a)に示すように、3枚目の陽極箔2aがセパレータ4に挟まれた状態となるとともに、1枚目の陽極箔2aにセパレータ4を介して積層される。なお、図7(a)に示す状態において、セパレータ4a、4bの左側端部が互いに重なり合うとともに、左端が揃うようになる(図4参照)。このように、積層体7を、陽極箔2aを挟みながら左側に巻き折りすることによって、図7(b)に示すように構成する。
次に、図7(c)に示すように、陰極箔3aの左端部に素子止めテープ6を貼着し、素子止めテープ6を引っ張って陰極箔3aに張力をかけながら、図7(d)に示すように、素子止めテープ6を、剥き出し状態の陰極箔3aの周囲に貼着する。本実施形態によれば、1周を若干超えた分だけ素子止めテープ6を巻き付ける。以上の手順で、コンデンサ素子10が組み立てられる。
図8は、第1実施形態の電解コンデンサ1との比較例を示す模式図である。図8に示す電解コンデンサ1は、特許文献1にて開示されたものであり、セパレータ4に素子止めテープ6を貼着して積層体7のつづら折り構造を維持させたものである。図8の構造においては、セパレータ4に素子止めテープ6が貼着されるため、陰極箔3aに直接的にテンションをかけることができない。このため、最外周の陰極箔3aに対してセパレータ4を密着させることが可能であるが、コンデンサ素子10の中心側であるほど、陰極箔3aがセパレータ4によって押圧され難くなることから、陰極箔3aがセパレータ4に密着し難くなる。
それに対して、第1実施形態の電解コンデンサ1によれば、素子止めテープ6を陰極箔3aに対して直接に貼着することができる。このため、素子止めテープ6を貼着する際に、素子止めテープ6に対して直接的にテンションをかけることが可能になる。その際、積層体7は、巻き折りされているため、積層体7の内側における陰極箔3aとセパレータ4との摩擦力が高いために、陰極箔3aに比較的強いテンションをかけても陰極箔3aがずれることが防止される。したがって、陰極箔3aとセパレータ4との密着性を向上させることが可能になり、低周波領域での等価直列抵抗(ESR)の上昇を抑えることが可能になる。
このように構成された第1実施形態の電解コンデンサ1によれば、コンデンサ素子10の最外周が陰極箔3aであるため、陰極箔3aに直接素子止めテープ6を貼着することが可能になり、素子止めテープ6を引っ張ることで陰極箔3aに直接テンションをかけながら、巻き折りされた積層体7を周回させることが可能になる。これにより、コンデンサ素子10の厚さを低減できるとともに、陽極箔2a又は陰極箔3aとセパレータ4に含まれている電解質との密着性を向上させることが可能になり、低周波領域での等価直列抵抗(ESR)の上昇を抑えることが可能になる。しかも、素子止めテープ6を引っ張ることで陰極箔3aに対するセパレータ4のずれを防止しながら積層体7を収縮させることが可能になり、コンデンサ素子10の小型化を図ることができる。これにより、小型の電解コンデンサ1を提供することが可能になる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態における電解コンデンサについて説明する。
第2実施形態の電解コンデンサ1と第1実施形態の電解コンデンサ1とは、セパレータ4の構造において一部異なっている。
図9は、第2実施形態の電解コンデンサ1に係る積層体7の外観を示す図であり、第2実施形態のセパレータ4は、第1実施形態におけるセパレータ4の折り曲げ部位にミシン目4cを形成したものである。隣合うミシン目4c、4cの間隔は、積層体7を巻き折りすることによってコンデンサ素子10の本体の横幅が大きくなることに合わせて、右側から左側に向かって徐々に広がっている。なお、第2実施形態によれば、セパレータ4aにおいて3箇所、図示しないがセパレータ4bにおいて2箇所、ミシン目4cが形成されている。
第2実施形態に係るコンデンサ素子10の組立方法は、基本工程については図5~図7に示す第1実施形態に係るコンデンサ素子10の組立方法と略同じであるが、折り畳む前に、ミシン目4cの部位を折り込んで折り目を付けてから折り畳む。本実施形態においては、例えば、図5(c)あるいは図6(b)、図6(d)に示すように、陽極箔2aを巻き込む毎に折り目をつけているが、陽極箔2aを巻き込む前、例えば、図5(b)に示す段階で、予め折り目を付けることも可能である。
そして、図7(c)に示すように、積層体7を折り畳んだ後、直接素子止めテープ6によって、積層体7の左端部を積層体7の表面に固定する。これにより、第2実施形態に係るコンデンサ素子10が組み立てられる。
図10は、第2実施形態に係るコンデンサ素子10の断面図である。コンデンサ素子10は、両側部に折り目が施されており、更に、中央部において3枚の陽極箔2aが積層されているため、縦方向視した場合に、図10に示すように、アーモンドのような両端部が尖った楕円形となる。
このように構成された第2実施形態の電解コンデンサ1によれば、セパレータ4において折り畳む部位にミシン目が形成されているため、折り込み作業が行いやすくなり、しかも、セパレータ4のスプリングバックを軽減することが可能になる。これにより、コンデンサ素子10の厚さを低減できるため、小型の電解コンデンサ1を提供することが可能になるとともに、陽極箔2a又は陰極箔3aとセパレータ4に含まれている電解液との密着性を向上させることが可能になり、低周波領域での等価直列抵抗(ESR)の上昇を抑えることが可能になる。
なお、第2実施形態においては、図9に示すように、セパレータ4にミシン目4cを形成しているが、ミシン目4cの代わりに、破線状エンボスを付けてもよい。この場合、エンボス加工によって形成される突起は、外周側に突出させるのがよい。
また、第2実施形態においては、第1実施形態と同様に、最外周の陰極箔3aが露出した状態で直接素子止めテープ6によって積層体7の左端部を積層体7の表面に固定してもよい。また、直接素子止めテープ6を貼着する前に、巻き折りされた積層体7の折り目に再度折り目を付ける作業を行うことにより、コンデンサ素子10の厚さを小さくすることが可能になる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその趣旨を超えない範囲において変更が可能である。例えば、上述の第1実施形態においては、積層体7を谷折りしながら巻いているが、第2実施形態と同様に、積層体7にしっかりと折り目を付けてから巻いてもよい。これにより、第1実施形態においても、セパレータ4のスプリングバックを軽減することが可能になる。
なお、第2実施形態によれば、積層体7すなわちセパレータ4および陰極箔3aの両方に折り目を付けているが、それに限らず、セパレータ4のみ、あるいは陰極箔3aのみに折り目を付けてもよい。
また、第1実施形態においては外周部に陰極箔3aがセパレータ4を介さずに対向する部位を設けているが、陰極箔3aの巻き終わり部をセパレータ4の巻き終わり部と同じ位置としてもよい。
1 電解コンデンサ
2 陽極部
2a 陽極箔
2b 陽極タブ
3 陰極部
3a 陰極箔
3b 陰極タブ
4 セパレータ
4c ミシン目
6 素子止めテープ
7 積層体
10 コンデンサ素子

Claims (4)

  1. 2枚の帯状のセパレータと、
    帯状の陰極箔と、
    複数のシート状の陽極箔とを有し、
    2枚の前記セパレータの間に前記陰極箔を挟んでなる積層体を巻き折りし、当該巻き折りによって形成される隣合う区画の間に前記陽極箔を介在させてなるコンデンサ素子を備えた電解コンデンサの製造方法において、
    前記セパレータおよび前記陰極箔における少なくともいずれか一方の、前記巻き折りにおける折曲箇所に折り目を予め形成する折り目形成工程と、
    前記折り目が形成された前記セパレータまたは前記陰極箔を有する前記積層体を巻き折りする巻き折り工程とを備えた
    ことを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
  2. 前記巻き折り工程において、前記積層体の端部に、前記陰極箔を外部に露出させる露出部を形成することを特徴とする請求項1記載の電解コンデンサの製造方法。
  3. 前記折り目形成工程前に、前記セパレータおよび前記陰極箔における少なくともいずれか一方の、前記巻き折りにおける折曲箇所にミシン目または破線状エンボスが形成されていることを特徴とする請求項1記載の電解コンデンサの製造方法。
  4. 前記巻き折り工程において、隣合う前記ミシン目同士または隣合う前記破線状エンボス同士の間隔が、前記コンデンサ素子の横幅が大きくなることに合せて徐々に広がるように前記積層体を巻き折りすることを特徴とする請求項3記載の電解コンデンサの製造方法。
JP2017248731A 2017-12-26 2017-12-26 電解コンデンサの製造方法 Active JP7219003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017248731A JP7219003B2 (ja) 2017-12-26 2017-12-26 電解コンデンサの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017248731A JP7219003B2 (ja) 2017-12-26 2017-12-26 電解コンデンサの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019114730A JP2019114730A (ja) 2019-07-11
JP7219003B2 true JP7219003B2 (ja) 2023-02-07

Family

ID=67221634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017248731A Active JP7219003B2 (ja) 2017-12-26 2017-12-26 電解コンデンサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7219003B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113959816B (zh) * 2021-10-25 2024-05-17 厦门厦钨新能源材料股份有限公司 多个样品的截面制样方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003059778A (ja) 2001-08-10 2003-02-28 Hitachi Aic Inc 電解コンデンサ
JP2007103900A (ja) 2005-09-07 2007-04-19 Nippon Chemicon Corp コンデンサおよびその製造方法
JP2008258222A (ja) 2007-03-31 2008-10-23 Nippon Chemicon Corp 電解コンデンサ
JP2008282739A (ja) 2007-05-11 2008-11-20 Tdk Corp 電気化学デバイス及びその製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56110221A (en) * 1980-02-05 1981-09-01 Nichicon Capacitor Ltd Electrolytic condenser
CN1971785B (zh) * 2005-11-22 2014-09-17 三洋电机株式会社 电解电容器
JP2012156405A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Fdk Corp 蓄電デバイス

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003059778A (ja) 2001-08-10 2003-02-28 Hitachi Aic Inc 電解コンデンサ
JP2007103900A (ja) 2005-09-07 2007-04-19 Nippon Chemicon Corp コンデンサおよびその製造方法
JP2008258222A (ja) 2007-03-31 2008-10-23 Nippon Chemicon Corp 電解コンデンサ
JP2008282739A (ja) 2007-05-11 2008-11-20 Tdk Corp 電気化学デバイス及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019114730A (ja) 2019-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7219003B2 (ja) 電解コンデンサの製造方法
JP2011077105A (ja) 電気二重層キャパシタ及びその製造方法
JP3587333B2 (ja) コンデンサ素子の端子構造
JP7219084B2 (ja) コンデンサ
KR101580648B1 (ko) 이차전지용 전극 조립체 및 이를 구비한 이차전지
JP4557099B2 (ja) 積層型コンデンサ及びその製造方法
JP2009026853A (ja) 電気二重層キャパシタ
JP2001093782A (ja) 電解コンデンサ
JP7272861B2 (ja) 巻回形蓄電デバイスおよびその製造方法
JP7272859B2 (ja) 巻回形コンデンサ
JPH0543166B2 (ja)
JP7410824B2 (ja) 電解コンデンサ
JPH04352313A (ja) アルミ電解コンデンサ
JP2018170479A (ja) 電解コンデンサおよびその製造方法
JP2007180391A (ja) 電解コンデンサ
JP5822099B2 (ja) 電解コンデンサ
JP5278095B2 (ja) ノイズフィルタ及びその製造方法
TWI624846B (zh) 具有非等寬導電箔片的捲繞型電容器封裝結構及其捲繞式組件
JP3406247B2 (ja) アルミニウム電解コンデンサ
JP3465877B2 (ja) アルミニウム電解コンデンサおよびコンデンサ素子の製造方法
JPS6246263Y2 (ja)
JP2003059778A (ja) 電解コンデンサ
JP2000124072A (ja) 電解コンデンサ
JPH0410517A (ja) アルミ電解コンデンサ
JPH04119621A (ja) 電解コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210712

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211101

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211101

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211109

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20211116

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20211203

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20211207

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220628

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20220823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220929

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20221011

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20221220

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20230117

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20230117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7219003

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150