JP2003100551A - コンデンサ素子 - Google Patents
コンデンサ素子Info
- Publication number
- JP2003100551A JP2003100551A JP2001295426A JP2001295426A JP2003100551A JP 2003100551 A JP2003100551 A JP 2003100551A JP 2001295426 A JP2001295426 A JP 2001295426A JP 2001295426 A JP2001295426 A JP 2001295426A JP 2003100551 A JP2003100551 A JP 2003100551A
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- JP
- Japan
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- capacitor element
- conductive foil
- foil
- electric field
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課 題】誘電体と導電箔を交互に重ね合わせ、これを
巻回して積層構造に形成されたコンデンサ素子におい
て、電極端部の電界緩和効果を有し、なおかつ、電界差
のない長期的に安定した品質のコンデンサ素子を提供す
ること。 【解決手段】一方のコンデンサ電極となるアルミニウム
等を二つに折り重ねた導電箔20にポリプロピレン等の
誘電体フィルム30を重ね、その上に他方のコンデンサ
電極となるアルミニウム等を二つに折り重ねた導電箔4
0を重ね、その各層の導電箔の折り曲げ端部20aおよ
び40aを互いに反対側に位置させ、各層の導電箔の折
り曲げ端部20aおよび40aの反対側の導電箔端縁の
二つ重ねの端部20bおよび40bは端子を接続するた
めに誘電体フィルム30から突出させ、これを巻回して
電極に尖端部及び段差のないコンデンサ素子10を形成
する。
巻回して積層構造に形成されたコンデンサ素子におい
て、電極端部の電界緩和効果を有し、なおかつ、電界差
のない長期的に安定した品質のコンデンサ素子を提供す
ること。 【解決手段】一方のコンデンサ電極となるアルミニウム
等を二つに折り重ねた導電箔20にポリプロピレン等の
誘電体フィルム30を重ね、その上に他方のコンデンサ
電極となるアルミニウム等を二つに折り重ねた導電箔4
0を重ね、その各層の導電箔の折り曲げ端部20aおよ
び40aを互いに反対側に位置させ、各層の導電箔の折
り曲げ端部20aおよび40aの反対側の導電箔端縁の
二つ重ねの端部20bおよび40bは端子を接続するた
めに誘電体フィルム30から突出させ、これを巻回して
電極に尖端部及び段差のないコンデンサ素子10を形成
する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用コンデンサ
等に使用するコンデンサ素子に関するものである。 【0002】 【従来の技術】電力用コンデンサは、通常、紙あるいは
ポリプロピレン等のプラスチックフィルムからなる誘電
体と、アルミニウム等の導電箔とを交互に重ね合わせ、
これを巻回して形成したコンデンサ素子を、容器内に複
数個集合し、絶縁油等の絶縁媒体を充填して構成されて
いる。このような電力用コンデンサを構成するコンデン
サ素子では、導電箔をそのまま誘電体に重ねて巻回する
と、導電箔の端縁が尖端部となり、その尖端部に電界が
集中し部分放電が発生しやすい。そこでこの電界集中を
緩和するために、導電箔の端部の数mm程度を折り曲げ
て端縁部にまるみを付けて電界緩和処理を行なう場合が
ある。 【0003】図3は、このような導電箔の端部を折り曲
げて電界緩和処理したコンデンサ素子の概略の構成を示
す平面図である。コンデンサ素子1は、一方のコンデン
サ電極となるアルミニウム等の導電箔2にポリプロピレ
ン等の誘電体フィルム3を重ね、その上に他方のコンデ
ンサ電極となるアルミニウム等の導電箔4を重ね、これ
を巻回して形成されている。それぞれの導電箔2および
4は、互いに反対側に位置する一方の端部2aおよび4
aが電界を緩和する目的で折り曲げられており、この折
り曲げ端部2aおよび4aの反対側の端部2bおよび4
bは、端子を接続するために誘電体フィルム3から突出
している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された従来のコンデンサ素子では、図3および図4
(図3のA−A′のコンデンサ素子端部の拡大断面図)
に示すように、導電箔2および4の折り曲げ端部2aお
よび4aの数mm程度のみが2倍の厚みを有し、電極に
段差ができるので、部分的な電界差が生じていた。この
段差によって電界が大きくなる部分が生じ、この部分が
コンデンサ素子の耐電圧低下を速める可能性があり、長
期的に安定した品質のコンデンサ素子を得がたいという
問題があった。 【0005】本発明は、上記の問題に鑑みなされたもの
で、電極端部の電界緩和効果を有し、なおかつ、電界差
のない長期的に安定した品質のコンデンサ素子を提供す
ることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体と導電
箔を交互に重ね合わせ、これを巻回して積層構造に形成
されたコンデンサ素子において、各層の前記導電箔を二
つに折り重ね、前記各層の前記導電箔の折り曲げ端部を
互いに反対側に位置し、前記各層の前記導電箔の折り曲
げ端部の反対側の導電箔端縁の二つ重ねの端部が前記誘
電体より突出したことを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1および図2を参照して説明する。図1は本発明
の実施の形態に係る導電箔を二つに折り重ね形成したコ
ンデンサ素子の概略平面図である。図2は本発明の実施
の形態に係るコンデンサ素子の片側端部の拡大断面図
(図1のB−B′のコンデンサ素子端部の拡大断面図)
である。 【0008】この実施の形態に係るコンデンサ素子10
は、一方のコンデンサ電極となるアルミニウム等を二つ
に折り重ねた導電箔20にポリプロピレン等の誘電体フ
ィルム30を重ね、その上に他方のコンデンサ電極とな
るアルミニウム等を二つに折り重ねた導電箔40を重
ね、これを巻回して形成されている。そしてコンデンサ
電極となるアルミニウム等を二つに折り重ねることによ
りできたその各層の導電箔の折り曲げ端部20aおよび
40aを互いに反対側に位置している。また、各層の導
電箔の折り曲げ端部20aおよび40aの反対側の導電
箔端縁の二つ重ねの端部20bおよび40bは、端子を
接続するために誘電体フィルム30から突出している。 【0009】このように巻回して形成したコンデンサ素
子10は、電極を二つに折り重ねたことにより導電箔2
0および40の折り曲げ端部20aおよび40aにまる
みがつき、折り曲げ端部20aおよび40aの電界集中
が緩和され、電極端部での部分放電が発生しにくくな
る。 【0010】また、電極を二つに折り重ねたことによ
り、従来の技術のように電極に段差ができることがな
く、絶縁油油層部の厚さの差もないので、部分的な電界
差がなく、電界集中のない長期的に安定した品質のコン
デンサ素子となる。 【0011】更に、電極が二重になっているので、電極
材料の量が増加した分と同量の絶縁油等の絶縁媒体を削
減でき、電極引出リード線を誘電体フィルム30から突
出している端部20bおよび40bに端子により圧着す
る場合、電極が従来より二倍の厚みになり圧着強度が増
し、電極引出リード線の接続信頼性が向上する。 【0012】 【発明の効果】以上説明したように本発明は、各層の導
電箔を二つに折り重ねたので、電極端部の電界集中を緩
和することができ、なおかつ、電極に段差がなくなり部
分的な電界差による電界集中のない長期的に安定した品
質のコンデンサ素子を提供できる。 【0013】更に、電極材料の量が増加した分と同量の
絶縁油等の絶縁媒体を削減でき、導電箔への電極引出リ
ード線圧着強度が増し、接続信頼性が向上する。
等に使用するコンデンサ素子に関するものである。 【0002】 【従来の技術】電力用コンデンサは、通常、紙あるいは
ポリプロピレン等のプラスチックフィルムからなる誘電
体と、アルミニウム等の導電箔とを交互に重ね合わせ、
これを巻回して形成したコンデンサ素子を、容器内に複
数個集合し、絶縁油等の絶縁媒体を充填して構成されて
いる。このような電力用コンデンサを構成するコンデン
サ素子では、導電箔をそのまま誘電体に重ねて巻回する
と、導電箔の端縁が尖端部となり、その尖端部に電界が
集中し部分放電が発生しやすい。そこでこの電界集中を
緩和するために、導電箔の端部の数mm程度を折り曲げ
て端縁部にまるみを付けて電界緩和処理を行なう場合が
ある。 【0003】図3は、このような導電箔の端部を折り曲
げて電界緩和処理したコンデンサ素子の概略の構成を示
す平面図である。コンデンサ素子1は、一方のコンデン
サ電極となるアルミニウム等の導電箔2にポリプロピレ
ン等の誘電体フィルム3を重ね、その上に他方のコンデ
ンサ電極となるアルミニウム等の導電箔4を重ね、これ
を巻回して形成されている。それぞれの導電箔2および
4は、互いに反対側に位置する一方の端部2aおよび4
aが電界を緩和する目的で折り曲げられており、この折
り曲げ端部2aおよび4aの反対側の端部2bおよび4
bは、端子を接続するために誘電体フィルム3から突出
している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された従来のコンデンサ素子では、図3および図4
(図3のA−A′のコンデンサ素子端部の拡大断面図)
に示すように、導電箔2および4の折り曲げ端部2aお
よび4aの数mm程度のみが2倍の厚みを有し、電極に
段差ができるので、部分的な電界差が生じていた。この
段差によって電界が大きくなる部分が生じ、この部分が
コンデンサ素子の耐電圧低下を速める可能性があり、長
期的に安定した品質のコンデンサ素子を得がたいという
問題があった。 【0005】本発明は、上記の問題に鑑みなされたもの
で、電極端部の電界緩和効果を有し、なおかつ、電界差
のない長期的に安定した品質のコンデンサ素子を提供す
ることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体と導電
箔を交互に重ね合わせ、これを巻回して積層構造に形成
されたコンデンサ素子において、各層の前記導電箔を二
つに折り重ね、前記各層の前記導電箔の折り曲げ端部を
互いに反対側に位置し、前記各層の前記導電箔の折り曲
げ端部の反対側の導電箔端縁の二つ重ねの端部が前記誘
電体より突出したことを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1および図2を参照して説明する。図1は本発明
の実施の形態に係る導電箔を二つに折り重ね形成したコ
ンデンサ素子の概略平面図である。図2は本発明の実施
の形態に係るコンデンサ素子の片側端部の拡大断面図
(図1のB−B′のコンデンサ素子端部の拡大断面図)
である。 【0008】この実施の形態に係るコンデンサ素子10
は、一方のコンデンサ電極となるアルミニウム等を二つ
に折り重ねた導電箔20にポリプロピレン等の誘電体フ
ィルム30を重ね、その上に他方のコンデンサ電極とな
るアルミニウム等を二つに折り重ねた導電箔40を重
ね、これを巻回して形成されている。そしてコンデンサ
電極となるアルミニウム等を二つに折り重ねることによ
りできたその各層の導電箔の折り曲げ端部20aおよび
40aを互いに反対側に位置している。また、各層の導
電箔の折り曲げ端部20aおよび40aの反対側の導電
箔端縁の二つ重ねの端部20bおよび40bは、端子を
接続するために誘電体フィルム30から突出している。 【0009】このように巻回して形成したコンデンサ素
子10は、電極を二つに折り重ねたことにより導電箔2
0および40の折り曲げ端部20aおよび40aにまる
みがつき、折り曲げ端部20aおよび40aの電界集中
が緩和され、電極端部での部分放電が発生しにくくな
る。 【0010】また、電極を二つに折り重ねたことによ
り、従来の技術のように電極に段差ができることがな
く、絶縁油油層部の厚さの差もないので、部分的な電界
差がなく、電界集中のない長期的に安定した品質のコン
デンサ素子となる。 【0011】更に、電極が二重になっているので、電極
材料の量が増加した分と同量の絶縁油等の絶縁媒体を削
減でき、電極引出リード線を誘電体フィルム30から突
出している端部20bおよび40bに端子により圧着す
る場合、電極が従来より二倍の厚みになり圧着強度が増
し、電極引出リード線の接続信頼性が向上する。 【0012】 【発明の効果】以上説明したように本発明は、各層の導
電箔を二つに折り重ねたので、電極端部の電界集中を緩
和することができ、なおかつ、電極に段差がなくなり部
分的な電界差による電界集中のない長期的に安定した品
質のコンデンサ素子を提供できる。 【0013】更に、電極材料の量が増加した分と同量の
絶縁油等の絶縁媒体を削減でき、導電箔への電極引出リ
ード線圧着強度が増し、接続信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る導電箔を二つに折り
重ね形成したコンデンサ素子の概略平面図である。 【図2】本発明の実施の形態に係るコンデンサ素子の端
部の拡大断面図である。 【図3】従来の導電箔の端部を折り曲げ形成したコンデ
ンサ素子の概略平面図である。 【図4】従来のコンデンサ素子の端部の拡大断面図であ
る。 【符号の説明】 10 コンデンサ素子 20、40 導電箔 20a、40a 折り曲げ端部 20b、40b 突き出し端部 30 誘電体
重ね形成したコンデンサ素子の概略平面図である。 【図2】本発明の実施の形態に係るコンデンサ素子の端
部の拡大断面図である。 【図3】従来の導電箔の端部を折り曲げ形成したコンデ
ンサ素子の概略平面図である。 【図4】従来のコンデンサ素子の端部の拡大断面図であ
る。 【符号の説明】 10 コンデンサ素子 20、40 導電箔 20a、40a 折り曲げ端部 20b、40b 突き出し端部 30 誘電体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5E082 AB04 BC14 EE03 EE43 FG06
FG35
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】誘電体と導電箔を交互に重ね合わせ、これ
を巻回して積層構造に形成されたコンデンサ素子におい
て、各層の前記導電箔を二つに折り重ね、前記各層の前
記導電箔の折り曲げ端部を互いに反対側に位置し、前記
各層の前記導電箔の折り曲げ端部の反対側の導電箔端縁
の二つ重ねの端部が前記誘電体より突出したことを特徴
とするコンデンサ素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001295426A JP2003100551A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | コンデンサ素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001295426A JP2003100551A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | コンデンサ素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003100551A true JP2003100551A (ja) | 2003-04-04 |
Family
ID=19116866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001295426A Pending JP2003100551A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | コンデンサ素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003100551A (ja) |
-
2001
- 2001-09-27 JP JP2001295426A patent/JP2003100551A/ja active Pending
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