JPH06104140A - チップ型フィルムコンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

チップ型フィルムコンデンサおよびその製造方法

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JPH06104140A
JPH06104140A JP5026780A JP2678093A JPH06104140A JP H06104140 A JPH06104140 A JP H06104140A JP 5026780 A JP5026780 A JP 5026780A JP 2678093 A JP2678093 A JP 2678093A JP H06104140 A JPH06104140 A JP H06104140A
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JP
Japan
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electrode
dielectric
film
capacitor element
capacitor
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JP5026780A
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Inventor
Mikio Suzuki
三紀男 鈴木
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RUBIKON DENSHI KK
Original Assignee
RUBIKON DENSHI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板の実装面に対する安定性を向上させるこ
とができ、外部端子を形成するための部材の使用量を抑
えることができるチップ型フィルムコンデンサを提供す
る。 【構成】 チップ型フィルムコンデンサ1は耐熱樹脂材
からなるケース2を備える。ケース2にはコンデンサ素
子3が収容されている。コンデンサ素子3は、厚さ方向
に積層されているフィルム状のプラスチックからなる複
数の誘電体4a,4bと、第1の電極5と、第2の電極
6との積層構造を有する。第1の電極5を集束するため
の電極部7には外部端子9が溶着され、第2の電極6を
集束するための電極部8には外部端子10が溶着されて
いる。外部端子9,10は偏平加工が施されかつ誘電体
4a,4bの厚さ方向にのびる錫メッキ銅線からなる。
各外部端子9,10は互いに平行にかつ誘電体4a,4
bの幅方向に対向するように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ型フィルムコン
デンサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンデンサの種類は静電容量と
回路電圧とによって概ね選択され、要求される静電容量
が小さいときにはセラミックスコンデンサ、フィルムコ
ンデンサなどが選択され、これらのコンデンサはスイッ
チング電源、DC−DCコンバンータなどの出力用など
のインピーダンス特性が重視されている1MHz〜数M
Hzの周波数範囲における使用に適している。
【0003】また、AV機器などの小型化、薄型化、軽
量化に伴い、コンデンサのプリント配線板などに基板へ
の面実装化が図られ、コンデンサのチップ化が促進され
ている。
【0004】従来、チップ型のフィルムコンデンサは、
外装体で覆われている積層型のコンデンサ素子を備え、
この外装体にはプリント配線板などの実装面に対向する
底面が形成されている。
【0005】コンデンサ素子は一方の面に薄膜状の第1
の電極が形成されているフィルム状の第1の誘電体、一
方の面に薄膜状の第2の電極が形成されているフィルム
状の第2の誘電体、前記第1の電極を電気的に外部に導
き出すための第1の集束電極および前記第2の電極を電
気的に外部に導き出すための第2の集束電極を有する。
前記第1の誘電体と第2の誘電体とは交互に積層され、
前記第1の誘電体の各縁部と第2の誘電体の各縁部とは
互いに共働して一対の端面を規定する。その端面の一方
には前記第1の集束電極が形成され、他方の端面には前
記第2の集束電極が形成されている。
【0006】前記第1の集束電極には金属片からなる第
1の外部端子の一端が溶着されている。この第1の外部
端子の他端側部位は前記外装体の側部から外部に突出
し、該外装体の底面に向けて折り曲げられている。同様
に、前記第2の集束電極には金属片からなる第2の外部
端子の一端が溶着されている。この第2の外部端子の他
端側部位は前記外装体の側面から外部に突出し、該外装
体の底面に向けて折り曲げられている。
【0007】次に、上述のチップ型フィルムコンデンサ
の製造方法について説明する。
【0008】まず、フィルム状の第1の誘電体およびフ
ィルム状の第2の誘電体が準備される。第1の誘電体の
一方の面には第1の電極となる金属蒸着膜が蒸着され、
第1の誘電体の一方の面には第2の電極となる金属蒸着
膜が蒸着される。この第1の誘電体と第2の誘電体とは
第1および第2の電極のぞれぞれの一部が対応する誘電
体からこの互いに対向する方向に外部に向けて交互には
み出すように重ね合わされながらドラム状に巻き取られ
る。
【0009】次いで、前記第1の誘電体の各縁部と第2
の誘電体の各縁部とは互いに共働して規定する端面のそ
れぞれには金属蒸着膜が形成され、一方の端面に形成さ
れている金属蒸着膜は第1の集束電極となり、他方の端
面に形成されている金属蒸着膜は第2の集束電極とな
る。
【0010】次いで、ドラム状に巻き取られている積層
構造体は送り出されながら複数の部分に切断され、この
切断部分からなる複数のコンデンサ素子が形成される。
【0011】各コンデンサ素子の第1の集束電極にはリ
ードフレームの片部が溶接され、同様に、第2の集束電
極にはリードフレームの片部が溶接される。
【0012】各リードフレームが溶接されているコンデ
ンサ素子には外装体を形成するための樹脂材によるモー
ルド加工が施される。このモールド加工によって形成さ
れた外装体にはプリント配線板の実装面に対向する底面
が規定され、外装体の側面から外部に向けて各リードフ
レームの片部が突出する。
【0013】このモールド加工後、各リードフレームの
一部が切り捨てられる。各リードフレームの片部はそれ
ぞれ外部端子となるように前記外装体の底面に向けて折
り曲げられ、チップ型フィルムコンデンサが形成され
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のチップ
型フィルムコンデンサでは、前記第1および第2の外部
端子が前記外装体の側面から底面に向けて折り曲げられ
ていることにより、前記第1および第2の外部端子の基
板の実装面に接触する部位は先端部であるから、第1お
よび第2の外部端子と基板の実装面との間の密着性が悪
く、前記第1および第2の外部端子と前記基板との溶接
との間に隙間が形成され易い。その結果、基板の実装面
に対する安定性が低い。
【0015】また、その製造において、リードフレーム
の一部を切り捨てることによってリードフレームの片部
を外部端子とするから、リードフレームの一部が無駄に
なり、1個当りのチップ型フィルムコンデンサの製造に
リードフレームの材料費が余分に掛かる。
【0016】本発明の目的は、基板の実装面に対する安
定性を向上させることができ、外部端子を形成するため
の部材の使用量を抑えることができるチップ型フィルム
コンデンサおよびその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願第1発明は、一方の
面に薄膜状の第1の電極が形成されているフィルム状の
第1の誘電体、一方の面に薄膜状の第2の電極が形成さ
れているフィルム状の第2の誘電体、前記第1の電極を
電気的に外部に導き出すための第1の集束電極および前
記第2の電極を電気的に外部に導き出すための第2の集
束電極を有するコンデンサ素子が、プリント配線板など
の実装面に対向する設置面が形成されている外装体で覆
われているチップ型フィルムコンデンサであって、偏平
加工によって細長い板状に形成されているリード線から
なる第1の外部端子であって一端が前記コンデンサ素子
の第1の集束電極に溶着され、他端に前記外装体の設置
面から外部に突出しかつ該外装体の外方に向けて折り曲
げられている折曲部が設けられている少なくとも1つの
第1の外部端子と、偏平加工によって細長い板状に形成
されているリード線からなる第2の外部端子であって一
端が前記コンデンサ素子の第2の集束電極に溶着され、
他端に前記外装体の設置面から外部に突出しかつ該外装
体の外方に向けて折り曲げられている折曲部が設けられ
ている少なくとも1つの第2の外部端子とを備える。
【0018】本願第2の発明は、一方の面に薄膜状の第
1の電極が形成されているフィルム状の第1の誘電体、
一方の面に薄膜状の第2の電極が形成されているフィル
ム状の第2の誘電体、前記第1の電極を電気的に外部に
導き出すための第1の集束電極および前記第2の電極を
電気的に外部に導き出すための第2の集束電極を有する
コンデンサ素子が、プリント配線板などの実装面に対向
する設置面が形成されている外装体で覆われているチッ
プ型フィルムコンデンサであって、リード線からなる第
1の外部端子であって一端が前記コンデンサ素子の第1
の集束電極に溶着され、他端が前記外装体の設置面から
外部に突出しかつ前記実装面との接触面積が増すように
該設置面に沿ってほぼ平板状に広がる少なくとも1つの
第1の外部端子と、リード線からなる第2の外部端子で
あって一端が前記コンデンサ素子の第2の集束電極に溶
着され、他端が前記外装体の設置面から外部に突出しか
つ前記実装面との接触面積が増すように該設置面に沿っ
てほぼ平板状に広がる少なくとも1つの第2の外部端子
とを備える。
【0019】本願第3発明は、一方の面に薄膜状の第1
の電極が形成されているフィルム状の第1の誘電体、一
方の面に薄膜状の第2の電極が形成されているフィルム
状の第2の誘電体、前記第1の電極を電気的に外部に導
き出すための第1の集束電極および前記第2の電極を電
気的に外部に導き出すための第2の集束電極を有するコ
ンデンサ素子が、プリント配線板などの実装面に対向す
る設置面が形成されている外装体で覆われているチップ
型フィルムコンデンサであって、リード線からなる第1
の外部端子であって一端が前記コンデンサ素子の第1の
集束電極に溶着され、他端が前記外装体の設置面から外
部に突出しかつ前記実装面との接触面積が増すように該
設置面に沿って所定の形状に曲げられている少なくとも
1つの第1の外部端子と、リード線からなる第2の外部
端子であって一端が前記コンデンサ素子の第2の集束電
極に溶着され、他端が前記外装体の設置面から外部に突
出しかつ前記実装面との接触面積が増すように該設置面
に沿って所定の形状に曲げられている少なくとも1つの
第2の外部端子とを備える。
【0020】本願第4の発明は、請求項1に記載のチッ
プ型フィルムコンデンサの製造方法であって、一方の面
に薄膜状の第1の電極が形成されているフィルム状の第
1の誘電体、一方の面に薄膜状の第2の電極が形成され
ているフィルム状の第2の誘電体、前記第1の電極を電
気的に外部に導き出すための第1の集束電極および前記
第2の電極を電気的に外部に導き出すための第2の集束
電極を有するコンデンサ素子を形成する工程と、前記第
1の集束電極に断面形状がほぼ円形である少なくとも1
つの第1のリード線の一端を溶着し、前記第2の集束電
極に断面形状がほぼ円形である少なくとも1つの第2の
リード線の一端を溶着する工程と、偏平加工によって前
記第1および第2のリード線を細長い板状に変形する工
程と、プリント配線板などの実装面に対向する設置面が
形成されている外装体で、前記コンデンサ素子を前記第
1および第2のリード線の他端側部位が前記外装体の設
置面から外部に突出するように覆う工程と、前記第1お
よび第2のリード線の他端側部位を前記外装体の外方に
向けて折り曲げることによって前記第1および第2のリ
ード線の他端側部位を外部端子とする工程とを備える。
【0021】本願第5の発明は、請求項1に記載のチッ
プ型フィルムコンデンサの製造方法であって、一方の面
に薄膜状の第1の電極が形成されているフィルム状の第
1の誘電体、一方の面に薄膜状の第2の電極が形成され
ているフィルム状の第2の誘電体、前記第1の電極を電
気的に外部に導き出すための第1の集束電極および前記
第2の電極を電気的に外部に導き出すための第2の集束
電極を有するコンデンサ素子を形成する工程と、前記第
1の集束電極に断面形状がほぼ円形である少なくとも1
つの第1のリード線の一端を溶着し、前記第2の集束電
極に断面形状がほぼ円形である少なくとも1つの第2の
リード線の一端を溶着する工程と、偏平加工によって前
記第1および第2のリード線を細長い板状に変形する工
程と、前記第1および第2のリード線の他端側部位を所
定の方向に向けて折り曲げることによって前記第1およ
び第2のリード線の他端側部位を外部端子とする工程
と、プリント配線板などの実装面に対向する設置面が形
成されている外装体で、前記コンデンサ素子を前記第1
および第2のリード線の他端側部位が前記外装体の設置
面から外部に突出するように覆う工程とを備える。
【0022】
【作 用】本願第1発明のチップ型フィルムコンデンサ
では、偏平加工によって細長い板状に形成されているリ
ード線からなる第1および第2の外部端子が設けられて
いる。第1の外部端子の一端は前記コンデンサ素子の第
1の集束電極に溶着され、その他端には前記外装体の設
置面から外部に突出しかつ該外装体の外方に向けて折り
曲げられている折曲部が設けられている。第2の外部端
子の一端は前記コンデンサ素子の第2の集束電極に溶着
され、その他端には前記外装体の設置面から外部に突出
しかつ該外装体の外方に向けて折り曲げられている折曲
部が設けられている。
【0023】前記第1および第2の外部端子の基板の実
装面に接触する部位は前記折曲部であるから、第1およ
び第2の外部端子と基板の実装面との間の密着性が向上
し、前記第1および第2の外部端子と前記基板の実装面
との間に隙間が形成され難い。その結果、基板の実装面
に対する安定性が向上する。
【0024】また、その製造において、前記第1および
第2の外部端子は偏平加工が施されているリード線から
なるから、各コンデンサ素子毎に余分な数のリード線を
用意する必要がなく、外部端子を形成するための部材の
使用量が余分に掛からない。
【0025】本願第2発明のチップ型フィルムコンデン
サでは、リード線からなる第1の外部端子と第2の外部
端子とが設けられている。第1の外部端子の一端は前記
コンデンサ素子の第1の集束電極に溶着され、その他端
は前記実装面との接触面積が増すように前記外装体の設
置面に沿って平板状に広がる。第2の外部端子の一端は
前記コンデンサ素子の第2の集束電極に溶着され、その
他端は前記実装面との接触面積が増すように前記外装体
の設置面に沿って平板状に広がる。
【0026】前記第1および第2の外部端子の他端は前
記外装体の設置面に沿ってほぼ平板状に広がるから、第
1および第2の外部端子と基板の実装面との間の密着性
が向上し、前記第1および第2の外部端子と前記基板の
実装面との間に隙間が形成され難い。その結果、基板の
実装面に対する安定性が向上する。
【0027】本願第3発明のチップ型フィルムコンデン
サでは、リード線からなる第1の外部端子と第2の外部
端子とが設けられている。第1の外部端子の一端は前記
コンデンサ素子の第1の集束電極に溶着され、その他端
が前記外装体の設置面から外部に突出しかつ前記実装面
との接触面積が増すように該設置面に沿って所定の形状
に曲げられている。第2の外部端子の一端は前記コンデ
ンサ素子の第2の集束電極に溶着され、その他端が前記
外装体の設置面から外部に突出しかつ前記実装面との接
触面積が増すように該設置面に沿って所定の形状に曲げ
られている。
【0028】前記第1および第2の外部端子の他端は前
記外装体の設置面に沿って所定の形状に曲げられている
から、第1および第2の外部端子と基板の実装面との接
触面積が向上し、前記第1および第2の外部端子と前記
基板の実装面との間の密着性が向上する。その結果、基
板の実装面に対する安定性が向上する。
【0029】本願第4発明の請求項1に記載の発明のチ
ップ型フィルムコンデンサの製造方法および本願第5発
明の請求項1に記載の発明のチップ型フィルムコンデン
サの製造方法では、基板の実装面に対する安定性を向上
させることができ、外部端子を形成するための部材の使
用量を抑えることができるチップ型フィルムコンデンサ
が得られる。
【0030】
【実施例】以下に、本願第1発明のチップ型フィルムコ
ンデンサの一実施例について図面を参照しながら説明す
る。
【0031】図1は本願第1発明のチップ型フィルムコ
ンデンサの一実施例を示す縦断面図である。
【0032】チップ型フィルムコンデンサ1は、図1に
示すように、耐熱樹脂材からなるケース2を備える。ケ
ース2は一方に開口する箱体からなる。
【0033】ケース2にはコンデンサ素子3が収容され
ている。コンデンサ素子3は、厚さ方向に積層されてい
るフィルム状のプラスチックからなる複数の誘電体4
a,4bを有する。各誘電体4a,4bの厚さ寸法は、
1μm〜5μmの範囲内の寸法に設定されている。
【0034】各誘電体4aの一方の面には、薄膜状の第
1の電極5が形成されている。各誘電体4bの一方の面
には、薄膜状の第2の電極6が形成されている。各第1
および第2の電極5,6は蒸着によって形成され、その
厚さ寸法は200〜500オングストロームの範囲内の
寸法に設定されている。第1および第2の電極5,6の
幅寸法は誘電体4a,4bの幅寸法より小さい。第1の
電極5の一方の縁部と誘電体4aの一方の縁部との間に
はマージ幅が規定され、同様に、第2の電極6の一方の
縁部と誘電体4bの一方の縁部との間にはマージ幅が規
定されている。各誘電体4a,4bはそれぞれの他方の
縁部が外部に突出するようにかつ幅方向に対向するよう
に重ね合わされている。
【0035】誘電体4aの第1の電極5のそれぞれは電
極部7で集束され、誘電体4bの第2の電極6のそれぞ
れは電極部8で集束されている。各電極部7,8は金属
溶射によって形成されている。電極部7には細長い板状
の外部端子9が溶着され、電極部8には細長い板状の外
部端子10が溶着されている。
【0036】外部端子9,10は偏平加工が施されかつ
誘電体4a,4bの厚さ方向にのびる錫メッキ銅線から
なり、その幅寸法は0.8〜2.0mmの範囲内の寸法
に設定されている。
【0037】各外部端子9,10は互いに平行にかつ誘
電体4a,4bの幅方向に対向するように配置されてい
る。
【0038】外部端子9,10が溶着されているコンデ
ンサ素子3とケース2との間の空間には樹脂材11が充
填され、この樹脂材11によってコンデンサ素子3はケ
ース2内に固定され、かつ封入されている。
【0039】次に、チップ型フィルムコンデンサの製造
方法について図面を参照しながら説明する。図2ないし
図10は図1のチップ型フィルムコンデンサの製造工程
をそれぞれ説明するための図である。
【0040】図2〜図6を参照するに、まず、コンデン
サ素子3が形成される。コンデンサ素子3の形成工程で
は、図2および図3に示すように、一方の面に薄膜状の
第1の電極5が形成され、プラスチックフィルム状のプ
ラスチック材からなる誘電体4aと、一方の面に薄膜状
の第2の電極6が形成され、プラスチックフィルム状の
プラスチック材からなる誘電体4bとを準備する。第1
の電極5は、その一方の縁部と誘電体4aの一方の縁部
との間にマージ幅が規定されるように誘電体4aの一方
の面に配置されている。第2の電極6は、第1の電極5
と同様に、その一方の縁部と誘電体4bの一方の縁部と
の間にマージ幅が規定されるように誘電体4bの一方の
面に配置されている。
【0041】各誘電体4aと各誘電体4bとは、図4に
示すように、それぞれの他方の縁部が外部に突出するよ
うに交互に重ね合わされ、誘電体4a,4bと第1の電
極5と第2の電極6との積層構造体12が形成される。
なお、この積層構造体12の形成は、誘電体4aと誘電
体4bとを交互に重ね合わせながらドラム状に巻き付け
ることによって行われる。
【0042】積層構造体12の第1の電極5の一部が突
出している縁部には、図5に示すように、金属溶射によ
って電極部7が形成される。第1の電極5の突出してい
る一部のそれぞれは互いに電極部7によって電気的に接
続可能に集束される。同様に、積層構造体12の第2の
電極6の一部が突出している縁部には金属溶射によって
電極部8が形成され、第2の電極6の突出している一部
のそれぞれは互いに電極部8によって電気的に接続可能
に集束される。
【0043】各電極部7,8の形成後、ドラム状に巻き
付けられている積層構造体12は円弧状に送り出され
る。この送り途中で、図6に示すように、積層構造体1
2を所定の大きさに切断することによって積層構造体1
2からコンデンサ素子3が形成される。
【0044】次いで、コンデンサ素子3の電極部7,8
のそれぞれには、断面形状が円形である錫メッキ銅線1
3,14が溶着され、錫メッキ銅線13と錫メッキ銅線
14とは互いに平行にかつコンデンサ素子を形成する誘
電体(図示せず)の一方の面に垂直に突出するように配
置される。錫メッキ銅線13,14の直径寸法は0.2
〜1.0mmの範囲内の寸法である。
【0045】錫メッキ銅線13,14のそれぞれには偏
平加工が施される。偏平加工後、図8に示すように、錫
メッキ銅線13,14からなる細長い板状の外部端子1
5,16が形成される。
【0046】外部端子15,16が形成されているコン
デンサ素子3は、図9に示すように、予め準備されてい
るケース2内に挿入される。コンデンサ素子3とケース
2との間に形成される隙間には樹脂材11が充填され、
コンデンサ素子3はケース2内に封入される。充填され
た樹脂材11の硬化によってコンデンサ素子3とケース
2とは互いに固定される。ケース2は、図10に示すよ
うに、一方に開口する直方体状の箱体からなり、この箱
体は耐熱樹脂材からなる。
【0047】コンデンサ素子3とケース2との固定後、
図9に示すように、コンデンサ素子3の外部端子15,
16のそれぞれはケース2の側部外面に向けて折り曲げ
られ、フィルムコンデンサ1が得られる。よって、各コ
ンデンサ素子毎に余分な数の錫メッキ銅線13,14を
用意する必要がなく、外部端子15,16を形成するた
めの部材の使用量が余分に掛からない。
【0048】なお、本実施例では、外部端子15,16
の折り曲げ加工がケース2への挿入後に行われている
が、図13に示すように、外部端子15,16を予め所
定の形状に折り曲げた後、コンデンサ素子3をケース2
内に挿入することもできる。
【0049】次に、チップ型フィルムコンデンサ1の実
装例について図面を参照しながら説明する。図11は図
1のチップ型フィルムコンデンサがプリント配線板に実
装されている状態を示す斜視図である。
【0050】チップ型フィルムコンデンサ1をプリント
配線板17に取り付けるとき、チップ型フィルムコンデ
ンサ1の外部端子15,16のそれぞれは対応する配線
路18,19に接触するようにプリント配線板17に置
かれる。外部端子15,16の配線路18,19に接触
する部位は折り曲げられている部位であるから、外部端
子15,16と配線路18,19との間の密着性が向上
し、外部端子15,16と配線路18,19との間に隙
間が形成され難い。その結果、プリント配線板17に対
する安定性が向上する。また、チップ型フィルムコンデ
ンサ1の外部端子15,16と配線路18,19とのは
んだ付けを良好に行うことができる。また、ケース2は
耐熱樹脂材製であるから、はんだ付きの熱影響が受け難
く、ケース2内のコンデンサ素子3を熱から保護するこ
とができる。
【0051】なお、本実施例では、一方に開口する直方
体状の箱体からなるケース2を用いているが、図12に
示すように、開口側の互いに対向する端縁部にそれぞれ
溝20aが設けられているケース20を用いることもで
きる。
【0052】次に、他のチップ型フィルムコンデンサに
ついて図面を参照しながら説明する。図14は本願第1
発明のチップ型フィルムコンデンサの他の実施例を示す
斜視図、図15は図14のチップ型フィルムコンデンサ
に用いられているコンデンサ素子を示す斜視図である。
【0053】他のチップ型フィルムコンデンサ21は、
図14および図15に示すように、耐熱樹脂材からなる
ケース22を備える。ケース22にはコンデンサ素子2
3が収容されている。コンデンサ素子23は、図15に
示すように、複数の誘電体と第1の電極と第2の電極と
の積層構造体24と、第1の電極の外部にはみ出してい
る部分を集束する電極部25と、第2の電極の外部には
み出している部分を集束する電極部26とからなる。
【0054】各電極部25には一対の外部端子27が溶
接され、電極部26には一対の外部端子28が溶接され
ている。各外部端子27,28は偏平加工が施されてい
る錫メッキ銅線からなる。各電極部25,26はケース
22の側部外面に向けて折り曲げられている。
【0055】コンデンサ素子23とケース22とは、そ
れらの間の空間に充填されている樹脂材29によって互
いに固定されている。
【0056】次に、フィルムコンデンサ21のプリント
配線板への実装について図面を参照しながら説明する。
図16は図14のチップ型フィルムコンデンサがプリン
ト配線板に実装されている状態を示す斜視図である。
【0057】チップ型フィルムコンデンサ21をプリン
ト配線板17に取り付けるとき、図16に示すように、
フィルムコンデンサ21の外部端子27,28のそれぞ
れは対応する配線路18,19に接触するようにプリン
ト配線板17に置かれる。フィルムコンデンサ3の外部
端子27,28と配線路18,19とははんだ付けされ
る。
【0058】以上により、チップ型フィルムコンデンサ
21では、正極に対応する外部端子27の数が2である
ことにより、同一の極から複数の端子が取り出せるか
ら、コンデンサ素子23の大型化による不安定性をなく
すことができる。また、プリント配線板17上に配線路
18,19において同一極の分路が可能になり、プリン
ト配線板17に対する実装面において高集積化を図るこ
とができる。
【0059】次に、さらに他のフィルムコンデンサにつ
いて図面を参照しながら説明する。図17は本願第1発
明のチップ型フィルムコンデンサのさらに他の実施例を
示す斜視図、図18は図17のチップ型フィルムコンデ
ンサのに用いられているコンデンサ素子を示す斜視図で
ある。
【0060】さらに他のチップ型フィルムコンデンサ3
1は、図17に示すように、耐熱樹脂材からなるケース
32を備える。ケース32にはコンデンサ素子33が収
容されている。コンデンサ素子33は、図18に示すよ
うに、複数の誘電体と第1の電極と第2の電極との積層
構造体34と、第1の電極の外部にはみ出している部分
を集束する電極部35と、第2の電極の外部にはみ出し
ている部分を集束する電極部36とからなる。
【0061】各電極部35には外部端子37が溶接さ
れ、電極部36には一対の外部端子38が溶接されてい
る。各外部端子37,38は偏平加工が施されかつ誘電
体の積層方向に直交する方向に伸びる錫メッキ銅線から
なる。各電極部35,36はケース32の側部外面に向
けて折り曲げられている。
【0062】コンデンサ素子33とケース32とは、そ
れらの間の空間に充填されている樹脂材39によって互
いに固定されている。
【0063】なお、本実施例では、積層型のコンデンサ
素子が用いられているが、これに代えて巻き型のコンデ
ンサ素子を用いることもできる。
【0064】次に、本願第2発明のチップ型コンデンサ
の実施例について図面を参照しながら説明する。図19
は本願第2発明のチップ型コンデンサの一実施例を示す
斜視図、図20は図19のチップ型フィルムコンデンサ
の縦断面図である。
【0065】チップ型フィルムコンデンサ41は、図1
9および図20に示すように、耐熱樹脂材からなるケー
ス42を備える。ケース42にはコンデンサ素子43が
収容されている。コンデンサ素子43は、図20に示す
ように、複数の誘電体と第1の電極と第2の電極との積
層構造体44と、第1の電極の外部にはみ出している部
分を集束する電極部45と、第2の電極の外部にはみ出
している部分を集束する電極部46とからなる。
【0066】電極部45には外部端子47の一端が溶接
され、電極部46には外部端子28の一端が溶接されて
いる。各外部端子47,48は断面形状がほぼ円形であ
る錫メッキ銅線からなる。各外部端子47,48の他端
には、ほぼ楕円板形状の接触部47a,48aがそれぞ
れ設けられている。接触部47a,48aの面積は外部
端子27,28の断面積より大きい。
【0067】コンデンサ素子43とケース42とは、そ
れらの間の空間に充填されている樹脂材29によって互
いに固定され、樹脂材29によって配線板に対向する設
置面49が形成される。設置面49からは、各外部端子
47,48の接触部47a,48aが露出している。
【0068】以上により、接触部47a,48aの面積
は外部端子47,48の他の部位の断面積より大きいか
ら、配線板の実装面に対する安定性を向上させることが
できる。
【0069】なお、本実施例では接触部47a,48a
の平面形状がほぼ楕円形状であるが、これに代えて、接
触部47a,48aの平面形状を他の形状に加工するこ
ともできる。
【0070】次に、チップ型フィルムコンデンサ41の
製造方法について図を参照しながら説明する。図21は
図19のチップ型フィルムコンデンサの製造方法の一つ
の工程を説明するための図である。
【0071】まず、一対の錫メッキ銅線50,51が取
り付けられているコンデンサ素子(図示せず)がケース
42に収容され、コンデンサ素子とケース42との間の
空間は樹脂材で充填される。ケース42の外部に突出し
ている各錫メッキ銅線の部位の長さは切断加工によって
調整される。
【0072】この切断加工による調整後、図21に示す
ように、加圧部材52で錫メッキ銅線50,51が鉛直
方向下方に向けてそれぞれ加圧される。この加圧処理に
よって、図19に示すように、ほぼ楕円形状の平面形状
を有する接触部47a,48aがそれぞれ形成される。
【0073】次に、本願第3発明のチップ型フィルムコ
ンデンサの実施例について図面を参照しながら説明す
る。図22は本願第3発明のチップ型フィルムコンデン
サの一実施例を示す平面図である。
【0074】チップ型フィルムコンデンサ61は、図2
2に示すように、耐熱樹脂材からなるケース62を備え
る。ケース62にはコンデンサ素子(図示せず)が収容
されている。コンデンサ素子の一方の電極部(図示せ
ず)には外部端子63の一端が溶接され、他方の電極部
には外部端子64の一端が溶接されている。各外部端子
47,48は断面形状がほぼ円形である錫メッキ銅線か
らなり、各外部端子47,48の他端はケース62の外
部に突出している。各外部端子63,64の他端はほぼ
U字状に設置面65に沿って折り返されている。
【0075】次に、チップ型フィルムコンデンサ61の
実装例について図面を参照しながら説明する。図23は
図22のチップ型フィルムコンデンサがプリント配線板
に実装されている状態を示す斜視図である。
【0076】チップ型フィルムコンデンサ61をプリン
ト配線板17に取り付けるとき、チップ型フィルムコン
デンサ61の外部端子63,64のそれぞれは対応する
配線路18に接触するようにプリント配線板17に置か
れる。図23を参照するに、外部端子63,64の配線
路18に接触する部位は外部端子63,64を形成する
錫メッキ銅線2本分に相当するから、外部端子15,1
6と配線路18,19との接触面積が増すとともにハン
ダが外部端子の隣合う部分の間の空間に入り込み、外部
端子と配線路との熔着強度が増す。その結果、プリント
配線板17に対する安定性が向上する。
【0077】次に、他のチップ型フィルムコンデンサに
ついて図面を参照しながら説明する。図24は本願第3
発明のチップ型フィルムコンデンサの他の実施例を示す
平面図、図25は図24のA−A線に沿って得られた断
面図である。
【0078】チップ型フィルムコンデンサ71は、図2
4および図25に示すように、耐熱樹脂材からなるケー
ス72を備える。ケース72にはコンデンサ素子(図示
せず)が収容されている。コンデンサ素子の一方の電極
部(図示せず)には外部端子73の一端が溶接され、他
方の電極部には外部端子74の一端が溶接されている。
各外部端子73,74は断面形状がほぼ円形である錫メ
ッキ銅線からなり、各外部端子73,74の他端はケー
ス72の外部に突出している。各外部端子73,74の
他端はほぼ渦巻状に設置面75に沿って曲げられてい
る。
【0079】以上により、外部端子73,74と配線板
との接触面積は増大し、配線板の実装面に対する安定性
を向上させることができる。
【0080】なお、本願第3発明に係る実施例では外部
端子73,74の他端をほぼU字形状、ほぼ渦巻形状に
曲げているが、とくにこの形状に限定されるものではな
い。
【0081】
【発明の効果】以上に説明したように、本願第1発明、
本願第2発明および本願第3発明のチップ型フィルムコ
ンデンサによれば、基板の実装面に対する安定性を向上
させることができ、外部端子を形成するための部材の使
用量を抑えることができる。
【0082】本願第4発明および本願第5発明の請求項
1に記載のチップ型コンデンサの製造法によれば、基板
の実装面に対する安定性を向上させることができ、外部
端子を形成するための部材の使用量を抑えることができ
るチップ型フィルムコンデンサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1発明のチップ型フィルムコンデンサの
一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のチップ型フィルムコンデンサの製造方法
の第1の工程を説明するための図である。
【図3】図1のチップ型フィルムコンデンサの製造方法
の第2の工程を説明するための図である。
【図4】図1のチップ型フィルムコンデンサの製造方法
の第3の工程を説明するための図である。
【図5】図1のチップ型フィルムコンデンサの製造方法
の第4の工程を説明するための図である。
【図6】図1のチップ型フィルムコンデンサの製造方法
の第5の工程を説明するための図である。
【図7】図1のチップ型フィルムコンデンサの製造方法
の第6の工程を説明するための図である。
【図8】図1のチップ型フィルムコンデンサの製造方法
の第7の工程を説明するための図である。
【図9】図1のチップ型フィルムコンデンサの製造方法
の第8の工程を説明するための図である。
【図10】図1のチップ型フィルムコンデンサの製造方
法に用いられるケースを示す斜視図である。
【図11】図1のチップ型フィルムコンデンサがプリン
ト配線板に実装されている状態を示す斜視図である。
【図12】図1のチップ型フィルムコンデンサの製造方
法に用いられる他のケースを示す斜視図である。
【図13】図1のチップ型フィルムコンデンサの製造方
法における外部端子の形成工程の他の例を説明するため
の図である。
【図14】本願第1発明のチップ型フィルムコンデンサ
の他の実施例を示す斜視図である。
【図15】図14のチップ型フィルムコンデンサに用い
られているコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図16】図14のチップ型フィルムコンデンサがプリ
ント配線板に実装されている状態を示す斜視図である。
【図17】本願第1発明のチップ型フィルムコンデンサ
のさらに他の実施例を示す斜視図である。
【図18】図17のチップ型フィルムコンデンサに用い
られているコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図19】本願第2発明のチップ型フィルムコンデンサ
の一実施例を示す斜視図である。
【図20】図19のチップ型フィルムコンデンサの縦断
面図である。
【図21】図19のチップ型フィルムコンデンサの製造
方法の一つの工程を説明するための図である。
【図22】本願第3発明のチップ型フィルムコンデンサ
の一実施例を示す平面図である。
【図23】図22のチップ型フィルムコンデンサがプリ
ント配線板に実装されている状態の主要部を示す図であ
る。
【図24】本願第3発明のチップ型フィルムコンデンサ
の他の実施例を示す平面図である。
【図25】図23のA−A線に沿って得られた断面図で
ある。
【符号の説明】
1,21,31,41,61,71 チップ型フィルム
コンデンサ 2,20,32,42,62,72 ケース 3,23,33,43 コンデンサ素子 4a,4b 誘電体 5 第1の電極 6 第2の電極 7,8,25,26,35,36,45,46 電極部
(集束電極) 9,10,15,16,27,28,37,38,4
7,48,63,64,73,74 外部端子 11,29,49 樹脂材 13,14,50,51 錫メッキ銅線 17 プリント配線板 20a 溝 47a.48a 接触部 49,65,75 設置面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 4/32 301 E 8019−5E 305 A 8019−5E

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に薄膜状の第1の電極が形成さ
    れているフィルム状の第1の誘電体、一方の面に薄膜状
    の第2の電極が形成されているフィルム状の第2の誘電
    体、前記第1の電極を電気的に外部に導き出すための第
    1の集束電極および前記第2の電極を電気的に外部に導
    き出すための第2の集束電極を有するコンデンサ素子
    が、プリント配線板などの実装面に対向する設置面が形
    成されている外装体で覆われているチップ型フィルムコ
    ンデンサであって、 偏平加工によって細長い板状に形成されているリード線
    からなる第1の外部端子であって一端が前記コンデンサ
    素子の第1の集束電極に溶着され、他端に前記外装体の
    設置面から外部に突出しかつ該外装体の外方に向けて折
    り曲げられている折曲部が設けられている少なくとも1
    つの第1の外部端子と、 偏平加工によって細長い板状に形成されているリード線
    からなる第2の外部端子であって一端が前記コンデンサ
    素子の第2の集束電極に溶着され、他端に前記外装体の
    設置面から外部に突出しかつ該外装体の外方に向けて折
    り曲げられている折曲部が設けられている少なくとも1
    つの第2の外部端子とを備えることを特徴とするチップ
    型フィルムコンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記コンデンサ素子は、前記第1の誘電
    体と前記第2の誘電体とが交互に積層され、該第1の誘
    電体の各縁部と第2の誘電体の各縁部とが互いに共働し
    て規定する一対の端面の一方に前記第1の電極が形成さ
    れ、他方の端面に前記第2の電極が形成されている積層
    型コンデンサ素子からなる請求項1に記載のチップ型フ
    ィルムコンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記コンデンサ素子は、前記第1の誘電
    体と前記第2の誘電体とが重ね合わせながら巻き取ら
    れ、該第1の誘電体の各縁部と第2の誘電体の各縁部と
    が互いに共働して規定する一対の端面の一方に前記第1
    の電極が形成され、他方の端面に前記第2の電極が形成
    されている巻き型コンデンサ素子からなる請求項1に記
    載のチップ型フィルムコンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記外装体はそれに充填される樹脂材と
    共働して前記コンデンサ素子を封入するための耐熱樹脂
    材製のケースからなる請求項1に記載のチップ型フィル
    ムコンデンサ。
  5. 【請求項5】 一方の面に薄膜状の第1の電極が形成さ
    れているフィルム状の第1の誘電体、一方の面に薄膜状
    の第2の電極が形成されているフィルム状の第2の誘電
    体、前記第1の電極を電気的に外部に導き出すための第
    1の集束電極および前記第2の電極を電気的に外部に導
    き出すための第2の集束電極を有するコンデンサ素子
    が、プリント配線板などの実装面に対向する設置面が形
    成されている外装体で覆われているチップ型フィルムコ
    ンデンサであって、 リード線からなる第1の外部端子であって一端が前記コ
    ンデンサ素子の第1の集束電極に溶着され、他端が前記
    外装体の設置面から外部に突出しかつ前記実装面との接
    触面積が増すように該設置面に沿ってほぼ平板状に広が
    る少なくとも1つの第1の外部端子と、 リード線からなる第2の外部端子であって一端が前記コ
    ンデンサ素子の第2の集束電極に溶着され、他端が前記
    外装体の設置面から外部に突出しかつ前記実装面との接
    触面積が増すように該設置面に沿ってほぼ平板状に広が
    る少なくとも1つの第2の外部端子とを備えることを特
    徴とするチップ型フィルムコンデンサ。
  6. 【請求項6】 一方の面に薄膜状の第1の電極が形成さ
    れているフィルム状の第1の誘電体、一方の面に薄膜状
    の第2の電極が形成されているフィルム状の第2の誘電
    体、前記第1の電極を電気的に外部に導き出すための第
    1の集束電極および前記第2の電極を電気的に外部に導
    き出すための第2の集束電極を有するコンデンサ素子
    が、プリント配線板などの実装面に対向する設置面が形
    成されている外装体で覆われているチップ型フィルムコ
    ンデンサであって、 リード線からなる第1の外部端子であって一端が前記コ
    ンデンサ素子の第1の集束電極に溶着され、他端が前記
    外装体の設置面から外部に突出しかつ前記実装面との接
    触面積が増すように該設置面に沿って所定の形状に曲げ
    られている少なくとも1つの第1の外部端子と、 リード線からなる第2の外部端子であって一端が前記コ
    ンデンサ素子の第2の集束電極に溶着され、他端が前記
    外装体の設置面から外部に突出しかつ前記実装面との接
    触面積が増すように該設置面に沿って所定の形状に曲げ
    られている少なくとも1つの第2の外部端子とを備える
    ことを特徴とするチップ型フィルムコンデンサ。
  7. 【請求項7】 一方の面に薄膜状の第1の電極が形成さ
    れているフィルム状の第1の誘電体、一方の面に薄膜状
    の第2の電極が形成されているフィルム状の第2の誘電
    体、前記第1の電極を電気的に外部に導き出すための第
    1の集束電極および前記第2の電極を電気的に外部に導
    き出すための第2の集束電極を有するコンデンサ素子を
    形成する工程と、 前記第1の集束電極に断面形状がほぼ円形である少なく
    とも1つの第1のリード線の一端を溶着し、前記第2の
    集束電極に断面形状がほぼ円形である少なくとも1つの
    第2のリード線の一端を溶着する工程と、 偏平加工によって前記第1および第2のリード線を細長
    い板状に変形する工程と、 プリント配線板などの実装面に対向する設置面が形成さ
    れている外装体で、前記コンデンサ素子を前記第1およ
    び第2のリード線の他端側部位が前記外装体の設置面か
    ら外部に突出するように覆う工程と、 前記第1および第2のリード線の他端側部位を前記外装
    体の外方に向けて折り曲げることによって前記第1およ
    び第2のリード線の他端側部位を外部端子とする工程と
    を備えることを特徴とするチップ型フィルムコンデンサ
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記外装体でコンデンサ素子を覆う工程
    は、前記外装体として耐熱樹脂材からなるケースを用
    い、該ケースに樹脂材を充填することによって該ケース
    に前記コンデンサ素子を封入する工程からなる請求項7
    に記載のチップ型フィルムコンデンサの製造方法。
  9. 【請求項9】 一方の面に薄膜状の第1の電極が形成さ
    れているフィルム状の第1の誘電体、一方の面に薄膜状
    の第2の電極が形成されているフィルム状の第2の誘電
    体、前記第1の電極を電気的に外部に導き出すための第
    1の集束電極および前記第2の電極を電気的に外部に導
    き出すための第2の集束電極を有するコンデンサ素子を
    形成する工程と、 前記第1の集束電極に断面形状がほぼ円形である少なく
    とも1つの第1のリード線の一端を溶着し、前記第2の
    集束電極に断面形状がほぼ円形である少なくとも1つの
    第2のリード線の一端を溶着する工程と、 偏平加工によって前記第1および第2のリード線を細長
    い板状に変形する工程と、 前記第1および第2のリード線の他端側部位を所定の方
    向に向けて折り曲げることによって前記第1および第2
    のリード線の他端側部位を外部端子とする工程と、 プリント配線板などの実装面に対向する設置面が形成さ
    れている外装体で、前記コンデンサ素子を前記第1およ
    び第2のリード線の他端側部位が前記外装体の設置面か
    ら外部に突出するように覆う工程と、 を備えることを特徴とするチップ型フィルムコンデンサ
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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