JP2002189195A - 縁無し眼鏡及びその製造方法 - Google Patents

縁無し眼鏡及びその製造方法

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JP2002189195A JP2000387009A JP2000387009A JP2002189195A JP 2002189195 A JP2002189195 A JP 2002189195A JP 2000387009 A JP2000387009 A JP 2000387009A JP 2000387009 A JP2000387009 A JP 2000387009A JP 2002189195 A JP2002189195 A JP 2002189195A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズに対するブリッジ及びヨロイの連結を確
実且つ容易に行う。 【解決手段】プラスチック製レンズ2の内外の縁部分に
ブリッジとヨロイを連結するに際して、ブリッジの端部
分及びヨロイの端部分に連結軸15を突設する。連結軸
15には、その外周に突部13が設けられており、該連
結軸15が、レンズ2の縁部分に設けられた取付孔10
に押し込まれている。突部13は、加熱により軟化せし
められてその後に硬化した、取付孔の内周部分36に埋
設されており、この埋設により、連結軸15の抜け止め
と回り止めが図られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブリッジの端部分
やヨロイの端部分をレンズに連結する所謂ツーポイント
眼鏡と称されている縁無し眼鏡に関するものである。よ
り詳しくは、ブリッジやヨロイの端部分が有する連結軸
をレンズに設けた取付孔に押し込んで固定してなる縁無
し眼鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブリッジの端部分をレンズの内側の縁部
分に連結すると共に、テンプルの先端側に設けられたヨ
ロイの端部分をレンズの外側の縁部分に連結した構成の
所謂ツーポイント眼鏡と称されている縁無し眼鏡におけ
る該連結構造は、従来、次のように構成されるのが一般
的であった。
【0003】即ち前記端部分aは、図23〜24に示す
ように、レンズ側面bと当接する湾曲した当接片cを連
結部本体dの端部にロウ付けすると共に、レンズ面の内
方側に突出し且つ内端部分に挿通孔eが設けられた連結
片fを前記当接片cにロウ付けして構成されていた。そ
して、かかる構成の連結部aをレンズgに連結するに
は、図24に示すように、該レンズgに設けた連結孔h
にその一端から、樹脂ワッシャjを介在させて連結ネジ
kを挿通すると共に、該連結ネジkの、レンズの他面側
に突出するネジ軸部mに樹脂ワッシャjを装着し、該樹
脂ワッシャjから突出した部分にナットnを螺合し締め
付けることにより、前記表裏の樹脂ワッシャj,jを所
要に弾性変形させるように締め付け、これにより、前記
連結部aをレンズgに固定していた。そして該固定状態
においては、レンズ側面bに当接状態にある前記当接片
cの係合作用によって、前記連結部aの回り止めを図っ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の縁無し眼鏡には次のような問題点があった。 (1) 連結部に緩みが生じやすい問題点 前記連結部aをレンズgに連結する手段は、連結片cの
先端側の部分pやナットnがレンズ面を損傷するのを防
止する目的で、前記連結孔の表裏側に樹脂ワッシャj,
jを介在させ、該樹脂ワッシャを所要に弾性圧縮変形さ
せるように前記ナットnを締め付けて行っていたが、弾
性圧縮状態にある樹脂ワッシャj,jは、その弾性圧縮
状態が暫く継続すると、当初の締め付け強さに樹脂が馴
染んでその弾力性が劣化し、その結果、連結部にガタツ
キが発生する問題があった。このようにガタツキが発生
したときは、従来は、前記ナットnを更に締め付けて前
記樹脂ワッシャj,jに再び所要の弾性圧縮を生じさ
せ、これによりガタツキを解消していた。しかしなが
ら、該樹脂ワッシャの弾性は再び容易に劣化し易いこと
から、ガタツキの解消はほんの一時的なもので、再びガ
タツキが発生することになった。このようになったとき
は、再度ナットnを締め直していたのであるが、このよ
うなナットの締め付けを繰り返すうちに前記樹脂ワッシ
ャは徐々に硬くなってそのうちに潰れてしまい、もはや
ナットの締め付けによるガタツキ解消は不可能になって
しまう。
【0005】(2) 又、前記従来の連結構造によるとき
は、レンズgに連結孔hを設けるに際して、前記当接片
cと挿通孔eとの間の距離に合わせて連結孔hを精度よ
く位置決めして明ける必要があった。もしも、形成した
連結孔がレンズgの縁に近過ぎると、前記当接片cがレ
ンズ側面bに正しく当接しなくなって該当接片cが所要
の回り止め作用を発揮できないこととなり、連結構造に
ガタツキが発生する問題が生ずるし、逆に連結孔fがレ
ンズgの縁から遠過ぎると、当接片cがレンズ側面bに
当接した状態で、前記連結片fの挿通孔eを連結孔hに
位置合わせできない問題が生じ、いずれの場合も、所要
の連結を行うことができないことになってしまう。その
ため従来の連結構造によるときは、連結孔hの位置決め
とその加工を極めて精度よく行わなければならない慎重
さと熟練を要し、縁無し眼鏡の製造能率が悪く又製造コ
ストの上昇を招く問題があった。そして時には、連結孔
hの孔明けに失敗して高価なレンズが不良品となる不経
済もあった。前記連結孔は、小売店で明けられるのが通
常であるが、このような困難な問題は、小売店にとって
非常に深刻であったのである。
【0006】(3) 更に、ブリッジ部材の連結部やテンプ
ルの連結部が、レンズ側面への当接片を具えるものとし
て構成されていたため、該連結部を形成するに際して、
複数種類の小さな部品を所要にロウ付けする作業を要
し、その製造に工数を要して生産性が悪い問題があっ
た。又複数箇所をロウ付けして連結部が形成されていた
ため、テンプルの開き具合などを調整する際に連結部を
曲げたとき、ロウ離れを起こす恐れがあった。加えて、
テンプルの開き具合を調整するに際して、連結部を屈曲
させた際、その屈曲が不適当であると、レンズ側面が当
接片によって局部的に無理に押圧されてその部分に大き
な応力が作用し、これが原因してレンズ欠けやレンズ割
れが生ずる恐れがあった。
【0007】(4) 加えて従来の連結構造によるときは、
図24に示すように、前記連結ネジkがレンズの後面
(顔面側)に突出することになったため、この突出部分
qが邪魔になってレンズを拭きにくい問題があったばか
りか、眼鏡着用状態において眼鏡が物に当たった場合、
該突出部分qで目を損傷する危険もあった。又レンズの
後面(顔面)にネジ軸が突出し、又該ネジ軸に樹脂ワッ
シャやナットが取付けられることから、このような突出
部が眼鏡の見栄えを損なう問題もあった。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決し得る縁無
し眼鏡の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
縁無し眼鏡は、左右のプラスチック製レンズの内側の縁
部分相互をブリッジで連結すると共に、前記レンズの外
側の縁部分にヨロイの端部分を連結してなる縁無し眼鏡
であって、前記ブリッジの端部分及び/又は前記ヨロイ
の端部分には、外周に突部が設けられた連結軸が突設さ
れ、該連結軸が、レンズの縁部分に設けられた取付孔に
押し込まれている。そして前記突部が、加熱により軟化
せしめられてその後に硬化した、取付孔の内周部分に埋
設され、該連結軸の抜け止めと回り止めが図られている
ことを特徴とするものである。
【0010】この場合前記突部は、前記連結軸の押し込
み方向で見て、その前側の突出量をその後側の突出量よ
りも小さく設定するのがよい。
【0011】又本発明に係る縁無し眼鏡の他の態様は、
左右のプラスチック製レンズの内側の縁部分相互をブリ
ッジで連結すると共に、前記レンズの外側の縁部分にヨ
ロイの端部分を連結してなる縁無し眼鏡であって、前記
ブリッジの端部分及び/又は前記ヨロイの端部分には、
外周に凹部が設けられた連結軸が突設され、該連結軸
が、レンズの縁部分に設けられた取付孔に押し込まれて
いる。そして、加熱により軟化せしめられた取付孔の内
周部分のプラスチックが前記凹部に入り込んで硬化さ
れ、該連結軸の抜け止めと回り止めが図られていること
を特徴とするものである。
【0012】前記各縁無し眼鏡において前記レンズは、
前記取付孔を設ける部分を他の部分よりも弾力性を有す
る柔軟部として形成するのがよい。
【0013】連結軸が突部を有する前記縁無し眼鏡にお
いて、前記レンズは、前記取付孔を設ける部分を他の部
分よりも弾力性を有する柔軟部として形成し、該柔軟部
は、前記突部が埋設される内部を柔軟に形成し、且つ表
面部と裏面部を硬質に形成するのがよい。
【0014】連結軸が凹部を有する前記縁無し眼鏡にお
いて、前記レンズは、前記取付孔を設ける部分を他の部
分よりも弾力性を有する柔軟部として形成し、該柔軟部
は、前記凹部が位置せしめられる内部を柔軟に形成し、
且つ表面部と裏面部を硬質に形成するのがよい。
【0015】前記各縁無し眼鏡において、前記取付孔
は、底部を具えた盲孔として形成し、該盲孔に前記連結
軸を押し込むのがよい。
【0016】又前記各縁無し眼鏡において、前記取付孔
は、レンズの前面側(眼鏡着用者の顔面に面する側と反
対側)が塞がれた底部を有し且つ後端が開放する盲孔と
して形成し、又前記連結軸は、該盲孔の後端開口より押
し込み、該連結軸の前端面が前記底部に押し付けられた
状態とし、前記連結軸の前端面に設けられた装飾が前記
盲孔の透明な底部を透かしてレンズの前面側から視認で
きるように構成するのがよい。
【0017】又前記各縁無し眼鏡において、前記端部分
は、前記取付孔に前記連結軸を押し込んだ際に該取付孔
の周辺部分が熱変形で歪んだ場合、該歪んだ周辺部分を
覆い隠す大きさに形成するのがよい。
【0018】本発明に係る縁無し眼鏡の製造方法は、左
右のプラスチック製レンズの内側の縁部分相互をブリッ
ジで連結すると共に、前記レンズの外側の縁部分にヨロ
イの端部分を連結してなる縁無し眼鏡の製造方法であっ
て、前記ブリッジの端部分及び/又は前記ヨロイの端部
分は、外周に突部が設けられた連結軸が突設されたもの
となし、該連結軸を、前記レンズの縁部分に設けられた
取付孔に押し込み、該押し込みの際に前記取付孔の内周
部分を熱で軟化せしめ、該軟化した内周部分に前記突部
を埋設状態とし、その後における前記内周部分の硬化に
よって前記連結軸の抜け止めと回り止めを図ることを特
徴とするものである。
【0019】又本発明に係る縁無し眼鏡の他の製造方法
は、左右のプラスチック製レンズの内側の縁部分相互を
ブリッジで連結すると共に、前記レンズの外側の縁部分
にヨロイの端部分を連結してなる縁無し眼鏡の製造方法
であって、前記ブリッジの端部分及び/又は前記ヨロイ
の端部分は、外周に凹部が設けられた連結軸が突設され
たものとなし、該連結軸を、前記レンズの縁部分に設け
られた取付孔に押し込み、該押し込みの際に前記取付孔
の内周部分を熱で軟化せしめ、該軟化した内周部分のプ
ラスチックを前記凹部に入り込ませ、その後における前
記内周部分及び前記入り込んだプラスチックの硬化によ
って、前記連結軸の抜け止めと回り止めを図ることを特
徴とするものである。
【0020】又本発明に係る縁無し眼鏡の他の製造方法
は、左右のプラスチック製レンズの内側の縁部分相互を
ブリッジで連結すると共に、前記レンズの外側の縁部分
にヨロイの端部分を連結してなる縁無し眼鏡の製造方法
であって、前記ブリッジの端部分及び/又は前記ヨロイ
の端部分は、外周に凹部が設けられた連結軸が突設され
たものとなし、又、前記レンズの縁部分には、内周部分
の所要部位に内面突部を有した取付孔が設けられたもの
となし、該連結軸を前記取付孔に押し込み、該押し込み
の際に前記内面突部を熱で軟化せしめ、該軟化したプラ
スチックを前記凹部に入り込ませ、その後における前記
内周部分及び前記入り込んだプラスチックの硬化によっ
て、前記連結軸の抜け止めと回り止めを図ることを特徴
とするものである。
【0021】前記各製造方法において、前記取付孔が、
底部を具えた盲孔である場合、該底部側の直径を他の部
分よりも小さく形成することによって、直径の小さい該
部分を前記内面突部とするのがよい。
【0022】前記各製造方法において、前記連結軸を予
め加熱して前記取付孔に押し込み、該押し込みの際に、
前記取付孔の内周部分を前記連結軸が帯有する熱で軟化
せしめるのがよい。
【0023】又前記各製造方法において、前記取付孔の
所要部位に内面突部を設けると共に、前記連結軸を予め
加熱して前記取付孔に押し込み、該押し込みの際に前記
内面突部を前記連結軸が帯有する熱で軟化せしめ、該軟
化したプラスチックを前記凹部に入り込ませるのがよ
い。
【0024】又前記各製造方法において、前記連結軸に
超音波振動を付与しながら該連結軸を前記取付孔に押し
込み、該押し込みの際に、前記取付孔の内周部分を前記
超音波振動により発生した摩擦熱で軟化せしめるのがよ
い。
【0025】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕図1、図2
において本発明に係る縁無し眼鏡1は、左右のプラスチ
ック製レンズ2,2の内側の縁部分3,3相互をブリッ
ジ5で連結すると共に、前記レンズ2,2の外側の縁部
分6,6にヨロイ7を連結してなるものである。
【0026】前記レンズ2,2の内側の縁部分3及び外
側の縁部分6には、例えば図3〜4、図5〜6に示すよ
うに取付孔10,10、10,10が設けられている。
又図1〜2、図4、図6に示すように、前記ブリッジ5
の両端部分11,11には、外周12に突部13が設け
られた連結軸15,15が突設されており、又図1〜
2、図3、図5に示すように、前記ヨロイ7の端部分1
6にも、外周12に突部13が設けられた連結軸15が
突設されている。
【0027】前記連結軸15は、前記取付孔10に押し
込まれるものであり、図7に示すその前端面17に着色
や凹凸模様等の装飾が施されており、該連結軸の周方向
に、例えば図7〜8、図12に示すように、90度の角
度ピッチで前記突部13が突設されている。該突部13
は、連結軸のの外周から、最大で例えば0.15mm程
度突出しており、前記連結軸の押し込み方向で見て、そ
の前側19の突出量がその後側20の突出量よりも小さ
く設定されている。
【0028】又前記レンズ2は、その全体が柔軟な弾力
性を有するプラスチック素材を以って形成されたり、前
記取付孔10を設ける部分が、柔軟な弾力性を有するプ
ラスチック素材を以て形成されるのが好ましい。
【0029】該取付孔10を設ける部分を柔軟な弾力性
を有する素材を以て形成する態様の一つとしては、例え
ば図9に示すように、視力矯正の機能を果たすレンズ本
体21は従来と同様の硬質のプラスチック素材を以て形
成すると共に、その周囲部分22の全体を柔軟な弾力性
を有する素材を以て形成し、該レンズ本体21と該周囲
部分(柔軟部22a)22とをつなぎ目のない状態で一
連に形成するものを挙げることができる。なお図9にお
いては説明の便宜上、符号23を以ってつなぎ目を実線
で示している。或いは例えば図10に示すように、視力
矯正の機能を果たす硬質のプラスチック素材からなるレ
ンズ本体25の、前記取付孔を設ける部分を開口し、該
開口部分26に、柔軟な弾力性を有する素材からなる透
明プラスチックの板状片(例えば1cm程度の直径を有
するもの)27を嵌め込み、該板状片27とレンズ本体
25とを、つなぎ目のない状態で一連に形成し、該板状
片27が柔軟部27aを形成するように構成するもの等
を挙げることができる。なお図10においては説明の便
宜上、符号28を以ってつなぎ目を実線で示している。
前記柔軟部22a,27aは例えば図11に示すよう
に、内部29が柔軟に形成され且つその前面部30及び
後面部31が、前記レンズ本体21,25と同程度に硬
い硬質部として形成されることもある。
【0030】前記取付孔10は本実施の形態において
は、例えば図12に示すように、レンズの後面で開放し
且つレンズの前面側に底部32を有する盲孔として形成
されている。
【0031】そして前記連結軸15は、図12に矢印で
示す方向に、前記盲孔としての取付孔10の後端開口3
5を通して該取付孔10に押し込まれており、図13に
示すように、該連結軸15に設けられた前記突部13
が、加熱により軟化せしめられその後に硬化してなる、
取付孔の内周部分36に埋設され、且つ連結軸の前端面
17が前記底部32に押し付けられ、これにより、連結
軸15の抜け止めと回り止めが図られている。レンズ2
が図11に示す構成であるときは、突部13が柔軟な内
部29に埋設状態とされる。
【0032】該連結軸15の押し込みは、該連結軸15
をヒーターで所定温度に加熱して後、これを前記取付孔
10に押し込む。なおこの加熱温度は、取付孔10の内
周部分36を軟化させ得るように、レンズ素材との関係
で設定されるものであり、例えば150〜250℃程度
に設定される。この押し込みの際に、該取付孔10の内
周部分36を前記連結軸15の帯有する熱で軟化せし
め、軟化した内周部分36に前記突部13を埋設状態と
する。該突部13の埋設は、前記のように、その前側1
9の突出量がその後側20の突出量よりも小さく設定さ
れているために、該軟化した内周部分36に無理なく進
入して行われることになる。その後における内周部分3
6の硬化により、前記突部13がアンカー部となって前
記連結軸15の抜け止めと回り止めが図られることにな
る。
【0033】そしてこの状態で、前記連結軸15の前端
面17に設けた着色や凹凸模様等の装飾が、前記取付孔
の透明な底部32を透かして視認され、レンズがワンポ
イント的に装飾されることとなる。該底部32を、例え
ば図2に示すようにレンズ2の前面側(眼鏡着用者の顔
面に面する側と反対側)に設けるときは、レンズの前面
側をワンポイント的に装飾できて特に好ましい。
【0034】左右のレンズ2,2が、このようにしてブ
リッジ5で連結され且つヨロイに連結されることによ
り、図1や図2に示す縁無し眼鏡1が構成される。該縁
無し眼鏡1にあっては、ブリッジ5の端部分に突設され
た連結軸15とヨロイ7の端部分に突設された連結軸1
5が、抜け止めと回り止めが図られてレンズ2に確実に
連結されているため、従来のツーポイント眼鏡と同様の
機能を発揮する。
【0035】特に本実施の形態においては、取付孔10
が、底部32を有する盲孔33として形成されているた
め、該底部32を具える側のレンズ面34には、図13
に示すように何らの突出がないため、レンズの拭き取り
を障害なく行うことができる。又前記レンズ2が、柔軟
な弾力性を有するプラスチック素材を以って形成された
り、或いは取付孔10を設ける部分が柔軟な弾力性を有
するプラスチック素材を以て形成されるときは、テンプ
ルの開閉等に際して連結軸15に回転方向の力が作用し
たり引き抜き方向の力が作用したときも、これに柔軟に
対応でき、レンズに負担をかけにくい利点がある。
【0036】〔第2の実施の形態〕図14は、本発明に
係る縁無し眼鏡1の他の態様を示すものであり、前記と
は逆に、連結軸15に凹部37が設けられている。前記
と同様の盲孔33としての取付孔10には、予め加熱さ
れた連結軸15が押し込まれており、加熱により軟化せ
しめられた取付孔10の内周部分36のプラスチック
が、符号38で示すように前記凹部37に入り込んで硬
化され、該連結軸15の抜け止めと回り止めが図られて
いる。前記連結軸35に設ける凹部37は、図15に示
すように、連結軸の同方向に連続した凹溝状に形成され
ることの他、図16に示すように、連結軸の同方向に間
隔を置いて設けられた窪み部として形成されることもあ
【0037】加熱により軟化せしめられた前記内周部分
36のプラスチックを前記凹部37に容易に入り込ませ
るために、本実施の形態においては、前記取付孔10の
直径を前記連結軸15の直径よりも若干小さく形成して
該取付孔10に連結軸15を押し込むことの他、例えば
図17に示すように、取付孔10の入口側の直径は前記
連結軸15の直径と略等しく形成する一方、前記底部3
2側の直径は稍小さくして内面突部39を形成し、加熱
状態の連結軸15を前記取付孔10に押し込み、前記内
面突部39(前記内周部分36)を、連結軸15の帯有
する熱で軟化せしめ、該軟化したプラスチックを前記凹
部37に入り込ませるのがよい。
【0038】〔第3の実施の形態〕図18は、本発明に
係る縁無し眼鏡1のその他の態様を示すものであり、前
記レンズ2の内側の縁部分3及び外側の縁部分6に設け
る取付孔10が貫通孔として形成されている。そして該
取付孔10に押し込まれた連結軸15の先端40が、レ
ンズ2の後面41又は前面42(図18においては後面
41)に若干突出するように構成され、該連結軸15の
外周12に設けられた突部13が、前記と同様の要領に
よって、加熱により軟化せしめられてその後に硬化した
取付孔の内周部分36に埋設され、該連結軸15の抜け
止めと回り止めが図られている。
【0039】〔第4の実施の形態〕図19は、本発明に
係る縁無し眼鏡1のその他の態様を示すものであり、前
記レンズ2の内側の縁部分3及び外側の縁部分6に設け
る取付孔10が貫通孔として形成されている。
【0040】前記連結軸15の外周12には凹部37が
設けられており、該連結軸15が前記と同様の要領によ
り取付孔10に押し込まれることにより、加熱により軟
化せしめられた取付孔の内周部分36のプラスチック
が、符号38で示すように前記凹部37に入り込んで硬
化され、該連結軸15の抜け止めと回り止めが図られて
いる。該連結軸35に設ける凹部37の形態は、第2の
実施の形態で説明したところと同様である。
【0041】この場合は例えば図20に示すように、前
記取付孔10を、レンズの前面側からと後面側からドリ
ル加工により形成し、取付孔10の長さ方向の例えば中
央部分に内面突部39を形成することとし、ヒータによ
り加熱された連結軸15を該取付孔10に押し込むこと
により、該連結軸15の帯有する熱で軟化せしめられた
前記内面突部39(前記内周部分36)を前記凹部37
に入り込ませるのがよい。
【0042】〔その他の実施の形態〕 (1) 前記連結軸に設ける突部は、前記連結軸を取付孔に
押し込むことに困難性がなく、且つ、硬化した取付孔の
内周部分に突部が埋設された状態で前記連結軸の抜け止
めと回り止めを達成できるものであれば、その大きさや
形状、配置状態、個数は所要に設定することができる。
又、凹部との組み合わせで突部が設けられることもあ
る。
【0043】(2) 本発明に係る縁無し眼鏡の製造方法に
おいて、連結軸を取付孔に押し込む工程は、該連結軸を
ヒーターで予め加熱してこれを取付孔に押し込むことの
他、連結軸に超音波振動を付与しながら押し込み、該押
し込みの際に発生する摩擦熱で取付孔の内周部分を軟化
させながら行うこともできる。更には、高周波を利用し
て取付孔の内周部分を熱で軟化させながら連結軸を押し
込むこともできる。
【0044】(3) 前記連結軸は、前記ブリッジの端部分
やヨロイの端部分に一体に突設されることの他、例えば
図21〜22に示すように、ブリッジ5の端部分11や
ヨロイ7の端部分16に設けた挿通孔43を挿通する、
頭部45付きの軸体46を以て構成されることもある。
この場合、該軸体46と前記挿通孔43とが、凹凸係合
や接着やロウ付等により互いに回り止めされたものと
し、該端部分11,16から突出する部分を連結軸15
とする。図21〜22においては、前記挿通孔43に、
軸体46に設けた係合突部47と嵌合し得る係合凹部4
9を設けてなり、該係合凹部49に、前記係合突部47
と突部13を通過させつつ、前記軸体46を挿通孔43
に挿通させることができる。
【0045】(4) 前記連結軸は、レンズの素材よりも硬
質であって、ブリッジの端部分やヨロイの端部分をレン
ズに確実に連結できるものであれば、金属製のものには
特定されない。例えば、酸化チタン等を樹脂に混ぜ合わ
せて形成した硬質素材等を以て構成することも考えられ
る。
【0046】(5) 本発明に係る縁無し眼鏡は、そのブリ
ッジの端部分のみ、又はヨロイの端部分のみに前記連結
軸が突設され、該連結軸15が、前記と同様にして取付
孔10に固定されることもある。
【0047】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を採用す
る。 (1) 本発明に係る縁無し眼鏡は、ブリッジの端部分及び
/又はヨロイの端部分に、突部又は凹部が外周に設けら
れた連結軸が突設され、該連結軸が、レンズの縁部分に
設けられた取付孔に押し込まれている。そして、加熱に
より軟化せしめられてその後に硬化した、取付孔の内周
部分に前記突部が埋設され、或いは、加熱により軟化せ
しめられた取付孔の内周部分のプラスチックが前記凹部
に入り込んで硬化され、これらにより、該連結軸の抜け
止めと回り止めが図られている。従って本発明によると
きは、レンズの表裏に配置した樹脂パッキンを弾性圧縮
状態にして、ブリッジやヨロイの連結部をレンズにネジ
固定する従来の縁無し眼鏡における場合のような、表裏
の樹脂パッキンの弾性劣化に伴う連結部の緩み発生の恐
れがなく、ブリッジやヨロイがレンズに確実に抜け止め
且つ回り止めされて連結された、安定構造の縁無し眼鏡
を提供できることになる。そして、取付孔への連結軸の
押し込みは、取付孔の内周部分を熱で軟化させて行うも
のであり、レンズに設けた取付孔にそのまま連結軸を圧
入するものではないため、突部を具える連結軸であって
も、これを障害なく押し込むことができる。特に前記突
部が、その前側の突出量がその後側の突出量よりも小さ
く設定されるときは、該突部を、加熱によって軟化した
内周部分に無理なく進入させることができると共に、そ
の後における内周部分の硬化により、前記突部をアンカ
ー部として機能させ、前記連結軸の抜け止めと回り止め
を確実に図り得ることとなる。又このように、レンズに
対するブリッジやヨロイの連結を簡易に行うことがで
き、従来のような、小さな固定ネジとナットとを用いて
ブリッジやヨロイをレンズに固定しなければならいなと
いった手間のかかる面倒な作業を必要としないため、小
売店等における眼鏡組立作業の能率化を達成でき、眼鏡
の組立コストを低減させ得る。
【0048】(2) 本発明は、従来のように、ブリッジの
端部分やヨロイの端部分を固定ネジを用いてレンズに連
結する構成ではなく、該端部分に突設された連結軸を、
レンズに設けた取付孔に押し込む構成であるため、該連
結軸は、ブリッジやヨロイをレンズに所要に連結できる
限り、極力細く形成することもできる。その結果ブリッ
ジやヨロイも細く形成できることとなり、縁無し眼鏡を
そのファッション性を考慮してスリムに構成することが
できる。
【0049】(3) 本発明によるときは、レンズに対する
ブリッジやヨロイの連結を、取付孔の内周部分を熱で軟
化させて連結軸を押し込むという簡易な作業工程を経る
ことによって行うことができるため、小さな固定ネジと
ナットとを用いてブリッジやヨロイをレンズに固定しな
ければならないといった手間のかかる面倒な作業を必要
とせず、小売店等における眼鏡組立作業の能率化を達成
でき、眼鏡の組立コストを低減させ得る。
【0050】(4) 特に本発明において、前記取付孔が盲
孔として形成されるときは、底部を有する側のレンズ面
が図13に示すように平滑となる。従って従来の縁無し
眼鏡におけるように、ネジ軸部がレンズの後面等に突出
し、且つ該突出したネジ軸部にワッシャやナット等が取
付けられた状態となって眼鏡の見栄えを損なうといった
問題を解消でき、縁無し眼鏡に斬新なデザインを付与し
得ることとなる。
【0051】(5) 特に、前記取付孔を、底部を有する盲
孔として形成する場合は、該底部を有する側のレンズ面
が図13に示すように平滑となるために、レンズを拭き
やすい利点がある。又この場合、連結軸の前端面を底部
に押し付けることとし、該前端面に着色や凹凸模様等の
装飾を付す場合は、該着色や凹凸模様を、透明な底部を
透かしてレンズの前面側から視認できることになり、眼
鏡にワンポイント的な装飾効果を付与することができ
る。更に、取付孔をこのように盲孔として形成する場合
は、該取付孔の端部にゴミ等が付着するのを防止でき
る。
【0052】(6) 前記取付孔を、底部を有する盲孔とし
て形成する場合において、前記連結軸に凹部を設けると
きは、前記底部側に内面突部を設けておくことにより、
熱で軟化した突部の流動性によってプラスチックを前記
凹部に入り込ませることが容易となる。
【0053】(7) 又、前記取付孔を貫通孔として形成す
る場合において、前記連結軸に凹部を設けるとき、前記
貫通孔の軸線方向の中間部分の内周部分に内面突部を形
成する場合は、該連結軸を押し込む際の熱による前記内
面突部の流動性により、プラスチックを前記凹部に入り
込ませることが容易となる。
【0054】(8) 又前記のように、内周部分への突部の
埋設や、凹部へのプラスチックへの入り込みによって、
ブリッジやヨロイをレンズに回り止めされた状態で連結
できるため、従来の縁無し眼鏡における回り止め用の当
接片を省略できることになる。従って、取付孔の形成位
置を、従来におけるほど精度よく行うことは必要でな
く、その位置が多少狂ったとしても、連結軸をレンズに
所要に連結できることになる。これにより、小売店にお
ける縁無し眼鏡の組立て作業を容易とするだけでなく、
取付孔の形成位置の間違いによって高価なレンズを不良
品とする不経済も発生させない。
【0055】(9) レンズの、取付孔を設ける部分を他の
部分よりも弾力性を有する柔軟部として構成する場合
は、眼鏡を着用する際等においてテンプルを開いたとき
に、前記連結軸に回転方向の力が作用したり引抜き方向
の力が作用した場合も、該柔軟部の弾力性によってこれ
を吸収でき、取付孔の周辺にクラック等が発生するのを
抑制できるため、レンズに負担をかけにくい利点があ
る。
【0056】(10)ブリッジの端部分やヨロイの端部分の
大きさを、取付孔の周辺部分を覆い隠す大きさに設定す
るときは、取付孔に連結軸を押し込んだ際に、該取付孔
の周辺部分に歪みが発生したときも、該歪んだ周辺部分
を覆い隠して、ブリッジやヨロイのレンズに対する連結
部分を見栄えよく処理できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る縁無し眼鏡を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る縁無し眼鏡の他の態様を示す斜視
図である。
【図3】レンズの外側の縁部分とヨロイの端部分の構成
を説明する斜視図である。
【図4】レンズの内側の縁部分とブリッジの端部分の構
成を示す斜視図である。
【図5】レンズの外側の縁部分とヨロイの端部分の構成
を示す斜視図である。
【図6】レンズの内側の縁部分とブリッジの端部分の構
成を示す斜視図である。
【図7】ヨロイの端部分に突設された連結軸を示す斜視
図である。
【図8】連結軸に突設した突部を示す断面図である。
【図9】柔軟部を具えたレンズを示す斜視図である。
【図10】柔軟部を具えたレンズの他の態様を示す斜視
図である。
【図11】柔軟部を具えたレンズのその他の態様を示す
部分断面図である。
【図12】レンズに設けた盲孔に連結軸を押し込む工程
を説明する断面図である。
【図13】レンズに設けた盲孔に連結軸を押し込んだ状
態を示す断面図である。
【図14】レンズに設けた盲孔に連結軸を押し込んだ他
の態様を示す断面図である。
【図15】凹部を具える連結軸を示す斜視図である。
【図16】凹部を具える連結軸の他の態様を示す斜視図
である。
【図17】凹部を具える連結軸を盲孔に押し込む工程を
説明する断面図である。
【図18】レンズに設けた貫通孔に連結軸を押し込んだ
状態を示す断面図である。
【図19】凹部を具える連結軸を、レンズに設けた貫通
孔に押し込んだ状態を示す断面図である。
【図20】凹部を具える連結軸を、レンズに設けた貫通
孔に押し込む工程を説明する断面図である。
【図21】連結軸の他の構成を説明する斜視図である。
【図22】その連結軸を介してテンプルをレンズに連結
した状態を示す斜視図である。
【図23】従来の縁無し眼鏡を示す正面図である。
【図24】その部分断面図である。
【符号の説明】
1 縁無し眼鏡 2 レンズ 3 内側の縁部分 6 外側の縁部分 7 ヨロイ 10 取付孔 11 ブリッジの端部分 13 突部 15 連結軸 16 ヨロイの端部分 17 連結軸の前端面 21 レンズ本体 22a 柔軟部 25 レンズ本体 27a 柔軟部 29 内部 30 前面部 31 後面部 32 底部 36 取付孔の内周部分 37 連結軸の凹部 39 内面突部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のプラスチック製レンズの内側の縁
    部分相互をブリッジで連結すると共に、前記レンズの外
    側の縁部分にヨロイの端部分を連結してなる縁無し眼鏡
    において、 前記ブリッジの端部分及び/又は前記ヨロイの端部分に
    は、外周に突部が設けられた連結軸が突設され、該連結
    軸が、レンズの縁部分に設けられた取付孔に押し込まれ
    ており、前記突部が、加熱により軟化せしめられてその
    後に硬化した、取付孔の内周部分に埋設され、該連結軸
    の抜け止めと回り止めが図られていることを特徴とする
    縁無し眼鏡。
  2. 【請求項2】 左右のプラスチック製レンズの内側の縁
    部分相互をブリッジで連結すると共に、前記レンズの外
    側の縁部分にヨロイの端部分を連結してなる縁無し眼鏡
    において、 前記ブリッジの端部分及び/又は前記ヨロイの端部分に
    は、外周に凹部が設けられた連結軸が突設され、該連結
    軸が、レンズの縁部分に設けられた取付孔に押し込まれ
    ており、加熱により軟化せしめられた取付孔の内周部分
    のプラスチックが前記凹部に入り込んで硬化され、該連
    結軸の抜け止めと回り止めが図られていることを特徴と
    する縁無し眼鏡。
  3. 【請求項3】 前記突部は、前記連結軸の押し込み方向
    で見て、その前側の突出量がその後側の突出量よりも小
    さく設定されていることを特徴とする請求項1記載の縁
    無し眼鏡。
  4. 【請求項4】 前記レンズは、前記取付孔を設ける部分
    が他の部分よりも弾力性を有する柔軟部として形成され
    ていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の縁無
    し眼鏡。
  5. 【請求項5】 前記レンズは、前記取付孔を設ける部分
    が他の部分よりも弾力性を有する柔軟部として形成され
    ており、該柔軟部は、前記突部が埋設される内部が柔軟
    に形成され、且つ表面部と裏面部が硬質に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の縁無し眼鏡。
  6. 【請求項6】 前記レンズは、前記取付孔を設ける部分
    が他の部分よりも弾力性を有する柔軟部として形成され
    ており、該柔軟部は、前記凹部が位置せしめられる内部
    が柔軟に形成され、且つ表面部と裏面部が硬質に形成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の縁無し眼鏡。
  7. 【請求項7】 前記取付孔は、底部を具えた盲孔であっ
    て、該盲孔に前記連結軸が押し込まれていることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかに記載の縁無し眼鏡。
  8. 【請求項8】 前記取付孔は、レンズの前面側(眼鏡着
    用者の顔面に面する側と反対側)が塞がれた底部を有し
    且つ後端が開放する盲孔であって、前記連結軸は、該盲
    孔の後端開口より押し込まれて、該連結軸の前端面が前
    記底部に押し付けられた状態にあり、前記連結軸の前端
    面に設けられた装飾が前記盲孔の透明な底部を透かして
    レンズの前面側から視認できることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載の縁無し眼鏡。
  9. 【請求項9】 前記端部分は、前記取付孔に前記連結軸
    を押し込んだ際に該取付孔の周辺部分が熱変形で歪んだ
    場合、該歪んだ周辺部分を覆い隠す大きさに形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の
    縁無し眼鏡。
  10. 【請求項10】 左右のプラスチック製レンズの内側の
    縁部分相互をブリッジで連結すると共に、前記レンズの
    外側の縁部分にヨロイの端部分を連結してなる縁無し眼
    鏡の製造方法であって、 前記ブリッジの端部分及び/又は前記ヨロイの端部分
    は、外周に突部が設けられた連結軸が突設されたものと
    なし、該連結軸を、前記レンズの縁部分に設けられた取
    付孔に押し込み、該押し込みの際に前記取付孔の内周部
    分を熱で軟化せしめ該軟化した内周部分に前記突部を埋
    設状態とし、その後における前記内周部分の硬化によっ
    て前記連結軸の抜け止めと回り止めを図ることを特徴と
    する縁無し眼鏡の製造方法。
  11. 【請求項11】 左右のプラスチック製レンズの内側の
    縁部分相互をブリッジで連結すると共に、前記レンズの
    外側の縁部分にヨロイの端部分を連結してなる縁無し眼
    鏡の製造方法であって、 前記ブリッジの端部分及び/又は前記ヨロイの端部分
    は、外周に凹部が設けられた連結軸が突設されたものと
    なし、該連結軸を、前記レンズの縁部分に設けられた取
    付孔に押し込み、該押し込みの際に前記取付孔の内周部
    分を熱で軟化せしめ、該軟化した内周部分のプラスチッ
    クを前記凹部に入り込ませ、その後における前記内周部
    分及び前記入り込んだプラスチックの硬化によって、前
    記連結軸の抜け止めと回り止めを図ることを特徴とする
    縁無し眼鏡の製造方法。
  12. 【請求項12】 左右のプラスチック製レンズの内側の
    縁部分相互をブリッジで連結すると共に、前記レンズの
    外側の縁部分にヨロイの端部分を連結してなる縁無し眼
    鏡の製造方法であって、 前記ブリッジの端部分及び/又は前記ヨロイの端部分
    は、外周面に凹部が設けられた連結軸が突設されたもの
    となし、又、前記レンズの縁部分には、内周部分の所要
    部位に内面突部を有した取付孔が設けられたものとな
    し、該連結軸を前記取付孔に押し込み、該押し込みの際
    に前記内面突部を熱で軟化せしめ、該軟化したプラスチ
    ックを前記凹部に入り込ませ、その後における前記内周
    部分及び前記入り込んだプラスチックの硬化によって、
    前記連結軸の抜け止めと回り止めを図ることを特徴とす
    る縁無し眼鏡の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記取付孔が、底部を具えた盲孔であ
    る場合、該底部側の直径が他の部分よりも小さく形成さ
    れることによって、直径の小さい該部分が前記内面突部
    とされていることを特徴とする請求項12記載の縁無し
    眼鏡の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記連結軸を予め加熱して前記取付孔
    に押し込み、該押し込みの際に、前記取付孔の内周部分
    を前記連結軸が帯有する熱で軟化せしめることを特徴と
    する請求項10、11、12又は13記載の縁無し眼鏡
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記取付孔の所要部位に内面突部を設
    けると共に、前記連結軸を予め加熱して前記取付孔に押
    し込み、該押し込みの際に前記内面突部を前記連結軸が
    帯有する熱で軟化せしめ、該軟化したプラスチックを前
    記凹部に入り込ませることを特徴とする請求項11、1
    2又は13記載の縁無し眼鏡の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記連結軸に超音波振動を付与しなが
    ら該連結軸を前記取付孔に押し込み、該押し込みの際
    に、前記取付孔の内周部分を前記超音波振動により発生
    した摩擦熱で軟化せしめることを特徴とする請求項1
    0、11、12又は13記載の縁無し眼鏡の製造方法。
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