JP2002189160A - プラスチックレンズとプラスチック鏡筒の接合法 - Google Patents

プラスチックレンズとプラスチック鏡筒の接合法

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JP2002189160A JP2000386357A JP2000386357A JP2002189160A JP 2002189160 A JP2002189160 A JP 2002189160A JP 2000386357 A JP2000386357 A JP 2000386357A JP 2000386357 A JP2000386357 A JP 2000386357A JP 2002189160 A JP2002189160 A JP 2002189160A
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隆資 吉邨
Hirotoku Hayashi
広徳 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチックレンズとプラスチック鏡筒の接合
に、従来不可であった熱カシメを可能にして、熱カシメ
による利点を十分に活かし、極小型のものにも適用でき
るようにしようとするものである。 【解決手段】プラスチックレンズ1のフランジ11の外周
面12を前低後高の傾斜乃至テーパー面に形成し、また、
プラスチック鏡筒2の内部に上記フランジ11を陥入嵌合
させて熱カシメするレンズ支持小筒21を形成するととも
に、該レンズ支持小筒の内周面26を上記フランジ外周面
12の最小嵌合周形状に適合させ、次に、そのレンズ支持
小筒21内に上記フランジ11を圧陥入させ、該圧陥入でレ
ンズ支持小筒21に生じる収縮応力を維持しつつそのレン
ズ支持小筒21の端部を内方へと熱カシメする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱カシメを可能に
したプラスチックレンズとプラスチック鏡筒の接合法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラスレンズをプラスチック鏡筒等に熱
カシメ手段により固定することは既に知られている(特
開平6-162536号公報、同6-317734号公報、同7-43574 号
公報、同11-277533 号公報、同11-326728 号公報等)。
この場合、ガラスレンズは熱による影響を受け難いた
め、固定手段としては頗る有効かつ適切である。
【0003】一方、プラスチックレンズでは、一般に取
り付けの便宜上からレンズの周縁にフランジが設けられ
ており、該フランジをプラスチック鏡筒内のレンズ装着
部に嵌合させて、接着、超音波溶着、別部品による挟み
込み等により固定しているのが実情であり、熱カシメに
よる固定はレンズや保持部への熱による悪影響が強いた
め、現状では採用されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プラスチック
レンズの接着による固定は、プラスチック鏡筒内のレン
ズ装着部の適所に接着剤を塗布した後、レンズのフラン
ジをそのレンズ装着部に挿入して、乾燥(反応)固化さ
せるので、接着の部位によっては内面反射を生じること
があり、光学特性が低下するおそれがある。また、作業
性も歩留も悪く、コスト高となる。超音波溶着による固
定は、合成樹脂同士をホーンにより振動させて溶着する
ものあるから、溶着工程中に微細な削りカスが発生して
レンズ面に付着するため、これを除去する工程が必要に
なり、この場合も光学特性が低下するおそれがあるだけ
でなく、作業性、歩留が悪く、コスト高となる。別部品
による挟み込みの固定では、十分な保持力を得難く、離
脱のおそれもあり、光学性能に不安が残る。また、部材
点数が多くなり、組立工程が増え、作業性も歩留りも悪
く、一層のコスト高となる。
【0005】ところで、プラスチックレンズにおいて熱
カシメによる固定手段が採用されていない具体的な理由
は、 熱カシメ工具から加わる熱によりレンズ表面及び保
持部が変形し、所定の光学特性(レンズ表面の形状精
度、表面粗さ、外径寸法等)を損なう。 レンズ、鏡筒双方の熱特性の差から熱塑性変形の寸
法逃げ(鏡筒の熱カシメ部分からレンズへの伝熱により
レンズが溶けて逃げてしまう。)及び冷却後の反発逃げ
(加熱により変形した部分が熱カシメ工具を離した時点
で戻ってしまう。)により有効な保持力が得られない。
特に、光軸を中心とした回転方向の保持力が得難い。 通常用いられる合成樹脂は、レンズがポリメタクリ
ル酸メチル樹脂(PMMA)、ポリカーボネート樹脂
(PC)、ポリオレフィン系樹脂のゼオネックス(商標
名)やアートン(商標名)等、また、鏡筒がポリカーボ
ネート樹脂(PC)、ABS樹脂、ポリスチレンテレフ
タレート樹脂(PBT)等で、一般にレンズ側の熱変形
温度が鏡筒に比較し低いため、レンズが鏡筒を熱カシメ
する熱による悪影響を受け易い。 ということにある。したがって、これらの問題点
を解決することができれば、ガラスレンズの場合と同様
に熱カシメの利点を活かすことができ、上述の接着、超
音波溶着、別部品による挟み込み等における不都合を回
避することができる。
【0006】ここにおいて、上記の問題点について
は、熱カシメ工具の選択により工具内部の雰囲気温度が
高くならないようにし、かつ、素早く熱カシメすること
で解決できる。すなわち、内部を広くし、通気冷却・排
煙手段を講じた熱カシメ工具を使用して手早く処理する
ことにより、熱カシメ工具から加わる熱によるレンズ表
面及び保持部の変形を防止でき、所定の光学特性(レン
ズ表面の形状精度、表面粗さ、外径寸法等)を確保する
ことができる。しかし、これだけでは上記の問題点
については解決できない。そこで、本発明は、プラスチ
ックレンズにおける特定のフランジと該フランジを嵌合
させるプラスチック鏡筒内の特定のレンズ支持小筒によ
り、上記の問題点をも解決して、熱カシメを可能に
し、鏡筒外径が 5〜 7mm内外の極小型のものにも適用で
きるようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる観点から、請求項
1の発明は、プラスチックレンズ1のフランジ11の外周
面12を前低後高の傾斜乃至テーパー面に形成し、また、
プラスチック鏡筒2の内部に上記フランジ11を陥入嵌合
させて熱カシメするレンズ支持小筒21を形成するととも
に、該レンズ支持小筒の内周面26を上記フランジ外周面
12の最小嵌合周形状に適合させ、次に、そのレンズ支持
小筒21内に上記フランジ11を圧陥入させ、該圧陥入でレ
ンズ支持小筒21に生じる収縮応力を維持しつつそのレン
ズ支持小筒21の端部を内方へと熱カシメすることにあ
る。なお、上記フランジ外周面12を傾斜乃至テーパー面
とするのは、フランジ11の外周形状が円形断面とは限ら
ないからである。
【0008】請求項2の発明は、プラスチック鏡筒2の
内部にプラスチックレンズ1のフランジ11を陥入嵌合さ
せて熱カシメするレンズ支持小筒21を形成し、上記フラ
ンジ11の外周面12と上記レンズ支持小筒21の内周面26と
のいずれか一方乃至双方に多数の縦凸条14を配設し、そ
のレンズ支持小筒21内に上記フランジ11を圧陥入させ
て、該圧陥入でレンズ支持小筒21に生じる収縮応力を維
持しつつそのレンズ支持小筒21の端部を内方へと熱カシ
メすることにある。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
のプラスチックレンズとプラスチック鏡筒の接合法にあ
って、上記レンズ支持小筒21の端部の熱カシメにあた
り、周方向の一乃至複数箇所に非熱カシメ領域を配して
成る。
【0010】
【発明の実施の形態】その1.図1乃至図4は、請求項
1の発明に係る実施の形態を示している。なお、図1乃
至図3は、請求項2の発明に係る実施の形態にも共通す
る。図1乃至図4において、1はプラスチックレンズ、
2はプラスチック鏡筒であり、プラスチックレンズ1
は、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ポリカ
ーボネート樹脂(PC)、ポリオレフィン系樹脂のゼオ
ネックス(商標名)やアートン(商標名)等の熱可塑性
樹脂により一体成形し、また、プラスチック鏡筒2は、
ポリカーボネート樹脂(PC)、ABS樹脂、ポリスチ
レンテレフタレート樹脂(PBT)等の熱可塑性樹脂で
一体成形する。この点は従来と変わらない。
【0011】プラスチックレンズ1には、周縁にフラン
ジ11を設けるとともに、該フランジの外周面12を前低後
高のテーパー面に形成する。そして、フランジ11の前端
コーナー部に挿入案内斜面13を形成する。なお、フラン
ジ11の外周形状が円形断面でない場合は、その外周面12
を各部で所定の傾斜面に形成すればよい。但し、挿入が
容易であれば挿入案内斜面13は不要である。
【0012】プラスチック鏡筒2には、前後方向の筒の
先端に前壁22を設け、該前壁の中央に窓孔23を穿設する
とともに、前壁内面から後方へその窓孔23を中心とする
レンズ支持小筒21、すなわち、上記プラスチックレンズ
1のフランジ11を若干の陥入状態で嵌合させて熱カシメ
するレンズ支持小筒21を突設し、該レンズ支持小筒の内
周面26を上記フランジ外周面12の最小嵌合周形状に適合
させる。なお、プラスチック鏡筒2をねじキャップ状に
する場合は、図1、図3に二点鎖線で示す部分にねじ山
を設ければよい。
【0013】而して、図1の工程図に示すように、 A プラスチックレンズ1のフランジ11を挿入案内斜面
13からプラスチック鏡筒2のレンズ支持小筒21内へと挿
入し、更に、そのフランジをテーパー面(又は傾斜面)
の外周面12にてレンズ支持小筒21内に圧入嵌合させて、
フランジ11を全体的にレンズ支持小筒21内に陥入させる
とともに、これによりそのレンズ支持小筒21に収縮応力
を生じさせる。 B 次いで、この収縮応力を維持しつつ、そのレンズ支
持小筒21の端部に、先端部内周の作用面31が内テーパー
(又は傾斜)をなす、適温に熱した熱カシメ工具3を押
圧して、そのレンズ支持小筒21の端部を素早く加熱変形
させる。なお、ここでの熱カシメ工具3は、そのレンズ
支持小筒21の端部の形状に適合させた内テーパー(又は
傾斜)の作用面31の奥に、内部を深くえぐって形成した
空室32を設けるとともに、該空室の奥深いところに横孔
33を穿設して、該横孔を通じて空室32内の空気を吸引す
ることにより、室内を空冷し、排煙するようにしたもの
を用いるとよい。空冷、排煙が具合よく得られれば、他
の手段を用いてもよいし、用いなくてもよい。 C この加熱変形によりそのレンズ支持小筒21の端部を
内方へと手早く熱カシメして、プラスチックレンズ1の
フランジ11をレンズ支持小筒21に接合一体化させる。そ
の結果物を図2、図3に示す。
【0014】なお、プラスチックレンズ1のフランジ11
の外径が 4mm程度のものでは、0.01〜0.03mmの圧入代で
圧入嵌合させるのが良好である。より大きなフランジ外
径では、圧入代を更に大きくとる必要がある。概ねフラ
ンジ外径が10mm以下では0.03〜 0.1mm、フランジ外径が
30mm以下では0.05〜 0.3mmがよい。これらのことは請求
項2に係る実施の形態の場合にも共通する。
【0015】その2.図1乃至図3、図5及び図6は、
請求項2の発明に係る実施の形態を示している。図1乃
至図3、図5及び図6において、1はプラスチックレン
ズ、2はプラスチック鏡筒であり、これらはそれぞれ前
記従来と同様の各種合成樹脂により一体成形する。
【0016】プラスチックレンズ1には、周縁にフラン
ジ11を設け、該フランジの外周面12に断面台形状の多数
の縦凸条14を等間隔に配設するとともに、これらの縦凸
条の外面を前低後高の傾斜状に形成する(図5、図
6)。そして、フランジ11の前端コーナー部に急傾斜の
挿入案内斜面13を形成する。なお、図示のものでは、フ
ランジ11の外周形状を円形としているが、円形に限るも
のではない。縦凸条14の断面形状も台形状に限らず、円
弧状、三角状、四角状等適宜である。また、縦凸条14
は、下記レンズ支持小筒21の内周面26のみに又は該内周
面とフランジ11の外周面12との双方に互い違いに設けて
もよく、かつ、傾斜状とせずにストレートのものとして
もよい。更に、縦凸条14は、フランジ11が円形でなけれ
ばならないわけではないので等間隔に配しなければなら
ないわけではなく、フランジ11の形状に適合させて相応
の間隔に配すればよい。
【0017】プラスチック鏡筒2には、前後方向の筒の
先端に前壁22を設け、該前壁の中央に窓孔23を穿設する
とともに、前壁内面から後方へその窓孔23を中心とする
レンズ支持小筒21、すなわち、上記プラスチックレンズ
1のフランジ11を若干の陥入状態で嵌合させて熱カシメ
するレンズ支持小筒21を突設し、該レンズ支持小筒の内
周面26を上記全縦凸条14の最低寸法に適合させる。な
お、プラスチック鏡筒2をねじキャップ状にする場合
は、図1、図3に二点鎖線で示す部分にねじ山を設けれ
ばよい。レンズ支持小筒の内周面26に上記縦凸条14を設
けてもよいことは上述の通りである。
【0018】而して、図1の工程図に示すように、 A プラスチックレンズ1のフランジ11を挿入案内斜面
13からプラスチック鏡筒2のレンズ支持小筒21内へと挿
入し、更に、そのフランジ外周面12を縦凸条14にてレン
ズ支持小筒21内に圧入嵌合させて、フランジ11を全体的
にレンズ支持小筒21内に陥入させるとともに、これによ
りそのレンズ支持小筒21に収縮応力を生じさせる。 B 次いで、この収縮応力を維持しつつ、そのレンズ支
持小筒21の端部に、先端部内周の作用面31が内テーパー
(又は傾斜)をなす、適温に熱したの熱カシメ工具3を
押圧して、そのレンズ支持小筒21の端部を素早く加熱変
形させる。なお、ここでの熱カシメ工具3は、そのレン
ズ支持小筒21の端部の形状に適合させた内テーパー(又
は傾斜)の作用面31の奥に、内部を深くえぐって形成し
た空室32を設けるとともに、該空室の奥深いところに横
孔33を穿設して、該横孔を通じて空室32内の空気を吸引
することにより、室内を空冷し、排煙するようにしたも
のを用いるとよい。空冷、排煙が具合よく得られれば、
他の手段を用いてもよいし、用いなくてもよい。 C この加熱変形によりそのレンズ支持小筒21の端部を
内方へと手早く熱カシメして、プラスチックレンズ1の
フランジ11をレンズ支持小筒21に接合一体化させる。図
2、図3はその結果物を示している。
【0019】その3.図7は、請求項3の発明に係る実
施の形態を示している。この場合、上述した請求項1、
請求項2の実施の形態にあって、上記レンズ支持小筒21
の端部の熱カシメにあたり、周方向の複数箇所に非熱カ
シメ領域25を配する。24は熱カシメ領域である。
【0020】それらの非熱カシメ領域25は、図8、図9
に示すように、上記熱カシメ工具3の先端部の適所に切
欠34を設けるか、又は、図10、図11に示すように、
上記熱カシメ工具3の先端部に各熱カシメ領域24に対応
させて突出部35を設けることにより、支障なく簡単に形
成することができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、プラスチック
レンズ1のフランジ11の外周面12を前低後高の傾斜乃至
テーパー面に形成して、内周面26が該フランジ外周面12
の最小嵌合周形状に適合したレンズ支持小筒21内に圧陥
入させることによって、レンズ支持小筒21に生じる収縮
応力を維持しつつそのレンズ支持小筒21の端部を内方へ
と熱カシメしており、請求項2の発明によれば、プラス
チック鏡筒2の内部にプラスチックレンズ1のフランジ
11を陥入嵌合させて熱カシメするレンズ支持小筒21を形
成し、上記フランジ11の外周面12と上記レンズ支持小筒
21の内周面26とのいずれか一方乃至双方に多数の縦凸条
14を配設し、そのレンズ支持小筒21内に上記フランジ11
を圧陥入させることによって、レンズ支持小筒21に生じ
る収縮応力を維持しつつそのレンズ支持小筒21の端部を
内方へと熱カシメしているから、熱カシメの際に、その
収縮応力が、レンズ、鏡筒双方の熱特性の差による熱塑
性変形の寸法逃げ及び冷却後の反発逃げを阻止して良好
な熱カシメをもたらし、よって、有効な接合保持力を得
ることができ、光軸を中心とした回転方向の保持力も確
保することができ、光学特性が低下することはない。ま
た、レンズ側の熱変形温度が鏡筒に比して低くてもレン
ズが受ける熱カシメの熱による悪影響を適正に抑えるこ
とができる。しかも、その熱カシメが容易に行えるので
作業性及び歩留を向上させることができ、勿論、部材点
数や工数が増えることはなく、コストを低減できる。し
たがって、プラスチックレンズであっても熱カシメが可
能となり、熱カシメによる利点を十分に活かすことがで
きて、極小型のものにも支障なく適用でき、小型化、極
小型化の要望が高い撮影系レンズ(半導体撮像素子一体
カメラ等)、センサー系レンズへの応用も可能になる。
【0022】加えて、請求項2の発明によれば、フラン
ジ11の外周面12とレンズ支持小筒21の内周面26とのいず
れか一方乃至双方に、陥入嵌合させる多数の縦凸条14を
配設しているから、プラスチックレンズ1には光軸を中
心とした回動の抵抗力を増強させることができて、その
回転方向の保持力を一層増大させることができる。
【0023】請求項3の発明によれば、請求項1、請求
項2の発明にあって、上記レンズ支持小筒21の端部の熱
カシメにあたり、周方向の複数箇所に非熱カシメ領域25
を配するので、フランジ11を、熱カシメでわずかに溶け
る熱カシメ領域24と全く溶けない非熱カシメ領域25とに
区分することができ、つまり、フランジ11が熱カシメで
溶けることを積極的に利用して熱カシメで溶ける部分と
溶けない部分を存在させることで、プラスチックレンズ
1の光軸を中心とした回動を防止することができ、した
がって、プラスチックレンズ1をより強固に固定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2の発明に係る実施の形態を
示す工程図である。
【図2】同実施の形態を示す結果物の正面図である。
【図3】同結果物の縦断側面図である。
【図4】請求項1の発明に係るプラスチックレンズの側
面図である。
【図5】請求項2の発明に係るプラスチックレンズの側
面図である。
【図6】同プラスチックレンズの背面図である。
【図7】請求項3の発明に係る実施の形態の結果物を示
す背面図である。
【図8】同実施の形態に係る熱カシメ工具の一例を示す
截断側面図である。
【図9】同熱カシメ工具の同例の下面図である。
【図10】同熱カシメ工具の他の例を示す截断側面図で
ある。
【図11】同熱カシメ工具の同例の下面図である。
【符号の説明】
1…プラスチックレンズ 11…フランジ 12…外周面 13…挿入案内斜面 14…縦凸条 2…プラスチック鏡筒 21…レンズ支持小筒 22…前壁 23…窓孔 24…熱カシメ領域 25…非熱カシメ領域 26…内周面 3…熱カシメ工具 31…作用面 32…空室 33…横孔 34…切欠 35…突出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックレンズ1のフランジ11の外周
    面12を前低後高の傾斜乃至テーパー面に形成し、また、
    プラスチック鏡筒2の内部に上記フランジ11を陥入嵌合
    させて熱カシメするレンズ支持小筒21を形成するととも
    に、該レンズ支持小筒の内周面26を上記フランジ外周面
    12の最小嵌合周形状に適合させ、次に、そのレンズ支持
    小筒21内に上記フランジ11を圧陥入させ、該圧陥入でレ
    ンズ支持小筒21に生じる収縮応力を維持しつつそのレン
    ズ支持小筒21の端部を内方へと熱カシメすることを特徴
    とするプラスチックレンズとプラスチック鏡筒の接合
    法。
  2. 【請求項2】プラスチック鏡筒2の内部にプラスチック
    レンズ1のフランジ11を陥入嵌合させて熱カシメするレ
    ンズ支持小筒21を形成し、上記フランジ11の外周面12と
    上記レンズ支持小筒21の内周面26とのいずれか一方乃至
    双方に多数の縦凸条14を配設し、そのレンズ支持小筒21
    内に上記フランジ11を圧陥入させて、該圧陥入でレンズ
    支持小筒21に生じる収縮応力を維持しつつそのレンズ支
    持小筒21の端部を内方へと熱カシメすることを特徴とす
    るプラスチックレンズとプラスチック鏡筒の接合法。
  3. 【請求項3】上記レンズ支持小筒21の端部の熱カシメに
    あたり、周方向の一乃至複数箇所に非熱カシメ領域を配
    した請求項1又は請求項2記載のプラスチックレンズと
    プラスチック鏡筒の接合法。
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