JP2002188258A - 軒先水切り構造 - Google Patents

軒先水切り構造

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JP2002188258A
JP2002188258A JP2000389174A JP2000389174A JP2002188258A JP 2002188258 A JP2002188258 A JP 2002188258A JP 2000389174 A JP2000389174 A JP 2000389174A JP 2000389174 A JP2000389174 A JP 2000389174A JP 2002188258 A JP2002188258 A JP 2002188258A
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JP
Japan
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eaves
plate
draining
plate member
nose
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JP2000389174A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Takeda
國浩 竹田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軒先の鼻板前面が鼻隠し板で覆われて保護さ
れ、この鼻隠し板裏側への雨水の回り込み侵入も確実に
防止される軒先水切り構造を提供する。 【解決手段】 軒先の鼻板1前面を覆う鼻隠し板2を取
着固定し、鼻隠し板2の上端縁部分に前方へ突出した水
返し片部3を一体に形成し、屋根先部分に前方斜め下方
へ突出した水切り板部材4を付設し、水切り板部材4の
中程部分に断面略Z型に折曲した屈曲部5を形成し、こ
の屈曲部5の上側凹所6に対向して前記水返し片部3が
納まるように、同水切り板部材4を配置してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根先部分から鼻
板へと雨水が回り込まないようにする軒先水切り構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図3に示す如く、屋根先部分
に前方斜め下方へ突出した水切り板部材4を付設してな
る軒先水切り構造は知られている。該軒先水切り構造に
おいては、水切り板部材4の後端部分が野地板7と屋根
板材8との間に介在されて固定され、同水切り板部材4
の前側部分は斜め下方へ折曲して軒樋10の上方開口に臨
んでいる。又、軒先の鼻板1前面には樋支持具11が取着
固定され、該樋支持具11には軒樋10が吊り下げ保持され
ている。
【0003】この場合、樋支持具11はその後端取着部20
が鼻板1の前面に取着固定されており、又、軒樋10は前
壁部21と底部15と後壁部22とで角型状に形成され、同前
壁部21及び後壁部22の上端部分に各々中空形状の耳部24
が一体に形成されている。そして、樋支持具11の前後に
は軒樋10の前後の耳部24を係止する保持部25が配設形成
されており、該両保持部25に両耳部24を各々係止させる
ことで、同樋支持具11に軒樋10は吊り下げ保持されてい
る。
【0004】したがって、該軒先水切り構造において
は、屋根板材8の前端から流下する雨水が水切り板部材
4にガイドされて軒樋10内へと流入集水され、同雨水は
軒樋10の後側へと回り込み難い。そのため、雨水は水切
り板部材4で遮られて軒先の鼻板1前面に降りかかり難
く、軒先の同鼻板1部分や野地板7部分の腐蝕が防止さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、暴風雨の際に、横殴りの雨や軒樋
10から跳ね返った雨水が軒先の鼻板1前面に降りかかる
ことがあり、又、水切り板部材4の下側面を伝って雨水
が後上方へと逆流することもあり、同軒樋10後側への雨
水の回り込みを確実に防止することはできないという問
題があった。
【0006】又、この場合、軒先の鼻板1前面を鼻隠し
板で覆うことで、該鼻板1前面に雨水が付着することを
防止することはできるが、暴風雨の際には、同鼻隠し板
と水切り板部材4との間で雨水が吹き上げられ、該鼻隠
し板と水切り板部材4とのなす内隅部分に雨水は集中し
易くて、該内隅部分から同鼻隠し板裏側の鼻板1や野地
板7の部分へと同雨水が回り込んで侵入するという問題
は依然として残る。
【0007】本発明は、上記従来の技術における問題を
悉く解決するために発明されたもので、その課題は、軒
先の鼻板前面が鼻隠し板で覆われて保護され、しかも、
該鼻隠し板裏側への雨水の回り込み侵入が確実に防止さ
れる軒先水切り構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
軒先水切り構造は、軒先の鼻板前面に該前面を覆う鼻隠
し板を取着固定し、該鼻隠し板の上端縁部分に前方へ突
出した水返し片部を一体に形成し、他方、屋根先部分に
前方斜め下方へ突出した水切り板部材を付設し、該水切
り板部材の中程部分に断面略Z型に折曲した屈曲部を形
成し、該屈曲部の上側凹所に対向して前記水返し片部が
納まるように、同水切り板部材を配置してなる。
【0009】したがって、この場合、軒先の鼻板前面が
鼻隠し板で覆われるため、該鼻板は保護されてその腐蝕
が防止される。又、屋根先部分には前方斜め下方へ突出
した水切り板部材が付設されるので、該屋根先部分から
流下する雨水は同水切り板部材にガイドされて軒樋内へ
と流入集水され、該軒樋の後側へと回り込み難く、同雨
水が鼻隠し板に降りかかることは予備的にも防止され
る。
【0010】しかも、前記鼻隠し板の上端縁部分には前
方へ突出した水返し片部が一体に形成され、前記水切り
板部材の中程部分には断面略Z型に折曲した屈曲部が形
成され、該屈曲部の上側凹所に対向して前記水返し片部
が納まるように、同水切り板部材は配置されている。
【0011】そのため、水切り板部材の上側面を伝って
後上方へと逆流しようとする雨水は屈曲部の前方へ開口
した下側凹所で止まり、同水切り板部材の下側面を伝っ
て後上方へと逆流しようとする雨水は同屈曲部の上側凹
所の下端縁部分で止まる。更には、鼻隠し板と水切り板
部材との間で雨水が吹き上げられ、該鼻隠し板と水切り
板部材とのなす内隅部分に集中する雨水であっても、屈
曲部と水返し片部とで遮られることで、該雨水が同鼻隠
し板の裏側へと回り込み侵入することは確実に防止さ
れ、暴風雨等の際にも、軒先の鼻板や野地板等が十分に
保護される。
【0012】本発明の請求項2記載の軒先水切り構造
は、上記請求項1記載の軒先水切り構造において、水切
り板部材の後端部分を野地板と屋根板材との間に介在さ
せて固定し、該屋根板材の下側で同野地板の前方に水切
り板部材の屈曲部を位置させたことを特徴としている。
【0013】したがって、この場合は特に、水切り板部
材の後端部分が野地板と屋根板材との間に介在して固定
され、該両者の間に雨水が侵入することも同水切り板部
材の屈曲部によって防止される。しかも、水切り板部材
の屈曲部が屋根板材と野地板との相互前端部分間に形成
される段状凹所内に位置して、外観良く納まる。
【0014】本発明の請求項3記載の軒先水切り構造
は、上記請求項1又は2記載の軒先水切り構造におい
て、水切り板部材の前端縁部分に斜め下方へ折曲した水
切り片部を形成したことを特徴としている。
【0015】したがって、この場合は特に、水切り板部
材からその前端の斜め下方へ折曲した水切り片部の上側
面を伝って雨水が軒樋内へとスムーズに流入集水され、
同軒樋後側への雨水の回り込みはより確実に防止され
る。
【0016】本発明の請求項4記載の軒先水切り構造
は、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の軒先水切
り構造において、鼻隠し板の上部前側に軒樋を吊り下げ
保持する樋支持具が係合位置決めされて取着固定される
取付レール部を形成し、同鼻隠し板の下端に軒天井と略
同一高さで連続するカバー片部を前方へ突出形成し、該
カバー片部と前記軒樋の底部とが略面一高さで連続する
ように配置したことを特徴としている。
【0017】したがって、この場合は特に、鼻隠し板の
下端に前方へ突出形成されたカバー片部で、鼻板と軒樋
との間の隙間が樋支持具と共に下方から見えないように
塞がれて覆い隠され、しかも、同カバー片部とその前後
の同軒樋の底部及び軒天井とは略面一高さで連続し、こ
れにより、軒先下面側の外観が段差なく一体感を有して
良好なものとなる。
【0018】又、鼻隠し板の上部前側に取付レール部が
形成され、該取付レール部にはその適宜位置に樋支持具
を係合位置決めさせて取着固定することができるため、
該樋支持具に吊り下げ保持される軒樋の高さは前記カバ
ー片部との相互位置関係で容易且つ正確に決定される。
それ故、樋支持具に吊り下げ保持される軒樋の底部と鼻
隠し板のカバー片部とが略面一高さで連続するように施
工する際、その取付作業は手間を要さず簡単で精度の良
いものとなる。
【0019】更に、鼻板と軒樋との間の隙間の下方がカ
バー片部で塞がれることで、同隙間内にはその下方から
雨水が吹き込み侵入することもなく、鼻隠し板への雨水
の降りかかりは確実に防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】図1、2は、本発明の請求項1〜
4全てに対応する一実施形態を示し、該実施形態の軒先
水切り構造では、軒先の鼻板1前面に該前面を覆う鼻隠
し板2を取着固定し、該鼻隠し板2の上端縁部分に前方
へ突出した水返し片部3を一体に形成し、他方、屋根先
部分に前方斜め下方へ突出した水切り板部材4を付設
し、該水切り板部材4の中程部分に断面略Z型に折曲し
た屈曲部5を形成し、該屈曲部5の上側凹所6に対向し
て前記水返し片部3が納まるように、同水切り板部材4
を配置している。
【0021】この場合、水切り板部材4の後端部分を野
地板7と屋根板材8との間に介在させて固定しており、
該屋根板材8の下側で同野地板7の前方に同水切り板部
材4の屈曲部5は位置し、しかも、同水切り板部材4の
前端縁部分に斜め下方へ折曲した水切り片部9を形成し
ている。又、鼻隠し板2の上部前側に軒樋10を吊り下げ
保持する樋支持具11が係合位置決めされて取着固定され
る取付レール部12を形成し、同鼻隠し板2の下端に軒天
井13と略同一高さで連続するカバー片部14を前方へ突出
形成し、該カバー片部14と前記軒樋10の底部15とが略面
一高さで連続するように配置してもいる。
【0022】鼻板1及び軒天井13を備えた軒先の上に
は、野地板7、屋根下地シート16、屋根板材8が、下か
らこの順で積層設置されている。屋根先部分において、
野地板7と屋根板材8の間には屋根下地シート16の下側
で水切り板部材4の後端部分が介在設置されており、該
水切り板部材4前端の水切り片部9は斜め下方へ折曲延
出して軒樋10の上方開口に臨んでいる。又、水切り片部
9の先端には、補強のための折り返し部17が形成されて
いる。
【0023】樋支持具11は合成樹脂でなり、該樋支持具
11の後端に一体に形成された板状の後端取着部20が、鼻
隠し板2の上部前側に一体に形成された溝状の取付レー
ル部12に、水平長手方向スライド自在に係止されること
で、該鼻隠し板2に同樋支持具11は取着固定されてい
る。この場合、取付レール部12を断面略L型の上側片18
と下側片19とが向き合う区画された溝状に形成して、該
取付レール部12に樋支持具11の後端取着部20が長手方向
スライド自在に係止されるようになしている。なお、取
付レール部12に係止された後端取着部20を、釘、ネジ等
の固着具で別途に固定しても良い。
【0024】軒樋10は合成樹脂層内に薄肉金属板が埋設
されてなり、同合成樹脂層内に薄肉金属板をインサート
し一体に押出成形した板状物を折曲加工して形成された
ものである。又、軒樋10は前壁部21と底部15と後壁部22
とで角型状に形成され、該前壁部21が斜め前方へ傾倒し
ていて、同前壁部21と底部15との角部分には内方へ屈曲
した段部23が形成されている。そして、軒樋10の前壁部
21及び後壁部22の上端部分には、各々中空形状の耳部24
が一体に形成されている。なお、軒樋10の底部15は、上
記カバー片部14と略面一高さで連続するので、できるだ
け平面状であることが望ましい。
【0025】そして、軒樋10の前後の耳部24を係止する
保持部25が樋支持具11の前後に配設されており、該両保
持部25に両耳部24を各々係止させることで、同樋支持具
11に軒樋10は吊り下げ保持されている。この場合、樋支
持具11の両保持部25はいずれも、軒樋10の両耳部24を内
側から係止保持している。なお、軒樋10及び樋支持具11
の形状や材質は別段限定されるものでないが、両者の相
互構成としては、同樋支持具11が軒樋10を上側から吊り
下げ保持する構成は大切であり、すなわち、同樋支持具
11が軒樋10の下方から見え難い点は重要である。
【0026】鼻隠し板2は金属、合成樹脂等で全体が一
体に押出成形されたもので、上記の如く、その上部前側
に取付レール部12となる上側片18及び下側片19が突出形
成され、その下端に前方へ突出したカバー片部14と後方
へ突出した係合片部28とが形成され、該カバー片部14の
上側に間隔をあけて同鼻隠し板2の前面には斜め下方へ
傾斜して突出した振れ止め片部27が一体に形成されてい
る。振れ止め片部27の前端縁には下方へ折曲した凸片が
垂下延設されており、該凸片の前面に軒樋10の後壁部22
は安定状態で当接する。
【0027】この場合、軒樋10の後壁部22が振れ止め片
部27前端の凸片に当接される状態では、同軒樋10の底部
15後端部分がカバー片部14の前端部分上に位置してお
り、すなわち、該カバー片部14が同振れ止め片部27より
も前方へ長く突出形成されていることで、同軒樋10の底
部15後端部分はがたつき動かないように安定状態で保持
され納められる。又、カバー片部14はその後基部側程厚
肉に形成されて、該カバー片部14の上面も前下方へ傾斜
しており、同カバー片部14の前端縁下面に断面略三角形
状で先鋭な水切り凸条26が垂下突設されている。
【0028】それ故、カバー片部14の上側で鼻隠し板2
に前方へ一体に突出形成された振れ止め片部27前端の凸
片が軒樋10の後壁部22に当接することで、風や雨等の外
力による同軒樋10の振れ動きや外れは確実に防止され、
該軒樋10が安定状態で保持されて、その底部15と鼻隠し
板2のカバー片部14及び軒天井13とが略面一状となった
段差のない一体感を有する良好な納まり外観に支障を来
すことはない。
【0029】しかも、万一、雨水が軒樋10の後側に回り
込んで鼻隠し板2の前面に降りかかっても、該雨水は同
鼻隠し板2の前面を伝って流下し、振れ止め片部27の傾
斜した上面に沿って前下方へとスムーズに排水除去さ
れ、同鼻隠し板2と軒樋10の後壁部22との間に雨水が滞
留することはなく、軒先の鼻板部分の腐蝕を確実に防止
することができる。又、その際、雨水は振れ止め片部27
の上面からその前端の凸片へと伝わり、該凸片と軒樋10
の後壁部22との隙間から下方へ流下し、カバー片部14の
傾斜した上面に沿って前方へ流れ、該カバー片部14の前
端下面に突出形成された水切り凸条26からスムーズに水
切り落下される。
【0030】又、この場合、軒樋10の前壁部21、底部15
の外面からカバー片部14の下面へと伝わる雨水が、該カ
バー片部14の前端下面に突出形成された水切り凸条26で
直ちに水切り落下され、軒天井13へと同雨水は伝わり難
くなって、軒先の軒天井部分の腐蝕を確実に防止するこ
とができる。更に、鼻隠し板2の下端に後方へ一体に突
出形成された係合片部28を軒天井13の前角部下面に当接
係止させることで、軒先の鼻板1前面に同鼻隠し板2が
上下方向で位置決めされて容易且つ正確に取着固定さ
れ、これにより、カバー片部14は軒樋10の底部15及び同
軒天井13と略面一高さで確実に連続されて、軒先下面側
の一体感を有する前記良好な納まり外観が確保される。
【0031】ここで、該実施形態の軒先樋支持構造にお
ける施工手順を説明する。まず、軒樋10の施工とは別
に、野地板7上に屋根下地シート16及び屋根板材8を葺
設施工し、その際に、水切り板部材4の後端部分を同屋
根下地シート16の下側で野地板7と屋根板材8の間に介
在設置する。そして、鼻板1の前面に鼻隠し板2を取着
固定し、該鼻隠し板2の取付レール部12に、複数の樋支
持具11を各後端取着部20をスライド係止させ所定の間隔
にして配置固定する。次に、配置固定された各樋支持具
11間に軒樋10を、前後の耳部24を各保持部25に係止させ
て架設する。
【0032】したがって、該実施形態の軒先樋支持構造
においては、軒先の鼻板1前面が鼻隠し板2によって覆
い隠されるため、該鼻板1は保護されてその腐蝕が防止
される。又、屋根先部分には前方斜め下方へ折曲突出し
た水切り板部材4が付設されているので、該屋根先部分
から流下する雨水は同水切り板部材4にガイドされて軒
樋10内へと流入集水され、該軒樋10の後側へと回り込み
難く、同雨水が鼻隠し板2に降りかかることは予備的に
も防止される。
【0033】しかも、前記鼻隠し板2の上端縁部分には
前方へ突出した水返し片部3が一体に形成され、又、前
記水切り板部材4の中程部分には断面略Z型に折曲した
屈曲部5が形成されていて、該屈曲部5の上側凹所6に
対向して前記水返し片部3が納まるように、同水切り板
部材4は配置されている。ここでは、屈曲部5の上側凹
所6内に水返し片部3を挿入係合させることによって、
両者を相互に位置合わせすることができる。又、建物の
屋根勾配が異なっていても、各屋根勾配に対応させて、
鼻隠し板2及び水切り板部材4を施工することができ
る。図1は五寸勾配、図2(a)は四寸勾配、図2
(b)は六寸勾配の、各屋根勾配における施工状態を示
している。
【0034】そのため、水切り板部材4の上側面を伝っ
て後上方へと逆流しようとする雨水は屈曲部5の前方へ
開口した下側凹所で止まり、同水切り板部材4の下側面
を伝って後上方へと逆流しようとする雨水は同屈曲部5
の上側凹所6の下端縁部分で止まる。更には、鼻隠し板
2と水切り板部材4との間で雨水が吹き上げられ、該鼻
隠し板2と水切り板部材4とのなす内隅部分に集中する
雨水であっても、屈曲部5と水返し片部3とで遮られる
ことで、該雨水が同鼻隠し板2の裏側へと回り込み侵入
することは確実に防止され、暴風雨等の際にも、軒先の
鼻板1や野地板7等が十分に保護される。
【0035】又、該実施形態の軒先樋支持構造において
は、水切り板部材4の後端部分が野地板7と屋根板材8
との間に介在して固定されており、該両者の間に雨水が
侵入することも同水切り板部材4の屈曲部5によって防
止される。しかも、水切り板部材4の屈曲部5が屋根板
材8と野地板7との相互前端部分間に形成される段状凹
所内に位置して、外観良く納まる。
【0036】又、該実施形態の軒先樋支持構造において
は、鼻隠し板2の下端に前方へ突出形成されたカバー片
部14で、鼻板1と軒樋10との間の隙間が樋支持具11と共
に下方から見えないように塞がれて覆い隠され、しか
も、同カバー片部14とその前後の同軒樋10の底部15及び
軒天井13とは略面一高さで連続し、これにより、軒先下
面側の外観が段差なく一体感を有して良好なものとな
る。
【0037】又、この場合、鼻隠し板2の上部前側に取
付レール部12が形成され、該取付レール部12にはその適
宜位置に樋支持具11を係合位置決めさせて取着固定する
ことができるため、該樋支持具11に吊り下げ保持される
軒樋10の高さは前記カバー片部14との相互位置関係で容
易且つ正確に決定される。それ故、樋支持具11に吊り下
げ保持される軒樋10の底部15と鼻隠し板2のカバー片部
14とが略面一高さで連続するように施工する際、その取
付作業は手間を要さず簡単で精度にも優れたものとな
る。
【0038】更に、該実施形態の軒先樋支持構造におい
ては、鼻板1と軒樋10との間の隙間がその下方でカバー
片部14により塞がれることによって、同隙間内にはその
下方から雨水が吹き込み侵入することもなく、鼻隠し板
2への雨水の降りかかりは確実に防止される。しかも、
水切り板部材4からその前端の斜め下方へ折曲した水切
り片部9の上側面を伝って雨水が軒樋10内へとスムーズ
に流入集水され、同軒樋10後側への雨水の回り込みはよ
り確実に防止される。
【0039】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の軒
先水切り構造においては、水切り板部材を伝って後上方
へと逆流しようとする雨水が屈曲部で止まり、しかも、
吹き上げられる雨水は屈曲部と水返し片部とで遮られ、
それ故、雨水が鼻隠し板の裏側へと回り込み侵入するこ
とは確実に防止され、軒先の鼻板や野地板等が十分に保
護されてその腐蝕は防止される。
【0040】又、本発明の請求項2記載の軒先水切り構
造においては、特に、野地板と屋根板材との間への雨水
の侵入が水切り板部材の屈曲部によって防止され、該屈
曲部は屋根先部分の段状凹所に納まって外観も良好とな
る。
【0041】又、本発明の請求項3記載の軒先水切り構
造においては、特に、水切り板部材前端の水切り片部を
伝って雨水が軒樋内へとスムーズに流入集水され、同軒
樋後側への雨水の回り込みはより確実に防止される。
【0042】又、本発明の請求項4記載の軒先水切り構
造においては、特に、カバー片部によって鼻板と軒樋と
の間の隙間がその下方で塞がれると共に、同カバー片部
とその前後の同軒樋の底部及び軒天井とが略面一高さで
連続することにより、軒先下面側の外観は一体感を有し
て良好となり、同隙間内にその下方から雨水が吹き込む
こともなくて、鼻隠し板への雨水の降りかかりは確実に
防止され、しかも、同鼻隠し板の取付レール部に樋保持
具が位置決めされて、施工取付作業は簡単で精度の良い
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である軒先水切り構造を示
す断面図。
【図2】同軒先水切り構造を示す(a)(b)各々異な
る施工状態における断面図。
【図3】従来例である軒先水切り構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 鼻板 2 鼻隠し板 3 水返し片部 4 水切り板部材 5 屈曲部 6 上側凹所 7 野地板 8 屋根板材 9 水切り片部 10 軒樋 11 樋支持具 12 取付レール部 13 軒天井 14 カバー片部 15 底部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒先の鼻板前面に該前面を覆う鼻隠し板
    を取着固定し、該鼻隠し板の上端縁部分に前方へ突出し
    た水返し片部を一体に形成し、他方、屋根先部分に前方
    斜め下方へ突出した水切り板部材を付設し、該水切り板
    部材の中程部分に断面略Z型に折曲した屈曲部を形成
    し、該屈曲部の上側凹所に対向して前記水返し片部が納
    まるように、同水切り板部材を配置してなる軒先水切り
    構造。
  2. 【請求項2】 水切り板部材の後端部分を野地板と屋根
    板材との間に介在させて固定し、該屋根板材の下側で同
    野地板の前方に水切り板部材の屈曲部を位置させたこと
    を特徴とする請求項1記載の軒先水切り構造。
  3. 【請求項3】 水切り板部材の前端縁部分に斜め下方へ
    折曲した水切り片部を形成したことを特徴とする請求項
    1又は2記載の軒先水切り構造。
  4. 【請求項4】 鼻隠し板の上部前側に軒樋を吊り下げ保
    持する樋支持具が係合位置決めされて取着固定される取
    付レール部を形成し、同鼻隠し板の下端に軒天井と略同
    一高さで連続するカバー片部を前方へ突出形成し、該カ
    バー片部と前記軒樋の底部とが略面一高さで連続するよ
    うに配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    一つに記載の軒先水切り構造。
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