JPH02240360A

JPH02240360A - 軒先構造

Info

Publication number: JPH02240360A
Application number: JP6300789A
Authority: JP
Inventors: Yoshitoku Maruyama; 丸山　良徳; Omihisa Tsuruno; 鶴野　臣久; Norio Tanno; 範男丹野; Yoshiaki Furukawa; 古川　吉明
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1989-03-14
Filing date: 1989-03-14
Publication date: 1990-09-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、家屋の軒先構造に関する。

（従来の技術）従来の軒先構造としては、例えば、実開昭６１−９５８
２６号公報や実開昭６２−７５１３３号公報等に記載さ
れているようなものが知られている。

これら従来の軒先構造は、鼻隠し板に所定間隔毎に支持
具が固定され、該支持具に軒樋が支持されたもので、前
記軒樋は、鼻隠し板及び屋根板先端部から所定幅離れた
位置に設けられている。

また、近年は１軒の出寸法が小さくなったことにより１
軒樋の取付位置が鼻隠し板に近づいてきた傾向がある。

また、その一方では、白っぽい壁の家屋が流行してきて
おり、そのために、汚れに対する見方も厳しくなってい
る。

（発明が解決しようとする課題）ところがこのような従来の軒先構造にあっては、屋根板
の先端から落ちた雨水が軒樋の底で跳ね上り、その跳ね
上った雨水が家屋の壁や鼻隠し板等に当る。そして、雨
水に混じっているほこり等がまだら模様や流れ模様とな
って家屋の美観を損なうという問題が生じていた。

そこで、このような雨水の跳ね上りを小さくするために
、屋根板の先端から下向きに水切り板を設け、屋根板の
先端から落ちる雨水が、この水切り板を伝って軒樋に流
れ込むようにした軒先構造もある。

このような軒先構造において、水の跳ね上りを小さくす
るためには、水切り板と軒樋の底壁をできるだけ近づけ
て雨水の落下距離を短くするのが有効的であるが、両者
を近づけようとする程、種族工時において水切り板が障
害になって作業効率が悪くなる。

このように、水切り板を設けることである程度の跳ね上
り防止効果は得られるものの、水切り板と軒樋を近づけ
るのにも限界があるので、降雨量が多い場合等において
は十分な効果が得られなかった。従って、雨水が家屋に
当るのを確実に防止するのには十分ではなく、やはり家
屋が汚されるといった問題は残されていた。

また、鼻隠し板に吹き付ける風が、水切り板と軒樋との
隙間を（ぐって水切り扱と鼻隠し扱との間に吹き上げる
ので、降雨時に水切り扱の先端から落ちる雨水がその吹
き上げ風によって舞い上り、家屋の鼻隠し板や壁等に当
るという問題もあった。

本発明は、上記従来の問題に着目し、種族工時の作業効
率を悪化させることなく、雨水が家屋に当るのを確実に
防止することができる軒先構造を提供することを目的と
している。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明の軒先構造は、屋根
板の先端には水切り板が下向きに設けられ、軒先の壁や
鼻隠し坂等の側面には所定間隔毎に支持具が固定され、
該支持具には軒樋が支持されている軒先構造であって、
前記水切り板が折り畳み可能に形成されているものであ
る。

（作　用）本発明の軒先構造では、種族工時においては水切り板を
折り畳むことにより、水切り板が障害になることなく軒
樋を効率良（軒先に取り付けることができる。また、種
族工後においては水切り仮を伸ばすことにより、従来構
造よりも水切り板の先端と軒樋の底壁とを近づけること
ができる。

このように水切り板の先端と軒樋の底壁とを近づけるこ
とができるので、屋根板を流れる雨水の落下距離を短く
して、軒樋内での跳ね上りを小さくすることができる。

また、水切り板と軒樋の底壁との隙間が狭まるので、軒
先へ吹き付ける風を軒先の手前で弱めることができる。

即ち、降雨時に水切り扱の先端部から流れ落ちる雨水が
風に吹き上げられて軒先に当るのを防止することもでき
る。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基いて詳述する。

まず、実施例の構成を説明する。

図面は本実施例の軒先構造を示す縦断面図で、■は水切
り板、２は支持具、３は軒樋である。

前記水切り板１は、断面（の字状に折曲形成された一次
板１１と、該−成板１１の下端部にヒンジ１３を介して
回動可能に連結された二次板１２とで構成されており、
前記−成板１１の上片が野地板５の上面に固着され、前
記−成板１１の下片と二次板１２が野地板５の先端から
下向きに延在するように設けられている。即ち、前記水
切り板ｌは、ヒンジ１３を支点として折り畳み可能に形
成されている。尚、前記水切り板１は、金属板で形成し
てもよいし合成樹脂で形成してもよい。

前記支持具２は、垂木６の先端に設けられた鼻隠し板７
の側面に沿って所定間隔毎に固定されている。尚、前記
鼻隠し板７の表面には化粧板８が設けられ、該化粧板８
の下端部は、鼻隠し板７と軒天井９の接合部分を覆い隠
すように折り返されている。

また、前記支持具２は、取付杆２１と支持杆２２とで構
成されており、これら取付杆２１及び支持杆２２は、長
尺状の金属板を折り曲げ加工して形成されている。そし
て前記取付杆２１は、ベース２３を介して鼻隠し扱７に
固定されており、前記支持杆２２は、略中央部において
前記取付杆２１の前端に溶接等で接合されている。また
、前記支持杆２２の両端には、それぞれ断面り形の耳受
は片２２１．２２２が折曲形成されており、かつ、この
耳受は片２１１．２２２の対向位置には弾性変形可能な
板バネによって抜は止め片２２３．２２４が形成されて
いる。

前記軒樋３は、硬質塩化ビニル樹脂等の合成樹脂により
押出成形されてたもので、平坦な底壁３１の両側に、や
や外方に傾斜して側壁３２．３３が立設されている。ま
た、これら両側壁３２．３３の上端には、それぞれ中空
状の耳部３４，３５が形成されており、底壁３１と側壁
３２．３３の角部内面には、それぞれ補強リブ３６．３
７が形成されている。

そしてこの軒樋３は、前記支持具２によって吊り下げ状
態で支持され、軒先に沿って取り付けられている。即ち
、両耳部３４．３５が支持具２の耳受は片２２１．２２
２に係合されていると共に、抜は止め片２２３．２２４
によって脱落防止されている。尚、軒樋３の耳部３４．
３５を支持具２の耳受は片２２１．２２２に係合させる
際には、抜は止め片２２３．２２４を弾性変形させなが
ら、耳部３４．３５を耳受は片２２１．２２２と抜は止
め片２２３．２２４の間に押し込むことにより完了する
。

次に、実施例の作用を説明する。

本実施例の軒先構造では、種族工時においては水切り板
ｌを折り畳み、野地板５に葺き上げられた軒瓦ｌＯの先
端に二次板１２を仮留めしておくことにより、水切り板
ｌが邪魔になることなく軒樋３を軒先に取り付けること
ができる。また、種族工後においては二次板１２の仮留
めを外して水切り板１を斜め前方に伸ばし、前記二次板
１２の下端を支持具２の支持杆２２に当てる。そうする
ことにより、従来構造よりも水切り板ｌの先端と軒樋３
の底壁３１とを近づけることができる。

軒瓦１０の先端を流れ落ちる雨水は、この水切り板ｌを
伝って軒樋３内に落下する。即ち、上述したように水切
り板ｌの先端と軒樋３の底壁３１とを近づけることがで
きるので、雨水の落下距離が従来より短縮されて落下時
の運動エネルギーが小さくなり、軒樋３内での雨水の跳
ね上りを小さ（することができる。

また、水切り板１と軒樋３の底壁３１との隙間が狭まる
ので１軒先へ吹き付ける風を軒先の手前で弱めることが
できる。即ち、降雨時に水切り板ｌの先端部から流れ落
ちる雨水が風に吹き上げられて家屋の化粧板８等に当る
のを防＋ｈすることもできる。

従って、雨水に混じっているほこり等によって家屋が汚
されるのを確実に防止することができる。

以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。

例えば、実施例では、支持具を金属板で形成した例を示
したが、この支持具は合成樹脂で形成してもよい。そし
てその場合には取付杆と支持杆とを一体成形してもよい
。

また実施例では、水切り板をヒンジにより折り畳み可能
にしたが、ヒンジに代えて薄肉部を形成し、該薄肉部で
折り畳み可能にしてもよい。

また実施例では、水切り仮の二次板を斜め前方に伸ばし
た構造を示したが、斜め後方に伸ばしてもよい、更に、
実施例では吊りタイプの支持具を示したが、受はタイプ
の支持具な用いてもよく、その場合には、水切り板の二
次板を垂下させてもよい。

（発明の効果）以上説明してきたように、本発明の軒先構造にあっては
、水返し板が折り畳み可能に形成されているので、種族
工時の作業効率を悪化させることなく、軒樋の底での雨
水の跳ね上りを小さ（して雨水が家屋に当るのを確実に
防止することができる。更に、水切り板の先端から流れ
落ちる雨水が風に流されて軒先に当るのを防止すること
もできる。これらによって雨に混じっているほこり等で
家屋が汚されるといったことを防止できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明実施例の軒先構造を示す縦断面図である。ｌ・・−水切り板２・・・支持具３・・・軒樋５・・・野地板（屋根板）７・・−鼻隠し板１０−・・軒瓦（屋根板）

Claims

【特許請求の範囲】

１）屋根板の先端には水切り板が下向きに設けられ、軒
先の壁や鼻隠し板等の側面には所定間隔毎に支持具が固
定され、該支持具には軒樋が支持されている軒先構造で
あって、前記水切り板が折り畳み可能に形成されている
ことを特徴とする軒先構造。