JPH08144454A - 屋根のコーナー部構造 - Google Patents

屋根のコーナー部構造

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JPH08144454A
JPH08144454A JP28821494A JP28821494A JPH08144454A JP H08144454 A JPH08144454 A JP H08144454A JP 28821494 A JP28821494 A JP 28821494A JP 28821494 A JP28821494 A JP 28821494A JP H08144454 A JPH08144454 A JP H08144454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
roof
glazed
eaves gutter
wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP28821494A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Kumazawa
理 熊澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 けらばカバー下面の下端先端から雨水が吹き
出すのを防止すること。 【構成】 けらばカバー8の下端部と軒樋10の端部と
が交じり合うコーナー部において、けらばカバー8の下
端部を、軒樋10の端部に形成したけらばカバー収納部
12に差し込んだ構造とした。このため、降雨時には、
けらばカバー8の下面84を伝って下方に流れる雨水
は、下面84の下端先端から落下した後、けらば収納部
12で受け止められて軒樋本体11から排水され、した
がって、けらばカバー8の下面84の下端先端部から雨
水が吹き出すのを確実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根のコーナー部構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、切妻屋根の形式においては、妻
側の壁の上方に屋根の突出部としてけらばが設けられて
いる。このけらばによって屋根部と壁部との間への雨水
などの浸入を有効に防止している。
【0003】このようなけらばの構造として、例えば、
特開平5−171755号公報に記載のものが知られて
いる。
【0004】この従来構造は、図3に示すように、けら
ば01がけらばカバー02で覆われており、このけらば
カバー02は、けらば01の上側から側方にかけて覆う
カバー本体02aと、野地板03の先端の下側に設けら
れた補強板04の側面を覆う破風化粧部02bとで構成
されており、前記カバー本体02aと破風化粧部02b
とが上下方向で連続した形状に形成されている。このよ
うに構成することで、デザイン性を向上できるとともに
雨よけ作用も向上できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の屋根のコーナー部構造にあっては、降雨の際に、
けらばカバー02の上に降った雨水が、図4の矢印に示
すように、けらばカバー02の外側面を下方に伝わり、
けらばカバー02の下面02cに達し、さらに、この下
面02cを屋根勾配に沿って下方に流れるもので、降雨
量が多い時には、図5に示すようにけらばカバー01の
下面の下端先端部から雨水が吹き出してしまうことがあ
った。すなわち、このようにけらばカバー02の下面0
2cがある程度の面積を有した構造では、この下面02
cに集まる雨量が多くなるとともに付着した雨に表面張
力が作用し易いため、下面02cを伝って下端まで流れ
やすいものである。
【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、けらばカバーの下面の下端先端から雨
水が吹き出すのを防止することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的達成のため本
発明は、建築物の妻側の屋根突出部であるけらばの上方
角部から側面の外表面全域を包んで覆うけらばカバーの
下端部と、前記建物の軒先に取り付けられた軒樋とが交
差する屋根のコーナー部構造であって、前記軒樋は、軒
先に沿って設けられた軒樋本体と、この軒樋本体の端部
に連続して設けられて前記けらばの下端部近傍に配置さ
れたけらば収納部とを備え、前記軒樋本体は、建物側の
後側壁と、外側の前側壁と、両側壁の間の本体底壁とを
備え、前記けらば収納部は、前記けらばカバーの下面を
下方から覆う収納部底壁と、この収納部底壁の建物側端
部から立設されて前記けらばカバーの内側面を臨む内側
壁と、前記収納部底壁の建物妻側の屋根突出方向の端部
から立設されて前記けらばカバーの側面を外方から覆う
外側壁とを備え、このけらば収納部に前記けらばカバー
の下端部が屋根勾配上方から差し込まれている構造とし
た。
【0008】なお、前記けらば収納部の外側壁を、前記
けらばカバーの外側面と同一形状に形成し、前記けらば
カバーを、その外側面をけらば収納部の外側壁の内面に
当接させて差し込んでもよい。
【0009】また、前記けらば収納部を軒樋本体と一体
に形成してもよい。
【0010】
【作用】請求項1記載の屋根のコーナー部構造では、降
雨時には、けらばカバーの上に降った雨や、側面から吹
き付けた雨は、けらばカバーの外側面を伝って下方に落
下して行き、けらばカバーの下面に達したら、この下面
を伝って屋根勾配に沿って下方に流れる。こうしてけら
ばカバーの下面の下端に達した雨水はその先端から落下
し、このけらばカバー下端部を収納している軒樋のけら
ば収納部で受け止められ、これに連続した軒樋本体へと
導かれて排水される。
【0011】このように、けらばカバーを伝って、屋根
勾配により下方に流れる雨水が軒樋で受け止められるよ
うになっているため、けらばの下端から雨水が吹き出す
のを防止できる。
【0012】請求項2記載の屋根のコーナー部構造で
は、軒樋のけらば収納部の外側壁の内面と、けらばカバ
ーの外側面とが当接されているため、両者が一体的な外
観となる。
【0013】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】図2は、本発明実施例の屋根のコーナー部
構造を適用した屋根のけらばAの部分を示す断面図であ
って、図中1は野地板,2は外壁,3は瓦である。そし
て、野地板1の先端部には、たる木4に一端が連結され
た腕木5の他端に支持されて木桟6が固定され、この木
桟6の外側に下地木桟7が固定されている。
【0015】前記下地木桟7は、その上側ならびに側方
がけらばカバー8で覆われている。このけらばカバー8
は、下地木桟7の上面ならびに瓦3の端部を覆う水切り
部81と、下地木桟7の上面から側方に張り出した包み
部82と、この包み部82の下側に連続されて前記下地
木桟7のさらに下側の側方を覆う破風化粧部83と、こ
の破風化粧部83に連続されて下方を向いた下面84と
で構成されている。そして、前記水切り部81が下地木
桟7にスクリュー釘8aで固定され、前記包み部82の
下端部が、下地木桟7に一端が固定されているけらば軒
天見切取付金具8bにリベットで固定され、前記下面8
4の端部から上方に折り返されたフランジ部85が、下
地木桟7に一端が固定されているけらば軒天取付金具8
cにリベットで固定されている。なお、図中9は軒天パ
ネルである。
【0016】図1は本発明実施例の屋根のコーナー部構
造を示す分解斜視図であって、図中10は軒樋である。
この軒樋10は、軒先に沿って配置される軒樋本体11
と、この軒樋本体11の端部に一体成形されて前記けら
ばAの下端部に配置されるけらば収納部12とを備えて
いる。なお、図中Bの二点鎖線は、軒樋本体11の断面
形状を示している。
【0017】前記軒樋本体11は、図外の建物側に配置
される後側壁11aと、外側の前側壁11bと、両側壁
11a,11bの間の本体底壁11cと、前記前側壁1
1bの上端に連続して図外の軒先を覆い隠す軒先カバー
部11dとを備えている。
【0018】一方、前記けらば収納部12は、前記軒先
本体11に対して上方から見て略直角、かつ、側方から
見て屋根勾配θの角度で延在され、前記軒先本体11と
略同一の断面形状に形成されているもので、前記本体底
壁11cと連続して形成されて前記けらばカバー8の下
面84を下方から覆う収納部底壁12aと、この収納部
底壁12aの建物側端部から立設されているとともに前
記後側壁11aに連続して形成されて前記けらばカバー
8の内側面を覆う内側壁12bと、この内側壁12bと
は反対側の収納部底壁12aの端部から立設されている
とともに前記前側壁11bに連続して形成されて前記け
らばカバー8の破風化粧部83を外側から覆う外側壁1
2cと、この外側壁12cの上端に連続されて前記けら
ばカバー8の包み部82を外側から覆う包み出隅部12
dを備えている。
【0019】そして、前記けらばカバー8の屋根傾斜方
向(図中矢印C方向)の下端先端部は、前記軒樋10の
けらば収納部12の内側に差し込まれている。なお、こ
の差し込み状態では、前記けらばカバー8の包み部82
ならびに破風化粧部83の外側面は、それぞれ、けらば
収納部12の包み出隅部12dならびに外側壁12cの
内側面に当接されている一方、けらばカバー8の下面8
4とけらば収納部12の収納部底壁12aとの間には、
上下に僅かな隙間を有するようにして取り付けられてい
る。
【0020】以上の構成の実施例では、けらばカバー8
の上に雨が降った場合、その雨は、包み部82の外表面
を伝って下方に流れ落ちて下面84に集まり、この下面
84に沿って屋根傾斜方向に流れる。そして、けらばカ
バー8の下面84の下方先端まで流れた雨水は、そこか
ら軒樋10のけらば収納部12の収納部底壁12a上に
落下し、軒樋本体11へ流れて排水される。
【0021】したがって、けらばカバー8の下面84の
下端先端から雨水が吹き出すことがないという効果が得
られる。
【0022】また、本実施例では、軒樋10のけらば収
納部12の包み出隅部12dならびに外側壁12cの形
状を、けらばカバー8の包み部82ならびに破風化粧部
83の形状と略一致させ、前者の内側面と後者の外側面
とを当接させた構造とし、さらに、けらば収納部12と
軒樋本体11との形状も略一致させた構造としたため
に、軒樋10とけらばカバー8とが一体的な外観とな
り、外観に優れているという効果が得られる。
【0023】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。
【0024】例えば、実施例では、軒樋10のけらば収
納部12の包み出隅部12dならびに外側壁12cの形
状を、けらばカバー8の包み部82ならびに破風化粧部
83の形状と略一致させ、前者の内側面と後者の外側面
とを当接させたが、両者の形状を一致させず両者を当接
させない構成としても、けらばカバー8の下端先端から
雨水が吹き出すのを防止できる。
【0025】また、実施例では、軒樋本体11とけらば
収納部12とを一体成形させた例を示したが、両者を別
々に成形した後、接着や溶着などの手段により両者1
1,12を連続させて組み付けるようにしたり、あるい
は、継ぎ手などを介して連続させてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1記載の
屋根のコーナー部構造にあっては、けらばカバーの下端
部と軒樋の端部とが交じり合うコーナー部において、け
らばカバーの下端部を、軒樋の端部に形成したけらばカ
バー収納部に差し込んだ構造としたため、降雨時には、
けらばカバーの下面を伝って下方に流れる雨水は、けら
ばカバーの下面の下端先端から落下した後、軒樋のけら
ば収納部で受け止められて軒樋本体から排水されるもの
で、したがって、けらばカバー下面の下端先端部から雨
水が吹き出すのを確実に防止できるという効果が得られ
る。
【0027】また、請求項2記載の屋根のコーナー部構
造では、けらば収納部の外側壁を、けらばカバーの外側
面と同一形状に形成し、けらばカバーを、その外側面を
けらば収納部の外側壁の内面に当接させて差し込んだ構
造としたため、けらばカバーと軒樋とが一体的な外観と
なって、外観に優れるという効果が得られる。
【0028】また、請求項3記載の屋根のコーナー部構
造では、軒樋本体とけらば収納部とを一体に形成してい
るため、現場での組み付け作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の屋根のコーナー部構造を示す分
解斜視図である。
【図2】本発明実施例の屋根のコーナー部構造を適用し
た屋根のけらばの部分を示す断面図である。
【図3】従来の屋根のけらば部分の構造を示す断面斜視
図である。
【図4】従来構造の作用を説明する説明図である。
【図5】従来構造の作用を説明する説明図である。
【符号の説明】
A けらば 8 けらばカバー 84 下面 10 軒樋 11 軒樋本体 11a 後側壁 11b 前側壁 11c 本体底壁 12 けらば収納部 12a 収納部底壁 12b 内側壁 12c 外側壁 12d 出隅部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の妻側の屋根突出部であるけらば
    の上方角部から側面の外表面全域を包んで覆うけらばカ
    バーの下端部と、前記建物の軒先に取り付けられた軒樋
    とが交差する屋根のコーナー部構造であって、 前記軒樋は、軒先に沿って設けられた軒樋本体と、この
    軒樋本体の端部に連続して設けられて前記けらばの下端
    部近傍に配置されたけらば収納部とを備え、 前記軒樋本体は、建物側の後側壁と、外側の前側壁と、
    両側壁の間の本体底壁とを備え、 前記けらば収納部は、前記けらばカバーの下面を下方か
    ら覆う収納部底壁と、この収納部底壁の建物側端部から
    立設されて前記けらばカバーの内側面を臨む内側壁と、
    前記収納部底壁の建物妻側の屋根突出方向の端部から立
    設されて前記けらばカバーの側面を外方から覆う外側壁
    とを備え、 このけらば収納部に前記けらばカバーの下端部が屋根勾
    配上方から差し込まれていることを特徴とする屋根のコ
    ーナー部構造。
  2. 【請求項2】 前記けらば収納部の外側壁は、前記けら
    ばカバーの外側面と同一形状に形成され、前記けらばカ
    バーは、その外側面をけらば収納部の外側壁の内面に当
    接されて差し込まれていることを特徴とする請求項1記
    載の屋根のコーナー部構造。
  3. 【請求項3】 前記けらば収納部が軒樋本体と一体に形
    成されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の屋根のコーナー部構造。
JP28821494A 1994-11-22 1994-11-22 屋根のコーナー部構造 Pending JPH08144454A (ja)

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JP28821494A JPH08144454A (ja) 1994-11-22 1994-11-22 屋根のコーナー部構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014181542A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Joto Techno Co Ltd コーナー用カバー部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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