JP2002187791A - 液相成長方法および液相成長装置 - Google Patents

液相成長方法および液相成長装置

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JP2002187791A
JP2002187791A JP2000382279A JP2000382279A JP2002187791A JP 2002187791 A JP2002187791 A JP 2002187791A JP 2000382279 A JP2000382279 A JP 2000382279A JP 2000382279 A JP2000382279 A JP 2000382279A JP 2002187791 A JP2002187791 A JP 2002187791A
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crucible
melt
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phase growth
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Katsumi Nakagawa
克己 中川
Noritaka Ukiyo
典孝 浮世
Tatsumi Shoji
辰美 庄司
Tetsuo Saito
哲郎 齊藤
Toshihito Yoshino
豪人 吉野
Masaki Mizutani
匡希 水谷
Akiyuki Nishida
彰志 西田
Masaaki Iwane
正晃 岩根
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
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    • Y10S117/00Single-crystal, oriented-crystal, and epitaxy growth processes; non-coating apparatus therefor
    • Y10S117/911Seed or rod holders

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い成長速度が得られ、1バッチに多数枚の
基板を投入しても、基板内や基板間の成長速度の分布が
均一で、装置を大型化しても、メルトの反応や汚染を低
減しやすい液相成長方法、および、装置を提供する。 【解決手段】 坩堝内の、結晶材料が溶け込んだメルト
に、支持架に支持された基板を浸漬し、その基板上に結
晶を成長させる液相成長方法において、前記支持架に対
する前記坩堝の回転中心から外れた位置で、前記坩堝内
のメルトに浸漬される少なくとも一群の基板を、互いに
所定の間隔を保ちつつ基板表面の向きが前記坩堝内での
メルトの流れに対してほぼ平行になるように、前記支持
架に装備して、基板表面に結晶を成長させることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置や電気
光学装置に利用される各種の半導体結晶や光学結晶を製
造するための液相成長方法、および、この方法の実施に
好適な液相成長装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大気汚染などの環境に対する意識の高ま
りとともに、電力エネルギー源として、太陽電池が民生
用にも広く使用されるようになってきた。そして、民生
用の太陽電池には、半導体材料として、主として、単結
晶または多結晶のシリコンが用いられている。現在これ
らの結晶は、大きなインゴットから300μm程度の、所要
厚さのウエハの形で切り出されている。
【0003】しかし、この方法では、切り出しに伴っ
て、200μm程度の切り代が出るため、材料の使用効率が
悪い上、その切り代分の産業廃棄物処理が必要になる。
今後、さらに生産量を増やし、低価格化を進めるには、
数十から100μm程度の、電気的、光学的に必要とされる
最小限の厚さの結晶を成長して、これを使用することが
望まれる。
【0004】そのような薄い結晶シリコンを成長するた
めの方法としては、シリコンを含む気体を、熱やプラズ
マの作用で分解する気相成長法が、これまで、主に検討
されてきた。しかし、太陽電池の量産においては、1バ
ッチで数十〜数百枚の4〜5インチ角の基板に、1μm/
分以上の速度で、シリコンを成長させることができる装
置が求められるが、このような仕様に対応できる気相成
長装置は未だ市販されていない。
【0005】結晶の成長法としては、この他に、液相成
長法と呼ばれる方法が古くから知られており、実際に、
LED用の化合物半導体結晶、電気光学素子用の光学結晶
の製造に利用されている。最近では、特開平10−18
9924号公報などに開示されているように、結晶シリ
コン基板やセラミック基板上に成長したシリコン結晶膜
を、太陽電池の製造に利用する例が報告されている。
【0006】液相成長法とは、錫、インジウム、ガリウ
ムなどの金属や、リチウム酸やニオブ酸などの酸化物を
加熱して溶かし、この中に必要に応じて、さらに砒素や
シリコンなどの結晶を構成するための材料を溶かし込
み、基板をその中に浸漬し、メルトを冷却などの手段で
過飽和として、基板上に結晶を析出させる方法である。
【0007】この液相成長法は良質の結晶が成長できる
上に、気相成長法に比べて結晶の成長に寄与せずに、無
駄になる原料が少ないので、太陽電池などの、低価格が
強く求められるデバイスや、ガリウムやニオブなどの高
価な原料を使用する電気光学デバイスへの応用に好適で
ある。
【0008】しかし、液相成長法は、これまで用途が限
られていたため、主に、3インチφ以下の基板に化合物
半導体を成長するための装置が市販されていたに過ぎ
ず、特に、シリコンの成長に対しての応用が少なかっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、これま
での液相成長法および液相成長装置における問題点を考
慮して、太陽電池の量産において求められるスループッ
トを得るために必要な方法、および、その方法を実施す
るのに好適な装置について検討した。
【0010】即ち、従来の、複数の基板上に結晶を成長
できる液相成長装置は、図2に示すように、基板支持手
段の支持架202に5枚の基板201が所定の間隔を保
って水平に支持され、成長炉205内にある円筒状の坩
堝203に収容されたメルト204に浸漬される。な
お、ここでの、メルト204の温度は、電気炉206に
より適宜制御できる。また、成長炉205にはゲート弁
207が取り付けられており、必要に応じて、開閉でき
るように構成されている。
【0011】この成長装置を用いて基板201上に結晶
を成長させるには、まず、シリコンなどの結晶の原料か
らなる、溶かし込み用の基板201'(成長用の基板と
区別するため、符号201'で表示)を、基板支持手段
の支持架202にて支持し、これらを、電気炉206に
て所定の温度に加熱された錫、インジウム、ガリウムな
どの低融点金属や、リチウム酸やニオブ酸などの酸化物
の融液に浸漬し、その温度における飽和状態まで、結晶
原料を溶かし込み、メルト204を調整する。
【0012】その後、溶かし込み用の基板201'をメ
ルト204から引き上げ、支持架202に対して成長用
基板201と交換する(従って、図面上、成長用基板2
01と溶かし込み用基板201'は、区別していな
い)。この後、メルト204を徐冷し、所定の温度とな
ったところで、その中に成長用基板201を浸漬する
と、メルト204に溶けきれなくなった原料が基板20
1の表面に析出し始め、基板上にシリコンなどの結晶が
成長する。
【0013】なお、この時に使用する基板201が多結
晶やガラスやセラミックスだと、成長する結晶も多結晶
となるが、基板が単結晶だと、単結晶を成長することが
できる。
【0014】そして、所望の厚さの結晶が成長したとこ
ろで、基板201を引き上げる。ゲート弁207を閉じ
た状態で、基板支持手段の支持架202への、基板20
1の取り付けや取り外しを行い、ロードロック室208
内で、事前に雰囲気を大気から不活性ガスなどに置換し
てから、ゲート弁207を開いて、基板201を成長炉
205内に下降させる。これにより、メルト204が酸
素や水と反応を起こしたり、汚染されたりするのを防止
できる。
【0015】図2に示した装置では、基板201の枚数
を必要に応じて増やせるが、しかし、発明者らの実験の
結果によれば、このような構成では、面内で一様に高い
成長速度を得るのが困難であることが分かった。図3
は、メルトをインジウム、成長する結晶をシリコンとし
て、5インチφのシリコンウェファ5枚を1cm間隔に保
って、上述の装置での結晶成長を行った時の、成長速度
の面内分布を示したものである。ここで、○はメルトの
底に近い基板上での分布、●はメルトの表層部に近い基
板上での分布を示す。基板間の違いはあまり見られない
が、各基板の中央部では周辺部の1/3程度の成長速度
しか得られていない。
【0016】また、メルトの冷却速度を下げると、面内
の不均一性は改善されるが、全体的に成長速度が低下す
る。また、基板の間隔を広げても、不均一性が改善され
るが、1バッチあたりの投入可能な基板の枚数が減少
し、いずれも、スループットが低下する。
【0017】なお、成長速度が面内で不均一になるの
は、基板間のメルトに溶けている半導体原料が析出した
後に、新鮮なメルトが十分補充できないためであり、堆
積速度が速い程、また、基板の間隔が狭いほど、不均一
性は顕著になると考えられる。
【0018】図2の装置で、成長中に基板を回転させる
と、シリコンを高濃度で含んだメルトが基板の間に補充
されて、成長速度の均一性が得やすくなるが、このため
に、基板支持手段の昇降ロッド209を上下運動および
回転運動をさせることが必要となり、この構成で、成長
炉内部の気密を保とうとすると、その基板支持手段20
9の機構が、大型化・複雑化してしまう。
【0019】そこで、メルトと基板を相対的に運動させ
るために、基板を静止し、坩堝を回転させても良い。高
温度の坩堝を回転することは、チョクラルスキー法の単
結晶引上げ装置では一般的に行われており、この方法を
採用する技術は既に確立している。
【0020】即ち、特開平7−315983号公報に
は、坩堝の回転を液相成長装置に適用した事例が提案さ
れている。基板を静止し、坩堝のみを回転させることに
すると、基板支持手段が大幅に簡素化できるので、特
に、大型の液相成長装置では有利である。しかし、坩堝
を回転させる方式では、成長速度の面内分布が比較的良
好でも、投入する基板の枚数が多い場合には、基板間の
成長速度が不均一となり易く、十分なスループットが得
られなかった。
【0021】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、高い成長速度が得られ、1バッチに多数枚の基板
を投入しても、基板内や基板間の成長速度の分布が均一
で、装置を大型化しても、メルトの反応や汚染を低減し
やすい液相成長方法、および、この方法の実施に好適な
装置を提供することを目的とする。
【0022】このためには、坩堝の回転により、メルト
と基板の相対的な運動を導入すると、回転機構を簡素化
できるが、この際、坩堝の中心と基板の中心が一致して
いると、回転の中心近傍でメルトと基板の相対的な運動
速度が低くなるため、基板間に対する、結晶材料を高濃
度で含むメルトの補給が不足し、ここで、結晶の成長速
度が低下する。従って、回転の中心には基板を配置しな
いのが好ましい。
【0023】特に、メルト中に多数の基板が浸漬される
と、坩堝が回転しても、メルトの流れが妨げられ易く、
成長速度が不均一になり易いので、極力メルトの流れを
妨げないように、基板を配置すべきである。
【0024】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
結晶材料が溶け込んだ坩堝内のメルトに、基板を浸漬
し、その基板上に結晶を成長させる液相成長方法におい
て、前記坩堝の回転中心から外れた位置に前記基板を配
置し、前記基板表面に結晶を成長させることを特徴とす
る。
【0025】また、本発明では、結晶材料が溶け込んだ
坩堝内のメルトに、支持架に支持した基板を浸漬し、そ
の基板上に結晶を成長させる液層成長方法において、前
記支持架の回転中心から外れた位置に前記基板を配置
し、前記基板表面に結晶を成長させることを特徴とす
る。
【0026】更に、本発明では、坩堝及び基板支持架を
有する液晶成長装置において、前記基板支持架は、前記
坩堝内であって且つ前記坩堝あるいは支持架の回転中心
から外れた位置で基板を支持することを特徴とする。
【0027】この場合、本発明の実施の形態として、前
記基板は、支持架に支持され、該坩堝あるいは支持架の
回転中心から外れた位置において、その基板表面の向き
が前記坩堝内でのメルトの流れに対してほぼ平行になる
ように、配置され、前記基板表面に結晶を成長させるこ
とが、有効である。
【0028】また、前記メルトの流れは、主として、前
記坩堝あるいは支持架の回転によって生起されること、
前記メルト内に静止した整流手段を設けて、これによ
り、前記メルトの流れを、前記回転中心に向けて、およ
び/または、メルトの液面方向に向けて偏向させるこ
と、前記メルト内に回転する整流手段を設けて、これに
より、前記メルトの流れを、前記回転中心に向けて、お
よび/または、メルトの液面方向に向けて偏向させるこ
と、前記坩堝あるいは支持架の回転は、正逆方向に交互
に行われせ、また、少なくとも前記基板を上下方向に揺
動することは、それぞれ、有効である。
【0029】また、少なくとも前記基板を、その基板表
面が、ほぼ水平となるように前記支持架に支持するこ
と、あるいは、支持架に支持された、少なくとも、一群
の前記基板では、互いに所定間隔を保って配列した方向
が、前記坩堝あるいは支持架の回転中心の軸と直交して
いることが実施の形態として挙げられる。
【0030】更に、前記基板は互いに独立した複数群か
らなり、各群は、同一のメルト中に浸漬されているこ
と、更に、複数群の前記基板は、前記坩堝あるいは支持
架の回転中心の軸回りに配置されていることが好まし
い。
【0031】なお、本発明の液相成長装置において、前
記坩堝内にある、結晶材料が溶け込んだメルトを所定温
度に制御する温度制御手段と、前記坩堝あるいは基板支
持架を回転する回転手段とを具備し、前記基板支持架
は、前記坩堝内でのメルトの流れに対してほぼ平行にな
るように、前記基板を支持すること、前記整流手段が、
回転する前記坩堝の内周壁から中央に向けて起立するフ
ィン、および/または、前記坩堝の内底面から起立する
フィンからなり、前者は坩堝の上部ほど起立が高く、ま
た、後者は坩堝の中央ほど起立が高くなる構成であるこ
と、前記坩堝あるいは支持架の回転が、正逆方向に交互
に行わる際に、前記整流手段が、前記正逆方向に対称な
整流面を持っていることは、それぞれ、有効である。
【0032】また、前記メルトを収容した坩堝、前記基
板を支持する支持架、前記メルトの整流手段に加えて、
これらを収容する結晶成長炉を装備しており、また、該
結晶成長炉には、前記基板上で結晶を成長させる際、内
部の気密を保持し、また、前記基板の搬入および搬出時
に開閉される開閉手段が装備してあることは、実施の形
態として好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施の形態
を、具体的に説明する。図1には、本発明者らが発明し
た液相成長装置の一例が示されている。ここでは、20
枚の基板101が、基板支持手段の支持架103により
支持され、メルト104に浸漬される。この実施の形態
では、5枚の基板(ウエハ)が所定の間隔を平行に保っ
た群102として構成されており、さらに、4組の群1
02が、坩堝の中央から一定の距離を隔てて、配置され
ている。即ち、メルトの流れが遅い、坩堝の回転中心か
ら外れて、基板が配置されるので、著しい成長速度の不
均一を避けることができる。
【0034】なお、その趣旨においては、基板の群10
2は、少なくとも1組であっても良い。しかし、これで
は、坩堝105の大きさの割に、投入可能な基板の枚数
が少なくなるので、図1のように、複数の基板群102
をいずれも、坩堝の回転中心の回りに配置するのがよ
い。
【0035】また、ここでは、基板がすべて完全に水平
に支持されているが、基板101を5〜10°程度傾け
ると、メルト104への出し入れ(上・下動作)の際、
基板表面に対するメルトの流れがスムーズになる。ま
た、この程度の傾きは、坩堝105の回転により誘起さ
れたメルトの流れを妨げることにならない。
【0036】メルト104を保持する坩堝105は、回
転手段106のステージに載せられ、所定の回転数で回
転する。これらの全体は、成長炉107に収容されてい
る。また、メルト104は電気炉などの加熱手段108
により、その温度が制御される。また、成長炉107の
内部には、支持部材109が取り付けられ、この上に、
基板支持手段の支持架103が載置できる。成長炉10
7には、開閉可能なゲート弁110が取り付けられ、基
板支持手段の支持架103を、成長炉107内部に収容
した後に閉じて、内部の気密を保つこともできるし、必
要に応じて、開放して、基板支持手段の支持架103を
出し入れすることもできる。
【0037】前記基板支持手段は、その支持架103に
設けた引掛け部材112にフック113を掛け、ロード
ロック室111に取り付けられた昇降機構114を作動
させることによって、成長炉に対して、支持架103を
出し入れすることができる。こうすると、結晶成長中、
気密を保ち易く、しかも、前記基板支持手段の昇降機構
114が小型化、簡素化できるので、特に、大型の装置
に適用する上で好適である。また、その昇降機構114
の動作により、支持架103を中間位置115に保持す
ることもできる(図1の想像線)。メルト104に浸漬
する前に、基板101をこの位置に保持し、基板101
の温度を所定の温度にしてから、メルト104に浸漬す
ると、液相成長の初期状態を、再現性良く制御できる。
また、基板101をメルト104から引き上げた後、中
間位置115でしばらく保持すると、基板表面に残留し
たメルトを除くのに効果がある。
【0038】図1の装置を用いた場合の、成長速度の面
内分布を図4に示す。ここでも、○はメルトの底に近い
部分の基板上での分布、●はメルトの表層部に近い部分
の基板上での分布を示す。図2の装置を用いた場合に比
べて、その面内分布には、かなりの改善が見られる。た
だし、表層部では全般に成長速度が低く、基板間の差が
認められる。
【0039】そこで、本発明者らは、水にエチレングリ
コールを混合し、比重を調整した中に、ポリスチレン粒
子を分散したモデル液体を用いて、坩堝を回転させた時
に、その内部の液体が、どのような流れとなるかを観察
した。
【0040】図5の(a)は、坩堝の回転により誘起さ
れたメルトの流れを上から眺めた図であり、図5の
(b)は、同じく、坩堝の内壁に近い部分のメルトの流
れを横から眺めた図である。液体は、坩堝の底面近傍の
外周では、ほぼ、坩堝と同じ速度で運動するが、坩堝の
回転の中心軸に近づくにつれて、また/あるいはメルト
の液面に近づくにつれ、次第に速度が低下している。そ
して、メルトの内部に静止した基板のように、メルトの
運動を妨げる物体が配置されると、この傾向が強くな
る。
【0041】即ち、坩堝の中央部に近づくにつれ、ある
いはメルトの表面に近付づくにつれ、結晶原料を含む新
鮮なメルトの補給が不足するため、結晶の成長速度が低
下することになる。この傾向を防ぐために、メルトを攪
拌することが効果的である。しかし、成長が1000℃
近辺の高温に晒される場合や、外部との気密性を要求さ
れる場合、成長炉の内部に攪拌機構を備えることは容易
でない。
【0042】そこで、メルトの流れを補うための改善方
法が検討された。その一例を、図6を参照して、説明す
る。即ち、メルトは坩堝の回転に誘起されて回転する
が、その原動力は坩堝の内壁とメルトとの摩擦による。
そこで、特に、流れの遅い部分を加速するため、坩堝の
底面に、回転中央に近いほど背の高くなるフィン602
を、および/または、坩堝の内壁面に上部ほど背の高い
フィン602を設けると、坩堝の底面や内壁面とメルト
の摩擦が増加し、メルトの回転の均一性を高められる。
【0043】図7は、本発明の装置(図1を参照)の坩
堝105の内面に、フィン601とフィン602とを設
けた場合の、成長速度の分布を示したものである。ここ
でも、○はメルトの底に近い基板上での分布、●はメル
トの表層に近い基板上での分布を示す。フィンの無い坩
堝を用いた場合に比べて、その改善が見られる。なお、
フィン601やフィン602は、坩堝と一体で形成され
ていれば良く、構造が簡素で大型の装置にも対応し易
い。
【0044】上述の改善方法の、別の一例を図8で説明
する。ここでは、基板の列801が、時計方向に回転す
る坩堝802に入ったメルト803に浸漬されている。
ただし、ここでは説明の便宜上、基板は1列だけを図示
する。図8の(a)は、メルトの状況を平面図で示した
ものである。
【0045】前述の通り、坩堝の回転により誘起された
メルトの流れは、坩堝の内壁面近傍で速く、中心軸近傍
では遅い。メルトの中に、静止した整流板804を入れ
ると、内壁面近傍での、高速のメルトの流れは、整流板
に導かれて、回転の内側に偏向された後、拡散し、基板
の間隙をほぼ一様な速さで通過するようになる。また、
図8の(b)は、坩堝内の断面を示したものであり、前
述の通り、液面近くのメルトの流れは底部に比べて遅く
なる。メルトの中に静止した整流板805を入れると、
坩堝の底に近い高速のメルトの流れはメルト液面に導か
れ、液面近くのメルトの流れを加速する。
【0046】なお、図8では、簡単のため、1枚の整流
板804または805しか、図示していないが、基板群
の数に応じて、例えば、4枚を回転中心の回りに均等に
配置して、使用すれば良い。また、フィン804と80
5を併用しても良い。フィン804および/またフィン
805を使用すると、基板群が配置された全領域で、メ
ルトの流れの速さがほぼ均一になるので、結晶の成長速
度も、面内で均一化することが期待できる。
【0047】図9は、本発明の装置(図1を参照)にお
いて、水平面方向での整流板804と上下方向での整流
板805とを、各基板列の上流側に設けた場合の、成長
速度の分布を示したものである。前記装置(図1)を用
いた場合に比べて、さらに改善が見られる。また、整流
板804や整流板805はメルト中に静止しておれば良
く、基板支持手段と一体に形成できて、格別な駆動機構
が不要なために、大型の液相成長装置にも対応し易い。
【0048】なお、図8に示した方法では、坩堝の回転
方向が固定されているために、成長速度を高めようとす
ると、基板内において、メルトの上流側で結晶原料が先
に析出し、下流側で成長速度が遅くなる傾向がある。こ
の問題点を解決するには、E.A.Giess:J.C
ryst.Growth 31(1975)358に記
載されているように、坩堝の回転を一定周期で正逆交互
に反転しながら、成長するとよい。
【0049】ただし、回転が反転した時には、図8の整
流板804や805は、流れに対して逆の傾きを持つこ
とになり、所期の効果が得られない。そこで、図10の
整流手段1001や1002に示すように、整流手段を
坩堝の正逆の回転に対し、対称な形状の部材とすること
が考えられた。この手段により、上述の問題は解消され
る。即ち、整流手段1001は坩堝中央部のメルトの加
速に効果があり、整流手段1002は液面近傍のメルト
の加速に効果がある。なお、図10では、簡単のため
に、1組の整流手段しか示していないが、基板群の数に
応じて、例えば、4個を使用すれば良く、整流手段10
01と1002を併用しても良い。こうすると、坩堝の
正逆の回転に対して、整流手段が、メルトの、正逆の流
れの何れにも同等な効果を持つので、結晶の成長速度の
均一化に、さらに効果的である。
【0050】また、図1の装置において、成長中、基板
支持手段の支持架103を、昇降機構114を用いて、
上下に揺動すると、更に、基板の間隔にメルトを補給す
る効果を持つ。第11図は、図6や図10に示した方法
に加えて、毎分6回基板を、上下に5cm揺動させた時
の、成長速度の分布を示したものであり、著しい改善が
見られた。
【0051】なお、本発明は3インチφ以下のウエハに
適用できることは勿論であるが、6インチφ、8インチ
φ、更には12インチφといった大面積のウエハ表面上へ
の膜形成に適している。また、坩堝の回転中心から外れ
た位置とは、具体的には基板表面に形成される膜厚分布
が40パーセント以内、より好ましくは20パーセント以
内、更に好ましくは10パーセント以内になるように配置
するのがよい。
【0052】
【実施例】(実施例1)本実施例においては、本発明の
趣旨に沿った基板配置の別の事例を示す。使用する装置
は、概ね、図1に示した装置と同様であるが、基板支持
手段の支持架103の構造が異なる。本実施例の基板支
持手段の構造は、図12に示されている。ここでは、基
板1201は直立して、支持架1200に支持されてい
る。5枚の基板1201が2cmの間隔を保持して支持
され、1組の基板群1202を構成している。
【0053】前記支持架は、天板1203と、天板に固
定された基板支持バー1204とからなる。基板支持バ
ー1204には、基板を所定の位置に支持するために、
基板1201の厚さよりやや広い幅で、支持溝(図示せ
ず)が形成されており、基板1201の下側縁は、この
支持溝に嵌め込まれている。また、基板群1202は3
組ある。
【0054】なお、符号1205は、基板が浸漬される
メルトの位置を示している。ここでは、基板群が3組で
あるが、4組や5組でも良く、基板の大きさや1組あた
りの基板の枚数、坩堝の大きさなどを勘案し、適宜決定
すればよい。
【0055】以下、装置の構成要素については、図1の
実施の形態での符号を用いるが、基板支持手段の支持架
の部材についてのみ、図12の符号によって、説明す
る。まず、基板交換位置(図示せず)で、メルト104
への溶かし込み用に、15枚の6インチφの基板、具体
的には、p型多結晶シリコンウエハ1201'を、基板
支持手段の支持架1200に装着し、基板昇降機構11
4により、ロードロック室111に引き上げる。
【0056】一方、成長炉107は、ゲート弁110を
閉じ、内部に水素ガスを流しつつ、電気炉108で加熱
し、内部を900℃とした。この状態で、ロードロック
室111をゲート弁110の上に移動し、ロードロック
室111内部を一旦、真空排気してから、水素をフロー
して、ゲート弁110を開いた。続いて、基板支持手段
の支持架1200を徐々に降下させ、ウエハ1201'
をメルト中に浸漬し、ターンテーブル106により坩堝
105を毎分6回転で回転させつつ、30分保持して、
シリコンを溶かし込み、メルト104を飽和させた。
【0057】その後、ゲート弁110を開いて、支持架
1200をメルト104から引き上げ、ロードロック室
111内部に回収してから、ゲート弁110を閉じた。
次いで、ロードロック室内部を窒素ガスで置換してか
ら、基板交換位置(図示せず)に移動し、ここで、溶か
し込み用の基板1201'を外し、成長用の基板とし
て、15枚の6インチφの面方位(100)の、p+
のCzシリコンウェハ1201を取り付けた。
【0058】そして、ロードロック室111を、再びゲ
ート弁110の上に移動し、ロードロック室111内部
を真空排気してから、水素をフローし、ゲート弁110
を開いた。続いて、支持架1200を徐々に降下させ、
基板加熱位置115まで降下させ、900℃まで加熱し
た。次いで、毎分1℃/分の速度で、メルトの冷却を始
めた。メルトが895℃となったところで、さらに、支
持架1200を降下させ、シリコンで過飽和となったメ
ルト104の中に、ウエハ1201を浸漬し、引き続
き、メルトを冷却し続けた。坩堝を毎分3回転させつ
つ、30分経過したところで、支持架1200を、基板
加熱位置115まで引き上げ、1分停止し、ウエハ面に
残留しているメルトを切り、さらに、ロードロック室1
11の内部まで引き上げ、ゲート弁110を閉じた。次
いで、ロードロック室111の内部を窒素で置換してか
ら、基板交換位置に移動し、成長用のウエハ(基板)1
201を外した。ウエハ(基板)1201には、シリコ
ン層がエピタキシャル成長しており、マイクロメーター
で、その厚さを測定したところ、面内平均値は15枚の
中で30μm±10%に分布しており、1枚の基板の中
でも、端から5mmより内側では、±10%の誤差で、結
晶厚さが分布していた。
【0059】比較のため、溶かし込みを行う際の坩堝の
回転を停止した以外は、上述と同様にして、成長を行っ
たところ、エピタキシャル層の厚さの平均値は20μm
となった。これは、溶かし込みの工程で、メルトにシリ
コンが十分溶け込んでいなかったためと推測された。
【0060】さらに比較のため、成長を行う際の坩堝の
回転を停止した以外は、上述と同様にして、成長を行っ
たところ、エピタキシャル層の厚さは15枚の面内平均
値で、25μm±20%の厚さで、分布のバラ付きを示
し、1枚の基板の中では、端から5mmより内側では±5
0%の分布のバラ付きを示した。これは、明らかに、メ
ルトの流れの不足により、成長速度に著しい分布差を生
じたものと考えられる。
【0061】(実施例2)本実施例は、実施例1に用い
たのと同様の装置で、基板支持バー1104に設ける支
持溝の間隔を、約6mm狭めることにより、1つの基板列
1102あたりの基板数を15枚、合計の収容枚数を4
5枚とした。そして、実施例1と同様のシーケンスで、
シリコンをエピタキシャル成長したところ、エピタキシ
ャル層の厚さは、45枚の面内平均値が25μm±15
%の分布のバラ付きを示し、1枚の基板の中では端から
5mmより内側で±40%の分布のバラ付きを示すことが
分かった。即ち、基板の間隔を著しく狭めたため、基板
と基板の間隙に流れるメルトが減少し、成長速度に分布
差が生じたものと考えられた。
【0062】本実施例においては、さらにメルトの整流
手段を付加した。図13には、付加したメルトの整流手
段の構造を示す。ここでは、3組の基板列に対応して3
個のメルトの整流手段1206が、基板支持手段の支持
架1200の天板1203に取り付けられている。整流
手段1206は、メルトの正逆両方向の回転に対応する
ため、両回転方向に対して、対称な形状をなす。その1
方の面は、その法線が、なかば坩堝の内部を向き、なか
ばメルトの液面を向いている。
【0063】そのため、坩堝の回転に誘起されたメルト
の流れが、整流手段の表面にあたると、流れが、半ばを
回転の内側に、半ばをメルトの液面に向けて、逸らされ
る。こうして、坩堝の回転軸近傍やメルトの液面近傍の
流れが加速され、シリコンを高濃度で含むメルトが十分
に供給される。
【0064】このように設計された整流手段を、基板支
持手段の支持架1100に取り付けて、実施例1と同様
なシーケンスで、シリコンの成長を行った。ただし、メ
ルト中へのシリコンの溶かし込みの際には、坩堝を1分
毎に回転方向を逆転しながら、毎回、6回転し、基板上
へのエピタキシャル成長の際には、坩堝を1分毎に回転
方向を逆転しながら、毎回、3回転した。
【0065】成長したエピタキシャル層の厚さは、45
枚の面内平均値で30μm±5%の分布差を示し、1枚
の基板では、端から5mmより内側で±10%の分布差を
示し、内容が大幅に改善され、同じ大きさの装置で1バ
ッチ当たりの成長可能な枚数を3倍に増やすことができ
た。坩堝の回転方向の反転、および、メルトの流れの整
流手段1206が、所期の効果を発揮したものと思われ
る。
【0066】(実施例3)本実施例では、本発明の方法
を用いて、薄型単結晶シリコン太陽電池を量産する方法
を説明する。この太陽電池の製造プロセスの詳細につて
は、特開平10−189924号公報に記載されている
が、その概略を図14に示して、説明する。ここで、1
401は125mm角の方位(111)のp+型シリコン
ウエハ(基板)である。このウエアをエタノールで希釈
したフッ酸溶液に漬け、正の電圧をかけて、陽極化成を
行った。
【0067】この陽極化成により、基板1401の表面
に、厚さ5μmの多孔質層1402が形成された。多孔
質層には複雑に絡み合った微細孔が形成されているが、
単結晶性を保持しており、この上にエピタキシャル成長
をすることができる。それに先立って、水素雰囲気中
で、基板を1050℃でアニールした。こうすると、多
孔質層の表面の原子が再配列し、表面の微細孔が封じら
れるので、引き続いて行うエピタキシャル成長に好都合
である。この上に、液相成長法で、厚さ30μmのp-
層1403を成長した。さらに、接合を形成するため、
液相成長法で、厚さ0.3μmのn+層1404を成長し
た。
【0068】液相成長法の詳細については別途説明す
る。ただし、n+層1404は不純物の熱拡散などによ
って形成しても良い。次に、n+層1404の表面にパ
シベーション層として熱酸化膜1405を形成した。さ
らに表面側の電極として、銀ペーストを櫛形のパターン
に印刷した後、焼成して、グリッド電極1406を形成
した。
【0069】焼成により、銀のパターンは熱酸化膜14
05を突き抜け、n+層1404と接触した。ここまで
形成した上に接着剤1407で、ガラス板1408を貼
り付けた後、シリコン基板1401を固定し、ガラス基
板1408に力を加えて、微細孔が形成されて脆くなっ
ている多孔質層1402の部分を破壊し、p-型層14
03より上の部分を基板1401から剥離した。
【0070】剥離されたp-型層1403の裏面には多
孔質層の残渣があるので、これをエッチングで除去した
後、導電性の接着剤1409でニッケルメッキした銅板
1410を貼り付けた。一方、残った基板の表面にも多
孔質層の残渣があるので、これもエッチングで除去し、
鏡面を回復した。こうして再生された基板1411は、
厚さが5μ強ほど減少した以外は始めの状態と同等にな
ったので、工程の最初に戻し、繰り返し、使用すること
ができた。なお、図14においては、多孔質層1402
の厚さを説明のため、極端に厚く表現していることに留
意されたい。
【0071】次いで、図15にて、シリコンをエピタキ
シャル成長するための液相成長装置の構造について説明
する。1501は溶かし込み用または成長用の基板であ
り、125mm角の大きさである。この基板が1cm間隔で
50枚縦に並べられ、基板群1502を構成している。
基板支持手段の支持架1503は、このような基板群1
502を4組、図1の装置と同様に、配置している。メ
ルト1504は、ターンテーブル1506上に置かれた
石英ガラス製の坩堝1505に収容されている。坩堝の
内壁面には、上部ほど背の高いフィン1516が8枚、
45度毎に取り付けられ、坩堝の回転により、メルトの
流れを誘起し易くしている。また、ターンテーブル15
06は、正逆両方向に回転可能で、摺動部にはシール材
が設けられ、気密が保持されている。これらの全体は、
石英ガラス製の成長炉1507に収容されている。
【0072】なお、メルトの温度は、電気炉ヒータ15
08により制御される。基板支持手段1503は、成長
炉1507の内壁面に設けられた支持部材1509によ
り支持できるので、成長中は成長炉1507を、ゲート
弁1510により閉鎖することができる。ここで、ゲー
ト弁は図面の背面の方向に移動するように取り付けられ
ている。また、本実施例の装置では、成長炉1507
と、同等の成長炉(図示せず)が独立して設けられてお
り、n+層1404の成長に使用される。
【0073】さらに、これらと独立に、多孔質層140
2を形成した基板1401を水素アニールするための水
素アニール炉1517が設けられている。図15の中央
では、支持架1503を、昇降機構1514により、ロ
ードロック室1511から水素アニール炉1517の内
部に移動した直後の状態を示す。この後、フック151
3を外し、ロードロック室1511に支持架1503を
収容すると、成長炉1507と同様に、ゲート弁を閉じ
て、内部の気密が保持できる。
【0074】また、成長炉1507や水素アニール炉1
517のゲート弁1510と、ロードロック室1511
のゲート弁の連結室1516とが設けられており、ロー
ドロック室1511と成長炉1507や水素アニール炉
1517の間で、支持架1503のやり取りをする場合
に、予め、連結室1516の内部を排気してから、ゲー
ト弁を開くと外気による汚染を全く受けずに、基板を移
動できる。なお、1518は基板交換室である。
【0075】次に、多孔質層1402が形成された基板
1401にエピタキシャル成長を行うプロセスを詳しく
説明する。図15の装置で、まずp-型の溶かし込み用
の多結晶シリコン1501'を支持架1503に装着
し、この装着済みの支持架1503を基板交換室151
8の所定位置にセットする。
【0076】次いで、基板交換室1518のゲート弁を
閉じて、内部を真空排気する。そして、この直上に、内
部を真空としたロードロック室1511を移動し、連結
室も真空排気してから、ロードロック室のゲート弁を開
き、ロードロック室内部の昇降機構1514を動作さ
せ、支持架1503をロードロック室1511に格納
し、ゲート弁を閉じてから、ロードロック室1511を
水素アニール炉1517の直上に移動する。
【0077】ロードロック室1511と連結室1516
の内部を真空排気した後、水素をフローする。一方、水
素アニール炉1517の内部は、1050℃に保持さ
れ、水素がフローされている。ロードロック室1511
と水素アニール炉1517の内部の圧力バランスがとれ
たところで、水素アニール炉1517のゲート弁を開
き、支持架1503を降下させ、10分保持した。この
操作により、溶かし込み用の多結晶シリコン1501'
の表面に存在する自然酸化膜が除去される。
【0078】その後、支持架1503をフック1513
に係止し、昇降機構1514で引き上げ、水素アニール
炉1517のゲート弁とロードロック室1511のゲー
ト弁とを閉じる。引き続きロードロック室1511を成
長炉1507の直上に移動する。ここでも、連結室の内
部を真空排気した後、水素をフローし、ロードロック室
1511のゲートバルブと成長炉1507のゲートバル
ブとを開き、成長炉1507内の基板予熱位置まで支持
架1503を降下させ、955℃に加熱した後、955
℃に保持されたメルト1504に浸漬した。この時、支
持架1503は支持部材1509に載った状態で、支持
されるので、昇降機構1514は、そのフック1513
を外すことで、ロードロック室1511内部に格納さ
れ、ゲート弁1510を閉じることができる。この状態
で、ターンテーブル1506を、毎分6回で、1分毎に
正回転、逆回転を交互に繰り返しながら、シリコンをメ
ルト1504に溶かし込んだ。
【0079】その間、n+型の溶かし込み用の多結晶シ
リコンを装着済みの別の基板支持手段を、基板交換室1
508にセットし、上述と同様な手順で、n+型シリコ
ン(図示せず)の成長炉のメルト1504に、シリコン
とドーパントを溶かし込んだ。なお、通常、1回の成長
で消費するシリコンの量は、n+型の方がp-型の場合よ
りはるかに少なく、溶かし込みも短時間で終了する。
【0080】次に、表面に多孔質層1402が形成され
た方位(111)のp+型単結晶シリコンウエハ150
1(1401)を支持架に装着し、さらに、この支持架
を基板交換室1508にセットする。溶かし込みの際と
同様に、まず、水素アニール炉1517で、水素アニー
ルを行う。引き続き、成長炉でp-型層1403の成長
を行う。その場合、基板予熱位置1515で基板150
1を955℃に加熱した後、メルトを1℃/分の割合で
冷却する。
【0081】メルトが950℃となったところで、基板
1501をメルトに浸漬し30分間、成長を行った。そ
の間、毎分3回で、1分毎に正回転、逆回転を繰り返し
た。その後、支持架1503を引き上げ、n+型用の成
長炉(図示せず)において、n+型層1404を成長し
た。この場合、メルトは855℃から−0.5℃/分の
割合で冷却を開始し、850℃となったところで、成長
を開始し、3分間で終了した。一方、n+型層1404
の成長を行っている間に、次のp-型層の成長炉150
7で、シリコンの溶かし込みを開始し、次の成長に備え
ることができた。
【0082】こうして成長した基板は、そのp-型層1
403とn+型層1404との厚さの合計を、断面をS
EM(走査型電子顕微鏡)で観察して評価し、n+型層
1404の厚さをSIMS(2次イオン質量分析法)で
測定したところ、その結果によれば、基板の中央と周辺
から5mmの位置での厚さの差が、p-型層1403につ
いては±10%以内に、n+型層1404については±
5%以内に収まっていた。
【0083】また、図14の方法で形成した太陽電池の
変換効率の分布は、±1%に収まり、極めて良好だっ
た。さらに、本実施例の装置によれば、アニール、成
長、溶かし込みをアニール炉や成長炉を閉じた状態で行
えるため、複数の炉を、効率的に使用できるばかりでな
く、成長中にロードロック室などから不要な汚染を受け
る畏れも少ない。
【0084】なお、上述実施例においては、専らシリコ
ンの場合について説明を行ったが、本発明の方法は半導
体ばかりでなく、他の結晶材料の液相成長にも応用可能
であることは言うまでも無い。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、基板面における結晶の
厚さを均一化できる効果が得られる。また、簡単な機構
によって、多数の基板上に厚さの一様な結晶を液相成長
できる。また、成長中に成長装置内からの汚染を受ける
可能性も少ない。また、アニールや成長などの、複数の
処理を行う場合には、複数の処理を行う炉の間で基板を
効率的に受け渡しできるため、結晶成長のスループット
が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施の形態を示す液相成長装置
の図である。
【図2】従来の液相成長装置の1例を示す図である。
【図3】従来の液相成長装置を用いた場合の成長速度の
面内分布を示す図である。
【図4】本発明に係わる液相成長装置を用いた場合の成
長速度の面内分布の1例を示す図である。
【図5】坩堝を回転させた場合のメルトの流れを示す図
である。
【図6】本発明にもとづく坩堝を回転させた場合のメル
トの流れを示す図である。
【図7】図6に示す坩堝を用いた場合の成長速度の面内
分布を示す図である。
【図8】本発明に係わる整流手段を用いて坩堝を回転さ
せた場合のメルトの流れを示す図である。
【図9】図8に示す整流手段を用いた場合の成長速度の
面内分布を示す図である。
【図10】本発明に係わる別の整流手段を示す図であ
る。
【図11】基板をメルト中で上下に揺動させた際の成長
速分布を示す図である。
【図12】本発明に基づく基板支持手段の一例を示す図
である。
【図13】本発明に基づくさらに別の整流手段を示す図
である。
【図14】本発明を適用する太陽電池の製法の1例を示
す図である。
【図15】太陽電池の量産に好適な、本発明に基づく液
相成長装置を示す図である。
【符号の説明】
101、201、1201、1501 基板 102、801、1202、1502 基板群 103、202、1200、1503、1503'
基板支持手段の支持架 104、204,803、1205、1504 メル
ト 105、203、802、1505 坩堝 106、1506 ターンテーブル 107、205、1507 成長炉 108、206、1508 電気炉ヒータ 110、207、1510 ゲートバルブ 111、1511 ロードロック室 114 基板支持手段の昇降機構 601、602 坩堝内面に設けたフィン 804,805、1001、1002、1206 メ
ルトの流れの整流手段 1401 単結晶シリコンウエハ 1402 多孔質層 1403 エピタキシャル成長したp-層 1404 n+層 1406 グリッド電極 1408 支持基板 1410 裏面電極 1411 再生されたウェファ
フロントページの続き (72)発明者 庄司 辰美 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 齊藤 哲郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉野 豪人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 水谷 匡希 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 西田 彰志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩根 正晃 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 4G077 AA03 BA04 CC03 CC04 ED06 EG01 EG03 HA06 5F051 AA02 CB02 CB21 CB24 CB30 DA04 FA10 GA03 GA04 GA20 5F053 AA03 BB04 BB08 BB38 DD01 FF01 GG01 HH01 LL05 RR05

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶材料が溶け込んだ坩堝内のメルト
    に、基板を浸漬し、その基板上に結晶を成長させる液相
    成長方法において、前記坩堝の回転中心から外れた位置
    に前記基板を配置し、前記基板表面に結晶を成長させる
    ことを特徴とする液相成長方法。
  2. 【請求項2】 結晶材料が溶け込んだ坩堝内のメルト
    に、支持架に支持した基板を浸漬し、その基板上に結晶
    を成長させる液層成長方法において、前記支持架の回転
    中心から外れた位置に前記基板を配置し、前記基板表面
    に結晶を成長させることを特徴とする液相成長方法。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2に記載の液相成長方
    法において、前記基板は、支持架に支持され、該坩堝あ
    るいは支持架の回転中心から外れた位置において、その
    基板表面の向きが前記坩堝内でのメルトの流れに対して
    ほぼ平行になるように、配置され、前記基板表面に結晶
    を成長させることを特徴とする液相成長方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の液相成長方法におい
    て、前記メルトの流れは、主として、前記坩堝あるいは
    支持架の回転によって生起されることを特徴とする液相
    成長方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れか1項に記載の
    液相成長方法において、前記メルト内に静止した整流手
    段を設けて、これにより、前記メルトの流れを、前記回
    転中心に向けて、および/または、メルトの液面方向に
    向けて偏向させることを特徴とする液相成長方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4の何れか1項に記載の
    液相成長方法において、前記メルト内に回転する整流手
    段を設けて、これにより、前記メルトの流れを、前記回
    転中心に向けて、および/または、メルトの液面方向に
    向けて偏向させることを特徴とする液相成長方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の何れか1項に記載の
    液相成長方法において、前記坩堝あるいは支持架の回転
    は、正逆方向に交互に行われることを特徴とする液相成
    長方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7の何れか1項に記載の
    液相成長方法において、少なくとも前記基板を上下方向
    に揺動することを特徴とする液相成長方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8の何れか1項に記載の
    液相成長方法において、少なくとも前記基板を、その基
    板表面が、ほぼ水平となるように前記支持架に支持する
    ことを特徴とする液相成長方法。
  10. 【請求項10】 請求項1あるいは2に記載の液相成長
    方法において、前記基板は、少なくとも、複数枚が一群
    となって、支持架に支持されており、互いに所定間隔を
    保って配列した方向が、前記坩堝あるいは支持架の回転
    中心の軸と直交していることを特徴とする液相成長方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10の何れか1項に記
    載の液相成長方法において、前記基板は互いに独立した
    複数群からなり、各群は、同一のメルト中に浸漬されて
    いることを特徴とする液相成長方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の液相成長方法にお
    いて、複数群の前記基板は、前記坩堝あるいは支持架の
    回転中心の軸回りに配置されていることを特徴とする液
    相成長方法。
  13. 【請求項13】 坩堝及び基板支持架を有する液晶成長
    装置において、前記基板支持架は、前記坩堝内であって
    且つ前記坩堝の回転中心から外れた位置で基板を支持す
    ることを特徴とする液相成長装置。
  14. 【請求項14】 坩堝及び基板支持架を有する液晶成長
    装置において、前記基板支持架は、前記坩堝内であって
    且つ前記基板支持架の回転中心から外れた位置で基板を
    支持することを特徴とする液相成長装置。
  15. 【請求項15】 請求項13あるいは14に記載の液相
    成長装置において、前記坩堝内にある、結晶材料が溶け
    込んだメルトを所定温度に制御する温度制御手段と、前
    記坩堝あるいは基板支持架を回転する回転手段とを具備
    し、前記基板支持架は、前記坩堝内でのメルトの流れに
    対してほぼ平行になるように、前記基板を支持すること
    を特徴とする液相成長装置。
  16. 【請求項16】 請求項13ないし15の何れか1項に
    記載の液相成長装置において、前記メルトの流れは、主
    として、前記坩堝あるいは支持架の回転によって生起さ
    れることを特徴とする液相成長装置。
  17. 【請求項17】 請求項13ないし16の何れか1項に
    記載の液相成長装置において、前記メルト内に静止した
    整流手段を設けて、これにより、前記メルトの流れを、
    前記回転中心に向けて、および/または、メルトの液面
    方向に向けて偏向させることを特徴とする液相成長装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項13ないし16の何れか1項に
    記載の液相成長装置において、前記メルト内に回転する
    整流手段を設けて、これにより、前記メルトの流れを、
    前記回転中心に向けて、および/または、メルトの液面
    方向に向けて偏向させることを特徴とする液相成長装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の液相成長装置にお
    いて、前記整流手段は、回転する前記坩堝の内周壁から
    中央に向けて起立するフィン、および/または、前記坩
    堝の内底面から起立するフィンからなり、前者は坩堝の
    上部ほど起立が高く、また、後者は坩堝の中央ほど起立
    が高くなる構成であることを特徴とする液相成長装置。
  20. 【請求項20】 請求項13ないし19の何れか1項に
    記載の液相成長装置において、前記坩堝あるいは支持架
    の回転は、正逆方向に交互に行われることを特徴とする
    液相成長装置。
  21. 【請求項21】 請求項13ないし19の何れか1項に
    記載の液相成長装置において、前記坩堝あるいは支持架
    の回転は、正逆方向に交互に行われ、また、前記整流手
    段は、前記正逆方向に対称な整流面を持っていることを
    特徴とする液相成長装置。
  22. 【請求項22】 請求項13ないし21の何れか1項に
    記載の液相成長装置において、少なくとも一群の前記基
    板を上下方向に揺動することを特徴とする液相成長装
    置。
  23. 【請求項23】 請求項13ないし22の何れか1項に
    記載の液相成長装置において、少なくとも一群の前記基
    板を、その基板表面が、ほぼ水平となるように前記支持
    架に支持することを特徴とする液相成長装置。
  24. 【請求項24】 請求項13ないし23の何れか1項に
    記載の液相成長装置において、前記支持架に支持された
    少なくとも一群の前記基板は、互いに所定間隔を保って
    配列した方向が、前記支持架に対する前記坩堝の回転中
    心の軸と直交していることを特徴とする液相成長装置。
  25. 【請求項25】 請求項13ないし24の何れか1項に
    記載の液相成長装置において、前記基板は互いに独立し
    た複数群からなり、各群は、同一のメルト中に浸漬され
    ていることを特徴とする液相成長装置。
  26. 【請求項26】 請求項13ないし25の何れか1項に
    記載の液相成長装置において、複数群の前記基板は、前
    記坩堝あるいは支持架の回転中心の軸回りに配置されて
    いることを特徴とする液相成長装置。
  27. 【請求項27】 前記請求項13ないし26の何れか1
    項に記載の液相成長装置において、前記メルトを収容し
    た坩堝、前記基板を支持する支持架、前記メルトの整流
    手段に加えて、これらを収容する結晶成長炉を装備して
    おり、また、該結晶成長炉には、前記基板上で結晶を成
    長させる際、内部の気密を保持し、また、前記基板の搬
    入および搬出時に開閉される開閉手段が装備してあるこ
    とを特徴とする液相成長装置。
  28. 【請求項28】 結晶材料が溶け込んだ坩堝内のメルト
    に、基板を浸漬し、その基板上に結晶を成長させる基板
    製造方法において、前記坩堝の回転中心から外れた位置
    に前記基板を配置し、前記基板表面に結晶を成長させる
    ことを特徴とする基板製造方法。
  29. 【請求項29】 結晶材料が溶け込んだ坩堝内のメルト
    に、支持架に支持した基板を浸漬し、その基板上に結晶
    を成長させる基板製造方法において、前記支持架の回転
    中心から外れた位置に前記基板を配置し、前記基板表面
    に結晶を成長させることを特徴とする基板製造方法。
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