JP2915787B2 - 酸化物単結晶膜の製造方法及びその装置 - Google Patents

酸化物単結晶膜の製造方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液相エピタキシャル法
によって、良質の酸化物単結晶膜を量産するための方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニオブ酸リチウム(LiNbO3 ) 単結
晶、タンタル酸リチウム(LiTaO3 )単結晶が、オ
プトエレクトロニクス用材料として期待されている。ニ
オブ酸リチウム単結晶等からなる基板の上に、液相エピ
タキシャル法によってニオブ酸リチウム薄膜を得ること
が知られている。例えば、「Appl. Phys.Letters 」 Vo
l.26 No.1 (1975)の第8〜10頁の記載によれば、タ
ンタル酸リチウム単結晶基板上に、液相エピタキシャル
法によって、ほぼ化学量論組成(Li/Nb=1)のニ
オブ酸リチウム単結晶薄膜を形成している。「J. App
l.phys. 」Vol. 70 No.5(1991) 第2536〜254
1頁の記載によれば、5モル%の酸化マグネシウムをド
ープしたニオブ酸リチウム基板上に、液相エピタキシャ
ル法により、溶融体のLi2 O/Nb2 5 比を変え
て、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を作製し、格子定数を
変化させている。「J. Cryst. Growth」 132(1993)第
48頁〜第60頁の記載によれば、5モル%の酸化マグ
ネシウムをドープしたニオブ酸リチウム基板上に、液相
エピタキシャル法により、ほぼ化学量論組成のニオブ酸
リチウム単結晶薄膜を形成している。特開平5-117096公
報の記載によれば、液相エピタキシャル法によって、組
成がLi/Nb=1のニオブ酸リチウム単結晶薄膜を形
成している。
【0003】まず、液相エピタキシャル法における成膜
方法を、図1の温度スケジュールを参照しつつ、概略的
に説明する。まず、例えばニオブ酸リチウム(溶質)と
LiVO3 (溶融媒体)とを仕込んで混合する。この時
点では、混合物の温度は室温である。この混合物を炉内
で加熱し、メルト攪拌棒を挿入し、ルツボ内部の溶融体
を攪拌し、溶融させる(温度t1 、時間h1 〜h2 に相
当する。)。この溶融体の飽和温度は、溶質と溶媒との
仕込み組成によって、決定される。この溶融体の温度を
1 から若干低下させ(時間h2 〜h3 )、飽和温度よ
りも高温t2 で保持し、ニオブ酸リチウムとLiVO3
とを均一に溶融させる(時間h3 〜h4 )。次いで、溶
融体の温度を、飽和温度よりも低い温度t3 まで冷却し
(時間h4 〜h5 )、溶融体を過冷却状態とする(時間
5 〜h6 )。過冷却状態の溶融体に対して基板を接触
させ、ニオブ酸リチウム単結晶膜を液相エピタキシャル
成長させる。次いで、溶融体の温度を室温に降下させる
(時間h6 〜h 7 )。
【0004】本発明者は、図2に模式的に示す従来の製
造装置を使用し、ニオブ酸リチウム単結晶膜の製造実験
を行った。即ち、炉1の壁面内にヒーター2を埋設し、
炉1内にルツボ11を設置した。ルツボ11中に溶融体
12を入れ、ルツボ11を台13上に固定した。炉1の
上部に設けられた開口17に回転軸5が挿通されてお
り、回転軸5の下端に、例えば白金製の保持部4を設
け、保持部4によってニオブ酸リチウム単結晶基板3を
保持した。モーター8を駆動することによって、歯車
7、6、回転軸5を介して、保持部4及び基板3を、矢
印Aのように回転させることができる。歯車6、7及び
モーター8がアーム9上に取り付けられており、アーム
9の突起9aが昇降機構10に取り付けられている。ま
ず、材料の混合物をルツボ11内に入れ、炉内で加熱す
ると共に、開口17から攪拌用のシャフトを降下させ、
このシャフトの先端をルツボ11内に挿入して回転さ
せ、シャフトによって材料を攪拌し、溶融させる(温度
1 )。次いで、この攪拌用のシャフトを引き上げて炉
1外へと取り出し、溶融体を過冷却状態とする一方、回
転軸5を徐々に降下させ、過冷却状態の溶融体に対して
基板3を接触させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者がこ
の製造プロセスを検討したところ、次の問題があること
が判明した。即ち、ニオブ酸リチウム単結晶基板3を溶
融体12に接触させるには、室温の基板3を徐々に降下
させて、過冷却状態の溶融体12に対して接触させる必
要がある。しかし、この段階で、ニオブ酸リチウム単結
晶基板3に割れが発生したり、あるいは単結晶膜の結晶
性が劣化することが多いことが判明した。
【0006】本発明者は、この原因について検討し、次
の結論に至った。溶融体12は、通常900℃以上の高
温であるので、炉1内において、下方の方が温度が高い
という温度勾配が発生する。しかも、基板3がほぼ水平
状態であるので、基板3を降下させる際に、基板3の下
側面の方は熱放射によって温度が高くなりやすくなる。
特に、ニオブ酸リチウム単結晶基板等の酸化物単結晶基
板は、熱伝導性が低いので、基板3の上側面と下側面と
の間で比較的に大きな温度差が生じやすい。この結果、
基板3に、熱膨張差による割れが発生し易くなった。し
かも、ニオブ酸リチウム単結晶は強誘電性であるので、
この温度差によって焦電が発生し易く、この焦電によっ
て、割れが多く発生した。
【0007】こうした基板3の割れを防止するために
は、基板3の降下速度を遅くすることによって、基板3
の上側面と下側面との間の温度差を小さくすることも考
えられる。しかし、基板3の降下時間を長くすると、単
結晶膜の形成に必要な時間が極端に長くなり、単結晶膜
の生産性が大きく低下した。しかも、基板3の降下速度
を顕著に遅くすると、割れは生じにくくはなったが、単
結晶膜の結晶性の劣化が生じていた。これも、前記した
熱膨張差及び焦電に起因するものと考えられる。そし
て、上記の問題は、酸化物単結晶基板を溶融体に接触さ
せた後、炉内を引き上げる場合にも、同様に発生した。
【0008】本発明の課題は、液相エピタキシャル法に
よって酸化物単結晶基板上に酸化物単結晶膜を形成する
のに際して、基板の割れを防止することであり、酸化物
単結晶膜の生産性を高くすることであり、酸化物単結晶
膜の結晶性を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る製造方法
は、酸化物単結晶基板を過冷却状態の溶融体に接触させ
てその上に酸化物単結晶膜をエピタキシャル成長させ、
溶融体を第一の炉の中に保持し、この第一の炉内で酸化
物単結晶基板を溶融体に接触させると共に、第一の炉と
分離された第二の炉内に酸化物単結晶基板を保持してこ
の酸化物単結晶基板の温度を調整するのに際して、酸化
物単結晶膜の付いた酸化物単結晶基板を第一の炉内から
第二の炉内へと移動させ、これと共に過冷却状態の溶融
体の温度を上昇させてこの溶融体を不飽和状態にし、次
いでこの溶融体の温度を低下させて溶融体を過冷却状態
にし、過冷却状態の溶融体に対して他の酸化物単結晶基
板を接触させて再び酸化物単結晶膜を形成し、再び第二
の炉内で酸化物単結晶基板の温度を調整する。あるい
は、1つの第一の炉に対して複数の第二の炉を準備し、
第一の炉内で酸化物単結晶基板を溶融体に接触させて酸
化物単結晶膜を形成している間に、一方の第二の炉内で
他の酸化物単結晶基板を加熱し、他方の第二の炉内で、
酸化物単結晶膜が形成された更に他の酸化物単結晶基板
を冷却する。あるいは、それぞれ溶融体を保持する複数
の第一の炉を使用し、各第一の炉内で酸化物単結晶基板
をそれぞれ各溶融体に接触させることにより、酸化物単
結晶基板に前記酸化物単結晶膜を順次積層する。
【0010】また、本発明に係る酸化物単結晶膜の製造
装置は、酸化物単結晶基板を過冷却状態の溶融体に接触
させてその上に酸化物単結晶膜をエピタキシャル成長さ
せるためのものであり、溶融体を保持し、酸化物単結晶
基板を過冷却状態の前記溶融体に接触させるための第一
の炉;酸化物単結晶基板を保持してこの酸化物単結晶基
板の温度を調整するための、第一の炉と分離された第二
の炉;及び、酸化物単結晶基板を第二の炉内と第一の炉
内との間で移動させるための移動装置を備えており、更
に、第一の炉と前記第二の炉を分離するための移動可能
な隔壁;および第一の炉と第二の炉とを相対的に移動さ
せるための駆動装置を備えており、隔壁によって第一の
炉と前記第二の炉とを分離した状態で基板の温度を調整
することができ、かつ隔壁を移動させると共に第一の炉
と第二の炉とを相対的に移動させることにより、第一の
炉と第二の炉とを連通させることができるように構成さ
れている。あるいは、第一の炉と第二の炉とを分離する
ための移動可能な隔壁;および第一の炉と第二の炉とを
相対的に移動させるための駆動装置を備えており、隔壁
によって第一の炉と第二の炉とを分離した状態で基板の
温度を調整することができ、かつ隔壁を移動させると共
に第一の炉と第二の炉とを相対的に移動させることによ
り、第二の炉の内側に第一の炉を収容すると共に基板を
第一の炉内に移動させることができるように構成されて
いることを特徴とする。あるいは、溶融体をルツボ内に
保持した状態でこのルツボを回転させることにより溶融
体を攪拌できるように構成されている。あるいは、第一
の炉内で基板を溶融体に接触させて酸化物単結晶膜を形
成している間に、一方の第二の炉内で他の基板を加熱
し、他方の第二の炉内で、酸化物単結晶膜が形成された
更に他の基板を冷却することができるように構成されて
いる。あるいは、各第一の炉内で基板をそれぞれ各溶融
体に接触させることにより、基板に酸化物単結晶膜を順
次積層することができるように構成されている。
【0011】本発明によれば、第一の炉とは別個に第二
の炉を設け、この第二の炉内で酸化物単結晶基板の温度
を調整している。従来は、炉内において、高温の溶融体
と室温との間で、酸化物単結晶基板を降下させていた
が、本発明によれば、第一の炉内の溶融体と酸化物単結
晶基板が接触する前後に、基板を別個の炉内に入れて基
板の温度を調整できる。従って、前記したような基板の
各部分の温度差が生じにくいので、基板の割れを防止す
ることができ、酸化物単結晶膜の結晶性を向上させるこ
ともできる。しかも、第二の炉内においては、基板内部
の温度差がほとんど生じないので、基板の昇温速度、降
温速度を従来より著しく大きくしても、基板に割れ等は
生じない。従って、酸化物単結晶膜の生産性を高くする
ことができる。
【0012】本発明においては、第二の炉内で酸化物単
結晶基板を加熱し、次いで、酸化物単結晶基板を第一の
炉内へと移動させることができる。この場合には、第一
の炉内へと基板を入れる前に、予め基板を加熱してその
温度を調整しておくので、第一の炉内で基板を移動、特
に降下させる際に、基板内部に温度差が生じにくい。こ
の目的で、更に、溶融体の温度と基板の温度との温度差
を、200℃以下とすることが好ましく、100℃以下
とすることが更に好ましい。この場合において、第二の
炉内で酸化物単結晶基板を加熱し、次いで第一の炉と第
二の炉とを連通させ、この後で酸化物単結晶基板を第一
の炉内へと移動させることができる。これにより、酸化
物単結晶基板を第一及び第二の炉の外へと一度出して移
動させる場合に比べて、酸化物単結晶基板に対して熱衝
撃が加わりにくく、単結晶膜の結晶性の劣化が生じにく
い。
【0013】また、本発明においては、第一の炉内で酸
化物単結晶基板を溶融体に接触させ、次いでこの酸化物
単結晶基板を第二の炉内へと移動させ、この第二の炉内
で酸化物単結晶基板を冷却することが好ましい。この場
合には、第一の炉内から一旦高温の第二の炉内に基板を
入れるので、第一の炉内では基板にほとんど温度差が生
じない。この場合において、第一の炉内で酸化物単結晶
基板を溶融体に接触させ、次いで第一の炉と第二の炉と
を連通させ、この後で酸化物単結晶基板を第二の炉内へ
と移動させることができる。これにより、上記と同様の
効果が得られる。
【0014】酸化物単結晶基板の主面を溶融体に接触さ
せることにより、この主面に酸化物単結晶膜を形成す
る、いわゆる水平ディッピング法の場合には、基板がほ
ぼ水平に保持されており、溶融体側からの熱気が基板自
体によって遮断されるので、基板の上側面と下側面との
間の温度差が、特に大きくなりやすい。従って、本発明
は、こうした方法に対して特に有用である。ただし、他
の形態の保持方法を採用した場合にも、本発明の前記基
本的効果を奏することができる。
【0015】本発明において、不飽和状態の溶融体を第
一の炉内に保持し、溶融体の温度を低下させて溶融体を
過冷却状態にし、過冷却状態の溶融体に対して酸化物単
結晶基板を接触させて酸化物単結晶膜を形成し、この酸
化物単結晶基板を第一の炉内から第二の炉内へと移動さ
せ、これと共に溶融体の温度を上昇させてこの溶融体を
不飽和状態にし、次いでこの溶融体の温度を低下させて
溶融体を過冷却状態にし、過冷却状態の溶融体に対して
他の酸化物単結晶基板を接触させて再び前記酸化物単結
晶膜を形成することができる。
【0016】このように、溶融体の温度を、不飽和状態
と過冷却状態との間で連続的に変更させることにより、
溶融体の温度を室温にまで降下させる必要がなくなるの
で、酸化物単結晶膜の量産が一層容易になる。
【0017】本発明においては、特に第一の炉内に溶融
体を配置し、液相エピタキシャル成長を実施しているの
で、第一の炉における膜の生産効率が、全体の膜の生産
効率の上限となる。従って、1つの第一の炉に対して複
数の第二の炉を準備し、第一の炉内で酸化物単結晶膜を
形成している間に、一方の第二の炉内で他の酸化物単結
晶基板を加熱し、他方の第二の炉内で、酸化物単結晶膜
が形成された更に他の酸化物単結晶基板を冷却すること
が好ましい。これにより、第一の炉の休止時間を著しく
短縮することができる。
【0018】本発明において、それぞれ溶融体を保持す
る複数の第一の炉を使用し、各第一の炉内で酸化物単結
晶基板をそれぞれ各溶融体に接触させることにより、酸
化物単結晶基板に酸化物単結晶膜を順次積層することが
できる。この場合には、酸化物単結晶膜の積層体を容易
に量産することが可能になる。
【0019】特に、各第一の炉内にある溶融体が同一種
であれば、厚さが大きい酸化物単結晶膜を容易に生産す
ることができる。また、各第一の炉内にある溶融体が互
いに相異なる場合には、相異なる酸化物単結晶膜を、基
板上に順次に形成することができる。
【0020】本発明において、第二の炉が、長さ方向に
所定の温度スケジュールを有するトンネル炉であり、こ
のトンネル炉内において酸化物単結晶基板を搬送しつつ
その温度を調整し、各第一の炉内で酸化物単結晶基板を
それぞれ各溶融体に接触させることができる。これによ
り、第一の炉の休止時間を最大限に短縮することができ
る。更に、1つのトンネル炉に複数の第一の炉を連結す
ることにより、酸化物単結晶膜の積層体を容易に量産す
ることができる。
【0021】酸化物単結晶基板が強誘電体からなる場合
には、更に焦電の影響が大きいので、本発明による効果
が、より一層顕著である。
【0022】本発明において、隔壁を移動させるのと共
に前記第一の炉と前記第二の炉とを相対的に移動させる
ことにより、この第二の炉の内側に第一の炉を収容する
と共に基板をこの第一の炉内に移動させることができる
ように構成することができる。この場合の効果を説明す
る。基板を第一の炉内に入れる場合に、第二の炉内と第
一の炉内とを連通させるのに比較して、第二の炉の内側
に第一の炉を収容すると、このときの炉全体の寸法を小
さくすることができ、コンパクトにすることができる。
【0023】しかも、炉の全体を小さくすることによ
り、基板を回転軸で保持して第一の炉内へと降下させる
際に、回転軸を短くすることができる。基板を溶融体に
接触させて単結晶膜を形成した後、基板を高速度で回転
させて基板に付着した溶融体を振り切る工程が必要であ
るが、この回転速度は毎分数百回転の高速なので、回転
軸が短い方が、回転状態が安定し、回転軸のぶれが生じ
にくい。
【0024】また、従来は、溶融体の材料の混合物をル
ツボ内で溶融させる際には、この材料をルツボ内に入
れ、上から攪拌用のシャフトを挿入し、このシャフトに
よって材料を攪拌し、次いでこのシャフトを炉の外へと
出していた。しかし、溶融体をルツボ内に保持した状態
でこのルツボを回転させることにより溶融体を攪拌でき
るように構成することにより、こうした攪拌用のシャフ
トの挿入、排出といった一連の工程が不必要になるの
で、生産性がより一層向上する。
【0025】以下、図面を参照しつつ、更に具体的な実
施例について述べる。図3〜図6は,本発明の実施例に
係る製造装置を概略的に示す模式図であり、本発明の各
工程に対応している。また、図7は、この製造装置を稼
働させる際の好ましいタイミングチャートを示すグラフ
である。
【0026】まず、図3に示すように、第一の炉21と
第二の炉24とが別体として設けられている。第一の炉
21の壁面内にヒーター22を埋設し、第一の炉21内
にルツボ11を設置した。ルツボ11中に溶融体12を
入れ、ルツボ11を台13上に固定した。モーター16
を駆動することによって、歯車15、14を介して、台
13を回転させることができ、これによってルツボ内を
攪拌する。
【0027】第一の炉21の上に第二の炉24が設けら
れており、第一の炉21の内部26と第二の炉24の内
部27とが、遮蔽板23によって分離されている。第二
の炉24の壁面の内部にヒーター25が埋設されてお
り、第二の炉24の上部に設けられた貫通孔に、回転軸
5が挿通されている。回転軸5の下端に、例えば白金製
の保持部4を設け、保持部4によって酸化物単結晶基板
3を保持する。モーター8を駆動することによって、歯
車7、6、回転軸5を介して、保持部4及び基板3を、
矢印Aのように回転させることができる。第二の炉の移
動装置においては、歯車6、7及びモーター8がアーム
9上に取り付けられており、アーム9の突起9aが昇降
機構、例えば送りネジ10に取り付けられている。
【0028】第二の炉24が昇降子28に取り付けられ
ており、昇降子28が送りネジ32に取り付けられてい
る。モーター31を駆動させることによって、歯車3
0、29及び送りネジ32を回転させ、昇降子28を昇
降させうるように構成されている。
【0029】まず、ルツボ11内に所定の材料を投入
し、図7の温度スケジュールにおいて、第一の炉21内
の温度をT2 まで上昇させ、溶融体を生成させる(時間
1 に相当する。)。この状態で、時間H2 まで保持す
る。次いで、温度T 3 まで、溶融体の温度を低下させ
(時間H2 〜H3 に相当する。)、次いで、この温度T
3 に保持する。
【0030】次いで、溶融体の温度をT4 に低下させ、
溶融体の液相の部分を、過冷却状態にする(時間H4
5 に相当する。)。この温度T4 は、実はこの溶融体
の仕込み組成に対応する飽和温度よりも若干低い温度で
あり、この温度T 4 に一定時間保持することにより、溶
融体中に固相を析出させ、固相と液相とを共存させる。
この工程を実施することにより、液相の部分の性質、特
に粘度が、一定の状態に自動的に保持される。
【0031】この一方、第二の炉24内において、酸化
物単結晶基板3を加熱し、その温度をT1 にまで上昇さ
せる(時間H6 に相当する。)。この際、注目すべきこ
とに、第二の炉24の内部27においては、温度分布は
ほぼ均一であり、従来の第一の炉において見られたよう
な垂直方向の温度勾配は、存在していない。従って、第
二の炉24内の酸化物単結晶基板3には温度差が発生し
ない。しかも、基板3は、内部の温度差による割れ等に
は非常に弱いが、単なる熱衝撃に対しては耐久性がある
ので、温度上昇速度を大きくしても、基板3にはほとん
ど悪影響は生じない。
【0032】次いで、図4に示すように、遮蔽板23を
移動させ、第二の炉24と第一の炉21との内部を連通
させる。そして、図5に示すように、基板3を、矢印A
のように回転させながら、降下させる。時間H7 に達し
た段階で、溶融体の温度を、T4 から更に下げる。この
低下温度が過冷却度であるが、好ましくは5〜20℃で
ある。これと共に、基板を、溶融体12の液面12aに
接触させる。そして、時間H8 において基板3を引き上
げ、図6に示すように、再び第二の炉24の内部に移動
させ、遮蔽板23を移動させて、第二の炉24の内部と
第一の炉21の内部とを分離する。また、溶融体の温度
をT5 にまで上昇させ(時間H8 〜H9 に相当す
る。)、温度T5 に保持する(時間H9 〜H10に相当す
る。)。第二の炉24から、処理済みの基板3Aを取り
出す。この後、時間H1 1 〜H1 3 にわたって、2枚目
の基板3について、上記と同様の操作を繰り返す。
【0033】ここで、溶融体の温度をT4 に保持して固
相を析出させるが、このときの液相の状態は、T4 に対
応して一定に定まる。これは、多数の基板を連続的に処
理した後も同じである。従って、多数の基板を処理する
ときに、過冷却状態の液相の状態が一定になるので、一
定品質の単結晶膜を連続的に多数形成することができ
る。
【0034】図8は、他の装置を概略的に示す模式図で
ある。なお、図8〜図11においては、図3〜図6に示
した各部材を更に簡略化して表現した。図8において
は、1つの第一の炉21に対して複数の第二の炉24
A、24B及び24Cを準備した。このうち、第二の炉
24Bの内部を第一の炉21の内部と連通させ、第一の
炉21内で酸化物単結晶基板3を溶融体12に接触させ
て酸化物単結晶膜を形成する。
【0035】この間に、一方の第二の炉24A内で他の
酸化物単結晶基板3を加熱し、他方の第二の炉24C内
で、酸化物単結晶膜が形成された更に他の酸化物単結晶
基板3Aを冷却している。基板の冷却が終了した第二の
炉24Cを次の工程に送る。第二の炉24B内の酸化物
単結晶基板3について、膜の形成が終了すると、第二の
炉24Bを矢印Dのように移動させ、基板3Aを冷却す
る。これと共に、基板3の加熱が終了した第二の炉24
Aを矢印Cのように第一の炉21上に移動させ、前記し
た手順で、第一の炉21の内部と第二の炉24Aとを一
体化させる。
【0036】図9に示す製造装置においては、複数の第
一の炉21A、21Bが、それぞれ溶融体12A、12
Bを保持している。そして、まず第二の炉24と第一の
炉21Aとについて、前記した手順に基づいて操作し、
基板3に、溶融体12Aの単結晶膜を形成する。次い
で、第二の炉24を矢印Eのように移動させ、図10に
示すように、第二の炉24を第一の炉21Bの上に配置
し、膜が形成された後の基板3Aに、再び酸化物単結晶
膜を形成する。
【0037】図11に示す実施例においては、第二の炉
が、長さ方向に所定の温度スケジュールを有するトンネ
ル炉31である。トンネル炉31内において、回転軸5
A、5B、5C、5D、5E、5F等を設置し、各回転
軸にそれぞれ、未処理の酸化物単結晶基板3、単結晶膜
の形成された基板3A、単結晶膜が積層された基板3B
を保持し、矢印H方向へと向かって、順次連続的に搬送
できるように構成されている。この結果、トンネル炉3
1の内部において、各酸化物単結晶基板を搬送しつつそ
の温度を調整することができる。
【0038】トンネル炉31の下側に,複数の第一の炉
21A、21Bが設置されており、各第一の炉21A、
21Bに、それぞれ溶融体12A、12Bが保持されて
いる。隔壁23A、23Bが、それぞれトンネル炉31
と各第一の炉21A、21Bとの間で矢印F方向、矢印
G方向に移動できるようになっており、これらの各隔壁
によって、トンネル炉31と各第一の炉21A、21B
との間を、分離させ、または連通させることができる。
【0039】前記した手順に従い、回転軸5B、5Eに
よって保持した各基板3、3Aを、矢印I、Jのように
降下させ、各第一の炉21A、21Bの中に入れ、各溶
融体12A、12Bと接触させ、各酸化物単結晶膜を形
成し、次いで、再び各回転軸5B、5Eを上昇させ、各
遮蔽板23A、23Bを閉鎖する。
【0040】図12及び図13は、第二の炉の内側に第
一の炉を収容すると共に基板をこの第一の炉内に移動さ
せることができるような製造装置を図式的に示す模式図
である。図3〜図6に示す各部材と同じ構成部材には、
同じ符号を付しており、その説明は省略することがあ
る。
【0041】図12に示すように、第一の炉21と第二
の炉33とが別体として設けられている。第一の炉21
の上に第二の炉33が設けられており、第一の炉21の
水平方向寸法よりも、第二の炉33の水平方向寸法の方
が、大きくなっている。第一の炉21の内部26が、遮
蔽板38によって外部から遮断されており、第二の炉3
3の内部34が、遮蔽板37によって外部から遮断され
ている。
【0042】第二の炉33の壁面の内部にヒーター25
が埋設されており、第二の炉33の上部に設けられた貫
通孔に、回転軸5Aが挿通されている。第二の炉33内
の上側壁面に、筒状の区分板35を取り付け、区分板3
5の内部36に、回転軸5A、保持部4及び基板3が収
容されている。
【0043】まず、ルツボ11内に所定の材料を投入
し、ルツボ11を矢印Bのように回転させつつ、溶融体
を生成させる。溶融体の温度スケジュールは、図3〜図
6に示す製造装置における温度スケジュールと同様であ
る。第二の炉33内の空間36において、酸化物単結晶
基板3を加熱する。次いで、遮蔽板37及び38を、図
示しない駆動装置によって移動させ、炉21及び33を
開ける。そして、第二の炉33を下降させ、第一の炉の
方の内側シャッター(図示していない。)を開き、第二
の炉33内に第一の炉21を収容する。内側シャッター
は必ずしも必要ない。これと同時に、区分板35が第一
の炉21の内部に入る。
【0044】図13に示す予定位置まで第二の炉を下降
させた後、回転軸5Aを、回転させながら下降させ、基
板3を溶融体12に接触させる。この際、回転軸5Aの
長さは、図3〜図6に示すような製造装置における回転
軸5よりも、短くすることができる。単結晶膜の形成が
終了した後、第二の炉を上昇させ、第一の炉側の内側シ
ャッターを直ちに閉じ、第二の炉を予定位置まで上昇さ
せ、遮蔽板37及び38を開始位置まで戻し、各炉21
と33とを分離する。
【0045】強誘電性の基板として、電気光学単結晶基
板を使用することが、特に好適である。電気光学単結晶
基板は、ニオブ酸リチウム(LiNbO3 )単結晶、タ
ンタル酸リチウム(LiTaO3 )単結晶、LiNbx
Ta1-x 3 単結晶(0<x<1)からなる群より選ば
れた一種類以上の単結晶によって形成することが好まし
く、ニオブ酸リチウム単結晶から形成することが更に好
ましい。
【0046】この場合には、溶融媒体は、LiVO3
LiBO2 とからなる群より選ばれた1種以上の溶融媒
体とすることが好ましい。この溶融媒体を採用した場合
には、溶融体の仕込み組成は、溶質10mol%─溶媒
90mol%〜溶質60mol%─溶媒40mol%と
することが好ましい。
【0047】溶質の割合が10mol%よりも小さい場
合には、溶質─溶融媒体の擬二元系の相図において、液
相線の傾きが急になりすぎ、膜成長による溶融体の濃度
変化が大きくなり、成膜条件を安定して保つのが困難に
なる.溶質の割合が60mol%よりも大きい場合に
は、飽和温度が高くなるため、成膜温度が高くなりすぎ
て結晶性の良い単結晶膜を作製するのが困難になる.
【0048】また、本発明において、特に、ニオブ酸リ
チウム単結晶基板の上に、まずタンタル酸リチウム単結
晶膜を形成し、この上にニオブ酸リチウム単結晶膜を形
成することが好ましい。こうした素子自体としては、特
開平2─259608号公報に記載がある。即ち、ニオ
ブ酸リチウム単結晶基板の上にタンタル酸リチウム単結
晶膜を形成して得た基板は、タンタル酸リチウム基板よ
りも、熱膨張性、強度等の点で優れている。
【0049】また、特開平2─88430号公報に記載
されているように、酸化イットリウム、酸化ガドリニウ
ム、酸化ビスマス、酸化鉄、酸化鉛、酸化ボロン等を混
合し、加熱及び溶解させて得た溶融体から、カルシウ
ム、マグネシウム、ジルコニウム置換ガドリニウム─ガ
リウム─ガーネット単結晶基板上に、磁性ガーネット単
結晶膜を液相エピタキシャル法によって形成する方法及
び装置に対して、本発明を適用することも好ましい。
【0050】以下、実験結果について述べる。 (実施例1)酸化物単結晶基板として、ニオブ酸リチウ
ム単結晶基板を使用した。この例では、図3〜6に示し
た製造装置を使用し、図7に示した温度スケジュールを
使用した。
【0051】LiNbO3 ─LiVO3 擬二元系におい
て、溶融体の仕込み組成を、40mol%LiNbO3
─60mol%LiVO3 とし、図7の温度スケジュー
ルに従って、液相エピタキシャル法を実施した。溶融体
を、十分に高い温度T2 (1100°C)で2時間攪拌
し、十分均一な液相の状態とした。
【0052】その後、溶融体をT3 950℃前後に冷却
した後、2時間保持し、その後、溶融体3の温度を、T
4 920℃前後まで冷却し、2時間保持した。次いで、
915℃まで冷却すると共に、基板3を溶融体の液面に
接触させた。この状態で30分間保持し、液相エピタキ
シャル成長させた。この時、約30μmのLiNbO3
膜が液相エピタキシャル成長した。次いで、15分間か
けて溶融体の温度をT5 1000℃まで上昇させ、10
00℃で2時間保持した。
【0053】一方、基板3については、第二の炉24内
に基板3を投入し、室温から920℃まで温度を上昇さ
せ、前記したように30分間基板を溶融体に接触させ、
直ちに基板を第二の炉内に戻し、温度を室温にまで降下
させた。第二の炉から基板を取り出し、基板3の割れの
有無を確認するのと共に、ニオブ酸リチウム単結晶膜の
X線ロッキングカーブの半値幅を測定した。
【0054】X線ロッキングカーブの半値幅について説
明する。単結晶基板及び単結晶膜の結晶性は、X線ロッ
キングカーブの半値幅によって評価することができる。
この半値幅が小さいほど、単結晶の結晶性が良好である
と判断できる。この値の絶対値そのものは、X線測定装
置において使用する基準結晶等によって変動するので、
絶対値を特定することはできない。
【0055】しかし、液相エピタキシャル法により作製
される単結晶薄膜の結晶性は、単結晶基板の結晶性の影
響を強く受ける。従って、作製した単結晶膜の結晶性の
優劣を判断するには、使用した基板のX線ロッキングカ
ーブの半値幅を基準にしなければならない。特に、光学
グレードの単結晶基板は、現在引き上げ法によって作成
されているので、単結晶膜のX線ロッキングカーブの半
値幅が、光学グレードの単結晶基板のそれよりも小さい
ことが好ましい。
【0056】本発明者が使用した光学グレードのニオブ
酸リチウム単結晶基板のX線ロッキングカーブの半値幅
は、いずれも6.8〜6.9〔arc sec 〕であったの
で、これをニオブ酸リチウム単結晶基板の結晶性の基準
とした。この半値幅の測定は、二結晶法により、(00
12)面の反射を用いて行った。入射X線としてはCuK
α1を使用し、モノクロメータとしては、GaAs単結
晶の(422)面を用いた。
【0057】この結果、基板3を第二の炉21内に入
れ、920℃に温度を上昇させ、溶融体に30分間接触
させ、次いで第二の炉内で室温にまで温度を降下させる
1サイクルの時間が、合計4時間の場合には、基板の割
れは生じず、X線ロッキングカーブの半値幅は5.8
〔arc sec 〕であった。前記1サイクルの時間が5時間
の場合には、基板の割れは生じず、X線ロッキングカー
ブの半値幅は5.7〔arc sec 〕であった。前記1サイ
クルの時間が6時間の場合には、基板の割れは生じず、
X線ロッキングカーブの半値幅は5.5〔arc sec 〕で
あった。
【0058】(比較例1)一方、図1、図2に示す温度
スケジュール及び装置を使用して、ニオブ酸リチウム単
結晶膜を形成した。室温の基板3を第一の炉内に入れ、
第一の炉内を徐々に降下させ、920℃の溶融体に30
分間接触させ、次いで基板を第一の炉内で徐々に上昇さ
せ、室温の炉外へと取り出すまでの1サイクルの時間
が、合計15時間の場合には、基板の割れがあり、また
単結晶膜のX線ロッキングカーブの半値幅は6.9〔ar
c sec 〕であった。前記1サイクルの時間が、合計20
時間の場合には、基板の割れはないが、単結晶膜のX線
ロッキングカーブの半値幅は6.3〔arc sec 〕であっ
た。
【0059】このように、本発明によれば、ニオブ酸リ
チウム単結晶基板に割れが生じず、単結晶膜の結晶性も
高くなり、しかも、1枚の基板ニオブ酸リチウム所定の
単結晶膜を形成するために必要な時間が著しく短縮され
る。
【0060】(実施例2)実施例1と同様の実験を行っ
た。ただし、酸化テルビウム、酸化ビスマス、酸化鉄、
酸化鉛、酸化ボロンを混合し、加熱及び溶解させて得た
溶融体から、カルシウム、マグネシウム、ジルコニウム
置換ガドリニウム─ガリウム─ガーネット単結晶基板上
に、磁性ガーネット単結晶膜を液相エピタキシャル法に
よって形成した。
【0061】溶融体を、十分に高い温度T2 (1000
°C)で2時間攪拌し、十分均一な液相の状態とした。
次いで、750℃まで冷却すると共に、基板3を溶融体
の液面に接触させた。この状態で60分間保持し、液相
エピタキシャル成長させた。次いで、30分間かけて溶
融体の温度をT5 800℃まで上昇させ、800℃で2
時間保持した。
【0062】
【化1】Tb2.6 Bi0.4 Fe5 12 の組成の膜が約100μm成長した。
【0063】一方、基板3については、第二の炉24内
に基板3を投入し、室温から750℃まで温度を上昇さ
せ、前記したように60分間基板を溶融体に接触させ、
直ちに基板を第二の炉内に戻し、温度を室温にまで降下
させた。第二の炉から基板を取り出し、基板3の割れの
有無を確認するのと共に、単結晶膜のX線ロッキングカ
ーブの半値幅を測定した。
【0064】この半値幅の測定は、五結晶法により、
(888)面の反射を用いて行った。入射X線としては
CuKα1を使用し、モノクロメータとしては、Ge単
結晶の(440)面を用いた。
【0065】本発明者が使用した光学グレードのカルシ
ウム、マグネシウム、ジルコニウム置換ガドリニウムガ
リウムガーネット単結晶基板のX線ロッキングカーブの
半値幅は、いずれも12.1〜12.4〔arc sec 〕で
あったので、これを単結晶基板の結晶性の基準とした。
【0066】この結果、基板3を第二の炉21内に入
れ、750℃に温度を上昇させ、溶融体に30分間接触
させ、次いで第二の炉内で室温にまで温度を降下させる
1サイクルの時間が、合計4時間の場合には、基板の割
れは生じず、X線ロッキングカーブの半値幅は10.5
〔arc sec 〕であった。前記1サイクルの時間が5時間
の場合には、基板の割れは生じず、X線ロッキングカー
ブの半値幅は10.7〔arc sec 〕であった。前記1サ
イクルの時間が6時間の場合には、基板の割れは生じ
ず、X線ロッキングカーブの半値幅は11.0〔arc se
c 〕であった。
【0067】(比較例2)一方、図1、図2に示す温度
スケジュール及び装置を使用して、実施例2と同様の単
結晶膜を形成した。室温の基板3を第一の炉内に入れ、
第一の炉内を徐々に降下させ、750℃の溶融体に30
分間接触させ、次いで基板を第一の炉内で徐々に上昇さ
せ、室温の炉外へと取り出すまでの1サイクルの時間
が、合計10時間の場合には、基板の割れがあり、また
単結晶膜のX線ロッキングカーブの半値幅は11.8
〔arc sec 〕であった。前記1サイクルの時間が、合計
15時間の場合には、基板の割れはないが、単結晶膜の
X線ロッキングカーブの半値幅は11.3〔arc sec 〕
であった。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、液
相エピタキシャル法によって酸化物単結晶基板上に酸化
物単結晶膜を形成するのに際して、基板の割れを防止す
ることができ、酸化物単結晶膜の生産性を高くすること
ができ、酸化物単結晶膜の結晶性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の液相エピタキシャル法における温度スケ
ジュールを概略的に示すグラフである。
【図2】第一の炉1内で液相エピタキシャル法を実施す
るための従来の製造装置を概略的に示す模式図である。
【図3】本発明の実施例に係る製造装置において、第一
の炉21内と第二の炉24内とが分離されている状態
を、概略的に示す模式図である。
【図4】本発明の実施例に係る製造装置において、遮蔽
板23を開いて第一の炉21内と第二の炉24内とを連
通させた状態を、概略的に示す模式図である。
【図5】本発明の実施例に係る製造装置において、酸化
物単結晶基板3を溶融体12に接触させた状態を、概略
的に示す模式図である。
【図6】本発明の実施例に係る製造装置において、単結
晶膜を形成した酸化物単結晶基板3Aを第二の炉24内
に引き上げた状態を、概略的に示す模式図である。
【図7】図3〜図6の製造装置において、第二の炉24
及び第一の炉21における温度スケジュールの好適例を
示すグラフである。
【図8】本発明の他の実施例に係る製造装置を概略的に
示す模式図である。
【図9】本発明の更に他の実施例に係る製造装置を概略
的に示す模式図である。
【図10】図9の製造装置において、第二の炉24を第
一の炉21B上に移動させた状態を概略的に示す模式図
である。
【図11】第二の炉としてトンネル炉を使用した実施例
の製造装置を示す模式図である。
【図12】第二の炉33内に第一の炉21を収容できる
ように構成された製造装置を図式的に示す模式図であ
る。
【図13】図12の製造装置において、第二の炉を降下
させた状態を図式的に示す模式図である。
【符号の説明】
3 酸化物単結晶基板 3A 単結晶膜が形成された
酸化物単結晶基板 3B 単結晶膜が積層して形成さ
れた酸化物単結晶基板 4 酸化物単結晶基板の保持
部 5 回転軸 11 ルツボ 12、12A、
12B 溶融体 21、21A、21B 第一の炉
23 遮蔽板 24、24A、24B、24C、3
1、33 第二の炉 26 第一の炉の内部 27、34 第二の炉の内部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大内 龍一 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日本碍子株式会社内 (72)発明者 川口 竜生 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日本碍子株式会社内 (72)発明者 今枝 美能留 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日本碍子株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−56573(JP,A) 特開 昭58−15218(JP,A) 実開 平3−115668(JP,U) 実開 昭61−190120(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C30B 19/00 - 19/12 C30B 28/00 - 35/00 H01L 21/208 H01L 21/368

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化物単結晶基板を過冷却状態の溶融体に
    接触させてその上に酸化物単結晶膜をエピタキシャル成
    長させる製造方法であって、 第一の炉と、この第一の炉と分離された第二の炉とを使
    用し、不飽和状態の前記溶融体を第一の炉の中に保持
    し、この溶融体の温度を低下させて溶融体を過冷却状態
    にし、前記第一の炉内で過冷却状態の前記溶融体に対し
    て前記酸化物単結晶基板を接触させて前記酸化物単結晶
    膜を形成し、この酸化物単結晶基板を前記第一の炉内か
    ら前記第二の炉内へと移動させ、これと共に前記溶融体
    の温度を上昇させてこの溶融体を不飽和状態にし、次い
    でこの溶融体の温度を低下させて溶融体を過冷却状態に
    し、過冷却状態の溶融体に対して他の酸化物単結晶基板
    を接触させて再び前記酸化物単結晶膜を形成し、前記第
    二の炉内で前記の各酸化物単結晶基板の温度を調整する
    ことを特徴とする、酸化物単結晶膜の製造方法。
  2. 【請求項2】酸化物単結晶基板を過冷却状態の溶融体に
    接触させてその上に酸化物単結晶膜をエピタキシャル成
    長させる製造方法であって、 少なくとも1つの第一の炉と、第一の炉と分離された複
    数の第二の炉とを準備し、この際1つの前記第一の炉に
    対して複数の前記第二の炉を準備し、前記溶融体を第一
    の炉の中に保持し、この第一の炉内で前記酸化物単結晶
    基板を前記溶融体に接触させて前記酸化物単結晶膜を形
    成している間に、前記第二の炉内で他の前記酸化物単結
    晶基板を加熱し、他の第二の炉内で、酸化物単結晶膜が
    形成された更に他の前記酸化物単結晶基板を冷却するこ
    とを特徴とする、酸化物単結晶膜の製造方法。
  3. 【請求項3】酸化物単結晶基板を過冷却状態の溶融体に
    接触させてその上に酸化物単結晶膜をエピタキシャル成
    長させる製造方法であって、 それぞれ前記溶融体を保持する複数の第一の炉と、前記
    第一の炉と分離された第二の炉を使用し、各第一の炉内
    で前記酸化物単結晶基板をそれぞれ前記各溶融体に接触
    させることにより、前記酸化物単結晶基板に前記酸化物
    単結晶膜を順次積層し、前記第二の炉内で前記酸化物単
    結晶基板の温度を調整することを特徴とする、酸化物単
    結晶膜の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第二の炉が、長さ方向に所定の温度ス
    ケジュールを有するトンネル炉であり、このトンネル炉
    内において前記酸化物単結晶基板を搬送しつつその温度
    を調整し、各第一の炉内で前記酸化物単結晶基板をそれ
    ぞれ前記各溶融体に接触させることを特徴とする、請求
    項3記載の酸化物単結晶膜の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第二の炉内で前記酸化物単結晶基板を
    加熱し、 次いでこの酸化物単結晶基板を前記第二の炉内から前記
    第一の炉内へと移動させ、この第一の炉内で前記酸化物
    単結晶基板を前記溶融体に接触させることを特徴とす
    る、請求項1−4のいずれか一つの請求項に記載の酸化
    物単結晶膜の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第一の炉内で前記酸化物単結晶基板を
    前記溶融体に接触させ、次いでこの酸化物単結晶基板を
    前記第一の炉内から前記第二の炉内へと移動させ、この
    第二の炉内で前記酸化物単結晶基板を冷却することを特
    徴とする、請求項1−5のいずれか一つの請求項に記載
    の酸化物単結晶膜の製造方法。
  7. 【請求項7】前記酸化物単結晶基板の主面を前記溶融体
    に接触させることにより、この主面に前記酸化物単結晶
    膜を形成する、請求項1〜6のいずれか一つの項に記載
    の酸化物単結晶膜の製造方法。
  8. 【請求項8】前記酸化物単結晶基板が強誘電体からなる
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つの項に
    記載の酸化物単結晶膜の製造方法。
  9. 【請求項9】酸化物単結晶基板を過冷却状態の溶融体に
    接触させてその上に酸化物単結晶膜をエピタキシャル成
    長させるための製造装置であって、 前記溶融体を保持し、前記酸化物単結晶基板を過冷却状
    態の前記溶融体に接触させるための第一の炉; 前記酸化物単結晶基板の温度を調整するための、前記第
    一の炉と分離された第二の炉; 前記酸化物単結晶基板を前記第二の炉と前記第一の炉と
    の間で移動させるための移動装置; 前記第一の炉と前記第二の炉とを分離するための移動可
    能な隔壁;および前記第一の炉と前記第二の炉とを相対
    的に移動させるための駆動装置を備えており、 前記隔壁によって前記第一の炉と前記第二の炉とを分離
    した状態で前記酸化物単結晶基板の温度を調整すること
    ができ、かつ前記隔壁を移動させると共に前記第一の炉
    と前記第二の炉とを相対的に移動させることにより、前
    記第一の炉と前記第二の炉とを連通させることができる
    ように構成されていることを特徴とする、酸化物単結晶
    膜の製造装置。
  10. 【請求項10】酸化物単結晶基板を過冷却状態の溶融体
    に接触させてその上に酸化物単結晶膜をエピタキシャル
    成長させるための製造装置であって、 前記溶融体を保持し、前記酸化物単結晶基板を過冷却状
    態の前記溶融体に接触させるための第一の炉; 前記酸化物単結晶基板の温度を調整するための、前記第
    一の炉と分離された第二の炉; 前記酸化物単結晶基板を前記第二の炉と前記第一の炉と
    の間で移動させるための移動装置; 前記第一の炉と前記第二の炉とを分離するための移動可
    能な隔壁;および前記第一の炉と前記第二の炉とを相対
    的に移動させるための駆動装置を備えており、前記隔壁
    によって前記第一の炉と前記第二の炉とを分離した状態
    で前記酸化物単結晶基板の温度を調整することができ、
    かつ前記隔壁を移動させると共に前記第一の炉と前記第
    二の炉とを相対的に移動させることにより、この第二の
    炉の内側に前記第一の炉を収容すると共に前記基板をこ
    の第一の炉内に移動させることができるように構成され
    ていることを特徴とする、酸化物単結晶膜の製造装置。
  11. 【請求項11】酸化物単結晶基板を過冷却状態の溶融体
    に接触させてその上に酸化物単結晶膜をエピタキシャル
    成長させるための製造装置であって、 前記溶融体を保持し、前記酸化物単結晶基板を過冷却状
    態の前記溶融体に接触させるための第一の炉; 前記酸化物単結晶基板の温度を調整するための、前記第
    一の炉と分離された第二の炉;及び前記酸化物単結晶基
    板を前記第二の炉と前記第一の炉との間で移動させるた
    めの移動装置を備えており、 前記溶融体をルツボ内に保持した状態でこのルツボを回
    転させることにより前記溶融体を攪拌できるように構成
    されていることを特徴とする、酸化物単結晶膜の製造装
    置。
  12. 【請求項12】酸化物単結晶基板を過冷却状態の溶融体
    に接触させてその上に酸化物単結晶膜をエピタキシャル
    成長させるための製造装置であって、 前記溶融体を保持し、前記酸化物単結晶基板を過冷却状
    態の前記溶融体に接触させるための第一の炉; 前記酸化物単結晶基板の温度を調整するための、前記第
    一の炉と分離された第二の炉であって、1つの前記第一
    の炉に対して複数設けられている第二の炉;及び前記酸
    化物単結晶基板を前記第二の炉と前記第一の炉との間で
    移動させるための移動装置を備えており、 前記第一の炉内で前記酸化物単結晶基板を前記溶融体に
    接触させて前記酸化物単結晶膜を形成している間に、一
    方の前記第二の炉内で他の前記酸化物単結晶基板を加熱
    し、他方の第二の炉内で、酸化物単結晶膜が形成された
    更に他の前記酸化物単結晶基板を冷却することができる
    ように構成されていることを特徴とする、酸化物単結晶
    膜の製造装置。
  13. 【請求項13】酸化物単結晶基板を過冷却状態の溶融体
    に接触させてその上に酸化物単結晶膜をエピタキシャル
    成長させるための製造装置であって、 前記溶融体を保持し、前記酸化物単結晶基板を過冷却状
    態の前記溶融体に接触させるための複数の第一の炉; 前記酸化物単結晶基板の温度を調整するための、前記第
    一の炉と分離された第二の炉;及び前記酸化物単結晶基
    板を前記第二の炉と前記第一の炉との間で移動させるた
    めの移動装置を備えており、 各第一の炉内で前記酸化物単結晶基板をそれぞれ前記各
    溶融体に接触させることにより、前記酸化物単結晶基板
    に前記酸化物単結晶膜を順次積層することができるよう
    に構成されていることを特徴とする、酸化物単結晶膜の
    製造装置。
  14. 【請求項14】前記第二の炉として、長さ方向に所定の
    温度スケジュールを有するトンネル炉を備えており、こ
    のトンネル炉内において前記酸化物単結晶基板を搬送し
    つつその温度を調整し、各第一の炉内で前記酸化物単結
    晶基板をそれぞれ前記各溶融体に接触させることができ
    るように構成されていることを特徴とする、請求項13
    記載の酸化物単結晶膜の製造装置。
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