JP2002187294A - 液体収納容器、該容器の製造方法、及び該製造方法に用いられる金型 - Google Patents

液体収納容器、該容器の製造方法、及び該製造方法に用いられる金型

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロー成形により形成されるピンチオフ部を
外側に実質的に突出させずに衝撃強度およびシール性を
向上させる。 【解決手段】 インク収納容器は、多層ブロー成形によ
って形成され、筐体11とその内側の内袋12とで構成
される。内袋12は可撓性を有し、筐体11と剥離可能
である。内袋12は、肉厚が厚くなった凸部22をピン
チオフ部13の両側に有する。その凸部22での内袋1
2の外面と、凸部22に対応する筐体11の内面との間
には、空隙部20aが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を収納する容
器、該容器の製造方法、および該製造方法に用いられる
金型に関し、特に多層のブロー成形によって形成され、
外部へ液体を供給するために、液体の供給先である被供
給部と連結される液体供給部を有する液体収納容器、該
容器の製造方法、および該製造方法に用いられる金型に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液体収納容器として、多層のブロ
ー成形によって形成された容器が多方面にわたって使用
されている。ブロー成形は、熱可塑性樹脂をチューブ状
のパリソンとして押し出し、パリソンをその側方から金
型で挟み、袋状となったパリソン内に空気を吹き込んで
パリソンを膨らませ、金型の内壁に密着させて製品を得
る方法である。
【0003】ブロー成形によって容器を形成する場合、
パリソンの軸方向端部には、ピンチオフ部と呼ばれる、
熱可塑性樹脂同士の溶着部が形成される。溶着部のシー
ル強度が弱いと、外部からの衝撃等により溶着部で割れ
が生じてしまうので、特に、インクや薬品等を収納する
場合は、安全性の面からも、溶着部の衝撃強度、シール
性に優れていることが重要になってくる。
【0004】従来、ブロー成形によって形成された液体
収納容器(以下、ブロー容器という)のピンチオフ部の
溶着強度を改善するために、図9に示すように、ピンチ
オフ部101を外側に突出させた形状とし、ピンチオフ
部101での溶着面積を大きくすることによって溶着強
度を向上させたブロー容器100が知られている。
【0005】ところで、図9に示すように、外層100
a、中間層100bおおび内層100cからなる一般的
な多層構造のブロー容器100の場合、溶着強度は、積
層された3層が各層間で分断されることのない強度で保
たれていることはもちろんのこと、内層100cどうし
がどのように溶着されているかで決まってくる。したが
って、単にピンチオフ部101を外側に突出させただけ
では、ピンチオフ部101の先端にまで中間層100b
および内層100cがその肉厚を変えずに残っており、
溶着面積は大きくなるものの、溶着強度はそれほど改善
されない。
【0006】これを解決するため、図10に示すような
ブロー容器110が提案されている(特開平7−889
43号公報参照)。
【0007】すなわち、このブロー容器110は、ピン
チオフ部111の突出した両側面にそれぞれ押圧凹部1
12,113が段違いに形成された構造となっている。
押圧凹部112,113は、左右のピンチオフ部成形面
にそれぞれ互いに段違いに対向する突条が設けられた金
型を用いて、ブロー成形することによって形成される。
これにより、金型の型閉じ動作に伴って、中間層110
bおよび内層110cが金型の突条によって押し上げら
れ、ピンチオフ部111での外層110a同士の溶着面
積が多くなっている。
【0008】以上のように、ブロー成形によって形成さ
れた多層積層構造の液体収納容器にあっては、ピンチオ
フ部を外側に突出させて、容器の衝撃強度およびシール
性を向上させている。
【0009】一方、多層ブロー成形によって形成された
液体収納容器のなかでも、形状保持性を有する外層と圧
力変形性を有する内層からなる多層積層構造であり、こ
れらの層間で剥離可能な容器にあっても、内層どうしの
溶着面積を多くするため、ピンチオフ部を外側に突出さ
せることが提案されている(特開平5−310265号
公報参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の構造では、何れの場合でもピンチオフ部を突出
させた構造となっているので、容器の使用時に他のもの
と干渉してしまうことがあり、場合によっては必要な機
能を満たすことができなくあることもあった。また、使
用者が直接手で持つ位置にピンチオフ部が形成されてい
ると、取り扱いが不安定となったり、手に傷が付いたり
するといった事態も生じるおそれがあった。さらには、
このような突出したピンチオフ部は外観上も好ましくな
いものである。
【0011】また、層間で剥離可能な容器にあっては、
たとえ、ピンチオフ部を外側に突出させて内層どうしの
溶着面積を多くしても、外層と内層が剥離可能であるこ
とから、容器自体の衝撃強度およびシール性を満足させ
ることはできなかった。
【0012】本発明の目的は、ブロー成形により形成さ
れるピンチオフ部を外側に実質的に突出させずに衝撃強
度およびシール性を向上させた液体収納容器を提供する
ことである。
【0013】本発明の他の目的は、上記液体収納容器の
製造方法、該製造方法に用いられる金型等,関連する諸
発明を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の液体収納容器は、筐体を形成する外壁と、前記
外壁内面と略同等の形状を有する外面を有し、内部に液
体を収納するととも前記筐体から離脱可能な可撓性を有
する内袋を形成する内壁と、前記内壁同士が溶着された
部分が前記外壁に挟まれて保持されているピンチオフ部
と、を備える液体収納容器において,前記内壁は、前記
内壁同士が溶着された部分の両側でその肉厚が厚くなっ
ている肉厚領域を有するとともに、該内壁の肉厚領域外
面と、該肉厚領域に対応する外壁内面との間に空隙部が
形成されていることを特徴とする。
【0015】このように、ピンチオフ部の両側で内壁に
肉厚領域を有し、この肉厚領域の外面とそれに対応する
外壁の内面との間に空隙部が形成されていることで、液
体収納容器に外部から衝撃力が加わった際、この空隙部
がダンパとして機能する。さらに、内壁の肉厚領域は内
壁における梁として機能することでピンチオフ部から内
壁が一体となった部分が抜け出すことを抑制し、内袋が
不規則に変形することを防止する。その結果、衝撃力が
内袋へ伝わりにくくなり、ピンチオフ部の損傷が防止さ
れる。
【0016】また、空隙部をダンパとして利用する構成
とすることにより、ピンチオフ部を液体収納容器の外側
に突出させた構成とする必要もなくなる。これにより、
筐体の外面から見てピンチオフ部の周囲と実質的に同一
面を構成するピンチオフ部とすることも可能となる。
【0017】さらに、筐体の肉厚をピンチオフ部で厚く
することで、ピンチオフ部での筐体強度が向上するとと
もに、内袋同士の溶着面積も大きくなり、溶着強度が向
上する。
【0018】また、本発明の液体収納容器の製造方法
は、筐体を形成する外壁と、前記外壁内面と略同等の形
状を有する外面を有し、内部に液体を収納するととも前
記筐体から離脱可能な可撓性を有する内袋を形成する内
壁と、前記内壁同士が溶着された部分が前記外壁に挟ま
れて保持されているピンチオフ部と、を備える液体収納
容器の製造方法において、該液体収納容器の外面と略同
形状のキャビティを有する型と、該型より小さい径の略
円筒形の外壁用の第1パリソン及び内壁用の第2パリソ
ンを用意する工程と、該第1、第2パリソンを前記型で
挟み込むとともに、前記型外にある前記第1、第2パリ
ソンを形成する樹脂を前記型内の前記ピンチオフ部が形
成される部分に押し込む工程と、内部にエアを注入して
前記第1、第2パリソンを膨張させて前記型に沿わせ、
前記外壁及び内壁を分離可能に形成する工程と、前記ピ
ンチオフ部の近傍で前記内壁と前記外壁とを分離させ,
空隙部を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0019】また、本発明の金型は、ブロー成形に用い
られる左右一対からなる金型において、前記左右一対の
各金型におけるピンチオフ部形成面には、型締めの際に
型外にあるパリソンを形成する樹脂を型内に押し込むた
めに樹脂の一部を保持するパリソン挟圧部を有するとと
もに、前記左右一対の金型を型締めした際に、ピンチオ
フ部を形成する部分は微小な隙間を有することを特徴と
する。
【0020】なお、本明細書において、ピンチオフ部の
「根元部」および「先端部」とは、ピンチオフ部におけ
る、液体収納容器の内面から外表面へ向かう方向につい
ての根元部および先端部を意味する。
【0021】また、本発明における「多層ブロー成形」
とは、共押し出しされた多層パリソンを分割形式の金型
で挟み,上記パリソン内に加圧流体を導入して膨張させ
る、いわゆる共押し出し多層ブロー成形を意味する。
【0022】また,本発明における「液体」とは、ゾル
状の粘性流体を含む意味で用いている。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0024】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の
実施形態によるインク収納容器の概略斜視図である。ま
た、図2は、図1に示すインク収納容器の断面図であ
る。
【0025】本実施形態のインク収納容器1は、外部へ
インクを供給するためのインク供給口4が一端から突出
しているとともに、他端から把手3が突出した、略多角
柱形状(各稜線及び頂点部分は微小曲面形状をなしてい
る)の中空容器であり、ホルダ(不図示)に着脱自在に
装着されて使用される。インク供給口4には、後述する
内袋12を密閉容器とするための栓部材(不図示)が設
けられており、インク収納容器1がホルダに装着される
ことによって、栓部材を介してホルダの連結部と内袋1
2内の空間とが結合され、この連結部を介して、インク
収納容器1内のインクが消費される。把手3は、ホルダ
に装着されたインク収納容器1をホルダから取り外す際
に使用者が手を掛ける部分である。
【0026】図2に示すように、インク収納容器1は、
多層ブロー成形によって形成されたものであり、その断
面構造として、筐体11を形成する外壁と、外壁の内層
を構成し筐体11の内面と同等もしくは相似形の外面を
有する内袋12を形成する内壁とを有する。
【0027】内袋(内壁)12は可撓性を有し、かつ、
筐体(外壁)11と剥離可能である。したがって、内袋
12の内側であるインク収納部に収納されたインクの導
出に伴い、筐体11が変形することなく内袋12のみが
変形することが可能である。内袋12の厚さは、略多角
柱状の各面の中央域よりも角部(曲面形状をなす場合も
含む)を構成する部分の方が薄くなるように、各面の中
央域から周辺に向かって徐々に減少しており、インク収
納部側に凸の形状を有している。この凸の方向は、言い
換えると、面の変形方向と同じであり、インク収納部の
変形を促進する効果を有し、このような構成により特開
平9-267483号公報に記載されているように、液体の導出
に伴い、インク供給口4において特にインクジェット分
野に最適な負圧を発生することが可能である。なお、図
2は、主としてインク収納容器1の層構造を示すもので
あり、実際の各層の厚さを示すものではない。
【0028】また、インク収納容器1の後述するピンチ
オフ部13の端部において、インク収納容器1には、筐
体11と内袋12との隙間で構成される外気連通口14
が形成されている。これにより、外気連通口14から筐
体11と内袋12との間に外気を導入することができ、
インク収納部内のインクの消費に伴って内袋12を容易
に変形させることができる。
【0029】さらに、内袋12は、その内側から順に、
耐インク性を有する接液層12c、弾性率支配層12
b、ガスバリヤ性に優れたガスバリヤ層12aが積層さ
れた3層からなり、それぞれの層が接合状態で機能分離
されている。弾性率支配層12bは、インク収納容器1
の使用温度範囲内でその弾性率がほぼ一定に保たれるも
のであり、すなわち、インク収納容器1の使用温度範囲
内で内袋12の弾性率がその弾性率支配層12bによっ
てほぼ一定に保たれる。内袋12では、接液層12cが
最内層となっておれば、弾性率支配層12bおよびガス
バリヤ層12aの位置は入れ替わっても構わず、弾性率
支配層12bが最も外側の層で、ガスバリヤ層12aが
中間の層であってもよい。
【0030】このように内袋12が構成されていること
により、接液層12c、弾性率支配層12bおよびガス
バリヤ層12aという少ない層で、内袋12がそれぞれ
の層の機能を十分に発揮することが可能となり、内袋1
2の弾性率などの、温度変化に対する影響が少なくな
る。
【0031】本実施形態においては、内袋12を構成す
る最も内側の接液層12cの材質として、ポリプロピレ
ン、中間の弾性率支配層12bの材質として環状オレフ
ィンコポリマ、最も外側のガスバリヤ層12aの材質と
して、EVOH(EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体
樹脂)のけん化物)が用いられている。また、筐体11
の材質としては、内袋12の最内層と同じポリプロピレ
ンが用いられている。
【0032】ここで、内袋12を構成する3層の各層間
の接着強度は、筐体11と内袋12との接着強度(剥離
強度)に比べ、十分に大きく構成されている。そのた
め、インク収納容器1の使用時に筐体11と内袋12と
の層間剥離を容易に行えるとともに、内袋12を構成す
る各層間が剥離しないようになっている。
【0033】前述したように、インク収納容器1は多層
ブロー成形によって形成されたものであるので、インク
供給口4の側、およびその反対側の端部である、把手3
が設けられた側の端部に、ピンチオフ部13を有する。
ピンチオフ部13は、図2に示す状態において、インク
収納容器1の後端の把手3となっている部分から底部に
向かって形成されている。なお、インク供給口4側のピ
ンチオフ部13は、図2では示していない。
【0034】ピンチオフ部13の断面構造について、図
3を参照して説明する。図3は、図2に示すインク収納
容器の、ピンチオフ部を横断する方向で切断したピンチ
オフ部近傍の断面図である。
【0035】図3に示すように、ピンチオフ部13は、
その先端部が、インク収納容器1の外面構造において、
周囲の部分に対して突出した構造とはなっておらず、イ
ンク収納容器1の外面から見て、ピンチオフ部13の周
囲と実質的に同一の面を構成している。平坦なピンチオ
フ部13とすることで、インク収納容器1の取り扱い面
からも安定し、また、安全面からも手が切れるといった
問題も防止できる。さらに、インク収納容器1の外観も
損なわない形状となっている。
【0036】このような構造は、例えばインク収納容器
1を成形する金型として、ピンチオフ部13において、
食い切られる樹脂の樹脂溜めとなる凹部が設けられてい
ない金型、または、樹脂溜めとなる凹部に特殊な構造を
有する金型を用いて形成することができる。インク収納
容器1の形成母体となるパリソンを金型で挟み込むと、
ピンチオフ部13では、筐体11および内袋12は、樹
脂溜めに逃げることができない樹脂の侵入により、それ
ぞれ内側に押し上げられる。これにより、内袋12の接
液層12c同士が互いに溶着される部分の両側には、筐
体11および内袋12の肉厚が周囲の部分よりも厚くな
った部分である、筐体11による凸部21および内袋1
2による凸部22が形成される。
【0037】ここで、樹脂溜めとなる凹部に特殊な構造
を有する金型を用いた凸部21及び凸部22の形成につ
いて,図8を用いて補足する。図8は、図1に示すイン
クタンクの製造方法を説明するための要部断面図であ
り、(a)は金型の型締めが進行中の状態、(b)は型
締めが終了した状態を示している。
【0038】金型30は、製造すべきインク収納容器1
(図1参照)の外面と略同形状のキャビティを有してお
り、図8(a)に示すように、左右一対の金型30のキ
ャビティ外面には、後述する共押し出しされたパリソン
を加圧するためのパリソン狭圧領域としてのダム30b
が形成されている。インク収納容器の成形母体となる、
筐体11を形成する外壁用の樹脂層(第1パリソン)が
外側に、内袋12を形成する内壁用のガスバリア層12
a、弾性率支配層12b、接液層12cからなる樹脂層
(第2パリソン)がその内側に同心円状に配置された、
金型30より小径の円筒形のパリソン40を金型30で
挟み込む際に、まず、突起30aと対向する金型の端部
30dによりパリソン40が挟み込まれる。ここで、パ
リソン40のうち、型外の開放された空間である樹脂溜
め30eに逃げ込めない領域の樹脂40a(金型外部の
樹脂の一部)はダム30bへ押し込まれる。このとき、
突起30aと端部30dとの隙間が少なくなるにつれ
て,ダム30b内の樹脂40aは図中矢印方向、すなわ
ち、金型内(形成される容器の筐体外部から内袋内部
側)のピンチオフ部13が形成される領域へと押し込ま
れる。
【0039】そして、金型30の型締めが終了しエアな
どの流体でパリソン内部を膨らませた状態では、図8
(b)に示すように、この樹脂溜め39eに逃げ込めな
い領域の樹脂40aの押し込みにより、筐体の凸部21
及び内袋の凸部22が形成される。金型30の、ピンチ
オフ部13を形成する領域では、金型30を閉じた状態
で隙間30fが形成されるように、ダム30bの端部3
0cが構成されており、図8(b)で示される状態で
は、この隙間30fには押圧されたパリソンが存在し、
ピンチオフ部13とダム30b内の樹脂40aとは連続
している。この部分は、型から取り出した後、筐体外壁
面を基準にバリ取りを行うことで、後述するようにピン
チオフ部13を周囲と実質的に同一面に形成することが
出来るとともに、ピンチオフ部13の内壁が一体となっ
た部分が外部に露出するように形成することが出来る。
このことは、後述する空隙部を形成する上でより望まし
い。
【0040】本実施形態では、上述のように型締め完了
時に対向する金型30のパーティングライン同士が、パ
リソン40が挟まれるピンチオフ部13のパーティング
ラインを除き互いに当接する構造となっており、パリソ
ン40が挟まれるピンチオフ部13のパーティングライ
ンは若干の隙間30fを有する、すなわち、ピンチオフ
部13を形成する金型30の両端部30c同士は接触せ
ず、スリット状の微小な隙間30fを有することが望ま
しい。これは、この隙間30fを有することで、型締め
が終了するまで前述の樹脂40aの金型内への押し込み
がより確実に行なわれるためである。この結果、型締め
終了時のダム30bの容積より多くの樹脂を型締め終了
時にダム内で保持することはなくなるため,生産性が向
上する。
【0041】また、筐体の凸部21及び内袋の凸部22
の厚みは、パリソン狭圧領域にある樹脂40aの量、及
び可塑化状態の樹脂の粘弾性特性により決定される。本
実施形態において粘弾性特性が同じ樹脂を使用する場
合、厚みを増したい場合には、突起30aの突出量を多
くし、ダム30b内に押し込まれる樹脂の量を多くする
か,ダム30bの容積を減らして、多くの樹脂が金型内
に流れ込むようにすればよい。
【0042】なお、突起30aについては、開放された
樹脂溜め30eに逃げることの出来ない樹脂40aをダ
ム30bに押し込めることが出来るものであればこの形
状に限られるものではない。具体的には、図8(a)に
示す断面図で,型締め前の突起30aと端部30dとの
距離がピンチオフ部13を形成する金型30の両端部3
0c同士の距離よりも短くなっていればよい。
【0043】また、挟圧領域としてのダム30bは、型
外にあるパリソン40を形成する樹脂を型内のピンチオ
フ部13が形成される部分に押し戻すことが出来ればよ
い。具体的には、突起30aなどを設ける代わりに、金
型のピンチオフ部を形成する部分に本実施形態のような
隙間を設け,型の厚みを厚くするとともに、その隙間が
金型外方の開放された樹脂溜めに延在するようになって
いてもよい。しかしながら,本実施形態のように、樹脂
溜め30eに樹脂を逃がさないような突起30aを設け
るほうが、より確実に樹脂を金型内へと押し込むことが
出来るので望ましい。
【0044】さて、前述したように、筐体11と内袋1
2とは剥離可能である。つまり、筐体11と内袋12と
は互いに溶着されてはおらず、ピンチオフ部13におい
て、内袋12は筐体11の凸部21間に挟まれて筐体1
1に保持されている。このように、内袋12が、筐体1
1の凸部21間に挟まれることにより、筐体11による
内袋12の保持領域が大きくなるので、筐体11と内袋
12とが溶着されていないとしても、ピンチオフ部13
において内袋12が筐体11から外れることを抑制でき
る。また、仮に剥離した際に一時的に外れてしまって
も、内袋12が筐体11から離脱しにくい構成となって
いるため,結果として内袋の不規則な変形を抑制するこ
とが出来る。
【0045】ところで、外気連通口14(図2参照)
は、図4に示すように、筐体11と内袋12とが剥離さ
れることによって形成されている。しかし、この外気連
通口14を構成する、筐体11と内袋12とが剥離して
いる領域の、ピンチオフ部13全体に占める割合は小さ
いので、筐体11による内袋12の保持力に外気連通口
14が与える影響は少ない。
【0046】一方、内袋12に凸部22が形成されるこ
とにより、接液層12c、弾性率支配層12b、および
ガスバリヤ層12aの肉厚が厚くなり、ピンチオフ部1
3の根元部分での内袋12の強度を向上させることがで
きる。また、内袋12に凸部22が形成されることも、
内袋12を形成する内壁同士の溶着面積を大きくし、ピ
ンチオフ部13での内袋12を形成する内壁同士の溶着
強度を向上させるのに効果がある。なお、この効果を得
るためには、本発明者等の実験によれば、内袋12につ
いては、肉厚領域としての凸部22の厚みが、内袋12
の他の領域の厚みの平均よりも1.5倍から4倍の範囲
内にあることが望ましい。
【0047】また、凸部21,22が形成された部分に
は、筐体11と内袋12との間に空隙部20aが形成さ
れている。ここで、この空隙部20aは、内袋12によ
る凸部22の外面と、それに対応する筐体11の内面と
の間に形成されるものであればよく、必ずしも凸部21
は必要ではない。
【0048】この空隙部20aを形成するための方法と
しては、(1)ピンチオフ部を容器外面より内方に向か
って垂直に押圧または加圧する、(2)筐体の任意の個
所に設けた外気連通口より筐体と内袋との間に外気を導
入することで筐体と内袋との境界面と一旦剥離させ、ピ
ンチオフ部に外気を侵入させる、(3)容器本体を押圧
あるいは加圧変形させてピンチオフ部に外気を侵入させ
る、などの方法がある。
【0049】以下に、この空隙部20aの機能につい
て、図5を参照して説明する。図5は、図1に示すイン
ク収納容器に外部から衝撃が加わったときのピンチオフ
部の挙動を説明するための、ピンチオフ部の断面図であ
る。
【0050】例えば落下などによりインク収納容器1に
外部から衝撃力が加わると、その衝撃力は、筐体11か
ら内袋12へ伝わる。ここで、ピンチオフ部13では、
その根元部の両側において筐体11と内袋12との間に
空隙部20aが形成されているので、この空隙部20a
が衝撃を吸収するダンパの役目を果たし、内袋12へ伝
わる衝撃力を減少させることができる。
【0051】さらに、空隙部20aはピンチオフ部13
の両側に存在しているので、衝撃力が内袋12に伝わる
ことにより、図5(a)、(b)に示すように、衝撃力
の加わった向きに応じて、内袋12は左または右、ある
いは左右両方向に振れて、衝撃を吸収することができ
る。これにより、ピンチオフ部13において内袋12の
溶着部に加わるダメージが抑えられ、ピンチオフ部13
の裂けといった損傷が防止されるので、ピンチオフ部1
3からのインクの漏れを防止することができる。
【0052】また、筐体11と内袋12とは分離可能で
あるので、筐体11の凸部21に挟まれた内袋12の部
分では、衝撃力が加わった時に一瞬だけ、筐体11と内
袋12との間に空隙部20bが形成される。この空隙部
20bが形成されている間、筐体11に加わった衝撃力
は空隙部20bで略遮断される。したがって、ピンチオ
フ部13において外部から内袋12へ伝えられる衝撃力
はより小さくなり、外部からの衝撃力によるピンチオフ
部13の損傷をより効果的に防止することができる。
【0053】なお、空隙部20bの形成は一瞬であるた
め、空隙部20bが形成されることによって内袋12が
筐体11から外れることはない。また、図5(a)、
(b)に示すように内袋12が振れた後は、内袋12は
図3に示す状態に戻り、筐体11に保持される。
【0054】以上説明したように、空隙部20aおよび
空隙部20bのぞれぞれの作用により、外部からの衝撃
力が加わった際の、ピンチオフ部13での内袋12の損
傷を防止することができるが、もちろん、ピンチオフ部
13が形成された部位においてインク収納容器1の外形
形状が平坦であることも、衝撃力がピンチオフ部13に
直接加わり難くし、ピンチオフ部13の損傷防止に大き
く貢献している。また、インク収納容器1の外形形状や
重量分布等により、より高い確率で、より高い衝撃を受
ける方向に、効果的となるように、これら2種類の空隙
部20a、20bを予め配分することも可能であり、こ
うすることにより、ピンチオフ部13の損傷を防止する
ことができる。
【0055】(第2の実施形態)図6は、本発明の第2
の実施形態による液体収納容器の概略斜視図である。ま
た、図7は、図6に示す液体収容容器のピンチオフ部を
横断する方向で切断したピンチオフ部についての要部断
面図である。
【0056】本実施形態の液体収納容器50は、前述の
第1の実施形態と同様、筐体と筐体に対して分離可能な
内袋とを有しているが、内袋には例えばシャンプーやリ
ンスなどの液体を収容するものであり、注出口52を端
部に有するポンプ部材51が、口部53に設けられてい
る。このポンプ部材51に接続され,内部の液体を取り
出すための筒部55が液体収納容器50の内部に延在し
ており、その開口端部55aは、液体収納容器50の底
面56の近傍に位置している。この底面56には、前述
の第1の実施形態と同様、ピンチオフ部58が設けら
れ,その近傍の内壁の肉厚領域(図7に示す内袋59の
凸部60)の外面と、筐体の内面との間に空隙部57が
形成されている。なお、本実施形態では、外気連通口5
4は液体収納容器50の口部53に任意の加工手段で穿
孔されている。
【0057】このピンチオフ部58の近傍の構造につい
て,更に図7を用いて詳細に説明する。
【0058】本実施形態でも,前述の第1の実施形態と
同様、空隙部57は、筐体62の凸部61と、内袋59
の凸部60との間に形成されている。本実施形態では、
前述の第1の実施形態とは異なり、内袋59の構成が、
接着性樹脂を添加したポリプロピレンなどの内層59a
と、EVOHなどのバリア層59bとの積層になってい
る。もちろん、内容物の種類によっては、これに変えて
内袋を単層にしてもよい。
【0059】また、本実施形態の筐体62はポリプロピ
レンで形成されているが,その底面56については、液
体収納容器50の外周部が載置面56bを形成している
のに対して、その内側の領域56aは相対的に内袋59
側に突出している。そして、載置面56bとその内側の
領域56aとで形成される凹部内に、ピンチオフ部58
が、外部に対して突出するように設けられ,それに対応
する筐体62の外壁外面が突起56cを形成している。
このような容器であっても、上述の空隙部57を設ける
ことで,外部から衝撃が加わった際にピンチオフ部58
を保護することが出来る。
【0060】このような液体収納容器は、シャンプーや
リンスなどのほか、マヨネーズやケチャップなどの粘性
食品、シェービングクリームなどの発泡状の粘性化粧
品、液体洗剤、ゼリー状の洗顔化粧品等を収容する容器
としても好適に利用できる。また、それらの内容物に応
じて、本実施形態に示されるようなポンプを用いてもよ
いし、単なる開口としてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
層積層構造で、かつ層間剥離状態に構成された、ブロー
成形によって形成される液体収納容器のピンチオフ部に
おける内壁の肉厚領域で内壁と外壁との間に空隙部を形
成することで、この空隙部がダンパとして機能し、液体
収納容器に外部から衝撃力が加わった際のピンチオフ部
の損傷、ひいてはピンチオフ部からの液体の漏れを防止
することができる。また、これにより、ピンチオフ部
を、筐体の外面から見てピンチオフ部の周囲と実質的に
同一面に構成することもでき、ピンチオフ部が突出する
ことによる種々の不具合も防止することができる。さら
に、筐体の肉厚をピンチオフ部で厚くすることで、ピン
チオフ部での筐体や内袋の強度を向上させることができ
るとともに、内袋同士の溶着面積も大きくなるため、ピ
ンチオフ部での溶着強度を向上させることができる。ま
た、このようにピンチオフ部における種々の不具合が解
消された液体収納容器は、本発明の液体収納容器の製造
方法および金型を用いることにより製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるインク収納容器
の概略斜視図である。
【図2】図1に示すインク収納容器の、ピンチオフ部の
形成方向に沿った断面図である。
【図3】図1に示すインク収納容器の、ピンチオフ部を
横断する方向で切断したピンチオフ部近傍の断面図であ
る。
【図4】図1に示すインク収納容器の、ピンチオフ部を
横断する方向で切断した外気連通口での断面図である。
【図5】図1に示すインク収納容器に外部から衝撃が加
わったときのピンチオフ部の挙動を説明するための、ピ
ンチオフ部の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による液体収納容器の
概略斜視図である。
【図7】図6に示す液体収容容器のピンチオフ部を横断
する方向で切断したピンチオフ部についての要部断面図
である。
【図8】図1に示すインクタンクの製造方法を説明する
ための要部断面図であり、(a)は金型の型締めが進行
中の状態、(b)は型締めが終了した状態を示す。
【図9】ブロー成形によって形成された従来の液体収納
容器の一例の、ピンチオフ部近傍での断面図である。
【図10】ブロー成形によって形成された従来の液体収
納容器の他の例の、ピンチオフ部近傍での断面図であ
る。
【符号の説明】
1 インク収納容器 3 把手 4 インク供給口 11,62 筐体 12,59 内袋 13,58 ピンチオフ部 14,54 外気連通口 20a,20b,57 空隙部 21,22,60,61 凸部 30 金型 30a 突起 30b ダム 30f 隙間 40 パリソン 50 液体収納容器 51 ポンプ部材 52 注出口 53 口部 55 筒部 56 底面 56b 載置面 56c 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 9:00 B41J 3/04 102Z 22:00 B65D 1/00 C (72)発明者 山本 肇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 林 弘毅 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 越川 浩志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 北畠 健二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 清水 英一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小池 喜男 京都府京都市上京区鳥丸通中立売下ル龍前 町598番地の1 キョーラク株式会社内 (72)発明者 福本 哲也 京都府京都市上京区鳥丸通中立売下ル龍前 町598番地の1 キョーラク株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA21 KC10 KC14 3E033 AA01 AA05 BA14 BA16 BA19 BB08 CA16 DA02 DA09 DB03 DD01 DD20 DE01 FA02 FA03 GA02 3E086 AD02 AD04 BA04 BA15 BB01 BB84 CA40 DA07 DA08 4F202 AG03 AG07 AG23 AG27 AH55 AR12 CA15 CB01 CB22 CK83 4F208 AG03 AG07 AG23 AG27 AH55 AR12 LA01 LB01 LB22 LD06 LG15 LG34 LG40

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体を形成する外壁と、前記外壁の内面
    と略同等の形状を有する外面を有し、内部に液体を収納
    するととも前記筐体から離脱可能な可撓性を有する内袋
    を形成する内壁と、 前記内壁同士が溶着された部分が前記外壁に挟まれて保
    持されているピンチオフ部と、を備える液体収納容器に
    おいて,前記内壁は、前記内壁同士が溶着された部分の
    両側でその肉厚が厚くなっている肉厚領域を有するとと
    もに、該内壁の肉厚領域外面と、該肉厚領域に対応する
    外壁内面との間に空隙部が形成されていることを特徴と
    する液体収納容器。
  2. 【請求項2】 前記ピンチオフ部は、前記筐体の外面か
    ら見て前記ピンチオフ部の周囲と実質的に同一面を構成
    している請求項1に記載の液体収納容器。
  3. 【請求項3】 前記筐体の肉厚が前記ピンチオフ部で厚
    くなっている請求項1に記載の液体収納容器。
  4. 【請求項4】 前記内壁の肉厚領域は該内壁によって形
    成される液体を収容する空間側に突出している請求項1
    に記載の液体収納容器。
  5. 【請求項5】 前記内壁の肉厚領域における内壁の厚み
    が、内壁の他の領域に対して1.5倍〜4倍厚い請求項
    1に記載の液体収納容器。
  6. 【請求項6】 前記筐体と前記内袋との間に外気を導入
    するための外気連通口が形成されている請求項1に記載
    の液体収納容器。
  7. 【請求項7】 前記内袋は略多角柱形状であり、前記内
    袋の厚さは、略多角柱形状の各面の中央域よりも角部を
    構成する部分のほうが薄い請求項6に記載の液体収納容
    器。
  8. 【請求項8】 前記液体収納容器は、収納している液体
    を外部に導出するための液体導出部を有し、前記内袋
    は、液体の導出に伴い変形する際に該液体導出部におい
    て負圧を発生することを特徴とする請求項1に記載の液
    体収納容器。
  9. 【請求項9】 筐体を形成する外壁と、前記外壁の内面
    と略同等の形状を有する外面を有し、内部に液体を収納
    するととも前記筐体から離脱可能な可撓性を有する内袋
    を形成する内壁と、前記内壁同士が溶着された部分が前
    記外壁に挟まれて保持されているピンチオフ部と、を備
    える液体収納容器の製造方法において、 該液体収納容器の外面と略同形状のキャビティを有する
    型と、該型より小さい径の略円筒形の外壁用の第1パリ
    ソン及び内壁用の第2パリソンを用意する工程と、 該第1、第2パリソンを前記型で挟み込むとともに、前
    記型外にある前記第1、第2パリソンを形成する樹脂を
    前記型内の前記ピンチオフ部が形成される部分に押し込
    む工程と、 内部にエアを注入して前記第1、第2パリソンを膨張さ
    せて前記型に沿わせ、前記外壁及び内壁を分離可能に形
    成する工程と、 前記ピンチオフ部の近傍で前記内壁と前記外壁とを分離
    させ,空隙部を形成する工程と、 を有することを特徴とする液体収納容器の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記型は左右一対からなり、各型にお
    けるピンチオフ部形成面には、型締めの際に前記型外に
    ある前記第1、第2パリソンを形成する樹脂を前記型内
    に押し込むために樹脂の一部を保持するパリソン挟圧部
    を有するとともに、 前記第1、第2パリソンを形成する樹脂を前記型内の前
    記ピンチオフ部が形成される部分に押し込む工程は、前
    記パリソン挟圧部に樹脂を保持するとともに該保持され
    た樹脂を前記型内に押し込むことによって行なわれるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の液体収納容器の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 ブロー成形に用いられる左右一対から
    なる金型において,前記左右一対の各金型におけるピン
    チオフ部形成面には、型締めの際に型外にあるパリソン
    を形成する樹脂を型内に押し込むために樹脂の一部を保
    持するパリソン挟圧部を有するとともに、 前記左右一対の金型を型締めした際に、ピンチオフ部を
    形成する部分は微小な隙間を有することを特徴とする金
    型。
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