JP2002186938A - セルロース含有物の処理方法 - Google Patents

セルロース含有物の処理方法

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JP2002186938A
JP2002186938A JP2000387357A JP2000387357A JP2002186938A JP 2002186938 A JP2002186938 A JP 2002186938A JP 2000387357 A JP2000387357 A JP 2000387357A JP 2000387357 A JP2000387357 A JP 2000387357A JP 2002186938 A JP2002186938 A JP 2002186938A
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cellulose
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glucose
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Riyuushu Boku
龍洙 朴
Rieko Karasawa
利恵子 唐澤
Naoyuki Okuda
直之 奥田
Minoru Sugiura
実 杉浦
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Tsukishima Kikai Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロース含有物を糖化処理して得られる糖
を利用して発酵を行う工程の効率向上および低コスト化
を図ることを目的とする。 【解決手段】 セルロース含有物11に、少なくともエ
ンドグルカナーゼ、エクソグルカナーゼ、およびβ−グ
ルコシダーゼを含むセルラーゼ(酵素12)を加え、少
なくともセルロースが加水分解されて生成した溶解性の
糖を含有する糖含有液を得る第1の工程(糖化工程1)
と、糖含有液を固液分離して糖化液13を得る第2の工
程(固液分離工程2)と、第2の工程で得られた糖化液
13に、グルコースを消費して発酵を行う微生物を加
え、糖化液13中で、セルラーゼによる溶解性の糖の加
水分解を行うと同時に、微生物21による発酵を行う第
3の工程(同時糖化発酵工程4)を有するセルロース含
有物の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば古紙類など
のセルロース含有物を糖化し、さらに発酵させて処理す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】古紙や古紙を含む廃棄物等に代表される
セルロース含有物を処理する方法のうち、例えば、セル
ロース含有物に酵素を作用させて加水分解することによ
ってグルコースなどの糖を得、この糖をアルコール発酵
や乳酸発酵等の発酵工程に供して有価物を生産する方法
は、安全性が高く、用途の幅も広いので有効な方法であ
ると考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セルロース
を糖に加水分解する糖化工程においては、セルロースの
糖化が進むに従って糖濃度が上昇し、グルコース濃度が
5〜7重量%程度に達すると、単糖化の反応効率が著し
く低下する。具体的に、糖化工程における反応が効率良
く行われるのは、回分反応では仕込みの糖化基質(セル
ロース含有物)の濃度が1〜7重量%程度の場合であ
り、この場合に得られる糖液のグルコース濃度は1〜5
重量%程度である。一方、発酵工程における反応が効率
良く行われる発酵基質(グルコース)の濃度は、用いる
微生物や生産物によって異なるものの、後工程の濃縮コ
ストを考えると、阻害が生じない範囲でより高濃度で発
酵する方が有利である。例えばリゾプス・オリザエを用
いた乳酸の回分発酵では、仕込みのグルコースの濃度が
10〜12重量%程度のとき最も生産性が高くなる。こ
のように、糖化工程において好適な糖濃度が、発酵工程
において好適な糖濃度よりも低い場合が多いので、セル
ロース含有物を糖化して得られた糖化液を利用して発酵
を行う場合には、糖化液を濃縮してから発酵工程に供す
るのが一般的であるが、濃縮コストが多大になるという
問題があった。
【0004】また、一つの反応槽内でセルラーゼによる
セルロースの加水分解と微生物による発酵を同時に行う
方法も考えられるが、セルロース含有物を加熱殺菌する
と成分の熱変化により発酵に好ましくない成分が生じる
おそれがある。また反応槽内で生成される糖化残さが流
動性を悪化させ易いので、撹拌効率や通気効率が悪くな
り、発酵工程上好ましくない。また、一般的に用いられ
るセルラーゼの反応最適条件(温度やpH)と発酵のた
めの最適条件とが異なっている場合が多いので、結果的
に効率が悪く、経済的でない等の問題があった。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、セルロース含有物を糖化処理し、得られた糖を利用
して発酵を行う工程の効率向上および低コスト化を図る
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明のセルロース含有物の処理方法は、セルロース
含有物に、少なくともエンドグルカナーゼ、エクソグル
カナーゼ、およびβ−グルコシダーゼを含むセルラーゼ
を加え、少なくとも、セルロースが加水分解されて生成
した溶解性の糖を含有する糖含有液を得る第1の工程
と、前記糖含有液を固液分離して糖化液を得る第2の工
程と、前記第2の工程で得られた糖化液に、グルコース
を消費して発酵を行う微生物を加え、前記糖化液中で、
前記セルラーゼによる前記溶解性の糖の加水分解を行う
と同時に、前記微生物による発酵を行う第3の工程を有
することを特徴とする。
【0007】前記第2の工程後、前記第3の工程前に、
前記糖化液を、精密ろ過または紫外線照射のいずれかの
方法で除菌する除菌工程を設けることが好ましい。前記
第3の工程における前記発酵が乳酸発酵またはアルコー
ル発酵であることが好ましい。前記第3の工程における
前記発酵が乳酸発酵であり、前記微生物としてリゾプス
・オリザエ(Rizopus oryzae)を用いることが好まし
い。前記セルロース含有物が古紙類であることが好まし
い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明において処理の対象とされるセルロース含有物
は、セルロースを含有するものであれば特に制限されな
いが、特に古紙、または古紙を含む廃棄物などの古紙類
は、前処理無しで、または簡単な前処理だけで酵素によ
る糖化処理を行うのに好適であるので好ましい。ここで
の古紙を含む廃棄物とは、例えば家庭から排出される都
市ゴミ、飲食産業やオフィス、印刷業者などから排出さ
れる事業系廃棄物などである。
【0009】図1は本発明のセルロース含有物の処理方
法の一実施形態を示す工程図である。まず糖化工程1
(第1の工程)においては、必要に応じて前処理したセ
ルロース含有物11に酵素12としてセルラーゼを加
え、さらに必要に応じて水を補給し、これらを撹拌して
セルラーゼによるセルロースの加水分解を行って糖含有
液を得る。前処理は、古紙を含む廃棄物の場合は酸、ア
ルカリなどの薬品や高温、高圧によらない簡単な前処理
が好ましく、例えば、裁断(シュレッディング)だけの
前処理や、水を加えてミキシングして繊維をほぐす離解
処理等が好適である。一方、廃材、稲わら、バガスなど
ヘミセルロースやリグニンの含有量が多いものである場
合には、化学処理や蒸煮、爆砕、微粉砕処理などの前処
理を行うことが、セルロースとセルラーゼの反応性を高
めるうえで好ましい。
【0010】本発明で用いられるセルラーゼは、少なく
ともエンドグルカナーゼ、エクソグルカナーゼ、および
β−グルコシダーゼを含むものであればよく、特に限定
されない。糖化工程1において、セルラーゼの使用量
は、基質であるセルロース含有物11の1gに対して、
後述するFPUの活性測定法により測定したときの値が
3FPU〜100FPU程度となるように設定すること
が好ましく、10FPU〜30FPUがより好ましい。
セルラーゼの使用量が少なすぎるとセルロースの加水分
解反応が効率的に進まず、多すぎるとセルラーゼのコス
トが大きくなり経済性が損なわれる。ここで用いたFP
Uの活性測定法は次の通りである。まず、濾紙(ワット
マンNo.1)50mgを基質とし、これに酵素液0.
5mLとクエン酸緩衝液(pH4.8、0.05M)
1.0mLを加え、50℃で1.0時間酵素反応を行っ
た後、ジニトロサリチル酸試薬3.0mLを加え、10
0℃で5.0分間加熱し発色させる。冷却後、これにイ
オン交換水または蒸留水20mLを加え540nmの波
長で比色定量する。1分間に1μmolのグルコースに相
当する還元糖を生成する酵素量を1ユニット(FPU)
とした。なお、タンパク質の測定法はローリー法などの
一般的な方法で行うことができる。
【0011】糖化工程1における水の供給量は、セルロ
ース含有物11および酵素12を含むスラリーが撹拌可
能な粘度となるように適宜設定し得る。糖化工程1の反
応条件は、通常のセルラーゼによる糖化条件を適用する
ことができる。例えばpH4〜6、温度40〜60℃程
度が好ましく、また緩衝剤として例えば酒石酸カリウム
と酒石酸との混合溶液を0.05mol/L程度加えても
よい。
【0012】糖化工程1においては、セルロース含有物
11に含まれるセルロースがセルラーゼの作用によって
糖化され、セロビオース、セロトリオースなどのオリゴ
糖やグルコース等の溶解性の糖が生成される。これによ
り、スラリーの粘度が低下し撹拌効率が向上する。
【0013】糖化工程1における反応時間(滞留時間)
は、短すぎるとセルロースの糖化が十分に行われず、そ
の結果、最終的に得ようとしている発酵生産物の収率が
低くなる。一方、長すぎると反応槽の容積が大きくな
り、設備コスト及び撹拌エネルギーが増大して経済性が
悪くなる。したがって、糖化工程1における反応時間
は、セルロースの大部分が溶解性の糖に加水分解される
程度に設定するのが好ましい。例えば10〜50時間程
度が好ましい。糖化工程1終了後に得られる糖含有液の
組成は、原料として用いたセルロース含有物の種類や糖
化工程1での反応条件によっても異なるが、セロビオー
ス、セロトリオースなどのオリゴ糖、グルコース、その
他の溶解性の糖の他に、セルロース含有物11に由来す
る無機イオン(Ca2+、Mg2+、Na+など)や、リグ
ニンやヘミセルロースなどの不溶性物質、およびセルラ
ーゼ等が含まれ得る。
【0014】次に第2の工程として、糖化工程1で得ら
れた糖含有液を固液分離して(固液分離工程2)、固形
分が除去された糖化液13を得る。固液分離手段として
は、ろ過や遠心分離などの一般的な固液分離手段でよい
が、消費電力が少ないベルトフィルター、フィルタープ
レスなどのろ過手段が好ましい。この固液分離工程2で
は、リグニンやヘミセルロース等の不溶性物質が固相と
して除去され、液相すなわち固液分離工程2終了後に得
られる糖化液13には、セロビオース、セロトリオース
などのオリゴ糖、グルコース、その他の溶解性の糖の他
に、古紙類に由来する無機イオン(Ca2+、Mg2+、N
+など)、およびセルラーゼ等が含まれる。ここで、
セルラーゼの成分のうちのエンドグルカナーゼとエクソ
グルカナーゼの一部は基質に吸着された状態で、固形分
(固相)と一緒に除去されるが、残りのエンドグルカナ
ーゼやエクソグルカナーゼ、およびβ−グルコシダーゼ
の大部分は液相中に存在しているため、固液分離工程2
後の糖化液13中に含有されている。
【0015】一方、固液分離工程2により除去された固
形分は、糖化残さ14として焼却処理などの適宜の処理
に供される。あるいは、図示してないが、除去された固
形分の一部または全部を再び糖化工程1に戻してもよ
い。後者によれば、前記糖化工程1において溶解性の糖
に分解されなかったセルロースを再び加水分解反応に供
することができるので、結果的にセルロースの滞留時間
を長くすることができる。
【0016】次いで、固液分離工程2で得られた糖化液
13を、好ましくは除菌処理(除菌工程3)した後、第
3の工程である同時糖化発酵工程4に供する。糖化液1
3を除菌する際には、糖化液13に含有されているセル
ラーゼの酵素活性をできるだけ保持することが好まし
い。そのためには、精密濾過による除菌法や紫外線照射
による除菌法を採用することが好ましい。精密濾過膜を
用いる場合、膜の孔径は100kD〜0.5μmの範囲
であることが望ましい。紫外線照射を行う場合には、照
射量を5〜100mW・秒/cm2とすることが好まし
く、この範囲の照射量であれば、コンタミネーションの
原因となる細菌類をほぼ完全に除去できるとともに、セ
ルラーゼ活性の低下も少なく抑えられる。この除菌工程
3で除去された雑菌等15は燃焼処理などの適宜の処理
に供される。なお、糖化液13を発酵基質として用いる
際には、これを除菌することが望ましいが、例えば好熱
性微生物や耐塩性微生物を用いて高温や高塩濃度などの
特殊な条件下で発酵するなどしてコンタミネーションの
おそれがない場合など、除菌工程3を省略できる場合も
ある。
【0017】同時糖化発酵工程4では、糖化液13に、
グルコースを消費して発酵を行う微生物21を加え、糖
化液13中に含まれているオリゴ類や、グルコース以外
のその他の溶解性の糖を、同じ糖化液13中に含まれる
エンドグルカナーゼ、エクソグルカナーゼ、およびβ−
グルコシダーゼ等のセルラーゼにより加水分解して、グ
ルコースを生成させると同時に、このグルコースを炭素
源として前記微生物21による発酵を行って発酵生産物
17を得る。セルラーゼは、前述したように固液分離工
程2後の糖化液13に含まれているので新たに添加しな
くてよいが、さらに加えてもよい。また必要に応じて、
発酵に用いられる培地成分であって糖化液13には含ま
れていない培地成分16を殺菌したうえで添加する。微
生物21はグルコースを炭素源として発酵を行い得るも
のであれば限定はされないが、乳酸発酵又はアルコール
発酵を行うものが好適である。特に真菌類に含まれるリ
ゾプス・オリザエ(Rizopus oryzae)などの糸状菌を
用いて乳酸発酵を行うと、培地成分16としては糖以外
に少量の無機塩を加えればよく、また菌体が集合体とな
り易くて培地との分離が容易であり、さらには発酵後の
培地からの乳酸の分離精製が容易であることから好まし
い。
【0018】同時糖化発酵工程4における反応条件は、
セルラーゼによる糖化反応が進行し得る範囲内で、微生
物21による発酵に好適な条件に設定することが好まし
い。例えばリゾプス・オリザエを用いて糖化と同時に乳
酸発酵を行う場合には、温度30〜37℃、pH4〜
6、通気量0.2〜1vvm程度に設定すること好まし
い。またリゾプス・オリザエを用いて乳酸発酵を行う場
合の好ましい培地組成は下記表1の通りであるので、こ
れらのうち糖化液13に含まれていない無機塩や窒素源
等を、表1の濃度範囲となるように添加することが好ま
しい。同時糖化発酵工程4における反応時間(滞留時
間)は、短すぎると単糖化と発酵が十分に進行せず、生
産物の収率が低くなり、長すぎると発酵槽の容積が大き
くなり、設備コスト及び通気撹拌エネルギーが増大して
経済性が悪くなる。生産物、用いる微生物、および培養
条件によっても異なるが、例えばリゾプス・オリザエを
用いた乳酸発酵の場合、70〜120時間に設定するの
が好ましい。同時糖化発酵工程4終了後には、発酵液か
ら発酵生産物17を分離して精製のための工程に供す
る。
【0019】
【表1】
【0020】本実施形態によれば、まず糖化工程1にお
いてセルロース含有物11にセルラーゼを作用させるこ
とにより、セルロース含有物11のうち発酵工程に利用
可能な成分を溶解性の糖の形態とすることができる。し
たがって、糖化工程1の後に固液分離2を行って得られ
る糖化液13には、発酵工程に利用されない成分はあま
り含まれておらず、加水分解後に発酵基質となり得る溶
解性の糖が高い比率で含まれている。また流動性を低下
させる原因となる不溶性物質は固液分離2により除去さ
れるので、糖化液13中の反応は効率良く進む。また、
糖化工程1における反応条件は、セルラーゼによる加水
分解反応に好適な条件に設定し、同時糖化発酵工程4に
おいては、微生物21による発酵に好適な条件に設定す
ることができるので、これにより全体としての反応効率
を向上させることができる。さらに同時糖化発酵工程4
では、糖化反応によりグルコースが生成されると同時
に、グルコースを消費する発酵が行われるので、グルコ
ース濃度が高くなりすぎて糖化反応が阻害されるのが防
止される。したがって、糖化液13中のオリゴ糖やその
他の溶解性の糖のほとんどをグルコースにまで分解する
ことが可能であり、これによって、発酵生産物17の収
率も向上し、発酵生産物17を高濃度で含有する発酵液
を得ることが可能となる。
【0021】すなわち、セルロース含有物11を糖化処
理して得られる糖を利用して発酵を行う工程において、
コストを下げるためにはセルラーゼの使用量を増やさず
に、かつ高い糖濃度(例えばグルコース換算で10%程
度)で糖化反応を行うことが好ましい。しかし、糖濃度
が高いとグルコースへの加水分解反応が進みにくい。そ
こで、本実施形態では糖化工程1においては、多糖類ま
での加水分解反応を行い、滞留時間や酵素量を増やして
までグルコースの生成量を増加させることはせずに、次
の同時糖化発酵工程4で多糖類をグルコースに分解す
る。同時糖化発酵工程4では、多糖類は分解されてグル
コースになると同時にほとんどが微生物により代謝され
るのでグルコース濃度が上昇する現象はほとんど見られ
ず、グルコースへの加水分解反応はスムーズに進む。し
たがって、本実施形態によれば、セルロース含有物11
を糖化処理して得られる糖を利用して発酵を行う一連の
工程を効率良く行うことができ、低コスト化も図れる。
また濃縮工程を経ずとも発酵生産物17を高濃度で含有
する発酵液を効率良く得ることが可能である。さらにま
た、固液分離工程2を行った後に除菌を行えば、精密濾
過または紫外線照射などの加熱によらない除菌方法でも
十分な除菌効果を得ることができる。例えば古紙などの
セルロース含有物に由来する糖を発酵基質として利用す
る場合に、加熱による殺菌を行うと、古紙の製紙工程や
印刷工程に由来する無機イオンとグルコースとが共存し
ている状態で加熱することになるので、錯体が形成さ
れ、微生物の発酵基質として資化され難くなるが、本実
施形態では、加熱によらない方法で除菌を行うので、こ
のような問題が生じない。
【0022】
【実施例】以下、具体的な実施例を示して本発明の効果
を明らかにする。 (実施例1)セルロース含有物11として、使用済みの
オフィス古紙を裁断(シュレッディング)したものを用
意した。酵素12としては市販のセルラーゼ(商品名:
セルロシンT2、阪急バイオインダストリー社製、30
0FPU/gタンパク質)を古紙1gに対して30FP
U、すなわち古紙1gに対してタンパク質として0.1
g添加した。まず、糖化槽に古紙、水、および酵素を入
れ、これらを撹拌しながら酵素によるセルロースの加水
分解を行った(糖化工程1)。基質(古紙)の初期濃度
は200g/Lとし、基質に対する酵素の量は5重量%
とした。反応条件は、pH4.5、温度45℃とした。
糖化槽としては温水ジャケットを備えた2軸のディスク
型撹拌槽(容量6L)を用いた。pHは2N硫酸により
調節した。反応時間を24時間および48時間の2通り
とし、それぞれで得られた糖含有液について、遠心分離
(2500ppm、5分間)を用いて固液分離した後の糖
化液13中の還元糖(グルコースを含む)の含有量およ
びグルコースの含有量をそれぞれ測定した。反応時間2
4時間の糖化液には、還元糖が90g/L、グルコース
が50g/L含まれており、全還元糖に対するグルコー
スの割合は56重量/重量%であった。一方、反応時間
が48時間の糖化液には、還元糖が110g/L、グル
コースが55g/L含まれており、全還元糖に対するグ
ルコースの割合は50重量/重量%であった。また反応
時間48時間の糖化液における還元糖110gの内訳
は、グルコース55g、セロビオース40g、セロトリ
オース6gであった。これらの結果を下記表2、3に示
す。
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】前記で得られた反応時間48時間の糖化液
を、孔径0.2μmのフィルターに通して除菌した後、
通気手段を備えた培養槽(東京理科器械(株)製、微生
物様ファーメンターMBF−500MEに径80mm長
さ200mmのアンカー翼を設置したもの)に入れ、表
4の培地組成が得られるように必要な培地成分16を加
熱殺菌してから添加し、さらに微生物21としてリゾプ
ス・オリザエNRRL株(United States Department o
f Agriculture, Agricultural Research Service, Nati
onal Center for Agricultural Utilization Research
より入手したもの)を加えて、通気撹拌を行いながら糖
化と発酵を同時に行った(同時糖化発酵工程4)。条件
は、温度30℃、pH5〜6、通気量0.5〜2vvmと
した。3日間、同時糖化発酵を行って得られた発酵液中
の乳酸量を測定したところ74g/Lであった。これよ
り同時糖化発酵前の糖化液中の還元糖量に対する乳酸の
収率は67%であった。また最初に糖化槽に入れた古紙
量に対する乳酸の収率は37%であった。この結果を下
記表5に示す。
【0026】(比較例1)前記実施例1において得られ
た反応時間48時間の糖化液を、加熱殺菌した後に、実
施例1と同様の培養槽に入れて同時糖化発酵を行った。
3日間、同時糖化発酵を行って得られた発酵液中の乳酸
量を測定したところ43g/Lであり、同時糖化発酵前
の糖化液中の還元糖量に対する乳酸の収率は39%であ
った。また最初に糖化槽に入れた古紙量に対する乳酸の
収率は22%であった。この結果を下記表5に示す。
【0027】(比較例2)表4の培地組成を有し、糖1
10g/Lがグルコースのみからなる培地を調製し、こ
れを用いて実施例1と同じ条件で乳酸発酵を行った。セ
ルラーゼは添加しなかった。3日間発酵を行って得られ
た発酵液中の乳酸量を測定したところ92g/Lであ
り、最初の培地中の還元糖量(グルコース量)に対する
乳酸の収率は84%であった。また最初に糖化槽に入れ
た古紙量に対する乳酸の収率は46%であった。この結
果を下記表5に示す。
【0028】(比較例3)一つの反応槽で、最初からセ
ルロースの加水分解と乳酸発酵を同時に行った。セルロ
ース含有物としては、使用済みのオフィス古紙を離解処
理した後、加熱殺菌したものを用いた。酵素としては実
施例1と同様の市販のセルラーゼを使用した。微生物と
しては実施例1と同様のリゾプス・オリザエNRRL株
を用いた。まず、実施例1と同様の培養槽に古紙、水、
酵素を入れるとともに、表4の培地組成が得られるよう
に必要な培地成分を加熱殺菌してから添加し、さらに微
生物を入れた。古紙の初期濃度は100g/Lとし、2
4時間後に50g/Lを加え、さらに48時間後に50
g/Lを加えたが、培養槽中のスラリーの流動性は悪か
った。基質に対する酵素の量は前記実施例1と同様と
し、最初から全量を添加した。実施例1と同じ条件で、
通気撹拌を行いながら糖化と発酵を同時に行った。培養
槽に入れた古紙の量の合計が200g/Lとなってから
2日間、すなわち最初から7日間の同時糖化発酵を行っ
て得られた発酵液中の乳酸量を測定したところ36g/
Lであった。これより培養槽に入れた古紙量に対する乳
酸の収率は18%であった。この結果を下記表5に示
す。
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】表5の結果より、糖化工程後に加熱殺菌を
行った比較例1では、加熱殺菌時に酵素が失活するの
で、同時糖化発酵工程においては実質的に発酵だけが行
われ、55g/Lのグルコースから43g/Lの乳酸が
生成されたに過ぎない。これに対して実施例1では、糖
化工程後の同時糖化発酵工程において、グルコース以外
の還元糖(46g/L)がグルコースに加水分解され、
これが発酵に用いられたと考えられる。このため全還元
糖に対する乳酸の収率は、糖としてグルコースのみを用
いた比較例2には及ばないものの、比較例1と比べると
格段に向上した。また加熱殺菌したセルロース含有物を
1段で同時糖化発酵した比較例3では、撹拌効率が悪
く、また糖化反応の温度が至適温度よりも低いため、乳
酸の収率も非常に低かった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、セ
ルラーゼによる糖化反応を二段階に分けて行い、一段目
ではセルロースを溶解性の糖に加水分解し、固液分離を
行って固形分を除去した後、二段目でグルコースにまで
糖化すると同時に、グルコースを炭素源として発酵を行
うことによって、セルロース含有物を糖化処理してグル
コースを得、これ利用して発酵を行う一連の工程におけ
る効率を向上させることができる。またグルコースの収
率を向上させることができる。これにより発酵生産物の
収率が向上するので、濃縮工程を経ずとも、発酵生産物
を高濃度で含有する発酵液を得ることでき、低コスト化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセルロース含有物の処理方法の一実施
例を示す工程図である。
【符号の説明】
1…糖化工程、 2…固液分離工程、 3…除菌工程、 4…同時糖化発酵工程、 11…セルロース含有物、 12…酵素、 13…糖化液、 21…微生物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12S 3/04 (C12N 1/14 //(C12N 1/14 C12R 1:845) C12R 1:845) (C12P 7/06 (C12P 7/06 C12R 1:845) C12R 1:845) (C12P 7/56 (C12P 7/56 C12R 1:845) C12R 1:845) B09B 3/00 ZABA (72)発明者 杉浦 実 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 Fターム(参考) 4B064 AC03 AD33 CA05 CC12 CD09 CD24 DA16 4B065 AA69X BB15 BC05 CA06 CA10 CA55 4D004 AA12 AC05 BA10 CA04 CA13 CA15 CA20 CA46 CB05 CB12 CB21 CC07 4D006 GA07 KA72 KB21 PA10 PB12 PB24 PC12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロース含有物に、少なくともエンドグ
    ルカナーゼ、エクソグルカナーゼ、およびβ−グルコシ
    ダーゼを含むセルラーゼを加え、少なくとも、セルロー
    スが加水分解されて生成した溶解性の糖を含有する糖含
    有液を得る第1の工程と、 前記糖含有液を固液分離して糖化液を得る第2の工程
    と、 前記第2の工程で得られた糖化液に、グルコースを消費
    して発酵を行う微生物を加え、前記糖化液中で、前記セ
    ルラーゼによる前記溶解性の糖の加水分解を行うと同時
    に、前記微生物による発酵を行う第3の工程を有するこ
    とを特徴とするセルロース含有物の処理方法。
  2. 【請求項2】前記第2の工程後、前記第3の工程前に、
    前記糖化液を、精密ろ過または紫外線照射のいずれかの
    方法で除菌する除菌工程を有することを特徴とする請求
    項1記載のセルロース含有物の処理方法。
  3. 【請求項3】前記第3の工程における前記発酵が乳酸発
    酵またはアルコール発酵であることを特徴とする請求項
    1または2のいずれかに記載のセルロース含有物の処理
    方法。
  4. 【請求項4】前記第3の工程における前記発酵が乳酸発
    酵であり、前記微生物としてリゾプス・オリザエ(Rizo
    pus oryzae)を用いることを特徴とする請求項1また
    は2のいずれかに記載のセルロース含有物の処理方法。
  5. 【請求項5】前記セルロース含有物が古紙類であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のセルロー
    ス含有物の処理方法。
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