JP2011083238A - 樹皮原料から糖類を製造する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 樹皮を糖類製造用の原料として利用する際に、より少ない投入エネルギーで効率的に糖化するための前処理方法及び酵素糖化方法の提供する。
【解決手段】 樹皮原料を、アルカリ化合物の水溶液と混合しながら繊維化するアルカリ混合繊維化処理工程、該繊維化処理物を水洗浄する洗浄工程、及び、洗浄された繊維を酵素で糖化処理する酵素糖化工程を有する、樹皮原料から糖類を製造する方法。前記繊維化処理工程で得られた繊維の平均繊維長が2〜4mm、かつ平均繊維径が100〜400μmである、前記樹皮原料から糖類を製造する方法。アルカリ混合繊維化処理工程が、ニーダーを用いる処理工程である前記樹皮原料から糖類を製造する方法。アルカリ混合繊維化処理工程において使用するアルカリ化合物の水溶液が、樹皮1に対して1〜6の範囲である、前記樹皮原料から糖類を製造する方法。
【選択図】 なし
【解決手段】 樹皮原料を、アルカリ化合物の水溶液と混合しながら繊維化するアルカリ混合繊維化処理工程、該繊維化処理物を水洗浄する洗浄工程、及び、洗浄された繊維を酵素で糖化処理する酵素糖化工程を有する、樹皮原料から糖類を製造する方法。前記繊維化処理工程で得られた繊維の平均繊維長が2〜4mm、かつ平均繊維径が100〜400μmである、前記樹皮原料から糖類を製造する方法。アルカリ混合繊維化処理工程が、ニーダーを用いる処理工程である前記樹皮原料から糖類を製造する方法。アルカリ混合繊維化処理工程において使用するアルカリ化合物の水溶液が、樹皮1に対して1〜6の範囲である、前記樹皮原料から糖類を製造する方法。
【選択図】 なし
Description
本発明は、樹皮を糖類製造用の原料として利用するための前処理方法及び該前処理樹皮を原料とする酵素糖化方法に関する。
地球温暖化を抑制するための二酸化炭素排出削減策の一つとして、バイオマスの有効利用が注目されている。バイオマスのエネルギー転換の方法としては、多数の著書(非特許文献1〜4)に示されているように、熱分解、ガス化、嫌気性発酵などが広く行なわれているが、その中でも、バイオマスを加水分解して糖化、さらに発酵することによりエタノールを得る方法が広く研究されている。エタノールは液体燃料として、特に輸送用燃料として利用することが可能であり、既にアメリカやブラジルではトウモロコシやサトウキビから得られるデンプンや砂糖を原料としてバイオエタノールを製造するプロセスが実用化されている。これらの原料ではガソリン価格が高騰した場合、本来、食用として生産されたはずのトウモロコシやサトウキビなどがバイオエタノール原料として流用されることが指摘されている。そこで、食料とは競合しない未利用バイオマスを原料としたバイオエタノール生産が求められている。
未利用バイオマスとしては稲ワラやバガスなどの草本系バイオマスと林地残材や間伐材などの木質系バイオマスがあげられる。このうち稲わらやバガスなどの草本系バイオマスは一般に単年生であり、年間における入手可能な期間が短く、単位体積あたりの重量(以下、容積重)が低い(150以上、300kg/m3未満)。一方、木質系バイオマスは一般に多年生であるため、通年で入手可能であることと、容積重が高い(300kg/m3以上)ことが特徴であるといえる。草本系バイオマスでは短期間で排出される原料をストックするヤードが必要であるのに対し、木質系バイオマスではこのような心配が無く、さらに容積重が高いために原料の輸送コストも低く抑えることが出来ると考えられる。
一方、パルプ材や建材利用を目的とした事業植林が活発に行われており、国内企業が行う海外植林面積は40万haに達するとも言われている。このうち、大多数を占めるのがパルプ材として植栽されているユーカリである。ユーカリは成長が早く、10年程度で伐採が可能となることから、既に伐採、チップ化を経て国内でのパルプ製造が行われている。
樹木は細胞分裂が活発な形成層を境界にその内側の木部と外側の樹皮に分けられる。若いユーカリでは、樹皮は木部と比べてリグニン含量が比較的に低く、可溶性成分を多く含み柔軟である。さらに、樹皮は死んだ組織の外樹皮と生きている組織の内樹皮に分けられる。
樹木は細胞分裂が活発な形成層を境界にその内側の木部と外側の樹皮に分けられる。若いユーカリでは、樹皮は木部と比べてリグニン含量が比較的に低く、可溶性成分を多く含み柔軟である。さらに、樹皮は死んだ組織の外樹皮と生きている組織の内樹皮に分けられる。
外樹皮は主に周皮あるいはコルク層からなり、木材組織を機械的損傷から守るとともに、温度と湿度の変動を小さくしている。
内樹皮は師要素、柔細胞および厚壁細胞からなり、師要素は液体と栄養素の運搬の機能を持ち、柔細胞はデンプン等の栄養素貯蔵の機能を持ち、内樹皮の師要素間に介在する。厚壁細胞は支持組織として機能し、木部の年輪と同じように層状に観察され、形によって靭皮繊維とスクレレイドとに区別される。
内樹皮は師要素、柔細胞および厚壁細胞からなり、師要素は液体と栄養素の運搬の機能を持ち、柔細胞はデンプン等の栄養素貯蔵の機能を持ち、内樹皮の師要素間に介在する。厚壁細胞は支持組織として機能し、木部の年輪と同じように層状に観察され、形によって靭皮繊維とスクレレイドとに区別される。
樹皮組織は、大きく分けて、繊維、コルク細胞及び柔細胞を含む微細物質からなる。樹皮の繊維は、木部の繊維と化学的に似ており、セルロース、ヘミセルロース及びリグニンからなる。コルク細胞及び柔細胞を含む微細物質には多量の抽出成分が存在し、コルク細胞の壁にはスベリン類が、微細物質画分にはポリフェノール類が多い。このように、樹皮は木部と異なり多くの有用な可溶性成分を含有し、その量は乾燥質量の20から40%に達し、しかも繊維画分には木部と同様な繊維質を有しているという優れた性質を有している。しかし、樹皮は、材木用途では使用されず、製紙工程のパルプ化の際には、わずかに混入してもパルプの品質を低下させるため、枝や根とともに植林地で肥料として土壌に戻されるか、製材工場又はチップ工場で剥皮され焼却されており、木質系バイオマスとして有効利用されていない。
木質系バイオマスの糖化・発酵方法としては、多数の著書(非特許文献1〜3)に示されているように、様々な方法が研究されてきているが、その中でも、酸糖化法又は酵素糖化法により単糖化し、さらに発酵させる方法が広く研究されている。
酸糖化法は硫酸などの無機酸によって木質バイオマスを加水分解して糖を得る方法であり、その濃度によって、希酸法と濃酸法が提案されている(特許文献1及び2)。希酸法では、温度、圧力がともに高く、添加した酸により装置が腐食してしまう。さらに生成した糖類と酸を分離するのが困難で経済的に有効な酸回収方法がない等の問題がある。また、濃酸法は、比較的に温度および圧力が低いため、安価な反応装置材料が利用でき、グルコースの収率も高い。しかし、希酸法と同様に生成した糖類から経済的に有効な酸の分離・回収法がないため、多量の廃酸が発生するという問題がある。
酸糖化法は硫酸などの無機酸によって木質バイオマスを加水分解して糖を得る方法であり、その濃度によって、希酸法と濃酸法が提案されている(特許文献1及び2)。希酸法では、温度、圧力がともに高く、添加した酸により装置が腐食してしまう。さらに生成した糖類と酸を分離するのが困難で経済的に有効な酸回収方法がない等の問題がある。また、濃酸法は、比較的に温度および圧力が低いため、安価な反応装置材料が利用でき、グルコースの収率も高い。しかし、希酸法と同様に生成した糖類から経済的に有効な酸の分離・回収法がないため、多量の廃酸が発生するという問題がある。
酵素糖化法はリグノセルロースをセルラーゼやヘミセルラーゼ等の酵素によって糖化する方法であり、酸糖化よりも穏和な条件で糖化が可能であることから、装置材質の制限がなく、排出物の処理も簡便である。しかし、リグノセルロース中のセルロースはリグニンおよびヘミセルロースによって覆われており、酵素が容易にセルロースへ接触できないため糖化率が低いのが一般的である。そこで、糖化率の向上のために、酵素処理前の原料に前処理を行う方法が研究されている。例えば、微粉砕処理、加圧熱水処理、蒸煮・爆砕処理などの物理的前処理や、酸やアルカリなどの薬品による化学的前処理がある。
物理的前処理のうち微粉砕処理は、原料の微粉砕化によってセルロースを覆っているリグニンやヘミセルロースの一部を剥離させて糖化を促進させるものである。また、加圧熱水処理は、高温の熱水によりリグニンやヘミセルロースを軟化してセルロースから分離する方法である。更に、加圧熱水処理後、更に機械的粉砕処理を行う前処理方法(特許文献3参照)も知られている。
またバイオマスを高温高圧処理後、瞬時に大気圧またはその付近の低温低圧条件下に放出してする蒸煮・爆砕処理方法では、セルロースを覆っているリグニンとヘミセルロースに亀裂を生じさせることによって、酵素がセルロースに接触可能となる(特許文献4参照)。
またバイオマスを高温高圧処理後、瞬時に大気圧またはその付近の低温低圧条件下に放出してする蒸煮・爆砕処理方法では、セルロースを覆っているリグニンとヘミセルロースに亀裂を生じさせることによって、酵素がセルロースに接触可能となる(特許文献4参照)。
化学的前処理は、薬剤により、セルロースを覆っているリグニンやヘミセルロースを軟化もしくは溶解させることによって除去する方法であり、代表的な化学的前処理として、アルカリ処理(特許文献5参照)が知られている。
また、上記の物理的前処理とアルカリによる前処理とを組み合わせた方法として、原料を粉砕した後にアルカリ処理し、その後さらに湿式粉砕するもの(特許文献6参照)が存在する。また、物理的前処理とアルカリによる前処理を同時に行う方法として、原料を二軸押出機中でアルカリ性水溶液と練混する方法(特許文献7、8参照)が存在する。
前記したような前処理方法は、木部と比べてリグニン含量が低く、可溶性成分を多量に含む樹皮を酵素糖化により糖類製造原料として利用する場合に必ずしも最適化された方法ではない。
従って、本発明は、樹皮を糖類製造用の原料として利用する際に、より少ない投入エネルギーで効率的に糖化するための前処理方法及び酵素糖化方法の提供を課題とする。
従って、本発明は、樹皮を糖類製造用の原料として利用する際に、より少ない投入エネルギーで効率的に糖化するための前処理方法及び酵素糖化方法の提供を課題とする。
前記課題を解決するため鋭意研究した結果、本発明の構成は以下の通りである。
(1) 樹皮原料を、アルカリ化合物の水溶液と混合しながら繊維化するアルカリ混合繊維化処理工程、該繊維化処理物を水洗浄する洗浄工程、及び、洗浄された繊維を酵素で糖化処理する酵素糖化工程を有することを特徴とする、樹皮原料から糖類を製造する方法。
(2) 前記繊維化処理工程で得られた繊維の平均繊維長が2〜4mm、かつ平均繊維径が100〜400μmであることを特徴とする、(1)に記載の樹皮原料から糖類を製造する方法。
(3) 前記アルカリ混合繊維化処理工程が、ニーダーを用いる処理工程であることを特徴とする、(1)〜(2)のいずれかに記載の樹皮原料から糖類を製造する方法。
(4) 前記アルカリ混合繊維化処理工程において使用するアルカリ化合物の水溶液が、樹皮1に対して1〜6の範囲であることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載の樹皮原料から糖類を製造する方法。
(1) 樹皮原料を、アルカリ化合物の水溶液と混合しながら繊維化するアルカリ混合繊維化処理工程、該繊維化処理物を水洗浄する洗浄工程、及び、洗浄された繊維を酵素で糖化処理する酵素糖化工程を有することを特徴とする、樹皮原料から糖類を製造する方法。
(2) 前記繊維化処理工程で得られた繊維の平均繊維長が2〜4mm、かつ平均繊維径が100〜400μmであることを特徴とする、(1)に記載の樹皮原料から糖類を製造する方法。
(3) 前記アルカリ混合繊維化処理工程が、ニーダーを用いる処理工程であることを特徴とする、(1)〜(2)のいずれかに記載の樹皮原料から糖類を製造する方法。
(4) 前記アルカリ混合繊維化処理工程において使用するアルカリ化合物の水溶液が、樹皮1に対して1〜6の範囲であることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載の樹皮原料から糖類を製造する方法。
本発明により、樹皮を糖類製造用の原料として利用する際に、より少ない投入エネルギーで効率的に糖化するための前処理方法及び酵素糖化方法の提供が可能となった。
以下、本発明の「樹皮原料から糖類を製造する方法」について詳述する
本発明の原料は木本植物の樹皮である。樹皮原料は、入手できる状態のままで原料とすることができる。通常、搬送時の取り扱い性等を考慮して数十cm2から数m2に裁断乃至粉砕されている状態のものであれば、そのまま処理することができる。樹皮原料が大きい場合、断裁機、チッパー、破砕機などにより、以下のアルカリ混合繊維化処理の装置に入る大きさに裁断すれば良い。
本発明の原料は木本植物の樹皮である。樹皮原料は、入手できる状態のままで原料とすることができる。通常、搬送時の取り扱い性等を考慮して数十cm2から数m2に裁断乃至粉砕されている状態のものであれば、そのまま処理することができる。樹皮原料が大きい場合、断裁機、チッパー、破砕機などにより、以下のアルカリ混合繊維化処理の装置に入る大きさに裁断すれば良い。
樹皮原料として用いる樹種は、特に限定されないが、樹皮が厚く、かつ、糖分(セルロース)が多いという理由で、ユーカリ(eucalyptus)属が好ましい。ユーカリ属の中でもさらに好ましくは、グランディス(grandis)種、グロブラス(globulus)種、ナイテンス(nitens)種、カマルドレンシス(camaldulensis)種、デグラプタ(deglupta)種、ビミナリス(viminalis)種、ユーロフィラ(urophylla)種、ダニアイ(dunnii)及びこれらの交雑種である。
本発明では、樹皮原料を酵素糖化原料とするために、樹皮原料をアルカリ化合物の水溶液と混合しながら繊維化するアルカリ混合繊維化処理工程と、該繊維化処理物を水洗浄する洗浄工程、及び、洗浄された繊維を酵素で糖化処理するものである。
本発明のアルカリ混合繊維化処理工程により処理された樹皮は、形状が繊維状であれば特に限定されない。繊維が微細であるほど後の糖化効率が高くなるが、繊維化のための所要エネルギー量も多くなるため、繊維の大きさは適度な範囲とすることが好ましい。具体的には、繊維の平均繊維長が2〜4mm、かつ平均繊維径が100〜400μmであることが好ましい。
本発明のアルカリ混合繊維化処理工程により処理された樹皮は、形状が繊維状であれば特に限定されない。繊維が微細であるほど後の糖化効率が高くなるが、繊維化のための所要エネルギー量も多くなるため、繊維の大きさは適度な範囲とすることが好ましい。具体的には、繊維の平均繊維長が2〜4mm、かつ平均繊維径が100〜400μmであることが好ましい。
上記、アルカリ混合繊維化処理工程で用いる装置は、樹皮をアルカリ化合物の水溶液と混合しながら物理的に力を加えて、繊維化することが可能であれば良く、ニーダー、ディスパーザー、エクストルーダー、ミキサー等が使用できるが、この中でも混練を主目的としているニーダーと呼ばれている装置が好ましく、特に二軸ニーダーが好適に用いられる。
ユーカリのような柔らかい樹皮は、アルカリ化合物の存在下で、ニーダーにより処理することだけで簡単に繊維化することが可能であることが判明した。
ユーカリのような柔らかい樹皮は、アルカリ化合物の存在下で、ニーダーにより処理することだけで簡単に繊維化することが可能であることが判明した。
アルカリ混合繊維化処理工程で用いるアルカリ化合物としては、樹皮を柔化できるものであれば適宜選択可能であり、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム等が好適に用いられる。
アルカリ化合物の樹皮原料に対する添加量は、樹皮を柔化可能な量であれば特に限定されず、条件に応じて変動するため、必要に応じて適宜選択可能である。
例えば、アルカリ化合物として水酸化ナトリウムを使用した場合には、乾燥樹皮100質量部に対して0.1質量部以上、好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部以上である。また30質量部を越えて使用しても、効果は頭打ちとなり、薬品、洗浄水の無駄となるおそれがある。
例えば、アルカリ化合物として水酸化ナトリウムを使用した場合には、乾燥樹皮100質量部に対して0.1質量部以上、好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部以上である。また30質量部を越えて使用しても、効果は頭打ちとなり、薬品、洗浄水の無駄となるおそれがある。
前記アルカリ混合繊維化処理工程において使用するアルカリ化合物の水溶液の添加量は、乾燥樹皮1に対して水溶液が1〜6の範囲が好適である。添加液量が1未満の場合、樹皮に対するアルカリ処理が十分に行われず糖化率に劣るおそれがあり、また、繊維化に必要な機械エネルギーも大きくなる。添加液量が6を越えた場合には、加熱に必要な熱エネルギーが増大して非効率となるおそれがある。
なお本発明において、前述の樹皮と水溶液の比率は、樹皮が質量単位(g)、水溶液が体積単位(ml)で表すものとする。
なお本発明において、前述の樹皮と水溶液の比率は、樹皮が質量単位(g)、水溶液が体積単位(ml)で表すものとする。
前記アルカリ混合繊維化処理工程において使用するアルカリ化合物の水溶液のアルカリ濃度は、5〜30%であることが好適である。5%未満の場合、反応が十分に完了していないという問題があり、30%を超えた場合には過分解という問題がある。
アルカリ混合繊維化処理工程における処理温度は、樹皮を柔化可能な温度であれば特に限定されないが、好ましくは25〜300℃、さらに好ましくは90〜200℃である。25℃未満の場合、反応が十分に完了しない可能性があり、300℃を超えた場合には過分解という問題がある
アルカリ混合繊維化処理工程における処理時間は、樹皮を柔化せしめるに十分な時間であれば、特に限定されないが、好ましくは30秒〜10分の範囲である。
アルカリ混合繊維化処理工程で処理された樹皮は、糖化効率を向上させるため、糖化工程前に水による洗浄工程によりアルカリ薬品を除くものとする。洗浄は、例えば、樹皮1kgに対して水1〜10Lを添加、撹拌したのち、ろ別、更に必要に応じて更に遠心分離機等を用いて脱水して行う。なお、洗浄後の洗浄水にはアルカリ薬品が含まれており、循環させて再度アルカリ混合繊維化処理に用いることも可能である。または、酸による中和等によってアルカリ薬品を回収することも可能である。
本発明では、以上のように樹皮原料の前処理を行った後、更に必要に応じて所望のpHに調整して、糖化酵素による糖化処理を行う。
酵素糖化処理工程では、上記の繊維化され洗浄された樹皮繊維中のセルロース成分が糖化酵素に糖化される。
酵素糖化処理工程は、通常のリグノセルロース系バイオマスの糖化処理方法で採用されている酵素の種類や、反応時間、反応温度等の反応条件を採用して行われる。
なお、本発明における酵素糖化工程は、糖化と同時にアルコール発酵または乳酸発酵する糖化・発酵処理工程であっても良い。
酵素糖化処理工程では、上記の繊維化され洗浄された樹皮繊維中のセルロース成分が糖化酵素に糖化される。
酵素糖化処理工程は、通常のリグノセルロース系バイオマスの糖化処理方法で採用されている酵素の種類や、反応時間、反応温度等の反応条件を採用して行われる。
なお、本発明における酵素糖化工程は、糖化と同時にアルコール発酵または乳酸発酵する糖化・発酵処理工程であっても良い。
糖化処理または糖化・発酵処理で使用する糖化酵素は、セルロース分解酵素であり、セロビオヒドロラーゼ活性、エンドグルカナーゼ活性、ベータグルコシダーゼ活性を有する、所謂セルラーゼと総称される酵素である。
各セルロース分解酵素は、夫々の活性を有する酵素を適宜の量で添加しても良いが、市販されているセルラーゼ製剤には、上記した各種のセルラーゼ活性を有すると同時に、ヘミセルラーゼ活性も有しているものが多く、市販のセルラーゼ製剤を用いれば良い。
各セルロース分解酵素は、夫々の活性を有する酵素を適宜の量で添加しても良いが、市販されているセルラーゼ製剤には、上記した各種のセルラーゼ活性を有すると同時に、ヘミセルラーゼ活性も有しているものが多く、市販のセルラーゼ製剤を用いれば良い。
市販のセルラーゼ製剤としては、トリコデルマ(Trichoderma)属、アクレモニウム属(Acremonium)属、アスペルギルス(Aspergillus)属、ファネロケエテ(Phanerochaete)属、トラメテス属(Trametes)、フーミコラ(Humicola)属、バチルス(Bacillus)属などに由来するセルラーゼ製剤がある。このようなセルラーゼ製剤の市販品としては、全て商品名で、例えば、セルロイシンT2(エイチピィアイ社製)、メイセラーゼ(明治製菓社製)、ノボザイム188(ノボザイム社製)、マルティフェクトCX10L(ジェネンコア社製)等が挙げられる。
処理される繊維固形分100質量部に対するセルラーゼ製剤の使用量は、0.5〜100質量部が好ましく、1〜50質量部が特に好ましい。
処理される繊維固形分100質量部に対するセルラーゼ製剤の使用量は、0.5〜100質量部が好ましく、1〜50質量部が特に好ましい。
処理条件はpHが4〜7が好ましい。温度は25〜50℃が好ましく、30〜40℃がさらに好ましい。糖化・発酵反応は、連続式が好ましいが、バッチ方式でも良い。糖化・発酵反応時間は、酵素濃度によっても異なるが、バッチ式の場合は10〜240時間、さらに好ましくは15〜160時間である。連続式の場合も、平均滞留時間が、10〜150時間、さらに好ましくは15〜100時間である。
発酵用に用いられる微生物としては酵母などが用いられ、培地などを同時に添加しても良い。酵母としては、周知の酵母、例えばサッカロミセス・セラビシエなどが使用できる。
また、微生物は固定化しておいてもよい。微生物を固定化しておくと、次工程に微生物を液と共に送り出して再回収するという工程を省くことができるか、少なくとも回収工程にかかる負担を軽減することができるし、微生物をロスするリスクを軽減することもできる。また、微生物を固定化するほどでのメリットはないが、凝集性のある微生物を選択することにより微生物の回収を容易にすることができる。
また、微生物は固定化しておいてもよい。微生物を固定化しておくと、次工程に微生物を液と共に送り出して再回収するという工程を省くことができるか、少なくとも回収工程にかかる負担を軽減することができるし、微生物をロスするリスクを軽減することもできる。また、微生物を固定化するほどでのメリットはないが、凝集性のある微生物を選択することにより微生物の回収を容易にすることができる。
次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説明する。
以下に示す各実施例において、%は、特に断りがない限りは全ての質量によるものである。また、平均重合度の算出には、フェノール硫酸法によって全糖量を算出した。各定量方法については、「還元糖の定量法」(福井作蔵著 学会出版センター)を参考にした。
以下に示す各実施例において、%は、特に断りがない限りは全ての質量によるものである。また、平均重合度の算出には、フェノール硫酸法によって全糖量を算出した。各定量方法については、「還元糖の定量法」(福井作蔵著 学会出版センター)を参考にした。
<実施例1>
[樹皮のアルカリ混合繊維化処理]
10cmスクリーンを通過したユーカリ・グロブラスの樹皮を、二軸式ニーダー(栗本鐵工所製、KRC-S2)を用いて、以下の条件でアルカリ混合繊維化処理を行った。
二軸式ニーダーに風乾100g/分の樹皮を投入し、2.5%炭酸ナトリウム溶液を200ml/分の速度で同時に投入(絶乾樹皮に対し12.5%投入)し、二軸式ニーダー本体温度140℃として処理を行った。
なお、アルカリ添加量は、樹皮の絶乾質量に対するアルカリ質量の比率として示した。
[アルカリ混合繊維化処理物の洗浄]
上記アルカリ混合繊維化処理物3000gに対し10Lの純水を添加し、1分間攪拌した後、40メッシュのスクリーンにて洗浄物と洗浄液をろ別した。
得られた洗浄物は420メッシュの濾布で作成した袋に投入した後、遠心脱水機で脱水を行った。
[繊維長・繊維径の測定]
洗浄して得られる洗浄物の一部を採取し、ハイブリッドマイクロスコープ(Hirox社製SH-4500)で画像を撮影し、画像データを画像処理・解析ソフトウェア(株式会社アイスペック製 IOMate2007)にて二値化処理を行って形状を抽出し、形状特徴計測により周囲長をおよび垂直・水平方向フェレ径を測定した。繊維長は周囲長を2で割った値で算出し、平均繊維径は円形度が0.4未満の粒子に対し、垂直・水平方向フェレ径の小さい値を用いることによって算出した。各繊維長の割合は測定に用いた繊維全体の個数に対する各繊維長の繊維の個数の割合で示した。
[酵素糖化処理]
絶乾1g相当の上記洗浄物を45mlの100mM酢酸緩衝液に投入した後、3mlのセルラーゼ(ジェネンコア協和社製、Multifect CX10L)を添加した。最終容量を50mlに調整し、50℃、反応時間18時間の酵素糖化処理を行った。酵素糖化処理後、420メッシュのスクリーンにて酵素処理物と酵素処理液をろ別した。酵素処理物はさらに追加で100mlの水で洗浄し、洗浄水は酵素処理液と混合し、容量を計測した後に、酵素処理液中に含まれる糖量をフェノール硫酸量により測定し、原料樹皮1gあたりの溶出糖量を算出した。
アルカリ混合繊維化処理物を洗浄にてアルカリ薬品を除去した後に酵素による糖化を行ったところ、原料1000gあたり411.2gの糖を得た。
[樹皮のアルカリ混合繊維化処理]
10cmスクリーンを通過したユーカリ・グロブラスの樹皮を、二軸式ニーダー(栗本鐵工所製、KRC-S2)を用いて、以下の条件でアルカリ混合繊維化処理を行った。
二軸式ニーダーに風乾100g/分の樹皮を投入し、2.5%炭酸ナトリウム溶液を200ml/分の速度で同時に投入(絶乾樹皮に対し12.5%投入)し、二軸式ニーダー本体温度140℃として処理を行った。
なお、アルカリ添加量は、樹皮の絶乾質量に対するアルカリ質量の比率として示した。
[アルカリ混合繊維化処理物の洗浄]
上記アルカリ混合繊維化処理物3000gに対し10Lの純水を添加し、1分間攪拌した後、40メッシュのスクリーンにて洗浄物と洗浄液をろ別した。
得られた洗浄物は420メッシュの濾布で作成した袋に投入した後、遠心脱水機で脱水を行った。
[繊維長・繊維径の測定]
洗浄して得られる洗浄物の一部を採取し、ハイブリッドマイクロスコープ(Hirox社製SH-4500)で画像を撮影し、画像データを画像処理・解析ソフトウェア(株式会社アイスペック製 IOMate2007)にて二値化処理を行って形状を抽出し、形状特徴計測により周囲長をおよび垂直・水平方向フェレ径を測定した。繊維長は周囲長を2で割った値で算出し、平均繊維径は円形度が0.4未満の粒子に対し、垂直・水平方向フェレ径の小さい値を用いることによって算出した。各繊維長の割合は測定に用いた繊維全体の個数に対する各繊維長の繊維の個数の割合で示した。
[酵素糖化処理]
絶乾1g相当の上記洗浄物を45mlの100mM酢酸緩衝液に投入した後、3mlのセルラーゼ(ジェネンコア協和社製、Multifect CX10L)を添加した。最終容量を50mlに調整し、50℃、反応時間18時間の酵素糖化処理を行った。酵素糖化処理後、420メッシュのスクリーンにて酵素処理物と酵素処理液をろ別した。酵素処理物はさらに追加で100mlの水で洗浄し、洗浄水は酵素処理液と混合し、容量を計測した後に、酵素処理液中に含まれる糖量をフェノール硫酸量により測定し、原料樹皮1gあたりの溶出糖量を算出した。
アルカリ混合繊維化処理物を洗浄にてアルカリ薬品を除去した後に酵素による糖化を行ったところ、原料1000gあたり411.2gの糖を得た。
<比較例1>
10cmスクリーンを通過したユーカリ・グロブラス樹皮1000gに対し、2.5%炭酸ナトリウム溶液2Lを添加し、オートクレーブにて140℃、2分間のアルカリ処理を行った。処理後、処理物3000gに対し10Lの純水を添加し、1分間攪拌した後、40メッシュのスクリーンにて洗浄物と洗浄液をろ別した。得られた洗浄物は420メッシュの濾布で作成した袋に投入した後、遠心脱水機で脱水を行った。上記洗浄物をレファイナー(熊谷理器工業製、KRK高濃度ディスクレファイナー)により磨砕を行った。クリアランスは1mmで行い、100g/分の速度でレファイナーに投入し、磨砕処理物を得た。
得られた磨砕処理物を実施例1と同様に酵素糖化処理を行った。結果を表1に示す。
10cmスクリーンを通過したユーカリ・グロブラス樹皮1000gに対し、2.5%炭酸ナトリウム溶液2Lを添加し、オートクレーブにて140℃、2分間のアルカリ処理を行った。処理後、処理物3000gに対し10Lの純水を添加し、1分間攪拌した後、40メッシュのスクリーンにて洗浄物と洗浄液をろ別した。得られた洗浄物は420メッシュの濾布で作成した袋に投入した後、遠心脱水機で脱水を行った。上記洗浄物をレファイナー(熊谷理器工業製、KRK高濃度ディスクレファイナー)により磨砕を行った。クリアランスは1mmで行い、100g/分の速度でレファイナーに投入し、磨砕処理物を得た。
得られた磨砕処理物を実施例1と同様に酵素糖化処理を行った。結果を表1に示す。
<比較例2>
2.5%炭酸ナトリウム溶液7Lを添加した他は、比較例1と同様にして酵素糖化処理を行った。結果を表1に示す。
2.5%炭酸ナトリウム溶液7Lを添加した他は、比較例1と同様にして酵素糖化処理を行った。結果を表1に示す。
表1より、アルカリ混合繊維化処理工程によって樹皮のアルカリ処理を行った場合、樹皮原料に対して同量(合計2L)のアルカリ化合物水溶液を加えた場合に対して得られる糖量が増加することが判明した。また、アルカリ混合繊維化処理を行わずにオートクレーブでのアルカリ処理を行った場合、実施例1と同等の糖化率を得るためには多くの投入液量が必要となった。
<実施例2>
処理温度を140℃、対原料あたりの炭酸ナトリウム添加量を12.5%に固定し、投入液量を各所定液量(100〜400ml/分、3段階)とした以外は、実施例1と同様に樹皮のアルカリ混合繊維化処理を行い、更に実施例1と同様にして洗浄処理、酵素糖化処理を行った。結果を表2に示す。
処理温度を140℃、対原料あたりの炭酸ナトリウム添加量を12.5%に固定し、投入液量を各所定液量(100〜400ml/分、3段階)とした以外は、実施例1と同様に樹皮のアルカリ混合繊維化処理を行い、更に実施例1と同様にして洗浄処理、酵素糖化処理を行った。結果を表2に示す。
表2より、投入液量によって得られる糖量は増加し、特に、対風乾原料の2倍以上の液量を添加した場合に良好となることが判明した。
<実施例3>
投入液量を対風乾原料の2倍、対原料あたりの炭酸ナトリウム添加量を12.5%に固定し、処理温度を各所定温度(90〜200℃、6段階)とした以外は、実施例1と同様に樹皮のアルカリ混合繊維化処理を行い、更に実施例1と同様にして洗浄処理、酵素糖化処理を行った。結果を表3に示す。
投入液量を対風乾原料の2倍、対原料あたりの炭酸ナトリウム添加量を12.5%に固定し、処理温度を各所定温度(90〜200℃、6段階)とした以外は、実施例1と同様に樹皮のアルカリ混合繊維化処理を行い、更に実施例1と同様にして洗浄処理、酵素糖化処理を行った。結果を表3に示す。
表3より、処理温度を上げると得られる糖量は増加し、特に、120℃以上で良好となることが判明した。
<実施例4>
処理温度を140℃、投入液量を対風乾原料の2倍に固定し、対原料あたりの炭酸ナトリウム添加量を各所定添加量(対原料5〜15%、3段階)とした以外は、実施例1と同様に樹皮のアルカリ混合繊維化処理を行い、更に実施例1と同様にして、洗浄処理、酵素糖化処理を行った。結果を表4に示す。
処理温度を140℃、投入液量を対風乾原料の2倍に固定し、対原料あたりの炭酸ナトリウム添加量を各所定添加量(対原料5〜15%、3段階)とした以外は、実施例1と同様に樹皮のアルカリ混合繊維化処理を行い、更に実施例1と同様にして、洗浄処理、酵素糖化処理を行った。結果を表4に示す。
表4より、添加量によって得られる糖量は増加し、特に、対原料あたりの炭酸ナトリウム添加量が10%以上で良好となることが判明した。
Claims (4)
- 樹皮原料を、アルカリ化合物の水溶液と混合しながら繊維化するアルカリ混合繊維化処理工程、該繊維化処理物を水洗浄する洗浄工程、及び、洗浄された繊維を酵素で糖化処理する酵素糖化工程を有することを特徴とする、樹皮原料から糖類を製造する方法。
- 前記繊維化処理工程で得られた繊維の平均繊維長が2〜4mm、かつ平均繊維径が100〜400μmであることを特徴とする、請求項1に記載の樹皮原料から糖類を製造する方法。
- 前記アルカリ混合繊維化処理工程が、ニーダーを用いる処理工程であることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載の樹皮原料から糖類を製造する方法。
- 前記アルカリ混合繊維化処理工程において使用するアルカリ化合物の水溶液が、樹皮1に対して1〜6の範囲であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の樹皮原料から糖類を製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009239362A JP2011083238A (ja) | 2009-10-16 | 2009-10-16 | 樹皮原料から糖類を製造する方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012170355A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Taisei Corp | 木質系バイオマスの糖化方法 |
JP2018104504A (ja) * | 2016-12-22 | 2018-07-05 | 花王株式会社 | グルカン含有組成物の製造方法 |
-
2009
- 2009-10-16 JP JP2009239362A patent/JP2011083238A/ja active Pending
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