JP2002186458A - 食品添加剤組成物及びこれを含有する食品組成物 - Google Patents

食品添加剤組成物及びこれを含有する食品組成物

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JP2002186458A
JP2002186458A JP2000384694A JP2000384694A JP2002186458A JP 2002186458 A JP2002186458 A JP 2002186458A JP 2000384694 A JP2000384694 A JP 2000384694A JP 2000384694 A JP2000384694 A JP 2000384694A JP 2002186458 A JP2002186458 A JP 2002186458A
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calcium
food additive
food
additive composition
gum
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Naoki Kubota
直樹 久保田
Juichi Hojo
壽一 北条
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Maruo Calcium Co Ltd
Original Assignee
Maruo Calcium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品中での分散性に優れ、風味の良好なミネ
ラル強化食品を与える食品添加剤組成物を提供する。 【解決手段】 炭酸カルシウム、燐酸カルシウム及びド
ロマイトから選ばれた少なくとも1種(A)100重量
部に対し、カードラン、ガティガム、サイリウムシード
ガム、タマリンドシードガム、カラヤガム、タラガム、
及びトラガントガムよりなる群から選ばれた少なくとも
1種(B)を0.05〜30重量部配合してなることを
特徴とする食品添加剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、即席麺、ビスケッ
ト等菓子、チューイングガム及び水産練り製品等の食品
に添加してカルシウム又はカルシウムとマグネシウムを
強化するのに有効に利用される食品添加剤組成物、及び
該食品添加剤組成物を含有してなる食品組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、カルシウム摂取量の不足が指摘さ
れており、日本人の栄養所要調査の結果では唯一不足し
ているミネラルとされている。カルシウムは骨の形成に
重要であるのはもちろんであるが、さらに筋肉の収縮、
生体内の恒常性維持に重要な役割を果たしている。ま
た、近年生体内でのマグネシウムの働きに注目が集まっ
ている。マグネシウムはカルシウムの代謝に大きな関わ
りを持っており、不足するとカルシウムの代謝異常に伴
う諸症状が現れる。さらに、マグネシウムは多くの酵素
反応に関わり、生体内の恒常性を維持していると言われ
ている。しかし、マグネシウムは食品の精製加工の段階
でほとんどなくなるため、現代人の食生活では不足しが
ちな状況にあり、従って、マグネシウムを強化した商品
に注目が集まっている。
【0003】これらカルシウム及びマグネシウム摂取量
の不足を解消するため、カルシウムやマグネシウム強化
食品が販売されるようになってきており、一般的にカル
シウムの含有量が多いとされている牛乳においても、さ
らにカルシウムを添加してカルシウム強化牛乳として提
供することが試みられている。また、麺業界、特に即席
麺では、差別化グルメ化等で多岐にわたる商品が開発さ
れ、各種ミネラルやビタミンを添加した商品が多数販売
されている。その他、ビスケット、チューイングガム及
び水産練り製品にもカルシウムやマグネシウムを強化し
た商品も多数販売され始めている。例えば、カルシウム
やマグネシウム強化ビスケットにおいては、カルシウム
やマグネシウムを強化する目的で、乳酸カルシウム、塩
化カルシウム、塩化マグネシウム等の水溶性の無機又は
有機酸形態のカルシウム及びマグネシウム、炭酸カルシ
ウム、燐酸カルシウム、あるいは酸化マグネシウム等の
水不溶性の無機形態のカルシウム及びマグネシウムが添
加され使用されている。
【0004】しかしながら、水溶性の無機又は有機酸形
態のカルシウム及びマグネシウムはイオン特有の苦味が
あり、また、原料中のタンパク等と反応し風味食感に悪
影響を及ぼすため、一定量以上の配合が困難であり、ミ
ネラル原料として多量に使用することができないという
欠点を有していた。
【0005】一方、水不溶性の無機形態のカルシウム及
びマグネシウムは無味無臭であるため、添加量の観点か
らは水溶性のカルシウム及びマグネシウムより多量に用
いることが可能であるものの、ミネラル強化の目的で添
加されているカルシウム及びマグネシウムは原料の小麦
粉等に均一に分散する必要がある。しかしながら、無機
形態のカルシウム及びマグネシウムは全般に比重が2.
7以上と高く、小麦粉等の食品原料と分離してしまうた
め、該カルシウム及びマグネシウムの分散及び流動性が
十分でない場合、食品中のミネラル含量が不均一でばら
つきミネラル強化食品としては不適当であった。また、
該問題点を解決するには原料とカルシウム及びマグネシ
ウムを長時間あるいは強力に撹拌し均一に混合させる必
要があり、エネルギーコスト的にも好ましいものではな
かった。また、無機形態のカルシウム剤も添加量が非常
に多くなると食感に悪影響を及ぼし、例えば、即席麺に
おいて、ひどい場合には麺が切れる等の問題があった。
【0006】これらの欠点を補い食品用途に多量のカル
シウムを添加する方法については、例えば、特開昭56
−117753号公報には、炭酸カルシウムと結晶セル
ロースを同時に添加してその網目構造により炭酸カルシ
ウム粒子を支持させる方法、特開平9−9911号公報
には、リン脂質及びタンパク分解物からなる群から選ば
れる少なくとも1種類を炭酸カルシウムに添加し、湿式
粉砕を行い分散性を改良する方法が提案されている。
【0007】しかしながら、結晶セルロースを添加する
方法では、カルシウム懸濁液の粘度が高くなり、食感上
好ましくなく、また、リン脂質やタンパク分解物を添加
する方法でも、リン脂質に特有の臭気と苦みがあるた
め、風味の面で問題が大きく好ましい方法とは言えなか
った。これらの方法で得られるカルシウム剤は、いずれ
も液体食品中で沈降防止することを主目的としたため、
風味等へ十分な配慮がなされているとは言えなかった。
また、例えば即席麺等を製造する場合には、小麦粉等の
粉体とカルシウム剤等をドライブレンドして製造する
が、粉体として良好な分散性を維持し、かつ、麺や水産
練り製品等に含有させた際に、より良好な歯ごたえ・食
感を発揮することが出来るものが求められていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる実状
に鑑み、上記課題を解決した、即席麺や菓子等のミネラ
ル強化食品中で高分散性を有し、食感を改善することの
できる食品添加剤組成物及びこれを含有してなる食品組
成物を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、炭酸カ
ルシウム、燐酸カルシウム(以下、カルシウム剤と記
す)及びドロマイトから選ばれた少なくとも1種(A)
100重量部に対し、カードラン、ガティガム、サイリ
ウムシードガム、タマリンドシードガム、カラヤガム、
タラガム、及びトラガントガムよりなる群から選ばれた
少なくとも1種(B)を0.05〜30重量部配合して
なることを特徴とする食品添加剤組成物を内容とするも
のである(請求項1)。
【0010】好ましい態様として、請求項2は(B)成
分がガティガム及び/又はサイリウムシードガムである
請求項1に記載の食品添加剤組成物である。
【0011】好ましい態様として、請求項3は食品添加
剤組成物のゼータ電位E(mV)が、下記(a)の要件
を満たす請求項1又は2記載の食品添加剤組成物であ
る。 (a)−180≦E≦−1 E:食品添加剤組成物をカルシウム剤固形分濃度10重
量%、pH9に調製したときのゼータ電位(mV)
【0012】好ましい態様として、請求項4は食品添加
剤組成物を1重量%に調整したときの食品添加剤組成物
スラリーの濾液中のカルシウムイオン及びマグネシウム
イオンの合計N(ppm )が下記(b)の要件を満たす請
求項1〜3のいずれか1項に記載の食品添加剤組成物で
ある。 (b) 1≦N≦100
【0013】本発明の第2は、請求項1〜4のいずれか
1項に記載の食品添加剤組成物を含有してなることを特
徴とする食品組成物を内容とする(請求項5)。
【0014】好ましい態様として、請求項6は食品組成
物が即席麺である請求項5記載の食品組成物である。
【0015】好ましい態様として、請求項7は食品組成
物がミネラル強化菓子である請求項5記載の食品組成物
である。
【0016】好ましい態様として、請求項8は食品組成
物がチューイングガムである請求項5記載の食品組成物
である。
【0017】好ましい態様として、請求項9は食品組成
物が水産練り製品である請求項5記載の食品組成物であ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述する。本発明
に用いる炭酸カルシウムは、例えば炭酸カルシウムを5
0重量%以上含有するコーラル炭酸カルシウム、重質炭
酸カルシウム、合成炭酸カルシウム、卵殻カルシウム及
び貝カルシウムが挙げられる。また、本発明に用いる燐
酸カルシウムとは、燐酸のカルシウム塩からなる無機物
を指称し、燐酸カルシウムとしては、燐酸カルシウムを
50重量%以上含有する天然燐酸カルシウム、牛骨、合
成燐酸カルシウムが挙げられ、特に、水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム等のカルシウム塩
と燐酸、燐酸ソーダ等の燐酸塩を反応させる化学的合成
方法により調製される合成燐酸カルシウムが衛生面で好
ましく、中でもピロ燐酸二水素カルシウム、燐酸一水素
カルシウム、燐酸三カルシウムから選ばれる少なくとも
1種の燐酸カルシウムが食品中での均一分散性の点でよ
り好ましい。
【0019】本発明に用いるドロマイトとは、マグネシ
ウムを10重量%以上含有する天然ドロマイト及び合成
ドロマイトが使用できる。天然ドロマイトを用いる場合
は、竪型ミル、ボールミルあるいはローラミル等を用い
粉砕して使用する。合成ドロマイトとしては、例えば、
塩化マグネシウム、塩化カルシウム及び炭酸カルシウム
を水熱反応させて得られる。
【0020】本発明の原料として用いるカルシウム剤及
びドロマイトの形態に関しては、通常の方法で調製され
るカルシウム剤及びドロマイトの水懸濁液でもよく、ま
た該水懸濁液を常法に従い脱水、乾燥、粉砕を経て調製
されるカルシウム剤及びドロマイトの粉体に、再度水を
添加して調製される水懸濁液でもよいが、食品添加物規
格厳守、及び衛生管理面の観点から、後者の形態を採用
するのが好ましい。
【0021】また、本発明の原料として用いるカルシウ
ム剤及びドロマイトの窒素吸着法(BET法)による比
表面積は、1〜60m2/gの範囲が好ましい。比表面積
が1m2/g未満の場合は、その粒子径が大きいため食品
中での均一な分散が困難になるだけではなく、食感に悪
影響を及ぼし好ましくない。また、60m2/gを越える
場合は、カルシウム剤粉体の凝集力が極めて強くなるた
め、その分散が困難となる。
【0022】次に、前述のカルシウム剤及びドロマイト
から選ばれた少なくとも1種(A)と、カードラン、ガ
ティガム、サイリウムシードガム、タマリンドシードガ
ム、カラヤガム、タラガム、及びトラガントガムよりな
る群から選ばれた少なくとも1種(B)とからの食品添
加剤組成物を調製する。
【0023】本発明で用いられる添加剤としては、前述
の(B)群から選ばれる少なくとも1種であればよい
が、より高分散性かつ良好な食感を有するものを調製す
るためには、ガティガム及び/又はサイリウムシードガ
ムを用いることがより好ましい。
【0024】上記(A)成分と(B)成分との配合割合
は、(A)成分1種100重量部に対し、(B)成分が
0.05〜30重量部であり、食品において食感を考慮
した場合、好ましくは0.1〜25重量部であり、より
好ましくは0.3〜20重量部である。
【0025】(B)成分の配合量が0.05重量部未満
の場合、食品中での分散効果が得られず均一なミネラル
含量の食品の製造が難しい。一方、(B)成分が30重
量部を越えた場合、例えば即席麺等やチューインガム等
に配合した場合、麺やガムの粘弾性が強くなり過ぎるの
で好ましくない。また、食品添加剤組成物製造時にも組
成物の粘度が高くなるため、良好なハンドリングを得難
くなる面でも好ましくない。
【0026】食品添加剤組成物を10重量%、pH9に
調整したときの食品添加剤スラリーのゼーター電位E
(mV)は、下記(a)の要件を満足することが好まし
く、より好ましくは−180≦E≦−5、更に好ましく
は、−180≦E≦−15である。 (a) −180≦E≦−1 食品添加剤組成物のゼーター電位Eが−1mVを越える
場合は、食品の主原料である小麦粉等と食品添加剤組成
物が凝集体を形成し、食品添加剤組成物を均一に分散さ
せるのが困難である。また、Eが−180mV未満で
は、分散効果に大きな変化は認められないだけではな
く、食感に影響を及ぼすので好ましくない。
【0027】尚、本発明における食品添加剤組成物のゼ
ーター電位は、下記の要領で測定されたものである。 測定機種:DT−1200 Dispersion Technology社製 試料の調製:食品添加剤組成物を、下記20℃の溶媒で
10%に調整する。 溶媒:イオン交換水あるいは蒸留水 測定温度、pH:20.0℃±2.5℃、pH9.0±
0.1
【0028】また、食品添加剤組成物を蒸留水にて1重
量%に調整したときの食品添加剤組成物スラリーの濾液
中のカルシウムイオン及びマグネシウムイオンの合計N
(ppm )は、下記(b)の要件を満たすことが好まし
く、より好ましくは3≦N≦80、更に好ましくは、5
≦N≦70である。 (b) 1≦N≦100
【0029】カルシウムイオン及びマグネシウムイオン
の合計Nが100ppm を越える場合は、カルシウムイオ
ン及びマグネシウムイオンによる渋みが食品の風味に悪
影響を及ぼし、食品における重要なファクターである風
味の点で好ましくない。一方、Nが1ppm 未満の場合
は、例えば即席麺に使用した場合、麺の弾力性に悪影響
を及ぼし、食感に悪影響を与えるため好ましくない。
【0030】尚、本発明におけるカルシウムイオン及び
マグネシウムイオンは、下記の要領で測定されたもので
ある。 測定機種:AA−6700F島津製作所社製 試料の調製:食品添加剤組成物を、下記溶媒で固形分濃
度1%に調整し、メンブランフィルターを用い濾過した
濾液。 溶媒:イオン交換水あるいは蒸留水
【0031】本発明の食品添加剤組成物を用いてカルシ
ウム及びマグネシウム強化食品組成物を製造するには、
本発明の食品添加組成物を原材料中に添加して攪拌、混
合して分散させてやればよい。例えば、即席麺や菓子を
調製するには、本発明の食品添加剤組成物を即席麺、菓
子等の原料粉末中に直接添加し、撹拌・混合し食品添加
剤組成物を分散させればよく、また、チューイングガム
を調製するには、本発明の食品添加剤組成物をガムベー
スに直接添加し、撹拌・混合し食品添加剤組成物を分散
させればよく、また、水産練り製品を調製するには、本
発明の食品添加剤組成物を精製魚肉及び冷凍すり身のら
い潰時に直接添加し、撹拌・混合し食品添加剤組成物を
分散させればよい。
【0032】本発明の食品添加剤組成物を添加して調製
したカルシウム及びマグネシウム強化食品組成物は、製
品中でのカルシウム及びマグネシウムの分散が極めて良
好であるため、原材料と本食品添加剤組成物の混合時間
が短く、また、最終製品に表示量のミネラル含量を満た
すのに過剰に本発明の食品添加剤組成物を添加する必要
がない。また、本発明の食品添加剤組成物は多量に添加
しても、水溶性カルシウム剤で起こるような独特の味・
臭いの発生及び製品のゲル化等が起こらず製品の風味及
び食感に影響を及ぼさない。
【0033】
【実施例】以下に実施例、比較例を示し本発明を更に詳
細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限される
ものではない。実施例及び比較例で使用する炭酸カルシ
ウム、リン酸カルシウム及びドロマイトの製造方法を以
下に示す。
【0034】炭酸カルシウムI、炭酸カルシウムII 比重1.050で温度が10℃の石灰乳10000リッ
ターに、炭酸ガス濃度27重量%の炭酸ガスを25m3
/minの流速で導通し炭酸化反応を行い、25℃にお
けるpHが9.0の炭酸カルシウムスラリーを得た。次
にpH9.0の炭酸カルシウムスラリーを、50℃で1
2時間撹拌し、炭酸カルシウムスラリーの25℃におけ
るpHが11.8に達した時点でフィルタープレスを用
いて脱水し、炭酸カルシウム固形分濃度が48重量%の
脱水ケーキを得た。次に得られた脱水ケーキに再度水を
加え撹拌し、脱水前の炭酸カルシウム水懸濁液と同一濃
度のpH11.5の炭酸カルシウムスラリーを得た。こ
の炭酸カルシウムスラリーに再度炭酸ガスを導通し、炭
酸カルシウムスラリーのpHが7.0のスラリー(炭酸
カルシウムI)を得た。該炭酸カルシウム水懸濁液をフ
ィルタープレスを用い脱水し、そのプレスケーキをパド
ルドライヤーを用いて乾燥し、乾式粉砕機を用いて炭酸
カルシウム粉体(炭酸カルシウムII)を得た。該炭酸カ
ルシウムの窒素吸着法による比表面積を、QUANT
A、CHROME製表面積測定装置NOVA2000を
用いて測定した結果、30m2 /gであった。
【0035】炭酸カルシウムIII 天然石灰石を数度洗浄した後、ローラーミルを用い乾式
粉砕を行い、風力分級して重質炭酸カルシウム(炭酸カ
ルシウムIII )を得た。X線回折測定により該白色粉体
がカルサイトであることを確認した。また、該粉体の窒
素吸着法による比表面積を、QUANTA、CHROM
E製表面積測定装置NOVA2000を用いて測定した
結果、3m2 /gであった。
【0036】リン酸カルシウム 強アンモニア性塩化カルシウム溶液に第二燐酸アンモニ
ウムを添加撹拌した後、脱水を行い、得られるケーキを
数度水洗した後、乾燥、乾式粉砕を行い白色粉体を得
た。X線回折測定により該白色粉体が燐酸三カルシウム
であることを確認した。該燐酸三カルシウム水懸濁液を
フィルタープレスを用い脱水し、そのプレスケーキをパ
ドルドライヤーを用いて乾燥し、乾式粉砕機を用いてリ
ン酸カルシウムを得た。また、該粉体の窒素吸着法によ
る比表面積を、QUANTA、CHROME製表面積測
定装置NOVA2000を用いて測定した結果、40m
2 /gであった。
【0037】ドロマイト 天然ドロマイトを数度洗浄した後、ローラーミルを用い
乾式粉砕を行い、風力分級し白色粉体を得た。X線回折
測定により該白色粉体がドロマイトであることを確認し
た。また、白色粉体中のカルシウム含量及びマグネシウ
ムの含量を測定した結果、各々21%及び12%である
ことを確認した。また、該粉体の窒素吸着法による比表
面積を、QUANTA、CHROME製表面積測定装置
NOVA2000を用いて測定した結果、3m2 /gで
あった。
【0038】実施例1 前述の方法で得た炭酸カルシウムスラリー(炭酸カルシ
ウムI)を用い、炭酸カルシウム固形分100重量部に
対しガティガム5重量部を添加し攪拌混合を行い、食品
添加剤スラリーを調製した後、フィルタープレスを用い
脱水し、そのプレスケーキをパドルドライヤーを用いて
乾燥し食品添加剤組成物を得た。該食品添加剤組成物を
炭酸カルシウム固形分濃度10重量%に希釈しpH 9に
調整後のゼーター電位を測定した結果、−95mV であ
った。また、該食品添加剤組成物を1重量%に調整した
スラリーの濾液中のカルシウムイオン濃度及びマグネシ
ウムイオン濃度の合計は21ppmであった。尚、ガテ
ィガムはあらかじめ水で溶解させた後添加した。
【0039】実施例2 前述の方法で得た炭酸カルシウム粉体(炭酸カルシウム
II)を用い、炭酸カルシウム固形分100重量部に対し
サイリウムシードガム18重量部及び水を添加し攪拌混
合を行い、食品添加剤スラリーを調製した後、スプレー
ドライヤーを用い乾燥を行い食品添加剤組成物を得た。
該食品添加剤組成物を炭酸カルシウム固形分濃度10重
量%に希釈しpH 9に調整後のゼーター電位を測定した
結果、−170mV であった。また、該食品添加剤組成
物を1重量%に調整したスラリーの濾液中のカルシウム
イオン濃度及びマグネシウムイオン濃度の合計は34p
pmであった。尚、サイリウムシードガムはあらかじめ
水で溶解させた後添加した。
【0040】実施例3 前述の方法で得た重質炭酸カルシウム(炭酸カルシウム
III )を用い、炭酸カルシウム固形分100重量部に対
しカードラン23重量部及び水を添加し攪拌混合を行
い、食品添加剤スラリーを調製した後、スプレードライ
ヤーを用い乾燥を行い食品添加剤組成物を得た。該食品
添加剤組成物を炭酸カルシウム固形分濃度10重量%に
希釈しpH 9に調整後のゼーター電位を測定した結果、
−80mVであった。また、該食品添加剤組成物を1重
量%に調整したスラリーの濾液中のカルシウムイオン濃
度及びマグネシウムイオン濃度の合計は65ppmであ
った。尚、カードランはあらかじめ水で溶解させた後添
加した。
【0041】実施例4 前述の方法で得たリン酸カルシウム粉体を用い、リン酸
カルシウム固形分100重量部に対しカラヤガム0.2
重量部及び水を添加し攪拌混合を行い、食品添加剤スラ
リーを調製した後、スプレードライヤーを用い乾燥を行
い食品添加剤組成物を得た。該食品添加剤組成物をリン
酸カルシウム固形分濃度10重量%に希釈しpH 9に調
整後のゼーター電位を測定した結果、−13mV であっ
た。また、該食品添加剤組成物を1重量%に調整したス
ラリーの濾液中のカルシウムイオン濃度及びマグネシウ
ムイオン濃度の合計は4ppmであった。尚、カラヤガ
ムはあらかじめ水で溶解させた後添加した。
【0042】実施例5 前述の方法で得たドロマイト粉体を用い、ドロマイト固
形分100重量部に対しタマリンドシードガム3重量部
及び水を添加し攪拌混合を行い、食品添加剤スラリーを
調製した後、スプレードライヤーを用い乾燥を行い食品
添加剤組成物を得た。該食品添加剤組成物をドロマイト
固形分濃度10重量%に希釈しpH 9に調整後のゼータ
ー電位を測定した結果、−21mV であった。また、該
食品添加剤組成物を1重量%に調整したスラリーの濾液
中のカルシウムイオン濃度及びマグネシウムイオン濃度
の合計は27ppmであった。尚、タマリンドシードガ
ムはあらかじめ水で溶解させた後添加した。
【0043】実施例6 前述の方法で得た炭酸カルシウム粉体(炭酸カルシウム
II)25重量部及びリン酸カルシウム75重量部を用
い、炭酸カルシウム及びリン酸カルシウム固形分の合計
100重量部に対しガティガム15重量部をスーパーミ
キサー(川田製作所社製)にて混合し食品添加剤組成物
を得た。該食品添加剤組成物を炭酸カルシウム固形分濃
度10重量%に希釈しpH 9に調整後のゼーター電位を
測定した結果、−158mV であった。また、該食品添
加剤組成物を1重量%に調整したスラリーの濾液中のカ
ルシウムイオン濃度及びマグネシウムイオン濃度は77
ppmであった。尚、サイリウムシードガムはあらかじ
め水で溶解させた後添加した。
【0044】実施例7、8、14 表1に示す条件以外は実施例2と同条件で、食品添加剤
組成物を得た。本実施例の食品添加剤組成物のカルシウ
ム剤のゼーター電位、カルシウムイオン濃度及びマグネ
シウムイオン濃度の合計を実施例2と同様の方法で測定
した結果を表1に示す。
【0045】実施例9 表1に示す条件以外は実施例3と同条件で、食品添加剤
組成物を得た。本実施例の食品添加剤組成物のカルシウ
ム剤のゼーター電位、カルシウムイオン濃度及びマグネ
シウムイオン濃度の合計を実施例3と同様の方法で測定
した結果を表1に示す。
【0046】実施例10、15 表1に示す条件以外は実施例4と同条件で、食品添加剤
組成物を得た。本実施例の食品添加剤組成物のカルシウ
ム剤のゼーター電位、カルシウムイオン濃度及びマグネ
シウムイオン濃度の合計を実施例4と同様の方法で測定
した結果を表1に示す。
【0047】実施例11、12 表1に示す条件以外は実施例5と同条件で、食品添加剤
組成物を得た。本実施例の食品添加剤組成物のカルシウ
ム剤のゼーター電位、カルシウムイオン濃度及びマグネ
シウムイオン濃度の合計を実施例5と同様の方法で測定
した結果を表1に示す。
【0048】実施例13 表1に示す条件以外は実施例6と同条件で、食品添加剤
組成物を得た。本実施例の食品添加剤組成物のカルシウ
ム剤のゼーター電位、カルシウムイオン濃度及びマグネ
シウムイオン濃度の合計を実施例6と同様の方法で測定
した結果を表1に示す。
【0049】比較例1 表2に示す条件以外は実施例1と同条件で、食品添加剤
組成物を得た。本実施例の食品添加剤組成物のカルシウ
ム剤のゼーター電位、カルシウムイオン濃度及びマグネ
シウムイオン濃度の合計を実施例1と同様の方法で測定
した結果を表1に示す。
【0050】比較例2、7、8、12 表2に示す条件以外は実施例2と同条件で、食品添加剤
組成物を得た。本実施例の食品添加剤組成物のカルシウ
ム剤のゼーター電位、カルシウムイオン濃度及びマグネ
シウムイオン濃度の合計を実施例2と同様の方法で測定
した結果を表1に示す。
【0051】比較例3、9 表2に示す条件以外は実施例3と同条件で、食品添加剤
組成物を得た。本実施例の食品添加剤組成物のカルシウ
ム剤のゼーター電位、カルシウムイオン濃度及びマグネ
シウムイオン濃度の合計を実施例3と同様の方法で測定
した結果を表1に示す。
【0052】比較例4、10 表2に示す条件以外は実施例4と同条件で、食品添加剤
組成物を得た。本実施例の食品添加剤組成物のカルシウ
ム剤のゼーター電位、カルシウムイオン濃度及びマグネ
シウムイオン濃度の合計を実施例4と同様の方法で測定
した結果を表1に示す。
【0053】比較例5、11 表2に示す条件以外は実施例5と同条件で、食品添加剤
組成物を得た。本実施例の食品添加剤組成物のカルシウ
ム剤のゼーター電位、カルシウムイオン濃度及びマグネ
シウムイオン濃度の合計を実施例5と同様の方法で測定
した結果を表1に示す。
【0054】比較例6 表2に示す条件以外は実施例6と同条件で、食品添加剤
組成物を得た。本実施例の食品添加剤組成物のカルシウ
ム剤のゼーター電位、カルシウムイオン濃度及びマグネ
シウムイオン濃度の合計を実施例6と同様の方法で測定
した結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】実施例16 小麦粉に実施例1で調製した食品添加剤組成物75g及
びかん水等を加え混合した。混合した生地をロール等で
薄く延ばし、裁断し生麺を生成した後、所定時間蒸し、
油で揚げ、カルシウム強化即席麺10kgを得た。該カ
ルシウム強化即席麺を任意の10カ所より正確に1g量
り取り、即席麺中のカルシウム含量を原子吸光光度計に
て測定した。測定値の最大値は3.04mg、最小値は
3.95mgとその差0.09mgでありカルシウムが
均一に分散していることが確認された。平均値は2.9
8mgであった。また、該カルシウム強化即席麺の男女
10名よりなる官能試験を行い、食感に関して下記の5
段階の判定を各々にさせたところ、その平均値は5であ
った。結果を表3に示す。
【0058】 「食感の評価」 良好な組織を有し、舌ざわりが良好である・・・・・・・・・・・・・・・5 麺に違和感はなく、ざらつきもほとんどない・・・・・・・・・・・・・・4 麺にやや違和感があり、多少ざらつきがある・・・・・・・・・・・・・・3 麺が切れやすく、ざらつきがある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 非常に違和感があり、非常にざらつきがある・・・・・・・・・・・・・・1
【0059】実施例17〜30 前述の実施例2〜15で調製した食品添加剤組成物を用
いること、及び各々のカルシウム濃度を実施例16と同
濃度に調整することを除き、他は実施例16と同様の方
法でカルシウム強化即席麺を得た。また、これらのカル
シウム強化即席麺のカルシウム含量並びに食感に関する
官能試験を、実施例16に示す同様の方法で行った。
尚、ドロマイトを原料に用いたものに関してはマグネシ
ウム濃度も測定した。その結果を表3、表4に示す。
【0060】比較例13 前述の比較例1で調製した食品添加剤組成物を用いるこ
と、及びカルシウム濃度を実施例16と同濃度に調整す
ることを除き、他は実施例16と同様の方法でカルシウ
ム強化即席麺を得た。これらのカルシウム強化即席麺の
カルシウム含量を実施例16に示す同様の方法で行った
結果、測定値の最大値は3.62mg、最小値は1.3
1mgとその差1.31mgであり、カルシウム含量が
採取箇所によりばらついていることが確認された。平均
値は2.31mgであった。また、該カルシウム強化即
席麺の男女10名よりなる官能試験を行い、食感に関し
て実施例16同様に5段階の判定を各々にさせたとこ
ろ、その平均値は2であった。結果を表3に示す。
【0061】比較例14〜24 前述の比較例2〜12で調製した食品添加剤組成物を用
いること、及び各々のカルシウム濃度を実施例16と同
濃度に調整することを除き、他は実施例16と同様の方
法でカルシウム強化即席麺を得た。また、これらのカル
シウム強化即席麺のカルシウム含量並びに食感に関する
官能試験を、実施例16に示す同様の方法で行った。
尚、ドロマイトを原料に用いたものに関してはマグネシ
ウム濃度も測定した。その結果を表3、表4に示す。
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】実施例31 小麦粉に実施例1で調製した食品添加剤組成物1500
g及び砂糖、卵白、バターを加え混合する。さらに卵黄
を加え生地を混合しロール等で薄く延ばし、型取りしオ
ーブンで焼きカルシウム強化クッキー10kgを得た。
該カルシウム強化クッキーを任意の10カ所より正確に
0.1g量り取り、クッキー中のカルシウム含量を原子
吸光光度計にて測定した。測定値の最大値は6.02m
g、最小値は5.98mgとその差0.04mgであ
り、カルシウムが均一に分散していることが確認され
た。平均値は6.01mgであった。また、該カルシウ
ム強化クッキーの男女10名よりなる官能試験を行い、
食感に関して下記の5段階の判定を各々にさせたとこ
ろ、その平均値は5であった。結果を表5に示す。
【0065】 「食感の評価」 良好な組織を有し、舌ざわりが良好である・・・・・・・・・・・・・・・5 生地に違和感はなく、ざらつきもほとんどない・・・・・・・・・・・・・4 生地にやや違和感があり、多少ざらつきがある・・・・・・・・・・・・・3 生地が崩れやすく、ざらつきがある・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 非常に違和感があり、非常にざらつきがある・・・・・・・・・・・・・・1
【0066】実施例32〜45、比較例25〜36 前述の実施例2〜15、比較例1〜12で調製した食品
添加剤組成物を用いること、及び各々のカルシウム濃度
を実施例31と同濃度に調整することを除き、他は実施
例31と同様の方法でカルシウム強化クッキーを得た。
また、これらのカルシウム強化クッキーのカルシウム含
量並びに食感に関する官能試験を、実施例31に示す同
様の方法で行った。尚、ドロマイトを原料に用いたもの
に関してはマグネシウム含量も測定した。その結果を表
5、表6に示す。
【0067】
【表5】
【0068】
【表6】
【0069】実施例46 ガムベースをニーダーで加熱、溶解、混練し、そこに実
施例1で調製した食品添加剤組成物2500gと香料、
糖、グリセリンを加えミキサーで混練した。ロールで厚
さを整え板状に押し出し切断し板状チューイングガム1
0kgを得た。該チューイングガムを任意の10カ所よ
り正確に0.1g量り取り、チューイングガム中のカル
シウム含量を原子吸光光度計にて測定した。測定値の最
大値は10.09mg、最小値は9.89mgとその差
0.2mgであり、カルシウムが均一に分散しているこ
とが確認された。平均値は9.95mgであった。ま
た、該チューイングガムの男女10名よりなる官能試験
を行い、食感に関して下記の5段階の判定を各々にさせ
たところ、その平均値は5であった。結果を表7に示
す。
【0070】 「食感の評価」 良好な組織を有し、歯ごたえが良い・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 違和感はなく、ざらつきもほとんどない・・・・・・・・・・・・・・・・4 やや違和感があり、多少ざらつきがある・・・・・・・・・・・・・・・・3 歯ごたえが悪く、ざらつきがある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 非常に違和感があり、非常にざらつきがある・・・・・・・・・・・・・・1
【0071】実施例47〜60、比較例37〜48 前述の実施例2〜15、比較例1〜12で調製した食品
添加剤組成物を用いること、及び各々のカルシウム濃度
を実施例46と同濃度に調整することを除き、他は実施
例46と同様の方法でチューイングガムを得た。また、
これらのチューイングガムのカルシウム含量並びに食感
に関する官能試験を、実施例46に示す同様の方法で行
った。尚、ドロマイトを原料に用いたものに関してはマ
グネシウム含量も測定した。その結果を表7、表8に示
す。
【0072】
【表7】
【0073】
【表8】
【0074】実施例61 精製魚肉に実施例1で調製した食品添加剤組成物50
g、調味料、着色料、保存料を加え練り合わせ、成型、
加熱、冷却しカルシウム強化かまぼこ5kgを得た。該
かまぼこを任意の10カ所より正確に1g量り取り、か
まぼこ中のカルシウム含量を原子吸光光度計にて測定し
た。測定値の最大値は4.05mg、最小値は3.96
mgとその差0.09mgでであり、カルシウムが均一
に分散していることが確認された。平均値は3.98m
gであった。また、該カルシウム強化かまぼこの男女1
0名よりなる官能試験を行い、食感に関して下記の5段
階の判定を各々にさせたところ、その平均値は5であっ
た。結果を表9に示す。
【0075】 「食感の評価」 良好な組織を有し、舌ざわりが良好である・・・・・・・・・・・・・・・5 違和感はなく、ざらつきもほとんどない・・・・・・・・・・・・・・・・4 やや違和感があり、多少ざらつきがある・・・・・・・・・・・・・・・・3 歯ごたえが悪く、ざらつきがある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 非常に違和感があり、非常にざらつきがある・・・・・・・・・・・・・・1
【0076】実施例62〜75、比較例49〜60 前述の実施例2〜15、比較例1〜12で調製した食品
添加剤組成物を用いること、及び各々のカルシウム濃度
を実施例61と同濃度に調整することを除き、他は実施
例61と同様の方法でカルシウム強化かまぼこを得た。
また、これらのカルシウム強化かまぼこのカルシウム含
量並びに食感に関する官能試験を、実施例61に示す同
様の方法で行った。尚、ドロマイトを原料に用いたもの
に関してはマグネシウム含量も測定した。その結果を表
9、表10に示す。
【0077】
【表9】
【0078】
【表10】
【0079】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法で調製され
た食品添加剤組成物は、食品中での分散性が優れてお
り、また、該食品添加剤組成物を用いて調製されるミネ
ラル強化食品組成物は風味が極めて優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/325 101 A23L 1/325 101C Fターム(参考) 4B014 GB11 GB13 GK06 GL01 GL11 4B018 LB01 LB02 LB05 MD04 MD37 4B034 LC04 LK02X LK18X 4B046 LB06 LC06 LG03 LG18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸カルシウム、燐酸カルシウム(以
    下、カルシウム剤と記す)及びドロマイトから選ばれた
    少なくとも1種(A)100重量部に対し、カードラ
    ン、ガティガム、サイリウムシードガム、タマリンドシ
    ードガム、カラヤガム、タラガム、及びトラガントガム
    よりなる群から選ばれた少なくとも1種(B)を0.0
    5〜30重量部配合してなることを特徴とする食品添加
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分が、ガティガム及び/又はサ
    イリウムシードガムである請求項1に記載の食品添加剤
    組成物。
  3. 【請求項3】 食品添加剤組成物のゼータ電位E(m
    V)が、下記(a)の要件を満たす請求項1又は2記載
    の食品添加剤組成物。 (a)−180≦E≦−1 E:食品添加剤組成物をカルシウム剤固形分濃度10重
    量%、pH9に調製したときのゼータ電位(mV)
  4. 【請求項4】 食品添加剤組成物を1重量%に調整した
    ときの食品添加剤組成物スラリーの濾液中のカルシウム
    イオン及びマグネシウムイオンの合計N(ppm )が下記
    (b)の要件を満たす請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の食品添加剤組成物。 (b) 1≦N≦100
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の食
    品添加剤組成物を含有してなることを特徴とする食品組
    成物。
  6. 【請求項6】 食品組成物が即席麺である請求項5記載
    の食品組成物。
  7. 【請求項7】 食品組成物がミネラル強化菓子である請
    求項5記載の食品組成物。
  8. 【請求項8】 食品組成物がチューイングガムである請
    求項5記載の食品組成物。
  9. 【請求項9】 食品組成物が水産練り製品である請求項
    5記載の食品組成物。
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