JP2002186204A - 回転電機の固定子およびそれを用いた回転電機 - Google Patents
回転電機の固定子およびそれを用いた回転電機Info
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Abstract
た固定子鉄心3とを備えて構成される回転電機の固定子
1において、固定子枠2の軸方向に直交する方向の断面
の外周を、1を除く奇数(好ましくは、回転電機の極数
に応じて適宜選択される、3,5,7のうちいずれか一
つの次数)正弦波形状に形成する。
Description
電機、同期機等の回転電機において、特に振動および騒
音の低減を十分に図れるようにした回転電機の固定子お
よびそれを用いた回転電機に関するものである。
ば誘導電動機が知られている。
来の誘導電動機の構成例を示す断面図である。
と、当該固定子枠2に嵌合固定された固定子鉄心3とか
ら構成されている。
れた回転軸6に、回転子鉄心7を取り付けて構成されて
いる。
機を、インバータにより速度制御することが多くなって
きている。
運転においては、速度が変化することから、電磁力の周
波数と誘導電動機の構造系の固有振動数とが一致して共
振現象となり、大きな騒音が発生するという問題点があ
る。そして、速度が変化することから、共振点を避ける
ことができない。
低減するための手段として、例えば“実開昭55−10
9353号公報”に示されるものが知られている。
成例を示す断面図である。
はり13を設け、当該弾性はり13に、固定子鉄心3と
固定子枠2を弾性支持するようにしている。
ような構成の誘導電動機では、固定子枠2に対して固定
子鉄心3の振動を伝達し難くするためには、弾性はり1
3の剛性を小さくしなければならない。
反力として、周方向のトルクも受けており、弾性はり1
3は、固定子鉄心3の重量およびその周方向の力も支持
しなければならず、その弾性はり13の剛性を小さくす
ることは困難である。
達の低減を十分には図れないことから、騒音の低減を十
分に図ることができない。
十分に図ることが可能な回転電機の固定子およびそれを
用いた回転電機を提供することにある。
めに、請求項1に対応する発明では、固定子枠と、当該
固定子枠に固定された固定子鉄心とを備えて構成される
回転電機の固定子において、固定子枠の軸方向に直交す
る方向の断面の外周を、外周平均半径rと当該外周平均
半径rからの変形量Aとの比が0.05≦A/r≦0.
5の範囲にあって、機械角をθとした場合に、下記式で
表わされる略正弦波形状Dに形成し、当該略正弦波形状
の次数nを、1を除く奇数次数としている。
請求項1に対応する発明の回転電機の固定子において、
1を除く奇数次数としては、回転電機の極数に応じて適
宜選択される3,5,7のうちいずれか一つの次数とし
ている。
る発明の回転電機の固定子においては、固定子枠の軸方
向に直交する方向の断面の外周を、外周平均半径rと当
該外周平均半径rからの変形量Aとの比が0.05≦A
/r≦0.5の範囲にあって、機械角をθとした場合
に、上記式で表わされる略正弦波形状Dに形成し、当該
略正弦波形状の次数nを、1を除く奇数次数(好ましく
は、回転電機の極数に応じて適宜選択される、3,5,
7のうちいずれか一つの次数)とすることにより、固定
子枠には、電磁力モード次数Mと固有振動モード次数N
とが異なる(M≠N)ために、共振状態においても固定
子枠の外形に発生する振動が打ち消され、固定子で発生
する振動および騒音を極めて効果的に低減することがで
きる。
子枠と、当該固定子枠に固定された固定子鉄心とを備え
て構成される回転電機の固定子において、固定子枠の軸
方向に直交する方向の断面の外周を、1を除く略奇数角
形に形成している。
請求項3に対応する発明の回転電機の固定子において、
1を除く略奇数角形としては、回転電機の極数に応じて
適宜選択される略三角形、略五角形、略七角形のうちい
ずれか一つの奇数角形としている。
る発明の回転電機の固定子においては、固定子枠の軸方
向に直交する方向の断面の外周を、1を除く略奇数角形
(好ましくは、回転電機の極数に応じて適宜選択され
る、略三角形、略五角形、略七角形のうちいずれか一つ
の奇数角形)に形成することにより、共振状態にあって
も固定子枠には電磁力モード次数Mの偶数に対して、三
角形、五角形、七角形の奇数角形であることから、固有
振動モードNが奇数として発生し易くなり得るために、
固定子枠の外形に発生する振動が打ち消され、固定子で
発生する振動および騒音を極めて効果的に低減すること
ができる。
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する発明の
回転電機の固定子において、固定子枠を、固定子鉄心の
軸方向の両端部に分割して取り付けている。
機の固定子においては、固定子枠を、固定子鉄心の軸方
向の両端部に分割して取り付けることにより、固定子で
発生する振動および騒音を極めて効果的に低減すること
ができる。すなわち、電動機等の回転電機の軽量化のニ
ーズに対応して、固定子枠を分割したものにおいては、
電磁力に対して、固定子枠が半径方向に打つ勝つだけの
機械的剛性を有していればよいことから、両端部に分割
した固定子枠であっても、電磁力モード次数Mと固有振
動モードNとが異なるために、固定子鉄心と固定子枠の
外形に発生する振動が打ち消され、固定子で発生する振
動および騒音を極めて効果的に低減することができる。
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する発明の
回転電機の固定子において、固定子枠を、固定子鉄心の
軸方向の両端部および略中央部に少なくとも1個取り付
けている。
機の固定子においては、固定子鉄心の積厚さLに対して
固定子鉄心の外形φDがL≧Dの場合に、固定子枠を、
固定子鉄心の軸方向の両端部および略中央部に少なくと
も1個取り付けることにより、固定子で発生する振動お
よび騒音を極めて効果的に低減することができる。すな
わち、電磁力に対して、固定子枠が打ち勝つだけの機械
的剛性を有していればよいことから、両端部および中央
部に分割した固定子枠であっても、電磁力モード次数M
と固有振動モードNとが異なるために、固定子鉄心と固
定子枠の外形に発生する振動が打ち消され、固定子で発
生する振動および騒音を極めて効果的に低減することが
できる。
記請求項5に対応する発明の回転電機の固定子におい
て、固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を略
n角形(nは1を除く奇数)とし、一方の固定子枠を基
準として、他方の固定子枠を周方向に(360/2n)
度回転させている。
機の固定子においては、固定子枠の軸方向に直交する方
向の断面の外周を略n角形(nは1を除く奇数)とし、
一方の固定子枠を基準として、他方の固定子枠を周方向
に(360/2n)度回転させることにより、固定子で
発生する振動および騒音を極めて効果的に低減すること
ができる。すなわち、電磁力の分布が、固定子鉄心の積
厚方向(軸方向)には一様の楕円であることから、固定
子鉄心の両端部の固定子枠が周方向に機械的剛性を変化
させることによって、電磁力による振動が分散すること
になるため、振動および騒音を低減することができる。
そして、固定子枠にはモード2(楕円)の変形が発生し
難くなり、固定子外形に生じる振動が打ち消し合い、こ
れにより固定子で発生する振動および騒音を極めて効果
的に低減することができる。
は、上記請求項5に対応する発明の回転電機の固定子に
おいて、固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の角部
と固定子鉄心の内径中心点とを結ぶ延長線上に角でない
部分がくるような断面の多角形としている。
換装置においては、固定子枠の軸方向に直交する方向の
断面の角部と固定子鉄心の内径中心点とを結ぶ延長線上
に角でない部分がくるような断面の多角形とすることに
より、固定子で発生する振動および騒音を極めて効果的
に低減することができる。すなわち、多角形の構造は、
電磁力の楕円モードを周方向に分散させることになるた
め、振動および騒音を低減することができる。そして、
固定子枠にはモード2(楕円)の変形が発生し難くな
り、固定子外形に生じる振動が打ち消し合い、これによ
り固定子の振動および騒音を極めて効果的に低減するこ
とができる。
請求項5または請求項6に対応する発明の回転電機の固
定子において、それぞれの固定子枠を軸方向に結合する
リブを取り付けている。
機の固定子においては、両端部のみ、もしくは両端部と
中央部に固定子枠を取り付けたものにおいて、それぞれ
の固定子枠を軸方向に結合するリブを取り付けることに
より、それぞれの固定子枠を結合するリブで結合するこ
とによって、両端部の固定子枠の機械的剛性が増して強
固され、軸方向の固定子鉄心の積厚が長くなっても、電
磁力に打ち勝つ剛性が確保できる。そして、固定子枠に
はモード2(楕円)の変形が発生し難くなり、固定子外
形に生じる振動が打ち消し合い、これにより固定子で発
生する振動および騒音を極めて効果的に低減することが
できる。
記請求項9に対応する発明の回転電機の固定子におい
て、リブと固定子鉄心の外周とを、溶接、接着、ボルト
等の機械的結合手段で結合している。
電機の固定子においては、リブと固定子鉄心の外周と
を、溶接、接着、ボルト等の機械的結合手段で結合する
ことにより、固定子鉄心の振動が直接にリブを介して固
定子枠に伝達され、軸方向の固定子鉄心の積厚が長くな
っても、電磁力に打ち勝つ構造系の剛性が確保できる。
また、固定子枠を結合するリブの位置を、固定子枠の角
と角および辺の中心と辺の中心を結ぶことにより、固定
子鉄心の変形が直接にリブを介して固定子枠に伝達され
るため、軸方向の固定子鉄心の積厚が長くなっても、電
磁力に打ち勝つ構造系の剛性が確保できる。そして、固
定子枠にはモード2(楕円)の変形が発生し難くなり、
固定子外形に生じる振動が打ち消し合い、これにより固
定子で発生する振動および騒音を極めて効果的に低減す
ることができる。
定子枠を設けない固定子鉄心のみで構成される回転電機
の固定子において、固定子鉄心の軸方向に直交する方向
の断面の外周を、外周平均半径r1と当該外周平均半径
r1からの変形量Bとの比が0.05≦B/r1≦0.
5の範囲にあって、機械角をθとした場合に、下記式で
表わされる略正弦波形状Eに形成し、当該略正弦波形状
の次数nを、1を除く奇数次数としている。
記請求項11に対応する発明の回転電機の固定子におい
て、1を除く奇数次数としては、回転電機の極数に応じ
て適宜選択される3,5,7のうちいずれか一つの次数
としている。
応する発明の回転電機の固定子においては、固定子鉄心
の軸方向に直交する方向の断面の外周を、外周平均半径
r1と当該外周平均半径r1からの変形量Bとの比が
0.05≦B/r1≦0.5の範囲にあって、機械角を
θとした場合に、上記式で表わされる略正弦波形状Eに
形成し、当該略正弦波形状の次数nを、1を除く奇数次
数(好ましくは、回転電機の極数に応じて適宜選択され
る、3,5,7のうちいずれか一つの次数)とすること
により、固定子枠がないものは、軸受と固定子鉄心とが
分離して別置きになっている機種であることから、固定
子枠がない機種でも、固定子鉄心の内径に作用した電磁
力は、固定子鉄心の外形に振動伝播した時には、モード
2(楕円)の変形が発生し難くなり、固定子鉄心の外形
に生じる振動が打ち消し合い、これにより固定子で発生
する振動および騒音を極めて効果的に低減することがで
きる。
定子枠を設けない固定子鉄心のみで構成される回転電機
の固定子において、固定子鉄心の軸方向に直交する方向
の断面の外周を、1を除く略奇数角形に形成している。
記請求項13に対応する発明の回転電機の固定子におい
て、1を除く略奇数角形としては、回転電機の極数に応
じて適宜選択される略三角形、略五角形、略七角形のう
ちいずれか一つの奇数角形としている。
応する発明の回転電機の固定子においては、固定子鉄心
の軸方向に直交する方向の断面の外周を、1を除く略奇
数角形(好ましくは、回転電機の極数に応じて適宜選択
される、略三角形、略五角形、略七角形のうちいずれか
一つの奇数角形)に形成することにより、固定子枠がな
い場合でも、固定子鉄心の内径に作用した電磁力は、固
定子鉄心の外形に振動伝播した時には、モード2(楕
円)の変形が発生し難くなり、固定子鉄心の外形に生じ
る振動が打ち消し合い、これにより固定子で発生する振
動および騒音を極めて効果的に低減することができる。
記請求項4に対応する発明の回転電機の固定子におい
て、略三角形または略五角形の固定子枠の軸方向に直交
する断面における角部の固定子枠の厚さをh2とし、角
部と固定子鉄心の内径中心点とを結ぶ延長線上にある固
定子枠の厚さをh1とした場合に、h2とh1との比
が、h2/h1=2.5〜4.5の範囲内にあるように
している。
電機の固定子においては、略三角形または略五角形の固
定子枠の軸方向に直交する断面における角部の固定子枠
の厚さをh2とし、角部と固定子鉄心の内径中心点とを
結ぶ延長線上にある固定子枠の厚さをh1とした場合
に、h2とh1との比が、h2/h1=2.5〜4.5
の範囲内にあるようにすることにより、固定子枠の厚さ
によるh2/h1に関する剛性比のバランスから電磁力
が作用しにくくなるために、共振状態においても固定子
枠の外形に発生する振動が打ち消され、回転電機全体で
発生する騒音を効果的に低減することができる。
記請求項15に対応する発明の回転電機の固定子におい
て、h2とh1との比が、h2/h1=3.0〜4.0
の範囲内にあるようにしている。
電機の固定子においては、h2とh1との比が、h2/
h1=3.0〜4.0の範囲内にあるようにすることに
より、固定子枠の厚さによるh2/h1に関する剛性比
のバランスから電磁力が作用しにくくなるために、共振
状態においても固定子枠の外形に発生する振動が打ち消
され、回転電機全体で発生する騒音をより一層効果的に
低減することができる。
上記請求項16に対応する発明の回転電機の固定子にお
いて、h2とh1との比が、h2/h1=3.5となる
ようにしている。
電機の固定子においては、h2とh1との比が、h2/
h1=3.5となるようにすることにより、固定子枠の
厚さによるh2/h1に関する剛性比のバランスから電
磁力が作用しにくくなるために、共振状態においても固
定子枠の外形に発生する振動が打ち消され、回転電機全
体で発生する騒音をさらにより一層効果的に低減するこ
とができる。
記請求項4に対応する発明の回転電機の固定子におい
て、略五角形の固定子枠の軸方向に直交する断面におけ
る角部の固定子枠の厚さをh2とし、固定子鉄心の継鉄
(ヨーク)厚さをh3とした場合に、h3とh2との比
が、h3/h2≦0.8の範囲内にあるようにしてい
る。
電機の固定子においては、略五角形の固定子枠の軸方向
に直交する断面における角部の固定子枠の厚さをh2と
し、固定子鉄心の継鉄(ヨーク)厚さをh3とした場合
に、h3とh2との比が、h3/h2≦0.8の範囲内
にあるようにすることにより、共振状態にあってもその
固定子枠には電磁力モード次数Mに対して、固定子鉄心
との固定子枠とのh3/h2に関する剛性比のバランス
から電磁力が作用しにくくなるために、固定子枠の外形
に発生する振動が打ち消され、回転電機全体で発生する
騒音を効果的に低減することができる。
記請求項18に対応する発明の回転電機の固定子におい
て、h3とh2との比が、0.2≦h3/h2≦0.4
の範囲内にあるようにしている。
電機の固定子においては、h3とh2との比が、0.2
≦h3/h2≦0.4の範囲内にあるようにすることに
より、共振状態にあってもその固定子枠には電磁力モー
ド次数Mに対して、固定子鉄心との固定子枠とのh3/
h2に関する剛性比のバランスから電磁力が作用しにく
くなるために、固定子枠の外形に発生する振動が打ち消
され、回転電機全体で発生する騒音をより一層効果的に
低減することができる。
上記請求項4に対応する発明の回転電機の固定子枠にお
いて、固定子枠に用いる材料の機械特性である縦弾性係
数をE2とし、固定子鉄心を構成する電気鉄板の縦弾性
係数をE1とした場合に、E2とE1との比が、E1/
E2=2.5〜80の範囲内にあるようにしている。
電機の固定子においては、固定子枠に用いる材料の機械
特性である縦弾性係数をE2とし、固定子鉄心を構成す
る電気鉄板の縦弾性係数をE1とした場合に、E2とE
1との比が、E1/E2=2.5〜80の範囲内にある
ようにすることにより、固定子枠の材料がアルミ材、高
分子材のモールド材等に値する縦弾性率以上の材料であ
れば、固定子鉄心と固定子枠の外形に発生する振動が打
ち消され、回転電機全体で発生する騒音を効果的に低減
することができる。
記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する発明
の回転電機の固定子において、固定子枠に冷却フィンを
取り付け、冷却フィンの取り付け位置を、固定子枠の軸
方向に直交する方向の断面の角部を除く固定子枠の外周
上になるように冷却フィンを配置し、冷却フィンの高さ
を、角部の頂点を半径として略円形を形成するようにし
ている。
電機の固定子においては、固定子枠に冷却フィンを取り
付け、冷却フィンの取り付け位置を、固定子枠の軸方向
に直交する方向の断面の角部を除く固定子枠の外周上に
なるように冷却フィンを配置し、冷却フィンの高さを、
角部の頂点を半径として略円形を形成することにより、
冷却フィンは、固定子枠の曲げ剛性に影響を有していな
いが、付加重量として作用する。すなわち、固定子枠の
厚さの薄い部分に冷却フィンの高さを調整することによ
り、重量バランスが円周上で均等になり、当該重量のバ
ランスの均等が良くなると、回転子の機械的アンバラン
スからくる振れ廻りによる振動成分が小さくなり、固定
子枠の全体に発生する振動が打ち消され、回転電機全体
で発生する騒音を効果的に低減することができる。さら
に、冷却フィンを円形に配列することにより、据え付け
面積をより小さくすることができる。
記請求項3または請求項4に対応する発明の回転電機の
固定子において、一方の略五角形の固定子枠を基準とし
て、他方の略五角形の固定子枠を周方向に30度〜42
度の間のいずれかの角度で回転させるようにしている。
電機の固定子においては、一方の略五角形の固定子枠を
基準として、他方の略五角形の固定子枠を周方向に30
度〜42度の間のいずれかの角度で回転させるようにす
ることにより、電磁力の分布が鉄心の積厚方向(軸方
向)には一様の楕円分布であることから、固定子鉄心の
両端の固定子枠が周方向に機械的剛性を調整することに
より、電磁力による振動が分散する。この結果、固定子
枠にはモード2(楕円)の変形が発生しにくくなり、固
定子枠に生じる振動が打ち消し合い、これにより回転電
機全体の振動と騒音を低減することができる。
上記請求項22に対応する発明の回転電機の固定子にお
いて、他方の略五角形の固定子枠を周方向に36度の角
度で回転させるようにしている。
電機の固定子においては、他方の略五角形の固定子枠を
周方向に36度の角度で回転させるようにすることによ
り、電磁力の分布が鉄心の積厚方向(軸方向)には一様
の楕円分布であることから、固定子鉄心の両端の固定子
枠が周方向に機械的剛性を調整することにより、電磁力
による振動が分散する。この結果、固定子枠にはモード
2(楕円)の変形が発生しにくくなり、固定子枠に生じ
る振動が打ち消し合い、これにより回転電機全体の振動
と騒音をより一層低減することができる。
定子枠と、当該固定子枠に固定された固定子鉄心とを備
えて構成される回転電機の固定子において、固定子枠の
軸方向に直交する方向の断面の外周を、略円形、略四角
形、略台形、略長方形、正方形のうちいずれか一つの形
状とし、固定子鉄心の中心点に対して、略円形の固定子
枠の中心点、または略四角形、略台形、略長方形、正方
形のいずれかの形状の固定子枠の対角線の交点を、偏心
させるようにしている。
電機の固定子においては、固定子枠の軸方向に直交する
方向の断面の外周を、略円形、略四角形、略台形、略長
方形、正方形のうちいずれか一つの形状とし、固定子鉄
心の中心点に対して、略円形の固定子枠の中心点、また
は略四角形、略台形、略長方形、正方形のいずれかの形
状の固定子枠の対角線の交点を、偏心させることによ
り、固定子枠の厚さによる剛性比h2/h1のバランス
から電磁力が作用しにくくなるために、共振状態におい
ても固定子枠の外形に発生する振動が打ち消され、回転
電機全体で発生する騒音を効果的に低減することができ
る。
記請求項20に対応する発明の回転電機の固定子におい
て、固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を略
円形とし、固定子鉄心の外径をdとし、略円形の固定子
枠の外径をDとし、偏心量をε1とした場合に、ε1=
(0.25〜0.8)(D−d)/2の範囲内で偏心さ
せるようにしている。
電機の固定子においては、固定子枠の軸方向に直交する
方向の断面の外周を略円形とし、固定子鉄心の外径をd
とし、略円形の固定子枠の外径をDとし、偏心量をε1
とした場合に、ε1=(0.25〜0.8)(D−d)
/2の範囲内で偏心させることにより、固定子枠の厚さ
による剛性比h2/h1のバランスから電磁力が作用し
にくくなるために、共振状態においても固定子枠の外形
に発生する振動が打ち消され、回転電機全体で発生する
騒音を効果的に低減することができる。
上記請求項25に対応する発明の回転電機の固定子にお
いて、ε1=(0.7〜0.8)(D−d)/2の範囲
内で偏心させるようにしている。
電機の固定子においては、ε1=(0.7〜0.8)
(D−d)/2の範囲内で偏心させるようにすることに
より、固定子枠の厚さによる剛性比h2/h1のバラン
スから電磁力が作用しにくくなるために、共振状態にお
いても固定子枠の外形に発生する振動が打ち消され、回
転電機全体で発生する騒音をより一層効果的に低減する
ことができる。
は、上記請求項26に対応する発明の回転電機の固定子
において、ε1=0.8(D−d)/2で偏心させるよ
うにしている。
電機の固定子においては、ε1=0.8(D−d)/2
で偏心させるようにすることにより、固定子枠の厚さに
よる剛性比h2/h1のバランスから電磁力が作用しに
くくなるために、共振状態においても固定子枠の外形に
発生する振動が打ち消され、回転電機全体で発生する騒
音をさらにより一層効果的に低減することができる。
記請求項20に対応する発明の回転電機の固定子におい
て、固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を、
略長方形、略正方形のうちいずれか一つの形状とし、固
定子鉄心の外径をdとし、略長方形の固定子枠の短辺、
もしくは略正方形の固定子枠の一辺の長さをxとし、偏
心量をε2とした場合に、略長方形の固定子枠または略
正方形の固定子枠の対角線の交点から固定子鉄心の中心
を、ε2=(x−d)/2.5〜(x−d)/8の範囲
内で偏心させるようにしている。
電機の固定子においては、固定子枠の軸方向に直交する
方向の断面の外周を、略長方形、略正方形のうちいずれ
か一つの形状とし、固定子鉄心の外径をdとし、略長方
形の固定子枠の短辺、もしくは略正方形の固定子枠の一
辺の長さをxとし、偏心量をε2とした場合に、略長方
形の固定子枠または略正方形の固定子枠の対角線の交点
から固定子鉄心の中心を、ε2=(x−d)/2.5〜
(x−d)/8の範囲内で偏心させることにより、全体
の重量が大きくなることなく、固定子枠の厚さによる剛
性比h2/h1のバランスから電磁力が作用しにくくな
るために、共振状態においても固定子枠の外形に発生す
る振動が打ち消され、回転電機全体で発生する騒音を効
果的に低減することができる。
記請求項20に対応する発明の回転電機の固定子におい
て、固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を略
台形とし、固定子鉄心の外径をdとし、略台形の固定子
枠の高さをhとし、偏心量をε3とした場合に、略台形
の固定子枠の高さのh/2から固定子鉄心の中心を、ε
3=(h−d)/2.5〜(h−d)/8の範囲内で偏
心させるようにしている。
電機の固定子においては、固定子枠の軸方向に直交する
方向の断面の外周を略台形とし、固定子鉄心の外径をd
とし、略台形の固定子枠の高さをhとし、偏心量をε3
とした場合に、略台形の固定子枠の高さのh/2から固
定子鉄心の中心を、ε3=(h−d)/2.5〜(h−
d)/8の範囲内で偏心させることにより、固定子枠の
厚さによるに関する剛性比のバランスから電磁力が作用
しにくくなるために、共振状態においても固定子枠の外
形に発生する振動が打ち消され、回転電機全体で発生す
る騒音を効果的に低減することができる。
定子と回転子とを備えて構成される回転電機において、
固定子として、上記請求項1乃至請求項23のいずれか
1項に対応する発明の固定子を備えている。
電機の固定子においては、固定子として、上記請求項1
乃至請求項23のいずれか1項に対応する発明の固定子
を備えることにより、回転電機全体で発生する振動およ
び騒音を極めて効果的に低減することができる。
なる騒音の発生メカニズムについて説明する。
るための図である。
鉄心とのエアギャップに働く電磁力の周波数と、固定子
鉄心の固有振動数とが共振した場合、固定子枠(フレー
ム)が著しく振動し、その振動が空気中に放射されて騒
音として発生する。
は、一般的に、円環振動モードの楕円形状(n=2)で
ある。
うな半径方向に外形が変形するモードであり、膨張収縮
(モードn=0)、並進(モードn=1)、楕円(モー
ドn=2)、三角形(モードn=3)、四角形(モード
n=4)、五角形(モードn=5)等で表わされる。
鉄心3、およびこれを収容する固定子枠2の横断面(回
転軸に直角)の外周は、前記図35に示したように、円
筒状あるいは四角形である場合が多い。
に示す。
は運転周波数を示している。
0Hzから60Hzの間に、大きなピークが見られる。
これが、共振の影響で発生した騒音である。
説明する。
子鉄心のある位置から見ると、図30に示すように、固
定子鉄心の内径に強制振動として、主にn=2(楕円)
で時間的に回転して変化していくモードが発生する。
を、式(1)に示す。
幅、ω:電磁力の角振動数、M:電磁力のモード次数、
θ:機械角、t:時間。
図28に示すように、円環の面内振動のみを考えると、
式(2)に示すようになる。
N :固有振動モードの振幅、N:固有振動モード次数、
α:位相。
機に働く電磁力による振動振幅をzとすると、式(3)
で表わすことができる。
ら、円環全体の振動振幅Zは、θについて円環を全円周
で積分することによって、式(4)により求めることが
できる。
と固有モードとの積によって求めることができる。
2の発生する振動Zは、図31(a)に示すように、ベ
クトル積から求めることができる。
きがマイナスとする。
として円周上に8点とする。
2、固有ベクトルN=2の場合、以下のベクトル積の行
列式(5)で示すように計算することができる。
点のモード形のベクトル量として示している。
2との組み合わせは、ベクトル積の値がZ=4となる大
きさの振動が発生する。
ドN=3との組み合わせで発生する振動Zは、図31
(b)に示すように、ベクトル積の計算で求めることが
できる。
の組み合わせでは、Z=0となり、振動が発生しない。
ドN=5との発生する振動Zは、図31(c)に示すよ
うに、ベクトル積の計算で求めることができる。
は、Z=0となり、この条件でも振動が発生しない。
2に対して、固有振動数の次数を3と5にすることが、
振動を発生させない条件である。
円)であると、固定子枠の外形を、円環振動モードn=
3,5,7にすることにより、電磁力モードと固有モー
ドとのベクトル関係から振動が打ち消し合い、振動が低
減できる。
に対して固定子鉄心が共振しても、確実に振動が低減で
きることを意味する。
ードMは、円環振動モードM=2,4,6,8の偶数で
あるから、固定子鉄心、および固定子枠の断面の外周
を、円環振動モードn=3,5,7の奇数とすることに
より、モードが一致しない。
形の形状を変えて製作し、実験によって検証した。
振力モード次数を把握することは困難である。
付け、多点励振試験法による実験で検証を行なった。
で配置し、それぞれの加振器の加振力は一定とし、隣り
合う加振器の位相を45度ずらすことによって、固定子
鉄心の内径の円周上に強制力モードM=2で与えること
ができる。
化させ、振動加速度で評価した。
軸に直角)の外周が円形の場合、n=2が特に大きく発
生し、次数n=4、6が続いて大きく発生している。
と小さいことが確認できる。
には、n=2とn=4が大きいことが分かる。また、n
=3,5は、小さいことが分かる。
外周がn=2の場合には、n=2が特に大きく発生し、
n=4,6が続いて大きい。
においても、n=4は大きくなっていることが認められ
る。
=6の場合には、n=6が特に大きくなっていることが
認められる。
n=3の場合には、加速度が全体的に小さいことが認め
られる。
においても、加速度が全体的に小さいことが認められ
る。
=7の場合には、図34(a),(b)に比較してやや
大きくなってきているが、加速度のレベルは小さいとい
える。
が円形に近づくからである。次数nの上限を、n=7の
範囲とした理由である。
うに、電磁力モード次数M=2に対して、断面の外周が
奇数であり、振動モードの次数Nが一致しなければ、振
動が大きくならないことが明らかとなった。
の関係は、断面の外周をどのような形状にしたとして
も、円環の固有モードは存在する。
=3にすることにより、固有モードN=2の振動振幅が
抑制されて発生しなくなる。
り、固有モードN=3の振動振幅は大きくなることを意
味する。
Mと固有モードNのモード次数の関係によって決まり、
振動を効果的に低減するめには、組み合わせを一致させ
ないことが要件となる。
枠または固定子鉄心の軸方向に直交する方向の断面の外
周を、1を除く奇数(好ましくは、回転電機の極数に応
じて適宜選択される、3,5,7のうちいずれか一つの
次数)正弦波形状、または1を除く略奇数角形(好まし
くは、回転電機の極数に応じて適宜選択される、略三角
形、略五角形、略七角形のうちいずれか一つの奇数角
形)に形成するものである。
の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。
に対応)図1(a)(b)は、本実施の形態による回転
電機の固定子の構成例を示す縦断面図および横断面(固
定子枠の軸方向に直交する方向の断面)図である。
び図36の従来と同様の構成であるので、同一要素には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
固定子1は、図1に示すように、固定子枠2と、当該固
定子枠2に嵌合固定された固定子鉄心3とを備えて構成
されるものにおいて、固定子枠2の軸方向に直交する方
向の断面の外周を、外周平均半径rと当該外周平均半径
rからの変形量Aとの比が0.05≦A/r≦0.5の
範囲にあって、機械角をθとした場合に、下記式で表わ
される略正弦波形状Dに形成し、当該略正弦波形状の次
数nを、1を除く奇数次数として構成している。
転電機の極数に応じて適宜選択される、3,5,7のう
ちいずれか一つの次数とすることが好ましい。
による回転電機の固定子1の作用について説明する。
が回転するようになる。
回転子鉄心7との間のギャップに発生する電磁力によっ
て、固定子鉄心3が半径方向に変形振動するようにな
り、この振動が固定子枠2に伝達されるようになる。そ
して、共振状態になると、大きな振動と騒音になって問
題となる。
においては、固定子枠2の軸方向に直交する方向の断面
の外周を、外周平均半径rと当該外周平均半径rからの
変形量Aとの比が0.05≦A/r≦0.5の範囲にあ
って、機械角をθとした場合に、上記式で表わされる略
正弦波形状Dに形成し、当該略正弦波形状の次数nを、
1を除く奇数次数(好ましくは、回転電機の極数に応じ
て適宜選択される、3,5,7のうちいずれか一つの次
数)としていることにより、固定子枠2には、電磁力モ
ード次数Mと固有振動モード次数Nとが異なる(M≠
N)ために、共振状態においても固定子枠2の外形に発
生する振動が打ち消され、固定子1で発生する振動およ
び騒音を極めて効果的に低減することができる。
る、0.05と0.5の値は、正弦波を形成する断面の
最小と最大の限界を示している。
n=3,5,7の奇数とした回転電機の固定子としてい
るので、前記で説明した電磁力モードMと固有モードN
とが一致していないことから、電磁力モード次数M=2
に対して、固有振動モード次数N=3,5,7の条件に
すると、固定子枠2にはモード2(楕円)の変形が発生
し難くなり、固定子1外形に生じる振動が打ち消し合
い、これにより固定子1の振動および騒音を低減するこ
とができる。
と騒音との関係を示す特性図である。
の断面の形状が円形では、図29に示した結果と比較し
てみると、共振点でピークが大きく発生していたもの
が、固定子枠1の外形がn=3およびn=5では、図2
に示すように共振点にあってもピークが消滅している。
り、電磁力モードと固有モードとが異なることによって
打ち消し合い、振動および騒音を十分に低減できること
ができる。
す特性図である。
まで、縦軸に騒音レベルの最大値を示している。
転周波数と騒音との関係から得られたものを整理し、騒
音レベルの最大ピーク値を拾い上げてグラフ化したもの
である。
5,7の条件において、騒音が低いことがわかる。従っ
て、本実施の形態では、騒音低減に効果があった次数n
を3,5,7としているものである。
電機の固定子では、固定子枠2の軸方向に直交する方向
の断面の外周を、n=3,5,7の奇数正弦波形状に形
成するようにしているので、電磁力モードと固有モード
とが異なることによって打ち消し合い、固定子1で発生
する振動および騒音を極めて効果的に低減することが可
能となる。
に対応)図4(a)は、本実施の形態による回転電機の
固定子の構成例を示す縦断面図および横断面(固定子枠
の軸方向に直交する方向の断面)図である。
び図36の従来と同様の構成であるので、同一要素には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
固定子1は、図4に示すように、固定子枠2と、当該固
定子枠2に嵌合固定された固定子鉄心3とを備えて構成
されるものにおいて、固定子枠2の軸方向に直交する方
向の断面の外周を、1を除く略奇数角形に形成して構成
している。
転電機の極数に応じて適宜選択される、略三角形、略五
角形、略七角形のうちいずれか一つの奇数角形とするこ
とが好ましい。
り、辺が曲がっていたり、あるいは図4(b)に示すよ
うに、星形であってもよいということである。
による回転電機の固定子1においては、固定子枠2の軸
方向に直交する方向の断面の外周を、1を除く略奇数角
形(好ましくは、回転電機の極数に応じて適宜選択され
る、略三角形、略五角形、略七角形のうちいずれか一つ
の奇数角形)に形成していることにより、共振状態にあ
っても固定子枠2には電磁力モード次数Mの偶数に対し
て、三角形、五角形、七角形の奇数角形であることか
ら、固有振動モードNが奇数として発生し易くなり得る
ために、固定子枠2の外形に発生する振動が打ち消さ
れ、固定子1で発生する振動および騒音を極めて効果的
に低減することができる。
上のものを一直線状に表現すると、2波の正弦波である
ことから、その強制力を打ち消すためには、固定子枠2
の外形は、前記第1の実施の形態に示した円環振動モー
ドの3波の正弦波形状が最も効果的に振動を打ち消す。
面から見ると、曲面(正弦波)加工よりも、直線の角形
の方が有利となる。さらに、据え付け時の安定性が向上
する。
ために、実験によって確認して見ると、固定子枠2の半
径方向の振動では、第1の実施の形態と比較して、第2
の実施の形態の方は5%の振動が大きくなるが、騒音レ
ベルでは、2dB(A)程度しか変化がないことを確認
できた。
おいても、前記第1の実施の形態と同様に、モードが異
なることによって打ち消し合う作用効果が得られ、振動
および騒音を十分に低減することができる。
電機の固定子では、固定子枠2の軸方向に直交する方向
の断面の外周を、略三角形、略五角形、略七角形に形成
するようにしているので、電磁力モードと固有モードと
が異なることによって打ち消し合い、固定子1で発生す
る振動および騒音を極めて効果的に低減することが可能
となる。
5(a)(b)は、本実施の形態による回転電機の固定
子の構成例を示す斜視図であり、図1および図4と同一
要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
固定子1は、図5に示すように、前記第1または第2の
実施の形態において、固定子枠2を、固定子鉄心3の軸
方向の両端部に分割して取り付けて構成している。
による回転電機の固定子1においては、固定子枠2を、
固定子鉄心3の軸方向の両端部に分割して取り付けてい
ることにより、固定子1で発生する振動および騒音を極
めて効果的に低減することができる。
態のように、固定子枠2を固定子鉄心3の全体に嵌合固
定していないため、電磁力の力の大きさは、軸方向に均
一である。
向の剛性を有していれば、電磁力を十分に打ち消すこと
ができる。
取り付けていることにより、回転電機の全体の重量を、
10%程度軽量化することができる。
ド2(楕円)の変形が発生し難くなり、固定子1外形に
生じる振動が打ち消し合い、これにより固定子1の振動
および騒音が低減できる。
電機の固定子1では、固定子枠2を、固定子鉄心3の軸
方向の両端部に分割して取り付けるようにしているの
で、固定子1で発生する振動および騒音を極めて効果的
に低減することが可能となる。
6は、本実施の形態による回転電機の固定子の構成例を
示す斜視図であり、図1および図4と同一要素には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
固定子1は、図6に示すように、前記第1または第2の
実施の形態において、固定子枠2を、固定子鉄心3の軸
方向の両端部および略中央部に少なくとも1個(図では
1個)取り付けて構成している。
による回転電機の固定子1においては、固定子枠2を、
固定子鉄心3の軸方向の両端部および略中央部に少なく
とも1個取り付けていることにより、固定子1で発生す
る振動および騒音を極めて効果的に低減することができ
る。
軸方向の両端部および中央部に取り付けることは、前記
第3の実施の形態に対して、軸方向に固定子鉄心3が長
い場合に有効となる。
軸方向の固定子鉄芯の積厚長さLとした場合に、φD<
Lの条件で適用する場合に有効となる。
が長い場合には、両端部の固定子枠2だけでは、固定子
鉄心3の変形を打ち消すことができない。
さに対して両端部のみの二つの固定子枠2で力を打ち消
すことができない積厚の長い固定子鉄心3に対して、中
央部に複数の固定子枠2を取り付けていることにより、
剛性の釣り合いをとることができる。
ド2(楕円)の変形が発生し難くなり、固定子1外形に
生じる振動が打ち消し合い、これにより固定子1の振動
および騒音が低減できる。
電機の固定子1では、固定子枠2を、固定子鉄心3の軸
方向の両端部および略中央部に少なくとも1個取り付け
るようにしているので、固定子1で発生する振動および
騒音を極めて効果的に低減することが可能となる。
7は、本実施の形態による回転電機の固定子の構成例を
示す断面図であり、図5と同一要素には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
固定子1は、図7に示すように、前記第3の実施の形態
において、固定子枠2の軸方向に直交する方向の断面の
外周を略n角形(nは1を除く奇数)とし、一方の固定
子枠2を基準として、他方の固定子枠2を周方向に(3
60/2n)度回転させて構成している。
による回転電機の固定子1においては、固定子枠2の軸
方向に直交する方向の断面の外周を略n角形(nは1を
除く奇数)とし、一方の固定子枠2を基準として、他方
の固定子枠2を周方向に(360/2n)度回転させて
いることにより、固定子1で発生する振動および騒音を
極めて効果的に低減することができる。
を取り付けものにおいて、次数nまたはn角形とした場
合、一方の固定子枠2を基準として、他方の固定子枠2
を周方向に(360/2n)度回転させ、軸方向から見
て角と角もしくは円環モードの山と山が一致しない固定
子枠2を取り付けていることにより、電磁力の分布が固
定子鉄心3の積厚方向(軸方向)には均一の楕円である
ことから、固定子鉄心3の両端の固定子枠2がねじれ周
方向に剛性を変化させることになるため、より一層の電
磁力による振動が分散することになり、振動および騒音
を低減することができる。
ド2(楕円)の変形が発生し難くなり、固定子1外形に
生じる振動が打ち消し合い、これにより固定子1の振動
および騒音が低減できる。
電機の固定子1では、固定子枠2の軸方向に直交する方
向の断面の外周を略n角形とし、一方の固定子枠2を基
準として、他方の固定子枠2を周方向に(360/2
n)度回転させるようにしているので、固定子1で発生
する振動および騒音を極めて効果的に低減することが可
能となる。
8は、本実施の形態による回転電機の固定子の構成例を
示す断面図であり、図5と同一要素には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
固定子1は、図8に示すように、前記第3の実施の形態
において、固定子枠2の軸方向に直交する方向の断面の
角部と固定子鉄心3の内径中心点とを結ぶ延長線上に角
でない部分がくるような断面の多角形として構成してい
る。
による回転電機の固定子1においては、固定子枠2の軸
方向に直交する方向の断面の角部と固定子鉄心3の内径
中心点とを結ぶ延長線上に角でない部分がくるような断
面の多角形としていることにより、固定子1で発生する
振動および騒音を極めて効果的に低減することができ
る。
よびCとCで、固定子枠2の断面の角部と固定子鉄心3
内径の中心点Oを通る延長上に対をなす断面の辺が対と
なるようにしていることにより、非正多角形の構造は、
電磁力の楕円モードを周方向に分散させる作用が働くこ
とによって、振動および騒音を低減させることができ
る。
ド2(楕円)の変形が発生し難くなり、固定子1外形に
生じる振動が打ち消し合い、これにより固定子1の振動
および騒音が低減できる。
いけないというものではなく、非正多角形でもよい。
電機の固定子1では、固定子枠2の軸方向に直交する方
向の断面の角部と固定子鉄心3の内径中心点とを結ぶ延
長線上に角でない部分がくるような断面の多角形とする
ようにしているので、固定子1で発生する振動および騒
音を極めて効果的に低減することが可能となる。
9は、本実施の形態による回転電機の固定子の構成例を
示す断面図であり、図5または図6と同一要素には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
固定子1は、図8に示すように、前記第3または第4の
実施の形態において、それぞれの固定子枠2を軸方向に
結合するリブ8を取り付けて構成している。
による回転電機の固定子1においては、両端部のみ、も
しくは両端部と中央部に固定子枠2を取り付けたものに
おいて、それぞれの固定子枠2を軸方向に結合するリブ
8を取り付けていることにより、それぞれの固定子枠2
を結合するリブ8で結合することによって、両端部の固
定子枠2の機械的剛性が増して強固され、軸方向の固定
子鉄心3の積厚が長くなっても、電磁力に打ち勝つ剛性
が確保できる。そして、固定子枠2にはモード2(楕
円)の変形が発生し難くなり、固定子1外形に生じる振
動が打ち消し合い、これにより固定子1で発生する振動
および騒音を極めて効果的に低減することができる。
て、それぞれの固定子枠2を結合するリブ8で結合して
いることにより、両端の固定子枠2の剛性がアップして
強固となるため、軸方向の固定子鉄心3の積厚が長くな
っても、電磁力に打ち勝つ剛性が確保できる。
定子鉄心3の中央に固定子枠2が不要となる。
ド2(楕円)の変形が発生し難くなり、固定子1外形に
生じる振動が打ち消し合い、これにより固定子1の振動
および騒音が低減できる。
電機の固定子1では、それぞれの固定子枠2を軸方向に
結合するリブ8を取り付けるようにしているので、固定
子1で発生する振動および騒音を極めて効果的に低減す
ることが可能となる。
図10は、本実施の形態による回転電機の固定子の構成
例を示す断面図であり、図9と同一要素には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
固定子1は、図10に示すように、前記第7の実施の形
態において、リブ8と固定子鉄心3の外周とを、溶接、
接着、ボルト等の機械的結合手段で結合して構成してい
る。
による回転電機の固定子1においては、リブ8と固定子
鉄心3の外周とを、溶接、接着、ボルト等の機械的結合
手段で結合していることにより、固定子鉄心3の振動が
直接にリブ8を介して固定子枠2に伝達され、軸方向の
固定子鉄心の積厚が長くなっても、電磁力に打ち勝つ構
造系の剛性が確保できる。
を結合するリブ8の位置を、固定子枠2の角と角および
辺の中心と辺の中心を結ぶ位置としていることにより、
固定子鉄心3の変形が直接にリブ8を介して固定子枠2
に伝達されるため、軸方向の固定子鉄心3の積厚が長く
なっても、電磁力に打ち勝つ構造系の剛性が確保でき
る。
ド2(楕円)の変形が発生し難くなり、固定子1外形に
生じる振動が打ち消し合い、これにより固定子1の振動
および騒音が低減できる。
電機の固定子1では、リブ8と固定子鉄心3の外周と
を、溶接、接着、ボルト等の機械的結合手段で結合する
ようにしているので、固定子1で発生する振動および騒
音を極めて効果的に低減することが可能となる。
12に対応)図12は、本実施の形態による回転電機の
固定子の構成例を示す斜視図である。
び図36の従来と同様の構成であるので、同一要素には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
固定子1は、図12に示すように、固定子枠2を設けな
い固定子鉄心3のみで構成される回転電機の固定子1に
おいて、固定子鉄心3の軸方向に直交する方向の断面の
外周を、外周平均半径r1と当該外周平均半径r1から
の変形量Bとの比が0.05≦B/r1≦0.5の範囲
にあって、機械角をθとした場合に、下記式で表わされ
る略正弦波形状Eに形成し、当該略正弦波形状の次数n
を、1を除く奇数次数として構成している。
転電機の極数に応じて適宜選択される、3,5,7のう
ちいずれか一つの次数とすることが好ましい。
による回転電機の固定子1においては、固定子鉄心3の
軸方向に直交する方向の断面の外周を、外周平均半径r
1と当該外周平均半径r1からの変形量Bとの比が0.
05≦B/r1≦0.5の範囲にあって、機械角をθと
した場合に、上記式で表わされる略正弦波形状Eに形成
し、当該略正弦波形状の次数nを、1を除く奇数次数
(好ましくは、回転電機の極数に応じて適宜選択され
る、3,5,7のうちいずれか一つの次数)としている
ことにより、固定子枠2がないものは、軸受5と固定子
鉄心3とが分離して別置きになっている機種であること
から、固定子枠2がない機種でも、固定子鉄心3の内径
に作用した電磁力は、固定子鉄心3の外形に振動伝播し
た時には、モード2(楕円)の変形が発生し難くなり、
固定子鉄心3の外形に生じる振動が打ち消し合い、これ
により固定子1で発生する振動および騒音を極めて効果
的に低減することができる。
電機の固定子では、固定子鉄心3の軸方向に直交する方
向の断面の外周を、n=3,5,7の奇数正弦波形状に
形成するようにしているので、電磁力モードと固有モー
ドとが異なることによって打ち消し合い、固定子1で発
生する振動および騒音を極めて効果的に低減することが
可能となる。
項14に対応)図13は、本実施の形態による回転電機
の固定子の構成例を示す斜視図である。
び図36の従来と同様の構成であるので、同一要素には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
固定子1は、図13に示すように、固定子枠2を設けな
い固定子鉄心3のみで構成される回転電機の固定子1に
おいて、固定子鉄心3の軸方向に直交する方向の断面の
外周を、1を除く略奇数角形に形成して構成している。
転電機の極数に応じて適宜選択される、略三角形、略五
角形、略七角形のうちいずれか一つの奇数角形とするこ
とが好ましい。
による回転電機の固定子1においては、固定子鉄心3の
軸方向に直交する方向の断面の外周を、1を除く略奇数
角形(好ましくは、回転電機の極数に応じて適宜選択さ
れる、略三角形、略五角形、略七角形のうちいずれか一
つの奇数角形)に形成していることにより、固定子枠2
がない場合でも、固定子鉄心3の内径に作用した電磁力
は、固定子鉄心3の外形に振動伝播した時には、モード
2(楕円)の変形が発生し難くなり、固定子鉄心3の外
形に生じる振動が打ち消し合い、これにより固定子1で
発生する振動および騒音を極めて効果的に低減すること
ができる。
電機の固定子では、固定子鉄心3の軸方向に直交する方
向の断面の外周を、略三角形、略五角形、略七角形に形
成するようにしているので、電磁力モードと固有モード
とが異なることによって打ち消し合い、固定子1で発生
する振動および騒音を極めて効果的に低減することが可
能となる。
求項17に対応)図14および図15は、本実施の形態
による回転電機の固定子の構成例をそれぞれ示す横断面
図であり、図4と同一要素には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
固定子1は、図14および図15に示すように、前記第
2の実施の形態において、略三角形または略五角形の固
定子枠2の軸方向に直交する断面における角部の固定子
枠2の厚さをh2とし、角部と固定子鉄心3の内径中心
点とを結ぶ延長線上にある固定子枠2の厚さをh1とし
た場合に、h2とh1との比が、h2/h1=2.5〜
4.5の範囲内にあるように構成している。
h1=3.0〜4.0の範囲内にあるようにすることが
より好ましく、またh2とh1との比が、h2/h1=
3.5となるようにすることがさらにより好ましい。
による回転電機の固定子1においては、略三角形または
略五角形の固定子枠2の軸方向に直交する断面における
角部の固定子枠2の厚さをh2とし、角部と固定子鉄心
3の内径中心点とを結ぶ延長線上にある固定子枠2の厚
さをh1とした場合に、h2とh1との比が、h2/h
1=2.5〜4.5の範囲内にあるようにしていること
により、固定子枠2の厚さによるh2/h1に関する剛
性比のバランスから電磁力が作用しにくくなるために、
共振状態においても固定子枠2の外形に発生する振動が
打ち消され、回転電機全体で発生する騒音を効果的に低
減することができる。
て、略三角形では設置面積が大きくなる。略七角形で
は、円形に近づくことにより、略五角形よりも騒音の低
減効果が僅かに小さい。
角を丸めたり、面カットを施す形状とすることが好まし
い。
鉄心3と固定子枠2を、図16に縦断面図および横断面
図を示すように、締め代2δで、圧入もしくは焼きばめ
した場合の固定子枠2に働く応力で判断する。
料の縦弾性係数およびポアソン比をそれぞれE1,E
2およびυ1,υ2とした場合、接触面の面圧Pmは、
下記の式(8)で与えられる。
固定子枠2の内径の半径、cは固定子鉄心3のスロット
底の半径である。
線方向の応力は、最大の締め代2δにおいて応力降伏点
以下の固定子枠3の板厚さとしている。
力モードと固有モードとの積によって求めることができ
る。
(9)および式(10)に示すように、固定子枠2と固
定子鉄心3とが結合した固定子1として固有振動数を計
算する。
重量、Eは縦弾性係数、Iは断面二次モーメントであ
る。
はn=2とする。
モーメントが作用した時の変形のしやすさを示す指標で
ある。
面形状による変形しやすさを表わしている。
うに、固定子鉄心3と固定子枠2を断面二次モーメント
がそれぞれの円環の重心G1,G2を通り、断面二次モ
ーメントIは下記の式(10)で表わすことができる。
ため同一である。
板厚さh1とh2の3乗で作用することが分かる。
2との比を最適にすることにより、固定子枠2と固定子
鉄心3の変形の抑制が可能であると考え、以下のような
実験を試みた。
厚さのh2/h1の比の最適値を見出した。
して、騒音測定結果をまとめて示す騒音特性図である。
に示す従来の回転電機であり、略五角形の固定子枠と重
量を同じとしたものを表わす。
板厚さが薄いために膜板振動が発生したといえる。
2とh1の剛性比が小さく、円形の固定子枠に近づいた
ものであり、固定子枠の板厚さによる質量効果といえ
る。
電機の固定子では、h2とh1との比がh2/h1=
2.5〜4.5の範囲にあるようにしているので、固定
子枠2の厚さによる剛性比h2/h1のバランスから電
磁力が作用しにくくなるために、共振状態においても固
定子枠2の外形に発生する振動が打ち消され、回転電機
全体で発生する騒音を効果的に低減することが可能とな
る。
項19に対応)図19は、本実施の形態による回転電機
の固定子の構成例を示す横断面図であり、図4と同一要
素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
固定子1は、図19に示すように、前記第2の実施の形
態において、略五角形の固定子枠2の軸方向に直交する
断面における角部の固定子枠2の厚さをh2とし、固定
子鉄心3の継鉄(ヨーク)厚さをh3とした場合に、h
3とh2との比が、h3/h2≦0.8の範囲内にある
ように構成している。
≦h3/h2≦0.4の範囲内にあるようにすることが
より好ましい。
による回転電機の固定子1においては、略五角形の固定
子枠2の軸方向に直交する断面における角部の固定子枠
2の厚さをh2とし、固定子鉄心3の継鉄(ヨーク)厚
さをh3とした場合に、h3とh2との比が、h3/h
2≦0.8の範囲内にあるようにしていることにより、
共振状態にあってもその固定子枠2には電磁力モード次
数Mに対して、固定子鉄心3との固定子枠2とのh3/
h2に関する剛性比のバランスから電磁力が作用しにく
くなるために、固定子枠2の外形に発生する振動が打ち
消され、回転電機全体で発生する騒音を効果的に低減す
ることができる。
は、極数によって異なり、極数が大きくなるほど、h3
は小さくなる。
め、固定子鉄心3から固定子枠2に振動が伝搬する。そ
こで、曲げ剛性は、固定子鉄心3の変形に対抗する固定
子枠2の剛性が必要である。
厚さh3とした場合、h3/h2の比をパラメータとし
て示す騒音特性図である。
以上にすることにより、固定子鉄心3との固定子枠2と
の剛性比のバランスから電磁力が作用しにくくなるため
に、固定子枠2の外形に発生する振動が打ち消され、回
転電機全体で発生する騒音を効果的に低減することがで
きる。
電機の固定子では、h3とh2との比が、h3/h2≦
0.8の範囲内にあるようにしているので、固定子鉄心
3との固定子枠2との剛性比のバランスから電磁力が作
用しにくくなるために、固定子枠2の外形に発生する振
動が打ち消され、回転電機全体で発生する騒音を効果的
に低減することが可能となる。
応)本実施の形態では、前記第2の実施の形態におい
て、固定子枠2に用いる材料の機械特性である縦弾性係
数をE2とし、固定子鉄心3を構成する電気鉄板の縦弾
性係数をE1とした場合に、E2とE1との比が、E1
/E2=2.5〜80の範囲内にあるように構成してい
る。
による回転電機の固定子1においては、固定子枠2に用
いる材料の機械特性である縦弾性係数をE2とし、固定
子鉄心3を構成する電気鉄板の縦弾性係数をE1とした
場合に、E2とE1との比が、E1/E2=2.5〜8
0の範囲内にあるようにしていることにより、固定子枠
2の材料がアルミ材、高分子材のモールド材等に値する
縦弾性率以上の材料であれば、固定子鉄心3と固定子枠
2の外形に発生する振動が打ち消され、回転電機全体で
発生する騒音を効果的に低減することができる。
特性である縦弾性係数E2と、固定子鉄心3の電気鉄板
の縦弾性係数E1=21000kg/mm2との比が、
E1/E2=2.5〜80の場合、例えば固定子枠3の
材料がアルミ材の縦弾性係数E2=7000kg/mm
2(E1/E2=3)、高分子材のモールド材である縦
弾性係数E2=300kg/mm2(E1/E2=8
0)であれば、固定子鉄心3と固定子枠2の外形に発生
する振動が打ち消され、回転電機全体で発生する騒音を
効果的に低減することができる。
の縦弾性係数E2=100kg/mm2(E1/E2=
210)であると、固定子鉄心3の変形力に対して固定
子枠2の変形が打ち勝てず、回転電機全体で発生する騒
音の低減効果が小さいといえる。
電機の固定子では、E2とE1との比が、E1/E2=
2.5〜80の範囲内にあるようにしているので、固定
子鉄心3と固定子枠2の外形に発生する振動が打ち消さ
れ、回転電機全体で発生する騒音を効果的に低減するこ
とが可能となる。
応)図21は、本実施の形態による回転電機の固定子の
構成例を示す横断面図であり、図1および図4と同一要
素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
固定子1は、図21に示すように、前記第1または第2
の実施の形態において、固定子枠2に冷却フィン9を取
り付け、当該冷却フィン9の取り付け位置を、固定子枠
2の軸方向に直交する方向の断面の角部を除く固定子枠
2の外周上になるように冷却フィン9を配置し、冷却フ
ィン9の高さを、角部の頂点g半径r=jとして略円形
を形成するように構成している。
による回転電機の固定子1においては、固定子枠2に冷
却フィン9を取り付け、冷却フィン9の取り付け位置
を、固定子枠2の軸方向に直交する方向の断面の角部を
除く固定子枠2の外周上になるように冷却フィン9を配
置し、冷却フィン9の高さを、角部の頂点gを半径とし
て略円形を形成するようにしていることにより、冷却フ
ィン9は、固定子枠2の曲げ剛性に影響を有していない
が、付加重量として作用する。
冷却フィン9の高さを調整することにより、重量バラン
スが円周上で均等になる。当該重量のバランスの均等が
良くなると、回転子の機械的アンバランスの原因で発生
する振れ廻りによる振動成分が小さくなり、固定子枠2
の全体に発生する振動が打ち消され、回転電機全体で発
生する騒音を効果的に低減することができる。
ることにより、据え付け面積をより小さくすることがで
きる。
の辺に対して、直角に冷却フィン9を取り付ける構成と
しているが、放射状の半径方向に冷却フィン9を取り付
ける構成としても良い。
電機の固定子では、固定子枠2に取り付ける冷却フィン
9の取り付け位置を、固定子枠2の軸方向に直交する方
向の断面の角部を除く固定子枠2の外周上になるように
冷却フィン9を配置し、冷却フィン9の高さを、角部の
頂点g半径r=jとして略円形を形成するようにしてい
るので、固定子枠2の全体に発生する振動が打ち消さ
れ、回転電機全体で発生する騒音を効果的に低減するこ
とが可能となる。
項23に対応)図22および図23は、本実施の形態に
よる回転電機の固定子の構成例をそれぞれ示す横断面図
および透視図であり、図4と同一要素には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
固定子1は、図22および図23に示すように、前記第
2の実施の形態において、一方の略五角形の固定子枠2
を基準として、他方の略五角形の固定子枠2を周方向に
30度〜42度の間のいずれかの角度で回転させるよう
に構成している。
を周方向に36度(略五角形であるので、(360度/
5)/2=36度)の角度で回転させるようにすること
がより好ましい。
による回転電機の固定子1においては、一方の略五角形
の固定子枠2を基準として、他方の略五角形の固定子枠
2を周方向に30度〜42度の間のいずれかの角度で回
転させるようにしていることにより、電磁力の分布が固
定子鉄心3の積厚方向(軸方向)には一様の楕円である
ことから、固定子鉄心3の両端の固定子枠2が周方向に
機械的剛性を変化させることにより、電磁力による振動
が分散する。
円)の変形が発生しにくくなり、固定子枠2の外形に生
じる振動が打ち消し合い、これにより回転電機全体の振
動と騒音を低減することができる。
電機の固定子では、一方の略五角形の固定子枠2を基準
として、他方の略五角形の固定子枠2を周方向に30度
〜42度の間のいずれかの角度で回転させるようにして
いるので、固定子枠2に生じる振動が打ち消し合い、回
転電機全体の振動と騒音を低減することが可能となる。
応)図24は、本実施の形態による回転電機の固定子の
構成例を示す横断面(固定子枠の軸方向に直交する方向
の断面)図である。
び図36の従来と同様の構成であるので、同一要素には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
固定子1は、図24に示すように、固定子枠2と、当該
固定子枠2に嵌合固定された固定子鉄心3とを備えて構
成されるものにおいて、固定子枠2の軸方向に直交する
方向の断面の外周を、略円形、略四角形、略台形、略長
方形、正方形のうちいずれか一つの形状とし、固定子鉄
心3の中心点に対して、略円形の固定子枠2の中心点、
または略四角形、略台形、略長方形、正方形のいずれか
の形状の固定子枠2の対角線の交点を、偏心させるよう
に構成している。
による回転電機の固定子1においては、固定子枠2の軸
方向に直交する方向の断面の外周を、略円形、略四角
形、略台形、略長方形、正方形のうちいずれか一つの形
状とし、固定子鉄心3の中心点に対して、略円形の固定
子枠2の中心点、または略四角形、略台形、略長方形、
正方形のいずれかの形状の固定子枠2の対角線の交点
を、偏心させるようにしていることにより、固定子枠2
の厚さによる剛性比h2/h1のバランスから電磁力が
作用しにくくなるために、共振状態においても固定子枠
2の外形に発生する振動が打ち消され、回転電機全体で
発生する騒音を効果的に低減することができる。
電機の固定子では、共振状態においても固定子枠2の外
形に発生する振動が打ち消され、回転電機全体で発生す
る騒音を効果的に低減することが可能となる。
求項27に対応)本実施の形態では、前記第16の実施
の形態において、固定子枠2の軸方向に直交する方向の
断面の外周を略円形とし、固定子鉄心3の外径をdと
し、略円形の固定子枠2の外径をDとし、偏心量をε1
とした場合に、ε1=(0.25〜0.8)(D−d)
/2の範囲内で偏心させるように構成している。
(D−d)/2の範囲内で偏心させるようにすることが
より好ましく、またε1=0.8(D−d)/2で偏心
させるようにすることがさらにより好ましい。
による回転電機の固定子1においては、固定子枠2の軸
方向に直交する方向の断面の外周を略円形とし、固定子
鉄心3の外径をdとし、略円形の固定子枠2の外径をD
とし、偏心量をε1とした場合に、ε1=(0.25〜
0.8)(D−d)/2の範囲内で偏心させるようにし
ていることにより、固定子枠2の厚さによる剛性比h2
/h1のバランスから電磁力が作用しにくくなるため
に、共振状態においても固定子枠の外形に発生する振動
が打ち消され、回転電機全体で発生する騒音を効果的に
低減することができる。
電機の固定子では、共振状態においても固定子枠の外形
に発生する振動が打ち消され、回転電機全体で発生する
騒音を効果的に低減することが可能となる。
応)図25は、本実施の形態による回転電機の固定子の
構成例を示す横断面図であり、図24と同一要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
固定子1は、図25に示すように、前記第16の実施の
形態において、固定子枠2の軸方向に直交する方向の断
面の外周を、略長方形、略正方形のうちいずれか一つの
形状とし、固定子鉄心3の外径をdとし、略長方形の固
定子枠2の短辺、もしくは略正方形の固定子枠2の一辺
の長さをxとし、偏心量をε2とした場合に、略長方形
の固定子枠2または略正方形の固定子枠2の対角線の交
点から固定子鉄心3の中心を、ε2=(x−d)/2.
5〜(x−d)/8の範囲内で偏心させるように構成し
ている。
による回転電機の固定子1においては、固定子枠2の軸
方向に直交する方向の断面の外周を、略長方形、略正方
形のうちいずれか一つの形状とし、固定子鉄心3の外径
をdとし、略長方形の固定子枠2の短辺、もしくは略正
方形の固定子枠2の一辺の長さをxとし、偏心量をε2
とした場合に、略長方形の固定子枠2または略正方形の
固定子枠2の対角線の交点から固定子鉄心3の中心を、
ε2=(x−d)/2.5〜(x−d)/8の範囲内で
偏心させるようにしていることにより、略長方形の固定
子枠2または略正方形の固定子枠2において、全体の重
量が大きくなることなく、固定子枠2の厚さによる剛性
比h2/h1のバランスから電磁力が作用しにくくなる
ために、共振状態においても固定子枠2の外形に発生す
る振動が打ち消され、回転電機全体で発生する騒音を効
果的に低減することができる。
電機の固定子では、共振状態においても固定子枠2の外
形に発生する振動が打ち消され、回転電機全体で発生す
る騒音を効果的に低減することが可能となる。
応)図26は、本実施の形態による回転電機の固定子の
構成例を示す横断面図であり、図24と同一要素には同
一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
固定子1は、図26に示すように、前記第16の実施の
形態において、固定子枠2の軸方向に直交する方向の断
面の外周を略台形とし、固定子鉄心3の外径をdとし、
略台形の固定子枠2の高さをhとし、偏心量をε3とし
た場合に、略台形の固定子枠2の高さのh/2から固定
子鉄心3の中心を、ε3=(h−d)/2.5〜(h−
d)/8の範囲内で偏心させるように構成している。
による回転電機の固定子1においては、固定子枠2の軸
方向に直交する方向の断面の外周を略台形とし、固定子
鉄心3の外径をdとし、略台形の固定子枠2の高さをh
とし、偏心量をε3とした場合に、略台形の固定子枠2
の高さのh/2から固定子鉄心3の中心を、ε3=(h
−d)/2.5〜(h−d)/8の範囲内で偏心させる
ようにしていることにより、台形形状は、高さ方向の形
状効果を利用するだけでよく、(h−d)/2.5〜
(h−d)/8の範囲内で偏心させることにより、固定
子枠2の厚さによるに関する剛性比h2/h1のバラン
スから電磁力が作用しにくくなるために、共振状態にお
いても固定子枠2の外形に発生する振動が打ち消され、
回転電機全体で発生する騒音を効果的に低減することが
できる。
電機の固定子では、共振状態においても固定子枠2の外
形に発生する振動が打ち消され、回転電機全体で発生す
る騒音を効果的に低減することが可能となる。
応)本実施の形態では、固定子1と回転子4とを備えて
構成される回転電機において、固定子1として、前記第
1乃至第19のいずれか1つの実施の形態の固定子を備
えて回転電機を構成している。
および騒音を極めて効果的に低減することが可能とな
る。
記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階で
はその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施す
ることが可能である。また、各実施の形態は可能な限り
適宜組合わせて実施してもよく、その場合には組合わせ
た作用効果を得ることができる。さらに、上記各実施の
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組合わせにより、種々の
発明を抽出することができる。例えば、実施の形態に示
される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されて
も、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の
少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べら
れている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合に
は、この構成要件が削除された構成を発明として抽出す
ることができる。
の固定子によれば、固定子枠または固定子鉄心の軸方向
に直交する方向の断面の外周を、1を除く奇数(好まし
くは、回転電機の極数に応じて適宜選択される、3,
5,7のうちいずれか一つの次数)正弦波形状、または
1を除く略奇数角形(好ましくは、回転電機の極数に応
じて適宜選択される、略三角形、略五角形、略七角形の
うちいずれか一つの奇数角形)に形成するようにしてい
るので、電磁力モードと固有モードとが異なることによ
って打ち消し合い、振動および騒音の低減を十分に図る
ことが可能となる。
ば、固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を、
略円形、略四角形、略台形、略長方形、正方形のうちい
ずれか一つの形状とし、固定子鉄心の中心点に対して、
略円形の固定子枠の中心点、または略四角形、略台形、
略長方形、正方形のいずれかの形状の固定子枠の対角線
の交点を、偏心させるようにしているので、共振状態に
おいても固定子枠の外形に発生する振動が打ち消され、
回転電機全体で発生する騒音を効果的に低減することが
可能となる。
構成の固定子を備えるようにしているので、固定子鉄心
自体が変形し難く、固定子枠に楕円モードの変形が発生
し難くなり、これにより回転電機全体での振動および騒
音を低減することが可能となる。
形態を示す縦断面図および横断面図。
機の運転周波数と騒音との関係を示す特性図。
形態を示す縦断面図および横断面図。
形態を示す斜視図。
形態を示す斜視図。
形態を示す断面図。
形態を示す断面図。
形態を示す断面図。
の形態を示す断面図。
の形態を示す断面図。
の形態を示す斜視図。
施の形態を示す斜視図。
施の形態を示す横断面図。
施の形態を示す横断面図。
施の形態を示す縦断面図および横断面図。
施の形態を示す横断面図および縦断面図。
施の形態を示す横断面図。
施の形態を示す横断面図。
施の形態を示す横断面図。
施の形態を示す透視図。
び第17の実施の形態をそれぞれ示す横断面図。
施の形態を示す横断面図。
施の形態を示す横断面図。
るしくみを説明するための図。
図。
Claims (30)
- 【請求項1】 固定子枠と、当該固定子枠に固定された
固定子鉄心とを備えて構成される回転電機の固定子にお
いて、 前記固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を、 外周平均半径rと当該外周平均半径rからの変形量Aと
の比が0.05≦A/r≦0.5の範囲にあって、機械
角をθとした場合に、下記式で表わされる略正弦波形状
Dに形成し、当該略正弦波形状の次数nを、1を除く奇
数次数としたことを特徴とする回転電機の固定子。 【数1】 - 【請求項2】 前記請求項1に記載の回転電機の固定子
において、前記1を除く奇数次数としては、前記回転電
機の極数に応じて適宜選択される3,5,7のうちいず
れか一つの次数としたことを特徴とする回転電機の固定
子。 - 【請求項3】 固定子枠と、当該固定子枠に固定された
固定子鉄心とを備えて構成される回転電機の固定子にお
いて、 前記固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を、
1を除く略奇数角形に形成したことを特徴とする回転電
機の固定子。 - 【請求項4】 前記請求項3に記載の回転電機の固定子
において、 前記1を除く略奇数角形としては、前記回転電機の極数
に応じて適宜選択される略三角形、略五角形、略七角形
のうちいずれか一つの奇数角形としたことを特徴とする
回転電機の固定子。 - 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1
項に記載の回転電機の固定子において、 前記固定子枠を、前記固定子鉄心の軸方向の両端部に分
割して取り付けたことを特徴とする回転電機の固定子。 - 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1
項に記載の回転電機の固定子において、 前記固定子枠を、前記固定子鉄心の軸方向の両端部およ
び略中央部に少なくとも1個取り付けたことを特徴とす
る回転電機の固定子。 - 【請求項7】 前記請求項5に記載の回転電機の固定子
において、 前記固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を略
n角形(nは1を除く奇数)とし、 前記一方の固定子枠を基準として、前記他方の固定子枠
を周方向に(360/2n)度回転させたことを特徴と
する回転電機の固定子。 - 【請求項8】 前記請求項5に記載の回転電機の固定子
において、 前記固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の角部と前
記固定子鉄心の内径中心点とを結ぶ延長線上に角でない
部分がくるような断面の多角形としたことを特徴とする
回転電機の固定子。 - 【請求項9】 前記請求項5または請求項6に記載の回
転電機の固定子において、 前記それぞれの固定子枠を軸方向に結合するリブを取り
付けたことを特徴とする回転電機の固定子。 - 【請求項10】 前記請求項9に記載の回転電機の固定
子において、 前記リブと前記固定子鉄心の外周とを、溶接、接着、ボ
ルト等の機械的結合手段で結合したことを特徴とする回
転電機の固定子。 - 【請求項11】 固定子枠を設けない固定子鉄心のみで
構成される回転電機の固定子において、 前記固定子鉄心の軸方向に直交する方向の断面の外周
を、 外周平均半径r1と当該外周平均半径r1からの変形量
Bとの比が0.05≦B/r1≦0.5の範囲にあっ
て、機械角をθとした場合に、下記式で表わされる略正
弦波形状Eに形成し、当該略正弦波形状の次数nを、1
を除く奇数次数としたことを特徴とする回転電機の固定
子。 【数2】 - 【請求項12】 前記請求項11に記載の回転電機の固
定子において、 前記1を除く奇数次数としては、前記回転電機の極数に
応じて適宜選択される3,5,7のうちいずれか一つの
次数としたことを特徴とする回転電機の固定子。 - 【請求項13】 固定子枠を設けない固定子鉄心のみで
構成される回転電機の固定子において、 前記固定子鉄心の軸方向に直交する方向の断面の外周
を、1を除く略奇数角形に形成したことを特徴とする回
転電機の固定子。 - 【請求項14】 前記請求項13に記載の回転電機の固
定子において、 前記1を除く略奇数角形としては、前記回転電機の極数
に応じて適宜選択される略三角形、略五角形、略七角形
のうちいずれか一つの奇数角形としたことを特徴とする
回転電機の固定子。 - 【請求項15】 前記請求項4に記載の回転電機の固定
子において、 前記略三角形または略五角形の固定子枠の軸方向に直交
する断面における角部の固定子枠の厚さをh2とし、 前記角部と前記固定子鉄心の内径中心点とを結ぶ延長線
上にある前記固定子枠の厚さをh1とした場合に、 前記h2とh1との比が、 h2/h1=2.5〜4.5 の範囲内にあるようにしたことを特徴とする回転電機の
固定子。 - 【請求項16】 前記請求項15に記載の回転電機の固
定子において、 前記h2とh1との比が、 h2/h1=3.0〜4.0 の範囲内にあるようにしたことを特徴とする回転電機の
固定子。 - 【請求項17】 前記請求項16に記載の回転電機の固
定子において、 前記h2とh1との比が、 h2/h1=3.5 となるようにしたことを特徴とする回転電機の固定子。 - 【請求項18】 前記請求項4に記載の回転電機の固定
子において、 前記略五角形の固定子枠の軸方向に直交する断面におけ
る角部の固定子枠の厚さをh2とし、 前記固定子鉄心の継鉄(ヨーク)厚さをh3とした場合
に、 前記h3とh2との比が、 0.2≦h3/h2≦0.8 の範囲内にあるようにしたことを特徴とする回転電機の
固定子。 - 【請求項19】 前記請求項18に記載の回転電機の固
定子において、 前記h3とh2との比が、 0.2≦h3/h2≦0.4 の範囲内にあるようにしたことを特徴とする回転電機の
固定子。 - 【請求項20】 前記請求項4に記載の回転電機の固定
子枠において、 前記固定子枠に用いる材料の機械特性である縦弾性係数
をE2とし、 前記固定子鉄心を構成する電気鉄板の縦弾性係数をE1
とした場合に、 前記E2とE1との比が、 E1/E2=2.5〜80 の範囲内にあるようにしたことを特徴とする回転電機の
固定子。 - 【請求項21】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか
1項に記載の回転電機の固定子において、 前記固定子枠に冷却フィンを取り付け、 前記冷却フィンの取り付け位置を、前記固定子枠の軸方
向に直交する方向の断面の角部を除く前記固定子枠の外
周上になるように前記冷却フィンを配置し、 前記冷却フィンの高さを、前記角部の頂点を半径として
略円形を形成するようにしたことを特徴とする回転電機
の固定子。 - 【請求項22】 前記請求項3または請求項4に記載の
回転電機の固定子において、 前記一方の略五角形の固定子枠を基準として、前記他方
の略五角形の固定子枠を周方向に30度〜42度の間の
いずれかの角度で回転させるようにしたことを特徴とす
る回転電機の固定子。 - 【請求項23】 前記請求項22に記載の回転電機の固
定子において、 前記他方の略五角形の固定子枠を周方向に36度の角度
で回転させるようにしたことを特徴とする回転電機の固
定子。 - 【請求項24】 固定子枠と、当該固定子枠に固定され
た固定子鉄心とを備えて構成される回転電機の固定子に
おいて、 前記固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を、
略円形、略四角形、略台形、略長方形、正方形のうちい
ずれか一つの形状とし、 前記固定子鉄心の中心点に対して、 前記略円形の固定子枠の中心点、 または前記略四角形、前記略台形、前記略長方形、前記
正方形のいずれかの形状の固定子枠の対角線の交点を、 偏心させるようにしたことを特徴とする回転電機の固定
子。 - 【請求項25】 前記請求項24に記載の回転電機の固
定子において、 前記固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を略
円形とし、 前記固定子鉄心の外径をdとし、 前記略円形の固定子枠の外径をDとし、 前記偏心量をε1とした場合に、 ε1=(0.25〜0.8)(D−d)/2 の範囲内で偏心させるようにしたことを特徴とする回転
電機の固定子。 - 【請求項26】 前記請求項25に記載の回転電機の固
定子において、 ε1=(0.7〜0.8)(D−d)/2 の範囲内で偏心させるようにしたことを特徴とする回転
電機の固定子。 - 【請求項27】 前記請求項26に記載の回転電機の固
定子において、 ε1=0.8(D−d)/2 で偏心させるようにしたことを特徴とする回転電機の固
定子。 - 【請求項28】 前記請求項24に記載の回転電機の固
定子において、 前記固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を、
略長方形、略正方形のうちいずれか一つの形状とし、 前記固定子鉄心の外径をdとし、 前記略長方形の固定子枠の短辺、もしくは前記略正方形
の固定子枠の一辺の長さをxとし、 前記偏心量をε2とした場合に、 前記略長方形の固定子枠または前記略正方形の固定子枠
の対角線の交点から前記固定子鉄心の中心を、 ε2=(x−d)/2.5〜(x−d)/8 の範囲内で偏心させるようにしたことを特徴とする回転
電機の固定子。 - 【請求項29】 前記請求項24に記載の回転電機の固
定子において、 前記固定子枠の軸方向に直交する方向の断面の外周を略
台形とし、 前記固定子鉄心の外径をdとし、 前記略台形の固定子枠の高さをhとし、 前記偏心量をε3とした場合に、 前記略台形の固定子枠の高さのh/2から前記固定子鉄
心の中心を、 ε3=(h−d)/2.5〜(h−d)/8 の範囲内で偏心させるようにしたことを特徴とする回転
電機の固定子。 - 【請求項30】 固定子と回転子とを備えて構成される
回転電機において、 前記固定子として、前記請求項1乃至請求項23のいず
れか1項に記載の固定子を備えて成ることを特徴とする
回転電機。
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