JP2002182258A - 像振れ補正装置 - Google Patents

像振れ補正装置

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JP2002182258A
JP2002182258A JP2000381564A JP2000381564A JP2002182258A JP 2002182258 A JP2002182258 A JP 2002182258A JP 2000381564 A JP2000381564 A JP 2000381564A JP 2000381564 A JP2000381564 A JP 2000381564A JP 2002182258 A JP2002182258 A JP 2002182258A
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magnetic
optical
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JP2000381564A
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English (en)
Inventor
Takashi Suzuki
隆司 鈴木
Toru Kawai
河合  徹
Masaaki Ishikawa
石川  正哲
Shigeki Sato
佐藤  茂樹
Atsushi Koyama
小山  敦史
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成にて補正光学手段の自重による光
学性能の悪化、かつ像振れ補正駆動の追従遅れによる性
能悪化を極力抑えるようにする。 【解決手段】 固定部材3と、該固定部材に対して移動
することで像振れを補正する補正光学手段1,2と、該
補正光学手段を駆動する駆動手段6と、前記補正光学手
段を弾性支持する弾性支持手段5と、前記補正光学手段
と前記固定部材との間に、前記補正光学手段の像振れ補
正の為の移動方向とは異なる方向に作用する、前記弾性
支持手段の弾性力を受ける磁性手段4,11とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の光学機
器に加わる振れに起因する像振れを補正するための像振
れ補正装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性
は非常に少なくなっている。また、最近では、カメラに
加わる手振れによる像振れを補正するシステムも製品化
されており、撮影者の撮影失敗を誘発する要因はほとん
ど無くなってきている。
【0003】ここで、手振れによる像振れを補正するシ
ステムについて簡単に説明する。
【0004】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至10Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起こしていても
像振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考え
として、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その
検出値に応じて補正レンズを変位せててやらなければな
らない。従って、カメラ振れが生じても像振れが生じな
い写真を撮影可能とする為には、第1に、カメラの振動
を正確に検出し、第2に、手振れによる光軸変化を補正
することが必要となる。
【0005】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出
する振れセンサと、該振れセンサの出力信号を電気的あ
るいは機械的に積分して角変位を出力する演算部等より
構成される振動検出装置をカメラに搭載することによっ
て行なうことができる。そして、この検出情報に基づい
て撮影光軸を偏心させる補正光学系を駆動させることに
より、像振れ抑制が可能となる。この補正光学系の駆動
手段の従来例としては、コイルと永久磁石を用い、永久
磁石を固定部に、コイルを補正光学系に配置して、コイ
ルに電流を通電することで駆動する駆動手段が提案され
ている。
【0006】ここで、振動検出手段を用いた像振れ補正
装置について、図5を用いてその概要を説明する。図5
の例は、図示矢印81方向のカメラ縦振れ81p及び横
振れ81yに由来する像振れを抑制する構成となってい
る。
【0007】図5において、82はレンズ鏡筒、83
p,83yは各々カメラ縦振れ(ピッチ方向)振動、カ
メラ横振れ(ヨー方向)振動を検出する振れセンサで、
それぞれの振れ検出方向を84p,84yで示してあ
る。85は補正光学手段(87p,87yは各々補正光
学手段85に推力を与えるコイル、86p,86yは補
正光学手段85の位置を検出する位置検出素子)であ
り、該補正光学手段85には後述する位置制御ループが
形成されており、振れセンサ83p,83yの出力を目
標値として駆動され、像面88での安定を確保する。
【0008】この像振れ補正装置においては、像振れ補
正中は補正光学系の移動を許容し、像振れ補正時以外は
補正光学系を係止するための係止手段を設けているタイ
プがあるが、このタイプは補正光学系の駆動のためのア
クチュエータとは別に、前記係止手段を、前記補正光学
系の移動を許容する状態と、移動を係止し保持する状態
のそれぞれの状態に駆動するためのアクチュエータを設
ける必要があり、そのアクチュエータ分、コストアップ
し、かつ装置の複雑化、大型化を招き、スペース的にも
不利となってしまう欠点があった。
【0009】そこで、この対策として、前記補正光学系
を圧縮バネで支持し、像振れ補正時以外は前記補正光学
系を略光軸中心に保持しておくことが考えられる。
【0010】この種のタイプを、図6の像振れ補正装置
の分解斜視図を用いて説明する。
【0011】図5において、101は像振れの補正を行
う為の補正レンズである。102は前記補正レンズ10
1を保持するレンズ支持枠であり、外周に略120°等
分(光軸中心)に配置された3箇所の支持穴部102a
と、略90°等分(光軸中心)に配置された4箇所の突
起部102bが設けられている。103は、光軸直交面
上に円周方向に設けた略120°等分(光軸中心)に配
置された3箇所の摺動カム103a及び内周面に略90
°等分(光軸中心)に配置された4箇所の突起部103
bを有する本体部材である。104はレンズ支持枠10
2の3箇所の支持穴部102aに圧入される摺動ピン
(3個)であり、本体部材103の摺動カム103aに
係合することで、前記レンズ支持枠102は本体部材1
03に対して光軸方向に規制されるが、光軸直交面上の
すべての方向に移動できる構成となる。
【0012】105は、一方がレンズ支持枠102の突
起部102bに、もう一方が本体部材103の突起部1
03bに、それぞれ係合する圧縮バネ(4個)であり、
該圧縮バネ105を光軸に対して放射状に配置すること
で、その弾性力でレンズ支持枠102、即ち補正レンズ
101を略光軸中心に保持する。106は、レンズ支持
枠102、即ち補正レンズ101を駆動する為のコイル
であり、コイル106a及びコイル106bより成り、
前記レンズ支持枠102に一体的に取り付けられる。1
07は前記本体部材103に対して図示せぬビスで固定
される磁性体であるところの第1のヨークである。
【0013】108は第1の永久磁石であり、コイル1
06aに対向する永久磁石108aとコイル106bに
対向する永久磁石108bにて構成され、前記第1のヨ
ーク107に一体的に取り付けられる。109は第1の
ヨーク107との間にレンズ支持枠101を挟むように
前記本体部材103に対して図示せぬビスで固定される
磁性体であるところの第2のヨークである。110は第
2の永久磁石であり、コイル106aに対向する永久磁
石110aとコイル106bに対向する永久磁石110
bにて構成され、第2のヨーク109に一体的に取り付
けられる。
【0014】この像振れ補正装置を駆動する為には、図
示せぬ光学機器に設けたピッチ方向とヨー方向の振れを
検出する振れセンサの出力を基に制御回路にて演算を行
い、前記振れセンサで検知された像振れを打ち消すよう
に、補正レンズ101の駆動量を算出し、コイル106
(106a,106b)に通電することでレンズ支持枠
102、即ち補正レンズ101を制御し、像面の安定を
確保する。
【0015】次に、図6の像振れ補正装置の分解斜視
図、図7の像振れ補正装置の主要部分の断面図を参照し
ながら、この像振れ補正装置を組み立てする際の組み立
て手順について説明する。
【0016】まず最初に、本体部材103に第1のヨー
ク107を図示せぬビスで固定する。次に、第1の永久
磁石108(108a,108b)を第1のヨーク10
7に一体的に取り付ける。そして、レンズ支持枠102
にコイル106a,106bを接着等で固定する。次い
で、摺動ピン104を本体部材103の摺動カム103
aを通してレンズ支持枠102の支持穴部102aに圧
入する(3箇所)。これにより、レンズ支持枠102は
本体部材103に対して光軸方向の移動が規制される
が、光軸と垂直な面上のすべての方向に移動可能とな
る。
【0017】次に、圧縮バネ105を、一方をレンズ支
持枠102の突起部102bに、もう一方を本体部材1
03の突起部103bに、それぞれ取り付ける(4箇
所)。これにより、レンズ支持枠102、即ち補正レン
ズ101は略光軸中心に保持される。そして、次に第2
の永久磁石110(110a,110b)を第2のヨー
ク109に一体的に取り付ける。
【0018】最後に、第2のヨーク109を、第1のヨ
ーク107との間にレンズ支持枠102を挟むように、
本体部材103に図示せぬビスで固定する。尚、永久磁
石108a、永久磁石110a、コイル106aがそれ
ぞれ対向するように配置する。同様に、永久磁石108
b、永久磁石110b、コイル106bがそれぞれ対向
するように配置する。これにより、第1のヨーク107
は磁性体であるので、第2のヨーク109と第1の永久
磁石108、第2の永久磁石110との間に閉磁路が形
成される。そして、この閉磁路内に設けられ、レンズ支
持枠102に固定されたコイル106(106a、10
6b)に通電することにより、推力が発生し、レンズ支
持枠102、即ち補正レンズ101は任意にストローク
駆動するようにななる。一方、無通電時には圧縮バネ1
05によりレンズ支持枠102、即ち補正レンズ101
は略光軸中心位置に保持される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記の様な構成の従来
装置においては、圧縮バネ105(4箇所)を光軸に対
して放射状に配置し、その弾性力でレンズ支持枠10
2、即ち補正レンズ101を略光軸中心に保持する構成
となっているが、確実にレンズ支持枠102(補正レン
ズ101)をラジアル方向に押圧するのは困難であり、
圧縮バネ105がラジアル方向に対して傾斜した形で配
置されると、光軸方向に圧縮バネ105の分力が光軸方
向に発生することになる為、像振れ補正駆動時には前記
摺動ピン104が前記本体部材103の摺動カム103
aに押圧しながらレンズ支持枠102(補正レンズ10
1)を駆動することになり、即ち、レンズ支持枠102
(補正レンズ101)の動きに摩擦力がかかり、光学機
器の像振れ等に対して像振れ補正機構が十分に追従駆動
できなくなるという問題点を有していた。
【0020】一方、特開平7−248522号にて示さ
れているように、像振れ補正駆動時に摩擦力を発生せな
いように磁性手段により浮遊保持するタイプが提案され
ているが、この種のタイプにおいては、ラジアル方向、
スラスト方向共、磁性手段により浮遊させる構成であ
り、特にスラスト方向においては補正光学手段自体が移
動するタイプである為、浮遊保持の為の磁性手段間隙を
広くとる必要があり、レンズの自重等を受けずに該レン
ズを位置出しする為には、磁性力の相当強い磁性手段を
使用する必要がある為、構造上、コスト上において製品
として成り立たせるには非常に困難であるのが現状であ
った。
【0021】(発明の目的)本発明の第1の目的は、簡
単な構成にて補正光学手段の自重による光学性能の悪
化、かつ像振れ補正駆動の追従遅れによる性能悪化を極
力抑えることのできる像振れ補正装置を提供しようとす
るものである。
【0022】本発明の第2の目的は、像振れ補正駆動に
不要な力がかからず、像振れ補正駆動制御をし易く、か
つ像振れ補正駆動の為の駆動力を一定とすることのでき
る像振れ補正装置を提供しようとするものである。
【0023】本発明の第3の目的は、簡単な構成にて補
正光学手段の自重による該補正光学手段の位置不良を極
力抑えることのできる像振れ補正装置を提供しようとす
るものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、固定部材と、該固
定部材に対して移動することで像振れを補正する補正光
学手段と、該補正光学手段を駆動する駆動手段と、前記
補正光学手段を弾性支持する弾性支持手段とを有する像
振れ補正装置において、前記補正光学手段と前記固定部
材との間に、前記補正光学手段の像振れ補正の為の移動
方向とは異なる方向に作用する、前記弾性支持手段の弾
性力を受ける磁性手段を設けた像振れ補正装置とするも
のである。
【0025】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項3に記載の発明は、固定部材と、該固定部材に対
して移動することで像振れを補正する補正光学手段と、
該補正光学手段を駆動する駆動手段と、前記補正光学手
段を弾性支持する弾性支持手段とを有する像振れ補正装
置において、前記補正光学手段及び前記固定部材にそれ
ぞれ磁性手段を設け、その磁性手段同士を対面させるこ
とで前記補正光学手段に磁性反発力を与えるように構成
する一方、前記弾性支持手段の弾性力方向を前記補正光
学手段の光軸方向に対して垂直方向から傾斜させて構成
すると共に、その傾斜させたことによる前記弾性支持手
段の弾性力の光軸方向の分力と前記磁性手段同士の磁性
反発力との力の釣り合いにより、前記補正光学手段の光
軸方向の移動を規制する像振れ補正装置とするものであ
る。
【0026】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項4に記載の発明は、前記固定部材側の前記磁性手
段は磁束密度分布が均一の部分を有しており、磁力とし
て均一化している部分を前記補正光学手段の像振れ補正
範囲として設定する請求項3に記載の像振れ補正装置と
するものである。
【0027】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項5に記載の発明は、前記弾性支持手段は、圧縮バ
ネにて構成され、かつ前記光軸を中心として略等分角に
少なくとも3ヶ所に配置され、像振れ補正時以外におい
ては、前記補正光学手段を略光軸中心に保持する請求項
1〜4の何れかに記載の像振れ補正装置とするものであ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0029】(実施の第1の形態)図1は本発明の実施
の第1の形態に係る像振れ補正装置を示す分解斜視図、
図2は図1の像振れ補正装置の断面図である。
【0030】これらの図において、1は像振れの補正を
行う為の補正レンズである。2は前記補正レンズ1を保
持するレンズ支持枠であり、外周に略120°等分(光
軸中心)に配置された3箇所の支持穴部2aと、略90
°等分(光軸中心)に配置された4箇所の突起部2bが
設けられている。3は、光軸中心から略120°等分に
配置された3箇所の切欠溝部3a及び内周面に略90°
等分(光軸中心)に配置された4箇所の突起部3bを有
する本体部材である。4はレンズ支持枠2の3箇所の支
持穴部2aに圧入される磁性手段である可動磁石(3
個)であり、本体部材3の切欠溝部3aに挿入される。
5は、一方がレンズ支持枠2の突起部2bに、もう一方
が本体部材3の突起部3bに、それぞれ係合する圧縮バ
ネ(4個)であり、該圧縮バネ5を光軸に対して放射状
に配置することで、その弾性力でレンズ支持枠2、即ち
補正レンズ1を略光軸中心に保持する。
【0031】6は、レンズ支持枠2、即ち補正レンズ1
を駆動する為のコイルであり、コイル6aとコイル6b
より成り、レンズ支持枠2に一体的に取り付けられる。
7は本体部材3に対して図示せぬビスで固定される磁性
体であるところの第1のヨークである。8は第1の永久
磁石であり、コイル6aに対向する永久磁石8aとコイ
ル6bに対向する永久磁石8bにて構成され、第1のヨ
ーク7に一体的に取り付けられる。9は第1のヨーク7
との間にレンズ支持枠1を挟むように本体部材3に対し
て図示せぬビスで固定される磁性体であるところの第2
のヨークである。10は第2の永久磁石であり、コイル
6aに対向する永久磁石10aとコイル6bに対向する
永久磁石10bにて構成され、第2のヨーク9に一体的
に取り付けられる。11は磁性方向を光軸と略平行にな
るよう配置され、可動磁石4(3個)に対向する固定磁
石であり、第2のヨーク9に一体的に取り付けられる。
【0032】上記の構成より成る像振れ補正装置を駆動
する為には、図示せぬ光学機器に設けたピッチ方向とヨ
ー方向の振れを検出する振れセンサの出力を基に制御回
路にて演算を行い、前記振れセンサで検知された像振れ
を打ち消すように、補正レンズ1の駆動量を算出し、コ
イル6(6a,6b)に通電することでレンズ支持枠
2、即ち補正レンズ1を制御し、像面の安定を確保す
る。
【0033】次に、この像振れ補正装置を組み立てする
際の組み立て手順について説明する。
【0034】まず最初に、本体部材3に第1のヨーク7
を図示せぬビスで固定する。次に、第1の永久磁石8
(8a,8b)を第1のヨーク7に一体的に取り付け
る。そして、レンズ支持枠2にコイル6a,6bを接着
等で固定する。次いで、可動磁石4を本体部材3の摺動
カム3aを通してレンズ支持枠2の支持穴部2aに圧入
する(3箇所)。これにより、レンズ支持枠2は本体部
材3に対して光軸方向の移動が規制されるが、光軸と垂
直な面上のすべての方向に移動可能となる。
【0035】次に、圧縮バネ5を、一方をレンズ支持枠
2の突起部2bに、もう一方を本体部材3の突起部3b
に、それぞれ取り付ける(4箇所)。これにより、レン
ズ支持枠2、即ち補正レンズ1は略光軸中心に保持され
る。そして次に、第2の永久磁石10(10a,10
b)を第2のヨーク9に一体的に取り付ける。
【0036】最後に、第2のヨーク9を、第1のヨーク
7との間にレンズ支持枠2を挟むように、本体部材3に
図示せぬビスで固定する。尚、永久磁石8a、永久磁石
10a、コイル6aがそれぞれ対向するように配置す
る。同様に、永久磁石8b、永久磁石10b、コイル6
bがそれぞれ対向するように配置する。これにより、第
1のヨーク7は磁性体であるので、第2のヨーク9と第
1の永久磁石8、第2の永久磁石10との間に閉磁路を
形成し、且つこの閉磁路内に設けられ、レンズ支持枠2
に固定されたコイル6(6a,6b)に通電することに
より、推力が発生し、レンズ支持枠2、即ち補正レンズ
1は任意にストローク駆動するようになる。一方、無通
電時には圧縮バネ5によりレンズ支持枠2、即ち補正レ
ンズ1は略光軸中心位置に保持され、圧縮バネ5は略9
0°等分で4ヶ所設けられているので、像振れ補正装置
の姿勢が変化しても、性能に変化はない。
【0037】次に、補正レンズ1、レンズ支持枠2の光
軸方向の移動を規制する構成について、図2及び図3を
参照しながら詳細に説明する。
【0038】まず、前記レンズ支持枠2の突起部2bの
面、及び、前記本体部材3の突起部3bの面は光軸方向
に対して傾斜するよう形成されている。このことにより
前記圧縮バネ5(4箇所)は、光軸方向に対して垂直方
向から傾斜して配置されることになり、この圧縮バネ5
の弾性力は、光軸方向の分力と垂直方向の分力(光軸方
向に対して)とに分割されることになる(図3(a)参
照)。即ち、その垂直方向の分力で、補正レンズ1、レ
ンズ支持枠2を略光軸中心に保持することが可能とな
る。
【0039】また、前記固定磁石11と前記可動磁石4
とを、図2で示すように対向面をそれぞれ同極(図2で
はS極)を対向させることで磁性反発力を発生するよう
構成し、その磁性反発力で前記圧縮バネ5の光軸方向の
分力を受けるよう構成している。即ち、固定磁石11と
可動磁石4との磁性反発力と圧縮バネ5の光軸方向の分
力との力の釣り合い関係を維持するように構成すること
で、補正レンズ1、レンズ支持枠2の光軸方向の移動を
規制している。
【0040】この状態において、像振れ補正装置を光軸
と垂直な面上のすべての方向に移動させても、接触摺動
する部分が無い為、摩擦力が発生せず、カメラ等の像振
れに対して像振れ補正機構の追従駆動遅れが発生しない
像振れ補正装置とすることができる。
【0041】一方、固定磁石11の磁束密度分布が均一
の部分を有するよう構成している(図3(b)参照)。
即ち、磁性力として均一化している部分を可動磁石4の
可動範囲(像振れ補正範囲)に設定すれば、その駆動
(補正レンズ1、レンズ支持枠2の光軸と垂直な方向の
駆動)に不要な力がかからない為、像振れ補正駆動の制
御がし易く、かつ像振れ補正駆動の為の駆動力(コイル
6a,6bからの駆動力)を一定とすることができる。
【0042】尚、この実施の形態では、圧縮バネ5は4
箇所であったが、3箇所以上で略等分で配置されている
のであれば同様の効果が得られることは言うまでもな
い。また、弾性支持手段として、圧縮バネを用いている
ので、簡単案構成にて、レンズ自重等による補正レンズ
の位置不良(偏心方向、光軸方向の位置不良)を極力抑
えることができる。
【0043】(実施の第2の形態)図4は本発明の実施
の第2の形態に係る像振れ補正装置の断面図であり、上
記実施の第1の形態と同じ部品については同じ符号を付
し、その説明は省略する。
【0044】上記実施の第1の形態と異なる部分は、補
正レンズ1の光軸方向の移動を規制する構成する部分で
あるため、その部分についてのみ、図4を参照しながら
詳細に説明する。
【0045】22はレンズ支持枠であり、23は本体部
材であり、24は固定磁石であり、この3点が上記実施
の第1の形態と異なる部品である。
【0046】図4の構成において、圧縮バネ5はレンズ
支持枠22の突起部22b、及び、本体部材23の突起
部23bに係合してレンズ支持枠22を保持する(実施
の第1の形態と同様、圧縮バネ21を全周に4箇所配置
している)。但し、レンズ支持枠22の突起部22bは
本体部材23の突起部23bに対して、光軸方向に位置
がずれている(図4において、レンズ支持枠22の突起
部22bが左方向にずれている)ことにより、圧縮バネ
5の弾性力は、光軸方向の分力(図4において、補正レ
ンズ1を右方向に移動させようとする力)と垂直方向の
分力(光軸方向に対して垂直方向)とに分割されること
になる。
【0047】即ち、その垂直方向の分力で補正レンズ
1、レンズ支持枠22を略光軸中心に保持することが可
能となる。また、固定磁石24を本体部材23に固着さ
せ(図示していないが、可動磁石4と対向する位置に3
箇所設けている)、レンズ支持枠22に固定された可動
磁石4との対向面をそれぞれ同極(図4ではN極)を対
向させることで磁性反発力を発生するよう構成し、その
磁性反発力で前記圧縮バネ5の光軸方向の分力を受ける
よう構成している。即ち、固定磁石24と可動磁石4と
の磁性反発力と圧縮バネ21の光軸方向の分力との力の
釣り合い関係を維持するように構成することで、補正レ
ンズ1、レンズ支持枠22の光軸方向の移動を規制して
いる。
【0048】この状態において、像振れ補正装置を光軸
と垂直な面上のすべての方向に移動させても、接触摺動
する部分が無い為、摩擦力が発生せず、カメラ等の像振
れに対して像振れ補正機構の追従駆動遅れが発生しない
像振れ補正装置とすることができる。
【0049】尚、固定磁石24の磁束密度分布が均一の
部分を有するよう構成している点は、上記実施の第1の
形態と同様であり、このことにより、磁性力として均一
化している部分を可動磁石4の可動範囲(像振れ補正範
囲)に設定すれば、その駆動(補正レンズ1、レンズ支
持枠22の光軸と垂直な方向の駆動)に不要な力がかか
らないため、像振れ補正駆動制御がし易く、かつ像振れ
補正駆動の為の駆動力(コイル6a,6bからの駆動
力)を一定とすることができる像振れ補正装置を達成で
きる。
【0050】(変形例)上記実施の各形態では、像振れ
補正装置について説明しているが、該像振れ補正装置を
カメラ等の光学機器に搭載することにより、像振れ補正
性能の良い、小型の光学機器とするもとができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に又は3
に記載の発明によれば、簡単な構成にて補正光学手段の
自重による光学性能の悪化、かつ像振れ補正駆動の追従
遅れによる性能悪化を極力抑えることができる像振れ補
正装置を提供できるものである。
【0052】また、請求項4に記載の発明によれば、像
振れ補正駆動に変力がかからず、像振れ補正駆動制御を
し易く、かつ像振れ補正駆動の為の駆動力を一定とする
ことができる像振れ補正装置を提供できるものである。
【0053】また、請求項5に記載の発明によれば、簡
単な構成にて補正光学手段の自重による該補正光学手段
の位置不良を極力抑えることができる像振れ補正装置を
提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る像振れ補正装
置の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係る像振れ補正装
置の断面図である。
【図3】図2の圧縮バネの弾性力方向及び固定磁石の磁
束密度分布を示す図である。
【図4】本発明の実施の第2の形態に係る像振れ補正装
置の断面図である。
【図5】一般的な手振れ等による像振れを補正する防振
システムを示す斜視図である。
【図6】従来の像振れ補正装置の分解斜視図である。
【図7】従来の像振れ補正装置の断面図である。
【符号の説明】
1 補正レンズ 2,22 レンズ支持枠 3,23 本体部材 4 可動磁石(磁性手段) 5 圧縮バネ(弾性支持手段) 6 コイル(駆動手段) 7 第1のヨーク 8 第1の永久磁石 9 第2のヨーク 10 第2の永久磁石 11,24 固定磁石(磁性手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 正哲 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 茂樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小山 敦史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材と、該固定部材に対して移動す
    ることで像振れを補正する補正光学手段と、該補正光学
    手段を駆動する駆動手段と、前記補正光学手段を弾性支
    持する弾性支持手段とを有する像振れ補正装置におい
    て、 前記補正光学手段と前記固定部材との間に、前記補正光
    学手段の像振れ補正の為の移動方向とは異なる方向に作
    用する、前記弾性支持手段の弾性力を受ける磁性手段を
    設けたことを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性支持手段の弾性力方向を前記補
    正光学手段の光軸方向に対して垂直方向から傾斜させる
    ことで、前記補正光学手段に光軸方向の分力を発生させ
    る一方、前記磁性手段による磁性力の方向を前記補正光
    学手段の光軸方向と略平行となるよう配置させること
    で、前記磁性手段の磁性力と前記弾性支持手段に働く光
    軸方向の分力との力の釣り合い関係を維持するように構
    成して、前記補正光学手段の光軸方向の移動を規制する
    ことを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 固定部材と、該固定部材に対して移動す
    ることで像振れを補正する補正光学手段と、該補正光学
    手段を駆動する駆動手段と、前記補正光学手段を弾性支
    持する弾性支持手段とを有する像振れ補正装置におい
    て、 前記補正光学手段及び前記固定部材にそれぞれ磁性手段
    を設け、その磁性手段同士を対面させることで前記補正
    光学手段に磁性反発力を与えるように構成する一方、前
    記弾性支持手段の弾性力方向を前記補正光学手段の光軸
    方向に対して垂直方向から傾斜させて構成すると共に、
    その傾斜させたことによる前記弾性支持手段の弾性力の
    光軸方向の分力と前記磁性手段同士の磁性反発力との力
    の釣り合いにより、前記補正光学手段の光軸方向の移動
    を規制することを特徴とする像振れ補正装置。
  4. 【請求項4】 前記固定部材側の前記磁性手段は磁束密
    度分布が均一の部分を有しており、磁力として均一化し
    ている部分を前記補正光学手段の像振れ補正範囲として
    設定することを特徴とする請求項3に記載の像振れ補正
    装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性支持手段は、圧縮バネにて構成
    され、かつ前記光軸を中心として略等分角に少なくとも
    3ヶ所に配置され、像振れ補正時以外においては、前記
    補正光学手段を略光軸中心に保持することを特徴とする
    請求項1〜4の何れかに記載の像振れ補正装置。
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