JP2002182001A - 紫外線吸収性プラスチックレンズ用組成物及び紫外線吸収性プラスチックレンズの製造方法 - Google Patents

紫外線吸収性プラスチックレンズ用組成物及び紫外線吸収性プラスチックレンズの製造方法

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JP2002182001A
JP2002182001A JP2000354546A JP2000354546A JP2002182001A JP 2002182001 A JP2002182001 A JP 2002182001A JP 2000354546 A JP2000354546 A JP 2000354546A JP 2000354546 A JP2000354546 A JP 2000354546A JP 2002182001 A JP2002182001 A JP 2002182001A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化後のレンズに着色がなく、さらに重合時
間が短く、生産コストを低減できる紫外線吸収性プラス
チックレンズ用組成物及び紫外線吸収性プラスチックレ
ンズの製造方法を提供する。 【解決手段】 (A)エポキシ(メタ)アクリレート、
(B)特定のポリブチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、(C)芳香環を有する特定構造のモノ(メタ)
アクリレート、(D)その他の重合性モノマー、を主成
分とする原料モノマーを100重量部、特定構造のベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.1〜5重量部、可
視光領域に吸収特性を有する光重合開始剤を0.000
5〜5重量部含有する紫外線吸収性プラスチックレンズ
用組成物を用い、これを光重合させて紫外線吸収性プラ
スチックレンズを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼を紫外線から守
ることができる紫外線吸収性プラスチックレンズを製造
するための紫外線吸収性プラスチックレンズ用組成物及
び紫外線吸収性プラスチックレンズの製造方法に関す
る。さらには、特定の原料モノマーを使用した時に生ず
る硬化後のプラスチックレンズの着色を改善する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】太陽光線に含まれている400nm以下
の波長を有する紫外線は、眼の角膜や水晶体に悪影響を
及ぼすことが知られている。海や山などの紫外線量の多
い場所で太陽光線に眼を曝すと、角膜炎を起こしやす
い。また、紫外線の蓄積性により、水晶体に白内障を引
き起こす場合がある。そのため、眼鏡レンズ、特に近年
需要の多いプラスチックレンズに紫外線吸収能力を付与
することが求められている。
【0003】従来、プラスチックレンズに紫外線吸収能
力を付与するための方法として、紫外線吸収剤を溶剤に
溶解し、これをプラスチックレンズ基材に塗布すること
により、プラスチックレンズ表面に紫外線吸収剤を含浸
させる方法がある(特開平9−269401号公報)。
【0004】また、モノマー組成物中に紫外線吸収剤を
添加した重合性組成物を重合させてプラスチックレンズ
を得る、いわゆる練り混み方法も提案されている(特開
平10−186291号公報、特開平11−21860
2号公報)。
【0005】さらに、本発明者らは、特願平11−35
9137号で紫外線吸収性プラスチックレンズを短い重
合時間で、低生産コストで製造することができる紫外線
吸収性プラスチックレンズ用組成物を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紫外線
吸収剤をプラスチックレンズ表面に含浸させる方法で
は、含浸工程が別途必要になり、工程数が増加し、製造
コストの上昇を招くという問題がある。また、紫外線吸
収剤によってレンズ表面の物性が変化するため、レンズ
表面に後から形成するハードコート層やプライマー層と
の密着性が低下するという問題もある。
【0007】一方、練り混み法は、工程数が増加するこ
とはないが、モノマー中に紫外線をほとんど吸収するの
に十分な量で紫外線吸収剤を配合しているため、紫外光
領域の光線がほとんど紫外線吸収剤で吸収されてしまう
ことから、紫外線による光重合ができず、熱重合でプラ
スチックレンズを製造している。
【0008】かかる熱重合方法は、重合時間が長くかか
り、高価な成形型を多く用意しなければならないため、
製造コストが高いという問題がある。また、重合時間が
長いため、納品までの日数が必要となり、クイックデリ
バリができないという問題もある。
【0009】上記問題を解決するため、本発明者らは、
特願平11−359137号で紫外線吸収性プラスチッ
クレンズを短い重合時間で、低生産コストで製造するこ
とができる紫外線吸収性プラスチックレンズ用組成物を
提案した。しかし、本発明者らのその後の検討で、特開
平8−176243号公報、特開平11−152317
号公報等に記載されたエポキシ(メタ)アクリレート、
ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、およ
び芳香族系のモノ(メタ)アクリレートを主成分とする
原料モノマーでは、使用するベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤の構造によって硬化後のプラスチックレンズが
着色する問題のあることが明らかになった。例えば、2
−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベ
ンゾトリアゾールのようにフェニル基の3位に第1級の
メチル基が付いたベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を
使用した場合、硬化後のプラスチックレンズが黄色く着
色する。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、特定の配合形態をとる原料モノマーを使用して紫
外線吸収性プラスチックレンズを短い重合時間で、低生
産コストで製造するにあたって、硬化後のプラスチック
レンズの着色を改善することができる紫外線吸収性プラ
スチックレンズ用組成物及び紫外線吸収性プラスチック
レンズの製造方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、鋭意検討を重ねた結果、下記(A)、
(B)、(C)、および(D)成分、(A)下記一般式
(I)
【0012】
【化6】 (式中、R1およびR2は、各々独立して水素原子または
メチル基を表し、X1は、各々独立して水素原子、C
l、BrまたはIを表し、mは1〜5の整数を表す。)
で示されるエポキシ(メタ)アクリレート 20〜80
重量部、(B)下記一般式(II)
【0013】
【化7】 (式中、R3は各々独立して水素原子またはメチル基を
表し、nは5〜16の整数を表す。)で示されるポリブ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート 5〜40重
量部、(C)下記一般式(III)
【0014】
【化8】 (式中、R4は水素原子またはメチル基を表し、R5は−
CH2−、−CH2CH2−、
【0015】
【化9】 または、−CH2CH2O−を表し、X2はCl、Brま
たはIを表し、pは0〜3の整数を表し、qは0〜5の
整数を表す。)で示されるモノ(メタ)アクリレート
5〜40重量部、(D)分子内に一つ以上の重合性二重
結合を有する化合物 1〜60重量部を主成分として含
有する原料モノマー(ただし、(A)〜(D)成分の合
計を100重量部とする。)、ベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤、および可視光領域に吸収特性を有する光重
合開始剤を含有する紫外線吸収性プラスチックレンズ用
組成物を使用し、紫外線吸収性プラスチックレンズを得
るにあたり、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として
下記一般式(IV)
【0016】
【化10】 (式中、X3は水素原子またはハロゲン原子を表し、R6
とR7は同一又は異種の炭素数4〜15の第3級炭化水
素基を表す。)で表される構造を用いることで、硬化後
のプラスチックレンズの着色を改善できることを見い出
し、本発明をなすに至った。
【0017】また、可視光領域に吸収特性を有する光重
合開始剤として、ビスアシルフォスフィンオキサイド構
造を含む化合物が好適であることを見い出した。
【0018】従って、請求項1記載の発明は、上記
(A)、(B)、(C)および(D)成分を主成分とし
て含有する原料モノマーを100重量部、上記一般式
(IV)で表されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
を0.1〜5重量部、可視光領域に吸収特性を有する光
重合開始剤を0.0005〜5重量部含有することを特
徴とする紫外線吸収性プラスチックレンズ用組成物を提
供する。
【0019】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の紫外線吸収性プラスチックレンズ用組成物におい
て、前記光重合開始剤が、ビスアシルフォスフィンオキ
サイド構造を含む化合物であることを特徴とする紫外線
吸収性プラスチックレンズ用組成物を提供する。
【0020】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
〜2いずれかに記載の紫外線吸収性プラスチックレンズ
用組成物を光重合させてプラスチックレンズを得ること
を特徴とする紫外線吸収性プラスチックレンズの製造方
法を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の紫外線吸収性プラ
スチックレンズ用組成物及び紫外線吸収性プラスチック
レンズの製造方法の実施の形態について説明するが、本
発明は、下記の実施の形態に限定されるものではない。
【0022】本発明のプラスチックレンズ用組成物は、
上述したように、前記(A)、(B)、(C)、および
(D)成分を主成分として含有する原料モノマーを10
0重量部、一般式(IV)で示されるベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤を0.1〜5重量部、可視光領域に吸
収特性を有する光重合開始剤を0.0005〜5重量部
含有するものである。
【0023】本発明で用いられる原料モノマーは、硬化
後にプラスチックレンズとして好適な諸物性を有する光
重合性の組成物である。本発明で用いる(A)成分は、
前記一般式(I)で示されるエポキシ(メタ)アクリレ
ートであり、硬化して得られるレンズに、高い屈折率、
弾性率、耐熱性および表面硬度を付与する成分である。
前記一般式(I)中、mは1〜5の整数であり、ビスフ
ェノール骨格の繰り返し単位数を表わしている。mが5
を超えると、(A)成分の粘度が高くなり過ぎて不適で
ある。このエポキシポリ(メタ)アクリレート(A)
は、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して使用し
てもよい。
【0024】本発明で用いる(B)成分は、前記一般式
(II)で示されるポリブチレングリコールジ(メタ)ア
クリレートであり、硬化して得られるレンズに耐衝撃性
および染色性を付与する成分である。ポリブチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート(B)の重合度は、式:
−(CH2CH2CH2CH2O)n−で示される繰り返し単
位の数nであり、5〜16の整数である。この重合度n
が5未満では、十分な可撓性が得られない。また、nが
16を超えると、架橋密度の低下を招き、ポリマーの表
面硬度、弾性率、耐熱性が低下し、さらにモノマーの粘
度も増加するので注型作業性も低下する。好ましい重合
度nは、7〜12の整数である。
【0025】本発明で用いる(C)成分は、前記一般式
(III)で示されるモノ(メタ)アクリレートであり、
(A)成分、(B)成分のみの使用では得られないレン
ズ成形時の面精度を向上させる成分である。モノ(メ
タ)アクリレート化合物(C)の具体例としては、フェ
ニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレ
ート、フェニルエチル(メタ)アクリレート、フェノキ
シエチル(メタ)アクリレート、3−フェノキシ−2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,4,6−
トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,4,6−
トリブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、
2,4,6−トリブロモフェニル−ジ(オキシエチル)−
(メタ)アクリレートおよび2,4,6−トリブロモベン
ジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは、
単独あるいは2種類以上を混合して用いることができ
る。特に、レンズの面精度や無色透明性、組成物の粘度
等の点から、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリ
レート、フェノキシエチル(メタ)アクリレートが好ま
しい。
【0026】本発明で用いる(D)成分は、分子内に一
つ以上の重合性二重結合を有する化合物であり、硬化し
て得られるレンズに耐熱性、表面硬度等の諸物性を付与
したり、あるいは組成物の粘度を低下させて作業性を向
上させる成分である。この化合物(D)の具体例として
は、以下の単官能および多官能モノマーがあげられ、こ
れらは、単独あるいは2種類以上を混合して用いること
ができる。 (D−1):イソホロンジイソシアネートと2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレートを反応させて得られたウレ
タンジメタクリレート、メチレンビス(4−シクロヘキ
シルイソシアネート)と2−ヒドロキシエチルメタクリ
レートを反応させて得られたウレタンジメタクリレー
ト、キシリレンジイソシアネートと2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレートを反応させて得られたウレタンジメタ
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートと
m−キシリレンジイソシアネートとを反応させて得られ
たウレタンジメタクリレートに代表される分子内に(メ
タ)アクリロイルオキシ基を2個以上有するウレタンポ
リ(メタ)アクリレート。 (D−2):トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシア
ヌル酸のトリ(メタ)アクリル酸エステル、トリス(2
−ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸のジ(メタ)アク
リル酸エステル等のイソシアヌル酸の(メタ)アクリレ
ート化合物。 (D−3):2−(4−ビニルベンジルチオ)エタノー
ルおよび2−(3−ビニルベンジルチオ)エタノールの
混合体、2−(4−ビニルベンジルチオ)イソプロパノ
ールおよび2−(3−ビニルベンジルチオ)イソプロパ
ノールの混合体、2−(4−ビニルベンジルチオ)ブタ
ノールおよび2−(3−ビニルベンジルチオ)ブタノー
ルの混合体に代表される少なくとも1種のヒドロキシル
基と硫黄原子を含有する芳香族ビニル化合物と、イソシ
アナトエチル(メタ)アクリレート、m−キシリレンジ
イソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、トリス(イソ
シアナトヘキシル)イソシアヌレート、ビス(4,4’
−イソシアナトシクロヘキシル)メタン、1,3−ビス
(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ビス(4,
4’−イソシアナトフェニル)メタンに代表されるイソ
シアネート化合物とを反応させて得られる含硫黄ウレタ
ン−ビニル化合物。 (D−4):p−ビス(β−(メタ)アクリロイルオキ
シエチルチオ)キシリレン、m−ビス(β−(メタ)ア
クリロイルオキシエチルチオ)キシリレンに代表される
フェニル基にチオエーテル基とアクリロイル基とを有す
る基が結合した含硫黄ジ(メタ)アクリレート化合物。 (D−5):(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)
アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル
酸ペンチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸
ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)ア
クリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸アリル、
(メタ)アクリル酸メタリル、(メタ)アクリル酸グリ
シジル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエ
チル、(メタ)アクリル酸N,N−ジエチルアミノエチ
ル、(メタ)アクリル酸2−シアノエチル、(メタ)ア
クリル酸ジブロモプロピル、(メタ)アクリル酸N−ビ
ニル−2−ピロリドン、(メタ)アクリル酸ポリエチレ
ングリコールモノアルキルエーテル、(メタ)アクリル
酸ポリプロピレングリコールモノアルキルエーテル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロ
キシブチル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリ
ル、(メタ)アクリル酸フォスフォエチル等のモノ(メ
タ)アクリレート化合物。 (D−6):エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリ(または
モノ)エチレングリコールのジ(メタ)アクリレート;
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリ(または
モノ)プロピレングリコールのジ(メタ)アクリレー
ト;1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサメチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,14−テトラデカメチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリ
ン酸ネオペンチルグリコールのカプロラクトン付加物の
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールアジ
ペートジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルジ
(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)
アクリレート、2−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチ
ルエチル)−5−ヒドロキシメチル−5−エチル−1,
3−ジオキサンジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロー
ルプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−
(メタ)アクリロイルオキシフェニル]−プロパン、
2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキ
シフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)
アクリロイルオキシジエトキシフェニル]−プロパン、
2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシペンタ
エトキシフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−
(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジブロ
モフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)
アクリロイルオキシジエトキシ−3,5−ジブロモフェ
ニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリ
ロイルオキシペンタエトキシ−3,5−ジブロモフェニ
ル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロ
イルオキシエトキシ−3, 5−ジメチルフェニル]−プ
ロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキ
シエトキシ−3−フェニルフェニル]−プロパン、ビス
[4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]−スルフ
ォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ
フェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロ
イルオキシジエトキシフェニル]−スルフォン、ビス
[4−(メタ)アクリロイルオキシペンタエトキシフェ
ニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイル
オキシエトキシ−3−フェニルフェニル]−スルフォ
ン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−
3,5−ジメチルフェニル]−スルフォン、ビス[4−
(メタ)アクリロイルオキシフェニル]−スルフィド、
ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニ
ル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオ
キシペンタエトキシフェニル]−スルフィド、ビス[4
−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3−フェニル
フェニル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロ
イルオキシエトキシ−3,5−ジメチルフェニル]−ス
ルフィド、ジ[(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]
フォスフェート、トリ[(メタ)アクリロイルオキシエ
トキシ]フォスフェート等の多官能(メタ)アクリレー
ト化合物。 (D−7):スチレン、ビニルトルエン、クロルスチレ
ン、ブロモスチレン、ジビニルベンゼン、1−ビニルナ
フタレン、2−ビニルナフタレン、N−ビニルピロリド
ン等のビニル化合物。
【0027】本発明の原料モノマーにおける(A)〜
(D)成分の配合割合は、(A)〜(D)成分の合計量
を100重量部としたとき、(A)成分20〜80重量
部、(B)成分5〜40重量部、(C)成分5〜40重
量部、(D)成分1〜60重量部である。
【0028】(A)成分が20重量部未満ではレンズに
十分な弾性率、耐熱性、屈折率、表面硬度を付与するこ
とができず、80重量部を超えると組成物の粘度が高く
なり注型重合の作業性が低下する。(A)成分の好まし
い配合量は30〜60重量部である。
【0029】また、(B)成分が5重量部未満ではレン
ズに十分な耐衝撃性を付与することができず、かつ染色
性も付与できない。一方、40重量部を超えるとレンズ
の弾性率、耐熱性および表面硬度の低下を招く。(B)
成分の好ましい配合量は10〜35重量部である。
【0030】また、(C)成分が5重量部未満ではレン
ズの面精度が悪くなり、40重量部を超えるとレンズの
耐衝撃性、耐熱性が低下する。(C)成分の好ましい配
合量は10〜35重量部である。
【0031】また、(D)成分は目的とする効果により
適宜選択し使用する。使用する化合物により使用量は異
なるが、1重量部未満では、目的とする液性状およびレ
ンズとしての特性を付与することができず、60重量部
を超えると液性状および各種レンズ性能の低下を招く。
(D)成分の好ましい配合量は1〜30重量部である。
本発明で用いるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は、
前記一般式(IV)で表される構造を有し、前記
(A)、(B)、(C)、および(D)成分を主成分と
して含有する原料モノマー系に使用したときに硬化後の
プラスチックレンズの着色を改善することができる。ベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の構造により、着色に
差が生じる原因は定かではないが、(A)成分のエポキ
シ(メタ)アクリレートの構造中に含まれる水酸基とベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の相互作用により着色
が生じ、フェニル基の3位と5位に第3級の炭化水素基
が付いた構造の場合に限って、硬化後の着色が抑えられ
るものと推測する。ただし、着色が目立たないレベルで
あれば一般式(IV)以外のその他ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤を少量併用することも可能である。一般
式(IV)で表されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤としては、例えば5−クロロ−2−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベ
ンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−ペン
チル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリア
ゾール、2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒ
ドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−
[2−ヒドロキシ−3、5−ビス(α,α−ジメチルベ
ンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾールベンゾ
トリアゾール等を例示することができる。
【0032】紫外線吸収剤の配合量は、プラスチックレ
ンズに400nm以下の紫外線を十分に吸収させるのに
十分な量であり、具体的には原料モノマー100重量部
に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量
部である。紫外線吸収剤の配合量が少なすぎると十分に
紫外線の透過を抑制できず、眼を紫外線から保護できな
い。一方、紫外線吸収剤の配合量が多すぎると、原料モ
ノマーへの溶解が困難になり、成形時にプラスチックレ
ンズ表面に紫外線吸収剤が析出したり、ガラス型との密
着性が低下したり、重合反応が阻害されるという不都合
が生じる。
【0033】本発明で用いる光重合開始剤としては、4
00nm以上の可視光領域に吸収特性を有する必要があ
る。このような光重合開始剤としては、例えば、ビス
(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリ
メチル−ペンチルフォスフィンオキサイド(BAPO
1)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フ
ェニルフォスフィンオキサイド(BAPO2)を挙げる
ことができる。これらの化合物は、ビスアシルフォスフ
ィンオキサイド構造を有することに共通性がある。前者
のBAPO1は単品では供給されておらず、BAPO1
と2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパ
ン−1−オンとの1:3の混合物(チバガイギー社製、
商品名イルガキュア1700)、BAPO1と1−ヒド
ロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトンとの1:3
の混合物(チバガイギー社製、商品名イルガキュア18
00)、BAPO1と1−ヒドロキシ−シクロヘキシル
−フェニル−ケトンとの1:1の混合物(チバガイギー
社製、商品名イルガキュア1850)等として市販され
ている。後者のBAPO2はチバガイギー社製、商品名
イルガキュア819として単品で供給されている。ま
た、α−アミノアルキルフェノン系の2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
−ブタノン−1(チバガイギー社製、商品名イルガキュ
ア369)も使用可能である。
【0034】光重合開始剤の配合量は、原料モノマー1
00重量部に対して0.0005〜5重量部の範囲、好
ましくは0.005〜2重量部の範囲である。光重合開
始剤の配合量が少なすぎると十分に重合できない場合が
あり、一方、多すぎるとレンズが着色する場合がある。
【0035】尚、モノアシルフォスフィンオキサイド構
造を有するTPO(2,4,6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルホスフィンオキサイド)も濃度を高くすれば
可視光領域に吸収特性を有するようになり、使用するこ
とは可能である。ただし、単独で使用する場合はBAP
O1とBAPO2よりは添加量をかなり多くする必要が
ある。
【0036】光重合の際に紫外線の照射に用いられる水
銀灯は、紫外光領域だけでなく、可視光領域にも分光分
布を有し、紫外線吸収剤を配合して400nm以下の紫
外線を全て紫外線吸収剤で吸収されたとしても、可視光
領域に吸収特性を有する光重合開始剤を可視光領域でラ
ジカル分解させ、重合を起こさせることができる。
【0037】水銀灯の中でも、メタルハライドランプと
超高圧水銀灯が可視光領域に強い分布を有するため、水
銀ショートアークランプや高圧水銀灯よりも好ましく用
いることができる。
【0038】本発明の紫外線吸収性プラスチックレンズ
用組成物は、可視光領域に吸収特性を有する光重合開始
剤を用いているため、得られるプラスチックレンズがわ
ずかに着色する場合がある。この場合は、ブルーイング
剤を添加することにより、着色を防止することができ
る。
【0039】本発明の紫外線吸収性プラスチックレンズ
用組成物には、上述した成分以外に、熱重合を併用する
ために、有機過酸化物、アゾ系化合物などの熱重合開始
剤を併用することができる。また、その他、酸化防止
剤、顔料、帯電防止剤、内部離型剤等を配合することが
できる。
【0040】本発明の紫外線吸収性プラスチックレンズ
用組成物を用いてプラスチックレンズを得る紫外線吸収
性プラスチックレンズの製造方法では、プラスチックレ
ンズの形状のキャビティを有する成形型に紫外線吸収性
プラスチックレンズ用組成物を注入して重合する注型法
が一般的である。成形型は、予め内面を鏡面研磨したガ
ラス製またはプラスチック製の型2枚の側面にポリエス
テル粘着テープを巻回して2枚の型を固定すると共に、
キャビティを形成して組立て、そのキャビティに光硬化
性組成物を注入する。あるいは、ガスケットを用いて2
枚の成形型を組み立てても良い。
【0041】その後、その片側もしくは両側から、超高
圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等の水銀ランプを
用いて、波長100〜600nmの活性エネルギー線を
1〜100J/cm2の範囲で照射して、本発明の紫外
線吸収性プラスチックレンズ用組成物を重合し3次元構
造の架橋重合硬化を行い硬化させればよい。光照射時間
は、0.5〜60分程度である。この際の活性エネルギ
ー線を照射する雰囲気は、空気中でもよいし、窒素、ア
ルゴン等の不活性ガス中でもよい。また、活性エネルギ
ー線の照射量を0.5〜10J/cm2として、注入し
た組成物をゲル化させて不流動化させた後、80〜15
0℃の熱風炉中に1〜5時間放置し、重合を完結させる
という活性エネルギー線と熱による2段階工程による硬
化方法でプラスチックレンズを得ることもできる。本発
明方法によって得られた紫外線吸収性プラスチックレン
ズには、必要に応じて、片側または両面に、ハードコー
ト処理、無反射コート処理、染色処理等の処理を施すこ
とができる。
【0042】
【実施例】<実施例1> (A)成分としてビスフェノールAジグリシジルエーテ
ルとメタクリル酸とを反応させて得られたエポキシジメ
タクリレートを40g、(B)成分としてノナブチレン
グリコールジメタクリレートを20g、(C)成分とし
てフェニルメタクリレートを25g、(D)成分として
イソホロンジイソシアネートと2−ヒドロキシプロピル
メタクリレートを反応させて得られたウレタンジメタク
リレートを15g、紫外線吸収剤として2−(3,5−
ジ−tert−ペンチル−2−ヒドロキシフェニル)−
2H−ベンゾトリアゾールを0.8g、熱重合開始剤と
してt−ブチルパーオキシイソブチレートを0.1g、
光重合開始剤としてイルガキュア1800を0.3g、
酸化防止剤としてトリエチルホスファイトを0.2g混
合し、室温でよく攪拌した後、50mmHgに減圧して
10分間脱気した。
【0043】そして、この組成物をプラスチックレンズ
成形型(径70mmのレンズ成型用ガラス製モールド2
枚でポリ塩化ビニル製ガスケットで挟んだ中心内厚1.
5mm、度数−2.0Dとしたもの)に該組成物を注入
した。次いで、該組成物を注入した成形型に両面からラ
ンプ長10インチ、3kWのメタルハライドランプによ
り30J/cm2 の紫外線照射をした後、成形型からプ
ラスチックレンズを脱型し、130℃で2時間加熱して
アニール処理を行った。
【0044】得られた紫外線吸収性プラスチックレンズ
の屈折率は1.54であり、400nm以下の紫外線を
ほとんど吸収できた。さらに、着色も見られず、レンズ
色は良好であった。 <実施例2>(A)成分としてビスフェノールAジグリ
シジルエーテルとメタクリル酸とを反応させて得られた
エポキシジメタクリレートを40g、(B)成分として
ノナブチレングリコールジメタクリレートを20g、
(C)成分としてベンジルメタクリレートを25g、
(D)成分としてイソホロンジイソシアネートと2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレートを反応させて得られた
ウレタンジメタクリレートを15g、紫外線吸収剤とし
て2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキ
シフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール1.0g、熱
重合開始剤としてt−ブチルパーオキシイソブチレート
を0.1g、光重合開始剤としてイルガキュア1850
を0.08g、酸化防止剤としてトリエチルホスファイ
トを0.2gを用いた以外は、全て実施例1と同様にし
てプラスチックレンズを製造した。
【0045】得られた紫外線吸収性プラスチックレンズ
の屈折率は1.55であり、400nm以下の紫外線を
ほとんど吸収できた。さらに、着色も見られず、レンズ
色は良好であった。 <実施例3>(A)成分としてビスフェノールAジグリ
シジルエーテルとメタクリル酸とを反応させて得られた
エポキシジメタクリレートを45g、(B)成分として
ノナブチレングリコールジメタクリレートを10g、
(C)成分としてベンジルメタクリレートを30g、
(D)成分としてトリス(2−ヒドロキシエチル)イソ
シアヌル酸トリアクリレート[東亜合成(株)製、商品
名M315]を5g、イソボルニルメタクリレートを
2.5g、およびノナエチレングリコールジメタクリレ
ートを7.5g、さらに、光重合開始剤としてイルガキ
ュア819を0.08g、熱重合開始剤としてt−ブチ
ルパーオキシイソブチレートを0.1g、紫外線吸収剤
として2−[2−ヒドロキシ−3、5−ビス(α,α−
ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾ
ールベンゾトリアゾールを1.2g、酸化防止剤として
トリエチルホスファイトを0.2g加えて混合し、室温
でよく撹拌した後、50mmHgに減圧して10分間脱
気した。次いで、鏡面仕上げした径70mmのレンズ成
型用ガラス製モールド2枚を対向させ、周囲をポリ塩化
ビニル製ガスケットで囲んだ中心内厚1.5mm、度数
−2.0Dのプラスチックレンズ成形型に組成物を注入
した。次いで、成形型の両面から、ランプ長10イン
チ、3kwのメタルハライドランプにより30J/cm
2の紫外線を照射し、成形型から成形物を脱型した後、
130℃で2時間加熱してアニール処理を行い、プラス
チックレンズを得た。
【0046】得られた紫外線吸収性プラスチックレンズ
の屈折率は1.55であり、400nm以下の紫外線を
ほとんど吸収できた。さらに、着色も見られず、レンズ
色は良好であった。 <比較例>実施例1において、紫外線吸収剤の2−
(3,5−ジ−tert−ペンチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)−2H−ベンゾトリアゾールを0.8gを2−
(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベン
ゾトリアゾール1.3gに変更する以外は、全て実施例
1と同様にしてプラスチックレンズを製造した。
【0047】得られた紫外線吸収性プラスチックレンズ
の屈折率は1.54であり、400nm以下の紫外線を
ほとんど吸収できた。しかし、黄色い着色が目立ち、こ
のままでは製品にならないレベルであった。
【0048】
【発明の効果】本発明の紫外線吸収性プラスチックレン
ズ用組成物は、(A)、(B)、(C)、および(D)
成分を主成分として含有する原料モノマーに対し、特定
構造のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を配合すると
共に、可視光領域に吸収特性を有する光重合開始剤を配
合したことにより、光硬化により速やかに硬化させるこ
とができる。このため、重合時間が短く、生産コストを
低減することができ、同時に硬化後のプラスチックレン
ズの着色を改善することができる。
【0049】本発明の紫外線吸収性プラスチックレンズ
の製造方法によれば、かかる紫外線吸収性プラスチック
レンズ用組成物を用いたことにより、光硬化による短い
重合時間で生産できるため、眼を紫外線から保護できる
紫外線吸収性プラスチックレンズを低コストで生産でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02C 13/00 G02C 13/00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)、(B)、(C)、および
    (D)成分を主成分として含有する原料モノマーを10
    0重量部、(A)下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1およびR2は、各々独立して水素原子または
    メチル基を表し、X1は、各々独立して水素原子、C
    l、BrまたはIを表し、mは1〜5の整数を表す。)
    で示されるエポキシ(メタ)アクリレート 20〜80
    重量部、(B)下記一般式(II) 【化2】 (式中、R3は各々独立して水素原子またはメチル基を
    表し、nは5〜16の整数を表す。)で示されるポリブ
    チレングリコールジ(メタ)アクリレート 5〜40重
    量部、(C)下記一般式(III) 【化3】 (式中、R4は水素原子またはメチル基を表し、R5は−
    CH2−、−CH2CH2−、 【化4】 または、−CH2CH2O−を表し、X2はCl、Brま
    たはIを表し、pは0〜3の整数を表し、qは0〜5の
    整数を表す。)で示されるモノ(メタ)アクリレート
    5〜40重量部、(D)分子内に一つ以上の重合性二重
    結合を有する化合物 1〜60重量部(ただし、(A)
    〜(D)成分の合計を100重量部とする)、下記一般
    式(IV) 【化5】 (式中、X3は水素原子またはハロゲン原子を表し、R6
    とR7は同一又は異種の炭素数4〜15の第3級炭化水
    素基を表す。)で示されるベンゾトリアゾール系紫外線
    吸収剤を0.1〜5重量部、可視光領域に吸収特性を有
    する光重合開始剤を0.0005〜5重量部含有するこ
    とを特徴とする紫外線吸収性プラスチックレンズ用組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の紫外線吸収性プラスチッ
    クレンズ用組成物において、前記光重合開始剤が、ビス
    アシルフォスフィンオキサイド構造を含む化合物である
    ことを特徴とする紫外線吸収性プラスチックレンズ用組
    成物。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2いずれかに記載の紫外線吸
    収性プラスチックレンズ用組成物を光重合させてプラス
    チックレンズを得ることを特徴とする紫外線吸収性プラ
    スチックレンズの製造方法。
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