JP2002181909A - 磁気センサの製造方法 - Google Patents
磁気センサの製造方法Info
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Abstract
出するタイプの磁気センサであっても、金型による成形
品成形時に微細な異物によって磁気抵抗パターンが傷つ
けられることのない磁気センサの製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 基板151の表面に磁気抵抗パターン1
53を設けてなる磁気センサ素子15を、金型E1,E
2のキャビティーC1,C2内に収納し、その際磁気セ
ンサ素子15の磁気抵抗パターン153形成面を金型E
2の面に密着させ、次にキャビティーC1,C2内に溶
融モールド樹脂を充填して固化した後に金型E1,E2
を取り外すことによって磁気センサ素子15を成形品内
にインサート成形した磁気センサを製造する。磁気セン
サ素子15の磁気抵抗パターン153形成面を密着する
金型E2の面Aであって磁気抵抗パターン153が対向
する部分に磁気抵抗パターン153形成面によって塞が
れる空隙部E23を形成する。
Description
法に関するものである。
検出する磁気センサが開発され、種々の電子機器に利用
されている。図2はこの種の磁気センサ10を示す斜視
図であり、図3は図2のA−A断面図であり、図4は磁
気センサ素子15の斜視図である。これらの図に示すよ
うに磁気センサ10は、平板状の磁気センサ素子15の
下部(下記する電極パターン155)に、四本の金属端
子20の一端を接続した状態で、その周囲に直接成形品
30をモールド成形して構成されている。
ス、シリコン若しくはセラミックからなる基板151表
面に、所望の磁気抵抗パターン153と、磁気抵抗パタ
ーン153から引き出された四本の電極パターン155
とを形成することによって構成されている。各電極パタ
ーン155は基板151の下辺近傍に設けられている。
なお磁気抵抗パターン153部分は図6に示すようにパ
ーマロイ薄膜等からなる磁気抵抗パターンA11〜A22,
B11〜B22の上に保護膜をコートすることにより形成さ
れ、また電極パターン155はその最上層としてニッケ
ル層や銅層を蒸着や無電解メッキによって形成すること
で構成されている。
略凸形状に成形されており、その中央には磁気センサ素
子15をその磁気抵抗パターン153形成面を露出した
状態でモールドする素子保持部31と、素子保持部31
の両側に設けられる固定部33,33とによって構成さ
れている。固定部33,33にはこの磁気センサ10を
回路基板上に位置決め・固定するための突起34と貫通
孔36が設けられている。
の周囲3箇所には凹部32が設けられている。またその
一端が成形品30内で磁気センサ素子15の電極パター
ン155(図2参照)に接続された金属端子20の他端
は、成形品30から外部に突出して後側に折り曲げられ
ている。
すように磁気センサ素子15の電極パターン155(図
ではその厚みを示さず)上には導電塗料層161及びそ
の上に弾性導電塗料層163が印刷されており、前記金
属端子20は弾性導電塗料層163上に何ら接着材なし
で押し付けられることで接続されている。
法は、図5に示すように、磁気センサ素子15と四本の
金属端子20とを、接合した第一,第二金型E10,E
20にそれぞれ設けたキャビティーC10,C20内に
収納し、その際磁気センサ素子15の磁気抵抗パターン
153形成面を第二金型E20の面aに密着させ、次い
でピンゲートP10からキャビティーC10,C20内
に高圧の溶融モールド樹脂を充填して固化し、その後第
一,第二金型E10,E20を取り外すことによって行
なわれる。
来の製造方法においては、磁気センサ素子15の磁気抵
抗パターン153を露出するため、磁気抵抗パターン1
53形成面を第二金型E20の面aに密着させている。
程においてキャビティーC10,C20内に微細な異物
(ゴミ)が入り込むことがあるが、この微細な異物が磁
気抵抗パターン153と面aの間に入り込むと、キャビ
ティーC10,C20内に高圧の溶融モールド樹脂を充
填する工程の際に、異物が磁気抵抗パターン153に強
く押し付けられて磁気抵抗パターン153に傷、打痕が
付き、この磁気抵抗パターン153を傷めて故障の原因
になる恐れがあった。
みてなされたものでありその目的は、磁気抵抗パターン
をその周囲の成形品から露出するタイプの磁気センサで
あっても、金型による成形品成形時に微細な異物によっ
て磁気抵抗パターンが傷つけられることのない磁気セン
サの製造方法を提供することにある。
め本発明は、基板の表面に磁気抵抗パターンを設けてな
る磁気センサ素子を、金型のキャビティー内に収納し、
その際磁気センサ素子の磁気抵抗パターン形成面を金型
の面に密着させ、次に前記キャビティー内に溶融モール
ド樹脂を充填して固化した後、金型を取り外すことによ
って磁気センサ素子を成形品内にインサート成形した磁
気センサを製造する磁気センサの製造方法において、前
記磁気センサ素子の磁気抵抗パターン形成面を密着する
前記金型の面であって前記磁気抵抗パターンが対向する
部分に、磁気抵抗パターン形成面に密着しない空隙部を
形成したことを特徴とする。
を参照して詳細に説明する。図1は前記図2に示す磁気
センサ10の製造方法を示す図である。同図に示すよう
に磁気センサ10を製造するには、まず第二金型E2上
に4本の金属端子20(図1では1本のみ示す)を載置
する。
パターン155上にそれぞれ導電塗料層161と弾性導
電塗料層163とを印刷乾燥形成しておいたものを用意
しておく。ここで導電塗料層161の材質としては例え
ばフェノール系熱硬化性樹脂に銀粉を混練したものなど
を用いる。また弾性導電塗料層163の材質としては熱
硬化性の架橋型ウレタン樹脂に銀粉を混練したもの等、
印刷乾燥後であっても所定のゴム弾性を有する性質のも
のを用いる。
抵抗パターン153形成面を下にして第二金型E2上に
載置する。その際磁気センサ素子15は第二金型E2に
設けた3つのガイド突起E11(図では2つのみ示す
が、もう1本のガイド突起E11は図1に示す右側のガ
イド突起E11の紙面手前側であって磁気センサ素子1
5の紙面手前側の外周側面をガイドする位置に設けられ
ている)の間にガイドされて位置決めされる。即ち図2
に示す3つの凹部32は、3つのガイド突起E11を設
けることによって形成される。このとき前記4つの弾性
導電塗料層163の表面が各金属端子20の一端面に直
接当接する。
抗パターン153形成面は、第二金型E2の面(平面)
Aに密着するが、本発明においては面Aの前記磁気抵抗
パターン153が対向している部分に凹状の空隙部E2
3を設けているので、磁気抵抗パターン153の直前は
空洞になっており、磁気抵抗パターン153は面Aに直
接触れない。なお磁気抵抗パターン153形成面の磁気
抵抗パターン153の周囲の部分は面Aに密着してお
り、従って空隙部E23は磁気抵抗パターン153形成
面によって塞がれている。空隙部E23によって面Aに
直接触れないのは図4の点線で囲む範囲内である。
置して金属端子20を挟持し、この状態で第一金型E1
側に設けたピンゲートP1から例えば260℃で射出圧
力例えば100〜600kgf/cm2程度の高温高圧
の溶融モールド樹脂、例えばポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)やポリエチレンテレフタレート(PET)
やポリフェニレンスルフイド(PPS)等を圧入して、
第一,第二金型E1,E2にそれぞれ設けたキャビティ
ーC1,C2内をモールド樹脂で満たす。
によって磁気センサ素子15の磁気抵抗パターン153
形成面は第二金型E2の面Aに強く押し付けられるので
磁気抵抗パターン153形成面は図2に示すように成形
品30の表面に露出する。ところで前記溶融モールド樹
脂の射出の際にもしキャビティーC1,C2内に微細な
異物が入り込んでいて、この異物が磁気抵抗パターン1
53の表面又はこれに対向する面A表面に付着していた
としたも、磁気抵抗パターン153の直前の表面は空隙
部E23によって空洞となっているので、異物が磁気抵
抗パターン153の面に強く押し付けられることはな
く、従って磁気抵抗パターン153表面が傷つくことは
ない。
時に各金属端子20も弾性導電塗料層163に強く押し
付けられるので、弾性導電塗料層163が厚み方向に若
干押圧されて弾性変形した状態でその周囲にモールド樹
脂(即ち成形品30)が満たされることとなる。なお弾
性導電塗料層163と金属端子20の当接面は何ら接着
材で接着されなくても機械的な圧接(弾接)だけでその
電気的接続は十分となる。
に第一,第二金型E1,E2を取り外し、その後図2,
図3に示すように金属端子20を成形品30の後側に折
り曲げれば磁気センサ10が完成する。
明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求
の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範
囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書
及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であって
も、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技
術的思想の範囲内である。
5上に導電塗料層161と弾性導電塗料層163とを形
成したが、これら導電塗料層161や弾性導電塗料層1
63はそれぞれ省略しても良い。また電極パターン15
5と金属端子20は接着材によって接着しても良いな
ど、その接続構造は種々の変更が可能である。
記構造の磁気センサに限定されるものではなく、種々の
形状・構造の磁気センサにも適用できる。例えば金属端
子20を取り付ける代りにフラットケーブルを直接磁気
センサ素子15の電極パターン155に接続した構造の
磁気センサであっても良い。またこの磁気センサを取り
付ける部材に応じて成形品30の形状を種々変更しても
良い。要は磁気センサ素子の磁気抵抗パターンを露出し
た状態でその周囲に成形品を成形してなる構造の磁気セ
ンサであれば、どのような構造の磁気センサにも本発明
を適用できる。
ば、たとえ製造の際に用いる成形品成型用の金型内に異
物が混入していたとしても、磁気センサ素子の磁気抵抗
パターン形成面を密着する金型の面であって磁気抵抗パ
ターンが対向する部分に空隙部を形成したので、金型の
キャビティー内に溶融モールド樹脂を圧入する際にこの
異物によって磁気抵抗パターンが傷つけられることはな
いという優れた効果を有する。
す図である。
る。
平面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 基板の表面に磁気抵抗パターンを設けて
なる磁気センサ素子を、金型のキャビティー内に収納
し、その際磁気センサ素子の磁気抵抗パターン形成面を
金型の面に密着させ、次に前記キャビティー内に溶融モ
ールド樹脂を充填して固化した後、金型を取り外すこと
によって磁気センサ素子を成形品内にインサート成形し
た磁気センサを製造する磁気センサの製造方法におい
て、 前記磁気センサ素子の磁気抵抗パターン形成面を密着す
る前記金型の面であって前記磁気抵抗パターンが対向す
る部分に、磁気抵抗パターン形成面に密着しない空隙部
を形成したことを特徴とする磁気センサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000377312A JP2002181909A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 磁気センサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000377312A JP2002181909A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 磁気センサの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002181909A true JP2002181909A (ja) | 2002-06-26 |
Family
ID=18846053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000377312A Pending JP2002181909A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 磁気センサの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002181909A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2000
- 2000-12-12 JP JP2000377312A patent/JP2002181909A/ja active Pending
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