JP2002181551A - 半導体力学量センサ - Google Patents

半導体力学量センサ

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JP2002181551A
JP2002181551A JP2001310621A JP2001310621A JP2002181551A JP 2002181551 A JP2002181551 A JP 2002181551A JP 2001310621 A JP2001310621 A JP 2001310621A JP 2001310621 A JP2001310621 A JP 2001310621A JP 2002181551 A JP2002181551 A JP 2002181551A
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substrate
external extraction
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movable
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JP2001310621A
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Tetsuo Fujii
哲夫 藤井
Masato Imai
正人 今井
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梁励振タイプの容量検出方式によるヨーレイ
トセンサ及びそれを容易に製造することができることは
勿論、2方向さらには3方向における可動状態を検出す
ることができる半導体力学センサ及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】 単結晶シリコン基板101の主表面に凹
部,トレンチを形成し、基板面方向にトレンチを挟んで
一対の対向電極としてのn+拡散層117を形成すると
ともに、基板面方向に直交する方向にn+拡散層117
を形成する。そして、凹部,トレンチをポリシリコン膜
にて充填するとともにポリシリコン膜を挟んでn+ポリ
シリコン膜を形成し、さらに、基板101の主表面を平
滑化し、基板101の主表面とシリコン基板110とを
接合する。さらに、基板101の裏面側を所定量研摩し
て基板101を薄膜化し、基板101の裏面側からポリ
シリコン膜をエッチング除去して錘139を有する片持
ち梁を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体力学センサ及び
その製造方法に関し、特にヨーレイトセンサ及びその製
造に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人はすでに、平成4年特許願第
223072号にて半導体ヨーレイトセンサを提案して
いる。これは、図17に示すように、半導体基板の一部
に当該基板と離間した梁構造を形成し、その梁の先端に
形成された錘の一面と同錘面と対向する基板壁面に交流
電力を加えて静電気により錘を励振させ、当該錘の励振
方向に対し直交する軸方向において錘の一面と同錘面と
対向する基板壁面に電極を対向配置して当該対向電極間
の容量の変化を電気的に検出して同方向に働くヨーレイ
トを検出するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この半導体
ヨーレイトセンサの如く2方向に可動する半導体力学セ
ンサにおいては、その具体的構造という観点からは不十
分であるとともにセンサの製造方法については何ら触れ
られておらず今後の課題となっている。
【0004】そこで、この発明の目的は、梁励振タイプ
の容量検出方式によるヨーレイトセンサ、2方向さらに
は3方向(2個使用することにより)における可動状態
を検出することができる半導体力学センサを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1記載の発明では、極を備えた第1
面および第2電極を備えた第2面を有する可動部と、こ
れら第1電極および第2電極に夫々対向した位置に形成
された第1の対向電極及び第2の対向電極と、前記第1
電極から取り出される第1の外部取り出し電極と、前記
第1の対向電極から取り出される第2の外部取り出し電
極と、前記第2電極から取り出される第3の外部取り出
し電極と、前記第2の対向電極から取り出される第4の
外部取り出し電極と、を有し、前記第1乃至第4の外部
取り出し電極は略同一平面に設置され、これら第1電極
及び第1の対向電極によって前記可動部の一方向に作用
する力学量を検出し、第2電極及び第2の対向電極によ
って前記可動部の一方向とは異なる方向に作用する力学
量を検出することを特徴とする半導体力学センサを特徴
とする。請求項2記載の発明では、基板上に所定のギャ
ップを介して配置された導電部に形成され、第1電極を
備えた第1面および第2電極を備えた第2面を有する可
動部と、これら第1電極および第2電極に夫々対向した
位置に形成された第1の対向電極及び第2の対向電極
と、前記第1電極から取り出される第1の外部取り出し
電極と、前記第1の対向電極から取り出される第2の外
部取り出し電極と、前記第2電極から取り出される第3
の外部取り出し電極と、前記第2の対向電極から取り出
される第4の外部取り出し電極と、を有し、前記第1乃
至第4の外部取り出し電極は前記導電部層に設置され、
これら第1電極及び第1の対向電極によって前記可動部
の一方向に作用する力学量を検出し、第2電極及び第2
の対向電極によって前記可動部の一方向とは異なる方向
に作用する力学量を検出することを特徴とする半導体力
学センサを特徴とする。請求項3記載の発明では、基板
上に配置された導電部に形成された第1電極と、前記導
電部層上に所定のギャップを介して形成され前記基板に
対し略垂直方向に可動する可動部と、前記可動部の前記
第1電極と対向する位置に形成された第2電極と、前記
第1電極から取り出される第1の外部取り出し電極と、
前記第2電極から取り出される第2の外部取り出し電極
と、を有し、前記第1及び第2の外部取り出し電極は略
同一平面に設置され、前記第1及び第2の電極によって
前記可動部に作用する力学量を検出することを特徴とす
る半導体力学センサを特徴とする。請求項4記載の発明
では、基板上に配置された第1の導電部に形成された第
1電極と、前記導電部上に所定のギャップを介して配置
された第2の導電部に形成され、前記基板に対し略垂直
方向に可動する可動部と、前記可動部の前記第1電極と
対向する位置に形成された第2電極と、前記第1電極か
ら取り出される第1の外部取り出し電極と、前記第2電
極から取り出される第2の外部取り出し電極と、を有
し、前記第1及び第2の外部取り出し電極は前記第2の
導電部に設置され、前記第1及び第2の電極によって前
記可動部に作用する力学量を検出することを特徴とする
半導体力学センサを特徴とする。請求項5記載の発明で
は、基板上に配置された第1導電部に形成された第1電
極と、前記第1導電部上に所定のギャップを介して形成
され前記基板に対し略垂直方向に可動する第2導電部か
ら成る可動部と、前記可動部の前記第1電極と対向する
位置に形成された第2電極と、を有し、前記基板上に形
成される導電部層は前記第1導電部及び第2導電部のみ
の構造となっており、前記第1及び第2の電極によって
前記可動部に作用する力学量を検出することを特徴とす
る半導体力学センサを特徴とする。
【0006】
【実施例】(第1実施例)以下、この発明を具体化した
一実施例を図面に従って説明する。
【0007】図2には、本実施例における半導体ヨーレ
イトセンサの概略平面図を示す。つまり、本センサは単
結晶シリコン基板101に片持ち梁102が形成され、
その先端に錘139が形成されている。又、錘139の
先端部には梁の延設方向に3つの突起103,104,
105が離間して延設されている。又、片持ち梁102
(錘139)の先端面に対向する単結晶シリコン基板1
側には、突起103と104との間において2つの突起
106,107が離間して突起103,104の延設方
向に平行状態にて延設されている。同様に、片持ち梁1
02(錘139)の先端面に対向するシリコン基板10
1側には、突起104と105との間において2つの突
起108,109が離間して突起104,105の延設
方向に平行状態にて延設されている。
【0008】又、図3には、電極を含めた半導体ヨーレ
イトセンサの平面図を示す。さらに、図1には、図3の
A−A断面図を示す。尚、SOI回路に形成するIC回
路、配線等は省略し、本センサにおける容量を取り出す
電極および振動電極等のみに関して外部取り出し用のア
ルミ電極のみを示してある。つまり、全ての電極取り出
し部が単結晶シリコン基板101の主表面上に形成され
ている。
【0009】図1に示すように、単結晶シリコン基板1
10上にSiO2膜111を介して単結晶シリコン基板
101が接合され、この単結晶シリコン基板101に前
述した梁構造が形成されている。
【0010】図1,3において、片持ち梁102の錘1
39の表面には可動電極112が形成されている。この
可動電極112は、錘139の3つの突起103,10
4,105を含むものである。又、錘139の下方に
は、2つの電極113,114が並設されている。励振
用電極114は、交流電力を加えて静電気により錘13
9を励振させるためのものである。つまり、可動電極1
12と励振用電極114とにより励振用対向電極が形成
されている。
【0011】一方、センス用電極113は錘139の励
振を検知するためのものであり、錘139の励振に伴う
出力信号に基づいてフィードバック制御により所定の錘
139の励振が行われる。つまり、可動電極112とセ
ンス用電極113とにより励振のフィードバック用対向
電極が形成されている。
【0012】又、図3に示すように、片持ち梁102の
突起103を挟んで固定電極133と134(突起10
6)が形成されるとともに、突起104を挟んで固定電
極135(突起107)と136(突起108)が形成
されている。さらに、突起105を挟んで固定電極13
7(突起109)と138が形成されている。つまり、
突起103(可動電極112)と固定電極133,13
4とにより対向電極が、又、突起104(可動電極11
2)と固定電極135,136とにより対向電極が形成
されている。さらに、突起105(可動電極112)と
固定電極137,138とにより対向電極が形成されて
いる。
【0013】図4〜図8にはその製造工程を示す。以
下、製造工程を説明する。図4に示すように、1〜20
Ω・cmのn型(100)単結晶シリコン基板101を
用意し、単結晶シリコン基板101の主表面にドライエ
ッチング又はウェットエッチングにより凹部115を所
定の深さ、例えば、0.1〜5μmの深さで形成する。
そして、単結晶シリコン基板101の主表面にSiO2
膜を形成し、フォトリソグラフィー手法によりパターン
を形成する。続いて、凹部115の底部を含む単結晶シ
リコン基板101の主表面にドライエッチング等により
0.1〜30μm程度のトレンチ116を形成する。
【0014】本実施例では、この凹部115とトレンチ
116とにより溝が構成されている。そして、トレンチ
116の内壁を含む単結晶シリコン基板101の主表面
に、n+拡散層117を形成するとともに、その表面に
熱酸化によりSiO2膜118を形成する。
【0015】その後、図5に示すように、凹部115、
トレンチ116内にLPCVD法によりポリシリコン膜
119を埋め込む。引き続き、SiO2膜118をスト
ッパーとしてポリシリコン膜119の表面を研摩し、表
面を平滑にする。この時、ポリシリコン膜119とSi
2膜118の表面が平滑になることが望ましい。
【0016】続いて、表面に例えばCVD法等により
0.3〜2μm程度の厚さのSiO2膜120を形成
し、n+拡散層117との電気的接続用の下部コンタク
ト121を所定の位置に形成する。
【0017】さらに、As,P(リン)を不純物とした
n+ポリシリコン122を0.2〜1μmの厚さで形成
して、これを所定の電極パターン及びシールド層とす
る。次に、表面に、例えば絶縁膜であるBGSP膜12
3を0.2〜1μmの厚さで形成する。そして、このB
GSP膜123の表面を平坦化研摩する。
【0018】一方、図6に示すように、シリコン基板1
10を用意し、その表面に熱酸化により0.2〜1μm
のSiO2膜111を形成する。引き続き、図7に示す
ように、シリコン基板101及び110を、SiO2
111を介して、例えば1000℃、N2中で接合す
る。そして、単結晶シリコン基板101の裏面を、Si
2膜118をストッパとして選択研摩する。この研摩
によりポリシリコン119とそれにより分離されたシリ
コン基板101領域を表面に露出させる。
【0019】続いて、単結晶シリコン基板101領域に
公知の方法でIC基板その他のデバイス(図示せず)を
作製するとともに、アルミ配線,パッシベーション膜,
パッド窓(いずれも図示せず)を形成する。
【0020】続いて、図8に示すように、所定領域のS
iO2膜118を除去し、図3に示すエッチング用孔1
24を用いて所定領域のポリシリコン膜119を除去す
る。一例として、TMAH(テトラメチルアンモニウム
ハイドロオキサイド)エッチング液を用いる。このエッ
チングにより、可動電極(梁部)が形成される。
【0021】このようにして製造された半導体ヨーレイ
トセンサにおいては、シリコン基板110上にSiO2
膜111を介して薄膜化された単結晶シリコン基板10
1が接合され、単結晶シリコン基板101には先端に錘
139を有する片持ち梁102が形成されている。又、
錘139の一面(図1の下面)にはn+拡散層117
が、又、同錘面と対向する単結晶シリコン基板101の
下面にn+ポリシリコン122(励振用電極114)が
形成され、n+拡散層117とn+ポリシリコン122
とにより励振用対向電極が形成される。そして、この励
振用対向電極に交流電力を加えて静電気により錘139
が励振する。さらに、錘139の励振方向に対し直交す
る軸方向において、錘139の一面にはn+拡散層11
7が、又、同錘面と対向する単結晶シリコン基板101
の壁面にn+拡散層117が形成され、錘139側のn
+ 拡散層117と単結晶シリコン基板101の壁面側
のn+拡散層117とによりヨーレイト検出用電極が形
成される。このヨーレイト検出用電極により電気容量の
変化を検出して同方向に働くヨーレイトが検出される。
【0022】つまり、励振用対向電極(n+拡散層11
7とn+ポリシリコン122)に交流電力を加えて静電
気により錘139を励振させる。この状態で、ヨーレイ
ト検出用電極(錘139側のn+拡散層117と、単結
晶シリコン基板101の壁面側のn+拡散層117)に
より錘139の励振方向に対し直交する軸方向において
電気容量の変化が検出されて同方向に働くヨーレイトが
検出される。
【0023】このように本実施例では、単結晶シリコン
基板101の主表面に、錘139を有する片持ち梁10
2を形成するための所定深さの溝としての凹部115,
トレンチ116を形成し(第1工程)、錘139となる
基板表面領域及びこの錘139を囲む凹部115,トレ
ンチ116の内壁において基板面方向(図4の左右方
向)にトレンチ116を挟んで一対の対向電極としての
n+拡散層117を形成するとともに、錘139となる
基板表面領域において基板面方向に直交する方向(図5
の上下方向;シリコン基板101の厚さ方向)にn+拡
散層117(第1電極)を形成する(第2工程)。そし
て、凹部115,トレンチ116を充填材としてのポリ
シリコン膜119にて充填するとともにポリシリコン膜
119を挟んでn+拡散層117(第1電極)に対し対
向するn+ポリシリコン膜122(電極)を形成し、さ
らに、単結晶シリコン基板101の主表面を平滑化し
(第3工程)、単結晶シリコン基板101の主表面とシ
リコン基板110とを接合する(第4工程)。さらに、
単結晶シリコン基板101の裏面側を所定量研摩して単
結晶シリコン基板101を薄膜化し(第5工程)、単結
晶シリコン基板101の裏面側からポリシリコン膜11
9をエッチング除去して錘139を有する片持ち梁10
2を形成する(第6工程)。
【0024】その結果、シリコン基板110上にSiO
2膜111(絶縁膜)を介して接合され、かつ薄膜化さ
れた単結晶シリコン基板101と、単結晶シリコン基板
101に形成され、錘139を有する梁102と、錘1
39の一面および同錘面と対応する壁面に形成された可
動電極112,励振用電極114(第1の対向電極)
と、錘139の可動電極112,励振用電極114に対
して直交する軸方向において錘139の一面および同錘
面と対向する壁面に形成された突起103〜105,固
定電極133〜138(第2の対向電極)とを備えるこ
ととなる。
【0025】又、対向電極のどちらか1つ、即ち、可動
電極112,励振用電極114は単結晶シリコン基板1
01の主表面に平行に形成されている。さらに、全ての
電極取り出し部を薄膜化された単結晶シリコン基板10
1の同一面上に形成した。
【0026】このように、シリコン基板110上にSi
2膜111を介して接合され、かつ、薄膜化された単
結晶シリコン基板101と、単結晶シリコン基板101
に形成され、先端に錘139を有する片持ち梁102
と、錘139の一面および同錘面と対向する単結晶シリ
コン基板101の壁面に形成され、交流電力を加えて静
電気により錘139を励振させる励振用対向電極と、錘
139の励振方向に対し直交する軸方向において、錘1
39の一面および同錘面と対向する単結晶シリコン基板
101の壁面に形成され、電気容量の変化を検出して同
方向に働くヨーレイトを検出するためのヨーレイト検出
用電極とを備えた半導体ヨーレイトセンサとなる。
【0027】このようにして表面マイクロマシーニング
技術を用いて、ウェハプロセス途中、特にIC回路作製
時、ウェハ凹部、貫通孔等のある状態での熱処理、フォ
トリソグラフィー処理等は行わず、プロセスの安定化、
コンタミネーションを防ぎデバイスの安定化、高精度化
を図ることができることとなる。
【0028】尚、本実施例の応用としては、上記実施例
では励振用電極、センス電極を基板内部に埋め込んだ構
造で説明したが、コスト低減化のためセンス電極を省略
してもよい。この場合、上記構造の他にシリコン基板を
励振用電極としてそのまま利用することもできる。
【0029】又、本実施例ではウェハ面と平行に形成し
た電極をセンス用電極、励振用電極とし、垂直方向の電
極をコリオリの力を検出するための固定電極として用い
たが、逆に利用することもできる。即ち、シリコン基板
101に垂直方向に形成した固定電極の一方を励振用電
極とし、もう一方の垂直方向の電極をフィードバックを
かけるためのセンス用電極として用い、ウェハ面に水平
な電極をコリオリの力を検出するための電極としてもよ
い。
【0030】さらに、凹部115とトレンチ116を充
填するためのポリシリコン膜119(即ち、多結晶シリ
コン膜)は、非晶質又は多結晶と非晶質の混在したシリ
コン膜を用いてもよい。
【0031】(第2実施例)次に、第2実施例を第1実
施例との相違点を中心に説明する。
【0032】本実施例は、第1実施例に対し出力をさら
に増大し、かつ、過剰な衝撃等に対して梁の破壊を防止
しようとするものである。図9〜図15にはセンサの製
造工程を示す。以下、製造工程を説明する。
【0033】第1実施例の図4において、図9に示すよ
うに、SiO2膜118の形成後、LPCVD法により
200〜2000ÅのSi34膜125を形成する。本
実施例ではSi34膜125の膜厚を500Åとしてい
る。
【0034】第1実施例と同様なプロセスで第1実施例
の図7に示すような表面平坦化研摩を行う。続いて、フ
ォトリソグラフィーにより図9のレジスト126で所定
のパターンを形成する。そして、図10に示すように、
ドライエッチング等により単結晶シリコン基板101の
センサ部になる領域を部分的に除去する。
【0035】次に、レジスト126をマスクとして、例
えばフッ酸を主体とするウェットエッチングによりSi
2膜118を除去する。続いて、レジスト126を除
去する。
【0036】以後、説明を分かりやすくするため図10
のセンサ部Bの拡大図を用いて説明していく。図11は
その拡大部分である。
【0037】図12に示すように、Si34膜125を
熱酸化のマスクとしてSiO2膜127を500〜10
000Å形成する。本実施例では、SiO2膜127の
厚さを1000Åとしている。
【0038】続いて、図13に示すように、熱酸化時の
マスクとして用いたSi34膜125をプラズマエッチ
ングまたは熱リン酸のエッチングにて除去する。続い
て、LPCVD法等によりポリシリコン128を表面に
形成し、ポリシリコン128の表面を選択研摩によりS
iO2膜127をストッパとして除去する。
【0039】さらに、TMAH(テトラメチルアンモニ
ウムハイドロオキサイド)液にて表面の仕上げを行う。
ここで、周辺部にIC回路等形成のプロセスを行う(図
示せず)。
【0040】そして、図14に示すように、表面にSi
34膜129を500〜2000Å形成し、電極層およ
びセンサの過度の振幅に対するストッパとしてn+ポリ
シリコン層130を形成する。続いて、表面保護膜とし
てBPSG膜131を形する。尚、この膜はSi34
等で形成することも可能である。続いて、窓部132を
明ける。
【0041】続いて、図15に示すように、TMAH液
にてポリシリコン119,ポリシリコン128をこの窓
部132よりエッチング除去する。このようにして、全
周を電極及びストッパで包囲された可動部(片持ち梁)
を持つセンサが形成される。又、この構造においては、
基板と垂直方向に錘部分を励振させた場合、図15に示
すように、a>bかつaの範囲内にbがあるので励振に
よるヨーレイトを検出する場合の容量の変化はほとんど
ない。又、このようにaとbの関係は第1実施例に作り
込むこともできる。
【0042】尚、図16は全体の様子がより詳しく分か
るようにした図である。このように本実施例では、片持
ち梁102の上方にストッパ部材を配置したので、第1
実施例に対し出力をさらに増大、かつ、過剰な衝撃等に
対して片持ち梁102の破壊が防止できる。
【0043】尚、この発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、例えばセンサユニットを互いに直交する
方向に2組配置して2軸方向でのヨーレイトを検出する
ようにしてもよい。又、片持ち梁に限定されるものでも
ない。さらに、ヨーレイト検出に限らず、例えば、上述
の実施例において励振用電極としたものを、上下方向に
おける変位を容量検出する電極とし、2方向における変
位検出を可能とした力学センサに用いることも可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
梁励振タイプの容量検出方式によるヨーレイトセンサ、
2方向さらには3方向における可動状態を検出すること
ができる半導体力学センサができる優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における半導体ヨーレイトセンサの
断面図である。
【図2】第1実施例における半導体ヨーレイトセンサの
概略平面図である。
【図3】電極を含めた半導体ヨーレイトセンサの平面図
である。
【図4】製造工程を示す断面図である。
【図5】製造工程を示す断面図である。
【図6】製造工程を示す断面図である。
【図7】製造工程を示す断面図である。
【図8】製造工程を示す断面図である。
【図9】第2実施例の半導体ヨーレイトセンサの製造工
程を示す断面図である。
【図10】製造工程を示す断面図である。
【図11】製造工程を示す断面図である。
【図12】製造工程を示す断面図である。
【図13】製造工程を示す断面図である。
【図14】製造工程を示す断面図である。
【図15】製造工程を示す断面図である。
【図16】製造工程を示す断面図である。
【図17】センサの原理を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
101 単結晶シリコン基板 102 片持ち梁 103〜105 突起 110 シリコン基板 111 絶縁膜としてのSiO2膜 112 可動電極 114 励振用電極 115 溝を構成する凹部 116 溝を構成するトレンチ 117 n+拡散層 119 ポリシコン膜 122 n+ポリシリコン膜 133〜138 固定電極 139 錘
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F105 BB15 BB20 CC04 CD03 CD05 CD13 4M112 AA02 BA07 CA21 CA26 CA31 CA33 DA05 DA12 EA03 EA04 EA07 FA20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成され、第1電極を備えた第
    1面および第2電極を備えた第2面を有する可動部と、 これら第1電極および第2電極に夫々対向した位置に形
    成された第1の対向電極及び第2の対向電極と、 前記第1電極から取り出される第1の外部取り出し電極
    と、 前記第1の対向電極から取り出される第2の外部取り出
    し電極と、 前記第2電極から取り出される第3の外部取り出し電極
    と、 前記第2の対向電極から取り出される第4の外部取り出
    し電極と、 を有し、前記第1乃至第4の外部取り出し電極は略同一
    平面に設置され、 これら第1電極及び第1の対向電極によって前記可動部
    の一方向に作用する力学量を検出し、第2電極及び第2
    の対向電極によって前記可動部の一方向とは異なる方向
    に作用する力学量を検出することを特徴とする半導体力
    学センサ。
  2. 【請求項2】 基板上に所定のギャップを介して配置さ
    れた導電部に形成され、第1電極を備えた第1面および
    第2電極を備えた第2面を有する可動部と、 これら第1電極および第2電極に夫々対向した位置に形
    成された第1の対向電極及び第2の対向電極と、 前記第1電極から取り出される第1の外部取り出し電極
    と、 前記第1の対向電極から取り出される第2の外部取り出
    し電極と、 前記第2電極から取り出される第3の外部取り出し電極
    と、 前記第2の対向電極から取り出される第4の外部取り出
    し電極と、 を有し、前記第1乃至第4の外部取り出し電極は前記導
    電部層に設置され、 これら第1電極及び第1の対向電極によって前記可動部
    の一方向に作用する力学量を検出し、第2電極及び第2
    の対向電極によって前記可動部の一方向とは異なる方向
    に作用する力学量を検出することを特徴とする半導体力
    学センサ。
  3. 【請求項3】 基板上に配置された導電部に形成された
    第1電極と、 前記導電部層上に所定のギャップを介して形成され前記
    基板に対し略垂直方向に可動する可動部と、 前記可動部の前記第1電極と対向する位置に形成された
    第2電極と、 前記第1電極から取り出される第1の外部取り出し電極
    と、 前記第2電極から取り出される第2の外部取り出し電極
    と、 を有し、前記第1及び第2の外部取り出し電極は略同一
    平面に設置され、 前記第1及び第2の電極によって前記可動部に作用する
    力学量を検出することを特徴とする半導体力学センサ。
  4. 【請求項4】 基板上に配置された第1の導電部に形成
    された第1電極と、 前記導電部上に所定のギャップを介して配置された第2
    の導電部に形成され、前記基板に対し略垂直方向に可動
    する可動部と、 前記可動部の前記第1電極と対向する位置に形成された
    第2電極と、 前記第1電極から取り出される第1の外部取り出し電極
    と、 前記第2電極から取り出される第2の外部取り出し電極
    と、 を有し、前記第1及び第2の外部取り出し電極は前記第
    2の導電部に設置され、 前記第1及び第2の電極によって前記可動部に作用する
    力学量を検出することを特徴とする半導体力学センサ。
  5. 【請求項5】 基板上に配置された第1導電部に形成さ
    れた第1電極と、 前記第1導電部上に所定のギャップを介して形成され前
    記基板に対し略垂直方向に可動する第2導電部から成る
    可動部と、 前記可動部の前記第1電極と対向する位置に形成された
    第2電極と、を有し、 前記基板上に形成される導電部層は前記第1導電部及び
    第2導電部のみの構造となっており、 前記第1及び第2の電極によって前記可動部に作用する
    力学量を検出することを特徴とする半導体力学センサ。
  6. 【請求項6】 前記可動部の異なる2方向は互いに直交
    する方向であることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の半導体力学センサ。
  7. 【請求項7】 前記可動部の前記基板が設定される側と
    反対側に、前記可動部と所定間隔をもって配置された対
    向部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至4、又は
    6のいずれか1つに記載の半導体力学センサ。
  8. 【請求項8】 前記対向部材はセンサ出力を増大し、か
    つ前記可動部の破壊を防止すべく設定された部材である
    請求項7に記載の半導体力学センサ。
  9. 【請求項9】 前記可動部はシリコン層に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体力
    学センサ。
  10. 【請求項10】 前記可動部はシリコン層に形成されて
    いることを特徴とする請求項3乃至8の何れか1つに記
    載の半導体力学センサ。
  11. 【請求項11】 前記第1、第2の対向電極の何れか1
    つは前記シリコン層の主表面に平行に形成されている請
    求項9に記載の半導体力学センサ。
  12. 【請求項12】 前記基板と前記シリコン層の間には、
    少なくとも一方の対向電極と電気的に接続されて前記基
    板および前記シリコン層と絶縁されてなる導電層を有す
    ることを特徴とする請求項9又は11に記載の半導体力
    学センサ。
  13. 【請求項13】 前記シリコン層の表面に窒化珪素が形
    成されている請求項9乃至11の何れか1つに記載の半
    導体力学センサ。
  14. 【請求項14】 第1の外部取り出し電極と、第3の外
    部取り出し電極を共通とした事を特徴とする請求項1又
    は2に記載の半導体力学量センサ。
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