JP2002180396A - サイズ剤およびこれを用いた記録用紙 - Google Patents
サイズ剤およびこれを用いた記録用紙Info
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Abstract
色性に優れ、滲みのない高品質な画像、特にフルカラー
のインクジェット記録に適した普通紙を提供するための
サイズ剤、およびこれを用いた記録用紙を提供する。 【解決手段】 サイズ剤に水溶性大豆多糖類を用いる。
繊維状パルプおよび填料を主体とする原紙表面に、本発
明のサイズ剤を用いてサイジングを行うことで、フルカ
ラーのインクジェット記録に適した記録用紙を得ること
ができる。
Description
ら、印字濃度、発色性及び耐水性に優れ、滲みのない高
品質な画像、特にフルカラーのインクジェット記録に適
した普通紙を提供するためのサイズ剤、およびこれを用
いた記録用紙に関する。
ン等の出力装置としてのみならず、種々の材質からなる
媒体上に印刷を施す手段として、インクジェットプリン
ターが広く使用されている。インクジェットプリンター
用インクとして現在広く使用されているのは、水その他
の溶剤に有機染料を溶解してなるもので、有機染料とし
ては、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、
フタロシアニン染料、カルボニウムイオン染料、ニトロ
染料、キノリン染料、ナフトキノン染料等が挙げられ
る。
インク滲みを防止するため、インクジェットプリンター
には、例えば特開昭59-35977号公報や特開平1-135682号
公報に開示されるように、表面に高吸水性樹脂からなる
インク受容層を設けたいわゆる専用コート紙が用いられ
てきた。しかし、このようなコート紙は、特殊なコーテ
ィングを施すため製造コストが高く、さらに普通紙のよ
うな風合いに欠けるという問題がある。従って、インク
ジェットプリンターに適した低価格で汎用性のある普通
紙が求められている。
リンターに用いた場合、インクが紙層内に吸収される際
に紙の繊維に沿って滲むため、ドットが過大に滲んだ
り、ドットの周辺がギザギザになったりボケたりするい
わゆるフェザリングが発生し、鮮明な文字、画像が得ら
れにくい上、インクジェットプリンター記録画像の耐水
性が不十分であるという問題がある。
は、ベンジル基を有する(メタ)アクリルアミドアルキ
ル第四級アンモニウム塩を骨格とする重合物を有効成分
とするカチオンポリマーおよび水溶性樹脂からなる塗工
液を塗布したインクジェット記録用普通紙を開示してい
る。しかし特開平10-119425号は、画像の鮮明性が不十
分であり、特にフルカラーのインクジェット記録を施し
た場合のインクの発色性が十分とはいえず、更なる品質
の改善が望まれている。
は含浸させることにより安価で、印字濃度、発色性及び
耐水性に優れた記録紙に変えるサイズ剤、及び安価であ
りながら、印字濃度、発色性及び耐水性に優れ、紙面に
付着したインクが速やかに浸透し、しかもインク滴によ
って形成されるインクドットの広がりが抑制されて、滲
みや裏抜けのない高品質な画像が得られる記録用紙、特
にフルカラーのインクジェット記録に適した記録用紙を
提供することである。
の結果、本発明者等は、少なくとも水溶性大豆多糖類を
含むサイズ剤を用いることにより、印字濃度、発色性及
び耐水性に優れ、特にフルカラーのインクジェット記録
に適した記録用紙が得られることを発見し、本発明に想
到した。
も水溶性大豆多糖類を含有することを特徴とする。ま
た、本発明の記録用紙は、水溶性大豆多糖類を含むサイ
ズ剤を用いてサイズ処理したことを特徴とする。
発色性を一層向上させるためサイズ剤にカチオンポリマ
ーを添加することが好ましい。水溶性大豆多糖類は、主
鎖がマイナスに帯電しているためカチオンポリマーのカ
チオンと引き合い、サイズ剤中では図1に示すように水
溶性大豆多糖類とカチオンポリマーとが擬似架橋の状態
となると推察される。カチオンポリマーを単独で塗布す
る場合、大部分のカチオンポリマーが紙層内部へ浸透し
てしまうのに対し、本発明では水溶性大豆多糖類とカチ
オンポリマーとの擬似架橋体とすることで、カチオンポ
リマーが紙層内部へ浸透せずに表面近傍に留まるため、
少量のカチオンポリマーでもインク定着性および発色性
を向上させることができると考えられる。
界面活性剤を添加することが好ましい。界面活性剤を用
いることで、耐水性が高まる理由については明らかでは
ないが、おそらく図2の反応により染料が不溶化するた
めと推察される。まず、水溶性大豆多糖類の側鎖部分の
疎水性基が界面活性剤の疎水性部分と親和性を有するた
め、界面活性剤の親水性部分を外に突き出した状態にな
るが(図2(a))、界面活性剤の親水性部分がインクに含
まれる界面活性剤の親水性部分と互いに近づくことで、
染料が水溶性大豆多糖類に近づくと推察される(図2
(b))。染料が水溶性大豆多糖類に近づくことで、染料は
水溶性大豆多糖類と擬似架橋しているカチオンポリマー
に近づき、カチオンポリマーのカチオン部分と染料のア
ニオン部分が結合して染料が不溶化すると考えられる
(図2(c))。
録用紙について、詳細に説明する。
て含有するものである。また、インクの定着性・発色性
を一層高めるため、本発明のサイズ剤にカチオンポリマ
ーを添加することが好ましく、特にカチオンポリマーを
水溶性大豆多糖類に固定することが好ましい。また、イ
ンクの耐水性を高めるため本発明のサイズ剤に界面活性
剤を添加することが好ましい。以下、各成分について詳
細に説明する。
した水溶性多糖類であり、ガラクトース、アラビノー
ス、ガラクツロン酸、ラムノース、キシロース、フコー
ス、グルコース等の多種類の糖から構成される。水溶性
大豆多糖類は、ラムノガラクツロン酸鎖にガラクタンと
アラビナンが結合した構造をとり、主鎖がマイナスに帯
電していると推定される。
好ましく、多糖類を豊富に含む観点から、豆腐や分離大
豆蛋白質の製造過程で副生する、いわゆるオカラがより
好ましい。これらの原料を予め蛋白分解酵素やアルカリ
溶液で処理しておくと、原料中に残存する蛋白質等が分
解あるいは溶解し、溶液中に溶出してくるので、該溶液
を分離除去することにより、原料中に含まれる多糖類画
分を濃縮することができる。
域、中性域、酸性域の何れであってもよいが、特に後の
工程でpHの調整を簡素化する意味でも、pHを4以
下、好ましくはpHを1〜3に調整するのが有利であ
る。このとき使用する酸は塩酸をはじめ、燐酸、硫酸、
シュウ酸等、各種酸を使用できるが、特に、キレート作
用のあるクエン酸やシュウ酸を用いると、水溶性大豆多
糖類がカルシウム等の多価カチオン類の反応により細胞
壁と結合して抽出され難い状態にあるときに、かかるカ
ルシウム等の多価カチオン類の反応性を封じるため、多
糖類の抽出がより容易になる。
Hが3〜4では80℃〜100℃、pHが2〜3では3
0℃〜80℃、pHが2未満では20℃〜80℃で抽出
するのが好ましい。抽出時間に関してはそれぞれの温度
及びpHにより異なるが、100℃では6時間程度で多
糖類の溶出が略完了する。30℃〜80℃ではpHが2
〜4で6時間以上必要になるが、pHが2未満では6時
間程度で十分に抽出される。水溶性大豆多糖類を抽出
後、抽出液(多糖類画分)とオカラ残渣とを分離する目
的で、遠心分離や濾過を行う。
離した多糖類画分を、酸性状態で脱塩等の精製処理を施
すことが好ましい。脱塩精製処理により、多糖類画分中
に遊離しているカルシウム等の多価カチオン類やゲル化
に関与する物質が除去される。この脱塩精製処理は、p
Hを0〜4、好ましくはpHを1〜3に調整して行えば
良く、このようなpH域で実施することにより、目的物
として回収する多糖類に結合している多価カチオン類が
遊離し除去される。
ル、エタノール、イソプロパノール、アセトン等の極性
溶媒を用いて行う再沈殿法、限外濾過法、逆浸透法、ゲ
ル濾過法、透析法、イオン交換樹脂法、電気透析法、イ
オン交換膜法等が例示でき、これらの1又は2以上の方
法の組み合わせにより行うことができる。特に、極性溶
媒を用いる溶剤沈殿法、限外濾過法、逆浸透法、ゲル濾
過法あるいは透析法を用いると、ゲル化に関与している
種々の低分子をも取り除くことができるので有利であ
る。脱塩精製処理の程度は、処理後の多糖類の灰分が3
重量%以下、好ましくは1〜2重量%になるように処理
するのが好ましい。
きる成分である。インクに含まれる色材が記録紙中の紙
層により内部に浸透しながら、記録紙中のカチオンポリ
マーとイオン的相互作用により会合を起こして、瞬間的
に溶液相から分離を起こすため、インクの定着性および
発色性を一層向上させることができる。
マーは、カチオン基を含有する構造単位を有する親水性
樹脂であり、ポリアクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂、
ポリアリル系樹脂等の親水性合成樹脂や、カチオン化で
んぷん等の天然樹脂がこれに含まれる。これらの中で特
に好ましいものは、カチオン基として四級アミノ基を有
する親水性アクリル系ポリマーである。
は、(i) 四級アミノ基を有する構造単位を必須の構造
単位とし、所望に応じて、(ii) 親水性のアクリル系モ
ノマー、ビニル系モノマーあるいはアリル系モノマーか
ら導出される構造単位、及び/又は(iii) 疎水性モノマ
ーから導出される構造単位を含有せしめることによって
得られるものである。以下、構造単位(i)〜(iii)を詳
細に説明する。
る。ここで「四級アミノ基」とは、下記一般式
アリール基、ベンジル基、あるいはこれらの組み合わせ
により構成される基であって、これらの基は同一でも異
なっていても良く、X- はハロゲン基等の対イオンであ
る。)により表されるものである。
ン化アルキル等を付加させることにより得られる。構造
単位(i)を導出する具体的なモノマーの例としては、N,N
-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート・メチル
クロライド四級化物、N,N-ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド・メチルクロライド四級化物、N,N-
ジアリルメチルアミン・メチルクロライド四級化物等が
好ましい。
ル系モノマーあるいはアリル系モノマーから導出される
構造単位 構造単位(ii) は、水及びそれに溶解又は懸濁された染
料を速やかに吸収する作用を有するセグメントであり、 1.アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水フマル酸、無水
イタコン酸等の脂肪族カルボン酸類又はその無水物、 2.(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)
アクリロイルモルホリン、N,N-ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミドt-ブ
チルスルホン酸等のアクリルアミド類、 3.モノ(2-メタクリロイルオキシエチル)アシッドホ
スフェート、モノ(2-アクリロイルオキシエチル)アシ
ッドホスフェート等の燐酸基含有アクリル系モノマー
類、 4.N-ビニル-2-ピロリドン等のビニルピロリドン類等か
ら導出される構造単位が好ましい。
単位 構造単位(iii)は、カチオンポリマーに耐水性を付与す
るセグメントであり、親水性を著しく阻害しない範囲で
含有させることができる。構造単位(iii)を導出するモ
ノマーとしては、親水性基を有さないモノマーであれば
特に限定されない。また親水性基(−OH等)又は親水
性部分(−O−等)を有するモノマーであっても、炭素
数4以上の疎水基を有するモノマーであれば疎水性部分
を形成することができる。このような疎水基の炭素数と
しては6以上が好ましい。疎水基の例としては長鎖アル
キル基、長鎖アルキレン基、芳香族基等が挙げられる。
は、(i) が30〜100重量%であり、(ii) が0〜50重量%
であり、(iii)が0〜30重量%であることが好ましく、
特に(i)が70〜100重量%であり、(ii)が0〜30重量%で
あり、(iii)が0〜20重量%であることが好ましい。
してもよいし、水溶性大豆多糖類に固定してもよい。サ
イズ剤にそのまま添加する場合、カチオンポリマーの平
均分子量が高いと粘度が高くなり塗工適性が低下するの
で、カチオンポリマーの平均分子量は10,000〜30,000程
度が好ましい。また、カチオンポリマーを水溶性大豆多
糖類に固定する場合、カチオンポリマーを水溶性大豆多
糖類にグラフト重合することが好ましい。
類溶液に、モノマー段階のカチオンポリマーと公知の重
合開始剤とを加えて反応させればよい。
剤、両性活性剤、非イオン活性剤のいずれも使用するこ
とができるが、特に非イオン活性剤が有効である。界面
活性剤を添加することにより、画像の耐水性が向上する
とともに、画像濃度が高くなり、ブリーディングが改善
される。
エチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレ
ンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加
物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレンオキサイド
付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加
物、脂肪酸アミドエチレンオキサイド付加物、油脂のエ
チレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエ
チレンオキサイド付加物、グリセロールの脂肪酸エステ
ル、ペンタエリスリトールの脂肪酸エステル、ソルビト
ール及びソルビタンの脂肪酸エステル、ショ糖の脂肪酸
エステル、多価アルコールのアルキルエーテル、アルカ
ノールアミン類の脂肪酸アミド等が挙げられる。
ては、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリット、ソルビトール、ショ糖等が挙げられる
が、必ずしもこれらに限定されるものではない。
は、水溶性を維持できる範囲で、エチレンオキサイドの
一部をプロピレンオキサイドあるいはブチレンオキサイ
ド等のアルキレンオキサイドに置換したものも有効であ
る。置換率は50%以下が好ましい。
15が好ましく、7〜13であることが特に好ましい。
を使用してもよく、例えば青木油脂工業(株)のブラウノ
ンBR-32、ブラウノンBR-35、ブラウノンCW-40、ブラウ
ノンN-506、ブラウノンN-509、ブラウノンEL-1509、ブ
ラウノンL-210、ブラウノンP-303、第一工業製薬(株)の
ノイゲンEA-120、ノイゲンEA-80、ノイゲンET-135、ノ
イゲンET-129、旭電化工業(株)のアデカプルロニックL-
43、アデカプルロニックL-44、アデカプルロニックP-7
5、アデカプルロニックP-94、アデカプルロニックTR-70
4、東邦化学工業(株)のペポールB-184、ペポールD-30
4、ペポールBS-184等が挙げられる。
糖類1に対し0.05〜200(重量比)であり、好ましくは
0.1〜10、更に好ましくは0.5〜5である。またカチオン
ポリマーの組成比は、水溶性大豆多糖類1に対し0〜50
(重量比)であり、好ましくは0.5〜20であり、更に好
ましくは1〜10である。
グに適した濃度にする。サイズ剤濃度は、固形物の乾燥
重量で、0.5〜20wt%であり、好ましくは1〜10wt%、特
に好ましくは2〜5wt%である。
範囲で、必要に応じて、水溶性大豆多糖類、カチオンポ
リマー及び界面活性剤以外の成分を添加することができ
る。その他の成分としては、アルミナ粉末、シリカ粉
末、天然無機粉末、水溶性樹脂、樹脂エマルジョン、p
H調整剤、防腐剤、酸化防止剤等の添加剤が挙げられ
る。
ン、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、水溶
性セルロース(カルボキシメチルセルロース,ヒドロキ
シメチルセルロース,ヒドロキシプロピルセルロースな
ど)、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキサ
イド、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
るいは抄紙機中でその表面に塗布あるいは含浸させたも
のである。本発明のサイズ剤を予め紙料中に混合し、い
わゆる内面サイズとして用いることも可能であるが、サ
イズ剤を大量使用しなければ効果が得られないため、好
ましくない。
BKP等に代表される化学パルプ及び填料を主体とし、
その他、内面サイズ剤や抄紙助剤を必要に応じて用い、
常法により抄紙される。使用されるパルプ材としては、
機械パルプや古紙再生パルプを併用しても良く、また、
これらを主体とするものであってもよい。填料として
は、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、二酸化チタン
等が挙げられる。
重量で1〜20g/m2となるよう塗布あるいは含浸させ
る。
した記録用紙は、水抽出pHが5〜9、より好ましくは6
〜8のものとして調整される。水抽出pHとは、JIS-P-81
33に規定された試験片約1.0gを、蒸留水70mlに浸
した際の抽出液のpHをJIS-Z-8802に従って測定したもの
である。
と比べても、記録特性以外の表面形状や物理特性につい
て大きな変更を伴わないため、電子写真記録用の紙及び
インクジェット記録用紙の双方に適用可能である。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ズ剤をバーコーターで5g/m2(固形分重量)になる
ように塗布し、120℃のオーブンで5分間乾燥させた。
製 (2):水溶性大豆多糖類カチオンポリマー固定化物;
水溶性大豆多糖類(商品名「ソヤファイブ-S-LA200」、
不二製油(株)製)と、N,N-ジメチルアミノエチルアク
リレート・メチルクロライド四級化物を各々10部(固形
物換算)、80部の水に溶解させ、重合触媒(2,2'-アゾ
ビス(2-メチルプロピオンアミド)ジハイドロクロライ
ド)をN,N-ジメチルアミノエチルアクリレート・メチル
クロライド四級化物に対して0.5wt%添加し、60℃で8
時間反応せしめたもの。 (3):N,N-ジアリルメチルアミン・メチルクロライド
四級化物を30%濃度で重合せしめたカチオンポリマー。 (4):N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート・メチ
ルクロライド四級化物70部とジメチルアクリルアミド30
部の混合物を、15%濃度で重合せしめた粘調カチオンポ
リマー。 (5):低ソーダ易焼結アルミナ(商品名「AES-12」、
住友化学(株)製) (6):ノニルフェノール(「ブラウノンN-509」、HLB1
2.8、青木油脂工業(株)製)
録用紙について、インクジェットプリンター(「カラー
バブルジェットプリンターBJ F600」、キャノン(株)
製)を使用して、フルカラー印刷した。また比較例とし
て、市販の普通紙(「ニュープリンターペーパーCP-25
0」、キャノン(株)製、比較例1)及び市販のコート紙
(「カラーBJ用フォト光沢紙GP-301」、キャノン(株)
製、比較例2)を用いて、同様にフルカラー印刷した。
水性の評価を行った。結果を表2に示す。
り測定した。 《耐水性》印字後のサンプルを水に10秒間浸した後、
一気に引き上げ、画像の滲みを目視により評価した。 ◎:全く滲まなかった ○:水中にはわずかに溶出したが紙上には滲みが残らな
かった。 △:紙の裏表ともわずかな滲みが見られた。 ×:紙の裏表とも著しい滲みが見られた。
剤を用いた実施例1〜8は、すべての色において発色性
が優れており、比較例2の専用コート紙と比較しても見
劣りしなかった。また、界面活性剤を添加した実施例6
〜8は、耐水性改善効果が見られ、比較例2の専用コー
ト紙よりも優れた耐水性を示した。
を用いることにより、安価でありながら、印字濃度、発
色性及び耐水性に優れ、紙面に付着したインクが速やか
に浸透し、しかもインク滴によって形成されるインクド
ットの広がりが抑制されて、滲みや裏抜けのない高品質
な画像、特にフルカラーのインクジェット記録に適した
記録用紙が得られる。本発明の記録用紙は、専用コート
紙のように表面形状や物理特性について大きな変更を伴
わないため、電子写真記録用の紙及びインクジェット記
録用紙の双方に適用可能である。
似架橋体を示すモデル図である。
応を示すモデル図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 水溶性大豆多糖類を含有することを特徴
とするサイズ剤。 - 【請求項2】 請求項1に記載のサイズ剤において、前
記水溶性大豆多糖類は、大豆または大豆処理物から抽出
された水溶性多糖類を、脱塩精製処理してなることを特
徴とするサイズ剤。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のサイズ剤におい
て、さらにカチオンポリマーを含有することを特徴とす
るサイズ剤。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のサイズ
剤において、前記水溶性大豆多糖類にカチオンポリマー
を固定したことを特徴とするサイズ剤。 - 【請求項5】 請求項3又は4に記載のサイズ剤におい
て、前記カチオンポリマーが、四級アミノ基を含有する
アクリル系ポリマー、ビニル系ポリマーあるいはアリル
系ポリマーであることを特徴とするサイズ剤。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のサイズ
剤において、更に界面活性剤を含有することを特徴とす
るサイズ剤。 - 【請求項7】 請求項6に記載のサイズ剤において、前
記界面活性剤が、HLB5〜15の非イオン界面活性剤である
ことを特徴とするサイズ剤。 - 【請求項8】 繊維状パルプおよび填料を主体とする記
録用紙であって、請求項1〜7のいずれかに記載のサイ
ズ剤を用いたことを特徴とする記録用紙。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP2000353578A JP2002180396A (ja) | 1999-12-02 | 2000-11-20 | サイズ剤およびこれを用いた記録用紙 |
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JP2000-305381 | 2000-10-04 | ||
JP2000305381 | 2000-10-04 | ||
JP2000353578A JP2002180396A (ja) | 1999-12-02 | 2000-11-20 | サイズ剤およびこれを用いた記録用紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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