JP2002180384A - 染色物 - Google Patents

染色物

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JP2002180384A JP2000376603A JP2000376603A JP2002180384A JP 2002180384 A JP2002180384 A JP 2002180384A JP 2000376603 A JP2000376603 A JP 2000376603A JP 2000376603 A JP2000376603 A JP 2000376603A JP 2002180384 A JP2002180384 A JP 2002180384A
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裕子 中谷
Kazuto Oue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐光堅牢度に優れるポリトリメチレンテレフ
タレート系繊維の染色物を提供する。 【解決手段】 ポリトリメチレンテレフタレート系繊維
で構成された繊維構造物の染色物であって、トリアジン
誘導体及び/又はベンゾトリアゾール誘導体を付与する
ことにより、耐光堅牢度が3級以上である染色物とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐光堅牢度が3級
以上であることを特徴とするポリトリメチレンテレフタ
レート繊維で構成された染色物及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリトリメチレンテレフタレート系繊維
は、低弾性率から由来するソフトな風合い、優れた弾性
回復率を有するといったナイロン繊維に類似した性質
と、ウォッシュアンドウエアー性、寸法安定性、耐黄変
性といったポリエチレンテレフタレート系繊維に類似し
た性質を併せ持つ画期的な繊維であり、その特長を活か
して、衣料、資材分野等への応用が進められている。
【0003】特に資材分野の中でもカーシート分野で
は、乗っている人の感覚に直接触れるものだけに快適
性、成形性、さらに耐光性に優れることなどが要求され
る。最近では、シート用の生地の素材は、ナイロン繊維
よりも耐光性に優れるポリエステル繊維が中心になって
いる。しかしながら、従来のポリエステル繊維はソフト
風合いに欠け、かつストレッチ性に劣るという欠点があ
り、カーシート用素材としては不十分であった。一方、
ポリトリメチレンテレフタレート系繊維はカーシートに
適したソフト風合いを持ち、かつストレッチ性に優れる
という特長があるが、ポリトリメチレンテレフタレート
繊維で構成された繊維構造物の染色物と比較して、耐光
堅牢度が非常に劣り、実用的なカーシート用染色物が得
られないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ソフトな風
合を有し、且つストレッチ性に優れたカーシートに適し
たポリトリメチレンテレフタレート系繊維からなる、耐
光堅牢度が3級以上である染色物を提供することを目的
とする。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するためポリトリメチレンテレフタレート系繊維
の耐光堅牢度向上について鋭意検討した結果、ポリトリ
メチレンテレフタレート系繊維に耐光向上剤としてトリ
アジン誘導体及び/又はベンゾトリアゾール誘導体を付
与することにより耐光堅牢度が3級以上である染色物が
得られることを見出し、本発明をなすに至った。
【0006】即ち、本発明は、ポリトリメチレンテレフ
タレート系繊維で構成された繊維構造物の染色物であっ
て、耐光堅牢度が3級以上であることを特徴とする染色
物、トリアジン誘導体及び/又はベンゾトリアゾール誘
導体を含む耐光向上剤を含有していることを特徴とする
染色物、並びに、ポリトリメチレンテレフタレート系繊
維で構成された繊維構造物を染色するに際し、染色前、
又は染色時にトリアジン誘導体及び/又はベンゾトリア
ゾール誘導体を含む耐光向上剤を併用することを特徴と
する染色物の製造方法である。
【0007】本発明について、以下具体的に説明する。
本発明において、ポリトリメチレンテレフタレート系繊
維とは、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り
返し単位とするポリエステル繊維をいい、トリメチレン
テレフタレート単位を約50モル%以上、好ましくは7
0モル%以上、さらには80モル%以上、さらに好まし
くは90モル%以上のものをいう。従って、第三成分と
して他の酸成分及び/又はグリコール成分の合計量が、
約50モル%以下好ましくは30モル%以下、さらには
20モル%以下、さらに好ましくは10モル%以下の範
囲で含有されたポリトリメチレンテレフタレート系を包
含する。
【0008】ポリトリメチレンテレフタレートは、テレ
フタル酸又はその機能的誘導体と、トリメチレングリコ
ール又はその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、適当
な反応条件下に結合せしめることにより合成される。こ
の合成過程において、適当な一種、又は二種以上の第三
成分を添加して共重合ポリエステルとしてもよいし、
又、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリトリメチレンテレフタレート以外のポ
リエステル、ナイロンとポリトリメチレンテレフタレー
トを別個に合成した後、ブレンドしたり、複合紡糸(鞘
芯、サイドバイサイド等)してもよい。
【0009】複合紡糸に関しては、特公昭43−191
08号公報、特開平11−189923号公報、特開2
000−239927号公報、特開2000−2569
18号公報等に例示されるような、第一成分がポリトリ
メチレンテレフタレートであり、第二成分がポリトリメ
チレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロ
ンを並列的あるいは偏芯的に配置したサイドバイサイド
型又は偏芯シースコア型に複合紡糸したものであっても
よい。
【0010】添加する第三成分としては、脂肪族ジカル
ボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン
酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボ
ン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸
等)、脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、テトラメチレングリコール
等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジメタノール
等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4−ビス
(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリエーテ
ルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω−オキ
シカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(P−オキ
シ安息香酸等)等がある。又、1個又は3個以上のエス
テル形成性官能基を有する化合物(安息香酸等又はグリ
セリン等)も重合体が実質的に線状である範囲内で使用
する事が可能である。
【0011】さらに繊維には、二酸化チタン等の艶消
剤、リン酸等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導
体等の紫外線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジ
ル等の易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化
剤、難燃剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収
剤、消泡剤等が含有されていてもよい。本発明において
ポリトリメチレンテレフタレート系繊維製造方法として
は通常の溶融紡糸、例えば、1500m/分程度の巻取
り速度で未延伸糸を得た後、2〜3.5倍程度で延撚す
る方法、紡糸−延伸工程を直結したスピンドロー法、巻
取り速度5000m/分以上の高速紡糸法(スピンテイ
クアップ法)の何れを採用しても良い。
【0012】又、繊維の形態は、長繊維でも短繊維でも
よく、長さ方向に均一なものや太細のあるものでもよ
く、断面においても丸型、三角、L型、T型、Y型、W
型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉
型、中空型や不定形なものでもよい。さらに糸条の形態
としては、リング紡績糸、オープンエンド紡績糸等の紡
績糸、単糸デニールが0.1〜6デシテックス程度のマ
ルチフィラメント原糸(極細糸を含む)、甘撚糸〜強撚
糸、混繊糸、仮撚糸(POYの延伸仮撚糸を含む)であ
ってもよく、更に空気噴射加工等による嵩高加工糸であ
ってもよい。
【0013】尚、本発明の目的を損なわない範囲内で通
常30重量%以下の範囲内でウールに代表される天然繊
維等他の繊維を混紡(サイロスパンやサイロフィル
等)、交絡混繊(高収縮糸との異収縮混繊糸等)、交
撚、複合仮撚(伸度差仮撚等)、2フィード空気噴射加
工等の手段で混用してもよい。混用する繊維としては、
ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリル
系繊維、ポリビニル系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポ
リウレタン系等の弾性繊維(酸化マグネシウム、酸化亜
鉛に代表される金属酸化物、金属水酸化物等の塩素水劣
化防止剤を添加したものを含む)等の合成繊維や、綿、
麻、ウール、絹等の天然繊維やキュプラ、レーヨン、ポ
リノジック等のセルロース系繊維やアセテート系繊維が
ある。
【0014】本発明の繊維構造物としては、糸条、糸条
の集合体であるチーズ、コーン、綛、織物、編物、不織
布等並びにこれらの複合体がある。本発明の染色物は、
ポリトリメチレンテレフタレート系繊維で構成された繊
維構造物の染色物であって、耐光堅牢度が3級以上であ
ることを特徴とする染色物である。本発明でいう耐光堅
牢度が3級以上とは、耐光堅牢度試験において変退色の
程度が若干あるいはほとんど感じられないことを意味
し、耐光堅牢度が好ましくは3-4級、更に好ましくは
4級以上である。2-3級、2級等の3級未満では変退
色の程度が大きく、カーシートなどの耐光堅牢度が必要
とされる分野では問題となり、使用できない。
【0015】耐光堅牢度が3級以上の染色物を得る事の
できる耐光向上剤としては、トリアジン誘導体及び/又
はベンゾトリアゾール誘導体がある。トリアジン誘導体
を含む耐光向上剤としては、Cibafast P(チ
バスペシャリティケミカルズ社製)などがあり、その内
容物としては詳しくは特開平4-239581に紹介さ
れている。内容物の概略は、2−(2’−ヒドロキシフ
ェニル)−s−トリアジンの水性分散物において、5〜
50重量%のs−トリアジン化合物、0〜18重量%の
アルキレンオキシド重付加物の酸性エステルまたはその
塩、0〜18重量%のアルキレンオキシド重付加物など
を含有する2−(2’−ヒドロキシフェニル)−s−ト
リアジンの水性分散物である。
【0016】ベンゾトリアゾール誘導体を含む耐光向上
剤としては、例えば、Cibatex LFN、Cib
atex LFN new、Cibatex APS
(チバスペシャリティケミカルズ社製)、ユニガードE
200N(第一工業社製)、サンライフLP−200、
LPS−700、LPX−3、LPS−855(日華化
学社製)、サンアップLF(伸葉社製)、サンガードT
−40(センカ社製)、アスピライトBS(双竜社製)
などがある。また、トリアジン誘導体とベンゾトリアゾ
ール誘導体が混合されたものや、これらに他の物質が混
合されたものも含む。
【0017】本発明においては、ベンゾトリアゾール誘
導体主体のものを含有させてもポリトリメチレンテレフ
タレート系繊維の繊維構造物の染色物は、耐光堅牢度3
級以上を満足することができる。しかしながら淡色染色
においてはくすみを生じ、淡色特に淡青色においては鮮
明色を得にくい。このくすみは、ポリトリメチレンテレ
フタレート系繊維の繊維構造物を染料は添加せずにベン
ゾトリアゾール誘導体主体の耐光向上剤のみを添加して
熱水処理(例えば、120℃で45分間)すると黄変す
ることから、この黄変が関与しているものと考えられ
る。このくすみは濃色においては特に問題とならず、そ
の場合はベンゾトリアゾール誘導体であっても使用可能
である。
【0018】トリアジン誘導体を含む耐光向上剤を染色
物に付与することでポリトリメチレンテレフタレート系
繊維の染色物の耐光堅牢度が3級以上、実質的には4級
以上を達成することでき、しかも特に淡色染色時のくす
みの問題がなく、鮮明性に優れた染色物が得られるた
め、最も好ましい。
【0019】本発明において、トリアジン誘導体及び/
又はベンゾトリアゾール誘導体主体を含む耐光向上剤を
含有させる方法としては、染色前に被染色物をこれらの
耐光向上剤で処理しておく方法、染色時にこれらの耐光
向上剤を併用する方法、あるいは染色後に染色物にこれ
らの耐光向上剤を処理する方法がある。工程上染色時に
同時に耐光向上剤と染料とを併用する方法がもっとも好
ましい。染料としては耐光堅牢度に優れる染料を使用す
ることが好ましい。この染料としては、例えば、Dia
nix KISシリーズ(Dystar社製)、Kay
alon Polyester AULシリーズ(日本
化薬社製)、Sumikaron ULシリーズ(住友
化学社製)、Autocolor(森六社製)、Mik
etonPolyester SUNシリーズ(三井B
ASF社製)などがある。
【0020】トリアジン誘導体及び/又はベンゾトリア
ゾール誘導体を含む耐光向上剤を染液に混合して使用す
る場合、その濃度は0.5〜10%omfであれば良
く、好ましくは1〜5%omfである。染色温度は90
℃〜130℃、時間は15分〜120分の範囲であれば
良く、ポリトリメチレンテレフタレート系繊維はガラス
転移点が低いので90℃〜120℃といった従来のポリ
エチレンテレフタレート繊維より低温で染色しても優れ
た発色性が得られる特徴がある。堅牢度向上のためには
染色濃度に応じて、染料が完全吸尽する温度条件が好ま
しい。
【0021】染色装置も特に限定されず、通常の液流染
色機等を用いることができる。ベンゾトリアゾール誘導
体を含有させた染色物に見られるくすみはポリエチレン
テレフタレート繊維やポリブチレンテレフタレート繊維
及びこれらに第三成分が共重合されたポリエステル系繊
維では発生しておらず、ポリトリメチレンテレフタレー
ト系繊維のみに起こる特異的現象である事も判明してい
る。特にトリアジン誘導体を用いたポリトリメチレンテ
レフタレート系繊維からなる繊維構造物の染色後の色相
はこのような黄変は発生せず、くすみのない鮮明な淡色
が得られ、かつ、この染色物は4級以上の耐光堅牢度が
得られる。
【0022】耐光堅牢度向上のためには、還元洗浄ある
いはソーピングを行うことが好ましい。洗浄条件は一般
的に従来のポリエステル繊維で行われている条件を採用
することができ、還元洗浄の場合には還元剤、アルカ
リ、ハイドロサルファイトナトリウムをそれぞれ0.5
〜3g/l用いればよく、60〜80℃で10〜30分
処理する方法でよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を更に
具体的に説明する。なお、実施例における評価は以下の
方法により測定した。 (1)ηsp/cの測定 ηsp/cはポリマーを90℃でo−クロロフェノール
に1g/デシリットルの濃度で溶解し、その後、得られ
た溶液をオストワルド粘度管に移し35℃で測定し、下
記式により算出した。 ηsp/c =(T/T0−1)/C T:試料溶液の落下時間(秒) T0:溶剤の落下時間(秒) C:溶液濃度(g/デシリットル)
【0024】(2)弾性回復率の評価 繊維をチャック間距離20cmで引張試験機に取り付
け、伸長率10%まで引張速度20cm/分で伸長し1
分間放置した。その後、再び同じ速度で収縮させ、応力
−歪み曲線を描く。収縮中、応力がゼロになった時の伸
度を残留伸度(A)とする。弾性回復率は以下の式に従
って求めた。 10%伸長時の弾性回復率=(10−A)/10×10
0(%)
【0025】(3)耐光堅牢度の測定 強エネルギー型キセノンフェードメーター(SC700
-1FA:スガ試験機株式会社製)を用いる。染色仕上
げ布帛をウレタンシートに挟んで、ホルダに固定し、ホ
ルダにガラスフィルタを装着して、下記条件下でキセノ
ンランプ照射を行い、試験後のサンプルについて、変退
色用グレースケールを用いて級判定を行った。 a.照射試験:ブラックパネル温度73℃×50%RH
×3.8時間 b.暗黒試験:ブラックパネル温度38℃×98%RH
×1時間 a−bを1サイクルとし、38サイクル繰り返す。 その後、変退色グレースケールで級判定を行う。
【0026】
【実施例1】ηsp/c=0.8のポリトリメチレンテ
レフタレートのセミダルチップを用い、紡糸温度265
℃、紡糸速度1200m/分で未延伸糸を得、次いで、
ホットロール温度60℃、ホットプレート温度140
℃、延伸倍率3倍、延伸速度800m/分で延撚して、
56dtex/24fの延伸糸を得た。延伸糸の強伸
度、弾性率並びに10%伸長時の弾性回復率は、各々
2.8cN/dtex、46%、24cN/dtex並
びに95%であった。得られた56dtex/24fの
ポリトリメチレンテレフタレート繊維糸条を用い、機上
密度45コース/2.54cm、28ウェル/2.54
cmのトリコット生機を得た。得られた生機をスコアロ
ールFC−250(花王(株)製)2g/リットル、炭
酸ソーダ2g/リットル、浴比1:20で70℃×20
分間精練を行った。次いで、乾燥後ピンテンター型の乾
熱処理機を用いて、160℃×30秒間熱処理を行っ
た。
【0027】次いで、サーキュラー染色機を用い、Di
anix KIS−U(Dystar社製)Yello
w 0.32%omf、Red 0.15%omf、B
lue 0.33%omf、ディスパーGS−1000
(明成化学社製)3g/リットル、酢酸0.5g/リッ
トル、トリアジン誘導体系の耐光向上剤Cibafas
t P(チバスペシャリティケミカルズ社製)2%om
f、浴比1:30で40℃から120℃迄40分かけて
昇温して、120℃で45分間染色を行った。染色後8
0℃迄冷却を行い排液後オーバーフローにて10分間水
洗を行った。その後ハイドロサルファイトナトリウムで
還元洗浄を行ったのち水洗・脱水乾燥を行い、ピンテン
ターにより160℃で30秒の仕上げセットを行った。
得られた染色物について耐光堅牢度試験を行った結果、
4−5級と耐光堅牢度に優れたものであり、又、鮮明性
にも優れたものであった。
【0028】
【実施例2】実施例1において、耐光向上剤としてベン
ゾトリアゾール誘導体系のCibatex LFN n
ew(チバスペシャリティケミカルズ社製)を用いる以
外は実施例1と同様にして染色を行った。得られた染色
物は黄色くくすんだグレー色となったが、耐光堅牢度は
3−4級であった。
【0029】
【実施例3】実施例1において、耐光向上剤としてベン
ゾトリアゾール誘導体系のLPS−855(日華化学社
製)を用いる以外は実施例1と同様にして染色を行っ
た。得られた染色物は黄色くくすんだグレー色となった
が、耐光堅牢度は3級であった。
【0030】
【実施例4】実施例1において、耐光向上剤としてサン
ガードT−40(センカ社製)を用いる以外は実施例1
と同様にして染色を行った。得られた染色物は黄色くく
すんだグレー色となったが、耐光堅牢度は3級であっ
た。
【0031】
【実施例5】実施例1において、染色前にトリアジン誘
導体系の耐光向上剤Cibafast P(チバスペシ
ャリティケミカルズ社製)2%omfで110℃×30
分間処理し、染色時には耐光向上剤を混合しない以外は
実施例1と同様にして染色を行った。得られた染色物に
ついて耐光堅牢度試験を行った結果、4−5級と耐光堅
牢度に優れたものであり、又、鮮明性にも優れたもので
あった。
【0032】
【比較例1】実施例1において、耐光向上剤を用いない
以外は実施例1と同様にして染色を行った。得られた染
色物の鮮明性は優れるものの、耐光堅牢度試験を行った
結果、2級と耐光堅牢度が悪く、耐光性に劣るものであ
った。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維構造物の染色物であって、耐光堅牢
    度が3級以上であることを特徴とするポリトリメチレン
    テレフタレート系繊維で構成された染色物。
  2. 【請求項2】 トリアジン誘導体及び/又はベンゾトリ
    アゾール誘導体を付与してなることを特徴とする請求項
    1記載の染色物。
  3. 【請求項3】 ポリトリメチレンテレフタレート系繊維
    で構成された繊維構造物を染色するに際し、染色前、又
    は染色時にトリアジン誘導体及び/又はベンゾトリアゾ
    ール誘導体を含む耐光向上剤を付与することを特徴とす
    る染色物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7196125B2 (en) 2004-06-10 2007-03-27 E. I. Du Pont De Nemours And Company Poly(trimethylene terephthalate) fibers useful in high-UV exposure end uses

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