JPH11269779A - 混用品の染法 - Google Patents

混用品の染法

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JPH11269779A
JPH11269779A JP10082452A JP8245298A JPH11269779A JP H11269779 A JPH11269779 A JP H11269779A JP 10082452 A JP10082452 A JP 10082452A JP 8245298 A JP8245298 A JP 8245298A JP H11269779 A JPH11269779 A JP H11269779A
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JP
Japan
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dyeing
fiber
disperse
yarn
elastic
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JP10082452A
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Tomoko Takahashi
朋子 高橋
Kazuto Oue
一人 大植
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染色堅牢度に優れたポリトリメチレンテレフ
タレート繊維と弾性繊維が混用された混用品を提供す
る。 【解決手段】 ポリトリメチレンテレフタレート繊維と
弾性繊維が混用された混用品を染色するに際し、易アル
カリ溶解性分散染料を用いて染色した後、熱アルカリ剤
存在下で還元洗浄することを特徴とする混用品の染法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリトリメチレンテ
レフタレート繊維と弾性繊維が混用された混用品を染色
する方法に関する。さらに詳しくは染色堅牢度に優れた
染色混用品を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートからなるポ
リエステル繊維の染色は分散染料を用いて染色するのが
一般的であるが、用途に応じて他の繊維と混用して用い
られることが多く、特にポリウレタン系等の弾性繊維を
混用した混用品を染色すると弾性繊維が分散染料で汚染
されるため、いわゆる洗濯等の染色堅牢度が大幅に低下
する。そのため従来は、徹底的な還元洗浄によって弾性
繊維を汚染している分散染料を除去することが実施され
ており、これによって染色堅牢度はかなり改善されるも
ののさらにハイレベルな染色堅牢度が要求されている。
【0003】この要求に応えるものとして、還元洗浄に
より除去されやすい分散染料例えば易アルカリ溶解性分
散染料を用いることが提案されており、洗濯堅牢度、汗
アルカリ堅牢度、ドライクリーニング液汚染については
おおよその改善がみられるものの、昇華堅牢度、貯蔵中
昇華堅牢度が悪く、実用的にまだまだ不十分な堅牢度レ
ベルにあるのが現状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる要求
に応えたハイレベルな染色堅牢度を有する混用品を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題について種々検討した結果、弾性繊維と特定のポリエ
ステル繊維を混用すること、並びに特定の分散染料を用
いることにより上記の目的が達成できることを見出し、
本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、ポリトリ
メチレンテレフタレート繊維と弾性繊維が混用された混
用品を染色するに際し、易アルカリ溶解性分散染料を用
いて染色した後、熱アルカリ剤の存在下で還元洗浄する
ことを特徴とする混用品の染法、である。
【0006】以下本発明について詳述する。本発明で用
いるポリトリメチレンテレフタレート繊維とは、トリメ
チレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とする
ポリエステル繊維をいい、トリメチレンテレフタレート
単位を約50モル%以上、好ましくは70モル%以上、
さらには80モル%以上、さらに好ましくは90モル%
以上のものをいう。従って、第三成分として他の酸成分
及び/又はグリコール成分の合計量が、約50モル%以
下、好ましくは30モル%以下、さらには20モル%以
下、さらに好ましくは10モル%以下の範囲で含有され
たポリトリメチレンテレフタレートを包含する。
【0007】ポリトリメチレンテレフタレートは、テレ
フタル酸又はその機能的誘導体と、トリメチレングリコ
ール又はその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、適当
な反応条件下に結合せしめることにより合成される。こ
の合成過程において、適当な一種又は二種以上の第三成
分を添加して共重合ポリエステルとしてもよいし、又、
ポリエチレンテレフタレート等のポリトリメチレンテレ
フタレート以外のポリエステル、ナイロンとポリトリメ
チレンテレフタレートを別個に合成した後、ブレンドし
たり、複合紡糸(鞘芯、サイドバイサイド等)してもよ
い。
【0008】添加する第三成分としては、脂肪族ジカル
ボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン
酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボ
ン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸
等)、脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、テトラメチレングリコール
等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジオール
等)、芳香族ジオキシ化合物(ハイドロキノンビスフェ
ノールA等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4
−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリ
エーテルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω
−オキシカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(P
−オキシ安息香酸等)等がある。また、1個又は3個以
上のエステル形成性官能基を有する化合物(安息香酸等
又はグリセリン等)も重合体が実質的に線状である範囲
内で使用出来る。
【0009】さらに、二酸化チタン等の艶消剤、リン酸
等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外
線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑
剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃
剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤
等が含有されていてもよい。繊維断面の形状は、丸型、
三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグ
ボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なもの
でもよい。
【0010】さらに糸条の形態としては、リング紡績
糸、オープンエンド紡績糸等の紡績糸、単糸デニールが
0.1〜5デニール程度のマルチフィラメント原糸(極
細糸を含む)、甘撚糸〜強撚糸、混繊糸、仮撚糸(PO
Yの延伸仮撚糸を含む)、いわゆるタスラン加工糸等の
流体噴射加工糸等が挙げられる。尚、本発明の目的を損
なわない範囲内で通常30重量%以下の範囲内でウール
に代表される天然繊維等他の繊維を混紡(サイロスパン
やサイロフィル等)、交絡混繊(高収縮糸との異収縮混
繊糸等)、交撚、複合仮撚(伸度差仮撚等)、2フィー
ドタスラン加工等の手段で混用してもよい。
【0011】本発明に用いられる弾性繊維は、ポリウレ
タン系、ポリエステル系、ポリエーテルエステル系等の
弾性繊維が使用可能であり、通常のポリウレタン系弾性
繊維で例えば乾式紡糸又は溶融紡糸したものが使用で
き、ポリマーや紡糸方法は特に限定されない。弾性繊維
のデニールは、10〜560デニール、好ましくは20
〜420デニールのものが好適であり、破断伸度は40
0%〜1000%のもので伸縮性に優れ、染色加工時の
プレセット工程の通常処理温度190℃近辺で伸縮性を
損なわないことが好ましい。
【0012】たとえば、共重合ポリアルキレンエーテル
ジオール、主として4, 4’ジフェニルメタンジイソシ
アネートからなる芳香族ジイソシアネート及び二官能性
ジアミンから得られるポリウレタンからなり、ポリウレ
タンにおけるウレタン部分の数平均分子量が6000〜
9500、且つウレア部分の数平均分子量が650〜9
50であって300%モジュラスが0.20g/デニー
ル以下のポリウレタン弾性繊維があげられるがこれに限
定されるものでない。
【0013】本発明に用いる弾性糸のセット率は、20
%以上であることが好ましく、40%以上95%以下で
あることがさらに好ましい。弾性糸のセット率が20%
より低い場合は生地加工時の幅止まり不良や、生地の端
部が巻くカーリングなどの欠点が発生しやすく、製品に
おいては洗濯による収縮や型くずれといった形態安定性
などが満足されないことがある。一方、セット率が95
%を越える場合には生地を加工する際の熱による弾性糸
がのびきった状態となるいわゆるヘタリが発生し、製品
のパワー低下、伸長回復機能が十分に発揮されない。従
って本発明に用いる弾性糸のセット率は20%以上であ
ることが好ましく、40%以上95%以下であることが
さらに好ましい。特にかかる40%以上95%以下のセ
ット率を有する弾性繊維を用いることにより、経編地に
発生する経筋等の欠点はさらに軽減し、そのほかにも、
例えばパンティーストッキングの場合、製造過程で付与
した製品の足型形状が着用を繰り返しても保たれる、い
わゆる形状記憶性に優れるという利点もある。
【0014】ここで、セット率とは次の測定および数式
にて求められる値である。無緊張かつ直線状の状態の弾
性糸長さL0 を1.5倍の長さまで伸長固定後そのまま
の状態でスチームボックス内に投入密閉し、生蒸気を充
満させる。スチームボックス内の温度が120℃に到達
した時点から±1℃を維持しながら30秒後、スチーム
ボックス内の蒸気を排出し、直ちに弾性糸を取り出しL
0 以下の長さに十分にリラックスし、室温で16時間放
置する。再び、弾性糸を無緊張かつ直線状の状態にし、
そのときの長さL1 としたとき下記の数式でセット率を
定義する。 セット率(%)=〔(L1 −L0 )/0.5L0 〕×1
00
【0015】本発明においてかかる20%以上95%以
下のセット率を有する弾性繊維はポリウレタンポリマー
を乾式紡糸、湿式紡糸、溶融紡糸すること、およびポリ
エーテルエステルブロックコポリマーを溶融紡糸するこ
とによって得られる。例えば、ポリウレタンポリマーの
乾式紡糸することで得られる、上記セット率を有する弾
性繊維は、数平均分子量500〜5000の両末端基に
水酸基を持つポリマージオールと有機ジイソシアネート
と多官能性活性水素原子を有する鎖延長剤を反応させて
得たポリウレタン重合体100重量部に対して、炭素原
子数2〜10の直鎖、又は分岐したアルキレン基又は、
2価の脂環式炭化水素の両末端に水素基を有する低分子
ジオール(A)と数平均分子量400〜3,000の高
分子ジオール(B)とのモル比(A)/(B)=1〜9
9の混合物と有機ジイソシアネートの反応物であって末
端が水素基でありウレタン基濃度が3ミリ当量/g以上
である数平均分子量10000〜40000の熱可塑性
ウレタン樹脂が1〜15重量部添加されたポリウレタン
弾性繊維である。
【0016】ここで、ポリウレタンポリマーの原料の1
つである高分子量ジオールとしては、両末端に水酸基を
持つ分子量500〜5000の実質的に線状の高分子体
であり、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリ
オキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレ
ングリコール、ポリオキシペンタメチレングリコール等
のホモポリエーテルジオール又は炭素原子数2〜6の2
種以上のオキシアルキレンから構成される共重合ポリエ
ーテルジオール;アジピン酸、セバチン酸、マレイン
酸、イタコン酸、アゼライン酸、マロン酸等の二塩基酸
の一種または二種以上とエチレングリコール、1,2−
プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ヘ
キサメチレングリコール、ジエチレングリコール、1,
10ーデカンジオール、1,3ージメチロールシクロヘ
キサン、1,4−ジメチロールシクロヘキサン等のグリ
コールの一種または二種以上とから得られたポリエステ
ルジオール;又はポリエステルアミドジオール;ポリエ
ステルエーテルジオール;ポリ−ε−カプロラクトンジ
オール、ポリバレロラクトンジオール等のポリラクトン
ジオール;ポリカーボネートジオール等を挙げることが
出来る。好ましくは、ポリオキシテトラメチレングリコ
ール、共重合ポリ(テトラメチレン・ネオペンチレン)
エーテルジオール、共重合ポリ(テトラメチレン・2−
メチルブチレン)エーテルジオールである。
【0017】有機ジイソシアネートとしては、例えば脂
肪族、脂環族、芳香族のジイソシアネートの中で、反応
条件下で溶解又は液状を示す物全てが適用できる。例え
ば、メチレンービス(4−フェニルイソシアネート)、
メチレン−ビス(3−メチル−4−フェニルイソシアネ
ート)、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、m−及びp−キシリレンジ
イソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチルー
キシリレンジイソシアネート、m−及びp−フェニレン
ジイソシアネート、4,4’−ジメチル−1,3−キシ
リレンジイソシアネート、1−アルキルフェニレン−
2,4及び2,6−ジイソシアネート、3−(α−イソ
シアネートエチル)フェニルイソシアネート、2,6−
ジエチルフェニレン−1,4−ジイソシアネート、ジフ
ェニル−ジメチルメタン−4,4−ジイソシアネート、
ジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシアネート、ナ
フチレン−1,5−ジイソシアネート、1,6−ヘキサ
メチレンジイソシアネート、メチレン−ビス(4−シク
ロヘキシルイソシアネート)、1,3−及び1,4−シ
クロヘキシレンジイソシアネート、トリメチレンジイソ
シアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタ
メチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、イソフォロンジイソシアネート等が挙げられ
る。好ましくは、メチレンービス(4ーフェニルイソシ
アネート)である。
【0018】多官能性活性水素原子を有する鎖伸長剤と
しては、例えば、ヒドラジン、ポリヒドラジン、炭素原
子数2〜10の直鎖または分岐した脂肪族、脂環族、芳
香族の活性水素を有するアミノ基を持つ化合物で例えば
エチレンジアミン、1,2プロピレンジアミン、特開平
5−155841号公報に記載されているウレア基を有
するジアミン類等のジアミン、ヒドロキシルアミン、水
等、また低分子量のグリコール、例えばエチレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピ
レングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,10−デカンジオール、1,3−ジメチロー
ルシクロヘキサン、1,4−ジメチロールシクロヘキサ
ン等を用いることが出来る。好ましくは、エチレンジア
ミン、1,2プロピレンジアミンである。
【0019】単官能性活性水素原子を有する末端停止剤
としては、例えばジエチルアミンのようなジアルキルア
ミン等が用いられる。これらの鎖伸長剤、末端停止剤
は、単独又は、2種以上混合して用いても良い。本発明
において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維と弾性
繊維が混用された混用品とは、糸条及び/又は編織物等
の布帛において両者を混用したものをいい、例えば、弾
性繊維をいわゆるベア糸として使用して交編織したり、
ポリトリメチレンテレフタレート繊維やナイロン繊維、
ポリエチレンテレフタレート繊維、アクリル繊維、ポリ
プロピレンなどの合成繊維、銅アンモニアレーヨン、ビ
スコースレーヨン、精製セルロース繊維、アセテート繊
維などの半合成繊維、綿、ウール、絹などの天然繊維と
いった弾性繊維以外の繊維の長繊維あるいは短繊維と複
合(その複合形態としてはたとえばカバーリング、コア
スパンヤーン、インターレース交絡糸、エアーカバーリ
ング糸、交撚などの形態)して用いて編織したり、さら
にかかる複合糸とポリトリメチレンテレフタレート繊維
と交編織しても良い。
【0020】例えば交編編地について具体的に説明する
と、編機はトリコット編機、ラッセル編機、丸編機等を
使用することができ、使用する糸のデニールや商品の狙
いにより適宜使用デニール、編機種、ゲージを選択すれ
ばよい。編組織としては、トリコット編機では2枚筬組
織のハーフ組織、サテン組織の第一筬へポリトリメチレ
ンテレフタレート繊維を用いる、またこれらの組織の組
み合わせによる変化組織が挙げられる。ラッセル編機で
はパワーネット組織、サテンネット組織の地組織部へポ
リトリメチレンテレフタレート繊維を用いる方法が挙げ
られる、丸編機では天竺、スムース、フライス組織の同
一給糸口で弾性糸を複合給糸する方法が挙げられるがこ
れらに限定されない。
【0021】弾性糸の混率は組織や使用する糸の太さに
よって非常に広い範囲のものがあるが5〜30%が好適
である。また、弾性糸を複合する際のドラフトは1.5
〜3.5倍が好ましく商品性と合わせて適宜選択する。
さらに、経筋のない高度な品位のものをより安定して得
る為には弾性繊維とポリトリメチレンテレフタレート繊
維のデニール比(du/de)の範囲が0.1〜15、
好ましくは0.5〜9、さらに好ましくは1〜8であ
る。デニール比が15を上回る場合は余りにも弾性繊維
比率が高過ぎ、弾性繊維が表面に露出しすぎて品位が保
てない恐れがあり、またデニール比(du/de)が
0.1未満の場合は編み立て時の弾性繊維の弾性力が弱
く、ポリトリメチレンテレフタレート繊維との応力バラ
ンスがとり難くなり、品位が保てない恐れがある。
【0022】本発明の最大の特徴はかかる混用品を染色
するに際し、易アルカリ溶解性分散染料を用いることに
ある。本発明で用いる易アルカリ溶解性分散染料とは後
述するように、ポリエチレンテレフタレート繊維布帛を
130℃で染色する際に、pHが5のときの染着率に対
するpHが11のときの染着率の割合が60%以下であ
り、かつアセトアミド基(−NHCOCH3 )またはシ
アノ基(−CN)を含有する分散染料のことである。
【0023】本発明においては、ポリトリメチレンテレ
フタレート繊維と弾性繊維との混用品を上述の易アルカ
リ溶解性分散染料で染色後、熱アルカリ剤存在下に還元
洗浄を実施する。この際、弾性繊維中の本発明に用いる
分散染科は還元分解されポリウレタン繊維中からほぼ完
全に除去できる。このことにより本発明の目的とする染
色堅牢度に優れ、ドライクリーニング液汚染が少なく、
また昇華堅牢度や貯蔵中昇華堅牢度に優れる、品質のよ
いポリトリメチレンテレフタレート繊維と弾性繊維との
混用品の染色物が得られる。
【0024】還元剤としてはハイドロサルファイトナト
リウム、二酸化チオ尿素が好ましく、使用するアルカリ
剤としては水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化
物、水酸化カルシウムなどのアルカリ土類金属水酸化
物、リン酸水素ニナトリウムなどのアルカリ金属リン酸
塩、炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属炭酸塩を好まし
く使用できる。それぞれの使用濃度は、通常ポリエチレ
ンテレフタレート繊維で実施されている還元洗浄条件の
濃度でよい。次に還元洗浄後は常法に従って仕上げれば
よいが、ファイナルセット温度はプレセット温度より1
0℃以上低くしてセットすると好ましい結果が得られ
る。
【0025】なお、ポリトリメチレンテレフタレート繊
維と弾性繊維との混用品を通常の分散染料を用い染色し
た場合には、弾性繊維中の分散染料をほぼ完全に除去す
ることができず、そのためドライクリーニング液が汚染
されたり、昇華堅牢度や貯蔵中昇華堅牢度が劣るといっ
た問題を生じる。また、ポリエチレンテレフタレート繊
維と弾性繊維の混用品の場合には、染色中に弾性繊維に
染着する分散染料が多いため、たとえ易アルカリ溶解性
分散染料を用いても、弾性繊維中の分散染料をほぼ完全
に除去することはできず、そのため昇華堅牢度、貯蔵中
昇華堅牢度の低下を引き起こす。
【0026】本発明の、ポリトリメチレンテレフタレー
ト繊維と弾性繊維の混用品に易アルカリ溶解性染料を用
いて染色した時にのみ、染色後の還元洗浄に於いて弾性
繊維中の分散染料を完全に除去することができ、そのた
め優れた堅牢度を有する染色物を得ることが可能となる
のである。この理由は、ポリトリメチレンテレフタレー
ト繊維が、ポリエチレンテレフタレート繊維よりも低温
染色可能で、より低い温度から分散染料を染着していく
ため、弾性繊維への分散染料の分配を大幅に減らし、還
元洗浄前の弾性繊維中の分散染料の染着量をかなり少な
くすることができることと、易アルカリ溶解性染料は通
常の分散染料よりも熱アルカリ存在下の還元洗浄で弾性
繊維から除去され易いという両方の効果によるものと推
定される。
【0027】ちなみに、ポリトリメチレンテレフタレー
ト繊維と弾性繊維の混用品を通常の分散染料で染色する
場合や、ポリエチレンテレフタレート繊維と弾性繊維の
混用品を易アルカリ溶解性分散染料で染色した場合にお
いて、弾性繊維中の分散染料を除去する方法として、還
元剤濃度、及びアルカリ剤濃度を通常濃度より高めた条
件下での還元洗浄、即ち通常の還元洗浄は夫々薬剤濃度
1〜2g/リットルで実施されるのに対して例えば8〜
10g/リットルヘそれらの濃度を各々高めて還元洗浄
することか考えられるが、この場合、コスト高となるば
かりか還元洗浄条件の強化により、ポリトリメチレンテ
レフタレート繊維やポリエチレンテレフタレート繊維の
発色性が低下したり、染色バッチごとの色のバラツキが
大きくなるなどの問題が生じ、実用的とは言えない。
【0028】また、カバーリングヤーンなどのように弾
性繊維の被覆度合いの高い編織物においては、還元洗浄
条件をたとえ強化しても弾性繊維中の分散染科を充分満
足できる程度に除去することはできず、そのためドライ
クリーニング液は汚染され、またこれが原因で他繊維が
更に汚染されたり、アイロン等の熱や、貯蔵中に色が褪
色したり、また他繊維に色が移る等の問題を引き起こ
す。これに対し本発明によると、極めて堅牢度の優れた
染色物を提供できるだけでなく、発色性の再現性を高
め、染色バッチごとのバラツキを少なくし、染色機の操
業率を向上するという効果をあげることも可能となる。
【0029】本発明に用いる易アルカリ溶解性分散染料
とは、例えば、C.I.ディスパースイエロー5、C.
I.デイスパースイエロー64、C.I.ディスパース
イエロー192、C.I.ディスパースイエロー18
6、C.I.ディスパースイエロー76、C.I.デイ
スパースイエロー42、C.I.デイスパースイエロー
163、C.I.ディスパースイエロー79、C.I.
ディスパースオレンジ29、C.I.ディスパースオレ
ンジ30、C.I.ディスパースオレンジ73、C.
I.ディスパースオレンジ55、C.I.ディスパース
オレンジ61、C.I.ディスパースレッド43、C.
I.ディスパースレッド191、C.I.ディスパース
レッド288、C.I.ディスパースレッド192、
C.I.デイスバースレッド135、C.I.ディスパ
ースレッド92、C.I.ディスパースレッド221、
C.I.ディスパースレッド154、C.I.ディスパ
ースレッド323、C.I.ディスパースレッド91、
C.I.ディスパースレッド258、C.I.ディスパ
ースレッド73、C.I.ディスパースレッド54、
【0030】C.I.ディスパースレッド126、C.
I.ディスパースレッド72、C.I.ディスパースレ
ッド127、C.I.ディスパースレッド205、C.
I.ディスパースレッド111、C.I.ディスパース
レッド76、C.I.ディスパースパイオレット28、
C.I.ディスパースブルー54、C.I.ディスパー
スブルー60、C.I.ディスパースブルー87:1、
C.I.ディスパースブルー198、C.I.ディスパ
ースブルー266、C.I.ディスパースブルー26
8、、C.I.デイスパースブルー301、C.I.デ
イスパースブルー142、C.I.デイスパースブルー
146、C.I.デイスパースブルー270、C.I.
デイスパースブルー128、C.l.デイスパースブル
ー148、C.I.ディスパースブルー211、C.
I.ディスパースブルー106、C.I.ディスパース
ブル一167、C.l.デイスパースブルー205、
【0031】C.I.ディスパースブルー94、C.
I.ディスパースブルー207、C.I.デイスパース
ブルー186、スミカロンイエローS−RPD、ダイア
ニックスイエローUN−SE、ダイアニックスオレンジ
UN−SE、スミカロンレツドSE−RPD、スミカロ
ンレッドS−RPD、ダイアニックスカルミンUN−S
E、ダイアニックススカーレット3R−SE、タイアニ
ックスルビンUN−SE、ダイアニックスルビンNB−
SE、スミカロンブルーSE−RPD、スミカロンブル
ーS−RPD、ダイアニックスブルーUN−SE、ダイ
アニックスブルーKRN−FS、ダイアニックスダーク
ブルーB−SE、カヤロンポリエステルブルーS−S
F、スミカロンネービーブルーSE−RPD、スミカロ
ンネービーブルーS−RL、ダイアニツクスネービーブ
ルーBG−SE、
【0032】ダイアニックスネービーブルーUN−S
E、ダイアニックスネービーブルーK−SF、ダイアニ
ックスネービーブルーTK−SF、スミカロンブラック
S−3BL、スミカロンブラックS−BGL、スミカロ
ンブラックS−BB、スミカロンブラックS−2BF、
スミカロンブラックS−BL、ダイアニックスブラック
RN−SE、ダイアニックスブラックBN−SE、ダイ
アニックスブラックHG−FS、カヤロンポリエステル
ブラックS、カヤロンポリエステルブラックBR−S
F、カヤロンポリエステルブラックG−SFなどがあ
る。
【0033】次に、本発明に用いるポリトリメチレンテ
レフタレート繊維と弾性繊維との混用品は、編成、製織
後、布帛の伸縮回復性を高めるなどの理由からできるだ
け、リラックスさせた状態で精練した後、染色するのが
好ましいがこの限りではない。また、生機セットを実施
後、精練、染色等染色前の工程も特に限定されるもので
はない。なお、染色前に形態固定を行いたい場合は、1
60〜200℃の温度で乾熱でプレセットを行えばよ
い。特にツーウェイトリコットのようにカーリングが問
題となるような布帛の場合には、190〜200℃の高
温で乾熱プレセットを行うのが好ましい。
【0034】本発明における、ポリトリメチレンテレフ
タレート繊維と弾性繊維との混用品を染色する温度は1
30℃以下が好ましい。更に好ましくは、95℃〜12
0℃である。また、必要に応じて染色前にアルカリ減量
処理を実施しても構わない。アルカリ減量処理を施す場
合は、バッチ方式(浸漬方式)、連続方式(パッド方
式)を問わずいずれの加工方式においても100℃以下
で実施するのが好ましい。処理温度が100℃を越える
場合には、弾性繊維の物性が低下する傾向を示すためで
ある。
【0035】本発明で用いるポリトリメチレンテレフタ
レート繊維は、ポリエチレンテレフタレート繊維に比べ
より低い温度から分散染料を染着していくため、弾性繊
維への分散染料の分配は大幅に減り、弾性繊維中の染着
量は極めて少なくなる。そのため、易アルカリ溶解性染
料を使用する際でも、ポリエチレンテレフタレート繊維
ではなく、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を使用
することで、目的とする堅牢度に優れた弾性繊維混用布
帛を得ることが可能となるのである。更に、ポリトリメ
チレンテレフタレート繊維を使用する場合は、低い温度
で染色可能なため、弾性繊維の脆化を引き起こしにく
く、弾性繊維の強度低下による糸切れ等のない布帛を提
供することが可能となる。
【0036】また、染色時間は弾性繊維の脆化、コスト
面より20〜40分が好ましい。本発明の染色法による
染色操作は、ウインス、ジッガー、ビーム染色機、液流
染色機等の装置を用い、バッチ方式、連続方式のいずれ
によっても実施することができる。なお。浸染以外にパ
ディング染色法、プリント法であっても実施することが
できる。
【0037】本発明の染色法による染色操作において、
染色温度以外の染色条件については、ポリエチレンテレ
フタレート繊維に通常使用される染色条件であればいず
れでも適用でき、染色助剤の種類とその使用濃度、染色
pH、染色浴比、染色時間等は被染色品の種類、用いら
れる処理装置、および染色法を勘案して適宜設定してよ
い。パンストのように常圧染色の場合、特にL値が10
〜20程度の黒等の濃色や極濃色では発色性が不十分な
場合には、キャリヤー併用が好ましい。キャリヤーとし
ては、例えばフェニルフェノール系(オルソ、パラ、メ
ソ)、メチルナフタリン系等の通常のキャリヤーを使用
すれば良いが、N−アルキルフタルイミド(アルキル部
分の炭素数は9〜12)、ブチルベンゾエート、ジメチ
ルテレフタレート等が特に好ましい。以下、実施例にて
本発明を説明する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。なお、実施例中の評価項目については
下記に説明する。 (1)染着率 50d/36fポリエチレンテレフタレート糸を以下の
条件で編立て、精練,プレセットした一口編地を染料使
用量4%owf浴比50倍、pH5(酢酸にて調整)、
分散剤〔日華化学工業(株)製商品名ニツカサンソルト
RM−340〕0.5g/リットルの染浴で130℃に
て60分間染色する。次にpH11(炭酸ナトリウムに
て調整)にするほかは同様にして染色する。 編立て条件:ツツミ精機(株)製 筒編機 CRIMPER MA
CHINE model TC-2使用34GG 2本どり 精練:ノニオン系界面活性剤2g/L添加浴中 70℃
20分 プレセット:180℃ 30秒 ジメチルホルムアミドにてpH5並びにpH11で染色
された染色布からそれぞれ染料を抽出し、比色分析にて
染着量を測定し下式により染着率を求めた。 染着率=(pH11の染着量/pH5の染着量)×10
0(%) 本発明の易アルカリ溶解性分散染料とは、この染着率が
60%以下のものをいう。
【0039】(2)汗アルカリ堅牢度 JIS−L−0848−A法に従ってアルカリ性人工汗
液にて評価した。褪色がなく、良好なものを5級とし、
順次1級(劣るもの)に判定した。 (3)洗濯堅牢度 JIS−L−0884に従って評価した。褪色がなく、
良好なものを5級とし、順次1級(劣るもの)に判定し
た。 (4)ドライクリーニング液の汚染 JIS−L−0860に従ってドライクリーニング試験
を実施し、ドライクリ−ニング液とドライクリーニング
試験後の汚れ液を磁器容器(20m/m×40m/m×
10m/m)に8cc採り、液汚染度をグレースケール
と比較してその色落ち度を判定した。
【0040】(5)昇華堅牢度 JIS−L−0879A及びB法に従って評価した。褪
色がなく、良好なものを5級とし、順次1級(劣るも
の)に判定した。 (6)貯蔵中昇華堅牢度 JIS−L−0854に従って評価した。褪色がなく、
良好なものを5級とし、順次1級(劣るもの)に判定し
た。
【0041】(7)発色性 目視により判定した。 <ポリトリメチレンテレフタレート繊維の製法>ηsp
/c=0.8のポリトリメチレンテレフタレートを紡糸
温度265℃、紡糸速度1200m/分で溶融紡糸して
未延伸糸を得、次いで、ホットロール温度60℃、ホッ
トプレート温度140℃、延伸倍率3倍、延伸速度80
0m/分で延撚して、50d/36fの延伸糸を得た。
延伸糸の強度、伸度、弾性率並びに10%伸長時の弾性
回復率は、各々3.2g/d、46%、30g/d並び
に98%であった。 尚、10%伸長時の弾性回復率
は、試料に0.01g/dの初荷重をかけ、毎分20%
の伸びの一定割分の速度で伸ばし、伸度10%になった
ところで今度は逆に同じ速度で収縮させて、応力−歪曲
線を画く。収縮中、応力が初荷重と等しい0.01g/
dにまで低下した時の残留伸度をLとすると、下記式で
算出した値である。 10%伸長時の弾性回復率=〔(10−L)/10〕×
100(%)
【0042】
【実施例1〜4】上記の製法で得られたポリトリメチレ
ンテレフタレート繊維50d/36fとポリウレタン繊
維(旭化成社製商品名ロイカSC)40デニール(10
0%伸長ドラフトを与えながら巻き取ったもの)をトリ
コット編機で下記条件で編み立てた。続いて、90℃の
熱水でリラックス、190℃40秒のプレセットを実施
した。次いで、表1に示す染料を使用して下記条件で各
々染色した。 <トリコット編成条件> 編機 トリコット編機 28ゲージ 編組織 ハーフ ランナー長 フロント 160cm/480コース バック 80cm/480コース <染色条件> 染料 ;4%owf 均染剤;0.5g/リットル〔日華化学工業(株)製
商品名 ニッカサンソルトRM−340〕 酢酸 ;0.5cc/リットル 酢酸ナトリュム;1g/リットル 浴比 ;1:20 染色温度、時間;110℃、30分
【0043】染色完了後、染色機から染色残液を排出
し、染色機に水を入れその温度を80℃まで昇温し、こ
れに下記薬剤を添加し下記の濃度に調整した。 ハイドロサルファイトナトリュム;2g/リットル 苛性ソーダ; 2g/リットル 非イオン洗浄剤; 0.5g/リットル 〔日華化学工業(株)製 商品名 サンモールRC−7
00〕 この還元洗浄液で、染色物に80℃、10分間の還元洗
浄を施し、残液を排出し温水及び水により染色物を十分
にすすぎ洗いを実施、脱水した後下記に示す剤を付与
し、170℃40秒のファイナルセット実施した。 ジメチルポリシロキサン;0.2g/リットル〔信越化
学工業(株)製、商品名 信越シリコーンKM−73〕 得られた編地は経筋がほとんどなく著しく高品位なもの
であり、風合いもソフトで、堅牢度にも優れたものであ
った。種々の堅牢度結果を表1に示す。又、編み立て性
も特に問題無かった。
【0044】
【実施例5〜8】実施例1〜4において、ポリウレタン
繊維280デニール(75%伸長ドラフトを与えながら
巻き取ったもの)を用い、ラッセル編機で下記条件によ
り編み立てた以外は実施例1〜4と同様にして評価した
結果、経筋がほとんどなく著しく高品位なものであり、
風合いもソフトで、堅牢度にも優れたものであった。種
々の堅牢度結果を表1に示す。又、編み立て性も特に問
題無かった。 <ラッセル編成条件> 編機 ラッセル編機 28ゲージ 編組織 サテンネット ランナー長 フロント 110〜125cm/480コース バック 11cm/480コース
【0045】
【実施例9】実施例1〜4と同じポリトリメチレンテレ
フタレート繊維50d/36fでポリウレタン繊維20
デニールでかつセット率が51%のもの(旭化成社製商
品名ロイカFCS)を下記条件でカバーリング、編み立
て、プレセット、縫製、精練、染色、還元洗浄した後セ
ットしてパンティーストッキングを作成した。精練、還
元洗浄条件は実施例1〜4と同様である。また使用した
染料は下記に示す。得られたパンティーストッキングは
履き心地も良く、形状記憶性も高く、堅牢度にも優れる
ものであった。種々の堅牢度結果を表1に示す。
【0046】<カバーリング条件> 弾性繊維ドラフト 3.4倍 巻き糸撚り数 500ターン/メートルm <編み立て条件> 針本数 400本 釜径 直径4インチ レッグ部編み立てコース数 2000コース <プレセット条件> 真空セッター 50℃、10分 <染色条件> 染料; C.I.ディスパースイエロー 0.2%owf C.I.ディスパースレッド 0.7 owf C.I.ディスパースブルー 0.4 owf その他助剤は、実施例1〜4と同様である。 染色温度、時間;98℃、30分 <セット条件> セット温度 120℃蒸気 セット時間 30秒
【0047】
【比較例1〜4】実施例1〜4において、50d/17
fポリエチレンテレフタレートを用い、染色温度を13
0℃とした以外は実施例1〜4と同様にして染色加工を
仕上げた。得られた染色布について同様の評価をし、そ
の結果を表1に示す。
【比較例5〜7】実施例1〜4において、染料を変化さ
せた以外は実施例1〜4と同様にして染色加工を仕上げ
た。得られた染色布について同様の評価をし、その結果
を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1の結果より、本発明の、特定の染色法
によるポリトリメチレンテレフタレート繊維と弾性繊維
との混用品の染色物は、染色堅牢度が著しく良好であ
り、ドライクリーニング液汚染が少なく、昇華堅牢度、
貯蔵中昇華堅牢度の優れた商品価値の高いものが得られ
ていることが明らかである。
【0050】これに対して比較例1〜3に示すようなポ
リエチレンテレフタレート繊維と弾性繊維の混用布帛を
易アルカリ溶解性分散染料で染色した染色物は、洗濯堅
牢度、ドライクリーニング液汚染は特に悪くないが、昇
華堅牢度、貯蔵中昇華堅牢度において本発明による染色
物よりもかなり劣るものであった。また、比較例4〜6
に示すようなポリトリメチレンテレフタレ−ト繊維と弾
性繊維の混用布帛を通常の分散染料で染色した染色物
は、汗アルカリ堅牢度、ドライクリーニング液汚染、洗
濯堅牢度、昇華堅牢度、貯蔵中昇華堅牢度のいずれにお
いても、本発明による染色物よりもかなり劣るものであ
った。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、染色堅牢度に優れたポ
リトリメチレンテレフタレート繊維と弾性繊維が混用さ
れた混用品が提供できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリトリメチレンテレフタレート繊維と
    弾性繊維が混用された混用品を易アルカリ溶解性分散染
    料を用いて染色した後、熱アルカリ剤の存在下で還元洗
    浄することを特徴とする混用品の染法。
JP10082452A 1998-03-16 1998-03-16 混用品の染法 Withdrawn JPH11269779A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7196125B2 (en) 2004-06-10 2007-03-27 E. I. Du Pont De Nemours And Company Poly(trimethylene terephthalate) fibers useful in high-UV exposure end uses

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7196125B2 (en) 2004-06-10 2007-03-27 E. I. Du Pont De Nemours And Company Poly(trimethylene terephthalate) fibers useful in high-UV exposure end uses

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