JP2002178957A - 自動車の予備車輪用の保持装置 - Google Patents

自動車の予備車輪用の保持装置

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JP2002178957A JP2001324906A JP2001324906A JP2002178957A JP 2002178957 A JP2002178957 A JP 2002178957A JP 2001324906 A JP2001324906 A JP 2001324906A JP 2001324906 A JP2001324906 A JP 2001324906A JP 2002178957 A JP2002178957 A JP 2002178957A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予備車輪用の保持装置を改良して、リヤフラ
ップから解除されて最適な旋回領域をもって旋回可能で
あり、かつ支承装置が簡単に組立て可能な構成部材から
成っており、これらの構成部材が、後から取付け可能で
あり、かつほぼカバーされて車体に配置され得るように
する。 【解決手段】 保持装置1が、車輪保持体2から突出し
ていて互いに間隔をおいて位置している保持アーム3,
4を有し、該保持アームが端部側において、車体に保持
された支承装置5,6と結合され、リヤフラップの旋回
軸とは無関係に配置された鉛直方向に延びる旋回軸線7
を形成し、車輪保持体2が該旋回軸線を中心にして車両
後部における固定位置Iに向かって接近旋回可能であ
り、かつ支持部材52を介して衝撃吸収横ビーム53に
おける保持エレメント51に保持され、しかも解放位置
IIではリヤフラップから自由に旋回可能に配置されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の予備車輪
(いわゆるスペアタイヤ)用の保持装置であって、該保
持装置が、旋回可能なリヤフラップの外側に配置されて
いて、保持アームに保持された車輪保持体を有してお
り、該車輪保持体が、支承装置を介して車体に旋回可能
に保持されている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第3845891号明細書に基
づいて公知の、自動車の予備車輪用の保持装置は、互い
に間隔をおいて配置された支承装置を介して外側におい
て車体の後部に固定され、これらの支承装置は、鉛直方
向に延びる旋回軸線を形成している。保持装置は固定位
置から解放位置に旋回可能であり、この場合後部から側
壁までの旋回を実施することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、冒頭に述べた形式の、自動車の後部における予備車
輪用の保持装置を改良して、リヤフラップから解除され
て最適な旋回領域をもって旋回可能であり、かつ支承装
置が簡単に組立て可能な構成部材から成っており、これ
らの構成部材が、後から取付け可能であり、かつほぼカ
バーされて車体に配置され得るようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、保持装置が、車輪保持体から突出
していて互いに間隔をおいて位置している保持アームを
有しており、該保持アームが端部側において、車体に保
持された支承装置と結合されていて、リヤフラップの旋
回軸とは無関係に配置された鉛直方向に延びる旋回軸線
を形成しており、車輪保持体が該旋回軸線を中心にして
車両後部における固定位置に向かって接近旋回可能であ
り、かつ支持部材を介して衝撃吸収横ビームにおける保
持エレメントに保持されていて、しかも解放位置ではリ
ヤフラップから自由に旋回可能に配置されているように
した。
【0005】本発明の別の有利な構成は、請求項2以下
に記載されている。
【0006】
【発明の効果】予備車輪用の保持装置は、車両の後部に
おいてリヤフラップに設けられていて、保持装置を有し
ており、この保持装置は車輪保持体から突出していて、
互いに間隔をおいて配置された保持アームを有してい
る。これらの保持アームは端部側において、車体に保持
された支承装置と結合されていて、リヤフラップの旋回
軸とは無関係に配置された鉛直方向に延びる旋回軸線を
形成しており、その結果車輪保持体はこの旋回軸線を中
心にして車両後部における固定位置に向かって接近旋回
可能であり、かつリヤフラップが開放旋回もしくは閉鎖
旋回可能であるいわゆる解放位置を占めることができ
る。
【0007】このように保持装置が、リヤフラップとは
無関係に配置された鉛直方向の旋回軸線を備えて構成さ
れていることによって、車輪保持体がその鉛直方向の旋
回軸線を中心にしてリヤフラップから離反旋回させられ
ると、リヤフラップを開放することができる。リヤフラ
ップは車輪保持体によって負荷されていない。
【0008】予備車輪を確実に受容するために、本発明
の別の構成では、車輪保持体が、いわゆるシェル体から
成っており、該シェル体が、成形されたフレームによっ
て取り囲まれていて、保持アームが、該フレームの上側
及び下側の縁部のほぼ延長線上を延びている。
【0009】この構成は、シェル体から突出した保持ア
ームによってほぼ車両後部の真ん中に配置することがで
きる安定した車輪保持体を生ぜしめる。
【0010】旋回軸線を車両に鉛直方向で配置できるよ
うにするために、本発明の別の構成では、上側の支承装
置が、鉛直方向の旋回軸線のためのピン孔を備えた支承
ブラケットを有しており、この支承ブラケットが、車体
においてリヤフラップのサイド継ぎ目内に配置されてい
て、保持アングルを介して車体のコラムと結合されてお
り、ピン孔が該コラムのリヤ側の外側面に沿って延びて
いる。この場合保持アングルは支承ブラケットのための
固定脚で、コラムの内壁面に固定され、かつ別の保持脚
でコラムの外壁面に固定可能である。
【0011】車両コラム(Dコラム)とリヤフラップと
の間の継ぎ目に支承ブラケットを覆った状態で配置でき
るようにするために、車体コラムは保持アングルの固定
脚を内側に配置するために、いわゆる貫通開口を有して
いる。支承ブラケットと保持アングルとの結合は、支承
ブラケットが、保持アングルの固定脚に対応して配置さ
れた突出するアームを有しており、該アームに、横断面
U字形に形成された支承セグメントが接続されているこ
とによって、簡単な形式で達成される。この場合支承セ
グメントは、互いに上下に配置された支承プレートを有
していて、該支承プレートにピン孔が配置されており、
支承プレートがその背側で、車体コラムの外壁面に形状
正確に接触するようになっている。
【0012】支承ブラケットを覆うために、本発明の別
の構成では、支承ブラケットが、差込み可能なカバーエ
レメントによって取り囲まれていて、該カバーエレメン
トが、保持アームのための開口を有していて、背側の端
面で車体のコラムの外壁面に密に接続している。
【0013】上側の支承装置は車両において簡単に後か
ら取り付けることができ、また車両の構成時もしくは組
立て時に既に設けられていてもよく、この場合には保持
アングルが車体のDコラムと結合されるだけである。
【0014】本発明の別の構成では、下側の支承装置が
主として、車体と結合された支承ブラケットと、保持ア
ームに固定されたヒンジエレメントとを有している。支
承ブラケットは、背側の固定プレートと、該固定プレー
トに接続していて互いに間隔をおいて配置されたブラケ
ットプレートとを有しており、該ブラケットプレート
は、鉛直方向の旋回軸線のためのピン孔を備えている。
そしてブラケットプレートの間には、挿入可能なヒンジ
レバーが、ヒンジピンの滑りスリーブに旋回可能に保持
されている。この支承装置はほとんどバンパによって覆
われているので、固有の鉛直方向の旋回軸線もまた覆わ
れている。保持アームはヒンジエレメントと結合されて
いて、固定位置においてカバー内に埋め込まれて位置し
ている。
【0015】上側及び下側の支承装置は次のように、す
なわち水平な軸線を中心にしたリヤフラップの開放前
に、保持装置が鉛直方向の軸線を中心にして外方に向か
って、リヤフラップが自由に可動になるまで大きく旋回
させられるように、構成されている。
【0016】下側の支所装置は固定位置及び解放位置へ
の旋回運動を助成するために、少なくとも1つのガスば
ねを有しており、このガスばねが一方では支承ブラケッ
トに、かつ他方ではヒンジエレメントに支持されてい
る、もしくはこれと結合されている。固定位置及び解放
位置において鉛直方向の旋回軸線の外側における作用方
向を備えたガスばねがこのように配置されていることに
よって、固定位置及び解放位置への旋回運動が容易にな
る。なぜならば車輪保持体の固定位置では、レバーアー
ムによって最大の閉鎖モーメントが得られ、解放位置へ
の車輪保持体の旋回運動時には、死点位置通過後に、同
様に最大の旋回モーメントが得られるからである。
【0017】さらに下側の支承装置は係止エレメント
に、ロックエレメントによって固定位置の終端位置にお
いて固定されることができる。そのためにヒンジエレメ
ントは、端部側に係止溝を有しており、該係止溝が解放
位置において、移動可能なロックエレメントによって後
ろから係合され、車輪保持体を備えたヒンジエレメント
を解放位置から固定位置に旋回させるためにロック解除
可能に構成されている。ロックエレメントは有利には、
自由端部で係止溝に係合する旋回可能なレバーから成っ
ている。またレバーは有利には、回動のために制御可能
なピンを介して操作される。
【0018】固定位置において保持装置を支持及びロッ
クするために、本発明の別の有利な構成では、衝撃吸収
横ビームにボックス状の保持エレメントが結合されてい
て、該保持エレメント内に、車輪保持体の支持部材が固
定位置において保持されるように差込み可能である。そ
して、保持エレメントには回転ラッチ錠が配置されてい
て、該回転ラッチ錠が支持部材のピンと係合していて、
回転ラッチ錠が操作手段を介して施錠可能及び/又は解
錠可能である。
【0019】このような保持エレメントによって予備車
輪用の保持装置は、固定位置において車両に支持され、
かつ確保されて保持される。
【0020】保持装置の不使用時には、この保持装置は
ねじを外され、この場合例えばヒンジピンが除去され、
支承ブラケットがねじを外される。
【0021】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら本発明の
1実施例を説明する。
【0022】保持装置1は主として、互いに間隔をおい
て位置していて突出している2つの保持アーム3,4を
備えた車輪保持体2を有している。保持アーム3の端部
には上側の支承装置5が設けられ、かつ保持アーム4の
端部には下側の支承装置6が設けられている。両支承装
置5,6は鉛直方向に延びる旋回軸線7を生ぜしめてお
り、この旋回軸線7によって保持装置1は、車両後部に
おける固定位置Iと、車両後部から外方旋回させられた
解放位置IIとの間において旋回可能に配置されている
(図10参照)。固定位置Iにおいて保持装置1は支持
装置9によって車体に保持されている。
【0023】車輪保持体2は有利には、車輪を受容する
シェル状の成形部材から成っており、この成形部材は、
フレーム、例えば管フレーム(Rohrrahmen)10によっ
て取り囲まれていて、この管フレーム10からは保持ア
ーム3,4が分岐している。
【0024】上側の支承装置5は主として支承ブラケッ
ト11と保持アングル12とカバーエレメント13とを
有している。支承ブラケット11は、互いに上下に配置
された2つの支承プレート14,15を有しており、こ
れらの支承プレート14,15には、保持アーム3と結
合された支承ピン17のための孔16が設けられてい
る。車体のDピラーとも呼ばれるDコラム(D-Saeule)
18に支承ブラケット11を固定するためには、保持ア
ングル12が働く。この保持アングル12の1つの固定
脚19は、Dコラム18の内壁面20に配置され、別の
保持脚21はDコラム18の外壁面22に配置されてい
る。
【0025】支承ピン17はジョイントとして構成され
ていてもよく、この場合ピンは、相応に形成された支承
シェルの間に配置されるボールを備えている。このボー
ルジョイントは別の構成を有することも可能である。そ
れというのは、ピンヒンジ(Bolzenscharnier)では、
保持装置の重量によって、ボールジョイントによって回
避される強制的な運動(Verzwaengung)が発生し得るか
らである。
【0026】固定脚19はDコラム18における開口2
3を通して差し込まれ、外側から、支承ブラケット11
の突出するアーム24と結合され、この場合保持アング
ル12はねじを用いて、Dコラム18の壁と直接的に結
合される。
【0027】支承ブラケット11の突出するアーム24
は、車体のDコラム18とリヤフラップ26との間にお
けるサイド継ぎ目25内に設けられていて、これによっ
て極めて広範囲にわたって覆われていて、有利にはスペ
ースを節減して配置されている。
【0028】図6における支承装置5の前組立て状態及
び図2における組立て状態から分かるように、支承ブラ
ケット11は、差込み可能に形成されたカバーエレメン
ト13によって取り囲まれる。
【0029】下側の支承装置6は有利には、壁領域27
においてDコラム18に結合される支承ブラケット28
と、保持アーム4に固定されるヒンジエレメント29と
から成っている。ヒンジエレメント29はピン36を介
して支承ブラケット28と結合される。
【0030】支承ブラケット28は、互いに間隔をおい
てリヤプレート30に配置されていてピン孔33を備え
た支承プレート31,32を有している。両支承プレー
ト31,32の間には滑りブシュ34,35に、エレメ
ント29のヒンジレバー43が装着可能である。
【0031】図9に詳しく示されているように、リヤプ
レート30はねじ38を用いて車体のDコラム18と結
合される。支承ブラケット28とヒンジエレメント29
との間にはガスばね40が配置されており、このガスば
ね40は、一方ではブラケット28の突出したレバー4
1に懸吊され、かつ他方では突出したヒンジレバー43
においてヒンジエレメント29の受容部57に懸吊され
ている。ガスばね40は固定位置Iと解放位置IIとに
おいて、鉛直な旋回軸線7に対して間隔a及び間隔bを
おいて位置する作用方向を有している。これによって一
方では固定位置の終端位置及び解放位置IIの終端位置
において支持作用が得られ、かつ他方では、死点通過後
における一方の位置から他方の位置への旋回時に力の助
成が行われる。
【0032】図8に示されているように、下側の支承装
置6はバンパ46の切欠き45に挿入され、この切欠き
45は目隠しもしくはカバー(Blende)47によって覆
われ、このカバー47にはヒンジエレメント29が埋め
込まれて配置される。
【0033】保持アーム3,4とは反対の側において、
車輪保持体2のフレーム9には、突出したアーム50
(図11)が設けられており、このアーム50はボック
ス状の保持エレメント51内において、保持アーム4に
固定された支持部材52を介して所定位置に保持され
る。この保持エレメント51は衝撃吸収横ビーム53と
結合されている。差し込まれた支持部材52を係止する
ためには、例えば回転ラッチ錠(Drehfallenschloss)
54が働き、この回転ラッチ錠54は支持部材52のピ
ン55を固定位置Iにおいて固定する。操作手段を介し
てロック解除が可能である。
【0034】さらに、解放位置IIにおける保持装置1
の固定のために、つまりリヤフラップを自由旋回させる
ために開放旋回させられた位置において保持装置1を固
定するために、ヒンジエレメント29の係止溝60に係
合するロックエレメントVが設けられている。このロッ
クエレメントVは有利には、回転可能なピン65におけ
るレバー61から成っている(図10)。ピン65は、
レバー61を解放するために係止溝60から旋回可能で
あるので、保持装置1は解放位置IIから固定位置Iに
戻り旋回可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】予備車輪用の保持装置を示す斜視図である。
【図2】保持装置の上側及び下側の支承装置を鉛直方向
で断面して示す図である。
【図3】保持アングル、支承ブラケット及びカバーエレ
メントを備えた上側の支承装置を分解して示す図であ
る。
【図4】支承ブラケット、ヒンジエレメント、カバー及
びガスばねを備えた下側の支承装置を分解して示す図で
ある。
【図5】保持アングルと共にDコラムを示す斜視図であ
る。
【図6】支承ブラケット及びカバーエレメントと共にD
コラムを示す斜視図である。
【図7】上側の支承装置の領域におけるDコラムを保持
アングル及び支承ブラケットと共に水平方向で断面して
示す図である。
【図8】下側の支承装置を支承ブラケットのヒンジエレ
メント及びカバーと共に示す図である。
【図9】Dコラムに固定される下側の支承装置を示す図
である。
【図10】固定位置においては実線でかつ解放位置では
一点鎖線で示されているヒンジエレメントと共に、下側
の支承装置を水平方向で断面して示す図である。
【図11】保持エレメントを支持部材と共に水平方向で
断面して示す図である。
【図12】保持エレメントを回転ラッチ錠と共に示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 保持装置、 2 車輪保持体、 3,4 保持アー
ム、 5,6 支承装置、 7 旋回軸線、 9 支持
装置、 10 管フレーム、 11 支承ブラケット、
12 保持アングル、 13 カバーエレメント、
14,15 支承プレート、 16 孔、 17 支承
ピン、 18 Dコラム、 19 固定脚、 20 内
壁面、 21 保持脚、 22 外壁面、 23 開
口、 24アーム、 25 サイド継ぎ目、 26 リ
ヤフラップ、 28 支承ブラケット、 29 ヒンジ
エレメント、 30 リヤプレート、 31,32 支
承プレート、 33 ピン孔、 34,35 滑りブシ
ュ、 36 ピン、 38ねじ、 40 ガスばね、
41 レバー、 43 ヒンジレバー、 45切欠き、
46 バンパ、 47 カバー、 50 アーム、
51 保持エレメント、 52 支持部材、 53 衝
撃吸収横ビーム、 54 回転ラッチ錠、 55 ピ
ン、 57 受容部、 60 係止溝、 61 レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴィルフリート エーベルレ ドイツ連邦共和国 エヒンゲン アルテ ブンデスシュトラーセ 26 (72)発明者 リューディガー ヤーン ドイツ連邦共和国 レオンベルク オーベ レ トーアシュトラーセ 12 (72)発明者 オリヴァー ベニルシュケ ドイツ連邦共和国 レオンベルク クレム スシュトラーセ 37

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の予備車輪用の保持装置であっ
    て、該保持装置が、旋回可能なリヤフラップの外側に配
    置されていて、保持アームに保持された車輪保持体を有
    しており、該車輪保持体が、支承装置を介して車体に旋
    回可能に保持されている形式のものにおいて、保持装置
    (1)が、車輪保持体(2)から突出していて互いに間
    隔をおいて位置している保持アーム(3,4)を有して
    おり、該保持アーム(3,4)が端部側において、車体
    に保持された支承装置(5,6)と結合されていて、リ
    ヤフラップの旋回軸とは無関係に配置された鉛直方向に
    延びる旋回軸線(7)を形成しており、車輪保持体
    (2)が該旋回軸線(7)を中心にして車両後部におけ
    る固定位置(I)に向かって接近旋回可能であり、かつ
    支持部材(52)を介して衝撃吸収横ビーム(53)に
    おける保持エレメント(51)に保持されていて、しか
    も解放位置(II)ではリヤフラップから自由に旋回可
    能に配置されていることを特徴とする、自動車の予備車
    輪用の保持装置。
  2. 【請求項2】 車輪保持体(2)が、予備車輪を受容す
    るために形成されたシェル体(10)を有しており、該
    シェル体(10)が、成形されたフレーム(9)によっ
    て取り囲まれていて、保持アーム(3,4)が、該フレ
    ーム(9)の上側及び下側の縁部のほぼ延長線上を延び
    ており、支持部材(52)が、下側の保持アーム(4)
    とは反対側に位置している別の保持アーム(50)に保
    持される、請求項1記載の保持装置。
  3. 【請求項3】 上側の支承装置(5)が、ヒンジピン
    (17)によって形成された鉛直方向の旋回軸線(7)
    のためのピン孔(16)を備えた支承ブラケット(1
    1)を有しており、該支承ブラケット(11)が、車体
    においてリヤフラップ(26)のサイド継ぎ目(25)
    内に配置されていて、保持アングル(12)を介して車
    体のコラム(18)と結合されており、ピン孔(16)
    が該コラム(18)のリヤ側の外側面に沿って延びてい
    る、請求項1又は2記載の保持装置。
  4. 【請求項4】 保持アングル(12)が支承ブラケット
    (11)のための固定脚(19)で、コラム(18)の
    内壁面(20)に固定され、かつ別の保持脚(21)が
    コラム(18)の外壁面(22)に固定されている、請
    求項1又は3記載の保持装置。
  5. 【請求項5】 支承ブラケット(11)が、保持アング
    ル(12)の固定脚(19)に対応して配置された突出
    するアーム(24)を有しており、該アーム(24)
    に、横断面U字形に形成された支承セグメントが接続さ
    れており、該支承セグメントが、互いに上下に配置され
    た支承プレート(14,15)を有していて、該支承プ
    レート(14,15)にピン孔(16)が配置されてお
    り、支承ブラケット(11)がその背側(R)で、車体
    コラム(18)の外壁面に形状正確に接触する、請求項
    1、3及び4のうちのいずれか1項記載の保持装置。
  6. 【請求項6】 車体コラム(18)が、保持アングル
    (12)の固定脚(19)の内側への配置のために、貫
    通開口(23)を有している、請求項1から5までのい
    ずれか1項記載の保持装置。
  7. 【請求項7】 支承ブラケット(11)が、差込み可能
    なカバーエレメント(13)によって取り囲まれてい
    て、該カバーエレメント(13)が、保持アーム(4)
    のための開口(A)を有していて、背側の端面でコラム
    (18)の壁面に密に接続している、請求項1から6ま
    でのいずれか1項記載の保持装置。
  8. 【請求項8】 下側の支承装置(6)が、車体と結合さ
    れた支承ブラケット(28)と、保持アーム(4)に固
    定されたヒンジエレメント(29)とを有しており、支
    承ブラケット(28)が、背側の固定プレート(30)
    と、該固定プレート(30)に接続していて互いに間隔
    をおいて配置されたブラケットプレート(31,32)
    とを有しており、該ブラケットプレート(31,32)
    が、鉛直方向の旋回軸線(7)のためのピン孔(33)
    を備えており、ブラケットプレート(31,32)の間
    において、挿入可能なヒンジレバー(43)が、ヒンジ
    ピン(36)の滑りスリーブ(34,35)に旋回可能
    に保持されている、請求項1から7までのいずれか1項
    記載の保持装置。
  9. 【請求項9】 支承ブラケット(28)とヒンジエレメ
    ント(29)との間に、ガスばね(40)が配置されて
    おり、ガスばね(40)が一方では支承ブラケット(2
    8)の突出したレバー(41)に枢着され、かつ他方で
    はヒンジレバー(43)における受容部(55)に枢着
    されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の
    保持装置。
  10. 【請求項10】 ガスばね(40)が車輪保持体(2)
    の固定位置(I)において、レバーアーム(a)を備え
    た最大の閉鎖モーメントを有しており、解放位置(I
    I)に向かっての車輪保持体(2)の旋回運動時に、死
    点位置の通過後に、レバーアーム(b)を備えた最大の
    旋回モーメントを有している、請求項9記載の保持装
    置。
  11. 【請求項11】 下側の支承装置(6)がバンパ(4
    6)の切欠き(45)内に配置されており、該切欠き
    (45)内にカバー(47)が配置されていて、該カバ
    ー(47)内にヒンジエレメント(29)が外側から挿
    入可能に埋め込まれる、請求項1から10までのいずれ
    か1項記載の保持装置。
  12. 【請求項12】 衝撃吸収横ビーム(53)にボックス
    状の保持エレメント(51)が結合されていて、該保持
    エレメント(51)内に、車輪保持体(2)の支持部材
    (52)が固定位置(I)において保持されるように差
    込み可能である、請求項1から11までのいずれか1項
    記載の保持装置。
  13. 【請求項13】 保持エレメント(51)に回転ラッチ
    錠(54)が配置されていて、該回転ラッチ錠(54)
    が支持部材(52)のピン(55)と係合していて、回
    転ラッチ錠(54)が操作手段を介して施錠可能及び/
    又は解錠可能である、請求項1から12までのいずれか
    1項記載の保持装置。
  14. 【請求項14】 上側の支承装置(5)のヒンジピン
    (17)がヒンジエレメントから成っており、該ヒンジ
    エレメントが、ピン(17)に球区分を有していて、該
    球区分が支承ブラケット(11)の対応する支承シェル
    内に保持される、請求項1から13までのいずれか1項
    記載の保持装置。
  15. 【請求項15】 ヒンジエレメント(29)が端部側に
    係止溝(60)を有しており、該係止溝(60)が解放
    位置(II)において、移動可能なロックエレメント
    (61)によって後ろから係合され、車輪保持体(2)
    を備えたヒンジエレメント(29)を解放位置(II)
    から固定位置(I)に旋回させるためにロック解除可能
    に構成されている、請求項1から14までのいずれか1
    項記載の保持装置。
  16. 【請求項16】 ロックエレメント(V)が、ピン(6
    5)における旋回可能なレバー(61)から成ってい
    て、該レバー(61)がその自由端部で係止溝(60)
    に係合する、請求項15記載の保持装置。
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