JP2002178826A - 自動車用前照灯 - Google Patents

自動車用前照灯

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JP2002178826A
JP2002178826A JP2000380133A JP2000380133A JP2002178826A JP 2002178826 A JP2002178826 A JP 2002178826A JP 2000380133 A JP2000380133 A JP 2000380133A JP 2000380133 A JP2000380133 A JP 2000380133A JP 2002178826 A JP2002178826 A JP 2002178826A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エイミング支点配設間距離を短くすること
で、エイミング支点周辺部における剛性強度不足を回避
する自動車用前照灯の提供。 【解決手段】 放電バルブ25を挿着したリフレクター
ユニット20をエイミング機構30によってランプボデ
ィ10に対し傾動調整可能に支持し、ランプボディ下面
壁10aの内側にバラストカバー50を収着して、バラ
スト回路ユニット40を収容するためのバラスト収容室
Bを画成し、バラストカバー50とリフレクターユニッ
ト20間に、エイミング機構のエイミング支点(玉継手
32)を設ける。エイミング支点を介装する部材間の距
離、即ちエイミング支点配設間距離が、ランプボディ背
面壁10bとリフレクターユニット20間にエイミング
支点を設ける従来構造に比べて短いので、玉継手32の
玉部33aを支持するためにリフレクターユニット20
側に形成する脚27の長さがそれだけ短く、エイミング
支点周辺部(脚27)の剛性強度がそれだけ向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電バルブを挿着した
リフレクターがエイミング機構によってランプボディに
対し傾動調整可能に支持されたリフレクター可動型の自
動車用前照灯に係わり、特に放電バルブに安定した放電
を継続させるためのバラスト回路ユニットがランプボデ
ィ内に収容されている自動車用前照灯に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の前照灯は、図8,9に示
すように、左右一対のリフレクター3,4を一体化した
リフレクターユニット2がランプボディ1内に収容さ
れ、一方のリフレクター3には放電バルブ5が、他方の
リフレター4には白熱バルブ6がそれぞれ挿着され、リ
フレクターユニット2とランプボディ背面壁1a間に
は、1個のエイミング支点aと2本のエイミングスクリ
ューb,cから構成されたエイミング機構Eが介装され
て、リフレクターユニット2がランプボディ1に対し傾
動調整可能に設けられている。符号Lx1,Ly1は、
リフレクターユニット2の水平傾動軸,垂直傾動軸、符
号8は前面レンズを示す。
【0003】エイミング支点aは、左右方向エイミング
スクリューcの僅かな回動でリフレクターユニット2を
大きく傾動できる(大きな光軸調整量が確保できる)よ
うに、左右のリフレクター3,4間に配置されている。
【0004】符号7は、放電バルブ5に安定した放電を
継続させるためのバラスト回路ユニットで、ランプボデ
ィ下面壁1bの内側に配置されており、バラスト回路ユ
ニット7から導出する出力コード7aは、放電バルブ5
の後端部に接続されている。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】しかし、エイミング支
点aが配置されるリフレクターユニット2と、ランプボ
ディ背面壁1a間には、リフレクター3,4の湾曲形状
に起因した前後に大きな隙が形成されている。このた
め、エイミング支点配設間距離Dが大きい場所にエイミ
ング支点を設けるには、例えば従来技術として図示(図
9参照)するように、大きく突出する脚2aをリフレク
ターユニット2側に形成し、この脚2aとランプボディ
背面壁1aとの間に、ユニバーサルジョイントを構成す
る玉継手構造のエイミング支点aを設ける等、長い脚の
先端部にエイミング支点を設ける必要があった。
【0006】このため、従来技術では、リフレクターユ
ニット2側の重量が、長い脚2aに負荷として作用し、
エイミング支点a周辺部の剛性強度(図では、脚2aの
剛性強度)が不足するという問題があった。
【0007】そこで、発明者は、エイミング支点a周辺
の剛性強度の低下を避けるには、エイミング支点を支持
する脚2aの長さを短くすればよい、と考えた。また、
ランプボディ下面壁1bには、何らかの形態でバラスト
回路ユニット7を固定する必要があり、バラストカバー
によって、回路ユニット7を収容するためのバラスト収
容室を画成する方法が考えられる。そこで、ランプボデ
ィ内下部にバラスト収容室を画成するためのバラストカ
バーを収着し、このバラストカバーとリフレクターユニ
ットとの間にエイミング支点を介装するようにすれば、
エイミング支点を支持する脚2aの長さは短くなって、
脚2aの剛性強度の低下も避けられる、と考えて、本発
明を提案するに至ったものである。
【0008】本発明は、前記従来技術の問題点および前
記した発明者の知見に基づいてなされたもので、その目
的は、エイミング支点配設間距離を短くすることで、エ
イミング支点周辺部における剛性強度不足を回避できる
自動車用前照灯を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、請求項1に係わる自動車用前照灯において
は、放電バルブを挿着したリフレクターがランプボディ
内に配置され、前記放電バルブに安定した放電を継続さ
せるためのバラスト回路ユニットが前記ランプボディ内
下部に配置され、前記ランプボディとリフレクター間に
介装されたエイミング機構によって、前記リフレクター
がランプボディに対し傾動調整可能に支持された自動車
用前照灯において、前記ランプボディ下面壁の内側に、
前記バラスト回路ユニット収容用のバラスト収容室を画
成するためのバラストカバーを取着し、前記バラストカ
バーと前記リフレクター間に前記エイミング機構のエイ
ミング支点を設けるように構成した。(作用)バラスト
カバーをランプボディ下面壁に取着することで、ランプ
ボディ内下部にバラスト収容室が形成される。
【0010】ランプボディ下面壁の内側に取着されたバ
ラストカバーとリフレクターとの間にエイミング支点が
設けられているため、エイミング支点を介装する部材間
の距離、即ちエイミング支点配設間距離が、従来構造
(ランプボディ背面壁とリフレクター間にエイミング支
点を設ける場合)に比べて、短い。これにより、玉継手
等のエイミング支点構成部材を支持するために、バラス
トカバーおよびリフレクター側にそれぞれ形成する脚
は、従来構造に比べて短くなって、エイミング支点周辺
部の剛性強度がそれだけ向上する。
【0011】請求項2に係わる自動車用前照灯において
は、左右一対のリフレクターを一体化したリフレクター
ユニットがランプボディ内に配置され、前記リフレクタ
ーの少なくとも一方に挿着した放電バルブに安定した放
電を継続させるためのバラスト回路ユニットが前記ラン
プボディ内下部に配置され、前記ランプボディとリフレ
クターユニット間に介装されたエイミング機構によっ
て、前記リフレクターユニットがランプボディに対し傾
動調整可能に支持された自動車用前照灯において、前記
ランプボディ下面壁の内側に、前記バラスト回路ユニッ
ト収容用のバラスト収容室を画成するためのバラストカ
バーを取着し、前記バラストカバーと前記リフレクター
ユニット間に前記エイミング機構のエイミング支点を設
けるように構成した。 (作用)バラストカバーをランプボディ下面壁に取着す
ることで、ランプボディ内下部にバラスト収容室が形成
される。
【0012】ランプボディ下面壁の内側に取着されたバ
ラストカバーとリフレクターユニットとの間にエイミン
グ支点が設けられているため、エイミング支点を介装す
る部材間の距離、即ちエイミング支点配設間距離が、従
来構造(ランプボディ背面壁とリフレクターユニット間
にエイミング支点を設ける場合)に比べて、短い。これ
により、玉継手等のエイミング支点構成部材を支持する
ために、バラストカバー側およびリフレクターユニット
側にそれぞれ形成する脚は、従来構造に比べて短くなっ
て、エイミング支点周辺部の剛性強度がそれだけ向上す
る。
【0013】請求項3においては、請求項2に記載の自
動車用前照灯において、前記エイミング支点を、前記リ
フレクターユニットの左右のリフレクター間に配置する
ようにした。 (作用)エイミング支点と左右エイミングスクリューを
リフレクターユニットの左右方向端縁部に設ける場合に
比べて、エイミング支点と左右エイミングスクリュー間
の距離が短く、左右エイミングスクリューの僅かな回動
量に対してリフレクターユニットの大きな傾動量が得ら
れる。
【0014】請求項4においては、請求項1〜3のいず
れかに記載の自動車用前照灯において、前記エイミング
支点を、前記バラストカバーに一体成形した玉受け部
と、前記リフレクターまたはリフレクターユニット側に
延出形成した脚に設けて、前記玉受け部に支承される玉
部とから構成するとともに、前記玉受け部に前記玉部係
脱用の上方開口部を設けるようにした。(作用)玉受け
部における玉部係脱用の上方開口部の上方から、玉部を
下方に押圧することで、玉部が玉受け部に係合し、玉受
け部に係合する玉部を上方に引っ張ることで、玉部が玉
受け部から逸脱する。
【0015】請求項5においては、請求項1〜4のいず
れかに記載の自動車用前照灯において、前記バラストカ
バーに、傾動するリフレクターまたはリフレクターユニ
ットとの干渉を避けるための切り欠きを設けるようにし
た。 (作用)バラストカバーに設けた切り欠きにカバーと干
渉しないので、バラストカバーをそれだけリフレクター
またはリフレクターユニットに接近して形成できる。
【0016】請求項6においては、請求項1〜5のいず
れかに記載の自動車用前照灯において、前記バラストカ
バーの前縁下端部に、後方に延びる舌片状延出部を形成
するとともに、バラストカバーの上面壁に、前後貫通孔
を設けたねじ止め用ブラケットを延出形成し、一方、前
記ランプボディ下面壁に、前記舌片状延出部がスライド
係合できる係合溝を設け、前記舌片状延出部を前記係合
溝に係合し、前記ねじ止め用ブラケットを前記ランプボ
ディにねじ締結することで、前記バラストカバーをラン
プボディ下面壁に位置決め固定するように構成した。 (作用)ランプボディの前方から、バラストカバー前縁
下端部の舌片状延出部をランプボディ下面壁の係合溝に
スライド係合させると、バラストカバー上面壁のねじ止
め用ブラケットがランプボディ側対応部に当接した形態
となるので、ねじ止め用ブラケットの貫通孔にねじを配
することで、簡単にバラストカバーをランプボディ下面
壁に固定できる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】図1〜図7は本発明の一実施例である自動
車用前照灯を示すもので、本発明をリフレクター可動型
の前照灯に適用した実施例である。図1は同前照灯の正
面図、図2は同前照灯の水平断面図(図1に示す線II−
IIに沿う断面図)、図3は同前照灯の縦断面図(図1に
示す線III −III に沿う断面図)、図4は同前照灯の縦
断面図(図1に示す線IV−IVに沿う断面図)、図5
は同前照灯のエイミング支点配設位置における拡大水平
断面図(図1に示す線V−Vに沿う断面図)、図6はラ
ンプボディおよびバラストカバーの分解斜視図、図7は
エイミング支点である玉継手を構成する玉受け部の拡大
斜視図である。
【0019】これらの図において、符号10は、車体の
前方から側方にかけての領域に対応する前面が開口する
容器状の合成樹脂製ランプボディで、ランプボディ10
の略矩形状の前面開口部に湾曲する前面レンズ12が組
付けられて、ランプボディ10と前面レンズ12とによ
って灯室空間が形成されている。そしてこの灯室空間内
には、すれ違いビームおよび走行ビーム形成用の第1の
リフレクター21と走行ビーム形成用の第2のリフレク
ター22を左右に所定距離間して一体化したリフレクタ
ーユニット20が収容されている。
【0020】リフレクター21,22の後頂部には、バ
ルブ挿着孔23,24が形成され、バルブ挿着孔23,
24には、光源である放電バルブ25,ハロゲンバルブ
26が挿着されている。放電バルブ25の後端部には、
リフレクターユニット20の下方に配置されたバラスト
回路ユニット40から延びる出力コード42(図2参
照)がコネクタ43を介して接続されている。バラスト
回路ユニット40は、放電バルブ25に安定した放電を
継続させるためのもので、図3,4に示すように、ラン
プボディ下面壁10aの内側に沿って形成されたバラス
ト収容室B内に収容固定されている。
【0021】符号25aは、放電バルブ25の前方に設
けられて、バルブ25の発光部からリフレクター21の
所定の有効反射面以外の領域に向かう光を遮光して、所
定の配光の形成に寄与するとともに、直射光が前面レン
ズ12から出射されることを防ぐシェードである。
【0022】リフレクターユニット20は、1個の玉継
手32と2本のエイミングスクリュー34,36(上下
エイミングスクリュー34,左右エイミングスクリュー
36)とからなるエイミング機構30によって、ランプ
ボディ10に対し上下左右方向に傾動できるように支持
されており、エイミングスクリュー34,36を回動操
作することで、リフレクターユニット20が水平軸L
x,垂直軸Ly回りにそれぞれ傾動できる構造となって
いる。
【0023】即ち、玉継手32は、図4に示すように、
リフレクターユニット20のリフレクター21,22間
領域下部に延出形成された脚27の先端に固設された玉
部33aが、ランプボディ下面壁10aの内側に形成さ
れたバラスト収容室B上に設けられた玉受部33bに支
承された構造で、リフレクターユニット20(リフレク
ター21,22)のエイミング支点を構成している。
【0024】またエイミングスクリュー34,36は、
図4,5に示すように、ランプボディ10の背面壁10
bそれぞれに設けられたスクリュー挿通孔に回転可能に
支承されるとともに、ランプボディ背面壁10bを前後
に貫通して前方に延出しており、スクリュー34,36
の前端部には、リフレクターユニット20に延出形成さ
れたブラケット28,29に嵌着するナット35,37
が螺合した構造となっている。
【0025】そして玉継手32とエイミングスクリュー
34,36とは、図1に示されるように、正面視して直
交するように配置されており、エイミングスクリュー3
4,36を回動操作すると、ナット35,37がエイミ
ングスクリュー34,36に沿って進退し、リフレクタ
ーユニット20(リフレクター21,22)が水平軸L
x(玉継手32とナット37を通る軸),垂直軸Ly
(玉継手32とナット35を通る軸)周りにそれぞれ傾
動して、リフレクター21,22の光軸L1 ,L2 を上
下左右方向に傾動調整できる。
【0026】図4における符号38は、オートレベリン
グ用のアクチュエータで、アクチュエータケース38a
内には、上下エイミングスクリュー34を回転駆動させ
る駆動モータ39が設けられている。このオートレベリ
ング用のアクチュエータ38は、例えば、自動車の車体
の前後軸の傾斜を検出する傾斜センサの出力(傾斜角)
に応じて、路面に対する前照灯の光軸の傾斜が常に一定
となるようにモータ39の駆動を制御することで、上下
エイミングスクリュー34を回動制御して、リフレクタ
ーユニット20(リフレクター21,22)を水平軸L
x周りに傾動調整する。
【0027】このように、本実施例では、ランプボディ
背面壁10bの前方に設けられたバラスト収容室Bの上
面壁とリフレクターユニット20との間にエイミング支
点である玉継手32が設けられているため、玉継手32
を介装する部材間の距離、即ち、エイミング支点配設間
距離が、ランプボディ背面壁10bとリフレクターユニ
ット20間にエイミング支点を設ける場合に比べて、短
くなる。このため、玉継手32の玉部33aを設けるた
めにリフレクターユニット20側に形成した脚27は、
ランプボディ背面壁10bとリフレクターユニット20
間にエイミング支点を設ける場合に比べて短くなって、
エイミング支点周辺部である脚27の剛性強度がそれだ
け向上したものとなっている。
【0028】符号50は、ランプボディ下面壁10aの
内側に取着一体化された合成樹脂製のバラストカバー
で、ランプボディ下面壁10aと協働してバラスト収容
室Bを形成している。バラスト収容室Bを画成するバラ
ストカバー50は、図6に示すように、左右一対の側面
壁51,51を有する縦断面L字型で、バラスト回路ユ
ニット40全体を覆うことができる枠形状に形成されて
いる。
【0029】バラストカバー50の内側には、縦方向に
延びるリブ50a(図3参照)が左右方向所定間隔に設
けられており、また、バラスト収容室Bの後方に開口す
る開口部70には、図3,4,6に示すように、蓋71
が収着されるが、この蓋71にも縦リブ71aが一体に
形成されている、そして、バラストカバー50がランプ
ボディ下面壁10aの内側に取着一体化されてバラスト
収容室Bが形成された形態において、バラスト回路ユニ
ット40は、バラストカバー50のリブ50aと蓋71
の縦リブ71aとランプボディ下面壁10a間に挟持さ
れて、バラスト収容室B内にがたつかないように保持さ
れる。
【0030】バラストカバー50の前縁下端部には、図
4に示すように、後方に延びる舌片状延出部52が延出
形成され、バラストカバー上面壁53の後端側には、前
後貫通孔55を設けたねじ止め用ブラケット54が上方
に延出形成されている。
【0031】一方、ランプボディ下面壁10aは、リフ
レクターユニット20の下方にバラスト回路ユニット4
0収容用の十分なスペースを確保できるように、一部の
領域が下方に膨出する形状に形成されている。即ち、ラ
ンプボディ下面壁10aには、図3,4に示すように、
その前縁領域10a1がランプボディ前面開口部から奥
に向かって下向きに傾斜して水平領域10a2に連なる
ことで、リフレクターユニット20の幅にほぼ対応する
大きさの膨出部11(図1参照)が形成されている。
【0032】また、膨出部11の内側においてほぼ垂直
に起立し左右に対向する内側壁11a,11b(図6参
照)は、バラストカバー50の左右の側面壁51,51
に対応する位置に形成されて、バラストカバー50を左
右方向に位置決めする。
【0033】また、膨出部11内側の内側壁11a,1
1bで挟まれた領域に臨むランプボディ背面壁10bに
は、前記したように、バラスト収容室Bに連通する開口
部70が形成され、この開口部70を介してバラスト回
路ユニット40を出し入れできる。この開口部70の周
縁には、バラストカバー50側のねじ止め用ブラケット
54が当接できるボス72が設けられ、それぞれのボス
72には、ねじ孔73が設けられている。ボス72は、
バラストカバー50側のブラケット54に当接して、バ
ラストカバー50を前後方向に位置決めする。また、バ
ラストカバー50側のブラケット54がボス72にねじ
74で固定されることで、バラストカバー50は、上下
左右方向に位置決めされる。
【0034】また、ランプボディ下面壁10aにおける
内側壁11a,11bで挟まれた領域は、図6に示すよ
うに、前後に延びる幅広の凸リブ76と凹リブ77が左
右方向に連続する形状に形成されて、バラスト回路ユニ
ット40の重量負荷に対するランプボディ下面壁10a
の剛性強度が確保されている。さらに、バラスト回路ユ
ニット交換用の開口部70の周縁にも、ほぼ等間隔にリ
ブ78が設けられて、バラスト回路ユニット40の重量
負荷に対する開口部70周縁の剛性強度も確保されてい
る。
【0035】また、膨出部11内側における内側壁11
a,11bで挟まれた領域には、バラストカバー50の
舌片状延出部52がスライド係合できる係合溝60が設
けられている。係合溝60は、図4,6に示すように、
斜め下向きに後方に傾斜し、係合溝60の前縁部には、
バラストカバー50側の舌片状延出部52を掛止する一
対のフック62,62が設けられている。係合溝60
は、舌片状延出部52と係合して、バラストカバー50
を前後方向および上下方向に位置決めする。
【0036】そして、バラストカバー50をランプボデ
ィ10に取着するには、ランプボディ10の前方からラ
ンプボディ下面壁10a(膨出部11)に沿ってバラス
トカバー50を挿入し、バラストカバー50の舌片状延
出部52を係合溝60内にスライドさせて係合する。こ
のとき、ねじ止め用ブラケット54がランプボディ10
側のボス72に当接した形態となるので、ブラケット5
4をボス72にねじ締結すれば、バラストカバー50が
ランプボディ下面壁10aに位置決め固定一体化され
る。
【0037】また、ねじ止め用ブラケット54およびボ
ス72の端面は、図4に示すように、鉛直面に対し後傾
しており、ブラケット54をねじ締結する作業がし易
い。
【0038】また、バラストカバー50の上面には、図
7に拡大して示すように、エイミング支点である玉継手
32の玉受け部33bが設けられている。即ち、バラス
トカバー上面壁53には、球面82と一対の挟持片8
4,84で構成される玉受け部33bが一体成形されて
いる。球面82は、対向するV字型立壁状の一対の挟持
片84,84で囲まれた構造で、エイミング支点である
玉継手32の玉部33aは、一対の挟持片84,84の
掛止先端部84a,84aによって球面82に圧接され
かつ抜け止めされた状態に保持されることで、支承され
る。球面82は上方の円筒外周面83に連なって、玉受
け部33bの上方が開口されており、玉部33aを上方
から玉受け部33bに押し込んで、両者33a,33b
を係合させることも、両者33a,33bが係合する形
態から玉部33aを上方に引っ張って、玉受け部33b
から抜き出すことも可能である。
【0039】図4,6,7における符号57は、バラス
トカバー50前縁部に形成された切り欠きで、玉部33
aが設けられているリフレクターユニット20側の脚2
7に対応する位置に設けられており、エイミングにより
傾動するリフレクターユニット20(脚27)との干渉
を避けるためのものである。
【0040】図5,6における符号58は、バラストカ
バー上面壁53に形成された切り欠きで、開口部70か
らバラスト回路ユニット40を抜き出す際に、バラスト
回路ユニット40とともに出力コード42も抜き出せる
ように、コネクタ43を挿通できる大きさに形成されて
いる。
【0041】そして、リフレクターユニット20をラン
プボディ10に組み付けるには、まず、ランプボディ1
0にエイミングスクリュー34,36を組み付け、一
方、リフレクターユニット20の脚27,28,29に
は、玉部材(玉部33a),ナット35,37を装着し
ておく。そして、リフレクターユニット20をランプボ
ディ10内に入れて、玉部33aが玉受け部33bの開
口部に押し込まれるようにリフレクターユニット20を
動かして押圧すれば、玉部33aを玉受け部33bに簡
単に係合させることができる。次いで、エイミングスク
リュー34,36の先端にナット35,37を合わせ、
エイミングスクリュー34,36を回動し、エイミング
スクリュー34,36にナット35,37を螺合させ
る。これによって、リフレクターユニット20がエイミ
ング機構30を介してランプボディ10に組み付け一体
化された形態となる。
【0042】また、ランプボディ10に組み付けられて
いるリフレクターユニット20を外すには、リフレクタ
ーユニット20をランプボディ10に組み付ける場合の
手順と全く逆の要領で行えばよい。
【0043】符号18は、ランプボディ10の前面開口
部と前面レンズ12間に配設されて、リフレクターユニ
ット20(リフレクター21,22)とランプボディ1
0間の隙間を隠すように延在する矩形枠体形状のエクス
テンションリフレクターで、リフレクター21,22に
対応する開口部18a,18bが形成されている。エク
ステンションリフレクター18の表面には、リフレクタ
ー21,22と同様のアルミ蒸着処理が施されており、
ランプを前方から見たときに非点灯時の灯室内全体が奥
行きをもった金属色に見えて、外観体裁が良好となって
いる。
【0044】符号91,92は、ランプボディ背面壁1
0bのバルブ挿着孔23,24に臨む位置に設けられた
バルブ交換用の開口部で、開口部91には、バックカバ
ー93が装着され、開口部92には、ゴム製の防塵防水
カバー94が装着されている。
【0045】なお、前記した実施例では、リフレクター
ユニット20における一方のリフレクター21にのみ放
電バルブ25が挿着されていたが、他方のリフレクター
22にも放電バルブ25が挿着された構造であってもよ
い。
【0046】また、前記した実施例では、左右一対のリ
フレクター21,22を一体化したリフレクターユニッ
ト20がエイミング機構30によってランプボディ10
に対し傾動可能に支持されている前照灯について説明し
たが、第2の実施例として、放電バルブを挿着した単一
のリフレクターがエイミング機構によってランプボディ
に対し傾動可能に支持されている構造の前照灯にも同様
に適用できる。即ち、ランプボディ背面壁の前方に取着
されたバラストカバーとリフレクターとの間に、リフレ
クターを傾動可能に支持するエイミング機構のエイミン
グ支点を設けるように構成してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1および請求項2に係る自動車用前照灯によれば、エイ
ミング支点配設間距離が短くなって、エイミング支点周
辺部の剛性強度が向上するので、長期にわたり適正なエ
イミングが保証される。
【0048】請求項3によれば、左右エイミングスクリ
ューを僅かに回動するだけで光軸を左右に大きく傾動で
きるので、左右エイミングが容易となる。
【0049】請求項4によれば、玉部を玉受け部に対し
上下方向に押圧するようにリフレクターまたはリフレク
ターユニットを動かすだけで、玉部と玉受け部間の係脱
ができるので、リフレクターのランプボディへの組み付
けおよびランプボディからの分離が容易となる。
【0050】請求項5によれば、バラストカバーをリフ
レクターまたはリフレクターユニットに接近させて配置
できるので、バラスト収容室を設計する上でのレイアウ
トの自由度が高く、しかも前照灯のコンパクト化も達成
できる。
【0051】請求項6によれば、ランプボディの前方か
らランプボディ下面壁にバラストカバーを組み付けてね
じ固定することで、簡単にバラスト収容室を形成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動車用前照灯の正面
【図2】同前照灯の水平断面図(図1に示す線II−IIに
沿う断面図)
【図3】同前照灯の縦断面図(図1に示す線III −III
に沿う断面図)
【図4】同前照灯の縦断面図(図1に示す線IV−IV
に沿う断面図)
【図5】同前照灯のエイミング支点配設位置における拡
大水平断面図(図1に示す線V−Vに沿う断面図)
【図6】ランプボディおよびバラストカバーの分解斜視
【図7】エイミング支点である玉継手を構成する玉受け
部の拡大斜視図
【図8】従来の前照灯の正面図
【図9】同前照灯の縦断面図(図8に示す線IX-IX
に沿う断面図)
【符号の説明】
10 ランプボディ 10a ランプボディ下面壁 10b ランプボディ背面壁 11 ランプボディ下面壁の下方膨出部 20 リフレクターユニット 21 第1のリフレクター 22 第2のリフレクター 25 光源である放電バルブ 26 光源である白熱バルブ 27 玉継手の玉部を設けるための脚 28,29 ナット装着用の脚 30 エイミング機構 32 エイミング機構のエイミング支点である玉継手 33a 玉部 33b 玉受部 34 上下エイミングスクリュー 35 ナット 36 左右エイミングスクリュー 37 ナット 40 バラスト回路ユニット B バラスト収容室 50 バラスト収容室を画成するバラストカバー 52 舌片状延出部 55 貫通孔 54 ねじ止め用ブラケット 60 係合溝 70 バラスト回路ユニット挿脱用の開口部 74 締結ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21M 3/20 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電バルブを挿着したリフレクターがラ
    ンプボディ内に配置され、前記放電バルブに安定した放
    電を継続させるためのバラスト回路ユニットが前記ラン
    プボディ内下部に配置され、前記ランプボディとリフレ
    クター間に介装されたエイミング機構によって、前記リ
    フレクターがランプボディに対し傾動調整可能に支持さ
    れた自動車用前照灯において、 前記ランプボディ下面壁の内側には、前記バラスト回路
    ユニット収容用のバラスト収容室を画成するためのバラ
    ストカバーが取着され、前記バラストカバーと前記リフ
    レクターユニット間に前記エイミング機構のエイミング
    支点が設けられたことを特徴とする自動車用前照灯。
  2. 【請求項2】 左右一対のリフレクターを一体化したリ
    フレクターユニットがランプボディ内に配置され、前記
    リフレクターの少なくとも一方に挿着した放電バルブに
    安定した放電を継続させるためのバラスト回路ユニット
    が前記ランプボディ内下部に配置され、前記ランプボデ
    ィとリフレクターユニット間に介装されたエイミング機
    構によって、前記リフレクターユニットがランプボディ
    に対し傾動調整可能に支持された自動車用前照灯におい
    て、 前記ランプボディ下面壁の内側には、前記バラスト回路
    ユニット収容用のバラスト収容室を画成するためのバラ
    ストカバーが取着され、前記バラストカバーと前記リフ
    レクターユニット間に前記エイミング機構のエイミング
    支点が設けられたことを特徴とする自動車用前照灯。
  3. 【請求項3】 前記エイミング支点は、前記リフレクタ
    ーユニットの左右のリフレクター間に配置されたことを
    特徴とする請求項2に記載の自動車用前照灯。
  4. 【請求項4】 前記エイミング支点は、前記バラストカ
    バーに一体成形された玉受け部と、前記リフレクターま
    たはリフレクターユニット側に延出形成された脚に設け
    られて、前記玉受け部に支承される玉部とからなる玉継
    手で構成されるとともに、前記玉受け部には、前記玉部
    係脱用の上方開口部が設けられたことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の自動車用前照灯。
  5. 【請求項5】前記バラストカバーには、傾動するリフレ
    クターまたはリフレクターユニットとの干渉を避けるた
    めの切り欠きが設けられたことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の自動車用前照灯。
  6. 【請求項6】 前記バラストカバーの前縁下端部には、
    後方に延びる舌片状延出部が形成されるとともに、バラ
    ストカバーの上面壁には、前後貫通孔を設けたねじ止め
    用ブラケットが延出形成され、一方、前記ランプボディ
    下面壁には、前記舌片状延出部がスライド係合できる係
    合溝が設けられ、前記舌片状延出部を前記係合溝に係合
    し、前記ねじ止め用ブラケットを前記ランプボディにね
    じ締結することで、前記バラストカバーがランプボディ
    下面壁に位置決め固定されることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の自動車用前照灯。
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