JP2002178806A - 座席シート - Google Patents

座席シート

Info

Publication number
JP2002178806A
JP2002178806A JP2001311432A JP2001311432A JP2002178806A JP 2002178806 A JP2002178806 A JP 2002178806A JP 2001311432 A JP2001311432 A JP 2001311432A JP 2001311432 A JP2001311432 A JP 2001311432A JP 2002178806 A JP2002178806 A JP 2002178806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
input
side member
output
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001311432A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4162878B2 (ja
Inventor
Masahiro Kawai
正浩 川合
Masahiro Kurita
昌弘 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Shiroki Corp
Original Assignee
NTN Corp
Shiroki Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, Shiroki Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2001311432A priority Critical patent/JP4162878B2/ja
Publication of JP2002178806A publication Critical patent/JP2002178806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4162878B2 publication Critical patent/JP4162878B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの位置調整および位置保持と、操作部
材の位置復帰とを実現することができ、しかも構造が簡
単かつ小型・低コストであり、動作が円滑で、操作時の
騒音発生がない座席シート調整装置を備えた座席シート
を提供する。 【解決手段】 座席シート調整装置に組み込まれるクラ
ッチユニットにおいて、外輪1と内輪3との間に外輪1
からの入力トルクを内輪3に伝達する第1クラッチ部5
を配置すると共に、静止側の外輪4と出力軸2との間に
第2クラッチ部6を配置する。第2クラッチ部6は、二
つの屈曲部21aを有する断面略N型の板バネ21の弾
性力により、一対のローラ20を正逆両回転方向の楔空
間にそれぞれ押し込んで、出力軸2からの正逆方向の逆
入力トルクを外輪4との間でロックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の乗員室等
に装備される座席シートに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の着座シートのシート高
さ調整装置では、着座シートからの荷重(シート自重お
よび着座者の体重等)を支持するためのブレーキ部を出
力側機構に設け、該ブレーキ部の入力軸に操作部材から
正方向又は逆方向の入力トルクを入力することによって
着座シートの高さ調整を行うと共に、操作部材を開放し
た状態での着座シートの位置をブレーキ部で保持するこ
とによって上記の保持機能を実現している。この場合、
操作後の操作部材の位置もブレーキ部によって保持され
るので、操作部材としてノブ(円形状の握り)を使用
し、ノブの回転操作によってブレーキ部に入力トルクを
入力する構造にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のシート高さ調整
装置では、着座シートと車体との間の狭い間隔部に手を
入れてノブを回転操作する必要があり、操作上の不便さ
があると同時に、上記の間隔部を確保するために車体や
座席シートの設計に制約が生じるという問題点がある。
そして、この傾向は小型車になるほど顕著である。一
方、操作部材としてレバーを使用し、レバーとブレーキ
部との間にラチェット機構を設けて、レバーの揺動操作
によるトルク入力と、操作後のレバーの自動復帰とを可
能にしたものあるが、構造が複雑であり、また、レバー
復帰時にラチェット歯同士の噛合い音が発生するという
問題がある。
【0004】本発明の主目的は、シートの位置調整およ
び位置保持と、操作部材の位置復帰とを実現することが
でき、しかも構造が簡単かつ小型・低コストであり、動
作が円滑で、操作時の騒音発生がない座席シート調整装
置を備えた座席シートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、着座シートと、背もたれシートと、座席
シート調整装置とを有する座席シートにおいて、座席シ
ート調整装置は、その操作レバーと回動部材との間に介
装されるクラッチユニットを有し、クラッチユニット
は、前記操作レバーに結合される入力側部材と、前記回
動部材に連結される出力側部材と、入力側部材からの入
力トルクを出力側部材に伝達する制御部材と、回転が拘
束される静止側部材と、入力側部材と制御部材との間に
設けられ、入力側部材からの入力トルクを制御部材に伝
達する第1クラッチ部と、静止側部材と出力側部材との
間に設けられ、弾性部材の弾性力により、一対の係合子
を正逆両回転方向の楔空間にそれぞれ押し込んで、出力
側部材からの正逆方向の逆入力トルクを静止側部材との
間でロックする第2クラッチ部とを備え、第2クラッチ
部の弾性部材が、二つの屈曲部を有する板バネで形成さ
れている構成を提供する。
【0006】このように弾性部材として二つの屈曲部を
有する板バネを用いることにより、一つの屈曲部のみを
有する場合に比べて個々の屈曲部に撓みが分散されるた
め、第二クラッチのロックを解放する際の板バネの塑性
変形を防止でき、板バネの小型化、クラッチユニット、
ひいては座席シート調整装置の小型化が可能となる。ま
た、板バネであるからコイルバネのように互いに絡み合
うこともない。
【0007】具体的に板バネは、二つの屈曲部の一端同
士をつなぐ連結部と、両屈曲部の他端から延びる側板部
とを有するものとする。この場合、板バネは略断面N型
となって係合子間の狭いスペースにも配置可能となる。
【0008】この板バネを使用する場合、楔空間を形成
する出力側部材のカム面は、板バネの取付け部において
平坦面とすることができる。一つの屈曲部のみを有する
板バネの場合は、これをカム面に取付けるためにカム面
に取付け溝を形成する必要があるが、二つの屈曲部を有
する上記板バネは自立可能であるので、カム面を溝のな
い平坦面とすることができる。カム面の溝を省略するこ
とにより、溝加工の省略による出力側部材の加工工程の
簡略化が可能となり、また、溝付近での応力集中の問題
も回避することができる。
【0009】また、本発明は、着座シートと、背もたれ
シートと、座席シート調整装置とを有する座席シートに
おいて、座席シート調整装置は、その操作レバーと回動
部材との間に介装されるクラッチユニットを有し、クラ
ッチユニットは、前記操作レバーに結合される入力側部
材と、前記回動部材に連結される出力側部材と、入力側
部材からの入力トルクを出力側部材に伝達する制御部材
と、回転が拘束される静止側部材と、入力側部材と制御
部材との間に設けられ、入力側部材からの入力トルクを
制御部材に伝達する第1クラッチ部と、静止側部材と出
力側部材との間に設けられ、弾性部材の弾性力により、
一対の係合子を正逆両回転方向の楔空間にそれぞれ押し
込んで、出力側部材からの正逆方向の逆入力トルクを静
止側部材との間でロックする第2クラッチ部とを備え、
出力側部材が前記楔空間を形成するカム面を有し、出力
側部材のカム面が二つのテーパ面で凸状に形成されてい
る構成を提供する。
【0010】これにより、適正なストラト角を維持しつ
つ、係合子間に配置される弾性部材の収容スペース(バ
ネ空間)を円周方向に拡大することができるので、弾性
部材の設計自由度が向上する。従って、クラッチユニッ
ト、ひいては座席シート調整装置の小型化が容易とな
る。
【0011】カム面を形成するテーパ面の傾斜角は1°
以上5°以下の範囲が望ましい。
【0012】第2クラッチ部のストラト角は3°以上
4.5°以下の範囲が望ましい。ストラト角が4.5°
よりも大きいと、係合子が楔空間に噛み込みにくくなっ
てクラッチとしての機能が害され、一方、ストラト角が
3°よりも小さいと係合子が受ける面圧が高くなってト
ルク容量の低下を招く。
【0013】上記構成において、第1クラッチ部は、入
力側部材からの入力トルクに対して入力側部材と制御部
材とをロックするロック手段と、入力側部材が解放され
たときに入力側部材を入力トルクが入力される前の中立
位置に復帰させる復帰手段とを備えるものとすることが
できる。この構成によれば、出力側部材の位置調整後に
入力側部材を解放すると、入力側部材が復帰手段により
中立位置まで自動復帰するので、操作性が向上する。
【0014】ここでのロック手段には、楔係合力、凹凸
係合力、摩擦力、磁気力、電磁力、流体圧力、流体粘性
抵抗力、微粒子媒体などによって回転拘束力を与えるも
のが含まれるが、構造や制御機構の簡素化、動作の円滑
化、コストの面等から楔係合力によって回転拘束力を与
えるものが好ましい。具体的には、入力側部材と制御部
材との間に楔隙間を形成し、この楔隙間に対して係合子
を楔係合・離脱させることによって、ロック・空転を切
換える構成とするのが良い。この構成には、楔隙間を形
成するためのカム面を入力側部材又は制御部材に設けた
構成(係合子としてローラ、ボール等の円形断面のもの
を用いる。)、楔隙間を形成するためのカム面を係合子
に設けた構成(係合子として非円形断面のスプラグ等を
用いる。)が含まれる。
【0015】第2クラッチ部は、出力側部材からの逆入
力トルクに対して出力側部材と静止側部材とをロックす
るロック手段と、入力側部材からの入力トルクに対して
ロック手段によるロック状態を解除するロック解除手段
と、ロック手段によるロック状態が解除された状態のと
きに制御部材と出力側部材との間で入力トルクを伝達す
るトルク伝達手段とを備えた構成とすることができる。
この構成によれば、出力側部材の回転方向の位置調整を
入力側部材からの入力トルクの入力操作で行い、かつ、
調整後の出力側部材の位置を自動的に保持することがで
きるので、操作性が向上する。
【0016】上記の座席シート調整装置には、着座シー
トの高さを調整するシート高さ調整装置、背もたれシー
トの傾斜を調整するシート傾斜調整装置、着座シートの
前後位置を調整するシートスライド調整装置が含まれる
が、本発明は、着座シートのシート高さ調整装置に特に
好適である。この構成によれば、着座シートの高さ調整
を操作レバーの揺動操作によって行うことが可能になる
ので、従来装置に比べて操作上の利便性が増すと同時
に、車体や座席シートの設計自由度を高めることがで
き、特に小型車や大衆車のシート高さ調整装置に極めて
有用である。
【0017】上記のシート高さ調整装置は、着座シート
をスライド可動部材に対して昇降自在に支持する四節リ
ンク機構と、着座シートに回動自在に枢着され、四節リ
ンク機構にリンク部材を介して連結されるセクターギヤ
と、クラッチユニットの出力側部材に連結され、セクタ
ーギヤと噛合するピニオンギヤとを備えたものとするこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。
【0019】図1は、本発明の実施形態に係る座席シー
トのシート高さ調整装置(31:図19及び図20参
照)に組み込まれるクラッチユニットの全体構成を示し
ている。この実施形態のクラッチユニットは、入力側部
材としての外輪1と、出力側部材としての出力軸2と、
制御部材としての内輪3と、静止側部材としての外輪4
と、外輪1と内輪3との間に設けられた第1クラッチ部
5と、外輪4と出力軸2との間に設けられた第2クラッ
チ部6とを主要な要素として構成される。
【0020】図2は、入力側部材としての外輪1を示し
ている。外輪1の外周には、外径側に突出した複数(例
えば3つ)のリブ1aと、複数(例えば4つ)のリブ1
bと、複数(例えば2つ)のリブ1eと、1つ又は複数
のリブ1fが円周方向に所定間隔で形成される。リブ1
aの軸方向一端側部分は外輪1の一端から軸方向に突出
して、突出部1a2を形成する。また、3つのリブ1a
のうち何れか1つ、例えば同図で上側に位置するリブ1
aの外周に、このクラッチユニットを相手側部材に取付
ける際の方向識別に用いる識別マーク1a1が設けられ
ている。この実施形態において、識別マーク1a1は軸
方向溝の形態をなしている。これらリブ1a、1b、1
eおよび1fは、外輪1の外周に装着される操作レバー
(13:図8、図9参照)と回転方向に係合して、操作
レバー(13)の外輪1に対する相対回転を防止する。
【0021】リブ1bには、軸方向のねじ孔1b1が形
成される。操作レバー(13)の外輪1に対する軸方向
相対移動は、リブ1bのねじ穴1b1に操作レバー(1
3)をねじ結合することによって防止される。図9に示
すように、この実施形態では、右ハンドル車や左ハンド
ル車、車体や座席シートの設計等に応じて、クラッチユ
ニットおよび操作レバー(13)を座席シートの左右い
ずれの側にも配置可能とするため、外輪1を同図におけ
るY軸に対して左右対称形状にして、操作レバー(1
3)を左右いずれの向きにも装着できるようにしてい
る。この場合、操作レバー(13)の操作トルクは主に
180°対向した位置にある2つのリブ1bのねじ結合
部分に作用するので、これらの2つのリブ1bにのみね
じ穴1b1を形成し、残りの2つのリブ1bにはねじ穴
1b1を加工する際の下穴(貫通穴)をそのまま残して
おいても良い。これにより、ねじ穴加工の加工コストを
低減することができる。例えば、操作レバー(13)を
同図で右向きに装着する場合(実線)は、同図でY軸に
対して右方向に傾斜した傾斜線上に位置する2つのリブ
1bにねじ穴1b1を形成し、左方向に傾斜した傾斜線
上に位置する2つのリブ1bは下穴1b1’にする。操
作レバー(13)を同図で左向きに装着する場合(2点
鎖線)は、上記とは逆にする。勿論、4つのリブ1bに
全てねじ穴1b1を形成しても良い。
【0022】突出部1a2の内周には、後述する第1ク
ラッチ部(5)のセンタリングバネ(12:図11参
照)が収容される。また、突出部1a2が後述する外輪
(4:図5参照)のストッパ部(4a1)と回転方向に
係合することによって、外輪1の回動範囲が規制され
る。
【0023】外輪1の他端部内周には、内径側に延びた
鍔部1cが形成される。この鍔部1cは、後述する第1
クラッチ部(5)の保持器(11:図1、図10参照)
を軸方向の一方に抜け止め規制すると共に、外輪1の内
輪3に対する同軸性を保持する役割を持つ。また、外輪
1の内周には、複数(例えば10個)のカム面1dが円
周方向に等間隔で形成される。各カム面1dは、円周方
向中央部が深く、そこから円周方向両側に向かって傾斜
状に浅くなっている。
【0024】外輪1は、例えば、肌焼鋼、機械構造用炭
素鋼、軸受鋼等の鋼材から鍛造加工によって成形され、
浸炭焼入れ焼戻し、浸炭窒化焼入れ焼戻し、高周波焼入
れ焼戻し、ずぶ焼入れ焼戻し等の適宜の熱処理が施され
る。この実施形態では、外輪1を形成する鋼材として肌
焼鋼(例えばクロムモリブデン鋼SCM420)を使用
し、これに熱処理として浸炭焼入れ焼戻しを行って、少
なくともカム面1dにおける表層部の表面硬さを57〜
62HRCに調整している。ここで、HRCはロックウ
ェル硬さのCスケールを表している。尚、外輪1は、鋼
材の削出し品、鋼鈑(例えば冷間圧延鋼鈑)のプレス成
形品とすることもできる。
【0025】図3は、出力側部材としての出力軸2を示
している。出力軸2は、一端側にジャーナル部2a、中
央側に大径部2b、他端側に連結部2cを備えている。
ジャーナル部2aは、後述する内輪(3:図4参照)の
ラジアル軸受面(3a1)に挿入される。大径部2bの
外周には、複数(例えば8つ)のカム面2b1が円周方
向に等間隔で形成される。本実施形態では、各カム面2
b1は、例えば出力軸2の軸心を中心とする円に対して
弦をなす平坦面状に形成される。また、大径部2bの一
端側部分には軸方向の複数(例えば8つ)のピン孔2b
3が円周所定間隔に形成される。これらピン孔2b3に
は後述する内輪(3:図4参照)のピン(3b1)が挿
入される。また、大径部2bの他端側部分には環状凹部
2b4が形成される。この環状凹部2b4には後述する
摩擦部材(9:図7参照)が装着され、また、環状凹部
2b4の内周壁2b5は、後述する固定側板(7:図6
参照)のラジアル軸受面(7e2)に挿入されるジャー
ナル面になる。連結部2cには、他の回動部材を連結す
るための歯型2c1が形成される。
【0026】出力軸2は、例えば、肌焼鋼、機械構造用
炭素鋼、軸受鋼等の鋼材から鍛造加工によって成形さ
れ、浸炭焼入れ焼戻し、浸炭窒化焼入れ焼戻し、高周波
焼入れ焼戻し、ずぶ焼入れ焼戻し等の適宜の熱処理が施
される。この実施形態では、出力軸2を形成する鋼材と
して肌焼鋼(例えばクロムモリブデン鋼SCM420)
を使用し、これに熱処理として浸炭焼入れ焼戻しを行っ
て、表層部の表面硬さを57〜62HRCに調整してい
る。尚、出力軸2は、鋼材の削出し品とすることもでき
る。
【0027】図4は、制御部材としての内輪3を示して
いる。内輪3は、筒状部3aと、筒状部3aの一端から
外径側に延びたフランジ部3bと、フランジ部3bの外
径端から軸方向の一方に延びた複数(例えば8本)の柱
部3cとを主体として構成される。筒状部3aは、出力
軸2のジャーナル部2aに外挿され、かつ、外輪1の内
部に内挿される。筒状部3aの他端側部分の内周には、
出力軸2のジャーナル部2aをラジアル方向に支持する
ラジアル軸受面3a1が形成され、筒状部3aの他端側
部分の外周には、外輪1のカム面1dとの間に正逆両回
転方向に楔隙間を形成する円周面3a2が形成される。
フランジ部3bには、軸方向の一方に突出した複数(例
えば8つ)のピン3b1が円周方向に所定間隔で形成さ
れる。これらピン3b1は、出力軸2のピン孔2b3に
それぞれ挿入される。また、円周方向に隣接した柱部3
c間には、軸方向の一方に向かって開口したポケット3
c1が形成され、これらポケット3c1に後述する第2
クラッチ部(6:図15参照)のローラ(20)と板ば
ね(21)が収容される。ローラ(20)と板ばね(2
1)を、ポケット3c1の軸方向の開口部から該ポケッ
ト3c1内に組み入れることができるので、組立作業が
容易である。
【0028】内輪3は、例えば、肌焼鋼、機械構造用炭
素鋼、軸受鋼等の鋼材から鍛造加工によって成形され、
浸炭焼入れ焼戻し、浸炭窒化焼入れ焼戻し、高周波焼入
れ焼戻し、ずぶ焼入れ焼戻し等の適宜の熱処理が施され
る。この実施形態では、内輪3を形成する鋼材として肌
焼鋼(例えばクロムモリブデン鋼SCM420)を使用
し、これに熱処理として浸炭焼入れ焼戻しを行って、表
層部の表面硬さを57〜62HRCに調整している。
尚、内輪3は、鋼材の削出し品、鋼鈑(例えば冷間圧延
鋼鈑)のプレス成形品とすることもできる。
【0029】図5は、静止側部材としての外輪4を示し
ている。外輪4は、半径方向に延びたフランジ部4a
と、フランジ部4aの外径端から軸方向の一方に延びた
筒状部4cと、筒状部4cの一端から外径側に突出した
鍔部4dとを主体として構成される。フランジ部4aに
は、軸方向の他方に突出した複数(例えば3つ)のスト
ッパ部4a1が円周方向に所定間隔で配列形成される。
これらストッパ部4a1は、外輪1の突出部1a2と回
転方向に係合して、外輪1の回動範囲を規制する。ま
た、フランジ部4aには、軸方向の他方に突出した一対
の係止部4a2と、複数(例えば2つ)の装着部4a3
とが形成される。一対の係止部4a2の円周方向外側面
には、後述する第1クラッチ部(5)のセンタリングバ
ネ(12:図11参照)の係合部(12a1、12a
2)がそれぞれ係止される。また、装着部4a3の外周
には、センタリングバネ(12)の巻き部(12a)が
装着される。
【0030】筒状部4cの内周には、出力軸2のカム面
2b1との間に正逆両回転方向に楔隙間を形成する円周
面4c1が形成される。鍔部4dには、複数(例えば6
つ)の切欠き部4d1が円周方向に所定間隔で形成され
る。切欠き部4d1は、後述する固定側板(7)の加締
部(7c:図6参照)と適合する。
【0031】外輪4は、例えば、肌焼鋼、機械構造用炭
素鋼、軸受鋼等の鋼材から鍛造加工によって成形され、
浸炭焼入れ焼戻し、浸炭窒化焼入れ焼戻し、高周波焼入
れ焼戻し、ずぶ焼入れ焼戻し等の適宜の熱処理が施され
る。外輪4は形状的にプレス加工によって製作するのが
望ましく、これとの兼ね合いから外輪4素材としては浸
炭材が好ましい。この実施形態では、外輪4を形成する
鋼材として肌焼鋼(例えばクロムモリブデン鋼SCM4
20)を使用し、これに熱処理として浸炭焼入れ焼戻し
を行って、表層部の表面硬さを57〜62HRCに調整
している。尚、外輪4は、鋼材の削出し品、鋼鈑(例え
ば冷間圧延鋼鈑)のプレス成形品とすることもできる。
【0032】図6は、外輪4に固定される固定側板7を
示している。固定側板7は、半径方向に延びたフランジ
部7aと、フランジ部7aの外径端から外径側に突出し
た複数(例えば4つ)のブラケット部7bと、フランジ
部7aの外径端から軸方向の一方に突出した複数(例え
ば6つ)の加締部7cと、フランジ部7aから軸方向の
一方に突出した複数(例えば4つ)の係止部7a1と、
フランジ部7aの内径端から軸方向の一方に突出したボ
ス部7eとを主体として構成される。4つのブラケット
部7bは円周方向に所定間隔で形成され、それぞれに中
空ピン状の加締部7b1が一体(又は別体)に形成され
る。6つの加締部7cは円周方向に所定間隔で形成さ
れ、それぞれ、二股状に分岐した一対の爪部7c1を備
えている。この加締部7cを外輪4の切欠き部4d1に
装着し、一対の爪部7c1を円周方向の相反する方向に
加締めて鍔部4dに当接させることにより、外輪4の固
定側板7に対する軸方向相対移動および回転方向相対移
動を防止することができる。加締部7b1は、相手側部
材の取付け穴に加締固定される。
【0033】ボス部7eの内周には、ラジアル軸受面7
e2が形成される。ボス部7eは出力軸2の環状凹部2
b4に挿入され、ボス部7eの外周と環状凹部2b4の
外周壁との間に後述する摩擦部材(9:図7参照)が装
着される。係止部7a1は摩擦部材(9)の凹部(9
a)と回転方向に係合して、摩擦部材(9)の固定側板
7に対する相対回転を防止する。ボス部7eのラジアル
軸受面7e2は、環状凹部2b4のジャーナル面2b5
に外挿され、ジャーナル面2b5をラジアル方向に支持
する。
【0034】固定側板7は、例えば、冷間圧延鋼鈑等の
鋼鈑材からプレス加工によって成形される。この実施形
態では、固定側板7を形成する鋼板材として冷間圧延鋼
鈑(例えばSPCE)を使用している。また、加締部7
c及び7b1を加締加工する際の加工性等に配慮して、
熱処理は施していない。尚、加締部7c及び7b1等の
加締加工を行う部位に防炭処理(又は防炭防窒処理)を
施して、浸炭焼入れ焼戻し(又は浸炭窒化焼入れ焼戻
し)を行っても良い。
【0035】図7は、制動手段としての摩擦部材9を示
している。この実施形態において、摩擦部材9はリング
状のもので、その一方の端面には複数(例えば4つ)の
凹部9aが円周方向に所定間隔で形成される。凹部9a
は、固定側板7の係止部7a1と回転方向に係合して、
摩擦部材9の固定側板7に対する相対回転を防止する。
【0036】摩擦部材9は、ゴムや合成樹脂等の弾性材
料で形成され、例えば出力軸2の環状凹部2b4の外周
壁に締代をもって圧入される。摩擦部材9の外周と環状
凹部2b4の外周壁との間に生じる摩擦力によって、出
力軸2に回転方向の制動力(摩擦制動力)が与えられ
る。この制動力(制動トルク)の大きさは、出力軸2に
入力される逆入力トルクの大きさを勘案して適宜設定す
れば良いが、逆入力トルクの還流現象を効果的に防止す
る観点から、想定される逆入力トルクと同程度の大きさ
に設定するのが好ましい。シート高さ調整装置の場合で
は、着座シートに着座者が着座した状態で出力軸2に作
用する逆入力トルクと同程度の大きさに設定するのが良
い。この実施形態のように、制動手段として摩擦部材9
を用いると、制動力を摩擦部材9の締代調整によって設
定し、また変更できるという利点がある。
【0037】摩擦部材9の材質は特に問わないが、この
実施形態では、摩擦部材9を合成樹脂材料、例えばポリ
アセタール(POM)にグラスファイバーを30重量%
配合した合成樹脂材料の射出成形品としている。
【0038】図8(図1のB−B断面)は、第1クラッ
チ部5を示している。第1クラッチ部5は、外輪1に設
けられた複数(例えば10個)のカム面1dと、内輪3
に設けられた円周面3a2と、カム面1dと円周面3a
2との間に介在する係合子としての複数(例えば9個)
のローラ10と、ローラ10を保持する保持器11と、
保持器11を外輪(4)に回転方向に連結する弾性部
材、例えばセンタリングバネ(12:図11参照)とを
主要な要素として構成される。カム面1d、円周面3a
2、及びローラ10によってロック手段が構成され、保
持器11およびセンタリングバネ(12)によって復帰
手段が構成される。この実施形態において、カム面1d
は円周面3a2との間に正逆両回転方向に楔隙間を形成
する。また、外輪1には操作レバー13が結合され、操
作レバー13から外輪1に正方向又は逆方向の入力トル
クが入力される。また、外輪1の内周と内輪3(筒状部
3a)の外周との間の空間部、特にカム面1dと円周面
3a2との間にグリースが封入されている。
【0039】図10は、保持器11を示している。保持
器11は、ローラ10を収容する複数(例えば10個)
の窓形のポケット11aと、一方の端面から軸方向の一
方に突出した係止部11bを備えている。係止部11b
は例えば円弧状に形成され、外輪4の係止部4a2の内
周側に挿入される。また、係止部11bの円周方向両側
面11b1、11b2には、センタリングバネ(12:
図11参照)の係合部(12a1、12a2)がそれぞ
れ係止される。
【0040】保持器11の材質は特に問わないが、この
実施形態では、保持器11を合成樹脂材料、例えばポリ
アミド66(PA66)にグラスファイバーを30重量
%配合した合成樹脂材料の射出成形品としている。
【0041】尚、この実施形態では、係止部11bの円
周方向側面11b1および11b2のうち一方と近接す
るポケット11a’の軸方向寸法を他のポケット11a
よりも小さくしている。保持器11の係止部11bはセ
ンタリングバネ(12)の係合部(12a1、12a
2)と係合して、センタリング(12)からバネ力を受
けるので、係止部11bの基端部とポケットとの間の軸
方向肉厚が小さいと、この部分の強度不足が心配され
る。そこで、軸方向寸法の小さいポケット11a’を設
けることによって、係止部11bの基端部とポケットと
の間の軸方向肉厚を大きくとって、かかる強度不足の心
配を解消したものである。
【0042】図11は、センタリングバネ12を示して
いる。センタリングバネ12は、複数の巻き部12a
と、内径側に屈曲した両端の係合部12a1、12a2
を備えている。係合部12a1、12a2は、円周方向
に所定間隔で相対向する。センタリングバネ12は例え
ば角形線材で形成され、この実施形態では、線材として
ピアノ線材(SWPB)を使用している。角形線材を用
いることにより、同一の内外径に対して、大きなバネ力
を得ることができる。また、各巻き部12aの相互間に
隙間を設けることにより、巻き部12a同士の接触によ
る摩擦損失を回避してバネ力の増大を図っている。
【0043】図11(b)に示す自然状態において、セ
ンタリングバネ12の各巻き部12aの巻き中心は、同
図における横軸方向に互いにオフセットされている。同
図に示す例では、各巻き部12aの巻き中心が奥部側
(係合部12a2の側)から手前側(係合部12a1の
側)にかけて、漸次、横軸左方向にオフセットされてい
る。
【0044】図11(c)に示すように、センタリング
バネ12は、係合部12a1、12a2間の間隔を自然
状態から円周方向に押し広げて(この時、センタリング
バネ12は若干拡径する。)、外輪4の係止部4a2お
よび保持器11の係止部11bに係止する。これによ
り、保持器11がセンタリングバネ12を介して外輪4
に回転方向に連結される。上記のオフセットを設けてい
るため、係合部12a1、12a2を外輪4の係止部4
a2および保持器11の係止部11bに係止した状態
で、すなわち、センタリングバネ12を所定量拡径させ
た状態で、各巻き部12aの巻き中心が一致して、巻き
部12aが略同心円状になる。
【0045】例えば、保持器11が図11(e)で外輪
4に対して時計方向に相対回転すると、センタリングバ
ネ12の時計方向(回転方向前方)の係合部12a1が
保持器11の係止部11bに押されて時計方向に弾性変
位する{反時計方向(回転方向後方)の係合部12a2
は外輪4の係止部4a2に係止される。}。これによ
り、センタリングバネ12は一対の係合部12a1、1
2a2間の間隔が押し広げられる方向(拡径する方向)
に撓み、その撓み量に応じた弾性力が蓄積される。尚、
上記のオフセットを設けているため、センタリングバネ
12が同図に示す状態に拡径した場合でも、外輪1の突
出部1a2との干渉は起こらない。また、保持器11が
同図で反時計方向に相対回転した場合も、上記とは逆の
動作によってセンタリングバネ12に弾性力が蓄積され
る。
【0046】次に、図12〜図14を参照しながら、第
1クラッチ部5の作用について説明する。尚、図12〜
図14において、センタリングバネ12および外輪4は
模式化され、概念的に示されている。また、操作レバー
13も記載が省略されている。
【0047】図12は、第1クラッチ部5の中立位置を
示している(図8に示す状態)。中立位置において、ロ
ーラ10はカム面1dの中央部に位置し、カム面1dと
円周面3a2との間に形成される正逆両回転方向の楔隙
間からそれぞれ離脱する。ローラ10の直径は、カム面
1dの中央部と円周面3a2との間の半径方向距離より
も若干小さく設定されており、ローラ10とカム面1d
の中央部および円周面3a2との間には半径方向隙間が
ある。尚、後述するように、出力軸2から入力される逆
入力トルクは第2クラッチ部6で正逆両回転方向にロッ
クされる。従って、内輪3は、操作レバー13(外輪
1)から入力される入力トルクに対してのみ回動動作を
行い、出力軸2から逆入力トルクが入力されても回動せ
ず、その位置を保持する。
【0048】図13は、操作レバー13を揺動操作し
て、外輪1に入力トルクを入力した時の状態を示してい
る。例えば、同図において、外輪1に反時計方向の入力
トルクが入力されると、外輪1の回動に伴い、カム面1
dがローラ10に対して反時計方向に相対移動して、ロ
ーラ10がその方向の楔隙間に楔係合する。これによ
り、外輪1からの入力トルクがローラ10を介して内輪
3に伝達され、外輪1、ローラ10、保持器11、およ
び内輪3が一体となって反時計方向に回動する。そし
て、保持器11の回動に伴ってセンタリングバネ12が
撓み、その撓み量に応じた弾性力fが蓄積される。尚、
外輪1の回動量の最大範囲は、外輪1の突出部1a2と
外輪4のストッパ部4a1との係合によって規制され
る。
【0049】図14は、図13に示す状態から操作レバ
ー13(外輪1)を開放した時の状態を示している。セ
ンタリングバネ12に蓄積された弾性力fによって、保
持器11に時計方向の回動力が働き、ローラ10が保持
器11に押されてカム面1dを押圧する。そうすると、
外輪1が開放されているので、ローラ10、保持器1
1、および外輪1が内輪3に対して時計方向に空転し
て、図12に示す中立位置に復帰する。その際、内輪3
は、図13の回動操作によって与えられた回動位置をそ
のまま維持する。従って、図13の回動操作を繰り返し
行った場合では、内輪3に各回動操作ごとの回動量が重
畳的に蓄積される。尚、図12において、外輪1に時計
方向の入力トルクが入力された場合は、上記とは逆の動
作を行う。
【0050】図15(図1のA−A断面)は、第2クラ
ッチ部6を示している。第2クラッチ部6は、外輪4に
設けられた円周面4c1と、出力軸2に設けられた複数
(例えば8つ)のカム面2b1と、各カム面2b1と円
周面4c1との間に介在する係合子としての一対(例え
ば総数8対)のローラ20と、一対のローラ20に配置
されて両ローラ20に離反方向の押圧力を付与する弾性
部材、例えば断面略N字形の板バネ21と、内輪3の柱
部3cと、内輪3のピン3b1および出力軸2のピン孔
2b3とを主要な要素として構成される。カム面2b
1、円周面4c1、一対のローラ20、および板ばね2
1によってロック手段が構成され、一対のローラ20の
円周方向両側に位置する内輪3の柱部3cによってロッ
ク解除手段が構成され、内輪3のピン3b1および出力
軸2のピン孔2b3によってトルク伝達手段が構成され
る。外輪4の内周と出力軸2(大径部2b)の外周との
間の空間部、特にカム面2b1と円周面4c1との間に
グリースが封入されている。
【0051】この実施形態において、板バネ21は、図
22に示すように、2つの円弧状の屈曲部21a、屈曲
部21aの対向端部同士をつなぐ連結部21b、および
両屈曲部21aの他方の端部から延びる側板部21cか
らなる断面略N字型である。2つの側板部21cはほぼ
平行な平坦面で、連結部21bはこれらに対して傾斜し
た平坦面状である。この板バネ21は、例えばステンレ
ス鋼(例えばSUS301CPS−H)で形成し、さら
に熱処理としてテンパー処理を施して形成される。
【0052】図16に拡大して示すように、中立位置に
おいて、一対のローラ20は板ばね21によって、それ
ぞれ、カム面2b1と円周面4c1との間に形成される
正逆両回転方向の楔隙間の方向に押圧される。この時、
内輪3の各柱部3cと各ローラ20との間にはそれぞれ
回転方向隙間δ1が存在する。また、内輪3のピン3b
1と出力軸2のピン孔2b3との間には正逆両回転方向
にそれぞれ回転方向隙間δ2が存在する。回転方向隙間
δ1と回転方向隙間δ2とは、δ1<δ2の関係を有す
る。回転方向隙間δ1の大きさは、例えば0〜0.4m
m(第2クラッチ部6の軸心を中心として0〜1.5
°)程度、回転方向隙間δ2の大きさは、例えば0.4
〜0.8mm(第2クラッチ部6の軸心を中心として
1.8〜3.7°)程度である。
【0053】同図に示す状態で、例えば、出力軸2に時
計方向の逆入力トルクが入力されると、反時計方向(回
転方向後方)のローラ20がその方向の楔隙間と楔係合
して、出力軸2が外輪4に対して時計方向にロックされ
る。出力軸2に反時計方向の逆入力トルクが入力される
と、時計方向(回転方向後方)のローラ20がその方向
の楔隙間と楔係合して、出力軸2が外輪4に対して反時
計方向にロックされる。従って、出力軸2からの逆入力
トルクは、第2クラッチ部6によって正逆両回転方向に
ロックされる。
【0054】図17は、外輪1からの入力トルク(同図
で時計方向)が第1クラッチ部5を介して内輪3に入力
され、内輪3が同図で時計方向に回動を始めた初期状態
を示している。回転方向隙間がδ1<δ2に設定されて
いるため、先ず、内輪3の反時計方向(回転方向後方)
の柱部3cがその方向(回転方向後方)のローラ20と
係合して、これを板ばね21の弾性力に抗して時計方向
(回転方向前方)に押圧する。これにより、反時計方向
(回転方向後方)のローラ20がその方向の楔隙間から
離脱して、出力軸2のロック状態が解除される。従っ
て、出力軸2は時計方向に回動可能となる。
【0055】内輪3がさらに時計方向に回動すると、図
18に示すように、内輪3のピン3b1が出力軸2のピ
ン孔2b3と時計方向に係合する。これにより、内輪3
からの時計方向の入力トルクがピン3b1およびピン孔
2b3を介して出力軸2に伝達され、出力軸2が時計方
向に回動する。外輪1に反時計方向の入力トルクが入力
された場合は、上記とは逆の動作で出力軸2が反時計方
向に回動する。従って、外輪1からの正逆両回転方向の
入力トルクは、第1クラッチ部5、内輪3、およびトル
ク伝達手段としてのピン3b1およびピン孔2b3を介
して出力軸2に伝達され、出力軸2が正逆両回転方向に
回動する。尚、内輪3からの入力トルクがなくなると、
板ばね21の弾性復元力によって図16に示す中立位置
に復帰する。
【0056】図23(a)(b)に示すように、一対の
ローラ20はロックを開放するたびに内輪3によって押
圧されるが、押圧に伴ってローラ20間の隙間(バネ空
間)がL1からL2となって狭くなるため(L2<L1)、
ローラ20間の板バネ21には大きな撓み(応力)が生
じる。そのため、板バネ20としてはこのような応力に
対しても塑性変形を起こさない弾性限度の高いものが望
まれる。上述した断面N型の板バネ21は、二箇所に屈
曲部21aを有するために屈曲部21aでの撓みが少な
く、図24(a)(b)に示す断面U字型や断面V字型
のように一箇所にのみ屈曲部21a’を有する板バネ2
1’に比べて塑性変形を起こしにくい。従って、N型の
板バネ21を使用することにより、バネ空間寸法Hを縮
小してクラッチユニットの小型化を図ることが可能とな
る。また、U字型やV字型の板バネ21’では、出力軸
2のカム面2b1に板バネ21’装着用の軸方向溝23
(図24参照)が必要となるが、N型の板バネ21は自
立可能であるため、この種の溝が不要であり、カム面2
b1のうちで板バネ21の取り付け部を溝のない平坦面
とすることができる(図3(b)参照)。従って、出力
軸2の加工コストを低減すると共に、溝の形成による応
力集中の問題を回避することができる。
【0057】板バネ21の屈曲部21aを三箇所以上に
形成してもよいが、その場合には十分な押圧力を得るこ
とが困難となり、かつバネ空間寸法も大きくなる点が懸
念される。板バネ21の代わりに図25に示す円錐バネ
のようなコイルバネ22を使用すれば、バネ空間寸法を
小さくしつつも十分な弾性限度が得られるが、互いに絡
み易く、分離が困難となるために部品管理上問題を生じ
る。以上の理由から、弾性部材としては、板バネ21、
特に二つの屈曲部21aを有する板バネが望ましい。も
ちろん上記弊害が問題とならないのであれば、U字型や
V字型の板バネ21、あるいはコイルバネ22を使用す
ることもできる。
【0058】ところで、クラッチの外径寸法を保持しつ
つクラッチのトルク容量を大きくするためには、図26
(a)に示すストラト角θを大きくするのが効果的であ
る。ここで、ストラト角とは、外輪4の円周面4c1お
よび出力軸2のカム面2b1に対するローラ20の接触
点とローラ20の中心とを結んでできる三角形の内角の
うちで鋭角のものをいう。同図(b)に示すようにスト
ラト角θを大きくすると、楔空間に噛み込んだローラ2
0の受ける面圧が低くなり、トルク容量を大きくするこ
とができるが、その一方でストラト角θが過大であると
ローラ20が楔空間に噛み込まなくなってクラッチとし
ての機能が害される。従って、クラッチとしての機能を
確保しつつ十分なトルク容量を得るためには、ストラト
角θを3°〜4.5°の範囲、より好ましくは4°〜
4.5°の範囲に設定するのがよい。
【0059】以上の実施形態では、図27に拡大して示
すように、出力軸2のカム面2b1を円周に対して弦を
なす平坦面としているが、このカム面2b1を図28に
示すように二つのテーパ面で中央部に鈍角の頂部を有す
る凸状に形成すると、ストラト角θを平坦状のカム面と
同程度にした場合でもバネ空間寸法がL3からL4に拡大
するので(L3<L4)、板バネ21の設計自由度が向上
し、板バネ21の剛性アップによるトルク容量の増大
や、板バネ21寸法の小型化によるクラッチユニットの
小型化が可能となる。この場合、二つのテーパ状カム面
2b1のテーパ角φは1°〜5°の範囲に設定するのが
望ましい。
【0060】上述した外輪1、出力軸2、内輪3、外輪
4、第1クラッチ部5、第2クラッチ部6、固定側板7
および摩擦部材9を図1に示す態様でアッセンブリする
と、この実施形態のクラッチユニットが完成する。外輪
1には例えば樹脂製の操作レバー(13)が結合され、
出力軸2は図示されていない出力側機構の回動部材に連
結される。また、固定側板7は図示されていないケーシ
ング等の固定部材に加締部7b1で加締固定される。
尚、外輪1は、鍔部1cの外側に装着されたワッシャ
(又はナット)18と外輪4のフランジ部4aとの間で
所定の隙間をもって軸方向の両側に抜け止め規制され
る。
【0061】第1クラッチ部5において、センタリング
バネ12は外輪1の突出部1a2の内周に収容され、外
輪1の一方の端面と外輪4のフランジ部4aとの間で軸
方向の両側に抜け止め規制される。また、保持器11お
よびローラ10は、外輪1の鍔部1cと外輪4のフラン
ジ部4aとの間で軸方向の両側に抜け止め規制される。
第1クラッチ部5の保持器11、ローラ10、およびセ
ンタリングバネ12が外輪1の内部に収容されており、
入力側部分に突出した部分がない。また、保持器11が
内輪3の円周面3a2に外挿され、保持器11の回動が
内輪3の円周面3a2によって案内されるので、回動時
の保持器11の傾きがなく、円滑なクラッチ動作が可能
である。
【0062】第2クラッチ部6は、外輪4と固定側板7
とで囲まれた空間部に径方向および軸方向にコンパクト
に収められている。また、ロック解除手段としての柱部
3cと、トルク伝達手段としてのピン3b1が内輪3に
一体に設けられているので、部品点数が少なく、構造も
簡単である。また、柱部3c間のポケット3c1が軸方
向の一方(側板7側)に開口した形状であるため、出力
軸2、内輪3、外輪4等をアッセンブリした後、ローラ
20と板ばね21を、ポケット3c1の軸方向の開口部
から該ポケット3c1内に組み入れることができ、組立
作業が容易である。
【0063】さらに、出力軸2を内輪3のラジアル軸受
面3a1と固定側板7のラジアル軸受面7e2によって
両持ち的に支持する構造であるため、出力軸2の回動動
作が安定し、しかも第1クラッチ部5および第2クラッ
チ部6に偏荷重が作用しにくく、円滑なクラッチ動作が
可能である。
【0064】図19は、自動車の乗員室に装備される座
席シート30を示している。座席シート30は着座シー
ト30aと背もたれシート30bとで構成され、着座シ
ート30aの高さHを調整するシート高さ調整装置3
1、背もたれシート30bの傾斜θを調整するシート傾
斜調整装置32、および着座シート30aの前後位置L
を調整するシートスライド調整装置(図示省略)を備え
ている。着座シート30aの高さHの調整はシート高さ
調整装置31の操作レバー31a(図8の操作レバー1
3に対応)によって行い、背もたれシート30bの傾斜
θの調整はシート傾斜調整装置32の操作レバー32a
によって行い、着座シート30aの前後位置Lの調整は
シートスライド調整装置の操作レバー(図示省略)によ
って行う。上述した実施形態のクラッチユニットは、例
えばシート高さ調整装置31に組込まれる。
【0065】図20(a)は、シート高さ調整装置31
の一構造例を概念的に示している。シートスライドアジ
ャスタ31bのスライド可動部材31b1にリンク部材
31c、31dの一端がそれぞれ回動自在に枢着され
る。リンク部材31cの他端はリンク部材31eを介し
てセクターギヤ31fに回動自在に枢着される。セクタ
ーギヤ31fは着座シート30aに回動自在に枢着さ
れ、支点31f1回りに揺動可能である。リンク部材3
1dの他端は着座シート30aに回動自在に枢着され
る。上述した実施形態のクラッチユニットXは、固定側
板7を介して着座シート30aの適宜の部位に固定さ
れ、その外輪1に例えば樹脂製の操作レバー31a(図
8、図9における操作レバー13に相当)が結合され、
出力軸2にセクターギヤ31fと噛合するピニオンギヤ
31gが連結される。
【0066】例えば、図20(b)において、操作レバ
ー31aを反時計方向(上側)に揺動操作すると、その
方向の入力トルクがクラッチユニットXを介してピニオ
ンギヤ31gに伝達され、ピニオンギヤ31gが反時計
方向に回動する。そして、ピニオンギヤ31gと噛合す
るセクターギヤ31fが時計方向に揺動して、リンク部
材31cの他端をリンク部材31eを介して引っ張る。
その結果、リンク部材31cとリンク部材31dが共に
起立して、着座シート30aの座面が高くなる。このよ
うにして、着座シート30aの高さHを調整した後、操
作レバー31aを開放すると、操作レバー31aが第1
クラッチ部5のセンタリングバネ12の弾性力(弾性復
元力)によって時計方向に回動して元の位置(中立位
置)に戻る。尚、操作レバー31aを時計方向(下側)
に揺動操作した場合は、上記とは逆の動作によって、着
座シート31aの座面が低くなる。また、高さ調整後に
操作レバー31aを開放すると、操作レバー31aが反
時計方向に回動して元の位置(中立位置)に戻る。
【0067】上記構成のシート高さ調整装置31によれ
ば、操作レバー31aの揺動操作のみで着座シート30
aの高さHを調整することができ、しかも、高さ調整後
の着座シート30aの高さ位置を自動的に保持すること
ができる。また、高さ調整後に操作レバー31aを開放
すると、操作レバー31aを中立位置に自動復帰させる
ことができ、その場合でも復帰時の動作が円滑でラチェ
ット機構のような騒音発生の問題も生じない。さらに、
摩擦部材9によって出力軸2に回転方向の制動力を与え
ているので、操作レバー31aの操作時における逆入力
トルクの還流現象がなく(又は少なく)、安定した調整
操作が可能である。
【0068】尚、上述した実施形態のクラッチユニット
における内輪3に代えて、図21に示す内輪3’を使用
しても良い。同図に示す内輪3’は、筒状部3aと、そ
れ以外の部分(フランジ部3b、柱部3c、及びピン3
b1からなる部分)とを別体構造とし、両部分をロー付
け等の適宜の固着手段で固着したものである。一体構造
の内輪3に比べ、比較的低コストでかつ精度良く製造で
きるという利点がある。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、シートの位置調整およ
び位置保持と、操作部材の位置復帰とを実現することが
でき、しかも構造が簡単かつ小型・低コストであり、動
作が円滑で、操作時の騒音発生がない座席シート調整装
置を備えた座席シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るクラッチユニットを示す
縦断面図である。
【図2】外輪(入力側部材)の縦断面図{図2
(a)}、正面図{図2(b)}である。
【図3】出力軸(出力側部材)の縦断面図{図3
(a)}、正面図{図3(b)}である。
【図4】内輪(制御部材)の正面図{図4(a)}、縦
断面図{図4(b)}、部分平面図{図4(c)}であ
る。
【図5】外輪(静止側部材)の正面図{図5(a)}、
縦断面図{図5(b)}である。
【図6】固定側板の縦断面図{図6(a)}、正面図
{図6(b)}である。
【図7】摩擦部材(制動手段)の縦断面図{図7
(a)}、正面図{図7(b)}である。
【図8】第1クラッチ部を示す横断面図{図1のB−B
断面}である。
【図9】第1クラッチ部を示す正面図である。
【図10】第1クラッチ部の保持器を示す横断面図{図
9(a)}、縦断面図{図9(b)}、正面図{図9
(c)}である。
【図11】第1クラッチ部のセンタリングバネを示す側
面図{図10(a)}、正面図{図10(b)}、装着
図{図10(c)}、拡大断面図{図10(d)}、作
動図{図10(e)}である。
【図12】第1クラッチ部の作用を説明する概念図であ
る(中立位置)。
【図13】第1クラッチ部の作用を説明する概念図であ
る(トルク伝達時)。
【図14】第1クラッチ部の作用を説明する概念図であ
る(復帰時)。
【図15】第2クラッチ部を示す横断面図{図1のA−
A断面}である。
【図16】第2クラッチ部の作用を説明する部分拡大横
断面図である(中立位置)。
【図17】第2クラッチ部の作用を説明する部分拡大横
断面図である(ロック解除時)。
【図18】第2クラッチ部の作用を説明する部分拡大横
断面図である(トルク伝達時)。
【図19】自動車の座席シートを示す概念図である。
【図20】シート高さ調整装置の一構造例を示す概念図
である。
【図21】制御部材(内輪)の他の実施形態を示す正面
図{図21(a)}、縦断面図{図21(b)}であ
る。
【図22】第2クラッチ部に使用される弾性部材の斜視
図である。
【図23】第2クラッチ部の作用を説明する部分拡大横
断面図で、ロック時{図23(a)}、ロック解除時
{図23(b)}を示す。
【図24】弾性部材の他例を表す斜視図で、U型板バネ
{図24(a)}、およびV型板バネ{図24(b)}
を示す。
【図25】弾性部材の他例(コイルバネ)を表す斜視図
である。
【図26】第2クラッチ部の作用を説明する部分拡大横
断面図で、ストラト角の小さい場合{図23(a)}と
大きい場合{図23(b)}を示す。
【図27】第2クラッチ部の作用を説明する部分拡大横
断面図である(カム面が平坦面)。
【図28】第2クラッチ部の作用を説明する部分拡大横
断面図である(カム面がテーパ面)。
【符号の説明】
1 外輪(入力側部材) 2 出力軸(出力側部材) 2b1 カム面 3 内輪(制御部材) 4 外輪(静止側部材) 5 第1クラッチ部 6 第2クラッチ部 7 固定側板 9 摩擦部材(制動手段) 20 ローラ(係合子) 21 板バネ(弾性部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗田 昌弘 三重県桑名市大字東方字尾弓田3066 エヌ ティエヌ株式会社内 Fターム(参考) 3B087 BA01 BD13 DD02 DD10 DE10 3B099 AA05 BA02 CA05 CA36 CB00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座シートと、背もたれシートと、座席
    シート調整装置とを有する座席シートにおいて、座席シ
    ート調整装置は、その操作レバーと回動部材との間に介
    装されるクラッチユニットを有し、クラッチユニット
    は、前記操作レバーに結合される入力側部材と、前記回
    動部材に連結される出力側部材と、入力側部材からの入
    力トルクを出力側部材に伝達する制御部材と、回転が拘
    束される静止側部材と、入力側部材と制御部材との間に
    設けられ、入力側部材からの入力トルクを制御部材に伝
    達する第1クラッチ部と、静止側部材と出力側部材との
    間に設けられ、弾性部材の弾性力により、一対の係合子
    を正逆両回転方向の楔空間にそれぞれ押し込んで、出力
    側部材からの正逆方向の逆入力トルクを静止側部材との
    間でロックする第2クラッチ部とを備え、第2クラッチ
    部の弾性部材が、二つの屈曲部を有する板バネで形成さ
    れていることを特徴とする座席シート。
  2. 【請求項2】 板バネが、二つの屈曲部の一端同士をつ
    なぐ連結部と、両屈曲部の他端から延びる側板部とを有
    する請求項1記載の座席シート。
  3. 【請求項3】 楔空間を形成する出力側部材のカム面
    が、板バネの取付け部において平坦面である請求項2記
    載の座席シート。
  4. 【請求項4】 着座シートと、背もたれシートと、座席
    シート調整装置とを有する座席シートにおいて、座席シ
    ート調整装置は、その操作レバーと回動部材との間に介
    装されるクラッチユニットを有し、クラッチユニット
    は、前記操作レバーに結合される入力側部材と、前記回
    動部材に連結される出力側部材と、入力側部材からの入
    力トルクを出力側部材に伝達する制御部材と、回転が拘
    束される静止側部材と、入力側部材と制御部材との間に
    設けられ、入力側部材からの入力トルクを制御部材に伝
    達する第1クラッチ部と、静止側部材と出力側部材との
    間に設けられ、弾性部材の弾性力により、一対の係合子
    を正逆両回転方向の楔空間にそれぞれ押し込んで、出力
    側部材からの正逆方向の逆入力トルクを静止側部材との
    間でロックする第2クラッチ部とを備え、出力側部材が
    前記楔空間を形成するカム面を有し、出力側部材のカム
    面が二つのテーパ面で凸状に形成されていることを特徴
    とする座席シート。
  5. 【請求項5】 テーパ面の傾斜角が1°〜5°である請
    求項4記載のク座席シート。
  6. 【請求項6】 第2クラッチ部のストラト角が3°〜
    4.5°である請求項4または5記載の座席シート。
  7. 【請求項7】 第1クラッチ部は、入力側部材からの入
    力トルクに対して入力側部材と制御部材とをロックする
    ロック手段と、入力側部材が解放されたときに入力側部
    材を入力トルクが入力される前の中立位置に復帰させる
    復帰手段とを備えている請求項1から6の何れかに記載
    の座席シート。
  8. 【請求項8】 第2クラッチ部は、出力側部材からの逆
    入力トルクに対して出力側部材と静止側部材とをロック
    するロック手段と、入力側部材からの入力トルクに対し
    てロック手段によるロック状態を解除するロック解除手
    段と、ロック手段によるロック状態が解除された状態の
    ときに制御部材と出力側部材との間で入力トルクを伝達
    するトルク伝達手段とを備えている請求項1から7の何
    れかに記載の座席シート。
  9. 【請求項9】 座席シート調整装置は、着座シートのシ
    ート高さ調整装置である請求項1から8の何れかに記載
    の座席シート。
  10. 【請求項10】 前記シート高さ調整装置は、着座シー
    トをスライド可動部材に対して昇降自在に支持する四節
    リンク機構と、前記着座シートに回動自在に枢着され、
    前記四節リンク機構にリンク部材を介して連結されるセ
    クターギヤと、前記クラッチユニットの出力側部材に連
    結され、前記セクターギヤと噛合するピニオンギヤとを
    備えている請求項9記載の座席シート。
JP2001311432A 2001-10-09 2001-10-09 座席シート Expired - Fee Related JP4162878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001311432A JP4162878B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 座席シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001311432A JP4162878B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 座席シート

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000314515A Division JP4286444B2 (ja) 2000-08-08 2000-10-13 クラッチユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002178806A true JP2002178806A (ja) 2002-06-26
JP4162878B2 JP4162878B2 (ja) 2008-10-08

Family

ID=19130267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001311432A Expired - Fee Related JP4162878B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 座席シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4162878B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1516938A1 (en) 2002-06-19 2005-03-23 Nippon Steel Corporation Steel for crude oil tank and method for manufacture thereof, crude oil tank and method for protecting corrosion thereof
JP2011099467A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Bando Chemical Industries Ltd クラッチ装置及びシートリフタ装置
KR101131053B1 (ko) * 2009-08-28 2012-04-12 (주)티에프에스 자동차 고단속 자동변속기용 판스프링
JP2013142443A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Origin Electric Co Ltd 逆入力遮断クラッチ
WO2014104599A1 (ko) * 2012-12-27 2014-07-03 주식회사 다스 차량용 시트의 펌핑디바이스
JP2014189201A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Aisin Seiki Co Ltd 車両用シートリクライニング装置
JP2016124526A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 テイ・エス テック株式会社 ブレーキ装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1516938A1 (en) 2002-06-19 2005-03-23 Nippon Steel Corporation Steel for crude oil tank and method for manufacture thereof, crude oil tank and method for protecting corrosion thereof
EP1516938B2 (en) 2002-06-19 2013-12-11 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Crude oil tank and method for producing a steel for a crude oil tank
KR101131053B1 (ko) * 2009-08-28 2012-04-12 (주)티에프에스 자동차 고단속 자동변속기용 판스프링
JP2011099467A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Bando Chemical Industries Ltd クラッチ装置及びシートリフタ装置
JP2013142443A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Origin Electric Co Ltd 逆入力遮断クラッチ
WO2014104599A1 (ko) * 2012-12-27 2014-07-03 주식회사 다스 차량용 시트의 펌핑디바이스
KR101417523B1 (ko) * 2012-12-27 2014-07-10 주식회사다스 차량용 시트의 펌핑디바이스
JP2014189201A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Aisin Seiki Co Ltd 車両用シートリクライニング装置
JP2016124526A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 テイ・エス テック株式会社 ブレーキ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4162878B2 (ja) 2008-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1308643B1 (en) Clutch unit
JP4278844B2 (ja) クラッチユニット
US7192090B2 (en) Recliner adjuster
US20190032728A1 (en) Clutch unit
EP1562784B1 (en) Two way locking rotary drive clutch assembly
JP3977065B2 (ja) クラッチユニット
US20220324358A1 (en) Clutch mechanism and seat structure
JP2004092718A (ja) シート高さ調整クラッチ
JP4209101B2 (ja) 座席シート
JP2002178806A (ja) 座席シート
JP2002120610A (ja) 座席シート
JP4223207B2 (ja) 座席シート
JP4819019B2 (ja) クラッチユニット
JP2002122158A (ja) クラッチユニット
JP4282889B2 (ja) クラッチユニット
JP4185819B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP4541109B2 (ja) 逆入力防止クラッチ
JP4233779B2 (ja) クラッチユニット
JP4509444B2 (ja) 座席シート
JP2002122160A (ja) クラッチユニット
JP2002122162A (ja) クラッチ及びクラッチユニット
JP2002178805A (ja) 座席シート
JP2002122159A (ja) クラッチユニット
JP2002172037A (ja) 座席シート
JP4549592B2 (ja) 座席シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071210

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080418

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080723

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4162878

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees